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  • 特開-収穫装置及びその計量・排出機構 図1
  • 特開-収穫装置及びその計量・排出機構 図2
  • 特開-収穫装置及びその計量・排出機構 図3
  • 特開-収穫装置及びその計量・排出機構 図4
  • 特開-収穫装置及びその計量・排出機構 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023023559
(43)【公開日】2023-02-16
(54)【発明の名称】収穫装置及びその計量・排出機構
(51)【国際特許分類】
   G01G 17/00 20060101AFI20230209BHJP
   A01D 46/30 20060101ALI20230209BHJP
【FI】
G01G17/00 C
A01D46/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021129179
(22)【出願日】2021-08-05
(71)【出願人】
【識別番号】520470752
【氏名又は名称】AGRIST株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 潤一
(72)【発明者】
【氏名】斉藤 高史
【テーマコード(参考)】
2B075
【Fターム(参考)】
2B075JF10
(57)【要約】
【課題】農作物用の吊り下げ式の収穫装置において、駆動装置の追加なしに、計量・排出機構の実装を可能とする。
【解決手段】農作物用の吊り下げ式の収穫装置が、本体部と、当該本体部に対して垂直方向に昇降するアームと、当該アームを駆動するアーム昇降機構と、前記本体部の下方に設けられた収容部32と、当該収容部32の底面の排出口を開閉するカバー34とを備えており、前記アームの下降に連動して、前記収容部32に収容された内容物の質量の計量に必要な負荷をロードセル50Aで検出し、負荷の検出終了後、前記アームの更なる下降に連動して、前記カバー34を開いて前記収容部32に収容された内容物を排出する連動手段と、前記アーム昇降機構を制御し、前記連動手段によって検出された負荷から内容物の質量を計量する制御部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
農作物用の吊り下げ式の収穫装置の計量・排出機構であって、
前記収穫装置が、本体部と、当該本体部に対して垂直方向に昇降するアームと、当該アームを駆動するアーム昇降機構と、前記本体部の下方に設けられた収容部と、当該収容部の底面の排出口を開閉するカバーとを備えており、
前記アームの下降に連動して、前記収容部に収容された内容物の質量の計量に必要な負荷を検出し、負荷の検出終了後、前記アームの更なる下降に連動して、前記カバーを開いて前記収容部に収容された内容物を排出する連動手段と、
前記アーム昇降機構を制御し、前記連動手段によって検出された負荷から内容物の質量を計量する制御部と、
を備えることを特徴とする農作物用の吊り下げ式の収穫装置の計量・排出機構。
【請求項2】
前記連動手段が、
前記本体部に固定されたブラケットと、
前記ブラケットに設けられた第1の支点と、
前記第1の支点を介して、前記ブラケットに対して回動可能に連結されたレバーと、
前記レバーの先端に設けられており、前記収容部を回動可能に吊り上げる第2の支点と、
前記カバーに一端側が接続されたフラップと、
前記フラップの他端側に設けられており、垂直方向に長いおむすび穴と、
前記フラップのおむすび穴近傍に設けられており、前記収容部と前記フラップを回動可能に連結する第3の支点と、
前記ブラケットの先端に設けられており、前記おむすび穴に沿って移動可能であって、前記フラップの移動を制限する第1の突起と、
前記収容部に設けられており、前記フラップの回動を制限するフラップ回動制限部と、
前記レバーの後端に、当該レバーの長手方向に延設された延設部材に設けられており、当該延設部材の上面に、所定の間隔で設けられた同一の高さを有する、前記延設部材の後端側の第2の突起及び前記レバーの後端側の第3の突起と、
前記アーム昇降機構によって垂直方向に移動する垂直移動部材と、
前記垂直移動部材の底面に設けられており、前記延設部材の第2の突起と接触するロードセルと、
前記垂直移動部材の底面に設けられており、前記ロードセルよりも短く設定され、前記第3の突起と接触する第4の突起と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の農作物用の吊り下げ式の収穫装置の計量・排出機構。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の計量・排出機構を備えることを特徴とする農作物用の吊り下げ式の収穫装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農作物等を収穫する収穫装置及びその計量・排出機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、植物工場にてロボットが農作物を取得することが知られている。例えば、ワイヤー等に吊り下げ、高さ方向に成長した農作物を収穫できるロボットも知られている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】インターネット<https://agrist.co/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
