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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023023723
(43)【公開日】2023-02-16
(54)【発明の名称】枕、プログラム、及び枕の制御方法
(51)【国際特許分類】
   A47G 9/10 20060101AFI20230209BHJP
【FI】
A47G9/10 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021129508
(22)【出願日】2021-08-06
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年5月13日に、(1)エンジニアをつなぐIT勉強会支援プラットフォームconnpassの「IoT縛りの勉強会!IoTLT vol.75@Youtube」のhttps://iotlt.connpass.com/event/210792/、(2)YouTubeのhttps://www.youtube.com/watch?v=xSVDfb_iss4&t=2376s、(3)Googleドキュメントのhttps://docs.google.com/presentation/d/1uudb_J7yBplan1m8Oa22_3u01wuxqJP8YP3aH55XUz8/edit#slide=id.gd9c4a4f27e_0_84にて発表 〔刊行物等〕 令和3年6月15日に(1)エンジニアをつなぐIT勉強会支援プラットフォームconnpassの「IoT縛りの勉強会!IoTLT vol.76@Youtube」のhttps://iotlt.connpass.com/event/213454/、(2)YouTubeのhttps://www.youtube.com/watch?v=xAws3XtmYzYにて発表 〔刊行物等〕 令和3年6月18日に、エンジニアをつなぐIT勉強会支援プラットフォームconnpassの「第13回ロボティクス勉強会」のhttps://robosemi.connpass.com/event/214634/にて発表 〔刊行物等〕 令和3年6月15日にslideshareのhttps://www.slideshare.net/YuichiKawamura/presentationsにて発表 〔刊行物等〕 令和3年6月15日にFacebook Group『成長するロボット枕「Pixx」クラファン応援ページ』のhttps://www.facebook.com/groups/544755243563826/aboutにて発表
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.THUNDERBOLT
(71)【出願人】
【識別番号】519370245
【氏名又は名称】Ax Robotix株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】川村 裕一
【テーマコード(参考)】
3B102
【Fターム(参考)】
3B102AA07
3B102AC02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】簡易な手段で適切な高さに設定することができる枕を提供する。
【解決手段】枕300は、3本以上の支柱と、頭部支持部と、高さ制御部とを備える。支柱は、ベッドの頭部側における中央部及び両側方部に配置され、高さ方向に伸縮可能に構成される。頭部支持部は、支柱に支持され、ユーザの頭部を支持可能に構成される。高さ制御部は、ユーザの寝姿勢情報と、参照情報とに基づいて、支柱の高さを制御する。参照情報は、ユーザの寝姿勢情報と、支柱の高さ情報との関係を示す情報である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
枕であって、
3本以上の支柱と、頭部支持部と、高さ制御部とを備え、
前記支柱は、ベッドの頭部側における中央部及び両側方部に配置され、高さ方向に伸縮可能に構成され、
前記頭部支持部は、前記支柱に支持され、ユーザの頭部を支持可能に構成され、
前記高さ制御部は、ユーザの寝姿勢情報と、参照情報とに基づいて、前記支柱の高さを制御し、
前記参照情報は、前記ユーザの寝姿勢情報と、前記支柱の高さ情報との関係を示す情報である、
枕。
【請求項2】
請求項1に記載の枕において、
前記高さ制御部は、前記支柱の高さを制御することで、寝姿勢状態におけるユーザの頭部の高さ及び角度を調整する、
枕。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の枕において、
荷重検知部を備え、
前記荷重検知部は、前記各支柱にかかる荷重を検知可能に構成され、
前記高さ制御部は、前記各支柱にかかる荷重と、参照情報とに基づいて、前記支柱の高さを制御し、
前記参照情報は、前記ユーザの寝姿勢情報と、前記各支柱にかかる荷重情報と、前記支柱の高さ情報との関係を示す情報である、
枕。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の枕において、
