IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東京瓦斯株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-給湯システム及び給湯器 図1
  • 特開-給湯システム及び給湯器 図2
  • 特開-給湯システム及び給湯器 図3
  • 特開-給湯システム及び給湯器 図4
  • 特開-給湯システム及び給湯器 図5
  • 特開-給湯システム及び給湯器 図6
  • 特開-給湯システム及び給湯器 図7
  • 特開-給湯システム及び給湯器 図8
  • 特開-給湯システム及び給湯器 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023023195
(43)【公開日】2023-02-16
(54)【発明の名称】給湯システム及び給湯器
(51)【国際特許分類】
   F24H 15/196 20220101AFI20230209BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20230209BHJP
【FI】
F24H1/00 602Q
H04Q9/00 301D
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021128479
(22)【出願日】2021-08-04
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】000220262
【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】平瀬 公太
(72)【発明者】
【氏名】重松 徹
(72)【発明者】
【氏名】池田 泰久
(72)【発明者】
【氏名】山口 和也
(72)【発明者】
【氏名】三宅 治良
【テーマコード(参考)】
3L024
5K048
【Fターム(参考)】
3L024CC18
3L024DD22
3L024DD23
3L024FF07
3L024FF11
3L024FF16
5K048AA15
5K048BA14
5K048DB01
5K048DC01
5K048EB06
5K048FB08
5K048HA03
(57)【要約】
【課題】リモートコントロール装置ではない他の装置から給湯器の温度の設定がなされる場合であっても、本構成を採用しない場合に比べてユーザの安全性をより担保する。
【解決手段】リモートコントロール装置から温度の設定がなされる場合には、給湯器30の設定温度の上限を第1の温度とし、携帯情報端末20から温度の設定がなされる場合には、給湯器30の設定温度の上限を第1の温度よりも低い第2の温度とすること、を特徴とする給湯システムである。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リモートコントロール装置から温度の設定がなされる場合には、給湯器の設定温度の上限を第1の温度とし、
前記リモートコントロール装置ではない他の装置から温度の設定がなされる場合には、前記給湯器の設定温度の上限を前記第1の温度よりも低い第2の温度とすること、
を特徴とする給湯システム。
【請求項2】
前記第2の温度は、浴室に給湯するために安全上好ましいものとして予め定められた温度であること、を特徴とする請求項1に記載の給湯システム。
【請求項3】
前記他の装置にて前記給湯器の温度設定の上限が前記第2の温度に制限されていること、を特徴とする請求項1に記載の給湯システム。
【請求項4】
前記他の装置は、前記給湯器を操作するためのアプリケーションがインストールされている携帯情報端末であり、当該アプリケーションによる温度設定の上限が前記第2の温度に制限されていること、を特徴とする請求項3に記載の給湯システム。
【請求項5】
前記他の装置は、マイクを内蔵しユーザの音声を認識する入力デバイスであり、当該入力デバイスからの温度設定の上限が前記第2の温度に制限されていること、を特徴とする請求項3に記載の給湯システム。
【請求項6】
前記他の装置は、給湯器の操作に関するユーザの操作意思を認識して当該給湯器に出力するデバイスであり、当該デバイスからの当該給湯器の設定温度を上げる指示があった場合に、当該給湯器の設定温度の上限を前記第2の温度とすることを特徴とする請求項1に記載の給湯システム。
【請求項7】
リモートコントロール装置から温度の設定がなされる場合には、給湯器の設定温度の上限を第1の温度とし、
前記リモートコントロール装置ではない他の装置から温度の設定がなされる場合には、前記給湯器の設定温度の上限を前記第1の温度よりも低い第2の温度とすること、
を特徴とする給湯器。
【請求項8】
リモートコントロール装置、および当該リモートコントロール装置ではない他の装置から給湯器の温度の設定を可能とさせ、
給湯温度の上限が第1の温度である前記給湯器にて、前記リモートコントロール装置が浴室に配置されない場合には、当該給湯器による給湯温度の上限を前記第1の温度よりも低い第2の温度とすること、
