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特開2023-25118データ伝送方法、装置、ネットワーク側機器およびユーザ機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023025118
(43)【公開日】2023-02-21
(54)【発明の名称】データ伝送方法、装置、ネットワーク側機器およびユーザ機器
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/0413 20170101AFI20230214BHJP
   H04B 7/06 20060101ALI20230214BHJP
   H04W 72/044 20230101ALI20230214BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20230214BHJP
【FI】
H04B7/0413 100
H04B7/06 956
H04W72/044
H04W16/28
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022189030
(22)【出願日】2022-11-28
(62)【分割の表示】P 2019569744の分割
【原出願日】2018-05-30
(31)【優先権主張番号】201710456992.2
(32)【優先日】2017-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】陳 潤華
(72)【発明者】
【氏名】高 秋彬
(72)【発明者】
【氏名】タムラカール ラケシュ
(72)【発明者】
【氏名】李 輝
(72)【発明者】
【氏名】黄 秋萍
(72)【発明者】
【氏名】スー シン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】SRSリソースを介してSRSを送信することができ、SRSリソースを指示するSRIを特定することができ、SRSリソースでアップリンクデータ伝送を行うことができるデータ伝送方法、装置、ネットワーク側機器及びユーザ機器を提供する。
【解決手段】第1機器に応用されるデータ伝送方法において、K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第2機器に送信するステップと、第2機器からSRSリソース構成情報に基づいて送信されるSRS信号を受信するステップと、K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを特定するステップと、SRIを第2機器に送信するステップと、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1機器に応用されるデータ伝送方法において、
K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第2機器に送信するステップと、
前記第2機器から前記SRSリソース構成情報に基づいて送信されるSRS信号を受信するステップと、
前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを特定するステップと、
前記SRIを前記第2機器に送信するステップとを含む、データ伝送方法。
【請求項2】
アップリンクデータ伝送の層数を示し、前記第2機器のアップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを特定するステップと、
前記TRIを前記第2機器に送信するステップとをさらに含む、請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項3】
各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する、請求項2に記載のデータ伝送方法。
【請求項4】
各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する、請求項3に記載のデータ伝送方法。
【請求項5】
各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIマッピング識別子LSIによって指示され、
前記LSIを前記第2機器に送信するステップをさらに含む、請求項3に記載のデータ伝送方法。
【請求項6】
各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIによって指示される、請求項3に記載のデータ伝送方法。
【請求項7】
前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する、請求項6に記載のデータ伝送方法。
【請求項8】
前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する、請求項6に記載のデータ伝送方法。
【請求項9】
第2機器に応用されるデータ伝送方法において、
K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第1機器から受信するステップと、
前記SRSリソース構成情報に基づいて、SRS信号を前記第1機器に送信するステップと、
前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを前記第1機器から受信するステップと、
前記SRIに基づいてアップリンクデータ伝送を行うステップとを含む、データ伝送方法。
【請求項10】
アップリンクデータ伝送の層数を示し、アップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを前記第1機器から受信するステップと、
前記TRIを解析し、前記第1機器によって前記第2機器に対し特定したアップリンクデータ伝送の層数を取得するステップとをさらに含む、請求項9に記載のデータ伝送方法。
【請求項11】
各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する、請求項10に記載のデータ伝送方法。
【請求項12】
各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する、請求項11に記載のデータ伝送方法。
【請求項13】
各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIマッピング識別子LSIによって指示され、
前記第1機器から送信される前記LSIを受信するステップと、
前記LSIを解析し、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を取得するステップとをさらに含む、請求項11に記載のデータ伝送方法。
【請求項14】
各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIによって指示され、
前記SRIに基づいてアップリンクデータ伝送を行うステップは、
前記SRIを解析し、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を取得するステップと、
前記L個のSRSリソースを用いて、対応するアップリンクデータ伝送層をそれぞれ送信するステップとを含む、請求項11に記載のデータ伝送方法。
【請求項15】
前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する、請求項14に記載のデータ伝送方法。
【請求項16】
前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する、請求項14に記載のデータ伝送方法。
【請求項17】
第1機器に応用されるデータ伝送装置において、
K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第2機器に送信する第1送信モジュールと、
前記第2機器から前記SRSリソース構成情報に基づいて送信されるSRS信号を受信する第1受信モジュールと、
前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを特定する第1特定モジュールと、
前記SRIを前記第2機器に送信する第2送信モジュールとを含む、データ伝送装置。
【請求項18】
アップリンクデータ伝送の層数を示し、前記第2機器のアップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを特定する第2特定モジュールと、
前記TRIを前記第2機器に送信する第3送信モジュールとをさらに含む、請求項17に記載のデータ伝送装置。
【請求項19】
各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する、請求項18に記載のデータ伝送装置。
【請求項20】
各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する、請求項19に記載のデータ伝送装置。
【請求項21】
各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIマッピング識別子LSIによって指示され、
前記LSIを前記第2機器に送信する第4送信モジュールをさらに含む、請求項19に記載のデータ伝送装置。
【請求項22】
各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIによって指示される、請求項19に記載のデータ伝送装置。
【請求項23】
前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する、請求項22に記載のデータ伝送装置。
【請求項24】
前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する、請求項22に記載のデータ伝送装置。
【請求項25】
第2機器に応用されるデータ伝送装置において、
K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第1機器から受信する第2受信モジュールと、
前記SRSリソース構成情報に基づいて、SRS信号を前記第1機器に送信する第5送信モジュールと、
前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを前記第1機器から受信する第3受信モジュールと、
前記SRIに基づいてアップリンクデータ伝送を行うアップリンクデータ伝送モジュールとを含む、データ伝送装置。
【請求項26】
アップリンクデータ伝送の層数を示し、アップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを前記第1機器から受信する第4受信モジュールと、
