(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023023222
(43)【公開日】2023-02-16
(54)【発明の名称】室外機排気冷却装置
(51)【国際特許分類】
F24F 1/30 20110101AFI20230209BHJP
【FI】
F24F1/30
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021128525
(22)【出願日】2021-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】501188306
【氏名又は名称】株式会社フナボリ
(74)【代理人】
【識別番号】110000121
【氏名又は名称】IAT弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】宇田川 政則
【テーマコード(参考)】
3L054
【Fターム(参考)】
3L054BA05
3L054BD02
(57)【要約】
【課題】 エアコンディショナーの室外機から排出される送風の温度を低下させて、大気に放出される送風の温度の低下を図る室外機排気冷却装置を提供する。
【解決手段】 室外機2の送風口2aに対向させて気化フィルタ10を設置し、室外機2からの送風を気化フィルタ10を通過させるようにする。気化フィルタ10には、上方に設けた給水配管1cから作動水Wを落下させ、フィルタ構成板1aを流れ落ちた作動水Wを貯水タンク1dに回収し、給水ポンプ11にて貯水タンク1dから給水配管1cに作動水Wを供給して、作動水Wを貯水タンク1dと給水配管1c、気化フィルタ10との間を循環させる。室外機2から排出され気化フィルタ10を通過した送風は、作動水Wにより気化熱を奪われて、室外機排気冷却装置1からの送風の温度が低下する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアコンディショナーの室外機の送風口から送風される温風を冷却して排出する室外機排気冷却装置であって、
室外機の送風口が対向する位置に配置された、気化熱を奪う気化フィルタを備えていることを特徴とする室外機排気冷却装置。
【請求項2】
請求項1に記載の室外機排気冷却装置であって、
前記気化フィルタの下方に配した作動水を貯留する貯水タンクと、
気化フィルタの上方に配した、該気化フィルタに作動水を供給する給水配管と、
前記貯水タンク内の作動水を吸い上げる給水ポンプと、
前記給水ポンプの吐出口と前記給水配管とを接続する送水配管と、
を備え、
水道水を、給水弁を介して貯水タンクに供給させることを特徴とする室外機排気冷却装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の室外機排気冷却装置であって、
室外機排気冷却装置を設置する架台が、室外機が設置された架台を延伸させて、共通の架台としてあることを特徴とする室外機排気冷却装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の室外機排気冷却装置であって、
室外機と室外機排気冷却装置とが連結手段によって連結されていることを特徴とする室外機排気冷却装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアコンディショナー(以下、「エアコン」と略記する。)に設備される室外機から排出される送風の温度を低下させて外気に排出する室外機排気冷却装置に関する。
【背景技術】
【0002】
都市部では郊外部に比べて気温が高くなる、いわゆるヒートアイランド現象が生じており、夏季には熱中症等の健康被害が増加し、冬季には死滅するはずの昆虫等が越冬して感染症等を引き起こす原因となっていることが知られている。
ヒートアイランド現象の原因の一つとして、エアコンの室外機から排出される高温の排気が考えられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、気化熱を利用して風の温度を低下させるエアコン室外機として、コンデンサーに風を当てるためのコンデンサーファンと、前記コンデンサーファンの上流側及び下流側の少なくとも一方に配置され、液体の気化熱を利用して前記コンデンサーファンによって生じる風の温度を低下させる低温化手段とを備え、前記低温化手段は、前記コンデンサーファンによって生じる風の流れに沿う方向に貫通した通気穴を複数有するセラミック製のハニカム多孔体であり、前記液体を気孔内で保持可能である構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたエアコン室外機は、室外機本体に低温化手段が組み込まれた構造とされている。このため、エアコンを新規に設置する場合等における室外機として設置されるものである。
