(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023024903
(43)【公開日】2023-02-20
(54)【発明の名称】コミュニケーション支援装置、ユーザ端末、コミュニケーションシステム、プログラム、およびコンピュータが読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20230213BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022125142
(22)【出願日】2022-08-05
(31)【優先権主張番号】P 2021130401
(32)【優先日】2021-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】509169538
【氏名又は名称】株式会社JMC
(74)【代理人】
【識別番号】100145861
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 薫
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 翔伍
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザが簡単な操作でコミュニケーションを行うことができるコミュニケーション支援装置、操作端末、コミュニケーションシステム、プログラム、およびコンピュータが読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【解決手段】コミュニケーション支援装置と、ユーザ端末と、メンバー端末とが、ネットワーク通信回線介して相互に通信可能に接続されてているコミュニケーションシステムにおいて、ユーザが所定のメンバーとコミュニケーションを行うコミュニケーション支援装置2は、ユーザの有するユーザ端末の操作を介して、コミュニケーションを行うための所定の情報の入力を行う情報入力部10と、情報入力部により入力されたメンバーとのコミュニケーションを開始するコミュニケーション開始部40と、コミュニケーション開始部により開始したコミュニケーションを終了するコミュニケーション終了部120と、を有する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザと所定のメンバーとのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援装置であって、
前記コミュニケーションを行うための所定の情報の入力を行う情報入力部と、
前記情報入力部により入力されたメンバーとのコミュニケーションを開始するコミュニケーション開始部と、
前記コミュニケーション開始部により開始したコミュニケーションを終了するコミュニケーション終了部と、を有することを特徴とするコミュニケーション支援装置。
【請求項2】
前記情報入力部は、前記コミュニケーションを行うメンバーの所定の情報を入力するメンバー情報入力部と、前記メンバー情報入力部により所定の情報を入力されたメンバーに送信するための所定の資料に関する情報および/または所定の課題に関する情報を入力する送信情報入力部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項3】
前記コミュニケーション開始部によりコミュニケーションを開始したグループにおけるメンバーの出欠の確認を行う出欠確認部を有することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項4】
前記コミュニケーション開始部によりコミュニケーションを開始した前記グループにおけるメンバーに対し、前記送信情報入力部により入力された所定の資料に関する情報および/または所定の課題に関する情報を前記メンバーに送信する情報送信部を有することを特徴とする請求項2に記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項5】
前記コミュニケーション開始部によりコミュニケーションを開始した前記グループにおけるメンバーからの質問を受信する質問受信部と、
前記質問受信部により受信された前記メンバーからの質問を前記ユーザに送信する質問送信部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項6】
ユーザが所定のメンバーとコミュニケーションを行うコミュニケーション支援装置のコンピュータを、
前記コミュニケーションを行うための所定の情報の入力を行う情報入力部と、
前記情報入力部により入力されたメンバーとのコミュニケーションを開始するコミュニケーション開始部と、