前記TRIを解析し、前記第1機器によって前記第2機器に対し特定したアップリンクデータ伝送の層数を取得する第1処理モジュールとをさらに含む、請求項25に記載のデータ伝送装置。
【請求項27】
各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する、請求項26に記載のデータ伝送装置。
【請求項28】
各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する、請求項27に記載のデータ伝送装置。
【請求項29】
各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIマッピング識別子LSIによって指示され、
前記第1機器から送信される前記LSIを受信する第5受信モジュールと、
前記LSIを解析し、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を取得する第2処理モジュールとをさらに含む、請求項27に記載のデータ伝送装置。
【請求項30】
各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIによって指示され、
前記アップリンクデータ伝送モジュールは、
前記SRIを解析し、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を取得する解析サブモジュールと、
前記L個のSRSリソースを用いて、対応するアップリンクデータ伝送層をそれぞれ送信する送信サブモジュールとを含む、請求項27に記載のデータ伝送装置。
【請求項31】
前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する、請求項30に記載のデータ伝送装置。
【請求項32】
前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する、請求項30に記載のデータ伝送装置。
【請求項33】
メモリと、トランシーバと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含むネットワーク側機器において、
前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、
K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を前記トランシーバによって第2機器に送信するステップと、
前記第2機器から前記SRSリソース構成情報に基づいて送信されるSRS信号を受信するステップと、
前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを特定するステップと、
前記SRIを前記第2機器に送信するステップとを実現する、ネットワーク側機器。
【請求項34】
メモリと、トランシーバと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含むユーザ機器において、
前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、
K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第1機器から前記トランシーバによって受信するステップと、
前記SRSリソース構成情報に基づいて、SRS信号を前記第1機器に送信するステップと、
前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを前記第1機器から受信するステップと、
前記SRIに基づいてアップリンクデータ伝送を行うステップとを実現する、ユーザ機器。
【請求項35】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
当該プログラムがプロセッサによって実行されると、
K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第2機器に送信するステップと、
前記第2機器から前記SRSリソース構成情報に基づいて送信されるSRS信号を受信するステップと、
前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを特定するステップと、
前記SRIを前記第2機器に送信するステップとが実現される、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項36】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
当該プログラムがプロセッサによって実行されると、
K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第1機器から受信するステップと、
前記SRSリソース構成情報に基づいて、SRS信号を前記第1機器に送信するステップと、
前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを前記第1機器から受信するステップと、
前記SRIに基づいてアップリンクデータ伝送を行うステップとが実現される、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2017年6月16日に中国特許庁に提出された中国特許出願201710456992.2の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に係り、特にデータ伝送方法、装置、ネットワーク側機器およびユーザ機器に係る。
【背景技術】
【0002】
ピークレートおよびシステムのスペクトル利用率の向上に対するMINO(Multiple-Input Multiple-Output)の重要な役割に鑑み、LTE(登録商標)(Long Term Evolution)/LTE-A(LTE-Advanced)などの無線アクセス技術標準は、いずれもMIMO+OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)技術を基に構築される。MIMO技術の性能ゲインは、マルチアンテナシステムによって取得可能な空間自由度に由来する。よって、MIMO技術の標準化の発展過程における最も重要な進化方向は、次元の拡張である。
【0003】
LTE Rel-8において、最多で4層のMIMO伝送がサポートされる。Rel-9において、MU-MIMO(Multi-User Multiple-Input Multiple-Output)技術の強化がポイントであり、TM(Transmission Mode)-8のMU-MIMO伝送では、最多で4つのダウンリンクデータ層がサポートされる。Rel-10において、8アンテナポートをサポートすることを導入してチャネル状態情報の空間解析度をさらに向上させ、SU-MIMO(Single-User MIMO)の伝送能力を最多8つのデータ層まで拡張させる。Rel-13とRel-14において、FD-MIMO技術の導入によって32ポートまでサポートし、全次元および垂直方向のビームフォーミングが実現される。
【0004】
MIMO技術の更なる向上のために、移動通信システムには大規模なアンテナ技術が導入される。基地局にとって、フルデジタル化の大規模なアンテナは、128/256/512ものアンテナユニットおよび128/256/512もの送受信ユニットを有し、各アンテナユニットが1つの送受信ユニットに接続される。128/256/512ものアンテナポートのパイロット信号の送信によって、端末は、チャネル状態情報を測定してフィードバックする。端末にとって、32/64ものアンテナユニットのアンテナアレイを構成してもよい。基地局と端末の両方のビームフォーミングによって、巨大なビームフォーミングゲインを取得し、経路損失による信号減衰を補う。特に高周波数帯域の通信において、たとえば30GHzの周波数点では、経路損失によって無線信号のカバレッジが大きく限定される。大規模なアンテナ技術によって、無線信号のカバレッジを実用可能な範囲内に拡大させることができる。
【0005】
ビームフォーミングは、アナログビームフォーミングとデジタルアナログ混合型ビームフォーミングによって実現可能である。アナログビームフォーミングとデジタルアナログ混合型ビームフォーミングのいずれも、送受信の両方のアナログビームフォーミング重み値を調整する必要がある。それによって、形成されるビームは、通信の相手側に向けられる。ダウンリンク伝送の場合、基地局側から送信されるビームフォーミング重み値と端末側で受信されるビームフォーミング重み値を調整する必要があるが、アップリンク伝送の場合、端末から送信されるビームフォーミング重み値と基地局側で受信されるビームフォーミング重み値を調整する必要がある。ビームフォーミングの重み値は、通常、訓練信号の送信によって取得される。ダウンリンク方向において、基地局がダウンリンクビーム訓練信号を送信し、端末がダウンリンクビーム訓練信号を測定して最適な基地局送信ビームを選択し、ビーム関連情報を基地局にフィードバックするとともに、対応する最適な受信ビームを選択してローカルに保存する。
【0006】
複数の送信アンテナが装備されるユーザ端末UEは、アップリンクビームフォーミングを実行可能である。しかし、UEが、TRP(Transmission Reference Point)によって指示されるアップリンクのサウンディング参照信号SRSリソースを受信する従来の方式では、具体的なアップリンクデータ伝送の実現プロセスの特定ができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の目的は、TRPの指示に基づいたアップリンクデータ伝送を実現するデータ伝送方法、装置、ネットワーク側機器およびユーザ機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、第1機器に応用されるデータ伝送方法を提供する。当該方法において、K個のSRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第2機器に送信するステップと、前記第2機器から前記SRSリソース構成情報に基づいて送信されるSRS信号を受信するステップと、前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを特定するステップと、前記SRIを前記第2機器に送信するステップとを含む。
【0009】
ここで、前記方法において、前記第2機器のアップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを特定するステップと、前記TRIを前記第2機器に送信するステップとをさらに含む。TRIがアップリンクデータ伝送の層数を示す。
【0010】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する。
【0011】
