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特開2023-24019裂傷評価用サンプル、金型、および被覆部の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023024019
(43)【公開日】2023-02-16
(54)【発明の名称】裂傷評価用サンプル、金型、および被覆部の製造方法
(51)【国際特許分類】
   G09B 23/28 20060101AFI20230209BHJP
   G09B 9/00 20060101ALI20230209BHJP
【FI】
G09B23/28
G09B9/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021130056
(22)【出願日】2021-08-06
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】島岡 優策
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 竜司
(72)【発明者】
【氏名】岡本 球夫
【テーマコード(参考)】
2C032
【Fターム(参考)】
2C032CA04
2C032CA06
(57)【要約】
【課題】評価の精度が低下することを抑制できる裂傷評価用サンプルを提供する。
【解決手段】裂傷評価用サンプル10は、延在する骨部30と、骨部30を被覆する被覆部本体41、および被覆部本体41の外面に形成されるパーティングラインを有する被覆部40とを備え、被覆部本体41は、骨部30が延在する延在方向に直交する断面において短手方向と長手方向とを有する形状を有し、パーティングラインは、被覆部本体41の外面における、短手方向の一端部42と長手方向の一端部43との間、短手方向の他端部44と長手方向の一端部43との間、短手方向の他端部44と長手方向の他端部45との間、および短手方向の一端部42と長手方向の他端部45との間の少なくとも1つに形成される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
延在する骨部と、
前記骨部を被覆する被覆部本体、および前記被覆部本体の外面に形成されるパーティングラインを有する被覆部とを備え、
前記被覆部本体は、前記骨部が延在する延在方向に直交する断面において短手方向と長手方向とを有する形状を有し、
前記パーティングラインは、前記被覆部本体の外面における、前記短手方向の一端部と前記長手方向の一端部との間、前記短手方向の他端部と前記長手方向の前記一端部との間、前記短手方向の前記他端部と前記長手方向の他端部との間、および前記短手方向の前記一端部と前記長手方向の前記他端部との間の少なくとも1つに形成される、
裂傷評価用サンプル。
【請求項2】
前記短手方向の前記一端部、前記長手方向の前記一端部、前記短手方向の前記他端部、および前記長手方向の前記他端部のそれぞれは、外方に凸に湾曲し、
前記短手方向の前記一端部の曲率は、前記長手方向の前記一端部の曲率および前記長手方向の前記他端部の曲率のそれぞれと異なり、
前記短手方向の前記他端部の曲率は、前記長手方向の前記一端部の曲率および前記長手方向の前記他端部の曲率のそれぞれと異なる、
請求項1に記載の裂傷評価用サンプル。
【請求項3】
延在する骨部を覆い、前記骨部が延在する延在方向に直交する断面において短手方向と長手方向とを有する形状を有する被覆部を製造するための金型であって、
第1型と、第2型と、第3型と、第4型とを備え、
前記第1型、前記第2型、前記第3型、および前記第4型は、前記被覆部の短手方向に対応する短手方向と前記被覆部の長手方向に対応する長手方向とを有する形状を有しかつ前記被覆部の外面を成形するための成形面を形成し、
前記第1型は、前記成形面の短手方向の一端部を構成する第1面を有し、
前記第2型は、前記成形面の長手方向の一端部を構成する第2面を有し、
前記第3型は、前記成形面の短手方向の他端部を構成する第3面を有し、
前記第4型は、前記成形面の長手方向の他端部を構成する第4面を有し、
前記第1面と前記第2面との境界は、前記成形面における、前記成形面の短手方向の前記一端部と前記成形面の長手方向の前記一端部との間に位置し、
前記第2面と前記第3面との境界は、前記成形面における、前記成形面の短手方向の前記他端部と前記成形面の長手方向の前記一端部との間に位置し、
前記第3面と前記第4面との境界は、前記成形面における、前記成形面の短手方向の前記他端部と前記成形面の長手方向の前記他端部との間に位置し、
前記第4面と前記第1面との境界は、前記成形面における、前記成形面の短手方向の前記一端部と前記成形面の長手方向の前記他端部との間に位置する、
金型。
【請求項4】
請求項3に記載の金型を用いた製造方法であって、
前記第1型、前記第2型、前記第3型、および前記第4型を用いて前記成形面を形成し、
