(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023024091
(43)【公開日】2023-02-16
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、端末
(51)【国際特許分類】
G06F 13/00 20060101AFI20230209BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20230209BHJP
G06Q 50/00 20120101ALI20230209BHJP
【FI】
G06F13/00 650B
G06F3/0484
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021130166
(22)【出願日】2021-08-06
(71)【出願人】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100107951
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】今村 明日香
【テーマコード(参考)】
5B084
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5B084AA02
5B084AA16
5B084AB07
5B084AB11
5B084AB35
5B084BA02
5B084BB15
5B084CB06
5B084CB07
5B084CD08
5B084CF12
5B084DB02
5B084DC02
5B084DC03
5E555AA61
5E555BA02
5E555BA03
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA78
5E555BB02
5E555BB03
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC12
5E555BC17
5E555BD01
5E555BD05
5E555BD08
5E555CA12
5E555CB14
5E555CB16
5E555CB44
5E555CB47
5E555CB52
5E555CB53
5E555CB74
5E555CC03
5E555CC26
5E555DB04
5E555DB39
5E555DB41
5E555DB57
5E555DC13
5E555DC19
5E555DC63
5E555FA00
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】チャットに関する利便性等を向上させる。
【解決手段】第1端末と通信する端末によって実行されるプログラムは、第1端末の第1ユーザと、端末のユーザとを含むチャットルームを端末の表示部に表示する制御を端末の制御部によって行うことと、第1端末と端末とで送受信されたコンテンツをチャットルームに表示する制御を制御部によって行うことと、ユーザによる端末に対する入力に基づいて、第1動画情報を第1端末に送信し、第1動画情報に基づく第1動画をチャットルーム内で再生する制御を制御部によって行うこととが端末によって実行され、第1動画は、ユーザによる動画の再生に関する第1入力に基づいて、少なくとも端末と第1端末とのチャットルームで再生される。
【選択図】
図1-1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端末と通信する端末によって実行されるプログラムであって、
前記第1端末の第1ユーザと、前記端末のユーザとを含むチャットルームを前記端末の表示部に表示する制御を前記端末の制御部によって行うことと、
前記第1端末と前記端末とで送受信されたコンテンツを前記チャットルームに表示する制御を前記制御部によって行うことと、
前記ユーザによる前記端末に対する入力に基づいて、第1動画情報を前記第1端末に送信し、前記第1動画情報に基づく第1動画を前記チャットルーム内で再生する制御を前記制御部によって行うこととが前記端末によって実行され、
前記第1動画は、前記ユーザによる動画の再生に関する第1入力に基づいて、少なくとも前記端末と前記第1端末との前記チャットルームで再生される。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記ユーザによる前記第1動画に対する入力に基づいて、前記チャットルーム上の前記第1動画の位置を前記制御部によって制御することが前記端末によって実行される。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のプログラムであって、
前記第1動画は、前記チャットルームの第1領域に表示され、
前記ユーザによる前記チャットルームに対する第2入力に基づいて、前記チャットルーム上で、前記第1端末と前記端末とで送受信されたコンテンツの位置を移動する制御を前記制御部によって行い、前記第1領域に表示された前記第1動画の位置を移動しない制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1動画が再生されている間、前記端末から第1コンテンツが送信された場合、前記第1コンテンツが送信された時の前記第1動画の再生時刻を含む前記第1コンテンツを前記チャットルームに表示する制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記チャットルームのプレゼンスに関する情報を前記表示部に表示する制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1端末によって送信された第2動画情報を前記端末の通信部によって受信することと、
前記第2動画情報に基づく第2動画を前記チャットルームに表示することとが前記端末によって実行され、
前記第2動画は、前記第1端末の前記チャットルームで再生されている再生時刻から、前記端末の前記チャットルームで再生される。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記ユーザによる前記端末に対する入力に基づいて、前記第1動画情報と前記チャットルームとを関連付けて記憶する処理を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1端末と前記端末とで送受信されたコンテンツを前記チャットルームの第1領域に表示する制御を前記制御部によって行うことと、
前記ユーザと、前記第1ユーザとは異なる第2ユーザから送信された第1コンテンツを前記チャットルームの前記第1領域とは異なる第2領域に表示する制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムであって、
前記第1領域は、前記第2領域の下側に表示される。
【請求項10】
請求項8または請求項9に記載のプログラムであって、
前記第2領域に表示された前記第1コンテンツに対する前記ユーザの入力に基づいて、前記第1コンテンツに基づく第2コンテンツを前記第1領域に表示する制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記第2コンテンツに対する前記ユーザの入力に基づいて、前記第2領域に前記第1コンテンツを表示する制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項12】
請求項10または請求項11に記載のプログラムであって、
前記第2領域に表示された前記第1コンテンツに対する前記ユーザの入力に基づいて、前記第1コンテンツに基づく第2コンテンツが表示された場合、前記第1コンテンツと、前記第2領域に表示されるコンテンツとで異なる表示態様で表示する制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項13】
請求項8から請求項12のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1領域に表示されたコンテンツと、前記第2領域に表示されたコンテンツと、前記第1動画情報と、前記チャットルームとを関連付けて記憶する処理を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項14】
請求項8から請求項13のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記ユーザと前記第1ユーザとは、前記チャットルームの前記第1領域に表示されるコンテンツを配信する配信者であり、
前記第2ユーザは、前記チャットルームの第1領域に表示されるコンテンツを視聴する視聴者である。
【請求項15】
第1端末と通信する端末の情報処理方法であって、
前記第1端末の第1ユーザと、前記端末のユーザとを含むチャットルームを前記端末の表示部に表示する制御を前記端末の制御部によって行うことと、
前記第1端末と前記端末とで送受信されたコンテンツを前記チャットルームに表示する制御を前記制御部によって行うことと、
前記ユーザによる前記端末に対する入力に基づいて、第1動画情報を前記第1端末に送信し、前記第1動画情報に基づく第1動画を前記チャットルーム内で再生する制御を行うこととを含み、
前記第1動画は、前記ユーザによる動画の再生に関する第1入力に基づいて、少なくとも前記端末と前記第1端末との前記チャットルームで再生される。
【請求項16】
第1端末と通信する端末であって、
メモリに記憶されたプログラムを読み出し、前記プログラムに基づく処理を実行するプロセッサーを備え、
前記プロセッサーは、
前記第1端末の第1ユーザと、前記端末のユーザとを含むチャットルームを前記端末の表示部に表示する制御を行うことと、
前記第1端末と前記端末とで送受信されたコンテンツを前記チャットルームに表示する制御を行うことと、
前記ユーザによる前記端末に対する入力に基づいて、第1動画情報を前記第1端末に送信し、前記第1動画情報に基づく第1動画を前記チャットルーム内で再生する制御とを実行し、
前記第1動画は、前記ユーザによる動画の再生に関する第1入力に基づいて、少なくとも前記端末と前記第1端末との前記チャットルームで再生される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理方法、端末等に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンやパソコン等の端末を用いて、メッセージングサービス等のチャットサービスをユーザが利用する機会が増えている。例えば特許文献1には、メッセージングサービスに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、第1端末と通信する端末によって実行されるプログラムは、第1端末の第1ユーザと、端末のユーザとを含むチャットルームを端末の表示部に表示する制御を端末の制御部によって行うことと、第1端末と端末とで送受信されたコンテンツをチャットルームに表示する制御を制御部によって行うことと、ユーザによる端末に対する入力に基づいて、第1動画情報を第1端末に送信し、第1動画情報に基づく第1動画をチャットルーム内で再生する制御を制御部によって行うこととが端末によって実行され、第1動画は、ユーザによる動画の再生に関する第1入力に基づいて、少なくとも端末と第1端末とのチャットルームで再生される。
本発明の第2の態様によると、第1端末と通信する端末の情報処理方法は、第1端末の第1ユーザと、端末のユーザとを含むチャットルームを端末の表示部に表示する制御を端末の制御部によって行うことと、第1端末と端末とで送受信されたコンテンツをチャットルームに表示する制御を制御部によって行うことと、ユーザによる端末に対する入力に基づいて、第1動画情報を第1端末に送信し、第1動画情報に基づく第1動画をチャットルーム内で再生する制御を行うこととを含み、第1動画は、ユーザによる動画の再生に関する第1入力に基づいて、少なくとも端末と第1端末とのチャットルームで再生される。
本発明の第3の態様によると、第1端末と通信する端末は、メモリに記憶されたプログラムを読み出し、プログラムに基づく処理を実行するプロセッサーを備え、プロセッサーは、第1端末の第1ユーザと、端末のユーザとを含むチャットルームを端末の表示部に表示する制御を行うことと、第1端末と端末とで送受信されたコンテンツをチャットルームに表示する制御を行うことと、ユーザによる端末に対する入力に基づいて、第1動画情報を第1端末に送信し、第1動画情報に基づく第1動画をチャットルーム内で再生する制御とを実行し、第1動画は、ユーザによる動画の再生に関する第1入力に基づいて、少なくとも端末と第1端末とのチャットルームで再生される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1-1】実施形態に係る通信システムのシステム構成の一例を示す図。
【
図1-2】第1実施例に係るサーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-3】第1実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報等の一例を示す図。
【
図1-4】第1実施例に係るアカウント登録データの一例を示す図。
【
図1-5】第1実施例に係る広告管理データベースの一例を示す図。
【
図1-6】第1実施例に係るサーバの構成例を示す図。
【
図1-7】第1実施例に係る端末の制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-8】第1実施例に係る端末の記憶部に記憶される情報等の一例を示す図。
【
図1-9】第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-10】第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-11】第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-12】第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-13】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-14】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-15】第1変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-16】第1変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-17】第1変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-18】第1変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図
【
図1-19】第1変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-20】第1変形例に係る広告詳細データの一例を示す図。
【
図1-21】第1変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-22】第1変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-23】第1変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-24】第1変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-1】第2実施例に係るライブチャットアーカイブデータベースの一例を示す図。
【
図2-2】第2実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-3】第2実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-4】第2実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図2-5】第2実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図2-6】第2実施例に係るコンテンツの表示制御の説明図。
【
図3-1】第3実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図
【
図3-2】第3実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図4-1】第4実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図4-2】第4実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図4-3】第4実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図4-4】第4実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図4-5】第4変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図4-6】第4変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図4-7】第4変形例に各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図5-1】第5実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図5-2】第5実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図5-3】第5変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図6-1】第6実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図6-2】第6実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図6-3】第6実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図6-4】第6実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図7-1】第7実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図8-1】第8実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図8-2】第8実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
<実施形態>
本明細書では、分かり易いように「限定ではなく例として」と記載する箇所があるが、該当箇所ばかりでなく、以下説明する実施形態の全体について、その記載内容に限定されるものではないことに留意されたい。
【0008】
本開示に係るプログラム等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
システムとは、限定ではなく例として、複数の装置を有して構成されるものとすることができる。
複数の装置は、同じ種類の装置の組合せとしてもよいし、異なる種類の装置の組合せとしてもよいし、同じ種類の装置と異なる種類の装置との組合せとしてもよい。
なお、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置が協働して何らかの処理を行うもの、と考えることもできる。
【0010】
また、クライアント(クライアント装置)とサーバとに関するシステムとは、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかと考えることができる。
(1)端末&サーバ
(2)サーバ
(3)端末
【0011】
(1)は、限定ではなく例として、少なくとも1つの端末と、少なくとも1つのサーバとを含むシステムである。この一例は、クライアントサーバシステムである。
【0012】
サーバは、限定ではなく例として、以下の装置によって構成されており、単独の装置であってもよいし、複数の装置の組合せであってもよいものとする。
【0013】
具体的には、サーバは、限定ではなく例として、少なくとも1つのプロセッサー(限定ではなく例として、CPU:Central Processing Unit、GPU:Graphics Processing Unit、APU:Accelerated Processing Unit、DSP:Digital Signal Processor(限定ではなく例として、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array)等)、コンピュータ装置(プロセッサー+メモリ)、制御装置、演算装置、処理装置等のいずれかを有して構成され、いずれか1つの装置の同種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+CPU、ホモジニアスマルチコアプロセッサー等)や、いずれか1つの装置の異種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+DSP、ヘテロジニアスマルチコアプロセッサー等)としてもよいし、複数の装置の組み合わせ(限定ではなく例として、プロセッサー+コンピュータ装置、プロセッサー+演算装置、複数の装置をヘテロジニアス化したもの等)であってもよい。
なお、プロセッサーは、仮想プロセッサーとしてもよい。
【0014】
また、サーバによって何らかの処理を実行する場合に、単一の装置で構成される場合は、単一の装置によって実施例に記載されている処理が実行される。また、複数の装置を有して構成されている場合には、一部の処理を一方の装置が実行し、その他の処理を他方の装置が実行するように構成されていてもよい。限定ではなく例として、プロセッサーと、演算装置とを有して構成される場合、第1処理をプロセッサーが実行し、第2処理を演算装置が実行するように構成されていてもよい。
また、複数の装置で構成する場合には、各々の装置が互いに物理的に離れた位置に配置されて構成されてもよい。
【0015】
また、サーバの機能は、限定ではなく例として、クラウドコンピューティングにおけるPaaSやIaaS、SaaSの形態で提供されるようにしてもよい。
【0016】
また、システムの制御部は、端末の制御部とサーバの制御部とのうちの少なくともいずれか一方とすることができる。つまり、限定ではなく例として、(1A)端末の制御部のみ、(1B)サーバの制御部のみ、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方、のうちのいずれかを、システムの制御部とすることができる。
【0017】
また、システムの制御部が行う制御や処理(以下、包括的に「制御等」と称する。)は、(1A)端末の制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1B)サーバの制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方によって行うようにしてもよい。
また、(1C)では、限定ではなく例として、システムが制御部によって行う制御等のうちの一部の制御等を端末の制御部によって行うようにし、残りの制御等をサーバの制御部によって行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0018】
また、サーバの通信部という場合、サーバが単一の装置によって構成されている場合には、単一の装置が備える通信部そのものであってもよい。また、サーバが複数の装置を有して構成されている場合には、サーバの通信部は、各々の装置が備える各々の通信部を含む構成であってもよい。
限定ではなく例として、サーバは、第1装置と第2装置とを備え、第1装置は第1通信部を有し、第2装置は第2通信部を有する場合、サーバの通信部は、第1通信部と第2通信部とを含む概念としてもよい。
【0019】
(2)は、限定ではなく例として、複数のサーバによって構成されるシステム(以下、「サーバシステム」と称する。)とすることができる。この場合、各々のサーバの構成としては、前述した構成を同様に適用することができる。
【0020】
サーバシステムが行う制御等は、複数のサーバのうち、(2A)一のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2B)他のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2C)一のサーバと他のサーバとが行うようにしてもよい。
また、(2C)では、限定ではなく例として、サーバシステムが行う制御等のうちの一部の制御等を一のサーバが行うようにし、残りの制御等を他のサーバが行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0021】
(3)は、限定ではなく例として、複数の端末によって構成されるシステムとすることができる。
このシステムは、限定ではなく例として、以下のようなシステムとすることができる。
・サーバの機能を端末に持たせるシステム(分散システム)。これは、限定ではなく例として、ブロックチェーンの技術を用いて実現することが可能である。
・端末同士が無線通信を行うシステム。これは、限定ではなく例として、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信技術を用いてP2P(ピアツーピア)方式等で通信を行うことで実現可能である。
【0022】
なお、上記は、制御部に限らず、システムの構成要素となり得る入出力部、通信部、記憶部、時計部等の各機能部についても同様である。
【0023】
以下の実施形態では、限定ではなく例として、端末とサーバとを含むシステム(限定ではなく例として、クライアントサーバシステム)を例示する。
なお、サーバとして、上記(2)のサーバシステムを適用することも可能である。
【0024】
また、端末とサーバとを含むシステムに代えて、サーバを含まないシステム、限定ではなく例として、上記(3)のシステムを適用することも可能である。
この場合の実施形態は、前述したブロックチェーンの技術等に基づいて構成することが可能である。具体的には、限定ではなく例として、以下の実施形態で説明するサーバに記憶されて管理されるデータを、ブロックチェーン上に保管(格納)する。そして、端末が、ブロックチェーンへのトランザクションを生成し、トランザクションがブロックチェーン上で承認されると、ブロックチェーン上に保管されたデータが更新されるようにすることができる。
【0025】
なお、端末と表現した場合でも、これは、クライアントサーバにおけるクライアントの装置としての端末の意味に限定されるものではない。
つまり、端末は、クライアントサーバにおけるものではない装置の概念を含むこともあり得る。
【0026】
また、本明細書では、適宜「通信I/Fによって」という表現を用いる。これは、限定ではなく例として、装置が、制御部(プロセッサー等)の制御に基づいて、通信I/Fを介して(通信部を介して)、各種の情報やデータを送受信することを示してもよいものとする。
【0027】
また、本明細書において「関する」、「関連する」と記載された用語について、「Aに関するB」や「Aに関連するB」という場合、限定ではなく例として、「A」と何らかの関係性を有する「B」を意味してよいものとする。この具体例については後述する。
【0028】
また、本明細書において、「AとBとを送信する」、「AとBとを受信する」といったように、装置が2以上のものを対象として処理を行うことには、「A」と「B」とをタイミングを合わせて行うもの(以下、「同時」という。)と、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うもの(以下、「非同時」という。)とを含めてよいものとする。
限定ではなく例として、第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とをタイミングを合わせて送信するものと、第1情報と第2情報とをタイミングをずらして送信するものとの両方の概念を含めてよいものとする。
なお、ラグ(タイムラグ)を考慮し、「同時」には「ほぼ同時」を含めてよいものとする。
【0029】
なお、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うといっても、これはあくまでも「A」と「B」とを対象として処理を行うものであればよく、その目的は必ずしも同じでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、上記のように第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とを送信しさえすればよく、同じ目的で第1情報と第2情報とを送信する場合の他、異なる目的で第1情報と第2情報とを送信する場合も含めてよいものとする。
【0030】
以下の実施例では、ユーザがチャットを行うためのサービス(以下、「チャットサービス」と称する。)の一例として、メッセージングサービス(Messaging Service)を例示する。また、チャットサービスを実現するためのアプリケーションを「チャットアプリケーション」と称し、メッセージングサービスを実現するためのアプリケーションを「メッセージングアプリケーション」と称する。
チャットアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザがチャットルームでチャットを行うことができるようにすることができる。また、チャットアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザ間における通話(音声通話やビデオ通話等)を行うことができるようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0031】
なお、メッセージングサービス:MS(インスタントメッセージサービス:IMSを含む。)は、ソーシャルネットワーキングサービス:SNSの1つの形態(一形態)と考えることもできる。このため、メッセージンサービスとソーシャルネットワーキングサービスとを区別してもよいし、区別しなくてもよい。つまり、ソーシャルネットワーキングサービスにメッセージングサービスを含めてもよいものとする。
【0032】
また、以下の実施例では、メッセージングサービスの一例として、サーバを介して複数の装置(限定ではなく例として、端末)間で、コンテンツを簡単なメッセージの形式で送受するインスタントメッセージングサービス:IMS(Instant Messaging Service)を例示する。
インスタントメッセージングアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザがトークルームでトークを行うようにすることができる。また、インスタントメッセージングアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザ間における通話(音声通話やビデオ通話等)を行うことができるようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0033】
チャットルーム(限定ではなく例として、トークルーム)とは、複数のユーザの端末間で送受信されるコンテンツを各々のユーザが閲覧できるUI(User Interface)やGUI(Graphical User Interface)とすることができる。
