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特開2023-23921学習支援装置、学習支援プログラムおよび学習支援方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023023921
(43)【公開日】2023-02-16
(54)【発明の名称】学習支援装置、学習支援プログラムおよび学習支援方法
(51)【国際特許分類】
   G09B 19/00 20060101AFI20230209BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20230209BHJP
   G09B 19/06 20060101ALN20230209BHJP
【FI】
G09B19/00 Z
G06Q50/20
G09B19/06
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021129891
(22)【出願日】2021-08-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-02-14
(71)【出願人】
【識別番号】518298991
【氏名又は名称】ACラーニング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135781
【弁理士】
【氏名又は名称】西原 広徳
(74)【代理人】
【識別番号】100217227
【弁理士】
【氏名又は名称】野呂 亮仁
(72)【発明者】
【氏名】大野 元郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】暗記学習の効率を高めることができる。
【解決手段】学習支援端末1は、ユーザによる操作入力を受け付ける入力部12を備え、暗記学習に用いる学習支援画面の背景画像を設定し、文字、数字、記号またはこれらの組み合わせで構成される暗記事項の入力を受け付け、暗記事項を連想させるアイテム画像を設定し、暗記事項および当該暗記事項を連想させるアイテム画像を登録する背景画像上の登録位置を設定する。学習支援端末1は、暗記学習を実施する際に、学習支援画面に背景画像を表示し、暗記事項を表示し、暗記事項を連想させるアイテム画像を表示し、暗記事項および当該暗記事項を連想させるアイテム画像が登録された背景画像上の登録位置を表示する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
暗記学習に用いる学習支援画面に背景画像を表示する背景画像表示手段と、
文字、数字、記号またはこれらの組み合わせで構成される暗記事項を表示する暗記事項表示手段と、
前記暗記事項を連想させるアイテム画像を表示するアイテム画像表示手段と、
前記暗記事項および当該暗記事項を連想させる前記アイテム画像が登録された前記背景画像上の登録位置を表示する登録位置表示手段を備える
学習支援装置。
【請求項2】
前記背景画像は、或るロケーションにおける画像であり、
前記背景画像表示手段は、共通のロケーションにおける複数の前記背景画像を切り替えて表示する
請求項1記載の学習支援装置。
【請求項3】
前記暗記事項は少なくとも1つの単語を含み、
前記アイテム画像表示手段は、前記暗記事項に含まれるキーワードを連想させるアイテム画像を表示する
請求項1または2記載の学習支援装置。
【請求項4】
ユーザによる操作入力を受け付ける入力手段と、
暗記学習に用いる学習支援画面の背景画像を設定する背景画像設定手段と、
文字、数字、記号またはこれらの組み合わせで構成される暗記事項の入力を受け付ける暗記事項入力手段と、
前記暗記事項を連想させるアイテム画像を設定するアイテム画像設定手段と、
前記暗記事項および当該暗記事項を連想させる前記アイテム画像を登録する前記背景画像上の登録位置を設定する登録位置設定手段を備える
請求項1、2または3記載の学習支援装置。
【請求項5】
前記アイテム画像を記憶するアイテム画像記憶手段を備え、
前記アイテム画像記憶手段は、前記アイテム画像である画像データと、当該画像データに関連づけるための文字データを関連づけて記憶し、
前記アイテム画像設定手段は、
前記暗記事項に含まれている単語に関連する文字が前記文字データに含まれている前記アイテム画像を前記アイテム画像記憶手段から抽出して表示し、
表示した前記アイテム画像の中から選択を受け付ける構成である
請求項4記載の学習支援装置。
【請求項6】
コンピュータを、
暗記学習に用いる学習支援画面に背景画像を表示する背景画像表示手段と、
文字、数字、記号またはこれらの組み合わせで構成される暗記事項を表示する暗記事項表示手段と、
前記暗記事項を連想させるアイテム画像を表示するアイテム画像表示手段と、
前記暗記事項および当該暗記事項を連想させる前記アイテム画像が登録された前記背景画像上の登録位置を表示する登録位置表示手段として機能させる
学習支援プログラム。
【請求項7】
暗記学習に用いる学習支援画面に背景画像を表示し、
文字、数字、記号またはこれらの組み合わせで構成される暗記事項を表示し、
前記暗記事項を連想させるアイテム画像を表示し、
前記暗記事項および当該暗記事項を連想させる前記アイテム画像が登録された前記背景画像上の登録位置を表示する
学習支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、コンピュータを利用して暗記学習の効率を高めるような、学習支援装置、学習支援プログラムおよび学習支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、暗記学習を支援する暗記支援プログラムとして、電子計算機に、暗記対象を撮影して得られた実写暗記対象画像を記録し、実写暗記対象画像のうち、暗記対象となる情報などに対応する領域を不可視化し、不可視化した領域に対応する情報が入力された場合に不可視化した領域を可視化する暗記支援プログラムが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、単に暗記対象となる情報を不可視化し、正確に暗記できていた場合に不可視化した領域を可視化することは、学習効果を確認する方法としては有効であるものの、記憶を定着させる方法、すなわち暗記学習の方法としては効率が良いとは言えず、学習効率の観点で改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-171084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、上述の問題に鑑みて、暗記学習の効率を高めることができる、学習支援装置、学習支援プログラムおよび学習支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、ユーザによる操作入力を受け付ける入力手段と、暗記学習に用いる学習支援画面の背景画像を設定する背景画像設定手段と、文字、数字、記号またはこれらの組み合わせで構成される暗記事項の入力を受け付ける暗記事項入力手段と、前記暗記事項を連想させるアイテム画像を設定するアイテム画像設定手段と、前記暗記事項および当該暗記事項を連想させる前記アイテム画像を登録する前記背景画像上の登録位置を設定する登録位置設定手段を備える学習支援装置、学習支援プログラムおよび学習支援方法であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明により、暗記事項に対し、暗記事項を連想させるアイテム画像および背景画像上の登録位置を関連付けることによって、暗記学習の効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】この発明の学習支援端末の構成の一例を示す説明図。
図2】学習支援端末の補助記憶部に記憶されるデータの一例を示す説明図。
図3】学習用データのデータ構造の一例を示す説明図。
図4A】登録画面の画面構成の一例を示す説明図。
図4B】登録画面の画面構成の他の例を示す説明図。
図4C】登録画面の画面構成の他の例を示す説明図。
