(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023023252
(43)【公開日】2023-02-16
(54)【発明の名称】表示方法、プログラム及び表示システム
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20230209BHJP
H04M 9/00 20060101ALI20230209BHJP
H04N 7/18 20060101ALI20230209BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20230209BHJP
【FI】
H04Q9/00 331A
H04M9/00 D
H04Q9/00 301D
H04N7/18 H
G06F13/00 358A
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021128573
(22)【出願日】2021-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】飛永 和子
(72)【発明者】
【氏名】森田 卓也
【テーマコード(参考)】
5C054
5K038
5K048
【Fターム(参考)】
5C054CA04
5C054CC02
5C054FE14
5C054HA22
5K038AA06
5K038CC11
5K038DD12
5K038DD23
5K038GG06
5K048AA04
5K048AA14
5K048BA12
5K048DA02
5K048EB02
5K048EB12
5K048EB14
5K048EB15
5K048FB05
5K048FB10
5K048FB15
5K048HA01
5K048HA02
(57)【要約】
【課題】管理対象である施設に設けられ、制御されるシステムの異なる複数の機器を制御すること。
【解決手段】表示方法は、1以上の第1操作部B10と、1以上の第2操作部B20と、1以上の第3操作部と、のうち1以上の表示対象操作部を含む操作画面を表示部16に表示する。1以上の第1操作部B10は、第1通信部を介して第1機器を制御するために操作される。1以上の第2操作部B20は、第2通信部を介して第2機器を制御するために操作される。1以上の第3操作部は、第1機器及び第2機器から選択された1以上の第3機器を制御するために操作される。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象である施設に導入される表示システムの操作画面の表示方法であって、
前記表示システムは、
前記施設に設けられた第1機器と通信する第1通信部と、
前記施設に設けられた前記第1機器とは異なる第2機器を制御する制御システムと通信する第2通信部と、
前記操作画面を表示する表示部と、を備え、
前記第1通信部を介して前記第1機器を制御するために操作される1以上の第1操作部と、前記第2通信部を介して前記第2機器を制御するために操作される1以上の第2操作部と、前記第1機器及び前記第2機器から選択された1以上の第3機器を制御するために操作される1以上の第3操作部と、のうち1以上の表示対象操作部を含む前記操作画面を前記表示部に表示する
表示方法。
【請求項2】
前記操作画面は、前記1以上の表示対象操作部の内部又は周囲に、前記第1機器、前記第2機器及び前記第3機器のうち前記1以上の表示対象操作部の制御対象である機器の状態を表示する状態表示領域を有する
請求項1に記載の表示方法。
【請求項3】
前記状態表示領域に表示される前記1以上の表示対象操作部の制御対象である機器の状態を、所定期間毎に更新する
請求項2に記載の表示方法。
【請求項4】
前記操作画面は、前記制御システムに前記第2機器の状態の送信を要求するための更新操作部を有する
請求項2又は3に記載の表示方法。
【請求項5】
前記1以上の表示対象操作部のうちの特定操作部が操作されてから、制御禁止期間が経過するまで、前記特定操作部の操作を受け付けず、
前記制御禁止期間は、送信期間と、前記送信期間及び動作確認期間を含む期間とのいずれかであり、
前記送信期間は、前記特定操作部の操作によって、前記表示システムが前記特定操作部の制御対象である機器に、動作内容を指示する制御情報を送信してから、前記特定操作部の制御対象である機器が前記制御情報を受信するまでの期間であり、
前記動作確認期間は、前記送信期間後に、前記表示システムが、前記特定操作部の制御対象である機器が前記制御情報で指示した動作内容を実施していることを確認するまでの期間である
請求項1~4のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項6】
前記制御禁止期間において、前記特定操作部の操作が行われた場合、前記特定操作部の操作を受け付けないことを通知する情報を前記表示部に表示する
請求項5に記載の表示方法。
【請求項7】
前記制御禁止期間において、前記1以上の表示対象操作部のうち前記特定操作部以外の表示対象操作部の操作を受け付ける
請求項5又は6に記載の表示方法。
【請求項8】
前記操作画面は、前記第1機器及び前記第2機器を個別に制御するための個別制御画面を含み、
前記個別制御画面は、前記1以上の第1操作部及び前記1以上の第2操作部を有する
請求項1~7のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項9】
前記操作画面は、前記1以上の第3機器を一括制御するためのグループ制御画面を含み、
前記グループ制御画面は、前記1以上の第3操作部を有する
請求項1~8のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項10】
前記操作画面は、前記制御システムが有する前記第2機器の制御のための制御システム画面を表示させるための画面呼出操作部を有する
請求項1~9のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項11】
前記1以上の第2操作部は、前記第2機器に対して制御可能な制御項目を示す第1制御項目を表示し、
前記制御システム画面は、前記第2機器に対して制御可能な制御項目を示す第2制御項目を表示し、
前記第2制御項目は、前記第1制御項目よりも多い
請求項10に記載の表示方法。
【請求項12】
前記操作画面を、前記表示システムの表示言語設定に基づく表示言語で表示する
請求項1~11のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項13】
前記操作画面において前記第2機器に関する表示内容を、前記制御システムの表示言語設定に基づく表示言語で表示する
請求項12に記載の表示方法。
【請求項14】
前記表示システムは、前記施設の状態を検知する検知システムと通信する第3通信部を更に備え、
前記第3通信部が前記検知システムから所定の異常状態を示す情報を受信したとき、所定条件を満たすまで、前記1以上の表示対象操作部の操作を受け付けない
請求項1~13のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項15】
前記所定条件は、前記第3通信部が前記検知システムから前記施設の状態が前記所定の異常状態から正常状態となったことを示す情報を受信することを含む
請求項14に記載の表示方法。
【請求項16】
コンピュータシステムに、請求項1~15のいずれか1項に記載の表示方法を実行させるための
プログラム。
【請求項17】
管理対象である施設に設けられた第1機器と通信する第1通信部と、
前記施設に設けられた前記第1機器とは異なる第2機器を制御する制御システムと通信する第2通信部と、
操作画面を表示する表示部と、を備え、
前記第1通信部を介して前記第1機器を制御するために操作される1以上の第1操作部と、前記第2通信部を介して前記第2機器を制御するために操作される1以上の第2操作部と、前記第1機器及び前記第2機器から選択された1以上の第3機器を制御するために操作される1以上の第3操作部と、のうち1以上の表示対象操作部を含む前記操作画面を前記表示部が表示する
表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示方法、プログラム及び表示システムに関し、より詳細には、機器を制御するための表示方法、プログラム及び表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、インターホンと組み合わせたセキュリティシステムとしての機能と、ホームオートメーションシステムとしての機能とを併せ持つ住居用システムを開示している。この住居用システムは、複数の住戸を含む集合住宅に適用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているような住居用システムにおいて、インターホンを介してホームオートメーションシステムを構成する機器を制御できるようにすること望まれていた。
【0005】
本開示は上記事由に鑑みてなされ、管理対象である施設に設けられ、制御されるシステムの異なる複数の機器を制御することができる表示方法、プログラム及び表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る表示方法は、管理対象である施設に導入される表示システムの操作画面の表示方法である。前記表示システムは、第1通信部と、第2通信部と、表示部と、を備える。前記第1通信部は、前記施設に設けられた第1機器と通信する。前記第2通信部は、前記施設に設けられた前記第1機器とは異なる第2機器を制御する制御システムと通信する。前記表示部は、前記操作画面を表示する。前記表示方法は、1以上の第1操作部と、1以上の第2操作部と、1以上の第3操作部と、のうち1以上の表示対象操作部を含む前記操作画面を前記表示部に表示する。前記1以上の第1操作部は、前記第1通信部を介して前記第1機器を制御するために操作される。前記1以上の第2操作部は、前記第2通信部を介して前記第2機器を制御するために操作される。前記1以上の第3操作部は、前記第1機器及び前記第2機器から選択された1以上の第3機器を制御するために操作される。
【0007】
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、前記表示方法を実行させる。
【0008】
本開示の一態様に係る表示システムは、第1通信部と、第2通信部と、表示部と、を備える。前記第1通信部は、管理対象である施設に設けられた第1機器と通信する。前記第2通信部は、前記施設に設けられた前記第1機器とは異なる第2機器を制御する制御システムと通信する。前記表示部は、操作画面を表示する。前記表示システムは、1以上の第1操作部と、1以上の第2操作部と、1以上の第3操作部と、のうち1以上の表示対象操作部を含む前記操作画面を前記表示部が表示する。前記1以上の第1操作部は、前記第1通信部を介して前記第1機器を制御するために操作される。前記1以上の第2操作部は、前記第2通信部を介して前記第2機器を制御するために操作される。前記1以上の第3操作部は、前記第1機器及び前記第2機器から選択された1以上の第3機器を制御するために操作される。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、管理対象である施設に設けられ、制御されるシステムの異なる複数の機器を制御することができる表示方法、プログラム及び表示システムを提供することができる、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態に係る表示システムであるインターホン親機を含むインターホンシステムの構成を示すシステム構成図である。
【
図2】
図2は、同上のインターホン親機の外観を示す外観図である。
【
図3】
図3は、同上のインターホン親機で表示されるホーム画面を説明する図である。
【
図4】
図4は、同上のインターホン親機で表示される個別制御画面を説明する図である。
【
図5】
図5は、同上のインターホン親機で表示される個別制御画面を説明する図である。
【
図6】
図6は、同上のインターホン親機で表示されるグループ制御画面を説明する図である。
【
図7】
図7は、同上のインターホン親機で表示される機器コントロール画面を説明する図である。
【
図8】
図8は、同上のインターホン親機で表示される空調設定画面を説明する図である。
【
図9】
図9は、同上のインターホン親機で表示される詳細設定画面を説明する図である。
【
図10】
図10は、同上のインターホン親機で表示される個別制御画面における表示対象操作部の操作制限を説明する図である。
【
図11】
図11は、同上のインターホン親機で表示されるグループ制御画面における表示対象操作部の操作制限を説明する図である。
【
図12】
図12は、同上のインターホン親機で表示される個別制御画面における表示対象操作部の操作制限を説明する図である。
【
図13】
図13は、同上のインターホン親機の検知システムによって異常が検出された場合に、同上のインターホン親機で表示される画面について説明する図である。
【
図14】
図14は、同上のインターホン親機で表示されるユーザ設定画面を説明する図である。
【
図15】
図15は、同上のインターホン親機で表示される起動画面選択画面を説明する図である。
【
図16】
図16は、同上のインターホン親機で表示される個別制御画面における表示言語を説明する図である。
【
図17】
図17は、同上のインターホン親機で表示される個別制御画面における表示言語を説明する図である。
【
図18】
図18は、同上のインターホン親機で表示される機器名称設定画面を説明する図である。
【
図19】
図19は、同上のインターホン親機で表示される機器名称設定画面を説明する図である。
【
図20】
図20は、同上のインターホン親機で表示される個別制御画面における表示言語を説明する図である。
【
図21】
