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特開2023-25244ユーザに対しゴルフショットをシミュレートする方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023025244
(43)【公開日】2023-02-21
(54)【発明の名称】ユーザに対しゴルフショットをシミュレートする方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   A63B 71/06 20060101AFI20230214BHJP
【FI】
A63B71/06 U
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022197537
(22)【出願日】2022-12-09
(62)【分割の表示】P 2021530050の分割
【原出願日】2019-11-25
(31)【優先権主張番号】62/771,382
(32)【優先日】2018-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】507002457
【氏名又は名称】トラックマン・アクティーゼルスカブ
【氏名又は名称原語表記】TRACKMAN A/S
(74)【代理人】
【識別番号】100118784
【弁理士】
【氏名又は名称】桂川 直己
(72)【発明者】
【氏名】フレドリク トゥクセン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザに対しゴルフショットをシミュレートする方法及び装置を提供する。
【解決手段】方法は、ゴルフコース上のゴルフボールの現在の位置と、ゴルフコース情報と、前記ユーザの過去のゴルフショット能力とに基づき、少なくとも1つの現在のゴルフショットシミュレーションを生成すること、及び、前記少なくとも1つの現在のゴルフショットシミュレーションに基づき、現在のゴルフショット戦略を決定することと、を含む。前記シミュレーションは、前記発射パラメータを考慮したボール軌道モデル、及び、シミュレートされた前記ゴルフコースとの最初の衝突に基づいて実装されるバウンド及び転がりモデルに基づいて生成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに対しゴルフショットをシミュレートする方法であって、
ゴルフコース上のゴルフボールの現在の位置、ゴルフコース情報、及び異なるショットタイプのセットに対するユーザの過去のゴルフショット能力に基づき、少なくとも1つの現在のゴルフショットシミュレーションを生成することであって、前記過去のゴルフショット能力は、ボール発射の速度、スピンレート及びスピン軸の1以上を含む発射パラメータを含み、前記発射パラメータのそれぞれは、前記ショットタイプのそれぞれに対して、相関した統計記述子によって表され、前記シミュレーションが、前記発射パラメータを考慮したボール軌道モデル、及び、シミュレートされた前記ゴルフコースとの最初の衝突に基づいて実装されるバウンド及び転がりモデルに基づいて生成されるものであることと、
前記少なくとも1つの現在のゴルフショットシミュレーションに基づき、現在のゴルフショットの戦略を決定することと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記ゴルフコースは、仮想環境においてシミュレートされたゴルフコースであることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
ゴルフコース上のゴルフボールの現在の位置に関連する現在の環境条件に基づいて、少なくとも1つの現在のゴルフショットシミュレーションを生成すること
を更に含むことを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、
前記現在の環境条件は、風速、風向、温度、圧力、及び湿度のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項2に記載の方法であって、
前記発射パラメータが、ボール発射のための角度及び方向のうちの少なくとも1つを更に含むことを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、
前記シミュレーションの分散領域を決定することであって、前記分散領域は、ユーザの過去のゴルフショット能力に対応するシミュレーションの不確実性の程度に基づき、ゴルファーのシミュレートされたショットの試行が着地しそうな領域を反映するものであること
を更に含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、
前記シミュレーションをディスプレイに表示することであって、前記表示されたシミュレーションはボールのシミュレートされた経路と前記分散領域に基づく分散形状を含むものであること
を更に含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、