図4D】登録画面の画面構成の他の例を示す説明図。
図4E】登録画面の画面構成の他の例を示す説明図。
図4F】登録画面の画面構成の他の例を示す説明図。
図4G】登録画面の画面構成の他の例を示す説明図。
図4H】登録画面の画面構成の他の例を示す説明図。
図5】学習支援端末の制御部が実行する学習用データ作成処理のフロー図。
図6A】学習支援画面の画面構成の一例を示す説明図。
図6B】学習支援画面の画面構成の他の例を示す説明図。
図6C】学習支援画面の画面構成の他の例を示す説明図。
図7】学習支援端末を含む学習支援システムの構成の一例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態は、適宜の空間内(例えば屋内、野外など)における場所(例えばテーブルやドアや椅子のある場所、あるいは木や花や川のある場所等)毎に暗記事項(例えば外国語単語、外国語文、言葉、数式、歴史事項等)を配置し、各暗記事項にそれを連想させるアイテムを割り当てて、多数の暗記事項を効率よく暗記する暗記手法を用いて暗記することを支援するためのシステムである。このために、その空間を撮影した1以上の写真を背景写真として用い、場所毎に暗記事項を設定し、各暗記事項を連想させるアイテムを登録して、出来上がった暗記ツールを見て暗記するといった利用を想定している。以下、この発明の一実施形態を図面と共に説明する。
<システム構成>
【0010】
図1は、学習支援端末(学習支援装置)1の構成の一例を示すブロック図である。学習支援端末1は、文字、数字、記号またはこれらの組み合わせで構成され、テキスト形式で表現される事項(暗記事項)を暗記する暗記学習を行うための暗記学習機能を有する電子機器(コンピュータ)である。学習支援端末1は、少なくとも表示装置および入力装置を備えるコンピュータであり、デスクトップPC、タブレットPC、スマートフォン、フィーチャーフォンおよび携帯型ゲーム機等などの汎用のコンピュータ(端末)で構成される。学習支援端末1は、好ましくは、可搬型のコンピュータ(携帯端末)である。
【0011】
図1に示すように、学習支援端末1は、制御部11、入力部12、表示部13、撮像部14、通信部15、および補助記憶部16を備える。入力部12、表示部13、撮像部14、通信部15、および補助記憶部16のそれぞれは、通信線(バス)を介して制御部11に接続される。
【0012】
制御部11は、演算部17および主記憶部18を含み、学習支援端末1における各種演算および制御動作を実行する。演算部17は、CPUまたはMPUなどを含む演算処理部である。主記憶部18は、RAM(DRAM)およびROMなどを含む。RAMは、演算部17のワーク領域およびバッファ領域として用いられる。ROMは、学習支援端末1の起動プログラムや各種情報についてのデフォルト値等を記憶する。
【0013】
入力部12は、学習支援端末1の利用者の操作入力を受け付ける入力部品と、入力部品と演算部17との間に介在する入力検出回路を含む。入力部品は、たとえばタッチパネル(タッチ入力手段)または/およびハードウェアの操作ボタンないし操作キーである。また、入力部品は、ポインタ入力手段としてのコンピュータマウス等を含むこともある。タッチパネルとしては、静電容量方式、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式など、任意の方式のものを用いることができる。入力検出回路は、各入力部品の操作(操作入力)に応じた操作信号ないし操作データを演算部17に出力する。
【0014】
表示部13は、ディスプレイ、およびディスプレイと演算部17との間に介在する表示制御回路を含む。ディスプレイとしては、たとえばLCD(液晶ディスプレイ)または有機ELディスプレイなどを用いることができる。表示制御回路は、GPUおよびVRAMなどを含む。演算部17の指示の下、GPUは、RAMに記憶された画像生成用のデータを用いてディスプレイに種々の画面(後述する登録画面100等)を表示するための表示画像データをVRAMに生成し、生成した表示画像データをディスプレイに出力する。
【0015】
入力部12がタッチパネルを有する場合には、タッチパネルは、表示部13のディスプレイの表示面上に重なるように設けられる。この場合、タッチパネルは、表示部13のディスプレイと協働して、タッチパネル付きディスプレイ(タッチパネルディスプレイ)を構成する。また、表示部13のディスプレイには、ソフトウェアキー(操作キー)を含むGUI(Graphical User Interface:グラフィカルユーザインタフェース)が表示される。この場合、GUI(操作画面)を介して操作入力を受け付けることができる。なお、ソフトウェアキーとは、たとえば表示部13のディスプレイの表示面にソフトウェア的に再現されたキーまたはアイコン(操作アイコン)のことをいう。以下、ソフトウェアキーのことを「アイコン」という。
【0016】
撮像部14は、撮像素子(イメージセンサ)およびフォーカスレンズ等を有し、撮像素子から取り込んだ可視光としての撮像光を、電気信号へと変換することによって撮像を行う。撮像素子の例としては、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の固体撮像素子が挙げられる。撮像部14から出力された撮像画像データは、主記憶部18または補助記憶部16に記憶される。
【0017】
通信部15は、インターネットのような公衆回線(公衆ネットワーク)に接続するための通信回路を含む。通信回路は、有線通信回路または無線通信回路であり、演算部17からの指示に従って、公衆回線を介して、他の電子機器(外部コンピュータ)と相互に通信可能に接続される。
【0018】
補助記憶部16は、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROMなどの他の不揮発性メモリで構成され、演算部17が学習支援端末1の動作を制御するためのプログラムおよび各種データなどを記憶する。
【0019】
学習支援端末1の補助記憶部16には、暗記学習用のアプリケーションを実行するためのデータなど、学習支援端末1で利用される各種データが記憶(登録)されている。また、補助記憶部16には、利用者の操作入力に応じて学習支援端末1の各種動作を実行するためのユーザプログラム16aと、学習支援端末1の動作に必要なユーザデータ16bとが記憶されている。
【0020】
ユーザプログラム16aおよびユーザデータ16bは、必要に応じて補助記憶部36から読み出され主記憶部18(RAM)に記憶される(展開される)。学習支援端末1の動作は、演算部17が主記憶部18(RAM)に展開されたユーザプログラム16aを実行することによって実現される。
【0021】
ユーザプログラム16aは、暗記学習用のアプリケーションを実行するためのプログラム等を含む。たとえば、ユーザプログラム16aは、撮像部14を制御して撮像画像を取得するための撮像プログラム、公衆回線を介して外部コンピュータから取得した画像または撮像部14で撮像した撮像画像を背景画像として登録するための背景画像登録プログラム、公衆回線を介して外部コンピュータから取得した画像または撮像部14で撮像した撮像画像をアイテム画像として登録するためのアイテム画像登録プログラム、暗記事項を登録するための暗記事項登録プログラム、暗記事項に関連付ける背景画像(登録背景画像)を設定するための登録背景画像設定プログラム、暗記事項に関連付けるアイテム画像(登録アイテム画像)を設定するための登録アイテム画像設定プログラム、暗記事項を登録する登録背景画像上の位置(登録位置)を設定するための位置設定プログラム、登録背景画像のデータ、暗記事項のデータ、登録アイテム画像のデータ、および登録位置のデータを含む学習用データを生成(登録)するための学習データ生成(学習データ登録)プログラム、学習用データを用いて暗記学習を実行する学習プログラム、および学習支援端末1が備える各種の機能を選択および実行するためのプログラム等を含む。ユーザデータ16bは、少なくとも、学習支援端末1の動作に必要なユーザの情報等のデータを含む。
【0022】
