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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023023031
(43)【公開日】2023-02-16
(54)【発明の名称】飲料供給装置及び飲料供給方法
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/07 20060101AFI20230209BHJP
   A61L 2/10 20060101ALI20230209BHJP
【FI】
B67D1/07
A61L2/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021128181
(22)【出願日】2021-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福島 直人
(72)【発明者】
【氏名】神 基
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 丈夫
(72)【発明者】
【氏名】古石 雅也
【テーマコード(参考)】
3E082
4C058
【Fターム(参考)】
3E082BB01
3E082CC03
3E082DD01
3E082FF01
3E082FF09
4C058AA25
4C058BB06
4C058DD05
4C058DD13
4C058DD16
4C058KK02
4C058KK23
4C058KK26
4C058KK28
4C058KK32
4C058KK42
(57)【要約】
【課題】容器の飲み口を適切に除菌することができる飲料供給装置を提供すること。
【解決手段】飲料供給装置は、容器を保持する容器保持部と、前記容器に飲料を供給するノズルと、紫外線照射部と、前記容器保持部により保持された前記容器から前記ノズルまでの距離が設定距離になるまで、前記容器保持部に対して前記ノズル及び前記紫外線照射部を相対移動させる相対移動部と、を備え、前記紫外線照射部は、前記容器から前記ノズルまでの距離が前記設定距離になった状態における前記容器の飲み口に、紫外線を照射可能な状態で配置されている。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器を保持する容器保持部と、
前記容器に飲料を供給するノズルと、
紫外線照射部と、
前記容器保持部により保持された前記容器から前記ノズルまでの距離が設定距離になるまで、前記容器保持部に対して前記ノズル及び前記紫外線照射部を相対移動させる相対移動部と、を備え、
前記紫外線照射部は、前記容器から前記ノズルまでの距離が前記設定距離になった状態における前記容器の飲み口に、紫外線を照射可能な状態で配置されている、
飲料供給装置。
【請求項2】
前記容器保持部、前記ノズル、前記紫外線照射部及び前記相対移動部を収容する筐体を更に備え、
前記容器保持部は、前記筐体内で移動可能に配置され、
前記ノズル及び前記紫外線照射部は、前記筐体に固定され、
前記相対移動部は、前記ノズル及び前記紫外線照射部に対して前記容器保持部を昇降させる、
請求項1に記載の飲料供給装置。
【請求項3】
前記筐体には、前記紫外線を前記飲み口に向けて反射する反射部が配置されている、
請求項2に記載の飲料供給装置。
【請求項4】
前記筐体の一面には、前記容器を前記筐体内に出し入れするための容器出し入れ口が形成され、
前記筐体には、前記容器出し入れ口を開閉する出し入れ口扉が配置され、
前記反射部は、前記出し入れ口扉に配置され、前記紫外線を前記飲み口に向けて反射する扉側反射部を備える、
請求項3に記載の飲料供給装置。
【請求項5】
前記筐体には、前記紫外線照射部が前記紫外線を照射している間、前記筐体に対して前記出し入れ口扉をロックするロック部が配置されている、
請求項4に記載の飲料供給装置。
【請求項6】
前記紫外線照射部は、前記飲料が前記容器に供給されている間、前記飲み口に前記紫外線を照射する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の飲料供給装置。
【請求項7】
前記紫外線照射部は、前記ノズルに紫外線を照射する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の飲料供給装置。
【請求項8】
前記紫外線照射部は、前記飲料が前記容器に供給されている間、前記飲料の供給が終了してから所定時間経過後、及び、予め設定された時刻のうち少なくとも1つのタイミングで、前記ノズルに前記紫外線を照射する、
請求項7に記載の飲料供給装置。
【請求項9】
容器を保持する容器保持部と、
前記容器に飲料を供給するノズルと、
紫外線照射部と、を備える飲料供給装置が行う飲料供給方法であって、
前記飲料供給装置が、
前記容器保持部により保持された前記容器から前記ノズルまでの距離が設定距離になるまで、前記容器保持部に対して前記ノズル及び前記紫外線照射部を相対移動させ、
前記容器から前記ノズルまでの距離が前記設定距離になった状態における前記容器の飲み口に、前記紫外線照射部を用いて紫外線を照射する、