【0034】
また、トークルームには、一対一のユーザのトークルーム(以下、「一対一トークルーム」と称する。)、複数のユーザを含むグループのトークルーム(以下、「グループトークルーム」と称する。)、公式アカウントのユーザとのトークルーム(以下、「OAトークルーム」と称する。)等を含めることができる。
【0035】
なお、一対一トークルームは、データ管理上、一対一のユーザや一対一のアカウントのトークルームとして管理してもよいし、2名のユーザや2つのアカウントで構成されるグループのトークルームとして管理してもよい。
【0036】
公式アカウントは、一般のユーザではなく事業者のアカウント(事業者のユーザのアカウント)であり、この公式アカウントのユーザも、限定ではなく例として、一般のユーザの端末と同様の端末を利用して、サーバを介して、他の装置との間でコンテンツ(メッセージ)の送受信を行うことができるようにすることができる。
【0037】
本明細書において、コンテンツとは、送信元から送信先に送信される情報であってもよい。また、コンテンツは、1または複数のコンテンツであってもよい。
【0038】
コンテンツには、限定ではなく例として、テキスト形式のテキストコンテンツ、画像(静止画像、動画像の少なくともいずれか一方を含む。)形式の画像コンテンツ、音(音声を含む。)形式の音コンテンツなどを含めてよいものとする。
なお、この他にも、ユーザの操作に供するボタンやアイコン等の操作コンテンツや、リンク情報(限定ではなく例として、URI(Uniform Resource Identifier)等を含む。)などのリンクコンテンツを含めてもよいものとする。
【0039】
テキストには、限定ではなく例として、文字コードで表される各国の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくともいずれか1つを含めてよいものとする。
なお、テキストは、上記の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくとも1つを含まなくてもよく、その他のテキストを含んでもよい。
【0040】
画像には、限定ではなく例として、アイコン、ボタン、スタンプ、絵文字、バナー画像といった各種の画像の情報のうちの少なくともいずれか1つを含めることができる。
【0041】
また、以下の実施例では、ユーザがライブチャットを配信したり、ライブチャットを視聴するためのサービスの一例として、ライブチャットサービスを例示する。また、ライブチャットサービスを実現するためのアプリケーションを「ライブチャットアプリケーション」と称する。
【0042】
ライブチャットサービスを実現するための形態としては、限定ではなく例として、以下のいずれかの形態を適用することができる。
(A)メッセージングアプリケーションの一機能としてライブチャットサービスの機能を持たせる形態
(B)ライブチャットサービスの機能とメッセージングサービスの機能とを有するアプリケーション(統合的なアプリケーション)を構成する形態
(C)ライブチャットアプリケーションとは別のアプリケーションとしてメッセージングアプリケーションを構成する形態
【0043】
(A)や(B)の形態では、限定ではなく例として、ライブチャットサービス事業者を、メッセージングサービス事業者と同じ事業者とすることができる。
また、この場合、1つの方法として、メッセージングアプリケーションにおけるユーザのアカウントと、ライブチャットアプリケーションにおけるユーザのアカウントとを共通のアカウントとすることができる。
また、この場合、別の方法として、メッセージングアプリケーションにおけるユーザのアカウントと、ライブチャットアプリケーションにおけるユーザのアカウントとが自動的に関連付けられる(連携される)ようにすることができる。
【0044】
(C)の形態では、限定ではなく例として、ライブチャットサービス事業者を、メッセージングサービス事業者とは異なる事業者とすることができる。
また、(C)の形態では、メッセージングアプリケーションにおけるユーザのアカウントと、ライブチャットアプリケーションにおけるユーザのアカウントとを関連付ける処理(連携する処理)を行うようにすることができる。
【0045】
なお、上記とは異なり、ライブチャットアプリケーションの一機能としてメッセージングサービスの機能を持たせるようにすることも可能である。
【0046】
また、本実施形態では、ユーザ間でコンテンツが送受信されるという表現や、端末間でコンテンツが送受信されるという表現を用いる場合があるが、これらは実質的に同義としてよいものとする。
また、クライアントサーバシステムを適用する場合、サーバを介して端末間でコンテンツが送受信されるように構成することが可能であるが、これをユーザ間や端末間でのコンテンツの送受信と表現してもよいものとする。また、前述したように、クライアントサーバシステムを適用せずに端末間でコンテンツを送受信してもよいものとする。
コンテンツ以外の各種の情報についても同様である。
【0047】
<第1実施例>
第1実施例は、限定ではなく例として、ライブチャットの配信者によって配信されるチャットルーム(限定ではなく例として、トークルーム)でのライブチャット中に、チャットルームに広告情報が表示されるようにする実施例である。
【0048】
以下では、メッセージングアプリケーションによるメッセージングサービスを提供する事業者のことを「メッセージングサービス事業者」と称する。
なお、メッセージングサービス事業者は、メッセージングアプリケーションを提供する事業者や、サーバ10の事業者と表現することもできる。
【0049】
また、以下では、メッセージングアプリケーションの名称を、適宜「Messaging App」と称して図示・説明する。
また、以下では、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションにおいてライブチャットサービスが提供される場合を例示する。
【0050】
また、本実施例では、ライブの配信者によって配信されるライブチャットは、限定ではなく例として、ライブチャットを行うためのトークルームを開設する配信者(以下、「メイン配信者」と称する。)と、メイン配信者からの招待を受けてライブチャットに参加してメイン配信者とトークルームでライブのトークを行う配信者(以下、「サブ配信者」と称する。)とを含むトークルームで行われ、これを視聴者となるユーザが視聴しながら視聴者も参加してコメントをすることができるものとして説明する。なお、メイン配信者は、ホストとなる配信者(ホスト配信者)や、マスターとなる配信者(マスター配信者)等のように表現してもよい。
また、サブ配信者は1名でも2名以上でもよい。
また、メイン配信者とサブ配信者とを区別せず、複数の配信者が共同でライブチャットのトークルームを開設するようにしてもよい。
【0051】
また、本開示におけるライブチャットの形態として、限定ではなく例として、以下のいずれかを適用してよいものとする。
(1)配信者によって配信されるメッセージ形式等のコンテンツを主位とするライブチャット
(2)配信者によって配信される音声を主位とし、配信者によって配信されるメッセージ等のコンテンツを客位とするライブチャット
(3)配信者によって配信される動画を主体とし、配信者によって配信されるメッセージ等のコンテンツを客位とするライブチャット
【0052】
(1)は、限定ではなく例として、チャットルームに表示させるコンテンツとして配信者によって配信されたコンテンツを、ライブ配信の主軸とするものとすることができる。この場合、視聴者は、チャットルームに表示される配信者のコンテンツを閲覧するようにすることができる。
(2)は、限定ではなく例として、配信者がリアルタイムで音声を配信しつつ、付随的に、チャットルームに表示させるコンテンツを発信するものとすることができる。この場合、視聴者は、チャットルームを開いた状態で配信者によって配信される音声を聴きながら、チャットルームに付随的に表示される配信者のコンテンツを閲覧するようにすることができる。この場合、限定ではなく例として、サーバ10は、後述するライブチャットの処理に加えて、配信者が配信する音声のデータを、ストリーミング配信によって視聴者の端末20に配信するようにすることができる。
(3)は、限定ではなく例として、配信者がリアルタイムで動画を配信しつつ、付随的に、チャットルームに表示させるコンテンツを発信するものとすることができる。この場合、視聴者は、限定ではなく例として、チャットルーム内の設定された位置に小窓等で表示される配信者のリアルタイムの動画を観ながら、チャットルームに表示される配信者のコンテンツを閲覧するようにすることができる。この場合、限定ではなく例として、サーバ10は、後述するライブチャットの処理に加えて、配信者が配信する動画のデータを、ストリーミング配信によって視聴者の端末20に配信するようにすることができる。
【0053】
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0054】
<システム構成>
図1-1は、本開示の実施形態における通信システム1のシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1では、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、サーバ10と、複数の端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)とが接続される。
【0055】
サーバ10は、ネットワーク30を介して、ユーザが所有する端末20に、所定のサービス(限定ではなく例として、メッセージングサービス、ライブチャットサービス等)を提供する機能を有する。サーバ10は、限定ではなく例として、メッセージングサーバ、ライブチャットサーバ等のように表現することもできる。
本実施形態では、メッセージングサービス事業者(運営者)やライブチャットサービス事業者(運営者)をサーバ10のユーザとする。
【0056】
なお、ネットワーク30に接続されるサーバ10の数や端末20の数は限定されない。
【0057】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C、・・・)は、各実施例において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、VR(Virtual Reality)端末、スマートスピーカ(音声認識用デバイス)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0058】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は、限定ではなく例として、同一とすることができる。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現してもよいし、しなくてもよい。
なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0059】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0060】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0061】
サーバ10(限定ではなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0062】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0063】
(1)端末のHW構成
図1-1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、時計部29A、位置算出用情報検出部29Bを備える。端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0064】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0065】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置や、端末20で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0066】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0067】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0068】
あくまでも一例であるが、入出力部23は、限定ではなく例として、表示部24、音入力部25、音出力部26、撮像部27を備える。
【0069】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0070】
音入力部25は、音データ(音声データを含む。以下同様。)の入力に利用される。音入力部25は、マイクなどを含む。
音出力部26は、音データの出力に利用される。音出力部26は、スピーカなどを含む。
撮像部27は、画像データ(静止画像データ、動画像データを含む。以下同様。)の取得に利用される。撮像部27は、カメラなどを含む。
【0071】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0072】
時計部29Aは、端末20の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部29Aは、限定ではなく例として、水晶発振器を利用したクロック等を有して構成される。時計部29Aは、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0073】
なお、時計部29Aは、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等を適用したクロックを有していてもよいし、有していなくてもよい。
【0074】
位置算出用情報検出部29Bは、制御部21が自己の端末20の位置を算出(測定)するために必要な情報(以下、「位置算出用情報」と称する。)を検出(計測)する機能部である。位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、位置算出用センサ部と表現することもできる。
【0075】
位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである衛星測位センサ(衛星測位ユニット)や、慣性航法システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである慣性計測センサ(慣性計測ユニット(IMU(Inertial Measurement Unit)))、UWB(超広帯域無線:Ultra Wide Band)を利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットであるUWB測位センサ(UWB測位ユニット)等を含む。
【0076】
衛星測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用衛星から発信されている測位用衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換するRF受信回路や、RF受信回路から出力されるデジタル信号に対して相関演算処理等を行って測位用衛星信号を捕捉し、測位用衛星信号から取り出した衛星軌道データや時刻データ等の情報を、位置算出用情報として出力するベースバンド処理回路等を有する。
【0077】
慣性計測ユニットは、慣性航法演算によって端末20の位置を算出するために必要な情報を検出するセンサである慣性センサを有する。慣性センサには、限定ではなく例として、3軸の加速度センサや3軸のジャイロセンサが含まれ、加速度センサによって検出された加速度と、ジャイロセンサによって検出された角速度とを、位置算出用情報として出力する。
【0078】
UWB測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用ビーコンから発信されている測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換する超広帯域RF受信回路や、超広帯域RF受信回路から出力されるデジタル信号に基づいて端末20と測位用ビーコンとの相対位置を算出する相対位置算出処理回路等を有する。
なお、限定ではなく例として、UWB測位ユニットは、不図示のアンテナから測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF信号を送信することで、端末20を測位用ビーコンとして機能させてもよいし、そうしなくてもよい。
【0079】
制御部21は、限定ではなく例として、位置算出用情報検出部29Bによって検出された位置算出用情報に基づいて、定期的なタイミングや特定のタイミングで、自己の端末20の位置を算出する。端末の位置を「端末位置」と称し、算出された端末位置を「算出端末位置」と称する。制御部21は、算出端末位置を、その算出端末位置を算出した日時と関連付けて、算出端末位置履歴データとして記憶部28に記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0080】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0081】
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0082】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定ではなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0083】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0084】
(2)サーバのHW構成
図1-1には、サーバ10のHW構成の一例を示している。
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、時計部19を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0085】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0086】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0087】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0088】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0089】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置や、サーバ10で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部12は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0090】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。
【0091】
出力部は、制御部11で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0092】
あくまでも一例であるが、入出力部12は、限定ではなく例として、表示部13を備える。
【0093】
表示部13は、ディスプレイ等で実現される。ディスプレイは、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイは、これらに限定されない。
【0094】
時計部19は、サーバ10の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部19は、限定ではなく例として、ハードウェアクロックとしてのRTC(Real Time Clock)やシステムクロック等を有して構成される。時計部19は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
(3)その他
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0095】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0096】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0097】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0098】
また、システムのプログラム(システムによって実行されるプログラム)という場合、システムについては前述した通りである。そして、前述したシステムのプログラムとは、システム全体で実行可能なプログラムであって、このプログラムは、限定ではなく例として、システムを構成する装置個々のプログラムで構成されてもよく、システムを構成する個々の装置に保存されるプログラムは、各々異なっていてもよいものとする。つまり、システムを構成する個々の装置で共通のプログラムでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、システムが端末とサーバとで構成されている場合、システムのプログラムをP1とすると、システムのプログラムP1は、端末に保存されたプログラムP2と、サーバに保存されたプログラムP3とで構成され、P2とP3とは、システムのプログラムを実行するためのものであり、それぞれ異なるプログラムとなっていてもよい。限定ではなく例として、端末に保存されたプログラムP2は、第1の処理を実行し、第1の処理をした結果をサーバに送信するプログラムであり、サーバに保存されたプログラムP3は、受信した第1の処理をした結果に対して第2の処理を行い、第2の処理を行った結果を端末に送信するプログラムであってもよい。
【0099】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0100】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0101】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0102】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部、または全部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部、または全部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0103】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0104】
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのコンパイラ言語、HTML Living Standardなどのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0105】
<機能構成>
(1)サーバの機能構成
図1-2は、本実施例においてサーバ10の制御部11によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部11は、限定ではなく例として、記憶部15に記憶されたアプリケーション管理処理プログラム151に従ってアプリケーション管理処理を実行するためのアプリケーション管理処理部111を機能部として含む。
【0106】
図1-3は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、アプリケーション管理処理として実行されるアプリケーション管理処理プログラム151と、アカウント登録データ153と、アカウント管理データベース155と、広告管理データベース157と、広告コンテンツデータベース159とが記憶される。
【0107】
アカウント登録データ153は、アプリケーション(本実施例では、メッセージングアプリケーション)のアカウントに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を
図1-4に示す。
アカウント登録データ153には、限定ではなく例として、ユーザ名と、アプリケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0108】
ユーザ名は、このアプリケーションを利用する端末20のアカウントの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0109】
アプリケーションIDは、アプリケーションのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
このアプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
【0110】
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
【0111】
端末20を識別するための識別情報は、限定ではなく例として、端末ID(限定ではなく例として、IMEI(International Mobile Equipment Identity))とすることができる。
また、端末20のユーザを識別するための識別情報は、限定ではなく例として、一般ユーザ用のアプリケーションIDや公式ユーザ用のアプリケーションIDとすることができる。
【0112】
なお、アプリケーションIDに代えて「ユーザID」としてもよいし、しなくてもよい。
また、1つの端末20につき1つのアカウントしか登録することのできないアプリケーションであれば、限定ではなく例として、「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」とすることができる。
【0113】
また、限定ではなく例として、1つのアプリケーションIDに、複数の端末IDを割り当てることを可能としてもよいし、そのようにしなくてもよい。この場合、1つのアプリケーションIDを識別(ログイン)対象として、複数の端末20においてアプリケーションを並行して(並列に)起動できるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0114】
また、アプリケーションID等の各種のIDに代えて、端末電話番号等の情報によってアカウントを管理する手法を適用することも可能である。
この場合、アプリケーションID等のIDの情報をアカウント登録データ153に記憶させるのに代えて、端末電話番号等の情報をアカウント登録データ153に記憶させるようにすることができる。なお、アプリケーションID等のIDの情報を端末電話番号等の情報に代えず、アプリケーションID等のIDの情報を端末電話番号等の情報と一対一に対応させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0115】
なお、以下の各種の実施例では、説明の簡明化のため、1つの端末20につき1つのアカウントが登録されていることとして説明する。
また、この場合、上記のように「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」であるため、「アカウントのユーザ」の用語は、「アカウントの端末」と実質的に同義としてよいものとする。
【0116】
アカウント管理データベース155は、アカウント登録データ153に記憶されているアカウントに関するデータを管理するためのデータベースである。
アカウント管理データベース155には、限定ではなく例として、アカウント(限定ではなく例として、アプリケーションID)ごとに、メッセージングアプリケーションにおいて友だちとして登録されているアカウントに関するデータや、トークルームにおけるコンテンツの送受信の履歴のデータなど、アカウントに関するデータが記憶される。
また、このアカウントのユーザが詳細後述するライブチャットを配信する場合は、そのライブチャットに関する一連のデータが記憶される。
【0117】
広告管理データベース157は、ライブチャット中に、設定された端末20の表示部24に表示されるトークルームにおいて出力させる広告に関する情報を管理するためのデータベースであり、そのデータ構成の一例を
図1-5に示す。
【0118】
広告管理データベース157には、限定ではなく例として、広告主ごとのデータとして、広告管理データが記憶される。
【0119】
各々の広告管理データには、広告主の識別情報の一種である広告主IDと、その広告主IDによって識別される広告主の広告に関する1以上の広告詳細データが記憶される。
なお、広告主に関する情報は不図示の広告主データとして記憶部15に記憶されており、広告主IDから広告主を特定することができるように構成されている。
【0120】
各々の広告詳細データには、限定ではなく例として、広告IDと、広告タイトルと、広告コンテンツデータとが記憶される。
広告IDには、限定ではなく例として、その広告主の広告を識別するための識別情報として機能するIDが記憶される。
広告タイトルには、限定ではなく例として、その広告IDに対応する広告を掲載する広告主の名称や表題が記憶される。
【0121】
広告コンテンツは、種々の形態によって端末20に広告を出力させるためのコンテンツ(広告を出力させることが可能に構成されたコンテンツ)であり、限定ではなく例として、機械的に読み取り可能な広告のメディアファイル・メディアデータ(以下、「広告コンテンツファイル(広告コンテンツメディアデータ)」と称する。)として構成することができる。
【0122】
広告コンテンツデータには、限定ではなく例として、広告コンテンツIDと、広告コンテンツ形態と、広告コンテンツ出力時間と、広告コンテンツURIとが関連付けて記憶される。
【0123】
広告コンテンツIDは、広告コンテンツをユニークに識別するための識別情報として機能するIDである。
【0124】
広告コンテンツ形態は、配信する広告情報のありさまや種別であり、限定ではなく例として、静止画像の広告(以下、「静止画広告」と称する。)には「静止画像」が、動画像の広告(以下、「動画広告」と称する。)には「動画像」が記憶される。
なお、音(音声を含む。)の広告を配信するようにしてもよく、この場合は「音響」が記憶されるようにすることができる。
【0125】
広告コンテンツ出力時間は、その広告コンテンツに基づく広告が出力(表示や音出力)される時間の長さである。
この例では、静止画広告については広告コンテンツ出力時間を「-」としており、静止画広告が表示された後は、そのままライブチャットが進行するようにしている。
ただし、静止画広告を数秒程度表示させるようにしてもよい。
【0126】
広告コンテンツURIは、広告コンテンツの格納場所を示す情報である。
広告コンテンツは、限定ではなく例として、広告コンテンツURIと関連付けて、広告コンテンツファイルとして広告コンテンツデータベース159に格納されるようにすることができる。
【0127】
なお、本実施例では、広告管理データベース157において広告コンテンツデータに広告コンテンツURIを記憶させることとしているが、これに限定されない。
これに代えて、広告コンテンツデータの広告コンテンツURIの欄に、広告コンテンツファイルそのものを記憶させるようにしてもよい。この場合は、広告コンテンツデータベース159は不要となる。
【0128】
また、本実施例では、広告コンテンツデータベース159をサーバ10の記憶部15に構成することしているが、これに限定されない。
【0129】
図1-6は、広告コンテンツの管理に関するサーバの構成例を示す図である。