ここで、各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する。
【0012】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIマッピング識別子LSIによって指示される。前記方法において、前記LSIを前記第2機器に送信するステップをさらに含む。
【0013】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIによって指示される。
【0014】
ここで、前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する。
【0015】
ここで、前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する。
【0016】
前記目的を達成するために、本開示の実施例は、第2機器に応用されるデータ伝送方法をさらに提供する。当該方法において、K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第1機器から受信するステップと、前記SRSリソース構成情報に基づいて、SRS信号を前記第1機器に送信するステップと、前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを前記第1機器から受信するステップと、前記SRIに基づいてアップリンクデータ伝送を行うステップとを含む。
【0017】
ここで、前記方法において、アップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを前記第1機器から受信するステップと、前記TRIを解析し、前記第1機器によって前記第2機器に対し特定したアップリンクデータ伝送の層数を取得するステップとをさらに含む。TRIは、アップリンクデータ伝送の層数を示す。
【0018】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する。
【0019】
ここで、各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する。
【0020】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIマッピング識別子LSIによって指示される。前記方法において、前記第1機器から送信される前記LSIを受信するステップと、前記LSIを解析し、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を取得するステップとをさらに含む。
【0021】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIによって指示される。前記SRIに基づいてアップリンクデータ伝送を行うステップは、前記SRIを解析し、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を取得するステップと、前記L個のSRSリソースを用いて、対応するアップリンクデータ伝送層をそれぞれ送信するステップとを含む。
【0022】
ここで、前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する。
【0023】
ここで、前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する。
【0024】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、第1機器に応用されるデータ伝送装置をさらに提供する。当該装置は、K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第2機器に送信する第1送信モジュールと、前記第2機器から前記SRSリソース構成情報に基づいて送信されるSRS信号を受信する第1受信モジュールと、前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを特定する第1特定モジュールと、前記SRIを前記第2機器に送信する第2送信モジュールとを含む。
【0025】
ここで、前記装置は、前記第2機器のアップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを特定する第2特定モジュールと、前記TRIを前記第2機器に送信する第3送信モジュールとをさらに含む。TRIは、アップリンクデータ伝送の層数を示す。
【0026】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する。
【0027】
ここで、各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する。
【0028】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIマッピング識別子LSIによって指示される。前記装置は、前記LSIを前記第2機器に送信する第4送信モジュールをさらに含む。
【0029】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIによって指示される。
【0030】
ここで、前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する。
【0031】
ここで、前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する。
【0032】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、第2機器に応用されるデータ伝送装置をさらに提供する。当該装置は、K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第1機器から受信する第2受信モジュールと、前記SRSリソース構成情報に基づいて、SRS信号を前記第1機器に送信する第5送信モジュールと、前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを前記第1機器から受信する第3受信モジュールと、前記SRIに基づいてアップリンクデータ伝送を行うアップリンクデータ伝送モジュールとを含む。
【0033】
ここで、前記装置は、アップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを前記第1機器から受信する第4受信モジュールと、前記TRIを解析し、前記第1機器によって前記第2機器に対し特定したアップリンクデータ伝送の層数を取得する第1処理モジュールとをさらに含む。TRIは、アップリンクデータ伝送の層数を示す。
【0034】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する。
【0035】
ここで、各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する。
【0036】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIマッピング識別子LSIによって指示される。前記装置は、前記第1機器から送信される前記LSIを受信する第5受信モジュールと、前記LSIを解析し、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を取得する第2処理モジュールとをさらに含む。
【0037】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIによって指示される。
前記アップリンクデータ伝送モジュールは、前記SRIを解析し、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を取得する解析サブモジュールと、前記L個のSRSリソースを用いて、対応するアップリンクデータ伝送層をそれぞれ送信する送信サブモジュールとを含む。
【0038】
ここで、前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する。
【0039】
ここで、前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する。
【0040】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、メモリと、トランシーバと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含むネットワーク側機器をさらに提供する。前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を前記トランシーバによって第2機器に送信するステップと、前記第2機器から前記SRSリソース構成情報に基づいて送信されるSRS信号を受信するステップと、前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを特定するステップと、前記SRIを前記第2機器に送信するステップとを実現する。
【0041】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、メモリと、トランシーバと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含むユーザ機器をさらに提供する。前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第1機器から前記トランシーバによって受信するステップと、前記SRSリソース構成情報に基づいて、SRS信号を前記第1機器に送信するステップと、前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを前記第1機器から受信するステップと、前記SRIに基づいてアップリンクデータ伝送を行うステップとを実現する。
【0042】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。当該プログラムがプロセッサによって実行されると、K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第2機器に送信するステップと、前記第2機器から前記SRSリソース構成情報に基づいて送信されるSRS信号を受信するステップと、前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを特定するステップと、前記SRIを前記第2機器に送信するステップとが実現される。
