(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023024569
(43)【公開日】2023-02-16
(54)【発明の名称】照明制御装置及び照明システム
(51)【国際特許分類】
H05B 45/20 20200101AFI20230209BHJP
H05B 47/155 20200101ALI20230209BHJP
【FI】
H05B45/20
H05B47/155
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022202766
(22)【出願日】2022-12-20
(62)【分割の表示】P 2020093955の分割
【原出願日】2020-05-29
(71)【出願人】
【識別番号】000140269
【氏名又は名称】株式会社遠藤照明
(72)【発明者】
【氏名】原田 泰彦
(72)【発明者】
【氏名】高井 大幹
(57)【要約】
【課題】従来よりもユーザが所望の色度を選択しやすい照明制御装置及び照明システムを提供する。
【解決手段】照明制御装置は、3色のLEDパッケージを備える照明器具を制御するためのグラフィカルユーザインターフェイスをタッチパネルに表示する照明制御装置であって、グラフィカルユーザインターフェイスとして、照明器具の発光の色度を黒体放射軌跡に沿って変化させるための通常仕様のグラフィカルユーザインターフェイスと、黒体放射軌跡に沿った色度に加え、沿わない色度についても選択可能とする演出仕様のグラフィカルユーザインターフェイス130とを切り替えて表示可能であり、演出仕様のグラフィカルユーザインターフェイス130は、照明器具が発光する際の所定数の色度それぞれに対応し、ユーザによりタッチされた場合に、対応する色度で発光させる色設定ボタン131を複数備え、色設定ボタン131のそれぞれは、対応する色度を模した色で少なくとも一部が着色されている。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数色のLEDパッケージを備える照明器具を制御するためのグラフィカルユーザインターフェイスをタッチパネルに表示する照明制御装置であって、
前記複数色のLEDパッケージは、赤色LEDパッケージ、黄白色LEDパッケージ及び青白色LEDパッケージであり、
前記グラフィカルユーザインターフェイスは、ユーザによりタッチされた場合に、対応する色度で前記照明器具を発光させる色設定ボタンが、5×5個以上、矩形のマトリックス状に配され、
前記矩形の3隅には、前記赤色LEDパッケージのみ発光させる色設定ボタン、前記黄白色LEDパッケージのみ発光させる色設定ボタン、及び前記青白色LEDパッケージのみ発光させる色設定ボタンが配されており、
前記青白色LEDを発光させる色設定ボタンと対角に位置する隅に、前記赤色LEDパッケージ及び前記黄白色LEDパッケージのみを発光させる色設定ボタンが配されている
照明制御装置。
【請求項2】
隣り合う3つの色設定ボタンのうち、真ん中の色設定ボタンは、両隣の色設定ボタンそれぞれに対応する色度座標を結んだ直線上の色度座標に対応する
請求項1記載の照明制御装置。
【請求項3】
前記グラフィカルユーザインターフェイスにおいて、前記照明器具の発光に係る色偏差の値を変化させるための、変化させる値の複数の選択肢を示すグラフィカルユーザインターフェイスを表示させる
請求項1記載の照明制御装置。
【請求項4】
前記矩形に配されている色設定ボタンは、15×15個以下である
請求項1記載の照明制御装置。
【請求項5】
照明器具と照明制御装置とを含む照明システムであって、
前記照明制御装置は、複数色のLEDパッケージを備える照明器具を制御するためのグラフィカルユーザインターフェイスをタッチパネルに表示し、
前記グラフィカルユーザインターフェイスは、ユーザによりタッチされた場合に、対応する色度で前記照明器具を発光させる色設定ボタンが、5×5個以上、矩形のマトリックス状に配され、
前記矩形の3隅には、前記赤色LEDパッケージのみ発光させる色設定ボタン、前記黄白色LEDパッケージのみ発光させる色設定ボタン、及び前記青白色LEDパッケージのみ発光させる色設定ボタンが配されており、
前記青白色LEDを発光させる色設定ボタンと対角に位置する隅に、前記赤色LEDパッケージ及び前記黄白色LEDパッケージのみを発光させる色設定ボタンが配されている
照明システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3色のLEDパッケージを備える照明器具を制御する照明制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、照明器具の発光を制御するためにGUI(グラフィカルユーザインタフェイス)が用いられる。特許文献1には、GUIとして色度図を表示し、ユーザがその1点である色座標を選択し、その色座標に対応する色度の光を照明器具が出射する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記技術では、色座標として選べる点は概念的には無数に有り、ユーザが選択に迷ってしまうという問題がある。また、以前に選択した色座標を、後々選択したい場合に、同じ色座標を指定しにくいという問題がある。
【0005】
上記問題に鑑み、本発明は、従来よりもユーザが所望の色度を選択しやすい照明制御装置及び照明システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る照明制御装置は、複数色のLEDパッケージを備える照明器具を制御するためのグラフィカルユーザインターフェイスをタッチパネルに表示する照明制御装置であって、前記グラフィカルユーザインターフェイスとして、前記照明器具の発光の色度を黒体放射軌跡に沿って変化させるための通常仕様のグラフィカルユーザインターフェイスと、前記黒体放射軌跡に沿った色度に加え、沿わない色度についても選択可能とする演出仕様のグラフィカルユーザインターフェイスとを切り替えて表示可能であり、前記演出仕様のグラフィカルユーザインターフェイスは、前記照明器具が発光する際の所定数の色度それぞれに対応し、ユーザによりタッチされた場合に、対応する色度で発光させる色設定ボタンを複数備え、前記色設定ボタンのそれぞれは、対応する色度を模した色で少なくとも一部が着色されている。
【発明の効果】
【0007】
上述の構成により、本発明に係る照明制御装置は、演出仕様のグラフィカルユーザインターフェイスにおいて、選択肢となる色度が所定数に絞られており、色度それぞれが色度を模した色の画像によって認識できるので、ユーザが所望の色度を容易に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】(a)本発明の一実施形態に係る照明システムの全体構成を示す図、(b)照明システムに含まれる照明器具のLEDパッケージについて説明するための図である。
【
図2】(a)照明システムに含まれる照明器具の構成を示すブロック図、(b)照明システムに含まれる照明制御装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】照明器具が備える光源の色度について説明するための色度図である。
【
図4】(a)グループを編集するためのGUIを示す図、(b)通常仕様のGUI及び演出仕様のGUIを呼び出すためのGUIを示す図である。
【
図5】調光調色を行うための演出仕様のGUIを示す図である。
【
図6】演出仕様のGUIに表示される各色設定ボタンの色を表すRGB値を示す図である。
【
図8】調光調色を行うための通常仕様のGUIを示す図である。
【
図10】色味を微調整するためのGUIを示す図である。
【