前記コミュニケーション開始部により開始したコミュニケーションを終了するコミュニケーション終了部として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムを記憶することを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項8】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のコミュニケーション支援装置を操作するために用いられる前記ユーザの有するユーザ端末であって、
所定の操作を介して、前記情報入力部を機能させるための情報入力操作部と、
前記コミュニケーション開始部を機能させるためのコミュニケーション開始操作部と、
前記コミュニケーション終了部を機能させるためのコミュニケーション終了操作部と、を有することを特徴とするユーザ端末。
【請求項9】
前記情報入力操作部、前記コミュニケーション開始操作部、および前記コミュニケーション終了操作部を表示する表示部を有することを特徴とする請求項8に記載のユーザ端末。
【請求項10】
請求項9に記載のユーザ端末のコンピュータを、
前記情報入力部を操作するための情報入力操作部と、
前記コミュニケーション開始部を機能させるためのコミュニケーション開始操作部と、
前記コミュニケーション終了部を機能させるためのコミュニケーション終了操作部として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムを記憶することを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項12】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のコミュニケーション支援装置と、請求項8または請求項9に記載のユーザ端末と、を有することを特徴とするコミュニケーションシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コミュニケーション支援装置、ユーザ端末、コミュニケーションシステム、プログラム、およびコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に関し、ユーザが所定のメンバーとコミュニケーションを行うコミュニケーション支援装置、ユーザ端末、コミュニケーションシステム、プログラム、およびコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今はコロナ過から遠隔により会議や学校の授業等を行うことができるコミュニケーション支援装置が用いられている。このようなコミュニケーション支援装置は、例えば特許文献1に開示された技術を参照することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで会議や学校の授業においてはコミュニケーション支援装置の操作に手間取ることも多く簡単な操作でコミュニケーションの支援を行うことができる装置の開発が望まれていた。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、簡単な操作でコミュニケーションの支援を行うことができるコミュニケーション支援装置、ユーザ端末、コミュニケーションシステム、プログラム、およびコンピュータが読み取り可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のコミュニケーション支援装置は、ユーザが所定のメンバーとコミュニケーションを行うコミュニケーション支援装置であって、前記ユーザの操作を介して、前記コミュニケーションを行うための所定の情報の入力を行う情報入力部と、前記情報入力部により入力されたメンバーとのコミュニケーションを開始するコミュニケーション開始部と、前記コミュニケーション開始部により開始したコミュニケーションを終了するコミュニケーション終了部と、を有することを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、上記構成により、前記ユーザの操作を介して、情報入力部により所定の入力を行い、コミュニケーション開始部によりコミュニケーションを開始し、コミュニケーション終了部によりコミュニケーションを終了することができる等、簡単な操作でコミュニケーションの支援を行うことができる。
【0008】
前記情報入力部は、前記コミュニケーションを行うメンバーの所定の情報を入力するメンバー情報入力部と、前記メンバー情報入力部により所定の情報を入力されたメンバーに送信するための所定の資料に関する情報および/または所定の課題に関する情報を入力する送信情報入力部と、を有することとしたので、メンバー情報入力部によりコミュニケーションを行うメンバーの所定の情報を入力するとともに、送信情報入力部によりメンバーに送信するための所定の資料に関する情報および/または所定の課題に関する情報を入力することができる。
【0009】
