(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023023733
(43)【公開日】2023-02-16
(54)【発明の名称】釣り針保持具
(51)【国際特許分類】
A01K 85/00 20060101AFI20230209BHJP
【FI】
A01K85/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021129523
(22)【出願日】2021-08-06
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】515031791
【氏名又は名称】株式会社 ジークラック
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】青木 邦充
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307BA39
2B307BA69
2B307BA70
(57)【要約】
【課題】ソフトルアーに形成される孔を小さくするとともに、ソフトルアーに対して正規の姿勢で取り付けることができる釣り針保持具を提供する。
【解決手段】釣り針保持具10は、ソフトルアーの外面に接触するように構成されたベース20と、ベース20から突出するとともにソフトルアーを貫通するように構成された先細状の軸30とを備えている。軸30は、ベース20に連結された基端30aと、軸30の軸線方向において基端30aとは反対側に位置する先端30bとを有している。軸30は、基端30aと先端30bとの間に位置するとともに釣り針が挿通されるように構成された挿通孔31を有している。軸30は、挿通孔31と先端30bとの間に位置するとともに、軸30から先端30bを含む部分が切除される際の目安となる位置を示す目印33を有している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトルアーに対して釣り針を保持するように構成され、樹脂材料により形成された釣り針保持具であって、
前記ソフトルアーの外面に接触するように構成されたベースと、
前記ベースから突出するとともに前記ソフトルアーを貫通するように構成された先細状の軸と、を備えており、
前記軸は、
前記ベースに連結された基端と、
前記軸の軸線方向において前記基端とは反対側に位置する先端と、
前記基端と前記先端との間に位置するとともに前記釣り針が挿通されるように構成された挿通孔と、
前記挿通孔と前記先端との間に位置するとともに、前記軸から前記先端を含む部分が切除される際の目安となる位置を示す目印と、を有している、
釣り針保持具。
【請求項2】
前記目印は、前記軸の軸線方向において前記目印と隣り合う部分よりも細いくびれ部である、
請求項1に記載の釣り針保持具。
【請求項3】
前記ベースは、
板状のベース本体と、
前記ベース本体から突出する突起と、を有しており、
前記突起は、前記ベース本体から前記軸が突出する方向と同一方向に突出するとともに前記ソフトルアーの内部に埋め込まれるように構成されている、
請求項1または請求項2に記載の釣り針保持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣り針保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ソフトルアー用仕掛け接続具(以下、接続具という)が開示されている。
この接続具は、釣り針を通すためのループ状部と、ソフトルアーに挿入するための胴体部と、ソフトルアーに挿入した胴体部がループ状部側へ抜けないようにするための抜け防止部とを有している。
【0003】
ループ状部は、金属材料からなる線状材を曲げ加工することにより形成されている。ループ状部の内径は、釣り針の外径よりも大きい。ループ状部には、熱収縮チューブが被せられている。
【0004】