を特徴とする給湯システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯システム及び給湯器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザアプリケーションプログラムをダウンロード可能な機能を有する携帯端末にてダウンロードしたプログラムに基づき携帯端末から発信したワイヤレスの制御信号を受信する受信手段を備えると共に、受信手段で受信した制御信号に基づきコントローラを操作する制御手段とを備えたコントローラが開示されている。
【0003】
特許文献2には、液晶表示部と、複数の物理キーと、液晶表示部の動作を制御し物理キーの入力に応じて処理を行うリモコン制御部と、を備える。液晶表示部は、設定可能な設定項目に係る設定項目タブ(設定項目情報)を表示する第3表示領域と、設定項目の設定状態に係る情報を表示する第4表示領域と、を含むエアコンのリモコンが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-241993号公報
【特許文献2】特開2017-130833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、キッチンや洗面所、風呂などで、蛇口やシャワーなどから湯を出して利用するために、湯を作って供給する給湯器が用いられている。この給湯器には、ガス給湯器や石油給湯器、電気給湯器など、各種の給湯器が存在する。これら給湯器では、一般に、給湯器を遠隔で操作し給湯器の状況をユーザに知らせるための装置として、専用装置としてのリモートコントロール装置が用いられている。このリモートコントロール装置は、例えば家の中の台所や風呂場に設置され、給湯器のON/OFFや温度設定が可能である。また、風呂場であれば、給湯器のON/OFFや温度設定に加えて、例えば、風呂自動、追い焚き、足し湯などをリモートコントロール装置から選択することも可能である。
【0006】
ところで、近年、携帯情報端末にアプリケーションをインストールしその携帯情報端末から操作を行うといった態様や、AIアシスタントを搭載しインターネットの接続と音声認識・音声操作が可能な所謂スマートスピーカーなどを用いた態様も検討されている。例えば、この携帯情報端末を用いれば、リモートコントロール装置が存在しない場所は、家を離れた遠隔地からの給湯器の操作も可能となる。また例えば、このスマートスピーカーを用いれば、本体を操作したり画面をタップしたりすることなく声だけで給湯器の操作が可能となり、ユーザの利便性を高めることが可能となる。
【0007】
しかしながら、例えば遠隔操作により約60℃などの高温に温度設定されていることに気が付かない場合に、そのまま風呂場で給湯器を使用すると、やけどをしてしまう可能性がある。現状のようにリモートコントロール装置からだけの設定を可能としている場合では、例えばリモートコントロール装置から音声での危険報知などを行うことが可能であったが、リモートコントロール装置ではない他の装置から温度の設定がなされている場合には、ユーザの安全性が十分に担保されない場合がある。
本発明の目的は、リモートコントロール装置ではない他の装置から給湯器の温度の設定がなされる場合であっても、本構成を採用しない場合に比べてユーザの安全性をより担保することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、リモートコントロール装置から温度の設定がなされる場合には、給湯器の設定温度の上限を第1の温度とし、前記リモートコントロール装置ではない他の装置から温度の設定がなされる場合には、前記給湯器の設定温度の上限を前記第1の温度よりも低い第2の温度とすること、を特徴とする給湯システムである。
請求項2に記載の発明は、前記第2の温度は、浴室に給湯するために安全上好ましいものとして予め定められた温度であること、を特徴とする請求項1に記載の給湯システムである。
請求項3に記載の発明は、前記他の装置にて前記給湯器の温度設定の上限が前記第2の温度に制限されていること、を特徴とする請求項1に記載の給湯システムである。
請求項4に記載の発明は、前記他の装置は、前記給湯器を操作するためのアプリケーションがインストールされている携帯情報端末であり、当該アプリケーションによる温度設定の上限が前記第2の温度に制限されていること、を特徴とする請求項3に記載の給湯システムである。
請求項5に記載の発明は、前記他の装置は、マイクを内蔵しユーザの音声を認識する入力デバイスであり、当該入力デバイスからの温度設定の上限が前記第2の温度に制限されていること、を特徴とする請求項3に記載の給湯システムである。
請求項6に記載の発明は、前記他の装置は、給湯器の操作に関するユーザの操作意思を認識して当該給湯器に出力するデバイスであり、当該デバイスからの当該給湯器の設定温度を上げる指示があった場合に、当該給湯器の設定温度の上限を前記第2の温度とすることを特徴とする請求項1に記載の給湯システムである。
請求項7に記載の発明は、リモートコントロール装置から温度の設定がなされる場合には、給湯器の設定温度の上限を第1の温度とし、前記リモートコントロール装置ではない他の装置から温度の設定がなされる場合には、前記給湯器の設定温度の上限を前記第1の温度よりも低い第2の温度とすること、を特徴とする給湯器である。
