(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023023666
(43)【公開日】2023-02-16
(54)【発明の名称】パーティション
(51)【国際特許分類】
A47B 13/00 20060101AFI20230209BHJP
A47B 17/00 20060101ALI20230209BHJP
A47B 17/04 20060101ALI20230209BHJP
A47B 96/04 20060101ALI20230209BHJP
【FI】
A47B13/00 Z
A47B17/00 Z
A47B17/04
A47B96/04 Z
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021129385
(22)【出願日】2021-08-05
(71)【出願人】
【識別番号】521347480
【氏名又は名称】豊満 久美子
(74)【代理人】
【識別番号】100195051
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 海幹
(72)【発明者】
【氏名】豊満 久美子
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053NP07
3B053NQ09
3B053NQ10
3B053SE10
(57)【要約】
【課題】所定空間を容易に分離できるだけでなく、コンパクトに収納して携帯できるパーティションを提供する。
【解決手段】本発明に係るパーティション1は、壁部4を水平方向に連設した側部壁体3と、底部17と、側部壁体3の下方に底部17を連設する可撓性を有する連設部22と、からなり、壁部4は、壁面部5と、壁面部5の外周部に内装した弾性変形可能な壁部フレーム体15と、で構成し、側部壁体3は、各壁部4間に折曲部10を形成し、底部17は、底面部18と、底面部18の外周部に内装した弾性変形可能な底部フレーム体20と、で構成し、連設部22は、一方の端部を側部壁体3の何れかの壁部4の壁面部5に接続し、他方の端部を底部17の底面部18に接続すると共に、連設部22を介して底部17が壁部4の側に折曲自在に形成し、壁部4と底部17を略同形で略同大に形成することで全ての壁部4と底部17を重層自在に構成したことを特徴とする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略矩形状で略平坦に形成した壁部を水平方向に2又は3枚連設した側部壁体と、
略矩形状で略平坦に形成した底部と、
前記側部壁体の下方に前記底部を連設する可撓性を有する連設部と、からなり、
前記壁部は、可撓性を有するシート状の壁面部と、前記壁面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した壁部フレーム体と、で構成し、
前記側部壁体は、隣接する各前記壁部の各前記壁面部が近接・離反自在となるよう各前記壁部間に折曲部を形成し、
前記底部は、可撓性を有するシート状の底面部と、前記底面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した底部フレーム体と、で構成し、
前記連設部は、一方の端部を前記側部壁体の何れかの前記壁部の前記壁面部に接続し、他方の端部を前記底部の前記底面部に接続すると共に、前記連設部を介して前記底部が前記連設部で連設した前記壁部の側に折曲自在に形成し、
前記壁部と前記底部を略同形で略同大に形成することで全ての前記壁部と前記底部を重層自在に構成したことを特徴とするパーティション。
【請求項2】
前記連設部は、前記壁部の高さの下方1/3以内の範囲に連設したことを特徴とする請求項1に記載のパーティション。
【請求項3】
前記連設部は、前記壁部の高さの下方1/4以内の範囲に連設したことを特徴とする請求項1に記載のパーティション。
【請求項4】
前記壁部と前記底部は略正方形状に形成したことを特徴とする1乃至3の何れか1項に記載のパーティション。
【請求項5】
前記側部壁体は、1枚のシートにより全ての前記壁面部を形成し、前記折曲部に位置する前記壁部フレーム体を前記シートと挟持して内装するシート状の壁部間補強部を形成し、前記シートの上下端縁を内側に折曲して当該部分に位置する前記壁部フレーム体を内装する端部内装部を形成し、前記シートの左右端部を内側に折曲して当該部分に位置する前記壁部フレーム体を内装する端部補強部を形成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のパーティション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定空間を容易に分離できると共にコンパクトに収納可能なパーティションに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パーティションは、プライバシー保護の観点や各種作業の効率化等のために間仕切りとして所定空間を簡易的に分離できるように構成されている。
【0003】
また、リモートワークの普及に伴い職場以外の公衆の場で仕事を行なうことも一般化している中で機密事項の漏洩防止や集中力の維持をパーティションにより簡易的に確保したいという要求も多い。
【0004】
更に、近年ではウィルス等の感染症の要因となる飛沫感染や接触感染の脅威を背景に人との接触機会を減らしつつも日常生活や社会経済活動を継続しなければならない状況を常に想定しなければならない。
【0005】
このような現状において、例えば、特許文献1(
図4乃至
