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特開2023-25042ヒヨコマメタンパク質製品およびその製造方法
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  • 特開-ヒヨコマメタンパク質製品およびその製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023025042
(43)【公開日】2023-02-21
(54)【発明の名称】ヒヨコマメタンパク質製品およびその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A23J 1/14 20060101AFI20230214BHJP
   A23L 27/60 20160101ALI20230214BHJP
   A23L 11/00 20210101ALI20230214BHJP
   A23L 2/66 20060101ALI20230214BHJP
   A23G 9/38 20060101ALI20230214BHJP
   A23G 9/42 20060101ALI20230214BHJP
   A23C 9/152 20060101ALI20230214BHJP
   A23J 3/00 20060101ALI20230214BHJP
   A23C 13/12 20060101ALI20230214BHJP
   A23L 9/00 20160101ALN20230214BHJP
【FI】
A23J1/14
A23L27/60 A
A23L11/00 F
A23L2/00 J
A23G9/38
A23G9/42
A23C9/152
A23J3/00 502
A23C13/12
A23L9/00
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022181628
(22)【出願日】2022-11-14
(62)【分割の表示】P 2020554953の分割
【原出願日】2017-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】520225819
【氏名又は名称】イノボプロ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】INNOVOPRO LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】シュムレウィッツ,アッシャー
(72)【発明者】
【氏名】デ ピッシオット,ギル
(72)【発明者】
【氏名】ナタニ ベン チャイム,ニザン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ヒヨコマメ粉からタンパク質を抽出する方法、ヒヨコマメタンパク質製品を調製する方法、前記ヒヨコマメタンパク質製品を含有する食品、および前記ヒヨコマメタンパク質製品を提供する。
【解決手段】ヒヨコマメ粉からタンパク質を抽出する方法において、a)加熱したヒヨコマメ混合物を生成するステップと、b)塩基性ヒヨコマメ混合物を生成するステップと、c)不溶性デンプンの一部を分離して、加工ヒヨコマメ混合物を作るステップと、d)水を加えて水性ヒヨコマメ混合物を作製し、遠心分離して加工ヒヨコマメ混合物を作るステップと、e)pH3.5~5.5に調整して酸性のヒヨコマメ混合物を作るステップと、f)遠心分離して、ホエイ製品とタンパク質製品を得るステップと、g)タンパク質製品のpHを中和するステップと、h)タンパク質製品を水分含有量2~7%に乾燥し、ヒヨコマメタンパク質製品を生成するステップと、を含む方法である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マヨネーズ乳化食品であって、本質的に、
前記マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として60重量%~80重量%の油と、
前記マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として10重量%~30重量%の水と、
前記マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として1~5重量%のヒヨコマメタンパク質製品と、
任意で、酢、塩、レモン濃縮液、または糖のうちの1以上とからなり、
ここで、油と水は乳濁液を形成し、
ここで、前記ヒヨコマメタンパク質製品は、当該ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として少なくとも60重量%のタンパク質を含み、前記ヒヨコマメタンパク質製品は乳化剤である、マヨネーズ乳化食品。
【請求項2】
前記油が、前記マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として70重量%で存在する、請求項1記載のマヨネーズ乳化食品。
【請求項3】
前記水が、前記マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として20重量%で存在する、請求項1に記載のマヨネーズ乳化食品。
【請求項4】
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、前記マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として1重量%~3重量%で存在する、請求項1に記載のマヨネーズ乳化食品。
【請求項5】
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、前記ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として65重量%~90重量%のタンパク質を含む、請求項1に記載のマヨネーズ乳化食品。
【請求項6】
前記酢が、前記マヨネーズ乳化食品の2重量%~10重量%で存在する、請求項1に記載のマヨネーズ乳化食品。
【請求項7】
前記糖が、前記マヨネーズ乳化食品の2重量%~8重量%で存在する、請求項1に記載のマヨネーズ乳化食品。
【請求項8】
前記マヨネーズ乳化食品が動物性製品を含まない、請求項1に記載のマヨネーズ乳化食品。
【請求項9】
アイスクリーム乳化食品であって、本質的に、
前記アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として4重量%~30重量%の脂肪と、
前記アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として35重量%~80重量%の水と、
前記アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として0.05重量%~10重量%のヒヨコマメタンパク質製品と、
任意で、糖、蜂蜜またはシロップのうちの1以上とからなり、
ここで、脂肪と水は乳濁液を形成し、
前記ヒヨコマメタンパク質製品は、当該ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として少なくとも60重量%のタンパク質を含み、
前記ヒヨコマメタンパク質製品は乳化剤である、アイスクリーム乳化食品。
【請求項10】
前記脂肪が、前記アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として10重量%~20重量%で存在する、請求項9に記載のアイスクリーム乳化食品。
【請求項11】
前記水が、前記アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として、45重量%~60重量%で存在する、請求項9に記載のアイスクリーム乳化食品。
【請求項12】
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、前記アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として1重量%~3重量%で存在する、請求項9に記載のアイスクリーム乳化食品。
【請求項13】
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、当該ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として65重量%~90重量%のタンパク質を含む、請求項9に記載のアイスクリーム乳化食品。
【請求項14】
前記アイスクリーム乳化食品が動物性製品を含まない、請求項9に記載のアイスクリーム乳化食品。
【請求項15】
乳化食品であって、本質的に、
水と、
油または脂肪の少なくとも1つと、
前記食品の総重量を基準として1重量%~12重量%のヒヨコマメタンパク質製品とからなり、
ここで、前記油または脂肪の少なくとも1つと水とは、乳濁液を形成し、
前記ヒヨコマメタンパク質製品は、当該ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として少なくとも60重量%のタンパク質を含み、
前記ヒヨコマメタンパク質製品は乳化剤であり、
前記乳化食品は、サラダドレッシング、ディップ、クリーマー、またはミルクのうちの少なくとも1つである、乳化食品。
【請求項16】
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、前記乳化食品の総重量を基準として1重量%~10重量%で存在する、請求項15に記載の乳化食品。
【請求項17】
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、前記乳化食品の総重量を基準として1重量%~7重量%で存在する、請求項15に記載の乳化食品。
【請求項18】
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、当該ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として65重量%~90重量%のタンパク質を含む、請求項15に記載の乳化食品。
【請求項19】
前記乳化食品が動物性製品を含まない、請求項15に記載の乳化食品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
[0001]本出願は、2016年12月30日に出願された米国仮出願番号62/440,409、名称「PROTEIN RICH CHICKPEA COMPOSITION AND USE THEREOF」の優先権を主張するものであり、その全体がすべての目的について参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
発明の分野
[0002]本発明は、ヒヨコマメタンパク質製品、ヒヨコマメタンパク質製品を含有する食品、およびそのような製品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]ヒヨコマメ(Cicer arientum L.)は、タンパク質を多く含む種子を持つマメ科植物である。マメ科植物(パルスシード)のタンパク質はビーガンであり、食品タンパク質由来の生理活性ペプチドの生産に代わるものを提供する。
【0004】
[0004]多くの研究が、ヒヨコマメの食事への補給に関連する健康上の利点を調査し実証してきた。マメ科植物を食べることの健康上の利点には、インスリン感受性の向上によるグルコース処理の改善が含まれるが、これに限定されない。
【発明の概要】
【0005】
[0005]実施形態では、本発明は、本質的に以下からなるマヨネーズ乳化食品である:
[0006]前記マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として、60重量%~80重量%の油;
[0007]前記マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として、1お重量%~30重量%の水;
[0008]ここで、前記油と水は乳濁液を形成し;
[0009]前記マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として、1重量%~5重量%のヒヨコマメタンパク質製品;
[0010]ここで、前記ヒヨコマメタンパク質製品は、当該ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として、少なくとも60重量%のタンパク質を含み;
[0011]ここで、前記ヒヨコマメタンパク質製品は乳化剤であり;
[0012]任意に、酢、塩、レモン濃縮液、または砂糖のうちの少なくとも1つを含む。
【0006】
[0013]他の実施形態では、前記油は、前記マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として、70重量%で存在する。
【0007】
[0014]さらに他の実施形態では、前記水は、前記マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として、20重量%で存在する。
【0008】
[0015]実施形態において、前記ヒヨコマメタンパク質製品は、銭マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として、1重量%~3重量%で存在する。
【0009】
[0016]実施形態において、前記ヒヨコマメタンパク質製品は、当該ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として、65重量%~90重量%のタンパク質を含む。
【0010】
[0017]さらに別の実施形態において、前記酢は、前記マヨネーズ乳化食品の2重量%~10重量%で存在する。
【0011】
[0018]さらに別の実施形態において、前記砂糖は、前記マヨネーズ乳化食品の2重量%~8重量%で存在する。
【0012】
[0019]実施形態において、前記マヨネーズ乳化食品は動物性製品を含まない。
【0013】
[0020]別の実施形態では、本発明は、本質的に以下からなるアイスクリーム乳化食品である:
[0021]前記アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として、4重量%~30重量%の脂肪;