新規に設置する室外機であるため、設置コストが大きくなると共に、ヒートアイランド現象を抑制するとの観点から見れば、特許文献1に開示されたエアコン室外では、対応に迅速性を期待できない。
【0006】
そこで、この発明は、既設のエアコンの室外機に取り付けることができて、迅速な対応が可能で、室外機からの高温の送風を冷却して外部に排出できるようにする室外機排気冷却装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するための技術的手段として、この発明に係る室外機排気冷却装置は、エアコンディショナーの室外機の送風口から送風される温風を冷却して排出する室外機排気冷却装置であって、室外機の送風口が対向する位置に配置された、気化熱を奪う気化フィルタを備えていることを特徴としている。
【0008】
すなわち、室外機の送風口から排出される送風は、気化フィルタを通して気化熱が奪われて大気に放出される。このため、大気に放出される送風は冷却されて、大気温度の上昇に影響を与えることが抑制される。
【0009】
また、前述の室外機排気冷却装置であって、前記気化フィルタの下方に配した作動水を貯留する貯水タンクと、気化フィルタの上方に配した、該気化フィルタに作動水を供給する給水配管と、前記貯水タンク内の作動水を吸い上げる給水ポンプと、前記給水ポンプの吐出口と前記給水配管とを接続する送水配管と、を備え、水道水を、給水弁を介して貯水タンクに供給させることが好ましい。
【0010】
気化フィルタには、送風が通過する際に気化熱を奪う作動水が供給されることを要する。この作動水は、例えば、常時水道水を給水配管に供給するようにし、気化フィルタから生じる余剰の作動水を回収する構造とすることもできる。これに対して、気化フィルタの下方に貯水タンクを設けて作動水を貯留させ、ここから給水ポンプで給水配管に給水して気化フィルタに供給するようにしたものである。そして、気化フィルタを通って落下する作動水は貯水タンクに戻すようにして、作動水を貯水タンクと気化フィルタとの間を循環するようにしたものである。また、貯水タンクの貯水量が減少した場合には、給水弁を開放して水道水を貯水タンクに補給するようにしたものである。なお、給水弁には、例えばフロート弁を用いて、貯水タンク内の水位が低下した場合には、給水弁が開放して、自動的に給水させるようにすることができる。
【0011】
また、上述の室外機排気冷却装置であって、室外機排気冷却装置を設置する架台が、室外機が設置された架台を延伸させて、共通の架台とすることが好ましい。
【0012】
この室外機排気冷却装置は、既設の室外機に連繋して設置することができるものであればよく、室外機が設置されている架台とは別に室外機排気冷却装置のための架台を設け、これに室外機排気冷却装置を設置することもできる。これに対して、室外機用に設けられている架台を延伸させて、室外機と共通の架台に室外機排気冷却装置を設置するようにしたものである。
【0013】
また、上述の室外機排気冷却装置であって、室外機と室外機排気冷却装置とが連結手段によって連結された構造とすることが好ましい。
【0014】
室外機排気冷却装置を設置する位置は、室外機との関係が、一定に維持されることが必要である。このため、一定の位置関係を保つために、室外機と室外機排気冷却装置とを連結手段によって連結させるものである。なお、前記架台を共通として、この架台に固定手段を介して固定する構造とし、加えて連結手段で連結することが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
この発明に係る室外機排気冷却装置によれば、室外機から排出される温風を冷却して放出できるので、大気の温度の上昇を抑制する効果を奏する。また、既設の室外機に設備させることができるから、低コストで設備でき、迅速に設置できて、ヒートアイランド現象を抑制し、地球の温暖化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】この発明に係る室外機排気冷却装置を室外機に対して設置する状態を説明する概略斜視図である。