釣り人が接続具を使用する際、まず、ループ状部をソフトルアーに突き刺すとともにソフトルアーから露出させる。次に、釣り人は、釣り針を熱収縮チューブに貫通させるとともにループ状部に挿入する。これにより、釣り針が接続具に対して保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に記載の接続具のループ状部は、胴体部よりも幅寸法の大きい円弧状である。そのため、ループ状部が突き刺されたソフトルアーには、ループ状部の形状に応じた比較的大きな貫通孔が形成される。こうした貫通孔の周囲では、ソフトルアーの強度が低下するため、ソフトルアーに亀裂が生じやすい。こうした亀裂の発生を抑える上では、上記貫通孔を小さくすることが好ましい。しかしながら、ループ状部は、金属材料を曲げ加工することにより形成されているため、ループ状部の大きさを小さくするためには自ずと限界がある。
【0007】
また、特許文献1に記載の接続具では、ループ状部が円弧状をなしているため、ソフトルアーに対してループ状部を突き刺す際の位置合わせの作業が煩雑となる。その結果、ソフトルアーに対して接続具を正規の姿勢で取り付けることが難しいおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための釣り針保持具は、ソフトルアーに対して釣り針を保持するように構成され、樹脂材料により形成された釣り針保持具であって、前記ソフトルアーの外面に接触するように構成されたベースと、前記ベースから突出するとともに前記ソフトルアーを貫通するように構成された先細状の軸と、を備えており、前記軸は、前記ベースに連結された基端と、前記軸の軸線方向において前記基端とは反対側に位置する先端と、前記基端と前記先端との間に位置するとともに前記釣り針が挿通されるように構成された挿通孔と、前記挿通孔と前記先端との間に位置するとともに、前記軸から前記先端を含む部分が切除される際の目安となる位置を示す目印と、を有している。
【0009】
同構成によれば、ソフトルアーに対して軸を突き刺すことで、軸の先端を含む部分がソフトルアーの外部に露出する。この状態において、切断工具などにより目印の位置にて軸から先端を含む部分が切除される。そして、挿通孔に釣り針が挿通されることによって、ソフトルアーに対して釣り針保持具を介して釣り針が保持される。
【0010】
ここで、上記構成によれば、軸が先細状であることから、釣り人は、ソフトルアーに対して軸を突き刺す際の方向を目視にて確認しやすくなる。これにより、釣り人は、ソフトルアーに対して釣り針保持具を正規の姿勢で容易に取り付けることができる。
【0011】
また、上記構成によれば、釣り針保持具が樹脂製であるため、軸のうち挿通孔を含む部分の幅寸法を小さくできる。また、軸が先細状である。これらのことから、軸が突き刺されることによってソフトルアーに形成される孔を小さくできる。
【0012】
また、上記構成によれば、挿通孔の大きさ(最小幅)を釣り針の外径よりも僅かに小さく設定することで、釣り針が挿通される際に挿通孔が広がるように軸が弾性変形する。そして、軸の復元力によって、釣り針に対して挿通孔の内面が押し付けられるようになるため、釣り針保持具による釣り針の保持力を向上させることができる。
【0013】
また、上記構成によれば、軸から先端を含む部分が切除されることで、ソフトルアーからの軸の突出量が小さくなる。これにより、ソフトルアーの使用時において軸が邪魔になることを抑制できるとともに、魚に対して違和感を与えることを抑制できる。
【0014】
上記釣り針保持具において、前記目印は、前記軸の軸線方向において前記目印と隣り合う部分よりも細いくびれ部であることが好ましい。
同構成によれば、目印がくびれ部によって構成されているため、釣り人は、目印を視認しやすくなるとともに、切断工具の刃先の位置を目印に合わせやすくなる。このため、釣り人は、目印の位置にて軸から先端を含む部分を容易に切除することができる。
【0015】
上記釣り針保持具において、前記ベースは、板状のベース本体と、前記ベース本体から突出する突起と、を有しており、前記突起は、前記ベース本体から前記軸が突出する方向と同一方向に突出するとともに前記ソフトルアーの内部に埋め込まれるように構成されていることが好ましい。
【0016】
同構成によれば、釣り人は、ベース本体をソフトルアーの外面に向けて押圧することで、ソフトルアーに軸を容易に突き刺すことができる。またこのとき、ソフトルアーの内部に突起が埋め込まれる。これにより、ソフトルアーに対して軸を中心に釣り針保持具が回転することを抑制できる。したがって、ソフトルアーに対する釣り針の位置決めを的確に行うことができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ソフトルアーに形成される孔を小さくするとともに、ソフトルアーに対して釣り針保持具を正規の姿勢で取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図2】