第1のゴルフクラブで打ったゴルフショットに対する第1のゴルフショットシミュレーションと、第2のゴルフクラブで打ったゴルフショットに対する第2のゴルフショットシミュレーションを生成することと、
前記第1及び第2のシミュレーションを視覚的に比較するために前記ディスプレイに同時に表示することであって、表示された前記第1及び第2のシミュレーションは、ゴルフコースの地理的レイアウト上に重ねられた前記第1及び第2のシミュレーションのグラフィック表現を含むものであることと、
を更に含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法であって、
前記ユーザの過去のゴルフショット能力及び前記ユーザの現在の位置に基づき、第1のゴルフショット戦略に対応する、ホールを完了するための前記ユーザの予想ゴルフショット数を決定すること
を更に含むことを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、
第2のショット戦略を生成することであって、前記第1のショット戦略は予想されるショット数が少なく、計算上の成功確率が低く、前記第2のショット戦略は予想されるゴルフショット数が多くなり、計算上の成功確率が前記第1のショット戦略の場合よりも高くなることと、
を更に含むことを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項2に記載の方法であって、前記ゴルフコース情報は、ゴルフホールの距離、ゴルフホールの配置、地形、地面の状態、及びハザードの少なくとも1つに関連する情報を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項2に記載の方法であって、
前記ユーザの過去のゴルフショット能力に基づくショットパラメータのセットに基づいて少なくとも2つのゴルフショット選択肢をシミュレートすることであって、前記ゴルフショット選択肢の第1のものが、前記ゴルフショット選択肢の第2のものとは少なくとも1つの異なるショットパラメータを用いてシミュレートされるものであることと、
前記シミュレートされたゴルフショット選択肢のうちの1つを、前記シミュレートされたゴルフショットの選択肢のうちの他のものに対して最小のスコアの可能性の確率を有するように選択することにより、前記ユーザのための戦略を決定することと、
を更に含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法であって、
前記バウンド及び転がりモデルは、前記ゴルフボールのシミュレートされた前記ゴルフコースとの最初の衝突、及び、前記シミュレートされた最初の衝突における前記ゴルフコースの地形に基づいて、前記シミュレートされたゴルフショット選択肢のそれぞれについて前記ゴルフボールの最終静止位置を予測することを特徴とする方法。
【請求項14】
ユーザに対しゴルフショットをシミュレートする装置であって、
ゴルフコース情報と、前記ユーザの過去のゴルフショット能力であって、前記過去のゴルフショット能力は、ボール発射の球速、スピンレート、及びスピン軸のうちの1つ以上を含む発射パラメータを有し、前記発射パラメータのそれぞれは、それぞれのショットタイプについて、相関した統計記述子によって表されるものであるものと、ゴルフコース上のゴルフボールの位置に対応するデータと、ゴルフコースの地理的レイアウトに対応する前記ゴルフコース情報と、を記憶するメモリと、
前記ゴルフコース上の前記ゴルフボールの現在の位置と、前記ゴルフコース情報と、前記ユーザの過去のゴルフショット能力と、に基づき、少なくとも1つの現在のゴルフショットのシミュレーションを生成するプロセッサであって、前記シミュレーションは、前記発射パラメータを考慮したボール軌道モデル、及び、シミュレートされた前記ゴルフコースとの最初の衝突に基づいて実装されるバウンド及び転がりモデルに基づいて生成され、前記プロセッサは、前記少なくとも1つの現在のゴルフショットシミュレーションに基づき、現在のゴルフショットの戦略を決定するプロセッサと、
を備えることを特徴とする装置。
【請求項15】
請求項2に記載の方法であって、前記バウンド及び転がりモデルは、柔らかい地面の状態、硬い地面の状態、又は通常の地面の状態のうちの1つ以上を含むシミュレートされた地面の状態を考慮することを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2018年11月26日に出願された米国特許出願62/771,382に基づく優先権を主張する。前記出願の明細書は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、ユーザに対しゴルフショットをシミュレートするための方法及び装置に関する。更に、本開示は、現在のショット条件及びユーザのスキルを考慮して、ユーザに対しショット戦略を提供するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