飲料供給方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、飲料供給装置及び飲料供給方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ノズルから容器に飲料を供給する飲料供給装置において、ノズルを除菌する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の飲料供給装置は、容器が載置される置台と、置台の上方に配置され、容器に飲料を供給する吐出管(ノズル)と、置台の下方に配置された照射ユニットとを備える。置台には、照射ユニットから発せられる紫外線を通過させる開口が形成されている。この開口を通過した紫外線が吐出管の吐出口に照射されることにより、吐出口が消毒される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-104056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の飲料供給装置では、置台に容器が載置されると開口が塞がれるため、容器の飲み口を適切に除菌することができない。
【0005】
本開示は、容器の飲み口を適切に除菌することができる飲料供給装置及び飲料供給方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の飲料供給装置は、容器を保持する容器保持部と、前記容器に飲料を供給するノズルと、紫外線照射部と、前記容器保持部により保持された前記容器から前記ノズルまでの距離が設定距離になるまで、前記容器保持部に対して前記ノズル及び前記紫外線照射部を相対移動させる相対移動部と、を備え、前記紫外線照射部は、前記容器から前記ノズルまでの距離が前記設定距離になった状態における前記容器の飲み口に、紫外線を照射可能な状態で配置されている。
【0007】
本開示の飲料供給方法は、容器を保持する容器保持部と、前記容器に飲料を供給するノズルと、紫外線照射部と、を備える飲料供給装置が行う飲料供給方法であって、前記飲料供給装置が、前記容器保持部により保持された前記容器から前記ノズルまでの距離が設定距離になるまで、前記容器保持部に対して前記ノズル及び前記紫外線照射部を相対移動させ、前記容器から前記ノズルまでの距離が前記設定距離になった状態における前記容器の飲み口に、前記紫外線照射部を用いて紫外線を照射する。
【発明の効果】
【0008】
本開示の飲料供給装置及び飲料供給方法によれば、容器の飲み口を適切に除菌することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】飲料供給装置の正面図
図2】容器設置部及び飲料供給部を前側かつ右斜め上側から見たときの斜視図
図3】容器設置部を前側かつ右斜め下側から見たときの斜視図
図4】飲料供給装置のブロック図
図5】待機中の除菌処理のフローチャート
図6】待機中の除菌処理を行っているときの飲料供給装置の内部の正面図
図7】飲料提供処理のフローチャート
図8】飲料提供処理のフローチャート
図9】飲料提供処理のフローチャート
図10】飲料提供処理中の除菌処理を行っているときの飲料供給装置の内部の正面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施形態]
以下、本開示の一実施形態について説明する。
【0011】
<飲料供給装置の構成>
まず、飲料供給装置の構成について説明する。図1は、飲料供給装置の正面図である。なお、前側とは、飲料供給装置のユーザが対面する側であり、後側とは、前側の逆側である。また、右側とは、ユーザから見て右側であり、左側とは右側の逆側である。上側とは、飲料供給装置を水平面上に設置した場合の上側であり、下側とは上側の逆側である。
【0012】
図1に示されるように、飲料供給装置1は、筐体10と、操作表示部20と、容器設置部30と、飲料供給部40と、を備える。飲料供給装置1は、ユーザによる操作表示部20の操作により選択された飲料を容器Cに供給する。容器Cとしては、飲料供給装置1が設置された店舗又は施設等の従業員あるいは管理者(以下、「従業員等」と言う場合がある)が準備するコップ又は飲料供給装置のユーザが持ち込むタンブラー、水筒あるいはコップを例示することができる。
【0013】
筐体10の前面には、容器Cを筐体10内に出し入れするための容器出し入れ口10Aが形成されている。また、筐体10の前面には、容器出し入れ口10Aを開閉する出し入れ口扉11が配置されている。出し入れ口扉11は、例えば、左端部を中心に回動可能なように配置されている。出し入れ口扉11の後側の面(出し入れ口扉11が閉じられたときに筐体10の内部側に位置する面)における上側の部位には、紫外線U(図2参照)を透過しない機能を有するマスク12が配置されている。このマスク12により、容器Cの飲み口D(図2参照)又は飲料供給部40の後述されるノズル42(図2参照)に紫外線Uが照射されているときに、紫外線Uがユーザに及ぼす影響を無くすことができる。なお、飲み口Dとは、容器Cにおけるユーザが飲料を飲むときに口が接触する部位であって、容器Cの上面と、上端側の外周面及び内周面とのうち少なくとも上端側の外周面を意味する。
【0014】
