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特開2023-24209蒸気、又はヒーター発熱体を利用したグリストラップ。
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  • 特開-蒸気、又はヒーター発熱体を利用したグリストラップ。 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023024209
(43)【公開日】2023-02-16
(54)【発明の名称】蒸気、又はヒーター発熱体を利用したグリストラップ。
(51)【国際特許分類】
   E03F 5/16 20060101AFI20230209BHJP
   C02F 11/13 20190101ALI20230209BHJP
   C02F 1/40 20230101ALI20230209BHJP
   B01J 20/26 20060101ALI20230209BHJP
【FI】
E03F5/16
C02F11/13 ZAB
C02F1/40 A
C02F1/40 B
C02F1/40 D
B01J20/26 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021145790
(22)【出願日】2021-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】502365933
【氏名又は名称】岸本 忠夫
(72)【発明者】
【氏名】岸本 節子
(72)【発明者】
【氏名】岸本 忠夫
【テーマコード(参考)】
2D063
4D051
4D059
4G066
【Fターム(参考)】
2D063DB08
4D051AA01
4D051AB02
4D051BA02
4D051CA11
4D051EA04
4D051EB01
4D059AA07
4D059BE02
4D059BE13
4D059BF02
4D059CA23
4D059CC03
4D059CC10
4G066AC13B
4G066BA03
4G066CA05
4G066DA08
4G066EA13
(57)【要約】      (修正有)
【課題】グリストラップ内の固形化した油脂を熱(蒸気又はヒーター用いて)で溶解をして、効率よくポリプロピレン製油脂吸着綿に油脂だけ吸着させる。
【解決手段】グリストラップ筐体上部に食物残渣、野菜屑、油脂受け籠26の投入取出開閉蓋と、ポリプロピレン製吸着綿Pの投入取出開閉蓋と、蒸気13(又は熱風)吹出口の点検用開閉蓋を形成したグリストラップの任意の位置に、屋内排水溝側から順番に食品残渣、野菜屑受け籠26の上部に蒸気13吐出ノズルを設け、ポリプロピレン製油脂吸着綿Pと、仕切板の網2と、蒸気吐出ノズルを油面に対して任意の斜方向に形成し、グリストラップ内でポリプロピレン製油脂吸着綿Pへ油脂だけを吸着させ、水(汚水)だけを公共下水道へ排出し、その後、油脂を吸着させたポリプロピレン製油脂吸着綿Pを回収し、燃料、石鹸等に再利用をする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明は所定の寸法、形状を有するグリストラップ筐体上部に食物残渣、野菜屑、油脂受け籠の投入取出開閉蓋、次にポリプロピレン製吸着綿の投入取出開閉蓋、その次に蒸気(又は熱風)吹出口の点検用開閉蓋を形成、本発明のグリストラップは任意の位置に屋内排水溝側から順番に食品残渣、野菜屑受け籠の上部に蒸気吐出ノズルを設け、次にポリプロピレン製油脂吸着綿、次に仕切板の網、その次に蒸気吐出ノズルを油面に対して任意の斜方向に形成し、グリストラップ内でポリプロピレン製油脂吸着綿へ油脂だけを吸着させ、水(汚水)だけを公共下水道へ排出し、その後、油脂を吸着させたポリプロピレン製油脂吸着綿を回収し、燃料、石鹸等に再利用をする。又、グリストラップ内からの排水パイプ吸入口はグリストラップ底面から所定の位置に水中に構成することを特徴としたグリストラップ。
【請求項2】
