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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023022989
(43)【公開日】2023-02-16
(54)【発明の名称】エレベータのドア開閉装置
(51)【国際特許分類】
   B66B 13/08 20060101AFI20230209BHJP
【FI】
B66B13/08 A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021128122
(22)【出願日】2021-08-04
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】宮川 行宏
【テーマコード(参考)】
3F307
【Fターム(参考)】
3F307AA01
3F307BA00
3F307CB01
3F307DA28
(57)【要約】
【課題】ドアを開閉する開閉機構が故障しても、戸袋とドアの間及びドア同士間に隙間が発生することを抑制することができるエレベータのドア開閉装置を提供する。
【解決手段】かご出入口の側方に設けられる戸袋13と、戸開時に戸袋13に収納可能な第1のドア3と、第1のドアよりも戸袋側に配置され戸開時に戸袋13に収納可能な第2のドア4と、第1のドア3と第2のドア4を連動して開閉動作させるドア開閉機構と、を備え、戸閉状態において、第1のドア3の第2のドア側端部と第2のドア4の第1のドア側端部とがかご出入口方向で重なる状態での第1のドア3及び第2のドア4の互いに離間する開閉方向の移動を規制する第1の移動規制機構と、戸袋13の第2のドア側端部と第2のドア4の戸袋側端部とがかご出入口方向で重なる状態での第2のドア4の戸閉方向の移動を規制する第2の移動規制機構と、を備えている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
かご出入口の側方に設けられる戸袋と、戸開時に前記戸袋に収納可能な第1のドアと、該第1のドアよりも前記戸袋側に配置され戸開時に該戸袋に収納可能な第2のドアと、前記第1のドアと前記第2のドアを連動して開閉動作させるドア開閉機構と、を備え、戸閉状態において、前記第1のドアの前記第2のドア側端部と前記第2のドアの前記第1のドア側端部とが前記かご出入口方向で重なる状態での前記第1のドア及び前記第2のドアの互いに離間する開閉方向の移動を規制する第1の移動規制機構と、前記戸袋の前記第2のドア側端部と前記第2のドアの前記戸袋側端部とが前記かご出入口方向で重なる状態での前記第2のドアの戸閉方向の移動を規制する第2の移動規制機構と、を備えていることを特徴とするエレベータのドア開閉装置。
【請求項2】
前記ドア開閉機構は、前記第1のドアを開閉動作させる駆動機構と、該駆動機構による前記第1のドアの開閉を前記第2のドアの開閉として伝動するための伝動機構と、を備え、前記伝動機構は、前記第2のドアを前記ドア開閉機構を支持する固定側のフレームに吊り下げ支持するドアハンガーの上端に取り付けられたアームを備え、前記第2の移動規制機構は、前記アームの第2のドアの戸閉方向の移動を当接により規制すべく、前記固定側のフレームに取り付けられた当接部から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア開閉装置。
【請求項3】
前記第1の移動規制機構は、前記第1のドア及び前記第2のドアの互いに離間する開閉方向の移動を当接により規制すべく、該第1のドア及び該第2のドアのうちの一方に取り付けられた被当接部と該被当接部に当接するように他方に取り付けられた当接部とから構成され、前記第2の移動規制機構は、前記第2のドアの戸閉方向の移動を当接により規制すべく、該第2のドア及び戸袋のうちの一方に取り付けられた被当接部と該被当接部に当接するように他方に取り付けられた当接部とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア開閉装置。
【請求項4】
前記第1の移動規制機構は、前記第1のドアを前記ドア開閉機構を支持する固定側のフレームに吊り下げ支持する第1のドアハンガーの戸閉方向の移動を当接により規制すべく、前記固定側のフレームに取り付けられた第1の被当接部から構成され、前記第2の移動規制機構は、前記第2のドアを前記固定側のフレームに吊り下げ支持する第2のドアハンガーの戸閉方向の移動を当接により規制すべく、前記固定側のフレームに取り付けられた第2の被当接部から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア開閉装置。
【請求項5】
かご出入口を開閉するドアと、前記かご出入口の側方に設けられ戸開時に前記ドアを収納する戸袋と、前記ドアを開閉動作させるドア開閉機構と、を備え、戸閉状態において、前記戸袋の前記ドア側端部と前記ドアの前記戸袋側端部とが前記かご出入口方向で重なる状態での前記ドアの戸閉方向の移動を規制する移動規制機構を備えていることを特徴とするエレベータのドア開閉装置。
【請求項6】