図11】本発明の一変形例に係る通常仕様と演出仕様との切り替えを行うためのGUIを示す図である。
【
図12】本発明の一変形例に係る照明システムの全体構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<1.第1の実施形態>
<1.1.構成>
以下、本発明の一実施形態に係る照明システム1について図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る照明システム1の全体構成を示す図である。
図1に示すように、照明システム1は、複数の照明器具4a、4b、4c、・・・、4d(以下「照明器具4」と総称する。)、及び照明器具4を制御するための照明制御装置の一例としてのスマートフォン6を含む。
【0011】
複数の照明器具4のそれぞれ、及びスマートフォン6は、相互に無線により通信する。無線による通信は、一例としてBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)規格に従うものとする。照明器具4及びスマートフォン6は、メッシュネットワークを構成し、それぞれは、無線到達範囲外の場合や、障害物が存在し無線が到達しないような場合であっても、メッシュネットワークの範囲内で、メッシュネットワークを通じて間接的に通信を行うことができる。例えば、
図1(a)に示すように、スマートフォン6は、照明器具4dと直接的に無線通信が成立せず、照明器具4bとは直接的に無線通信が成立する場合に、メッシュネットワークを用いて、照明器具4b、4c・・・を介し、照明器具4dと間接的に通信を行うことができる。
【0012】
照明器具4は、それぞれ複数色の一例として3色のLED(Light Emitting Diode)パッケージを備えており、各LEDパッケージの調光率(以下「パッケージ調光率」という)のバランスにより照明器具4が発光する際の色度が変化する。すなわち、スマートフォン6は、ある色度で照明器具4を発光させる場合の、3色のLEDそれぞれのパッケージ調光率を記憶している。また、ユーザは、照明器具4に、消灯状態である0%から全点灯状態である100%まで調光率を指定して、発光状態を制御することができる。このユーザが指定する調光率を以下「指定調光率」という。スマートフォン6は、照明器具4をある色度で発光させる場合には、その色度に対応する各パッケージ調光率に指定調光率を乗じた調光率で、各LEDパッケージを発光させるよう制御することになる。すなわち、指定調光率を変更した場合にも、照明器具4が発光する際の色度は変わらない。
【0013】
スマートフォン6は、ユーザが所望の指定調光率、色度を指定するためのGUIを備え、ユーザにより指示された色度、指定調光率に応じた制御信号を照明器具4に通知し、照明器具4は、通知された制御信号に従い発光する。スマートフォン6は、ユーザが、従来よりも、色度の選択が指定しやすいGUIを備えており、ユーザの利便性を向上している。
【0014】
なお、以下の説明では、「調光率」の文言は、特段の説明が無い場合「指定調光率」を指す。
【0015】
<1.1.1.照明器具4>
以下、照明器具4に関して、照明器具4aの構成について説明していくが、照明器具4の他の照明器具4b、4c・・・4dについても構成は同じである。
【0016】
照明器具4aは、
図2(a)に示すように、光源部40、回路部43、WM(ワイヤレスモジュール)部44を備える。
【0017】
<光源部40>
光源部40は、
図1(b)に示すようにLEDパッケージ42で構成された光源、及び光源を配置する回路基板である光源基板41を備える。なお、光源は、照明用の光源として機能すれば足り、有機EL(Electro Luminescence)デバイスなどLED以外で構成されていてもよい。光源部40は、入力される制御信号に基づき、光源の点灯、消灯、調光率変更、色度変更(「調色」ともいう)などの動作を行う。
【0018】
<LEDの色度>
LEDパッケージ42としては、青白色LED42c「Bw」、赤色LED42b「R」、黄白色LED42a「Yw」の3つを用いる。なお、Ywは色度図上では黄色に近い色だが、他のBw・Rを同時に点灯させると緑色に近い色にも見える。
図3は、これらのLEDの色度を説明するためのCIE1931色度座標であり、参考のために各色温度における黒体輻射の色度を結ぶ線(以下「黒体放射軌跡」という)を破線で示している。
【0019】
青白色LED42cであるBwは、
図3の色度座標において、(0.336、0.24)、(0.352、0.44)、(0.15、0.2)、(0.2、0.1)で囲まれる範囲の色度で発光し、一例として(0.23、0.26)である。
【0020】
赤色LED42bであるRは、
図3の色度座標において、(0.66、0.23)、(0.423、0.355)、(0.5,0.5)と色度境界線Eで囲まれる範囲の色度で発光し、一例として(0.60.0.38)である。一般的な赤色の定義とは同じでないので注意されたい。
【0021】
黄白色LED42aであるYwは、
図3の色度座標において、(0.5,0.5)、(0.423、0.355)、(0.342,0.312)、(0.352、0.44)、(0.37、0.63)及び色度境界線Eで囲まれる範囲の色度で発光し、一例として(0.44、0.47)である。
【0022】
Ywの色度範囲内のうち、各色温度における黒体輻射軌跡からduv(色偏差)がプラスの範囲内が好適であり、duvがプラス0.03から0が特に好適である。Bw、Rの色度範囲内のうち、各色温度における黒体輻射の色度を結ぶ線からduvがプラス0.03からマイナス0.03の範囲内が特に好適である。
【0023】
なお、CIE1931における色度座標(x,y)でなくCIE1976における色度座標(u‘,v’)で表示することもでき、両者はu’=4x/(-2x+12y+3),v’=9y/(-2x+12y+3)という変換式で相互に変換可能である。その他の色度座標系で表示してもよい。
【0024】
<回路部43>
回路部43は、WM部44を装着するソケットを備え、WM部44から受信した制御信号に応じて、光源部40に対して直流電流を供給する機能を有する。
【0025】
回路部43は、商用交流電力を直流に変換し、光源部40の3種類のLEDパッケージを独立して動作させるよう3チャンネルの駆動出力を有しており、各駆動出力は、外部からの制御信号で制御できる。本実施例においては、制御信号は無線で伝送されてWM部44に受信され、WM部44が制御信号を回路部43に送り、回路部43が制御される。制御信号によって3チャンネルの駆動出力が独立に制御されることにより、光源部40は3つのLEDの色度で囲まれた任意の色度で発光することができる。
【0026】
<WM部44>
WM部44は、無線通信を行うモジュールであり、挿抜可能な単体のデバイスとして構成され、回路部43のソケットに着脱可能である。WM部44は、複数の通信仕様に従い無線通信可能であるとするが、これに限らず、例えば異なる通信仕様ごとに専用のWM部44が用意され、使用する通信プロトコルに応じたWM部44がソケットに装着されるものとしてもよい。WM部44は、無線通信部44a及び制御部44bを備える。
【0027】
<無線通信部44a>
無線通信部44aは、無線通信を行う機能を有する。無線通信部44aは、情報を送信する送信手段、及び情報を受信する受信手段として機能する。無線通信部44aは、識別情報の一例としてMedia Access Control address(以下「MACアドレス」という)を保持している。MACアドレスは、無線通信のアドレスとしても用いられる。
【0028】
無線通信部44aは、通信データを受信した場合に、自装置宛ての通信データであれば制御部44bに通知し、他装置宛ての通信データであればメッシュネットワークを介して他装置に転送する。