更に、筐体10の前面における容器出し入れ口10Aの上側には、開閉センサ13が配置されている。開閉センサ13は、測距センサにより構成されている。開閉センサ13は、ユーザによる出し入れ口扉11を開く操作(ユーザが開閉センサ13に手をかざす動作)を検知した場合、操作検知信号を出力する。
【0015】
操作表示部20は、筐体10の前面における上側の部位に配置されている。操作表示部20は、飲料の選択に利用される。操作表示部20は、タッチパネルにより構成される。操作表示部20は、提供可能な飲料を選択するための選択ボタンを表示させ、ユーザにより所定の選択ボタンに対応する領域が押されると、当該押された領域を特定する飲料特定信号を後述される制御部75(図4参照)に出力する。なお、操作表示部20の代わりに、提供可能な飲料を選択するための物理ボタンを筐体10に配置しても良い。
【0016】
容器設置部30は、筐体10の内部における下側に配置されている。容器設置部30には、容器Cが設置される。なお、容器設置部30の詳細な説明については、後述する。
【0017】
飲料供給部40は、筐体10の内部に配置されている。飲料供給部40は、ユーザにより選択された飲料を、容器設置部30に設置された容器Cに供給する。なお、飲料供給部40の詳細な説明については、後述する。
【0018】
次に、容器設置部30の詳細な構成について説明する。図2は、容器設置部30及び飲料供給部40を前側かつ右斜め上側から見たときの斜視図である。図2に示されるように、容器設置部30は、容器昇降室31と、容器保持部32と、を備える。なお、図2には、容器Cとして、高さが比較的高いタンブラー又は水筒等の容器C1が容器設置部30に設置された状態が示されている。
【0019】
容器昇降室31は、前面が開口した縦長の長方形箱状に形成されている。容器昇降室31の内部は、容器Cが昇降する昇降空間を構成する。容器昇降室31を構成する天板311における左右方向の中央には、飲料用貫通孔312が形成されている。飲料供給部40から供給された飲料は、飲料用貫通孔312を通過して、容器昇降室31内の容器Cに供給される。天板311の左側の部位には、ラック用貫通孔313が形成されている。
【0020】
容器保持部32は、容器昇降室31内で容器Cを保持すると共に、容器昇降室31内で昇降する。容器保持部32は、載置部33と、調整部34と、を備える。
【0021】
載置部33は、前面及び上面が開口する箱状に形成されている。載置部33は、容器昇降室31内において昇降できるように配置されている。載置部33の底板部331には、容器Cが載置される。
【0022】
調整部34は、載置部33の移動に同期させて容器Cを水平方向に移動させることにより、容器Cの水平方向の位置を調整する。調整部34は、一対の当接部材341と、図示されない連動制御部と、を備える。
【0023】
一対の当接部材341は、前後方向に延びる形状に形成され、容器Cを左右から挟むように配置されている。連動制御部は、載置部33の上昇に同期させて一対の当接部材341を互いに近づく方向に移動させる。また、連動制御部は、載置部33の下降に同期させて一対の当接部材341を互いに離れる方向に移動させる。
【0024】
次に、飲料供給部40の詳細な構成について説明する。飲料供給部40は、飲料を生成する飲料生成部41(図4参照)を備える。飲料生成部41は、例えば、コーヒー豆からコーヒーを抽出するための機構、粉体又は粒体を水又は湯で希釈したパウダー飲料を生成するための機構、ミルクを供給する機構等を備える。
【0025】
また、飲料供給部40は、少なくとも1個(本実施形態では6個)のノズル42と、ノズル保持部43と、を更に備える。各ノズル42は、それぞれ図示されない配管を介して飲料生成部41に接続されており、飲料生成部41で生成された互いに異なる飲料を容器Cに吐出する。ノズル保持部43は、各ノズル42から吐出される飲料が飲料用貫通孔312を介して、容器昇降室31内の容器Cに供給されるように、各ノズル42を保持する。
【0026】
図3は、容器設置部30を前側かつ右斜め下側から見たときの斜視図である。図3に示されるように、容器昇降室31には、紫外線Uを反射するアルミニウム等の材料により構成された反射部35が配置されている。反射部35は、天板311の下面に配置された上方反射部351と、容器昇降室31の上側かつ後側の部位に配置された後方反射部352と、出し入れ口扉11における後側の面に配置された扉側反射部353(図1参照)と、を備える。上方反射部351は、紫外線Uを乱反射するように構成されている。後方反射部352は、円弧板状に形成され、紫外線Uを正反射するように構成されている。後方反射部352は、円弧の周方向の一端が容器昇降室31の左側板314における前後方向中央かつ上側の部位に固定され、他端が容器昇降室31の右側板315における前後方向中央かつ上側の部位に固定されている。後方反射部352は、平面視で後側に凹むように配置されている。扉側反射部353は、平板状に形成され、紫外線Uを正反射するように構成されている。扉側反射部353は、マスク12の上に配置されている。なお、上方反射部351が紫外線Uを正反射するように構成されていても良いし、後方反射部352及び扉側反射部353のうち少なくとも一方が紫外線Uを乱反射するように構成されていても良い。また、マスク12上に扉側反射部353を配置せずに、マスク12に紫外線Uを正反射又は乱反射する機能を設けても良い。また、扉側反射部353の反射面は、凹形状に形成されていても良い。また、マスク12に紫外線Uを正反射又は乱反射する機能を設ける場合、マスク12の反射面は、凹形状に形成されていても良い。なお、図3には、容器Cとして、高さが比較的低い水筒又はコップ等の容器C2が容器設置部30に設置された状態が示されている。