図1-6(1)は、本実施例のように、メッセージングサービス事業者のサーバ10に、メッセージングサーバとしての機能と、広告サーバとの機能とを持たせ、広告コンテンツデータベース159をサーバ10に記憶させる構成を示している。
【0130】
図1-6(2)は、限定ではなく例として、メッセージングサーバ110と、広告コンテンツデータベース159を記憶する広告サーバ120とを含むサーバのシステム(限定ではなく例として、サーバシステム100)を構成する例である。
この場合、メッセージングサーバ110と広告サーバ120とは、いずれもメッセージングサービス事業者が管理するサーバとしてもよい。
また、メッセージングサーバ110はメッセージングサービス事業者が管理するサーバとし、広告サーバ120はメッセージングサービス事業者とは異なる事業者(広告コンテンツのメディアファイル・メディアデータを管理する事業者や広告主など)が管理するサーバとしてもよい。
【0131】
(2)端末の機能構成
図1-7は、本実施例において端末20の制御部21によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、限定ではなく例として、記憶部28に記憶されたアプリケーション処理プログラム281に従ってアプリケーション処理を実行するためのアプリケーション処理部211を機能部として含む。
【0132】
図1-8は、本実施例において端末20の記憶部28に記憶されるデータ等の一例を示す図である。
記憶部28には、限定ではなく例として、アプリケーション処理として実行されるアプリケーション処理プログラム281と、この端末20、または端末20のユーザのアカウントに対応するアプリケーションID283とが記憶される。
【0133】
<表示画面>
以下では、限定ではなく例として、端末20が、縦長のディスプレイの表示部24を備えるスマートフォンである場合を例示する。
【0134】
スマートフォンには、限定ではなく例として、入力部として機能するタッチパネルが、そのディスプレイと対向して配置され、これによってタッチスクリーンが構成される。アイコン、ボタン、アイテムまたは入力領域などの要素がディスプレイに表示された場合において、タッチパネルの一部の領域であって、その要素が表示された領域と対向する領域がユーザによって操作された場合、その要素と関連付けられたプログラムまたはそのプログラムのサブルーチンが実行される。
【0135】
以下では、タップ操作(単に「タップ」と言う場合がある。)とは、限定ではなく例として、ユーザが、タッチパネルが一体的に構成された表示部24(タッチスクリーン)を指やペン先などで軽く叩くように触れる動作、触れてから離す動作とすることができる。
また、スクロール操作とは、限定ではなく例として、表示されている情報をスクロールさせるための操作(動作)とすることができる。限定ではなく例として、スクロール操作は、入力が指やタッチペン等である場合は「スワイプ操作」とし、入力がマウス等である場合は「ホイール操作」としてもよいものとする。
【0136】
なお、以下説明する表示画面の遷移は、本開示の手法を実現するための表示画面の遷移の一例に過ぎない。以下に例示する表示画面の遷移について、一部の表示画面の表示を省略してもよいし、別の表示画面を追加してもよい。
【0137】
本明細書において、メッセージングアプリケーションでは、端末20の表示部24に表示されたトークルームでユーザ同士がトークを行うことが可能に構成されているものとする。トークルームでは、ユーザ(ユーザの端末)によって送信されたコンテンツが、吹き出しで表示される領域に表示されるようにすることができる。この領域を、限定ではなく例として「トーク領域」と称する。トーク領域は、限定ではなく例として、画面最上部のアプリケーションの名称等が表示される領域や、その下のアプリ内位置表示領域、画面最下部のコンテンツを入力するためのコンテンツ入力領域INRを除く領域とすることができる。
なお、吹き出しはあくまでも一例に過ぎず、吹き出し以外の態様でコンテンツを表示してもよい。
【0138】
本実施例では、ライブチャットとして、限定ではなく例として、配信者ばかりでなく、視聴者もコンテンツを入力して送受信可能な「視聴者コメント機能あり」のライブチャットを例示する。
本実施例におけるライブチャットでは、限定ではなく例として、配信者によって発信されるコンテンツが、上記のトーク領域(コンテンツが吹き出しで表示される領域)に表示される一方で、視聴者によって発信されるコンテンツが、これとは別の領域に表示されるものとして説明する。この場合、限定ではなく例として、通常のトークルームでのトーク領域の縦幅を縮めた領域を、配信者によって発信されるコンテンツが表示される領域(以下、「配信者領域」と称する。)に割り当て、残り分の縦幅の領域を、視聴者によって発信されるコンテンツが表示される領域(以下、「視聴者領域」と称する。)に割り当てるようにすることができる。
【0139】
図1-9,
図1-10は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図1-9左側は、メッセージングアプリケーション(限定ではなく、チャットアプリケーションの一例)のトークルーム(限定ではなく、チャットルームの一例)の画面の一例を示す図であり、ライブチャットの視聴者であるユーザA.Aの端末20Aに表示されるライブチャットのトークルームの一例である。
【0140】
画面最上部中央には、メッセージングアプリケーションの名称として「Messaging App」の文字が表示されている。また、画面最上部右方には、この端末20Aのユーザのメッセージングアプリケーションにおけるアイコン画像およびユーザ名(この例ではユーザA.A)が表示されている。
【0141】
また、その下には、メッセージングアプリケーション内での現在の位置やページ等を示す領域(以下、包括的に「アプリ内位置表示領域」と称する。)が構成されており、この例では、ライブチャットのトークルームの画面であることに基づいて、タイトルとして「料理研究家Xのライブチャット」であることを示す文字と、配信者(この例ではユーザX.XおよびユーザY.Y)それぞれのアイコン画像と、前の画面に戻るための「<」のボタンとが表示されている。
【0142】
画面下部には、ユーザ(この例では、視聴者であるユーザA.A)がコンテンツを入力するためのコンテンツ入力領域INRが構成されており、コンテンツ入力領域INRにコンテンツが入力され、コンテンツが入力されたことに基づき表示される不図示の送信ボタンがタップされることで、コンテンツが送信されるように構成されている。
【0143】
このライブチャットのトークルームにおいて、トークルームの配信者領域DRには、配信者が送信したテキストコンテンツや画像コンテンツが表示される。
トークルームの視聴者領域ARには、視聴者が送信したテキストコンテンツが表示される。なお、視聴者領域ARに画像コンテンツが表示されるようにしてもよく、そのようにしなくてもよい。
この例では、配信者領域DRが上部、視聴者領域ARが下部に表示されており、配信者領域DRは視聴者領域ARよりも大きい。また、配信者領域DRに表示されるコンテンツは、視聴者領域ARに表示されるコンテンツよりも大きい。
【0144】
なお、視聴者の端末20における配信者領域DRと視聴者領域ARの位置関係や表示領域の大きさの関係は、このような形態に限られない。限定ではなく例として、配信者領域DRが下部、視聴者領域ARが上部に表示されてもよく、配信者領域DRは視聴者領域ARより小さくてもよい。また、配信者領域DRに表示されるコンテンツは、視聴者領域ARに表示されるコンテンツより小さくてもよい。
視聴者が、配信者領域DRと視聴者領域ARの位置や大きさを操作によって変更できるようにしてもよく、変更できないようにしてもよい。また、視聴者が、配信者領域DRと視聴者領域ARに表示されるコンテンツの大きさを操作によって変更できるようにしてもよく、変更できないようにしてもよい。
【0145】
配信者は、トークルームを利用して、自分が指定したコンテンツを他の配信者に送信するとともに、視聴者にも送信することができる。また、トークルームを利用して、他の配信者や視聴者が指定したコンテンツを受信することができる。
視聴者は、トークルームを利用して、自分が指定したコンテンツを他の視聴者に送信するとともに、配信者にも送信することができる。また、トークルームを利用して、配信者や他の視聴者が指定したコンテンツを受信することができる。
【0146】
この例では、メイン配信者として料理研究家であるユーザX.Xと、サブ配信者としてアシスタントであるユーザY.Yとが配信者となっており、ユーザA.A等が視聴者となっている。
なお、メイン配信者をユーザX.Xとし、サブ配信者をユーザY.Yとして区別する場合がある。この例では、配信者間で送受信された複数のテキストコンテンツが配信者領域DRに表示されており、視聴者によって入力された複数のテキストコンテンツが視聴者領域ARに表示されている。
【0147】
視聴者は、トークルームによって、配信者領域DRにおけるコンテンツの更新、視聴者領域ARにおけるコンテンツの更新をリアルタイムに把握して、更新された情報を確認することができることから、ライブのような感覚でコンテンツを視聴できる。
なお、トークルームの上部には、タイトルの横に「Live」の文字を含むマーク(アイコン)が表示されていることにより、視聴者は、現在このトークルームでコンテンツが配信されていることを認識することができる。
【0148】
図1-10は、配信者と視聴者とのトークルームに、広告コンテンツに基づく静止画像の広告SADが表示された例を示している。広告SADは、配信者によるコンテンツの配信が開始されてから設定された条件(限定ではなく例として、後述する広告配信条件)が成立した場合に、配信者領域DRに表示される。この例では、配信者によるコンテンツの配信が開始されてから「5分」が経過したタイミングで表示されている。
【0149】
配信者間で送受信されたコンテンツに関しては、限定ではなく例として、そのコンテンツを送信した配信者の識別情報(限定ではなく例として、アイコンや名前)と関連付けて表示されるようにすることができる。ただし、この表示画面例では、便宜的に、ユーザX.Xによって発信されたコンテンツに関して、ユーザX.Xの識別情報の表示を省略している。
これに対して、広告コンテンツに関しては、ユーザの識別情報と関連付けることなく表示されている。
【0150】
なお、本実施例では、限定ではなく例として、配信者の端末20においても、視聴者の端末20と同様に広告コンテンツ(広告コンテンツに基づく広告)が出力されるようにすることができる。
また、前述したように、広告SADは、動画広告であってもよいし、音(音声を含む。)の広告であってもよい。
動画広告を表示する場合の表示画面例は後述する。
【0151】
図1-11,
図1-12は、上記のライブチャットの配信を開始するまでの流れを示す図であり、メイン配信者であるユーザX.Xの端末20Xに表示される画面の一例を示している。
この例では、アプリ内位置表示領域に、ライブチャットが現在配信されていることを示す「NOW ON AIR」の文字が表示されている。
【0152】
また、その下の領域には、現在配信されているライブチャットのトークルームのリストが表示されており、各トークルームについて、限定ではなく例として、そのライブチャット(トークルーム)のアイコン・タイトル・要約、そのライブチャットの現在の視聴者数、そのライブチャットの配信者のアイコン・ユーザ名、そのライブチャットにおいて配信者領域に表示されている最新の配信者コンテンツ等の情報が表示されている。
【0153】
より具体的には、この例では、タイトル「流行のスイーツについて」のトークルーム情報TL1、タイトル「テイクアクトごはん」のトークルーム情報TL2、タイトル「京都のレストラン」のトークルーム情報TL3等を含む、複数のトークルーム情報が表示されている。
【0154】
なお、このような表示例において、限定ではなく例として、現在配信されているトークルームと、現在配信されていないトークルームとを含むトークルームのリストが表示部24に表示され、前者と後者とが異なる態様で表示されるようにしてもよい。限定ではなく例として、前者は、タイトルの横に「配信中」というテキストが表示され、後者は、タイトルの横に「配信停止中」というテキストが表示されるようにしてもよい。
コンテンツが配信中であるか否かの判定は、設定された期間(限定ではなく例として「10分間」の期間)、配信者領域DRと視聴者領域ARのいずれも更新されていないことに基づいて行われてもよく、配信者による配信開始と配信終了の操作に基づいて行われてもよい。
【0155】
画面右下部には、吹き出しのマークを含むライブチャットの配信に関する設定を行うためのアイコンが表示されており、このアイコンがタップされると、ライブチャットにサブ配信者として参加してもらうユーザを選択する画面が表示される。
【0156】
この例では、アプリ内位置表示領域に「参加者検索」の文字が表示され、その下の領域には、名前(ユーザ名)で検索を行うためのボックスの他、ユーザX.Xが友だち登録しているユーザが、アイコンおよびユーザ名によって一覧表示されており、それぞれの横には、チェックを入れるための領域が設けられている。チェックを入れたユーザをサブ配信者として招待することが可能であり、この例では、ユーザY.Yがチェックされた状態が示されている。この状態で、アプリ内位置表示領域に表示された「次へ」のボタンがタップされると、新規のライブチャットのタイトルを設定する画面に遷移する。
【0157】
この例では、アプリ内位置表示領域に「新規ライブチャット登録」の文字が表示され、その下の領域には、ライブチャットのタイトルを入力するための入力欄が設けられている。この例では、前述した「料理研究家Xのライブチャット」がタイトルとして入力された状態が示されている。また、その下には、前の画面においてサブ配信者として選択したユーザY.Yのアイコンとともに「+」の記号を含むアイコンが表示されており、このアイコンをタップすることで、サブ配信者を追加することができるように構成されている。
【0158】
この状態で、画面下部の「招待する」のボタンBT1がタップされると、
図1-12に示すように、ライブチャットのウェイティングルームの画面が表示される。
この例では、ライブチャットのタイトルとともに、参加者が2名以上揃うとライブチャットの配信を開始することができる旨のテキストが表示されている。また、その下には、メイン配信者であるユーザX.Xのアイコンおよびユーザ名と、サブ配信者として招待したユーザY.Yのアイコンおよびユーザ名とが表示されており、ユーザY.Yのアイコンおよびユーザ名の下には、ユーザY.Yが未だライブチャットへの参加を承諾していないことを示す「OFF」の文字が表示されている。
【0159】
また、その下には、ライブチャットの配信を開始するための「Liveをはじめる」の文字を含む配信開始ボタンBT2が表示されているが、ユーザY.Yが未だライブチャットへの参加を承諾しておらず、2名以上が揃っていないことで、配信開始ボタンBT2はグレーアウトして表示されており、タップしてもライブチャットの配信が開始されないようになっている。
【0160】
ユーザY.Yがライブチャットへの参加を承諾すると、上記の「OFF」の文字が「ON」に変化する。その結果、配信開始ボタンBT2のグレーアウトが解除され、ユーザX.Xによって配信開始ボタンBT2がタップされることで、ライブチャットの配信が開始される。
【0161】
なお、ライブチャットの配信を開始するための条件は、上記に限定されない。これについては後述する。
【0162】
<処理>
図1-13は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0163】
この処理では、複数の視聴者のうちの一の視聴者を「ユーザA.A」とし、ユーザA.Aの端末20を端末20Aとする。また、メイン配信者を「ユーザX.X」とし、ユーザX.Xの端末20を端末20Xとする。そして、この図では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、端末20Xの制御部21が実行する処理の一例を示している。
なお、ユーザA.A以外の視聴者の端末20が実行する処理は、端末20Aと同様であるため、図示を省略する。また、サブ配信者の端末20が実行する処理は、端末20Xとほぼ変わらないため、図示を省略する。
【0164】
なお、以下説明する処理は、本開示の手法を実現するための処理の一例に過ぎず、これらに限定されるものではない。
以下説明する処理に別のステップを追加してもよいし、以下説明する処理から一部のステップを省略(削除)してもよい。
本明細書で説明する各種の処理について同様である。
【0165】
端末20Xの制御部21は、ライブチャットを配信することがユーザX.Xによって要求されたか否かを判定し(X110)、要求されたと判定したならば(X110:YES)、サーバ10との間で、ライブチャット配信設定処理を行う(X120、S120)。
ライブチャット配信設定処理では、限定ではなく例として、端末20Xの制御部21が、サーバ10を介して、配信するライブチャットのタイトルやテーマを設定したり、メッセージングアプリケーションにおいて友だち登録しているユーザの中からサブ配信者とするユーザを選択・設定して招待するなどの処理を行う。
【0166】
なお、サブ配信者が1名である場合は、限定ではなく例として、メイン配信者からの招待に基づき、サブ配信者がライブチャットへの参加を承諾したことに基づいて、ライブチャットが開始されるようにすることができる。
また、サブ配信者が2名以上である場合は、限定ではなく例として、メイン配信者からの招待に基づき、少なくとも1名がライブチャットへの参加を承諾したことに基づいて、ライブチャットが開始されるようにすることができる。なお、これとは異なり、全てのサブ配信者がライブチャットへの参加を承諾するまでの間は、ライブチャットが開始されないようにしてもよい。
【0167】
また、上記とは異なり、メイン配信者がサブ配信者不在の状態でライブチャットを先行して開始し、サブ配信者が後からライブチャットに参加するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
また、上記とは異なり、サブ配信者がメイン配信者不在の状態でライブチャットを先行して開始し、メイン配信者が後からライブチャットに参加するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0168】
端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力(限定ではなく例として、ユーザによる操作入力や音入力等。他の端末20についても同じ。以下同様。)に基づいて、開催予定のライブチャットや開催済みのライブチャットを検索し、その検索結果を表示部24に表示させるなどの処理を行う。そして、その検索結果に基づき、一のライブチャットを視聴することがユーザA.Aによって要求されたか否かを判定する(A110)。
【0169】
ライブチャットの視聴が要求されたと判定したならば(A110:YES)、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、自己の端末20、または自己の端末20のユーザのアプリケーションID283等を含み、視聴することが選択されたライブチャットの選択情報を含むライブチャット視聴要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A120)。
【0170】
ライブチャット配信の開始条件が成立すると、サーバ10の制御部11は、各々の端末20から送信される情報に基づいて、ライブチャット処理を開始する(S130,X130,A130)。ライブチャット処理でライブチャットが開始されると、サーバ10の制御部11は、このライブチャットの一連の内容のデータの記憶を開始する。
【0171】
ライブチャット処理を開始した後、サーバ10の制御部11は、広告配信条件が成立したか否かを判定する(S150)。広告配信条件は、限定ではなく例として、以下のいずれかとしてよいものとする。
(A1)ライブチャットが開始されてから設定時間(限定ではなく例として「5分」や「10分」)ごとのタイミングとなったこと
(A2)時計部19の計時時刻が設定時刻となったこと(限定ではなく例として、正時や「15分」、「30分」、「45分」などの区切りの時刻となったこと)
(A3)配信者によってあらかじめ設定されたタイミングとなったこと
(A4)配信者によってライブチャット中に広告配信要求がなされたこと
(A5)上記の2以上の組合せ
【0172】
なお、配信者(限定ではなく例として、メイン配信者)による広告配信条件の設定は、限定ではなく例として、ライブチャット配信設定処理で行うようにしてもよいし、それよりも前の任意のタイミングで行うようにしてもよい。
【0173】
また、配信者が、配信する広告コンテンツや、配信する広告コンテンツの数(配信する回数)、配信するコンテンツの順序等を設定可能としてもよい。
なお、この場合に、配信者の端末20において、限定ではなく例として、広告を配信する数(回数)に関する設定を行うための情報として、「多めに配信する」、「少なめに配信する」などの項目を表示させ、選択された項目に基づいて、サーバ10側で配信する広告コンテンツの数(回数)を決めるようにしてもよい。限定ではなく例として、「多めに配信する」が選択された場合は「10回」~「15回」の範囲の数から、「少なめに配信する」が選択された場合は「3回」~「5回」の範囲の数から決定するようにするなどすることができる。
【0174】
広告配信条件が成立したと判定したならば(S150:YES)、サーバ10の制御部11は、配信する広告コンテンツを選択する(S160)。
具体的には、限定ではなく例として、広告管理データベース157を参照し、配信者によって設定された広告主(広告主ID)および広告IDに対応する広告コンテンツの広告コンテンツIDを選択する。
なお、メイン配信者に代えて、サブ配信者の端末20で上記の各種の設定を行うようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0175】
また、S160のステップにおいて、サーバ10が広告コンテンツをランダムに選択するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0176】
また、ライブチャットは、限定ではなく例として、その視聴に制限を付けてもよいが、基本的にはオープン形式のチャットルームで行われるようにすることができる。この場合、限定ではなく例として、通信の秘密は適用されないようにしてもよいものとする。ただし、ライブチャットの配信者や視聴者にライブチャットの内容をサーバ10が参照することの許可を求めるようにしてもよい。
【0177】
この場合、S160のステップにおいて、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、メイン配信者とサブ配信者とで送受信されたコンテンツに基づくライブチャットの内容やコンテキスト(文脈)に基づき、限定ではなく例として、最尤推定法やビタビアルゴリズム等の手法を用いて、適切と推定される広告コンテンツを広告コンテンツデータベース159の中から選択するようにしてもよい。
【0178】
その後、サーバ10の制御部11は、S160のステップで選択した広告コンテンツに対応する広告出力用情報を、通信I/F14によって端末20Aおよび端末20Xにそれぞれ送信する(S170)。
なお、図示は省略しているが、広告出力用情報は、他の視聴者の端末20や、サブ配信者の端末20にも同様に送信される。
【0179】
また、広告出力情報の送信は、S170のタイミングに限定されるわけではない。
これよりも前のタイミング(限定ではなく例として、S130のライブチャット処理を開始したタイミング)で、広告出力のタイミングに関する情報を含めて広告出力用情報を端末20に送信する。そして、端末20の制御部21が、広告出力のタイミングとなったら、指定された広告コンテンツを出力するようにしてもよい。
【0180】
ここで、広告出力用情報には、広告コンテンツIDや広告コンテンツ出力時間の他、限定ではなく例として、以下のいずれかを含めるようにすることができる。
(B1)広告コンテンツファイル
(B2)広告コンテンツURI
【0181】
(B1)を広告出力用情報とする場合、サーバ10の制御部11は、上記の広告コンテンツデータから、選択した広告コンテンツIDと関連付けられた広告コンテンツURIを特定する。そして、特定した広告コンテンツURIに基づいて広告コンテンツデータベース159にアクセスし、広告コンテンツファイルを取得して端末20Aに送信する。
【0182】
(B2)を広告出力用情報とする場合、サーバ10の制御部11は、上記の広告コンテンツデータから、選択した広告コンテンツIDと関連付けられた広告コンテンツURIを特定して端末20Aに送信する。
なお、この手法を適用する場合は、サーバ10の制御部11が、広告コンテンツURIを端末20Aに送信することで、広告コンテンツファイルを端末20Aに取得させるようにすることができる。この場合は、限定ではなく例として、前述した
図1-6(2)のサーバシステム100を適用するなどして、端末20Aが広告サーバ120から広告コンテンツファイルを取得するように構成することができる。
【0183】
通信I/F22によってサーバ10から広告出力用情報を受信すると(A140:YES)、端末20Aの制御部21は、広告出力処理を行う(A150)。
端末20Xについても同様に、通信I/F22によってサーバ10から広告出力用情報を受信すると(X140:YES)、端末20Xの制御部21は、広告出力処理を行う(X150)。
【0184】
上記の(B1)を適用する場合、端末20Aの制御部21は、受信した広告コンテンツファイルに基づいて、広告コンテンツをライブチャットのトークルームの配信者領域(第1領域)に、配信者コンテンツと区別可能な態様で表示させるなどして出力させるようにすることができる。
上記の(B2)を適用する場合、端末20Aの制御部21は、受信した広告コンテンツURIに基づいて広告コンテンツファイルを取得し、取得した広告コンテンツファイルに基づいて、広告コンテンツをライブチャットのトークルームの配信者領域に、配信者コンテンツと区別可能な態様で表示させるなどして出力させるようにすることができる。限定ではなく例として、配信者コンテンツは吹き出しで表示させるが、広告コンテンツは吹き出しではなく矩形の枠に表示させるようにすることができる。
【0185】
広告出力処理では、限定ではなく例として、端末20の制御部21は、広告コンテンツを出力させる。
広告コンテンツ形態が「静止画」である場合は、静止画の広告コンテンツファイルに基づき静止画の広告を配信者領域に張り付ける。
広告コンテンツ形態が「動画」である場合は、動画の広告コンテンツファイルを配信者領域に展開した上で動画を再生させる。
広告コンテンツ形態が「音響」である場合は、限定ではなく例として、音響の広告コンテンツファイルを展開して音出力部26から音出力させるとともに、その旨を示すマークやアイコン(限定ではなく、音符のマークやアイコン等)を含む静止画を配信者領域に表示させる。
【0186】
なお、表示した広告コンテンツの画像がユーザによってタップされたことに基づいて、広告コンテンツを全画面表示させるようにしてもよい。
【0187】
広告コンテンツの出力が完了すると、端末20の制御部21は、続きの配信者コンテンツを、広告コンテンツの下に表示させていく。
なお、広告コンテンツ出力時間が経過した場合、広告コンテンツの表示を消去するようにしてもよい。
【0188】
本実施例では、視聴者の端末20と配信者の端末20との両方で、広告コンテンツが出力されるようにしている。
このようにしていることで、限定ではなく例として、配信者や視聴者が、広告コンテンツの内容をライブチャット中に話題とすることが可能となる。
【0189】
A150の後、端末20Aの制御部21は、ライブチャットの視聴を終了するか否かを判定し(A190)、終了しないと判定したならば(A190:NO)、A140に処理を戻す。一方、ライブチャットの視聴を終了すると判定したならば(A190:YES)、処理を終了する。
【0190】
S170の後、サーバ10の制御部11は、ライブチャットを終了するか否かを判定し(S190)、終了しないと判定したならば(S190:NO)、S150に処理を戻す。一方、ライブチャットを終了すると判定したならば(S190:YES)、処理を終了する。
【0191】
X150の後、端末20Xの制御部21は、ライブチャットを終了するか否かを判定し(X190)、終了しないと判定したならば(X190:NO)、X140に処理を戻す。一方、ライブチャットを終了すると判定したならば(X190:YES)、処理を終了する。
【0192】
なお、この処理では、ライブチャット処理と、広告コンテンツの出力に関する処理とを分けているが、広告コンテンツの出力に関する処理も、ライブチャット処理の一部としてもよいものとする。
【0193】
図1-14は、ライブチャット処理におけるコンテンツの送受信や表示に関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。図の見方は
図1-13と同様である。
【0194】
端末20Xの制御部21は、入出力部23を介して配信者コンテンツが入力され、送信するように要求されたか否かを判定し(X1110)、要求されたと判定したならば(X1110:YES)、入力された配信者コンテンツを、自己の端末20の表示部24に表示されたトークルームの配信者領域に、自分(ユーザX.X)を発信元とするコンテンツとして吹き出しで表示させる(X1120)。そして、端末20Xの制御部21は、入力された配信者コンテンツを通信I/F22によってサーバ10に送信する(X1130)。
なお、X1120のステップとX1130のステップとは、順序を逆にしてもよい。
【0195】
サーバ10の制御部11は、端末20Xから配信者コンテンツを受信したか否かを判定し(S1110)、受信したと判定したならば(S1110:YES)、受信した配信者コンテンツを、その配信者コンテンツの識別情報(配信者コンテンツID等)や時刻情報とともに、通信I/F14によって端末20A(および不図示のサブ配信者の端末20)に送信する。また、サーバ10の制御部11は、その配信者コンテンツの識別情報や時刻情報を、通信I/F14によって端末20Xに送信する(S1120)。
なお、サブ配信者の端末20で配信者コンテンツが入力された場合も同様である。
【0196】
なお、時刻情報は、端末20がコンテンツを送信した時刻の情報(端末20のユーザがコンテンツを発信した時刻の情報)としてもよいし、サーバ10が端末20にコンテンツを送信した時刻の情報としてもよい。
以下同様である。
【0197】
端末20Aの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10から配信者コンテンツを受信したか否かを判定し(A1110)、受信したと判定したならば(A1110:YES)、受信した配信者コンテンツを、自己の端末20の表示部24に表示されたトークルームの配信者領域に、ユーザX.Xを発信元とするコンテンツとして吹き出しで表示させる(A1120)。
なお、サブ配信者の端末20においても同様である。
【0198】
A1120の後、端末20Aの制御部21は、入出力部23を介して視聴者コンテンツが入力され、送信するように要求されたか否かを判定し(A1130)、要求されたと判定したならば(A1130:YES)、入力された視聴者コンテンツを、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A1140)。
【0199】