【0029】
<制御部44b>
制御部44bは、IC(Integrated Circuit)を備え、照明器具4の動作を制御する機能を有する。
【0030】
制御部44bは、光源の点灯、消灯、点滅、調光率増加、調光率減少など光源の動作に関する動作指示を受信した場合、動作指示が示す動作を行わせる制御信号を、回路部43に出力する。
【0031】
<1.1.2.スマートフォン6>
スマートフォン6は、
図1(a)に示すような長方形板状の外観を有し、一つの面にタッチパネル65が嵌め込まれた可搬型の情報端末装置である。スマートフォン6は、照明器具4の発光動作を制御する機能を有し、タッチパネル65に、照明器具4の発光動作を制御するため等のGUIを表示する。スマートフォン6は、タッチパネル65に表示されているGUIの内容と、ユーザにより行われるタッチパネル65へのタッチ、ジェスチャ入力(以下「ユーザ入力」という)とに基づき、ユーザが要求している動作の指示を判断し、ユーザ入力に基づく制御信号を照明器具4のうちの制御対象に送信する。
【0032】
スマートフォン6は、
図2(b)に示すように、制御部61、ROM62、RAM63、無線通信部64、及びタッチパネル65を備える。
【0033】
<ROM62>
ROM62は、フラッシュメモリなどで構成され、アプリ、プログラム、GUIとして表示する画像データのほか各種のデータを保持する。
【0034】
ROM62には、光源部40を発光させる際の色度と、その色度を実現するための各LEDパッケージ42の調光率の対応表を保持している。また、ROM62は、ユーザにより指定された指定調光率、照明器具4をグループに分割する場合の各グループに属する照明器具の情報を記憶する。
【0035】
<RAM63>
RAM63は、ROM62に格納された照明制御プログラムがロードされる記憶装置である。
【0036】
<タッチパネル65>
タッチパネル65は、GUIを構成する画像、情報を表示する表示部と、ユーザ指示の入力を受け付ける入力部とを組み合わせた電子部品であり、ユーザインターフェイス手段として機能する。表示部は、一例として液晶パネルで構成される。また、入力部は、一例としてタッチパッドである。タッチパネル65は、ユーザ入力を制御部61に通知する。
【0037】
<制御部61>
制御部61は、CPU(Central Processing Unit)を備える。スマートフォン6の各機能は、ROM62からロードされてRAM63に記憶される照明制御プログラムを制御部61が実行することにより実現される。制御部61は、タッチパネル65に表示させているGUIと、タッチパネル65から通知されるユーザ入力とに基づいてユーザ指示の内容を特定し、ユーザ指示に応じた処理を実行する。
【0038】
<無線通信部64>
無線通信部64は、無線通信を行うデバイスで構成される。無線通信部64は、照明器具4のそれぞれとの間で無線通信を行う。
【0039】
スマートフォン6では、GUIなどは予めROM62に保存している必要はなく、GUI表示が可能なアプリをサーバからダウンロードし、ROM62に保存させることとしてもよい。すなわち市場に流通するスマートフォンにアプリをダウンロードさせることで、このスマートフォンをユーザインターフェイス手段として利用することができるようになる。
【0040】
<1.2.GUI>
以下、照明システム1で使用される、各照明器具4を制御するため、スマートフォン6に表示されるGUIそれぞれについて説明する。
【0041】
<1.2.1.グループ分けGUI110>
照明システム1では、照明器具4を複数のグループに分け、同一のグループに属する照明器具4に対し同一調光率、同一色度で発光するよう調光調色制御することができる。
【0042】
図4(a)は、照明器具4をあるグループに属させるためのグループ編集GUI110を示す。
【0043】
GUI110は、キャンセルボタン112a、保存ボタン112b、グループ名表示部112c、照明器具選択ボタン113、114、・・・、115を含む。
【0044】
照明器具選択ボタン113、114、・・・、115は、それぞれが、スマートフォン6と通信可能な照明器具に対応している。GUI110では、スマートフォン6と無線通信可能な照明器具4それぞれに対応する照明器具選択ボタン113、114、・・・、115が表示される。GUI110には、スマートフォン6と通信可能な照明器具4の数だけ照明器具選択ボタンが表示されるが、タッチパネルの表示部分の大きさの制限により、全ての照明器具選択ボタンを1度に表示できない場合は、所定数個ずつ表示し、スクロールなどにより表示する照明器具選択ボタンを切り替えることとしてもよい。
【0045】
照明器具選択ボタン113は、チェックボックス113a、照明器具ID113b、チャネル数113cを備える。
【0046】
チェックボックス113aは、ユーザが、照明器具選択ボタン113に対応する照明器具4をグループに属させるために用いられる。ユーザによりチェックボックス113aがタッチされるごとに、表示がチェック状態と未チェック状態とでトグル的に切り替わる。チェック状態では、例えば、矩形枠内に「レ」の印が表示される。ユーザは、照明器具選択ボタン113が対応する照明器具をグループに含めたい場合に、チェックボックス113aをチェック状態にする。
【0047】
照明器具ID113bは、照明器具選択ボタン113が対応する照明器具を識別するためのIDを示す。本実施形態では、照明器具のIDは、一例として「ID15」である。
【0048】
チャネル数113cは、照明器具選択ボタン113が対応する照明器具が備える光源部40を制御するための制御信号のチャネル数を示す。1色のLEDパッケージは、1チャネルの制御信号で制御され、2色以上のLEDパッケージを制御するのには、色数と同数のチャネルが必要とされる。
【0049】
保存ボタン112bは、GUI110を用いて設定していた、グループに属させる照明器具4がいずれであるかの情報を保存させる指示をするためのボタンであり、ユーザによりタッチされると、情報がROM62に記憶される。
【0050】
キャンセルボタン112aは、GUI110を用いて設定していた内容を保存せずに破棄するためのボタンである。
【0051】
グループ名112cは、設定しようとするグループに付された名前を表す。グループ名112cは、編集可能であり、ユーザがタッチすると、編集のためのソフトウェアキーボード等が表示される。ユーザは、ソフトウェアキーボードを用いて、グループ名を入力し、保存する。
【0052】
<1.2.2.グループ切替GUI120>
図4(b)は、グループについて、調光調色を行うための、通常仕様のGUI200(
図8参照)と、演出仕様のGUI130(
図5参照)を呼び出すためのGUI120を示す。
【0053】
ここで、通常仕様のGUIとは、照明器具の発光に関する色度をユーザが指定する場合に、黒体放射軌跡に沿った色度を指定させるGUIである。演出仕様のGUIとは、照明器具の発光に関する色度をユーザが指定する場合に、黒体放射軌跡に沿った色度に加え、沿わない色度についても選択可能とするGUIであり、一例として、照明器具4が発光する際の複数の色度それぞれに対応し、ユーザによりタッチされた場合に、対応する色度で発光させる色設定ボタンを複数備え、色設定ボタンのそれぞれは、対応する色度を模した色で少なくとも一部が着色されている。
【0054】
GUI120は、通常仕様表示パネル123と、演出仕様表示パネル124とを含む。通常仕様表示パネル123は、ユーザによりタッチされた場合に通常仕様のGUI200(
図8参照)を表示するよう画面遷移し、演出仕様表示パネル124は、ユーザによりタッチされた場合に演出仕様のGUI130(