請求項8に記載の発明は、リモートコントロール装置、および当該リモートコントロール装置ではない他の装置から給湯器の温度の設定を可能とさせ、給湯温度の上限が第1の温度である前記給湯器にて、前記リモートコントロール装置が浴室に配置されない場合には、当該給湯器による給湯温度の上限を前記第1の温度よりも低い第2の温度とすること、を特徴とする給湯システムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、リモートコントロール装置ではない他の装置から給湯器の温度の設定がなされる場合であっても、本構成を採用しない場合に比べてユーザの安全性をより担保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施の形態における給湯システムの構成例を示す図である。
図2】住居に設けられている給湯配管を説明する図である。
図3】給湯システムの機能構成例を示したブロック図である。
図4】給湯システムが行う第1動作例について説明するフローチャートである。
図5】携帯情報端末の表示部における給湯の設定画面の上限表示の一例を示す図である。
図6】給湯システムが行う第2動作例について説明するフローチャートである。
図7】給湯システムが行う第3動作例について説明するフローチャートである。
図8】第2の実施の形態における給湯システムの構成例を示す図であり、(a)は、リモートコントロール装置の設置例、(b)は、リモートコントロール装置の他の設置例を示す。
図9】給湯システムが行う第4動作例について説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施の形態に係る給湯システム1全体の説明>
図1は、第1の実施の形態における給湯システム1の構成例を示す図である。
図示する第1の実施の形態の給湯システム1は、スマートスピーカー10と携帯情報端末20と管理サーバ40とが、ネットワーク70、ネットワーク80、アクセスポイント90を介して接続されることにより構成されている。給湯システム1は、スマートスピーカー10が設置されている住居に設けられている給湯器30の給湯を制御するものであり、スマートスピーカー10や携帯情報端末20により給湯温度の設定が行われる。また、給湯温度の設定は、給湯器30と配線で接続されているリモートコントロール装置50によっても行われる。
このように、リモートコントロール装置50及びリモートコントロール装置50以外のスマートスピーカー10や携帯情報端末20等の他の装置の双方が給湯器30と接続されている。
【0012】
なお、図1では、スマートスピーカー10及び携帯情報端末20は、1つしか示していないが、個数はいくつでもよい。
スマートスピーカー10及び携帯情報端末20は、リモートコントロール装置ではない他の装置の一例である。また、スマートスピーカー10及び携帯情報端末20は、給湯器30の操作に関するユーザの操作意思を認識して給湯器30に出力するデバイスの一例である。
【0013】
スマートスピーカー10は、対話型の音声操作に対応したAIアシスタント機能を持つスピーカであり、内蔵されているマイクで音声を認識し、情報の検索や住居内の機器操作を行ったり音声による案内を行ったりする。
【0014】
携帯情報端末20は、例えば、モバイルコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、タブレット等のモバイル端末である。携帯情報端末20は、無線通信を行うためにアクセスポイント90に接続する。そして、携帯情報端末20は、アクセスポイント90を介して、有線で通信を行うネットワーク70に接続する。携帯情報端末20は、詳しくは後述するが、上記住居に居住する居住人物が所有する携帯情報端末である。
【0015】
給湯器30は、住居内の配管を通じて、例えば台所や洗面所、浴室等に給湯する。また、給湯器30は、浴室では蛇口のほか浴槽への給湯も行われる場合があり、浴槽の自動湯はりや追い焚きの機能も有する場合がある。
給湯器30は、ガスを利用した熱交換器を持つガス給湯器に限られず、石油給湯器又は電気給湯器でもよい。
【0016】
管理サーバ40は、給湯システム1の全体の管理をするサーバコンピュータである。詳しくは後述するが、管理サーバ40は、使用者のユーザIDと、ユーザIDに対応する給湯器30に関する情報とを有する。
【0017】
ここにいう給湯器30に関する情報は、ユーザIDの住居に設置されている給湯器30の給湯温度の設定を表す情報を含む。かかる情報には、事前に設定され変更不可の温度情報(例えば上限温度の情報、下限温度の情報)のほか、使用者等による設定で変更された温度情報が含まれる。
また、給湯器30に関する情報は、給湯の量に関する情報を含む。かかる給湯の量に関する情報とは、浴室への給湯の可能性を判断するための情報をいい、給湯の量に関する情報の一例である。給湯の量に関する情報としては、例えば後述する流量計により計測された流量の情報である。