前記移動規制機構は、前記ドアの戸閉方向の移動を当接により規制すべく、該ドア及び戸袋のうちの一方に取り付けられた被当接部と該被当接部に当接するように他方に取り付けられた当接部とから構成されていることを特徴とする請求項5に記載のエレベータのドア開閉装置。
【請求項7】
前記移動規制機構は、前記ドアを固定側のフレームに吊り下げ支持するドアハンガーの戸閉方向の移動を当接により規制すべく、前記ドア開閉機構を支持する固定側のフレームに取り付けられた被当接部から構成されていることを特徴とする請求項5に記載のエレベータのドア開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータのかごに設けられたドアの開閉を行うエレベータのドア開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エレベータのドア開閉装置は、かご出入口の側方に設けられる戸袋と、戸開時に前記戸袋に収納可能な第1のドアと、該第1のドアよりも前記戸袋側に配置され戸開時に該戸袋に収納可能な第2のドアと、前記第1のドアを開閉動作させる駆動機構と、前記第1のドア及び前記第2のドアが連結されて該第1のドアの開閉動作により該第2のドアを開閉すべく回転可能なエアコードと言われる無端索状体が一対の減速プーリに巻回されて構成される伝動機構と、を備えている。したがって、駆動機構が駆動されて第1のドアが開閉動作すると、この第1のドアの開閉方向の移動力が無端索状体に伝達されることにより、無端索状体が回転し、無端索状体に連結されている第2のドアが開閉動作する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記ドアを開閉する機構が故障することがある。具体的には、例えば経年劣化等により上記無端索状体が破断してしまうことがある。前記のように無端索状体が破断すると、無端索状体で連結されていた第1のドアと第2のドアとが自由に移動できるようになってしまい、第2のドアが戸閉方向へ不測に移動してしまい、第2のドアと戸袋との間に隙間が発生してしまう、あるいは第1のドアが戸閉方向に不測に移動してしまい、第2のドアと第1のドアとの間に隙間が発生してしまうことがあり、早期改善が要望されている。尚、このようなドア開閉装置の故障による不具合は、第1のドアと第2のドアを有するドア開閉装置の場合に限らず、1つのドアを有するドア開閉装置の場合も前記不都合が同様に起こり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5448130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明は、ドアを開閉する開閉機構が故障しても、戸袋とドアの間及びドア同士間に隙間が発生することを抑制することができるエレベータのドア開閉装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のエレベータのドア開閉装置は、かご出入口の側方に設けられる戸袋と、戸開時に前記戸袋に収納可能な第1のドアと、該第1のドアよりも前記戸袋側に配置され戸開時に該戸袋に収納可能な第2のドアと、前記第1のドアと前記第2のドアを連動して開閉動作させるドア開閉機構と、を備え、戸閉状態において、前記第1のドアの前記第2のドア側端部と前記第2のドアの前記第1のドア側端部とが前記かご出入口方向で重なる状態での前記第1のドア及び前記第2のドアの互いに離間する開閉方向の移動を規制する第1の移動規制機構と、前記戸袋の前記第2のドア側端部と前記第2のドアの前記戸袋側端部とが前記かご出入口方向で重なる状態での前記第2のドアの戸閉方向の移動を規制する第2の移動規制機構と、を備えていることを特徴としている。
【0007】
本発明によれば、第1の移動規制機構により、ドア開閉機構が故障したとしても、戸閉状態において、第1のドア及び第2のドアの互いに離間する開閉方向の移動が規制されるので、第1のドアと第2のドアとの間に隙間が発生することを抑制することができる。また、第2の移動規制機構により、第2のドアの戸閉方向の移動が規制されるので、戸袋と第2のドアとの間に隙間が発生することを抑制することができる。
【0008】
また、本発明のエレベータのドア開閉装置は、前記ドア開閉機構が、前記第1のドアを開閉動作させる駆動機構と、該駆動機構による前記第1のドアの開閉を前記第2のドアの開閉として伝動するための伝動機構と、を備え、前記伝動機構は、前記第2のドアを前記ドア開閉機構を支持する固定側のフレームに吊り下げ支持するドアハンガーの上端に取り付けられたアームを備え、前記第2の移動規制機構は、前記アームの第2のドアの戸閉方向の移動を当接により規制すべく、前記固定側のフレームに取り付けられた当接部から構成されていてもよい。
【0009】
ドア開閉機構が故障したとしても、上記のように、固定側のフレームに取り付けられた当接部に当接することでアームの移動が規制されるので、第2のドアと戸袋との間に隙間が発生することを抑制できる。
【0010】