図2は、釣り針保持具とソフトルアーとを分解して示す分解斜視図である。
【
図3】
図3は、ソフトルアーに突き刺された釣り針保持具を示す断面図である。
【
図4】
図4は、
図3の4-4線に沿った断面図であって、釣り針保持具の軸が切除された状態を示す断面図である。
【
図5】
図5は、釣り針保持具の挿通孔に釣り針が挿通された状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、
図1~
図5を参照して、釣り針保持具の一実施形態について説明する。
(釣り針保持具10)
図1及び
図2に示すように、釣り針保持具10(以下、保持具10という)は、疑似餌であるソフトルアー100に対して釣り針201(
図5参照)を保持するためのものである。
【0020】
図1に示すように、保持具10は、ベース20と、ベース20から突出する軸30とを有している。ベース20と軸30とは、一体に形成されている。保持具10は、例えばポリプロピレン(PP)などの樹脂材料により形成されている。
【0021】
以降において、軸30の軸線方向を単に軸線方向と称する。
(ベース20)
図1、
図3及び
図4に示すように、ベース20は、ベース本体21と、ベース本体21から突出する複数の突起22とを有している。ベース20は、例えば、2つの突起22を有している。ベース本体21は、ソフトルアー100の外面に接触するように構成されている。各突起22は、ソフトルアー100の内部に埋め込まれるように構成されている。
【0022】
ベース本体21は、板状をなしている。より詳しくは、ベース本体21は、長辺及び短辺を有する長方形板状をなしている。ベース本体21は、長辺方向の両側ほど軸30の突出方向に向かうように円弧状に湾曲している。
【0023】
2つの突起22は、ベース本体21の長辺方向における両端から、軸30が突出する方向と同一方向に突出している。2つの突起22は、軸30を挟んで互いに反対側に設けられている。各突起22は、先細状をなしている。
【0024】
(軸30)
軸30は、ソフトルアー100を貫通するように構成されている。軸30は、ベース本体21の中央から突出している。軸30は、先細状をなしている。軸30は、全体として略円柱状をなしている。
【0025】
図1に示すように、軸30は、ベース本体21に連結された基端30aと、軸線方向において基端30aとは反対側に位置する先端30bとを有している。
軸30は、釣り針201(
図5参照)が挿通されるように構成された挿通孔31を有している。挿通孔31は、基端30aと先端30bとの間に位置している。挿通孔31は、軸線方向に直交する方向において軸30を貫通している。挿通孔31の軸線方向、すなわち挿通孔31の開口方向は、ベース本体21の短辺方向と一致している。挿通孔31は、正面視において軸線方向に長い長円状をなしている。
【0026】
軸30には、軸線方向において挿通孔31を挟んで互いに反対側に位置する2つの環状部32が設けられている。各環状部32は、軸30の外周側に突出するとともに軸30の全周にわたって設けられている。
【0027】
軸30は、挿通孔31と先端30bとの間に位置するとともに、軸30から先端30bを含む部分が切除される際の目安となる位置を示す目印33を有している。
目印33は、軸線方向において目印33と隣り合う部分よりも細いくびれ部34である。くびれ部34は、軸線方向において自身と隣り合う部分よりも縮径されている。したがって、くびれ部34は、軸線方向において自身と隣り合う部分よりも薄肉状に形成されているため、当該部分よりも脆弱である。
【0028】
(保持具10の使用方法)
次に、保持具10の使用方法について説明する。
まず、保持具10が適用されるソフトルアー100の一例について説明する。
【0029】
図2に示すように、ソフトルアー100は、例えば魚の形状を模した扁平形状をなしている。ソフトルアー100は、円柱状の胴体101と、胴体101から外周側に突出する複数の襞102とを有している。
【0030】
胴体101の長さ方向に直交する断面形状は、例えば長円状をなしている。複数の襞102は、胴体101の長さ方向に互いに間隔をおいて設けられている。各襞102は、胴体101の全周にわたって設けられている。したがって、ソフトルアー100は、蛇腹形状をなしている。