【0027】
載置部33の左側板332には、当該左側板332の下端から当該左側板332の上方の位置まで延びるように設けられたラック部51が設けられている。ラック部51における左側の主面のほぼ全域には、図示されないラック溝が形成されている。ラック部51は、載置部33が上昇するときに、ラック用貫通孔313を通過できるように設けられている。
【0028】
飲料供給装置1は、容器保持部32を昇降させる相対移動部50を更に備える。相対移動部50は、上述されたラック部51と、昇降モータ52と、を備える。昇降モータ52は、例えばサーボモータにより構成されている。昇降モータ52の回転軸には、駆動ギア521が配置されている。昇降モータ52は、駆動ギア521の一部が容器昇降室31の左側板314に形成されたギア用貫通孔を介して容器昇降室31の内部に位置し、かつ、ラック溝に噛み合うように配置されている。昇降モータ52が駆動することにより、容器保持部32が昇降する。
【0029】
飲料供給装置1は、紫外線照射部60を更に備える。紫外線照射部60は、一対の紫外線LED(Light Emitting Diode)61を備える。一対の紫外線LED61は、放射状(円錐状)に紫外線Uを照射できるように構成されている。一対の紫外線LED61は、それぞれ容器昇降室31の左側板314及び右側板315における前側かつ上側の部位に固定されている。また、一対の紫外線LED61は、その光軸61Aが水平面に対して上方に傾いており、斜め上方に向けて紫外線Uを照射するように構成されている。つまり、各紫外線LED61は、当該紫外線LED61よりも上方に位置し、かつ、紫外線Uの照射範囲内に位置する容器Cの飲み口D及びノズル42に対して、紫外線Uを照射できるように構成されている。なお、紫外線照射部60は、紫外線LED61に加えて、又は、紫外線LED61の代わりに、蛍光ランプ等の紫外線を照射する光源を備えていても良い。
【0030】
紫外線照射部60は、制御部75の制御により、飲料供給装置1が飲料の提供処理を行っていない待機中、又は、飲料提供処理中に、紫外線Uを照射する。待機中に紫外線Uが照射される場合、容器Cが容器設置部30に存在しないため、ノズル42が除菌される。一方、飲料提供処理中に紫外線Uが照射される場合、容器Cが容器設置部30に存在するため、飲み口D及びノズル42が除菌される。
【0031】
図4は、飲料供給装置1のブロック図である。図4に示されるように、飲料供給装置1は、出し入れ口扉開閉部70と、除菌ボタン71と、検知部72と、計時部73と、記憶部74と、制御部75と、を更に備える。
【0032】
出し入れ口扉開閉部70は、出し入れ口扉11を開閉する。開閉モータ701と、ロック部702と、上述された開閉センサ13と、を備える。
【0033】
開閉モータ701の図示されない回転軸には、出し入れ口扉11の図示されない回動軸に固定された従動ギアに噛み合う駆動ギアが固定されている。制御部75の制御により開閉モータ701が駆動することにより、出し入れ口扉11が開閉される。ロック部702は、制御部75の制御に基づいて、出し入れ口扉11を全閉状態から開かないようにロックする。なお、ロック部702としては、上述した機能を有する周知の構成を適用することができる。
【0034】
除菌ボタン71は、除菌用操作部の一例であり、従業員等により押されると、押された旨の除菌開始信号を制御部75に出力する。除菌ボタン71は、従業員等がノズル42を強制的に除菌したい場合に押される。除菌ボタン71は、操作表示部20に表示されても良いし、筐体10に配置された物理ボタンにより構成されていても良い。なお、除菌用操作部の一例として、除菌ボタン71を例示したが、スイッチを適用しても良い。
【0035】
検知部72は、容器原点スイッチ721と、容器検知部722と、最上位置検知部723と、を備える。
【0036】
容器原点スイッチ721は、容器保持部32が当該容器保持部32の移動範囲における最下部に位置する(図6参照)ことを検知する。なお、以下において、容器保持部32の移動範囲の最下部の位置を、「原点位置」と言う場合がある。容器検知部722は、原点位置に位置する容器保持部32に容器Cが存在することを検知する。最上位置検知部723は、容器保持部32に載置された容器Cが予め設定された最上位置に存在することを検知する。最上位置とは、容器Cの上端からノズル42の下端までの距離が設定距離になった場合に、容器Cが位置する位置である(図2図3及び図9参照)。容器Cが最上位置に位置する場合、飲み口Dが紫外線LED61の光軸61A上に位置し、紫外線Uが飲み口Dに確実に照射される。なお、容器原点スイッチ721、容器検知部722及び最上位置検知部723としては、上述した機能を有する周知の構成を適用することができる。
【0037】