[0022]前記アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として、35重量%~80重量%の水;
[0023]ここで、前記脂肪と水は乳濁液を形成し;
[0024]前記アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として、0.05重量%~10重量%のヒヨコマメタンパク質製品;
[0025]ここで、前記ヒヨコマメタンパク質製品は、当該ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として少なくとも60重量%のタンパク質を含み;
[0026]ここで、前記ヒヨコマメタンパク質製品は乳化剤であり;任意で、砂糖、蜂蜜またはシロップの少なくとも1つを含む。
【0014】
[0027]実施形態において、前記脂肪は、前記アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として、10重量%~20重量%で存在する。
【0015】
[0028]さらに別の実施形態では、前記水は、前記アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として、45重量%~60重量%で存在する。
【0016】
[0029]実施形態において、前記ヒヨコマメタンパク質製品は、前記アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として、1重量%~3重量%で存在する。
【0017】
[0030]さらに別の実施形態では、前記ヒヨコマメタンパク質製品は、当該ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として、65重量%~90重量%のタンパク質を含む。
【0018】
[0031]他の実施形態では、前記アイスクリーム乳化食品は動物性製品を含まない。
【0019】
[0032]一実施形態において、本発明は、本質的に以下からなる乳化食品である:
[0033]水;
[0034]油または脂肪のうちの少なくとも1つ;
[0035]ここで、前記油または脂肪のうちの少なくとも1つと水とは、乳濁液を形成し;
[0036]前記食品の総重量を基準として、1重量%~12重量%のヒヨコマメタンパク質製品;
[0037]ここで、前記ヒヨコマメタンパク質製品は、当該ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として少なくとも60重量%のタンパク質を含み;
[0038]ここで、前記ヒヨコマメタンパク質製品は乳化剤であり;
[0039]ここで、乳化食品は、サラダドレッシング、ディップ、クリーマー、またはミルクのうちの少なくとも1つである。
【0020】
[0040]実施形態において、前記ヒヨコマメタンパク質製品は、前記乳化食品の総重量を基準として、1重量%~10重量%で存在する。
【0021】
[0041]別の実施形態では、前記ヒヨコマメタンパク質製品は、前記乳化食品の総重量を基準として、1重量%~7重量%で存在する。
【0022】
[0042]さらに別の実施形態では、前記ヒヨコマメタンパク質製品は、当該ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として、65重量%~90重量%のタンパク質を含む。
【0023】
[0043]実施形態において、前記乳化食品は動物性製品を含まない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】[0044]図1は、本発明を作製する方法の非限定的な実施形態である。
図2】[0045]図2は、本発明を作製する方法の非限定的な実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[0046]図面は、本明細書の一部を構成するものであり、本発明の例示的な実施形態を含み、その様々な目的および特徴を示す。さらに、図面は必ずしも縮尺どおりではなく、特定の構成要素の詳細を示すために一部の機能が誇張されている場合がある。加えて、図示される任意の測定値、仕様などは、例示的であって限定的ではないことが意図されている。したがって、本明細書に開示される特定の構造的および機能的な詳細は、限定として解釈されるべきではなく、本発明をさまざまに実施することを当業者に教示するための単なる代表的な基礎として解釈されるべきである。
【0026】
[0047]本発明は、添付の図面を参照してさらに説明され、いくつかの図を通して、同様の構造は同様の数字によって参照される。示された図面は必ずしも縮尺通りではなく、本発明の原理を説明することに重点が置かれている。さらに、特定の構成要素の詳細を示すために、一部の機能が誇張されている場合がある。
【0027】
[0048]以下の実施形態およびその態様が、システム、ツール、および方法に関連して説明および例示され、これらは範囲を限定するのではなく、例示的および説明的であることを意図するものである。
【0028】
[0049]開示されたこれらの利点および改善のなかから、本発明の他の目的および利点が、添付の図面と併せて以下の説明から明らかになるであろう。本発明の詳細な実施形態が本明細書に開示されている。しかしながら、開示された実施形態は、様々な形態で具現化され得る本発明の単なる例示であることを理解されたい。さらに、本発明の様々な実施形態に関連して与えられた例のそれぞれは、例示的であって限定的ではないことが意図されている。
【0029】
[0050]説明全体を通して、以下の用語は、文脈が明確に他のことを指示しない限り、本明細書で明示的に関連付けられた意味を有する。本明細書で使用される「一実施形態では」および「いくつかの実施形態では」という語句は、同じ実施形態を必ずしも指すわけではないが、そうである場合もある。さらに、本明細書で使用される「別の実施形態では」および「いくつかの他の実施形態では」という語句は、異なる実施形態を指す場合もあるが、必ずしもそうではない。したがって、以下に説明するように、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、本発明の様々な実施形態を容易に組み合わせることができる。
【0030】
[0051]さらに、本明細書で使用する場合、用語「または」は、包括的な「または」操作詞であり、文脈が明らかに他のことを指示しない限り、用語「および/または」と同等である。「に基づく」という用語は排他的なものではなく、文脈から明らかにそうでない場合を除いて、説明されていないさらなる要因に基づくこともある。さらに、本明細書全体を通じて、「a」、「an」、および「the」の意味は、複数の参照を含む。「in」の意味には、「in」と「on」が含まれる。
【0031】
[0052]本明細書で使用する場合、「ヒヨコマメタンパク質製品」という語句は、少なくとも50重量%のタンパク質を有するヒヨコマメから形成された製品を意味する。「ヒヨコマメタンパク質製品」という語句は、50重量%~90重量%のタンパク質を有するヒヨコマメタンパク質濃縮物、および90重量%を超えるタンパク質を有するヒヨコマメタンパク質単離物を含む。
【0032】
[0053]本明細書で使用する場合、「油」という用語は、室温で液体であるトリグリセリドを指す。油は飽和でも不飽和でもよい。油の非限定的な例には、オリーブ油、ココナッツ油、コーン油、綿実油、オリーブ油、パーム油、ピーナッツ油、菜種油、ベニバナ油、ゴマ油、大豆油、およびヒマワリ油が含まれる。
【0033】
[0054]本明細書で使用する場合、「脂肪」という用語は、室温で固体であるトリグリセリドを指す。脂肪は飽和でも不飽和でもよい。
【0034】
[0055]本明細書で使用する「動物性製品を含まない」という語句は、「ビーガン」の語と交換可能に使用され、「ビーガンマヨネーズ」または「ビーガンアイスクリーム」など、本発明の実施形態による乳化食品を説明するために使用される。
【0035】
[0056]実施形態では、本発明のヒヨコマメタンパク質製品は、(1)粘度が増加した製品、および(2)発泡特性などの機能的特性を有するがこれらに限定されない、ビーガンでグルテンフリー成分である。(1)の乳化に関して、実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、所望のクリーミーな食感を維持しながら、卵を用いない製品の製造を可能にする。(2)の発泡に関して、実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品を発泡形成に使用して、空気を含んだグルテンフリーの焼き菓子の作製に使用することができる。
【0036】
[0057]驚くべきことに、本発明のいくつかの実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品は、デンプンまたは他の安定剤を必要とせずにタンパク質が強化された食品の調製を可能にする。この特徴は、多くの生産者と消費者が希求する「クリーンラベル」の課題に大きく貢献するものである。
【0037】
[0058]本発明のいくつかの実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品は、例えば、限定されないが、ホエータンパク質、卵、グルテンなどの代替物として使用することができ、それには例えば乳製品(例えば、限定されないが、牛乳、非乳製品のデザート、飲料、アイスクリーム、またはそれらの任意の組み合わせ)、スプレッドおよびドレッシング(例えば、限定されないが、マヨネーズ、ソース、またはそれらの任意の組み合わせ)、焼き菓子(例えば、限定されないが、グルテンフリーパン、クラッカー、またはそれらの任意の組み合わせ)、パスタ(例えば、限定されないが、グルテンフリーパスタ)、飲料(例えば、スポーツシェイク、フルーツスムージー、またはそれらの任意の組み合わせ)、スナック(例えば、限定されないが、エネルギーバー)、またはそれらの任意の組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0038】
[0059]ヒヨコマメタンパク質製品を作る非限定的な方法
[0060]いくつかの実施形態では、本発明は、ヒヨコマメ粉からタンパク質を抽出する方法であり、この方法は酵素の使用を含まない。いくつかの実施形態では、方法は:
ヒヨコマメ粉と水を40~60℃の温度で10~60分間混合して、ヒヨコマメ混合物を加熱するステップと
加熱したヒヨコマメ混合物にpH7.5以上のアルカリ剤を加えて、塩基性のヒヨコマメ混合物を作るステップと、
塩基性のヒヨコマメの混合物から不溶性デンプンの一部を分離して、加工ヒヨコマメ混合物を作るステップと、
任意で、ヒヨコマメ混合物に水を加えて水性ヒヨコマメ混合物を作製し、当該水性ヒヨコマメ混合物を遠心分離して加工ヒヨコマメ混合物を作製するステップと、
加工ヒヨコマメ混合物のpHをpH3.5~5.5に調整して酸性のヒヨコマメ混合物を作るステップと、
当該酸性のヒヨコマメ混合物を遠心分離して、ホエイ製品とタンパク質製品を得るステップと、
タンパク質製品のpHを中和するステップと、
タンパク質製品を水分含有量2~7%に乾燥させて、本発明のいくつかの実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品を得るステップとを含む。
【0039】
[0061]いくつかの実施形態では、水は40~50℃である。いくつかの実施形態では、水は50~60℃である。いくつかの実施形態では、水は45~55℃である。
【0040】
[0062]いくつかの実施形態では、混合は10~50分である。いくつかの実施形態では、混合は10~40分である。いくつかの実施形態では、混合は10~30分である。いくつかの実施形態では、混合は10~20分である。いくつかの実施形態では、混合は20~60分である。いくつかの実施形態では、混合は30~60分である。いくつかの実施形態では、混合は40~60分である。いくつかの実施形態では、混合は50~60分である。いくつかの実施形態では、混合は20~50分である。
【0041】
[0063]いくつかの実施形態では、アルカリ剤は、KOH、NaOH、CaOH、NHOH、またはNaHCOのうちの少なくとも1つである。
【0042】
[0064]実施形態では、酸は、HCl、HSO、またはHNOのうちの少なくとも1つである。
【0043】
[0065]いくつかの実施形態では、固形分は5%~10%である。いくつかの実施形態では、固形分は10%~15%である。いくつかの実施形態では、固形分は15%~20%である。
【0044】
[0066]いくつかの実施形態において、本発明は、ヒヨコマメタンパク質製品を調製する方法であり、ここで、ヒヨコマメタンパク質製品は、全粒のヒヨコマメに由来する。
【0045】
[0067]いくつかの実施形態では、本発明は、ヒヨコマメタンパク質製品を調製する方法であって、
全粒のヒヨコマメを水中に最大24時間浸すステップと、
全粒のヒヨコマメを湿式粉砕して、ヒヨコマメ粉を作るステップと、
ヒヨコマメ粉を水と40~60°Cで混合して、最大6時間加熱したヒヨコマメ混合物を生成するステップと、
加熱したヒヨコマメ混合物にpH7.5以上のアルカリ剤を加えて、塩基性のヒヨコマメの混合物を作るステップと、
塩基性のヒヨコマメ混合物から不溶性デンプンの一部を分離して、タンパク質が豊富な加工ヒヨコマメ混合物を作るステップと、
加工ヒヨコマメの混合物のpHを3.5~5.5のpHに調整して、酸性のヒヨコマメ混合物を作るステップと、
酸性のヒヨコマメ混合物を遠心分離して、ホエイ製品とタンパク質製品を得るステップと、
タンパク質製品のpHを6.5~7.5に調整するステップと、
タンパク質製品を乾燥させるステップとを含む。
【0046】
[0068]他の実施形態では、全粒のヒヨコマメを水中に最大24時間浸すステップと、全粒のヒヨコマメを湿式粉砕してヒヨコマメ粉を生成するステップは、皮つきまたは皮なしのヒヨコマメ粉を得るステップで置き換えられる。実施形態では、皮つきまたは皮なしヒヨコマメ粉の95%以上が200ミクロン以下の粒径を有する。実施形態では、皮つきまたは皮なしヒヨコマメ粉の95%以上が400ミクロン以下の粒径を有する。実施形態では、皮つきまたは皮なしヒヨコマメ粉の95%以上が800ミクロン以下の粒径を有する。実施形態では、95%以上の皮つきまたは皮なしヒヨコマメ粉が、1000ミクロン以下の粒径を有する。実施形態では、タンパク質生成物の乾燥は、1%~15%の水分含有量を達成するように行われる。
【0047】
[0069]いくつかの実施形態では、湿式粉砕はコロイドミルを使用して行われる。