なお、給湯の量に関する情報は、予め段階的に設定された量のうち使用者等により選択された情報を含ませてもよい。
【0018】
スマートスピーカー10、携帯情報端末20及び管理サーバ40は、演算手段であるCPUと、記憶手段であるメインメモリ及びHDD(Hard Disk Drive)等のストレージとを備える。ここで、CPUは、OS(基本ソフトウェア)やアプリケーションプログラム(応用ソフトウェア)等の各種ソフトウェアを実行する。また、メインメモリは、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、ストレージは、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
さらに、携帯情報端末20および管理サーバ40は、外部との通信を行うための通信インタフェース(以下、「通信I/F」と表記する)と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構と、入力ボタン、タッチパネル、キーボード等の入力機構とを備える。
【0019】
リモートコントロール装置50は、給湯器30に配線で接続されている。リモートコントロール装置50は、給湯器30の電源のオンオフ操作を行う運転スイッチ部51と、給湯温度の設定等を行うための複数の操作部52と、高温で給湯する場合等に音声による報知を行う報知部53とを有する。また、リモートコントロール装置50は、給湯器30が浴槽の自動湯はりや追い焚きの機能を有するときには、対応する操作部により操作される。
なお、リモートコントロール装置50の設置場所は、例えば台所でもよいし、浴室でもよい。
【0020】
また、住居は、人が居住できる建築物であり、給湯器30が設置される場所である。例えば、一戸建て住宅や、マンション・アパートなどの集合住宅などである。この場合、常設であるか、仮設であるかは問わない。
【0021】
ネットワーク70は、携帯情報端末20及び管理サーバ40の間の情報通信に用いられる通信手段であり、例えば、インターネットである。
ネットワーク80も、ネットワーク70と同様に、携帯情報端末20及び管理サーバ40の間の情報通信に用いられる通信手段であり、例えば、LAN(Local Area Network)である。
【0022】
アクセスポイント90は、有線で通信を行うネットワーク70に対して、無線通信回線を利用して無線通信を行う機器である。アクセスポイント90は、スマートスピーカー10と給湯器30とネットワーク70との間の情報の送受信を媒介する。
無線通信回線の種類としては、携帯電話回線、PHS(Personal Handy-phone System)回線、Wi-Fi(Wireless Fidelity)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、UWB(Ultra Wideband)、LPWA(Low Power Wide Area)等の各回線が使用可能である。
【0023】
図2は、住居に設けられている給湯配管を説明する図である。
図2に示す例は、給湯器30を熱源とする給湯システム1を導入した住居であり、台所、洗面所及び浴室で温水が使えるように、給湯配管が設けられている。すなわち、給湯器30から温水が台所の蛇口1aに供給されたり、洗面所の蛇口1bに供給されたり、浴室のカラン1cや浴槽1dに供給されたりする。浴槽1dでは、自動湯はりや追い炊きのための給湯制御が行われる。
図2に示す例では、リモートコントロール装置50が浴室に設けられているが、浴室以外の場所例えば台所に設けてもよい。
【0024】
ここで、リモートコントロール装置ではなくても、スマートスピーカー10や携帯情報端末20により給湯器30を操作することが可能な場合があり、スマートスピーカー10や携帯情報端末20により給湯器30の給湯温度を設定することができる。
しかしながら、スマートスピーカー10や携帯情報端末20による遠隔操作で、浴室に出湯するために安全上好ましいものとして予め定められた温度である浴室給湯の上限温度(例えば47℃や48℃)よりも高い温度例えば約60℃の高温にした状態で、浴室に給湯すると、やけどをしてしまう可能性がある。
【0025】
例えば、大人が遠隔で給湯器30を高温に設定した場合、高温設定であることを音声で危険報知するリモートコントロール装置50が設置されていたとしても、その危険報知を聞いて危険性を認識する者が在宅していない場合には、使用者等の安全が十分に担保されない懸念がある。より具体的には、大人が携帯情報端末20により外出中に高温に設定した場合、在宅中のこどもが不意に蛇口から湯を出そうとすると、リモートコントロール装置50による危険報知をしてもやけどをしてしまう事態を防ぐことが困難である。
そこで、本実施の形態に係る給湯システム1では、スマートスピーカー10や携帯情報端末20から温度の設定がなされる場合の給湯器30の設定温度の上限を、リモートコントロール装置50で設定できる上限よりも低くしている。
【0026】
また、遠隔で給湯器30を高温に設定した場合、高温設定であることを音声で危険報知するリモートコントロール装置50が浴室以外の場所に設置されていると、浴室で給湯を開始しようとする者に危険報知が伝わらないおそれがあり、使用者等の安全が十分に担保されない懸念がある。