【
図2】この発明に係る室外機排気冷却装置を室外機に対して設置した状態の概略側面図である。
【
図3】この発明に係る室外機排気冷却装置の配管系統を説明する図で、室外機排気冷却装置の概略正面図である。
【
図4】この発明に係る室外機排気冷却装置を既設の室外機に対して設置し、室外機からの送風の温度と、室外機排気冷却装置からの送風の温度とを測定した結果を示す表である。
【
図5】
図4に示す測定値に続く測定値を示す表である。
【
図6】
図5に示す測定値に続く測定値を示す表であり、平均値を併せて示している。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図示した好ましい実施の形態に基づいて、この発明に係る室外機排気冷却装置を具体的に説明する。
【0018】
図1は、この発明に係る室外機排気冷却装置1が、既設のエアコンディショナー(エアコン)の室外機2に連繋して設置される場合の概略を、これら室外機排気冷却装置1と室外機2とを分離して示す斜視図である。
また、
図3には、気化フィルタ10に作動水Wを供給するための配管系統が示してある。
室外機排気冷却装置1は気化フィルタ10を備えている。気化フィルタ10は多数のフィルタ構成板1aがケーシング1bに収容された構造としてある。この実施形態では、フィルタ構成板1aは、矩形の外形に形成された帯板の辺に対して傾斜する方向に沿って山部と谷部とが交互に折られた蛇腹折りに形成されている。また、このフィルタ構成板1aには、熱伝導率の良好な金属板によって形成され、特に、高熱伝導率を有するアルミニウムやアムルミニウム合金、銅、銅合金等による板材が用いられることが、コスト面でも有利となるので好ましい。
なお、この気化フィルタ10は、フィルタ構成板1aに替えて、スポンジや不織布等が用いられているものであっても構わない。
【0019】
フィルタ構成板1aは枠状のケーシング1bに収容されて保持されており、ケーシング1bの前面と背面とが開口し、気化フィルタ10に送風が通過することができるようにしてある。この開口10aが、室外機2の送風口2aと対向するよう室外機排気冷却装置1が設置される。
多数のフィルタ構成板1aの上方には給水配管1cが配されており、この給水配管1cには適宜な間隔で開口が形成されてノズルとされており、このノズルから作動水がフィルタ構成板1aに落下するようにしてある。また、ケーシング1bの下方には貯水タンク1dが配されており、フィルタ構成板1aの表面を伝わって落下する作動水がこの貯水タンク1dに回収されて貯留されるようにしてある。
【0020】
貯水タンク1d内には給水ポンプ11が収容されており、貯水タンク1dに貯留された作動水を吸込口11aから吸い込んで、吐出口11bから給送する。この給水ポンプ11は、
図3に示すように、貯水タンク1dの内部に隔壁1eを設け作動水が貯留されない部分に設置し、または作動水中に配設できる水中ポンプを利用することができる。
給水ポンプ11の吐出口11bには送水配管12が接続されており、この送水配管12は給水配管1cに接続されている。
なお、送水配管12の途中には供給弁12aが設けられている。
【0021】
また、
図3に示すように、貯水タンク1dには水道水TWが水道配管13を通って供給されている。また、水道配管13の途中には、作動水Wの水位の昇降に応じて昇降動作を行うフロート14aの高さ位置に応じて開閉する給水弁としてのフロート弁14が設けられている。また、このフロート弁14の上流側には供給弁13aが配されており、水道水TWを供給することを要しない場合には、この供給弁13aが閉じられる。
【0022】
既設の室外機2は、設置されている姿勢を保つため、
図1と
図2に示すように、地面等の設置箇所に敷設された架台21の上面に設置されている。室外機排気冷却装置1も姿勢が保たれなければならないので、設置箇所に敷設した架台等の固定手段の上面に設置される必要がある。そこで、室外機2が設置された架台21を延伸させて、この架台21に室外機排気冷却装置1を設置させることができる。架台21を室外機排気冷却装置1と室外機2とで共通とするものであり、共通とすることにより、室外機排気冷却装置1と室外機2の位置関係を一定に保つことができ、室外機2の送風口2aから排出された送風を容易に、かつ、確実に気化フィルタ10を通過させることができる。
【0023】
以上により構成されたこの発明に係る室外機排気冷却装置1の作用を、以下に説明する。
