(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023025386
(43)【公開日】2023-02-22
(54)【発明の名称】指マッサージ器
(51)【国際特許分類】
A61H 23/02 20060101AFI20230215BHJP
【FI】
A61H23/02 330
A61H23/02 370
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021130592
(22)【出願日】2021-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】500268270
【氏名又は名称】小林 聰高
(72)【発明者】
【氏名】小林聰高
【テーマコード(参考)】
4C074
【Fターム(参考)】
4C074AA03
4C074CC01
4C074DD01
4C074FF01
(57)【要約】
【課題】 手の各基節部付近より振動し手全体のマッサージ作用、又は足の拇趾(親指)から子趾(小指)にかけてマッサージ作用をする足全体のマッサージ作用の器具を提供する。
【解決手段】 手の各指の基節部付近に電源駆動のマッサージ用振動具を装着し、各指より手全体にマッサージ作用する。
また、足の各指の間にマッサージ用振動具を装着し、各指より足全体にマッサージ作用し、血行を改善する指マッサージ器であって、利用するマッサージ用のバイブレーターを手袋、又はソックスの形状に取付、着脱自在にした指マッサージ器である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手袋と表面側に弾力を有する部材を貼設したマッサージ用の振動モーターを用いて、
前記手袋の各指の基節部又は中節部に接する付近に前記振動モーターを少なくとも一箇所を設け、
前記手袋内に手を挿入し、前記振動モーターへ電源供給により、指より手全体にマッサージをすることを特徴とする指マッサージ器。
【請求項2】
ソックスと表面側に弾力を有する部材を貼設したマッサージ用の振動モーターを用いて、該ソックス内に各足指に接する部分に少なくとも一箇所の前記振動モーターを設け、
前記ソックス内に足を挿入し、前記振動モーターへ電源供給により、足指のマッサージをすることを特徴とする指マッサージ器。
【請求項3】
振動モーターの表面に弾力を有する部材を凸状(突起状)に形成して貼設し、
前記振動モーターを手袋、又はソックスの内側に設け、手の指、又は足の指に前記凸状が接するように設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の指マッサージ器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ機能を有する振動モーターにより指のマッサージし、血行の改善を目的としたマッサージ器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、手の血行を改善するため、自己の手で擦り摩擦力により熱を発生しながら健康を保つように行っていたものであるが継続には疲れ限界がある。
【0003】
そこで、 手指を継続的に微動させることを容易に実現し、この手指の微動をもって顔面その他の比較的感覚の鋭い部分への刺激の付与を可能にする電動式手指振動器具がある。(例えば特許文献1参照)
【0004】
また、 ゴム材ネットは中空(袋状)のリング形状の伸縮体であり、内部に振動ユニットと電池ボックスを分割して保持している。
前記電源による前記振動ユニットの振動により、前記袋状伸縮体が振動することから、ゴム材ネットを足、手等の身体部位に装着すると、振動ユニット全体がしっかりとフィットした状態で部位に押し付けられて刺激等の効果が大きい振動マッサージ器がある。(例えば特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開1996-71117号 広報
【特許文献2】特開2008-36380号 広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記記載の特許文献1の電動式手指振動器具において下記のような問題がある。
