(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023025630
(43)【公開日】2023-02-22
(54)【発明の名称】パン切りガイド付き食パン収納ケース
(51)【国際特許分類】
B65B 25/16 20060101AFI20230215BHJP
A47J 47/12 20060101ALI20230215BHJP
【FI】
B65B25/16 A
A47J47/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021148968
(22)【出願日】2021-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】521403096
【氏名又は名称】木村 紀子
(72)【発明者】
【氏名】木村 紀子
【テーマコード(参考)】
4B066
【Fターム(参考)】
4B066CC37
4B066DD06
(57)【要約】
【課題】やわらかい食パンを数本購入した際に、ケースに収納することで、形を崩さずに、持ち帰ることができ、目盛りに合わせて、好みのサイズにまっすぐ切れ、保存も出来る食パン収納ケースを提供する。
【解決手段】食パンを収納する本体により構成されるパン切りガイド付き食パン収納ケースにおいて、食パンを載せる底板の長手方向両側に側板を設け、その側板の長手方向一端に端板部を設け、その側板と端板部には、側板と端板部を固定するための固定手段を設け、食パンを載せる底板の長手方向の残る一端に、パンを切る厚さを計る右利き左利き対応の目盛りを設けた可倒式まな板部を設け、可倒式まな板部側の側板の両端面がパンを切る際のガイド部となることを特徴とするパン切りガイド付き食パン収納ケース
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食パンを載せる底板の長手方向両側に側板を設け、その側板の長手方向一端に端板部を設け、その側板と端板部には、側板と端板部を固定するための、側板に設けたスリットと端板部に設けた差し込み片を設け、食パンを載せる底板の長手方向の残る一端に、パンを切る厚さを計る目盛りを設けた可倒式まな板部を設け、可倒式まな板部側の側板の両端面にパンを切る際のガイド部を設け、底板と側板、側板と端板部、底板と可倒式まな板部と接する部分が、折りたたみ自在となるよう溝を設けたことを特徴とする、パン切りガイド付き食パン収納ケース。
【請求項2】
食パンを収納する本体の素材が樹脂であることを特徴とする請求項1記載のパン切りガイド付き食パン収納ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食パン収納ケースに右利き左利きの人に対応した目盛りとスライス用ナイフ挿入ガイドを設けた、食パンをまっすぐ安全に切れるパン切りガイド付き食パン収納ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、食品類を包丁で均一に薄切りするスライス対象物機構があった。(特許文献1参照)
また、食パンを2種類の厚さに切れる収納ケースがあった。(特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3221948号公報
【特許文献2】実用新案登録第3034584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これは次のような問題点があった。
(イ)本体に切り込みが入っているため、食パンを数種類のサイズに切ることが出来なかった。
(ロ)本体以外に付属品を使用する必要があった。
(ハ)使用後にコンパクトに収納できず、場所をとっていた。
(ニ)食パンに直接触れてスライドさせないといけないという問題があった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
食パンを収納する本体により構成されるパン切りガイド付き食パン収納ケースにおいて、食パンを載せる底板の長手方向両側に側板を設け、その側板の長手方向一端に端板部を設け、その側板と端板部には、側板と端板部を固定するための固定手段を設け、食パンを載せる底板の長手方向の残る一端に、パンを切る厚さを計る目盛りを設けた可倒式まな板部を設け、可倒式まな板部側の側板の両端面がパンを切る際のガイド部となることを特徴とする。
以上を特徴とするパン切りガイド付き食パン収納ケースである。
