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  • 特開-ベル型フレグランス容器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023025705
(43)【公開日】2023-02-22
(54)【発明の名称】ベル型フレグランス容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/00 20060101AFI20230215BHJP
   A61L 9/12 20060101ALI20230215BHJP
   B65D 85/00 20060101ALI20230215BHJP
   B65D 23/00 20060101ALI20230215BHJP
【FI】
B65D83/00 F
A61L9/12
B65D85/00 A
B65D23/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022186566
(22)【出願日】2022-11-22
(62)【分割の表示】P 2018234589の分割
【原出願日】2018-12-14
(71)【出願人】
【識別番号】392031790
【氏名又は名称】株式会社小泉製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100114074
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 嘉一
(72)【発明者】
【氏名】小泉 俊博
(57)【要約】
【課題】ベルとしての機能も有するフレグランス容器の提供を目的とする。
【解決手段】揺動可能な転動部と、前記転動部に連結した本体部とを備え、前記転動部には転動子を載置してあり、前記本体部は前記転動子が当たり音が鳴る振動部と、フレグランスを入れるための収容部とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
揺動可能な転動部と、前記転動部に連結した本体部とを備え、
前記本体部は内部を連結部で仕切ることで前記連結部の上側に香料の収容部を有し、
前記連結部の下側に転動子の収容部を形成してあり、
前記転動部の上面に設けた転動面に沿って転動子が前記収容部内を転がることで音が鳴り、
前記香料の収容部に香料を収容し、前記収容部にリードディフューザーを差し込んであることを特徴とするベル型フレグランス容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種芳香を楽しむためのフレグランス容器に関し、特に揺らすと音が鳴るベルとしての機能を有するフレグランス容器に係る。
【背景技術】
【0002】
生活空間、職場空間や店舗空間にフレグランス容器を置くことで、各種香りによるリラックス効果、集中効果、殺菌効果等が期待されている。
この場合に芳香の広がりを促進するのに木や造花等のリードディフューザーをフレグランス容器に差し込んで使用する場合がある。
本出願人は、先にフレグランス容器を指先等にて軽く揺らすことができるフレグランス容器載置台を提案している(特許文献1)。
本発明は、指先等で軽く触れることで香りのみならず音を楽しむことができるようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6395277号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ベルとしての機能も有するフレグランス容器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るベル型フレグランス容器は、揺動可能な転動部と、前記転動部に連結した本体部とを備え、前記転動部には転動子を載置してあり、前記本体部は前記転動子が当たり音が鳴る振動部と、フレグランスを入れるための収容部とを有することを特徴とする。
また、本発明に係るベル型フレグランス容器は、揺動可能な揺動部と、前記揺動部に連結した本体部とを備え、前記本体部はフレグランスを入れるための収容部と、前記本体部の内側に吊り下げた打鈴子を有し、前記揺動部が揺れると前記打鈴子が前記本体部の内側に当たり音が鳴るものであることを特徴とする。
ここで、フレグランスを入れるための収容器には各種リードディフューザーを差し込むことができる差込み部を有するのが好ましい。
【0006】
本発明において揺動可能な転動部又は揺動部とは、例えば底面が凸面に形成されていて、左右前後に揺れるものや、シーソーや、やじろべいのように支点を介して左右に揺れるもの等、指先等で軽く触れることで揺れるものをいう。
また、転動部が揺れると、この転動部に載置した転動子が転がり、振動部に当たり音が鳴る。
転動子は転がりやすいように略球形状が好ましいが、転動部が揺れることで転がるものであれば、その形状に制限はない。
本体部の内側に吊り下げられた打鈴子の場合には、揺動部が揺動することで打鈴子が左右に揺れ、本体部に当たり音がなる。
【0007】
本発明において、本体部は転動子又は打鈴子が当たり、振動音や共鳴音が鳴る振動部と、香料を入れるための収容部を有するものであれば構造に制限がない。