【0048】
[0070]いくつかの実施形態では、方法は、少なくとも2つのpH抽出ステップを含む。いくつかの実施形態では、方法は、3つのpH抽出ステップを含む。一部の実施形態では、方法は、4つのpH抽出ステップを含む。
【0049】
[0071]いくつかの実施形態では、方法は、少なくとも2つのpH降下ステップを含む。一部の実施形態では、方法は、3つのpH降下ステップを含む。一部の実施形態では、方法は、4つのpH降下ステップを含む。
【0050】
[0072]いくつかの実施形態では、pH降下ステップは、4.0~5.0のpHで行われる。いくつかの実施形態では、pH降下ステップは、5.0、4.5、4.0、またはそれらの任意の組み合わせのpHで行われる。
【0051】
[0073]いくつかの実施形態では、本発明は、ヒヨコマメタンパク質製品を調製する方法において、湿式タンパク質抽出ステップを含む。
【0052】
[0074]いくつかの実施形態では、方法は、アルカリ剤を添加する前に、ヒヨコマメ粉をリパーゼと共にインキュベートするステップを含む。
【0053】
[0075]いくつかの実施形態では、方法は、全粒のヒヨコマメから皮を除去するように全粒のヒヨコマメを機械的に処理するステップを含む。いくつかの実施形態では、全粒のヒヨコマメから皮を取り除いてから、最大24時間水に浸す。いくつかの実施形態では、全粒のヒヨコマメから皮を取り除いてから、湿式粉砕する。
【0054】
[0076]いくつかの実施形態において、本発明は、少なくとも45重量%のタンパク質を含むヒヨコマメタンパク質製品である。いくつかの実施形態では、本発明は、少なくとも50重量%のタンパク質を含むヒヨコマメタンパク質製品である。いくつかの実施形態では、本発明は、少なくとも60重量%のタンパク質を含むヒヨコマメタンパク質製品である。
【0055】
[0077]いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品の相対的な純たんぱく質は60重量%~85重量%である。
【0056】
[0078]いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、1.6~2.4の調整されたタンパク質効率比を有する。
【0057】
[0079]いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、少なくとも0.7のタンパク質消化率補正アミノ酸スコアを有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、少なくとも0.8のタンパク質消化率補正アミノ酸スコアを有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、少なくとも0.9のタンパク質消化率補正アミノ酸スコアを有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、0.7~0.9のタンパク質消化率補正アミノ酸スコアを有する。
【0058】
[0080]いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、生のヒヨコマメと比較して、算出されるタンパク質消化率が高い。
【0059】
[0081]いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、少なくとも12ヶ月の貯蔵寿命を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、12~36ヶ月の貯蔵寿命を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、12~24ヶ月の貯蔵寿命を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、24~36ヶ月の貯蔵寿命を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、適切な保管条件下で18~30ヶ月の貯蔵寿命を有する。
【0060】
[0082]いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は乳化剤を含まない。
【0061】
[0083]いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、水溶液に可溶であり得る。
【0062】
[0084]いくつかの実施形態では、本発明は、乳濁液を作製する方法であって、
砂糖、本発明のいくつかの実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品、および塩を混合して、乾燥混合物を得るステップと、
前記乾燥混合物に水を加えて、水性混合物を得るステップと、
前記水性混合物を撹拌し、撹拌しながら水性混合物に油を加えて溶液を得るステップと、
前記溶液に酢とレモン濃縮液を加えて乳濁液を得るステップとを含み、
ここで、油は乳濁液の60~80重量%であり、
水は乳濁液の10~30重量%であり、
酢は乳濁液の2~6重量%であり、
砂糖は乳濁液の2~4重量%であり、
本発明のいくつかの実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品は、乳濁液の1~12重量%であり、
塩は乳濁液の0.1~2重量%であり、
レモン濃縮液は乳濁液の0.01~0.5重量%である。
【0063】
[0085]いくつかの実施形態では、乳濁液は、0.1~1ミクロンの液滴サイズを有する。
【0064】
[0086]いくつかの実施形態では、乳濁液は、+30mV~+60mVのゼータ電位を有する。
【0065】
[0087]いくつかの実施形態では、本発明は、本発明のいくつかの実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品を使用してグルテンフリーの生地を作る方法である。いくつかの実施形態では、グルテンフリーの生地は、ピザ、パスタ、ベーカリー製品、またはそれらの任意の組み合わせを作るのに適している。
【0066】
[0088]いくつかの実施形態では、本発明は、本発明のいくつかの実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品を使用して卵様ビーガン製品を作製する方法である。
【0067】
[0089]いくつかの実施形態では、本発明は、本発明のいくつかの実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品を使用して、栄養バー、アイスクリーム、非乳飲料、飲料、または任意の食品を製造する方法である。
【0068】
[0090]いくつかの実施形態では、本発明は、本発明のいくつかの実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品を使用して、スポーツ栄養製品、バーまたは高タンパク質濃度飲料を製造する方法であり、ここでヒヨコマメタンパク質製品は少なくとも50%のタンパク質を含む。
【0069】
[0091]いくつかの実施形態では、本発明は、本発明のいくつかの実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品を使用して、グルテンフリーのパスタおよび焼き菓子、栄養バー、アイスクリーム、乳製品代替品、飲料および他の食品を製造する方法である。
【0070】
[0092]いくつかの実施形態において、本発明は、ヒヨコマメ粉からタンパク質を抽出する方法であり、この方法は、酵素の使用を含まない。いくつかの実施形態では、この方法は:
ヒヨコマメ粉と水を40~60℃の温度で10~60分間混合して、ヒヨコマメ混合物を加熱するステップと、
加熱したヒヨコマメ混合物にアルカリ剤を加えて、塩基性のヒヨコマメの混合物を得るステップと、
塩基性のヒヨコマメ混合物から不溶性デンプンの一部を分離して、加工ヒヨコマメ混合物を得るステップと、
加工ヒヨコマメ混合物のpHを4~6.6のpHに調整して、酸性のヒヨコマメ混合物を得るステップと、
酸性のヒヨコマメ混合物を遠心分離して、ホエイ製品とタンパク質製品を得るステップと、
タンパク質製品のpHを中和するステップと、
タンパク質製品を乾燥させて1~20%の固形分を得て、本発明のいくつかの実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品を得るステップとを含む。
【0071】
[0093]いくつかの実施形態では、水温は40~50℃である。いくつかの実施形態では、水温は50~60℃である。いくつかの実施形態では、水温は45~55℃である。
【0072】
[0094]いくつかの実施形態では、混合は10~50分である。いくつかの実施形態では、混合は10~40分である。いくつかの実施形態では、混合は10~30分である。いくつかの実施形態では、混合は10~20分である。いくつかの実施形態では、混合は20~60分である。いくつかの実施形態では、混合は30~60分である。いくつかの実施形態では、混合は40から60分である。いくつかの実施形態では、混合は50から60分である。いくつかの実施形態では、混合は20~50分である。
【0073】
[0095]いくつかの実施形態では、アルカリ剤は、KOH NaOH、CaOH、HOH、NaHCO、またはその組み合わせである。
【0074】
[0096]いくつかの実施形態では、中和されたスラリーは、ホモジナイザーを使用して攪拌される。実施形態では、均質化されたスラリーは、加熱後に冷却される。いくつかの実施形態では、この冷却はジャケット付き冷却タンクを使用して行われる。
【0075】
[0097]実施形態では、製品は、噴霧乾燥されて、5%~20%の固形分含有量になる。実施形態では、噴霧乾燥機は、トールフォーム高圧ノズル噴霧乾燥機である。実施形態において、噴霧乾燥機は、固形分を目標の重量%に低減するのに十分な時間作動される。
【0076】
[0098]いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品の固形分は5%~
20%である。いくつかの実施形態では、固形分は5%~15%である。いくつかの実施形態では、固形分は5%~10%である。いくつかの実施形態では、固形分は10%~20%である。いくつかの実施形態では、固形分は15%~20%である。いくつかの実施形態では、固形分は10%~15%である。
【0077】
[0099]いくつかの実施形態において、本発明は、ヒヨコマメタンパク質製品を調製するための方法であり、ここでヒヨコマメタンパク質製品は、全粒のヒヨコマメから得られる。
【0078】
[0100]他の実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、皮つきまたは皮なしのヒヨコマメ粉に由来する。
【0079】
[0101]いくつかの実施形態では、本発明は、ヒヨコマメタンパク質製品を調製する方法において、
全粒のヒヨコマメを水中に最大24時間浸すステップと、
全粒のヒヨコマメを湿式粉砕して、ヒヨコマメ粉を作るステップと、
ヒヨコマメ粉を水と40~60°Cで混合して加熱ヒヨコマメ混合物を生成するステップと、
pHが7より大きなアルカリ剤を加熱ヒヨコマメ混合物に添加して、塩基性ヒヨコマメ混合物を得るステップと、
塩基性のヒヨコマメ混合物から不溶性デンプンの一部を分離して、加工ヒヨコマメ混合物を得るステップと、
加工ヒヨコマメ混合物のpHを3.5~5.5のpHに調整して、酸性のヒヨコマメ混合物を得るステップと、
酸性のヒヨコマメ混合物を遠心分離して、ホエイ製品とタンパク質製品を得るステップと、
加工ヒヨコマメ混合物のpHを3.5~5.5のpHに調整するステップと、
任意で、酸性のヒヨコマメ混合物を遠心分離して、ホエイ製品とタンパク質製品を得るステップと、
ヒヨコマメタンパク質製品のpHを6.5~7.5に調整するステップとを含む。
【0080】
[0102]実施形態では、この方法は、ヒヨコマメタンパク質製品を、水分含有量1%~15%に乾燥させるステップをさらに含む。
【0081】
[0103]実施形態において、乾燥させるステップは、ヒヨコマメタンパク質製品を噴霧乾燥することによって行われ得る。
【0082】
[0104]さらに他の実施形態では、方法は、乾燥したヒヨコマメタンパク質製品を冷却するステップをさらに含み得る。
【0083】
[0105]いくつかの実施形態では、湿式粉砕はコロイドミルを使用して行われる。
【0084】
[0106]いくつかの実施形態では、方法は、少なくとも2つのpH降下ステップを含む。一部の実施形態では、方法は、3つのpH降下ステップを含む。
【0085】
[0107]いくつかの実施形態では、pH降下ステップは、3.5~5.5のpHで行われる。いくつかの実施形態では、pH降下ステップは、pH5、4.5、4、またはそれらの任意の組み合わせで行われる。
【0086】
[0108]いくつかの実施形態では、本発明は、ヒヨコマメタンパク質製品を調製する方法において、湿式タンパク質抽出を含む。
【0087】
[0109]いくつかの実施形態では、方法は、アルカリ剤を添加する前に、ヒヨコマメ粉をリパーゼと共にインキュベートすることを含む。
【0088】
[0110]いくつかの実施形態では、方法は、全粒のヒヨコマメから皮を除去するように全粒のヒヨコマメを機械的に処理するステップを含む。いくつかの実施形態では、12~24時間水に浸す前に、全粒のヒヨコマメから皮が除去される。いくつかの実施形態では、湿式粉砕の前に全粒のヒヨコマメから皮が除去される。
【0089】
[0111]いくつかの実施形態では、方法は、ヒヨコマメを粉砕して粉にするステップをさらに含む。実施形態では、ヒヨコマメは皮つきでも皮なしでもよい。
【0090】
[0112]ヒヨコマメタンパク質製品
[0113]いくつかの実施形態では、本発明は、少なくとも50重量%のタンパク質を含むヒヨコマメタンパク質製品である。いくつかの実施形態では、本発明は、少なくとも60重量%のタンパク質を含むヒヨコマメタンパク質製品である。
【0091】