電動式手指振動器具を手指に挿入し、本体を握り振動発振部を駆動し、その振動源より手指を振動させ、手指の継続的な振動の微動により顔面等に刺激の付与をするものであり、個々の指のマッサージとしての効果は弱いものである。
また、常に握り、刺激を加え続けることから、動作中は利用の手をその動作に集中しなければならないものである。
【0007】
また、特許文献2の振動マッサージ器においては、手、足等の部位に装着し装着した部位に振動を加え刺激等を与え効果を得るものでるが、手の各指、足の各指の刺激への効果は極めて弱い問題がある。
【0008】
そこで本発明は、上記の課題に鑑み、マッサージ用の電源動作の振動具である振動モーターを各指の基節部付近、又は足の各指に脱落をしない状態に接触し、動作をすることで各指のマッサージをする。
手指に装着においても、手の血流効果をしながら手仕事、又はパソコンのキーボード作業をも容易にできる指マッサージ器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明は手袋と表面側に弾力を有する部材を貼設したマッサージ用の振動モーターを用いて、
前記手袋の各指の基節部又は中節部に接する付近に前記振動モーターを少なくとも一箇所を設け、
前記手袋内に手を挿入し、前記振動モーターへ電源供給により、指より手全体にマッサージをすることを特徴とする。
【0010】
また、ソックスと表面側に弾力を有する部材を貼設したマッサージ用の振動モーターを用いて、該ソックス内に各足指に接する部分に少なくとも一箇所の前記振動モーターを設け、
前記ソックス内に足を挿入し、前記振動モーターへ電源供給により、足指のマッサージをすることを特徴とする。
【0011】
また、振動モーターの表面に弾力を有する部材を凸状(突起状)に形成して貼設し、
前記振動モーターを手袋、又はソックスの内側に設け、手の指、又は足の指に前記凸状が接するように設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されているような効果を奏する。
【0013】
各指の基節部に振動体による刺激が作用し、マッサージ効果をすることで手の血流を改善することができる。
【0014】
また、本発明の指マッサージ器は手袋状にして各指より脱落せずマッサージ作用をすることで、疲れず楽な姿勢で行うことから長時間動作をすることが可能である。動作中に脱落しないことからパソコンの作業、又は様々な軽作業が可能である。
【0015】
また、本発明の指マッサージ器の動作中に手を握ったり、開いたりする手のニギニギ運動も同時に行うことが可能であることから、さらなる血流の改善をもたらすものである。
【0016】
また、足の指先からの振動モーターによるマッサージ用の振動は足全体に伝達し、疲労の回復の効果をもたらす。
【0017】
また、手袋に手を挿入後、振動モーターの動作中において、マッサージ作用の手で顔の部分、又は膝等に接することで手のマッサージと同時に顔の部分、又は膝等にマッサージ作用を同時に行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の第一実施例において、図中のa)図は指出し手袋の指の基節部に接する部分に振動モーターを各部分に設けた平面図である。 また、b)図は人差し指の基節部に接するa)図のX部分の要部拡大側面図である。
【
図2】
図1の振動モーター付きの手袋に手を挿入した平面図である。
【
図3】本発明の第二実施例において、指出しソックスの指部分に振動モーターを設けた斜視図である。
【
図4】
図3の振動モーター付きのソックスに足を挿入した斜視図である。
【
図5】本発明の第三実施例において、凸状に形成した振動モーターを手袋又はソックスの指部内側に設けた要部拡大図で、a)図は内側面の振動モーターを設けた平面図、b)図はa)図のX-Yの断面図である。
【
図6】マッサージ用の振動モーターと電源部の回路構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明をする。
【0020】
本発明の第一実施例の形態について、
図1、
図2,及び
図6を参照して説明をする。