また、本発明のエレベータのドア開閉装置は、前記第1の移動規制機構が、前記第1のドア及び前記第2のドアの互いに離間する開閉方向の移動を当接により規制すべく、該第1のドア及び該第2のドアのうちの一方に取り付けられた被当接部と該被当接部に当接するように他方に取り付けられた当接部とから構成され、前記第2の移動規制機構は、前記第2のドアの戸閉方向の移動を当接により規制すべく、該第2のドア及び戸袋のうちの一方に取り付けられた被当接部と該被当接部に当接するように他方に取り付けられた当接部とから構成されていてもよい。
【0011】
ドア開閉機構が故障したとしても、第1のドア及び第2のドアのうちの一方に取り付けられた被当接部に他方のドアに取り付けられた当接部が当接することによって、第1のドア及び第2のドアの互いに離間する開閉方向への移動が規制されるので、第1のドアと第2のドアとの間に隙間が発生することが抑制できる。また、ドア開閉機構が故障したとしても、第2のドア及び戸袋のうちの一方に取り付けられた被当接部に他方に取り付けられた当接部が当接することによって、第2のドアの戸閉方向の移動が規制されるので、戸袋と第2のドアとの間に隙間が発生することを抑制できる。
【0012】
また、本発明のエレベータのドア開閉装置は、前記第1の移動規制機構が、前記第1のドアを前記ドア開閉機構を支持する固定側のフレームに吊り下げ支持する第1のドアハンガーの戸閉方向の移動を当接により規制すべく、前記固定側のフレームに取り付けられた第1の被当接部から構成され、前記第2の移動規制機構は、前記第2のドアを前記固定側のフレームに吊り下げ支持する第2のドアハンガーの戸閉方向の移動を当接により規制すべく、前記固定側のフレームに取り付けられた第2の被当接部から構成されていてもよい。
【0013】
ドア開閉機構が故障したとしても、第1のドアの第1のドアハンガーが固定側のフレームに取り付けられた第1の被当接部に当接することによって、第1のドアハンガーの戸閉方向の移動が規制されるので、第1のドアの戸閉方向の移動が規制される。よって、第2のドアと第1のドアとの間に隙間が発生することを抑制できる。また、第2の移動規制機構が、第2のドアの第2のドアハンガーが固定側のフレームに取り付けられた被当接部に当接することによって、第2のドアハンガーの戸閉方向の移動が規制されるので、第2のドアの戸閉方向の移動が規制される。よって、戸袋と第2のドアの間に隙間が発生することを抑制できる。
【0014】
また、本発明のエレベータのドア開閉装置は、かご出入口を開閉するドアと、前記かご出入口の側方に設けられ戸開時に前記ドアを収納する戸袋と、前記ドアを開閉動作させるドア開閉機構と、を備え、戸閉状態において、前記戸袋の前記ドア側端部と前記ドアの前記戸袋側端部とが前記かご出入口方向で重なる状態での前記ドアの戸閉方向の移動を規制する移動規制機構を備えていることを特徴としている。
【0015】
本発明によれば、移動規制機構により、ドア開閉機構が故障したとしても、戸閉状態において、戸袋に対してドアが戸閉方向へ移動することが規制されるので、戸袋とドアとの間に隙間が発生することを抑制することができる。
【0016】
また、本発明のエレベータのドア開閉装置は、前記移動規制機構が、前記ドアの戸閉方向の移動を当接により規制すべく、該ドア及び戸袋のうちの一方に取り付けられた被当接部と該被当接部に当接するように他方に取り付けられた当接部とから構成されていてもよい。
【0017】
ドア開閉機構が故障したとしても、ドア及び戸袋のうちの一方に取り付けられた被当接部に他方に取り付けられた当接部が当接することによって、ドアの戸閉方向の移動が規制されるので、戸袋とドアとの間に隙間が発生することを抑制できる。
【0018】
また、本発明のエレベータのドア開閉装置は、前記移動規制機構が、前記ドアを固定側のフレームに吊り下げ支持するドアハンガーの戸閉方向の移動を当接により規制すべく、前記ドア開閉機構を支持する固定側のフレームに取り付けられた被当接部から構成されていてもよい。
【0019】
ドア開閉機構が故障したとしても、ドアハンガーが固定側のフレームに取り付けられた被当接部に当接することによって、ドアハンガーの戸閉方向の移動が規制されるので、戸袋とドアとの間に隙間が発生することを抑制できる。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、移動規制機構を備えることによって、ドア開閉機構が故障したとしても、戸閉状態において、第1のドア及び第2のドアの互いに離間する方向への移動及び第2のドアの戸閉方向の移動が規制されるので、第1のドアと第2のドアとの間及び戸袋と第2のドアとの間に隙間が発生することを抑制することができるエレベータのドア開閉装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本実施形態に係るエレベータの乗場及びかごのドア開閉装置を示す模式図である。
図2】かごのドア開閉装置を示す概略正面図である。
図3図2におけるIII-III線断面図であり、移動規制機構を示す。
図4図2におけるIV-IV線断面図である。
図5図3で示した移動規制機構の別の形態を示し、(a)は上部の正面図、(b)は平面図である。
図6】エレベータのドア開閉装置の側面図である。