図21は、同上のインターホン親機で表示される個別制御画面における表示言語を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の実施形態に係る表示システム1について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されない。この実施形態及び変形例以外であっても、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の実施形態(変形例を含む)は、適宜組み合わせて実現されてもよい。
【0012】
(1)概要
表示システム1は管理対象である施設F1に導入される。本実施形態では、施設F1が、複数の施設(住戸F2)を含む集合住宅である場合を例示する。
【0013】
表示システム1は、
図1に示すように、第1通信部11と、第2通信部12と、表示部16と、を備える。
【0014】
第1通信部11は、施設F1に設けられた第1機器4と通信する。第2通信部12は、施設F1に設けられた第1機器4とは異なる第2機器5を制御する制御システム3と通信する。
【0015】
表示部16は、ユーザU1によって操作される操作画面を表示する。本実施形態では、ユーザU1は例えば各住戸F2に居住する住人である。
【0016】
表示システム1は、1以上の第1操作部B10(
図4参照)と、1以上の第2操作部B20(
図4参照)と、1以上の第3操作部B60(
図6参照)と、のうち1以上の表示対象操作部を含む操作画面を表示部16に表示する。ここで、表示対象操作部とは、ユーザU1によって所定の操作(例えば押操作)が行なわれるアイコンである。
【0017】
1以上の第1操作部B10は、第1通信部11を介して第1機器4を制御するために操作される。
【0018】
1以上の第2操作部B20は、第2通信部12を介して第2機器5を制御するために操作される。
【0019】
1以上の第3操作部B60は、第1機器4及び第2機器5から選択された1以上の第3機器を制御するために操作される。
【0020】
上記の構成により、ユーザU1は、第1機器4と、制御システム3によって制御される第2機器5と、1以上の第3機器とを、表示システム1を介して制御することができる。
【0021】
(2)詳細
以下、実施形態に係る表示システム1及び表示システム1を備えるインターホンシステム2の詳細について、
図1~
図21を参照して説明する。
【0022】
(2.1)構成
本実施形態では、インターホンシステム2は、
図1に示すように、表示システム1と、制御システム3と、第1機器4と、第2機器5と、検知システム6と、玄関子機7と、共用制御システム8と、ロビーインターホン9と、を備える。本実施形態では、表示システム1としての表示端末は、例えばインターホン親機10(
図2参照)である。
【0023】
インターホンシステム2は、例えば集合住宅である施設F1に導入される。
【0024】
施設F1は複数の住戸F2を含む。また施設F1は例えば複数の住戸F2の住人が共用する共用施設F3を更に含む。共用施設F3は、例えば、施設F1の共用玄関、又は管理室等を含み得る。なお、
図1では、説明のため、複数の住戸F2のうち、1つの住戸F2のみを図示している。
【0025】
共用施設F3には、共用制御システム8、ロビーインターホン9、第1機器4であるエレベータシステム41等が設けられている。
【0026】
複数の住戸F2のそれぞれには、インターホン親機10と、玄関子機7と、第1機器4である電気錠システム42と、制御システム3と、制御システム3によって制御される第2機器5とが設けられている。第1機器4である電気錠システム42は、住戸F2の玄関扉の施錠/開錠を制御する機器である。また住戸F2に設けられる複数の第2機器5は、例えば照明装置、空調制御装置、調理家電製品、給湯設備、暖房設備、発電システム、及び蓄電システムのうち少なくとも1つを含む。また、複数の住戸F2のそれぞれには、例えばガス感知器等の検知システム6が更に設けられる。
【0027】
以下に、インターホンシステム2が備える各部の構成についてより詳細に説明する。
【0028】
(2.1.1)インターホン親機
表示システム1であるインターホン親機10は、
図1に示すように、第1通信部11と、第2通信部12と、表示部16とを備える。また、インターホン親機10は第3通信部13と、第4通信部14と、第5通信部15と、通話部17と、制御部18と、操作部19と、記憶部20と、を更に備える。
【0029】
第1通信部11は、施設F1に設置される2つの第1機器4(エレベータシステム41及び電気錠システム42)と通信する。なお、詳細は後述するが、第1通信部11は、共用制御システム8を介してエレベータシステム41と通信する。
【0030】
第2通信部12は、住戸F2に設置される複数の第2機器5を制御する制御システム3(後述する)と通信する。本実施形態では複数の第2機器5は、住戸F2に設けられる照明装置、空調制御装置、調理家電製品、給湯設備、暖房設備、発電システム、及び蓄電システムのうち少なくとも1つを含む。なお、
図1では、説明のため、複数の第2機器のうち、1つの第2機器5を図示している。
【0031】
第3通信部13は、例えばガス感知器である検知システム6に接続されている。第3通信部13は、例えば無線による通信により、検知システム6の検出結果を検知システム6から受信する。なお、第3通信部13と検知システム6との通信は有線方式によって行われてもよい。
【0032】
検知システム6は、住戸F2の状態を検知する検知部と、住戸F2の状態の異常を検知した場合には当該異常を検知した旨を報知する報知部と、通信部とを、備える。検知システム6の報知部は、当該異常を検知した旨を例えば警告音による警報を発報して報知する。検知システム6の通信部は、異常を検知した場合に異常を検知したことを表す情報を検知結果として、無線による通信で第3通信部13を介してインターホン親機10に通知する。
【0033】
インターホン親機10は、検知システム6から異常を検知したことを表す情報を受信した場合に、後述する表示部16に、例えば警報が発報されていることを示す情報を表示する。
【0034】
第4通信部14は、共用制御システム8を介してロビーインターホン9に接続されている。例えば、第4通信部14は、共用制御システム8を介してロビーインターホン9から送信される画像を受信する。さらに、ロビーインターホン9との間で音信号及び制御信号が双方向に伝送可能となるよう、第4通信部14は、ロビーインターホン9との間で共用制御システム8を介して双方向に通信可能に構成されている。
【0035】
ロビーインターホン9は、例えば、共用施設F3に含まれる共用玄関に設置される。ロビーインターホン9は、撮像装置を備える。ロビーインターホン9は、来訪者が呼出操作を行うと、撮像装置による来訪者の撮像を開始する。ロビーインターホン9は、撮像した画像のデータを、共用制御システム8を介して呼出先の住戸F2のインターホン親機10に送信する。さらに、ロビーインターホン9は、例えば住戸F2の住人であるユーザU1を呼び出すための制御信号(呼出信号)を共用制御システム8を介してインターホン親機10に送信する。ロビーインターホン9は、インターホン親機10に対する通話の開始操作によりインターホン親機10との間で通話が可能になると、来訪者の音声を含む音のデータを共用制御システム8を介してインターホン親機10に送信する。ロビーインターホン9は、インターホン親機10の操作者の音のデータを受け取ると、受け取ったデータに基づく音(操作者の音声を含む)を出力する。インターホン親機10は、共用制御システム8を介してロビーインターホン9から画像のデータを受信すると、受信した画像のデータを基に、ロビーインターホン9が撮像した画像を表示する。インターホン親機10が制御信号(呼出信号)をロビーインターホン9から受信している状態(つまり、来訪者からロビーインターホン9を介して呼出がある状態)でユーザU1は、共用制御システム8を介して、ロビーインターホン9との通話又はロビーの扉の解錠の操作を行う。
【0036】
第5通信部15は、玄関子機7に接続されている。第5通信部15と玄関子機7とは、互いに通信可能に構成されている。
【0037】
玄関子機7は、例えば、住戸F2の外玄関に設置される。玄関子機7は、撮像装置を備える。玄関子機7は、来訪者が呼出操作を行うと、撮像装置による来訪者の撮像を開始する。玄関子機7は、撮像した画像のデータをインターホン親機10に送信する。さらに、玄関子機7は、ユーザU1を呼び出すための制御信号(呼出信号)をインターホン親機10に送信する。玄関子機7は、インターホン親機10に対する通話の開始操作によりインターホン親機10との間で通話が可能になると、音のデータをインターホン親機10に送信する。玄関子機7は、インターホン親機10の操作者の音声を含む音のデータを受け取ると、受け取ったデータに基づく音(操作者の音声を含む)を出力する。
【0038】
表示部16は、ロビーインターホン9及び玄関子機7から送信される画像を表示する。また、表示部16は、例えばタッチパネルであり、後述する操作部19の一部である操作画面を表示する。
【0039】
操作部19は、
図2に示すように、通話関連ボタン191、解錠ボタン192、ホームボタン193、終了ボタン194及び警報音関連ボタン195を含む。さらに、上述したように、操作部19は、表示部16に表示される操作画面を含む。操作画面については「(2.2)操作画面」にて詳細に説明する。
【0040】
操作部19は、ユーザU1の操作を受け付ける。第4通信部14がユーザU1を呼び出すための制御信号(呼出信号)をロビーインターホン9から受信している状態で通話関連ボタン191に対して例えば押操作が行われると、インターホン親機10とロビーインターホン9との間で通話可能な状態となる。なお、操作部19がタッチパネルを含む場合、操作部19を押す操作は、例えばタッチパネルの画面に触れる操作(タップ、スワイプ等のタッチ操作)を含む。また、通話可能時に通話関連ボタン191に対して再度押操作が行われると通話が終了する。つまり、インターホン親機10と呼出元であるロビーインターホン9との通信が終了する。
【0041】
第4通信部14が呼出信号をロビーインターホン9から受信している状態、又はロビーインターホン9と通話可能な状態で、解錠ボタン192に対して例えば押操作が行われると、解錠信号が共用制御システム8に送信される。このとき、共用制御システム8は、ロビーの扉の解錠を行う。
【0042】
さらに、第5通信部15がユーザU1を呼び出すための制御信号(呼出信号)を玄関子機7から受信している状態で通話関連ボタン191に対して例えば押操作が行われると、インターホン親機10と玄関子機7との間で通話可能な状態となる。また、通話可能時に通話関連ボタン191に対して再度押操作が行われると通話が終了する。つまり、インターホン親機10と呼出元である玄関子機7との通信が終了する。
【0043】
ホームボタン193は、後述するホーム画面G1(
図3参照)を表示部16に表示する場合に操作される。終了ボタン194は、表示部16での画像の表示を終了する場合に操作される。
【0044】
通話部17は、スピーカ及びマイクロホンを含み、ロビーインターホン9及び玄関子機7との間で通話可能に構成されている。
【0045】
警報音関連ボタン195は、警報の発報を停止させる場合に操作される。例えば、警報音関連ボタン195は、検知システム6の検知結果が誤報であった場合等に操作される。ユーザU1によって警報音関連ボタン195に対して例えば押操作が行われると、検知システム6から発報されている警報が停止される。
【0046】
記憶部20は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等から選択されるデバイスで構成される。記憶部20は、ロビーインターホン9が撮像した画像のデータ及び集音した音声のデータを記憶する。記憶部20は、玄関子機7が撮像した画像のデータ及び集音した音声のデータを記憶する。記憶部20は、表示部16が表示すべき操作画面に係るデータを記憶する。
【0047】
制御部18は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部18として機能する。
【0048】
制御部18は、第1通信部11~第5通信部15の通信を制御する。
【0049】
制御部18は、ロビーインターホン9から制御信号(呼出信号)及び画像を、第4通信部14を介して受け取ると、呼出音の音データを、通話部17のスピーカに出力し、画像を表示部16に出力する。
【0050】
制御部18は、ユーザU1が解錠ボタン192に対して例えば押操作を行うと、第4通信部14を介して共用制御システム8に解錠信号を送信する。
【0051】
制御部18は、玄関子機7から制御信号(呼出信号)及び画像を、第5通信部15を介して受け取ると、呼出音の音データを、通話部17のスピーカに出力し、画像を表示部16に出力する。
【0052】
制御部18は、インターホン親機10に対して留守モードが設定されている場合に、ロビーインターホン9、玄関子機7等から通信があると、当該通信によって取得した情報を記憶部20に記憶する。例えば、制御部18は、ロビーインターホン9又は玄関子機7から呼出信号を受け取ると、呼出信号の送信元で撮像された画像のデータ及び送信元で集音された音声のデータを記憶部20に記憶する。なお、ロビーインターホン9に撮像装置が設けられていない場合には、音声のデータのみをロビーインターホン9から受け取り、記憶部20に記憶する。同様に、玄関子機7に撮像装置が設けられていない場合には、音声のデータのみを玄関子機7から受け取り、記憶部20に記憶する。
【0053】
制御部18は、例えば、外部の気象サーバから定期的に気象情報を取得し、取得した気象情報を記憶部20に記憶する。
【0054】
制御部18は、インターホン親機10に対する操作に応じた操作画面を生成し、生成した操作画面を表示部16に表示させる。制御部18は、表示部16に表示すべき操作画面の遷移に係る処理を制御する。また制御部18は、表示部16が表示対象の操作画面を表示するように表示部16を制御する。
【0055】
制御部18は、記憶部20が記憶する画像の再生(動画像の再生)及び音声の出力に係る処理を行う。具体的には、制御部18は、記憶部20が記憶している画像のうち未再生の画像に対する再生及び音声の出力に係る処理を行う。
【0056】
(2.1.2)制御システム