キャディは、ゴルファーに対して様々な要素に基づく戦略アドバイスを行う。そのアドバイスには、例えば、ゴルフクラブの選択の提案、スイングの強さ、ゴルファーの現在のショットの目標などが含まれることがある。また、現在のショットに対するアドバイスを行う際に、将来のショットを考慮してアドバイスを行うこともある。キャディが考慮し得る要素は、例えば、現在のボールの位置から意図した目標又はハザードまでの距離、ボールの現在のライ、環境条件、ゴルファーの能力など、数多くある。しかし、キャディが提供する戦略アドバイスは、キャディの記憶、知識、知覚などによって制限される。
【発明の概要】
【0004】
本実施形態は、ユーザに対しゴルフショットをシミュレートする方法であって、ゴルフコース上のゴルフボールの現在の位置と、ゴルフコース情報と、前記ユーザの過去のゴルフショット能力とに基づき、少なくとも1つの現在のゴルフショットシミュレーションを生成すること、及び、前記少なくとも1つの現在のゴルフショットシミュレーションに基づき、現在のゴルフショット戦略を決定することとを組み合わせて、ゴルフコース情報を受信すること、及び、前記ユーザの過去のゴルフショット能力を受信することを含む方法に関する。
【0005】
本実施形態は、ユーザに対しゴルフショットをシミュレートする装置であって、ゴルフコース情報と、前記ユーザの過去のゴルフショット能力と、ゴルフコース上のゴルフボールの位置に対応するデータと、ゴルフコースの地理的レイアウトに対応する前記ゴルフコース情報と、を受信するように構成された入力部と、前記ゴルフコース上の前記ゴルフボールの現在の位置と、前記ゴルフコース情報と、前記ユーザの過去のゴルフショット能力と、に基づき、少なくとも1つの現在のゴルフショットのシミュレーションを生成し、前記少なくとも1つの現在のゴルフショットシミュレーションに基づき、現在のゴルフショットの戦略を決定するプロセッサと、を備える装置にも関する。
【0006】
本実施形態は、プロセッサで実行されるときに、ゴルフコース情報を受信し、前記ユーザの過去のゴルフショット能力を受信し、前記ゴルフコース上のゴルフボールの現在の位置と、前記ゴルフコース情報と、前記ユーザの過去のゴルフショット能力とに基づき、少なくとも1つの現在のゴルフショットのシミュレーションを生成するように動作可能なコンピュータプログラム製品にも関する。前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも1つの現在のゴルフショットシミュレーションに基づき、現在のゴルフショットの戦略を決定する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】例示的な実施形態による装置のブロック図を示す。
図2図1の装置の動作の例示的なプロセス500を示す。
図3図2のプロセスで使用する、ゴルフコースでのゴルフショットをシミュレートするプロセスで実行されるステップを示す。
図4図4Aは、ゴルフショットタイプNの最終静止位置の例示的な統計を示す。図4Bは、図4Aの最終静止位置の統計的記述の一例を含む表を示す。
図5】ゴルファーがホールを完了するために必要な予想ショット数を計算するために使用される例示的なパフォーマンス指標を示す。
図6】同じショットタイプNに対する3つの異なる目標方向を示す。
図7】2つの異なるショットタイプをそれぞれ最適な目標方向で示す。
図8】一般的なゴルファーの各ショットタイプの平均的な発射条件を含む表を示す。
図9】ショットタイプごとの各パラメータの標準偏差と、ショットタイプごとのミスヒット率を含む表を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
例示的な実施形態では、ゴルフショットに影響を与える情報を受信及び/又は計算し、複数のゴルフショットの選択肢のそれぞれについて軌道をシミュレートし、現在のホールでゴルファーのスコアを最小化する確率が最も高い現在のショットの戦略を決定するように構成された電子機器、例えばスマートフォンなどのモバイルコンピューティングデバイスについて説明する。電子機器は、複数のソースと通信できる状態で、複数のソースからデータを受信してもよい。例えば、電子機器は、ゴルファーのクラブ、ショットのレパートリー、様々なクラブの能力を含む、ゴルファーに関連する第1のデータを受信してもよい。第1のデータは、例えば、Trackman4ユニットなどの発射モニタによって捕捉されてもよく、これは、3D発射ベクトル(例えば、球速、発射角度、発射方向)、スピンレート、スピン軸などを含む、打球の発射に関連するデータを捕捉する。第1のデータは、更に、発射の統計、ゴルフボールの空気力学などを含む、ゴルファーからの手動入力を含んでもよい。第1のデータは、更に、ゴルフボールの現在のライに依存してもよい。例えば、ゴルファーの能力は、次のショットがティーボックスから行われるのか、フェアウェイ、ラフ、上り坂、下り坂などから行われるのかに応じて変化してもよい。電子機器は、前記ゴルフコースに関連する第2のデータを受信してもよい。例えば、第2のデータは、距離や地形、異なるカットの芝(例えば、フェアウェイ、ラフ、グリーン)やハザード(例えば、水、砂、木)、高さ、ピン配置などを含むゴルフコースの地理的マッピングを含んでもよい。第2のデータは、更に、ゴルフコースの現在の状態、例えば、ゴルフコースが乾いているか湿っているか、グリーンが速いか遅いかなどを含んでいてもよい。電子機器は、環境条件に関連する第3のデータを受信してもよい。例えば、第3のデータは、現在の温度、高度、風の状態などを含んでいてもよい。