また、図示は省略するが、学習支援端末1は、通話機能を有しており、この通話機能に係るコンポーネント(スピーカおよびマイクなど)を備えている。なお、図1に示す学習支援端末1の構成は、単なる一例であり、これに限定される必要はない。たとえば、学習支援端末1には、SDカードなどの各種の記憶媒体(外部記憶媒体)からデータを読み出したり、外部記憶媒体にデータを書き込んだりするためのインターフェイス(外部記憶媒体接続部)が設けられていてもよい。
<データ構成>
【0023】
図2は学習支援端末1の補助記憶部16に記憶されるデータの一例を示す説明図である。図3は学習用データ30のデータ構造の一例を示す説明図である。図2に示すように、補助記憶部16には、単語データDB(データベース)20と、背景画像データDB(データベース)21と、アイテム画像データDB(データベース)22と、学習用データDB(データベース)23などが登録される。
【0024】
単語データDB20には、各種言語(日本語、英語、中国語、スペイン語、アラビア語、ヒンドゥー語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、韓国語等)における単語のデータ(単語データ)が区別可能に登録される。また、単語データのそれぞれは、発音(称呼)のデータ、綴字(綴り)のデータおよび意味のデータを含む。また、単語データには発音記号のデータが含まれることもある。
【0025】
背景画像データDB21には、暗記学習用のアプリケーションで使用される背景画像のデータ(背景画像データ)が登録される。背景画像は、少なくとも場所を特定できる何らかの対象を複数含む画像であり、全体が同じ色で模様がない無地の画像以外の画像である必要がある。たとえば、背景画像は、1以上の部屋があって部屋内にテーブルや椅子やドアや装飾物や窓や棚等の場所を特定できる複数の対象物が写っている建物内の画像、ドアや窓や屋根やベランダや庭等の場所を特定できる複数の対象物が写っている建物外の画像、木や花や川等の場所を特定できる複数の対象物が写っている風景画像など、記憶のための場所として指定できる対象物(道具等の物品やドアや植物等の移動しないもの)が複数含まれている画像であることが好ましい。また、この背景画像は、1つのロケーションについての複数の背景画像で一群の背景画像群として利用される。詳述すると、例えばある家(ロケーション)で玄関、リビング、ダイニング、キッチン、寝室、トイレ、風呂があるとすると、玄関内を撮影した玄関背景画像、リビングを撮影したリビング背景画像、ダイニングを撮影したダイニング背景画像、キッチンを撮影したキッチン背景画像、寝室を撮影した寝室背景画像、トイレを撮影したトイレ背景画像、および、風呂を撮影した風呂背景画像を、一群の背景画像群とすることができる。こうすることで、複数の背景画像を用いて、各背景画像に1以上の場所を指定できるため、多数の暗記事項を任意の背景画像の任意の場所に割り当てて暗記していくことが可能になる。
【0026】
アイテム画像データDB22には、暗記学習用のアプリケーションで使用されるアイテム画像のデータ(アイテム画像データ)が登録される。アイテム画像は、少なくとも1つの被写体(道具等の物品や人物等)の画像を含む画像である。すなわち、アイテム画像は、全体が同じ色で模様がない無地の画像以外の画像である。たとえば、アイテム画像は、動植物、物品(道具・用具等)、キャラクター、図形、記号、人体の一部等のアイテムを被写体とした画像である。アイテム画像は、被写体の種類に応じて単語に関連付けられている。具体的には、アイテム画像は、関連して登録される文字データとしての観念、名称、称呼、および単語の項目により、その被写体(アイテム)から連想される意味合い(観念)や、アイテムの名称(呼び名・称呼・発音)に関連する単語に関連付けられている。利用者は、アイテム画像を視認することによって、単語に関連する称呼や観念を脳内でイメージ化することができる。
【0027】
たとえば、日本語の「選択」という単語に関連したものであれば、「せんたく」という称呼を含む「洗濯挟み」を被写体としたアイテム画像(被写体の名称が関連するアイテム画像)や、選択したものを指し示す際に用いられる「指示棒(指差し棒)」を被写体としたアイテム画像(被写体から連想される観念が関連するアイテム画像)が関連付けられている。詳述すると、「洗濯挟み」を被写体としたアイテム画像には、名称に「洗濯挟み」、称呼に「せんたく,はさみ」、観念に「洗濯,選択,鋏、挟み、挟む」が登録されている。そして、「指示棒(指差し棒)」を被写体としたアイテム画像には、名称に「指示棒」、称呼に「しじ、しじぼう、ぼう」、観念に「指示、指す、選ぶ、選択」が登録されている。したがって、登録アイテム画像設定プログラムにより、日本語の「選択」に関連するアイテム画像として、アイテム画像データDB22から名称か観念か単語に「選択」があるか称呼に「せんたく」があるアイテム画像を抽出して(関連アイテム画像抽出処理)、「洗濯挟み」と「指示棒(指差し棒)」をアイテム画像の候補として画面に表示する(候補アイテム画像表示処理)ことができる。
【0028】
学習用データDB23には、暗記学習用のアプリケーションで使用される学習用データ30が登録される。図3に示すように、学習用データ30は、登録背景画像のデータ(登録背景画像データ)31、登録番号のデータ(登録番号データ)32、学習支援端末1の利用者が入力した暗記事項のデータ(暗記事項データ)33、および、登録アイテム画像のデータ(登録アイテム画像データ)34を含む。
【0029】
登録背景画像データ31は、登録された背景画像(登録背景画像)のデータであり、1つのロケーションに複数の登録背景画像が登録されている。このため、ロケーション毎に登録背景画像を選べるように、登録背景画像にはロケーションIDと画像IDが付与されている。ロケーションIDを選択すれば、そのロケーションで撮影された複数の登録背景画像が選択可能な状態となる。なお、登録背景画像データ31としては、1つのロケーションに1つの登録背景画像が登録されていてもよい。
【0030】
登録番号データ32は、登録番号自体の識別IDと、登録番号が関連付けられる登録背景画像を示す画像IDと、その登録背景画像で指定された位置を示す位置情報(座標あるいは画素)が登録されている。
【0031】
暗記事項データ33は、暗記したい事項が文字、図形、記号、又はこれらの組み合わせで登録されている。暗記したい事項は、例えば、「選択を振り反って分析する」といった1項目として登録される言葉、英単語と意味と発音のように3項目(複数項目)のセットとして登録される暗記事項など、適宜設定することができる。
【0032】
登録アイテム画像データ34は、アイテム画像の画像データと、この画像データを特定する画像ID(もしくは画像ファイル名)と、観念、名称、称呼、および単語で構成される文字データの項目で構成されており、文字データにおける観念、名称、称呼、および単語はそれぞれ1画像に複数登録できる構成となっている。
【0033】
学習支援端末1の補助記憶部16に登録される各種データは、必要に応じて補助記憶部16から読み出され主記憶部18(RAM)に展開される。学習支援端末1の動作は、主記憶部18に展開されたデータを用いて、演算部17が主記憶部18に記憶された学習支援端末1のユーザプログラム16aを実行することによって実現される。
<学習用データ作成処理の動作例>
【0034】
本発明の暗記学習用のアプリケーションは、暗記学習を支援するための学習用データ30を作成ないし修正する機能(学習用データ作成機能または学習用データ作成処理を行う機能)と、学習用データ30を利用して暗記学習を支援する機能(学習支援機能または学習支援処理を行う機能)とを有する。
【0035】
図4A図4Hは、登録画面100の画面構成の一例を示す説明図である。まず、図4A図4Hを参照して、学習用データ30を作成ないし修正する学習用データ作成処理の動作例を説明する。
【0036】
図4A図4Hに示すように、学習用データ30を新たに作成する学習用データ作成処理が実行されると、学習支援端末1の表示部13には、登録画面100が表示される。以下、図4A図4Hに示す登録画面100は、表示部13に表示されているものとする。
【0037】