[0114]いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、50重量%~99重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、55重量%~99重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、60重量%~99重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、65重量%~99重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、70重量%~99重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、75重量%~99重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、80重量%~99重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、85重量%~99重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、90重量%~99重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、95重量%~99重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、97重量%~99重量%のタンパク質を有する。
【0092】
[0115]いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、50重量%~97重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、50重量%~95重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、50重量%~90重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、50重量%~85重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、50重量%~80重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、50重量%~75重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、50重量%~70重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、50重量%~65重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、50重量%~60重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、50重量%~55重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、50重量%のタンパク質を有する。
【0093】
[0116]いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、50重量%~97重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、55重量%~95重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、60重量%~90重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、65重量%~85重量%のタンパク質を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、70重量%~80重量%のタンパク質を有する。
【0094】
[0117]いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、1.6~2.4の調整されたタンパク質効率比を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、少なくとも0.7のタンパク質消化率補正アミノ酸スコアを有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、少なくとも0.8のタンパク質消化率補正アミノ酸スコアを有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、少なくとも0.9のタンパク質消化率補正アミノ酸スコアを有する。
【0095】
[0118]いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、生のヒヨコマメと比較して、見かけのタンパク質消化性が増加している。
【0096】
[0119]いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、少なくとも12ヶ月の貯蔵寿命を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、12~36ヶ月の貯蔵寿命を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、12~24ヶ月の貯蔵寿命を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、24~36ヶ月の貯蔵寿命を有する。いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、18~36ヶ月の貯蔵寿命を有する。
【0097】
[0120]いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は乳化剤を含まない。
【0098】
[0121]いくつかの実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は水溶液に可溶である。
【0099】
[0122]ヒヨコマメタンパク質製品を含む食品
[0123]実施形態において、本発明は、本明細書に詳述されるヒヨコマメタンパク質製品を有する食品である。特に明記しない限り、用語「重量%(wt%)」は、対応する食品の総重量に基づく重量%に関する。
【0100】
[0124]実施形態では、本発明は、本質的に以下からなるマヨネーズ乳化食品である。
【0101】
[0125]実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、60重量%~80重量%の油を含む。さらに他の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、65重量%~80重量%の油を含む。さらに他の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、70重量%~80重量%の油を含む。さらに他の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、75重量%~80重量%の油を含む。さらに他の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、60重量%~75重量%の油を含む。さらに他の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、65重量%~70重量%の油を含む。さらに他の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、60重量%~65重量%の油を含む。さらに他の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、65重量%~75重量%の油を含む。さらに他の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、65重量%の油を含む。さらに他の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、70重量%の油を含む。
【0102】
[0126]実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、10重量%~30重量%の水を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、15重量%~30重量%の水を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、20重量%~30重量%の水を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、25重量%~30重量%の水を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、10重量%~25重量%の水を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、10重量%~20重量%の水を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、10重量%~15重量%の水を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、15重量%~25重量%の水を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は10重量%を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、20重量%の水を含む。
【0103】
[0127]実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、1重量%~5重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、1重量%~5重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、2重量%~5重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、3重量%~5重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、4重量%~5重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、1重量%~4重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、1重量%~3重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、1重量%~2重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、1重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、2重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、3重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、4重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、5重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。
【0104】
[0128]実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、酢、塩、レモン濃縮液、または砂糖のうちの少なくとも1つを含む。
【0105】
[0129]さらに他の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、2重量%~10重量%の酢を含む。さらに他の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、4重量%~10重量%の酢を含む。さらに他の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、8重量%~10重量%の酢を含む。さらに他の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、2重量%~8重量%の酢を含む。さらに他の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、2重量%~4重量%の酢を含む。さらに他の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、2重量%の酢を含む。さらに他の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、4重量%の酢を含む。さらに他の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、10重量%の酢を含む。
【0106】
[0130]さらに別の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、2重量%~8重量%の糖を含む。さらに別の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、4重量%~8重量%の糖を含む。さらに別の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、6重量%~8重量%の砂糖を含む。さらに別の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、2重量%~6重量%の砂糖を含む。さらに別の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、2重量%~4重量%の砂糖を含む。さらに別の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、4重量%~6重量%の砂糖を含む。さらに別の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、2重量%の砂糖を含む。さらに別の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、4重量%の砂糖を含む。さらに別の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、6重量%の砂糖を含む。さらに別の実施形態では、マヨネーズ乳化食品は、8重量%の砂糖を含む。
【0107】