計時部73は、現在時刻を計時する。また、計時部73は、タイマとしての機能を有する。計時部73は、現在時刻及びタイマ機能における残り時間に関する情報を制御部75に出力する。
【0038】
記憶部74は、制御部75との間で各種データを送受信できるように構成されている。記憶部74は、飲料供給装置1を制御するための各種データを記憶する。例えば、記憶部74は、待機中にノズル42の除菌を開始する際の基準となる、飲料提供終了からの待機時間(以下、「除菌待機時間」と言う場合がある)を記憶する。除菌待機時間は、飲料提供終了後、除菌待機時間が経過する前に、ノズル42における雑菌の繁殖が開始されない時間であれば良い。また、記憶部74は、ノズル42の除菌を開始する時刻(以下、「除菌開始時刻」と言う場合がある)を記憶する。また、記憶部74は、待機中にノズル42の除菌を行う場合における除菌を継続する時間(以下、「除菌継続時間」と言う場合がある)を記憶する。なお、従業員等は、除菌待機時間、除菌開始時刻及び除菌継続時間を自由に設定することができるし、設定しないこともできる。
【0039】
制御部75は、操作表示部20と、飲料生成部41と、昇降モータ52と、紫外線LED61と、出し入れ口扉開閉部70と、除菌ボタン71と、検知部72と、計時部73との間で各種信号を送受信できるように構成されている。制御部75は、飲料供給装置1全体を制御する。制御部75が行う制御については後述する。
【0040】
<飲料供給装置の動作>
次に、飲料供給装置1の動作について説明する。飲料供給装置1は、上述されたように、待機中又は飲料提供処理中に除菌を行う。以下、これらの除菌処理の詳細について説明する。
【0041】
(待機中の除菌処理)
まず、待機中の除菌処理について説明する。図5は、待機中の除菌処理のフローチャートである。図6は、待機中の除菌処理を行っているときの飲料供給装置1の内部の正面図である。
【0042】
まず、制御部75は、容器Cが載置されていない容器保持部32が原点位置で待機する状態(図6参照)において、図5に示されるように、最後の飲料の提供終了から除菌待機時間が経過したか否かを判定する(ステップS1)。制御部75は、ステップS1の判定処理を、計時部73において計時されている最後の飲料の提供終了からの経過時間と、記憶部74に記憶された除菌待機時間とに基づいて行う。制御部75は、飲料の提供終了から除菌待機時間が経過していないと判定した場合(ステップS1:NO)、計時部73において計時されている現在時刻が、記憶部74に記憶されている除菌開始時刻か否かを判定する(ステップS2)。制御部75は、現在時刻が除菌開始時刻でないと判定した場合(ステップS2:NO)、除菌ボタン71が押されたか否かを判定する(ステップS3)。制御部75は、除菌ボタン71が押されていないと判定した場合(ステップS3:NO)、待機中の除菌処理を終了する。
【0043】
一方、制御部75は、飲料の提供終了から除菌待機時間が経過したと判定した場合(ステップS1:YES)、又は、現在時刻が除菌開始時刻であると判定した場合(ステップS2:YES)、又は、除菌ボタン71が押されたと判定した場合(ステップS3:YES)、ロック部702を制御して、出し入れ口扉11を全閉状態でロックする(ステップS4)。次に、制御部75は、紫外線照射部60を制御し、紫外線Uを照射することにより、ノズル42を除菌する(ステップS5)。ステップS5の処理により、図6に示されるように、紫外線照射部60から発せられた紫外線Uが、ノズル42に直接照射される。また、紫外線照射部60から後方反射部352に照射された後、当該後方反射部352で反射した紫外線Uが、ノズル42に照射される。また、紫外線照射部60から扉側反射部353に照射された後、当該扉側反射部353で反射した紫外線Uが、ノズル42に照射される。制御部75は、計時部73において計時されている除菌開始からの経過時間が、記憶部74に記憶されている除菌継続時間になるまで、ノズル42の除菌を継続する。
【0044】
なお、以下において、紫外線照射部60から発せられて、ノズル42又は飲み口Dに直接照射される紫外線Uを紫外線U0と言う場合がある。また、紫外線照射部60から上方反射部351に照射された後、当該上方反射部351で反射して、飲み口Dに照射される紫外線Uを紫外線U1と言う場合がある。また、紫外線照射部60から後方反射部352に照射された後、当該後方反射部352で反射して、ノズル42又は飲み口Dに照射される紫外線Uを紫外線U2と言う場合がある。
【0045】
図5に示されるように、制御部75は、ノズル42の除菌を終了すると、ロック部702を制御することにより出し入れ口扉11のロックを解除して(ステップS6)、待機中の除菌処理を終了する。以上のステップS1~S6の処理は、開閉センサ13を用いるユーザによる出し入れ口扉11を開く操作が行われるまで、つまり飲料提供が開始されるまで繰り返される。なお、ステップS5における紫外線Uの照射中に、ユーザによる出し入れ口扉11を開く操作が行われた場合、制御部75は、直ちにノズル42の除菌を終了して、ステップS6の処理を行った後、飲料提供を開始する。
【0046】