前記情報入力部は、メンバー情報入力部と、グループ情報入力部と、を有し、前記メンバー情報入力部は、前記メンバーの所定の情報を入力し、前記グループ情報入力部は、前記メンバー情報入力部により入力されたメンバーのうち所定数のメンバーを選択するための情報を入力することによりグループを形成することとすれば、グループを形成しながらコミュニケーションを行うことができる。
【0010】
前記コミュニケーション開始部によりコミュニケーションを開始したメンバーの出欠の確認を行う出欠確認部を有することとすれば、メンバーの出欠を確認することができる。
【0011】
前記コミュニケーション開始部によりコミュニケーションを開始したグループにおけるメンバーに対し、前記送信情報入力部により入力された所定の資料に関する情報および/または所定の課題に関する情報を前記メンバーに送信する情報送信部を有することとすれば、メンバーに対し所定の資料に関する情報および/または所定の課題に関する情報をメンバーに送信することができる。
【0012】
前記コミュニケーション開始部によりコミュニケーションを開始したグループにおけるメンバーからの質問を受信する質問受信部と、前記質問受信部により受信された前記メンバーからの質問を前記ユーザに送信する質問送信部と、を有することとすれば、ユーザに対しメンバーからの質問を送信することができる。
【0013】
上記課題を解決するために、本発明のプログラムは、ユーザが所定のメンバーとコミュニケーションを行うコミュニケーション支援装置のコンピュータを、前記コミュニケーションを行うための所定の情報の入力を行う情報入力部と、前記情報入力部により入力されたメンバーとのコミュニケーションを開始するコミュニケーション開始部と、前記コミュニケーション開始部により開始したコミュニケーションを終了するコミュニケーション終了部として機能させることを特徴とする。
【0014】
上記課題を解決するために、本発明のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体は、上記のプログラムを記憶することを特徴とする。
【0015】
上記課題を解決するために、本発明のユーザ端末は、上記のコミュニケーション支援装置を操作するために用いられる前記ユーザの有するユーザ端末であって、前記情報入力部を機能させるための情報入力操作部と、前記コミュニケーション開始部を機能させるためのコミュニケーション開始操作部と、前記コミュニケーション終了部を機能させるためのコミュニケーション操作終了部と、を有することを特徴とする。
【0016】
前記情報入力操作部、前記コミュニケーション開始操作部、および前記コミュニケーション終了操作部を表示する表示部を有することとすれば、表示部に各操作部を表示しながら操作することができる。
【0017】
上記課題を解決するために、本発明のプログラムは、上記のユーザ端末のコンピュータを、前記情報入力部を機能させるための情報入力操作部と、前記コミュニケーション開始部を機能させるためのコミュニケーション開始操作部と、前記コミュニケーション終了部を機能させるためのコミュニケーション終了操作部として機能させることを特徴とする。
【0018】
上記課題を解決するために、本発明のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体は、上記のプログラムを記憶することを特徴とする。
【0019】
上記課題を解決するために、本発明のコミュニケーションシステムは、上記のコミュニケーション支援装置と、上記のユーザ端末と、を有することを特徴とするコミュニケーションシステム。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、簡単な操作でコミュニケーションの支援を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施形態に係るコミュニケーションシステムの全体構成の概要を示すブロック図である。
【
図2】コミュニケーションシステムのユーザ端末、メンバー端末、コミュニケーション支援装置のコンピュータの構成を示すブロック図である。
【
図3】コミュニケーション支援装置の構成を示すブロック図である。
【
図4】コミュニケーション支援装置の構成を示す
図3に続くブロック図である。
【
図5】コミュニケーション支援装置の構成を示す
図3に続く別のブロック図である。
【
図7】ユーザ端末の構成を示す
図6に続くブロック図である。
【
図8】ユーザ端末の表示画面の構成を示す図である。
【
図9】ユーザ端末の表示画面の構成を示す
図8に続く図である。
【
図10】ユーザ端末の表示画面の構成を示す別の図である。
【
図11】ユーザ端末の表示画面の構成を示す
図10に続く別の図である。
【
図12】コミュニケーションシステムの処理フローを説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るコミュニケーションシステムの全体構成の概要を示すブロック図、