[0131]実施形態では、マヨネーズ乳化食品は動物性製品を含まない。
【0108】
[0132]別の実施形態では、本発明は、アイスクリーム乳化食品である。
[0133]実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、4重量%~30重量%の脂肪を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、8重量%~30重量%の脂肪を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、12重量%~30重量%の脂肪を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、16重量%~30重量%の脂肪を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、20重量%~30重量%の脂肪を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、25重量%~30重量%の脂肪を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、4重量%~25重量%の脂肪を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、4重量%~20重量%の脂肪を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、4重量%~16重量%の脂肪を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、4重量%~12重量%の脂肪を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、4重量%~8重量%の脂肪を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、4重量%の脂肪を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、12重量%の脂肪を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、20重量%の脂肪を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、25重量%の脂肪を含む。
【0109】
[0134]実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、35重量%~80重量%の水を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、45重量%~80重量%の水を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、55重量%~80重量%の水を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、65重量%~80重量%の水を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、75重量%~80重量%の水を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、35重量%~75重量%の水を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、35重量%~65重量%の水を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、35重量%~55重量%の水を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、35重量%~45重量%の水を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、45重量%~60重量%の水を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、50重量%~75重量%の水を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、55重量%~65重量%の水を含む。
【0110】
[0135]実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、35重量%の水を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、45重量%の水を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、55重量%の水を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、65重量%の水を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、75重量%の水を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、80重量%の水を含む。
【0111】
[0136]実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、0.05重量%~10重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、1重量%~10重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、2重量%~10重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、3重量%~10重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、4重量%~10重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、5重量%~10重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、6重量%~10重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、7重量%~10重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、8重量%~10重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、9重量%~10重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。
【0112】
[0137]実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、0.05重量%~9重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、0.05重量%~8重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、0.05重量%~7重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、0.05重量%~6重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、0.05重量%~5重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、0.05重量%~4重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、0.05重量%~3重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、0.05重量%~2重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、0.05重量%~1重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。
【0113】
[0138]実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、1重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、2重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、3重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、4重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、5重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、6重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、7重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、8重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、9重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、10重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。
【0114】
[0139]実施形態では、アイスクリーム乳化食品は、砂糖、蜂蜜またはシロップのうちの少なくとも1つを含む。
【0115】
[0140]一実施形態では、本発明は乳化食品である。実施形態では、乳化食品は、マヨネーズ、アイスクリーム、クリーマー、サラダドレッシングを含むがこれらに限定されない、本明細書で詳述される乳化食品のいずれかである。
【0116】
[0141]実施形態では、乳化食品は、本明細書に詳述されるいずれかの重量%範囲の水と油または脂肪のうちの少なくとも1つとを含む。
【0117】
[0142]実施形態では、乳化食品は、1重量%~12重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、2重量%~12重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、3重量%~12重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、4重量%~12重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、5重量%~12重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、6重量%~12重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、7重量%~12重量%のヒヨコマメタンパク質製品。実施形態では、乳化食品は、8重量%~12重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、9重量%~12重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、10重量%~12重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、11重量%~12重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。
【0118】
[0143]実施形態では、乳化食品は、1重量%~11重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、1重量%~10重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、1重量%~9重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、1重量%~8重量%ヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、1重量%~7重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、1重量%~6重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、1重量%~5重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、1重量%~4重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、1重量%~3重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、1重量%~2重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、3重量%~7重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。実施形態では、乳化食品は、5重量%~9重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。
【0119】
[0144]実施形態では、乳化食品は、サラダドレッシング、ディップ、クリーマー、またはミルクのうちの少なくとも1つである。
【0120】
[0145]実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品は、乳化食品の総重量を基準として、1重量%~10重量%で存在する。
【0121】
[0146]本発明の実施形態による食品のさらなる非限定的な例は、以下に含まれる。
【0122】
[0147]実施形態において、マヨネーズおよびマヨネーズ様乳化食品は、マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として60重量%~80重量%の油、マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として10重量%~30重量%の水、マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として1重量%~5重量%のヒヨコマメタンパク質製品、および任意で酢、塩、レモン濃縮液、砂糖、アイオリ、タルタル、ケッパー、ガーキン、ディル、レムラード、ホースラディッシュ、パプリカ、またはアンチョビの少なくとも1つを含むことができる。
