(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023025709
(43)【公開日】2023-02-24
(54)【発明の名称】情報処理システムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20230216BHJP
【FI】
G06Q50/12
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021125383
(22)【出願日】2021-07-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バグワト パリクシト
(72)【発明者】
【氏名】宮本 剛志
(72)【発明者】
【氏名】青木 舞
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC24
(57)【要約】 (修正有)
【課題】レシピを購入した者による商品の販売をより容易に実現する情報処理システムおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理システムは、レシピの購入者から、レシピデータベースに登録されたレシピ情報を購入する指示を受け付け、レシピ情報を購入する指示の受け付けに基づいて、レシピ情報と関連付けられた商品の商品情報を、レシピ情報の購入者の電子店舗において販売する商品情報を格納する商品データベースに登録し、消費者が、電子店舗の商品販売サイトにアクセスした場合に、登録された商品情報を出力する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レシピの購入者から、レシピデータベースに登録されたレシピ情報を購入する指示を受け付けるレシピ購入受付手段と、
前記レシピ情報を購入する指示の受け付けに基づいて、前記レシピ情報と関連付けられた商品の商品情報を、前記レシピ情報の購入者の電子店舗において販売する商品情報を格納する商品データベースに登録する商品情報登録手段と、
消費者が、前記電子店舗の商品販売サイトにアクセスした場合に、前記登録された商品情報を出力する商品出力手段と、
を含む情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
レシピ販売者からレシピ情報を取得し、当該レシピ情報を前記レシピデータベースに登録するレシピ登録手段と、
前記登録されたレシピ情報を前記購入者に提示するレシピ提示手段と、
をさらに含み、
前記商品情報登録手段は、前記提示されたレシピ情報を購入する指示の受け付けに基づいて、前記レシピ情報と関連付けられた商品の商品情報を、前記商品データベースに登録する、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記商品情報登録手段は、前記提示されたレシピ情報を購入する指示の受け付けに基づいて、前記レシピ情報と関連付けられた商品の商品情報であって、前記レシピ販売者に関する情報を含む商品情報を、前記商品データベースに登録し、
前記商品出力手段は、前記消費者に前記レシピ販売者に関する情報を出力する、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理システムにおいて、
前記商品情報登録手段は、前記提示されたレシピ情報を購入する指示の受け付けに基づいて、前記レシピ情報と関連付けられた商品の商品情報であって、前記レシピ販売者の店舗の位置に関する情報を含む商品情報を、前記商品データベースに登録し、
前記商品出力手段は、前記消費者の移動に関する履歴を取得し、前記履歴が前記店舗の位置に関する情報に応じた範囲に前記消費者が以前訪問したことを示す場合に、前記消費者に前記レシピ販売者に関する情報を出力する、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項2から4のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、
前記レシピ提示手段は、前記レシピ情報を購入する指示を受け付ける前に、前記登録されたレシピ情報のうち一部を除く情報を前記購入者に提示し、前記レシピ情報を購入する指示を受け付けた後に、前記登録されたレシピ情報のうち前記一部を含む情報を前記購入者に提示する、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、