図8)には飛沫防止パーティションに係る技術が開示されており、「少なくとも半部が透明樹脂で構成される樹脂板よりなるパネル本体部と、該パネル本体部の下縁に連結されて該パネル本体部を立設させる少なくとも左右一対の脚部と、を具備し、パネル本体部は、中央パネル部と、該中央パネル部の右側縁に接続される右側パネル部と、中央パネル部の左側縁に接続される左側パネル部とで構成される3面構成で、中央パネル部と右側パネル部および左側パネル部の各接続部分で折り曲げ自在とされ、折り畳めること」を特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
確かに特許文献1に記載の技術によれば、机上に設置した飛沫防止パーティションによって前側と左右側にパネル本体部が配置されることで自身の机上には前方や左右方からのウィルス等の飛沫の侵入を防止でき、更に、1枚のパネル本体部の大きさに折り畳むことができるので最低限の持ち運びにも対応できる点で優れている。
【0008】
しかしながら、ウィルス等の感染症においては、リモートワークや外食時に対象となる場所が感染防止対策されているのか否か必ずしも定かではないため、飛沫防止パーティションの設置当初から3面のコ字状に囲繞された机上がウィルス等で汚染されていた場合には、設置前に除菌作業を行なわない限り接触感染を受ける可能性が高いという問題を有している。
【0009】
また、折り畳んで1枚のパネル本体部の大きさになったとしても、机上で作業を行なえる程度の大きさであれば持ち運びが容易であるとは言えず、何時でも何処でも負荷なく持ち歩いて使用できると言うには煩雑である。
【0010】
更に、本技術に係る飛沫防止パーティションは、机上に立設するための脚部や、コ字状を維持するためのブラケットを別途部材として使用しなければ安定して立設できないため、机上に設置する際の作業が煩雑になってしまう。
【0011】
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、所定空間を容易に分離できるだけでなく、ウィルス等による飛沫感染以外にも接触感染をも防止でき、更に、安定して容易に設置でき、しかも、コンパクトに収納して携帯できるパーティションを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
以上のような目的を達成するために、本発明は以下の技術を提供する。
【0013】
請求項1に係る発明では、略矩形状で略平坦に形成した壁部を水平方向に2又は3枚連設した側部壁体と、略矩形状で略平坦に形成した底部と、前記側部壁体の下方に前記底部を連設する可撓性を有する連設部と、からなり、前記壁部は、可撓性を有するシート状の壁面部と、前記壁面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した壁部フレーム体と、で構成し、前記側部壁体は、隣接する各前記壁部の各前記壁面部が近接・離反自在となるよう各前記壁部間に折曲部を形成し、前記底部は、可撓性を有するシート状の底面部と、前記底面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した底部フレーム体と、で構成し、前記連設部は、一方の端部を前記側部壁体の何れかの前記壁部の前記壁面部に接続し、他方の端部を前記底部の前記底面部に接続すると共に、前記連設部を介して前記底部が前記連設部で連設した前記壁部の側に折曲自在に形成し、前記壁部と前記底部を略同形で略同大に形成することで全ての前記壁部と前記底部を重層自在に構成したことを特徴とするパーティションを提供せんとする。
【0014】
請求項2に係る発明では、前記連設部は、前記壁部の高さの下方1/3以内の範囲に連設したことを特徴とする請求項1に記載のパーティションを提供せんとする。
【0015】
請求項3に係る発明では、前記連設部は、前記壁部の高さの下方1/4以内の範囲に連設したことを特徴とする請求項1に記載のパーティションを提供せんとする。
【0016】
請求項4に係る発明では、前記壁部と前記底部は略正方形状に形成したことを特徴とする1乃至3の何れか1項に記載のパーティションを提供せんとする。
【0017】
請求項5に係る発明では、前記側部壁体は、1枚のシートにより全ての前記壁面部を形成し、前記折曲部に位置する前記壁部フレーム体を前記シートと挟持して内装するシート状の壁部間補強部を形成し、前記シートの上下端縁を内側に折曲して当該部分に位置する前記壁部フレーム体を内装する端部内装部を形成し、前記シートの左右端部を内側に折曲して当該部分に位置する前記壁部フレーム体を内装する端部補強部を形成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のパーティションを提供せんとする。
【発明の効果】
【0018】
請求項1記載の発明によれば、略矩形状で略平坦に形成した壁部を水平方向に2又は3枚連設した側部壁体と、略矩形状で略平坦に形成した底部と、側部壁体の下方に底部を連設する可撓性を有する連設部と、からなり、壁部は、可撓性を有するシート状の壁面部と、壁面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した壁部フレーム体と、で構成し、側部壁体は、隣接する各壁部の各壁面部が近接・離反自在となるよう各壁部間に折曲部を形成し、底部は、可撓性を有するシート状の底面部と、底面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した底部フレーム体と、で構成し、連設部は、一方の端部を側部壁体の何れかの壁部の壁面部に接続し、他方の端部を底部の底面部に接続すると共に、連設部を介して底部が連設部で連設した壁部の側に折曲自在に形成し、壁部と底部を略同形で略同大に形成することで全ての壁部と底部を重層自在に構成したことより、壁部と底部を重層することで全ての壁部フレーム体と底部フレーム体も重層状態となり、これらを一体として8の字状に捩じりながら中心に向けて圧縮することで携帯性に優れたコンパクトな略円盤状にまとめて収納することができ、しかも、収納時には弾性変形の状態で折曲した壁部フレーム体と底部フレーム体が収納状態から取り出すだけで可及的に元の状態に復帰することで容易にパーティションとして使用することができる。