【0123】
[0148]実施形態では、マヨネーズおよびマヨネーズ様乳化食品は、油を除いて、水、酢、マスタード、塩、砂糖、ヒヨコマメタンパク質製品、および他の成分を組み合わせ、すべての塩と砂糖が溶解するように十分に混合することによって作られる。その後、乳化の速度が油の添加速度と同じかそれ以上になるように、十分な速度で油を添加して、食品を構成する。
【0124】
[0149]実施形態では、ビネグレットタイプのサラダドレッシング乳化食品は、当該ビネグレットタイプのサラダドレッシング乳化食品の総重量を基準として10重量%~40重量%の油、ビネグレットタイプのサラダドレッシング乳化食品の総重量を基準として50重量%~85重量%の水、ビネグレットタイプのサラダドレッシング乳化食品の総重量を基準として0.05重量%~4重量%のヒヨコマメタンパク質製品、および任意で酢、レモン、砂糖、塩、マスタード、上質なハーブ、果物、または調味料のうちの1以上を含むことができる。
【0125】
[0150]実施形態において、ビネグレットタイプのサラダドレッシング乳化食品は、油を除いて、水、酢、マスタード、塩、砂糖、ヒヨコマメタンパク質製品、および他の成分を組み合わせ、すべての塩と砂糖が溶解するように十分に混合することによって作られる。その後、乳化の速度が油の添加速度と同じかそれ以上になるように、十分な速度で油を添加して、食品を構成する。
【0126】
[0151]実施形態では、フレンチ、クリーミーなイタリアンまたはランチ(Ranch)のサラダドレッシングなどのクリーミーなサラダドレッシング乳化食品には、当該クリーミーなサラダドレッシングの乳化食品の総重量を基準として10重量%~40重量%の油、クリーミーなサラダドレッシング乳化食品の総重量を基準として50重量%~85重量%の水、およびクリーミーなサラダドレッシング乳化食品の総重量を基準として0.05重量%~4重量%のヒヨコマメタンパク質製品が含まれる。
【0127】
[0152]実施形態において、フレンチのクリーミーなサラダドレッシング乳化食品は、オリーブ油、酢、トマトペースト、ケチャップ、ブラウンシュガー、パプリカ、および塩のうちの少なくとも1つを任意選択でさらに含み得る。
【0128】
[0153]実施形態では、イタリアンのクリーミーなサラダドレッシングの乳化食品は、酢、レモンジュース、刻んだピーマン、砂糖、コーンシロップ、オレガノ、フェンネル、ディル、または塩の少なくとも1つを必要に応じてさらに含み得る。
【0129】
[0154]実施形態では、ランチのクリーミーなサラダドレッシング乳化食品は、バターミルク、塩、ニンニク、タマネギ、マスタード、チャイブ、パセリ、ディル、ブラックペッパー、パプリカ、または挽いたマスタードシードの少なくとも1つを任意にさらに含み得る。
【0130】
[0155]実施形態では、クリーミーなサラダドレッシング乳化食品は、本明細書に詳述されるようなマヨネーズおよびマヨネーズ様乳化食品を作製することによって作製される。次に、マヨネーズおよびマヨネーズ様乳化食品を、ケチャップ、タマネギ、ニンニクなどの上記の成分と混合して、滑らかなクリーム状の乳化食品を形成する。
【0131】
[0156]実施形態において、ディップ乳化食品は、当該ディップ乳化食品の総重量を基準として20重量%~85重量%の油、ディップ乳化食品の総重量を基準として10重量%~85重量%の水、およびディップ乳化食品の総重量を基準として0.05重量%~4重量%のヒヨコマメタンパク質製品、および任意で、ファインハーブ、サツマイモ、ローストピーマン、ナス、またはカリフラワーの少なくとも1つを含み得る。
【0132】
[0157]実施形態において、ディップ乳化食品は、本明細書に詳述されるように、マヨネーズおよびマヨネーズ様乳化食品を作製することによって作製される。次に、マヨネーズおよびマヨネーズ様乳化食品を、レモンジュース、調味料、バターミルク、ケチャップ、タマネギ、ニンニク、ローストピーマン、ローストナスなどの上記の成分と混合して、半固形のディップ乳化食品を形成する。
【0133】
[0158]実施形態では、アイスクリームおよびビーガンアイスクリーム乳化食品は、アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として4重量%~30重量%の脂肪、アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として35重量%~80重量%の水、アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として1重量%~5重量%のヒヨコマメタンパク質製品、および任意でバニラエキス、砂糖、蜂蜜、シロップ、または牛乳の少なくとも1つを含み得る。
【0134】
[0159]非限定的な例では、アイスクリーム乳化食品は、5%~8%のヒヨコマメタンパク質製品、10%~15%の砂糖、2%~15%の生クリーム、0.001~0.1%のバニラエキスの混合物と全乳を使用して製造され得る。非限定的な例では、混合物は、摂氏65度~摂氏98度の温度、または沸騰するまで加熱され、50バール~200バールの均質化圧力で高剪断ミキサーまたはピストンホモジナイザーを使用して均質化され得る。均質化の後、混合物を10~20時間冷蔵して、アイスクリーム乳化食品を形成することができる。
【0135】
[0160]非限定的な例では、ビーガンアイスクリームを製造するために、ヒヨコマメタンパク質は、卵黄に代替する乳化剤として、および乳製品から得られるカゼインに代替するタンパク質供給源として機能する。このようなレシピでは、ヒヨコマメタンパク質のレベルは0.5%から10%であり、さらに10%~15%の砂糖、0.001%~0.1%のバニラ、2%~20%の植物油、残りは水を含む。混合物は、摂氏65度~摂氏98度の温度、または沸騰まで加熱され、50バール~200バールの均質化圧力で高剪断ミキサーまたはピストンホモジナイザーを使用して均質化される。均質化の後、混合物を10~2014時間冷蔵し、アイスクリーム機に入れてビーガンバニラアイスクリームを製造する。このレシピは、さまざまな味の種類のアイスクリームのベースとして使用できる。
【0136】
[0161]実施形態では、ビーガンクリーマーは、温かい飲み物やデザートなどの様々な調製物におけるクリームの代替品として役立ち得る。実施形態において、ビーガンクリーマー乳化製品は、当該ビーガンクリーマー乳化製品の総重量を基準として1重量%~15重量%の植物油などの油、ビーガンクリーマー乳化製品の総重量を基準として15重量%~90重量%の水、ビーガンクリーマー乳化製品の総重量を基準として1重量%~10重量%のヒヨコマメタンパク質製品、および任意に香料、ジェランガム、または砂糖の少なくとも1つを含み得る。実施形態において、ビーガンクリーム乳化製品は、2重量%~8重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含む。
【0137】
[0162]非限定的な例では、ビーガンクリーマー乳化製品は、成分を混合し、ピストンタイプのホモジナイザーで50バール~200バールの圧力で均質化することによって作製される。次に、混合物をUHT条件下で処理し、無菌的に容器に充填することができる。
【0138】
[0163]実施形態では、ビーガンミルク乳化製品は、当該ビーガン乳化製品の総重量を基準として1重量%~13重量%の植物油などの油、ビーガンミルク乳化製品の総重量を基準として90重量%~98重量%の水、ビーガンミルク乳化製品の総重量を基準として1重量%~12重量%のヒヨコマメタンパク質製品、および任意に香料、ジェランガム、または塩の少なくとも1つを含み得る。
【0139】
[0164]非限定的な例では、ビーガンミルク乳化製品は、成分を混合し、ピストンタイプのホモジナイザーで50バール~200バールの圧力で均質化することによって作製される。次に、混合物をUHT条件下で処理し、無菌的に容器に充填することができる。
【0140】
[0165]さらに他の実施形態では、ヒヨコマメタンパク質製品を含む食品は、スポンジケーキ、ビスケット、パイ、ロール、ベーグル、マフィン、クッキー、ブラウニー、クラッカー、およびカスタードなどの焼き菓子を含むが、これらに限定されない。実施形態では、焼き菓子の卵黄は、ヒヨコマメタンパク質製品で置き換えられる。ある実施形態において、各卵黄は、4グラム~8グラムのヒヨコマメタンパク質製品および10グラム~14グラムの水で置き換えられる。
【0141】
[0166]一実施形態では、食品はブラウニーであり、10グラム~50グラムのバター、25グラム~75グラムのココナッツオイル、100グラム~300グラムのダークチョコレート、100グラム~300グラムの砂糖、25グラム~75グラムのヒヨコマメタンパク質製品、100グラム~300グラムの小麦粉、1つまみの塩、好みでバニラエキスを含む。
【0142】
[0167]非限定的な例において、ブラウニー食品は、バター、ココナッツ油およびチョコレートを溶かし、乾燥成分を混合し、溶かしたチョコレート混合物を混合乾燥成分と混合することにより作製される。次に、得られた混合物を1/4カップ~1カップの水と混ぜ合わせ、ベーキングパンに加えて150~180℃で10~15分間焼く。次に、調理された製品を室温で少なくとも15分間冷却する。
【0143】
[0168]別の実施形態では、食品は果物またはナッツバー食品であり、1グラムのレシチン乳化剤の代わりに1グラム~2グラムのヒヨコマメタンパク質製品を含む。
【0144】
[0169]さらに他の実施形態では、食品は肉または家禽食品であり、0.5重量%~2重量%のヒヨコマメタンパク質製品を含有し、ジューシーさが増し、収量が改善される。
【0145】
[0170]さらに他の実施形態では、食品はパン食品であり、各卵黄が4グラム~8グラムのヒヨコマメタンパク質製品および10グラム~14グラムの水で置き換えられている。実施形態では、0.5重量%~4重量%のヒヨコマメタンパク質製品を有するパン食品製品は、改善された食感および貯蔵寿命をもたらす。
【0146】
[0171]実施形態では、食品はシリアル食品であり、それぞれ1グラムのレシチンを1グラム~2グラムのヒヨコマメタンパク質製品で置き換えられている。
【0147】
[0172]さらに他の実施形態では、食品は、オランデーズまたはベアネーズなどの乳製品を含まない、卵を含まないクッキングソース食品であり、各卵黄が、4グラム~8グラムのヒヨコマメタンパク質製品および10グラム~14グラムの水で置き換えられている。
【0148】
[0173]いくつかの実施形態では、本発明は、本発明のいくつかの実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品を使用してグルテンフリーの生地を作る方法である。いくつかの実施形態では、グルテンフリーの生地は、ピザ、パスタ、ベーカリー製品、またはそれらの任意の組み合わせを作るのに適している。
【0149】
[0174]いくつかの実施形態では、本発明は、本発明のいくつかの実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品を使用して卵様ビーガン製品を作製する方法である。
【0150】
[0175]いくつかの実施形態では、本発明は、本発明のいくつかの実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品を使用して、栄養バー、アイスクリーム、非乳飲料、飲料、または任意の食品を作製する方法である。
【0151】
[0176]いくつかの実施形態では、本発明は、本発明のいくつかの実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品を使用してスポーツ栄養製品、バー、または高タンパク質濃度飲料を製造する方法であり、ここでヒヨコマメタンパク質製品は少なくとも50%のヒヨコマメタンパク質を含む。
【0152】
[0177]いくつかの実施形態では、本発明は、本発明のいくつかの実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品を使用して、グルテンフリーのパスタおよび焼き菓子、栄養バー、アイスクリーム、代替乳製品、飲料および他の食品を製造する方法である。
【0153】
[0178]本発明は、以下の非限定的な実施例によってさらに説明されるが、これらに限定されるものではない。
【実施例0154】
[0179]実施例1:ヒヨコマメタンパク質製品およびヒヨコマメデンプン(CPS)の拡大生産
[0180]1.ヒヨコマメタンパク質製品の製造:
以下の手順でヒヨコマメタンパク質製品を製造した:2,200ポンドのヒヨコマメ粉を水(130°F)および苛性アルカリと攪拌タンクで混合し、pHを8~9にして、スラリーを形成した。次に、スラリーを遠心分離機にかけ、タンパク質抽出物(液体)から不溶性デンプン繊維副産物(固体)を分離した。次に、デンプン固形分を水で再水和し、華氏約150度に約20~40分間加熱した。次に、デンプン固形分を噴霧乾燥して、副産物であるヒヨコマメデンプン(CPS)を生成した。液体抽出物は、華氏110度~華氏140度の温度で10分~60分間、攪拌タンク内でpH3.5~4.5へと酸を加えて沈殿させた。次に、混合物を連続的に遠心分離機に供給した。副産物の糖液(ホエイ)をサンプリングし、ドレンに廃棄した。タンパク質カード固形物を水で再水和し、遠心分離機に供給する前に緩い攪拌下に保持した。洗浄された液体副産物をサンプリングして廃棄した。
【0155】
[0181]2番目のタンパク質カードの固形分は、固形分レベルを115°Fの加熱水で7%から15%に調整し、アルカリ剤でpHを6.5から7.0に調整することで変更した。中和されたスラリーをホモジナイザーを使用して攪拌し、均質化した。次に、均質化されたスラリーを、熱交換器を使用して華氏180度から華氏190度に加熱した。次に、加熱されたスラリーを華氏約120度に10分から30分間冷却した。次にタンパク質を噴霧乾燥機に供給して、ヒヨコマメタンパク質製品を製造した。
【0156】
[0182]2.化学分析:
[0183]水分/乾燥固形物
[0184]上記プロセスから収集されたサンプルについて、CEMマイクロ波水分計を使用して水分/乾燥固形物レベルを分析した。
【0157】