S1120の後、サーバ10の制御部11は、端末20Aから視聴者コンテンツを受信したか否かを判定し(S1140)、受信したと判定したならば(S1140:YES)、受信した視聴者コンテンツを、その視聴者コンテンツの識別情報(視聴者コンテンツID等)や時刻情報とともに、通信I/F14によって端末20A(および不図示の他の視聴者の端末20)と、端末20X(および不図示のサブ配信者の端末20)とにそれぞれ送信する(S1150)。そして、サーバ10の制御部11は、S1110に処理を戻す。
【0200】
通信I/F22によって視聴者コンテンツを受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した視聴者コンテンツを、自己の端末20の表示部24に表示されたトークルームの視聴者領域に、ユーザA.Aを発信元とするコンテンツとして表示させる(A1150)。そして、端末20Aの制御部21は、A1110に処理を戻す。
なお、A1140のステップとA1150のステップとは、順序を逆にしてもよい。
【0201】
端末20Xについても同様であり(X1140:YES→X1150)、サブ配信者の端末20についても同様である。
【0202】
ここで、視聴者の端末20では、限定ではなく例として、視聴者コンテンツが、配信者領域に対して下に構成される視聴者領域に表示されるようにすることができる。視聴者領域は、限定ではなく例として、設定された行数(限定ではなく例として、3行~5行)分の視聴者コンテンツを表示可能な領域として構成することができる。
なお、視聴者領域は、トークルーム(チャットルーム)の領域と捉えてもよいし、配信者領域はトークルームの領域であるが視聴者領域はトークルームの領域ではないと捉えてもよい。
【0203】
端末20の制御部21は、限定ではなく例として、サーバ10から配信者コンテンツを受信するごとに、その配信者コンテンツを、配信者領域に表示済みの最新の配信者コンテンツの下に吹き出しで表示させる。また、配信者領域の縦の長さに応じて配信者領域に対する上方向のスクロール制御を行い、時刻が古い配信者コンテンツから順に非表示とさせる。
【0204】
また、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、サーバ10から視聴者コンテンツを受信するごとに、その視聴者コンテンツを、視聴者領域に表示済みの最新の配信者コンテンツの下に表示させる。また、上記の視聴者領域を構成する行数に基づいて、時刻が古い視聴者コンテンツから順次に非表示とさせていく。
【0205】
このような表示方法に限定されるわけではないが、配信者領域と視聴者領域とで古いコンテンツから順に上方向に流れていくようにすることで、配信者や視聴者がコンテンツを閲覧している際に映像酔いしてしまうことを防止できる。
【0206】
なお、ユーザによる配信者領域に対するスクロール操作等がなされたことに基づいて、端末20Aの制御部21が配信者領域に対するスクロール制御を行って、過去の配信者コンテンツを表示させることを可能としてもよい。視聴者領域についても同様としてもよい。
【0207】
なお、視聴者領域は、配信者領域に重畳させる形式で表示させるようにしてもよいし(オーバーレイ)、トーク領域を二分割して配信者領域と視聴者領域とに割り当てる形態で表示させるようにしてもよい(スプリット)。
【0208】
通信I/F22によって視聴者コンテンツを受信すると、端末20Xの制御部21は、受信した視聴者コンテンツを、トークルームの視聴者領域に、ユーザA.Aを発信元とするコンテンツとして表示させる(X1150)。そして、端末20Xの制御部21は、X1110に処理を戻す。
なお、サブ配信者の端末20においても同様である。
【0209】
ここで、配信者の端末20では、視聴者コンテンツが、配信者領域に対して上に構成される視聴者領域に表示されるようにすることができる。つまり、視聴者の端末20と、配信者の端末20とでは、限定ではなく例として、視聴者領域が逆の位置関係で表示されるようにすることができる。
【0210】
上記の処理では、ライブチャットの配信者および視聴者の端末20でそれぞれ広告コンテンツが出力される。この場合、視聴者および配信者に広告コンテンツをきちんと視聴してもらう必要があるため、これらの端末20の制御部21は、広告コンテンツ出力時間が経過するまでの間、配信者コンテンツと、視聴者コンテンツとうちの少なくともいずれか一方の送受信が行われないようにすることができる。
【0211】
この場合は、
図1-14の処理において、端末20Aの制御部21は、広告コンテンツの出力が完了していない間に、A1130のステップで、コンテンツが入力されて送信する要求がなされたと判定した場合(A1130:YES)、送信を要求されたコンテンツをバッファ等に一時的に格納する。そして、広告コンテンツの出力が完了した後、一時的に格納しておいたコンテンツを、通信I/F22によってサーバ10に送信するようにすることができる(A1140)。
【0212】
同様に、
図1-14の処理において、端末20Xの制御部21は、広告コンテンツの出力が完了していない間に、X1110のステップで、コンテンツが入力されて送信する要求がなされたと判定した場合(X1110:YES)、送信を要求されたコンテンツをバッファ等に一時的に格納する。そして、広告コンテンツの出力が完了した後、一時的に格納しておいたコンテンツを、通信I/F22によってサーバ10に送信するようにすることができる(X1130)。
【0213】
なお、この他にも、限定ではなく例として、広告コンテンツが出力されている間は、ユーザがコンテンツを入力することができないようにしてもよい。
【0214】
ライブチャットが終了すると、各々の端末20の制御部21は、限定ではなく例として、以下のようにすることができる。
・ライブチャットのデータを記憶部28から消去する処理を行う
・ライブチャットのデータを記憶部28から消去しないが、そのデータに基づく視聴はできないようにする処理を行う
ただし、後の実施例で説明する、サーバ10等にアーカイブ保存されたライブチャットのデータに基づきライブチャットをアーカイブ視聴するようにすることは可能とすることができる。
【0215】
<第1実施例の効果>
本実施例は、一の視聴者の端末20は、メイン配信者(限定ではなく、第1ユーザの一例)と、サブ配信者(限定ではなく、第2ユーザの一例)との間で送受信されたコンテンツを表示するトークルーム(限定ではなく、チャットルームの一例)を表示部24に表示する制御を制御部21によって行う。
また、端末20は、メイン配信者とサブ配信者とで送受信されたコンテンツをサーバ10から受信し、そのコンテンツをトークルームの配信者領域(限定ではなく、第1領域の一例)に表示する制御を制御部21によって行う。
また、端末20は、メイン配信者およびサブ配信者とは異なり、その端末20のユーザ(視聴者)とも異なる視聴者(限定ではなく、第3ユーザの一例)によって入力された視聴者コンテンツをサーバ10から受信し、受信した視聴者コンテンツを、視聴者領域(限定ではなく、第2領域の一例)に表示する制御を制御部21によって行う。
また、端末20は、広告出力用情報(限定ではなく、広告情報の一例)をサーバ10から受信し、受信した広告出力用情報に基づく広告コンテンツ(限定ではなく、広告情報の一例)を配信者領域に表示する制御を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1ユーザと第2ユーザとの間で送受信されたコンテンツを表示するチャットルームにおいて、これらのユーザの間で送受信されたコンテンツを第1領域に表示させ、また、第1ユーザと第2ユーザとは異なる第3ユーザによって入力された第1コンテンツを第2領域に表示して、端末のユーザに閲覧させることができる。また、これに加えて、広告に関する広告情報を取得した上で、その広告情報を第1領域に表示させて端末のユーザに視聴させることができる。
【0216】
また、この場合、広告コンテンツは、動画広告のコンテンツを含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1ユーザと第2ユーザとで送受信されたコンテンツが表示されるチャットルームの第1領域に動画広告を表示させて、端末のユーザに視聴させることができる。
【0217】
また、この場合、視聴者の端末20によってコンテンツが入力された場合、そのコンテンツをサーバ10に送信する制御を行い、視聴者領域にそのコンテンツを視聴者コンテンツとして表示する制御を行う。しかし、視聴者コンテンツは、広告コンテンツが再生されている間、視聴者の端末20からサーバ10に送信されないようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、広告情報が再生されている間は、端末のユーザによって入力された第2コンテンツがチャットルームに表示されないようにして、広告情報を端末のユーザにきちんと視聴させることができる。
【0218】
また、本実施例は、広告出力用情報(広告コンテンツ等)は、設定された時刻にサーバ10から送信される構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、分かり易いタイミングで広告情報がサーバから送信されるようにすることができる。
【0219】
また、本実施例は、視聴者の端末20において、視聴者領域(限定ではなく、第2領域の一例)は、配信者領域(限定ではなく、第1領域の一例)に対して下の領域に位置する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザの端末では、第1ユーザと第2ユーザとは異なる第3ユーザによって入力された第1コンテンツが表示されるチャットルームの第2領域を、第1ユーザと第2ユーザとで送受信されたコンテンツが表示されるチャットルームの第1領域に対して下の領域に表示させ、別の領域に表示させるようにすることで、視認性を向上させることができる。
【0220】
また、本実施例は、配信者の端末20において、配信者領域(限定ではなく、第1領域の一例)は、視聴者領域(限定ではなく、第2領域の一例)に対して下の領域に位置する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1ユーザや第2ユーザの端末では、第1ユーザと第2ユーザとで送受信されたコンテンツが表示されるチャットルームの第1領域を、第1ユーザと第2ユーザとは異なる第3ユーザによって入力された第1コンテンツが表示されるチャットルームの第2領域に対して下の領域に表示させ、別の領域に表示させるようにすることで、視認性を向上させることができる。
【0221】
また、本実施例は、メイン配信者(限定ではなく、第1ユーザの一例)とサブ配信者(限定ではなく、第2ユーザの一例)とは、トークルームの配信者領域(限定ではなく、第1領域の一例)に表示される配信者コンテンツを配信する配信者であり、端末20のユーザ(限定ではなく、端末のユーザの一例)は、トークルームの配信者領域に表示される配信者コンテンツを視聴する視聴者である構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1ユーザと第2ユーザとによって配信されてチャットルームの第1領域に表示されるコンテンツを、端末のユーザが視聴することができる。
【0222】
<第1変形例(1)>
上記の実施例において、前述したように、ユーザによる配信者領域に対するスクロール操作等に基づいて、過去の配信者コンテンツをユーザが閲覧できるようにすることも可能である。
しかし、この場合、過去の配信者コンテンツをユーザが閲覧しているタイミングで、広告出力タイミングが到来することがあり得る。
【0223】
そこで、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、配信者領域に現在表示されている配信者コンテンツのうちのいずれか1つの配信者コンテンツ(限定ではなく例として、一番上に表示されている配信者コンテンツ、または一番下に表示されている配信者コンテンツ)の近傍位置に、縮小した広告コンテンツの画像を表示させるなどしてもよい。そして、この縮小した広告コンテンツの画像がタップされると、広告コンテンツを全画面表示するなどしてもよい。
【0224】
また、この他にも、限定ではなく例として、表示中の画面のいずれかの位置(限定ではなく例として、画面右上部等)に、いわゆるピクチャー・イン・ピクチャーの形式で、広告コンテンツ(広告コンテンツに基づく広告)を表示させるようにしてもよい。
【0225】
また、広告コンテンツが出力された後、ユーザが過去の配信者コンテンツを閲覧しようとしてスクロール操作を行う場合があり得る。この場合、広告コンテンツをきちんとユーザに視聴させる必要があるため、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、広告コンテンツ出力時間が経過するまでの間、限定ではなく例として、スクロール制御を行わないようにしたり、広告コンテンツが表示されている配信者領域の範囲から外れない程度にスクロール制御を行うなどして、広告コンテンツが配信者領域の範囲内に収まるようにしてもよい。
【0226】
<第1変形例(2)>
上記の実施例では、視聴者の端末20ばかりでなく、配信者の端末20でも広告コンテンツが出力されることとしたが、これに限定されない。配信者の端末20では広告コンテンツが出力されないようにしてもよい。
【0227】
図1-15は、メイン配信者であるユーザX.Xの端末20Xに表示されるトークルームの一例である。
図1-9に示した視聴者側の端末20Aの例と比較して、配信者領域DRと視聴者領域ARとの位置関係及び大きさの関係が逆になっている点が異なる。また、この例では、視聴者側の端末20Aと同様に、配信者領域DRに表示されるコンテンツは、視聴者領域ARに表示されるコンテンツより大きい。
【0228】
なお、配信者側の端末20における配信者領域DRと視聴者領域ARの位置関係や表示領域の大きさの関係は、このような形態に限られない。限定ではなく例として、配信者領域DRが上部、視聴者領域ARが下部に表示されてもよく、配信者領域DRは視聴者領域ARより大きくてもよい。また、配信者領域DRに表示されるコンテンツよりも、視聴者領域ARに表示されるコンテンツが大きくてもよい。
配信者が、配信者領域DRと視聴者領域ARの位置や大きさを操作によって変更できるようにしてもよく、変更できないようにしてもよい。また、配信者が、配信者領域DRと視聴者領域ARに表示されるコンテンツの大きさを操作によって変更できるようにしてもよく、変更できないようにしてもよい。
【0229】
この例では、「11:00」に開始されたライブチャットにおいて「5分」ごとに広告コンテンツが出力されるものとする。
しかし、ユーザX.Xの端末20Xに表示されるトークルームには、
図1-15に示すように「11:25」に広告が表示されていない。
一方、視聴者の端末20に表示されるトークルームには、後述する
図1-17,
図1-18に示すように「11:25」に広告(
図1-17,
図1-18の例では動画広告VAD)が表示される。
【0230】
図1-16は、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。図の見方は、
図1-13と同様である。
本変形例では、S170のステップにおいて、サーバ10の制御部11が、端末20Aと、不図示の他の視聴者の端末20とに対して、広告出力用情報を送信するようにすることができる。
【0231】
本変形例は、広告情報は、メイン配信者(限定ではなく、第1ユーザの一例)の端末20とサブ配信者(限定ではなく、第2ユーザの一例)の端末20とには送信されず、視聴者(限定ではなく、第3ユーザの一例、端末のユーザの一例)の端末20に送信される構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1ユーザと第2ユーザとには広告を視聴させない一方で、第3ユーザや端末のユーザには広告を視聴させることができる。
【0232】
なお、上記の他にも、限定ではなく例として、メイン配信者の端末20では広告コンテンツが出力されないようにするが、サブ配信者の端末20では広告コンテンツが出力されるようにしてもよい。この場合は、
図1-13のS170のステップにおいて、サーバ10の制御部11が、端末20Aと、不図示の他の視聴者の端末20と、不図示のサブ配信者の端末20とに対して、広告出力用情報を送信するようにすることができる。
【0233】
<第1変形例(3)>
第1変形例(2)で説明したように、配信者の端末20では広告コンテンツが出力されないようにすることができる。しかし、この場合、メイン配信者とサブ配信者との間でコンテンツが送受信され、ライブチャットが進行してしまう場合がある。しかし、視聴者の端末20では、広告コンテンツが出力され、広告コンテンツ出力時間が経過するまでの間はこれを視聴する必要がある。
【0234】
図1-17,
図1-18は、視聴者であるユーザA.Aの端末20Aに表示されるトークルームの一例である。
図1-15に示したように、配信者の端末20に表示されるトークルームには「11:25」に広告が表示されずに配信者間でチャットが進行している一方で、
図1-17に示すように、端末20Aに表示されるトークルームには「11:25」に動画広告VADが表示されている。
【0235】
この例では、動画広告VADはスパイスの新商品に関する動画広告であり、「1分間」の広告であることを示す「広告1:00」の文字とともに、シークバーが表示されている。動画広告VADの再生が進むにつれてシークバー上の「〇」が右方向に移動し、それに併せて動画広告の残り時間が表示され、再生が終了すると「広告0:00」と表示されるように構成されている。
【0236】
また、この例では、限定ではなく例として、動画広告VADが再生されている間は視聴者がコメントすることができないようにしている。コンテンツ入力領域INRには「コメント機能に制限がかかっています」の文字を含む枠が表示されており、視聴者コンテンツを入力することができないように構成されている。
【0237】
図1-18では、動画広告VADの再生が終了した状態を示している。
動画広告VADの再生が終了したことに伴い、端末20Aで動画広告VADが再生されている間に配信者の端末20間で送受信された配信者コンテンツ、具体的には、
図1-15に示される「11:25」以降の配信者コンテンツが、配信者領域DRの動画広告VADの下に順次に表示されている。
また、他の視聴者の端末20で動画広告VADの再生が終了したことに伴い、視聴者の端末20から送信された視聴者コンテンツ、具体的には、
図1-15に示される「11:26」以降の視聴者コンテンツが、視聴者領域ARに順次に表示されている。
【0238】
図1-19は、この場合に各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。この図では、左側に、端末20Aの制御部21が実行する処理、右側にサーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
【0239】
最初に、端末20Aの制御部21は、広告コンテンツの再生が完了したか否かを判定する(A1210)。まだ再生が完了していないと判定したならば(A1210:NO)、そのまま待機する。
一方、広告コンテンツの再生が完了したと判定したならば(A1210:YES)、端末20Aの制御部21は、広告コンテンツの再生が完了したことを示す広告コンテンツ再生完了情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A1220)。
【0240】
サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Aから広告コンテンツ再生完了情報を受信したか否かを判定し(S1210)、受信したと判定したならば(S1210:YES)、メイン配信者とサブ配信者とで送受信された配信者コンテンツのうち、限定ではなく例として、
図1-16のS170のステップで端末20Aに広告出力用情報を送信してから、端末20から広告コンテンツ再生完了情報を受信するまでの期間にメイン配信者とサブ配信者とで送受信された配信者コンテンツをコンテンツ送受信履歴データから読み出し、これを未配信分配信者コンテンツとして、通信I/F14によって端末20Aに送信する。
【0241】
端末20Aの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10から未配信分配信者コンテンツを受信すると、未配信分配信者コンテンツ表示処理を行う(A1240)。
【0242】
未配信分配信者コンテンツ表示処理では、限定ではなく例として、受信した未配信分配信者コンテンツのうち、限定ではなく例として、時刻(日時)が最も古い未配信分配信者コンテンツを配信者領域に表示させる。
なお、広告コンテンツの再生が終了した後、広告コンテンツの表示を消去しないのであれば、広告コンテンツの下に、未配信分配信者コンテンツを表示させることができる。
それに対し、広告コンテンツの再生が終了した後、広告コンテンツの表示を消去するのであれば、消去した広告コンテンツの位置に、未配信分配信者コンテンツを表示させることができる。
【0243】
その後、入出力部23を介してユーザA.Aによって上方向のスクロール操作がなされたことに基づいて、端末20Aの制御部21は、未配信分配信者コンテンツを、時系列に沿って配信者領域に順次に表示させる。
なお、この場合に、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、時刻が最も新しい未配信分配信者コンテンツまでジャンプさせて表示させるのではなく、時刻が古い未配信分配信者コンテンツから順番に表示させていくようにすることができる。これは、ライブチャットの進行が早く、未配信分配信者コンテンツの数が多いような場合は、視聴者が話の流れを追うために、スクロール操作等を行って、時刻が最も古い未配信分配信者コンテンツまで表示を戻す必要があるためである。
ただし、これに限定されるわけではなく、時刻が最も新しいコンテンツまでジャンプさせて表示させるようにしてもよい。
また、スクロール操作によらず、時刻が最も古い未配信分配信者コンテンツから順に低速で表示させていくようにしてもよい。
【0244】
また、サーバ10は、広告コンテンツデータにおいて、広告コンテンツIDと関連付けて広告コンテンツ出力時間の情報を記憶している。このため、サーバ10の制御部11は、広告出力用情報を視聴者の端末20に送信してから広告出力時間が経過したと判定した場合に、未配信分配信者コンテンツを視聴者の端末20に送信するようにしてもよい。
【0245】
<第1変形例(4)>
上記の実施例では、広告コンテンツとして動画広告を表示させることを可能とした。
しかし、ユーザによっては、動画広告を最初から最後まで視聴することを望まない場合もあり得る。
【0246】
また、第1変形例(2)で説明したように、配信者の端末20では動画広告が表示されないようにすることもできる。この場合、視聴者の端末20で視聴者が動画広告を視聴している間に、配信者間でライブチャットが進行している可能性がある。
【0247】
そこで、限定ではなく例として、動画広告の再生が開始された後、設定された時間(以下、「設定時間」と称する。)が経過した場合、動画広告をスキップすることを可能としてもよい。
【0248】
ここで、スキップには、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれか一方を含めてよいものとする。
・時間軸上でユーザが閲覧したい場所まで動画広告を飛ばすこと
・動画広告の再生を終了させること
【0249】
この場合、
図1-13のA150のステップの広告出力処理において、端末20Aの制御部21は、動画広告コンテンツの再生を開始した後、設定時間(限定ではなく例として「5秒」や「10秒」)が経過したと判定すると、動画広告をスキップさせるための情報(以下、「スキップ用情報」と称する。)を、その動画広告と関連付けて表示させる。そして、端末20Aの制御部21は、入出力部23を介してスキップ用情報に対するユーザ入力がなされたことに基づいて、上記のように、時間軸上でユーザによって指定された場所まで動画を飛ばす制御や、動画広告の再生を終了させる制御を行う。
他の端末20についても同様である。
【0250】
本変形例は、広告情報(限定ではなく例として、動画広告)は、設定された時間が経過された場合、スキップ可能である構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、広告情報を最初から最後まで閲覧することを希望しないユーザに、広告情報をスキップさせることができる。また、広告情報をスキップさせることを可能とすることで、限定ではなく例として第1ユーザと第2ユーザとの間でライブチャットが進行しているような場合に、その内容を端末のユーザが早めに確認できるようにすることができる。
【0251】
<第1変形例(5)>
上記の実施例で説明した広告コンテンツが視聴者によって視聴されることに基づき、広告コンテンツの視聴に伴う報酬(対価)が、広告主から特定のユーザに対して支払われるようにすることができる。この対価が支払われるユーザのことを「報酬対象者」と称する。
報酬対象者は、限定ではなく例として、メイン配信者とすることができる。
ただし、これに限定されるわけではなく、サブ配信者を報酬対象者としてもよい。また、メイン配信者とサブ配信者との両方を報酬対象者としてもよい。
【0252】
なお、メッセージングサービス事業者が、報酬額の枠内で、または報酬額とは別枠で、取り決められた割合の仲介料を徴収したり、広告掲載料を徴収するようにしてもよい。
【0253】
図1-20は、本変形例における広告詳細データの一例を示す図である。
この広告詳細データでは、広告コンテンツデータの構成が、
図1-5と一部異なっている。
具体的には、広告コンテンツデータには、広告コンテンツIDと、広告コンテンツ形態と、広告コンテンツ出力時間と、広告コンテンツURIとに加えて、広告単価が関連付けて記憶されている。
【0254】
広告単価は、限定ではなく例として、その広告コンテンツIDの広告コンテンツが配信先の装置で出力されたことに基づいて、広告主から報酬対象者に対して支払われる金額の単価とすることができる。広告単価は、広告の情報の価値の一例である。
【0255】
なお、このデータ例では、広告単価を広告コンテンツIDと関連付けて記憶し、広告コンテンツごとに広告単価が決められていることとしているが、これに限定されない。
これとは異なり、広告単価を広告IDと関連付けて記憶し、広告ごとに広告単価が決められていることとしてもよい。この場合は、限定ではなく例として、広告単価は、形態(広告コンテンツ形態)が異なるだけで伝えることが同じ広告であれば、広告コンテンツが異なっても広告単価は一律の金額とすることができる。
【0256】
上記の実施例において、配信者によるライブチャット中に視聴者の端末20で広告コンテンツが出力されたことに基づいて、限定ではなく例として、広告コンテンツ1つあたりについて、限定ではなく例として、「その広告コンテンツの総視聴数×その広告コンテンツの広告単価」で算出される報酬額が、広告主からメイン配信者に支払われるようにすることができる。
【0257】
この場合、視聴者の端末20は、限定ではなく例として、広告コンテンツが出力され、その広告コンテンツの広告コンテンツ出力時間が経過すると、その広告コンテンツが視聴されたことを示す広告コンテンツ視聴情報を、通信I/F14によってサーバ10に送信する。そして、サーバ10は、各々の視聴者の端末20から受信した広告コンテンツ視聴情報に基づいて、上記の報酬額を計算し、限定ではなく例として、報酬が支払われることを示す情報や、報酬額の情報等の情報を含む対価情報を、通信I/F14によって報酬対象者の端末20に送信するようにすることができる。
なお、広告コンテンツが設定された時間以上出力された場合に、広告コンテンツ視聴情報が送信されるようにしてもよい。また、広告コンテンツがスキップされた場合は、広告コンテンツ視聴情報が送信されないようにしてもよい。
【0258】
本変形例は、視聴者の端末20は、広告コンテンツ視聴情報(限定ではなく、端末のユーザが広告情報を視聴したことを示す情報の一例)を通信I/F14によってサーバ10に送信する制御を制御部21によって行う。この場合、サーバ10は、対価情報(限定ではなく、広告情報の視聴に基づく対価の情報の一例)を、報酬対象者(限定ではなく、第1ユーザ、または第2ユーザの一例)に送信する構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、端末のユーザによって広告情報が視聴されたことに基づいて、第1ユーザ、または第2ユーザに、その視聴に基づく対価が支払われることを可能とすることができる。
【0259】
<第1変形例(6)>
上記の実施例において、広告コンテンツが出力された端末20のユーザによる広告コンテンツに対する入力に基づいて、その広告コンテンツに関連する商品、またはサービスを購入することを可能としてもよい。
【0260】
図1-21は、限定ではなく
図1-10の表示例において、トークルームの広告コンテンツを選択する操作が行われた場合に表示部24に表示される情報の例を示している。
視聴者が、広告コンテンツをタップすると、広告コンテンツに埋め込まれたURLに基づいてブラウザが起動して、その広告に関連した商品またはサービスを購入することができるWebサイトがブラウザに表示される。
【0261】
この例では、ユーザAが、広告SADをタップすることによって、広告SADのレシピ本を購入することができるWebサイトが表示部24に表示されている。ユーザは、Webサイト上で商品の選択及び購入手続きを行うことで、レシピ本を購入することができる。
【0262】
この場合は、限定ではなく例として、静止画広告や動画広告である広告コンテンツに、その広告コンテンツに関連する商品やサービスを購入するためのWebサイト(外部のECサイトやメッセージングサービス事業者が提供するアプリ内サイト等)のURLを関連付けておくようにすることができる。この場合、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、広告管理データにおいて、広告コンテンツIDと関連付けて、WebサイトのURLを記憶させておくようにすることができる。
【0263】
なお、広告管理データにおいて、広告コンテンツIDと関連付けてWebサイトのURLを記憶させるようにするのではなく、広告IDと関連付けてWebサイトのURLを関連付けるようにしてもよい。
【0264】
そして、サーバ10の制御部11は、
図1-13のS170のステップにおいて、S160のステップで選択した広告コンテンツに関連付けられたWebサイトのURLを広告出力用情報に含めて、端末20に送信するようにすることができる。
【0265】
端末20の制御部21は、A150のステップの広告出力処理において、入出力部23を介して広告コンテンツに対するユーザ入力(限定ではなく例として、タップ等の操作入力)がなされたか否かを判定する。そして、なされたと判定したならば、サーバ10から受信した、その広告コンテンツに関連付けられたWebサイトのURLに基づいてWebサイトにアクセスし、端末20のユーザによる入力に基づいて、商品やサービスを購入するようにすることができる。
【0266】
なお、この場合に、端末20が、広告コンテンツに対するユーザ入力に基づいて、すぐにWebサイトにアクセスするのではなく、Webサイトにアクセスするか否かをユーザに確認するためのアクセス確認情報や、商品、またはサービスの購入を行うか否かをユーザに確認するための購入確認情報等の情報を表示し、ユーザが承諾した場合に、Webサイトにアクセスするようにしてもよい。
【0267】
また、上記のようにして商品、またはサービスが購入された場合、限定ではなく例として、広告主から、前述した報酬対象者に対して、商品、またはサービスが購入されたことに基づく対価が支払われるようにしてもよい。
【0268】