前記参照情報は、前記ユーザの寝姿勢情報と、前記支柱の高さ情報との関係を教師データとして、予め学習させた学習済みモデルである、
枕。
【請求項5】
請求項4に記載の枕において、
学習部を備え、
前記学習部は、前記ユーザの寝姿勢情報と、前記支柱の高さ情報との関係を教師データとして、前記学習済みモデルを生成又は更新する、
枕。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の枕において、
第1バーを備え、
前記第1バーは、前記ベッドの幅方向に平行になるように、前記中央部に配置される前記支柱に設けられ、
前記頭部支持部は、前記第1バーに支持される、
枕。
【請求項7】
請求項6に記載の枕において、
前記第1バーの長さは、80~130cmである、
枕。
【請求項8】
請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の枕において、
第2バーを備え、
前記第2バーは、前記ベッドの長さ方向に平行になるように、前記両側方部に配置される前記各支柱に設けられ、
前記頭部支持部は、前記第2バーに支持される、
枕。
【請求項9】
請求項8に記載の枕において、
前記第2バーの長さは、9~12cmである、
枕。
【請求項10】
請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の枕において、
通知部を備え、
前記通知部は、前記ユーザの寝姿勢情報に応じて、前記支柱の好適な高さを通知する、
枕。
【請求項11】
請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の枕において、
音検知部を備え、
前記高さ制御部は、前記音検知部で所定の周波数の音が検知された場合、前記支柱の高さを変更する、
枕。
【請求項12】
請求項1~請求項11のいずれか1項に記載の枕において、
前記頭部支持部は、メッシュ材から構成される、
枕。
【請求項13】
請求項1~請求項12のいずれか1項に記載の枕において、
連結部材を備え、
前記連結部材は、前記各支柱を連結する、
枕。
【請求項14】
プログラムであって、
請求項1~請求項13のいずれか1項に記載の枕の高さ制御部としてコンピュータを機能させる、
プログラム。
【請求項15】
コンピュータが実行する、枕の制御方法であって、
前記枕は、3本以上の支柱と、頭部支持部とを備え、
前記支柱は、ベッドの頭部側における中央部及び両側方部に配置され、高さ方向に伸縮可能に構成され、
前記頭部支持部は、前記支柱に支持され、ユーザの頭部を支持可能に構成され、
高さ制御工程を備え、
前記高さ制御工程では、ユーザの寝姿勢情報と、参照情報とに基づいて、前記支柱の高さを制御し、
前記参照情報は、前記ユーザの寝姿勢情報と、前記支柱の高さ情報との関係を示す情報である、
枕の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、枕、プログラム、及び枕の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
枕内に収納される弾性板材の枚数を変更することで、枕の高さを調整するシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-045388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたシステムでは、例えば、仰向け寝から横向き寝に体勢を変更する場合、弾性板材の枚数を手作業で変更しない限り、適切な高さの枕を得ることができない。したがって、頻繁に寝返りをするユーザにとって、適切な高さの枕を得ることが困難であった。
【0005】
本発明では、上記事情を鑑み、簡易な手段で適切な高さに設定することができる枕を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、枕が提供される。この枕は、3本以上の支柱と、頭部支持部と、高さ制御部とを備える。支柱は、ベッドの頭部側における中央部及び両側方部に配置され、高さ方向に伸縮可能に構成される。頭部支持部は、支柱に支持され、ユーザの頭部を支持可能に構成される。高さ制御部は、ユーザの寝姿勢情報と、参照情報とに基づいて、支柱の高さを制御する。参照情報は、ユーザの寝姿勢情報と、支柱の高さ情報との関係を示す情報である。
【0007】
上記の開示によれば、簡易な手段で適切な高さの枕を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る情報処理システム100を表す構成図である。
図2】枕300のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】ユーザ端末400のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】枕300(制御部310)によって実現される機能を示すブロック図である。
図5】枕300の構造を示す斜視図である。
図6】枕300の構造を示す平面図である。