【0043】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。当該プログラムがプロセッサによって実行されると、K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第1機器から受信するステップと、前記SRSリソース構成情報に基づいて、SRS信号を前記第1機器に送信するステップと、前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを前記第1機器から受信するステップと、前記SRIに基づいてアップリンクデータ伝送を行うステップとが実現される。
【発明の効果】
【0044】
本開示の実施例のデータ伝送方法において、まず、第2機器に対し設定したSRSリソース構成情報であって、K個のSRSリソースを指示するSRSリソース構成情報を第2機器に送信する。第2機器は、当該SRSリソース構成情報を受信すると、当該SRSリソース構成情報に基づいて、K個のSRSリソースを介してSRSを送信することができる。第1機器は、当該第2機器から送信されるSRSを受信した後に、さらにK個のSRSリソースのうちのL個のSRSリソースを好適に選択し、当該L個のSRSリソースを指示するSRIを特定することができる。それから、当該第1機器は、当該SRIを当該第2機器に送信することにより、当該第2機器に対しそのアップリンクデータ伝送のSRSリソースを通知する。このように、当該第2機器は、当該SRIを受信すると、好適に選択されたL個のSRSリソースでアップリンクデータ伝送を行うことができる。よって、従来の方式では具体的なアップリンクデータ伝送実現プロセスが特定できないという問題を解決する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】本開示の実施例における第1機器に応用されるデータ伝送方法のフローチャートである。
図2】本開示の実施例における第2機器に応用されるデータ伝送方法のフローチャートである。
図3図1に示す方法の装置の構造図である。
図4図2に示す方法の装置の構造図である。
図5】本開示の実施例におけるネットワーク側機器の構造図である。
図6】本開示の実施例におけるユーザ機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
本開示の解決しようとする技術課題、技術手段および利点をより明確にするために、以下、図面および具体的な実施例を通じて詳細に記載する。
【0047】
本開示は、UEが具体的なアップリンクデータ伝送実現プロセスが特定できないという従来の問題に対し、初期設定のSRSリソースのうち、好適に選択されたSRSリソースを使用するようにUEに指示することによって、アップリンクデータ伝送を実現するデータ伝送方法を提供する。
【0048】
図1に示すように、本開示の実施例の第1機器に応用されるデータ伝送方法は、K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第2機器に送信するステップ101と、前記第2機器から前記SRSリソース構成情報に基づいて送信されるSRS信号を受信するステップ102と、前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを特定するステップ103と、前記SRIを前記第2機器に送信するステップ104とを含む。
【0049】
以上のステップによって、第1機器は、TRPとして、まず、第2機器に対し設定したSRSリソース構成情報であって、K個のSRSリソースを指示するSRSリソース構成情報を第2機器に送信する。第2機器は、当該SRSリソース構成情報を受信すると、当該SRSリソース構成情報に基づいて、K個のSRSリソースを介してSRSを送信することができる。第1機器は、当該第2機器から送信されるSRSを受信した後に、さらにK個のSRSリソースのうちのL個のSRSリソースを好適に選択し、当該L個のSRSリソースを指示するSRIを特定することができる。それから、当該第1機器は、当該SRIを当該第2機器に送信することにより、当該第2機器に対しそのアップリンクデータ伝送のSRSリソースを通知する。このように、当該第2機器は、当該SRIを受信すると、好適に選択されたL個のSRSリソースでアップリンクデータ伝送を行うことができる。よって、従来の方式では具体的なアップリンクデータ伝送実現プロセスが特定できないという問題を解決する。
【0050】
ここで、ステップ103において、当該第1機器は、K個のSRSリソースの信号品質に対する測定に基づいて、L(1≦L≦K)個のSRSリソースを選択し、SRIを特定する。具体的に、当該第1機器は、システムの所定方式に基づいてL個のSRSリソースを選択し、例えば受信品質が最も高いL個のSRSリソース(目標SRSリソース)を選択し、Lが1以上であることが好ましい。ここで、当該第1機器によって特定されるSRI値は、L個を含み、各SRI値が1つの目標SRSリソースに対応する。
【0051】
当該実施例において、SRIは、ダウンリンク制御情報DCIによって送信される。当該SRIの数が変数であることを考慮すると、DCI有効負荷は、可変であり、または、SRIの最大数によって決められる一定値である。DCIで指示されるSRI値の実際数は、SRI値の最大数以下である。DCIフィールドのうちの一部のSRI値は、(未指定であれば)保留可能である。別の可能性として、DCIのうちのSRI識別子は、一定のSビットの情報フィールドであり、Sビットの情報フィールドの各状態は、SRSリソース群に関連付けられるようにハイレイヤシグナリングによって設定される。S=2の場合、Sビットの情報フィールドの各状態とSRSリソースの関連テーブルは、下記表1のように示される。
【0052】
【表1】
【0053】
表1によると、第2機器は、DCIを受信してSRI識別子が「1」であると解析すると、第1機器が当該第2機器に対し好適に選択した目標SRSリソースが「SRSリソース0,SRSリソース1」であると分かる。
【0054】
なお、第2機器は、アップリンクデータ伝送を行う際に、当該SRIを受信して第1機器によって特定される目標SRSリソースを把握するほか、アップリンクデータ伝送の層数を把握する必要もある。アップリンクデータ伝送の層数がシステムで予め定義されていない場合、第2機器は、そのアップリンクデータ伝送の層数を特定することができず、アップリンクデータ伝送を完成することができない。よって、上記実施例を基に、本開示の実施例のデータ伝送方法は、前記第2機器のアップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを特定するステップと、前記TRIを前記第2機器に送信するステップとをさらに含む。前記TRIは、アップリンクデータ伝送の層数を示す。
【0055】
ここで、第1機器は、当該第2機器のアップリンクデータ伝送に対応するTRIを特定し、TRIを当該第2機器に送信する。それによって、第2機器は、アップリンクデータ伝送の層数がシステムで予め定義されていない場合、第1機器によって特定されるアップリンクデータ伝送の層数を特定し、最終的なアップリンクデータ伝送を完成することができる。ここで、当該TRIは、SRIとともに当該第2機器に送信され、または、両者が別々に送信される。
【0056】
また、第2機器によるアップリンクデータ伝送の完成を明確に指示するために、当該実施例において、各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する。
【0057】
このように、第2機器は、当該対応関係に基づいて、SRIで指示されるSRSリソースによって、対応するアップリンクデータ伝送層を伝送することができる。
【0058】
具体的に、各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する。
【0059】
このように、第2機器は、好適に選択された目標SRSリソースに対応するアップリンクビームフォーミング行列から、目標SRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとアップリンクデータ伝送層との対応によって、各アップリンクデータ伝送層のアップリンクビームフォーミング行列を明確に把握することができる。アップリンクデータ伝送において、L個のSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列によって、対応するアップリンクデータ伝送層を伝送する。
【0060】
また、各アップリンクデータ伝送層で用いられるアンテナパネルは、当該アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアンテナパネルとは一致する。第2機器は、好適に選択された目標SRSリソースに対応するアンテナパネルから、目標SRSリソースとアップリンクデータ伝送層との対応によって、各アップリンクデータ伝送層のアンテナパネルを明確に把握することができる。アップリンクデータ伝送において、L個のSRSリソースのアンテナパネルによって、対応するアップリンクデータ伝送層を伝送する。
【0061】
選択可能に、当該実施例において、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIマッピング識別子LSIによって指示される。前記方法において、前記LSIを前記第2機器に送信するステップをさらに含む。
【0062】
ここで、専用のLSIによって、各アップリンクデータ伝送層とL個のSRSリソースとの対応関係を指示し、当該LSIを第2機器に送信することによって当該第2機器に通知し、第2機器によってアップリンクデータ伝送を実現する。
【0063】
なお、当該LSIで指示される各アップリンクデータ伝送層と目標SRSリソースとの対応関係は、各アップリンクデータ伝送層の指示であり、または、各コードワードの指示である。ここで、各コードワードは、チャネル符号化モジュールによって生成され、後に所定ルールに基づいて少なくとも1つのアップリンクデータ伝送層に分けられる。
【0064】
ケース1:LSIは、各アップリンクデータ伝送層の指示である。例えば、LSIは、R個の変数の系列であり、Rがアップリンクデータ伝送の層数を示す。当該R個の変数のうちの各値は、L個のSRI値のうちの1つを示す。例として、仮にTRPがrank=2(R=2)のデータ伝送をスケジューリングする。よって、LSIは、R=2であり、すなわち2つの変数の系列であり、例えば[1 2]である。1つ目の変数は、第1SRIで指示されるSRSリソースのアンテナパネルおよび/またはアップリンクビームフォーミング行列で層-1を伝送し、第2SRIで指示されるSRSリソースのアンテナパネルおよび/またはアップリンクビームフォーミング行列で層-2を伝送することを示す。これは、第1SRIで指示されるSRSを送信するための同一アンテナパネルから第1アップリンクデータ伝送層を送信し、第2SRIで指示されるSRSを伝送するための同一アンテナパネルから第2アップリンクデータ伝送層を送信することを第2機器に暗に知らせる。
【0065】