[0185]タンパク質含有量
[0186]タンパク質含有量を、ケルダールタンパク質分析法に従って分析した(タンパク質因子6.25%)。(例えば、http://www.expotechusa.com/catalogs/labconco/pdf/KJELDAHLguide.PDFを参照)
【0158】
[0187]脂肪分
[0188]モジョニエ酸加水分解法を使用して、乾燥タンパク質製品および原材料のFFA含有量を特定した。(例えば、Nazareth ZM, Deak NA, Johnson LA(2009) Functional properties of soy protein isolates prepared from gas-supported screw-pressed soybean meal. Ja Am Oil Chem Soc J Am Oil Chem Soc 86:315-321を参照)。
【0159】
[0189]ヒヨコマメタンパク質製品の組成:表1は、原料の水分とタンパク質成分、および試験的なヒヨコマメタンパク質製品の実施で生成される各製品または副産物を表す。
【0160】
[0190]
表1:
【0161】
[0191]分析結果
[0192]パートA.分析結果を表2に示す。
[0193]
表2:
【0162】
[0194]パートB.分析結果を表3に示す。
[0195]
表3:
【実施例0163】
[0196]実施例2:ヒヨコマメの粉からのタンパク質の回収
[0197]乾燥物91%とタンパク質含有量22.5%のヒヨコマメ粉を、水と1:1~1:10の比率で摂氏50度~60度、撹拌槽内でpH7.5~9.0まで混合した。次に、スラリーを遠心分離機に供給して、タンパク質抽出物(液体)から不溶性デンプンを分離した。得られたデンプンは排除された。液体抽出物を別の攪拌タンクに送って、酸を加えて摂氏50~55度でpH3.5~4.5にしてタンパク質を沈殿させた。混合物を遠心分離機に供給して、糖(液体)から濃縮されたタンパク質を分離した。
【0164】
[0198]副産物の糖液をドレンに送り、固形成分を12%~17%に調整するために、タンパク質カード固形物を蒸発器に送った。蒸発させた後、濃縮されたタンパク質を中性pHに調整し、75~90℃に10分~40分間加熱した。最後に、タンパク質を噴霧乾燥機に供給して、ヒヨコマメタンパク質製品を製造した。これらのステップを示すフローチャートを図1に示す。
【0165】
[0199]試験は2つの試行に分けられ、それぞれ2つのバッチで行われた。最初の試行では、濃縮されたタンパク質を固形分約8%から9%まで蒸発させ、2回目の試行では、達成された固形分は約13%から15%であり、生産コストを低減するために操作が最適化された。
【0166】
[0200]結果
[0201]最初の試験
[0202]表4に、試験に使用した原料の組成を示す。
[0203]
表4:
【0167】
[0204]図2は、最初の試行で使用されたプロセスのフローチャートを示す。
[0205]プロセス収量を表5に示す。
[0206]
表5:
【0168】
[0207]タンパク質の純度は60%であった。タンパク質の収率は29.1%であった。
【実施例0169】
[0208]実施例3-タンパク質純度79%を得る
[0209]生産工程:
[0210]2500kgの粉を溶解ユニットを使用して、摂氏50度~55度で1:8~1:10の比率で水中に分散させた。アルカリ剤溶液でpHを7.5~9に調整した。バッチサイズは、それぞれ6,250kgの4つのバッチに分けられ、2日間連続して処理された。
【0170】
[0211]各バッチを10分~30分間攪拌し、次にデカンターを使用してデンプンと繊維を液相(タンパク質溶液)から分離した。次に、酸性溶液を用いてタンパク質を溶液から沈殿させ、タンパク質沈殿物を液相から分離した。
【0171】
[0212]タンパク質固形物は、1:1.5~1:3の比率の水を使用して再分散された。洗浄されたタンパク質固形物は、デカンターを使用して液相から分離され、洗浄されたタンパク質固形物は、分散液を作るのに十分な量の水を使用して再分散された。分散液をアルカリ剤溶液ですべてのバッチでpH約7に中和し、均質化した。均質化された分散物を摂氏65度~摂氏75度で加熱し、噴霧乾燥して粉末を形成した。粉末は約2mmのメッシュサイズを使用してふるいにかけられた。
【0172】
[0213]表6は、ヒヨコマメタンパク質組成の分析結果を示す。分析結果を取得するための実験は2回実行された(すなわち、最初の結果と2番目の結果)。
表6
【実施例0173】
[0214]実施例4:ヒヨコマメタンパク質製品の生産
[0215]65ポンドのヒヨコマメ粉が、攪拌タンク内で、華氏110度~華氏130度、アルカリ剤でpH7.5~9.0へと、粉と水の比率が1:1~1:10の比率で10~40分間水と混合され、スラリーが作成された。次に、スラリーを5~10ポンド/分の供給速度で遠心分離機に供給して、不溶性デンプン繊維を生成物(固体)とタンパク質抽出物(液体)に分離した。固体部分の一部を水で再水和し、噴霧乾燥した。次に、液体抽出物を、華氏110度~華氏130度の攪拌タンクで、pHが2.5~4.5になるまで酸を加えて沈殿させた。混合物を10分~30分保持し、その後遠心分離機に供給した。副産物の糖液(ホエイ)をサンプリングし、ドレンに廃棄した。タンパク質カード固形物を水で再水和し、攪拌した後、遠心分離機を使用して分離した。洗浄された液体副産物をサンプリングして処分した。2番目のタンパク質カード固形分は変更して、華氏100度~華氏115度の水で固形分レベルを8%~12%に調整し、アルカリ剤でpHを5.5~7.5に調整し、中和されたスラリーを生成した。中和されたスラリーを酵素で処理し、攪拌し、均質化した。均質化されたスラリーを華氏150度~華氏175度の温度に曝し、2つの部分に分けた。次に、最初の部分を噴霧乾燥して、ヒヨコマメタンパク質製品を生産した。
【0174】
[0216]2番目の部分は一晩冷やされ、プロテインドリンクの開発にそのまま使用された。
【0175】
[0217]上記の試行の1つでは、同じプロセス条件に従って、ただし酵素反応段階を用いずに、加水分解されていないヒヨコマメタンパク質製品が生成された。
【0176】
[0218]低脂肪のヒヨコマメタンパク質製品の製造:
[0219]低脂肪のヒヨコマメタンパク質製品を製造するために追加の試行が行われた。このプロセスでは、上記の3回の繰り返し試行で生成されたタンパク質抽出物が、脂肪分が豊富なクリーム部分を分離するためにセパレーターに送られた。セパレーターは、脂肪分が豊富な画分(ヒヨコマメクリーム)を脂肪減少抽出物から分離した。ヒヨコマメクリームを分析のために収集し、次に脂肪減少抽出物を沈殿させ、洗浄し、酵素なしで上記のヒヨコマメタンパク質製品の製造例と同じ条件下で加熱した。
【実施例0177】
[0220]実施例5:豆類からのタンパク質抽出
[0221]記載の方法はタンパク質の湿式抽出法に基づいており、良好なタンパク質回収、好ましいタンパク質特性、およびコスト効率の高いプロセスを可能にする市販の抽出方法が可能な湿式抽出方法の特定の逸脱と変更に関する。
【0178】
[0222]プロセスの説明:食品原料業界で一般的に使用される湿式抽出プロセスには、通常、豆の種子からの粉(豆粉)を原料として使用し、その粉を高温でpH値を上げてタンパク質の溶解度を高め、遠心分離機により不溶性物質を分離し、可溶性タンパク質を含む液体を酸性条件に曝して、タンパク質の溶解度を低下させ、液体部分からタンパク質カードを分離する工程を含む。
【0179】
[0223]そのような一般的なアプローチをヒヨコマメタンパク質に適用すると、タンパク質の収量が低くなり、マメ科植物から得られる他の市販のタンパク質と比較してプロセスが高価になってしまう。
【0180】
[0224]以下の実験において、使用する原料、プロセスパラメータ、酵素の導入、および断片化したpH抽出法に関する以下のパラメータにより、驚くべき結果が出た。例えば、全粒のヒヨコマメが対象プロセスで使用された。
【0181】
[0225]全粒のヒヨコマメを冷水に5~20時間浸し、その後にヒヨコマメと水の比率を1:5~1:10に保ちながら、pHを6.5~8.5に上げ、10~40分間温度を45~60℃に上げた。ヒヨコマメと水をコロイドミルに通して、粒子サイズを小さくした。次に、混合物を攪拌して、可溶性物質と非可溶性物質を十分に分離した。
【実施例0182】
[0226]実施例6:対象方法によって得られたヒヨコマメタンパク質製品の特徴
[0227]ヒヨコマメタンパク質製品は、Non-GMO全粒ヒヨコマメから生産された非アレルギー性で消化性の高い植物性タンパク質である。本発明のヒヨコマメタンパク質製品は、グルテンフリーのパスタおよび焼き菓子、栄養バー、アイスクリーム、代替乳製品、飲料および他の食品の製造における成分として使用することができる。以下の表7は、ヒヨコマメタンパク質製品の分析データを示す。
【0183】
[0228]
表7
【0184】
[0229]本実施例では、70%のタンパク質が回収された。
【0185】
[0230]ヒヨコマメタンパク質製品の賞味期限は、通常の乾燥した涼しい条件下で密封パッケージに保存された場合、製造日から12~18か月である。ヒヨコマメタンパク質製品は、ポリエチレンバッグに保存できる。
【実施例0186】
[0231]実施例7:フレーバー付きヒヨコマメベースのタンパク質飲料
[0232]ヒヨコマメタンパク質製品の試行からの低温殺菌されたタンパク質ペーストを、6.25%タンパク質に基づく3フレーバー、8Ozタンパク質飲料の開発におけるタンパク質ソースとして使用した。
【0187】
[0233]成分計算チャートと幅広いフレーバー、テキスチャライザー、およびその他の成分を、最初は実験規模の混合で使用して、プロテインドリンクの試作品を準備した。
【0188】
[0234]約2~4ポンドのプレミックスを、砂糖と必要分の水を華氏100度~華氏120度で混合し、安定剤(例えば、限定しないがカラギーナンなど)、ココア(例えば、ココア飲料)、および他のフレーバーを添加した。
【0189】
[0235]約7~9ポンドのヒヨコマメタンパク質ペーストを、華氏100度~華氏120度で、上記のプレミックスを徐々に加えながら、均一な混合物が生成されるまで(約10分)タンク内で混合した。混合された調合物は、ホモジナイザーを通して、インラインHEPAフィルタ付きフードを用いる8オンスボトルに充填された。
【0190】
[0236]ココア、バニラ、コーヒー風味のプロテインドリンクが適宜準備された。
【0191】
[0237]化学分析:
[0238]水分/乾燥固形物:上記プロセスから収集されたサンプルについて、CEMマイクロ波水分計を使用して水分/乾燥固形物レベルを分析した。
【0192】
[0239]タンパク質含有量:サンプルをケルダールタンパク質分析(タンパク質因子6.25%)に従って分析した。
【0193】
[0240]脂肪含有量:Mojonnier、酸加水分解法を使用してサンプルを分析し、乾燥ヒヨコマメタンパク質製品と原料の脂肪含有量を測定した。
【0194】
[0241]糖プロファイル:サンプルをスタキオースとラフィノースを含むHPLC糖分析によって分析した。
【0195】
[0242]栄養価:完全な栄養価分析がタンパク質飲料に用いられた。
【0196】
[0243]表8は、原料およびヒヨコマメタンパク質製品の分析で生成された各製品または副産物水分のタンパク質の組成を表す。
【0197】
[0244]
表8
【0198】
[0245]結論:ヒヨコマメタンパク質製品は可溶性であり、乳化能力が高い。したがって、外部の乳化剤や脂肪の添加の必要のない蛋白質および脂肪源としてプロテインドリンクに用いることができる。
【実施例0199】
[0246]実施例8:ヒヨコマメタンパク質製品の使用
[0247]ヒヨコマメタンパク質製品は、例えば限定されないが、シリアル、タンパク質強化飲料、パスタ生地、ピザおよびベーカリー製品、肉代用製品、および他のタンパク質ベースの製品を作るときの成分として使用できる。
【実施例0200】
[0248]実施例9:乳濁液調製のためのヒヨコマメタンパク質製品の使用
[0249]ヒヨコマメタンパク質製品は、デンプンを用いることなく、乳濁液(例えば、マヨネーズのような製品)の調製に使用された。驚くべきことに、得られた製品は、滑らかな質感を有する安定した強力な乳濁液を形成した。得られた製品は、4℃で5日間以上その風合いを維持した。エマルションの成分例を表9に示す。
【0201】
[0250]表9:卵を含まないマヨネーズ
【0202】
[0251]この乳濁液を生成するために、乾燥成分(砂糖、ヒヨコマメタンパク質、塩)を混合して水に加え、溶解するまで攪拌した。高速で攪拌しながら油を徐々に加えた。最後に、酢とレモンを加えた。
【0203】
[0252]マスタード、にんにくなどのフレーバーを加えてもよい。
【実施例0204】
[0253]実施例10:タンパク質含有量を増加させるリパーゼの使用
[0254]ヒヨコマメと水の混合物にリパーゼを導入することができる。プロセスにおいてリパーゼを使用すると、トリグリセリド形成のグリセリン骨格から脂肪酸を分離できるため、油とタンパク質の結合作用が低下し、抽出されるタンパク質の割合が高くなる。したがって、酸の沈殿の前に、リパーゼをこの混合物に添加し、撹拌しながら約30~50℃で約10~30分間インキュベートしてもよい。
【0205】
[0255]例えば、リノール酸を標的とするリパーゼを本方法で使用することができ、これはヒヨコマメの脂肪を加水分解する。ヒヨコマメの脂肪は、その後のアルカリ性および酸性の処理ステップで除去される。
【実施例0206】
[0256]実施例11:連続pH降下ステップ
[0257]対象の方法では、複数のpH降下ステップを用いることができる。従来の湿式タンパク質抽出法では、プロセスは、効果的な沈殿を実現するために溶解性が最も低いpH範囲に依拠しており、ヒヨコマメタンパク質用のpH範囲は3~6である。最初の遠心分離ステップの液体部分のpHを、摂氏35度~50度の温度で10分間~30分間、5に下げ、沈殿したタンパク質を遠心分離する。液体部分を再度酸で処理してpHを10~30分で4.5に下げ、沈殿したタンパク質を遠心分離する。液体部分を3度目に酸で処理して、10~30分間でpHを4に下げ、沈殿したタンパク質を遠心分離する。3回処理されたpH範囲から固形部分を回収し、これらの画分に水を加え、pHを中和してから、低温殺菌、場合によっては均質化、噴霧乾燥などのさらなる処理を行う。
【実施例0207】
[0258]実施例12:大豆タンパク質およびエンドウマメタンパク質と比較したヒヨコマメタンパク質製品