前記成形面の内方に前記被覆部を成形するための成形用材料を供給する、
被覆部の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、裂傷評価用サンプル、金型、および被覆部の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人の指が可動部に挟まれたときの裂傷を評価するための裂傷評価用サンプルが知られている。たとえば、裂傷評価用サンプルの一例として、特許文献1には、骨部と、骨部の外周を取り囲む内皮部と、内皮部の外周を取り囲む外皮部とを備える安全性評価ダミーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5424080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の安全性評価ダミーのような従来の裂傷評価用サンプルでは、裂傷評価用サンプルにおける骨部を被覆する被覆部を射出成型するための金型の費用を抑えるために金型の分割数が少なくされ、一般的に、図13の(a)に示すように被覆部300の外面における長手方向の端部にパーティングライン301が形成されたり、図13の(b)に示すように被覆部400の外面における短手方向の端部にパーティングライン401が形成されたりしている。被覆部の長手方向の端部および短手方向の端部は、一般的に評価時に治具と接触する部分であり、評価時に治具と接触する部分にパーティングラインが形成されると、裂傷評価用サンプルが裂傷し易くなり、評価の精度が低下する。
【0005】
そこで、本開示は、評価の精度が低下することを抑制できる裂傷評価用サンプル等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る裂傷評価用サンプルは、延在する骨部と、前記骨部を被覆する被覆部本体、および前記被覆部本体の外面に形成されるパーティングラインを有する被覆部とを備え、前記被覆部本体は、前記骨部が延在する延在方向に直交する断面において短手方向と長手方向とを有する形状を有し、前記パーティングラインは、前記被覆部本体の外面における、前記短手方向の一端部と前記長手方向の一端部との間、前記短手方向の他端部と前記長手方向の前記一端部との間、前記短手方向の前記他端部と前記長手方向の他端部との間、および前記短手方向の前記一端部と前記長手方向の前記他端部との間の少なくとも1つに形成される。
【0007】
本開示の一態様に係る金型は、延在する骨部を覆い、前記骨部が延在する延在方向に直交する断面において短手方向と長手方向とを有する形状を有する被覆部を製造するための金型であって、第1型と、第2型と、第3型と、第4型とを備え、前記第1型、前記第2型、前記第3型、および前記第4型は、前記被覆部の短手方向に対応する短手方向と前記被覆部の長手方向に対応する長手方向とを有する形状を有しかつ前記被覆部の外面を成形するための成形面を形成し、前記第1型は、前記成形面の短手方向の一端部を構成する第1面を有し、前記第2型は、前記成形面の長手方向の一端部を構成する第2面を有し、前記第3型は、前記成形面の短手方向の他端部を構成する第3面を有し、前記第4型は、前記成形面の長手方向の他端部を構成する第4面を有し、前記第1面と前記第2面との境界は、前記成形面における、前記成形面の短手方向の前記一端部と前記成形面の長手方向の前記一端部との間に位置し、前記第2面と前記第3面との境界は、前記成形面における、前記成形面の短手方向の前記他端部と前記成形面の長手方向の前記一端部との間に位置し、前記第3面と前記第4面との境界は、前記成形面における、前記成形面の短手方向の前記他端部と前記成形面の長手方向の前記他端部との間に位置し、前記第4面と前記第1面との境界は、前記成形面における、前記成形面の短手方向の前記一端部と前記成形面の長手方向の前記他端部との間に位置する。
【0008】
本開示の一態様に係る被覆部の製造方法は、上記の金型を用いた製造方法であって、前記第1型、前記第2型、前記第3型、および前記第4型を用いて前記成形面を形成し、前記成形面の内方に前記被覆部を成形するための成形用材料を供給する。
【発明の効果】
【0009】
本開示の裂傷評価用サンプル等によれば、評価の精度が低下することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施の形態に係る裂傷評価用サンプルを示す斜視図である。
図2図2は、図1の裂傷評価用サンプルを示す分解斜視図である。
図3図3は、図1の裂傷評価用サンプルを延在方向から見た図である。
図4図4は、図1のIV-IV線における断面図である。
図5図5は、図1の裂傷評価用サンプルが備える被覆部を製造するための金型を示す図である。
図6図6は、図5の金型を示す断面図である。
図7図7は、図5の金型を用いた被覆部の製造方法を説明するための図である。
図8図8は、図1の裂傷評価用サンプルおよび裂傷評価用装置を示す図である。
図9図9は、変形例に係る把持部を示す斜視図である。