登録画面100は、後述する学習支援画面において利用される学習用データ30を作成ないし修正(登録)するための画面であり、背景画像表示部101と、登録番号設定部102と、操作アイコン部103とを有する。
【0038】
背景画像表示部101は、登録背景画像を設定(登録)し、設定された登録背景画像101c(図4C等参照)を表示するために設けられる。また、背景画像表示部101は、登録画面100の大部分を占める領域に設けられ、具体的には、登録画面100の上端部から上下方向の中央よりも下側に亘って設けられる。また、初期状態(登録背景画像が設定される前の状態)においては、背景画像表示部101には、無地の画像に、「タップして背景画像を選択」というような、学習支援端末1の利用者に登録背景画像の設定を促すメッセージが表示される。
【0039】
背景画像表示部101の表示領域がタップ(操作)されると、図4Bに示すように、背景画像表示部101には、登録背景画像を設定するための背景画像設定ウインドウ(背景画像設定部)106が表示される。背景画像設定ウインドウ106には、補助記憶部16(背景画像データDB21)に登録されている背景画像の中から登録背景画像を設定する第1アイコン106aと、撮像部14で撮像した画像を登録背景画像として設定する第2アイコン106bとが設けられる。
【0040】
図示は省略するが、第1アイコン106a(図4B参照)が操作されると、補助記憶部16(背景画像データDB21)に登録済の背景画像が一覧表示され、登録済の背景画像の中から登録背景画像を設定(選択)することができる状態となる。最初の選択のときに1つの登録背景画像が選択されると、2枚目以降の登録背景画像は、その登録背景画像に設定されているロケーションIDと同じロケーションIDの登録背景画像から選択できるようになる。一方、第2アイコン106bが操作されると、背景画像登録プログラムに従って自動的に撮像部14が起動し、撮像部14で撮像した画像を登録背景画像として設定することができる状態となる。この場合は、2枚目の登録背景画像を登録する際にも撮像部が起動し、改めて撮像した画像を2枚目の登録背景画像として設定できる。なお、第2アイコン106bが操作され、撮像部14で撮像された画像のデータは、背景画像データとして背景画像データDB21に追加登録され、1枚目、2枚目と続く登録背景画像に同じロケーションID(ただし過去に使用されていないロケーションID)が付与され登録される。
【0041】
登録背景画像が設定されると、登録背景画像データ31が生成される。また、本実施例では、複数の登録背景画像を共通のロケーションIDで関連付けて登録することができる。また、複数の登録背景画像を登録する際に、複数の登録背景画像を共通のロケーションIDでグループ化して登録することができる。たとえば、建物内の同じ部屋を異なる角度から撮影した複数の画像や、パノラマ画像を分割した複数の画像のそれぞれを登録背景画像としてグループ化して登録することができる。また、グループ化された複数の登録背景画像は、グループ化された状態(共通のロケーションIDが付与された状態)で背景画像データDB21に追加登録される。この場合、グループ化された複数の登録背景画像は、グループ単位で背景画像データDB21から読み出すことも可能であり、また、画像単位で個別に背景画像データDB21から読み出すことも可能である。
【0042】
背景画像表示部101には、他の登録背景画像に切り替える機能が割り当てられた切り替えアイコン101aおよび切り替えアイコン101bが設けられる。本実施形態では、切り替えアイコン101aおよび切り替えアイコン101bのそれぞれは、左右の端部のそれぞれに配置される。また、切り替えアイコン101aおよび切り替えアイコン101bのそれぞれは、V字状の図形を90°回転させたようなアイコンであり、背景画像表示部101において互いに線対称となるように配置されている。なお、切り替えアイコン101aおよび切り替えアイコン101bのそれぞれは、上下方向の端部にそれぞれ配置されるようにしてもよい。これらのことは、後述する切り替えアイコン121aおよび切り替えアイコン121bについても同じである。
【0043】
切り替えアイコン101aまたは切り替えアイコン101bが操作されると、背景画像表示部101に表示されていた登録背景画像が他の登録背景画像に切り替わる。このとき、次の背景画像が設定されていなければ、新規の登録背景画像を追加できるように、登録背景画像が設定されていない状態で背景画像設定ウインドウ(背景画像設定部)106を表示する。これにより、1つのロケーションにおける複数の登録背景画像を、利用者の感覚的に左右方向に並べて配置できる。したがって、最初の登録背景画像は玄関、次はリビング、次はダイニング、次はキッチン、次はトイレ、次は風呂といったように、ロケーション内の登録背景画像を利用者自身が移動していくように分かりやすい順番に並べて配置(表示)できる。
【0044】
さらに、本実施例では、1つの登録背景画像には複数の暗記事項を登録できるようになっており、各暗記事項を区別するための番号(登録番号)が設定される。登録背景画像が設定されると、暗記事項の登録番号を設定する。図4Cに示すように、背景画像表示部101には、設定された登録背景画像101cが表示される。本実施例では、建物内の部屋(和室)の画像が登録背景画像101cとして設定されている。この登録背景画像101cには、画像の上半分左側に位置する暗い色の壁、画像の上半分右側に位置する明るい色の壁、画像の中央から下半分に亘って位置する明るい色の床、画像の中央から右側に亘って位置し、床に載置される座卓(机)、および座卓の天板の縁に沿って床に載置される2つの座布団が被写体として含まれている。
【0045】
登録番号設定部102は、登録番号を設定するために設けられ、背景画像表示部101の下方であって操作アイコン部103よりも上方(上下方向において背景画像表示部101と操作アイコン部103の間)に配置される。また、登録番号設定部102の近傍には、「番号に場所、暗記事項、アイテムを登録」というような、学習支援端末1の利用者に登録番号に場所(登録位置)、暗記事項、アイテムを関連付けて登録することを促すメッセージが表示される。
【0046】
登録番号設定部102には、複数の登録番号のそれぞれに対応する複数の番号アイコン102aおよびスクロールボタン102bが設けられる。複数の番号アイコン102aは、1番に対応するアイコンから順に左から右に並ぶように設けられており、図4Cに示す例では、1番に対応するアイコンから7番に対応するアイコンまで登録番号設定部102に表示されている。ただし、8番以降の番号アイコン102aも存在しており、スクロールボタン102bが操作されることによって、登録番号設定部102に表示される番号アイコン102aが切り替わる(スクロール表示される)。
【0047】
ただし、番号アイコン102aは、登録背景画像101cが設定されていない状態では、選択できないようにされている。たとえば、番号アイコン102aは、登録背景画像101cが設定されるまでは、グレーアウト表示されるか、あるいは薄い色で表示されるなどして、選択できないことが認識できるような表示態様で表示されている。
【0048】
複数の番号アイコン102aのうちのいずれかが選択されると、登録番号が設定され、登録背景画像データ31に関連付けられた登録番号データ32が生成される。なお、アイコンを選択する操作としては、タッチパネルにおけるタップ操作や、コンピュータマウス(マウスポインタ)によるクリック操作などがある。
【0049】
選択された番号アイコン102aは、選択された状態となり、強調表示される。アイコンを強調表示する方法としては、たとえば、選択された番号アイコン102aに模様が付されたり、適当な色彩が付されたり、選択された番号アイコン102aがハイライト表示されたりする。以下、アイコンを強調表示する場合の表示方法は上記の方法と同様である。
【0050】