【発明の効果】
【0006】
食パンを本体に収納し、本体の両側面より、食パンをおさえながら、ガイドに沿って切ることで、まっすぐ安全に好みのサイズに食パンを切ることができる。
食パンは購入時の袋に入れたままパンのみをずらすことで、直接パンに触れることなく切ることができる。
さらに食パンを数本購入する場合、ケースに入れることで、重ねても形が崩れないというメリットや本体のすべての面を内側に折ることができるので、焼きたての蒸気を逃がすという収納も可能であり、薄い樹脂板を素材とすることで、軽く、コンパクトに持ち運ぶことも、洗って繰り返し使用することもできる。
また、組み立て式にすると、薄く収納できるため、家庭で使用するときや、店舗で販売する際の省スペース化が図れるだけでなく、発送時にかかる輸送コストの削減に役立ち、一般的な商品としてだけでなく、ノベルティグッズとしての活用も可能となるメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の本体(1)を組み立てる前の状態を表した斜視図である。
【
図2】本発明の本体(1)の差し込み片(9)をスリット(8)に挿入する固定手段とした場合の斜視図である。
【
図3】本発明の本体(1)の食パンカット時の実施例を示した斜視図である。
【
図4】本発明の本体(1)の固定手段を面ファスナーとした場合の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
食パンを収納できるパン切りガイド付き食パン収納ケース本体(1)において、食パンを載せる底板(2)の長手方向両側に側板(3)を設け、その側板(3)の長手方向一端に端板部(4)を設け、その側板(3)と端板部(4)には、側板(3)と端板部(4)を固定するための固定手段を設け、食パンを載せる底板(2)の長手方向の残る一端に、パンを切る厚さを計る目盛り(5)を設けた可倒式まな板部(6)を設け、可倒式まな板部(6)側の側板(3)の両端面がパンを切る際のガイド部(7)となることを特徴とする。
本発明は以上のような構造で、本発明を使用するときは、本体(1)の片側の差し込み片(9)をスリット(8)に挿入して固定し、食パンを購入時の袋に入れたまま本体(1)に収納し、食パンのみをずらし、食パンを好みのサイズの目盛り(5)に合わせて、本体(1)の両側面(3)より、食パンをおさえながら、ガイド部(7)にパン切りナイフを沿わせて食パンを切る。使用後は本体(1)をコンパクトに折りたたみ収納する。
(イ)本体
食パンを保存するときには、購入時の袋に入れたまま本体(1)に収納し常温・冷蔵・冷凍で保存できる食パンを数本購入する場合、ケースに入れることで、重ねても形が崩れないというメリットや本体(1)のすべての面を内側に折ることができるので、焼きたての蒸気を逃がすという収納も可能である。
また、組み立て式にすると、薄く収納できるため、家庭で使用するときや、店舗で販売する際の省スペース化が図れるだけでなく、発送時にかかる輸送コストの削減に役立ち、一般的な商品としてだけでなく、ノベルティグッズとしての活用も可能となるメリットがある。
(ロ)素材
箱体に組み立てる場合、金型代の初期費用がかかるが、薄い樹脂板を素材とした組み立て式にすることで、打ち抜き成型で一度に成型ができて、生産にかかる費用のほか、蝶番としての機能を、筋押し加工した溝(10)で代用でき、低コスト化を図ることができる。さらに樹脂板は衝撃強度、耐摩耗性、耐熱性にも優れ、軽く、コンパクトに持ち運ぶことも、洗って繰り返し使用することもできる。高級版を作る場合は、吸湿性に優れた桐材のような薄い木材の板を使用する。
(ハ)固定手段
片側の差し込み片(9)をスリット(8)に挿入し固定する手段、面ファスナー(11)を使用する固定手段がある。
(ニ)可倒自在にする方法
樹脂素材の場合は溝(10)部分を筋押し加工にする。高級版を作る場合は、テープ状のものを貼り、蝶つがいとしての機能を持たせる。
(ホ)目盛り
可倒式まな板部(6)の目盛り(5)を上下または中央に記すことで、右利き左利きに対応でき、可倒式まな板部(6)の後壁よりシールを貼るほか、筋押し印字することもできる。図で示す溝(10)の点線部分が筋押し加工を表している。
【符号の説明】
【0009】
(1) 本体
(2) 底板
(3) 側板
(4) 端板部
(5) 目盛り
(6) 可倒式まな板部
(7) ガイド部
(8) スリット
(9) 差し込み片
(10)溝
(11)面ファスナー