図10図10は、他の変形例に係る把持部を示す斜視図である。
図11図11は、変形例に係る骨部および被覆部を示す斜視図である。
図12図12は、他の変形例に係る骨部および被覆部を示す斜視図である。
図13図13は、従来の裂傷評価用サンプルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0012】
また、以下の説明において、平行および直交等の、2つの方向の相対的な姿勢を示す表現が用いられる場合があるが、これらの表現は、厳密にはその姿勢ではない場合も含む。たとえば、2つの方向が平行である、という場合、特に断りのない限り、当該2つの方向が完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に平行であること、すなわち、たとえば数%程度の差異を含むことも意味する。
【0013】
(実施の形態)
図1は、実施の形態に係る裂傷評価用サンプル10を示す斜視図である。図1を参照して、裂傷評価用サンプル10の全体構成について説明する。
【0014】
図1に示すように、裂傷評価用サンプル10は、把持部20と、骨部30と、被覆部40とを備えている。
【0015】
把持部20は、ユーザが手で掴んで把持するための把持部である。把持部20は、平面1(後述)に載置されることが可能な載置部の一例である。
【0016】
骨部30は、把持部20から延在している。この実施の形態では、骨部30の一部は、把持部20に差し込まれ、骨部30の他の一部は、把持部20から突出して延在している。骨部30は、人間の骨を模して形成されている。なお、たとえば、骨部30は、把持部20に差し込まれていなくてもよく、把持部20の外面に接着されていてもよい。
【0017】
被覆部40は、骨部30を被覆している。具体的には、被覆部40は、骨部30のうち把持部20から延在している部分を被覆している。被覆部40は、人間の骨を被覆する皮膚等を模して形成されている。
【0018】
以上、裂傷評価用サンプル10の全体構成について説明した。以下、各構成について詳細に説明する。
【0019】
図2は、図1の裂傷評価用サンプル10を示す分解斜視図である。図3は、図1の裂傷評価用サンプル10を延在方向から見た図である。まず、図2および図3を参照して、把持部20について詳細に説明する。
【0020】
図2に示すように、把持部20は両端が開口した筒状である。なお、把持部20は一端部が開口し他端部が閉じた有底筒状であってもよい。たとえば、把持部20は、プラスチック等によって一体成形されている。なお、把持部20の材料はプラスチックに限定されない。また、把持部20は複数のパーツを組み立てて形成されていてもよい。把持部20は、第1平面21と、第2平面22と、第3平面23と、第4平面24とを有している。
【0021】
第1平面21は、骨部30が延在する延在方向と平行な外面である。延在方向は、図2等におけるX軸で示す方向である。第2平面22は、第1平面21と直交する直交方向と平行でありかつ延在方向と平行な外面である。直交方向は、図2等におけるY軸で示す方向である。
【0022】
第3平面23は、延在方向と平行でありかつ第1平面21と平行な外面である。第3平面23は、第1平面21とは反対側の外面である。第4平面24は、延在方向と平行でありかつ第2平面22と平行な外面である。第4平面24は、第2平面22とは反対側の外面である。
【0023】
図3に示すように、把持部20は、第1平面21が平面1と接触した状態で平面1に載置されることが可能である。また、把持部20は、第2平面22が平面1と接触した状態で平面1に載置されることも可能であり、第3平面23が平面1と接触した状態で平面1に載置されることも可能であり、第4平面24が平面1と接触した状態で平面1に載置されることも可能である。この実施の形態では、把持部20は、第1平面21が平面1と面接触した状態で平面1に載置されることが可能であり、第2平面22が平面1と面接触した状態で平面1に載置されることが可能であり、第3平面23が平面1と面接触した状態で平面1に載置されることが可能であり、第4平面24が平面1と面接触した状態で平面1に載置されることが可能である。
【0024】
第1平面21は、延在方向から見たとき、被覆部40の外面と面一である。具体的には、第1平面21は、延在方向から見たとき、被覆部本体41の外面の短手方向の一端部42と面一である。
【0025】
第2平面22、第3平面23、および第4平面24のそれぞれも、延在方向から見たとき、被覆部40の外面と面一である。具体的には、第2平面22は、延在方向から見たとき、被覆部本体41の外面の長手方向の一端部43と面一である。第3平面23は、延在方向から見たとき、被覆部本体41の外面の短手方向の他端部44と面一である。第4平面24は、延在方向から見たとき、被覆部本体41の外面の長手方向の他端部45と面一である。
【0026】