図5参照)を表示するよう画面遷移する。
【0055】
通常仕様表示パネル123は、調光率表示バー123a、カーソル123b、色温度表示部123c、調光率表示部123dを含む。
【0056】
調光率表示バー123aは、左端が0%、右端が100%を表し、現在設定されている調光率が、調光率表示バー123aにおけるカーソル123bの位置で表される。また、調光率表示部123dは、現在設定されている調光率を数値で示す。色温度表示部123cは、現在の設定により光源部40が発する光の色温度を数値(一例として「4000K(ケルビン)」)で示す。
【0057】
演出仕様表示パネル124は、調光率表示バー124a、カーソル124b、色温度表示部124c、調光率表示部124dを含む。
【0058】
調光率表示バー124aは、左端が0%、右端が100%を表し、現在設定されている調光率が、調光率表示バー124aにおけるカーソル123bの位置で表される。また、調光率表示部124dは、現在設定されている調光率を数値で示す。色温度表示部123cは、円形の画像であり、その色は、現在の設定により光源部40が発する光の色温度を表している。
【0059】
<1.2.3.演出仕様GUI130>
図5は、調光調色を行うための演出仕様のGUI130を示す図である。
【0060】
GUI130は、
図5に示すように、色選択領域131、切替部132、調光率選択部135、横方向の色選択部137、及び縦方向の色選択部139を含む。
【0061】
色選択領域131は、矩形枠内に、所定数(一例として11個×11個)の円形の色設定ボタン131a、131b、131c、131d、・・・、131h・・・(以下「色設定ボタン131X」と総称する。)が矩形マトリックス状に配されて成る。
【0062】
色選択領域131に配される色設定ボタンの個数は、ユーザが選択可能な選択肢が少なすぎず、かつ、多すぎていずれを選ぶべきか迷わない程度に抑えることが望ましい。このため、色設定ボタンは、5×5個以上15×15個以下程度が望ましい。
【0063】
色設定ボタン131Xは、照明器具4の光源部40が発光する際の光の色度に対応づけられている。ユーザは、色設定ボタン131Xにタッチすることで、色設定ボタン131Xに予め対応づけられている色度で、照明器具4の光源部40を発光させることができる。
【0064】
色設定ボタン131Xは、光源部40が発光する際の色度、より正確には、その色度で発光するために光源部40に対し出力する制御信号に対応づけられている。すなわち、各色設定ボタン131Xには、青白色LED42c、赤色LED42b、黄白色LED42aのそれぞれに供給する電流値に対応する制御信号に対応付けられており、これらの対応表がROM62に記憶されている。
【0065】
スマートフォン6において、ユーザによって色設定ボタン131Xにタッチされたことをタッチパネル65が検知すると、タッチされた色設定ボタン131Xを制御部61に通知する。制御部61は、ROM62に記憶されたボタンに対応する色度と制御信号との対応表を参照し、タッチされた色設定ボタン131Xに対応する制御信号を読みだして、無線通信部64を用い、制御対象である照明器具4に送信する。制御信号を受信した照明器具4は、制御信号に応じた色度で光源部40を発光させる。
【0066】
<色設定ボタン131Xの配置>
ここで、矩形のマトリックスにおける各色設定ボタン131Xの配置について説明する。色選択領域131の矩形のマトリックスにおける右下隅には色設定ボタン131a、右上隅に色設定ボタン131b、左上隅に色設定ボタン131c、左下隅に色設定ボタン131dが配されている。
【0067】
色設定ボタン131aは、赤色LED42bのみ点灯させる場合の光色の色度座標に対応し、赤色LED42bのみを点灯させる制御信号に対応づけられており、ユーザが色設定ボタン131aにタッチすると、光源部40における赤色LED42bのみが点灯する。
【0068】
色設定ボタン131bは、青白色LED42cのみ点灯させる場合の光色の色度座標に対応し、青白色LED42cのみを点灯させる制御信号に対応づけられており、ユーザが色設定ボタン131bにタッチすると、光源部40における青白色LED42cのみが点灯する。
【0069】
色設定ボタン131cは、黄白色LED42aのみ点灯させる場合の光色の色度座標に対応し、黄白色LED42aのみを点灯させる制御信号に対応づけられており、ユーザが色設定ボタン131cにタッチすると、光源部40における黄白色LED42aのみが点灯する。
【0070】
色設定ボタン131dは、色設定ボタン131aに対応する色度座標と色設定ボタン131cに対応する色度座標の間の中間点の色度座標に対応し、赤色LED42bと黄白色LED42aとを同じ調光率でそれぞれ点灯させる制御信号に対応づけられている。ユーザが色設定ボタン131dにタッチすると、光源部40における赤色LED42bと黄白色LED42aとが同じ調光率でそれぞれ点灯する。
【0071】
図5に示すように、色選択領域131における矩形の四隅に位置する色設定ボタンのうち隣り合うものの間には9個の色設定ボタンが配されている。色選択領域131における矩形の四隅に位置する色設定ボタンのうち隣り合うもの(便宜上「第1の色設定ボタン」、「第2の色設定ボタン」という)の間の色設定ボタン(便宜上「第3の色設定ボタン」という)に対応づけられる色度は、
図3に示す色度図上の、第1の色設定ボタンに対応する色度座標と、第2の色設定ボタンに対応する色度座標とを結んだ直線を等分(本実施形態では10等分)した各色度座標に対応する。
【0072】
例えば、
図5に示すように、色設定ボタン131aと、色設定ボタン131bとの間には、色設定ボタン131hを含む9個の色設定ボタンが配されている。それぞれの色設定ボタンには、
図3の色度座標において、色設定ボタン131aに対応する赤色LED42bの色度座標(0.60.0.38)と、色設定ボタン131bに対応する青白色LED42cの色度座標(0.23、0.26)とを結んだ直線を10等分する各点に対応する。色設定ボタン131hは、両色度座標を結んだ直線を10等分する9点のうち、色度座標(0.60.0.38)に最も近い点の色度座標に対応する。
【0073】
ここで、色度図において、赤色LED42bと黄白色LED42aとを同じ調光率でそれぞれ点灯させた場合の色度の色度座標近辺の色度は、ユーザにとって差異を認識し易い。よって、赤色LED42bと黄白色LED42aとを同じ調光率でそれぞれ点灯させる場合の色度を、色設定ボタン131dに対応づけることにより、ユーザが差異を認識し易い色度座標近辺の複数の色度について、色選択領域131内に細かく選択肢を設けることができる。このため、GUI130は、ユーザにとって所望の色度を選択し易いユーザインターフェイスとなっている。
【0074】
なお、色設定ボタン131dの設定は、必ずしも赤色LED42bと黄白色LED42aとを同じ調光率でそれぞれ点灯させる場合の色度に対応づける必要はない。例えば、照明器具4の光源部40が、上述のように3色ではなく、4色の異なる色のLEDパッケージを備えるような場合に、4色のいずれかのLEDパッケージが発光する際の色度、より正確には、その色度で発光するために光源部40に対し出力する制御信号に対応づけ、4色のLEDパッケージそれぞれが色選択領域131の矩形のマトリックスにおける4隅の色設定ボタンそれぞれに対応することとしてもよい。
【0075】
また、光源部40が複数のLEDパッケージを備える場合に、各色のLEDパッケージそれぞれを、色選択領域131の矩形のマトリックス中の色設定ボタンのいずれかに対応づけてもよい。
【0076】