図7】ユーザ600の頭部を頭部支持部380に乗せた状態を示す図である。
図8】枕300によって実行される情報処理の流れを示すアクティビティ図である。
図9】ユーザ600による枕300の使用状態を示す図である。
図10】ユーザ600による枕300の使用状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.ハードウェア構成
第1節では、本実施形態のハードウェア構成について説明する。
【0014】
1.1 情報処理システム100
図1は、本実施形態に係る情報処理システム100を表す構成図である。情報処理システム100は、サーバ装置200と、枕300と、ユーザ端末400とを備え、これらがネットワークを通じて接続されている。これらの構成要素についてさらに説明する。なお、サーバ装置200は、一般的なWEBサーバやデータベースサーバのことを示す。サーバ装置200のハードウェア構成は、枕300のハードウェア構成と略同様であるため、説明を省略する。ここで、情報処理システム100に例示されるシステムとは、1つ又はそれ以上の装置又は構成要素からなるものである。
【0015】
1.2 枕300
図2は、枕300のハードウェア構成を示すブロック図である。枕300は、制御部310と、記憶部320と、通信部350とを有し、これらの構成要素が枕300の内部において通信バス360を介して電気的に接続されている。なお、枕300は、後述のアクチュエータをさらに有するが、図2では省略している。各構成要素についてさらに説明する。
【0016】
制御部310は、枕300に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部310は、後述のアクチュエータの動作の制御も行う。制御部310は、例えば、不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部310は、記憶部320に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、枕300に係る種々の機能を実現する。すなわち、記憶部320に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部310によって具体的に実現されることで、制御部310に含まれる各機能部として実行されうる。これらについては、次節においてさらに詳述する。なお、制御部310は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部310を有するように実施してもよい。またそれらの組み合わせであってもよい。
【0017】
記憶部320は、枕300の情報処理に必要な様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部310によって実行される枕300に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。また、これらの組み合わせであってもよい。
【0018】
通信部350は、USB、IEEE1394、Thunderbolt、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、5G/LTE/3G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、枕300は、通信部350を介して、サーバ装置200及びユーザ端末400とネットワークを介して種々の情報を通信する。
【0019】
1.3 ユーザ端末400
図3は、ユーザ端末400のハードウェア構成を示すブロック図である。ユーザ端末400は、制御部410と、記憶部420と、表示情報生成部430と、入力受付部440と、通信部450とを有し、これらの構成要素がユーザ端末400の内部において通信バス460を介して電気的に接続されている。なお、ユーザ端末400のハードウェア構成を枕300に包含させることで、ユーザ端末400を不要とすることができる。制御部410、記憶部420及び通信部450の説明は、枕300における制御部310、記憶部320及び通信部350と略同様のため省略する。
【0020】
表示情報生成部430は、テキスト、画像(静止画及び動画を含む)を表示するものであり、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスに表示する情報を生成する。
【0021】
入力受付部440は、ユーザ端末400に種々の情報を入力するものであり、マウス、キーボード、ポインティングデバイス等から入力される信号を受け付ける。ユーザによってなされた操作入力は、命令信号として、通信バス460を介して制御部410に転送される。そして、制御部410は、必要に応じて所定の制御や演算を実行しうる。
【0022】
2.機能構成
第2節では、本実施形態の機能構成について説明する。前述の通り、記憶部320に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部310によって具体的に実現されることで、制御部310に含まれる各機能部として実行されうる。