前記レシピ情報を購入する指示を受け付け、かつ、前記レシピ情報の購入者の電子店舗が存在しない場合に、前記レシピの購入者の電子店舗の情報であって、前記商品販売サイトへのアクセスを可能とする情報を登録する店舗登録手段をさらに含む、
情報処理システム。
【請求項7】
レシピの購入者から、レシピデータベースに登録されたレシピ情報を購入する指示を受け付けるステップと、
前記レシピ情報を購入する指示の受け付けに基づいて、前記レシピ情報と関連付けられた商品の商品情報を、前記レシピ情報の購入者の電子店舗において販売する商品情報を格納する商品データベースに登録するステップと、
消費者が、前記電子店舗の商品販売サイトにアクセスした場合に、前記登録された商品情報を出力するステップと、
を含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理システムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを介して飲食店などにレシピ情報を販売するサービスがある。
【0003】
特許文献1には、飲食店端末を操作するユーザがいずれかのレシピ情報の購入ボタンを押下した場合に、レシピ情報提供サーバがそのレシピ情報をその飲食店端末へ送信することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
レシピの購入者は、レシピを購入した後に、そのレシピに従って調理された商品を販売するものと考えられる。一方で、商品の販売の際にはレシピによる調理だけでなく、例えば消費者を集客するための作業といった他の準備もすることが必要であった。
【0006】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであって、その目的は、レシピを購入した者がそのレシピに従った商品を、より容易に販売するための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明にかかる情報処理システムは、レシピの購入者から、レシピデータベースに登録されたレシピ情報を購入する指示を受け付けるレシピ購入受付手段と、前記レシピ情報を購入する指示の受け付けに基づいて、前記レシピ情報と関連付けられた商品の商品情報を、前記レシピ情報の購入者の電子店舗において販売する商品情報を格納する商品データベースに登録する商品情報登録手段と、消費者が、前記電子店舗の商品販売サイトにアクセスした場合に、前記登録された商品情報を出力する商品出力手段と、を含む。
【0008】
また、本発明にかかる情報処理方法は、レシピの購入者から、レシピデータベースに登録されたレシピ情報を購入する指示を受け付けるステップと、前記レシピ情報を購入する指示の受け付けに基づいて、前記レシピ情報と関連付けられた商品の商品情報を、前記レシピ情報の購入者の電子店舗において販売する商品情報を格納する商品データベースに登録するステップと、消費者が、前記電子店舗の商品販売サイトにアクセスした場合に、前記登録された商品情報を出力するステップと、を含む。
【0009】
本発明の一形態では、情報処理システムは、レシピ販売者からレシピ情報を取得し、当該レシピ情報を前記レシピデータベースに登録するレシピ登録手段と、前記登録されたレシピ情報を前記購入者に提示するレシピ提示手段と、をさらに含み、前記商品情報登録手段は、前記提示されたレシピ情報を購入する指示の受け付けに基づいて、前記レシピ情報と関連付けられた商品の商品情報を、前記商品データベースに登録してもよい。
【0010】
本発明の一形態では、前記商品情報登録手段は、前記提示されたレシピ情報を購入する指示の受け付けに基づいて、前記レシピ情報と関連付けられた商品の商品情報であって、前記レシピ販売者に関する情報を含む商品情報を、前記商品データベースに登録し、前記商品出力手段は、前記消費者に前記レシピ販売者に関する情報を出力してもよい。
【0011】
本発明の一形態では、前記商品情報登録手段は、前記提示されたレシピ情報を購入する指示の受け付けに基づいて、前記レシピ情報と関連付けられた商品の商品情報であって、前記レシピ販売者の店舗の位置に関する情報を含む商品情報を、前記商品データベースに登録し、前記商品出力手段は、前記消費者の移動に関する履歴を取得し、前記履歴が前記店舗の位置に関する情報に応じた範囲に前記消費者が以前訪問したことを示す場合に、前記消費者に前記レシピ販売者に関する情報を出力してもよい。
【0012】
本発明の一形態では、前記レシピ提示手段は、前記レシピ情報を購入する指示を受け付ける前に、前記登録されたレシピ情報のうち一部を除く情報を前記購入者に提示し、前記レシピ情報を購入する指示を受け付けた後に、前記登録されたレシピ情報のうち前記一部を含む情報を前記購入者に提示してもよい。