把持部20は、延在方向から見たとき、第1平面21および第2平面22を2辺とする矩形状である。この実施の形態では、把持部20は、延在方向から見たとき、第1平面21、第2平面22、第3平面23、および第4平面24を4辺とする矩形状である。
【0027】
以上、把持部20について詳細に説明した。
【0028】
図4は、図1のIV-IV線における断面図である。次に、図2および図4を参照して、骨部30について詳細に説明する。
【0029】
図2に示すように、骨部30は、長尺状であり、棒状である。たとえば、骨部30は、ステンレス等の金属、ポリカーボネート、ABS、硬質ウレタン等の樹脂等によって形成されている。骨部30は、嵌合部31と、骨部本体32とを有している。
【0030】
嵌合部31は、把持部20に差し込まれて、把持部20と着脱可能に嵌まり合う。嵌合部31は、長尺状であり、棒状である。
【0031】
骨部本体32は、被覆部40に差し込まれて、被覆部40と着脱可能に嵌まり合う。骨部本体32は、長尺状であり、棒状である。骨部本体32は、嵌合部31と一体的に形成されている。骨部本体32は、嵌合部31が把持部20に差し込まれた状態において、把持部20から突出して延在している。
【0032】
図4に示すように、骨部本体32は、延在方向に直交する断面において、長手方向と短手方向とを有する形状を有している。当該短手方向は、図4等におけるY軸で示す方向であり、当該長手方向は、図4等におけるZ軸で示す方向である。
【0033】
骨部本体32の外面における、骨部本体32の短手方向の一端部33、骨部本体32の長手方向の一端部34、当該短手方向の他端部35、および当該長手方向の他端部36のそれぞれは、外方に凸に湾曲している。
【0034】
一端部33の曲率は、一端部34の曲率および他端部36の曲率のそれぞれと異なっている。また、他端部35の曲率は、一端部34の曲率および他端部36の曲率のそれぞれと異なっている。なお、たとえば、一端部33の曲率は、一端部34の曲率および他端部36の曲率のそれぞれと異なっていなくてもよいし、他端部35の曲率は、一端部34の曲率および他端部36の曲率のそれぞれと異なっていなくてもよい。
【0035】
一端部33および他端部35のそれぞれは、骨部本体32の短軸Aを中心とする所定幅Bの部分である。たとえば、所定幅は、2mmである。また、たとえば、一端部33および他端部35のそれぞれの曲率半径は、R2.7mmである。
【0036】
一端部34および他端部36のそれぞれは、骨部本体32の長軸Cを中心とする所定幅Dの部分である。たとえば、所定幅は、2mmである。また、たとえば、一端部34および他端部36のそれぞれの曲率半径は、R4.0mmである。
【0037】
以上、骨部30について詳細に説明した。
【0038】
次に、図2から図4を参照して、被覆部40について詳細に説明する。
【0039】
図2から図4に示すように、被覆部40は、被覆部本体41と、パーティングラインとを有している。たとえば、被覆部40は、シリコン等によって形成されている。
【0040】
被覆部本体41は、骨部30を被覆している。被覆部本体41は、長尺状である。被覆部本体41の一端部は、閉じており、被覆部本体41の他端部は、開口しており、被覆部本体41は、有底筒状である。被覆部本体41の外面は、骨部の延在方向に延在している。なお、被腹部本体41は、一端部と他端部の両端が開口した筒状であってもよく、その場合は骨部30が被腹部本体41の両端から骨部30の一部がはみ出していてもよい。
【0041】
被覆部本体41は、延在方向に直交する断面において、短手方向と長手方向とを有する形状を有している。当該短手方向は、図2等におけるY軸で示す方向であり、当該長手方向は、図2等におけるZ軸で示す方向である。
【0042】
被覆部本体41の外面における、被覆部本体41の短手方向の一端部42、被覆部本体41の長手方向の一端部43、当該短手方向の他端部44、および当該長手方向の他端部45のそれぞれは、外方に凸に湾曲している。
【0043】
一端部42の曲率は、一端部43の曲率および他端部45の曲率のそれぞれと異なっている。また、他端部44の曲率は、一端部43の曲率および他端部45の曲率のそれぞれと異なっている。なお、たとえば、一端部42の曲率は、一端部43の曲率および他端部45の曲率のそれぞれと異なっていなくてもよいし、他端部44の曲率は、一端部43の曲率および他端部45の曲率のそれぞれと異なっていなくてもよい。
【0044】
一端部42および他端部44のそれぞれは、被覆部本体41の短軸を中心とする所定幅の部分である。当該短軸は、短軸Aと一致し、当該所定幅は、所定幅Bと一致している。
【0045】
一端部43および他端部45のそれぞれは、被覆部本体41の長軸を中心とする所定幅の部分である。当該長軸は、長軸Cと一致し、当該所定幅は、所定幅Dと一致している。
【0046】