そこで、本実施の形態に係る給湯システム1では、リモートコントロール装置50が浴室以外の場所に設置されている場合、給湯器30の上限よりも低い温度を給湯温度の上限とする。
【0027】
以下、具体的に説明する。
図3は、給湯システム1の機能構成例を示したブロック図である。なおここでは、給湯システム1が有する種々の機能のうち本実施の形態に関係するものを選択して図示している。
給湯システム1は、図3に示すように、スマートスピーカー10、携帯情報端末20、給湯器30、リモートコントロール装置50及び管理サーバ40を含んで構成される。給湯システム1の給湯器30に対しては、使用者等によるスマートスピーカー10の音声入力や携帯情報端末20の操作、リモートコントロール装置50の操作を通じて、例えば給湯の温度や量のほか、給湯の開始や停止等の制御指示が行われる。
【0028】
スマートスピーカー10は、情報の送受信を行う送受信部11と、音声の取得を行う取得部12と、音声を再生する再生部13とを備える。
スマートスピーカー10の送受信部11は、管理サーバ40からの送信情報を受信する。送受信部11は、例えば、通信I/Fである。送受信部11は、アクセスポイント90およびネットワーク70を介し、管理サーバ40との間で情報の送受信を行う。
【0029】
取得部12は音声を取得する。取得部12は、例えばマイクロフォンであり、マイクロフォンの種類としては、ダイナミック型、コンデンサ型等、既存の種々のものを用いてよい。また、マイクロフォンとして、無指向性のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)型マイクロフォンであることが好ましい。
【0030】
再生部13は、使用者等に向けた音声の再生を行う。再生部13は、例えばスピーカである。
スマートスピーカー10は、マイクを内蔵しユーザの音声を認識する入力デバイスの一例である。
【0031】
携帯情報端末20は、送受信部21と、情報を入力する入力部22と、画像の表示を行う表示部23とを備える。携帯情報端末20には、給湯器30を操作するためのアプリケーションがインストールされている。
送受信部21は、例えば、通信I/Fであり、アクセスポイント90及びネットワーク70を介し、管理サーバ40と情報の送受信を行う。
【0032】
入力部22は、例えば、上述したタッチパネルである。つまりこの場合、タッチパネルは、入力部22および表示部23の双方の機能を有する。また、入力部22は、キーボードやマウス等で構成されていてもよい。
【0033】
表示部23は、例えば、タッチパネルである。この場合、表示部23は、各種情報が表示されるディスプレイと、指やスタイラスペン等で接触された位置を検出する位置検出シートとを備える。接触された位置を検出する手段としては、接触による圧力をもとに検出する抵抗膜方式や、接触した物の静電気をもとに検出する静電容量方式など、どのようなものが用いられてもよい。
【0034】
給湯器30は、送受信部31と、記憶部32と、許容上限温度決定部33と、給湯制御部34と、リモートコントロール装置50とを備える。
送受信部31は、管理サーバ40からの送信情報を受信する。送受信部31は、アクセスポイント90およびネットワーク70を介し、管理サーバ40との間で情報の送受信を行う。
【0035】
記憶部32は、受信された情報を記憶する。また、記憶部32は、必要な場合にこれを出力する。記憶部32は、例えば、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などである。
【0036】
許容上限温度決定部33は、給湯温度として設定が許容される温度の上限である許容上限温度を決定する。かかる許容上限温度は、給湯器30が給湯できる最高温度、または最高温度よりも低い温度である。より詳細には、許容上限温度決定部33は、スマートスピーカー10又は携帯情報端末20により温度設定を行う場合と、リモートコントロール装置50により温度設定を行う場合とで、許容上限温度を互いに異なるものとする。すなわち、リモートコントロール装置50により温度設定が行われる場合、許容上限温度決定部33は、許容上限温度を、給湯器30が給湯できる最高温度とする。その一方で、スマートスピーカー10又は携帯情報端末20により温度設定が行われる場合、許容上限温度を、給湯器30が給湯できる最高温度ではなく、最高温度よりも低い温度とする。
【0037】
このため、リモートコントロール装置50による場合には、給湯器30が給湯できる最高温度まで設定温度を上げることが許容されるものの、スマートスピーカー10又は携帯情報端末20による場合は、給湯器30が給湯できる最高温度まで設定温度を上げることは禁止され、最高温度よりも低い温度に制限される。
給湯器30が給湯できる最高温度は、給湯器30の設定温度の上限で、例えば60℃であり、第1の温度の一例である。最高温度よりも低い温度は、例えば47℃や48℃であり、第2の温度の一例であり、浴室に給湯するために安全上好ましいものとして予め定められた温度の一例である。