吊り下げ式の収穫装置では、装置に備え付けの収穫ボックスにおいて、満杯時には排出する機構は必須である。また、装置稼動の成果は、実際に収穫物を計量する必要があるが、これも人の手を借りずに装置が行うのが好ましい。
【0005】
しかしながら、計量・排出機構をそれぞれモータ等で駆動することは、制御対象の増加や装置の重量・価格の増加につながり、商品力を落としてしまうという課題がある。
【0006】
そこで、本発明は、装置に備わっている可動機構を計量・排出機構の動力源として利用することで、駆動装置の追加なしに、吊り下げ式の収穫装置に、計量・排出機構の実装を可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明は、農作物用の吊り下げ式の収穫装置の計量・排出機構であって、前記収穫装置が、本体部と、当該本体部に対して垂直方向に昇降するアームと、当該アームを駆動するアーム昇降機構と、前記本体部の下方に設けられた収容部と、当該収容部の底面の排出口を開閉するカバーとを備えており、前記アームの下降に連動して、前記収容部に収容された内容物の質量の計量に必要な負荷を検出し、負荷の検出終了後、前記アームの更なる下降に連動して、前記カバーを開いて前記収容部に収容された内容物を排出する連動手段と、前記アーム昇降機構を制御し、前記連動手段によって検出された負荷から内容物の質量を計量する制御部と、を備えることを特徴とする農作物用の吊り下げ式の収穫装置の計量・排出機構を提供する。
【0008】
第1の発明によれば、収穫装置に備わっているアーム昇降機構を計量・排出機構の動力源として利用することで、駆動装置の追加なしに、収穫装置に計量・排出機構を実装することができる。
【0009】
第2の発明は、前記第1の発明において、前記連動手段が、前記本体部に固定されたブラケットと、前記ブラケットに設けられた第1の支点と、前記第1の支点を介して、前記ブラケットに対して回動可能に連結されたレバーと、前記レバーの先端に設けられており、前記収容部を回動可能に吊り上げる第2の支点と、前記カバーに一端側が接続されたフラップと、前記フラップの他端側に設けられており、垂直方向に長いおむすび穴と、前記フラップのおむすび穴近傍に設けられており、前記収容部と前記フラップを回動可能に連結する第3の支点と、前記ブラケットの先端に設けられており、前記おむすび穴に沿って移動可能であって、前記フラップの移動を制限する第1の突起と、前記収容部に設けられており、前記フラップの回動を制限するフラップ回動制限部と、前記レバーの後端に、当該レバーの長手方向に延設された延設部材に設けられており、当該延設部材の上面に、所定の間隔で設けられた同一の高さを有する、前記延設部材の後端側の第2の突起及び前記レバーの後端側の第3の突起と、前記アーム昇降機構によって垂直方向に移動する垂直移動部材と、前記垂直移動部材の底面に設けられており、前記延設部材の第2の突起と接触するロードセルと、前記垂直移動部材の底面に設けられており、前記ロードセルよりも短く設定され、前記第3の突起と接触する第4の突起と、を備えることを特徴とする農作物用の吊り下げ式の収穫装置の計量・排出機構を提供する。
【0010】
第3の発明は、前記第1又は第2の発明に記載の計量・排出機構を備えることを特徴とする農作物用の吊り下げ式の収穫装置を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、農作物用の吊り下げ式の収穫装置の計量・排出機構であって、前記収穫装置が、本体部と、当該本体部に対して垂直方向に昇降するアームと、当該アームを駆動するアーム昇降機構と、前記本体部の下方に設けられた収容部と、当該収容部の底面の排出口を開閉するカバーとを備えており、前記アームの下降に連動して、前記収容部に収容された内容物の質量の計量に必要な負荷を検出し、負荷の検出終了後、前記アームの更なる下降に連動して、前記カバーを開いて前記収容部に収容された内容物を排出する連動手段と、前記アーム昇降機構を制御し、前記連動手段によって検出された負荷から内容物の質量を計量する制御部と、を備える。
【0012】
このため、収穫装置に備わっているアーム昇降機構を計量・排出機構の動力源として利用することで、駆動装置の追加なしに、収穫装置に計量・排出機構を実装することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態による計量・排出機構を備えた農作物収穫装置の一例を示す図である。
図2】前記実施形態の計量・排出機構の通常時の状態を示す側面図である。
図3】前記計量・排出機構の計量終了後の状態を示す側面図である。
図4】前記計量・排出機構の計量後から排出時への移行状態を示す側面図である。