複数の第2機器5を制御する制御システム3は、例えば、住戸F2におけるエネルギーの使用状態を管理するエネルギーマネジメントシステムのコントローラである。制御システム3は、
図1に示すように、第1通信部31と、第2通信部32と、制御部33と、を備える。
【0057】
第1通信部31はインターホン親機10と通信する。具体的には、第1通信部31は、例えば無線通信によりインターホン親機10の第2通信部12と無線通信方式で通信する。本実施形態では無線通信方式として、例えばWi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)又は免許を必要としない小電力無線(特定小電力無線)等の規格に準拠した方式を採用する。なお、第1通信部31と第2通信部12とは有線通信によって通信してもよい。
【0058】
第2通信部32は、複数の第2機器5の通信部51と有線通信方式又は無線通信方式で通信する機能を有している。第2通信部32は、例えばエコーネット(Energy Conservation & Homecare Network:ECHONET(登録商標))規格に準拠した通信方式で第2機器5の通信部51(後述する)と通信する。なお、第2通信部32と第2機器5の通信部51との間の通信方式は、エコーネット規格に準拠した通信方式に限定されず、適宜変更が可能である。
【0059】
制御部33は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部33として機能する。制御部33は、第1通信部31及び第2通信部32の通信を制御する。
【0060】
例えば、第1通信部31が受信したインターホン親機10からの情報に、複数の第2機器5の状態を確認する指令情報が含まれる場合、制御部33は、複数の第2機器5にそれぞれの状態を送信させるための指令を、第2通信部32から複数の第2機器5に対して送信させる。
【0061】
ここで、インターホン親機10から受信する情報には、複数の第2機器5の制御内容に関連する制御関連情報が含まれてもよい。制御関連情報は、例えば所望の場面(例えば住戸F2におけるユーザU1の生活における就寝、外出等の場面)に合わせた設定状態で、1又は複数の第2機器5を動作させるために1又は複数の第2機器5に出力する制御命令に対応づけられた情報である。制御システム3が制御関連情報を受信した場合、制御システム3の第2通信部32は、制御関連情報に基づいた制御対象の第2機器5を制御するための制御命令を、制御対象の第2機器5の通信部51に送信する。なお、制御関連情報は、複数の第2機器5の動作状態を所望の動作状態(オン又はオフ)に一括して切り替える制御命令に関連付けられた情報でもよく、制御関連情報の内容は適宜変更が可能である。
【0062】
(2.1.3)第1機器
本実施形態では、施設F1に設けられる2つの第1機器4は例えば、住戸F2の玄関扉の施錠と解錠とを制御する電気錠システム42及び共用施設F3に設けられるエレベータシステム41である。
【0063】
電気錠システム42は、
図1に示すように、電気錠421と、電気錠制御部422とを有する。
【0064】
電気錠制御部422は、インターホン親機10の第1通信部11から入力される接点信号に応じて電気錠421を施錠又は解錠する。
【0065】
エレベータシステム41は、
図1に示すように、エレベータ411と、エレベータ制御部412とを有する。
【0066】
エレベータ制御部412は、インターホン親機10の第1通信部11から共用制御システム8を介してエレベータ411の制御に係る指示を受け付けると、インターホン親機10から指示された階(例えばインターホン親機10が設置された住戸F2が存在する階)にエレベータ411を移動させる。
【0067】
(2.1.4)第2機器
複数の第2機器5は、例えば住戸F2に設けられる電気機器等である。複数の第2機器5の種類及び数などは住戸F2のユーザU1によって決定されるので、施設F1に含まれる複数の住戸F2ごとに複数の第2機器5の種類及び数が変わり得る。本実施形態では、複数の第2機器5は、例えば照明装置、空調制御装置、調理家電製品、給湯設備、暖房設備、発電システム、及び蓄電システムのうちの少なくとも1つを含む。
【0068】
複数の第2機器5のそれぞれは、通信部51と、制御部52と、機能部53と、を有する。
【0069】
通信部51は、制御システム3の第2通信部32と無線通信方式又は有線通信方式で通信する。なお、通信部51が採用する通信方式は適宜変更が可能である。
【0070】
制御部52は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部52として機能する。制御部52は、機能部53を制御する。
【0071】
機能部53は、複数の第2機器5のそれぞれの機能を実現するための構成である。例えば、第2機器5が空調制御装置である場合、機能部53は空調機能を実現するための構成(コンプレッサー、熱交換器及びファンなど)である。また、第2機器5が照明装置である場合、機能部53は照明機能を実現するための構成(光源、及びその点灯回路等)である。そして、通信部51が制御システム3から受信した情報が第2機器5を制御する制御命令である場合、制御部52は、制御命令に基づいて機能部53及び通信部51を制御する。また、通信部51が制御システム3から受信した情報が第2機器5の状態の送信を要求するためのものである場合、制御部52は、機能部53の状態を取得し、機能部53の状態を示す状態情報を通信部51から制御システム3に送信させる。
【0072】
(2.2)操作画面
以下に、インターホン親機10が表示部16において表示する複数の操作画面のそれぞれについて説明する。なお、
図1~
図21における参照符号及び領域を囲む一点鎖線は、説明のために記載しているのみであり、実際の操作画面には表示されない。
【0073】
(2.2.1)ホーム画面
まず、ホーム画面G1について、
図3を用いて説明する。
【0074】
ホーム画面G1は、インターホン親機10に対して所定の操作が行われることで、表示部16に表示される操作画面である。例えば、ホームボタン193(
図2参照)に対して押操作が行なわれることで、ホーム画面G1は表示部16に表示される。言い換えると、ホームボタン193が押されると、インターホン親機10の制御部18は、ホーム画面G1を生成し、生成したホーム画面G1を表示部16に表示させる。
【0075】
ホーム画面G1は、
図3に示すように、表示領域R1~R9を含む。
【0076】
表示領域R1には、インターホン親機10と玄関子機7及びロビーインターホン9を含む通信端末との間の通信により取得した取得情報が表示される。具体的には、表示領域R1では、留守モード時に玄関子機7及びロビーインターホン9のいずれかの通信端末との通信で取得した画像(キャプチャ画像)P1が取得情報として表示される。なお、画像P1として表示される取得情報は、留守モード時に取得した情報に限定されない。例えば、住戸F2のユーザU1が在宅中であっても呼出に応じなかったときに、当該呼出の通信によって取得した画像を画像P1として表示してもよい。
【0077】
表示領域R1には、画像P1の他、再生を指示するための画像P2及び画像P1が撮像された日時を表す日時情報P3が表示される。
【0078】
留守モード時にインターホン親機10が、1つの通信端末から複数の取得情報を取得した場合、及び2つ以上の通信端末のそれぞれから取得情報を取得した場合には、取得した取得情報のうち最新の取得情報が表示領域R1に表示される。
【0079】
表示領域R1には、複数の通信端末のうち少なくとも1つの通信端末との通信により取得した情報が未だ再生されておらず、視聴されていない、または聴かれていない場合には、未再生(未読)であることを示す未読情報であるアイコンM1も併せて表示される。例えば、来客の記録があり、かつ未再生(未読)の情報がない場合には、アイコンM1は表示されず、再生された情報のうち最新の情報が画像P1として表示領域R1に表示される。また、来客の記録があり、かつ未再生(未読)の情報がある場合には、アイコンM1は表示され、未再生の情報のうち最新の情報が画像P1として表示領域R1に表示される。なお、アイコンM1は、点滅表示されてもよいし、点灯表示されてもよい。
【0080】
表示領域R2には、インターホン親機10が、複数の通信端末のうち少なくとも1つの通信端末との通信により取得した情報を視聴する又は聴くためのアイコンである例えば四角形状の操作部B1が表示される。操作部B1には、操作部B1に対して例えば押操作を行うことで、インターホン親機10で実行される内容に係る文字列が表示される。本実施形態では、操作部B1には、文字列「記録を見る」が表示される。これにより、ユーザU1は、操作部B1に対して例えば押操作を行うことで、来客の記録を見ることができるようにインターホン親機10が動作することを認識することができる。
【0081】
表示領域R2には、複数の通信端末のうち少なくとも1つの通信端末との通信により取得した情報が未だ再生されておらず、視聴されていない、または聴かれていない場合には、未再生であることを示す未再生情報であるアイコンM2も併せて表示される。なお、アイコンM1と同様に、アイコンM2は、点滅表示されてもよいし、点灯表示されてもよい。
【0082】
表示領域R3には、インターホン親機10及びインターホン親機10に接続される機器の少なくとも一方に関連する操作を行うための複数(図示例では4つ)の操作部が表示される。ここで、複数の操作部は表示態様が互いに異なっている。表示態様とは、表示すべき図形(形状)、図形内に記載される記号、文字列、文字形状、色等のうち少なくとも1つを含む。本実施形態では、表示領域R3に含まれる後述する操作部(アイコン)に記載される記号及び名称(文字列)が異なる。
【0083】
本実施形態では、互いに表示態様が異なる例えば四角形状のアイコンである呼出操作部B2、撮像操作部B3、表示操作部B4及び設備操作部B5が、表示領域R3に表示される。
【0084】
呼出操作部B2には、呼出操作に係る内容が表示される。呼出操作部B2には、例えば文字列「呼出する」と、呼出を表すピクトグラムとが表示される。
【0085】
撮像操作部B3には、撮像装置の撮像操作に係る内容が表示される。撮像操作部B3には、例えば文字列「外を見る」と、撮像装置を用いて外部をモニタすることを絵で表すピクトグラムと、が表示される。
【0086】
表示操作部B4には、外部装置からの通知の表示に係る内容が表示される。ここで、外部装置とは、例えば住戸F2におけるエネルギーの使用状態を管理するエネルギーマネジメントシステムのコントローラである制御システム3等である。表示操作部B4には、例えば文字列「コンテンツを見る」と、コンテンツの表示を絵で示すピクトグラムと、が表示される。
【0087】
設備操作部B5には、インターホン親機10に接続される機器であって、第1機器4及び第2機器5を含む機器の操作に関する内容が表示される。設備操作部B5には、例えば文字列「操作する」が表示される。
【0088】
表示領域R4には、インターホン親機10が留守モードで動作するか否かを切り替えるスライド形式の切替部B6と、切替部B6の操作に対応する動作内容を示す文字列(ここでは、「留守」)が表示される。なお本実施形態では、切替部B6は留守モードの動作開始を制御するのみであるが、設定により、留守モードの開始と、防犯システムによる住戸F2の監視の開始を連動させてもよい。この場合、切替部B6の操作によって、インターホン親機10の動作モードが留守モードとなると、防犯システムが住戸F2の監視を開始する。
【0089】
表示領域R5には、左端に文字列「防犯」が表示されており、その右側に防犯システムの監視対象(住戸F2の玄関扉)の電気錠システム42による施錠状況を表す文字情報及びアイコンが状態関連情報として表示される。具体的には、文字列「防犯」の右側には、解錠状態を示すアイコン、施錠状態を示すアイコン、施錠状態かつインターホン親機10が留守モードであることを示すアイコン、留守モード中に例えば玄関扉が開いた等の異常が発生したことを示すアイコンが順に表示される。表示領域R5において、現在の住戸F2の玄関扉の状況に該当するアイコンは、他のアイコンとは異なる表示態様で表示される。例えば
図3においては、玄関扉が施錠状態であり、かつ、インターホン親機10が留守モードであることを示すアイコンの背景が例えば緑色に発色して表示される。
【0090】
表示領域R6には、検知システム6から受け取った検知結果が記憶部20に記憶されていることを表すアイコンである例えば四角形状の警報通知部B7が表示される。
図3においては、警報通知部B7には、通知の内容を示す文字列「警報」が表示される。さらに、警報としての通知内容(検知結果)がユーザU1によって確認されていない場合には、未確認であることを示すアイコンM3も併せて表示される。なおアイコンM3は、点滅表示されてもよいし、点灯表示されてもよい。
【0091】
表示領域R7には、インターホン親機10に対する設定を行うためのアイコンである例えば四角形状の操作部B8が表示される。操作部B8には例えば文字列「設定」が表示される。ユーザU1が操作部B8に対して例えば押操作を行うことで、表示部16に表示される操作画面は、ホーム画面G1からインターホン親機10及び制御システム3に関する設定を行うためのユーザ設定画面G2(
図14参照)に遷移する。ここで、ユーザ設定画面G2におけるインターホン親機10に関する設定とは、音量設定、通話に係る設定、録画設定、画面設定等である。また本実施形態では、ユーザ設定画面は、制御システム3に対する設定も行うことができる。
【0092】
表示領域R8には、インターホン親機10の制御部18(
図1参照)が外部の気象サーバから取得した最新の気象情報、例えば当日中の天気予報結果を示すアイコン及び現在の降水確率が含まれる気象情報表示部B110が表示される。
【0093】
表示領域R9には、制御システム3の関連情報を閲覧するためのアイコンである例えば円形の操作部B9が表示される。ユーザU1が操作部B9に対して例えば押操作を行うことで、表示部16に表示される操作画面は、ホーム画面G1から、制御システム3の関連情報を閲覧するための関連情報画面に遷移する。ここで、制御システム3の関連情報とは、ファームウェアの更新情報、電力の使用状況等である。