なお、許容上限温度決定部33は、給湯器からの給湯の温度を設定するものであり、例えば台所と浴室のカランとで別々の設定温度を行うことができない。
【0038】
給湯制御部34は、ガスの燃焼による給湯器30の給湯について制御する。具体的には、給湯制御部35は、許容上限温度以下で設定された温度の湯を給湯配管により供給する制御や給湯配管により供給される湯の量の制御を行い、また、自動湯はりや追い炊きの制御を行う。
【0039】
リモートコントロール装置50は、給湯器30から給電され、電源オンオフのための運転スイッチ部51や給湯温度の設定等のための操作部52(図1参照)の操作を受け付けると、その信号を給湯器30の許容上限温度決定部33に送信する。
【0040】
<給湯システム1の動作の例>
次に、第1の実施の形態の給湯システム1が行う動作の例について、より詳細に説明を行う。
<第1動作例>
図4は、給湯システム1が行う第1動作例について説明するフローチャートである。
第1動作例では、携帯情報端末20にて給湯の設定画面の表示指示があると(ステップ101)、その情報が送受信部21(図3参照)により管理サーバ40に送信される(ステップ102)。かかる情報の送信は、携帯情報端末20に対応するユーザIDと共に行われる。かかるユーザIDにより、対応する給湯器30が特定される。これにより、使用者等は、室外などの遠隔地から設定等を行うことが可能になる。
【0041】
管理サーバ40では、送受信部41(図3参照)により情報を受信すると(ステップ103)、記憶部42(図3参照)で記憶され、ユーザIDに対応する給湯器30に送受信部41により送信される(ステップ104)。
【0042】
給湯器30では、送受信部31(図3参照)により、給湯温度の設定画面の表示指示の情報を受信すると(ステップ105)、許容上限温度決定部33により許容上限温度の設定(上限の設定)が行われる(ステップ106)。この場合、情報がスマートスピーカー10又は携帯情報端末20からであることから、許容上限温度決定部33は、許容上限温度を、給湯器30が給湯できる最高温度よりも低い温度とする。これにより、使用者等の安全性を担保することができる。
スマートスピーカー10又は携帯情報端末20は、リモートコントロール装置50ではない他の装置の一例である。
【0043】
給湯器30の送受信部31(図3参照)により、許容上限温度の情報が現在の給湯温度の情報と共に送信されると(ステップ107)、管理サーバ40の送受信部41により受信され(ステップ108)、記憶部42で記憶された後、携帯情報端末20に送受信部41により送信される(ステップ109)。
【0044】
携帯情報端末20では、許容上限温度等の情報を送受信部21(図3参照)により受信すると(ステップ110)、給湯の設定画面の上限表示が表示部23に表示される(ステップ111)。
【0045】
ここで、図5は、携帯情報端末20の表示部23における給湯の設定画面の上限表示の一例を示す図である。
図5に示す表示例では、携帯情報端末20の表示部23には、入力部22と、報知領域23aとを含んで構成されている。入力部22には、給湯器30から取得した現在の給湯温度を表示する領域と、給湯温度を変更する際に用いられる「+」、「-」及び「決定」の領域とがある。使用者等は、給湯温度の設定を上げるときには「+」領域を押し、給湯温度の設定を下げるときには「-」領域を押し、「決定」領域を押すことで給湯温度の入力操作が完了する。
【0046】
また、報知領域23aでは、給湯器30の許容上限温度決定部33により設定された上限を表示し、これにより、設定できる上限の温度(許容上限温度)を報知する。また、報知領域23aには、浴室のリモートコントロール装置で行えば上限の温度を超える温度設定を行うことができる旨も報知する。
これにより、許容上限温度の情報が使用者等に報知されると共に、携帯情報端末20では、許容上限温度を超える温度設定ができないこと及び許容上限温度を超える温度設定は浴室のリモートコントロール装置50(図1参照)で行う必要があることが使用者等に通知される。
なお、携帯情報端末20の表示部23において、最初の画面では、報知領域23aを表示せず、許容上限温度を超えて設定温度を上げようとするときに、警告表示として報知領域23aを表示する制御を採用してもよい。
【0047】
図4に戻って説明を続ける。
使用者等により入力部22にて給湯温度の入力操作が完了すると(ステップ112)、携帯情報端末20の送受信部21により管理サーバ40に送信される(ステップ113)。
管理サーバ40では、送受信部41(図3参照)により受信すると(ステップ114)、記憶部42(図3参照)で記憶され、ユーザIDに対応する給湯器30に送受信部41により送信される(ステップ115)。
【0048】
給湯器30では、送受信部31(図3参照)により、給湯温度の設定画面の表示指示の情報を受信すると(ステップ116)、記憶部32に記憶される(ステップ117)。これにより、給湯器30において、給湯温度の設定が変更される。設定変更後の給湯温度は、許容上限温度以下の温度である。
【0049】