図2は、コミュニケーションシステムのユーザ端末、メンバー端末、コミュニケーション支援装置のコンピュータの構成を示すブロック図、
図3は、コミュニケーション支援装置の構成を示すブロック図、
図4は、コミュニケーション支援装置の構成を示す
図3に続くブロック図、
図5は、コミュニケーション支援装置の構成を示す
図3に続く別のブロック図、
図6は、ユーザ端末の構成を示すブロック図、
図7は、ユーザ端末の構成を示す
図6に続くブロック図、
図8は、ユーザ端末の表示画面の構成を示す図、
図9は、ユーザ端末の表示画面の構成を示す
図8に続く図、
図10は、ユーザ端末の表示画面の構成を示す別の図、
図11は、ユーザ端末の表示画面の構成を示す
図10に続く別の図である。
【0023】
図1を参照して本発明のコミュニケーションシステム1の概要を説明すると、コミュニケーションシステム1は、ユーザと所定のメンバーとのコミュニケーションを支援するためのシステムであって、コミュニケーション支援装置2と、ユーザ端末3と、メンバー端末4と、を有している。本発明のコミュニケーションシステム1が支援するコミュニケーションには、例えば学校で行われる授業におけるコミュニケーションを含むことができる。コミュニケーションを学校で行われる授業におけるコミュニケーションとした場合には、ユーザは、授業を行う先生とし、メンバーは、授業を受ける生徒とすることができる。学校は、小学校、中学校、高等学校、短期大学、大学、大学院、専門学校、塾、予備校等各種の学校を含むことができる。
【0024】
コミュニケーション支援装置2、ユーザ端末3、およびメンバー端末4は、無線または有線のネットワーク通信回線NTを介して相互に通信可能に接続されており、相互に信号情報の入出力を行うことができる。ネットワーク通信回線NTは、インターネットやLAN(Local Area Network)等の通信回線を含むことができる。
【0025】
コミュニケーション支援装置2は、所定のサーバ装置とすることができる。ユーザ端末3は、ユーザの有する端末装置であり、専用の端末装置とすることができる。ユーザ端末3は、専用の端末装置の他、タブレット端末、スマートホン、携帯電話機、パーソナルコンピュータを含むことができる。メンバー端末4は、メンバーの有する端末装置であり、タブレット端末、スマートホン、携帯電話機、パーソナルコンピュータを含むことができる。メンバー端末4もユーザ端末3と同様に専用の端末装置とすることとしてもよい。
【0026】
また、コミュニケーション支援装置2、ユーザ端末3、およびメンバー端末4は、コンピュータとしての一般的構成を備えている。
すなわち、コミュニケーション支援装置2、ユーザ端末3、およびメンバー端末4は、
図2に示すように、相互にバス2A,3A,4Aを介して接続された中央処理装置(CPU、GPU、DSP)2B,3B,4B、記憶装置(ROM、RAM、ハードディスク、キャッシュメモリ)2C,3C,4C、入力装置(キーボード、タッチパネル、マウス)2D,3D,4D、表示装置(液晶ディスプレー)2E,3E,4E等を有している。記憶装置2C,3C,4Cは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体として機能する。
【0027】
コミュニケーション支援装置2は、ユーザと所定のメンバーとのコミュニケーションを支援するための装置である。コミュニケーション支援装置2は、
図3に示すように、情報入力部10、メンバー情報表示制御部30、グループ情報設定部35、コミュニケーション開始部40、出欠確認部50、情報送信部60、回答受信部70、回答送信部80、質問受信部90、質問送信部100、映像音声送信部110、およびコミュニケーション終了部120を有している。各部は、相互に信号情報の入出力を行うことができる。
【0028】
情報入力部10は、ユーザによるユーザ端末3の操作を介して、コミュニケーションを行うための所定の情報を入力することができる。情報入力部10は、
図4に示すように、メンバー情報入力部11A、グループ情報入力部11B、および送信情報入力部12を有している。
【0029】
メンバー情報入力部11Aは、ユーザによるユーザ端末3の操作を介して、コミュニケーションを行うためのメンバーの所定の情報を入力しコミュニケーション支援装置2における所定の機能部に登録することができる。メンバーの所定の情報は、メンバーの氏名および/またはメンバーの連絡先を含むことができる。メンバーの連絡先は、メンバーの住所、電話番号、およびメールアドレスのうち少なくともいずれか一つを含むことができる。
【0030】