【0009】
本明細書では、例示的な実施形態をモバイル電子機器で実行するものとして説明しているが、他の装置又は装置の組み合わせを使用してもよい。例えば、いくつかの処理ステップは、装置から遠隔で実行され、例えば電気通信ネットワークを介して装置に通信されてもよい。別の実施形態では、娯楽又は分析目的で、実際のゴルフコースから離れた場所で、ゴルフのショット/ラウンドをシミュレートしてもよい。例えば、PGAツアープレーヤーのプロのゴルフラウンドを観察し、例えばPGAツアーの放送の分析を目的として、ゴルファーから離れた場所でシミュレーションを生成してもよい。そのようなシナリオでは、ゴルファー及び/又はゴルフボールは、画像追跡などによって位置追跡されてもよく、ゴルファーがラウンドを進行するにつれてシミュレーションが更新される。放送のアナウンサーは、(例えば、ゴルファーの過去のデータ又は様々なクラブでの最近のパフォーマンス、現在のライなどに基づく)考えられる選択肢を説明し、ゴルファーが様々な選択肢のそれぞれを成功させる可能性の内訳を示してもよい。これらの選択肢は、コースの映像へのレンダリング、又はゴルファーがプレーしているホールのコンピュータで作成された地形レンダリングで、視聴者に向けてシミュレートしてもよい。
【0010】
更に、様々な選択肢に関するデータを使用して、賭けの機会を生成し、ゴルファーの選択肢の選択に関する賭け、及び/又は、ゴルファーのショットが所定の目標(例えば、グリーン上の最終的な静止位置、又はグリーンにより近いウォーターハザードの側に到達することなど)を達成するかの成否に関する賭けの払出を計算してもよい。複数のトーナメントが同じ日に開催されることが多いため、プロゴルファーが全員と対戦することはできない。上述のシミュレーションを行うことで、プレーヤーは、プレーヤーの好成績の可能性が最大となるようなトーナメントを選択するために、他のプレーヤーのシミュレーション、又は当該コースにおけるトーナメントでの過去の優勝スコアの何れかと比較して、異なるコースでの潜在的なスコアを比較できるようにしてもよい。この決定の際、ゴルファーは、例えば、様々なトーナメントが開催されているゴルフコースで、それぞれのトーナメントのために実際の配置、又は使用される可能性のあるティーとピンの配置で、ゴルファーが1ラウンドのプレーをシミュレートしてもよい。同様に、アマチュアゴルファーは、異なるティーポジションからのコースにおけるラウンドをシミュレートし、どのティー配置からプレーすれば最も低いネットスコアを達成できるかを、ゴルファーのハンディキャップとコースのスロープレーティングとを考慮して決定することができる。
【0011】
ショットに影響を与える様々なパラメータを、相関性のある統計的記述子で表わしてもよい。シミュレートされた各ショットに、ショットが提示するチャレンジのレベルを反映した値を割り当ててもよい。例えば、チャレンジ値は、ゴルフの文献から得られてもよく、かつ/又は、ゴルファーの能力を反映するよう調整されてもよい。例えば、第1のゴルファーは、グリーン脇のバンカーからのゴルフショットが得意で、グリーン脇のバンカーのライから平均1.8ストロークでボールを現在のホールに入れることができ、一方、第2のゴルファーは、グリーン脇のバンカーからのゴルフショットが苦手で、平均3ストロークでボールを現在のホールに入れることができる。ホールの残りの部分でのゴルファーの起こり得るパフォーマンスを反映して、グリーン、フェアウェイなどへのボールの着地に異なる値を割り当ててもよい。所与のゴルフショットの不確実性のレベルを反映して、分散領域を考慮してもよい。
【0012】
例示的な実施形態は、ゴルファーがコースを進行する際、ゴルファーを追跡する。例えば、電子機器は、例えば、GPSなどのジオロケーション決定機能を含んでもよい。電子機器は、コースの現在のホールにおけるゴルファーの現在の位置を決定し、現在のホールのピンへの1つ以上の潜在的な経路を決定し、第1、第2及び第3のデータに基づき、複数の異なるショットの選択肢のそれぞれについて結果をシミュレートしてもよい。電子機器は、ゴルファーが利用可能な各ショットの選択肢の結果をシミュレートしてもよい。例えば、わずかなフェードを伴う最大の強さのドライバー、75%の強さの5番アイアン、半分の強さのピッチングウェッジのチップショットなどである。そして、電子機器は、シミュレートされたショットの選択肢の1つ以上を、最良の選択肢として、又はランク付けされた選択肢として、ディスプレイを介しゴルファーに提示してもよい。広範囲のシミュレートされたショットの選択肢は、分析に基づき、ゴルファーにとって価値がないと判断されてもよく、そういったショットの選択肢は抑制されてもよい(即ち、ゴルファーに提示されない)。いくつかの(例えば、2つ又は3つの)より好ましい選択肢を、各選択肢に対し表示されるあり得る長所と短所に関する様々な指標とともに、選択肢としてゴルファーに表示してもよい。電子機器は、更に、現在のホールの残り部分を最適化し、例えば、最小スコアの可能性、又は、パー、バーディ、イーグル、ボギーなどの一定の数値よりも低いスコアに対する最高確率を有するショットの戦略を決定してもよい。