第1動作例では、給湯器30の許容上限温度決定部33により決定された許容上限温度を携帯情報端末20に表示する制御を採用するが、これに限られず、携帯情報端末20が、許容上限温度決定部33により決定された許容上限温度の情報を取得せず、使用者等により設定された温度を給湯器30に送信する制御を採用してもよい。
かかる制御の場合、給湯器30は、使用者等により設定された温度が許容上限温度を超えるときには、許容上限温度に下げた給湯温度の設定を行い、その旨を給湯器30から管理サーバ40を介して携帯情報端末20に送信される。携帯情報端末20では、許容上限温度に設定されたことを表示部23に表示する。さらに、使用者等が設定した温度にしたいときには、浴室のリモートコントロール装置50(図1参照)で行う必要があることを表示部23に表示してもよい。
【0050】
なお、第1動作例では、携帯情報端末20を用いた給湯温度の変更を説明したが、給湯器30を操作するためのアプリケーションがインストールされているスマートスピーカー10を用いた給湯温度の変更も同様の処理手順で行うことができる。画面を持たないスマートスピーカー10では、音声により使用者等への報知や使用者等による入力を行うことになる。
【0051】
<第2動作例>
図6は、給湯システム1が行う第2動作例について説明するフローチャートであり、第2動作例は、図4の第1動作例に代わって実施可能である。第2動作例は、浴室のリモートコントロール装置50にて給湯温度の設定変更を行う点で、携帯情報端末20にて給湯温度の設定変更を行う第1動作例とは異なる。
なお、上述したように、リモートコントロール装置50が給湯器30と配線で接続されている。
【0052】
第2動作例では、リモートコントロール装置50にて温度設定の操作があった場合(ステップ201)、給湯器30の許容上限温度決定部33により、給湯器30が給湯できる最高温度を許容上限温度とする設定が行われ、リモートコントロール装置50にて現在の給湯温度を表示すると共に、最高温度(例えば60℃)まで設定可能であることを報知する(ステップ202)。
なお、例えば図5の入力部22のような設定温度の表示がリモートコントロール装置50で行われる場合、最高温度を超える温度設定を不可とすることにより、許容上限温度の報知を省略することが考えられる。
【0053】
リモートコントロール装置50にて温度設定の入力が行われると(ステップ203)、記憶部32に記憶される(ステップ204)。これにより、給湯器30において、給湯温度の設定が変更される。
【0054】
<第3動作例>
図7は、給湯システム1が行う第3動作例について説明するフローチャートであり、第3動作例は、図4の第1動作例又は図6の第2動作例に代わって実施可能である。第3動作例は、携帯情報端末20にて給湯温度の設定変更を行う点で、第1動作例と共通する一方で第2動作例とは異なる。また、第3動作例は、現在の給湯温度の情報及び許容上限温度の情報を給湯の設定画面を表示する前の段階で取得し記憶している点で、給湯の設定画面を表示する際にかかる情報を取得する第1動作例と異なる。
第3動作例では、携帯情報端末20は、インストールされているアプリケーションにより、最高温度よりも低い温度に制限されるように制御される。
【0055】
第3動作例では、携帯情報端末20にて給湯の設定画面の表示指示があると(ステップ301)、すでに取得している現在の給湯温度の情報及び許容上限温度の情報を表示部23に表示する(ステップ302)。かかる表示は、上述の図5の例と同様にすることができる。
【0056】
入力部22からの入力操作が完了すると(ステップ303)、携帯情報端末20から管理サーバ40を介して給湯器30に送信される(ステップ304~306)。
給湯器30では、受信した給湯温度の設定画面の表示指示の情報が記憶され(ステップ307~308)、給湯温度の設定が行われる。
【0057】
なお、第3動作例では、携帯情報端末20を用いた給湯温度の変更を説明したが、スマートスピーカー10を用いた給湯温度の変更も同様の処理手順で行うことができる。
【0058】
ここで、第1の実施の形態における他の態様として、給湯器30は、「どこから設定指示があったか」を認識し、それによって給湯器30自身が上限値を設定する。例えば、スマートスピーカー10又は携帯情報端末20から温度設定の指示があったときには、そのことを認識して上限値を下げ、リモートコントロール装置50から温度設定の指示があったときには、上限を維持するという制御が考えられる。
また、例えば、リモートコントロール装置50から設定があったときには上限を維持し、リモートコントロール装置50以外の装置から設定があったときには上限を下げるとして、どこから指示があったかを具体的に認識しない制御も考えられる。
【0059】
<第2の実施の形態に係る給湯システム1全体の説明>
次に、第2の実施の形態における給湯システム1を説明する。なお、第2の実施の形態が第1の実施の形態と共通する部分の説明及び図示を省略することがある。
図8は、第2の実施の形態における給湯システム1の構成例を示す図であり、(a)は、リモートコントロール装置50の設置例、(b)は、リモートコントロール装置50の他の設置例を示す。図8は、第1の実施の形態の場合の図2に対応するものであり、共通する部分の説明を省略することがある。