以上のように、飲料供給装置1は、待機中であっても、飲料提供終了から除菌待機時間が経過した場合(飲料の供給が終了してから所定時間経過後)、又は、除菌開始時刻になった場合、又は、除菌ボタン71が押された場合、ノズル42を除菌するため、ノズル42を清潔な状態に保つことができる。
【0047】
また、飲料供給装置1は、待機中の除菌処理において、紫外線U0,U2及び扉側反射部353で反射した紫外線Uが照射されている間、出し入れ口扉11をロックする。このように、紫外線Uの照射中に出し入れ口扉11が開かれることを防止することにより、紫外線Uによる悪影響がユーザに及ぶことを防止することができる。
【0048】
(飲料提供処理)
次に、飲料提供処理について説明する。図7図8及び図9は、飲料提供処理のフローチャートである。図10は、飲料提供処理中の除菌処理を行っているときの飲料供給装置1の内部の正面図である。
【0049】
まず、制御部75は、容器Cが載置されていない容器保持部32が原点位置で待機する状態において、図7に示されるように、開閉センサ13からの操作検知信号の出力状態に基づいて、出し入れ口扉11を開く操作が行われたか否かを判定する(ステップS11)。制御部75は、出し入れ口扉11を開く操作が行われていないと判定した場合(ステップS11:NO)、再度、ステップS11の処理を実施する。一方、制御部75は、出し入れ口扉11を開く操作が行われたと判定した場合(ステップS11:YES)、開閉モータ701を制御して、出し入れ口扉11を開く(ステップS12)。
【0050】
次に、制御部75は、容器検知部722における検知結果に基づいて、原点位置に位置する容器保持部32に容器Cが存在するか否か、つまり容器保持部32に容器Cが載置されたか否かを判定する(ステップS13)。制御部75は、容器Cが存在しないと判定した場合(ステップS13:NO)、再度、ステップS13の処理を実施する。一方、制御部75は、容器Cが容器保持部32に載置されたと判定した場合(ステップS13:YES)、操作表示部20からの飲料特定信号の出力状態に基づいて、選択ボタンの操作により飲料が選択されたか否かを判定する(ステップS14)。制御部75は、飲料が選択されていないと判定すると(ステップS14:NO)、再度、ステップS14の処理を実施する。
【0051】
一方、制御部75は、飲料が選択されたと判定すると(ステップS14:YES)、開閉モータ701を制御して出し入れ口扉11を閉じた後、ロック部702を制御して出し入れ口扉11をロックする(ステップS15)。出し入れ口扉11がロックされると、制御部75は、紫外線照射部60を制御して、紫外線Uの照射を開始する(ステップS16)。
【0052】
この後、図8に示されるように、制御部75は、最上位置検知部723における検知結果に基づいて、容器Cが最上位置に存在するか否かを判定する(ステップS17)。制御部75は、容器Cが最上位置に存在すると判定した場合(ステップS17:YES)、飲料の供給量を決定する(ステップS18)。例えば、制御部75は、容器保持部32が原点位置から、容器Cの上端からノズル42の下端までの距離が設定距離になる位置までの移動量(以下、「保持部移動量」と言う場合がある)に基づいて、供給量を決定しても良い。この場合、制御部75は、保持部移動量が短いほど、つまり容器Cが高くて容量が大きいほど、供給量を多くする。ステップS17の処理で容器Cが最上位置に存在すると判定された場合、保持部移動量が0なので、供給量は最も多くなる。なお、保持部移動量の検知方法としては、昇降モータ52の回転角度に基づいて検知する方法、容器保持部32の上昇速度と上昇開始から上昇終了までの時間とに基づいて検知する方法を例示することができる。
【0053】
ここで、ステップS17で容器Cが最上位置に存在すると判定されるのは、容器Cが、例えば図10に示されるような高さが比較的高いタンブラー又は水筒等の容器C1の場合である。この場合、容器C1の飲み口D1は、紫外線LED61よりも上方の位置であって、紫外線LED61の光軸61A上に位置している。このため、ステップS16における紫外線Uの照射が開始されると、飲み口D1は、紫外線U0,U1,U2及び扉側反射部353で反射した紫外線Uにより除菌される。このように、上方反射部351で反射した紫外線U1、後方反射部352で反射した紫外線U2、及び、扉側反射部353で反射した紫外線Uが飲み口D1に照射されるようにすることにより、上方反射部351、後方反射部352及び扉側反射部353を配置しない場合と比べて、飲み口D1に照射される紫外線Uの量を多くすることができる。したがって、飲み口D1に対する除菌能力を高めることができる。また、紫外線Uの照射が開始されると、待機中の除菌処理の場合と同様に、ノズル42は、紫外線U0,U2及び扉側反射部353で反射した紫外線Uにより除菌される。つまり、紫外線Uの照射開始とほぼ同時に、飲み口D1及びノズル42の除菌が開始される。
【0054】
図8に示されるように、制御部75は、容器Cが最上位置に存在しないと判定した場合(ステップS17:NO)、容器保持部32の上昇を開始するように、昇降モータ52を制御する(ステップS19)。
【0055】