図7図3で示した移動規制機構の別の形態を示す上部の正面図である。
図8図3で示した移動規制機構の別の形態を示す上部の正面図である。
図9図3で示した移動規制機構の別の形態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係るエレベータのかご側のドア開閉装置の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0023】
図1の下側に、かご1を示し、図1の上側に、乗り場2を示している。乗り場2には、4枚のかご側のドア(第1のドア3、第2のドア4、第3のドア5、第4のドア6)と連動して開閉する4枚の乗場側のドア7,8,9,10と、かご1を呼ぶための呼び出しボタン11と、を備えている。
【0024】
かご側に設けられるドア開閉装置12は、図2に示すように、かご出入口1Aの両側方のそれぞれに設けられる戸袋13と、戸開時に一方側(図1では左側)の戸袋13に収納可能な第1のドア3と、第1のドア3よりも戸袋側に配置され戸開時に一方側(図1では左側)の戸袋13に収納可能な第2のドア4と、戸開時に他方側(図1では右側)の戸袋13に収納可能な第3のドア5と、第3のドア5よりも戸袋側に配置され戸開時に他方側(図1では右側)の戸袋13に収納可能な第4のドア6と、第1のドア3と第4のドア4及び第3のドア5と第5のドア6を連動して開閉動作させるドア開閉機構と、を備えている。
【0025】
ドア開閉機構は、第1のドア3及び第3のドア5を開閉動作させる駆動機構14と、第1のドア3及び前記第2のドア4が連結されて駆動機構14による第1のドア3の開閉動作により第2のドア4を開閉すべく回転可能な無端索状体15を備える左側の伝動機構16と、第3のドア5及び前記第4のドア6が連結されて駆動機構14による第3のドア5の開閉動作により第4のドア6を開閉すべく回転可能な無端索状体17を備える右側の伝動機構18と、を備えている。一方のドアである第1のドア3及び第3のドア5が、他方のドアである第2のドア4及び第4のドア6よりも移動量が多い、つまり移動速度が速いため、一方の第1のドア3及び第3のドア5が、ファーストドアと呼ばれ、他方の第2のドア4及び第4のドア6がスロードアと呼ばれている。この実施形態では、無端索状体15を備える伝動機構16及び無端索状体17を備える伝動機構18としているが、無端索状体15の無い伝動機構16及び無端索状体17の無い伝動機構18であってもよい。
【0026】
第1のドア3は、縦長の略長方形状からなり、それの上端にドアハンガー19が取り付けられている。このドアハンガー19の左右方向両端部のそれぞれには、ローラ20が取り付けられている。これらローラ20,20が固定側のフレーム21にブラケット44(図7参照)を介して取り付けられた第1ドアレール22の左側部分の上に載置されることにより、第1のドア3がドアハンガー19を介して第1ドアレール22に吊り下げ支持されている。
【0027】
第2のドア4は、縦長の略長方形状からなり、それの上端にドアハンガー23が取り付けられている。このドアハンガー23の左右方向両端部のそれぞれには、ローラ24(図2では、左側のみ図示している)が取り付けられている。これらローラ24,24が固定側のフレーム21に取り付けられた第2ドアレール(第1ドアレール22よりも後側に位置しているため、図2では見えていないが、図7に示している)25の左側部の上に載置されることにより、第2のドア4がドアハンガー23を介して第2ドアレール25に吊り下げ支持されている。
【0028】
第3のドア5は、前記第1のドア3と同様に、縦長の略長方形状からなり、それの上端にドアハンガー26が取り付けられている。このドアハンガー26の左右方向両端部のそれぞれには、ローラ27が取り付けられている。これらローラ27,27が前記第1ドアレール22の右側部分の上に載置されることにより、第3のドア5がドアハンガー26を介して第1ドアレール22に吊り下げ支持されている。
【0029】
第4のドア6は、前記第2のドア4と同様に、縦長の略長方形状からなり、それの上端にドアハンガー28が取り付けられている。このドアハンガー28の左右方向両端部のそれぞれには、ローラ29(図2では右側のローラのみ図示している)が取り付けられている。これらローラ29,29が前記第2ドアレール25(図7参照)の右側部分の上に載置されることにより、第4のドア6がドアハンガー28を介して第2ドアレール25に吊り下げ支持されている。
【0030】
駆動機構14は、固定側のフレーム21の左右両端部に取り付けられた駆動プーリ30及び従動プーリ31と、駆動プーリ30と従動プーリ31に亘って巻回される無端状の駆動ベルト32と、駆動プーリ30を駆動回転させる駆動モータ33と、を備えている。駆動ベルト32の下側ベルト部分に、第1のドア3のドアハンガー19が連結具34を介して連結されている。また、駆動ベルト32の上側ベルト部分に、第3のドア5のドアハンガー26が連結具35を介して連結されている。
【0031】