【0060】
図8(a)に示す設置例は、リモートコントロール装置50が台所に設置されている一方で浴室にはリモートコントロール装置50が設置されていない場合を示し、リモートコントロール装置50が少なくとも浴室に設置されていない。また、図8(b)に示す他の設置例は、リモートコントロール装置50が台所及び浴室に設置されている場合を示し、リモートコントロール装置50が少なくとも浴室に設置されている。
【0061】
第2の実施の形態では、給湯器30の許容上限温度決定部33が、図8(a)に示す設置例と(b)に示す他の設置例とで、許容上限温度を互いに異なるものとする。すなわち、同図(b)に図示のリモートコントロール装置50が少なくとも浴室に設置されている場合、許容上限温度決定部33は、許容上限温度を、給湯器30が給湯できる最高温度とする。その一方で、同図(a)に図示のリモートコントロール装置50が浴室に設置されていない場合、許容上限温度を、給湯器30が給湯できる最高温度ではなく、最高温度よりも低い温度とする。
以下、第2の実施の形態の給湯システム1が行う動作の例について具体的に説明する。
【0062】
<第4動作例>
図9は、給湯システム1が行う第4動作例について説明するフローチャートである。第4動作例では、説明を省略するが、第1動作例や第3動作例のように、スマートスピーカー10や携帯情報端末20により給湯温度の変更を行うことができる。
第4動作例は、給湯システム1を設置する際の初期設定で行われる処理手順であり、初期設定は、給湯器30のリモートコントロール装置50又は、管理サーバ40と接続される携帯情報端末20や不図示の情報処理装置により行われる。
【0063】
初期設定が行われる場合(ステップ401)、浴室にリモートコントロール装置50が設置されているか否かの入力を待つ。図8(a)に示す設置例では、浴室にリモートコントロール装置50が設置されていないことから、浴室にリモートコントロール装置50が設置されていないという入力がなされる。その一方で、同図(b)に示す他の設置例では、浴室にリモートコントロール装置50が設置されていることから、浴室にリモートコントロール装置50が設置されているという入力がなされる。
【0064】
許容上限温度決定部33は、入力結果に応じて、浴室にリモートコントロール装置50があるか否かを判断する(ステップ402)。すなわち、浴室にリモートコントロール装置50があると判断される場合(ステップ402でYes)、許容上限温度を最高温度に設定することを決定し(ステップ403)、記憶部32に記憶する(ステップ404)。
【0065】
また、浴室にリモートコントロール装置50がないと判断される場合(ステップ402でNo)、許容上限温度を最高温度よりも低い温度に設定することを決定し(ステップ405)、記憶部32に記憶する(ステップ404)。
【0066】
このように、第2の実施の形態における第4動作例では、リモートコントロール装置50が浴室に設置されているか否かに応じて、許容上限温度を決定する。リモートコントロール装置50が浴室に設置されていれば、リモートコントロール装置50の操作により給湯温度を変更する場合、給湯器30が給湯できる最高温度を許容上限温度としても、使用者等の安全性を担保することができる。なお、かかる場合であっても、スマートスピーカー10や携帯情報端末20により給湯温度の変更を行う際は、最高温度よりも低い温度が許容上限温度とされる。
【0067】
一方、リモートコントロール装置50が浴室に設置されていなければ、スマートスピーカー10や携帯情報端末20により給湯温度の変更を行う場合と同様、最高温度よりも低い温度が許容上限温度とされる。言い換えると、リモートコントロール装置50が浴室に設置されていなければ、最高温度が許容上限温度とはされない。
このように、浴室のリモートコントロール装置50以外の装置から給湯温度を変更する場合に、許容上限温度を給湯器30が給湯できる最高温度よりも低い温度とすることで、使用者等の安全性を担保することができる。
【0068】
なお、図8(b)に示すように、リモートコントロール装置50を浴室及び台所の両方に設置する場合、いずれかのリモートコントロール装置50により温度設定を行う場合にも給湯器30が給湯できる設定温度を最高温度としてもよい。また、浴室のリモートコントロール装置50では最高温度に温度設定を許容する一方で台所のリモートコントロール装置50では最高温度への温度設定を許容しないようにしてもよい。
【0069】
以上のとおり、第1の実施の形態及び第2の実施の形態によれば、リモートコントロール装置50ではない他の装置から給湯器30の温度の設定がなされる場合であっても、本構成を採用しない場合に比べてユーザの安全性をより担保することができる。
【符号の説明】
【0070】
1…給湯システム、10…スマートスピーカー、20…携帯情報端末、30…給湯器、33…許容上限温度決定部、50…リモートコントロール装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9