ここで、ステップS17で容器Cが最上位置に存在しないと判定されるのは、容器Cが、例えば図3に示されるような高さが比較的低い水筒又はコップ等の容器C2の場合である。この場合、容器C2の飲み口D2は、紫外線LED61よりもかなり下方の位置であって、紫外線Uの照射範囲から外れた位置に位置している。このため、ステップS16における紫外線Uの照射が開始されても、紫外線Uが飲み口D2に照射されず、飲み口D2の除菌が開始されない。しかし、待機中の除菌処理の場合と同様に、紫外線U0,U2及び扉側反射部353で反射した紫外線Uがノズル42(図3では、ノズル42は図示されていない)に照射されるため、ノズル42の除菌が開始される。
【0056】
図8に示されるように、ステップS19の処理により容器保持部32が上昇し始めると、制御部75は、最上位置検知部723における検知結果に基づいて、容器Cが最上位置に存在するか否かを判定する(ステップS20)。制御部75は、容器Cが最上位置に存在しないと判定すると(ステップS20:NO)、再度、ステップS20の処理を実施する。一方、制御部75は、容器Cの上端が最上位置に存在すると判定した場合(ステップS20:YES)、容器保持部32の上昇が終了するように、昇降モータ52を制御する(ステップS21)。このステップS21の処理によって、容器Cの上端からノズル42の下端までの距離が、設定距離になる位置で、容器保持部32が停止する。
【0057】
例えば図3に示されるような高さが比較的低い水筒又はコップ等の容器C2は、ステップS20において、その上端が最上位置に存在すると判定される。この場合、容器C2の飲み口D2は、紫外線LED61よりも上方の位置であって、紫外線LED61の光軸61A上に位置する。このため、飲み口D2は、紫外線U0,U1,U2及び扉側反射部353で反射した紫外線Uにより除菌される。このような容器C2の飲み口D2の除菌は、容器C2の上昇が開始されてから、当該容器C2の上端が最上位置に存在すると判定されるまでの間のタイミングであって、飲み口D2が紫外線Uの照射範囲に入り始めたタイミングから開始される。
【0058】
以上のように、飲料供給装置1は、容器Cからノズル42までの距離が設定距離になるまで、容器保持部32に対してノズル42及び紫外線照射部60を相対移動させてから、容器Cの飲み口Dに紫外線Uを照射する。このため、容器保持部32に容器Cが載置された状態でも、容器Cの飲み口Dを適切に除菌することができる。また、容器Cの高さに関係なく、飲み口Dから紫外線照射部60までの距離をほぼ同じ距離にすることができる。このため、様々な高さの容器Cの飲み口Dに対して、同じ除菌能力で適切に除菌することができる。
【0059】
また、ノズル42及び紫外線照射部60を移動させて容器Cに近づける構成にすると、以下のような不具合がある。例えば、ノズル42と飲料生成部41とを接続する樹脂製の配管、及び、紫外線照射部60の紫外線LED61に電力を供給する配線が、ノズル42及び紫外線照射部60の昇降に伴い曲がったり伸びたりする。このため、配管及び配線が破損するおそれがあるという不具合と、配管及び配線の動きを許容するスペースを設ける必要があるという不具合がある。しかし、本実施形態のように、ノズル42及び紫外線照射部60を固定して容器Cを移動させることにより、上記不具合を解消することができる。
【0060】
制御部75は、ステップS21の処理を行った後、飲料の供給量を決定する(ステップS18)。上述されたように、制御部75は、例えば、保持部移動量に基づいて、飲料の供給量を決定する。その後、制御部75は、飲料生成部41を制御して、ユーザが選択した飲料を、ステップS18で決定した供給量、容器Cに供給する(ステップS22)。飲料の供給が終了すると、制御部75は、紫外線照射部60を制御して、紫外線Uの照射を終了する(ステップS23)。この紫外線Uの照射終了により、飲み口D及びノズル42の除菌が終了する。
【0061】
以上のように、制御部75は、容器Cに飲料を供給している間に紫外線Uを照射することにより、飲み口D及びノズル42を除菌する。除菌効果は紫外線Uの強度と照射時間の積に比例することから、本実施形態のように、飲料の供給中に紫外線Uを照射する構成にすることにより、紫外線LED61の出力を抑制しつつ、飲み口D及びノズル42を適切に除菌することができる。
【0062】
紫外線Uの照射が終了すると、制御部75は、ロック部702を制御して、出し入れ口扉11のロックを解除した後、開閉モータ701を制御して出し入れ口扉11を開く(ステップS24)。
【0063】
以上のように、制御部75は、飲料提供中の除菌処理において、紫外線Uが照射されている間、出し入れ口扉11をロックする。このように、紫外線Uの照射中に出し入れ口扉11が開かれることを防止することにより、紫外線Uによる悪影響がユーザに及ぶことを防止することができる。
【0064】
次に、制御部75は、図9に示されるように、最上位置検知部723における検知結果に基づいて、最上位置に存在していた容器Cが存在し続けているか否か、つまり容器Cが飲料供給装置1から取り出されたか否かを判定する(ステップS25)。制御部75は、容器Cが取り出されていないと判定すると(ステップS25:NO)、再度、ステップS25の処理を実施する。
【0065】