【0013】
例示的な実施形態では、ラウンド中又はラウンド前のいつでも、ゴルファーに詳細な分析を提供してもよい。ゴルフのラウンド全体をゴルファーのためにシミュレートしてもよい。例えば、ゴルファーは、複数の異なる戦略のそれぞれについて、コース上での予想スコアを生成してもよい。ゴルファーは、更に、ゴルファーのゲームの様々な側面について制御してもよい。例えば、ゴルファーは、ゴルファーの現在のショットのレパートリーを使用して、ゴルフのラウンドについて第1のシミュレートをし、第1のシミュレーションと、ゴルファーがゴルファーのレパートリーに更にショットを追加した第2のシミュレーションとを比較してもよい。このようにして、ゴルファーは、ゴルファーのゲームのどの部分が最終的なスコアに最も影響するか、また、どの部分を改善すべきかを特定してもよい。
【0014】
電子機器は、更に、ゴルフシミュレータであってもよいし、又はゴルフシミュレータと結合してもよい。ゴルフのラウンドは、PGAツアープレーヤーなどの他のプレーヤーに対しシミュレートされてもよく、ゴルフシミュレータは、ゴルファーがシミュレートされたラウンドを介して他のプレーヤーと競うゲームを含んでもよい。
【0015】
詳細なデータ入力を本明細書に記載された様々なモデルと組み合わせることにより、潜在的なショットを高度な粒度でシミュレートし、比較することができる。より基本的なモデルでは、例えば、平坦面でクラブからボールが通常移動する距離を考慮することができる。しかし、例示的な実施形態では、ボールの軌道モデルを、バウンド及び転がりモデルと、詳細なコースレイアウトとを組み合わせて実装しており、例示的な実施形態では、ボールの目標経路を投影し、目標経路からの潜在的な逸脱を考慮することが、非常に詳細に可能である。例えば、上り坂のショットを考慮すると、例示的なモデルは、ボールの弧と、ボールの経路が丘を通過する可能性が高いかどうか(ボールが丘に衝突する可能性が高い角度及び位置を含む)、及びボールが衝突後にどのように転がる可能性が高いか(下り坂に転がり戻る可能性を含む)を考慮する。風などを含むさらなる考慮事項は、モデルの予測値を更に向上し得る。例示的な実施形態は、目標から外れたショットに関連する潜在的なリスクと、理想的な(又は理想的に近い)ショットに関連する潜在的な利益とを考慮して、リスク/リターン分析を実行する方法を提供し、次のショットの前にユーザが考慮すべき詳細なアドバイスを生成する。例示的なシミュレーションのこのような用途及びその他の用途については、以下で更に詳しく説明する。
【0016】
図1に示すように、ゴルフショットをシミュレートするための装置100の第1の実施形態は、プロセッサ110と、ディスプレイ120と、ユーザインタフェース(UI)130とを含む。装置100は、ディスプレイ120とUI130の両方が実装されているタッチスクリーン又は他のインタフェースを有していてもよい。装置100は、ゴルフショットシミュレーションに関連するデータが格納されたストレージ140を有していてもよい。他のデータは、例えば電気通信ネットワークを介して装置100に遠隔で通信されてもよい。例えば、装置100は、ゴルファーのショット統計210(即ち、第1のデータ)及びゴルフコースレイアウト260(即ち、第2のデータ)に関する情報を記憶してもよく、環境条件250(即ち、第3のデータ)などの他の情報は、例えば、装置100に遠隔で通信されてもよい。図1では、データはリモートで受信されるものとして示されているが、内部ストレージとリモートストレージの任意の組み合わせが使用されてもよい。更に、装置100は、ショットが行われる場所を決定するための、例えばGPSなどの位置決定機能150を含む。別の実施形態では、装置100のユーザが、UI130を介してショット位置を手動で入力してもよい。更に別の実施形態では、ユーザのゴルフボールは、例えば画像又はレーダ追跡を介して遠隔で追跡され、ボールの現在の位置は、さらなる処理で使用するために装置100に送信される。
【0017】
図2は、装置100を使用するゴルファーに対し最適化されたキャディのアドバイスを生成するためのプロセス/方法500を示す。最も効果的なキャディのアドバイスは、一般に、ゴルファーが最も少ないショット数でホールを完了することができるように、使用するゴルフクラブ、ボールを打ち出す方向、スイングスピードなどを含むゴルフショットのタイプの説明を含む。
【0018】