【0013】
本発明の一形態では、情報処理システムは、前記レシピ情報を購入する指示を受け付け、かつ、前記レシピ情報の購入者の電子店舗が存在しない場合に、前記レシピの購入者の電子店舗の情報であって、前記商品販売サイトへのアクセスを可能とする情報を登録する店舗登録手段をさらに含んでよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明により、レシピを購入した者は、そのレシピに従った商品をより容易に販売することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施形態にかかる情報処理システムのハードウェア構成を示す図である。
【
図2】レシピの販売およびメニューの販売に関するシーケンス図である。
【
図3】情報処理システムが実現する機能を示すブロック図である。
【
図4】レシピの購入にかかる処理の一例を示すフロー図である。
【
図8】メニューデータベースの一例を示す図である。
【
図10】商品の販売にかかる処理の一例を示すフロー図である。
【
図12】メニュー管理において提供条件を変更する処理の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下では、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。同じ符号を付された構成に対しては、重複する説明を省略する。本実施形態では、レシピ販売サイトおよびフードデリバリー注文サイトを実現する情報処理システムについて説明する。レシピ販売サイトは、例えば飲食物を提供する店舗どうしで、レシピの販売および購入を可能にするサービスを提供する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態にかかる情報処理システムの一例を示す図である。情報処理システムは、レシピ販売サーバ1とフード販売サーバ2とを含む。情報処理システムはレシピ販売者端末3、店舗端末4、消費者端末5とネットワークを介して接続されている。
【0018】
レシピ販売サーバ1はレシピ販売サイトを実現するサーバである。レシピ販売サーバ1はプロセッサ11、記憶部12、通信部13、入出力部14を含む。フード販売サーバ2はフードデリバリー注文サイトを実現するサーバである。フード販売サーバ2は、プロセッサ21、記憶部22、通信部23、入出力部24を含む。レシピ販売サーバ1およびフード販売サーバ2は、サーバコンピュータである。レシピ販売サーバ1およびフード販売サーバ2の処理のそれぞれは、複数のサーバコンピュータにより実現されてもよい。
【0019】
プロセッサ11,21は、記憶部12,22に格納されているプログラムに従って動作する。またプロセッサ11,21は通信部13,23、入出力部14,24を制御する。なお、上記プログラムは、インターネット等を介して提供されるものであってもよいし、フラッシュメモリやDVD-ROM等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供されるものであってもよい。
【0020】
記憶部12,22は、RAMおよびフラッシュメモリ等のメモリ素子とハードディスクドライブのような外部記憶装置とによって構成されている。記憶部12,22は、上記プログラムを格納する。また、記憶部12,22は、プロセッサ11,21、通信部13,23、入出力部14,24から入力される情報や演算結果を格納する。
【0021】
通信部13,23は、他の装置と通信する機能を実現するものであり、例えば無線LAN、有線LANを実現する集積回路などにより構成されている。通信部13,23は、プロセッサ11,21の制御に基づいて、他の装置から受信した情報をプロセッサ11,21や記憶部12,22に入力し、他の装置に情報を送信する。
【0022】
入出力部14,24は、表示出力デバイスをコントロールするビデオコントローラや、入力デバイスからのデータを取得するコントローラなどにより構成される。入力デバイスとしては、キーボード、マウス、タッチパネルなどがある。入出力部14,24は、プロセッサ11,21の制御に基づいて、表示出力デバイスに表示データを出力し、入力デバイスをユーザが操作することにより入力されるデータを取得する。表示出力デバイスは例えば外部に接続されるディスプレイ装置である。
【0023】