【0023】
図4は、枕300(制御部310)によって実現される機能を示すブロック図である。具体的には、枕300(制御部310)は、高さ制御部311と、学習部312と、通知部313とを備える。
【0024】
高さ制御部311は、種々の物品の高さを制御するように構成される。例えば、高さ制御部311は、ユーザの寝姿勢情報と、参照情報とに基づいて、支柱の高さを制御する。
【0025】
学習部312は、種々の情報を機械学習するように構成される。例えば、学習部312は、ユーザの寝姿勢情報と、支柱の高さ情報との関係を教師データとして、学習済みモデルを生成又は更新する。学習済みモデルは、参照情報の一種であり、ユーザ600の寝姿勢情報と、支柱370及び支柱371の高さ情報との関係を示す情報である。ここで、機械学習のアルゴリズムは特に限定されず、k近傍法、ロジスティック回帰、サポートベクターマシン、ニューラルネットワーク、トピックモデル、混合ガウスモデル、遺伝的アルゴリズム等が適宜採用されればよい。
【0026】
通知部313は、種々の情報を通知するように構成される。例えば、通知部313は、ユーザの寝姿勢情報に応じて、支柱の好適な高さを通知する。
【0027】
3.枕300の構造
第3節では、本実施形態の枕300の構造について説明する。
【0028】
図5は、枕300の構造を示す斜視図である。図6は、枕300の構造を示す平面図である。具体的には、枕300は、支柱370及び支柱371と、連結部材372と、頭部支持部380と、第1バー381と、第2バー382と、荷重検知部391と、音検知部392とを備える。本実施形態では、支柱は、1本の支柱370と2本の支柱371とを示すが、合計で3本以上であればよく、適宜変更可能である。
【0029】
支柱370及び2本の支柱371は、高さ方向に伸縮可能に構成される。支柱370及び支柱371は、電気モータ、電磁ソレノイド、油圧シリンダ、空気圧シリンダ等のアクチュエータによって、伸縮可能に構成される。支柱370は、ベッド500の頭部側における中央部に配置される。支柱371は、ベッド500の頭部側における両側方部に配置される。支柱370及び支柱371は、例えば、スチール、鉄、アルミニウム等から形成されている。
【0030】
連結部材372は、支柱370と支柱371とをそれぞれ連結するように構成される。本実施形態では、連結部材372は、支柱370と一方の支柱371とを2本で、支柱370と他方の支柱371とを2本で、合計4本で各支柱を連結する。支柱370及び支柱371と、連結部材372とは、公知のジョイント部材を介して連結されればよい。連結部材372は、ベッド500に沿う形状に形成される。連結部材372は、例えば、スチール、鉄、アルミニウム等から形成されている。
【0031】
支柱370及び支柱371が連結部材372によって連結されると、支柱370及び支柱371を1つのユニットとして扱うことができる。したがって、支柱370及び支柱371を別々に扱う場合に比べて、ベッド500に対して、支柱370及び支柱371を容易に位置決めすることができる。
【0032】
頭部支持部380は、ユーザ600の頭部を支持可能に構成される。頭部支持部380は、支柱370及び支柱371に支持される。好ましくは、頭部支持部380は、後述する第1バー381及び第2バー382に支持される。頭部支持部380は、1本の支柱370及び2本の支柱371に支持されるため、3点で支持される。したがって、ユーザ600の頭部は、3点支持によって安定して支持される。頭部支持部380は、支柱370及び支柱371の高さに応じて、その高さが変わる。ユーザ600の頭部は、支柱370及び支柱371の高さに応じた頭部支持部380の高さの変更の結果、高さが変わる。本実施形態では、ユーザ600の頭部は、頭全体及び首部のことを示す。
【0033】
頭部支持部380は、例えば、洗濯バサミで第1バー381及び第2バー382に固定されてもよいし、磁石で第1バー381及び第2バー382に固定されてもよい。頭部支持部380は、布地から構成されてもよいが、好ましくは、メッシュ材から構成される。
【0034】
頭部支持部380がメッシュ材から構成されると、ユーザ600の頭部を頭部支持部380に乗せた場合、メッシュ材の通気性により、ユーザ600の頭部が冷却されやすくなる。これにより、枕300は、ユーザ600に、熟睡しやすい環境を提供することができる。
【0035】
第1バー381は、ベッド500の頭部側における中央部に配置される支柱370に設けられる。第1バー381は、ベッド500の幅方向に平行になるように、配置される。第1バー381は、洗濯バサミに応じた経を有してもよいし、磁石を有してもよい。第1バー381は、スチール、鉄、アルミニウム等の金属から形成されてもよいし、プラスチック等の樹脂から形成されてもよい。第1バー381の長さは、任意に設定可能であるが、好ましくは、80~130cmである。
【0036】
第1バー381が、ベッド500の幅方向に平行になるように、支柱370に設けられることにより、頭部支持部380は、ベッド500の幅方向に略均一な高さで支持される。したがって、ユーザ600の頭部を頭部支持部380に乗せた場合に、ユーザ600の頭部がベッド500の側方向に転がることを防止することができる。