【0094】
(2.2.2)個別制御画面
制御画面G3は、ホーム画面G1の表示領域R3の設備操作部B5に対して例えば押操作が行われることで、表示部16に表示される操作画面である。詳細には、制御画面G3は、個別制御画面G31(
図4及び
図5参照)及びグループ制御画面G32(
図6参照)を含む。本実施形態では、ホーム画面G1の表示領域R3の設備操作部B5に対して例えば押操作が行われることで、表示部16に表示される操作画面は、ホーム画面G1から、例えば個別制御画面G31に遷移する。なお、ホーム画面G1の表示領域R3の設備操作部B5に対して例えば押操作が行われることで、表示部16にグループ制御画面G32が表示されてもよい。
【0095】
個別制御画面G31は、
図4及び
図5に示すように、表示領域R10~R15を含む。
【0096】
表示領域R10には、表示態様の異なる例えば四角形状のアイコンである複数の表示対象操作部が表示される。表示領域R10に表示される複数の表示対象操作部は、複数の第1操作部B10及び複数の第2操作部B20を有する。ここで、第1操作部B10は、第1通信部11を介して第1機器4を制御するために操作される。また第2操作部B20は、第2通信部12を介して第2機器5を制御するために操作される。換言すると、個別制御画面G31は、複数の第1操作部B10及び複数の第2操作部B20を個別に制御するための操作画面である。
【0097】
本実施形態では、複数の第1操作部B10及び複数の第2操作部B20のそれぞれに記載される記号及び名称(文字列)が異なる。具体的には、複数の第1操作部B10及び複数の第2操作部B20のそれぞれには、制御対象の機器を表す名称及び記号が表示される。更に、複数の第1操作部B10及び複数の第2操作部B20のそれぞれには、例えば押操作が行なわれた場合に制御対象の機器に対して実行される制御内容が記載されている。
【0098】
表示領域R10には、複数の第1操作部B10及び複数の第2操作部B20のそれぞれの制御対象である機器の状態を表示する複数の状態表示領域A1が表示される。具体的には、複数の第1操作部B10及び複数の第2操作部B20のそれぞれの内部(枠内)に状態表示領域A1が表示される。ここにおいて、表示対象操作部の内部(枠内)に表示するとは、表示対象操作部のアイコンの四角形状の枠内に表示することをいう。なお、状態表示領域A1が表示される場所は複数の第1操作部B10及び複数の第2操作部B20のそれぞれの内部(枠内)に限定されず、複数の第1操作部B10及び複数の第2操作部B20のそれぞれの周囲であってもよい。状態表示領域A1に表示される機器の状態は、文字列、記号、色等の少なくともいずれか1つを含む表示態様で表示される。
【0099】
複数の状態表示領域A1のそれぞれに表示される複数の第1操作部B10及び複数の第2操作部B20のそれぞれの制御対象である機器の状態は、所定期間(例えば5秒)毎に更新される。
【0100】
本実施形態においては、
図4に示すように、表示領域R10には、2つの第1操作部B10(B11、B12)と4つの第2操作部B20(B21~B24)が表示されている。詳細には、表示領域R10は、それぞれに異なった表示対象操作部が含まれる複数のページ(本実施形態ではページPg1、ページPg2)を表示することができる。
図4は、第1操作部B11、B12と第2操作部B21~B24を含むページPg1の一例を示し、
図5は、例えば1つの第2操作部B20(B25)を含むページPg2の一例を示している。ここで、後述する切替操作部B13に対して例えば押操作を行うことにより、表示領域R10に表示されるページを切り替えることができる。
【0101】
例えば、ページPg1に含まれる第1操作部B11は第1機器4である電気錠システム42を制御するために操作される表示対象操作部である。第1操作部B11には、上側から順に、制御対象の機器の名称(「電気錠」)、電気錠システム42を表す鍵の記号、及び実行される制御内容(
図4においては「施錠」)が表示される。また、実施される制御内容の下に、電気錠システム42の状態を示す状態表示領域A1(A11)が表示される。
図4においては、状態表示領域A11には例えばオレンジ色の背景に文字列「解錠中」が表示されており、これにより電気錠システム42が有する電気錠421が解錠されていることが示されている。この状態で、第1操作部B11に対して例えば押操作が行なわれると、電気錠421は施錠される。この場合、状態表示領域A11には例えば緑色の背景に文字列「施錠中」が表示される。またこの場合、第1操作部B11には実行される制御内容として文字列「解錠」が表示される。
【0102】
第1操作部B12は、第1機器4であるエレベータシステム41を制御するために操作される表示対象操作部である。第1操作部B12には、上側から順に制御対象の機器の名称(「エレベータ」)、エレベータシステム41を表すエレベータの記号、及び実行される制御内容(文字列「呼ぶ」)が表示される。エレベータシステム41の状態を示す状態表示領域A1(A12)には、空欄となっている。なお状態表示領域A12には例えばエレベータ411が現在存在する階が表示されてもよい。この状態で、第1操作部B12に対して例えば押操作が行なわれると、エレベータ制御部412はエレベータ411に住戸F2が存在する階までの移動を開始させる。なお、エレベータ411が住戸F2が存在する階に到着した場合に、状態表示領域A12に例えば文字列「到着」等が表示されてもよい。
【0103】
例えば、第2操作部B21は、第2機器5である照明装置54を、第2通信部12を介して制御システム3に制御させるために操作される表示対象操作部である。ここで照明装置54は住戸F2の例えばキッチンに設けられた照明装置である。第2操作部B21には、上側から順に、制御対象の機器の名称(「キッチン照明」)、照明装置54を表す照明装置の記号、及び実行される制御内容(文字列「消灯」)が表示される。状態表示領域A1(A13)には例えば緑色の背景に「点灯中」の文字列が表示されており、照明装置54が点灯していることが示されている。この状態で、第2操作部B21に対して例えば押操作が行なわれると、照明装置54は消灯される。この場合、状態表示領域A13には例えば灰色の背景に文字列「消灯中」が表示される。またこの場合、第2操作部B21には実行される制御内容として文字列「点灯」が表示される。
【0104】
第2操作部B22は、第2機器5である照明装置55を、第2通信部12を介して制御システム3に制御させるために操作される表示対象操作部である。ここで照明装置55は住戸F2の例えばリビングに設けられた照明装置である。第2操作部B22には、上側から順に、制御対象の機器の名称(「リビング照明」)、照明装置55を表す照明装置の記号、及び実行される制御内容(文字列「消灯」)が表示される。状態表示領域A1(A14)には例えば緑色の背景に「点灯中」の文字列が表示されており、照明装置55が点灯していることが示されている。この状態で、第2操作部B22に対して例えば押操作が行なわれると、照明装置55は消灯される。この場合、状態表示領域A14には例えば灰色の背景に文字列「消灯中」が表示される。またこの場合、第2操作部B22には実行される制御内容として文字列「点灯」が表示される。
【0105】
第2操作部B23は、第2機器5である空調制御装置57を、第2通信部12を介して制御システム3に制御させるために操作される表示対象操作部である。ここで空調制御装置57は住戸F2の例えばリビングに設けられたエアコンである。第2操作部B23には、上側から順に、制御対象の機器の名称(「リビングエアコン」)、空調制御装置57を表すエアコンの記号、及び実行される制御内容(文字列「停止」)が表示される。状態表示領域A1(A15)には例えば緑色の背景に文字列「運転中:冷房28℃」が表示されており、空調制御装置57が、冷房モードにおいて設定温度28℃で運転していることが示されている。この状態で、第2操作部B23に対して例えば押操作が行なわれると、空調制御装置57は停止される。この場合、状態表示領域A1には例えば灰色の背景に文字列「停止中」が表示される。またこの場合、第2操作部B23には実行される制御内容として文字列「運転:冷房28℃」が表示される。
【0106】
第2操作部B24は、第2機器5である空調制御装置58を、第2通信部12を介して制御システム3に制御させるために操作される表示対象操作部である。ここで空調制御装置58は住戸F2の例えば寝室に設けられたエアコンである。第2操作部B24には、上側から順に、制御対象の機器の名称(「寝室エアコン」)、空調制御装置58を表すエアコンの記号、及び実行される制御内容(文字列「運転:冷房28℃」)が表示される。状態表示領域A1(A16)には例えば灰色の背景に文字列「停止中」が表示されており、空調制御装置58が、停止していることが示されている。この状態で、第2操作部B24に対して例えば押操作が行なわれると、空調制御装置58の運転が開始される。この場合、状態表示領域A15には例えば緑色の背景に文字列「運転中:冷房28℃」が表示される。またこの場合、第2操作部B24には実行される制御内容として文字列「停止」が表示される。
【0107】
図5に示すように、ページPg2に含まれる第2操作部B25は、第2機器5である照明装置56を、第2通信部12を介して制御システム3に制御させるために操作される表示対象操作部である。ここで照明装置56は住戸F2の例えば寝室に設けられた照明装置である。第2操作部B25には、上側から順に、制御対象の機器の名称(「寝室主照明」)、照明装置56を表す照明装置の記号、及び実行される制御内容(文字列「点灯」)が表示される。状態表示領域A1(A17)には例えば灰色の背景に文字列「消灯中」が表示されており、照明装置56が消灯していることが示されている。この状態で、第2操作部B25に対して例えば押操作が行なわれると、照明装置56は点灯される。この場合、状態表示領域A16には例えば緑色の背景に文字列「点灯中」が表示される。またこの場合、第2操作部B25には実行される制御内容として文字列「消灯」が表示される。
【0108】
表示領域R11には、個別制御画面G31に遷移する前の操作画面である例えばホーム画面G1を、表示部16に表示させるために操作される操作部B14が表示される。本実施形態では操作部B14は例えば四角状のアイコンである。本実施形態では、操作部B14には、文字列「戻る」が表示される。
【0109】
表示領域R12には、表示領域R10に表示されるページを切り替えるために操作される切替操作部B13が表示される。上述したように、表示領域R10は、それぞれに異なった表示対象操作部が含まれる複数のページ(本実施形態ではページPg1、Pg2)を表示することができる(
図4及び
図5参照)。切替操作部B13は、ページ表示部B131と、ページ表示部B131の左右にそれぞれ配置された一対のページ移動操作部B132を含む。ページ表示部B131には、表示領域R10が表示可能な総ページ数(本実施形態では2)に対する現在表示領域R10に表示されているページ数を表示する。左側のページ移動操作部B132に対して例えば押操作を行うことで、表示領域R10に現在表示されているページよりページ数が小さいページが表示される。右側のページ移動操作部B132に対して例えば押操作を行うことで、表示領域R10に現在表示されているページよりページ数が大きいページが表示される。なお
図4に示すように、表示領域R10に表示されているページがページPg1であり、これ以上ページ数が小さいページが存在しない場合、左側のページ移動操作部B132は例えばグレーアウト表示され、押操作を受け付けない。また、
図5に示すように、表示領域R10に表示されているページがページPg2であり、これ以上ページ数が大きいページが存在しない場合、右側のページ移動操作部B132は例えばグレーアウト表示され、押操作を受け付けない。
【0110】
表示領域R13には、例えば四角形状のアイコンである更新操作部B15が表示される。更新操作部B15は、制御システム3に、第2操作部B21~B25のそれぞれの制御対象である第2機器5(照明装置54~56、空調制御装置57、58)の状態の送信を要求するためのアイコンである。本実施形態では、更新操作部B15には、文字列「更新」が表示される。ここで、ユーザU1が更新操作部B15に対して例えば押操作を行うことで、状態表示領域A13~A17のそれぞれに表示される第2操作部B21~B25の制御対象である第2機器5の状態が最新の情報に更新される。なお、更新操作部B15に対して押操作が行なわれることによって、第1操作部B11、B12の制御対象である第1機器4(電気錠システム42、エレベータシステム41)の状態も最新の状態に更新されてもよい。
【0111】
表示領域R14には、個別制御タブB16及びグループ制御タブB17が表示される。個別制御タブB16には文字列「機器ごとに操作する」が表示され、グループ制御タブB17には文字列「まとめて制御する」が表示される。
【0112】
個別制御タブB16は、表示部16に表示される操作画面を、グループ制御画面G32(
図6参照)から個別制御画面G31に遷移させるためのタブである。つまり、表示部16にグループ制御画面G32が表示されている場合に、ユーザU1が個別制御タブB16に対して例えば押操作を行うことで、表示部16に表示される操作画面は、グループ制御画面G32から個別制御画面G31へ遷移する。このとき、個別制御タブB16とグループ制御タブB17とは表示色が異なった状態で表示され、例えば、
図4及び
図5に示すように個別制御タブB16の表示色の方がグループ制御タブB17の表示色よりも明度が高くなるように設定される。
【0113】
グループ制御タブB17は、表示部16に表示される操作画面を、個別制御画面G31からグループ制御画面G32に遷移させるためのタブである。つまり、表示部16に個別制御画面G31が表示されている場合に、ユーザU1がグループ制御タブB17に対して例えば押操作を行うことで、表示部16に表示される操作画面は、個別制御画面G31からグループ制御画面G32へ遷移する。このとき、個別制御タブB16とグループ制御タブB17とは表示色が異なった状態で表示され、例えば、