ケース2:LSIは、各コードワードの指示である。例えば、LSIは、C個の変数の系列であり、Cがアップリンクデータ伝送のコードワード数である。当該C個の変数のそれぞれは、L個のSRI値のうちの1つを示す。例として、仮にTRPがrank=6(R=6)のデータ伝送をスケジューリングする。6個のアップリンクデータ伝送層が2つのコードワードに属し、すなわちC=2であり、2つのコードワードが6層にマッピングされ、各コードワードが3層にマッピングされる。よって、LSIは、C=2であり、すなわち2つの変数の系列であり、例えば[1 2]である。1つ目の変数は、第1SRIで指示されるSRSリソースのアンテナパネルおよび/またはアップリンクビームフォーミング行列で1つ目のコードワードのすべての層を伝送し、第2SRIで指示されるSRSリソースのアンテナパネルおよび/またはアップリンクビームフォーミング行列で2つ目のコードワードのすべての層を伝送することを示す。これは、第1SRIで指示されるSRSを送信するための同一アンテナパネルから、1つ目のコードワードからマッピングされるすべてのアップリンクデータ伝送層を送信し、第2SRIで指示されるSRSを伝送するための同一アンテナパネルから、2つ目のコードワードからマッピングされるすべてのアップリンクデータ伝送層を送信することを第2機器に暗に知らせる。
【0066】
選択可能に、当該実施例において、各アップリンクデータ伝送層と前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIによって指示される。
【0067】
ここで、新規の識別子を追加する必要がなく、SRIによって、各アップリンクデータ伝送層とL個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係も指示するため、情報の伝送を減少し、リソース利用率を向上させる。
【0068】
SRIによって、各アップリンクデータ伝送層とL個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を指示する場合、具体的に、前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する。
【0069】
上記のLSIによる指示の具体的な実現に類似し、ケース3において、SRIで指示されるSRSリソースの数Lとアップリンクデータ伝送の層数とは一致する場合、仮にTRPがrank=2のデータ伝送をスケジューリングする。この場合、SRIで指示されるSRSリソースの数Lが2であり、第1SRIで指示されるSRSリソースのアンテナパネルおよび/またはアップリンクビームフォーミング行列で層-1を伝送し、第2SRIで指示されるSRSリソースのアンテナパネルおよび/またはアップリンクビームフォーミング行列で層-2を伝送する。これは、第1SRIで指示されるSRSを送信するための同一アンテナパネルから第1アップリンクデータ伝送層を送信し、第2SRIで指示されるSRSを伝送するための同一アンテナパネルから第2アップリンクデータ伝送層を送信することを第2機器に暗に知らせる。
【0070】
ケース4:当該SRIで指示されるSRSリソースの数Lとコードワード数とは一致する場合、仮にTRPがrank=6のデータ伝送をスケジューリングする。6個のアップリンクデータ伝送層が2つのコードワードに属し、コードワード数Dが2であり、2つのコードワードが6層にマッピングされ、各コードワードが3層にマッピングされる。よって、SRIで指示されるSRSリソースの数Lが2であり、例えば[1 2]である。1つ目の変数は、第1SRIで指示されるSRSリソースのアンテナパネルおよび/またはアップリンクビームフォーミング行列で1つ目のコードワードのすべての層を伝送し、第2SRIで指示されるSRSリソースのアンテナパネルおよび/またはアップリンクビームフォーミング行列で2つ目のコードワードのすべての層を伝送することを示す。これは、第1SRIで指示されるSRSを送信するための同一アンテナパネルから、1つ目のコードワードからマッピングされるすべてのアップリンクデータ伝送層を送信し、第2SRIで指示されるSRSを伝送するための同一アンテナパネルから、2つ目のコードワードからマッピングされるすべてのアップリンクデータ伝送層を送信することを第2機器に暗に知らせる。
【0071】
また、SRIによってより明確に指示して特定することを達成するために、SRIで指示されるSRSリソースとアップリンクデータ伝送層との対応関係として、より具体的に、前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは対応関係が存在する。
【0072】
ここで、k=1の場合、SRIで指示される1つ目のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の1つ目の層または1つ目のコードワードとは対応関係が存在する。すなわち、第2機器のアップリンクデータ伝送において、第1SRSリソース(1つ目のSRSリソース)によって、第1アップリンクデータ伝送層(アップリンクデータ伝送の1つ目の層)を伝送し、または、第1SRSリソース(1つ目のSRSリソース)によって、第1コードワード(1つ目のコードワード)のすべてのアップリンクデータ伝送層を伝送する。
【0073】
また、当該実施例において、第1機器は、セルラー基地局、マクロ基地局またはWIFIルータなどのネットワーク側機器であり、第2機器は、携帯電話、タブレットまたはパソコンなどのユーザ機器であり、ここでは枚挙しない。
【0074】
以上の記載をまとめると、本開示の実施例のデータ伝送方法において、まず、第2機器に対し設定したSRSリソース構成情報であって、K個のSRSリソースを指示するSRSリソース構成情報を第2機器に送信する。第2機器は、当該SRSリソース構成情報を受信すると、当該SRSリソース構成情報に基づいて、K個のSRSリソースを介してSRSを送信することができる。第1機器は、当該第2機器から送信されるSRS信号を受信した後に、SRS信号に基づいて、さらにK個のSRSリソースのうちのL個のSRSリソースを好適に選択し、当該L個のSRSリソースを指示するSRIを特定することができる。それから、当該第1機器は、当該SRIを当該第2機器に送信し、当該第2機器に対しそのアップリンクデータ伝送のSRSリソースを通知する。このように、当該第2機器は、当該SRIを受信すると、好適に選択されたL個のSRSリソースでアップリンクデータ伝送を完成することができる。よって、従来の方式では具体的なアップリンクデータ伝送実現プロセスが特定できないという問題を解決する。
【0075】
図2に示すように、本開示の実施例の第2機器に応用されるデータ伝送方法は、K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第1機器から受信するステップ201と、前記SRSリソース構成情報に基づいて、SRS信号を前記第1機器に送信するステップ202と、前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを前記第1機器から受信するステップ203と、前記SRIに基づいてアップリンクデータ伝送を行うステップ204とを含む。
【0076】
ステップ201~ステップ204によれば、第2機器は、まず、第1機器から第2機器に対し設定したSRSリソース構成情報であって、K個のSRSリソースを指示するSRSリソース構成情報を受信した後に、当該SRSリソース構成情報に基づいて、K個のSRSリソースを介してSRSを第1機器に送信する。よって、第1機器は、当該SRS信号を受信してから、さらにそのうちからL個のSRSリソースを好適に選択し、L個のSRSリソースを指示するSRIを特定して当該第2機器に送信する。当該第2機器は、当該SRIを受信すると、好適に選択されたL個のSRSリソースでアップリンクデータ伝送を完成することができる。よって、従来の方式では具体的なアップリンクデータ伝送実現プロセスが特定できないという問題を解決する。
【0077】
アップリンクデータ伝送の層数がシステムで予め定義されていない場合、第1機器から特定されて送信される伝送ランク識別子TRIに対応し、当該実施例の方法において、アップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを前記第1機器から受信するステップと、前記TRIを解析し、前記第1機器によって前記第2機器に対し特定したアップリンクデータ伝送の層数を取得するステップとをさらに含み、TRIは、アップリンクデータ伝送の層数を示す。
【0078】
ここで、第1機器から特定されて送信される当該第2機器のアップリンクデータ伝送に対応するTRIを受信することによって、第2機器は、アップリンクデータ伝送の層数がシステムで予め定義されていない場合、TRIを解析することによって、第1機器から特定されるアップリンクデータ伝送の層数を把握し、最終的なアップリンクデータ伝送を完成することができる。
【0079】
また、第2機器によるアップリンクデータ伝送の完成を明確に指示するために、当該実施例において、各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する。
【0080】
具体的に、各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する。
【0081】
選択可能に、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIマッピング識別子LSIによって指示される。前記方法において、前記第1機器から送信される前記LSIを受信するステップと、前記LSIを解析し、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を取得するステップとをさらに含む。
【0082】
ここで、第1機器から専用のLSIによって、各アップリンクデータ伝送層とL個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を指示する場合、第2機器は、当該LSIを受信して解析することによって、L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースと各アップリンクデータ伝送層の対応関係を取得し、アップリンクデータ伝送を実現する。ここで、上記実施例と同様に、当該LSIで指示される各アップリンクデータ伝送層と目標SRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、各アップリンクデータ伝送層の指示であり、または各コードワードの指示である。ここでは繰り返して記載しない。
【0083】
選択可能に、当該実施例において、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIによって指示される。前記ステップ204において、前記SRIを解析し、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を取得するステップと、前記L個のSRSリソースを用いて、対応するアップリンクデータ伝送層をそれぞれ送信するステップとを含む。