【0037】
第1バー381の長さが、80~130cmであることにより、シングルベッドの幅サイズである97cm、セミダブルベッドの幅サイズである120cmに対応することができる。したがって、1人のユーザ600が枕300を好適に使用することができる。
【0038】
第2バー382は、ベッド500の頭部側における両側方部に配置される各支柱371に設けられる。第2バー382は、ベッド500の長さ方向に平行になるように、配置される。第2バー382は、洗濯バサミに応じた径を有してもよいし、磁石を有してもよい。第2バー382は、スチール、鉄、アルミニウム等の金属から形成されてもよいし、プラスチック等の樹脂から形成されてもよい。第2バー382の長さは、任意に設定可能であるが、好ましくは、9~12cmである。
【0039】
第2バー382が、ベッド500の長さ方向に平行になるように、支柱371に設けられることにより、頭部支持部380は、ベッド500の長さ方向に略均一な高さで支持される。したがって、ユーザ600の頭部を頭部支持部380に乗せた場合に、ユーザ600の首にかかる荷重を分散することができるため、ユーザ600は、頭部を安定させた状態で就寝することができる。
【0040】
図7は、ユーザ600の頭部を頭部支持部380に乗せた状態を示す図である。日本人の首の長さの平均は、男性で11cm、女性で9.4cmと言われている。本実施形態のように、第2バー382の長さが、9~12cmであることにより、ユーザ600の首の長さ610と略同じ長さとすることができる。したがって、ユーザ600の頭部を頭部支持部380に乗せた場合に、ユーザ600の首にかかる荷重をより分散することができるため、ユーザ600は、頭部をより安定させた状態で就寝することができる。
【0041】
荷重検知部391は、支柱370及び支柱371にかかる荷重を検知可能に構成される。荷重検知部391は、支柱370及び支柱371の底部にそれぞれ配置される。荷重検知部391は、例えば、ロードセルであってもよい。
【0042】
音検知部392は、様々な周波数の音、様々な強さの音を検知可能に構成される。音検知部392は、人間の可聴領域の音を検知できればよい。音検知部392は、例えば、支柱370や支柱371に取り付けられている。音検知部392は、例えば、マイクであってもよい。好ましくは、音検知部392は、複数の支柱(支柱370や支柱371)にそれぞれ取り付けられる。これにより、ユーザ600から発せられるイビキの音や歯ぎしりの音を立体的に検知可能となるため、例えばユーザ600の隣で眠る人から発せられる歯ぎしりの音や、別の部屋から聞こえるイビキの音によって、枕300が誤作動することを防止することができる。
【0043】
4.情報処理
第4節では、枕300の情報処理方法について説明する。この情報処理方法は、コンピュータが実行する、枕300の制御方法である。枕300は、3本以上の支柱(支柱370及び支柱371)と、頭部支持部380とを備える。支柱370は、ベッド500の頭部側における中央部に配置され、高さ方向に伸縮可能に構成される。支柱371は、ベッド500の頭部側における両側方部に配置され、高さ方向に伸縮可能に構成される。頭部支持部380は、支柱370及び支柱371に支持され、ユーザ600の頭部を支持可能に構成される。枕300の制御方法は、高さ制御工程を備える。高さ制御工程では、ユーザ600の寝姿勢情報と、参照情報とに基づいて、支柱370及び支柱371の高さを制御する。参照情報は、ユーザ600の寝姿勢情報と、支柱370及び支柱371の高さ情報との関係を示す情報である。
【0044】
図8は、枕300によって実行される情報処理の流れを示すアクティビティ図である。以下、このアクティビティ図の各アクティビティに沿って、説明するものとする。
【0045】
まず、ユーザ600は、枕300の初期設定を行う(アクティビティA110)。初期設定は、ユーザ600の仰向け寝の寝姿勢情報の登録、ユーザ600の横向き寝の寝姿勢情報の登録、リコメンド設定の登録、異音検知設定の登録等が挙げられる。
【0046】
寝姿勢情報の登録では、ユーザ600が枕300を使用して実際に就寝し、仰向け寝のときの枕300の高さ(支柱370及び支柱371の高さ)、横向き寝のときの枕300の高さ(支柱370及び支柱371の高さ)を登録する。このとき、ユーザ600自身が寝心地の良い枕300の高さを設定登録すればよい。
【0047】
また、仰向け寝の場合における支柱370及び支柱371にかかる荷重と、横向き寝の場合における支柱370及び支柱371にかかる荷重とは、荷重検知部391によって検知され、支柱370及び支柱371の高さ情報に紐付けられて、記憶部320に記憶される。すなわち、仰向け寝の場合と、横向き寝の場合とは、ユーザ600の寝姿勢の状態の違いにより、支柱370、支柱371にかかる荷重が変わるため、ユーザ600の寝姿勢情報と、支柱370及び支柱371にかかる荷重情報と、支柱370及び支柱371の高さ情報とは、互いに紐づいた関係となる。
【0048】