登録番号が設定(選択)された状態で、背景画像表示部101に表示された登録背景画像101c上の任意の位置(例えば座布団が写っている位置など対象物がある位置)がタップにより指定(選択)されると、タップで指定された位置情報が設定中(選択中)の登録番号データ32に登録され、図4Dに示すように、指定(選択)された位置に登録位置表示画像107が表示される。登録位置表示画像107が表示される位置に、登録番号に関連付けられる暗記事項が登録されることになる。すなわち、利用者がタップした登録背景画像101c上の位置(登録位置)に暗記事項が登録される。このことは、利用者が登録背景画像101c上の任意の位置に暗記事項を登録する登録位置を設定することができるともいえる。なお、背景画像表示部101への操作によって登録位置が設定されるため、背景画像表示部101は登録位置を設定する登録位置設定部としての機能も有する。また、登録番号設定部102の番号アイコン102aが移動(ドラッグまたはスライド)可能に設けられており、番号アイコン102aが登録背景画像101c上の位置まで移動されることによって登録位置が設定されるようにしてもよい。
【0051】
図4Dに示す例では、登録番号「1番」に対応する番号アイコン102aが選択され、背景画像中の2つの座布団のうち、左側の座布団の中央付近の位置が登録位置として設定された場合を示している。登録位置が設定(画面上でタップされる等により指定)されると、その座標(または画素)が登録位置のデータである登録位置データとして登録番号データ32に登録される。登録位置データは、登録位置に対応する登録背景画像101c上(背景画像表示部101の表示領域)の座標データである。登録位置表示画像107は、その中心位置が登録位置に重なるように表示される。
【0052】
図示は省略するが、登録番号毎に、登録背景画像101c上の登録位置を設定することができる。ただし、各登録番号の登録位置のそれぞれは、他の登録番号の登録位置とは異なる位置に設定される。具体的には、2つの登録番号のそれぞれの登録位置に表示される登録位置表示画像107同士が重ならないように各登録番号の登録位置が設定される。すなわち、登録位置表示画像107が重なる位置に2つ以上の登録番号の登録位置を設定することはできない。
【0053】
なお、登録番号(数字)に代えて、番号のみ以外の識別情報(登録識別情報)を設定するようにしてもよい。登録識別情報としては、アルファベット、記号およびアルファベットと記号の組み合わせ等を用いることができる。また、登録識別情報としては、アルファベット、記号、数字のうち少なくとも2つの組み合わせを用いることができる。
【0054】
登録位置が設定されると、図4Eに示すように、背景画像表示部101には、登録番号に関連付けられる暗記事項を入力(設定)するための暗記事項入力ウインドウ(暗記事項入力部)108が表示される。暗記事項入力ウインドウ108の輪郭は、対応する登録位置表示画像107(登録位置)から吹き出した形(吹き出し形状)に形成されており、入力する暗記事項が登録背景画像101c上のいずれの位置に登録されるのかが認識できるようになっている。ウインドウの輪郭が吹き出し形状となっていることは、後述するアイテム画像設定ウインドウ109、候補アイテム画像選択ウインドウ110、および確認ウインドウ111も同様である。
【0055】
さらに、暗記事項入力ウインドウ108には、「暗記したい文を入力してください。」というような、学習支援端末1の利用者に暗記事項の入力を促すメッセージが表示される。
【0056】
暗記事項入力ウインドウ108には、暗記事項入力部108aと、暗記事項決定部108bとが設けられる。暗記事項入力部108aは、暗記事項に対応するテキストの入力を受け付けるテキストボックス(入力欄)を有する。暗記事項決定部108bは、暗記事項入力部108aに入力されたテキストを暗記事項として決定する機能が割り当てられたアイコン(決定アイコン)を有している。暗記事項決定部108bが選択されると、暗記事項入力部108aに入力された内容で、暗記事項が決定され、登録背景画像データ31および登録番号データ32に関連付けられた暗記事項データ33が生成される。本実施例では、「選択を振り反って分析する」というような、複数の単語を含む文章が暗記事項として決定されている。
【0057】
暗記事項が決定されると、図4Fに示すように、暗記事項に関連付けて登録する(暗記事項を連想するための)登録アイテム画像を設定するためのアイテム画像設定ウインドウ(アイテム画像設定部)109が表示される。
【0058】
アイテム画像設定ウインドウ109には、暗記事項がテキスト形式で表示される暗記事項表示部109aと、補助記憶部16(アイテム画像データDB22)に登録されているアイテム画像の中から登録アイテム画像を設定する第1アイコン109bと、撮像部14で撮像した画像を暗記事項に関連する登録アイテム画像として設定する第2アイコン109cとが設けられる。
【0059】
図示は省略するが、第1アイコン109bが選択されると、補助記憶部16(アイテム画像データDB22)に記憶されているアイテム画像が一覧表示され、補助記憶部16に記憶されているアイテム画像の中から登録アイテム画像を設定することができる状態となる。一方、第2アイコン109cが選択されると、アイテム画像登録プログラムに従って自動的に撮像部14が起動し、撮像部14で撮像した画像を登録アイテム画像として設定することができる状態となる。なお、第2アイコン109cが選択され、撮像部14で撮像された画像のデータは、アイテム画像データとしてアイテム画像データDB22に追加登録される。
【0060】
さらに、アイテム画像設定ウインドウ109には、「文の単語を選択し、アイテムを登録してください。文の単語を選択すると候補アイテムが表示されます。」というような、学習支援端末1の利用者に暗記事項に含まれる単語の選択を促すメッセージが表示される。ここで、暗記事項のテキスト情報には、形態素解析等の単語抽出処理が施されており、暗記事項に含まれる単語が抽出されている。暗記事項表示部109aにおいて、単語として認識された部分は、個別にアイコン化されており、個別に選択することができるようになっている。単語として認識された部分をタップ(選択)することによって、選択した部分に対応する単語を暗記事項中のキーワード(重要語)として設定することができる。すなわち、アイテム画像設定ウインドウ109は、暗記事項中のキーワードを設定するキーワード設定ウインドウ(キーワード設定部)としての機能も有する。
【0061】
暗記事項中のキーワードが設定されると、図4Gに示すように、キーワードに関連付けられているアイテム(候補アイテム)の画像(候補アイテム画像)を選択するための候補アイテム画像選択ウインドウ(候補アイテム画像選択部)110が表示される。
【0062】
候補アイテム画像選択ウインドウ110には、暗記事項がテキスト形式で表示される暗記事項表示部110aと、複数の候補アイテム画像110bと、スクロールボタン110cとが設けられる。暗記事項表示部110aでは、キーワードとして設定された単語については強調表示されている。たとえば、キーワードの部分に模様が付されたり、適当な色彩が付されたり、キーワードの部分の文字の大きさが大きく表示されたり、キーワードの部分の文字が太字で表示されたり、キーワードの部分の文字がハイライト表示されたりする。
【0063】
候補アイテム画像110bとしては、被写体(アイテム)から連想される意味合い(観念)がキーワードに関連する画像や、アイテムの名称(呼び名・称呼・発音)がキーワードに関連する画像が表示されている。候補アイテム画像選択ウインドウ110に表示された候補アイテム画像110bのうち、タップ(選択)された候補アイテム画像110bが、登録アイテム画像として設定される。
【0064】
図4Gに示す例では、「選択」という単語がキーワードに設定されており、「選択」という単語に関連する、「洗濯挟み」を被写体としたアイテム画像や、「指示棒(指差し棒)」を被写体としたアイテム画像が候補アイテム画像110bとして表示されている。スクロールボタン110cは、候補アイテム画像選択ウインドウ110に表示されている候補アイテム画像110bの他に、さらに候補アイテム画像110bが存在する場合に表示され、スクロールボタン110cが選択されることによって、候補アイテム画像選択ウインドウ110に表示される候補アイテム画像110bが切り替わる(スクロール表示される)。