グループ情報入力部11Bは、メンバー情報入力部11Aにより入力されたメンバーのうち所定数のメンバーを選択するための情報を入力しコミュニケーション支援装置2における所定の機能部に登録することができる。この所定数のメンバーを選択するための情報を入力することによりグループが形成され、グループ情報入力部11Bは、更に形成されたグループの名称を入力することができる。メンバーを選択するための情報の入力およびグループの名称の入力は、ユーザによりユーザ端末3を介して行うことができる。メンバーを選択するための情報は、メンバーの氏名、メンバーの番号(学生番号)、所定のメンバー表におけるチェックボックスのチャック等とすることができる。グループの名称は、例えば、「1年A組」、「数学選抜クラス」等とすることができる。本コミュニケーションシステム1におけるユーザとメンバーとのコミュニケーションはグループ情報入力部11Bにより入力されたグループごとに行うことができる。
【0031】
送信情報入力部12は、ユーザによるユーザ端末3の操作を介して、メンバー情報入力部11Aにより入力されたメンバーより詳しくはグループ情報設定部35により設定されたグループにおけるメンバーに送信するための所定の資料に関する情報および/または所定の課題に関する情報を入力しコミュニケーション支援装置2における所定の機能部に登録することができる。
【0032】
メンバー情報表示制御部30は、情報入力部10により入力されたメンバーであってコミュニケーションを行うメンバーの情報の表示の制御を行うことができる。メンバー情報表示制御部30は、例えば、グループ情報入力部11Bにより入力されたグループごとにメンバーの情報の表示を切り換える等メンバーの情報の表示の制御を行うことができる。メンバー情報表示制御30により制御された表示は、ユーザ端末3の表示部200に表示される。メンバー情報表示制御部30を機能させることにより、ユーザはコミュニケーションを取るメンバーの情報をグループごとに確認することができる。
【0033】
グループ情報設定部35は、ユーザによるユーザ端末3の操作を介して、コミュニケーションを行うグループの設定を行うことができる。グループ情報設定部35によるグループの設定は、ユーザによるユーザ端末3の操作を介してグループの名称を入力することにより行うことができる。
【0034】
コミュニケーション開始部40は、ユーザによるユーザ端末3の操作を介して、情報入力部10により入力されたメンバーとのコミュニケーションを開始することができる。コミュニケーション開始部40は、ユーザ端末3とメンバー端末4との間で所定の回線NTより詳しくはネットワーク通信回線NTを通じて通信を行うことによりユーザとメンバー情報入力部11Aにより入力されたメンバーより詳しくはグループ情報設定部35により設定されたグループにおけるメンバーとの間のコミュニケーションを開始することができる。
【0035】
出欠確認部50は、コミュニケーション開始部40によりコミュニケーションを開始したメンバーの出欠の確認を行うことができる。出欠確認部50は、コミュニケーション開始部40によりコミュニケーションを開始したメンバーの出欠の確認を複数回行うことができる。すなわち、出欠確認部50は、コミュニケーション開始部40によるコミュニケーションを開始したメンバーの出欠の確認の他、コミュニケーション終了部120におけるコミュニケーションの終了時のメンバーの出欠の確認および/またはコミュニケーション開始部40によるコミュニケーションの開始からコミュニケーション終了部120におけるコミュニケーションの終了までのメンバーの出欠の確認を行うことができる。
出欠確認部50は、
図5に示すように、出欠確認情報受信部51と、出欠確認情報送信部52と、出欠情報受信部53と、出欠情報送信部54と、を有している。
【0036】
出欠確認情報受信部51は、コミュニケーション開始部40によりコミュニケーションを開始したグループにおけるメンバーの出欠を確認するための情報をユーザ端末3から受信することができる。メンバーの出欠を確認するための情報は、例えば「○○さん、出席していますか?」等の文字情報や出欠のチェックボックスを含むグループのメンバーのリストとすることができる。
出欠確認情報送信部52は、出欠確認情報受信部51により受信されたメンバーの出欠を確認するための情報をメンバー端末4に送信することができる。
【0037】
出欠情報受信部53は、出欠確認情報送信部52により送信されたメンバーの出欠を確認するための情報に対応するメンバーの出欠に関する情報をメンバー端末4から受信することができる。メンバーの出欠に関する情報は、例えば「○○は、出席しています」等の文字情報やグループのメンバーのリストの出欠のチェックボックスに対するチェックとすることができる。
出欠情報送信部54は、出欠情報受信部53により受信されたメンバーの出欠に関する情報をユーザ端末3に送信することができる。
【0038】
情報送信部60は、コミュニケーション開始部40によりコミュニケーションを開始したグループにおけるメンバーに対し、送信情報入力部12により入力された所定の資料に関する情報および/または所定の課題に関する情報をコミュニケーション支援装置2における所定の機能部から読み出してメンバー端末4に所定の回線NTより詳しくはネットワーク通信回線NTを通じて送信することができる。所定の資料に関する情報には、例えば授業で使われるテキストに関する情報が含まれる。所定の課題に関する情報には、例えば課題として提供される所定の問題に関する情報、所定のテストに関する情報等が含まれる。