【0019】
また、側部壁体を平面視ヘ字状やコ字状として机上等にそのまま立設すると非常に不安定なところ、連設部を介して壁面部と連設した底部が側部壁体を下方に付勢するよう作用することで側部壁体を安定して立設させることができる。
【0020】
更に、底部上に作業対象となるモバイル機器や書籍、食事等を載置するだけで側部壁体の立設を更に安定したものとすることができる。
【0021】
しかも、たとえ机上等がウィルス等で汚染されていたとしても底部を有することで机上等に触れずに作業等を行なえるため衛生的であり、且つウィルス等の接触感染を防止することができる。
【0022】
また、壁部が2枚であれば平面視ヘ字状、3枚であればコ字状として使用できるので、使用する場所や作業内容に応じて最適な枚数の物を選択できるだけでなく、3枚であれば左右何れかの壁部を内側又は外側に折曲するだけで平面視ヘ字状として使用することができる。
【0023】
請求項2記載の発明によれば、連設部は、壁部の高さの下方1/3以内の範囲に連設したことより、底部による側部壁体の下方への付勢を確実に行なうことができるので側部壁体を安定して立設させることができる。
【0024】
請求項3記載の発明によれば、連設部は、壁部の高さの下方1/4以内の範囲に連設したことより、底部による側部壁体の下方への付勢を更に確実に行なうことができるので側部壁体をより確実に安定して立設させることができる。
【0025】
請求項4記載の発明によれば、壁部と底部は略正方形状に形成したことより、壁部と底部の重層がより容易となり、重層状態に一体となったパーティションを8の字状に捩じりながら中心に向けて圧縮する作業もより容易に行なうことができる。
【0026】
請求項5記載の発明によれば、側部壁体は、1枚のシートにより全ての壁面部を形成し、折曲部に位置する壁部フレーム体をシートと挟持して内装するシート状の壁部間補強部を形成し、シートの上下端縁を内側に折曲して当該部分に位置する壁部フレーム体を内装する端部内装部を形成し、シートの左右端部を内側に折曲して当該部分に位置する壁部フレーム体を内装する端部補強部を形成したことより、少ない部材で側部壁体を構成することができるだけでなく、使用の際に負荷が掛かり易い折曲部や端部を容易に補強することができる。
【0027】
また、隣接する壁部間の上下や端部の上下に余計な間隙が形成されないため、ウィルス等の飛沫の拡散や進入をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】(a)、(b)は本実施形態に係るパーティションの前方斜視図である。
【
図2】(a)は本実施形態に係るパーティションの前方斜視図で、(b)は後方斜視透視図である。
【
図3】(a)は本実施形態に係るパーティションの前方斜視図で、(b)は後方斜視透視図である。
【
図4】本実施形態に係るパーティションの内側を示す展開図である。
【
図5】(a)は本実施形態に係るパーティションの内側を示す簡易展開図で、(b)はパーティションをコンパクトにまとめる方法を示す説明図で、(c)はパーティションを略円盤状にまとめた説明図で、(d)はコンパクトにまとめたパーティションを収納袋に収納した様子を示す説明図である。
【
図6】(a)乃至(c)は側部壁体を形成する流れを示す説明図である。
【
図7】(a)乃至(c)は
図6の次の流れを示す説明図である。
【
図8】(a)は底部の分解図で、(b)は底部の平面透視図で、(c)、(d)は(b)のA-A線断面図の一部である。
【
図9】(a)、(b)は壁部フレーム体と底部フレーム体の両端部を無端状に形成する部分斜視説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の実施形態に係るパーティションの要旨は、略矩形状で略平坦に形成した壁部を水平方向に2又は3枚連設した側部壁体と、略矩形状で略平坦に形成した底部と、側部壁体の下方に底部を連設する可撓性を有する連設部と、からなり、壁部は、可撓性を有するシート状の壁面部と、壁面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した壁部フレーム体と、で構成し、側部壁体は、隣接する各壁部の各壁面部が近接・離反自在となるよう各壁部間に折曲部を形成し、底部は、可撓性を有するシート状の底面部と、底面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した底部フレーム体と、で構成し、連設部は、一方の端部を側部壁体の何れかの壁部の壁面部に接続し、他方の端部を底部の底面部に接続すると共に、連設部を介して底部が連設部で連設した壁部の側に折曲自在に形成し、壁部と底部を略同形で略同大に形成することで全ての壁部と底部を重層自在に構成したことを特徴とする。すなわち、所定空間を容易に分離できるだけでなく、ウィルス等による飛沫感染以外にも接触感染をも防止でき、更に、安定して容易に設置でき、しかも、コンパクトに収納して携帯できるパーティションの提供を図ろうとするものである。
【0030】
以下、本発明に係るパーティション1の一実施形態について図面を参照しながら説明する。また、本説明中において左右同一又は左右対称の構造や部品については、原則として同一の符号を付し、左右何れか一方のみを説明して、他方については説明を適宜省略する。
【0031】