【0084】
ここで、新規の識別子の追加がないため、第1機器がSRIによって、L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースと各アップリンクデータ伝送層の対応関係も指示すると、第2機器は、SRIを解析することによって、L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースと各アップリンクデータ伝送層の対応関係を取得し、L個のSRSリソースを用いて、対応するアップリンクデータ伝送層をそれぞれ送信することができる。
【0085】
L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースと各アップリンクデータ伝送層の対応関係を、SRIによって指示する場合、具体的に、前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する。
【0086】
さらに、具体的に、前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する。
【0087】
当該実施例の方法において、まず、第1機器から第2機器に対し設定したSRSリソース構成情報であって、K個のSRSリソースを指示するSRSリソース構成情報を受信してから、当該SRSリソース構成情報に基づいて、K個のSRSリソースを介してSRSを第1機器に送信する。それによって、第1機器は、当該SRS信号を受信してから、さらにそのうちからL個のSRSリソースを好適に選択し、L個のSRSリソースを指示するSRIを特定して当該第2機器に送信する。当該第2機器は、当該SRIを受信すると、好適に選択されたL個のSRSリソースでアップリンクデータ伝送を完成することができる。よって、従来の方式では具体的なアップリンクデータ伝送実現プロセスが特定できないという問題を解決する。
【0088】
なお、当該実施例の第2機器に応用されるデータ伝送方法は、上記実施例の第1機器に応用されるデータ伝送方法とは連携するため、上記の第1機器に応用されるデータ伝送方法の実施例の実現方式が当該方法に適用し、同一の技術効果を奏することもできるため、ここでは繰り返して記載しない。
【0089】
図3に示すように、本開示の実施例の第1機器に応用されるデータ伝送装置は、K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第2機器に送信する第1送信モジュール301と、前記第2機器から前記SRSリソース構成情報に基づいて送信されるSRS信号を受信する第1受信モジュール302と、前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを特定する第1特定モジュール303と、前記SRIを前記第2機器に送信する第2送信モジュール304とを含む。
【0090】
ここで、前記装置は、前記第2機器のアップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを特定する第2特定モジュールと、前記TRIを前記第2機器に送信する第3送信モジュールとをさらに含む。前記TRIは、アップリンクデータ伝送の層数を示す。
【0091】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する。
【0092】
ここで、各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する。
【0093】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIマッピング識別子LSIによって指示される。前記装置は、前記LSIを前記第2機器に送信する第4送信モジュールをさらに含む。
【0094】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIによって指示される。
【0095】
ここで、前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する。
【0096】
ここで、前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する。
【0097】
本開示の実施例のデータ伝送装置は、まず、第2機器に対し設定したSRSリソース構成情報であって、K個のSRSリソースを指示するSRSリソース構成情報を第2機器に送信する。第2機器は、当該SRSリソース構成情報を受信すると、当該SRSリソース構成情報に基づいて、K個のSRSリソースを介してSRSを送信することができる。第1機器は、当該第2機器から送信されるSRS信号を受信してから、さらにL個のSRSリソースを好適に選択し、L個のSRSリソースを指示するSRIを特定することができる。それから、当該第1機器は、当該SRIを当該第2機器に送信し、当該第2機器に対しそのアップリンクデータ伝送のSRSリソースを通知する。このように、当該第2機器は、当該SRIを受信すると、好適に選択されたL個のSRSリソースでアップリンクデータ伝送を完成することができる。よって、従来の方式では具体的なアップリンクデータ伝送実現プロセスが特定できないという問題を解決する。
【0098】
なお、当該装置は、上記第1機器に応用されるデータ伝送方法を応用した装置であり、上記第1機器に応用されるデータ伝送方法の実施例の実現方式が当該装置に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。
【0099】
図4に示すように、本開示の実施例の第2機器に応用されるデータ伝送装置は、K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第1機器から受信する第2受信モジュール401と、前記SRSリソース構成情報に基づいて、SRS信号を前記第1機器に送信する第5送信モジュール402と、前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを前記第1機器から受信する第3受信モジュール403と、前記SRIに基づいてアップリンクデータ伝送を行うアップリンクデータ伝送モジュール404とを含む。
【0100】
ここで、前記装置は、アップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを前記第1機器から受信する第4受信モジュールと、前記TRIを解析し、前記第1機器によって前記第2機器に対し特定したアップリンクデータ伝送の層数を取得する第1処理モジュールとをさらに含む。前記TRIは、アップリンクデータ伝送の層数を示す。
【0101】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する。
【0102】
ここで、各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する。
【0103】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIマッピング識別子LSIによって指示される。前記装置は、前記第1機器から送信される前記LSIを受信する第5受信モジュールと、前記LSIを解析し、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を取得する第2処理モジュールとをさらに含む。
【0104】
ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIによって指示される。前記アップリンクデータ伝送モジュールは、前記SRIを解析し、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を取得する解析サブモジュールと、前記L個のSRSリソースを用いて、対応するアップリンクデータ伝送層をそれぞれ送信する送信サブモジュールとを含む。
【0105】
ここで、前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する。
【0106】
ここで、前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する。
【0107】
当該実施例の装置は、まず、第1機器から第2機器に対し設定したSRSリソース構成情報であって、K個のSRSリソースを指示するSRSリソース構成情報を受信してから、当該SRSリソース構成情報に基づいて、K個のSRSリソースを介してSRSを第1機器に送信する。それによって、第1機器は、当該SRS信号を受信してから、さらにL個のSRSリソースを好適に選択し、L個のSRSリソースを指示するSRIを特定して当該第2機器に送信する。当該第2機器は、当該SRIを受信すると、好適に選択されたL個のSRSリソースでアップリンクデータ伝送を完成することができる。よって、従来の方式では具体的なアップリンクデータ伝送実現プロセスが特定できないという問題を解決する。
【0108】
なお、当該装置は、上記第2機器に応用されるデータ伝送方法を応用した装置であり、上記データ伝送方法の実施例の実現方式が当該装置に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。
【0109】
本開示の別の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。当該プログラムがプロセッサによって実行されると、K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第2機器に送信するステップと、前記第2機器から前記SRSリソース構成情報に基づいて送信されるSRS信号を受信するステップと、前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを特定するステップと、前記SRIを前記第2機器に送信するステップとが実現される。
【0110】
選択可能に、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、前記第2機器のアップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを特定するステップと、前記TRIを前記第2機器に送信するステップとがさらに実現される。前記TRIは、アップリンクデータ伝送の層数を示す。
【0111】
選択可能に、各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する。
【0112】
選択可能に、各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する。
【0113】