パーティングラインは、被覆部本体41の外面に形成されている。パーティングラインのうちの第1ライン46は、被覆部本体41の外面における、一端部42と一端部43との間に形成されている。パーティングラインのうちの第2ライン47は、被覆部本体41の外面における、一端部43と他端部44との間に形成されている。パーティングラインのうちの第3ライン48は、被覆部本体41の外面における、他端部44と他端部45との間に形成されている。パーティングラインのうちの第4ライン49は、被覆部本体41の外面における、一端部42と他端部45との間に形成されている。
【0047】
第1ライン46、第2ライン47、第3ライン48、および第4ライン49のそれぞれは、骨部30の延在方向に延在している。
【0048】
以上、被覆部40について詳細に説明した。
【0049】
図5は、図1の裂傷評価用サンプル10が備える被覆部40を製造するための金型100を示す図である。図6は、図5の金型100を示す断面図である。図5および図6を参照して、金型100について説明する。
【0050】
図5および図6に示すように、金型100は、第1型110と、第2型120と、第3型130と、第4型140と、第5型150とを有している。金型100は、被覆部40を製造するための金型である。第1型110、第2型120、第3型130、および第4型140は、被覆部40の外面を成形するための成形面を形成する。
【0051】
成形面は、被覆部40の短手方向に対応する短手方向と被覆部40の長手方向に対応する長手方向とを有する形状を有している。成形面の短手方向は、図5等におけるY1軸で示す方向であり、成形面の長手方向は、図5等におけるZ1軸で示す方向である。
【0052】
成形面は、成形面の短手方向に直交しかつ成形面の長手方向に直交する方向に長尺状である。当該方向は、図5等におけるX1軸で示す方向である。
【0053】
第1型110は、成形面の短手方向の一端部111を構成する第1面112を有している。つまり、一端部111は、1つの面によって構成されている。一端部111は、被覆部本体41の外面の一端部42を成形するための部分である。
【0054】
第2型120は、成形面の長手方向の一端部121を構成する第2面122を有している。つまり、一端部121は、1つの面によって構成されている。一端部121は、被覆部本体41の外面の一端部43を成形するための部分である。
【0055】
第3型130は、成形面の短手方向の他端部131を構成する第3面132を有している。つまり、他端部131は、1つの面によって構成されている。他端部131は、被覆部本体41の外面の他端部44を成形するための部分である。
【0056】
第4型140は、成形面の長手方向の他端部141を構成する第4面142を有している。つまり、他端部141は、1つの面によって構成されている。他端部141は、被覆部本体41の外面の他端部45を成形するための部分である。
【0057】
被覆部40の外面を成形するための成形面は、第1面112、第2面122、第3面132、および第4面142によって構成されている。
【0058】
一端部111、一端部121、他端部131、および他端部141のそれぞれは、外方に凹に湾曲している。
【0059】
一端部111の曲率は、一端部121の曲率および他端部141の曲率のそれぞれと異なっている。また、他端部131の曲率は、一端部121の曲率および他端部141の曲率のそれぞれと異なっている。なお、たとえば、一端部111の曲率は、一端部121の曲率および他端部141の曲率のそれぞれと異なっていなくてもよいし、他端部131の曲率は、一端部121の曲率および他端部141の曲率のそれぞれと異なっていなくてもよい。
【0060】
一端部111および他端部131のそれぞれは、成形面の短軸A1を中心とする所定幅B1の部分である。
【0061】
一端部121および他端部141のそれぞれは、成形面の長軸C1を中心とする所定幅D1の部分である。
【0062】
第1面112と第2面122との境界は、成形面における、一端部111と一端部121との間に位置し、第2面122と第3面132との境界は、成形面における、他端部131と一端部121との間に位置している。
【0063】
第3面132と第4面142との境界は、成形面における、他端部131と他端部141との間に位置し、第4面142と第1面112との境界は、成形面における、一端部111と他端部141との間に位置している。
【0064】
第5型150は、被覆部40の内面を成形するための成形面を形成する。
【0065】
以上、金型100について説明した。
【0066】
図7は、図5の金型100を用いた被覆部40の製造方法を説明するための図である。図7を参照して、金型100を用いた被覆部40の製造方法について説明する。なお、図7では、被覆部40にドットを付している。
【0067】
まず、図7の(a)に示すように、第1型110、第2型120、第3型130、および第4型140を相互に嵌め合せ、被覆部40の外面を成形するための成形面を形成する。そして、第5型150を当該成形面の内方に配置する。
【0068】