左側の伝動機構16は、減速機構から構成され、減速機構は、例えばエアコード(ロープ)からなる無端索状体15と、無端索状体15が巻回される一対の減速プーリ36,37と、を備えている。一対の減速プーリ36,37は、第2のドア4を前記フレーム21に吊り下げ支持するドアハンガー23の上端に取り付けられ、ドアの開閉方向に延びるアーム38に支持されている。無端索状体15の一部が前記フレーム21にブラケット39を介して固定されている。また、無端索状体15には、第1のドア3のドアハンガー19が連結具40を介して連結されている。
【0032】
右側の伝動機構18は、左側の伝動機構16と同様であり、減速機構から構成され、減速機構は、例えばエアコード(ロープ)からなる無端索状体17と、無端索状体17が巻回される一対の減速プーリ41,42と、を備えている。一対の減速プーリ41,42は、第4のドア6を前記フレーム21に吊り下げ支持するドアハンガー28の上端に取り付けられ、ドアの開閉方向に延びるアーム43に支持されている。無端索状体17の一部が前記フレーム21にブラケット45を介して固定されている。また、無端索状体17には、第3のドア5のドアハンガー26が連結具46を介して連結されている。
【0033】
したがって、駆動モータ33を駆動して図2の状態から駆動プーリ30を時計回りに回転させることによって、第1のドア3が左側の戸袋13に収納する戸閉側へ移動するとともに、第3のドア5が右側の戸袋13に収納する戸閉側へ移動する。これにより、無端索状体15が循環して第2のドア4が第1のドア3の半分の移動速度で左側へ移動するとともに、無端索状体17が循環して第4のドア6が第3のドア5の半分の移動速度で右側へ移動して4枚のドア3,4,5,6が開放状態となる。
【0034】
第1のドア3及び第3のドア5それぞれの下端には、単数又は複数(図2では2個)のガイドシュー47,47を備えている。これらガイドシュー47,47が、かご敷居48に左右方向に沿って形成された溝(図示せず)に嵌り込み、第1のドア3及び第3のドア5の開閉に伴って、溝内をそれぞれのガイドシュー47,47が移動することで、第1のドア3及び第3のドア5をスムーズに移動案内させることができる。
【0035】
本発明は、前記ドア開閉機構が故障した場合、この実施形態では、前記無端索状体15,17が破断した場合でも、移動規制機構49(図3及び図4参照)を備えることによって、4枚のドア3,4,5,6の不測の移動を抑制することによって、左側の戸袋13と第2のドア4との間、右側の戸袋13と第4のドア6との間、第1のドア3と第2のドア4との間、第3のドア5と第4のドア6との間に隙間が発生することを抑制することができるように構成されている。
【0036】
移動規制機構49は、図3及び図4に示すように、左側の移動規制機構49Aと右側の移動規制機構49Bとを備えている。左側の移動規制機構49Aは、戸閉状態において、第1のドア3の第2のドア側端部と第2のドア4の第1のドア端部とがかご出入口方向で重なる状態での第1のドア3及び第2のドア4の互いに離間する開閉方向の移動を規制する第1の移動規制機構と、左側の戸袋13の第2のドア側端部と第2のドア4の戸袋側端部とがかご出入口方向で重なる状態での第2のドア4の戸閉方向の移動を規制する第2の移動規制機構と、を備えている。また、右側の移動規制機構49Bは、戸閉状態において、第3のドア5の第4のドア側端部と第4のドア6の第3のドア端部とがかご出入口方向で重なる状態での第3のドア5及び第4のドア6の互いに離間する開閉方向の移動を規制する第1の移動規制機構と、右側の戸袋13の第4のドア側端部と第4のドア6の戸袋側端部とがかご出入口方向で重なる状態での第4のドア6の戸閉方向の移動を規制する第2の移動規制機構と、を備えている。
【0037】
左側の移動規制機構49Aは、第1のドア3の後面のうちの第2のドア側端部で下端部に回転自在に軸支され、第2のドア4内に収納された第1ローラ50を備える第1の移動規制機構と、第2のドア4の後面のうちの戸袋側端部で下端部に回転自在に軸支され、左側の戸袋13内に収納された第2ローラ52を備える第2の移動規制機構と、を備えている。第1ローラ50を回転支持する軸51が、第2のドア4の前面の下端部に形成された開閉方向に長い長孔4Nに貫通している。また、第2ローラ52を回転支持する軸53が、左側の戸袋13の前面の下端部に形成された開閉方向に長い長孔13Nに貫通している。
前記第2のドア4は、第1ローラ50が回転しながら移動する底壁部4Aと、底壁部4Aの前後端から上方に立ち上げられた前後壁部4B,4Cと、底壁部4Aの左右端から上方に立ち上げられた左右壁部4D,4Eと、を備えている。左側の戸袋13を、第2ローラ52が回転しながら移動する底壁部13Aと、底壁部13Aの前後端から上方に立ち上げられた前後壁部13B,13Cと、左右壁部13D,13Eと、から構成している。また、第1のドア3と第2のドア4との前後方向の間隔及び第2のドア4と戸袋13との前後方向の間隔を一定間隔に維持しながら第1のドア3及び第2のドア4の開閉ができるように、第2のドア4内及び戸袋13内に、ドア4及び戸袋13の略左右幅方向に亘る長さを有する左右方向視において略L字状のガイド部材58,59を設けているが、省略してもよい。
【0038】