図6に示すようにグループ制御タブB17の表示色の方が個別制御タブB16の表示色よりも明度が高くなるように設定される。
【0114】
表示領域R15には、画面呼出操作部B18が表示される。画面呼出操作部B18は、表示部16に、制御システム3が有する複数の制御システム画面G4(
図7~
図9参照)を表示させるための例えば四角形状のアイコンである。本実施形態では、画面呼出操作部B18には、文字列「詳細操作」が表示される。複数の制御システム画面G4は、第2操作部B21~B25のそれぞれの制御対象である第2機器5(照明装置54~56、空調制御装置57、58)の制御のため操作画面である。複数の制御システム画面G4は、例えば、制御システム3の制御部33によって生成される。
【0115】
(2.2.3)制御システム画面
ユーザU1が画面呼出操作部B18に対して所定の操作(例えば押操作)を行うことで、表示部16に表示される操作画面は、個別制御画面G31から制御システム画面G4に遷移する。詳細には、ユーザU1が画面呼出操作部B18に対して例えば押操作を行うことで、制御部18は、制御システム3の制御システム画面G4をブラウジングして、表示部16に表示させる。このとき、表示部16に表示される操作画面は、個別制御画面G31から複数の制御システム画面G4の1つである機器コントロール画面G41に遷移する。
【0116】
機器コントロール画面G41は、
図7に示すように、表示領域R16~R19を含む。
【0117】
表示領域R16には、文字列「機器コントロール」が表示される。これにより、ユーザU1は、現在表示部16に表示されている操作画面が、複数の制御システム画面G4の1つである機器コントロール画面G41であることを認識することができる。
【0118】
表示領域R17には、機器コントロール画面G41に遷移する前の操作画面である例えば個別制御画面G31を、表示部16に表示させるために操作される操作部B19が表示される。操作部B19は例えば四角状のアイコンである。操作部B19には、例えば「戻る」という文字列が表示される。
【0119】
表示領域R18には、例えばカテゴリ別設定部B26、B27が表示される。カテゴリ別設定部B26、B27のそれぞれには、カテゴリ名称表示部B28と、運転状態表示部B29と、例えば四角形状のアイコンである一括制御操作部B30と、例えば四角形状のアイコンである個別設定操作部B31とが表示される。
【0120】
ここで、一括制御操作部B30及び個別設定操作部B31が操作された場合の表示部16の表示動作について、例えば空調制御装置57、58に対応するカテゴリ別設定部B26を例に説明する。
【0121】
カテゴリ別設定部B26のカテゴリ名称表示部B28には、空調制御装置57、58が分類されるカテゴリの名称が表示される。カテゴリ別設定部B26のカテゴリ名称表示部B28に表示されるカテゴリの名称は例えば「エアコン」である。
【0122】
カテゴリ別設定部B26の運転状態表示部B29には、空調制御装置57、58の運転状態が表示される。運転状態表示部B29には、文字列「停止中」及び文字列「運転中」が例えば上下に並んで表示される。また、文字列「停止中」及び文字列「運転中」のそれぞれの右側には、停止中の空調制御装置の台数(
図7においては「1」)及び運転中の空調制御装置の台数(
図7おいては1台)が表示されている。ここで、
図4に示すように、停止中の1台の空調制御装置は、住戸F2の寝室に設けられた空調制御装置58(寝室エアコン)であり、運転中の1台の空調制御装置は、住戸F2のリビングに設けられた空調制御装置57(リビングエアコン)である。なお、運転状態表示部B29に、停止中の空調制御装置の名称である「寝室エアコン」及び運転中の空調制御装置の名称である「リビングエアコン」が表示されてもよい。なお運転状態表示部B29に表示される空調制御装置57、58の運転状態は、表示領域R19に表示される例えば四角形状のアイコンである更新操作部B32に例えば押操作を行うことによって最新の状態に更新される。
【0123】
カテゴリ別設定部B26の一括制御操作部B30は、空調制御装置57、58を一括で制御するためのアイコンである。一括制御操作部B30には、文字列「一括停止」が表示される。ここで、ユーザU1が一括制御操作部B30に対して例えば押操作を行うことで、運転中のすべての空調制御装置が停止される。ここでは、ユーザU1が一括制御操作部B30に対して押操作を行うことで、空調制御装置57が停止される。このとき、運転状態表示部B29の「停止中」の文字列の右側に表示される停止中の空調制御装置の台数は「2」となる。また、「運転中」の文字列の右側に表示される運転中の空調制御装置の台数は「0」となる。なお、すべての空調制御装置が停止している場合に、一括制御操作部B30には、「一括運転」の文字列が表示されてもよい。この場合、ユーザU1が一括制御操作部B30に対して例えば押操作を行うことにより、すべての空調制御装置の運転が開始される。
【0124】
カテゴリ別設定部B26の個別設定操作部B31は、空調制御装置57、58に関する設定を行うためのアイコンである。個別設定操作部B31には、文字列「個別」が表示される。ここで、ユーザU1が個別設定操作部B31に対して例えば押操作を行うことで、表示部16に表示される操作画面は、機器コントロール画面G41から複数の制御システム画面G4の1つである空調設定画面G42へ遷移する。
【0125】
空調設定画面G42は、
図8に示すように、表示領域R20~R24を含む。
【0126】
表示領域R20には、文字列「エアコン」が表示される。これにより、ユーザU1は、現在表示部16に表示されている操作画面が、複数の制御システム画面G4の1つである空調設定画面G42であることを認識することができる。
【0127】
表示領域R21には、文字列「機器コントロール>エアコン」が表示される。これにより、ユーザU1は、現在表示部16に表示されている空調設定画面G42が、機器コントロール画面G41よりも下位の階層の制御システム画面G4であることを認識することができる。
【0128】
表示領域R22には、空調設定画面G42に遷移する前の制御システム画面G4である例えば機器コントロール画面G41を、表示部16に表示させるために操作される操作部B33が表示される。操作部B33は例えば四角状のアイコンである。操作部B33には例えば文字列「戻る」が表示される。
【0129】
表示領域R23には、例えば2つの空調操作部B34、B35が表示される。空調操作部B34、B35のそれぞれには、名称表示部B36と、環境表示部B37と、運転モード表示部B38と、運転状態表示部B39と、例えば四角形状のアイコンである運転切替操作部B40と、例えば四角形状のアイコンであるタイマー操作部B41と、例えば四角形状のアイコンである詳細操作部B42とが表示される。
【0130】
ここで、運転切替操作部B40と、タイマー操作部B41と、詳細操作部B42とが操作された場合の表示部16の表示動作について、例えば空調制御装置57の制御を行う空調操作部B34を例に説明する。
【0131】
空調操作部B34の名称表示部B36には、空調操作部B34の操作対象である空調制御装置57の名称である「リビングエアコン」が表示される。
【0132】
空調操作部B34の環境表示部B37には、例えば空調制御装置57が備える室外機等に設けられた温度センサ等によって測定される住戸F2の外の温度と、空調制御装置57が設置される室内(リビング)の温度及び湿度が表示される。
【0133】
空調操作部B34の運転モード表示部B38には、空調制御装置57に対して設定された運転モード及び設定温度が例えば上下に並んで表示される。ここでは、空調制御装置57の運転モードは「冷房」と表示され、設定温度は「28℃」と表示される。
【0134】
空調操作部B34の運転状態表示部B39には、空調制御装置57の運転状態が表示される。ここでは、空調制御装置57は運転中であり、空調操作部B34の運転状態表示部B39には、文字列「運転中」が表示される。
【0135】
なお、空調操作部B34の環境表示部B37、運転モード表示部B38及び運転状態表示部B39に表示される情報は、表示領域R24に表示される例えば四角形状のアイコンである更新操作部B43に例えば押操作を行うことによって最新の状態に更新される。
【0136】
空調操作部B34の運転切替操作部B40は、空調制御装置57の運転/停止を切り替えるためのアイコンである。空調操作部B34の運転切替操作部B40には、例えば押操作が行われた場合の空調制御装置57への制御内容が表示される。
図8においては、空調制御装置57は運転中のため、空調操作部B34の運転切替操作部B40には、文字列「停止」が表示される。ここで、ユーザU1が空調操作部B34の運転切替操作部B40に対して例えば押操作を行うことで、空調制御装置57の運転は停止される。
【0137】
空調操作部B34のタイマー操作部B41は、空調制御装置57のタイマーを設定するためのアイコンである。ここで、ユーザU1が空調操作部B34のタイマー操作部B41に対して例えば押操作を行うことで、表示部16に表示される操作画面は、空調設定画面G42からタイマーを設定するためのタイマー設定画面へと遷移する。
【0138】
空調操作部B34の詳細操作部B42は、空調制御装置57の運転条件に関する詳細設定を行うためのアイコンである。ここで、ユーザU1が空調操作部B34の詳細操作部B42に対して例えば押操作を行うことで、表示部16に表示される操作画面は、空調設定画面G42から複数の制御システム画面G4の1つである詳細操作画面G43へ遷移する。
【0139】
詳細操作画面G43は、
図9に示すように、表示領域R25~R29を含む。
【0140】
表示領域R25には、文字列「詳細操作[リビングエアコン]」が表示される。これにより、ユーザU1は、現在表示部16に表示されている操作画面が、複数の制御システム画面G4の1つである詳細操作画面G43であることを認識することができる。
【0141】
表示領域R26には、文字列「機器コントロール>エアコン>詳細操作[リビングエアコン]」が表示される。これにより、ユーザU1は、現在表示部16に表示されている詳細操作画面G43が、空調設定画面G42よりも下位の階層の制御システム画面G4であることを認識することができる。
【0142】
表示領域R27には、詳細操作画面G43に遷移する前の制御システム画面G4である例えば機器コントロール画面G41を、表示部16に表示させるために操作される操作部B44が表示される。操作部B44は例えば四角状のアイコンである。操作部B44には例えば文字列「戻る」が表示される。
【0143】
表示領域R28には、空調制御装置57に対して制御可能な複数の制御項目を示す制御項目表示部B45が表示される。制御項目表示部B45は、例えば4行3列の表形式で表示されており、左端の列C1の第1行~第4行には、空調制御装置57に対して制御可能な例えば4つの制御項目(例えば「運転モード」、「温度」、「風量」、「風向」)がそれぞれ表示されている。ここで、「運転モード」の制御とは、例えば冷房、暖房、ドライ等の空調制御装置57の運転モードの切り替えである。中央の列C2の第1行~第4行には、列C1の第1行~第4行に表示された制御項目にそれぞれ対応する現在の設定がそれぞれ表示されている。右端の列C3の第1行~第4行には、列C2の第1行~第4行に表示された設定をそれぞれ変更するための変更操作部B46~B49がそれぞれ表示される。本実施形態では、変更操作部B46~B49のそれぞれには、文字列「変更」が表示される。
【0144】
表示領域R29には、制御項目の設定の変更内容を空調制御装置57の制御に反映させるための例えば四角形状のアイコンである設定送信操作部B50が表示される。本実施形態では、設定送信操作部B50には文字列「設定送信」が表示される。ユーザU1が設定送信操作部B50に対して例えば押操作を行うことによって、制御項目の設定の変更内容(例えば変更操作部B46による運転モードの変更)が空調制御装置57の通信部(
図1における第2機器5の通信部51)に送信される。空調制御装置57の通信部が制御項目の設定の変更内容を受信すると、空調制御装置57の制御部(
図1における第2機器5の制御部52)は、制御項目の設定の変更内容に基づいた空調制御装置57の制御を開始する。
【0145】
以上説明したような複数の制御システム画面G4の構成を採用することにより、以下のような利点がある。
【0146】
例えば
図4に示すように、第2操作部B23に表示される、空調制御装置57に対して制御可能な制御項目(第1制御項目)は、停止/運転の切替の1項目である。
【0147】
一方、複数の制御システム画面G4が示す、空調制御装置57に対して制御可能な制御項目(第2制御項目)は、本実施形態では第1制御項目よりも多い6項目である。具体的には、複数の制御システム画面G4が示す第2制御項目は、空調設定画面G42における停止/運転の切替及びタイマー設定の2項目(
図8参照)と、詳細操作画面G43における運転モードの制御、温度の制御、風量の制御及び風向の制御の4項目(
図9参照)である。
【0148】
これにより、複数の制御システム画面G4において、第2機器5である例えば空調制御装置57をより詳細に制御することができる。
【0149】
ここで、本実施形態における個別制御画面G31と制御システム画面G4との間の遷移の特徴について更に記す。
【0150】
複数の制御システム画面G4は、第2機器5の詳細制御と直接は関連のない画面(例えば制御システム3のホーム画面である制御ホーム画面等)を含んでいる。そして、例えば制御ホーム画面から、第2機器5の詳細制御を行うための制御システム画面G4(例えば機器コントロール画面G41)に遷移した場合、機器コントロール画面G41には、例えば制御ホーム画面に遷移するためのメニュー操作部が表示される。一方、個別制御画面G31から、例えば機器コントロール画面G41に遷移した場合には、