選択可能に、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIマッピング識別子LSIによって指示される。当該プログラムがプロセッサによって実行されると、前記LSIを前記第2機器に送信するステップがさらに実現される。
【0114】
選択可能に、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIによって指示される。
【0115】
選択可能に、前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する。
【0116】
選択可能に、前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する。
【0117】
コンピュータ読み取り可能な媒体は、永久的媒体や非永久的媒体、リムーバブル媒体やノンリムーバブル媒体を含み、あらゆる方法や技術によって情報の記憶が実現される。情報は、コンピュータ読み取り可能な指令、データ構造、プログラムのモジュールまたはほかのデータである。コンピュータデバイスからアクセス可能な情報を記憶可能なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の例は、PRAM、SRAM、DRAM、ほかのタイプのRAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ記憶媒体またはほかの内部記憶技術、CD-ROM、DVDまたはほかの光学的記憶媒体、磁気カセット式磁気テープ、磁気ディスクまたはほかの磁気記憶デバイスまたはほかの非伝送媒体を含むが、それらに限られない。本明細書での規定に基づき、コンピュータ読み取り可能な媒体は、変調されたデータ信号や搬送波など、一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体(transitory media)を含まない。
【0118】
本開示の別の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。当該プログラムがプロセッサによって実行されると、K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第1機器から受信するステップと、前記SRSリソース構成情報に基づいて、SRS信号を前記第1機器に送信するステップと、前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを前記第1機器から受信するステップと、前記SRIに基づいてアップリンクデータ伝送を行うステップとが実現される。
【0119】
選択可能に、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、アップリンクデータ伝送の層数を示し、アップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを前記第1機器から受信するステップと、前記TRIを解析し、前記第1機器によって前記第2機器に対し特定したアップリンクデータ伝送の層数を取得するステップとがさらに実現される。
【0120】
選択可能に、各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する。
【0121】
選択可能に、各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する。
【0122】
選択可能に、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIマッピング識別子LSIによって指示される。当該プログラムがプロセッサによって実行されると、前記第1機器から送信される前記LSIを受信するステップと、前記LSIを解析し、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を取得するステップとがさらに実現される。
【0123】
選択可能に、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIによって指示される。当該プログラムがプロセッサによって実行されると、前記SRIを解析し、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を取得するステップと、前記L個のSRSリソースを用いて、対応するアップリンクデータ伝送層をそれぞれ送信するステップとがさらに実現される。
【0124】
選択可能に、前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する。
【0125】
選択可能に、前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する。
【0126】
コンピュータ読み取り可能な媒体は、永久的媒体や非永久的媒体、リムーバブル媒体やノンリムーバブル媒体を含み、あらゆる方法や技術によって情報の記憶が実現される。情報は、コンピュータ読み取り可能な指令、データ構造、プログラムのモジュールまたはほかのデータである。コンピュータデバイスからアクセス可能な情報を記憶可能なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の例は、PRAM、SRAM、DRAM、ほかのタイプのRAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ記憶媒体またはほかの内部記憶技術、CD-ROM、DVDまたはほかの光学的記憶媒体、磁気カセット式磁気テープ、磁気ディスクまたはほかの磁気記憶デバイスまたはほかの非伝送媒体を含むが、それらに限られない。本明細書での規定に基づき、コンピュータ読み取り可能な媒体は、変調されたデータ信号や搬送波など、一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体(transitory media)を含まない。
【0127】
図5に示すように、本開示の実施例は、メモリ520と、トランシーバ510と、プロセッサ500と、前記メモリ520に記憶されて前記プロセッサ500で実行可能なコンピュータプログラムを含むネットワーク側機器をさらに提供する。前記プロセッサ500が前記プログラムを実行すると、K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を前記トランシーバ510によって第2機器に送信するステップと、前記第2機器から前記SRSリソース構成情報に基づいて送信されるSRS信号を受信するステップと、前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを特定するステップと、前記SRIを前記第2機器に送信するステップとを実現する。
【0128】
トランシーバ510は、プロセッサ500による制御でデータを送受信する。
【0129】
選択可能に、プロセッサ500は、さらに、アップリンクデータ伝送の層数を示し、前記第2機器のアップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを特定するステップと、前記TRIを前記第2機器に送信するステップとを実現する。
【0130】
選択可能に、各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する。
【0131】
選択可能に、各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する。
【0132】
選択可能に、ここで、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIマッピング識別子LSIによって指示される。プロセッサ500は、さらに、前記LSIを前記第2機器に送信するステップをさらに実現する。
【0133】
選択可能に、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIによって指示される。
【0134】
選択可能に、前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する。
【0135】
選択可能に、前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する。
【0136】
ここで、図5において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ500をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ520をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースによりインタフェースが提供される。トランシーバ510は、複数の受信機および送信機など、複数の部品であってもよく、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。プロセッサ500は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ520は、プロセッサ500による操作実行に使用されるデータを記憶できる。
【0137】
図6に示すように、本開示の実施例は、メモリ620と、トランシーバ610と、プロセッサ600と、前記メモリ620に記憶されて前記プロセッサ600で実行可能なコンピュータプログラムを含むユーザ機器をさらに提供する。前記プロセッサ600が前記プログラムを実行すると、K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第1機器から前記トランシーバ610によって受信するステップと、前記SRSリソース構成情報に基づいて、SRS信号を前記第1機器に送信するステップと、前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを前記第1機器から受信するステップと、前記SRIに基づいてアップリンクデータ伝送を行うステップとを実現する。
【0138】
トランシーバ610は、プロセッサ600による制御でデータを送受信する。
【0139】
選択可能に、プロセッサ600は、さらに、アップリンクデータ伝送の層数を示し、アップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを前記第1機器から受信するステップと、前記TRIを解析し、前記第1機器によって前記第2機器に対し特定したアップリンクデータ伝送の層数を取得するステップとを実現する。
【0140】
選択可能に、各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する。
【0141】
選択可能に、各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する。
【0142】