なお、本説明においては、壁部4が3枚のものを詳述することで2枚のものについても構成を包含するため2枚のものについては説明を割愛する。
【0032】
本発明の実施形態に係るパーティション1は、
図1~
図3、
図5(a)に示すように、略矩形状で略平坦に形成した壁部4を水平方向に2又は3枚連設した側部壁体3と、略矩形状で略平坦に形成した底部17と、側部壁体3の下方に底部17を連設する可撓性を有する連設部22と、からなり、壁部4は、可撓性を有するシート状の壁面部5と、壁面部5の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した壁部フレーム体15と、で構成し、側部壁体3は、隣接する各壁部4の各壁面部5が近接・離反自在となるよう各壁部4間に折曲部10を形成し、底部17は、可撓性を有するシート状の底面部18と、底面部18の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した底部フレーム体20と、で構成し、連設部22は、一方の端部を側部壁体3の何れかの壁部4の壁面部5に接続し、他方の端部を底部17の底面部18に接続すると共に、連設部22を介して底部17が連設部22で連設した壁部4の側に折曲自在に形成し、壁部4と底部17を略同形で略同大に形成することで全ての壁部4と底部17を重層自在に構成している。
【0033】
また、連設部22は、壁部4の高さの下方1/3以内の範囲、望ましくは、下方1/4以内の範囲に連設している。
【0034】
すなわち、壁部4が2枚であれば
図1(a)、(b)に示すように平面視ヘ字状、3枚であれば
図2(a)、(b)、
図3(a)、(b)に示すように平面視コ字状として使用でき、収納時には
図5(a)に示すように、壁部4と底部17を折曲して重層し、壁部4と底部17に内装したワイヤーからなる壁部フレーム体15と底部フレーム体20を利用して、
図5(b)に示すように、8の字状に捩じりながら中心に向けて圧縮することで
図5(c)に示すように携帯性に優れたコンパクトな略円盤状にまとめることができ、そのまま
図5(d)に示すように収納袋28に収納することができる。
【0035】
また、収納状態から使用するには弾性変形の状態で折曲した壁部フレーム体15と底部フレーム体20が収納袋28から取り出すだけで可及的に元の状態に復帰することで容易にパーティション1として使用することができる。
【0036】
以下、3枚の壁部4で構成した本実施形態に係るパーティション1の各部の構成について具体的に詳述する。
【0037】
パーティション1は、
図2等に示すように、側部壁体3と底部17、及びこれらを連設する連設部22からなり、側部壁体3は、略正方形状で略平坦に形成した壁部4を水平方向に3枚連設して構成し、底部17は、略正方形状で略平坦に形成している。
【0038】
壁部4は、可撓性を有するシート状の壁面部5と、壁面部5の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した壁部フレーム体15とで構成しており、壁面部5の具体的な材料は、いわゆる傘生地(主に傘の雨除け部分となるカバー部に使用される)のようなものであって化学的な合成繊維のポリエステル製の0.09mmの厚みを有する材料を使用している。
【0039】
なお、壁面部5の材料は、ポリエステルに限定されず、薄くて、軽く、強度、及び摺動性を有した材料や厚みであれば、例えば、合成繊維のナイロンや、合成繊維と天然素材の綿等との混紡によるもの、又は、合成繊維のメッシュやレース素材等を使用することもでき、更に、合成繊維以外の綿や繊維以外の塩化ビニルやポリエチレンやポリプロピレン等のシート素材等であってもよい。
【0040】
また、壁部フレーム体15は、
図9(a)、(b)に示すように、弾性変形するスチール等の偏平なワイヤーの端部同士を筒状の金属スリーブ24に挿入して圧着することで無端状に形成しているが、断面視円状のワイヤーを用いる等、本実施形態に限定されず本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
【0041】
本実施形態に係るパーティション1では、上述した材料からなる側部壁体3を、
図6(a)に示すように横長で長方形状の1枚のシート6aにより全ての壁面部5を形成し、
図4又は
図5(a)に示す折曲部10に位置する壁部フレーム体15,15を
図6(a)、(b)に示すシート状で長方形状の壁部間補強部11とで挟持して縫合(26)することで内装している。
【0042】
また、
図6(b)、(c)に示すように、シート6aの上端縁7と下端縁8を内側に折曲して端部内装部9を形成し、
図4又は
図7(c)に示す当該部分に位置する壁部フレーム体15を囲繞して縫合(26)することで壁部フレーム体15を内装している。
【0043】
また、
図6(c)、
図7(a)に示すように、シート6aの左端部12と右端部13を内側に折曲して端部補強部14,14を形成し、
図4又は
図7(c)に示す当該部分に位置する壁部フレーム体15を囲繞して縫合(26)することで壁部フレーム体15を内装している。
【0044】
すなわち、
図7(b)に示す破線部が3つの壁部フレーム体15,15,15を内装するための縫合箇所26となり、
図7(c)に示す通り当該箇所に壁部フレーム体15,15,15が内装される。
【0045】
次に、底部17は、
図8(a)、(b)、(c)に示すように、可撓性を有するシート6bからなる底面部18と、底面部18の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した底部フレーム体20とで構成しており、底面部18と底部フレーム体20の具体的な材料は、上述した壁面部5と壁部フレーム体15と同様である。
【0046】