図7に示すように、機器コントロール画面G41にはメニュー操作部は表示されない。詳細には、個別制御画面G31から機器コントロール画面G41に遷移する場合に、インターホン親機10は、制御システム3に対して、機器コントロール画面G41にメニュー操作部を表示しないように指示を送る。これを受けて、制御システム3は、メニュー操作部が表示されない機器コントロール画面G41を生成し、表示部16に表示させる。なお、制御システム3が、予めメニュー操作部が表示される機器コントロール画面G41と、メニュー操作部が表示されない機器コントロール画面G41とを生成して、保持していてもよい。この場合、制御システム3は、インターホン親機10から機器コントロール画面G41の表示要求を受けた場合に、メニュー操作部が表示されない機器コントロール画面G41を選択的に表示部16に表示させる。
【0151】
さらに、制御ホーム画面から、例えば機器コントロール画面G41に遷移した場合、機器コントロール画面G41には、操作部B19が表示されない。一方、個別制御画面G31から、例えば機器コントロール画面G41に遷移した場合には、上述のように、操作部B19が表示され、操作部B19に対して例えば押操作を行うことで、操作画面は個別制御画面G31に遷移する。詳細には、個別制御画面G31から機器コントロール画面G41に遷移する場合に、インターホン親機10は、制御システム3に対して、機器コントロール画面G41に操作部B19を表示するように指示を送る。これを受けて、制御システム3は、操作部B19が表示される機器コントロール画面G41を生成し、表示部16に表示させる。なお、制御システム3が、予め操作部B19が表示されない機器コントロール画面G41と、操作部B19が表示される機器コントロール画面G41とを生成して、保持していてもよい。この場合、制御システム3は、インターホン親機10から機器コントロール画面G41の表示要求を受けた場合に、操作部B19が表示される機器コントロール画面G41を選択的に表示部16に表示させる。
【0152】
これらにより、ユーザU1が、第2機器5の詳細制御を行うための制御システム画面G4から、個別制御画面G31に戻れなくなる可能性を低減することができる。
【0153】
(2.2.4)グループ制御画面
グループ制御画面G32は、個別制御画面G31の表示領域R14のグループ制御タブB17に対して例えば押操作が行なわれることで、表示部16に表示される制御画面G3である。
【0154】
グループ制御画面G32は、
図6に示すように、表示領域R30~R34を含む。
【0155】
表示領域R30には、表示態様の異なる四角形状のアイコンである複数の表示対象操作部が表示される。表示領域R30では、複数の表示対象操作部は複数(本実施形態では7つ)の第3操作部B60(B61~B67)を含む。ここで、第3操作部B61~B67のそれぞれは、例えば2つの第1機器4(電気錠システム42、エレベータシステム41)及び例えば5つの第2機器5(照明装置54~56、空調制御装置57、58)から選択された1以上の第3機器を制御するために操作される。換言すると、グループ制御画面G32は、1以上の第3機器を一括制御するための操作画面である。
【0156】
本実施形態では、第3操作部B61~B67のそれぞれに記載される記号及び名称(文字列)が異なる。具体的には、第3操作部B61~B67のそれぞれには、制御対象の1以上の第3機器を表す名称、制御の目的を表す文字列及び記号等が表示される。
【0157】
例えば、第3操作部B61は、第3機器として登録された空調制御装置57、58を一括で制御するための表示対象操作部である。
【0158】
第3操作部B62は、例えばユーザU1の旅行等により、住戸F2が長期間無人状態になった場合に、住戸F2の安全を確保することに関連する第3機器の制御を行うための表示対象操作部である。
【0159】
第3操作部B63は、例えば第3機器として登録された照明装置54~56を一括で制御するための表示対象操作部である。
【0160】
第3操作部B64は、例えば第3機器をユーザU1の就寝に適した状態とすることに関連する制御を行うための表示対象操作部である。
【0161】
第3操作部B65は、例えばユーザU1の外出中に住戸F2の安全を確保することに関連する第3機器の制御を行うための表示対象操作部である。
【0162】
第3操作部B66は、例えば第3機器を起床時のユーザU1に適した状態とすることに関連する制御を行うための表示対象操作部である。
【0163】
第3操作部B67は、例えば第3機器を在宅時のユーザU1に適した状態とすることに関連する制御を行うための表示対象操作部である。
【0164】
ここでは、一例として、住戸F2をユーザU1の就寝に適した状態とすることに関連する制御を行うための第3操作部B64について説明する。
【0165】
第3操作部B64は、例えば、電気錠システム42、照明装置54~56、空調制御装置57、58を制御するために操作される。ここで、第3操作部B64を操作する前の状態では、
図4及び
図5に示すように、電気錠システム42が有する電気錠421は解錠されており、照明装置54(キッチン照明)及び照明装置55(リビング照明)は点灯しており、空調制御装置57(リビングエアコン)は運転中であるとする。また、空調制御装置58(寝室エアコン)は停止中であり、照明装置56(寝室主照明)は消灯中であるとする。
【0166】
第3操作部B64には、上側から順に、就寝を表すベッドの記号及び文字列「就寝」が表示される。
【0167】
第3操作部B64に対して例えば押操作が行なわれると、解錠されていた電気錠421は施錠され、点灯されていた照明装置54及び照明装置55は消灯され、運転中であった空調制御装置57は運転が停止される。また、停止中であった空調制御装置58は運転が開始され、消灯されていた照明装置56は点灯される。なお、第3操作部B64が押操作された後に、第3操作部B64には、例えば文字列「就寝モード」が表示されてもよい。また第3操作部B64の表示色が押操作される前と比較して変化してもよい。なおこのとき、照明装置56は例えば通常の点灯時よりも照度の低い常夜灯モードで点灯されてもよい。このように第3操作部B64を押操作することにより、第3機器(電気錠システム42、照明装置54~56、空調制御装置57、58)をユーザU1がそれぞれ個別に制御することなく、住戸F2の状態はユーザU1の就寝に適した状態となる。
【0168】
また、再度第3操作部B64に対して押操作が行なわれると、例えば照明装置54及び照明装置55は点灯され、空調制御装置57は運転が開始される。また、空調制御装置58は運転が停止され、照明装置56は消灯される。この場合、防犯のため、例えば電気錠421は、施錠された状態を保つように制御される。
【0169】
なお、第3操作部B61~B67のそれぞれの操作によって制御される1以上の第3機器は、例えばユーザU1によって適宜変更が可能である。
【0170】
表示領域R31に表示される例えば四角形状のアイコンである追加操作部B68に対して例えば押操作が行なわれることによって、表示部16に表示される操作画面は、グループ制御画面G32から操作部追加画面に遷移する。ユーザU1は操作部追加画面において、任意の1以上の第3機器を制御するための新たな第3操作部B60を設定することができる。新たに設定された第3操作部B60は、表示領域R30に追加される。
【0171】
表示領域R32には、制御画面G3(個別制御画面G31及びグループ制御画面G32)に遷移する前の操作画面である例えばホーム画面G1を、表示部16に表示させるために操作される操作部B69が表示される。本実施形態では操作部B69は例えば四角状のアイコンである。本実施形態では、操作部B69には、「戻る」という文字列が表示される。
【0172】
表示領域R33には、表示領域R30に表示されるページを切り替えるために操作される切替操作部B70が表示される。切替操作部B70については、個別制御画面G31に表示される切替操作部B13と同様の機能であるため説明を省略する。
【0173】
表示領域R34には、個別制御タブB16及びグループ制御タブB17が表示される。個別制御タブB16及びグループ制御タブB17については「(2.2.2)個別制御画面」において説明したため、ここでは説明を省略する。
【0174】
(2.2.5)表示対象操作部の操作制限時の表示について
以下に、制御画面G3(個別制御画面G31及びグループ制御画面G32)における表示対象操作部の操作の制限について説明する。
【0175】
ここでは、
図4に示すように、個別制御画面G31のページPg1に表示されている第2操作部B21を操作する場合を想定する。上述したように、第2操作部B21は照明装置54(キッチン照明)の制御のために操作される表示対象操作部であり、
図4においては、照明装置54は点灯中である。
【0176】
このとき、第2操作部B21に対して例えば押操作が行なわれると、
図1に示すように、インターホン親機10から、制御システム3を介して、第2機器5である照明装置54に、消灯を指示する制御情報が送信される。このとき、
図10に示すように、第2操作部B21の状態表示領域A13には例えば文字列「送信中」が表示される。また、第2操作部B21の照明装置の記号が表示されていた部分には、例えば回転動作をする複数の円を含むインジケータ22が表示される。第2操作部B20には、第2操作部B20が操作されてから制御禁止期間が経過するまで、「送信中」の文字列と、インジケータ22が表示され続ける。制御禁止期間についての詳細は後述する。
【0177】
インターホン親機10は、第2操作部B20が操作されてから制御禁止期間が経過するまで、第2操作部B20の操作を受け付けない。制御禁止期間において、第2操作部B20の操作が行われた場合、第2操作部B20の操作を受け付けないことを通知する情報が表示部16に表示される。例えば本実施形態では、制御禁止期間において第2操作部B21の押操作が行われた場合、第2操作部B21がグレーアウト表示され、ユーザU1に、第2操作部B21の操作を受け付けないことを通知する。なお、第2操作部B21は、照明装置54に消灯を指示する制御信号が送信されたときに、グレーアウト表示されてもよい。つまり、第2操作部B21は、文字列「送信中」とインジケータ22が表示されるのと同時に、グレーアウト表示されてもよい。
【0178】
本実施形態では、インターホン親機10は、第2操作部B21の制御禁止期間において、第2操作部B21以外の表示対象操作部の操作を受け付ける。例えば、インターホン親機10は、第2操作部B21の制御禁止期間において、個別制御画面G31の表示領域R10に表示されるページPg1、Pg2(
図4及び
図5参照)に含まれる第1操作部B11、B12及び第2操作部B22~B25の操作を受け付ける。
【0179】
なお、第2操作部B21の制御禁止期間において、グループ制御画面G32(
図6参照)に表示される第3操作部B61~B67のうち、照明装置54が制御対象に含まれていない第3操作部B60のみ操作可能である。換言すると、インターホン親機10は、第2操作部B21の制御禁止期間において、第3操作部B61~B67のうち、第2操作部B21の制御対象である照明装置54が第3機器として制御対象に含まれている第3操作部B60の操作を受け付けない。例えば、電気錠システム42、照明装置54~56、空調制御装置57、58を制御するために操作される第3操作部B64がグループ制御画面G32において操作された場合は、
図11に示すように、例えば「機器操作中または設定中のため、操作できません。」という通知メッセージ23と、文字列「確認」が表示された確認操作部B71が表示部16に表示される。これによりインターホン親機10はユーザU1に第3操作部B64の操作を受け付けないことを通知する。
【0180】
ユーザU1が、確認操作部B71を例えば押操作すると、通知メッセージ23及び確認操作部B71は非表示となりグループ制御画面G32が表示部16に表示される。
【0181】
ここで、本実施形態では、制御禁止期間は送信期間と動作確認期間を合わせた期間である。
【0182】
送信期間は、インターホン親機10が消灯を指示する制御情報を照明装置54に送信してから、照明装置54が制御情報を受信するまでの期間である。詳細には、制御情報は、インターホン親機10から制御システム3(
図1参照)に送信される。制御システム3は制御情報を受信すると、制御情報を第2機器5である照明装置54に送信する。制御システム3は、照明装置54が制御情報を受信したことを確認すると、受信確認信号をインターホン親機10に送信する。インターホン親機10は、制御システム3から送信される受信確認信号を受信することで、照明装置54が制御情報を受信したことを確認することができる。つまりこの場合、送信期間は、インターホン親機10が消灯を指示する制御情報を照明装置54に送信してから、インターホン親機10が制御システム3から送信される受信確認信号を受信するまでの期間である。
【0183】
また動作確認期間は、送信期間後に、インターホン親機10が、照明装置54が制御情報で指示した通りに消灯したことを確認するまでの期間である。詳細には、インターホン親機10は、送信期間後、制御システム3に、照明装置54の動作状態を確認させるための確認指示信号を送信する。なお、送信期間後からインターホン親機10が確認指示信号を送信するまでの時間は、状態表示領域A13に表示される照明装置54の状態が更新される所定期間(例えば5秒)よりも短い。
【0184】
制御システム3はインターホン親機10から送信された確認指示信号を受信すると、照明装置54の動作状態を確認する。照明装置54が制御情報で指示した通りに消灯していることが確認できた場合、制御システム3はインターホン親機10に確認信号を送信する。
【0185】
インターホン親機10は、制御システム3から送信される確認信号を受信することで、照明装置54が制御情報で指示した通りに消灯していることを確認することができる。なお、制御システム3は、インターホン親機10からの確認指示信号の受信によらず、照明装置54の動作状態を自動で確認し、インターホン親機10に確認信号を送信するように構成されてもよい。
【0186】
第2操作部B21に対する制御禁止期間が経過すると、インターホン親機10は第2操作部B21の操作の受け付けを再開する。制御禁止期間が経過すると、第2操作部B21には、