第1の色設定ボタンと第2の色設定ボタンとが四隅に位置しない場合も同様に、第1の色設定ボタンと第2の色設定ボタンとの間に位置し、第1の色設定ボタンから数えてK(Kは1~9のいずれか)個目の色設定ボタンの色度は、第1の色設定ボタンの色度の色度図上の色度座標と、第2の色設定ボタンの色度の色度図上の色度座標とを直線で結び、第1の色設定ボタンと第2の色設定ボタンとの間に位置する色設定ボタンの個数+1で等分した場合の色度座標のうち、第1の色設定ボタンの色度座標から数えてK個目の色度座標に対応する。
【0077】
各色設定ボタン131Xは、色設定ボタン131Xにタッチされた場合に、光源部40が発光する光色を、ユーザが直感的に把握できる画像の色で塗りつぶされている。
【0078】
図6は、色選択領域131の矩形のマトリックスにおける、色設定ボタン131Xの画像の色を、RGB形式で表したものである。色設定ボタン131XのそれぞれにRGB値が対応づけられている。
図6中のGm(mは0~10)は、マトリックスの左上隅の色設定ボタン131cを基準として水平方向にいくつ目の色設定ボタンかを表し、Pn(nは0~10)は、マトリックスの左上隅の色設定ボタン131cを基準として垂直方向にいくつ目の色設定ボタンかを表している。例えば、色設定ボタン131hは、G10、P9の交差する欄に対応し、Rが255、Gが57、Bが40で表される。
【0079】
なお、
図6中の・・・は、G2~G8の列、P2~P8の行、P1、P9の行の一部などにも実際には数値が存在するが、
図6では省略していることを表す。
【0080】
図5に示すように、切替部132は、演出通常切替ボタン132a、おすすめボタン132b、及びグループ名を表示する領域を含む。GUI130の場合、グループ名は、「大会議室グループ」である。
【0081】
カーソル131eは、ユーザのタッチにより選択された色設定ボタンを明確にするよう、色設定ボタンの周囲を囲う画像である。
【0082】
演出通常切替ボタン132aは、演出仕様のGUI130の表示から通常仕様のGUI200の表示へと切り替えるためのボタンである。ユーザによりタッチされると、通常仕様のGUI200へと表示が切り替わる。
【0083】
おすすめボタン132bは、ユーザによりタッチされると、おすすめリストを表示するGUI150(
図7参照)がポップアップして表示される。なお、GUI150は、必ずしも、ポップアップして表示される必要は無く、GUI150の表示に切り替わって表示されてもよい。
【0084】
調光率選択部135は、ユーザが所望の調光率を指定するためのUIであり、調光率バー135a、調光率表示マーク135b、調光率値表示部135c、増加ボタン135d、減少ボタン135e、急速増加ボタン135f、急速減少ボタン135gを含む。
【0085】
ユーザにより調光率選択部135を用いて調光率が指定されると、スマートフォン6は、指定された調光率を制御対象である照明器具4に通知し、照明器具4は指定された調光率で光源部40を発光させる。
【0086】
調光率バー135aは、
図5に示すように、調光率0~100%までを示す画像であり、調光率バー135a上で調光率表示マーク135bの配されている位置が設定される調光率を示す。
図5では、一例として調光率が77%の場合を示している。調光率表示マーク135bの調光率バー135a上での位置は、ユーザが調光率バー135aにタッチする、あるいはユーザが調光率表示マーク135bにタッチしたままドラッグして調光率バー135a上での位置を変更することにより変更可能である。
【0087】
調光率値表示部135cは、設定されている調光率の値を数値で表示し、調光率を変更するUIとしても機能する。
【0088】
具体的には、ユーザが調光率値表示部135cをタッチすると、数値を入力するためのソフトウェアキーボードが表示される。ユーザはソフトウェアキーボードを用いて調光率の値を入力することにより調光率を指定することができ、指定された調光率は調光率値表示部135cに数値として表示される。
【0089】
ここで、ユーザが調光率表示マーク135bを動かすことで調光率を変更すると、調光率値表示部135cにより表示される調光率も連動して変更され、調光率値表示部135cを用いて調光率が変更された場合、これに連動し、指定された調光率を示すよう調光率バー135a上での調光率表示マーク135bの位置が変わる。
【0090】
増加ボタン135d、減少ボタン135e、急速増加ボタン135f及び急速減少ボタン135gは、それぞれ、調光率値表示部135cに設定されている調光率を1%ずつ増加させ、調光率を1%ずつ減少させ、調光率を10%ずつ増加させ、調光率を10%ずつ減少させる。
【0091】
色選択部137は、色選択領域131において指定されている色設定ボタンを、水平方向における隣の色設定ボタンに変更するためのUIである。色選択部137により指定される色設定ボタンが変更された場合、上述したようなユーザにより色設定ボタン131Xがタッチされた場合と同様に、変更された色設定ボタンにより示される色度により、照明器具4の光源部40が発光する。
【0092】
色選択部137は、水平位置表示部137a、減少ボタン137b及び増加ボタン137cを含む。
【0093】
水平位置表示部137aは、色選択領域131における、選択されている色設定ボタンの水平方向の位置を示している。
【0094】
減少ボタン137b及び増加ボタン137cは、それぞれ、現在選択されている色設定ボタンの左隣の色設定ボタン及び右隣の色設定ボタンを選択するボタンである。
【0095】
ユーザが減少ボタン137bにタッチする毎に、現在選択されている色設定ボタンの左隣りの色設定ボタンが選択されることになり、選択された色設定ボタンを囲うようカーソル131eの位置が水平方向に1減少し、それに連動し、水平位置表示部137aが表示する数値が1減少する。
【0096】
また、ユーザが増加ボタン137cにタッチする毎に、現在選択されている色設定ボタンの右隣りの色設定ボタンが選択されることになり、選択された色設定ボタンを囲うようカーソル131eの位置が水平方向に1増加し、それに連動し、水平位置表示部137aが表示する数値が1増加する。
【0097】
色選択部139は、色選択領域131において指定されている色設定ボタンを、垂直方向における上又は下の色設定ボタンに変更するためのUI部分である。色選択部139により指定される色設定ボタンが変更された場合、上述したようなユーザにより色設定ボタン131Xがタッチされた場合と同様に、変更された色設定ボタンにより示される色度により、照明器具4の光源部40が発光する。
【0098】
色選択部139は、垂直位置表示部139a、減少ボタン139c及び増加ボタン139bを含む。
【0099】
垂直位置表示部139aは、色選択領域131における、選択されている色設定ボタンのカーソル131eの垂直方向の位置を示している。
【0100】
減少ボタン139c及び増加ボタン139bは、それぞれ、現在選択されている色設定ボタンの下側の色設定ボタン及び上側の色設定ボタンを選択するボタンである。
【0101】
ユーザが減少ボタン139cにタッチする毎に、現在選択されている色設定ボタンの下の色設定ボタンが選択されることになり、選択された色設定ボタンを囲うようカーソル131eの位置が垂直方向に1減少し、それに連動し、垂直位置表示部139aが表示する数値が1減少する。
【0102】
また、ユーザが増加ボタン139bにタッチする毎に、現在選択されている色設定ボタンの上の色設定ボタンが選択されることになり、選択された色設定ボタンを囲うようカーソル131eの位置が垂直方向に1増加し、それに連動し、垂直位置表示部139aが表示する数値が1増加する。
【0103】
<1.2.4.おすすめリストGUI150>
おすすめリストGUI150は、ユーザに選択することをお勧めするいくつかの色度を提示し、選択可能としたGUIである。選択肢が予め絞り込まれていることで、ユーザは数多くの選択肢から1個を選ぶ負担なく、容易に色度を選択することができる。