一方、制御部75は、容器Cが取り出されたと判定すると(ステップS25:YES)、開閉モータ701を制御して、出し入れ口扉11を閉じる(ステップS26)。次に、制御部75は、容器保持部32の下降を開始するように、昇降モータ52を制御する(ステップS27)。制御部75は、容器原点スイッチ721のオンオフ状態に基づいて、容器保持部32が原点位置に到達したか否かを判定する(ステップS28)。制御部75は、容器保持部32が原点位置に到達していないと判定すると(ステップS28:NO)、再度、ステップS28の処理を実施する。一方、制御部75は、容器保持部32が原点位置に到達したと判定すると(ステップS28:YES)、容器保持部32の下降が終了するように、昇降モータ52を制御する(ステップS29)。以上により、飲料提供処理が終了する。
【0066】
[変形例]
本発明は、これまでに説明した実施形態に示されたものに限られないことは言うまでもなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の変形を加えることができる。
【0067】
例えば、容器保持部32に対してノズル42及び紫外線照射部60を相対移動させる構成として、ノズル42及び紫外線照射部60を固定して、容器保持部32を移動させる構成を例示したが、容器保持部32を固定して、容器Cの上端からノズル42の下端までの距離が設定距離になるまで、ノズル42及び紫外線照射部60を下降させても良い。この場合、ノズル42及び紫外線照射部60の移動量が、容器Cの上端からノズル42の下端までの距離が設定距離になるまでの、容器保持部32に対するノズル42及び紫外線照射部60の相対移動量になる。また、容器Cの上端からノズル42の下端までの距離が設定距離になるまで、ノズル42及び紫外線照射部60を下降させると共に容器保持部32を上昇させても良い。
【0068】
飲料供給装置1に、上方反射部351、後方反射部352及び扉側反射部353のうち1つのみ又は2つのみを設けても良い。
【0069】
飲料供給装置1にロック部702を設けずに、紫外線Uの照射中に、出し入れ口扉11をロックしないようにしても良い。
【0070】
容器Cの上端からノズル42の下端までの距離が設定距離になった後、飲料の供給が開始されるまでの間のみ、飲み口D及びノズル42を除菌するようにしても良い。また、飲料の供給が開始されてから終了するまでの間のみ、飲み口D及びノズル42を除菌するようにしても良い。
【0071】
紫外線照射部60がノズル42に紫外線Uを照射しないようにしても良い。また、飲み口Dに紫外線Uを照射する紫外線LED61と、ノズル42に紫外線Uを照射する紫外線LED61とを別々に、飲料供給装置1に配置しても良い。光軸61Aが水平面に平行なように、又は、水平面に対して下方に傾くように、紫外線LED61を配置しても良い。
【0072】
紫外線LED61が汚れたり、紫外線が飲料供給装置1の外部に照射されたりすることを防止するために、紫外線LED61を覆うLEDカバーを配置しても良い。LEDカバーの一部は、UV透過樹脂(UV-A、UV-Bを透過)、又は、UV透過ガラス、又は、石英ガラス(UV-Cを透過)で構成されていることが好ましい。この場合、UV透過樹脂、又は、UV透過ガラス、又は、石英ガラスを凹レンズ形状に形成することが好ましい。このような構成にすれば、LEDカバーの凹レンズにより、紫外線Uの照射範囲を広げることができる一方で、LEDカバーの凹レンズ以外の部位により紫外線Uの照射範囲を制限することができる。また、LEDカバーは、飲料供給装置1から取り外すことができることが好ましい。このような構成にすれば、LEDカバーを容易に洗浄することができる。また、LEDカバー全体を紫外線Uが透過しない材料により構成し、容器保持部32に容器Cが載置されていない場合に、紫外線LED61がLEDカバーで覆われた状態になり、容器保持部32に容器Cが載置された場合に、紫外線LED61がLEDカバーで覆われていない状態になるように、LEDカバーを動かす機構を設けても良い。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本開示は、飲料供給装置及び飲料供給方法に適用することができる。
【符号の説明】
【0074】
1 飲料供給装置
10 筐体
10A 容器出し入れ口
11 出し入れ口扉
12 マスク
13 開閉センサ
20 操作表示部
30 容器設置部
31 容器昇降室
32 容器保持部
33 載置部
34 調整部
35 反射部
40 飲料供給部
41 飲料生成部
42 ノズル
43 ノズル保持部
50 相対移動部
51 ラック部
52 昇降モータ
60 紫外線照射部
61 紫外線LED
61A 光軸
70 出し入れ口扉開閉部
71 除菌ボタン
72 検知部
73 計時部
74 記憶部
75 制御部
311 天板
312 飲料用貫通孔
313 ラック用貫通孔
314 左側板
315 右側板
331 底板部
332 左側板
341 当接部材
351 上方反射部
352 後方反射部
353 扉側反射部
521 駆動ギア
701 開閉モータ
702 ロック部
721 容器原点スイッチ
722 容器検知部
723 最上位置検知部
C,C1,C2 容器
D,D1,D2 飲み口
U,U0,U1,U2 紫外線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10