ステップ510では、ゴルファーのショット統計210が収集される。本実施形態では、装置100は、ゴルファーが利用可能なゴルフクラブ、及びゴルファーが利用可能な各ゴルフクラブで実行できる明確なスイングタイプについてのショット統計にアクセスできる。クラブとスイングタイプの各固有の組み合わせを、本明細書ではショットタイプと呼ぶ。例示的なクラブのセットに対する例示的なショット統計は、図8の表に示されている。図8に見られるように、表は、ゴルファーの各ショットタイプに対する平均的な発射条件に基づく結果を含む。ショット統計210は、各ショットタイプについて多くの異なる方法で特徴付けられてもよい。例えば、これは、平均距離及び/又は分散領域であってもよいが、これらのショット統計210は、より好ましくは、球速、発射角度、発射方向、スピンレート及びスピン軸などのボールの発射特性によって表されてもよく、すべてのパラメータは、相関した統計記述子によって表される。図9に示す統計記述子の簡単な形態は、各ショットタイプに対する各パラメータの標準偏差をミスヒット率とともに示している。ゴルファーのショット統計は、当業者に理解されるように、例えばTrackman4ユニットによるような発射モニタによって捕捉されてもよい。更に、図8及び図9の情報は、発射モニタを使用した1つ以上のセッションから直接得られたものであってもよい。
【0019】
ステップ520では、図6に示すように、ゴルフコース上のボールの発射位置310を決定する。これは、装置又はゴルファーのGPS、ビーコン(Beacons)などの様々なジオロケーション決定手段によって自動的に行われてもよい。あるいは、ゴルファーがUI130にゴルフホールのグラフィカルレイアウトを入力するなどして、手動で位置を入力してもよい。更に、ジオロケーション決定装置の代わりに、ユーザは、ゴルフコースに関する追加情報なしに生成される、目標(例えば、ホール又はグリーンの中心)に対するゴルファー及びボールの位置を決定するレンジファインダを使用してもよい。任意で、ゴルフボールのライ212も入力されてもよく、これは、所与のスイングタイプに対する発射条件に影響を与える可能性があるため、発射位置310及びゴルフボールのライ212は、ボール発射条件215と総称される。プレーされているゴルフコースがゴルフシミュレータ(即ち、打たれたボールがゴルフコースをシミュレートした仮想環境に投影される)である場合、ゴルフシミュレータは、ボールの位置及び任意にライの情報をプロセッサ110に自動的に通信してもよい。
【0020】
ステップ530では、環境条件250が決定される。環境条件250は、風速及び風向、温度、圧力、湿度、並びにボールの空気力学に影響を与え得る他の要因のうち1つ以上を含んでもよい。当業者であれば、この情報を任意に省略してもよいことを理解できるだろう。しかし、これは、装置100によって行われる予測のうちのいくらかのものの精度を低下させる可能性がある。この情報は、例えば、ゴルフ場に近い測候所やオンライン気象情報サービスから収集してもよいし、手動で入力してもよい。ユーザがゴルフシミュレータでプレーしているとき、ゴルフシミュレータは、環境条件情報をプロセッサ110に通信してもよい。また、環境条件250は、ゴルファーによって推定されてもよいし、代わりに、1つ以上のパラメータに(例えば、無風、摂氏20度、通常の空気圧など)所定の値が割り当てられてもよい。
【0021】
ステップ540では、ショット統計210、環境条件250、ゴルフコースレイアウト260、及び任意で、グラウンドの状態270に関する情報を用いて、プロセッサ110によってショットタイプのそれぞれがシミュレートされる。ショットタイプのシミュレーションの詳細については、以下で説明する。
【0022】
図3は、ゴルファーのショット統計210(例えば、可能性の高い発射パラメータ)、並びに図8及び図9に含まれるような統計的記述に基づき、各ショットタイプをシミュレートするために実行されるデータ入力及び処理ステップを示す図である。シミュレーションにより、装置100は、各ショットタイプに対するボールの最終静止位置の統計的記述を生成することができる。これを行う1つの方法は、それぞれが特定のボール発射条件215を有する多数のショットをシミュレートして、ショット統計を表し、各ショットについて対応するボールの最終静止位置240を決定することであり、これにより、ゴルフコースレイアウト260、グラウンドの状態270などを考慮した所与のショットタイプの最終静止位置の統計的に提示をすることができる。ステップ212に示すように、特定のボール発射条件215は、ボールのライ212について受け取った情報に基づいて変更されてもよい。
【0023】