選択可能に、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIマッピング識別子LSIによって指示される。プロセッサ600は、さらに、前記第1機器から送信される前記LSIを受信するステップと、前記LSIを解析し、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を取得するステップとを実現する。
【0143】
選択可能に、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係は、SRIによって指示される。プロセッサ600は、さらに、前記SRIを解析し、各アップリンクデータ伝送層と、前記L個のSRSリソースのうちの少なくとも1つのSRSリソースとの対応関係を取得するステップと、前記L個のSRSリソースを用いて、対応するアップリンクデータ伝送層をそれぞれ送信するステップとを実現する。
【0144】
選択可能に、前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する。
【0145】
選択可能に、前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する。
【0146】
ここで、図6において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ600をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ620をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースによりインタフェースが提供される。トランシーバ610は、複数の受信機および送信機など、複数の部品であってもよく、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。ユーザ機器によっては、ユーザインタフェース630は、内部接続や外部接続する機器のインタフェースであってもよい。接続する機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限られない。
【0147】
プロセッサ600は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ620は、プロセッサ600による操作実行に使用されるデータを記憶できる。
【0148】
さらに、この明細書に記載される多くの機能的部材は、その実現方式の独立性を強調するために、モジュールと称される。
【0149】
本開示の実施例において、モジュールは、各種類のプロセッサによって実行されるよう、ソフトウェアによって実現される。たとえば、ある標識される実行可能なコードモジュールは、コンピュータ指令の1つまたは複数の物理または論理ブロックを含み、たとえば対象、プロセスまたは関数として構築される。にもかかわらず、標識されるモジュールの実行可能なコードは、物理的に集まる必要がなく、異なる位置に記憶される異なる指令を含んでもよい。これらの指令が論理的に一体化すると、モジュールを構成して当該モジュールの所定の目的を実現する。
【0150】
実際に、実行可能なコードモジュールは、1つまたは複数の指令であり、複数の異なるコードセグメントや異なるプログラムに分布したり、複数の記憶装置を跨いで分布したりする。同様に、オペレーションデータは、モジュール内で識別され、あらゆる適切な形式で実現され、あらゆる適切な種類のデータ構造に組織される。前記オペレーションデータは、単一のデータセットとして集められたり、異なる位置に分布したり(異なる記憶装置に分布することを含む)し、少なくとも部分的に単に電子信号としてシステムまたはネットワークに存在する。
【0151】
モジュールは、ソフトウェアを利用して実現できる場合、関連のハードウェア工程のレベルを考慮し、ソフトウェアで実現されるモジュールのコストを考慮しない場合、当業者が対応するハードウェア回路を構築して対応する機能を実現する。前記ハードウェア回路は、通常のVLSI回路またはゲートアレイおよび論理チップ、トランジスタなどの関連半導体またはほかの分離素子を含む。モジュールは、FPGA、PAL、PLDなどのプログラマブルハードウェア機器によって実現されてもよい。
【0152】
上記の例示的な実施例は、図面を参照して記載される。本開示の精神や教示を逸脱することなく多くの異なる形態や実施例は、ありうる。したがって、本開示は、ここで言及されている実施例に制限されるように構築されるべきではない。より適切に言うと、これらの例示的な実施例は、本開示を最適で完全なものにし、本開示の範囲を当業者に伝えるために提供される。これらの図面において、組み合わせ部品のサイズおよび関連サイズは、明確に示すために誇張される可能性もある。ここに使用される用語は、単に特定の例示的な実施例を記載する目的に基づくものであり、限定をするつもりはない。ここに使用されている用語は、明細書で明確に指摘しない限り、単数形式の「1」、「1つ」および「当該」は、複数の形式も含むことを意図する。さらに、「含む」および/または「包括」などの用語は、本明細書で用いられる場合、記載される構成、整数、ステップ、操作、構成部品および/または組み合わせ部品の存在を示し、1つまたは複数のほかの構成、整数、ステップ、操作、構成部品および/または組み合わせ部品の存在または増加を除外しない。別途指摘しない限り、記載の際に、1つの値の範囲は、当該範囲の上限、下限およびその間の任意のサブ範囲を含む。
【0153】
以上の記載は、本開示の好適な実施形態である。なお、当業者にとって、本開示に記載した原理を逸脱することなくいくつかの改良や修飾を行うこともできる。これらの改良や修飾も、本開示の保護範囲として見なされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-11-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1機器に応用されるデータ伝送方法において、
K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第2機器に送信するステップと、
前記第2機器から前記SRSリソース構成情報に基づいて送信されるSRS信号を受信するステップと、
前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを特定するステップと、
前記SRIを前記第2機器に送信するステップとを含み、
前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する、データ伝送方法。
【請求項2】
アップリンクデータ伝送の層数を示し、前記第2機器のアップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを特定するステップと、
前記TRIを前記第2機器に送信するステップとをさらに含む、請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項3】
各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する、請求項2に記載のデータ伝送方法。
【請求項4】
各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する、請求項1から3のいずれか1項に記載のデータ伝送方法。
【請求項5】
前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する、
請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項6】
第2機器に応用されるデータ伝送方法において、
K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第1機器から受信するステップと、
前記SRSリソース構成情報に基づいて、SRS信号を前記第1機器に送信するステップと、
前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを前記第1機器から受信するステップと、
前記SRIに基づいてアップリンクデータ伝送を行うステップとを含み、
前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する、データ伝送方法。
【請求項7】
アップリンクデータ伝送の層数を示し、アップリンクデータ伝送に対応する伝送ランク識別子TRIを前記第1機器から受信するステップと、
前記TRIに基づいて、前記第1機器によって前記第2機器に対し特定したアップリンクデータ伝送の層数を取得するステップとをさらに含む、請求項6に記載のデータ伝送方法。
【請求項8】
各アップリンクデータ伝送層と、前記SRIで指示される少なくとも1つのSRSリソースとは、対応関係が存在する、請求項7に記載のデータ伝送方法。
【請求項9】
各アップリンクデータ伝送層で用いられるアップリンクビームフォーミング行列と、前記アップリンクデータ伝送層に対応するSRSリソースのアップリンクビームフォーミング行列とは一致する、請求項6から8のいずれか1項に記載のデータ伝送方法。
【請求項10】
前記SRIで指示されるSRSリソースの数Lと、アップリンクデータ伝送の層数またはコードワード数とは一致する、請求項6に記載のデータ伝送方法。
【請求項11】
第1機器に応用されるデータ伝送装置において、
K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第2機器に送信する第1送信モジュールと、
前記第2機器から前記SRSリソース構成情報に基づいて送信されるSRS信号を受信する第1受信モジュールと、
前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを特定する第1特定モジュールと、
前記SRIを前記第2機器に送信する第2送信モジュールとを含み、
前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する、データ伝送装置。
【請求項12】
第2機器に応用されるデータ伝送装置において、
K個のサウンディング参照信号SRSリソースを指示するアップリンクのSRSリソース構成情報を第1機器から受信する第2受信モジュールと、
前記SRSリソース構成情報に基づいて、SRS信号を前記第1機器に送信する第5送信モジュールと、
前記K個のSRSリソースのうちのL(1以上の整数であり、L≦K)個のSRSリソースを指示するSRSリソース指示情報SRIを前記第1機器から受信する第3受信モジュールと、
前記SRIに基づいてアップリンクデータ伝送を行うアップリンクデータ伝送モジュールとを含み、
前記SRIで指示される第k(整数であってかつ1≦k≦L)個のSRSリソースと、アップリンクデータ伝送の第k層または第k個のコードワードとは、対応関係が存在する、データ伝送装置。