【0065】
なお、キーワードは複数設定することができる。この場合、キーワード毎に、登録アイテム画像を設定することができる。具体的には、キーワードが設定される毎に、そのキーワードに関連付ける少なくとも1つ以上の登録アイテム画像を設定することができる。
【0066】
登録アイテム画像が設定されると、登録背景画像データ31、登録番号データ32、および暗記事項データ33に関連付けられた登録アイテム画像データ34が生成される。また、登録アイテム画像が設定されると、図4Hに示すように、登録位置、暗記事項、および登録アイテム画像を確認するための確認ウインドウ(確認部)111が表示される。確認ウインドウ111には、暗記事項がテキスト形式で表示される暗記事項表示部111aと、登録アイテム画像が表示される登録アイテム画像表示部111bとが設けられる。また、キーワードが設定されている場合、暗記事項表示部111aでは、キーワードが強調表示されている。また、確認ウインドウ111は、登録位置表示画像107(登録位置)から吹き出した形(吹き出し形状)に形成されている。
【0067】
図4Hに示す例では、第1のキーワード「選択」と第2のキーワード「分析」の2つのキーワードが設定されており、第1のキーワード「選択」に対応する第1のキーワード表示部111cと、第2のキーワード「分析」に対応する第2のキーワード表示部111dとが表示される。すなわち、登録アイテム画像表示部111bでは、キーワード毎の登録アイテム画像が表示されている。また、第1のキーワード「選択」に対応する第1の登録アイテム画像111eと、第2のキーワード「分析」に対応する第2の登録アイテム画像111fとが表示される。
【0068】
複数のキーワードが設定されている場合、同じキーワードに対応するキーワード表示部と登録アイテム画像とが互いに近傍に位置するように配置される。図4Hに示す例では、第1のキーワード表示部111cと第1の登録アイテム画像111eとが互いに近傍に位置するように配置され、第2のキーワード表示部111dと第2の登録アイテム画像111fとが互いに近傍に位置するように配置される。なお、図示は省略するが、キーワードが設定されていない場合には、登録アイテム画像表示部111bでは、暗記事項の全体に対して関連付けられた登録アイテム画像が表示される。
【0069】
操作アイコン部103は、登録画面100における各種操作を行うために設けられ、登録番号設定部102の下方(登録画面100の下端部)に配置される。操作アイコン部103には、開くアイコン103a、プレビューアイコン103b、および保存アイコン(登録アイコン)103cが設けられる。
【0070】
開くアイコン103aには、過去に登録(作成)した登録済の学習用データ30を開く(読み出す)機能が割り当てられている。図示は省略するが、開くアイコン103aが選択されると、登録済の学習用データ30が一覧表示され、登録済の学習用データ30を選択できる状態となる。登録済の学習用データ30を読み出した場合、登録背景画像の修正(変更)、暗記事項の修正(変更)、キーワードの修正(変更)、登録アイテム画像の修正(変更)等を行うことができる。
【0071】
プレビューアイコン103bには、作成中の学習用データ30をプレビュー表示する機能が割り当てられている。図示は省略するが、プレビューアイコン103bが選択されると、登録番号の順に、作成中の学習用データ30が連続してプレビュー表示されるか、あるいは、選択した登録番号の学習用データ30がプレビュー表示される。
【0072】
登録アイコン103cには、作成中の学習用データ30を登録する機能が割り当てられている。図示は省略するが、登録アイコン103cが選択されると、作成中の学習用データ30が補助記憶部16(学習用データDB23)に登録(記憶)される。
【0073】
学習用データ30は、基本的には、登録番号毎に作成されている。ただし、同じ登録背景画像に関連付けられる複数の学習用データ30が存在する場合には、同じ登録背景画像に関連付けられる複数の学習用データ30がグループ化され、1つのデータとして取り扱われる(1つのデータとして登録および読み出しが可能となる)ようにしてもよい。また、複数の登録背景画像がグループ化されており、グループ化されている複数の登録背景画像のそれぞれに関連付けられる複数の学習用データ30が存在する場合には、グループ化されている複数の登録背景画像のそれぞれに関連付けられる複数の学習用データ30がグループ化され、1つのデータとして取り扱われる(1つのデータとして登録および読み出しが可能となる)ようにしてもよい。
【0074】
以上のように、学習支援端末1は、ユーザによる操作入力を受け付ける入力部12を備え、暗記学習に用いる学習支援画面の背景画像を設定し(背景画像表示部101)、文字、数字、記号またはこれらの組み合わせで構成される暗記事項の入力を受け付け(暗記事項入力ウインドウ108)、暗記事項を連想させるアイテム画像を設定し(アイテム画像設定ウインドウ109)、暗記事項および当該暗記事項を連想させるアイテム画像を登録する登録背景画像上の登録位置を設定する(登録位置設定部としての機能も有する背景画像表示部101)ものである。
<学習用データ作成処理のフロー図>
図5は学習支援端末1の制御部11が実行する学習用データ作成処理のフロー図である。以下、図5を参照して学習用データ作成処理の流れを説明する。
【0075】
学習支援端末1の制御部11は、学習用データ作成処理を開始すると、背景画像設定ウインドウ106および登録番号設定部102を含む登録画面100を表示部13に表示して、背景画像設定ウインドウ106における利用者の操作入力に応じて登録背景画像を設定し(ステップS1)、登録番号設定部102における利用者の操作入力に応じて登録番号を設定し(ステップS2)、登録背景画像上の利用者が指定(選択)した位置(タップ位置)に応じて登録位置を設定し(ステップS3)、暗記事項入力ウインドウ108を表示し、暗記事項入力ウインドウ108における利用者の操作入力に応じて暗記事項の入力を受け付ける(ステップS4)。
【0076】
続いて、変数nを初期化(n=0)して(ステップS5)、変数nに1を加算(n+1)して(ステップS6)、アイテム画像設定ウインドウ109を表示し、アイテム画像設定ウインドウ109における利用者の操作入力に応じてn番目のキーワードを設定し(ステップS7)、候補アイテム画像選択ウインドウ110を表示し(ステップS8)、候補アイテム画像選択ウインドウ110における利用者の操作入力に応じてn番目のキーワードに関連する登録アイテム画像を設定し(ステップS9)、次のキーワードがあるかどうか、すなわち、次のキーワードが設定されたかどうかを判断する(ステップS10)。
【0077】
次のキーワードがある場合(ステップS10:YES)、ステップS6に戻り、ステップS6からステップS10の処理を行う。一方、次のキーワードがない場合(ステップS10:NO)、登録番号に係る学習用データを登録し(ステップS11)、学習用データ作成処理を終了する。なお、暗記事項の全体に対して関連付けられた登録アイテム画像を設定する場合(キーワードを設定しない場合)には、ステップS5~ステップS10を省略し、アイテム画像設定ウインドウ109における第1アイコン109bまたは第2アイコン109cから登録アイテム画像を設定するようにしてもよい。また、同じ背景画像について他の登録番号に係る学習用データを作成する場合は、ステップS11の後、ステップS2に戻り、ステップS2からステップS11の処理を行うようにしてもよい。
<学習支援処理の動作例>
【0078】
図6A図6Cは、学習支援処理に用いられる学習支援画面120の画面構成の一例を示す説明図である。以下、図6A図6Cを参照して、学習支援処理の動作例を説明する。
【0079】
図6A図6Cに示すように、学習用データ30を利用した学習支援処理が実行されると、学習支援端末1の表示部13には、学習支援画面120が表示される。以下、図6A図6Cに示す学習支援画面120は、表示部13に表示されているものとする。
【0080】