リコメンド設定の登録では、仰向け寝の場合の好適な枕300の高さ(支柱370及び支柱371の高さ)と、横向き寝の場合の好適な枕300の高さ(支柱370及び支柱371の高さ)とを、ユーザの寝姿勢(仰向け寝又は横向き寝)に応じて、通知するか否かを設定登録する。
【0049】
異音検知設定の登録では、所定の周波数の音が検知された場合に、枕300の高さ(支柱370及び支柱371の高さ)を変更するか否かを設定登録する。
【0050】
続いて、制御部310は、ユーザ600が就寝したか否かを判断する(アクティビティA120)。ここで、就寝とは、ユーザ600が枕300を使用して寝転んだ状態のことを示す。制御部310は、荷重検知部391で所定の荷重が検知された場合に、ユーザ600が就寝したと判断する。
【0051】
続いて、高さ制御部311は、ユーザ600の寝姿勢情報と、参照情報とに基づいて、支柱370及び支柱371の高さを制御する(アクティビティA130)。換言すると、高さ制御部311は、各支柱370,371にかかる荷重と、参照情報とに基づいて、支柱370及び支柱371の高さを制御する。
【0052】
すなわち、制御部310は、荷重検知部391からの荷重検知信号を受信し、これに基づいて、ユーザ600の寝姿勢(仰向け寝又は横向き寝)を判断する。そして、制御部310は、支柱370及び支柱371のアクチュエータに高さ制御信号を送信し、支柱370及び支柱371の高さを制御する。
【0053】
ここで、参照情報は、ユーザ600の寝姿勢情報と、支柱370及び支柱371の高さ情報との関係を示す情報である。より詳しくは、参照情報は、ユーザ600の寝姿勢情報と、支柱370及び支柱371にかかる荷重情報と、支柱370及び支柱371の高さ情報との関係を示す情報である。好ましくは、参照情報は、ユーザ600の寝姿勢情報と、支柱370及び支柱371の高さ情報との関係を教師データとして、予め学習させた学習済みモデルである。このように機械学習を用いることで、高精度に枕300の高さ(支柱370及び支柱371の高さ)を制御することができる。
【0054】
ここで、ユーザ600の寝姿勢情報と、支柱370及び支柱371にかかる荷重情報と、支柱370及び支柱371の高さ情報との関係とは、例えば、身長180cmの男性が仰向け寝をした場合、支柱370にかかる荷重が15kg、一方の支柱371にかかる荷重が12kg、他方の支柱371にかかる荷重が13kg、支柱370の高さが初期状態から+30cm、支柱371の高さが初期状態から+35cm、のような関係を示す。
【0055】
また、学習済みモデルは、Apple Watch(登録商標)、Fitbit(登録商標)、Oura Ring(登録商標)、Muse(商標)等の生体センサで取得された生体情報に基づいて、当該生体情報と、ユーザ600の寝姿勢情報と、支柱370及び支柱371の高さ情報との関係を教師データとして学習させたものであってもよい。この学習済みモデルによれば、枕300は、ユーザ600から取得した生体情報に基づいて、支柱370及び支柱371の高さを変更することで、ユーザ600に対してフィードバックすることができる。
【0056】
アクティビティA130で、ユーザ600の寝姿勢が仰向け寝であると判断された場合(アクティビティA130のYes)、高さ制御部311は、支柱370及び支柱371の高さを、予め設定した仰向け寝のときの高さに制御する(アクティビティA140)。一方、ユーザ600の寝姿勢が横向き寝であると判断された場合(アクティビティA130のNo)、高さ制御部311は、支柱370及び支柱371の高さを、予め設定した横向き寝のときの高さに制御する(アクティビティA150)。
【0057】
続いて、制御部310は、リコメンド設定が有効であるか否かを判断する(アクティビティA160)。リコメンド設定が有効である場合(アクティビティA160のYes)、通知部313は、ユーザ600の寝姿勢情報に応じて、支柱370及び支柱371の好適な高さを通知する(アクティビティA170)。すなわち、通信部350がユーザ600の寝姿勢情報に応じた支柱370及び支柱371の高さ情報をサーバ装置200から受信し、制御部310が、受信した高さ情報をユーザ600に通知する。通知の態様は、枕300に取り付けられた音声出力部(例えばスピーカ)又はユーザ端末400の音声出力部からの音声通知であってもよいし、ユーザ端末400の表示デバイスに表示させて通知することであってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
【0058】
支柱370及び支柱371の好適な高さは、次のように特定される。枕300の制御部310は、ユーザ600の情報(例えば、年齢、性別、身長、体重)と、ユーザ600の寝姿勢情報(仰向け寝又は横向き寝)と、枕300の高さ情報(支柱370及び支柱371の高さ)との関係を示す情報を、通信部350を介してサーバ装置200に送信する。複数の枕300から、上述の情報が送信されると、サーバ装置200には、ユーザ600の情報と、ユーザ600の寝姿勢情報と、枕300の高さ情報との関係を示す、複数の情報が記憶される。サーバ装置200は、上述の複数の情報を分類分けして記憶する。