図5】前記計量・排出機構の排出時の状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、以下、本発明を実施するための好適な形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0015】
<吊り下げ式の収穫装置の構成>・・・図1は、本実施形態の計量・排出機構を備えた吊り下げ式の農作物の収穫装置の一例を示す図である。収穫装置10は、所定方向に沿って植えられた農作物Cの収穫物Fを取得する。ここで、畑は、農作物Cが一定の間隔で、所定方向に沿って植えられた条Sが、所定間隔で複数列設けられている。また、収穫装置10は、農作物のうち、特に、地表より上方に延び、地表より上に収穫物を付ける、例えば、ピーマン、トマト、ミカン、イチゴ、ナス、キュウリ等の野菜や果物の取得に用いられる。このような収穫装置10は、農作物Cよりも高い位置に設けられたワイヤWに吊り下げられる。
【0016】
ワイヤWは、地表から立設する支柱や、ビニールハウスの構造体やこの構造体に取り付けられた部材に支持され、農作物の収穫物より高い位置に配置され、条Sが延びる所定方向に沿って延びている。収穫装置10は、ワイヤWに吊り下げられており、本体部30と、本体部30の少なくとも一部を覆うカバー31を備えている。
【0017】
収穫装置10は、本体部30内に設けられた図示しない垂直部材と、吊り下げ部14と、ワイヤWに係合する係合部16と、アーム20と、本体カバー30の下方に設けられた収容部32と、収容部32の底面の排出口を覆うカバー34(図2参照)と、アーム20の先端に設けられた取得部70と、を備える。前記アーム20は、本体カバー30の正面に垂直方向に設けられた溝30Aに沿って昇降可能となっている。後述する昇降部材50は、前記アーム20に直接または間接的に取り付けられ、アーム20の昇降に連動して昇降する。
【0018】
また、収穫装置10は、本体カバー30の内部に、前記アーム20を昇降させるためのアーム昇降機構62と、制御部60を備えている。前記連動手段は、前記アーム20の下降に連動して、前記収容部32に収容された内容物の質量の計量に必要な負荷を検出し、負荷の検出終了後、前記アーム20の更なる下降に連動して、前記カバー34を開いて前記収容部32に収容された内容物を排出するものである。
【0019】
前記制御部60は、前記アーム昇降機構62の駆動を制御し、前記連動手段によって検出された負荷から内容物の質量を計量する。
【0020】
前記アーム昇降機構62は、モータなどの動力源を含む。このほか、収穫装置10は、当該収穫装置10を駆動するための電源となるバッテリを備える。
【0021】
<計量・排出機構の構成>・・・次に、図2を参照して、本実施形態の計量・排出機構の構成を説明する。図2には、前記実施形態の計量・排出機構の通常時の状態を示す側面図が示されている。上述した連動手段は、前記本体部30に固定されたブラケット40を備える。当該ブラケット40は、前記本体部30に固定される側の水平部と、当該水平部の端部から、斜め下方に延長した延長部を有する。そして、前記水平部と延長部の境目部分に、第1の支点40Aが設けられている。
【0022】
また、前記連動手段は、前記第1の支点40Aを介して、前記ブラケット40に対して回動可能に連結されたレバー42を含む。レバー42は、図2に示す状態では、水平方向に配置されている。また、前記レバー42の先端には、略V字状の溝43が形成されており、該溝43の底部に、前記収容部32を回動可能に吊り上げる第2の支点44が設けられている。前記第2の支点44の位置は、図2の例では、収容部32の上面の中央付近となっている。
【0023】
また、前記連動手段は、前記カバー34に一端側が接続されたフラップ46を備えている。該フラップ46は、図2の例では、収容部32の高さの真ん中よりも若干上方に、水平状態に配置されている。前記フラップ46の他端側には、垂直方向に長いおむすび穴48(上方よりも下方がやや径が大きい穴)が設けられており、前記おむすび穴48の近傍には、前記収容部32と前記フラップ46を回動可能に連結する第3の支点32Aが設けられている。
【0024】
更に、前記連動手段は、前記ブラケット40の延長部の先端に設けられており、前記おむすび穴48に沿って移動可能であって、前記フラップ46の移動を制限する第1の突起40Bと、前記収容部32に設けられており、前記フラップ46の回動を制限するフラップ回動制限部32B(図5参照)を備えている。
【0025】
また、前記連動手段は、前記レバー42の後端に、当該レバー42の長手方向に延設された延設部材を備えており、当該延設部材の上面に、所定の間隔で設けられた同一の高さを有する第2の突起42A(後端側)及び第3の突起42B(レバー42側)を備えている。
【0026】
更に、前記連動手段は、前記アーム昇降機構60によって垂直方向に移動する垂直移動部材50と、当該垂直移動部材50の底面に設けられており、前記延設部材の後端側の第2の突起42Aと接触するロードセル50Aと、前記垂直移動部材50の底面に設けられており、前記ロードセル50Aよりも短く設定され、前記第3の突起42Bと接触する第4の突起50Bと、を備える。前記垂直移動部材50は、前記アーム20に直接または間接的に固定されており、アーム20の昇降に連動して昇降する。