レシピ販売者端末3は、レシピを販売する販売者が操作するコンピュータであり、ネットワークを介してレシピ販売サーバ1と通信する。店舗端末4は、レシピを購入する購入者が操作するコンピュータであり、ネットワークを介してレシピ販売サーバ1およびフード販売サーバ2と通信する。ここで、店舗端末4は、購入者装置の一例である。消費者端末は、フード販売サーバ2とネットワークを介して通信する。
【0024】
次に、情報処理システムにより行われるサービスの概要について説明する。
図2は、レシピの販売およびメニューの販売に関するシーケンス図である。メニューは、レシピに従った調理によって得られる食べ物や飲み物であり、販売される商品の一種である。はじめに、レシピの販売者は、レシピ販売サイトで販売するレシピの情報、そのレシピの契約条件、および、そのレシピにより提供できるメニューの商品情報をレシピ販売者端末3に入力すると、レシピ販売者端末3はそのレシピの情報、契約条件生成情報、メニューの情報を含むレシピ登録情報を送信する。そしてレシピ販売サーバ1はデータベースに、レシピ販売者の情報(レシピ販売者の店舗情報)とともにそのレシピの情報を登録し、またそのデータベースに、そのレシピの情報と関連付けて、契約条件生成情報、メニューの商品情報を登録する。
【0025】
ここで、データベースに登録される契約条件生成情報は、契約条件を示す情報の一種であり、レシピの購入者にあわせて契約条件を生成するための情報である。契約条件生成情報は、例えば契約期間をレシピ購入日から3か月にするといった契約期間の決定ロジックであってよい。契約条件生成情報は、例えば販売エリアからレシピの販売者の店舗のある都道府県または市町村を除くといった販売エリアの制限の決定ロジックであってもよい。契約条件生成情報は、例えば販売エリアからレシピの販売者の店舗の販売エリアを除くといった販売エリアの制限の決定ロジックであってもよい。契約条件生成情報は、固定的な契約期間や販売エリアの制限のような契約条件そのものであってもよい。ここで、レシピの販売者の店舗は、実店舗でもよいし、電子店舗でもよい。販売エリアは、商品が配送されるエリアであってよい。
【0026】
その後、レシピ販売サーバ1が提供するレシピ販売サイト(特にレシピ販売者の店舗のページ)にレシピの購入者がアクセスすると、レシピ販売サーバ1は、レシピの一覧を含むレシピ概要情報を店舗端末4へ送信する。そして購入者がいずれかのレシピを選択する(例えば「購入」ボタンを押下する)と、店舗端末4はレシピ選択指示をレシピ販売サーバ1へ送信し、レシピ販売サーバ1は、その選択されたレシピの契約を進めるため、そのレシピのレシピ情報と関連付けられた契約条件生成情報に基づいて契約条件を取得し、その契約条件含む契約条件情報を送信する。
【0027】
購入者が契約条件を承諾してレシピを購入する契約を結ぶことを示す操作をすると、店舗端末4は契約指示をレシピ販売サーバ1へ送信する。レシピ販売サーバ1は契約の対象となるレシピの詳細を開示するためレシピ詳細情報を店舗端末4へ送信し、さらに、フードデリバリー注文サイトにレシピの購入者の店舗(電子店舗)が存在しない場合には、フード販売サーバ2へ店舗生成依頼を送信する。また、レシピ販売サーバ1はフード販売サーバ2へメニュー登録依頼および条件登録依頼を送信する。メニュー登録依頼はレシピに関連付けられたメニューの商品情報を購入者の店舗に登録させる情報であり、条件登録依頼は、契約条件に応じた、その店舗のメニューの提供条件を登録させる情報である。なお、レシピの購入者は、フード販売サーバ2との間でメニュー管理画面を通じて操作をすることにより、メニューの商品情報および提供条件を編集することができる。
【0028】
メニューが登録された後に消費者が消費者端末5を操作して、フード販売サーバ2により提供されるフードデリバリー注文サイトにアクセスし、消費者端末5が店舗のメニュー一覧を表示させる要求(メニュー一覧要求)をフード販売サーバ2に送信すると、フード販売サーバ2は提供条件を満たすメニューを選択し、その選択されたメニューの一覧の情報(メニュー一覧画面)を消費者端末5へ送信する。消費者がメニュー一覧のうちいずれかのメニューについて購入する旨の入力をすると、消費者端末5はその旨の情報を含む購入指示をフード販売サーバ2へ送信し、フード販売サーバ2は注文情報を店舗端末4へ送信し、店舗端末4を操作する店舗スタッフが注文されたメニューを消費者へ配達する。
【0029】
次に、情報処理システムが提供する機能について説明する。