例えば、前記本体部は、前記転動部から立設した支持部に連結してあるとともに、上部側に前記収容部を配置し、下側に前記振動部を有するものであってもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明においては、香料の揮散を促進するのにフレグランス容器を軽く揺らすと音が鳴り、楽しむことができ、また逆に呼び鈴等、ベルとして音を鳴らすと香りも発散されるので、これまでにない新規のフレグランス容器となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係るベル型フレグランス容器の構造例を示す。(a)は平面図、(b)は部分断面図、(c)はスティック型のリードディフェーザーを差し込んだ状態を示す。
図2】(a)はベル型のフレグランス容器を指先で軽く揺らした状態を示し、(b)は香料を注入する状態を示す。
図3】(a)~(d)はデザイン化された本体部とリードディフューザーの例を示す。
図4】支持部に転動子が当たり音が鳴る例を示す。
図5】本体部の内側に打鈴子を吊り下げた例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係るベル型フレグランス容器の例を以下、図に基づいて説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0011】
ベル型フレグランス容器は、転動部11とこの転動部11に連結した本体部12を有し、この本体部12の上側に香料の収容部12bを有し、その下側に転動子13を収容するための収納部12eを有する。
本実施例では、この収納部12eが転動部11の上面に設けた転動面11dの周囲を囲むように形成してあり、周囲の内部に転動子が転がり、当たると音が鳴る振動部12aとなっている。
本実施例では、本体部12が下側に開口部を有する略ひょうたん型の形状にデザイン化してあり、図3(a)~(d)に例を示すように、いろいろな動物を表現してある。
【0012】
また、本体部12は断面図を図1(b)に示すように香料の収容部12bを形成するために下側の転動子13の収納部12eの部分と仕切るための仕切部を兼ねた連結部12dを有し、この連結部12dを転動部11から立設した支持部11bに連結してある。
本発明において、本体部12は香料の収容部と、転動子13が転がることで当たり、音が鳴る振動部12aを有するものであれば、この構造に制限はない。
【0013】
本実施例は、転動部11から立設した支柱状の支持部11bにプレート状の連結部12dを用いて本体部12を、この転動部11に連結するとともに、転動部11の転動面11dと、本体部12の振動部12aの下端部との間に所定の隙間11cを形成したので、振動部が共鳴し、余韻のある打鈴音が鳴るようになっている。
【0014】
本体部12は、内部をプレート状の連結部12dで水平方向に仕切ることで香料の収容部12dとなっていて、上部にリードディフューザー1を差し込むための差込み部12cを有する。
図1(c)はスティック型のリードディフューザー1を収容部12dに差し込み、立設した例になっているが、図3に示すように各種デザイン化されたリードディフューザーであってもいい。
図3は本体部12の正面に描いた各動物の顔に合せて、(a)は角の形状、(b)は羽毛の形状、(c)はかさ、(d)はちょうちん型の例になっている。
リードディフューザーは香料を毛細管現象により吸い上げ、拡散を促進するものであれば、材質、構造に制限がない。
本体部12の収容部12bには、図2(b)に示すようにリードディフューザーの差込み部12cとして設けた注入孔に各種アロマオイル等の精油4を容器3から注入することができる。
本発明に注入する香料に制限はない。
例えば、リラックス効果があるとされるラベンダー、サンタルウッド、集中力を高める効果があるとされるレモン、グレープフルーツ等の柑橘系が例として挙げられる。
【0015】
本実施例は、図1に示すように転動部11の底面11aを略球面からなる凸面形状になっていて、重心が底部側に設けることで図2(a)に示すように指先2にて軽く触れるだけで揺動する。
【0016】
本発明において、振動部12aは転動部11が揺れた際に、転動面11dに沿って転がった転動子13が当たり音が鳴るものであれば、その構造に制限はない。
図1に示した実施例は、本体部12の下側に設けたスカート状の振動片に球体からなる転動子13が当たることで本体部12が共鳴する。
図4に示した実施例は、複数のシャフト状の支持部11bを設けることで、その支持部11bの間に転動子13が転がる際に、この転動子13が支持部11bに当たることで音が鳴る例になっている。
また、本実施例は本体部12の上部に動物の耳部12f等を表現した例になっているように、本体部12の形状をいろいろな形状にデザイン化してもよい。
本体部12は音が鳴る材料であれば材質に制限がないが、音が鳴りやすい材料としては金属製が好ましい。
【0017】
図5には、転動子13の替わりに本体部12の内側に仕切部12gを設けることで、その上側にフレグランスの収容部12bを形成するとともに、この仕切部12gからひも14a等にて打鈴子14を吊り下げた例を示す。
この場合には、先の転動部11が揺動部111となる。
揺動部111と本体部12とは、例えば連結部12fで連結してある。
なお、何らかの方法で揺動部と本体部とを連結してあれば、その構造に制限はない。
また、打鈴子14が揺れて音が鳴るものであれば、その構造にも制限がない。
これにより、揺動部111が揺れると、打鈴子14が左右,前後に振れ、本体部12に当たり音がなる。
【符号の説明】
【0018】
1 リードディフューザー
11 転動部
11b 支持部
12 本体部
12a 振動部
12b 収容部
12c 差込み部
12d 連結部
12e 収納部
13 転動子
14 打鈴子
図1
図2
図3
図4
図5