本変形例は、端末20は、端末20のユーザによる広告コンテンツ(限定ではなく、広告情報の一例)に対する入力に基づいて、その広告コンテンツに関連する商品、またはサービスを購入するための確認情報やWebサイト等の情報(限定ではなく、広告情報に関連する商品、またはサービスの購入を行うための情報の一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、端末のユーザによる広告情報に対する入力に基づいて、広告情報に関連する商品、またはサービスを端末のユーザが購入できるようにすることができる。
【0269】
<第1変形例(7)>
視聴者の端末20が、入出力部23に対するユーザ入力に基づいて、配信者に課金を行うコンテンツを入力し、入力したコンテンツをサーバ10に送信することに基づいて、配信者に金銭が支払われるようにしてもよい。
なお、本明細書では、「課金」とは、相手方に金銭を支払うことを意味するものとする。ただし、相手方に金銭を支払うことを「支払い」と称し、相手方に金銭の支払いの義務を負わせることを「課金」と称することも可能である。
【0270】
この場合、限定ではなく例として、視聴者が課金する金額(支払う金額)(以下、「課金額」と称する。)のうち、メッセージングサービス事業者が規約等で定めた割合(限定ではなく、3割)の金額の手数料を受け取ることとし、残りの金額をメイン配信者に支払うようにすることができる。
【0271】
図1-22は、本変形例において、視聴者領域ARに表示されるコンテンツの態様が変化する表示例を示している。
視聴者は、自分で決めた金額をメイン配信者に支払うことによって、自分が送信するコンテンツの視聴者領域ARにおける表示優先度を向上させることができる。
この例では、視聴者の一人であるユーザI.Iが、「レシピ、楽しみにしています!」というテキストと、支払いを実行するための情報(限定ではなく例として、@500円というテキストや、所定のアイコン等)とをテキストの入力欄に続けて入力することによって、金額(この例では「500円」)がメイン配信者に支払われ、入力されたテキストに基づくテキストコンテンツが、他のテキストコンテンツよりも視認性が高い態様に変化する。
【0272】
ユーザI.Iのコンテンツは「11:36」に視聴者領域ARに表示された後に、他のコンテンツよりも視認性が高い特殊な態様に変化する。その後、新たなコンテンツが視聴者領域ARに表示されたことに対応して、ユーザI.Iのコンテンツが視聴者領域の最上部まで移動する。ここで、さらに新たなコンテンツが視聴者領域ARに表示されたとしても、ユーザI.Iのコンテンツは最上部から移動せず、設定された期間(限定ではなく例として5分間の期間)はこの位置に固定されたままとなっている。
【0273】
この例では、ユーザI.Iのコンテンツよりも後の時刻に表示された他のユーザのコンテンツが視聴者領域ARに表示されなくなった後も、ユーザI.Iのコンテンツは継続して最上部に固定されている。
【0274】
この場合、
図1-14のA1130,A1140のステップにおいて、端末20Aの制御部21は、支払いを実行するための情報(限定ではなく例として、上記のような、@500円というテキストや、所定のアイコン等)が入力され、送信する要求がなされると(A1130:YES)、限定ではなく例として、あらかじめユーザA.Aが登録した決済方法(支払いアプリケーションによる電子マネー決済、クレジットカード決済、デビットカード決済、プリペイドカード決済等)で決済を行うための確認用情報を表示させる。そして、ユーザA.Aがこれに承諾すると、入力されたコンテンツと課金額の情報とを、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A1140)。
【0275】
サーバ10は、
図1-14のS1140,S1150のステップにおいて、通信I/F14によって端末20Aからコンテンツと課金額の情報とを受信すると、登録されている決済方法での決済の承認処理を、不図示の決済サーバとの間で行う(S1140)。そして、決済が承認されると、受信したコンテンツに基づく視聴者コンテンツを、通信I/F14によって各々の端末20に送信する(S1150)。この際、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、その視聴者コンテンツに課金フラグを関連付けて各々の端末20に送信する(S1150)。
【0276】
視聴者コンテンツを受信した端末20は、課金フラグが関連付けられていることに基づき、その視聴者コンテンツを、限定ではなく例として、設定された期間の間、視聴者領域の最上部に固定して表示させる(A1150)。
配信者の端末20についても同様である。
【0277】
なお、課金フラグが関連付けられた視聴者コンテンツが複数存在する場合は、限定ではなく例として、課金額が大きい視聴者コンテンツほど上位に表示されるようにすることができる。つまり、課金額に応じて視聴者コンテンツの表示の順位を変えるようにしてもよい。
なお、これとは異なり、時刻が新しい視聴者コンテンツほど上位に表示されるようにしてもよい。
【0278】
また、この場合、課金フラグが関連付けられていない通常の視聴者コンテンツとの相違をより分かり易くするため、限定ではなく例として、課金フラグが関連付けられている視聴者コンテンツに、設定された色で網掛けを施して表示させるなどしてもよい。
また、この場合、課金額に応じて網掛けの色を異ならせるようにしてもよい。限定ではなく例として、複数の金額範囲を設定しておき、課金額が含まれる金額範囲に応じて、網掛けの色を変化させるようにすることができる。
なお、網掛けではなく、視聴者コンテンツの文字の色を通常の視聴者コンテンツと異ならせたり、視聴者コンテンツと関連付けて課金がされたことを示すマークを表示させるなどしてもよい。
【0279】
また、視聴者コンテンツ単位で表示態様を異ならせるのに限らず、課金する設定を行った視聴者単位で、その視聴者が発信した全ての視聴者コンテンツの表示態様を異ならせるようにしてもよい。
【0280】
本変形例は、視聴者の端末20によって入力されたコンテンツ(限定ではなく、第2コンテンツの一例)は、課金を行うことに関するコンテンツ(限定ではなく、課金に関する情報の一例)を含み、このコンテンツは、視聴者領域に表示される通常の視聴者コンテンツとは異なる表示態様で表示される構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、課金に関する情報を含む第2コンテンツは、第2領域に表示されるコンテンツとは異なる表示態様で表示されるため、第2コンテンツを入力したユーザに特別感を与えることができる。
【0281】
<第1変形例(8)>
上記の実施例において、配信者の間で送受信されるコンテンツは、視聴者が回答可能なアンケートに関するコンテンツを含むようにしてもよい。
【0282】
図1-23は、配信者が視聴者を対象としたアンケートを行う場合に、端末20Aの表示部24に表示されるトークルームの一例を示している。
配信者は、アンケートを行う場合、アンケートの内容と共に、アンケートを生成するための情報を端末20に入力することによって、入力内容に対応したアンケート用のオブジェクトが生成されて配信者領域DRに表示される。
【0283】
この例では、配信者であるユーザY.Yが、「ソースは自分でつくっちゃう?」というテキストと、アンケートを生成するための情報(限定ではなく例として、@アンケートというテキストや、所定のアイコン等)とをテキストの入力欄に続けて入力することによって、「ソースは自分でつくっちゃう?」というテキストを含むオブジェクトENQが配信者領域DRに表示されている。オブジェクトENQには、そのアンケートに対する回答として、「はい」に対応するアイコン(この例では「つくる!」)と、「いいえ」に対応するアイコン(この例では「つくらない...」)とが含まれている。視聴者は、アイコンを選択することでアンケートに回答することができる。
【0284】
この場合、視聴者の端末20は、入出力部23を介して入力されたアンケートへの回答を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。そして、サーバ10の制御部11は、各々の視聴者の端末20から送信されたアンケートの回答を集計する。そして、その集計結果を、メイン配信者の端末20とサブ配信者の端末20とのうちの少なくともいずれか一方の端末20に送信するようにすることができる。
【0285】
本変形例は、メイン配信者(限定ではなく、第1ユーザの一例)とサブ配信者(限定ではなく、第2ユーザの一例)とで送受信されたコンテンツは、視聴者(限定ではなく、端末のユーザの一例)が回答可能なアンケートに関するコンテンツを含む構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、限定ではなく例として、アンケートの形式で端末のユーザにお題を出題するといったことが可能となり、興趣を向上させることができる。
【0286】
<第1変形例(9)>
限定ではなく例として、ライブチャットの配信が開始された後、視聴者となるユーザが後からライブチャットの視聴に参加しようとするような場合があり得る。この場合、ライブチャットが行われているトークルームのリストを表示するなどして、ライブチャットの進行状況が分かると、参加しようとしているユーザにとっては分かり易いと考えられる。
【0287】
図1-24は、視聴者の端末20Aに表示される、トークルームに関する情報の一例を示す図である。
この例では、アプリ内位置表示領域に、ライブチャットが現在配信されていることを示す「NOW ON AIR」の文字が表示されている。
【0288】
また、その下の領域には、現在配信されているライブチャットのトークルームのリストが表示されており、各トークルームについて、限定ではなく例として、そのライブチャット(トークルーム)のアイコン・タイトル・要約、そのライブチャットの現在の視聴者数、そのライブチャットの配信者のアイコン・ユーザ名、そのライブチャットにおいて配信者領域に表示されている最新の配信者コンテンツ等の情報が表示されている。
【0289】
より具体的には、この例では、タイトル「流行のスイーツについて」のトークルーム情報TL1、タイトル「テイクアクトごはん」のトークルーム情報TL2、タイトル「京都のレストラン」のトークルーム情報TL3等を含む、複数のトークルーム情報が表示されている。
【0290】
なお、このような表示例において、限定ではなく例として、現在配信されているトークルームと、現在配信されていないトークルームとを含むトークルームのリストが表示部24に表示され、前者と後者とが異なる態様で表示されるようにしてもよい。限定ではなく例として、前者は、タイトルの横に「配信中」というテキストが表示され、後者は、タイトルの横に「配信停止中」というテキストが表示されるようにしてもよい。
コンテンツが配信中であるか否かの判定は、設定された期間(限定ではなく例として「10分間」の期間)、配信者領域DRと視聴者領域ARのいずれも更新されていないことに基づいて行われてもよく、配信者による配信開始と配信終了の操作に基づいて行われてもよい。
【0291】
また、リストに表示される情報は、配信者領域に表示されている最新のコンテンツに限定されず、視聴者領域に表示されている最新のコンテンツであってもよい。また、それらの両方であってもよい。
【0292】
本変形例では、限定ではなく例として、端末20の制御部21が、ライブチャットが行われている、複数のトークルームのリストを表示部24に表示する。この場合、端末20の制御部21は、リストに含まれる各々のトークルームについて、そのトークルームで行われているライブチャットの進行状況に関する情報として、限定ではなく例として、そのトークルームに送信された最新のコンテンツに関する情報を表示する。
【0293】
なお、この処理を行う上で、端末20は、複数のトークルームのリストをサーバ10に要求し、サーバ10は、そのリストに含まれる各々のトークルームについて、そのトークルームで行われているライブチャットの管理データに基づいて最新のコンテンツを特定して、リストとともに端末20に送信するようにすることができる。
【0294】
本変形例は、端末20は、第1トークルーム(限定ではなく、第1チャットルームの一例)を含む、複数のトークルームのリストを表示部24に表示する制御を制御部21によって行う。この場合、そのリストに含まれる第1トークルームの情報は、第1トークルームに送信された最新のコンテンツに関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1チャットルームに送信された最新のコンテンツに関する情報と、第1チャットルームを含む複数のチャットルームのリストとに基づいて、第1チャットルームで行われているチャットの進行状況等を端末のユーザが把握することが可能となり、参加するチャット等を端末のユーザが選ぶ手助けとなるようにすることができる。
【0295】
<第1変形例(10)>
上記の実施例において、ライブチャットが配信されている間は、出力される広告コンテンツの広告主がメッセージングサービス用に提供しているスタンプ(スタンプコンテンツ)を、配信者と視聴者とのうちの少なくともいずれか一方が使用できるようにしてもよい。
スタンプ(スタンプコンテンツ)のデータは、サーバ10が記憶部15にデータベースとして記憶しておくなどして、ライブチャットの配信中に、端末20がサーバ10からスタンプ(スタンプコンテンツ)のデータをダウンロードすることを可能とすればよい。
【0296】
<第2実施例>
第2実施例は、端末20のユーザが、アーカイブの機能に基づき、過去に配信されたライブチャットを端末20のユーザが閲覧することを可能とする実施例である。
【0297】
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0298】
<データ構成>
図2-1は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶されるライブチャットアーカイブデータベース158のデータ構成例を示す図である。
ライブチャットアーカイブデータベース158には、配信されたライブごとの管理データとして、ライブチャットアーカイブデータが記憶される。
【0299】
各々のアカウント管理データには、限定ではなく例として、ライブチャットが行われたチャットルームを識別するためのチャットルームIDと、そのチャットルームの名称であるチャットルーム名(ライブチャットのタイトルとしてもよい。)と、メイン配信者のアプリケーションIDと、そのライブチャットが開始された日時であるライブチャット開始日時と、そのライブチャットが終了した日時であるライブチャット終了日時と、そのライブチャットに関連したサブ配信者に関するデータであるサブ配信者データとが記憶される。これらのデータは、限定ではなく例として、ライブチャットのメタデータと考えることもできる。
サブ配信者データには、限定ではなく例として、サブ配信者のアプリケーションIDと、そのユーザ名とが関連付けて記憶される。
【0300】
また、各々のアカウント管理データには、上記の他に、配信されたライブチャットに関するライブチャットデータが記憶される。
ライブチャットデータには、限定ではなく例として、配信者コンテンツの履歴のデータである配信者コンテンツ履歴データや、視聴者コンテンツの履歴のデータである視聴者コンテンツ履歴データ、広告コンテンツの履歴のデータである広告コンテンツ履歴データ等、が含まれるようにすることができる。
【0301】
配信者コンテンツ履歴データには、限定ではなく例として、その配信者コンテンツに関連付けられた時刻情報、その配信者コンテンツの発信元の配信者のアプリケーションID、その配信者コンテンツの種別(テキスト、画像等)、その配信者コンテンツの内容等が関連付けて記憶されるようにすることができる。
視聴者コンテンツ履歴データについても同様である。
【0302】
また、広告コンテンツ履歴データには、限定ではなく例として、その広告コンテンツに対応する広告出力用情報に関連付けられた時刻情報、その広告コンテンツの広告コンテンツID等が関連付けて記憶されるようにすることができる。
【0303】
限定ではなく例として、ライブチャットが終了した後、限定ではなく例として、メイン配信者の端末20でライブチャットのデータをアーカイブに記憶(保存)する操作がなされたことに基づいて、メイン配信者の端末20は、これをサーバ10に要求する。これを受けて、サーバ10は、ライブチャットの配信時にリアルタイムに記憶しておいたデータに基づいてライブチャットアーカイブデータを作成して、ライブチャットアーカイブデータベース158に記憶させる。
【0304】
なお、サーバ10にライブチャットアーカイブデータを記憶させるばかりでなく、限定ではなく例として、メイン配信者の端末20の記憶部28にも、そのライブチャットのチャットルームに関連する情報と関連付けて、サーバ10に記憶されるライブチャットアーカイブデータと同じような形式で、ライブチャットアーカイブデータを記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0305】
<表示画面>
図2-2には、アーカイブに保存されたライブチャットのデータに基づき、端末20Aの表示部24に表示されるトークルームの一例を示している。ここでは、第1実施例で説明した「料理研究家Xのライブチャット」のライブチャットのデータをアーカイブ視聴する場合を例示する。ただし、説明を分かり易くするため、便宜的に、前述した表示画面例から一部内容を改変している箇所がある。
【0306】
この例では、ユーザA.Aの端末20Aにアーカイブから読み出されたトークルームが表示されており、そのトークルームを利用して配信されたコンテンツも表示されている。しかし、限定ではなく例として
図1-9等に示した例とは異なり、ユーザによる入力欄への入力が制限(禁止)されており、コンテンツ入力領域INRに「アーカイブ表示中」の文字を含む枠が表示されている。
また、トークルームの上部には、タイトルの横に「アーカイブ」の文字を含むマーク(アイコン)が表示されていることにより、ユーザは、現在このトークルームでコンテンツが配信されておらず、過去に配信されたコンテンツの閲覧のみができることを認識することができるように構成されている。
【0307】
なお、この例では、アーカイブを閲覧するユーザが視聴者であり、視聴者によって閲覧できるトークルームの態様が、上部に配信者領域DR、下部に視聴者領域ARが配置された視聴者向けの態様である例を示している。
配信者によってアーカイブが閲覧される場合には、視聴者向けの態様でトークルームが表示されるようにしてもよいし、配信者向けの態様でトークルームが表示されるようにしてもよい。
【0308】
ここで例示するライブチャットは、時刻「11:00」に配信が開始されたものであるが、時刻「11:00」には配信者によってコンテンツは送信されていない。このため、最初にトークルームを表示させた時点では、配信者領域DRには何も表示されていない。しかし、この例では、時刻「11:00」にユーザA.Aが「待ってました!」とコメントしたことで、視聴者領域ARにはその旨を示す視聴者コンテンツが表示されている。
【0309】
その後、ユーザA.Aが配信者領域DR上で上方向のスクロール操作を行うことで、時刻「11:01」にユーザY.Yによって発信された配信者コンテンツが配信者領域DRに表示される。しかし、時刻「11:01」の時点でユーザA.A以外の視聴者はコメントしなかったため、視聴者領域ARに表示される視聴者コンテンツは変化していない。
【0310】
その後、ユーザA.Aが配信者領域DR上で上方向のスクロール操作をさらに行うことで、時刻「11:02」にユーザX.Xによって発信された配信者コンテンツが、ユーザY.Yの配信者コンテンツの下に表示される。このタイミングで、視聴者であるユーザB.BおよびユーザC.Cがコメントを発信していたことで、視聴者領域ARには、これらのユーザを発信元とする視聴者コンテンツが、ユーザA.Aの視聴者コンテンツの下に表示される。
【0311】
このように、この例では、ユーザのスクロール操作に基づいて、配信者領域と視聴者領域とのそれぞれに、対応する時刻のコンテンツが順次に表示されていく。
【0312】
図2-3には、
図2-2に引き続き、端末20Aの表示部24に広告(広告コンテンツ)が表示された例を示している。
図2-2において、ユーザA.Aによって上方向のスクロール操作が引き続きなされたことに基づいて、この例では、
図1-10と同じ広告SADが、時刻「11:05」と対応付けて表示されている。
【0313】
<処理>
図2-4,
図2-5は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この処理例では、
図2-4は
図1-13の処理部分に対応しており、これに引き続いて、
図2-5の処理部分の処理が実行される処理として記載している。
【0314】
図2-5において、端末20Xの制御部21は、入出力部23を介して配信したライブチャットをアーカイブに保存するように求める入力がユーザX.Xによってなされか否かを判定する(X210)。そして、なされたと判定したならば(X210:YES)、端末20Xの制御部21は、その旨を示すアーカイブライブチャット保存要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(X220)。
【0315】
サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Xからアーカイブライブチャット保存要求情報を受信したか否かを判定し(S210)、受信したと判定したならば(S210:YES)、アーカイブライブチャット保存処理を行う(S220)。具体的には、前述したライブチャットアーカイブデータを作成し、記憶部15のライブチャットアーカイブデータベース158に記憶させる。
【0316】
端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してアーカイブにデータが保存されたライブチャットのリストをサーバ10に要求し、それを表示部24に表示させる。そして、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介して視聴を要求するライブチャットを選択する入力がなされたか否かに基づいて、アーカイブに保存されたライブチャットを視聴する要求がなされたか否かを判定する(A210)。そして、なされたと判定したならば(A210:YES)、端末20Aの制御部21は、ライブチャットの選択情報を含むアーカイブライブチャット視聴要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A220)。
【0317】
S220の後、サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Aからアーカイブライブチャット視聴要求情報を受信したか否かを判定し(S230)、受信したと判定したならば(S230:YES)、記憶部15のライブチャットアーカイブデータベース158を参照し、アーカイブに記憶されているデータに基づき、アーカイブ機能でライブチャットを視聴可能とするためのアーカイブライブチャット視聴用情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S240)。
【0318】
通信I/F14によってサーバ10からアーカイブライブチャット視聴用情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、アーカイブライブチャット表示処理を行う(A230)。
【0319】
アーカイブライブチャット表示処理では、端末20Aの制御部21は、受信したアーカイブライブチャット視聴用情報に基づき、ユーザA.Aによって視聴を要求されたライブチャットのトークルームを表示部24に表示させる。
この場合、限定ではなく例として、サーバ10は、アーカイブライブチャット視聴用情報として、限定ではなく例として、メタデータの他、限定ではなく例として、ライブチャットデータ(ライブチャットの全ての履歴の情報)を端末20Aに送信するようにすることができる。
これは、端末20Aが、ユーザによるライブチャットの選択操作やライブチャットの視聴を要求する操作(限定ではなく、第1入力の一例)に基づいて、サーバ10からライブチャットデータをダウンロードすることと考えることもできる。そして、端末20Aの制御部21は、受信したライブチャットデータを記憶部28に記憶させた上で、記憶部28に記憶されたライブチャットデータに基づき、コンテンツを含むトークルームを表示部24に表示させるようにすることができる。
【0320】
なお、上記において、端末20Aが、上記のトークルームを表示部24に表示することと、サーバ10からライブチャットの全ての履歴の情報を受信することとは、同じタイミングで行ってもよいし、異なるタイミングで行ってもよい。
【0321】
端末20Aの制御部21は、このようにして記憶部28に記憶したライブチャットデータを参照して、入出力部23に対するユーザによる入力(限定ではなく例として、スクロール操作)に基づいて、配信者コンテンツおよび視聴者コンテンツを時系列に沿って順次に読み出して表示させていくようにすることができる。また、広告コンテンツ履歴データに基づいて広告コンテンツを出力するようにすることができる。
【0322】
つまり、端末20は、限定ではなく例として、配信者コンテンツを表示するトークルーム(チャットルーム)を、自己の端末20のユーザによるトークルームを表示するための入力(限定ではなく例として、第1入力の一例)に基づいて、自己の端末20の表示部24に表示する。
また、端末20は、上記の第1入力に基づいて、配信者コンテンツと視聴者コンテンツとをサーバ10から通信I/F22によって受信する。
また、端末20は、自己の端末20のユーザによる、表示部24に表示されたトークルームに対するスクロール操作等の入力(限定ではなく、第2入力の一例)に基づいて、配信者コンテンツをトークルームの配信者領域(限定ではなく、第1領域の一例)に表示し、視聴者コンテンツをトークルームの視聴者領域(限定ではなく、第2領域の一例)に表示する制御を制御部21によって行う。
そして、端末20は、広告コンテンツ(限定ではなく、広告情報の一例)をサーバ10から受信し、受信した広告コンテンツを配信者領域に表示する制御を制御部21によって行うようにすることができる。
【0323】
なお、サーバ10が、S240のステップにおいて、アーカイブライブチャット視聴用情報として、限定ではなく例として、ライブチャットのトークルームを表示させるために必要な最低限の情報を端末20に送信するようにしてもよい。
具体的には、限定ではなく例として、サーバ10は、メタデータの他、限定ではなく例として、ライブチャットデータに含まれるライブチャットの全ての履歴の情報のうちの一部の情報(限定ではなく例としてライブチャット開始から設定時間分(1分~5分程度の時間分の履歴の情報))を端末20Aに送信する。そして、端末20Aの制御部21は、サーバ10から受信した情報を記憶部28に記憶し、これに基づいてトークルームを表示させるようにすることもできる。
【0324】
この場合、限定ではなく例として、サーバ10が、上記の情報を送信した後、設定時間ごとに、残りの情報を時系列順に端末20Aに送信するようにし、端末20Aが、これを記憶部28に順次に記憶させていくようにしてもよい。
【0325】
また、この他にも、限定ではなく例として、端末20の制御部21は、受信済みのライブチャットのデータに含まれるコンテンツに関連付けられた時刻情報に基づいて、ユーザによるスクロール操作に応じて、未受信分のライブチャットの履歴の情報をサーバ10に順次に要求するようにしてもよい。そして、端末20の制御部21は、サーバ10から順次に送信される履歴の情報に基づいて、コンテンツを順次に表示させていくようにしてもよい。
すなわち、端末20が、最初に全てのライブチャットの履歴の情報を取得するのに限らず、最初にある程度必要な情報を取得して記憶部28に記憶し、ユーザによるスクロール操作等の入力に基づいて、コンテンツを表示するのに必要な情報を順次にサーバ10から取得して表示するようにしてもよい。
【0326】
つまり、端末20は、限定ではなく例として、配信者コンテンツを表示するトークルーム(チャットルーム)を、自己の端末20のユーザによるトークルームを表示するための入力(限定ではなく例として、第1入力の一例)に基づいて、自己の端末20の表示部24に表示する。
また、端末20は、上記の自己の端末20のユーザによるスクロール操作等の入力(限定ではなく、第2入力の一例)に基づいて、配信者コンテンツと視聴者コンテンツとをサーバ10から通信I/F22によって受信する。
また、端末20は、上記の第2入力に基づいて、配信者コンテンツをトークルームの配信者領域(限定ではなく、第1領域の一例)に表示し、視聴者コンテンツをトークルームの視聴者領域(限定ではなく、第2領域の一例)に表示する制御を制御部21によって行う。
そして、端末20は、広告コンテンツ(限定ではなく、広告情報の一例)をサーバ10から受信し、受信した広告コンテンツを配信者領域に表示する制御を制御部21によって行うようにしてもよい。
【0327】
以下、限定ではなく例として、端末20Aの制御部21が、記憶部28に記憶されたライブチャットデータを参照し、ユーザによるスクロール操作に基づいて、コンテンツを時系列に表示させていく手法について説明する。
【0328】
端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、画面上でのスクロール操作による指の移動量と、表示画面を構成する画素のピクセル数とに基づいて、配信者コンテンツを表示させるようにすることができる。
限定ではなく例として、指の移動量「1cm」あたり、配信者領域を「100ピクセル」分だけスクロール制御するなどすることができる。
【0329】
この場合、スクロール制御によって、配信者領域に表示済みの配信者コンテンツのうちの最も時刻が新しい配信者コンテンツよりも時刻が新しい配信者コンテンツを新たに配信者領域に表示させる場合、端末20Aの制御部21は、その配信者コンテンツに関連付けられた時刻情報に基づいて、視聴者領域に表示させる視聴者コンテンツを表示制御する。
【0330】
スクロール操作による指の移動量と、それに伴うスクロール量(画素数)との関係は固定的であるため、配信者領域上でどの程度指を移動させると配信者領域がどの程度スクロール制御されるかは、人によって基本的には変わらないと考えられる。
しかし、配信者領域に表示される配信者コンテンツは時間軸上で離散的であり、同じスクロール量に対して同じ数の配信者コンテンツが配信者領域に表示されるとは限らない。
さらに、視聴者領域に表示される視聴者コンテンツも時間軸上で離散的であり、かつ、配信者コンテンツとは独立しているため、同じスクロール量に対して配信者コンテンツと同じ数の視聴者コンテンツが表示されるとは限らない。
そこで、端末20Aの制御部21は、入出力部23を介したスクロール操作に基づいて、以下のようにして配信者コンテンツと視聴者コンテンツとを表示制御する。
【0331】
図2-6は、本実施例におけるコンテンツの表示制御の説明図である。
この図において、横軸は時刻(日時)を、左側の縦軸は配信者コンテンツのライブチャット開始からの累積数(通算数)を、右側の縦軸は視聴者コンテンツのライブチャット開始からの累積数(通算数)をそれぞれ示している。また、黒色の実線は配信者コンテンツの累積数を、黒色の破線は視聴者コンテンツの累積数をそれぞれ示している。
【0332】
この例では、時刻「t1」から時刻「t3」までの期間では、配信者コンテンツの累積数がほとんど変化しておらず、配信者のトークはほぼ止まった状態である。
限定ではなく例として、料理のライブチャットにおいて、配信者側がライブチャット中に料理を作り、その料理の画像のコンテンツを時刻「t1」(またはその後)に送信したことで、配信者領域にその料理の画像のコンテンツが表示されたとする。これに伴い、多くの視聴者がその料理に対する感想や質問などを含む視聴者コンテンツを送信したことで、時刻「t1」よりも後の時刻「t2」を起点として、視聴者コンテンツの累積数が大幅に増加している。