【0031】
以降において、便宜上、胴体101の断面形状における長軸方向及び短軸方向を単にそれぞれ長軸方向及び短軸方向と称する。また、ソフトルアー100の前側及び後側を単にそれぞれ前側及び後側と称する。なお、胴体101の長さ方向、長軸方向、及び短軸方向は互いに直交している。
【0032】
図3及び
図4に示すように、ソフトルアー100に保持具10を取り付ける際は、まず、胴体101の外面に軸30を突き刺して胴体101を貫通させる。軸30は、胴体101のうち互いに隣り合う2つの襞102同士の間の部分を貫通している。軸30は、短軸方向において胴体101を貫通している。
【0033】
次に、ベース本体21が胴体101の外面に接触するまで、保持具10をソフトルアー100に対して押し込む。このとき、ベース本体21の長辺方向が長軸方向と一致していることが好ましい。換言すると、挿通孔31の開口方向が胴体101の長さ方向と一致していることが好ましい。このとき、ベース20によって、保持具10がソフトルアー100から抜け止めされている。
【0034】
図4に示すように、ベース本体21が胴体101の外面に接触するまで押し込まれることで、2つの突起22が胴体101に突き刺さる。これにより、2つの突起22が胴体101の内部に埋め込まれる。
【0035】
ベース本体21が胴体101の外面に接触した状態において、軸30のうち挿通孔31が設けられた部分は、胴体101の内部に位置している。また、目印33は、胴体101の外部であって、互いに隣り合う2つの襞102同士の間に位置している。
【0036】
次に、図示しない切断工具などにより、目印33の位置にて軸30から先端30bを含む部分を切除する。なお、
図4では、軸30から切除された部分が二点鎖線にて示されている。
【0037】
図5に示すように、次に、釣り糸200が結ばれた釣り針201を、胴体101のうち保持具10よりも前側の部分に突き刺すとともに挿通孔31に挿通する。
その後、胴体101のうち保持具10よりも後側の部分から釣り針201の針先を露出させる。
【0038】
以上のようにして、釣り針201を胴体101に貫通させるとともに挿通孔31に挿通することによって、ソフトルアー100に対して釣り針201が保持される。
本実施形態の作用について説明する。
【0039】
ソフトルアー100に対して軸30を突き刺すことで、軸30の先端30bを含む部分がソフトルアー100の外部に露出する。この状態において、切断工具などにより目印33の位置にて軸30から先端30bを含む部分が切除される。そして、挿通孔31に釣り針201が挿通されることによって、ソフトルアー100に対して保持具10を介して釣り針201が保持される。
【0040】
本実施形態の効果について説明する。
(1)樹脂製の保持具10は、ソフトルアー100の外面に接触するように構成されたベース20と、ベース20から突出するとともにソフトルアー100を貫通するように構成された先細状の軸30とを備えている。軸30は、ベース20に連結された基端30aと、軸30の軸線方向において基端30aとは反対側に位置する先端30bとを有している。軸30は、基端30aと先端30bとの間に位置するとともに釣り針201が挿通されるように構成された挿通孔31を有している。軸30は、挿通孔31と先端30bとの間に位置するとともに、軸30から先端30bを含む部分が切除される際の目安となる位置を示す目印33を有している。
【0041】
こうした構成によれば、軸30が先細状であることから、釣り人は、ソフトルアー100に対して軸30を突き刺す際の方向を目視にて確認しやすくなる。これにより、釣り人は、ソフトルアー100に対して保持具10を正規の姿勢で容易に取り付けることができる。
【0042】
また、上記構成によれば、保持具10が樹脂製であるため、軸30のうち挿通孔31を含む部分の幅寸法を小さくできる。また、軸30が先細状である。これらのことから、軸30が突き刺されることによってソフトルアー100に形成される孔を小さくできる。
【0043】
また、上記構成によれば、挿通孔31の大きさ(最小幅)を釣り針201の外径よりも僅かに小さく設定することで、釣り針201が挿通される際に挿通孔31が広がるように軸30が弾性変形する。そして、軸30の復元力によって、釣り針201に対して挿通孔31の内面が押し付けられるようになるため、保持具10による釣り針201の保持力を向上させることができる。