したがって、無端索状体15が破断して第1のドア3及び第2のドア4が左右方向に移動しようとしても、図4の戸閉状態において、第1のドア3が戸閉方向(図4の右側)へ移動すると、第1ローラ50が第2のドア4の右側壁部4Eに当接することにより阻止される。また、第2のドア4が戸閉方向(図4の右側)に移動しようとすると、第2ローラ52が戸袋13の右側壁部13Eに当接することにより阻止される。これにより、第1のドア3と第2のドア4との間及び戸袋13と第2のドア4との間に隙間が発生することを抑制することができる。しかも、第1のドア3及び第2のドア4が開閉に伴って移動する時に、第2のドア4の前壁部4Bと第2のドア4内に設けたガイド部材58とが第1ローラ50を案内することによって、第1のドア3と第2のドア4とが前後方向に接近又は離間することを抑制することができる。また、第2のドア4が開閉に伴って移動する時に、戸袋13の前壁部13Bと戸袋13内に設けたガイド部材59とが第2ローラ52を案内することによって、第2のドア4が戸袋13に対して接近又は離間する側(前後方向の前側)に移動することを抑制することができる。このような構成とすることにより、第1のドア3の下端に備えたガイドシュー47,47を省略してもよい。これらガイドシュー47,47を省略することによって、かご敷居48に溝を形成することが不要になるため、かご敷居48の上端面を平坦面にすることができる。よって、溝に埃や塵が溜まってしまうことがなく、好ましい。
【0039】
また、右側の移動規制機構49Bは、左側の移動規制機構49Aと同様に、第3のドア5の後面のうちの第4のドア側端部で下端部に回転自在に軸支され、第4のドア6に収納された第3ローラ54を備える第1の移動規制機構と、第4のドア6の後面のうちの戸袋側端部で下端部に回転自在に軸支され、右側の戸袋13内に収納された第4ローラ56を備える第2の移動規制機構と、を備えている。第3ローラ54を回転支持する軸55が、第4のドア6の前面の下端部に形成された開閉方向に長い長孔6Nに貫通している。また、第4ローラ56を回転支持する軸(図示せず)が、左側の戸袋13の前面の下端部に形成された開閉方向に長い長孔(図示せず)に貫通している。第4のドア6は、第3ローラ54が回転しながら移動する底壁部6Aと、底壁部6Aの前後端から上方に立ち上げられた前後壁部6B,6Cと、底壁部6Aの左右端から上方に立ち上げられた左右壁部6D,6Eと、を備えている。右側の戸袋13を、第4ローラ56が回転しながら移動する底壁部13Aと、底壁部13Aの前後端から上方に立ち上げられた前後壁部13B,13Cと、左右壁部13D,13Eと、から構成している。また、第3のドア5と第4のドア6との前後方向の間隔及び第4のドア6と戸袋13との前後方向の間隔を一定間隔に維持しながら第3のドア5及び第4のドア6の開閉ができるように、第4のドア6内及び戸袋13内に、ドア6及び戸袋13の略左右幅方向に亘る長さを有する左右方向視において略L字状のガイド部材58,59を設けているが、省略してもよい。
【0040】
したがって、無端索状体17が破断して第3のドア5及び第4のドア6が左右方向に移動しようとしても、図4の戸閉状態において、第3のドア5が戸閉方向(図4の左側)へ移動すると、第3ローラ54が第4のドア6の左側壁部6Dに当接することにより阻止される。また、第4のドア6が戸閉方向(図4の左側)に移動しようとすると、第4ローラ56が戸袋13の左側壁部13Dに当接することにより阻止される。これにより、第3のドア5と第4のドア6との間及び戸袋13と第4のドア6との間に隙間が発生することを抑制することができる。しかも、第3のドア5及び第4のドア6が開閉に伴って移動する時に、第4のドア6の前壁部6Bと第4のドア6内に設けたガイド部材58とが第3ローラ54を案内することによって、第3のドア5と第4のドア6とが前後方向に接近又は離間することを抑制することができる。また、第4のドア6が開閉に伴って移動する時に、戸袋13の前壁部13Bと戸袋13内に設けられたガイド部材59とが第4ローラ56を案内することによって、第4のドア6が戸袋13に対して接近又は離間する側(前後方向)に移動することを抑制することができる。このような構成とすることにより、第3のドア5の下端に備えたガイドシュー47,47を省略してもよい。これらガイドシュー47,47を省略することによって、かご敷居48に溝を形成することが不要になるため、かご敷居48の上端面を平坦面にすることができる。よって、溝に埃や塵が溜まってしまうことがなく、好ましい。
【0041】
本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではない。
【0042】