【0333】
このような場合、端末20Aの制御部21は、ライブチャットデータに記憶されている視聴者コンテンツ履歴データの時刻情報を参照し、時刻「t1」から時刻「t3」までの期間に時刻が含まれる視聴者コンテンツを、リアルタイムのライブチャットと同様に、時刻が新しいもので時刻が古いものが更新されるように順次に更新させて表示する制御を行う。
【0334】
具体的には、スクロール操作等による指の移動量からスクロール量を計算し、計算したスクロール量に基づいて、配信者領域に新たに表示させる配信者コンテンツ(または配信者領域から非表示とする配信者コンテンツ)を特定する。そして、配信者コンテンツに関連付けられた時刻情報と、視聴者コンテンツに関連付けられた時刻情報とに基づき、配信者領域に表示済みの一の配信者コンテンツと関連付けられた時刻から配信者領域に新たに表示させる他の配信者コンテンツと関連付けられた時刻までの期間に、関連付けられた時刻が含まれる視聴者コンテンツを特定し、それらの視聴者コンテンツを視聴者領域に順次に更新させて表示させる。
【0335】
なお、視聴者領域に対してスクロール操作がなされた場合も同様である。この場合は、上記を逆にして考えればよい。
【0336】
また、限定ではなく例として、アーカイブライブチャット表示処理において、画面全体をスクロールさせるためのタイムバーを構成するようにし、タイムバーに対するユーザの操作に基づいて、上記と同様の手法で、対応する配信者コンテンツを配信者領域に表示させるとともに、対応する視聴者コンテンツを視聴者領域に表示させるようにしてもよい。
【0337】
また、コンテンツに関連付けられた時刻情報に代えて、コンテンツの識別情報(コンテンツID等)に基づいて、上記と同様の手法で、対応する配信者コンテンツを配信者領域に表示させるとともに、対応する視聴者コンテンツを視聴者領域に表示させるようにしてもよい。
【0338】
図2-5に戻り、アーカイブライブチャット表示処理において、端末20Aの制御部21は、広告コンテンツ履歴データを参照し、スクロール制御の結果、広告コンテンツが出力されたタイミングが到来すると、広告コンテンツを出力させる。
【0339】
また、端末20Aの制御部21は、ライブチャットと同様に、広告コンテンツ出力時間が経過するまでの間は、スクロール操作がされたとしても、その位置で表示を固定させたり、広告コンテンツが画面内に収まるように制御するなどして、広告コンテンツを視聴させる。
また配信者領域に既に表示されている配信者コンテンツ以外の配信者コンテンツや、視聴者領域に既に表示されている視聴者コンテンツ以外の視聴者コンテンツは、それぞれ表示させないように制御することができる。
【0340】
この場合、簡単な例としては、前述した広告コンテンツ履歴データに、広告コンテンツと関連付けられた時刻情報や広告コンテンツIDとに加えて、広告コンテンツURIまたは広告コンテンツファイルを記憶させておき、これがサーバ10から端末20に送信されるようにすることができる。そして、端末20Aの制御部21は、広告コンテンツURIまたは広告コンテンツファイルに基づいて、対応する時刻に広告コンテンツを出力させるようにすることができる。
【0341】
ここで、アーカイブでライブチャットを視聴する場合、限定ではなく例として、ライブチャットが配信されてからかなりの時間が経過した後で、端末20のユーザによって視聴されるケースが考えられる。しかし、広告コンテンツが商品、またはサービスに関する広告コンテンツであるような場合、時間が経過したことで、その商品、またはサービスが存在しなくなっているようなケースが考えられる。つまり、商品等が陳腐化するなどして、広告としての有用性が失われてしまっていることも考えられる。また、広告の掲載が許可されている期間(広告の掲載が可能な期間)が経過してしまっている場合もあり得る。
【0342】
そこで、限定ではなく例として、ライブチャットの配信時に端末20に出力させた広告コンテンツとは異なる広告コンテンツを、サーバ10が端末20に送信して出力させるようにしてもよい。この場合は、以下のようなパターンが考えられる。
(P1)広告(広告コンテンツ)の出力タイミングはライブチャット時と同じとするが広告を異ならせるパターン
(P2)広告(広告コンテンツ)を異ならせるばかりでなく広告の出力タイミングもライブチャット時と異ならせるパターン
【0343】
この場合、1つの手法としては、ライブチャットの配信者(限定ではなく例として、メイン配信者)が、アーカイブライブチャットで端末20に出力させる広告コンテンツや、そのタイミングを、ライブチャット後に設定可能とすることができる。
限定ではなく例として、リアルタイムのライブチャットにおいて「10分に1回」のタイミングで広告が出力されるように設定していた場合、アーカイブのライブチャットでは、ユーザが内容を飛ばしながら閲覧する可能性があるため、広告コンテンツを出力する時間間隔をこれよりも短くして「3分に1回」などのタイミングで広告が出力されるように設定するなどすることができる。
なお、これとは異なり、ライブチャットの配信時よりも長い時間間隔で広告を出力させるようにしてもよい。
【0344】
また、配信者ではなく、サーバ10がいわば自動で上記の広告の出力に関する設定を行うようにしてもよい。
この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、定期的なタイミング(限定ではなく、「1ヶ月に1回など」)で、ライブチャットアーカイブデータベース158に含まれる各々のライブチャットのライブチャットアーカイブデータについて、有用性のある広告コンテンツを端末20で視聴可能とするため、配信ライブIDと関連付けて、端末20でアーカイブライブチャットが閲覧される場合に端末20に出力させる広告を、最新の広告コンテンツの中から決定して更新するようにすることができる。
【0345】
なお、この場合、サーバ10が、リアルタイムのライブチャットと同様に、最新の広告コンテンツの中からランダムに広告コンテンツを選択するようにしてもよい。
また、サーバ10が、リアルタイムのライブチャットと同様に、そのライブチャットのコンテキストに基づいて、最新の広告コンテンツの中から広告コンテンツを選択するようにしてもよい。
広告の出力タイミングについても同様である。
【0346】
この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、設定した広告コンテンツの出力のタイミングに関する情報と、出力させる広告コンテンツの広告コンテンツIDと、その広告コンテンツの広告コンテンツURIまたはその広告コンテンツファイルとを含むアーカイブ広告出力用データを、サーバ10から端末20Aに送信するようにすることができる。そして、端末20Aの制御部21は、受信したアーカイブ広告出力用データに基づいて、アーカイブライブチャット表示処理において、広告コンテンツを出力させるようにすることができる。
【0347】
なお、端末20Aがアーカイブ広告出力用データを取得するタイミングは、限定ではなく例として、以下のいずれかとすることができる。
(G1)アーカイブライブチャット視聴要求情報をサーバ10に送信するタイミング、またはその直後のタイミング
(G2)アーカイブライブチャット表示処理の実行を開始したタイミング
【0348】
なお、あらかじめ端末20Aがサーバ10から広告を出力するタイミングのデータを取得しておき、そのデータに基づいてアーカイブライブチャット表示処理において広告を出力するタイミングとなったそのタイミング、またはその直前のタイミングで、サーバ10から出力する広告コンテンツに関するデータを取得するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0349】
また、アーカイブライブチャット表示処理において、配信されたライブチャットをサーバ10が録画しておいたライブチャット録画データに基づいて、視聴を要求する端末20がライブチャット録画データを取得し、これを再生することで、アーカイブライブチャットを視聴するようにしてもよい。この場合は、録画された内容が順次に表示されていくことになる。また、この場合、録画されたデータであるため、広告コンテンツが出力されるタイミングでは、その広告コンテンツが流されている様子が映し出されることになり、必然的に、ユーザは広告コンテンツを視聴することとなる。
【0350】
なお、この場合に、限定ではなく例として、早送りや巻き戻しの機能によって、ユーザが視聴したい時刻に飛ばしたり、戻ることを可能としてもよい。また、2倍速や3倍速などの倍速の機能によって、ユーザが視聴したい時刻に飛ばすことを可能としてもよい。
【0351】
また、録画データを再生することによってアーカイブライブチャットを端末20のユーザに視聴させるようにするのではなく、配信されたライブチャットのキャプチャの画像をサーバ10等で保存しておくようにし、このキャプチャの画像をアーカイブライブチャットデータとして端末20に送信するようにしてもよい。そして、端末20が、キャプチャの画像を時系列に表示させるようにしてもよい。
【0352】
<第2実施例の効果>
本実施例は、視聴者の端末20は、メイン配信者とサブ配信者との間で送受信された配信者コンテンツを表示するトークルームを、端末20のユーザによるアーカイブライブチャットを閲覧するためのユーザ入力(限定ではなく、第1入力の一例)に基づいて、表示部24に表示する制御を制御部21によって行う。
また、視聴者の端末20は、トークルームの選択入力に基づいて、メイン配信者とサブ配信者とで送受信されたコンテンツと、メイン配信者とサブ配信者とは異なる視聴者(限定ではなく、第3ユーザの一例)によって入力された視聴者コンテンツとをサーバ10から通信I/F22によって受信する。
また、視聴者の端末20は、ユーザによる、表示部24に表示されたトークルームに対するユーザ入力に基づいて、配信者コンテンツを配信者領域に表示し、視聴者コンテンツを視聴者領域に表示する制御を制御部21によって行う。
そして、視聴者の端末20は、広告出力用情報をサーバ10から受信し、受信した広告出力用情報に基づく広告コンテンツを配信者領域に表示する制御を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、限定ではなく例として、過去に行われたライブチャット等について、それを端末のユーザが後から視聴することを可能とし、その際に、第1ユーザと第2ユーザとを含むチャットルームに広告情報を表示させて、端末のユーザに広告を視聴させることができる。
【0353】
また、この場合、上記の配信者コンテンツを配信者領域に表示したり、上記の視聴者コンテンツを視聴者領域に表示する制御を行う契機となるユーザ入力(限定ではなく、第2入力の一例)は、スクロール操作を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザによるスクロール操作に基づいて、第1ユーザと第2ユーザとで送受信されたコンテンツをチャットルームの第1領域に適切に表示させるとともに、第3ユーザによって入力された第1コンテンツをチャットルームの第2領域に適切に表示させることができる。
【0354】
また、この場合、端末20に出力させる広告コンテンツは、端末20のユーザによるアーカイブライブチャットを閲覧するためのユーザ入力(限定ではなく、第1入力の一例)に基づいてサーバ10から通信I/F22によって受信されるようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1ユーザと第2ユーザとで送受信されたコンテンツと、第3ユーザによって入力された第1コンテンツとをサーバから受信するタイミングと合わせて、広告情報をサーバから受信することができる。
【0355】
また、この場合、広告は、動画広告であり、端末20は、広告情報が再生されている間、表示部24に表示されたトークルームに対するユーザ入力に基づく、配信者コンテンツの表示の更新や、視聴者コンテンツの表示の更新を行わない制御を制御部21によって行うようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、動画広告が再生されている間は、その動画広告を確実に端末のユーザに視聴させることができる。
【0356】
<第3実施例>
第3実施例は、前述したライブチャットが行われるチャットルームとは異なるチャットルームで広告を出力することに関する実施例である。
【0357】
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0358】
<表示画面>
図3-1は、端末20Aのトークルームに表示されるコンテンツの一例を示す図である。
このトークルームは、限定ではなく例として、ライブチャットではなく、オープンチャットを行うためのオープンチャットルーム(オープントークルーム)の一例を示す図であり、
図1-9の例と比較して、視聴者領域が設けられていない。
アプリ内位置表示領域には、「料理研究家Xのオープンチャット」の文字とともに、オープンチャットであることを示す「オープン」の文字を含むマーク(アイコン)が表示されている。つまり、この表示画面例は、ユーザX.Xが管理者となって立ち上げたオープンチャットルームでのオープンチャットに関する表示画面例である。
【0359】
オープンチャットに参加したユーザは、自分が入力したコンテンツをトークルームの前述した配信者領域に対応する領域、つまり、吹き出しによってコンテンツが表示されるチャット領域CR(トーク領域TRと同様の領域)に表示させることができる。
また、オープンチャットに参加したユーザは、オープンチャットのトークルームを利用して自分が入力したコンテンツを他のユーザに対して送信してチャット領域CRに表示させることができるとともに、他のユーザによって入力されたコンテンツを受信してチャット領域CRに表示させることができる。
【0360】
この例では、ユーザA.Aによって発信された「たまに作ります!」のテキストコンテンツの下に、
図1-10に例示した広告SADが表示されている。つまり、この表示画面例では、オープンチャットのトークルームにおいて、広告コンテンツ(広告コンテンツに基づく広告)が表示されている。
【0361】
<処理>
図3-2は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この処理では、オープンチャットの管理者となるユーザを「ユーザX.X」とし、オープンチャットに参加するユーザのうちの一のユーザを「ユーザA.A」として説明する。そして、この図では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、端末20Xの制御部21が実行する処理の一例を示している。
なお、ユーザA.AおよびユーザX.X以外のオープンチャットに参加するユーザの端末20が実行する処理は、端末20Aと同様であるため、図示を省略する。
【0362】
端末20Xの制御部21は、オープンチャットを開催することがユーザX.Xによって要求されたか否かを判定し(X310)、要求されたと判定したならば(X310:YES)、サーバ10との間で、オープンチャット設定処理を行う(S320、X320)。
【0363】
オープンチャット設定処理では、オープンチャットのタイトルやテーマを設定したり、おオープンチャットの種類(全体公開、一部公開)等を設定する。
全体公開は、限定ではなく例として、オープンチャットへのリンクやコード情報(限定ではなく例としてQRコード(登録商標)等)を知っていれば任意のユーザが参加可能なオープンチャットとすることができる。
一部公開は、限定ではなく例として、管理者が設定したパスワードやキーワード等を知っているユーザのみが参加可能なオープンチャットや、管理者が設定した質問に回答した上で、その回答に基づいて管理者が承認したユーザのみが参加可能なオープンチャットなど、一部のユーザが参加可能なオープンチャットとすることができる。
【0364】
端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力に基づいて、オープンチャットを検索するなどし、その検索結果を表示部24に表示させる。そして、入出力部23を介して一のオープンチャットへの参加が要求されたか否かを判定する(A310)。
【0365】
オープンチャットへの参加が要求されたと判定したならば(A310:YES)、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、選択されたオープンチャットへの参加を要求するオープンチャット参加要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A320)。
【0366】
通信I/F14によって端末20Aからオープンチャット参加要求を受信すると、オープンチャットのトークルームを表示させるための情報を端末20Aに送信するなどして、ユーザA.Aをオープンチャットに参加させる。これにより、各々の端末20でオープンチャット処理が開始される(A330,S330,X330)。
【0367】
以降の処理は、前述した実施例とほぼ同様である。
つまり、S150において広告配信条件が成立したと判定したならば(S150:YES)、サーバ10の制御部11は、S160,S170のステップの処理を行う。
そして、端末20Aの制御部21は、A140,A150のステップの処理を行い、端末20Xの制御部21は、X140,X150のステップの処理を行う。
【0368】
なお、S160のステップにおいて、サーバ10の制御部11は、管理者(ユーザX.X)による設定に基づいて広告コンテンツを選択するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0369】
また、オープンチャットはオープン形式のチャットであるため、前述したように、通信の秘密は適用されないようにしてもよいものとする。このため、S160のステップにおいて、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、オープンチャットでのチャットのコンテキスト(文脈)に基づいて、広告コンテンツデータベース159の中から配信する広告コンテンツを選択するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0370】
なお、ここではオープンチャットを例に挙げて説明したが、オープン形式ではない通常のトークを行う場合において、そのトークルームに広告コンテンツを出力させるようにしてもよい。限定ではなく例として、前述した、一対一トークルーム、グループトークルーム、OAトークルーム等のトークルームをこれに含めることができる。
ただし、これらのトークルームはオープン形式のトークルームではないため、通信の秘密が適用される。このため、S160のステップにおいて、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、広告コンテンツデータベース159の中から、ランダムに広告コンテンツを選択するようにするなどすることができる。
【0371】
また、第1実施例で説明したライブチャットに関連して、視聴者コメント機能なしのライブチャットに適用することも可能である。
視聴者コメント機能なしのライブチャットは、ライブチャットの視聴者が、配信者間で行われるチャットを視聴するのみで、コメントをすることができないように構成されたライブチャットとすることができる。
【0372】
<第3実施例の効果>
本実施例は、端末20は、自己の端末20のユーザとは異なるユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)と、自己の端末20のユーザ(限定ではなく、端末のユーザの一例)とを含むトークルームやオープンチャットルーム(限定ではなく、チャットルームの一例)を表示部24に表示する。
また、端末20は、サーバ10から送信された広告出力用情報を通信I/F22によって受信する。
そして、端末20は、広告出力用情報に基づく広告コンテンツをチャットルームに表示する制御を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザとは異なる第1ユーザと、端末のユーザとを含むチャットルームに、これらのユーザとは異なる送信者から送信された広告情報を表示させて端末のユーザ等に視聴させることができる。
【0373】
<第4実施例>
第4実施例は、複数のユーザを含むチャットルーム内で動画を視聴することを可能とする実施例である。
【0374】
第4実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0375】
本実施例では、限定ではなく例として、2名以上のユーザがチャットルームでチャットを行う場合を例示する。
ここでは、単純な例として、2名のユーザが一対一トークルームでトークを行いながら動画を視聴する場合を例示する。
【0376】
<表示画面>
以下、表示画面例について説明する。再生される動画は、限定ではなく例として、以下のいずれかの位置に表示されるようにすることができる。
(M1)トーク領域内の任意の位置
(M2)表示部の全体領域内の任意の位置
【0377】
(M1)では、限定ではなく例として、トーク領域内のいずれかの位置をデフォルトの位置(限定ではなく例として、トーク領域の最上部またはトーク領域の最下部)として動画を表示するようにすることができる。
【0378】
(M2)では、限定ではなく例として、画面最上部のアプリケーションの名称等が表示される領域と、その下のアプリ内位置表示領域と、画面最下部のコンテンツ入力領域INRとを含む表示部の全体領域内のいずれかの位置をデフォルトの位置として動画を表示するようにすることができる。
なお、トーク領域に全く重ならないように位置決めされた位置に動画を表示してもよいし、トーク領域に一部が重なるように位置決めされた位置に動画を表示してもよい。
【0379】
また、限定ではなく例として、(M1)を適用する場合、以下のいずれかの方式で動画を表示させるようにすることができる。
(N1)埋め込み方式
(N2)フローティング方式
【0380】
(N1)埋め込み方式は、概念的には、コンテンツと動画とを同じレイヤーに配置する方式とすることができる。この方式では、ユーザによるトーク領域に対するスクロール操作に基づいて、トーク領域を対象としてスクロール制御が行われるようにすることができる。その結果、コンテンツと動画とが一体的にスクロールされ、コンテンツの位置と動画の位置とが両方とも変化するようにすることができる。
【0381】
(N2)フローティング方式は、概念的には、コンテンツが配置されるレイヤーと動画が配置されるレイヤーとを異ならせる方式とすることができる。この方式では、ユーザによるトーク領域に対するスクロール操作に基づいて、コンテンツが配置されるレイヤーを対象としてスクロール制御が行われるようにすることができる。その結果、コンテンツの位置は変化するが、動画の位置は変化しないようにすることができる。
【0382】
以下では、動画が表示される領域のことを「動画表示領域」と称する。
【0383】
図4-1・
図4-2・
図4-3は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
ここでは、ユーザP.PとユーザQ.Qとが一対一トークルームでトークを行いながら動画を一緒に視聴する例を説明する。
また、この例では、視聴する動画を、限定ではなく例として、ユーザX.X(先の実施例で登場したライブチャットのメイン配信者)を作成者とする動画(ハンバーグの作り方に関する動画)であってサーバ10が記憶部15に記憶している動画とする場合を例示する。
【0384】
この例では、動画表示領域MRの位置はトーク領域TRの上部であるが、これに限らず中央部や下部であってもよい。また、動画表示領域MRは、トーク領域TRと重畳しないようにしてもよい。また、動画表示領域MRがトーク領域TRと重畳しない場合、動画表示領域MRの位置は、トーク領域TRの上方であってもよく、下方であってもよい。
【0385】
図4-1では、ユーザP.Pがトーク領域TRの右下部に表示されるファイルのアイコンをタップすることで、動画リストを含む動画選択領域MSRが、画面下部からせり上がって表示されている。そして、その動画リストから選択した動画(超カンタン!本格的!ハンバーグの作り方)をトークルーム上で再生させる例が示されている。
ユーザP.Pは、自己の端末20Pを使用してトークルームに表示させる動画を選択することで、その動画が動画表示領域MRに表示され、動画の再生準備を開始させることができるように構成されている。
【0386】
なお、この例において、ユーザP.Pは、自己の端末20Pを使用してトークルームに表示させる動画を選択することで、動画表示領域MRにおいて動画の再生を開始させることができるようにしてもよい。
【0387】
この例では、
図4-2に示すように、ユーザP.Pは、自己の端末20Pを使用して動画表示領域MRをタップすることで、動画の再生を開始させることができるように構成されている。トーク相手であるユーザQ.Qの端末20Qに表示されているトークルームの動画表示領域MRにおいても、端末20Pと同じタイミングで動画の再生が開始される。
端末20Pで再生される動画と、端末20Qで再生される動画は同時に進行するため、ユーザP.PとユーザQ.Qとは、動画が再生されているときに同じシーンを見ることになる。
【0388】
図4-2の例では、ユーザP.Pにより選択された動画の再生が開始されると、ユーザP.Pのコンテンツとして、「動画が送信されました」というテキストコンテンツと、動画を示すアイコンと、再生中の動画の識別情報(この例では、動画のタイトル等の情報)と、「再生中」というテキストを含むアイコンとが、共通の吹き出しの中に表示されている。
このように、トーク領域TRに表示される、動画とは異なるコンテンツによって、ユーザP.Pが指定した動画が動画表示領域MRにおいて再生されていることが示される。
【0389】
なお、この例において、ユーザP.PとユーザQ.Qとの両方が動画を選択できるようにしてもよい。もしくは、いずれか一方のユーザのみが動画を選択できるようにしてもよい。
【0390】
また、この例において、ユーザQ.Qの端末20Qにおいて動画表示領域MRをタップすることで、動画の再生を開始させることができるようにしてもよい。
【0391】
図4-3には、表示される動画の位置や動画の大きさを、ユーザ操作に基づいて変化させる例を示している。
この例では、動画表示領域MRの右下部には、動画表示領域MRを縮小/拡大させるための縮小/拡大ボタンが表示されている。このボタンがタップされると、
図4-3中央に示すように、
図4-3左側のトーク領域TRの上部の動画表示領域MRが縮小される。
【0392】
さらに、この例では、縮小された動画表示領域MRが左下方向に向けてユーザによってドラッグ操作された状態が示されている。その結果、
図4-3右側に示すように、トーク領域TRの左下部に、動画表示領域MRが移動して表示されている。
このようにすることで、トーク領域に表示されるユーザによって送受信されたコンテンツの視認性を向上させることができる。
【0393】
なお、この例とは異なり、動画表示領域MRに対するユーザによるピンチ操作(ピンチイン操作/ピンチアウト操作)に基づいて、動画表示領域MRを縮小/拡大するようにしてもよい。
【0394】
<処理>
図4-4は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この処理では、上記の表示画面例と同様に、ユーザP.Pの端末20Pと、ユーザQ.Qの端末20Qと、サーバ10との処理として図示・説明する。
【0395】
端末20Pの制御部21は、入出力部23を介してユーザQ.Qとのトークを行うための入力がなされたと判定したならば、トークルームのコンテンツを要求するためのトークルーム要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(P410)。通信I/F14によって端末20Pからトークルーム要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、トークルームのコンテンツを含むトークルーム情報を通信I/F14によって端末20Pに送信する(S410)。通信I/F22によってサーバ10からトークルーム情報を受信すると、端末20Pの制御部21は、受信したトークルーム情報に基づいて、そのトークルームを表示部24に表示させる(P420)。
端末20Qについても同様である(Q410,Q420)。
【0396】
その後、サーバ10を介して、端末20Pと端末20Qとの間でトーク処理が行われる。トーク処理では、テキストコンテンツや画像コンテンツ等のコンテンツが、サーバ10を介して端末20Pと端末20Qとの間で送受信され、各々の端末20において、トークルームのトーク領域にコンテンツが表示される。
【0397】
端末20Pの制御部21は、入出力部23を介して動画を共有する入力がなされたか否かを判定する(P440)。
ここで、共有する動画は、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかとすることができる。
・自己の端末20の記憶部28に記憶されている動画
・サーバ10の記憶部15に記憶されている動画(限定ではなく例として、サーバ10が独自に保存している動画、動画の作成者や投稿者によってアップロードされた動画、動画配信サービスによって提供される動画等)
【0398】
動画を共有する入力がなされたと判定したならば(P440:YES)、端末20Pの制御部21は、限定ではなく例として、選択された動画を共有することを要求するための動画共有要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(P450)。
【0399】
ここで、端末20Pの記憶部28に記憶されている動画を共有する場合は、限定ではなく例として、その動画データをサーバ10に送信するようにすることができる。
サーバ10の記憶部15に記憶されている動画を共有する場合は、限定ではなく例として、前述したファイルのアイコンがタップされたことに基づいて動画リストを要求し、サーバ10から受信した動画リストを表示した上で、その中から選択された動画の識別情報を送信するなどするようにすることができる。
【0400】
サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Pから動画共有要求情報を受信したか否かを判定し(S450)、受信したと判定したならば(S450:YES)、動画共有制御処理(動画再生制御処理)を行う(S460)。
【0401】
動画共有制御処理では、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、選択された動画のURIに基づいて動画データを取得する。そして、限定ではなく例として、動画の先頭フレームのデータを端末20Pと端末20Qとにそれぞれ送信する。
【0402】
これを受けて、端末20Pと端末20Qとは、先頭フレームを動画表示領域に表示し、これに重畳するように、その動画の再生に関する情報(限定ではなく例として、再生ボタン等)を表示させる。
端末20Pにおいて入出力部23を介して再生ボタン等を含む動画表示領域がタップされると、その旨の情報が、端末20Pからサーバ10に送信される。そして、サーバ10によって、上記の動画データに基づき、各々の端末20に動画がストリーミング配信され、動画の再生が開始される。
なお、動画の再生を一時停止(中断)したり、動画の再生を再開したり、動画の再生を終了する場合も同様である。
【0403】
通信I/F22によってサーバ10から動画のストリーミング配信を受信する場合(Q450:YES)、端末20Qの制御部21は、動画の再生処理を実行する(Q460)。
【0404】
動画共有制御処理により、各々の端末20(端末20P,端末20Q)において、実質的に同期された状態で動画が表示される(P460,Q460)。