各ボール発射条件の軌道は、ボール軌道モデル220と、バウンド及び転がりモデル230によってモデル化される。ボールの飛行経路及び着地位置を決定するために、様々なボール軌道モデルが当技術分野で知られている。そのような軌道モデルの1つは、http://www.math.union.edu/~wangj/courses/previous/math238w13/Golf%20Ball%20Flight%20Dynamics2.pdfで入手可能である。また、各ショットタイプのシミュレーションでは、ゴルフボールが着地位置で地面に最初に衝突した後のバウンド及び転がりのシミュレーションも必要である。様々なバウンド及び転がりモデルが当業者に知られている。例えば、バウンド及び転がりのモデルは、https://en.wikipedia.org/wiki/Bouncing_ballで入手可能である。
【0024】
各ショットタイプについてのシミュレーションの結果に基づき、各ショットタイプについて、最終静止位置240の統計的記述が決定される。この最終静止位置の統計的記述は、例えば、目標やハザードなどを示すゴルフホールのグラフィック表示に重ねて表示されて、図4Aに示すような数字で表されてもよい。基本的に、最終静止位置の統計的記述は、2次元の確率密度関数p(X,Z)であり、ボールの最終静止位置が距離X,サイドZにある確率pを反映しており、サイドZは意図した目標方向に対する相対的なものである。図4Aでは、ボールの平均的な最終静止位置は410である。図4では、統計的記述は、関連する確率Piを持つ4つの異なるシナリオ(ロング、ショート、左、右)それぞれに単純化されている。目標の左で終わるショットの平均的な最終静止位置は411であり、同様にロングの場所で終わるショットは412、目標の右で終わるショットは413、ショートの場所で終わるショットは414である。図4Bには、最終的静止位置の統計的な記述の例が示されている。
【0025】
ステップ550では、各ショットタイプの最終静止位置の統計的記述を、例えばホールを完了するのに必要な予想ストローク数であってもよいパフォーマンス指標によって点数化する。この指標は、代替的に、書籍「Every Shot Counts」(ISBN9781592407507)でMark Broadieが定義した「獲得ストローク数(Strokes gained)」であってもよい。当業者に理解されるように、獲得ストローク数は、PGAツアーのプロについては、Shot Linkデータベース(https://www.pgatour.com/stats/academicdata/shotlink.html)から決定されてもよい。
【0026】
各ゴルファーの獲得ストローク数は、特にゴルファーの技術レベルがツアープロの技術レベルよりも著しく低い場合には,PGAツアープロの獲得ストローク数とは異なる場合がある。獲得ストローク数は、ツアープロの場合と同じ統計的アプローチを用いて、他の技術レベルについて計算してもよい。パフォーマンス指標は、各ショットタイプについて、ホールまでの残りの距離(即ち、最終静止位置からホールまでの距離)と、ボールの最終静止位置に関連するライ条件とに依存する。図5では、パフォーマンス指標対ホールまでの距離の例が、ショットの決定された最終静止位置に関連するライ条件のそれぞれについて示されている。
【0027】
各ショットタイプのパフォーマンス指標は、各ショットの確率で重み付けされた最終静止位置の統計的記述におけるすべてのショットのパフォーマンス指標を合計することで算出される。これは、ショットタイプNの場合、以下の式で表される。
【数1】
PerfMetriciはショットiについて、例えば図5に示すように、ホールまでの距離と最終静止位置に関連するライ条件に依存する。
【0028】
パフォーマンス指標は、ライ条件及び最終静止位置に依存するので、パフォーマンス指標は、3つの異なる目標方向331、334、及び337を示す図6に示すように、ボール位置310からホールに向かう初期目標方向にも依存する。目標方向331、334、及び337のそれぞれについて、対応する最終静止位置の統計的記述は、平均静止位置330、333、及び336、並びに、目標方向331、334、及び337にそれぞれ対応する分散形状332、335、及び338に基づいて決定されてもよい。図6の目標方向のそれぞれについて式(1)で算出されるパフォーマンス指標は、明らかに同じではないだろう。ステップ550で決定される最適な目標方向は、各ショットタイプNについてテストされた異なる目標方向から選択された目標方向であり、最も低いパフォーマンス指標を与える。テストされた目標方向間の粒度は、ゴルファーがボールの最初の発射方向を制御することが可能なレベルである必要がある。通常、ゴルファーは、0.5度未満の範囲で目標方向を制御することはできない。実際問題として、最適な目標方向を見つけるための目標方向のバリエーションは非常に限られており、一般的には、目標領域の中心(例えば、フェアウェイの中心又はグリーンの中心)への直線のプラスマイナス5度以内の間にまたがることになり、0.5度の粒度でテストする目標方向は11個になる。プロセッサ110は、各ショットタイプNについて、ステップ550において、最も低いパフォーマンス指標を特定し、関連する最適な目標方向を選択する。
【0029】