【0059】
そして、枕300の制御部310は、特定のユーザ600の情報(例えば、年齢、性別、身長、体重)と、当該ユーザ600の寝姿勢情報(仰向け寝又は横向き寝)とに基づいて、該当する枕300の高さ情報(支柱370及び支柱371の高さ)を、サーバ装置200にリクエストする。枕300の通信部350は、該当する枕300の高さ情報を受信する。この受信した高さ情報が、支柱370及び支柱371の好適な高さに該当する。
【0060】
続いて、高さ制御部311は、アクティビティA170で通知した高さ情報に基づいて、支柱370及び支柱371の高さを制御する(アクティビティA180)。ここで、高さ制御部311は、リコメンド設定が有効であるとともに、リコメンドに応じた高さ自動変更設定が有効である場合に、アクティビティA180の処理を実行してもよい。
【0061】
続いて、制御部310は、異音検知設定が有効であるか否かを判断する(アクティビティA190)。異音検知設定が有効である場合(アクティビティA190のYes)、高さ制御部311は、音検知部392で所定の周波数の音が検知されると(アクティビティA200のYes)、支柱370及び支柱371の高さを変更する(アクティビティA210)。
【0062】
すなわち、制御部310は、音検知部392からの音検知信号を受信すると、記憶部320に記憶された支柱370及び支柱371の高さ情報を読み出し、高さ制御処理を実行することで、支柱370及び支柱371の高さを変更する。また、高さ制御部311は、所定の周波数の音に加えて、所定以上の大きさの音(例えば、50dB以上)が音検知部392で検知された場合に、支柱370及び支柱371の高さを変更するようにしてもよい。
【0063】
所定の周波数の音は、イビキの音や歯ぎしりの音に対応していればよく、ユーザ600毎に適宜設定すればよい。所定の周波数は、具体的には例えば、150,200,250,300,350,400,450,500,550,600,650,700,750,800,850,900,950,1000,1050,1100,1150,1200,1250,1300,1350,1400,1450,1500,1550,1600,1650,1700,1750,1800,1850,1900,1950,2000Hzであり、ここで例示した数値のいずれか2つの間の範囲内であってもよい。
【0064】
続いて、制御部310は、ユーザ600が起床したか否かを判断する(アクティビティA220)。すなわち、制御部310は、荷重検知部391から受信する荷重検知信号に基づいて、いずれの荷重検知部391においても、ユーザ600の頭部の荷重がかかっていない場合には、ユーザ600が起床したと判断する。
【0065】
続いて、学習部312は、ユーザ600の寝姿勢情報と、支柱370及び支柱371の高さ情報との関係を教師データとして、学習済みモデルを生成又は更新する(アクティビティA230)。すなわち、複数の枕300の動作中に得られる、複数のユーザ600の寝姿勢情報と、ユーザ600に対応する支柱370及び支柱371の高さ情報との関係を教師データとして、学習済みモデルを生成又は更新することができる。
【0066】
このように、実データを教師データとすることで、例えば特定のユーザ600に特化して学習させた学習済みモデルを生成することができ、当該ユーザ600に好適な支柱370及び支柱371の高さを提供することができる。特定のユーザ600に特化して学習させる場合、制御部310は、当該ユーザ600の情報(例えば、年齢、性別、身長、体重)に近い他のユーザの情報に紐付いた、当該他のユーザの寝姿勢情報(仰向け寝又は横向き寝)と、当該他のユーザの情報に紐付いた支柱370及び支柱371の高さ情報とを、サーバ装置200から受信し、受信した情報を使用して機械学習をすればよい。
【0067】
以上のように、高さ制御部311は、支柱370及び支柱371の高さを制御することで、寝姿勢状態におけるユーザ600の頭部の高さ及び角度を調整する。すなわち、例えば、支柱370の高さを支柱371の高さよりも高く制御した場合、ユーザ600の頭頂部が持ち上がることにより、ユーザ600の頭部が深くうなずく角度になる。一方、支柱370の高さを支柱371の高さよりも低く制御した場合、ユーザ600の頭頂部が垂れ下がることにより、ユーザ600の頭部が見上げる角度になる。また、それぞれの支柱371の高さを変更するように制御した場合、ユーザ600の頭部の静止状態におけるバランスが変わるため、ユーザ600の頭部が横を向く角度になる。
【0068】
図9及び図10は、ユーザ600による枕300の使用状態を示す図である。本実施形態の情報処理によれば、図9に示すように、ユーザ600が仰向け寝をしている場合は、ユーザ600の仰向け寝に対応して、支柱370及び支柱371の高さを制御することで、ユーザ600の頭部を乗せる部分である頭部支持部380を好適な高さに設定することができる。また、図10に示すように、ユーザ600が横向き寝をしている場合は、ユーザ600の横向き寝に対応して、支柱370及び支柱371の高さを制御することで、頭部支持部380を好適な高さに設定することができる。
【0069】