本実施形態に係るパーティション1では、上述した材料からなる底部17を、
図8(a)に示すように角部が湾曲した略正方形状の1枚のシート6bにより底面部18を形成し、底面部18の外周部には可撓性を有する帯状のカバーシート19を折曲して全周に渡り底面部18と縫合(26)することで、
図8(b)、(c)に示すように当該部分の底部フレーム体20を内装している。
【0047】
なお、
図8(d)は、断面視円状のワイヤーを底部フレーム体20として内装した場合の参考図である。
【0048】
次に、連設部22は、可撓性を有するシート6cからなり、
図2~
図4に示すように、側部壁体3の下方に底部17を連設している。
【0049】
具体的には、連設部22の一方の端部を側部壁体3の中央の壁部4の壁面部5に接続し、他方の端部を底部17の底面部18に接続すると共に、連設部22を介して底部17が中央の壁部4の側に折曲自在に形成している。
【0050】
また、本実施形態に係るパーティション1では、連設部22の具体的な材料は、上述した壁面部5と底面部18と同様であり、
図4に示すように、矩形シート状の連設部22の上端を外側に折曲して壁面部5の下方中央部と縫合(26)により連設し、下端を外側に折曲して底面部18の端縁中央部近傍と縫合(26)により連設している。
【0051】
また、連設部22と壁面部5との接続高さtは、
図4に示すように壁部4の高さHの下方1/4以内の範囲に連設しているが、接続高さtは、壁部4の高さHの下方1/3以内の範囲であれば側部壁体3を安定して立設させることができる。
【0052】
なお、
図4に示すように、連設部22を介した側部壁体3と底部17との位置関係は、側部壁体3の下端と底部17の上端が近接する程度に形成することが望ましい。
【0053】
本実施形態では連設部22は可撓性を有する矩形シート状のものとして説明しているが、連設部22の形状や材質は本実施形態に限定されず、例えば、紐状や帯状等であってもよく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
【0054】
また、本実施形態に係るパーティション1の側部壁体3を構成するシート6aについては、部分的に透明部材を配設して窓を形成することや、シート6a全体を透明部材等で構成する等、本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
【0055】
以上、説明したように本実施形態に係るパーティション1は、略矩形状で略平坦に形成した壁部4を水平方向に2又は3枚連設した側部壁体3と、略矩形状で略平坦に形成した底部17と、側部壁体3の下方に底部17を連設する可撓性を有する連設部22と、からなり、壁部4は、可撓性を有するシート状の壁面部5と、壁面部5の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した壁部フレーム体15と、で構成し、側部壁体3は、隣接する各壁部4の各壁面部5が近接・離反自在となるよう各壁部4間に折曲部10を形成し、底部17は、可撓性を有するシート状の底面部18と、底面部18の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した底部フレーム体20と、で構成し、連設部22は、一方の端部を側部壁体3の何れかの壁部4の壁面部5に接続し、他方の端部を底部17の底面部18に接続すると共に、連設部22を介して底部17が連設部22で連設した壁部4の側に折曲自在に形成し、壁部4と底部17を略同形で略同大に形成することで全ての壁部4と底部17を重層自在に構成したことより、壁部4と底部17を重層することで全ての壁部フレーム体15と底部フレーム体20も重層状態となり、これらを一体として8の字状に捩じりながら中心に向けて圧縮することで携帯性に優れたコンパクトな略円盤状にまとめて収納することができる。
【0056】
しかも、収納時には弾性変形の状態で折曲した壁部フレーム体15と底部フレーム体20が収納状態から取り出すだけで可及的に元の状態に復帰することで容易にパーティション1として使用することができる。
【0057】
また、側部壁体3を平面視ヘ字状やコ字状として机上等にそのまま立設すると非常に不安定なところ、連設部22を介して壁面部5と連設した底部17が側部壁体3を下方に付勢するよう作用することで側部壁体3を安定して立設させることができる。
【0058】
更に、底部17上に作業対象となるモバイル機器や書籍、食事等を載置するだけで側部壁体3の立設を更に安定したものとすることができる。
【0059】
しかも、たとえ机上等がウィルス等で汚染されていたとしても底部17を有することで机上等に触れずに作業等を行なえるため衛生的であり、且つウィルス等の接触感染を防止することができる。
【0060】
また、壁部4が2枚であれば平面視ヘ字状、3枚であればコ字状として使用できるので、使用する場所や作業内容に応じて最適な枚数の物を選択できるだけでなく、3枚であれば左右何れかの壁部4を内側又は外側に折曲するだけで平面視ヘ字状として使用することができる。
【0061】
また、連設部22は、壁部4の高さの下方1/3以内の範囲に連設したことより、底部17による側部壁体3の下方への付勢を確実に行なうことができるので側部壁体3を安定して立設させることができる。
【0062】
更に、連設部22は、壁部4の高さの下方1/4以内の範囲に連設したことより、底部17による側部壁体3の下方への付勢を更に確実に行なうことができるので側部壁体3をより確実に安定して立設させることができる。
【0063】
また、壁部4と底部17は略正方形状に形成したことより、壁部4と底部17の重層がより容易となり、重層状態に一体となったパーティション1を8の字状に捩じりながら中心に向けて圧縮する作業もより容易におこなうことができる。