図1は本発明の第一実施例において、図中のa)図は指出しの手袋を用いて各指の基節部に接する部分に弾力を有する部材を貼設したマッサージとしての振動モーターを取付けた平面図である。
また、b)図は人差し指の基節部に接するa)図のX部分の要部拡大側面図である。
図2は
図1の振動モーター付きの手袋に手を挿入した平面図である。
図6は振動モーターと電源部の回路構成図である。
【0021】
図に示す指マッサージ器1の構成において、
図1は指出しの手袋1Aの親指部5、人差指部6、中指部7、薬指部8、及び小指部9の基節部分にマッサージ用の振動モーター2取付ける。
また、振動モーター2を取付にあたり手袋1Aの外側、又は内側に取付ける。
電源駆動用のマッサージ用としての振動モーター2を手袋1Aの各指部に取付たことにより、前記手袋1Aに手を入れた状態において各指の親基節部51、人基節部61、中基節部71、薬基節部81、及び子基節部91の位置に前記振動モーター2が接するようになる。
よって、手袋1Aに手を挿入すると振動モーター2が各指の基節指と基節指の間に接する。
また、
図1、
図2及び
図6に示すように取付けた各振動モーター2の各電源端子よりリード線4を並列に接続、手首付近よりリード線4を取出し電源部3に接続をする構造である。
また、電源部3は
図6に示すように電源部に乾電池(充電池含む)より正極端子側より安全器であるヒューズを経て電源スイッチSW10 より振動モーターへの電圧調整をする強弱切替スイッチ11の端子に接続をする。
ここで、強弱切替スイッチ11の端子の入力側端子の一方に抵抗R12の可変端子と接続し、もう一方端子に電源スイッチ10の端子より接続し、強弱切替スイッチ11の出力端子より各振動モーター2の陽極側に接続し、各振動モーター2の陰極側を電池の陰極側と接続の回路構成である。
また、電源部3は手首、又はベルト等に着脱を容易にし、必要に応じて電源部3の電源を外部入力ジャック13より外部電源より供給できACアダプター、又はPCのUSBを用いた電源等の利用が可能である。
【0022】
また、指出しの手袋1Aを用いたが、指を覆う通常に用いられる手袋形式であっても同様の効果である。
さらに、手袋形式でなく指にのみ装着にした指マッサージ器1とすることで着脱が容易にでき、暑さに対しても利用できる構造も可能である。
【0023】
なお、手袋1Aの内側に電源駆動用のマッサージ用振動モーター2を取付け、各指に振動モーター2の表面を接するようにし、指に直接バイブレションを伝えるにことから、マッサージ用の振動モーター2の表面に弾力を有する材料を貼設する。
よって、該弾力を有する材料を貼設した振動モーター2を手袋1Aの内側に設けたことでバイブレションが指へのマッサージの感触を改善し、よい効果をもたらすものである。
【0024】
図にその構成を示すが如く、手のマッサージ作用をおこなうにあたり指マッサージ器1である手袋1Aに手を挿入し、各指の基節部にバイブレーターである振動モーター2が接するようにし、電源部3を手首付近に装着、又はポケット等に収める。
指マッサージ器1を装着した手は手作業を自在に使える状態にし、電源部3の電源スイッチ10をオンにすることで振動モーター2が動作し、各指に振動を伝えることで手全体の血行を改善するものである。
また、振動モーター2の振動の強さを変化するとき強弱切替スイッチ11によって変化することが可能である。
なお、強弱切替スイッチ11を弱いほうに切替えにおいて、半固定の電圧調整VR12によってお好みの振動に設定ができる。
【0025】
また、本発明の第二実施例のソックス、又は足袋を用いた指マッサージ器について
図3、
図4及び
図6を参照して説明をする。
図3は本発明の第二実施例において、指出しソックス、又は指出し足袋の指に接する部分に振動モーターを設けた斜視図である。
図4は
図3の振動モーター付きのソックスに足を挿入した斜視図である。
【0026】
図に示すように、
図3から指出しのソックス1B、又はルームソックス等の足指部に振動モーター2を取付において、
ソックス1Bの第二趾部6Aの側面、第三趾部7Aの側面、第四趾部8Aの側面、第五趾部9Aの側面に前記振動モーター2を取付ける。
なお、マッサージ用の振動モーター2を取付けにおいて、ソックス1Bの外側、又は内側に取付る。