図3は、情報処理システムが実現する機能を示すブロック図である。情報処理システムは、機能的に、レシピ登録部50、レシピ提示部51、レシピ購入受付部52、契約条件取得部53、店舗登録部55、メニュー登録部56、条件登録部57、メニュー出力部58、注文受付部59、レシピデータベース61、メニューデータベース62、条件データベース63を含む。
【0030】
レシピ登録部50、レシピ提示部51、レシピ購入受付部52、契約条件取得部53は、主にレシピ販売サーバ1に含まれるプロセッサ11によって記憶部12に格納されるプログラムが実行され、通信部13などを制御することにより実現される。店舗登録部55、メニュー登録部56、条件登録部57、メニュー出力部58、注文受付部59は、主にフード販売サーバ2に含まれるプロセッサ21によって記憶部22に格納されるプログラムが実行され、通信部23、入出力部24を制御することにより実現される。
【0031】
レシピデータベース61は主にレシピ販売サーバ1の記憶部12により実現されるが、他のサーバ上で稼働するデータベース管理システムにより実現されてもよい。メニューデータベース62、条件データベース63は、主にフード販売サーバ2の記憶部22により実現されるが、他のサーバ上で稼働するデータベース管理システムにより実現されてもよい。
【0032】
レシピ登録部50は、レシピ販売者からレシピ情報を取得し、レシピ情報をレシピデータベース61に登録する。またレシピ販売者からレシピ情報により提供できるメニューの情報を取得し、そのメニューの情報をレシピ情報と関連付けてレシピデータベース61に登録する。
【0033】
レシピ提示部51は、レシピを購入する予定の購入者に、レシピデータベース61に登録されたレシピ情報を提示する。また、レシピ提示部51は、レシピ情報を販売するレシピ販売者とそのレシピ情報を購入する購入者との間の契約条件をその購入者が操作する店舗端末4に提示させる。またレシピ提示部51は、レシピ情報を購入する指示を受け付ける前に、レシピデータベース61に登録されたレシピ情報のうち一部を除く情報をレシピの購入者に提示する。レシピ提示部51は、レシピ情報を購入する指示を受け付けた後に、その登録されたレシピ情報のうちその一部を含む情報を購入者に提示する。
【0034】
契約条件取得部53は、契約条件生成情報に基づいて契約条件を取得し、レシピ提示部51がその契約条件を提示できるようにする。
【0035】
レシピ購入受付部52は、レシピの購入者から、レシピデータベース61に登録されたレシピ情報、特に、提示されたレシピ情報を購入する指示を受け付ける。
【0036】
店舗登録部55は、レシピ情報を購入する指示を受け付け、かつ、その購入を指示した購入者の電子店舗が存在しない場合に、その購入者の電子店舗の情報であって、そのフード販売サイトへのアクセスを可能とする情報を登録する。ここで、フード販売サイトは、商品販売サイトの一例である。
【0037】
メニュー登録部56は、提示されたレシピ情報を購入する指示の受け付けに基づいて、レシピ情報と関連付けられたメニューの商品情報を、レシピ情報の購入者の電子店舗において販売するメニューの商品情報を格納するメニューデータベースに登録する。商品情報は、商品に関する情報であり、例えばメニューID、店舗、メニュー名、価格、画像ID、付加画像ID、関連エリアを含んでよい。また、商品情報は、レシピの販売者の店舗の位置に関する情報や、レシピの販売者を示す情報(例えば販売者のブランド画像)を含んでよい。
【0038】
条件登録部57は、店舗端末4を介してレシピ情報の購入者から契約条件に基づいてレシピ情報を購入する指示を受け付けた場合に、前記契約条件に応じた提供条件を、前記レシピ情報に関連付けられた商品の商品情報と関連付けて登録する。契約条件は、契約期間、販売エリアの制限、販売数または販売額の上限のうち少なくともいずれかを含む。提供条件は、商品情報の出力を制限する制限条件であり、販売期間、販売エリアを示す情報、販売数または販売額の上限のうち少なくともいずれかを含む。条件登録部57は、レシピの購入者がそのレシピ情報に関連付けられたメニューについて修正のために入力する販売期間が、その契約期間を超える期間を含む場合に、その販売期間を条件データベースに登録しない。
【0039】
メニュー出力部58は、消費者が、フード販売サイトにおいてレシピの購入者の店舗にアクセスした場合に、メニューデータベースにその店舗と関連付けて登録されたメニューの商品情報を出力する。メニュー出力部58により出力されるメニューの商品情報は、レシピ情報に関連付けられた商品の商品情報を含んでよい。メニュー出力部58は、消費者の移動に関する履歴を取得し、その履歴が、レシピの販売者の店舗の位置に関する情報に応じた範囲に前記消費者が以前訪問したことを示す場合に、その消費者にレシピの販売者に関する情報を出力してよい。