【0104】
GUI150は、
図7に示すように、パネル151a~パネル151h(以下「パネル151」と総称する)、キャンセルボタン153a、及び決定ボタン153bを含んで構成される。
【0105】
パネル151a~パネル151hは、それぞれ、光源部40が発光する際の色度及び調光率、より正確には、その色度及び調光率で発光するために光源部40に対し出力する制御信号に対応づけられている。また、パネル151a~パネル151hは、色選択領域131におけるいずれかの色選択ボタンに対応づけられた色度に対応しているのが望ましい。
【0106】
ユーザがパネル151a~151hのいずれかにタッチすると、対応づけられた制御信号が制御対象である照明器具4に送信される。制御信号を受信した照明器具4は、制御信号に応じた色度、調光率で光源部40を発光させる。このとき、ユーザにより指定されている調光率及び色度は記憶されずに、指定された調光率及び色度に一時的に変更された状態(プレビュー状態)である。プレビュー状態で決定ボタン153bがタッチされたときに、指定された調光率及び色度を記憶する。キャンセルボタン153aがタッチされると、記憶しているプレビュー状態の前の調光率及び色度に戻され、GUI150の表示が消えて、元のGUI130の表示に戻る。
【0107】
また、ユーザがパネル151a~151hのいずれかにタッチした場合、ユーザにより選択された状態となり、パネルの色が暗転により変化するなどして選択されたパネルがいずれであるかが明示される。選択された状態で、再度、選択されているパネルにタッチすると、選択が解除された状態となる。ユーザがパネルにタッチするごとに、選択状態と解除状態とがトグル的に切り替わる。
【0108】
パネル151aは、色表示部151aa、水平座標部151ab、垂直座標部151ac、調光率部151ad、色説明部151aeを含む。
【0109】
色表示部151aaは、パネル151aにタッチされた場合に、光源部40が発光する際の色度を、ユーザが直感的に把握できる画像の色で表現するよう円形に塗られた画像である。
【0110】
水平座標部151abは、パネル151aが対応付けられている、色選択領域131内の色選択ボタンの水平方向の位置を表し、上述したGmに相当する。
【0111】
垂直座標部151acは、パネル151aが対応付けられている、色選択領域131内の色選択ボタンの垂直方向の位置を表し、上述したPnに相当する。
【0112】
調光率部151adは、パネル151aにタッチされた場合に、光源部40が発光する場合の調光率を表す。
【0113】
色説明部151aeは、色表示部151aaで表示されている色を、人が簡単に認知できるように近い色の物、現象などに例えた説明を記載した部分である。
【0114】
なお、パネル151b~151hも、パネル151aと同様の構成を備える。
【0115】
<1.2.5.通常仕様GUI200>
通常仕様とは、光源部40が発光する際の色度を、黒体軌跡に沿って低色温度に対応する色度と高色温度に対応する色度との間で変更することをいう。スマートフォン6は、各色温度と色度とを対応づけたデータベースをROM62に保持しており、色温度と色度とを相互に変換できる。
【0116】
図8は、調光調色を行うための通常仕様のGUI200を示す図である。
【0117】
GUI200は、
図8に示すように、色選択領域201、切替部202、調光率選択部205、色温度選択部207、プレビューボタン203a及び決定ボタン203bを含む。
【0118】
ユーザは、色選択領域201及び色温度選択部207を用いて、光源部40が発光する際の色温度を指定可能であり、色選択領域201及び調光率選択部205を用いて、光源部40が発光する際の調光率を指定可能である。
【0119】
ここで、照明器具4の光源部40は、ユーザにより指定された調光率及び色温度により直ちに発光するのではない。プレビューボタン203aがタッチされると、指定されている調光率及び色温度で発光する。このとき、ユーザにより指定されている調光率及び色温度は記憶されずに、指定された調光率及び色温度に一時的に変更された状態(プレビュー状態)である。プレビュー状態で決定ボタン203bがタッチされたときに、指定された調光率及び色温度を記憶するとともに、スマートフォン6から、制御対象である照明器具4にカーソル201aの位置に対応する調光率及び色温度で発光するための制御信号が送信され、照明器具4は、受信した調光率と色温度で光源部40を発光させる。一方、プレビュー状態で、プレビューボタン203aがタッチされると、記憶しているプレビュー状態の前の調光率及び色温度に戻される。
【0120】
色選択領域201は、矩形の色選択領域であり、紙面向かって左側が低色温度に対応し、紙面向かって右側が高色温度に対応し、色温度を模式的に表現した色で着色されている。
【0121】
一例として色選択領域201は、紙面向かって左側が濃いオレンジ色で塗られており、紙面向かって右側が濃い青色で塗られており、濃いオレンジ色から薄いオレンジ色、薄い青色、濃い青色へとグラデーションするよう着色されている。
【0122】
カーソル201aは、色選択領域201の垂直方向の位置により、光源部40が発光する際の調光率を示し、色選択領域201の水平方向の位置により、光源部40が発光する際の色温度を示している。ユーザが色選択領域201内にタッチすると、その位置にカーソル201aが表示される。
【0123】
調光率選択部205は、ユーザが所望の調光率を指定するためのUIであり、調光率バー205a、調光率表示マーク205b、調光率値表示部205c、増加ボタン205d、減少ボタン205e、急速増加ボタン205f、急速減少ボタン205gを含む。
【0124】
ユーザにより調光率選択部205を用いて調光率が指定されると、スマートフォン6は、指定された調光率を制御対象である照明器具4に通知し、照明器具4は指定された調光率で光源部40を発光させる。
【0125】
調光率バー205aは、
図8に示すように、調光率0~100%を示す画像であり、調光率バー205a上で調光率表示マーク205bの配されている位置が設定される調光率を示す。
図8では、一例として調光率80%を示している。調光率表示マーク205bの調光率バー205a上での位置は、ユーザが調光率バー205aにタッチする、あるいはユーザが調光率表示マーク205bにタッチしたままドラッグすることにより変更可能である。
【0126】
調光率値表示部205cは、現在指定されている調光率の値を数値で表示するUIであり、調光率を変更するUIとしても機能する。
【0127】
具体的には、ユーザが調光率値表示部205cをタッチすると、数値を入力するためのソフトウェアキーボードが表示される。ユーザはソフトウェアキーボードを用いて調光率の値を入力することにより調光率を指定することができ、指定された調光率は調光率値表示部205cに数値として表示される。
【0128】
ここで、ユーザが調光率表示マーク205bを動かすことで調光率を変更すると、調光率値表示部205cにより表示される調光率も連動して変更され、調光率値表示部205cを用いて調光率が変更された場合、これに連動し、指定された調光率を示すよう調光率バー205a上での調光率表示マーク205bの位置が変わる。
【0129】
増加ボタン205d、減少ボタン205e、急速増加ボタン205f及び急速減少ボタン205gは、それぞれ、光源部40が発光する場合の調光率を1%ずつ増加させ、調光率を1%ずつ減少させ、調光率を10%ずつ増加させ、調光率を10%ずつ減少させる。
【0130】