本発明のグリストラップは所定の寸法、形状を有する筐体から水、野菜屑、食品残渣、油脂分がグリストラップ上部からオーバーフローしないよう工場内から出る排水量はグリストラップ内排水パイプの排水量を超えない構造とし、グリストラップ内排気パイプ吸入口はグリストラップ水中(油面)の任意の位置に形成し、グリストラップ壁面と任意の位置へ設けた仕切り板の網の間にボイラーの蒸気、又はヒーターの温風が出るノズルはノズル吹出口は水面(液面)に対して任意の方向、角度に構成することでグリストラップ内液面を流動させ、蒸気で固化した油脂類を熱で液状化にして効率よく熱で油脂吸着綿へ吸着させ、また、蒸気吹出口を設け食物残渣、野菜屑受け籠の固形化した油脂を溶かし油脂吸着綿に吸着させることが出来る事を特徴としたグリストラップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明のグリストラップは食品加工工場、外食産業、コンビニエンスストア等の厨房から排出される水と油脂分と野菜屑と食品残渣をボイラーの蒸気、又はヒーターの熱を用いて固化した油脂分だけを液化させ、ポリプロピレン製油脂吸着綿に吸着させ水(汚水)だけを公共下水道に排出する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、食品加工工場、外食産業、コンビニエンスストアに設置してあるグリストラップは厨房から出る水と油脂分と野菜屑と食品残渣が混ざり合った状態で一旦、網籠で受け水より比重の軽い油脂分をグリストラップ内の水面に浮かせ、水(汚水)だけを公共下水道に排出する構成としているが、しかし、現状のグリストラップでは、厨房から出た排水溝からグリストラップまでに油脂分が冷えグリストラップ内で固化していく、網籠の中が一杯になれば工場従業員が野菜屑等、食物残渣の中に固化した油脂分も混ざった状態で一緒に廃棄している、グリストラップ内底面付近に排出口が設けてあるが油脂分が増えてくるとグリストラップ内の排水口から油脂分が公共下水道に流れ出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は所定の寸法、形状を有するグリストラップは食品加工工場、外食産業厨房、コンビニエンスストアから出る水、野菜屑、食品残渣、油脂分が混ざり合った中から液体状の油脂は油脂吸着綿(ポリプロピレン製極細繊維)に吸着させる事が出来るが、固化した油脂分は油脂吸着綿に吸着はしないので水面上部の固化した油脂を所定の任意の位置にボイラー(又はヒーター等)を用い吹出口を任意の角度で設置し、その吹出口から蒸気(又はヒーターの熱風)で上記液面の固化した油脂分を液状化し流動させ、ポリプロピレン製油脂吸着に吸着をさせる、また、油を使用する工場(機械修理、自動車修理工場、建機リース業等はグリストラップを設置している所は殆ど無いのが現状でありスチームを用いて床の清掃作業で出る汚水は工場から直接排水溝へ流れ公共下水道に流しているので、本発明のグリストラップでポリプロピレン製油脂吸着綿へ効率よく吸着させ環境負荷を軽減させることを目的とした特徴としたグリストラップ装置に関する。
【発明が解決しようとする手段】
【0006】
本発明は所定の寸法、形状を有するグリストラップ筐体の上部に食物残渣、野菜屑、油脂分の投入取出開閉蓋を形成、グリストラップ内への入口上部に野菜屑、油脂分を受ける網籠、次にポリプロピレン製吸着綿、その次に網で出来た仕切り板、最後に蒸気(又は熱風)吹出口とその水中底面付近の任意の位置に排水パイプ開を形成、本発明のグリストラップ入口上部の任意の位置に食品残渣、野菜屑受籠の上部に蒸気吐出ノズルを設け、次にポリプロピレン製油脂吸着綿、次に仕切板の網、その次にボイラーからくる蒸気吐出ノズルを任意の位置に油面斜め方向に設け、グリストラップ内でポリプロピレン製油脂吸着綿へ油脂分だけを吸着させ水(汚水)だけを公共下水道に排出し、その後、油脂を吸着させたポリプロピレン製油脂吸着綿を回収し、燃料、石鹸等に再利用をする。又、グリストラップ内からの排水パイプ吸入口はグリストラップ底面から所定の位置に水中に構成することを特徴としたグリストラップ。
【0007】