学習支援画面120は、学習用データ30を利用して暗記学習を支援するための画面であり、背景画像表示部121と、登録番号選択部122と、操作アイコン部123とを有する。なお、図6A図6Cに示す学習支援画面120は、学習用データ30が読み出された後の状態を示している。
【0081】
背景画像表示部121には、他の登録背景画像に切り替える機能が割り当てられた切り替えアイコン121aおよび切り替えアイコン121bと、学習用データ30に含まれる登録背景画像データ31が示す登録背景画像121cが表示される。
【0082】
切り替えアイコン121aまたは切り替えアイコン121bが選択されると、背景画像表示部121に表示されていた登録背景画像が他の登録背景画像に切り替わる。たとえば、共通のロケーションIDで関連付けて登録された複数の登録背景画像を切り替えて表示することができる。
【0083】
登録番号選択部122には、複数の登録番号のそれぞれに対応する複数の番号アイコン122aおよびスクロールボタン122bが設けられる。複数の番号アイコン122aのうちのいずれかが選択されると、すなわち、登録番号が選択されると、選択された番号アイコン122aが強調表示される。また、登録番号が選択されると、背景画像表示部121に、登録番号に関連付けられた登録位置表示部124が表示される。本実施例では、登録位置表示部124は、登録番号データ32に記憶されている登録番号を含む登録位置表示アイコンを有しており、登録位置表示アイコンは、登録番号データ32に記憶されている登録位置データが示す登録背景画像121c上の登録位置に表示される。
【0084】
また、登録番号が選択されると、背景画像表示部121に、暗記事項表示ウインドウ(暗記事項表示部)125が表示される。暗記事項表示ウインドウ125には、暗記事項がテキスト形式で表示される暗記事項表示部125aと、登録アイテム画像が表示される登録アイテム画像表示部125bとが設けられる。図示は省略するが、キーワードが設定されている場合、暗記事項表示部125aでは、キーワードが強調表示される。また、キーワードが設定されている場合、登録アイテム画像表示部125bでは、キーワード毎の登録アイテム画像が表示される。以上のように、本発明では、登録背景画像と、この登録背景画像に関連付けられた、暗記事項、登録アイテム画像および登録位置が、同一画面に表示される。
【0085】
ただし、図6Cに示すように、暗記事項が外国語である場合には、暗記事項表示部125aでは、発音、綴り、意味のそれぞれが並列に表示される。なお、外国語とは、学習支援端末1が使用される国の母国語または公用語以外の言語のことである。
【0086】
操作アイコン部123は、学習支援画面120における各種操作を行うために設けられ、背景画像表示部121の下方(登録画面100の下端部)に配置される。操作アイコン部123には、開くアイコン123a、自動再生アイコン123b、および終了アイコン123cが設けられる。終了アイコン123cには、学習支援処理を終了し、学習支援画面120を閉じる機能が割り当てられている。
【0087】
開くアイコン123aには、過去に登録(作成)した登録済の学習用データ30を開く(読み出す)機能が割り当てられている。開くアイコン123aが選択されると、登録済の学習用データ30が一覧表示され、登録済の学習用データ30を選択できる状態となる。
【0088】
自動再生アイコン123bには、読み出した登録済の学習用データ30を自動再生する機能が割り当てられている。自動再生アイコン123bが選択されると、登録番号の順に、作成中の学習用データ30が連続して表示される。なお、自動再生アイコン123bを選択しなくても、番号アイコン122aを直接選択することによって、番号アイコン122aに関連付けられた学習用データ30が表示される。
【0089】
以上のように、学習支援端末1は、学習支援処理(暗記学習)を実施する際に、暗記学習に用いる学習支援画面120に登録背景画像121cを表示し(背景画像表示部121)、文字、数字、記号またはこれらの組み合わせで構成される暗記事項を表示し(暗記事項表示部125a)、暗記事項を連想させる登録アイテム画像を表示し(登録アイテム画像表示部125b)、暗記事項および当該暗記事項を連想させる登録アイテム画像が登録された登録背景画像121c上の登録位置を表示する(登録位置表示部124)ものである。
【0090】
以上の構成および動作により、暗記事項に対して、暗記事項が登録された登録背景画像上の登録位置(登録背景画像の対象となる空間における場所)と、登録アイテム画像が示すアイテムとを関連付けて暗記学習を行うことができる。したがって、暗記事項に関連して、登録背景画像上の登録位置の名称、登録位置から連想される観念、登録アイテム画像が示すアイテムの名称、および登録アイテム画像が示すアイテムから連想される観念をイメージすることによって、暗記事項のみを暗記する学習を行うよりも、暗記事項の記憶を効率よく定着させることができる。すなわち、暗記学習の効率を高めることができる。特に、本発明では、登録背景画像と、この登録背景画像に関連付けられた、暗記事項、登録アイテム画像および登録位置が、同一画面に表示されるので、暗記事項を効率よく暗記し、記憶を定着させることができる。
【0091】
特に、利用者が登録背景画像上の任意の位置に暗記事項を登録する登録位置を設定することができるので、利用者が暗記学習の効率の観点で最も適していると考える登録背景画像上の位置に暗記事項を登録することができ、暗記学習の効率をより高めることができる。
【0092】
また、背景画像について、予め用意されている背景画像を選択するだけで、1つのロケーションの複数の背景画像を順番に設定していくことが可能になり、便利に利用することができる。また、利用者が背景画像を撮影して登録できるため、この利用者が撮影した背景画像をサーバに登録することで、他の利用者が利用できるようになり、利用者が増えるほど利便性が向上する。
【0093】
また、登録アイテム画像についても、候補アイテム画像の中から利用者が暗記学習の効率の観点で最も適していると考えるアイテム画像を登録アイテム画像として設定することができるだけでなく、撮像部14で撮像した画像を登録アイテム画像として設定することができるため、暗記学習の効率の観点で最適な登録アイテム画像を設定することができ、暗記学習の効率をより高めることができる。また、このように利用者が登録したアイテム画像をサーバに登録することで、他の利用者が利用できるようになり、利用者が増えるほど利便性が向上する。
【0094】
また、暗記事項に対してアイテム画像を設定する際に、アイテム画像データDB22に登録されているアイテム画像のうち、暗記事項に含まれている単語とその読みのいずれかがアイテム画像に設定されている観念、名称、称呼、および単語のいずれかと一致するアイテム画像が候補アイテム画像選択ウインドウ110に一覧表示される。このため、利用者は、暗記事項に関連するアイテム画像を容易に見つけ出すことができ、関連するアイテム画像を連想する力が弱い利用者であっても自分用の学習用データ30を作り上げることができる。
【0095】
さらに、暗記事項に含まれる重要な単語をキーワードとして設定し、キーワードを連想させる登録アイテム画像が設定されるので、暗記事項の全体を暗記できなくても、まずはキーワードを暗記することによって、結果的に暗記事項の全体を暗記しやすくなる。すなわち、段階的に暗記学習を行うことができ、暗記学習の効率を高めることができる。
【0096】
さらにまた、暗記事項が複数の単語を含む場合に、暗記事項に含まれる複数の単語のそれぞれをキーワードとして設定し、複数のキーワードのそれぞれを連想させる複数の登録アイテム画像が設定されるので、暗記事項の全体を暗記できなくても、まずは複数のキーワードを暗記することによって、結果的に暗記事項の全体を暗記しやすくなる。すなわち、細かく段階的に暗記学習を行うことができ、暗記学習の効率を高めることができる。
【0097】