次に、図7の(b)に示すように、当該成形面の内方に被覆部を成形するための成形用材料を供給する。
【0069】
最後に、図7の(c)に示すように、第1型110、第2型120、第3型130、および第4型140を相互に分解し、第5型150を抜き取れば、被覆部40が形成される。
【0070】
このようにして被覆部40を形成することによって、被覆部本体41の外面における、第1面112と第2面122との境界に対応する位置に第1ライン46が形成され、第2面122と第3面132との境界に対応する位置に第2ライン47が形成され、第3面132と第4面142との境界に対応する位置に第3ライン48が形成され、第4面142と第1面112との境界に対応する位置に第4ライン49が形成される。
【0071】
以上、金型100を用いた被覆部40の製造方法について説明した。
【0072】
図8は、図1の裂傷評価用サンプル10および裂傷評価用装置200を示す図である。図8を参照して、裂傷評価用装置200を用いた裂傷評価方法について説明する。
【0073】
図8の(a)に示すように、裂傷評価用装置200は、アクチュエータ201と、ロードセル202と、治具203とを有している。
【0074】
アクチュエータ201は、治具203を上下に移動させる。ロードセル202は、治具203が裂傷評価用サンプル10に衝突したときに治具203に加わる荷重を測定する。
【0075】
図8の(b)に示すように、たとえば、治具203の先端の曲率半径は、R0.2mmであり、角度Eは、30度であり、寸法Fは、40mmである。また、たとえば、治具203は、ステンレスによって形成されている。
【0076】
図8の(a)に示すように、裂傷評価用装置200を用いて裂傷評価を行う場合、治具203の下方に被覆部40が位置するように裂傷評価用サンプル10を平面1に載置し、治具203を下方に移動させて裂傷評価用サンプル10に衝突させる。たとえば、2mm/sの速度で治具203を裂傷評価用サンプル10に衝突させる。
【0077】
なお、たとえば、2mm/sから15mm/sの間の速度で治具203を裂傷評価用サンプル10に衝突させて、裂傷評価用サンプル10に20±3Nの荷重を印加するようにしてもよい。
【0078】
治具203を衝突させた後の被覆部40の状態に基づいて、裂傷評価を行うことができる。
【0079】
以上、裂傷評価用装置200を用いた裂傷評価方法について説明した。
【0080】
実施の形態に係る裂傷評価用サンプル10は、延在する骨部30と、骨部30を被覆する被覆部本体41、および被覆部本体41の外面に形成されるパーティングラインを有する被覆部40とを備え、被覆部本体41は、骨部30が延在する延在方向に直交する断面において短手方向と長手方向とを有する形状を有し、パーティングラインは、被覆部本体41の外面における、短手方向の一端部42と長手方向の一端部43との間、短手方向の他端部44と長手方向の一端部43との間、短手方向の他端部44と長手方向の他端部45との間、および短手方向の一端部42と長手方向の他端部45との間の少なくとも1つに形成される。
【0081】
これによれば、被覆部本体41の外面における、短手方向の一端部42、長手方向の一端部43、短手方向の他端部44、または長手方向の他端部45に裂傷評価用の治具203を接触させて評価を行う場合、評価時に治具203と接触する部分以外の部分にパーティングラインを形成できるので、評価時に治具203と接触する部分にパーティングラインが形成されることを抑制でき、評価の精度が低下することを抑制できる。
【0082】
また、実施の形態に係る裂傷評価用サンプル10において、短手方向の一端部42、長手方向の一端部43、短手方向の他端部44、および長手方向の他端部45のそれぞれは、外方に凸に湾曲し、短手方向の一端部42の曲率は、長手方向の一端部43の曲率および長手方向の他端部45の曲率のそれぞれと異なり、短手方向の他端部44の曲率は、長手方向の一端部43の曲率および長手方向の他端部45の曲率のそれぞれと異なる。
【0083】
これによれば、被覆部40の形状を人間の指の形状により近づけることができるので、評価の精度が低下することをさらに抑制できる。
【0084】
実施の形態に係る金型100は、延在する骨部30を覆い、骨部30が延在する延在方向に直交する断面において短手方向と長手方向とを有する形状を有する被覆部40を製造するための金型であって、第1型110と、第2型120と、第3型130と、第4型140とを備え、第1型110、第2型120、第3型130、および第4型140は、被覆部40の短手方向に対応する短手方向と被覆部40の長手方向に対応する長手方向とを有する形状を有しかつ被覆部40の外面を成形するための成形面を形成し、第1型110は、成形面の短手方向の一端部111を構成する第1面112を有し、第2型120は、成形面の長手方向の一端部121を構成する第2面122を有し、第3型130は、成形面の短手方向の他端部131を構成する第3面132を有し、第4型140は、成形面の長手方向の他端部141を構成する第4面142を有し、第1面112と第2面122との境界は、成形面における、成形面の短手方向の一端部111と成形面の長手方向の一端部121との間に位置し、第2面122と第3面132との境界は、成形面における、成形面の短手方向の他端部131と成形面の長手方向の一端部121との間に位置し、第3面132と第4面142との境界は、成形面における、成形面の短手方向の他端部131と成形面の長手方向の他端部141との間に位置し、第4面142と第1面112との境界は、成形面における、成形面の短手方向の一端部111と成形面の長手方向の他端部141との間に位置する。