【0024】
この発明に係る室外機排気冷却装置1は、既設の室外機2に連繋させて設置することができるものである。既設の室外機2が設置されている架台を、延伸させて長尺とした架台21に交換し、この交換後の架台21に室外機2と室外機排気冷却装置1とを設置する。このとき、室外機2の送風口2aが気化フィルタ10の開口10aに対向するように設置すると共に、
図2に示すように、室外機排気冷却装置1を室外機2に極力接近させて設置する。なお、これら室外機排気冷却装置1と室外機2とを密着させて設置しても構わない。
【0025】
室外機2と連繋して設置された室外機排気冷却装置1の貯水タンク1dに水道水TWによる作動水Wを供給して貯水タンク1dに貯留させる。作動水Wが所定の水位となると、フロート14aの上昇によってフロート弁14が閉じられて、水道水TWの供給が停止される。作動水Wが貯留された状態で、給水ポンプ11を稼働させる。給水ポンプ11から吐出された作動水Wは給水配管1cに供給され、この給水配管1cに形成されたノズルから作動水Wが吐出される。吐出された作動水Wはフィルタ構成板1aの全域に落下して、気化フィルタ10の表面を伝わって貯水タンク1dに流れ落ちる。
【0026】
貯水タンク1dに流れ落ちた作動水Wは、給水ポンプ11に吸込口11aから吸込まれて吐出口11bから吐出され、送水配管12を通って給水配管1cに供給され、気化フィルタ10に落下する。
すなわち、作動水Wは貯水タンク1dと給水配管1c、気化フィルタ10との間を、給水ポンプ11によって循環させられる。
【0027】
一方、室外機2が稼働している場合には、送風口2aから熱交換に供されて昇温した空気が送り出される。この昇温した送風が開口10aを通って気化フィルタ10を通過する際には、気化熱が奪われて冷却され、気化フィルタ10から温度が下がった空気が排出される。
【0028】
また、作動水Wが循環する際に蒸発等によって減少した場合には、貯水タンク1d内の作動水Wの水位が下がり、フロート14aが下降するのでフロート弁14が開いて、水道水TWが貯水タンク1dに供給される。
【0029】
以上に説明した実施形態では、
図1~
図3に示すように、気化フィルタ10と貯水タンク1dとが別体として示してあるが、貯水タンク1dはケーシング1bの下部に設ける構造とすることもできる。また、送水配管12と給水配管1c等もケーシング1b内に収容させた構造とすることもできる。
【0030】
また、室外機排気冷却装置1と室外機2との位置関係が一定に維持されていることを要する。このため、固定手段によってこれら室外機排気冷却装置1と室外機2を架台21に固定することが好ましい。また、これら室外機排気冷却装置1と室外機2との位置関係の維持のため、
図2に示すように、これら室外機排気冷却装置1と室外機2に掛け渡してそれぞれに固定した板材等による連結手段3によって連結することも好ましい。
また、室外機排気冷却装置1の給水ポンプ11は、室外機2の動作時、すなわちエアコンの動作時に稼働すればよい。このため、給水ポンプ11の稼働は、エアコンの動作に同期して稼働させるようにすることが好ましい。
【0031】
次に、この発明に係る室外機排気冷却装置1を既設の室外機2に対して設置し、室外機2から排出される送風の温度と室外機排気冷却装置1から排出される送風の温度を測定したので、その結果が
図4~
図6に示してある。なお、測定は本出願人の佐倉工場内において行った。なお、測定は、ダイキン工業株式会社製のルームエアコンに用いられる室外機から排出される送風を、給水ポンプ11の容量に18l/minで室外機排気冷却装置1の気化フィルタ10に作動水Wを供給して行った。
【0032】
これら
図4~
図6に示されているように、室外機排気冷却装置1からの送風温度は、室外機2から排出された送風の温度よりも低下しているため、大気中には温度が下がった空気が放出される。
他方、湿度に着目すると、室外機排気冷却装置1からの送風の方が、室外機2からの送風よりも高くなっている。これは、室外機排気冷却装置1が気化フィルタ10を用いて作動水Wにより気化熱を奪って冷却するため、室外機排気冷却装置1からの送風には水分が含まれるためである。
【0033】
以上に説明したように、この発明に係る室外機排気冷却装置によれば、室外機から排出される送風の温度を低下させて大気に放出するので、大気温度の上昇を抑制することができ、ヒートアイランド現象や地球温暖化の抑制に寄与する。