例えば、前記移動規制機構49を、図5(a),(b)に示すように構成してもよい。つまり、戸袋13の前面のうちの第2のドア側端部で、かつ、第2のドア4の上端よりも上方位置(第2のドア4の開放時に第2のドア4が干渉しない位置)に板状で矩形状の金属製の被当接部60を溶接により取り付け、第2のドア4の左側端面の上端部に、戸閉状態の第2のドア4が戸閉方向に移動することを当接により規制するための板状で第2のドア4の上端から上方に延びる延出部61Aを有する金属製の当接部61をビスにより取り付けて、移動規制機構49を構成している。したがって、無端索状体15が破断した時に、第2のドア4が戸閉方向に移動しようとしても、戸袋13の被当接部60に第2のドア4の当接部61の延出部61Aが当接することにより、第2のドア4の戸閉方向(図5の右側)への移動が規制される。これにより、戸袋13と第2のドア4との間に隙間が発生することを抑制できる。また、第2のドア4のドアハンガー23の前面のうちの第1のドア側端部の下部に板状で矩形状の金属製の被当接部62を例えば溶接により取り付け、第1のドア3の左側端面の上端部に、戸閉状態の第1のドア3が戸閉方向に移動することを当接により規制するための板状で第1のドア3の上端から上方に延びる延出部63Aを有する金属製の当接部63をビスにより取り付けている。したがって、無端索状体15が破断した時に、第1のドア3が戸閉方向に移動しようとしても、第2のドア4の被当接部62に第1のドア3の当接部63の延出部63Aが当接することにより、第1のドア3の戸閉方向(図5の右側)への移動が規制される。これにより、第1のドア3と第2のドア4との間に隙間が発生することを抑制できる。被当接部60,62の前端は、第1のドア3及び第2のドア4の戸開時において、第1のドア3及び第2のドア4が被当接部60,62に当接しない位置に設定することになる。尚、第3のドア5及び第4のドア6についても、第1のドア3と第2のドア4と同様に構成してもよく、図示及び説明を省略する。
【0043】
また、前記移動規制機構49を、図6及び図7に示すように構成してもよい。つまり、戸閉状態の第2のドア4が戸閉方向に移動することを第2のドア4のドアハンガー23の上端に取り付けられたアーム38に当接することにより規制するための板状の当接部64を固定側のフレーム21にビスにより固定して、移動規制機構49を構成している。したがって、無端索状体15が破断した時に、第2のドア4が戸閉方向に移動しようとしても、当接部64に第2のドア4と共に移動するアーム38の右端面38Hが当接することにより、第2のドア4の戸閉方向(図7の右側)への移動が規制される。これにより、第1のドア3と戸袋13との間に隙間が発生することを抑制できる。尚、第1のドア3と第2のドア4との間に隙間が発生することは、図5で示した移動規制機構49により抑制してもよい。
【0044】
また、前記移動規制機構49を、図8に示すように構成してもよい。つまり、戸閉状態の第1のドア3及び第2のドア4が戸閉方向に移動することを第1のドア3及び第2のドア4のドアハンガー19,23が当接することにより規制すべく、固定側のフレーム21に取り付けた角柱状の被当接部65,66から移動規制機構49を構成してもよい。したがって、無端索状体15が破断した時に、第1のドア3及び第2のドア4が戸閉方向に移動しようとしても、一方の被当接部65に第1のドア3のドアハンガー19が当接すると共に、他方の被当接部66に第2のドア4のドアハンガー23が当接することにより、第1のドア3及び第2のドア4の戸閉方向(図8の右側)への移動が規制される。これにより、第2のドア4と戸袋13との間及び第1のドア3と第2のドア4との間に隙間が発生することを抑制できる。尚、第3のドア5及び第4のドア6についても、第1のドア3と第2のドア4と同様に構成してもよく、図示及び説明を省略する。尚、図8では、2枚のドア3,4を示しているが、1枚のドア4の場合も同様である。
【0045】
また、図5で示した移動規制機構49を、図9に示すドア開閉装置12に適用してもよい。図9に示すドア開閉装置12は、第1のドア3と第3のドア5の2枚のドアを備えている。第1のドア3は、縦長の略長方形状からなり、それの上端にドアハンガー19が取り付けられている。このドアハンガー19の左右方向両端部のそれぞれには、ローラ20が取り付けられている。これらローラ20,20が固定側のフレーム21に取り付けられた第1ドアレール22の左側部分の上に載置されることにより、第1のドア3がドアハンガー19を介して第1ドアレール22に吊り下げ支持されている。第3のドア5は、縦長の略長方形状からなり、それの上端にドアハンガー26が取り付けられている。このドアハンガー26の左右方向両端部のそれぞれには、ローラ27が取り付けられている。これらローラ27,27が固定側のフレーム21に取り付けられた前記第1ドアレール22の右側部分の上に載置されることにより、第3のドア5がドアハンガー26を介して第1ドアレール22に吊り下げ支持されている。第1のドア3及び第3のドア5を開閉するための駆動機構14は、駆動プーリ30と従動プーリ31とに巻回された駆動ベルトからなる無端索状体32と、駆動プーリ30を駆動回転させる駆動モータ33と、を備えている。前記無端索状体32の上側部分に、第1のドア3のドアハンガー19が連結具34を介して連結され、前記無端索状体32の下側部分に、第3のドア5のドアハンガー26が連結具35を介して連結されている。したがって、駆動モータ33を駆動して駆動プーリ30を反時計回りに回転させることによって、図10の閉じた状態の第1のドア3及び第3のドア5を開放させることができる。