【0064】
また、側部壁体3は、1枚のシート6aにより全ての壁面部5を形成し、折曲部10に位置する壁部フレーム体15をシート6aと挟持して内装するシート状の壁部間補強部11を形成し、シート6aの上端縁7と下端縁8を内側に折曲して当該部分に位置する壁部フレーム体15を内装する端部内装部9を形成し、シート6aの左端部12と右端部13を内側に折曲して当該部分に位置する壁部フレーム体15を内装する端部補強部14を形成したことより、少ない部材で側部壁体3を構成することができるだけでなく、使用の際に負荷が掛かり易い折曲部10や端部を容易に補強することができる。
【0065】
更に、
図5(a)に示すように、隣接する壁部4間の上下sや端部の上下sに余計な間隙が形成されないため、ウィルス等の飛沫の拡散や進入をより確実に防止することができる。
【0066】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0067】
H 壁部の高さ
1 パーティション
3 側部壁体
4 壁部
5 壁面部
6a シート(側部壁体)
7 上端縁(側部壁体)
8 下端縁(側部壁体)
9 端部内装部
10 折曲部
11 壁部間補強部
12 左端部(側部壁体)
13 右端部(側部壁体)
14 端部補強部
15 壁部フレーム体
17 底部
18 底面部
20 底部フレーム体
22 連設部
【手続補正書】
【提出日】2021-12-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略矩形状で略平坦に形成した壁部を水平方向に2又は3枚連設した側部壁体と、
略矩形状で略平坦に形成した底部と、
前記側部壁体の下方に前記底部を連設する可撓性を有するシート状の連設部と、からなり、
前記壁部は、可撓性を有するシート状の壁面部と、前記壁面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した壁部フレーム体と、で構成し、
前記側部壁体は、隣接する各前記壁部の各前記壁面部が近接・離反自在となるよう各前記壁部間に折曲部を形成し、
前記底部は、可撓性を有するシート状の底面部と、前記底面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した底部フレーム体と、で構成し、
前記連設部は、一方の端部を前記側部壁体の何れかの前記壁部の前記壁面部の下方中央部において前記壁面部の高さの下方1/3以内で前記壁部フレーム体と干渉しない範囲に接続し、他方の端部を前記底部の前記底面部に接続し、前記側部壁体と前記底部を略平面に展開した際、前記連設部を介した前記側部壁体の下端と前記底部の上端が近接する程度に前記連設部を形成すると共に、前記連設部を介して前記底部が前記連設部で連設した前記壁部の側に折曲自在に形成し、
前記壁部と前記底部を略同形で略同大に形成することで全ての前記壁部と前記底部を重層自在に構成したことを特徴とするパーティション。
【請求項2】
前記連設部は、前記壁面部の下方中央部において前記壁部の高さの下方1/4以内で前記壁部フレーム体と干渉しない範囲に連設したことを特徴とする請求項1に記載のパーティション。
【請求項3】
前記壁部と前記底部は略正方形状に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のパーティション。
【請求項4】
前記側部壁体は、1枚のシートにより全ての前記壁面部を形成し、前記折曲部に位置する前記壁部フレーム体を前記シートと挟持して内装するシート状の壁部間補強部を形成し、前記シートの上下端縁を内側に折曲して当該部分に位置する前記壁部フレーム体を内装する端部内装部を形成し、前記シートの左右端部を内側に折曲して当該部分に位置する前記壁部フレーム体を内装する端部補強部を形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のパーティション。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
請求項1に係る発明では、略矩形状で略平坦に形成した壁部を水平方向に2又は3枚連設した側部壁体と、略矩形状で略平坦に形成した底部と、前記側部壁体の下方に前記底部を連設する可撓性を有するシート状の連設部と、からなり、前記壁部は、可撓性を有するシート状の壁面部と、前記壁面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した壁部フレーム体と、で構成し、前記側部壁体は、隣接する各前記壁部の各前記壁面部が近接・離反自在となるよう各前記壁部間に折曲部を形成し、前記底部は、可撓性を有するシート状の底面部と、前記底面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した底部フレーム体と、で構成し、前記連設部は、一方の端部を前記側部壁体の何れかの前記壁部の前記壁面部の下方中央部において前記壁面部の高さの下方1/3以内で前記壁部フレーム体と干渉しない範囲に接続し、他方の端部を前記底部の前記底面部に接続し、前記側部壁体と前記底部を略平面に展開した際、前記連設部を介した前記側部壁体の下端と前記底部の上端が近接する程度に前記連設部を形成すると共に、前記連設部を介して前記底部が前記連設部で連設した前記壁部の側に折曲自在に形成し、前記壁部と前記底部を略同形で略同大に形成することで全ての前記壁部と前記底部を重層自在に構成したことを特徴とするパーティションを提供せんとする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