【0044】
また、上記構成によれば、軸30から先端30bを含む部分が切除されることで、ソフトルアー100からの軸30の突出量が小さくなる。これにより、ソフトルアー100の使用時において軸30が邪魔になることを抑制できるとともに、魚に対して違和感を与えることを抑制できる。
【0045】
(2)目印33は、軸線方向において目印33と隣り合う部分よりも細いくびれ部34である。
こうした構成によれば、目印33がくびれ部34によって構成されているため、釣り人は、目印33を視認しやすくなるとともに、切断工具の刃先の位置を目印33に合わせやすくなる。このため、釣り人は、目印33の位置にて軸30から先端30bを含む部分を容易に切除することができる。
【0046】
(3)ベース20は、ベース本体21と、ベース本体21から突出する2つの突起22とを有している。各突起22は、ベース本体21から軸30が突出する方向と同一方向に突出するとともにソフトルアー100の内部に埋め込まれるように構成されている。
【0047】
こうした構成によれば、釣り人は、ベース本体21をソフトルアー100の外面に向けて押圧することで、ソフトルアー100に軸30を容易に突き刺すことができる。またこのとき、ソフトルアー100の内部に各突起22が埋め込まれる。これにより、ソフトルアー100に対して軸30を中心に保持具10が回転することを抑制できる。したがって、ソフトルアー100に対する釣り針201の位置決めを的確に行うことができる。
【0048】
(4)ベース本体21は、長辺及び短辺を有する長方形板状をなしている。
こうした構成によれば、釣り人は、ソフトルアー100に対して保持具10を用いる場合に、ベース本体21の短辺方向と胴体101の長さ方向とを一致させることで、互いに隣り合う2つの襞102同士の間にベース20を配置しやすくなる。ベース20が2つの襞102同士の間に位置することで、ベース20が視認されにくくなるため、魚に対して違和感を与えることを抑制できる。
【0049】
(5)挿通孔31の開口方向は、ベース本体21の短辺方向と一致している。
こうした構成によれば、釣り人は、ベース本体21の姿勢を確認することで挿通孔31の開口方向を想定することができる。このため、胴体101の内部に位置する挿通孔31に対して、釣り針201を挿入しやすくなる。
【0050】
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0051】
・挿通孔31の開口方向は、ベース本体21の長辺方向と一致していてもよい。この場合、ソフトルアー100に取り付けられた保持具10においては、挿通孔31の開口方向が胴体101の長軸方向と一致する。このため、釣り針201は、胴体101を長軸方向の一方から他方に向かって貫通することとなる。
【0052】
・ベース本体21の形状は、例えば平面状に延びる平板状などの湾曲していない形状であってもよい。
・ベース本体21の形状は、円板状であってもよいし、多角形板状であってもよい。
【0053】
・ベース本体21に挿通孔31の開口方向を示す目印が設けられていてもよい。
・ベース20は、1つの突起22を有していてもよいし、3つ以上の突起22を有していてもよい。
【0054】
・ベース20から各突起22が省略されてもよい。
・目印33は、軸30の外周面に設けられた溝、突起、模様、及び着色部などであってもよい。要は、目印33は、釣り人が視認可能なものであればよい。
【0055】
・挿通孔31は、釣り針201が挿通されていない状態において、軸30を貫通していなくてもよい。例えば、挿通孔31は、軸30と一体または別体の薄膜によって閉塞されていてもよい。この場合、釣り針201が薄膜を貫通することで、挿通孔31に釣り針201が挿通されることとなる。
【0056】
・保持具10は、ソフトルアー100とは異なる種々のソフトルアーに対して適用されてもよい。このとき、ソフトルアーに対する保持具10の姿勢は、釣り人によって適宜変更されてもよい。
【符号の説明】
【0057】
10…釣り針保持具
20…ベース
21…ベース本体
22…突起
30…軸
30a…基端
30b…先端
31…挿通孔
32…環状部
33…目印
34…くびれ部
100…ソフトルアー
101…胴体
102…襞
200…釣り糸
201…釣り針