また、駆動モータ33を駆動して駆動プーリ30を前記とは反対の時計回りに回転させることによって、開放状態の第1のドア3及び第3のドア5を図9に示す閉じ状態に移動させることができる。図9の移動規制機構49は、図5と同様に、左側の戸袋13の前面のうちの第1のドア側端部の上端部に板状で矩形状の金属製の被当接部60を例えば溶接により取り付け、第1のドア3の左側端面の上部に、戸閉状態の第1のドア3が戸閉方向に移動することを当接により規制するための金属製で第1のドア3の上端よりも上方に延びる当接部61をビスにより取り付けている。したがって、無端索状体32が破断した時に、第1のドア3が戸閉方向に移動しようとしても、戸袋13の被当接部60に第1のドア3の当接部61が当接することにより、第1のドア3の戸閉方向(図10の右側)への移動が規制される。これにより、戸袋13と第1のドア3との間に隙間が発生することを抑制できる。また、右側の戸袋13の前面のうちの第3のドア側端部の上端部に板状で矩形状の金属製の被当接部62を例えば溶接により取り付け、第3のドア5の右側端面の上端部に、戸閉状態の第3のドア5が戸閉方向に移動することを当接により規制するための金属製で第3のドアの上端よりも上方に延びる当接部63をビスにより取り付けている。したがって、無端索状体15が破断した時に、第3のドア5が戸閉方向に移動しようとしても、戸袋13の被当接部62に第3のドア5の当接部63が当接することにより、第3のドア5の戸閉方向(図10の左側)への移動が規制される。これにより、第3のドア5と戸袋13との間に隙間が発生することを抑制できる。
【0046】
上記実施形態では、4枚のドア及び2枚のドアを設けた場合を示したが、1枚のドア、3枚のドア、5枚のドア等、任意の枚数のドアを設けて実施してもよい。
【0047】
また、上記実施形態では、第1のドア3を駆動機構14により開閉動作し、第2のドア4を伝動機構16により開閉動作するように構成したが、第2のドア4を駆動機構により開閉動作し、第1のドア3を伝動機構により開閉動作するように構成してもよいし、第1のドア3を第1の駆動機構により開閉動作し、第2のドア4を第1の駆動機構とは別の第2の駆動機構により開閉動作するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0048】
1…かご、1A…かご出入口、2…乗り場、3…第1のドア、4…第2のドア、4A,13A…底壁部、4B,4C…前後壁部、4D,4E…左右壁部、5…第3のドア、5A…底壁部、5B,5C…前後壁部、5D,5E…左右壁部、6…第4のドア、6A…底壁部、6B,6C…前後壁部、6D,6E…左右壁部、7,8,9,10…乗り場側のドア、11…呼び出しボタン、12…ドア開閉装置、13…戸袋、13B,13C…前後壁部、13D,13E…左右壁部、14…駆動機構、15…無端索状体、15,17…無端索状体、16,18…伝動機構、19,23,26,28…ドアハンガー、20…ローラ、21…固定側のフレーム、24…ローラ、25…第2ドアレール、27,29…ローラ、30…駆動プーリ、31…従動プーリ、32…無端索状体(駆動ベルト)、33…駆動モータ、34,35…連結具、36,37…減速プーリ、38…アーム、38H…右端面、39…ブラケット、40…連結具、41,42…減速プーリ、43…アーム、44,45…ブラケット、46…連結具、47…ガイドシュー、48…敷居、49…移動規制機構、49A…第1移動規制機構、49B…第2移動規制機構、51…第2案内レール、52…第2ローラ、58,59…ガイド部材、60,62…被当接部、61…当接部、61A…延出部、63…当接部、63A…延出部、64…当接部、65,66…被当接部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2022-08-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
かご出入口の側方に設けられる戸袋と、戸開時に前記戸袋に収納可能な第1のドアと、該第1のドアよりも前記戸袋側に配置され戸開時に該戸袋に収納可能な第2のドアと、前記第1のドアと前記第2のドアを連動して開閉動作させるドア開閉機構と、を備え、戸閉状態において、前記第1のドアの前記第2のドア側端部と前記第2のドアの前記第1のドア側端部とが前記かご出入口方向で重なる状態での前記第1のドア及び前記第2のドアの互いに離間する開閉方向の移動を規制する第1の移動規制機構と、前記戸袋の前記第2のドア側端部と前記第2のドアの前記戸袋側端部とが前記かご出入口方向で重なる状態での前記第2のドアの戸閉方向の移動を規制する第2の移動規制機構と、を備え、
前記ドア開閉機構は、前記第1のドアを開閉動作させる駆動機構と、該駆動機構による前記第1のドアの開閉を前記第2のドアの開閉として伝動するための伝動機構と、を備え、前記伝動機構は、前記ドア開閉機構を支持する固定側のフレームに前記第2のドアを吊り下げ支持するドアハンガーの上端に取り付けられたアームを備え、前記第2の移動規制機構は、前記アームの第2のドアの戸閉方向の移動を当接により規制すべく、前記固定側のフレームに取り付けられた当接部から構成されていることを特徴とするエレベータのドア開閉装置。