【0039】
回答受信部70は、情報送信部60により送信された所定の課題に関する情報に対するメンバーからの回答をメンバー端末4を介して所定の回線NTより詳しくはネットワーク通信回線NTを通じて受信することができる。
【0040】
回答送信部80は、回答受信部70により受信された所定の課題に関するメンバーからの回答を所定の回線NTより詳しくはネットワーク通信回線NTを通じてユーザ端末3に送信することができる。
【0041】
質問受信部90は、コミュニケーション開始部40によりコミュニケーションを開始したグループにおけるメンバーからの質問をメンバー端末4を介して所定の回線NTより詳しくはネットワーク通信回線NTを通じて受信することができる。メンバーからの質問は、例えば資料や課題に対する質問を含むことができる。
質問送信部100は、質問受信部90により受信されたメンバーからの質問をユーザ端末3に所定の回線NTより詳しくはネットワーク通信回線NTを通じて送信することができる。
【0042】
映像音声送信部110は、コミュニケーション開始部40によるコミュニケーションの開始により、所定の回線NTより詳しくはネットワーク通信回線NTを通じて、ユーザ端末3とメンバー端末4との相互間で映像および音声の送受信を行うことができる。ユーザとメンバーは、映像音声送受信部110を通じて相互に映像および音声でコミュニケーションを取ることができる。例えば、ユーザとメンバーは、映像音声送受信部110を通じて授業におけるコミュニケーションを形成することができる。
【0043】
コミュニケーション終了部120は、ユーザによるユーザ端末3の操作を介して、ユーザ端末3とメンバー端末4との間の通信を遮断(回線NTの接続を切断)することによりユーザとグループ情報設定部35により設定されたグループにおけるメンバーとの間のコミュニケーションを終了することができる。
【0044】
ユーザ端末3は、ユーザがコミュニケーション支援装置2を操作するために用いられるものである。ユーザ端末3は、
図6に示すように、情報入力操作部130と、コミュニケーション開始操作部140と、コミュニケーション終了操作部150と、メンバー情報表示制御操作部160と、を有している。また、ユーザ端末3は、
図7に示すように、更に、出欠確認操作部170と、配布操作部180と、課題状況確認操作部190と、を有している。
【0045】
情報入力操作部130は、ユーザによる所定の操作を介して情報入力部10を機能させるための操作部である。コミュニケーション開始操作部140は、ユーザによる所定の操作を介してコミュニケーション開始部40を機能させるための操作部である。メンバー情報表示制御操作部160は、ユーザによる所定の操作を介してコミュニケーション終了部120を機能させるための操作部である。メンバー情報表示制御操作部160は、ユーザによる所定の操作を介してメンバー情報表示制御部30を機能させるための操作部である。出欠確認操作部170は、ユーザによる所定の操作を介して出欠情報送信部54により送信されたメンバーの出欠に関する情報を確認するための操作部である。配布操作部180は、ユーザによる所定の操作を介して情報送信部60を機能させるための操作部である。課題状況確認操作部190は、ユーザによる所定の操作を介して回答受信部70による所定の課題に関する情報に対するメンバーからの回答の受信状況を確認するための操作部である。
【0046】
ユーザ端末3は、情報入力操作部130、コミュニケーション開始操作部140、コミュニケーション終了操作部150、メンバー情報表示制御操作部160、出欠確認操作部170、配布操作部180、課題状況確認操作部190を、表示部200にアイコンまたは操作ボタンの形態で画面表示することができる。表示部200は、タッチパネル操作が可能な構成とすることができ、表示部200に表示された情報入力操作部130、コミュニケーション開始操作部140、コミュニケーション終了操作部150、メンバー情報表示制御操作部160、出欠確認操作部170、配布操作部180、課題状況確認操作部190を示すアイコンまたは操作ボタンを押下することにより、ユーザ端末3を情報入力操作部130、コミュニケーション開始操作部140、コミュニケーション終了操作部150、メンバー情報表示制御操作部160、出欠確認操作部170、配布操作部180、課題状況確認操作部190として機能させることができる。ユーザ端末3の表示部200は、
図8および
図9に示すように横型としたり、または
図10および
図11に示すように縦型とすることができる。表示部200は、
図8の表示形態と
図9の表示形態を適宜切り替えることができ、
図10の表示形態と
図11の表示形態を適宜切り替えることができる。
【0047】