[0259]本発明のヒヨコマメタンパク質製品ならびに比較対象の大豆タンパク質およびエンドウマメタンパク質製品の実施形態について試験を行い、以下の表10に詳述される方法に従って、乳化活性、乳化安定性、水結合性および油結合性を評価した。
【0208】
[0260]表10:
【0209】
[0261]評価の結果を以下の表11に示す。
[0262]表11:
【実施例0210】
[0263]実施例13:乳化食品の比較
[0264]以下の実施例では、本発明によるヒヨコマメタンパク質製品を製品中の唯一の乳化剤として使用して、乳化食品を製造した。比較乳化食品中の乳化剤の量を評価するために、比較乳化食品も分析した。結果を以下の表12に示す。
【0211】
[0265]表12:
【0212】
[0266]本発明の実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品を有する乳化食品は、比較の乳化食品と比較して視覚的に同様の乳化安定性を示した。表12に示すように、本発明の実施形態によるヒヨコマメタンパク質製品を有する乳化食品は、比較の乳化食品と比較して、同様の乳化安定性を得るために必要な乳化剤が少ない。
【実施例0213】
[0267]実施例14:ヒヨコマメタンパク質製品の泡安定性
[0268]十分な量のヒヨコマメタンパク質製品を水に加えて、溶液の総重量を基準として5重量%、10重量%、および20重量%の溶液を形成した。
【0214】
[0269]各溶液をミキサーとワイヤ泡立て器を使用して15分間混合し、得られた泡の体積を測定した。20重量%の溶液では泡の体積が増加せず、10重量%の溶液では泡の体積が200%増加し、5%の溶液では泡の体積が300%増加した。10重量%溶液での泡は安定していたが、5%溶液での泡は30分後に崩壊した。
【0215】
[0270]さらなる泡の試験を、さまざまなpHレベルの10重量%溶液を用いて行った。酸とアルカリ剤を使用して10重量%溶液のpHを調整し、pH4、5、6、7、8、9または10を得た。各溶液をミキサーとワイヤ泡立て器を使用して15分間混合し、得られた泡の体積を測定した。泡試験の結果を以下の表13に示す:
【0216】
[0271]このように、pH9および10で最も高い泡体積の増加が得られた。泡はまた、長期にわたって良好な安定性を示した。
【0217】
[0272]さらなる泡の試験を、さまざまな温度の10重量%溶液を使用して行った。10重量%溶液の温度は、摂氏50度、摂氏60度、摂氏70度および摂氏80度に調整された。各溶液を、ミキサーおよびワイヤ泡立て器を使用して高温で15分間混合し、得られた泡の体積を測定した。泡試験の結果を以下の表14に示す:
【0218】
[0273]このように、摂氏70度の温度で最も高い泡体積の増加が得られた。泡はまた、長期にわたって良好な安定性を示した。
【0219】
[0274]さらなる泡の試験を、粉末砂糖または砂糖をさまざまな濃度で含む10重量%溶液を用いて行った。所定量の糖を10重量%溶液にpH7で添加し、次にミキサーおよびワイヤ泡立て器を使用して15分間混合しながら摂氏70度に加熱した。得られた泡の体積を測定した。泡試験の結果を以下の表15に示す:
【0220】
[0275]さらなる試験を、0.5重量%の粉砂糖を含む10重量%溶液を使用して実施した。0.5重量%の粉砂糖を含む10重量%の溶液を、混合時間を変えながらミキサーとワイヤ泡立て器を使用して混合しながら、摂氏70度に加熱した。得られた泡の体積を測定した。泡試験の結果を以下の表16に示す:
【0221】
[0276]経時的な泡の安定性を評価するために、さまざまな量と種類の砂糖を含む10重量%溶液を使用して、さらなる試験を実施した。砂糖の量と種類を変えた10重量%溶液を、ミキサーとワイヤ泡立て器を使用して15分間混合した。得られた泡の体積を、混合が完了した後の様々な時点で測定した。泡試験の結果を以下の表17に示す:
【0222】
[0277]最も高い泡の体積と安定性を示す変数を以下の表18に示す:
【0223】
[0278]本明細書で言及されているすべての公報、特許、および特許出願は、個々の公報、特許、または特許出願が参照により本明細書に組み込まれることが具体的かつ個別に示されている場合と同程度に、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。さらに、本出願における参考文献の引用または特定は、そのような参考文献が本発明の先行技術として利用可能であることの承認と解釈されるべきではない。用いられている限りにおいて章の見出しは、必ずしも限定と解釈されるべきではない。
【0224】
[0279]本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は単なる例示であり、限定的ではなく、多くの変更が当業者には明らかであることが理解される。

図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2022-12-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒヨコマメ粉からタンパク質を抽出する方法において、当該方法が:
a)ヒヨコマメ粉と水を40~60℃の温度で10~60分間混合して、加熱したヒヨコマメ混合物を生成するステップと;
b)加熱した前記ヒヨコマメ混合物にpH7.5以上のアルカリ剤を加えて、塩基性のヒヨコマメ混合物を生成するステップと;
c)前記塩基性のヒヨコマメの混合物から不溶性デンプンの一部を分離して、加工ヒヨコマメ混合物を作るステップと;
d)ヒヨコマメ混合物に水を加えて水性ヒヨコマメ混合物を作製し、当該水性ヒヨコマメ混合物を遠心分離して加工ヒヨコマメ混合物を作るステップと;
e)加工ヒヨコマメ混合物のpHをpH3.5~5.5に調整して酸性のヒヨコマメ混合物を作るステップと;
f)前記酸性のヒヨコマメ混合物を遠心分離して、ホエイ製品とタンパク質製品を得るステップと;
g)前記タンパク質製品のpHを中和するステップと;
h)前記タンパク質製品を水分含有量2~7%に乾燥させて、ヒヨコマメタンパク質製品を生成するステップと;を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
ヒヨコマメタンパク質製品を調製する方法において:
皮つきまたは皮なしのヒヨコマメ粉を得るステップと;
前記ヒヨコマメ粉を水と40~60°Cで混合して、最大6時間加熱したヒヨコマメ混合物を生成するステップと;
前記加熱したヒヨコマメ混合物にpH7.5以上のアルカリ剤を加えて、塩基性のヒヨコマメの混合物を作るステップと;
前記塩基性のヒヨコマメ混合物から不溶性デンプンの一部を分離して、タンパク質が豊富な加工ヒヨコマメ混合物を作るステップと;
前記加工ヒヨコマメの混合物のpHを3.5~5.5のpHに調整して、酸性のヒヨコマメ混合物を作るステップと;
前記酸性のヒヨコマメ混合物を遠心分離して、ホエイ製品とタンパク質製品を得るステップと;
前記タンパク質製品のpHを6.5~7.5に調整するステップと;
前記タンパク質製品を乾燥させるステップと;を含むことを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法において、
皮つきまたは皮なしのヒヨコマメ粉を得る前記ステップが、全粒のヒヨコマメを水中に最大24時間浸して、当該全粒のヒヨコマメを湿式粉砕してヒヨコマメ粉を生成することによって実行されることを特徴とする方法。
【請求項4】
マヨネーズ乳化食品において:
マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として、60重量%~80重量%の油と;
マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として、10重量%~30重量%の水と;から構成され、
マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として、1重量%~5重量%のヒヨコマメタンパク質製品と;から構成され、
前記油と水は乳濁液を形成し、
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、当該ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として、少なくとも60重量%のタンパク質を含み、
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、乳化剤、酢、塩、レモン濃縮液、または砂糖であることを特徴とするマヨネーズ乳化食品。
【請求項5】
請求項4に記載のマヨネーズ乳化食品において、
前記油が、前記マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として、70重量%であることを特徴とするマヨネーズ乳化食品。
【請求項6】
請求項4に記載のマヨネーズ乳化食品において、
前記水が、前記マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として、20重量%であることを特徴とするマヨネーズ乳化食品。
【請求項7】
請求項4に記載のマヨネーズ乳化食品において、
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、前記マヨネーズ乳化食品の総重量を基準として、1重量%~3重量%であることを特徴とするマヨネーズ乳化食品。
【請求項8】
請求項4に記載のマヨネーズ乳化食品において、
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、当該ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として、65重量%~90重量%のタンパク質を含むことを特徴とするマヨネーズ乳化食品。
【請求項9】
アイスクリーム乳化食品において:
アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として、4重量%~30重量%の脂肪と;
アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として、35重量%~80重量%の水と;
アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として、0.05重量%~10重量%のヒヨコマメタンパク質製品と;から構成され、
前記脂肪と前記水は乳濁液を形成し、
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、当該ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として、少なくとも60重量%のタンパク質を含み、
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、乳化剤、砂糖、蜂蜜またはシロップであることを特徴とするアイスクリーム乳化食品。
【請求項10】
請求項9に記載のアイスクリーム乳化食品において、
前記脂肪が、前記アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として、10重量%~20重量%であることを特徴とするアイスクリーム乳化食品。
【請求項11】
請求項9に記載のアイスクリーム乳化食品において、
前記水が、前記アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として、45重量%~60重量%であることを特徴とするアイスクリーム乳化食品。
【請求項12】
請求項9に記載のアイスクリーム乳化食品において、
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、前記アイスクリーム乳化食品の総重量を基準として、1重量%~3重量%であることを特徴とするアイスクリーム乳化食品。
【請求項13】
請求項9に記載のアイスクリーム乳化食品において、
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、当該ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として、65重量%~90重量%のタンパク質を含むことを特徴とするアイスクリーム乳化食品。
【請求項14】
乳化食品において:
水と;
油または脂肪のうちの少なくとも1つと;
乳化食品の総重量を基準として、1重量%~12重量%のヒヨコマメタンパク質製品と;から構成され、
前記油または脂肪のうちの少なくとも1つと水とは、乳濁液を形成し、
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、当該ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として、少なくとも60重量%のタンパク質を含み、
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、乳化剤であり、
前記乳化食品が、サラダドレッシング、ディップ、クリーマー、アイスクリーム、マヨネーズ、およびミルクのうちの少なくとも1つであることを特徴とする乳化食品。
【請求項15】
請求項14に記載の乳化食品において、
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、前記乳化食品の総重量を基準として、1重量%~10重量%であることを特徴とする乳化食品。
【請求項16】
請求項14に記載の乳化食品において、
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、前記乳化食品の総重量を基準として、1重量%~7重量%であることを特徴とする乳化食品。
【請求項17】
請求項14に記載の乳化食品において、
前記ヒヨコマメタンパク質製品が、当該ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として、65重量%~90重量%のタンパク質を含むことを特徴とする乳化食品。
【請求項18】
ヒヨコマメタンパク質製品において、
ヒヨコマメタンパク質製品の総重量を基準として、少なくとも60%のタンパク質と、
酸加水分解法によって特定された少なくとも15.9重量%の脂肪と、を含み、
前記ヒヨコマメタンパク質製品が粉の形態である、ヒヨコマメタンパク質製品。
【外国語明細書】