【0027】
<作用>・・・次に、図2図5を参照して、本実施形態による収穫物の計量・排出機構について説明する。図2は、本実施形態の計量・排出機構の通常時の状態を示す側面図、図3は、前記計量・排出機構の計量終了後の状態を示す側面図、図4は、前記計量・排出機構の計量後から排出時への移行状態を示す側面図、図5は、前記計量・排出機構の排出時の状態を示す側面図である。
【0028】
(1)通常時・・・まず、図2に示すように、通常状態では、フラップ46のおむすび穴48の上方に、ブラケット40の延長部の先端の第1の突起40Bが嵌っており、フラップ46の移動が制限されている。また、フラップ46は、フラップ回転制限部32Bによって、回動が制限されている。
【0029】
(2)計量から計量終了時・・・次に、計量時は、収容部32とフラップ46の自重により、レバー42は、時計回りに回転するものの、おむすび穴48と第1の突起40Bの係合により、図2の位置で支えられている。
【0030】
次に、垂直移動部材50が垂直に下降すると、まず、ロードセル50Aが第2の突起42Aと接触し、更に垂直移動部材50が下降すると、レバー42が、収容部32とフラップ46を持ち上げ、図3に示すように、おむすび穴48と第1の突起40Bの拘束が外れる。このとき、ロードセル50Aへの負荷を、収容部32+フラップ46+内容物(例えば、収穫物)の質量として、制御部60が計量する。
【0031】
(3)排出時・・・引き続き、垂直移動部材50を下降すると、レバー42の傾き角度が大きくなってゆき、第3の突起42Bが、垂直移動部材50の第4の突起50Bと接触する。更に垂直移動部材50を下降させると、ロードセル50Aと第2の突起42Aの接触はなくなり、ロードセル50Aへの負荷はなくなる。
【0032】
そして、更に垂直移動部材50を下降させると、レバー42により、収容部32とフラップ46が上に持ち上げられてゆき、図4に示すように、第1の突起40Bがおむすび穴48の底面と接触する。
【0033】
更に垂直移動部材50を下降させると、第1の突起40Bがおむすび穴48を押し下げることで、図5に示すように、フラップ46が、第3の支点32Aを中心に回転してカバー34を開き、収容部32の底面の排出口から、収容部32の内容物を排出する。
【0034】
<効果>・・・農作物用の吊り下げ式の収穫装置10は、本体部30と、当該本体部30に対して垂直方向に昇降するアーム20と、当該アーム20を駆動するアーム昇降機構62と、前記本体部30の下方に設けられた収容部32と、当該収容部32の底面の排出口を開閉するカバー34とを備えており、前記アーム20の下降に連動して、前記収容部32に収容された内容物の質量の計量に必要な負荷をロードセル50Aで検出し、負荷の検出終了後、前記アーム20の更なる下降に連動して、前記カバー34を開いて前記収容部32に収容された内容物を排出する連動手段と、前記アーム昇降機構62を制御し、前記連動手段によって検出された負荷から内容物の質量を計量する制御部60と、を備える。
【0035】
このため、収穫装置10に備わっているアーム昇降機構62を計量・排出機構の動力源として利用することで、駆動装置の追加なしに、収穫装置10に計量・排出機構の実装が可能となる。
【0036】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明によれば、農作物用の吊り下げ式の収穫装置が、本体部と、当該本体部に対して垂直方向に昇降するアームと、当該アームを駆動するアーム昇降機構と、前記本体部の下方に設けられた収容部と、当該収容部の底面の排出口を開閉するカバーとを備えており、前記アームの下降に連動して、前記収容部に収容された内容物の質量の計量に必要な負荷を検出し、負荷の検出終了後、前記アームの更なる下降に連動して、前記カバーを開いて前記収容部に収容された内容物を排出する連動手段と、前記アーム昇降機構を制御し、前記連動手段によって検出された負荷から内容物の質量を計量する制御部と、を備える。
【0038】
これにより、アーム昇降機構を計量・排出機構の動力源として利用することで、駆動装置の追加なしに、計量・排出機構の実装を可能とすることができるため、吊り下げ式の収穫装置の用途の好適である。
【符号の説明】
【0039】
1:農作物収穫システム
10:収穫装置
14:吊り下げ部
16:係合部
20:アーム
30:本体部
30A:溝
31:本体部カバー
32:収容部
32A:第3の支点
32B:フラップ回転制限部
34:収容部排出口カバー
40:ブラケット
40A:第1の支点
40B:第1の突起
42:レバー
42A:第2の突起
42B:第3の突起
43:溝
44:第2の支点
46:フラップ
48:おむすび穴
50:垂直移動部材
50A:ロードセル
50B:第4の突起
60:制御部
62:アーム昇降機構
70:取得部
C:農作物
F:収穫物
S:条
W:ワイヤ

図1
図2
図3
図4
図5