この場合、各端末20の制御部21は、限定ではなく例として、動画表示処理とトーク処理とを並列に実行するようにすることができる。その結果、端末20は、動画の再生中であっても、再生中の動画以外のコンテンツの送受信や表示を行うことができる。
【0405】
なお、動画表示処理とトーク処理とを並列に実行しないようにしてもよい。この場合、限定ではなく例として、動画の再生中は、再生中の動画以外のコンテンツの送受信や表示を行うことができないようにすることができる。
【0406】
ここで、動画の表示によってトーク領域に表示されるコンテンツの視認性が低下し得る。このため、前述したように、各々の端末20の制御部21が、ユーザによる入力に基づいて、動画表示領域の位置を移動させたり、拡大・縮小させるようにしてもよい。
なお、この場合は、動画の表示方式として、限定ではなく例として、前述した(N2)フローティング方式を適用するようにすることができる。
【0407】
また、限定ではなく例として、ユーザによる下方向のスクロール操作に基づいて、端末20の制御部21は、コンテンツの更新によってトーク領域から非表示とされた時間軸上で古いコンテンツを、スクロール制御によってトーク領域内に表示させることができる。
また、限定ではなく例として、ユーザによる上方向のスクロール操作に基づいて、端末20の制御部21は、時間軸上で新しいコンテンツを、スクロール制御によってトーク領域内に表示させることができる。
【0408】
なお、この例では、動画を再生するユーザをユーザP.Pとして説明したが、これに限定されない。動画を再生するユーザをユーザQ.Qとしてもよい。また、両者が動画を再生することを可能としてもよい。
【0409】
また、メッセージングサービス事業者が提供する検索エンジン(サーバ10が提供する検索エンジン)に基づいて、動画配信サービスが配信している動画を検索することを可能とし、検索結果の中からユーザによって選択された動画を再生するようにしてもよい。
この場合は、限定ではなく例として、サーバ10を、動画配信サービスのサーバと端末20とを中継する中継サーバ(プロキシサーバ)として機能させて動画を再生させるようにしてもよい。
【0410】
<第4実施例の効果>
本実施例は、一のユーザ(限定ではなく、端末のユーザの一例)の端末20(限定ではなく、端末の一例)は、他のユーザ(限定ではなく、第1端末の第1ユーザの一例)と、一のユーザとを含むトークルーム(限定ではなく、チャットルームの一例)を表示部24に表示する制御を制御部21によって行う。
また、一のユーザの端末20は、他のユーザの端末20と自己の端末20とで送受信されたコンテンツをトークルームに表示する制御を制御部21によって行う。
また、一のユーザの端末20は、一のユーザによる動画を共有して視聴することに関する入力(限定ではなく、端末に対する入力の一例)に基づいて、一緒に視聴する動画の情報(限定ではなく、第1動画情報の一例)を他のユーザの端末20(限定ではなく、第1端末の一例)に送信し、この情報に基づく動画(限定ではなく、第1動画の一例)をトークルーム内で再生する制御を制御部21によって行う。
この場合、その動画は、一のユーザによるその動画の再生に関する入力(限定ではなく、第1入力の一例)に基づいて、少なくとも一のユーザの端末20と他のユーザの端末20とのトークルームで再生される構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1動画情報に基づく動画を、第1端末の第1ユーザと、端末のユーザとを含むチャットルームで再生させることができる。その結果、動画を一緒に視聴することを可能とすることができる。
【0411】
なお、本実施例では、サーバ10を介して、一のユーザ(限定ではなく、端末のユーザの一例)の端末20から他のユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)の端末20(限定ではなく、第1端末の一例)に動画情報が送信されているが、前述したように、これは端末から第1端末に動画情報が送信されていることと考えてもよいものとする。以下同様である。
【0412】
また、この場合、一のユーザの端末20は、一のユーザによる動画表示領域に対するドラッグ操作等の入力(限定ではなく、端末のユーザによる第1動画に対する入力の一例)に基づいて、トークルーム上の動画の位置を制御部21によって制御するようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、チャットルーム上の第1動画の位置を制御することで、限定ではなく例として、トークルームに表示された情報の視認性が低下することを防止できる。
【0413】
また、この場合、一のユーザの端末20は、一のユーザによる動画表示領域に対するピンチ操作等の入力に基づいて、トークルーム上の動画の大きさを制御部21によって制御するようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、チャットルーム上の第1動画の大きさを制御することで、限定ではなく例として、トークルームに表示された情報の視認性が低下することを防止できる。
【0414】
また、本実施例では、動画は、トークルームのトーク領域(限定ではなく、第1領域の一例)に表示されるようにすることができる。この場合、一のユーザの端末20は、限定ではなく例として、前述した(N2)フローティング方式を適用するなどし、一のユーザによるトークルームに対するスクロール操作等の入力(限定ではなく、第2入力の一例)に基づいて、トークルーム上で、コンテンツの位置を移動する制御を制御部21によって行い、トーク領域に表示された動画の位置を移動しない制御を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1領域に表示される第1動画を確実にユーザに視聴させることができる。また、チャットルーム上で、第1端末と端末とで送受信されたコンテンツの位置を移動させることで、第1領域によって覆い隠されたコンテンツをユーザが視認できるようにするといったことが可能となる。
【0415】
<第4変形例(1)>
上記の実施例では、一対一トークルームで動画を再生する場合を例示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、前述したグループトークルーム、オープンチャットルーム、OAトークルームを表示してチャット(トーク)を行いながら、動画を再生するようにすることも可能である。
【0416】
また、限定ではなく例として、前述したライブチャットを行いながら動画を再生するようにすることも可能である。
ライブチャットとしては、
・視聴者コメント機能ありのライブチャット
・視聴者コメント機能なしのライブチャット
のいずれを適用することも可能である。
【0417】
図4-5は、前述したライブチャットのメイン配信者であるユーザX.Xの端末20Xに表示されるトークルームの一例を示す図である。
ここでは、視聴者コメント機能なしのライブチャットにおいてメイン配信者であるユーザX.Xが動画を共有し、配信者および視聴者が共有された動画をみんなで視聴する場合を例示する。
【0418】
このトークルームには、前述した配信者領域DRが設けられているが、視聴者領域ARは設けられていない。また、このトークルームには、配信者領域DRに重畳して動画表示領域MRが設けられている。
【0419】
この例では、動画表示領域MRの位置は、配信者領域DRの上部であるが、これに限らず中央部または下部であってもよい。また、動画表示領域MRは、配信者領域DRと重畳しないようにしてもよい。また、動画表示領域MRが配信者領域DRと重畳しない場合、動画表示領域MRの位置は、配信者領域DRの上方であってもよく、下方であってもよい。
【0420】
ここでは、メイン配信者であるユーザX.Xが、動画リストから選択した動画をトークルーム上で再生させる例が示されている。ユーザX.Xは、自分の端末20Xを使用してトークルームに表示させる動画を選択することで、その動画が動画表示領域MRに表示され、動画の再生が開始される。
なお、限定ではなく例として、
図4-1と同様に、配信者領域DRの右下部に表示されるファイルのアイコンがタップされることで、再生させる動画をユーザが選択可能とすることができる。
【0421】
この場合、サブ配信者であるユーザY.Yの端末20Yに表示されているトークルームの動画表示領域MRにおいても、同じ動画の再生が開始される。
端末20Xで再生される動画と、端末20Yで再生される動画は同時に進行するため、メイン配信者とサブ配信者とは、動画が再生されているときに同じシーンを見ることになる。
【0422】
また、この例では、視聴者の端末20においても同じ動画の再生が開始される。すなわち、視聴者が視聴しているトークルームの動画表示領域MRにおいて、配信者によって選択された動画が再生されることになる。
従って、同じトークルームを見ている配信者(ユーザX.X、ユーザY.Y)と視聴者(ユーザA.A等)とは、動画が再生されているときに同じシーンを見ることになる。
【0423】
このようにして、配信者間、配信者と視聴者間とで動画の共有がなされる。
トークルームの上部には、ライブチャット(ライブチャットのトークルーム)のタイトル「Xの料理解説」が表示され、その右側には、再生中の動画が配信者と視聴者とで共有されていることを示す「LIVE」というテキストが表示される。
これらの表示は視聴者の端末20においても同様に行われ、配信者が開設したトークルームにおいて、配信者のテキストコンテンツや配信者が指定した動画がリアルタイムで共有されていることを視聴者に印象付けることができる。
【0424】
図4-5の例では、配信者により選択された動画の再生が開始されると、その配信者のコンテンツとして、「動画が送信されました」というテキストコンテンツと、動画を示すアイコンと、再生中の動画の識別情報と、「再生中」というテキストを含むアイコンとが、共通の吹き出しの中に表示されている。
このように、トークルームの配信者領域DRに表示される、動画とは異なるコンテンツによって、配信者が指定した動画が動画表示領域MRにおいて再生されていることが示される。
【0425】
なお、メイン配信者のみが動画を選択できるようにしてもよく、メイン配信者とサブ配信者の両方が動画を選択できるようにしてもよい。また、サブ配信者のうち、メイン配信者が動画選択を許可する設定を行ったサブ配信者のみが動画を選択できるようにしてもよい。
【0426】
図4-6は、配信中の動画に対して配信者がコンテンツを送信した場合にトークルームに表示される情報の一例を示している。
図示するように、配信者の端末20において、動画再生中に、メイン配信者が送信したテキストコンテンツが配信者領域DRの右側に表示され、サブ配信者が送信したテキストコンテンツが配信者領域DRの左側に表示される。
このように、動画再生中にメイン配信者とサブ配信者とがテキストコンテンツでやり取りを行う様子がリアルタイムに表示されることから、このような形態は視聴者に向けた動画の解説に適している。
【0427】
図4-7は、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この処理では、メイン配信者をユーザX.Xとし、サブ配信者をユーザY.Yとする。そして、この図では、左側から順に、端末20Xの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、端末20Yの制御部21が実行する処理の一例を示している。
【0428】
なお、視聴者の端末20が実行する処理については、ここでは図示を省略している。
視聴者コメント機能ありのライブチャットに適用する場合は、S430のライブチャット処理において、
図1-14の処理を実行するようにすることができる。
また、視聴者コメント機能なしのライブチャットに適用する場合は、S430のライブチャット処理において、
図1-14の処理のうちA1130~A1150のステップ、S1140,S1150のステップ、X1140,X1150のステップを除くステップを実行するようにすることができる。
【0429】
端末20Xにおいてライブチャットの配信が希望された場合(X410:YES)、サーバ10の制御部11は、端末20Xとの間で、ライブチャットの配信に関する設定を行うためのライブライブチャット配信設定処理を行う(S420、X420)。
ライブライブチャット配信設定処理では、限定ではなく例として、端末20Xが、サーバ10との間で、ライブチャットのタイトルやテーマを設定したり、メッセージングアプリケーションにおいて友だち登録しているユーザの中からサブ配信者とするユーザを選択・設定して招待するなどの処理を行う。
なお、ライブチャットを開始するための条件は、限定ではなく例として、前述したライブチャットと同様とすることができる。
【0430】
端末20Yの制御部21は、サーバ10からライブチャットの招待情報を受信すると、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23を介して、その招待情報に基づく招待を承諾する入力がなされたか否かを判定する。そして、承諾されたと判定したならば、端末20Yの制御部21は、限定ではなく例として、自己の端末20、または自己の端末20のユーザのアプリケーションID283等を含むライブチャット参加承諾情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(Y420)。
【0431】
サーバ10の制御部11は、各々の端末20から送信される情報に基づいて、ライブチャット処理を開始する(S430,X430,Y430)。この場合、限定ではなく例として、各端末20の制御部21は、動画表示処理とライブチャット処理とを並列に実行するようにすることができる。その結果、端末20は、動画の再生中であっても、再生中の動画以外のコンテンツの送受信や表示を行うことができる。
【0432】
なお、動画表示処理とライブチャット処理とを並列に実行しないようにしてもよい。この場合、限定ではなく例として、動画の再生中は、再生中の動画以外のコンテンツの送受信や表示を行うことができないようにすることができる。
【0433】
ライブチャット処理では、サーバ10の制御部11は、配信者の端末20から送信される配信者コンテンツを、他の配信者の端末20や視聴者の端末20に送信する。そして、配信者コンテンツを受信した端末20は、受信した配信者コンテンツを、自己の端末20の表示部24に表示されるライブチャットのトークルームの配信者領域に、発信元のユーザと関連付けて吹き出し等で表示させる。
【0434】
次いで、端末20Xの制御部21は、X440~X460のステップの処理を行う。これらのステップは、限定ではなく例として、
図4-4のP440~P460のステップと同様である。
そして、端末20Xの制御部21は、X490に処理を進める。
【0435】
同様に、サーバ10の制御部11は、S450,S460のステップの処理を行う。この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、共有する動画として選択された動画の動画データを視聴者の端末20にもストリーミング配信するようにすることができる。
そして、サーバ10の制御部11は、S490に処理を進める。
【0436】
同様に、端末20Yの制御部21は、Y450,Y460のステップの処理を行う。これらのステップは、限定ではなく例として、
図4-4のQ450,Q460のステップと同様である。
そして、端末20Yの制御部21は、Y490に処理を進める。
【0437】
動画共有制御処理の結果、この例ではユーザX.Xによって共有することが要求された動画が、各々の端末20において、実質的に同期された状態で表示される(X460、Y460等)。この場合、各々の端末20は、前述したように、動画表示領域に動画を表示させる。つまり、動画が配信された端末20では、前述したように、動画が再生されているときに同じシーンをユーザが見ることになる。
【0438】
なお、
図4-5のように動画表示領域を構成した場合、動画表示領域によって配信者領域の一部が覆い隠され、覆い隠された位置に表示されている配信者コンテンツが見えなくなる。このため、限定ではなく例として、各々の端末20において、制御部21が、ユーザによって動画表示領域を移動させる操作や動画表示領域を縮小する操作がなされたことに基づいて、動画表示領域を配信者領域内で移動させる制御を行ったり、縮小する制御を行うようにしてもよい。
【0439】
また、限定ではなく例として、ユーザによる下方向のスクロール操作に基づいて、端末20の制御部21は、配信者コンテンツの更新によって配信者領域から非表示とされた時間軸上で古い配信者コンテンツを、スクロール制御によって配信者領域内に表示させることができる。
また、限定ではなく例として、ユーザによる上方向のスクロール操作に基づいて、端末20の制御部21は、時間軸上で新しい配信者コンテンツを、スクロール制御によって配信者領域内に表示させることができる。
この場合、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、スクロール操作に応じて、配信者コンテンツの位置を移動させる制御は行うものの、動画表示領域の位置は移動させないように制御することができる。
【0440】
なお、この例では、動画を再生するユーザをメイン配信者(ユーザX.X)として説明したが、これに限定されない。動画を再生するユーザをサブ配信者(ユーザY.Y)としてもよい。また、両者が動画を再生することを可能としてもよい。
【0441】
<第4変形例(2)>
上記の実施例では、共有する動画がユーザによって選択されると、限定ではなく例として、その動画の先頭フレーム(その動画のサムネイルと言ってもよい。)が動画表示領域MRに表示され、動画表示領域MRがタップされることに基づいて、動画が動画表示領域MRにおいて再生されることとしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、共有する動画がユーザによって選択されたことを契機として、サーバ10を介して動画が各々の端末20にストリーミング配信されて、各々の端末20で動画が再生されるようにしてもよい。つまり、動画表示領域MRをタップすることなく、各々の端末20で動画が再生されるようにしてもよい。
【0442】
なお、動画を選択したユーザのみが、動画の再生操作を行うことができるようにしてもよく、動画を選択したユーザと動画を選択しなかったユーザとの両方が再生操作を行うことができるようにしてもよい。また、動画を選択しなかったユーザのうち、動画を選択したユーザが再生操作を許可する設定を行ったユーザのみが再生操作を行うことができるようにしてもよい。
【0443】
<第4変形例(3)>
端末20が、自己の端末20のユーザがトークルームで共有した動画のデータを、そのトーク中に、またはそのトーク終了後に、サーバ10のアーカイブに保存することを可能としてもよい。
【0444】
この場合、
図4-4において、端末20Pの制御部21は、トーク処理の実行中に、またはP490でトークを終了すると判定した場合に(P490:YES)、入出力部23を介して動画をアーカイブ保存するための入力がユーザP.Pによってなされたか否かを判定する。そして、なされたと判定したならば、共有した動画データを、そのトークルーム(上記の例では、ユーザQ.Qをトーク相手とする一対一トークルーム)と関連付けてアーカイブ保存するようにサーバ10に要求する。
これを受けて、サーバ10は、そのトークルームの識別情報(限定ではなく例として、トークルームID等)と関連付けて、その動画データをアーカイブに記憶させるようにすることができる。
【0445】
この場合、限定ではなく例として、そのトークルームでのトークが一旦終了した後、ユーザP.Pが再びそのトークルームを開き、保存した動画データをアーカイブからダウンロードして再生することで、ユーザQ.Qとの間で行ったトークの内容を閲覧しながら(見直しながら)、一緒に視聴した動画を自分で視聴できるようにすることができる。
【0446】
なお、動画データとトークルームとを関連付けてサーバ10にアーカイブ保存するばかりでなく、ユーザP.Pの端末20Pの記憶部28にも、その動画データとそのトークルームとを関連付けて記憶させるようにしてもよい。
【0447】
また、
図4-7に示したライブチャットの処理についても同様である。
この場合は、限定ではなく例として、メイン配信者であるユーザX.Xによる端末20Xに対する入力に基づき、ユーザX.Xがライブチャットで共有した動画データが、ライブチャットのトークルームと関連付けてサーバ10にアーカイブ保存されるようにすることができる。また、そればかりでなく、ユーザX.Xの端末20Xの記憶部28にも、その動画データとそのライブチャットのトークルームとを関連付けて記憶させるようにしてもよい。
【0448】
なお、視聴者コメント機能ありのライブチャットと、視聴者コメント機能なしのライブチャットとのいずれについても、上記の内容を適用可能である。
【0449】
本変形例は、端末20は、自己の端末20に対するユーザによる入力に基づいて、ライブチャットで再生された動画の情報と、そのライブチャットが行われたチャットルームとを関連付けてサーバ10に記憶させる処理や自己の端末20に記憶する処理を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、ユーザによる端末に対する入力に基づいて、動画情報とチャットルームとを関連付けて記憶することで、その動画情報に基づく動画を、端末のユーザが後からそのチャットルームでのチャットの内容を閲覧しながら視聴できるようにすることができる。
【0450】
<第5実施例>
第5実施例は、第4実施例において動画が再生されている間、ユーザによってコンテンツが送信された場合、そのコンテンツが送信された時の動画の再生時刻(経過時間)の情報を含むコンテンツを表示させる実施例である。
【0451】
第5実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0452】
<表示画面>
図5-1は、本実施例においてユーザP.Pの端末20Pの表示部24に表示されるトークルームの画面の一例を示す図である。この図は、
図4-1~
図4-3と同様に、トーク相手をユーザQ.Qとする表示画面例である。
【0453】
この例では、ユーザP.PとユーザQ.Qとの各々の端末20において、動画再生中にユーザがテキスト等のコンテンツを入力すると、入力されたコンテンツとともに、そのコンテンツが自己の端末20のトークルームに表示された時点、またはそのコンテンツがサーバ10に送信された時点における、動画の再生開始からの経過時間が表示される。本例では、ユーザP.PとユーザQ.Qとの各々のコンテンツについて、テキストの後ろに下線付きで経過時間が表示されている。なお、下線を付けることは必須ではない。
このように、動画の再生開始からの経過時間が付加されることよって、動画のどのような場面でそのコンテンツが送信されたのかを把握することができる。
【0454】
<処理>
図5-2は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ここでは、左側に上記の端末20Pの制御部21が実行する処理を、右側にサーバ10の制御部11が実行する処理をそれぞれ示している。
この処理は、限定ではなく例として、
図4-4のトーク処理や、
図4-7のライブチャット処理と並列して実行される処理とすることができる。
【0455】
端末20Pの制御部21は、入出力部23を介してユーザP.Pによってコンテンツが入力され、送信する操作がなされたか否かを判定する(P4110)。そして、なされたと判定したならば(P4110:YES)、端末20Pの制御部21は、限定ではなく例として、入力されたコンテンツと、その時点での動画の再生を開始してからの経過時間(動画の現在の再生時刻と言ってもよい。)とを含むコンテンツを、ユーザP.Pを発信元とするコンテンツとして自己の端末20Pのトーク領域に表示させる(P4120)。
そして、端末20Pの制御部21は、上記の経過時間を含むコンテンツを、通信I/F22によってサーバ10に送信する(P4130)。
【0456】
なお、P4120のステップと、P4130のステップとは、順序を逆としてもよい。この場合、付加する経過時間は、入力されたコンテンツがサーバ10に送信された時の経過時間となる。
【0457】
通信I/F14によって端末20Pから経過時間を含むコンテンツを受信すると(S4110:YES)、サーバ10の制御部11は、そのコンテンツを、トーク相手の端末20(この例では端末20Q)に送信する(S4120)。これを受けて、端末20Qの制御部21は、受信した経過時間を含むコンテンツを、ユーザP.Pを発信元とするコンテンツとして自己の端末20Qのトーク領域に表示させる。
【0458】
限定ではなく例として、端末20Qでコンテンツが入力される場合も同様とすることができる(S4130,S4140,P4140,P4150)。
【0459】
なお、前述した例では、動画を共有したのはユーザP.Pである。このため、ユーザP.Pを発信元とするコンテンツには経過時間を含めるが、ユーザQ.Qを発信元とするコンテンツには経過時間を含めないようにしてもよい。
【0460】
また、この処理例では、コンテンツの送信元の端末20で経過時間を含むコンテンツが生成され、それをサーバ10が中継する処理としているが、これに限定されない。
経過時間を含むコンテンツをサーバ10が生成して、各々の端末20に送信するようにしてもよい。
この場合は、限定ではなく例として、P4120のステップと、P4130のステップとの順序を逆にした上で、端末20Pは、ユーザP.Pによって入力されたコンテンツのみをサーバ10に送信し(P4130)、サーバ10によって経過時間が付加されたコンテンツを受信して、トーク領域に表示させるようにすることができる(P4120)。
【0461】
また、この処理例では、動画の再生期間に送信されるコンテンツには、自動的に経過時間が付加されるようになっているが、これに限定されない。
限定ではなく例として、ユーザがコンテンツを送信する場合に、吹き出しに表示させるコンテンツとともに、規定された識別語やオブジェクト(限定ではなく例として、@動画時刻というテキストや所定のアイコン等)を入力欄に入力することで、コンテンツに経過時間が付加されるようにしてもよい。
【0462】
また、上記において、サーバ10の制御部11が、リンク形式の経過時間の情報をコンテンツに含めるようにしてもよい。
この場合、限定ではなく例として、ユーザの端末20においてその経過時間の情報がタップされたことに基づいて、サーバ10の制御部11が、その経過時間に対応する再生時刻から動画を再生させるようにしてもよい。この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ストリーミング配信している動画を、その再生時刻から再生させることで、いわば巻き戻した再生時刻から共有されている動画が配信されるようにすることができる。
【0463】
なお、経過時間の情報がタップされた端末20においてのみ、動画をその再生時刻から再生させるようにしてもよい。この場合、巻き戻した再生時刻からのストリーミング配信から元のストリーミング配信している動画に戻るための機能ボタンが動画表示領域に加えて表示されるように構成されるようにしてもよい。
【0464】
<第5実施例の効果>
本実施例は、一のユーザの端末20は、共有した動画(限定ではなく、第1動画の一例)が再生されている間、一のユーザの端末20からコンテンツ(限定ではなく、第1コンテンツ)が送信される場合、そのコンテンツが送信された時の動画の再生時刻を含むコンテンツをトークルームに表示する制御を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、端末から第1コンテンツが送信された時の第1動画の再生時刻を端末のユーザに知らせることができる。
【0465】
<第5変形例(1)>
上記の実施例は、第4変形例(1)と同様に、一対一トークルーム、グループトークルーム、オープンチャットルーム、OAトークルーム、ライブチャットのトークルームといった、種々のトークルーム(チャットルーム)でのトーク(チャット)を行う場合について同様に適用可能である。
【0466】
図5-3は、
図4-5や
図4-6と同様に、限定ではなく例として視聴者コメント機能なしのライブチャットに適用した場合の例を示す図であり、配信中の動画に対して配信者がコンテンツを送信した場合にトークルームに表示される情報の一例を示している。
この例では、前述したように、規定された識別語やオブジェクト(限定ではなく例として、@動画時刻というテキストや所定のアイコン等)が入力欄に入力されたことに基づいて、コンテンツに経過時間が付加された場合の例を示している。
【0467】
図示するように、配信者の端末20Xにおいて、動画再生中に配信者がテキストを入力すると、入力されたテキストに基づくテキストコンテンツとともに、そのテキストコンテンツが表示された時点における、動画の再生開始からの経過時間が表示される。本例では、ユーザX.Xの「14:05」のテキストコンテンツは、動画の再生開始から「2分」が経過したタイミングで表示されており、この例では、テキストコンテンツの後ろに下線付きで「2:00」と表示されている。
【0468】
なお、前述したように、サーバ10の制御部11が、リンク形式の経過時間の情報を配信者コンテンツに含めるようにしてもよい。また、前述したように、経過時間の情報がタップされた端末20においてのみ、動画をその再生時刻から再生させるようにしてもよい。
【0469】
<第6実施例>
第6実施例は、限定ではなく例として、第4実施例や第5実施例において、トークルーム(チャットルーム)のプレゼンスに関する情報を端末20で表示することを可能とする実施例である。
【0470】
第6実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0471】
上記の実施例では、複数のユーザがトークルームで動画を一緒に視聴することを可能とした。しかし、場合によっては、動画を共有しようとしているユーザ以外のトーク相手のユーザが、自己の端末20でトークルームでのトークに参加しているとは限らない。
この場合、動画を一緒に視聴することを希望しているユーザにとっては、全てのユーザが揃っていることを確認した上で、動画の再生を開始することを望む場合があり得る。
そこで、端末20が、トークルームのプレゼンスに関する情報を表示部24に表示するようにしてもよい。
【0472】
本実施例では、「プレゼンス」を、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションにおけるユーザの在籍状況や離席状況等を表す概念とすることができる。
また、「チャットルーム(トークルーム)のプレゼンス」を、限定ではなく例として、そのチャットルーム(トークルーム)でのチャット(トーク)に参加するユーザの、そのチャットルームでの在籍状況や離席情報等を表す概念とすることができる。
なお、チャットルームのプレゼンスは、「チャットルームに含まれるユーザのプレゼンス」や、「チャットルームにおけるユーザのプレゼンス」等のように表現してもよい。
【0473】
本実施例では、トークルームでトークを行う自分を含む各々のユーザの端末20がどのような通信の状況となっているかに基づいて、プレゼンスに関する情報を表示する手法を例示する。
本実施例では、限定ではなく例として、端末20がメッセージングアプリケーションをフォアグラウンドで稼働(起動)させている状態(フォアグラウンド通信)を、便宜的に「オンライン」と称する。
また、本実施例では、限定ではなく例として、(T1)端末20がメッセージングアプリケーションを完全に停止させている状態(バックグラウンドでも稼働させていない状態)、または(T2)端末20がメッセージングアプリケーションをバックグラウンドで稼働させている状態(バックグラウンド通信)を、便宜的に「オフライン」と称する。
【0474】