色温度選択部207は、選択する色温度を増減するためのUIである。色温度選択部207により指定される色温度が変更された場合、変更された色温度に対応する色度により、照明器具4の光源部40が発光する。
【0131】
色温度選択部207は、色温度バー207a、色温度表示マーク207b、色温度値表示部207c、増加ボタン207d、減少ボタン207e、急速増加ボタン207f、急速減少ボタン207gを含む。
【0132】
色温度バー207aは、色温度1800K~12000Kを示すUIであり、色温度バー207a上で色温度表示マーク207bの配されている位置が指定されている色温度を示す。
図8では、一例として、指定されている色温度80が5000Kである場合を示している。色温度表示マーク207bの色温度バー207a上での位置は、ユーザが色温度バー207aにタッチする、あるいはユーザが色温度表示マーク207bにタッチしたままドラッグすることにより変更可能である。
【0133】
色温度値表示部207cは、現在指定されている色温度の値を数値で表示する。
【0134】
増加ボタン207d、減少ボタン207e、急速増加ボタン207f及び急速減少ボタン207gは、それぞれ、光源部40が発光する場合の色温度を1%ずつ増加させ、色温度を1%ずつ減少させ、色温度を10%ずつ増加させ、色温度を10%ずつ減少させる。
【0135】
なお、調光率を示す、調光率表示マーク205bの調光率バー205a上での位置、カーソル201aの色選択領域201における垂直方向の位置、及び調光率値表示部205cの数値は、連動しており、いずれかを変化させると他も同じ調光率を示すよう変化する。
【0136】
また、色温度を示す、色温度表示マーク207bの色温度バー207a上での位置、カーソル201aの色選択領域201における水平方向の位置、及び色温度表示部207cの数値は、連動しており、いずれかを変化させると他も同じ色温度を示すよう変化する。
【0137】
切替部202は、
図8に示すように、通常演出切替ボタン202a、おすすめボタン202b、及びグループ名を表示する領域を含む。GUI200の場合、グループ名は、「大会議室グループ」である。
【0138】
演出通常切替ボタン202aは、通常仕様のGUIから演出仕様のGUIへ切り替えるためのボタンである。ユーザによりタッチされると、演出仕様のGUI130へと表示が切り替わる。
【0139】
おすすめボタン202bは、ユーザによりタッチされると、おすすめリストを表示するGUI250(
図9参照)が表示される。
【0140】
詳細ボタン202cは、ユーザによりタッチされると、色味の微調整を行うためのGUI280(
図10参照)が表示される。
【0141】
<1.2.6.おすすめリストGUI250>
おすすめリストGUI250は、ユーザに選択することをお勧めするいくつかの色温度を提示し、選択可能としたGUIである。選択肢が予め絞り込まれていることで、ユーザは数多くの選択肢から1個を選ぶ負担なく、容易に色温度を選択することができる。
【0142】
GUI250は、
図9に示すように、パネル251a~パネル251h(以下「パネル251」と総称する)、キャンセルボタン253a、及び決定ボタン253bを含んで構成される。
【0143】
パネル251a~パネル251hは、それぞれ、光源部40が発光する際の色温度及び調光率、より正確には、その色温度及び調光率で発光するために光源部40に対し出力する制御信号に対応づけられている。
【0144】
ユーザがパネル251a~251hのいずれかにタッチすると、対応づけられた制御信号が制御対象である照明器具4に送信される。制御信号を受信した照明器具4は、制御信号に応じた色温度、調光率で光源部40を発光させる。このとき、ユーザにより指定されている調光率及び色温度は記憶されずに、指定された調光率及び色温度に一時的に変更された状態(プレビュー状態)である。プレビュー状態で決定ボタン253bがタッチされたときに、指定された調光率及び色温度を記憶する。キャンセルボタン253aがタッチされると、記憶しているプレビュー状態の前の調光率及び色温度に戻され、GUI250の表示が消えて、元のGUI200の表示に戻る。
【0145】
また、ユーザがパネル251a~251hのいずれかにタッチした場合、ユーザにより選択された状態となり、パネルの色が暗転により変化するなどして選択されたパネルがいずれであるかが明示される。
【0146】
選択された状態で、再度、選択されているパネルにタッチすると、選択が解除された状態となる。ユーザがパネルにタッチするごとに、選択状態と解除状態とがトグル的に切り替わる。
【0147】
パネル251aは、色表示部251aa、調光率部251ab、色説明部251acを含む。
【0148】
色表示部251aaは、パネル251aにタッチされた場合に、光源部40が発光する色温度を矩形の領域内に数値で記載し、その色温度をユーザが直感的に把握できる画像の色で塗られた画像である。
【0149】
調光率部251abは、パネル251aにタッチされた場合に、光源部40が発光する場合の調光率を表す。
【0150】
色説明部251acは、色表示部251aaで表示されている色を、人が簡単に認知できるように近い色の物、現象などに例えた説明を記載した部分である。
【0151】
なお、パネル251b~251hも、パネル251aと同様の構成を備える。
【0152】
<1.2.7.色味微調整GUI280>
色味微調整GUI280は、現在指定している色の色味を微調整するためのGUIであり、通常仕様GUI200のカーソル201aで示されている色について、Duv(色偏差)を変更することができる。ここで、Duvとは、黒体放射軌跡から上下にどれだけ離れているかを表し、色偏差が上側(プラス)にずれると光色が緑味がかり、 下側(マイナス)にずれると赤紫味がかって見える。
【0153】
GUI280は、色味ボタン281a~281e、キャンセルボタン283b及び決定ボタン283aを含む。
【0154】
色味ボタン281a~パネル281hは、それぞれ、Duvを6増加させる制御信号、Duvを3増加させる制御信号、Duvを増減しない制御信号、Duvを3減少させる制御信号、Duvを6減少させる制御信号に対応づけられている。
【0155】
ユーザがパネル281a~281hのいずれかにタッチすると、照明器具4が発光する色のDuvが、タッチされたパネルに対応づけられている制御信号に応じて変化するが、このDuvの記憶はされない。決定ボタン283aがタッチされるとDuvを記憶し、キャンセルボタン283bがタッチされると、元々記憶されていたDuvによる発光に戻る。
【0156】
タッチパネル65における色味微調整GUI280が表示されている領域以外の領域にユーザがタッチすることで、GUI280の表示は消えて、元のGUI200の表示に戻る。
【0157】
なお、色味微調整GUI280は、通常仕様GUI200から呼び出すこととしていたが、これに限ることなく、演出仕様GUI130など、色度を選択する他のGUIからも呼び出すことができることとしてよい。
【0158】
<3.変形例>
以上、本発明に係る照明器具の実施形態を説明したが、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。例示した照明器具を以下のように変形することも可能であり、本発明が上述の実施形態で示した通りの照明器具に限られないことは勿論である。
【0159】
(1)上述の実施形態では、演出仕様のGUI130の表示と、通常仕様のGUI200の表示との切り替えを、GUI130が備える演出通常切替ボタン132a及びGUI200が備える演出通常切替ボタン202aを用いて行っていたが、これに限らず他の方法で行ってもよく、例えば、
図11に示すような、GUI130とGUI200の表示を選択するための選択GUI300を用いることとしてもよい。
【0160】