ここで、上述した記憶装置2C、3Cは、上記の各部を機能させるためのプログラム2C1,3C1が記憶されている。すなわち、記憶装置2Cに記憶されているプログラム2C1は、ユーザが所定のメンバーとコミュニケーションを行うコミュニケーション支援装置のコンピュータを、情報入力部10、メンバー情報表示制御部30、グループ情報設定部35、コミュニケーション開始部40、出欠確認部50、情報送信部60、回答受信部70、回答送信部80、質問受信部90、質問送信部100、映像音声送信部110、およびコミュニケーション終了部120として機能させることができる。また、記憶装置3Cに記憶されているプログラム3C1は、ユーザ端末3のコンピュータを、情報入力操作部130、コミュニケーション開始操作部140、コミュニケーション終了操作部150、メンバー情報表示制御操作部160、出欠確認操作部170、配布操作部180、課題状況確認操作部190、および表示部200として機能させることができる。
【0048】
次に、コミュニケーションシステム1における処理フローを
図12のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0049】
まずステップS10において、ユーザがユーザ端末3の表示部200に表示された情報入力操作部130を示すアイコンまたは操作ボタンを押下することにより情報入力部10より詳しくはメンバー情報入力部11A、グループ情報入力部11B、および送信情報入力部12を機能させ、メンバーの所定の情報の登録、グループの登録、および所定の資料に関する情報および/または所定の課題に関する情報の登録を行う。ユーザはユーザ端末3のメンバー情報表示制御操作部160を示すアイコンまたは操作ボタンを押下することによりメンバー情報表示制御部30を機能させグループごとにメンバーの情報の表示を行うことができる。
【0050】
次いで、ステップS20において、ユーザがユーザ端末3を所要に操作してコミュニケーションを行うグループの名称を入力することによりグループ情報設定部35がグループを設定する。
【0051】
続いて、ステップS30において、ユーザがユーザ端末3の表示部200に表示されたコミュニケーション開始操作部140を示すアイコンまたは操作ボタンを押下することによりコミュニケーション開始部40がユーザとステップS20において設定されたグループにおけるメンバーとのコミュニケーションを開始する。ユーザとメンバーのコミュニケーションは、映像音声送受信部110により相互に映像および音声を送受信しながら行うことができる。
【0052】
次に、ステップS40において、出欠確認部50が、コミュニケーションを開始したメンバーの出欠を確認する。より詳しくは、出欠確認情報受信部51が、コミュニケーションを開始したグループにおけるメンバーの出欠を確認するための情報をユーザ端末3から受信し、出欠確認情報送信部52が、出欠確認情報受信部51により受信されたメンバーの出欠を確認するための情報をメンバー端末4に送信し、出欠情報受信部53が、出欠確認情報送信部52により送信されたメンバーの出欠を確認するための情報に対応するメンバーの出欠に関する情報をメンバー端末4から受信し、出欠情報送信部54が、出欠情報受信部53により受信されたメンバーの出欠に関する情報をユーザ端末3に送信する。ユーザはユーザ端末3の出欠確認操作部170を示すアイコンまたは操作ボタンを押下することにより出欠情報送信部54により送信されたメンバーの出欠に関する情報を表示させて確認することができる。出欠確認部50が、コミュニケーションを開始したメンバーの出欠を複数回確認することができる。
【0053】
次いで、ステップS50において、情報送信部60が、コミュニケーションを開始したグループにおけるメンバーに対し、送信情報入力部12により入力された所定の資料に関する情報および/または所定の課題に関する情報をメンバー端末4に送信する。情報送信部60による所定の資料に関する情報および/または所定の課題に関する情報のメンバー端末4への送信は、ユーザがユーザ端末3の配布操作部180を示すアイコンまたは操作ボタンを押下することにより情報送信部60を機能させて所定の資料に関する情報および/または所定の課題に関する情報の表示を行うことができる。メンバーは、送信された課題に対し回答を作成する。
【0054】
続いて、ステップS60において、回答受信部70が、情報送信部60により送信された所定の課題に関する情報に対するメンバーからの回答をメンバー端末4を介して受信する。
次に、ステップS70において、回答送信部80が、回答受信部70により受信された所定の課題に関するメンバーからの回答をユーザ端末3に送信する。
ユーザはユーザ端末3の課題状況確認操作部190を示すアイコンまたは操作ボタンを押下することにより回答受信部70により受信されたメンバーのからの回答の受信状況を表示させて確認することができる。なお、課題状況確認操作部190の押下により回答受信部70により受信されたメンバーからの回答の内容を表示させて確認することとしてもよい。