【0085】
これによれば、上記の裂傷評価用サンプル10と同様の作用効果を奏する。
【0086】
実施の形態に係る被覆部40の製造方法は、上記の金型100を用いた製造方法であって、第1型110、第2型120、第3型130、および第4型140を用いて成形面を形成し、成形面の内方に被覆部40を成形するための成形用材料を供給する。
【0087】
これによれば、上記の裂傷評価用サンプル10と同様の作用効果を奏する。
【0088】
(他の実施の形態等)
以上、本開示の一つまたは複数の態様に係る裂傷評価用サンプル、金型、および被覆部の製造方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
【0089】
上述した実施の形態では、把持部20が、骨部30が延在する延在方向と平行な第1平面21を有し、第1平面21が平面1と接触した状態で平面1に載置されることが可能である場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、図9および図10に示すように、載置部は、延在方向と平行な仮想平面を規定し、当該仮想平面が平面と接触した状態で平面に載置されることが可能であってもよい。また、たとえば、載置部は、第1平面および仮想平面の両方を有していてもよい。
【0090】
図9は、変形例に係る把持部20aを示す斜視図である。なお、図9では、仮想平面Paにドットを付している。図9に示すように、把持部20aは、骨部30が延在する延在方向と平行な仮想平面Paを規定している。具体的には、把持部20aは、端部26aと端部27aとを有しており、端部26aと端部27aとによって仮想平面Paを規定している。端部26aは、延在方向に延在している。端部27aは、延在方向に延在し、延在方向と直交する方向において端部26aと並んでいる。たとえば、仮想平面Paは、端部26aを一辺とし、端部27aを一辺とし、端部26aおよび端部27aの一端同士を繋ぐ仮想線L1aを一辺とし、端部26aおよび端部27aの他端同士を繋ぐ仮想線L2aを一辺とする仮想的な平面である。
【0091】
把持部20aは、端部26aと端部27aとを平面1に接触させた状態で平面1に載置されることが可能である。たとえば、把持部20aは、端部26aを平面1に線接触させかつ端部27aを平面1に線接触させた状態で平面1に載置されることが可能である。端部26aと端部27aとを平面1に接触させた状態で把持部20aを平面1に載置することによって、仮想平面Paが平面1に接触する。このように、把持部20aは、延在方向と平行な仮想平面Paを規定し、仮想平面Paが平面1と接触した状態で平面1に載置されることが可能である。これによって、把持部20を用いた場合と同様の作用効果が得られる。
【0092】
図10は、他の変形例に係る把持部20bを示す斜視図である。なお、図10では、仮想平面Pbにドットを付している。図10に示すように、把持部20bは、骨部30が延在する延在方向と平行な仮想平面Pbを規定している。具体的には、把持部20bは、複数の端部26bと複数の端部27bとを有しており、複数の端部26bと複数の端部27bとによって仮想平面Pbを規定している。複数の端部26bは、延在方向に並んでいる。複数の端部27bは、延在方向に並び、延在方向と直交する方向において複数の端部26bと並んでいる。たとえば、仮想平面Pbは、複数の端部26bのうちの最も一方側に位置する端部26bと複数の端部27bのうちの最も一方側に位置する端部27bとを繋ぐ仮想線L1bを一辺とし、複数の端部26bのうちの最も他方側に位置する端部26bと複数の端部27bのうちの最も他方側に位置する端部27bとを繋ぐ仮想線L2bを一辺とし、複数の端部26bのうちの隣り合う端部26b同士を繋ぐ仮想線L3bのそれぞれを一辺とし、複数の端部27bのうちの隣り合う端部27b同士を繋ぐ仮想線L4bのそれぞれを一辺とする仮想的な平面である。
【0093】
把持部20bは、複数の端部26bと複数の端部27bとを平面1に接触させた状態で平面1に載置されることが可能である。たとえば、把持部20bは、複数の端部26bを平面1に点接触させかつ複数の端部27bを平面1に点接触させた状態で平面1に載置されることが可能である。複数の端部26bと複数の端部27bとを平面1に接触させた状態で把持部20bを平面1に載置することによって、仮想平面Pbが平面1に接触する。このように、把持部20bは、延在方向と平行な仮想平面Pbを規定し、仮想平面Pbが平面1と接触した状態で平面1に載置されることが可能である。これによって、把持部20を用いた場合と同様の作用効果が得られる。