請求項2に係る発明では、前記連設部は、前記壁面部の下方中央部において前記壁部の高さの下方1/4以内で前記壁部フレーム体と干渉しない範囲に連設したことを特徴とする請求項1に記載のパーティションを提供せんとする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
請求項3に係る発明では、前記壁部と前記底部は略正方形状に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のパーティションを提供せんとする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
請求項4に係る発明では、前記側部壁体は、1枚のシートにより全ての前記壁面部を形成し、前記折曲部に位置する前記壁部フレーム体を前記シートと挟持して内装するシート状の壁部間補強部を形成し、前記シートの上下端縁を内側に折曲して当該部分に位置する前記壁部フレーム体を内装する端部内装部を形成し、前記シートの左右端部を内側に折曲して当該部分に位置する前記壁部フレーム体を内装する端部補強部を形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のパーティションを提供せんとする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
請求項1記載の発明によれば、略矩形状で略平坦に形成した壁部を水平方向に2又は3枚連設した側部壁体と、略矩形状で略平坦に形成した底部と、側部壁体の下方に底部を連設する可撓性を有するシート状の連設部と、からなり、壁部は、可撓性を有するシート状の壁面部と、壁面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した壁部フレーム体と、で構成し、側部壁体は、隣接する各壁部の各壁面部が近接・離反自在となるよう各壁部間に折曲部を形成し、底部は、可撓性を有するシート状の底面部と、底面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した底部フレーム体と、で構成し、連設部は、一方の端部を側部壁体の何れかの壁部の壁面部の下方中央部において壁面部の高さの下方1/3以内で壁部フレーム体と干渉しない範囲に接続し、他方の端部を底部の底面部に接続し、側部壁体と底部を略平面に展開した際、連設部を介した側部壁体の下端と底部の上端が近接する程度に連設部を形成すると共に、連設部を介して底部が連設部で連設した壁部の側に折曲自在に形成し、壁部と底部を略同形で略同大に形成することで全ての壁部と底部を重層自在に構成したことより、壁部と底部を重層することで全ての壁部フレーム体と底部フレーム体も重層状態となり、これらを一体として8の字状に捩じりながら中心に向けて圧縮することで携帯性に優れたコンパクトな略円盤状にまとめて収納することができ、しかも、収納時には弾性変形の状態で折曲した壁部フレーム体と底部フレーム体が収納状態から取り出すだけで可及的に元の状態に復帰することで容易にパーティションとして使用することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
請求項2記載の発明によれば、連設部は、壁面部の下方中央部において壁部の高さの下方1/4以内で壁部フレーム体と干渉しない範囲に連設したことより、底部による側部壁体の下方への付勢を更に確実に行なうことができるので側部壁体をより確実に安定して立設させることができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
請求項3記載の発明によれば、壁部と底部は略正方形状に形成したことより、壁部と底部の重層がより容易となり、重層状態に一体となったパーティションを8の字状に捩じりながら中心に向けて圧縮する作業もより容易に行なうことができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
請求項4記載の発明によれば、側部壁体は、1枚のシートにより全ての壁面部を形成し、折曲部に位置する壁部フレーム体をシートと挟持して内装するシート状の壁部間補強部を形成し、シートの上下端縁を内側に折曲して当該部分に位置する壁部フレーム体を内装する端部内装部を形成し、シートの左右端部を内側に折曲して当該部分に位置する壁部フレーム体を内装する端部補強部を形成したことより、少ない部材で側部壁体を構成することができるだけでなく、使用の際に負荷が掛かり易い折曲部や端部を容易に補強することができる。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略矩形状で略平坦に形成した壁部を水平方向に2又は3枚連設した側部壁体と、
略矩形状で略平坦に形成した底部と、
前記側部壁体の下方に前記底部を連設する可撓性を有する矩形シート状の連設部と、からなり、
前記壁部は、可撓性を有するシート状の壁面部と、前記壁面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した壁部フレーム体と、で構成し、
前記側部壁体は、隣接する各前記壁部の各前記壁面部が近接・離反自在となるよう各前記壁部間に折曲部を形成し、
前記底部は、可撓性を有するシート状の底面部と、前記底面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した底部フレーム体と、で構成し、
前記連設部は、一方の端部を前記側部壁体の何れかの前記壁部の前記壁面部の下方中央部において前記壁面部の高さの下方1/3以内で前記壁部フレーム体と干渉しない範囲に接続し、他方の端部を前記底部の前記底面部に接続し、前記側部壁体と前記底部を略平面に展開した際、前記連設部を介した前記側部壁体の下端と前記底部の上端が近接する程度に前記連設部を形成すると共に、前記連設部を介して前記底部が前記連設部で連設した前記壁部の側に折曲自在に形成し、