図12に示すように、照明装置の記号及び第2操作部B21が操作された場合に実行される制御内容として文字列「点灯」が表示される。また、状態表示領域A13には文字列「消灯中」が表示される。
【0187】
なお、送信期間を制御禁止期間としてもよい。この場合インターホン親機10は、制御システム3から送信される受信確認信号を受信した段階で、第2操作部B21の操作の受け付けを再開する。
【0188】
(2.2.6)異常検知時の表示について
以下に、住戸F2に設置される検知システム6(
図1参照)が住戸F2の異常を検出した場合に表示部16に表示される画面について説明する。ここでは、検知システム6がガス感知器(以下ガス感知器6)である場合を想定して説明する。
【0189】
ガス感知器6は住戸F2におけるガス漏れを感知すると、第3通信部13(
図1参照)にガス漏れの発生を示す異常情報を送信する。インターホン親機10は、第3通信部13が異常情報を受信すると、第1操作部B11、B12、第2操作部B21~B25、及び第3操作部B61~B67の操作の受け付けを停止する。なおこのとき、インターホン親機10は、第1操作部B11、B12、第2操作部B21~B25、及び第3操作部B61~B67の操作の受け付けを停止すると共に、第1操作部B11、B12及び第2操作部B21~B25の制御対象の機器に対して制御を行うように設定されてもよい。例えば、インターホン親機10は、第1操作部B11、B12、第2操作部B21~B25、及び第3操作部B61~B67の操作の受け付けを停止すると共に、第2操作部B21~B25によって操作される照明装置54~56を消灯し、空調制御装置57、58の運転を停止させてもよい。なお、異常情報を受信したときのインターホン親機10による制御内容は任意に設定可能である。
【0190】
インターホン親機10によって第1操作部B11、B12、第2操作部B21~B25、及び第3操作部B61~B67の操作の受け付けを停止されているとき、表示部16には、
図13に示すように、例えば「警報発報中のため操作できません。」という通知メッセージ24と、文字列「確認」が表示された確認操作部B72が表示部16に表示される。
【0191】
このとき、ユーザU1によって確認操作部B72が押操作されると、例えばホーム画面G1(
図3参照)が表示部16に表示される。このときホーム画面G1の警報通知部B7には、ガス感知器6によって異常が感知されたことを通知するための文字列「警報」が表示される。
【0192】
ここで、インターホン親機10は所定条件を満たすまで、第1操作部B11、B12、第2操作部B21~B25、及び第3操作部B61~B67の操作を受け付けない。なお所定条件とは、例えば、ガス感知器6から住戸F2におけるガス漏れが感知されなくなったことを示す情報を第3通信部13が受信することである。なお、所定条件は、例えばユーザU1によってインターホン親機10が備えるメカニカルなボタンである警報音関連ボタン195(
図2参照)に対して押操作が行なわれることであってもよい。
【0193】
(2.2.7)起動画面設定について
以下に、インターホン親機10が、表示部16に何も表示されていない待機状態であるときに、ユーザU1によって表示部16がタッチ操作されたときに表示部16が表示する起動画面の設定について説明する。
【0194】
本実施形態では、通話関連ボタン191、解錠ボタン192、ホームボタン193、終了ボタン194及び警報音関連ボタン195を含む操作部19(
図2参照)及び表示部16に表示される操作画面が一定時間(例えば30秒)以上操作されなかった場合、インターホン親機10は待機状態となる。この状態で、ユーザU1によって表示部16がタッチ操作されると、表示部16には起動画面が表示される。ここで、本実施形態では、起動画面を候補となる複数の操作画面の中から選択することができる。
【0195】
以下、起動画面の選択手順について説明する。
【0196】
起動画面は、初期設定においては例えばホーム画面G1(
図3参照)に設定されている。
【0197】
まず、ユーザU1は起動画面をホーム画面G1から変更するため、ホーム画面G1に表示される操作部B8を押操作する。操作部B8が押操作されると、表示部16に表示される操作画面は、ホーム画面G1からインターホン親機10及び制御システム3に対する設定行うためのユーザ設定画面G2に遷移する。
【0198】
ここで、ユーザ設定画面G2は、
図14に示すように、表示領域R35~R38を含む。
【0199】
表示領域R35には、「設定」という文字列が表示される。これにより、ユーザU1は、表示部16に現在表示されている操作画面が、ユーザ設定画面G2であることを認識することができる。
【0200】
表示領域R36には、ユーザ設定画面G2に遷移する前の操作画面である例えばホーム画面G1を、表示部16に表示させるために操作される操作部B73が表示される。操作部B73は例えば四角状のアイコンである。操作部B73には例えば「戻る」という文字列が表示される。
【0201】
表示領域R37には、インターホン親機10及び制御システム3に関する設定内容の種別を選択するための例えば5つの設定操作部B81~B85が表示される。設定操作部B81~B85は例えば四角形状のアイコンである。設定操作部B81~B85には、設定内容の種別を表す情報(設定に関する名称)及び当該種別を表す図形が表示される。
【0202】
例えば、設定操作部B81には、設定に関する名称として「音」が表示されている。設定操作部B81は、例えば、呼出音の設定を行う場合に例えば押操作が行われる。
【0203】
設定操作部B82は、設定に関する名称として「呼出通話」が表示されている。設定操作部B82は、例えば、留守モード中に呼出があった場合における留守メッセージの設定等を行う場合に例えば押操作が行われる。
【0204】
設定操作部B83は、設定に関する名称として「録画」が表示されている。設定操作部B83は、例えば、録画に関する設定(録画時間等の設定)を行う場合に例えば押操作が行われる。
【0205】
設定操作部B84は、設定に関する名称として「画面」が表示されている。設定操作部B84は、例えば画面に関する設定(画面の解像度等の設定)を行う場合に例えば押操作が行われる。
【0206】
設定操作部B85は、設定に関する名称として「EMS」が表示されている。設定操作部B85は、例えば制御システム3に関する設定(省エネ目標値等の変更)を行う場合に例えば押操作が行われる。
【0207】
次に、ユーザU1は起動画面をホーム画面G1から変更するため、設定操作部B83に対して押操作を行う。設定操作部B83に対して押操作が行なわれると、表示領域R38には、画面に対する設定内容の種別を選択するための例えば4つの画面設定操作部B91~B94が表示される。
【0208】
ここで、画面設定操作部B91~B94には、設定内容の種別を表す情報(設定に関する名称)及び現状の設定内容等が表示される。
【0209】
例えば、画面設定操作部B91には、設定に関する名称として「明るさ」及び現状の画面の明るさの設定値として「1」が表示されている。画面設定操作部B91は、例えば、画面の明るさの設定を行う場合に例えば押操作が行われる。
【0210】
画面設定操作部B92には、設定に関する名称として「起動画面」及び現状の起動画面の設定内容としてホーム画面を示す「ホーム」が表示されている。画面設定操作部B92は、例えば、起動画面の設定を行う場合に例えば押操作が行われる。
【0211】
画面設定操作部B93には、設定に関する名称として「お手入れ」が表示されている。画面設定操作部B93は、例えば、画面のメンテナンスの設定を行う場合に例えば押操作が行われる。
【0212】
画面設定操作部B94には、設定に関する名称として「タッチパネル補正」が表示されている。画面設定操作部B94は、例えば、表示部16であるタッチパネルの設定を行う場合に例えば押操作が行われる。
【0213】
次に、ユーザU1は起動画面をホーム画面G1から変更するため、画面設定操作部B92に対して押操作を行う。画面設定操作部B92に対して押操作が行なわれると、表示部16に表示される操作画面は、ユーザ設定画面G2から起動画面選択画面G5に遷移する。
【0214】
ここで、起動画面選択画面G5は、
図15に示すように、表示領域R39~R43を含む。
【0215】
表示領域R39には、文字列「起動画面」が表示される。これにより、ユーザU1は、現在表示部16に表示されている操作画面が、起動画面選択画面G5であることを認識することができる。
【0216】
表示領域R40には、起動画面選択画面G5に遷移する前の操作画面である例えばユーザ設定画面G2を、表示部16に表示させるために操作される操作部B95が表示される。操作部B95は例えば四角状のアイコンである。操作部B95には例えば文字列「戻る」が表示される。
【0217】
表示領域R41には、起動画面選択画面G5において可能な操作をユーザU1に対して説明するための文字列「待機状態(画面に何も表示されていない状態)で液晶画面をタッチしたときに表示する画面を選択して下さい。」が表示される。
【0218】
表示領域R42には、起動画面の選択肢として例えば3つの起動画面候補G11~G13が表示される。起動画面候補G11~G13のそれぞれには、起動画面として選択される操作画面を示す名称とラジオボタンRB1~RB3が表示される。なお、起動画面候補G11~G13には、起動画面として選択される操作画面のサムネイル画像が更に表示されてもよい。
【0219】
例えば、起動画面候補G11には、起動画面として選択される操作画面の名称として「ホーム画面」が記載されている。
【0220】
起動画面候補G12には、起動画面として選択される操作画面の名称として「制御画面」が記載されている。
【0221】
起動画面候補G13には、起動画面として選択される操作画面の名称として「EMSホーム画面」が記載されている。なお、ここで「EMSホーム画面」は制御システム3の制御ホーム画面を示している。
【0222】
図15においては、起動画面としてホーム画面G1が選択されており、起動画面候補G11のラジオボタンRB1にチェックが入っている。ユーザU1は起動画面候補G12のラジオボタンRB2及び起動画面候補G13のラジオボタンRB3のいずれかに対して例えば押操作を行うことによりチェックを入れることが可能である。ラジオボタンRB2及びラジオボタンRB3のいずれかに対してチェックを入れた後、表示領域R43に表示される決定操作部B96に対して例えば押操作を行うことにより、起動画面はホーム画面G1からチェックを入れた方のラジオボタンに対応する操作画面に変更される。決定操作部B96は例えば四角形状のアイコンであり、文字列「決定」が表示される。
【0223】
(2.2.8)第2機器の名称の英語設定について
以下に、第2機器5の名称の英語設定について説明する。
【0224】
本実施形態では、表示部16に表示される操作画面は、インターホン親機10の表示言語設定に基づく表示言語で表示される。また、操作画面における第2機器5に関する表示内容は、制御システム3の表示言語設定に基づく表示言語で表示される。
【0225】
例えばインターホン親機10の表示言語設定が英語であり、制御システム3における第2機器5の表示言語設定が日本語である場合、例えば個別制御画面G31の表示言語設定は英語と日本語が混在した状態となる。詳細には、
図16及び
図17に示すように、第2機器5である照明装置54~56及び空調制御装置57、58の名称のみが日本語で表示されている。
【0226】
インターホン親機10の表示言語設定が英語であり、第2機器5の表示言語設定が日本語である場合の個別制御画面G31は、
図16及び
図17に示すように、表示領域R44~R49を含む。なお表示領域R44~R48に表示される内容は、「(2.2.2)個別制御画面」において説明した表示領域R10~R14に表示される内容と表示言語以外は共通であるため説明を省略する。
【0227】
表示領域R49には、画面呼出操作部B97及び名称設定操作部B98が表示される。
【0228】
画面呼出操作部B97は、
図4における画面呼出操作部B18に表示される文字列「詳細操作」が文字列「Control with EMS」に変更された操作部であって、機能は画面呼出操作部B18と共通であるため説明を省略する。
【0229】
名称設定操作部B98は、表示部16に表示される第2機器5の名称を設定するために操作される例えば四角形状のアイコンである。名称設定操作部B98には、例えば文字列「Name Setting」が表示される。
【0230】
以下に照明装置54~56及び空調制御装置57、58の名称の表示を英語に変更する手順について、以下に説明する。
【0231】
まず、ユーザU1は名称設定操作部B98を例えば押操作する。名称設定操作部B98が押操作されると、表示部16に表示される操作画面は、個別制御画面G31から機器名称設定画面G6に遷移する。なお、機器名称設定画面G6は例えば制御システム3の制御部33によって生成される。
【0232】
ここで、機器名称設定画面G6は、
図18に示すように、表示領域R50~R52を含む。
【0233】
表示領域R50には、文字列「Device Name Setting」が表示される。これにより、ユーザU1は、現在表示部16に表示されている操作画面が、機器名称設定画面G6であることを認識することができる。
【0234】
表示領域R51には、制御システム3によって制御される第2機器5の名称を設定するための機器名称変更操作部B99が表示される。機器名称変更操作部B99は、例えば2列の表形式で表示される。左端の列C11の第1行目には文字列「Device Type」が表示されており、第2行目から順に、住戸F2に設置されている第2機器5である照明装置54~56及び空調制御装置57、58に対応する機器種別が記載される。列C11の右側の列C12の第1行目には文字列「Device Name」が表示される。列C12の第2行目から順に照明装置54~56及び空調制御装置57、58のそれぞれに対応する名称である「キッチン照明」、「リビング照明」、「寝室主照明」、「リビングエアコン」及び「寝室エアコン」が表示される。また照明装置54~56及び空調制御装置57、58のそれぞれに対応する名称の右側には、文字列「Edit」が表示された例えば四角形状のアイコンである編集操作部B101~B105が表示される。編集操作部B101~B105のそれぞれは照明装置54~56及び空調制御装置57、58のそれぞれに対応する名称を変更するために例えば押操作される。