【0040】
また、メニュー出力部58は、メニューの商品情報に関連付けて記憶された提供条件に基づいて、その商品情報の出力を制限する。メニュー出力部58は、提供条件が販売期間を含む場合には、現在の日付が商品情報に関連付けられた販売期間の内にない場合に、その商品情報を出力しない。また提供条件が提供エリアを含む場合には、消費者の位置がその提供エリアの内でない場合に、その登録された商品情報を出力しない。
【0041】
注文受付部59は、メニュー出力部58により出力されたメニューに対して消費者が購入する購入指示を受け付け、その購入指示に基づく注文情報をフード販売サーバ2へ送信する。
【0042】
次に、情報処理システムの処理の詳細について説明する。
図4は、レシピの購入にかかる処理の一例を示すブロック図である。はじめに、店舗端末4の操作者(レシピの購入を希望する購入者)がレシピ販売サイトにアクセスすると、レシピ販売サーバ1に含まれるレシピ提示部51は、レシピデータベース61からレシピ情報を取得し、レシピ情報の一部(レシピ概要情報)を店舗端末4の操作者へ提示する(ステップS101)。購入前に提示されるレシピ情報は、レシピデータベース61に登録されているレシピ情報のうち調理法の核心となる部分が除かれた情報である。レシピ情報のうち除かれる部分は、例えばレシピの素材または調理法の一部である。
【0043】
図5は、レシピ概要画面の一例を示す図である。レシピ概要画面は、レシピ概要情報を受信した店舗端末4が出力する画面である。
図5の例では、複数のレシピのそれぞれについて一部のレシピ情報が表示される一覧画面である。ここに表示されるレシピのいずれかについて購入ボタン81が押下されると、店舗端末4は、その購入ボタン81に対応するレシピが選択されたことを示すレシピ選択指示を送信する。なお、本画面で「レシピを販売する」ボタンを押下すると、レシピを登録する画面に遷移する。レシピを登録・販売すること自体は公知であるのでレシピの登録についての説明は省略する。
【0044】
店舗端末4が選択されたレシピを示す情報(レシピ選択指示)を送信すると、レシピ提示部51はその選択されたレシピを示す情報を受信する(ステップS102)。すると、契約条件取得部53は、そのレシピ情報に関連付けられた契約条件生成情報が示す契約条件を取得し、レシピ提示部51は、その契約条件を含む情報(契約条件情報)を購入者が操作する店舗端末4へ送信する(ステップS103)。
【0045】
図6は、契約条件を示す画面の一例を示す図である。この画面は、契約条件情報を受信した店舗端末4が出力する画面であり、契約条件を承諾してレシピを購入するか確認するための画面である。
図6に表示される提供可能期間は契約期間を示し、提供可能エリアは販売が許可される販売エリアを示している。なお、契約条件として、販売可能な数量や金額の上限が記載されていてもよい。ここで、レシピの販売者が契約生成条件として、販売エリアから自店舗のあるエリアを除くといった条件を設定した場合には、契約条件取得部53は、レシピデータベース61から自店舗の位置及びエリアを取得し、そのエリアを除くものが提供可能な販売エリアであるという契約条件を生成してよい。レシピの販売者が契約生成条件として、販売エリアからレシピの販売者の店舗の販売エリアを除くといった条件を設定した場合には、契約条件取得部53は、レシピデータベース61から店舗の販売エリアを取得し、そのエリアを除くものが提供可能な販売エリアであるという契約条件を生成してもよい。
【0046】
購入者が、例えば
図6の条件承諾ボタン83を押下するといった、契約条件を承諾してレシピを購入するための操作をすると、店舗端末4は、その契約を承諾して購入する処理を進めることを示す契約指示を送信する。
【0047】
レシピ購入受付部52は購入者の操作する店舗端末4からその契約指示を受信する(ステップS104)。契約指示を受信すると、レシピ提示部51は購入されたレシピ情報の詳細(レシピ詳細情報)を購入者の店舗端末4へ送信する(ステップS105)。ここで、レシピ購入受付部52は購入されたレシピ情報に対しては、レシピ詳細情報として、レシピ概要画面において送信されなかった部分(例えば材料や調理法の全て)も含むレシピ情報を送信する。
【0048】
店舗端末4は、レシピ詳細情報を受信すると、レシピ詳細画面を出力する。
図7は、レシピ詳細画面の一例を示す図である。レシピ詳細画面には、そのメニューの商品を提供するために必要な情報が記載されている。レシピ詳細画面には、テキストの情報や画像だけでなく、調理手順を示す動画を再生するためのリンクが含まれてもよい。契約更新ボタン85については後述する。