したがって、本実施形態の枕300は、仰向け寝と横向き寝とを頻繁に繰り返すユーザ600にとって、好適に使用される。すなわち、枕300は、仰向け寝と横向き寝の寝姿勢に応じて、自動的に高さを変えるため、ユーザ600に好適な就寝環境を提供することができる。
【0070】
本実施形態によれば、簡易な手段で適切な高さに設定することができる枕300を提供することができる。
【0071】
本実施形態の態様は、プログラムであってもよい。このプログラムは、枕300の高さ制御部311としてコンピュータを機能させる。
【0072】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0073】
本実施形態では、1人用の枕300として説明したが、これに限られず、例えば、2人で枕300を使用してもよい。この場合、例えば、枕300の初期設定において、2人が同時に枕300を使用して寝転び、双方が仰向け寝、双方が横向き寝、一方が仰向け寝で他方が横向き寝、一方が横向き寝で他方が仰向け寝の4パターンを登録すればよい。
【0074】
本実施形態では、ユーザ600の寝姿勢情報は、仰向け寝のときの情報及び横向き寝のときの情報として説明したが、これに限られず、例えば、仰向け寝と横向き寝の間の寝姿勢情報、うつ伏せ寝のときの情報に対応してもよい。この場合、例えば、枕300の初期設定において、ユーザ600は、仰向け寝及び横向き寝に加えて、仰向け寝と横向き寝の間の寝姿勢と、うつ伏せ寝とをそれぞれ実行し、各寝姿勢における支柱370及び支柱371の高さ情報を設定登録すればよい。
【0075】
次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記枕において、前記高さ制御部は、前記支柱の高さを制御することで、寝姿勢状態におけるユーザの頭部の高さ及び角度を調整する、枕。
前記枕において、荷重検知部を備え、前記荷重検知部は、前記各支柱にかかる荷重を検知可能に構成され、前記高さ制御部は、前記各支柱にかかる荷重と、参照情報とに基づいて、前記支柱の高さを制御し、前記参照情報は、前記ユーザの寝姿勢情報と、前記各支柱にかかる荷重情報と、前記支柱の高さ情報との関係を示す情報である、枕。
前記枕において、前記参照情報は、前記ユーザの寝姿勢情報と、前記支柱の高さ情報との関係を教師データとして、予め学習させた学習済みモデルである、枕。
前記枕において、学習部を備え、前記学習部は、前記ユーザの寝姿勢情報と、前記支柱の高さ情報との関係を教師データとして、前記学習済みモデルを生成又は更新する、枕。
前記枕において、第1バーを備え、前記第1バーは、前記ベッドの幅方向に平行になるように、前記中央部に配置される前記支柱に設けられ、前記頭部支持部は、前記第1バーに支持される、枕。
前記枕において、前記第1バーの長さは、80~130cmである、枕。
前記枕において、第2バーを備え、前記第2バーは、前記ベッドの長さ方向に平行になるように、前記両側方部に配置される前記各支柱に設けられ、前記頭部支持部は、前記第2バーに支持される、枕。
前記枕において、前記第2バーの長さは、9~12cmである、枕。
前記枕において、通知部を備え、前記通知部は、前記ユーザの寝姿勢情報に応じて、前記支柱の好適な高さを通知する、枕。
前記枕において、音検知部を備え、前記高さ制御部は、前記音検知部で所定の周波数の音が検知された場合、前記支柱の高さを変更する、枕。
前記枕において、前記頭部支持部は、メッシュ材から構成される、枕。
前記枕において、連結部材を備え、前記連結部材は、前記各支柱を連結する、枕。
プログラムであって、前記枕の高さ制御部としてコンピュータを機能させる、プログラム。
コンピュータが実行する、枕の制御方法であって、前記枕は、3本以上の支柱と、頭部支持部とを備え、前記支柱は、ベッドの頭部側における中央部及び両側方部に配置され、高さ方向に伸縮可能に構成され、前記頭部支持部は、前記支柱に支持され、ユーザの頭部を支持可能に構成され、高さ制御工程を備え、前記高さ制御工程では、ユーザの寝姿勢情報と、参照情報とに基づいて、前記支柱の高さを制御し、前記参照情報は、前記ユーザの寝姿勢情報と、前記支柱の高さ情報との関係を示す情報である、枕の制御方法。
もちろん、この限りではない。
【符号の説明】
【0076】
100 :情報処理システム
200 :サーバ装置
300 :枕
310 :制御部
311 :高さ制御部
312 :学習部
313 :通知部
320 :記憶部
350 :通信部
360 :通信バス
370 :支柱
371 :支柱
372 :連結部材
380 :頭部支持部
381 :第1バー
382 :第2バー
391 :荷重検知部
392 :音検知部
400 :ユーザ端末
410 :制御部
420 :記憶部
430 :表示情報生成部
440 :入力受付部
450 :通信部
460 :通信バス
500 :ベッド
600 :ユーザ
図1
図2
図3
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図6
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図10