【0235】
表示領域R52には、機器名称設定画面G6に遷移する前の操作画面である例えば個別制御画面G31を、表示部16に表示させるために操作される操作部B106が表示される。操作部B106は例えば四角状のアイコンである。操作部B106には例えば文字列「戻る」が表示される。
【0236】
ユーザU1は、個別制御画面G31に表示される第2機器5の名称を英語に変更するため、編集操作部B101~B105を例えば押操作する。編集操作部B101~B105のそれぞれが押操作されると、対応する第2機器5の名称が変更可能となる。ここで、ユーザU1は
図19に示すように照明装置54~56及び空調制御装置57、58のそれぞれに対応する名称を例えば「Kitchen Light」、「LR Light」、「BR Light」、「LR A/C」及び「BR A/C」に変更する。これにより、
図20及び
図21に示すように、個別制御画面G31に表示される第2機器5の名称が英語に変更される。
【0237】
(3)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、表示システム1と同様の機能は、表示方法、プログラム、又はプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。実施形態に係る表示方法は、管理対象である施設F1に導入される表示システム1の操作画面の表示方法である。表示システム1は、第1通信部11と、第2通信部12と、表示部16と、を備える。第1通信部11は、施設F1に設けられた第1機器4と通信する。第2通信部12は、施設F1に設けられた第1機器4とは異なる第2機器5を制御する制御システム3と通信する。表示部16は、操作画面を表示する。表示方法は、1以上の第1操作部B10と、1以上の第2操作部B20と、1以上の第3操作部B60と、のうち1以上の表示対象操作部を含む操作画面を表示部16に表示する。1以上の第1操作部B10は、第1通信部11を介して第1機器4を制御するために操作される。1以上の第2操作部B20は、第2通信部12を介して第2機器5を制御するために操作される。1以上の第3操作部B60は、第1機器4及び第2機器5から選択された1以上の第3機器を制御するために操作される。
【0238】
一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、上記の表示方法を実行させるためのプログラムである。
【0239】
以下、上記の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
【0240】
施設F1は集合住宅に限定されず、戸建ての住宅でもよいし、複数の店舗が入居する複合商業施設でもよい。施設F1が複合商業施設である場合、複合商業施設に入居する個々の店舗が上記実施形態における住戸F2に相当する。また、施設F1は、一部の区分(例えば低層階の区分)が店舗に割り当てられた集合住宅でもよい。また、施設F1はオフィスビル、劇場、映画館、公会堂、遊技場、百貨店、学校、ホテル、旅館、病院、老人ホーム、幼稚園、図書館、博物館、美術館、地下街、駅、空港等であってもよい。
【0241】
表示システム1としての表示端末は、インターホン親機10に限らず、他の通信端末と通信可能であり、当該通信によって取得した情報を表示する端末であればよい。例えば、表示システム1としての表示端末は、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータ等であってもよいし、制御システム3の表示端末であってもよい。
【0242】
表示システム1は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における表示システム1としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
【0243】
また、表示システム1における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは表示システム1に必須の構成ではなく、表示システム1の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、表示システム1の少なくとも一部の機能、例えば、インターホン親機10(表示端末)の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
【0244】
(4)まとめ
以上述べたように、第1の態様に係る表示方法は、管理対象である施設(F1)に導入される表示システム(1)の操作画面の表示方法である。表示システム(1)は、第1通信部(11)と、第2通信部(12)と、表示部(16)と、を備える。第1通信部(11)は、施設(F1)に設けられた第1機器(4)と通信する。第2通信部(12)は、施設(F1)に設けられた第1機器(4)とは異なる第2機器(5)を制御する制御システム(3)と通信する。表示部(16)は、操作画面を表示する。表示方法は、1以上の第1操作部(B10)と、1以上の第2操作部(B20)と、1以上の第3操作部(B60)と、のうち1以上の表示対象操作部を含む操作画面を表示部(16)に表示する。1以上の第1操作部(B10)は、第1通信部(11)を介して第1機器(4)を制御するために操作される。1以上の第2操作部(B20)は、第2通信部(12)を介して第2機器(5)を制御するために操作される。1以上の第3操作部(B60)は、第1機器(4)及び第2機器(5)から選択された1以上の第3機器を制御するために操作される。
【0245】
この態様によれば、第1機器(4)と、制御システム(3)によって制御される第2機器(5)と、1以上の第3機器とを、表示システム(1)を介して制御することができる。
【0246】
第2の態様に係る表示方法では、第1の態様において、操作画面は、1以上の表示対象操作部の内部又は周囲に状態表示領域(A1)を有する。状態表示領域(A1)は、第1機器(4)、第2機器(5)及び第3機器のうち1以上の表示対象操作部の制御対象である機器の状態を表示する。
【0247】
この態様によれば、1以上の表示対象操作部の制御対象である機器の状態を表示システム(1)で確認することができる。
【0248】
第3の態様に係る表示方法は、第2の態様において、状態表示領域(A1)に表示される1以上の表示対象操作部の制御対象である機器の状態を、所定期間毎に更新する。
【0249】
この態様によれば、1以上の表示対象操作部の制御対象である機器の直近の状態を表示システム(1)で確認することができる。
【0250】
第4の態様に係る表示方法では、第2又は第3の態様において、操作画面は、制御システム(3)に第2機器(5)の状態の送信を要求するための更新操作部(B15)を有する。
【0251】
この態様によれば、第2機器(5)の最新の状態を表示システム(1)で確認することができる。
【0252】
第5の態様に係る表示方法は、第1~第4のいずれかの態様において、1以上の表示対象操作部のうちの特定操作部が操作されてから、制御禁止期間が経過するまで、特定操作部の操作を受け付けない。制御禁止期間は、送信期間と、送信期間及び動作確認期間を含む期間とのいずれかである。送信期間は、特定操作部の操作によって、表示システム(1)が特定操作部の制御対象である機器に、動作内容を指示する制御情報を送信してから、特定操作部の制御対象である機器が制御情報を受信するまでの期間である。動作確認期間は、送信期間後に、表示システム(1)が、特定操作部の制御対象である機器が制御情報で指示した動作内容を実施していることを確認するまでの期間である。
【0253】
この態様によれば、特定操作部の制御対象である機器が異なる制御情報を重複して受信することを防ぐことができる。
【0254】
第6の態様に係る表示方法は、第5の態様において、制御禁止期間において、特定操作部の操作が行われた場合、特定操作部の操作を受け付けないことを通知する情報を表示部(16)に表示する。
【0255】
この態様によれば、特定操作部の制御対象である機器が異なる制御情報を重複して受信することを防ぐことができる。
【0256】
第7の態様に係る表示方法は、第5又は第6の態様において、制御禁止期間において、1以上の表示対象操作部のうち特定操作部以外の表示対象操作部の操作を受け付ける。
【0257】
この態様によれば、制御禁止期間においても特定操作部以外の表示対象操作部の制御対象の機器を制御することができる。
【0258】
第8の態様に係る表示方法では、第1~第7のいずれかの態様において、操作画面は、第1機器(4)及び第2機器(5)を個別に制御するための個別制御画面(G31)を含む。個別制御画面(G31)は、1以上の第1操作部(B10)及び1以上の第2操作部(B20)を有する。
【0259】
この態様によれば、第1機器(4)及び第2機器(5)のうち、所望の機器を個別に制御することができる。
【0260】
第9の態様に係る表示方法では、第1~第8のいずれかの態様において、操作画面は、1以上の第3機器を一括制御するためのグループ制御画面(G32)を含む。グループ制御画面(G32)は、1以上の第3操作部(B60)を有する。
【0261】
この態様によれば、1以上の第3機器を個別に制御する手間を省くことができる。
【0262】
第10の態様に係る表示方法では、第1~第9のいずれかの態様において、操作画面は、制御システム(3)が有する第2機器(5)の制御のための制御システム画面(G4)を表示させるための画面呼出操作部(B18)を有する。
【0263】
この態様によれば、表示システム(1)を介して制御システム画面(G4)での第2機器(5)の制御を行うことができる。
【0264】
第11の態様に係る表示方法では、第10の態様において、1以上の第2操作部(B20)は、第2機器(5)に対して制御可能な制御項目を示す第1制御項目を表示する。制御システム画面(G4)は、第2機器(5)に対して制御可能な制御項目を示す第2制御項目を表示する。第2制御項目は、第1制御項目よりも多い。
【0265】
この態様によれば、表示システム(1)を介して制御システム画面(G4)での第2機器(5)の詳細な制御を行うことができる。
【0266】
第12の態様に係る表示方法は、第1~第11のいずれかの態様において、操作画面を、表示システム(1)の表示言語設定に基づく表示言語で表示する。
【0267】
この態様によれば、表示システム(1)の表示言語設定に基づく表示言語で表示された操作画面を操作することができる。
【0268】
第13の態様に係る表示方法は、第12の態様において、操作画面において第2機器(5)に関する表示内容を、制御システム(3)の表示言語設定に基づく表示言語で表示する。
【0269】
この態様によれば、第2機器(5)に対する表示内容が制御システム(3)の表示言語設定に基づいた操作画面を操作することができる。
【0270】
第14の態様に係る表示方法では、第1~第13のいずれかの態様において、表示システム(1)は、施設(F1)の状態を検知する検知システム(6)と通信する第3通信部(13)を更に備える。表示システム(1)は、第3通信部(13)が検知システム(6)から所定の異常状態を示す情報を受信したとき、所定条件を満たすまで、1以上の表示対象操作部の操作を受け付けない。
【0271】
この態様によれば、施設(F1)が所定の異常状態であるとき、1以上の表示対象操作部が操作されることを防ぐことができる。
【0272】
第15の態様に係る表示方法では、第14の態様において、所定条件は、第3通信部(13)が検知システム(6)から施設(F1)の状態が所定の異常状態から正常状態となったことを示す情報を受信することを含む。
【0273】
この態様によれば、施設(F1)が所定の異常状態であるとき、1以上の表示対象操作部が操作されることを防ぐことができる。
【0274】
第16の態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、第1~第15のいずれかの態様の表示方法を実行させる。
【0275】
この態様によれば、第1機器(4)と、制御システム(3)によって制御される第2機器(5)と、1以上の第3機器とを、表示システム(1)を介して制御することができる。
【0276】
第17の態様に係る表示システム(1)は、第1通信部(11)と、第2通信部(12)と、表示部(16)と、を備える。第1通信部(11)は、管理対象である施設(F1)に設けられた第1機器(4)と通信する。第2通信部(12)は、施設(F1)に設けられた第1機器(4)とは異なる第2機器(5)を制御する制御システム(3)と通信する。表示部(16)は、操作画面を表示する。表示システム(1)は、1以上の第1操作部(B10)と、1以上の第2操作部(B20)と、1以上の第3操作部(B60)と、のうち1以上の表示対象操作部を含む操作画面を表示部(16)に表示する。1以上の第1操作部(B10)は、第1通信部(11)を介して第1機器(4)を制御するために操作される。1以上の第2操作部(B20)は、第2通信部(12)を介して第2機器(5)を制御するために操作される。1以上の第3操作部(B60)は、第1機器(4)及び第2機器(5)から選択された1以上の第3機器を制御するために操作される。
【0277】
この態様によれば、第1機器(4)と、制御システム(3)によって制御される第2機器(5)と、1以上の第3機器とを、表示システム(1)を介して制御することができる。
【0278】
なお、第2~第15の態様は表示方法に必須の構成ではなく、適宜省略が可能である。
【符号の説明】
【0279】
1 表示システム
3 制御システム
4 第1機器
5 第2機器
6 検知システム
11 第1通信部
12 第2通信部
13 第3通信部
16 表示部
A1 状態表示領域
B10 第1操作部
B15 更新操作部
B18 画面呼出操作部
B20 第2操作部
B60 第3操作部
F1 施設
G31 個別制御画面
G32 グループ制御画面
G4 制御システム画面