【0055】
次いで、ステップS80において、質問受信部90が、コミュニケーションを開始したグループにおけるメンバーからの質問をメンバー端末4を介して受信する。
続いて、ステップS90において、質問送信部100が、質問受信部90により受信されたメンバーからの質問をユーザ端末3に送信する。
【0056】
次に、ステップS100において、ユーザがユーザ端末3の表示部200に表示されたコミュニケーション終了操作部150を示すアイコンを押下することによりコミュニケーション終了部120が、ユーザ端末3とメンバー端末4との間の通信を遮断してユーザとグループ情報設定部35により設定されたグループにおけるメンバーとの間のコミュニケーションを終了する。
【0057】
以上説明したように本発明によれば、上記構成により、ユーザ端末3の操作を介して、情報入力部10により所定の入力を行い、コミュニケーション開始部40によりコミュニケーションを開始し、コミュニケーション終了部120によりコミュニケーションを終了することができる等、簡単な操作でコミュニケーションの支援を行うことができる。
【0058】
また、情報入力部10は、メンバー情報入力部11Aと、送信情報入力部12と、を有することとしたので、メンバー情報入力部11Aによりコミュニケーションを行うメンバーの所定の情報を入力するとともに、送信情報入力部12によりメンバーに送信するための所定の資料に関する情報および/または所定の課題に関する情報を入力することができる。
【0059】
更に、出欠確認部50を有することとしたので、メンバーの出欠を確認することができる。
更にまた、情報送信部60を有することとしたので、メンバーに対し所定の資料に関する情報および/または所定の課題に関する情報をメンバー端末4に送信することができる。
【0060】
また更に、質問受信部90と、質問送信部100と、を有することとしたので、ユーザに対しメンバーからの質問を送信することができる。
また、ユーザ端末3は、情報入力操作部130、コミュニケーション開始操作部140、コミュニケーション終了操作部150、メンバー情報表示制御操作部160、出欠確認操作部170、配布操作部180、課題状況確認操作部190を表示する表示部200を有することとしたので、表示部200に各操作部130,140,150,160,170,180,190を表示しながら操作することができる。
【0061】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の変形実施、応用実施が可能であることは勿論である。
すなわち、上述した実施形態においては、コミュニケーションシステム1が支援するコミュニケーションには、学校で行われる授業におけるコミュニケーションを含むこととしているが、このような場合に限定されず会議やセミナーにおけるコミュニケーション等ユーザと所定のメンバーとのコミュニケーションの支援を行う各種のコミュニケーションの支援に適用することができる。
【0062】
また、上述した実施形態にあっては、ユーザ端末3は、情報入力操作部130、コミュニケーション開始操作部140、コミュニケーション終了操作部150、メンバー情報表示制御操作部160、出欠確認操作部170、配布操作部180、課題状況確認操作部190を、表示部200にアイコンまたは操作ボタンの形態で画面表示することとしているが、他の操作部を追加して作成し表示することとしたり、操作部130乃至190の表示順序を変更することとしてもよい。コミュニケーション支援装置2は、ユーザ端末3に他の操作部を追加して作成し表示させる機能部や操作部130乃至190の表示順序を変更させる機能部を備えることができる。
【符号の説明】
【0063】
NT:通信ネットワーク
1:コミュニケーションシステム
2:コミュニケーション支援装置
2A:バス
2B:中央処理装置
2C:記憶装置
2D:入力装置
2E:表示装置
3:ユーザ端末
3A:バス
3B:中央処理装置
3C:記憶装置
3D:入力装置
3E:表示装置
4:メンバー端末
4A:バス
4B:中央処理装置
4C:記憶装置
4D:入力装置
4E:表示装置
10:情報入力部
11A:メンバー情報入力部
11B:グループ情報入力部
12:送信情報入力部
30:メンバー情報表示制御部
35:グループ情報設定部
40:コミュニケーション開始部
50:出欠確認部
51:出欠確認情報受信部
52:出欠確認情報送信部
53:出欠情報受信部
54:出欠情報送信部
60:情報送信部
70:回答受信部
80:回答送信部
90:質問受信部
100:質問送信部
110:映像音声送信部
120:コミュニケーション終了部
130:情報入力操作部
140:コミュニケーション開始操作部
150:コミュニケーション終了操作部
160:メンバー情報表示制御操作部
170:出欠確認操作部
180:配布操作部
190:課題状況確認操作部
200:表示部