GUI300は、通常仕様選択ボタン301a、演出仕様選択ボタン301b、キャンセルボタン303a、通常仕様GUI縮小画像305a、及び演出仕様GUI縮小画像305bを備える。
【0161】
通常仕様選択ボタン301aは、ユーザによりタッチされるとGUI200が表示される。演出仕様選択ボタン301bは、ユーザによりタッチされるとGUI130が表示される。キャンセルボタン303aは、GUI300の表示を消すためのボタンである。
【0162】
通常仕様GUI縮小画像305aは、通常仕様のGUI130の縮小画像であり、通常仕様選択ボタン301aをタッチするとどのようなGUIが表示されるかをユーザに認識させるための画像である。
【0163】
演出仕様GUI縮小画像305bは、演出仕様のGUI200の縮小画像であり、演出仕様選択ボタン301bをタッチするとどのようなGUIが表示されるかをユーザに認識させるための画像である。
【0164】
(2)上述の実施形態では、照明システム1において、複数の照明器具を、スマートフォン6が直接的に制御することとしたが、これに限らず、間接的に制御することとしてもよい。例えば、
図12に示すように、照明システム1の構成に、常時通電される制御装置であるゲートウェイ508が含まれた照明システム501のようにしてもよい。
【0165】
このようにすることで、スマートフォン6が持ち出されており照明器具4の通信範囲内に無い場合など、スマートフォン6が直接、照明器具4に対し制御信号を送信できないような場合であっても、ゲートウェイ508が、調光、調色の変更スケジュールを記憶しておき、スケジュールに沿って各照明器具4に対し、調光、調色のための制御信号を送信し、照明器具4の調光、調色を行うことができる。ゲートウェイ508に記憶させる変更スケジュールを作成する場合には、ユーザは、これまで説明したGUIを用いて、照明器具4の各時間帯毎の発光の色度、色温度、調光率を設定することができる。
【0166】
(3)上述の実施形態では、照明器具4は、天井に取り付けることとしてもよいし、壁面、棚下などに取り付けてもよい。また、複数の照明器具4を連結させる構成としてもよい。
【0167】
(4)上述の実施形態では、光源にLEDを用いていたが、これに限らず、他の光源であってもよい。例えば、有機EL又は有機LED(Organic Electroluminescence又はOrganic Light Emitting Diode)、電界放出ディスプレイ(Field Emission Display)などであってもよい。
【0168】
(5)上述の実施形態及び各変形例を、部分的に組み合せてもよい。
【0169】
<4.発明の抽出>
以下、更に本発明の一実施形態としての照明器具の構成及びその変形例と効果について説明する。
【0170】
(1)本発明の一実施形態に係る照明制御装置は、複数色のLEDパッケージを備える照明器具を制御するためのグラフィカルユーザインターフェイスをタッチパネルに表示する照明制御装置であって、前記グラフィカルユーザインターフェイスとして、前記照明器具の発光の色度を黒体放射軌跡に沿って変化させるための通常仕様のグラフィカルユーザインターフェイスと、前記黒体放射軌跡に沿った色度に加え、沿わない色度についても選択可能とする演出仕様のグラフィカルユーザインターフェイスとを切り替えて表示可能であり、前記演出仕様のグラフィカルユーザインターフェイスは、前記照明器具が発光する際の所定数の色度それぞれに対応し、ユーザによりタッチされた場合に、対応する色度で発光させる色設定ボタンを複数備え、前記色設定ボタンのそれぞれは、対応する色度を模した色で少なくとも一部が着色されている。
【0171】
上述の構成により、本発明に係る照明制御装置は、演出仕様のグラフィカルユーザインターフェイスにおいて、選択肢となる色度が所定数に絞られており、色度それぞれが色度を模した色の画像によって認識できるので、ユーザが所望の色度を容易に選択することができる。
【0172】
(2)また、前記3色のLEDパッケージは、赤色LEDパッケージ、黄白色LEDパッケージ、青白色LEDパッケージであり、前記演出仕様のグラフィカルユーザインターフェイスにおいて、前記複数の色設定ボタンは、矩形状に並べられており、前記矩形の3隅には、前記赤色LEDパッケージのみ発光させる色設定ボタン、前記黄白色LEDパッケージのみ発光させる色設定ボタン、及び前記青白色LEDパッケージのみ発光させる色設定ボタンが配されていることとしてもよい。
【0173】
この構成によれば、色度図における、3色のLEDパッケージの各色座標を結んだ三角形の内部の色度を選ばせるのではなく、矩形に並べられた色設定ボタンから一の色設定ボタンを選べばよいため、ユーザにとって分かり易く、容易に所望の色度を選択することができる。
【0174】
(3)また、前記矩形の3隅以外の隅には、前記赤色LEDパッケージ及び前記黄白色LEDパッケージのみを同じ調光率で発光させる色設定ボタンが配されていることとしてもよい。
【0175】
この構成によれば、ユーザが色度の違いを認識し易い、赤色LEDパッケージ及び黄白色LEDパッケージを同じ調光率で発光させたときの色度に関して、選択肢に含まれているため、ユーザにとって所望の色度を選択しやすくなる。
【0176】
(4)また、前記通常仕様のグラフィカルユーザインターフェイス及び前記演出仕様のグラフィカルユーザインターフェイスにおいて、前記照明器具の発光に係る色偏差の値を変化させるための、変化させる値の複数の選択肢を示すグラフィカルユーザインターフェイスを表示させることとしてもよい。
【0177】
この構成によれば、ユーザが一旦選択した色度を、簡単により所望のものに近づけることができる。
【0178】
(5)本発明の一実施形態に係る照明システムは、照明器具と照明制御装置とを含む照明システムであって、前記照明制御装置は、3色のLEDパッケージを備える照明器具を制御するためのグラフィカルユーザインターフェイスをタッチパネルに表示し、前記グラフィカルユーザインターフェイスとして、前記照明器具の発光の色度を黒体放射軌跡に沿って変化させるための通常仕様のグラフィカルユーザインターフェイスと、前記黒体放射軌跡に沿った色度に加え、沿わない色度についても選択可能とする演出仕様のグラフィカルユーザインターフェイスとを切り替えて表示可能であり、前記演出仕様のグラフィカルユーザインターフェイスは、前記照明器具が発光する際の所定数の色度それぞれに対応し、ユーザによりタッチされた場合に、対応する色度で発光させる色設定ボタンを複数備え、前記色設定ボタンのそれぞれは、対応する色度を模した色で少なくとも一部が着色されている。
【0179】
この構成によれば、演出仕様のグラフィカルユーザインターフェイスにおいて、選択肢となる色度が所定数に絞られており、色度それぞれが色度を模した色の画像によって認識できるので、ユーザが所望の色度を容易に選択することができる。
【符号の説明】
【0180】
1、501 照明システム
4、4a、4b、4c、4d 照明器具
6 スマートフォン
40 光源部
41 光源基板
42 LEDパッケージ
42a 黄白色LED
42b 赤色LED
42c 青白色LED
43 回路部
44 WM部
44a 無線通信部
44b 制御部
61 制御部
62 ROM
63 RAM
64 無線通信部
65 タッチパネル
110、120、130、150、200、250、280、300 GUI
131、201 色選択領域
131a、131b、131c、131d、131h 色設定ボタン
131e、201a カーソル
132 切替部
137、139 色選択部
151a-151h、251a-251h パネル
153b、203b 決定ボタン
202 切替部
205 調光率選択部
207 色温度選択部
508 ゲートウェイ