図6では、ボール310の発射位置はフェアウェイ350上に位置し、ホール320はグリーン354上に位置している。ゴルフコースには、通常、ラフ352、サンドバンカー356、ウォーターハザード358も含まれるだろう。風向及び風速370は、ボールの軌道に影響を与え、それによってボールの最終静止位置に影響を与える。
【0030】
プロセッサは、シミュレーションを実行し、各ショットタイプNに対する最適な目標方向を決定し、各ショットタイプNに対するパフォーマンス指標を決定する。2つの最適なショットタイプの例を図7に示す。第1のショットタイプは、平均最終静止位置330と分散形状332で表され、第2のショットタイプは、平均最終静止位置340と分散形状342で表される。ステップ560では、プロセッサは、すべてのショットタイプのうち、最も低いパフォーマンス指標を有すると考えられるショットタイプを選択する。このショットタイプは、同様の状況でキャディがゴルファーに提供するであろうアドバイスを模倣するように構成された形態で、例えばディスプレイ120によってゴルファーに通信される。これは、例えば、「5番アイアンで旗の左5メートルを狙う」というような形である。
【0031】
任意で、キャディのアドバイスは、ゴルファーがキャディのアドバイスの裏付けとなる理由をより完全に理解できるように、図7と同様の図表を伴ってもよい。また、装置100は、それぞれが関連する指標及び/又は図表プレゼンテーションを含む異なるキャディの提案を用いて複数の選択肢を提案してもよい。特に、ゴルフコースの多くの状況では、リスクがわずかに増加するが、成功すれば低いスコアを得る確率に対応する積極的な戦略(例えば、ホールに向かって直接打つ)と、安全に実行される可能性が高いが、ホールを完了するためにより困難な後続のショット(例えば、より長いパット)をもたらす可能性が高い、一般的にはグリーンの中心への目標方向を有する(又は、ハザードを避ける)より安全なショットの両方が提供される。
【0032】
また、アドバイスは、リスク/リターンのプロファイルが異なる複数の選択肢として提示されてもよい。例えば、第1の選択肢は、現在のホールを2打で完了できることをユーザに示す一方で、このゴルファーが必要なショットを完成できる可能性を分解することができる。第2の選択肢では、追加の3ショットでホールを完了するための戦略を示し、更に他の選択肢では、各選択肢に必要なショット数が増える(すなわち、スコアが徐々に悪くなる)につれて、戦略を成功させることの容易さと可能性が高まるように、徐々に可能性の高いシナリオを示してもよい。このような選択肢は、例えば以下のように示すことができる:ショットタイプAの場合、ホールを完了するのは:2打以下5%、3打以下30%、4打以下50%、5打以下70%、ショットタイプBでホールを完了するのは:2打以下1%、3打以下25%、4打以下55%、5打以下85%。あるいは、選択肢を以下のように提示することもできる:選択肢1:2ショット以下でホールを完了:5%(ショットタイプA)、1%(ショットタイプB)、選択肢2:3ショット以下でホールを完了:30%(ショットタイプA)、25%(ショットタイプB)、選択肢3:4ショット以下でホールを完了:50%(ショットタイプA)、55%(ショットタイプB)、選択肢4:5ショット以下でホールを完了:70%(ショットタイプA)、85%(ショットタイプB)。これらの選択肢では、2種類のショットが提示され、このゴルファーがショットを成功させられる可能性がパーセンテージで示される(詳細が出力に表示されることになる)。
【0033】
以上に説明した最適化の多くは任意であり、本発明のコンセプトのために従う必要はない。例えば、発射位置からフェアウェイやグリーンの中心までの直線を目標方向として割り当てるだけで、ショットタイプごとの目標方向の最適化を省略することが望ましい場合もある。当業者であれば、本装置は、例えば、スマートフォンなどのモバイルコンピューティングデバイスにインストール可能かつ操作可能なプログラムとして実装されてもよいことを理解できる。例えば、プログラムは、既にインストールされている位置決定サービス及びマッピングソフトウェアを、例えばスマートフォンのカメラなどからの任意の追加情報とともに利用するスマートフォンにインストール可能なアプリであってもよく、このようなシステムの工程の任意の分割が、モバイルデバイス内のローカルプロセッサとリモートプロセッサ又はプロセッサとの間で分割されてもよく、利用されるデータも同様に、ローカルに保存されたデータと、必要に応じてモバイルデバイスによって(例えば、無線で)ストリーミング又はその他の方法で受信されたデータとの間で任意の方法で分割されてもよい。
【0034】
また、ステップ550におけるパフォーマンス指標の計算は、ゴルファーに対し、ショットタイプのそれぞれについての最終静止位置を、好ましくは平均最終静止位置と、分散領域又は上述の同様のものと一緒に表示しながら、省略してもよい。この場合、ゴルファーは、図7に示すものと同様のゴルフホールのディスプレイ120上のグラフィック表示を確認することによって、キャディのアドバイスを選択することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9