なお、端末20において、メッセージングアプリケーションがデフォルトで(T2)の状態で稼働するようになっている場合は、ユーザが強制的にメッセージングアプリケーションを停止させて、(T1)の状態とすることができるようにしてもよい。
また、上記の区分はあくまでも一例であり、限定ではなく例として、(T2)の状態はオンラインとしてもよい。
【0475】
<表示画面>
ここでは、限定ではなく例として、3名以上のユーザがグループトークルームで動画を視聴することを想定し、そのグループトークルームにプレゼンスに関する情報を表示する例を説明する。
【0476】
図6-1,
図6-2は、本実施例における端末20の表示部24に表示されるグループトークルーム画面の一例を示す図である。ここでは、ユーザP.P,ユーザQ,Q,ユーザR.Rの3名がメッセージングアプリケーションにおいてグループを形成しており、3人で動画を視聴する場合を想定する。
【0477】
図6-1には、ユーザP.Pの端末20Pに表示されるグループトークルームの一例を示しており、アプリ内位置表示領域には、グループ名として「ホームパーティ」の文字が表示され、その横に、グループに含まれるユーザ数が括弧書き(この例では「(3)」)で示されている。
【0478】
アプリ内位置表示領域において、限定ではなく例として、「<」で示される戻るボタンの右には、このグループに含まれるユーザのアイコンが表示されている。この例では、ユーザP.P、ユーザQ.Q、ユーザR.Rの3名のアイコンが表示されている。
【0479】
各々のユーザのアイコンには、その右上部に、対応するユーザの端末20がオンライン/オフラインのいずれの状態であるかを示す「〇」のオブジェクトが関連付けて表示されている。そして、この例では、端末20がオンラインであるユーザは「〇」のオブジェクトが点灯し、端末20がオフラインであるユーザは「〇」のオブジェクトが非点灯とされる。このオブジェクトによってユーザのプレゼンスを判別することができるため、このオブジェクトはプレゼンスに関する情報の一種である。
【0480】
この例では、ユーザR.Rの端末20Rがオフラインであり、ユーザR.Rのアイコンに関連付けられた「〇」のオブジェクトが点灯していない状態が示されている。
ここでは端末20Pの表示部24に表示されるトークルームを図示しているが、端末20Q、端末20Rにおいても、同様の表示がなされる。ただし、端末20Rはオフラインであるため、端末20Rではトークルームは表示部24に表示されていない。
また、この表示に基づいて、トーク領域TRには、ユーザP.Pを発信元とするハンバーグのレシピの動画を共有する旨を示すテキストコンテンツの下に、ユーザQ.Qから発信されたユーザR.Rの端末20Rがオフラインであるため動画の共有を待つように促すテキストコンテンツが表示されている。
【0481】
図6-2には、
図6-1の後、端末20Rがオンラインとなった場合の端末20Pの表示部24に表示されるトークルームの一例を示している。
この例では、端末20Rがオンラインとなったことに基づいて、限定ではなく例として画面上部に、メッセージングアプリケーション(サーバ10)を発信元とする、ユーザR.Rがオンラインとなったことを示すテキスト(R.Rがオンラインになりました)を含む通知が、プッシュ形式で表示されている。
また、この表示に基づいて、トーク領域TRには、
図6-1のユーザQ.Qを発信元とする端末20Rがオフラインであるため動画の共有を待つように促すテキストコンテンツの下に、ユーザQ.Qから発信された端末20RがオンラインとなったことをユーザP.Pに伝えるテキストコンテンツが表示されている。
【0482】
なお、端末20Rがオンラインとなると上記の「〇」のオブジェクトが点灯する。このため、ユーザP.PおよびユーザQ.Qは、端末20Rがオンラインとなったことを知ることができる。このため、上記のようなプッシュ通知は表示させても表示させなくてもよい。
【0483】
また、上記の例とは異なり、ユーザのアイコンに「〇」のオブジェクトを表示させず、プッシュ通知のみを表示させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0484】
このように、端末20がオンライン/オフラインのいずれの状態であるかに応じてオブジェクトの態様を異ならせることで、トークルームを表示部24に表示して画面を見ているユーザは、他のユーザのプレゼンスを把握することができる。
【0485】
<処理>
図6-3は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ここでは、左側に一の端末20として端末20Pの制御部21が実行する処理を、右側にサーバ10の制御部11が実行する処理をそれぞれ示している。なお、端末20Pのトーク相手となるユーザの端末20の制御部21が実行する処理は図示を省略している。
この処理は、限定ではなく例として、
図4-4のトーク処理や、
図4-7のライブチャット処理と並列して実行される処理とすることができる。
【0486】
まず、サーバ10の制御部11は、通信判定条件が成立したか否かを判定する(S4210)。
通信判定条件は、限定ではなく例として、オンラインで表示部24にトークルームが表示されているいずれかの端末20(限定ではなく例として、端末20P)から、宛先のユーザが指定されたコンテンツを受信したこととすることができる。
宛先のユーザは、一対一のトークでは、トーク相手のユーザとすることができる。また、グループトークでは、グループ(グループに含まれる全てのユーザ)、またはグループに含まれるユーザのうち自分を除くユーザとすることができる。
【0487】
通信判定条件が成立したと判定したならば(S4210:YES)、サーバ10の制御部11は、通信判定処理を行う(S4220)。ここでは、端末20Pから宛先のユーザが指定されたコンテンツを受信した場合を例示する。
【0488】
サーバ10の制御部11は、端末20Pから受信したコンテンツを、そのコンテンツのコンテンツIDや時刻情報とともに、通信I/F14によって宛先のユーザの端末20に送信する。また、そのコンテンツのコンテンツIDや時刻情報を、通信I/F14によって端末20Pに送信する。そして、各々のユーザの端末20から、正常に受信したことを示す応答(限定ではなく例として、肯定応答:ACK(acknowledgement)等)を受信したか否かを判定する。そして、その応答を受信したと判定した場合は、その端末20はオンラインであると判定する。一方、その応答を受信しない場合は、その端末20はオフラインであると判定する。
端末20P以外のオンラインの端末20からコンテンツを受信した場合も、同様の処理を行うようにすることができる。
【0489】
なお、各々の端末20の制御部21が、バックグラウンドからフォアグラウンドに変化した場合、逆に、フォアグラウンドからバックグラウンドに変化した場合、その旨を示す情報(状態変化情報)を、通信I/F22によってサーバ10に送信するようにしてもよい。この場合、サーバ10の制御部11は、受信した情報がバックグラウンドに変化したことを示す情報である場合は、その端末20はオフラインであると判定し、受信した情報がフォアグラウンドに変化したことを示す情報である場合は、その端末20はオンラインであると判定するようにしてもよい。
【0490】
次いで、サーバ10の制御部11は、各々の端末20の通信判定結果を、通信I/F22によって各々の端末20に送信する(S4230)。
端末20Pの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10から通信判定結果を受信したか否かを判定し(P4210)、受信したと判定したならば(P4210:YES)、その判定結果に基づいて、表示部24に表示されるプレゼンスに関する情報の表示を更新する(P4220)。限定ではなく例として、上記の表示画面例では、端末20Pの制御部21は、アプリ内位置表示領域の各々のユーザのアイコンに関連付けられた「〇」のオブジェクトの点灯/非点灯を制御する。
【0491】
なお、上記の処理において、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、バックグラウンドでメッセージングアプリケーションを稼働させている端末20に対して、トークが開始されていることを示す情報やトークに参加するよう促す情報等を含むトーク参加要請情報を送信するようにしてもよい。この場合、トーク参加要請情報を受信した端末20は、そのトーク参加要請情報をプッシュ通知として表示部24に表示させるようにすることができる。このようにすることで、その通知を確認したユーザは、メッセージングアプリケーションをフォアグラウンドとし、トークルームを表示部24に表示させてトークに参加することができる。
【0492】
<第6実施例の効果>
本実施例は、一のユーザの端末20は、トークルームのプレゼンス(トークルームに含まれるユーザのプレゼンス)に関する情報を表示部24に表示する制御を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、限定ではなく例として、自分以外のユーザがトークルームでのトークが可能であるか否かを、端末のユーザに知らせることができる。その結果、限定ではなく例として、動画の再生を開始して問題ないかを、端末のユーザが判断できるようにすることができる。
【0493】
<第6変形例(1)>
上記の実施例は、第4変形例(1)や第5変形例(1)と同様に、一対一トークルーム、グループトークルーム、オープンチャットルーム、OAトークルーム、ライブチャットのトークルームといった、種々のトークルーム(チャットルーム)でのトーク(チャット)を行う場合について同様に適用可能である。
【0494】
限定ではなく例として、前述したライブチャットに適用する場合、限定ではなく例として、メイン配信者がライブチャットを開始したとしても、サブ配信者が未だライブチャットへの参加を承諾しておらず不在である場合があり得る。
また、これとは逆に、メイン配信者不在の状態でサブ配信者がライブチャットを開始することを可能に構成する場合、サブ配信者がライブチャットを開始したとしても、メイン配信者が不在である場合があり得る。
このような場合に、上記の実施例と同様に、ライブチャットを行うトークルームにおけるユーザのプレゼンスに関する情報を表示するようすることができる。
【0495】
この場合は、第6実施例で説明した手法と同様の手法で、プレゼンスに関する情報を端末20の表示部24に表示させることができる。
なお、この場合、限定ではなく例として、配信者のプレゼンスに関する情報が、配信者側の端末20に表示されるようにしてもよい。視聴者のプレゼンスはあまり重要ではなく、どちらかと言えば配信者側のプレゼンスが重要であるためである。
【0496】
また、この他にも、限定ではなく例として
図4-7のライブチャットの処理において、サーバ10の制御部11が、ライブチャットに招待したサブ配信者の端末20のうち、未だライブチャット参加承諾情報(
図4-7のY420のステップ)を受信していない端末20が存在する場合、その端末20はオフラインと判定するようにしてもよい。
【0497】
また、この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、未だライブチャット参加承諾情報(
図4-7のY420のステップ)を受信していないサブ配信者の端末20に対して、ライブチャットが既に開始されていることを示す情報やライブチャットに参加するよう促す情報等を含むライブチャット参加要請情報を、そのサブ配信者の端末20に送信するようにしてもよい。この場合、ライブチャット参加要請情報を受信した端末20は、そのライブチャット参加要請情報をプッシュ通知として表示部24に表示させるようにすることができる。このようにすることで、その通知を確認したサブ配信者は、メッセージングアプリケーションをフォアグラウンドとしてライブチャットに参加することができる。
【0498】
なお、メイン配信者が不在の状態でサブ配信者がライブチャットを開始することができるように構成した場合も、上記と同様とすることができる。
【0499】
<第6変形例(2)>
上記の実施例で説明したプレゼンスに関する情報を端末20で表示しないようにした場合は、不在のユーザを判別しにくいため、一のユーザによって動画の再生が開始されてしまう場合があり得る。
また、プレゼンスに関する情報を端末20で表示した場合であっても、時間の都合や不在のユーザを待ちきれずに、一のユーザによって動画の再生が開始されてしまう場合があり得る。
そして、動画の再生が開始された後で、不在であったユーザがトークに参加してくる可能性があり得る。
【0500】
そこで、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、オンラインとなった端末20に対して動画共有制御処理(
図4-4や
図4-7のS460)を実行するようにすることができる。
この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、共有されている動画の現在の再生時刻に対応するフレームから動画をストリーミング配信することで、その端末20では、その再生時刻から動画が再生されるようにすることができる。
【0501】
本実施例は、一のユーザの端末20は、他のユーザの端末20によって送信された動画情報を通信I/F22によって受信し、その動画情報に基づく動画をトークルームに表示する。この場合、動画は、他のユーザの端末20のトークルームで再生されている再生時刻から再生される構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、限定ではなく例として、端末のユーザが途中からチャットに参加したような場合であっても、第1端末のチャットルームで再生されている再生時刻から、動画を視聴することができる。
【0502】
<第6変形例(3)>
上記の実施例において、端末20が、入出力部23を介してユーザによって動画を共有する操作がなされた場合に、各々の端末20の通信判定結果に基づいて、動画の共有を開始するか否かをユーザに確認するための情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
【0503】
図6-4は、本変形例において端末20Pの表示部24に表示されるトークルームの一例を示す図であり、
図6-1に対応するグループトークルームを示している。
この例では、ユーザP.Pが動画を共有する操作を行ったことで、トーク領域TRに重畳するように、「R.Rがオフラインです。動画の共有を開始しますか?」の文字と、動画の共有を開始するための「共有を開始」ボタンと、動画の共有を中止するための「キャンセル」ボタンとを含む動画共有確認情報PCRが表示されている。「共有を開始」ボタンがタップされると、動画の共有が開始される。また、「キャンセル」ボタンがタップされると、動画の共有は中止される。
【0504】
端末20Pの制御部21は、前述したように、サーバ10から受信した通信判定結果に基づいて、前述したように、アプリ内位置表示領域の各々のユーザのアイコンに関連付けられた「〇」のオブジェクトの点灯/非点灯を制御することができる。
【0505】
また、本変形例において、端末20Pの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザによって動画の再生に関する入力がなされたか否かを判定する。そして、なされたと判定したならば、最新のプレゼンスに関する情報に基づいて、限定ではなく例として、1名でも端末20がオフラインであるユーザが存在すると判定した場合は、上記のような動画共有確認情報を表示させるようにすることができる。
なお、これは、端末20Pの制御部21が、通信判定結果に基づいて、動画共有確認情報を表示させることと捉えることもできる。
【0506】
<第6変形例(4)>
上記の実施例では、プレゼンスに関する情報として、オンライン状態とオフライン状態との二段階による状態表現例を例示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、オンライン状態をさらに細分化し、「離席中」、「対応可能」、「対応不可」等の詳細な状態をそのアイコンやユーザ名と関連付けて文字やマークで表示させるようにしてもよい。
【0507】
上記の詳細な状態は、限定ではなく例として、端末20の入出力部23に対する入力(ユーザ操作等)に基づいて、ユーザが設定可能であるようにしてもよいし、最後の操作からの経過時間等に基づいて、端末20の制御部21が設定するようにしてもよい。
【0508】
なお、オフライン状態についてもさらに細分化してもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0509】
<第7実施例>
第7実施例は、限定ではなく例として第1実施例で説明した、視聴者コメント機能ありのライブチャットに、第4実施例~第6実施例の内容を適用する実施例である。
【0510】
第7実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0511】
<表示画面例>
図7-1は、トークルームに配信者領域DRと共に視聴者領域ARが表示される例を示している。
配信者であるユーザX.Xの端末20Xには、視聴者領域ARと配信者領域DRとが表示され、動画表示領域MRは配信者領域DRに重畳して表示されている。
【0512】
この例では、視聴者領域ARの下の位置に配信者領域DRが設けられているが、このような形態に限らず、配信者の端末20に表示されるトークルームにおいて、配信者領域DRの下の位置に視聴者領域ARが設けられるようにしてもよい。また、動画表示領域MRは、配信者領域DRではなく、視聴者領域ARに重畳して表示されてもよい。
なお、視聴者の端末20では、視聴者領域ARと配信者領域DRの位置関係が、配信者の端末20とは逆になる。このような形態に限らず、視聴者領域ARと配信者領域DRの位置関係が、配信者の端末20と同じであってもよい。
【0513】
また、トークルームの最下部には、前述したように、コンテンツ入力領域INRが設けられている。
配信者は、配信者領域DRで再生されている動画を見ながら、その動画に対する自らのコメント等をコンテンツ入力領域INRに入力することで、動画の再生状況に応じたテキストコンテンツ等を配信者領域DRに表示させることができる。また、動画に対する視聴者のコメント等、視聴者が送信したテキストコンテンツ等が視聴者領域ARに表示されることにより、動画の再生状況に応じた視聴者の反応を把握することができる。
このように、配信者は、動画の再生状況と視聴者の反応をみながら逐次新たなコンテンツを提示することで、ライブ感を向上させることができる。
【0514】
<処理>
本実施例における処理は、限定ではなく例として、
図1-14の処理と、
図4-7の処理とを組み合わせることによって実現可能であるため、詳細な説明は省略する。具体的には、限定ではなく例として、
図4-7のS430のライブチャット処理において、
図1-14の処理を実行するようにすることができる。
【0515】
本実施例は、一の配信者の端末20は、他の配信者の端末20と自己の端末20とで送受信された配信者コンテンツを、トークルームの配信者領域(限定ではなく、第1領域の一例)に表示する制御を制御部21によって行う。
また、一の配信者の端末20は、他の配信者とは異なる視聴者(限定ではなく、第2ユーザの一例)から送信された視聴者コンテンツを、トークルームの配信者領域とは異なる視聴者領域(限定ではなく、第2領域の一例)に表示する制御を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1端末と端末とで送受信されたコンテンツばかりでなく、端末のユーザと第1ユーザとは異なる第2ユーザから送信された第1コンテンツを、端末のユーザが確認できるようにすることができる。
【0516】
また、本実施例は、配信者の端末20において、配信者領域(限定ではなく、第1領域の一例)は、視聴者領域(限定ではなく、第2領域の一例)の下側に表示される構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザと第1ユーザとで送受信されたコンテンツが表示されるチャットルームの第1領域を、第2ユーザから送信された第1コンテンツが表示されるチャットルームの第2領域の下側に表示させ、別の領域に表示させるようにすることで、視認性を向上させることができる。
【0517】
また、本実施例は、配信者(限定ではなく、端末のユーザや第1端末の第1ユーザの一例)は、トークルームの配信者領域(限定ではなく、第1領域の一例)に表示される配信者コンテンツを配信する配信者であり、視聴者(限定ではなく、第2ユーザの一例)は、トークルームの配信者領域に表示されるコンテンツを視聴する視聴者である構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザと第1ユーザとによって配信されてチャットルームの第1領域に表示されるコンテンツを、第2ユーザが視聴することができる。
【0518】
<第7変形例(1)>
上記の実施例において、第2実施例と同様に、視聴者コメント機能ありのライブチャットが終了した後、限定ではなく例として、メイン配信者の端末20でライブチャットをアーカイブに保存する操作がなされたことに基づいて、サーバ10にライブチャットアーカイブデータが記憶されるようにしてもよい。
【0519】
なお、サーバ10にライブチャットアーカイブデータを記憶させるばかりでなく、限定ではなく例として、メイン配信者の端末20の記憶部28にも、そのライブチャットのチャットルームに関連する情報と関連付けて、サーバ10に記憶されるライブチャットアーカイブデータと同じような形式でライブチャットアーカイブデータを記憶させるようにしてもよい。
【0520】
また、視聴者コメント機能なしのライブチャットについても、同様にアーカイブ保存することを可能とすることができる。
【0521】
本変形例は、メイン配信者の端末20は、配信者領域に表示された配信者コンテンツと、視聴者領域に表示された視聴者コンテンツと、共有された動画の情報と、ライブチャットが行われたチャットルームとを関連付けてサーバ10に記憶させる処理や自己の端末20に記憶する処理(限定ではなく、第1領域に表示されたコンテンツと、第2領域に表示されたコンテンツと、第1動画情報と、チャットルームとを関連付けて記憶する処理の一例)を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1領域に表示されたコンテンツと、第2領域に表示されたコンテンツと、第1動画情報と、チャットルームとを関連付けて記憶する処理を行うことで、そのチャットルームで行われたチャットの内容(そのチャットルームで再生された動画の内容を含む。)を保存しておき、ユーザが後から視聴することを可能とすることができる。
【0522】
<第8実施例>
第8実施例は、視聴者コンテンツ領域に表示された視聴者コンテンツをピックアップすることに関する実施例である。
【0523】
第8実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0524】
<表示画面>
図8-1は、配信者の端末20Xに表示されるライブチャットの画面の一例を示す図である。この例では、配信者領域DRに重畳するように、画面上部に視聴者領域ARが構成されている。
視聴者領域ARに表示された視聴者コンテンツのうち、限定ではなく例として、ユーザE.Eによって発信された「14:32」の「野菜と肉をバランスよく摂りたいのですが、良い方法はありますか?」の視聴者コンテンツが、端末20Xの入出力部23を介してユーザX.Xによってタップされ、そのまま配信者領域DRに引き下げる操作がなされたことに基づいて、配信者領域DRには、その視聴者コンテンツをピックアップしたピックアップ視聴者コンテンツが、配信者領域DRに表示されている。また、この例では、これに伴い、視聴者領域ARから、上記のユーザE.Eの視聴者コンテンツの表示が消去されている。
この例では、配信者領域DRに表示されたピックアップ視聴者コンテンツの表示態様は、その元となる視聴者領域ARに表示されていた視聴者コンテンツと異なる表示態様で表示されている。
【0525】
図8-2は、
図8-1の続きの画面の一例を示す図である。
図8-1において配信者領域に表示されたピックアップ視聴者コンテンツが、入出力部23を介してユーザX.Xによってタップされ、そのまま視聴者領域ARに引き上げる操作がなされたことに基づいて、視聴者領域ARには、そのピックアップ視聴者コンテンツの元となるユーザE.Eの視聴者コンテンツが、視聴者領域ARの元の位置に表示されている。また、この例では、これに伴い、配信者領域DRから、上記のピックアップ視聴者コンテンツの表示が消去されている。
【0526】
なお、この表示画面例では、ピックアップする際に視聴者コンテンツを視聴者領域ARから消去したが、これを消去せずにそのまま表示させるようにしてもよい。
同様に、この表示画面例では、元に戻す際にピックアップ視聴者コンテンツを配信者領域DRから消去したが、これを消去せずにそのまま表示させるようにしてもよい。
【0527】
また、ピックアップする際に視聴者コンテンツを視聴者領域ARにおいてグレーアウト等の表示態様で表示させ、元に戻す際に視聴者コンテンツの表示態様を元に戻すようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0528】
<処理>
本実施例における処理は、限定ではなく例として、
図1-13や
図4-7の処理で実行される
図1-14の処理において、端末20Xの制御部21は、X1150のステップの後、入出力部23を介して視聴者コンテンツ領域に表示された視聴者コンテンツのうちの一の視聴者コンテンツが選択され、限定ではなく例として、配信者領域に移動させる操作がなされたか否かを判定する。操作がなされたと判定したならば、端末20Xの制御部21は、限定ではなく例として、選択された視聴者コンテンツの識別情報(視聴者コンテンツID等)を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。
【0529】
S1150のステップの後、通信I/F14によって端末20Xから視聴者コンテンツの識別情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、その識別情報によって識別される視聴者コンテンツを、設定された態様で配信者領域に表示させるためのピックアップ視聴者コンテンツを生成する。そして、サーバ10の制御部11は、視聴者コンテンツの識別情報と、生成したピックアップ視聴者コンテンツとを、メイン配信者の端末20Xと、サブ配信者の端末20と、視聴者の端末20Aとにそれぞれ送信する。
【0530】
ピックアップ視聴者コンテンツを受信した端末20は、受信したピックアップ視聴者コンテンツを、配信者領域に表示されている最新の配信者コンテンツの下に表示させる。
また、端末20は、受信した識別情報によって識別される視聴者コンテンツが視聴者コンテンツに表示されている場合は、それを非表示として、視聴者コンテンツの行を詰める。
【0531】
また、逆に、端末20Xにおいてピックアップ視聴者コンテンツが選択され、限定ではなく例として、視聴者領域に移動させる操作がなされた場合は、ピックアップした視聴者コンテンツを、視聴者領域の元の位置に戻すようにすることができる。
【0532】
なお、ピックアップ視聴者コンテンツを配信者領域に表示させる場合に、その元となる視聴者コンテンツを視聴者領域から消去せず、そのまま表示させるようにしてもよい。
また、この場合、そのまま視聴者領域に表示させるピックアップコンテンツの元となる視聴者コンテンツを、ピックアップされていない視聴者コンテンツとは異なる表示態様で表示させるようにしてもよい。具体的には、ピックアップ視聴者コンテンツの元となる視聴者コンテンツに、設定された色で網掛けを施して視聴者領域に表示させたり、視聴者コンテンツの文字の色を他の視聴者コンテンツと異ならせたり、ピックアップされたことを示すマークを表示させるなどしてもよい。また、限定ではなく例として、視聴者領域を構成する行のうちの最上位の行に、そのピックアップ視聴者コンテンツの元となる視聴者コンテンツを固定して表示させるようにしてもよい。
【0533】
なお、上記の処理を、サブ配信者の端末20で行うことを可能としてもよいし、そうしなくてもよい。
【0534】
<第8実施例の効果>
本実施例は、配信者の端末20は、視聴者領域(限定ではなく、第2領域の一例)に表示された視聴者コンテンツ(限定ではなく、第1コンテンツの一例)に対する配信者の入力に基づいて、ピックアップ視聴者コンテンツ(限定ではなく、第1コンテンツに基づく第2コンテンツ)を配信者領域(限定ではなく、第1領域の一例)に表示する制御を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2領域に表示された第1コンテンツをピックアップして第2コンテンツとして第1領域に表示させるといったことが可能となる。
【0535】
また、この場合、配信者の端末20は、ピックアップ視聴者コンテンツに対する配信者の入力に基づいて、視聴者領域に、そのピックアップ視聴者コンテンツの元となる視聴者コンテンツを表示する制御を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ピックアップして第1領域に表示させた第2コンテンツの元となる第1コンテンツを第2領域に戻すといったことが可能となる。
【0536】
また、この場合、配信者の端末20は、ピックアップ視聴者コンテンツの元となる視聴者コンテンツを、視聴者領域に表示される他の視聴者コンテンツとは異なる表示態様で表示する制御を制御部21によって行うようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、視聴者領域に表示された視聴者コンテンツに対する配信者の入力に基づいて、ピックアップ視聴者コンテンツが表示された場合、その元となる視聴者コンテンツと、視聴者領域に表示される他の視聴者コンテンツを異なる表示態様で表示する制御を制御部21によって行うようにすることができる。
【0537】
なお、本実施例で説明した内容は、視聴者コメント機能付きのライブチャットであって広告(広告コンテンツ)が出力されるものについても同様に適用可能である。
【0538】
<他の実施例・その他>
第1実施例~第3実施例では、第1ユーザと第2ユーザとの間で送受信されたコンテンツがチャットルームの第1領域に表示され、第1ユーザと第2ユーザとは異なる第3ユーザによって入力された第1コンテンツが第1領域とは異なる第2領域に表示される例としてライブチャットを例示したが、これに限定されない。
【0539】
限定ではなく例として、前述したオープンチャットを行う場合において、そのオープンチャットを行うためのオープンチャットルームのチャット領域を、第1領域と第2領域とに二分割する(スプリット)。そして、限定ではなく例として、そのオープンチャットの管理者(第1ユーザ)と、その管理者が指定したユーザ(第2ユーザ)との間で送受信されたコンテンツは第1領域(限定ではなく例として、上側の領域)に吹き出しで表示されるようにする一方で、それ以外のユーザ(第3ユーザ)によって入力・送信されたコンテンツは第2領域(限定ではなく例として、下側の領域)に吹き出しで表示されるようにしてもよい。
【0540】
また、第1実施例では、配信者領域に広告が表示されることとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、第4実施例~第8実施例で説明した動画表示領域と同様に、広告を表示するための広告表示領域を構成し、この広告表示領域に広告を表示させるようにしてもよい。
【0541】
また、第1実施例~第3実施例で説明した広告の出力に関する内容と、第4実施例~第8実施例で説明した動画の表示に関する内容とは、組み合わせて適用することが可能である。
【符号の説明】
【0542】
1 通信システム
10 サーバ
20 端末
30 ネットワーク