前記壁部と前記底部を略正方形状で略同大に形成することで全ての前記壁部と前記底部を重層自在に構成したことを特徴とするパーティション。
【請求項2】
前記連設部は、前記壁面部の下方中央部において前記壁部の高さの下方1/4以内で前記壁部フレーム体と干渉しない範囲に連設したことを特徴とする請求項1に記載のパーティション。
【請求項3】
前記側部壁体は、1枚のシートにより全ての前記壁面部を形成し、前記折曲部に位置する前記壁部フレーム体を前記シートと挟持して内装するシート状の壁部間補強部を形成し、前記シートの上下端縁を内側に折曲して当該部分に位置する前記壁部フレーム体を内装する端部内装部を形成し、前記シートの左右端部を内側に折曲して当該部分に位置する前記壁部フレーム体を内装する端部補強部を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のパーティション。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
請求項1に係る発明では、略矩形状で略平坦に形成した壁部を水平方向に2又は3枚連設した側部壁体と、略矩形状で略平坦に形成した底部と、前記側部壁体の下方に前記底部を連設する可撓性を有する矩形シート状の連設部と、からなり、前記壁部は、可撓性を有するシート状の壁面部と、前記壁面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した壁部フレーム体と、で構成し、前記側部壁体は、隣接する各前記壁部の各前記壁面部が近接・離反自在となるよう各前記壁部間に折曲部を形成し、前記底部は、可撓性を有するシート状の底面部と、前記底面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した底部フレーム体と、で構成し、前記連設部は、一方の端部を前記側部壁体の何れかの前記壁部の前記壁面部の下方中央部において前記壁面部の高さの下方1/3以内で前記壁部フレーム体と干渉しない範囲に接続し、他方の端部を前記底部の前記底面部に接続し、前記側部壁体と前記底部を略平面に展開した際、前記連設部を介した前記側部壁体の下端と前記底部の上端が近接する程度に前記連設部を形成すると共に、前記連設部を介して前記底部が前記連設部で連設した前記壁部の側に折曲自在に形成し、前記壁部と前記底部を略正方形状で略同大に形成することで全ての前記壁部と前記底部を重層自在に構成したことを特徴とするパーティションを提供せんとする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
請求項3に係る発明では、前記側部壁体は、1枚のシートにより全ての前記壁面部を形成し、前記折曲部に位置する前記壁部フレーム体を前記シートと挟持して内装するシート状の壁部間補強部を形成し、前記シートの上下端縁を内側に折曲して当該部分に位置する前記壁部フレーム体を内装する端部内装部を形成し、前記シートの左右端部を内側に折曲して当該部分に位置する前記壁部フレーム体を内装する端部補強部を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のパーティションを提供せんとする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
請求項1記載の発明によれば、略矩形状で略平坦に形成した壁部を水平方向に2又は3枚連設した側部壁体と、略矩形状で略平坦に形成した底部と、側部壁体の下方に底部を連設する可撓性を有する矩形シート状の連設部と、からなり、壁部は、可撓性を有するシート状の壁面部と、壁面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した壁部フレーム体と、で構成し、側部壁体は、隣接する各壁部の各壁面部が近接・離反自在となるよう各壁部間に折曲部を形成し、底部は、可撓性を有するシート状の底面部と、底面部の外周部に内装した弾性変形可能なワイヤーを無端状に形成した底部フレーム体と、で構成し、連設部は、一方の端部を側部壁体の何れかの壁部の壁面部の下方中央部において壁面部の高さの下方1/3以内で壁部フレーム体と干渉しない範囲に接続し、他方の端部を底部の底面部に接続し、側部壁体と底部を略平面に展開した際、連設部を介した側部壁体の下端と底部の上端が近接する程度に連設部を形成すると共に、連設部を介して底部が連設部で連設した壁部の側に折曲自在に形成し、壁部と底部を略正方形状で略同大に形成することで全ての壁部と底部を重層自在に構成したことより、壁部と底部を重層することで全ての壁部フレーム体と底部フレーム体も重層状態となり、これらを一体として8の字状に捩じりながら中心に向けて圧縮することで携帯性に優れたコンパクトな略円盤状にまとめて収納することができ、しかも、収納時には弾性変形の状態で折曲した壁部フレーム体と底部フレーム体が収納状態から取り出すだけで可及的に元の状態に復帰することで容易にパーティションとして使用することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
請求項3記載の発明によれば、側部壁体は、1枚のシートにより全ての壁面部を形成し、折曲部に位置する壁部フレーム体をシートと挟持して内装するシート状の壁部間補強部を形成し、シートの上下端縁を内側に折曲して当該部分に位置する壁部フレーム体を内装する端部内装部を形成し、シートの左右端部を内側に折曲して当該部分に位置する壁部フレーム体を内装する端部補強部を形成したことより、少ない部材で側部壁体を構成することができるだけでなく、使用の際に負荷が掛かり易い折曲部や端部を容易に補強することができる。