この発明における入力手段は、入力部12に対応し、以下同様に、アイテム画像記憶手段はアイテム画像データDB22に対応し、背景画像設定手段は、背景画像表示部101に対応し、暗記事項入力手段は、暗記事項入力ウインドウ108または暗記事項入力部108aに対応し、アイテム画像設定手段は、アイテム画像設定ウインドウ109に対応し、登録位置設定手段は、背景画像表示部101に対応し、キーワード設定手段は、アイテム画像設定ウインドウ109に対応し、背景画像表示手段は、背景画像表示部121に対応し、暗記事項表示手段は、暗記事項表示部125aに対応し、アイテム画像表示手段は、登録アイテム画像表示部125bに対応し、登録位置表示手段は、登録位置表示部124に対応するが、この発明は本実施形態に限られず他の様々な実施形態とすることができる。また、上述の実施形態で挙げた画面および具体的な構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
【0098】
たとえば、図7に示すように、本発明は学習支援端末1および管理サーバ2を含む学習支援システム3として提供することもできる。管理サーバ2は、汎用のサーバコンピュータで構成され、少なくとも、管理サーバ2における各種演算および制御動作を実行する制御部21、外部回線に接続するための通信部22、および各種データを記憶する記憶部23を備える。学習支援端末1および管理サーバ2のそれぞれは、インターネットのような公衆回線(公衆ネットワーク)4を介して、相互に通信可能に接続される。このような学習支援システム3では、単語データDB20、背景画像データDB21、アイテム画像データDB22、および学習用データDB23の一部または全部が、管理サーバ2の記憶部23に登録(記憶)されるようにしてもよい。この場合、学習支援端末1は、必要に応じて管理サーバ2の記憶部23にアクセスして各種データを取得(ダウンロード)する。また、背景画像データDB21および/またはアイテム画像データDB22が記憶部23に登録されている場合には、学習支援端末1で背景画像またはアイテム画像として新たに撮像された画像のデータは、管理サーバ2の記憶部23に送信される。さらに、学習用データDB23が記憶部23に登録されている場合には、或る利用者が作成した学習用データ30を他の利用者も使用できるようにしてもよい。このようにすれば、暗記学習の効率を高めることができる優れた学習用データ30を多数の利用者が共有することができる。
【0099】
また、学習支援端末1が外部記憶媒体接続部を備えている場合、外部記憶媒体に記憶されている画像を登録背景画像または登録アイテム画像として設定することができる。この場合、登録背景画像または登録アイテム画像に設定された画像は、背景画像データDB21またはアイテム画像データDB22に追加登録される。
【産業上の利用可能性】
【0100】
この発明は、コンピュータを利用して暗記学習の効率を高めるような産業に利用することができる。
【符号の説明】
【0101】
1…学習支援端末
11…制御部
12…入力部
13…表示部
14…撮像部
15…通信部
16…補助記憶部
17…演算部
18…主記憶部
20…単語データDB
21…背景画像データDB
22…アイテム画像データDB
23…学習用データDB
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図4H
図5
図6A
図6B
図6C
図7
【手続補正書】
【提出日】2021-11-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字、数字、記号またはこれらの組み合わせで構成される暗記事項を連想させるアイテム画像である画像データと、当該画像データに関連づけるための文字データを関連づけて記憶するアイテム画像記憶手段と、
前記暗記事項の入力を受け付ける暗記事項入力手段と、
前記暗記事項に含まれている単語に関連する文字が前記文字データに含まれている前記アイテム画像を前記アイテム画像記憶手段から抽出して表示する関連アイテム画像抽出手段と、
表示した前記アイテム画像の中から選択を受け付けることによって前記アイテム画像を設定するアイテム画像設定手段と、
暗記学習に用いる学習支援画面に背景画像を表示する背景画像表示手段と、
前記暗記事項を表示する暗記事項表示手段と、
記アイテム画像を表示するアイテム画像表示手段と、
前記暗記事項および当該暗記事項を連想させる前記アイテム画像が登録された前記背景画像上の登録位置を表示する登録位置表示手段を備える
学習支援装置。
【請求項2】
前記背景画像は、或るロケーションにおける画像であり、
前記背景画像表示手段は、共通のロケーションにおける複数の前記背景画像を切り替えて表示する
請求項1記載の学習支援装置。
【請求項3】
前記暗記事項は少なくとも1つの単語を含み、
前記アイテム画像表示手段は、前記暗記事項に含まれるキーワードを連想させるアイテム画像を表示する
請求項1または2記載の学習支援装置。
【請求項4】
ユーザによる操作入力を受け付ける入力手段と、
暗記学習に用いる学習支援画面の背景画像を設定する背景画像設定手段と
記暗記事項および当該暗記事項を連想させる前記アイテム画像を登録する前記背景画像上の登録位置を設定する登録位置設定手段を備える
請求項1、2または3記載の学習支援装置。
【請求項5】
記憶部を備える学習支援装置を制御するコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、
前記コンピュータを、
文字、数字、記号またはこれらの組み合わせで構成される暗記事項を連想させるアイテム画像である画像データと、当該画像データに関連づけるための文字データを関連づけて前記記憶部に記憶させるアイテム画像記憶手段と、
前記暗記事項の入力を受け付ける暗記事項入力手段と、
前記暗記事項に含まれている単語に関連する文字が前記文字データに含まれている前記アイテム画像を前記記憶部から抽出して表示する関連アイテム画像抽出手段と、
表示した前記アイテム画像の中から選択を受け付けることによって前記アイテム画像を設定するアイテム画像設定手段と、
暗記学習に用いる学習支援画面に背景画像を表示する背景画像表示手段と、
前記暗記事項を表示する暗記事項表示手段と、
記アイテム画像を表示するアイテム画像表示手段と、
前記暗記事項および当該暗記事項を連想させる前記アイテム画像が登録された前記背景画像上の登録位置を表示する登録位置表示手段として機能させる
学習支援プログラム。
【請求項6】
記憶部を備える学習支援装置における学習支援方法であって、
文字、数字、記号またはこれらの組み合わせで構成される暗記事項を連想させるアイテム画像である画像データと、当該画像データに関連づけるための文字データを関連づけて前記記憶部に記憶し、
前記暗記事項の入力を受け付け、
前記暗記事項に含まれている単語に関連する文字が前記文字データに含まれている前記アイテム画像を前記記憶部から抽出して表示し、
表示した前記アイテム画像の中から選択を受け付けることによって前記アイテム画像を設定し、
暗記学習に用いる学習支援画面に背景画像を表示し、
前記暗記事項を表示し、
記アイテム画像を表示し、
前記暗記事項および当該暗記事項を連想させる前記アイテム画像が登録された前記背景画像上の登録位置を表示する
学習支援方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
この発明は、文字、数字、記号またはこれらの組み合わせで構成される暗記事項を連想させるアイテム画像である画像データと、当該画像データに関連づけるための文字データを関連づけて記憶するアイテム画像記憶手段と、前記暗記事項の入力を受け付ける暗記事項入力手段と、前記暗記事項に含まれている単語に関連する文字が前記文字データに含まれている前記アイテム画像を前記アイテム画像記憶手段から抽出して表示する関連アイテム画像抽出手段と、表示した前記アイテム画像の中から選択を受け付けることによって前記アイテム画像を設定するアイテム画像設定手段と、暗記学習に用いる学習支援画面に背景画像を表示する背景画像表示手段と、前記暗記事項を表示する暗記事項表示手段と、前記アイテム画像を表示するアイテム画像表示手段と、前記暗記事項および当該暗記事項を連想させる前記アイテム画像が登録された前記背景画像上の登録位置を表示する登録位置表示手段を備える学習支援装置、学習支援プログラムおよび学習支援方法であることを特徴とする。