よって、ソックス1Bに足を挿入すると振動モーター2部が各指の拇趾5B、示趾6B、中趾7B、環趾8B、及び子趾9に振動を伝え、マッサージ作用をする。
また、取付けた各振動モーター2の各電源端子よりリード線4を並列に接続、手首付近よりリード線4を取出し電源部3に接続をする構造である。
また、電源部3は
図6を参照のもとに、振動モーター2は4個並列接続にし、
電源部に乾電池(充電池含む)より正極端子側より安全器であるヒューズを経て電源スイッチSW10 より振動モーターへの電圧調整をする強弱切替スイッチ11の端子に接続をする。
ここで、強弱切替スイッチ11の端子の入力側端子の一方に抵抗R12の可変端子と接続し、もう一方端子に電源スイッチ10の端子より接続し、強弱切替スイッチ11の出力端子より各振動モーター2の陽極側に接続し、各振動モーター2の陰極側を電池の陰極側と接続の回路構成である。
また、必要に応じて電源部3の電源を13の外部入力ジャックより外部電源に切替わり供給できる。
また、電源部3は足首、又はバンド等に装着する。
なお、外部入力ジャック13より外部電源を切替でACアダプター、又はPCのUSB電源等が可能である。
【0027】
よって、
図3及び
図4の構成に示す如く、足のマッサージ作用をおこなうにあたり指マッサージ器1であるソックス1Bに足を挿入し、各指にマッサージ用である振動モーター2が接するようにし、電源部3を足首付近、又はベルト等に装着する。
指マッサージ器1を装着した足は自在にし、電源部3の電源スイッチ10をオンにすることで振動モーター2が動作し、各指に振動を伝えることで足全体の血行を改善するものである。
また、振動モーター2の振動の強さを変化するとき強弱切替スイッチ11によって変化することが可能である。
また、強弱切替スイッチ11を弱いほうに切替えにおいて、半固定の電圧調整VR12によってお好みの振動に設定ができる。
【0028】
また、指出しソックスを用いた指マッサージ器の説明であったが、通常のソックス、又は足袋であっても同様の指マッサージ器として用いることも同様の効果を得るものである。
【0029】
なお、マッサージ用の振動モーター2の表面に弾力を有する部材を貼設する。
弾力を有する材料を設けた振動モーター2を用いて、ソックス1Bの内側に弾力を有する材料を設けた振動モーター2に取付ける。
よって指のマッサージ動作時において、振動モーター2表面の弾力性により強い刺激を弱くし、振動の心地よさを伝えるものである。
【0030】
また、本発明の第三実施例の振動モーター2の表面に凸状22に形成した指マッサージ器1について
図5を参照して説明をする。
図5は本発明の第三実施例において、凸状22に形成した振動モーター2を手袋1A、又はソックス1Bの指部内側に設けた要部拡大図で、a)図は指部内側面の振動モーター2を設けた平面図、b)図はa)図のX-Yの断面図である。
【0031】
図に示すように、
図5からマッサージ用の振動モーター2の表面に凸状22の弾力を有する部材を貼設し形成した凸状22付振動モーターを手袋1A、又はソックス1Bの内側に取付、内側に取付けたことから各指部に凸状22面を接する指マッサージ器1。
前記の構造から、凸状22を形成した各振動モーター2を用いた指マッサージ器1の面を各指の面に接触させることから、
図1、
図2の手袋1A、及び
図3のソックス1Bに取付ける各振動モーター2を手袋1A、ソックス1Bの内側に取付けることで、各振動モーター2を動作すると、振動する凸状22の突起部が指の面に強い刺激でマッサージ作用をするものである。
【符号の説明】
【0032】
1は指マッサージ器
1Aは手袋
1Bはソックス
2は振動モーター
21は弾力を有する部材
22は凸状
3は電源部
4はリード線
5は親指部
6は人差指部
7は中指部
8は薬指部
9は小指部
51は親基節部
61は人基節部
71は中基節部
81は薬基節部
91は小基節部
5Aは第一趾部
6Aは第二趾部
7Aは第三趾部
8Aは第四趾部
9Aは第五趾部
5Bは拇趾(親指)
6Bは示趾(人差指)
7Bは中趾(中指)
8Bは環趾(薬指)
9Bは小趾(小指)
10は電源スイッチ
11は強弱切替スイッチ
12は電圧調整
13は外部入力ジャック
Aは表側
Bは内側