【符号の説明】
【0034】
1 室外機排気冷却装置
1a フィルタ構成板
1b ケーシング
1c 給水配管
1d 貯水タンク
1e 隔壁
2 室外機
2a 送風口
3 連結手段
10 気化フィルタ
11 給水ポンプ
11a 吸込口
11b 吐出口
12 送水配管
12a 供給弁
13 水道配管
13a 供給弁
14 フロート弁
14a フロート
21 架台
TW 水道水
W 作動水
【手続補正書】
【提出日】2021-12-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアコンディショナーの室外機の送風口から送風される温風を冷却して排出する室外機排気冷却装置であって、
室外機の送風口が対向する位置に配置された、気化熱を奪う気化フィルタと、
前記気化フィルタの下方に配した作動水を貯留する貯水タンクと、
気化フィルタの上方に配した、該気化フィルタに作動水を供給する給水配管と、
前記貯水タンク内の作動水を吸い上げる給水ポンプと、
前記給水ポンプの吐出口と前記給水配管とを接続する送水配管と、
を備え、
水道水を、貯水タンクの水位の低下により開放される給水弁を介して貯水タンクに供給させることを特徴とする室外機排気冷却装置。
【請求項2】
請求項1に記載の室外機排気冷却装置であって、
室外機排気冷却装置を設置する架台が、室外機が設置された架台を延伸させて、共通の架台としてあることを特徴とする室外機排気冷却装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の室外機排気冷却装置であって、
室外機と室外機排気冷却装置とが連結手段によって連結されていることを特徴とする室外機排気冷却装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上述の目的を達成するための技術的手段として、この発明に係る室外機排気冷却装置は、エアコンディショナーの室外機の送風口から送風される温風を冷却して排出する室外機排気冷却装置であって、室外機の送風口が対向する位置に配置された、気化熱を奪う気化フィルタと、前記気化フィルタの下方に配した作動水を貯留する貯水タンクと、気化フィルタの上方に配した、該気化フィルタに作動水を供給する給水配管と、前記貯水タンク内の作動水を吸い上げる給水ポンプと、前記給水ポンプの吐出口と前記給水配管とを接続する送水配管とを備え、水道水を、貯水タンクの水位の低下により開放される給水弁を介して貯水タンクに供給させることを特徴としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
この発明に係る室外機排気冷却装置1を既設の室外機2に対して設置し、室外機2から排出される送風の温度と室外機排気冷却装置1から排出される送風の温度を測定したので、その結果が
図4~
図6に示してある。なお、測定は本出願人の佐倉工場内において行った。
また、測定は、ダイキン工業株式会社製のルームエアコンに用いられる室外機から排出される送風を、給水ポンプ11の容量に18l/minで室外機排気冷却装置1の気化フィルタ10に作動水Wを供給して行った。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアコンディショナーの室外機の送風口から送風される温風を冷却して排出する室外機排気冷却装置であって、
室外機の送風口が対向する位置に配置された、気化熱を奪う気化フィルタと、
前記気化フィルタの下方に配した作動水を貯留する貯水タンクと、
気化フィルタの上方に配した、該気化フィルタに作動水を供給する給水配管と、
前記貯水タンク内の作動水を吸い上げる給水ポンプと、
前記給水ポンプの吐出口と前記給水配管とを接続する送水配管と、
水道管に接続されて、貯水タンクに給水する水道配管と、
を備え、
前記水道配管から水道水を、貯水タンクの水位の低下により開放される給水弁を介して貯水タンクに供給させることを特徴とする室外機排気冷却装置。
【請求項2】
請求項1に記載の室外機排気冷却装置であって、
室外機排気冷却装置を設置する架台が、室外機が設置された架台を延伸させて、共通の架台としてあることを特徴とする室外機排気冷却装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の室外機排気冷却装置であって、
室外機と室外機排気冷却装置とが連結手段によって連結されていることを特徴とする室外機排気冷却装置。