本発明のグリストラップは所定の寸法、形状を有する筐体から水、野菜屑、食品残渣、油脂分がグリストラップ上部からオーバーフローしないよう工場内から出る排水量はグリストラップ内排水パイプの排水量を超えない構造とし、グリストラップ内排気パイプ排気口はグリストラップ内手面付近の水中(油面)の任意の位置に形成し、グリストラップ壁面と任意の位置へ設けた仕切り板の網の間にボイラーの蒸気、又はヒーターの温風が出るノズルはノズル吹出口は水面(液面)に対して任意の方向、角度に構成することでグリストラップ内液面を流動させ、蒸気で固化した油脂類を熱で液状化にして効率よく熱でポリプロピレン製油脂吸着綿へ吸着させ、また、蒸気吹出口を設け食物残渣、野菜屑受け籠の固形化した油脂を溶かし油脂吸着綿に吸着させることが出来る事を特徴としたグリストラップ。
【発明の効果】
【0008】
グリストラップ(1)内に入ってくる野菜屑、食品残渣(26)の中に混ざった固形化した油脂類(6)をボイラーの蒸気(13)(又はヒーター)を用いて比重の軽い油脂類(6)が水面に浮き浮き上がり固化した油脂類(6)を液状化し、液面を流動(23)させるため蒸気ノズルの角度を任意の位置にセットすることで水面の油脂は吸着綿(P)に効率よく吸着(24)することができる。
【0009】
ポリプロピレン製の油脂吸着綿(P)は液状化した油脂類(6)だけを吸着し、水は吸着せず水面に浮いているので海洋等でオイルフェンスとしても使用が出来る。
【0010】
ポリプロピレン製油脂吸着綿(P)を網状の袋に入れ層内に投入するだけで油脂類(6)だけを吸着(24)し、簡単に取り出せドラム缶などに保管し油脂を吸着したポリプロピレン製吸着綿(P)を専門業者が回収するだけで清掃も容易であり、吸着をしたポリプロピレン製油脂吸着綿(P)を回収し燃料、石鹸等に再利用が可能である。
【0011】
従来のグリストラップは鉄板、グラスファイバー等の板を3層位で仕切っていたが固形化した油脂類本発明のグリストラップは野菜屑、食物残渣はグリストラップの網籠で捕獲し、油脂類(6)が含まないだけで廃棄するだけである。本発明のグリストラップ(1)は「発明の効果」でも記載している再利用が可能である。
【0012】
ポリプロピレン製超極細繊維は油だけを吸着(24)し水は吸着することが無いので、油を吸着しても水中には沈まない。
【0013】
自動車修理工場等、工場から出る油は土、泥等が混じり半固形化しているが、ボイラーの蒸気等で油だけを分離することが出来、工場内から出る汚水(油交じり)は排水路から工場出口付近に本発明のグリストラップ内を通過させれば部品、車の洗浄、床に落ちているグリス洗い流してもグリストラップ内のポリプロピレン製油脂吸着綿で油を吸着し環境負荷にも寄与できる
【0014】
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】グリストラップ側面図
図2】グリストラップ上面図
図3】グリストラップ内の仕切り網の正面図
図4】グリストラップ内のU字溝、網籠の正面図
図5】グリストラップの側面図
図6】グリストラップ内の水(汚水)と油脂の流れ
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明のグリストラップ(1)開発の目的は公共下水場へ排出する際に食費工場から出る食物残渣、野菜屑、(26)油脂、又、自動車修理工場等から出る廃棄物(油が混ざった汚泥)をボイラー等から出る蒸気の熱でグリストラップ(1)内の水と油を分離させ水だけを公共下水道に流し油脂吸着綿に油だけを吸着させたポリプロピレン製油脂吸着綿(P)を回収、再生成をして各分野で再利用することが出来る。
【0017】
【符号の説明】
【0018】
1 グリストラップ
2 仕切り網
3 食品残渣、野菜屑、固形化した油脂類
4 排水溝(U字溝等)
5 開閉蓋
6 水の表面に浮いた油脂(植物油、鉱物油)
7 水の表面
8 水(汚水)
9 公共下水道方向側のグリストラップ最終出口のパイプ内
10グリストラップ内の水(汚水)が排水パイプから排出する様
11ボイラーに配管されるパイプ
12蒸気ノズル
13蒸気
14グリストラップ出口の配管パイプ
15開閉蓋のノブ
16丁番
17ボイラー
18蒸気配管パイプ
20エルボー
23水(汚水)表面の油脂の流動する様
24吸着綿に吸着する様
25屑受け籠設置台
26食物残渣、野菜屑受け籠
27下水道方向に流れる水(汚水)
28グリストラップ内配管パイプ
P ポリプロピレン超極細繊維からなる油脂吸着綿
図1
図2
図3
図4
図5
図6