【0094】
また、上述した実施の形態では、被覆部40が、有底筒状である場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、図11および図12に示すように、被覆部は、両端開口の筒状であってもよい。また、この場合、骨部は、被覆部の一端部からのみ突出するように設けられてもよいし、被覆部の一端部および他端部の両方から突出するように設けられてもよい。
【0095】
図11は、変形例に係る骨部30aおよび被覆部40aを示す斜視図である。図11に示すように、被覆部40aは、両端開口の筒状である。骨部30aは、被覆部40aの一端部および他端部のうち一端部のみから突出しており、被覆部40aの他端部からは突出していない。
【0096】
図12は、他の変形例に係る骨部30bおよび被覆部40bを示す斜視図である。図12に示すように、被覆部40bは、両端開口の筒状である。骨部30bは、被覆部40bの一端部および他端部の両方から突出している。なお、この場合、把持部は、被覆部40bの一端部側および他端部側のどちらに設けられてもよい。
【0097】
また、上述した実施の形態では、把持部20,20a,20bが、載置部の一例である場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、裂傷評価用サンプルは、把持部とは別に載置部を備えていてもよい。具体的には、たとえば、裂傷評価用サンプルは、円筒状の把持部と、把持部と被覆部との間に設けられる載置部とを備えていてもよい。また、たとえば、裂傷評価用サンプルは、把持部を備えていなくてもよい。
【0098】
また、上述した実施の形態では、把持部20が、第1平面21と第2平面22と第3平面23と第4平面24とを有している場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、把持部20は、第1平面21、第2平面22、第3平面23、および第4平面24のうち、少なくとも第1平面21を有していればよい。
【0099】
また、上述した実施の形態では、第1平面21が、延在方向から見たとき、被覆部40の外面と面一である場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、第1平面21は、延在方向から見たとき、被覆部40の外面と面一でなくてもよい。第2平面22、第3平面23、および第4平面24についても同様である。
【0100】
また、上述した実施の形態では、把持部20が、第1平面21と第2平面22と第3平面23と第4平面24とを有しており、延在方向から見たとき矩形状である場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、把持部20は、延在方向から見たとき、第1平面21を1辺とする三角形状に形成されていてもよいし、第1平面21および第2平面22を2辺とする三角形状に形成されていてもよいし、第1平面21を1辺とする五角形以上の多角形状に形成されていてもよい。
【0101】
また、上述した実施の形態では、被覆部本体41の外面に、第1ライン46、第2ライン47、第3ライン48、および第4ライン49が形成されている場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、被覆部本体41の外面には、第1ライン46、第2ライン47、第3ライン48、および第4ライン49のうちの少なくとも1つが形成されていればよい。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本開示は、人の指が可動部に挟まれたときの裂傷を評価するための裂傷評価用サンプルに利用できる。
【符号の説明】
【0103】
10 裂傷評価用サンプル
20,20a,20b 把持部
21 第1平面
22 第2平面
23 第3平面
24 第4平面
26a,26b,27a,27b 端部
30,30a,30b 骨部
31 嵌合部
32 骨部本体
33,34,42,43,111,121 一端部
35,36、44,45,131,141 他端部
40,40a,40b 被覆部
41 被覆部本体
46 第1ライン
47 第2ライン
48 第3ライン
49 第4ライン
100 金型
110 第1型
112 第1面
120 第2型
122 第2面
130 第3型
132 第3面
140 第4型
142 第4面
150 第5型
200 裂傷評価用装置
201 アクチュエータ
202 ロードセル
203 治具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13