【0049】
レシピ提示部51は購入されていないレシピについてもレシピ詳細情報を送信してもよい。この場合、送信されるレシピ詳細情報には、例えば材料や調理法の少なくとも一部など、レシピの一部が含まれなくてよい。
【0050】
契約指示を受信すると、レシピ購入受付部52はさらにステップS106以降の処理を実行する。ステップS106において、レシピ購入受付部52は、フード販売サイトにレシピの購入者の店舗が存在するか判定する。店舗が存在する場合には(ステップS106のY)、ステップS107をスキップする。一方、店舗が存在しない場合には(ステップS106のN)、レシピ購入受付部52は店舗設定依頼をフード販売サーバ2へ向けて送信する(ステップS107)。
【0051】
フード販売サーバ2に含まれる店舗登録部55は、店舗設定依頼を受信すると、フード販売サイトにレシピの購入者の店舗を新規で設定する(ステップS201)。店舗の設定は、より具体的には、店舗設定依頼に含まれる購入者の情報に基づいて、店舗の名前、注文受付時の連絡先、販売エリアを図示しない店舗データベースに設定し、フード販売サイトへのアクセスを可能とする情報を登録する処理であってよい。フード販売サイトへのアクセスを可能とする情報を登録する処理は、例えばフード販売サイト内の店舗のトップページに相当するURLをフード販売サーバ2のWebサーバに設定する処理であってよい。
【0052】
なお、ステップS106,S107の代わりにレシピ購入受付部52は常に店舗生成依頼を送信してもよい。この場合、店舗生成依頼を受信した店舗登録部55がフード販売サイトにレシピの購入者の店舗が存在するか判定し、店舗が存在しない場合に店舗登録部55が購入者の店舗を新規で設定してよい。店舗生成依頼は、後述のメニュー登録依頼および条件登録依頼のうち少なくとも一方とともに送信されてよい。
【0053】
レシピの購入者の店舗が存在する、または、ステップS107の処理が完了すると、レシピ購入受付部52は、メニュー登録依頼および条件登録依頼を送信する(ステップS108)。メニュー登録依頼は、メニューデータベース62に対してレシピ情報に関連付けて記憶されたメニューの情報を含み、条件登録依頼は、契約条件を含む。フード販売サーバ2がメニュー登録依頼および条件登録依頼を受信すると、メニュー登録部56は購入者の店舗と関連付けて、レシピに応じたメニューをメニューデータベース62に新たに登録する(ステップS202)。条件登録部57は、そのメニューと関連付けて、提供条件を条件データベース63に新たに登録する(ステップS203)。
【0054】
図8は、メニューデータベース62の一例を示す図である。メニューデータベース62には、様々な店舗にて供給されるメニューのそれぞれについて、メニューID、店舗、メニュー名、価格、画像ID、付加画像ID、関連エリアが格納されている。
図8の例では店舗として店舗名が記載されているが、実際には店舗IDが格納されてよい。メニューデータベース62にメニューの説明文がさらに格納されてもよい。
【0055】
画像IDはメニューの画像を特定する情報である。付加画像IDは、さらに表示する画像を特定する情報であり、例えばそのメニューの基となるレシピの販売者を示す画像(例えばレシピの販売者のブランド画像)を特定する情報である。関連エリアは、レシピの販売者と関連付けられたエリアであり、具体的にはレシピの販売者の店舗の位置に関する情報に応じた範囲であり、例えばレシピの販売者の店舗が存在するエリア(例えば都道府県または市町村)が設定される。
【0056】
図9は、条件データベース63の一例を示す図である。条件データベース63には、メニューのそれぞれについて、そのメニューの提供条件を示す情報が格納されている。
図9の例では、メニューのそれぞれについて、メニューを識別するメニューID、店舗、提供期間、提供エリアが条件データベース63に格納されている。条件データベース63には、さらに、売上額上限や販売数上限が格納されてもよい。提供エリアは、店舗の販売エリアをさらに限定するものである。提供期間は、メニューの商品の販売期間である。提供期間は契約条件における契約期間に含まれる期間であり、ステップS203の処理においては契約期間そのものが設定されてよい。提供期間は後からメニュー管理画面を用いて変更することが可能であり、その処理については後述する。
【0057】
なおメニュー登録部56、条件登録部57がレシピ販売サーバ1に含まれるプロセッサ11等により実現され、レシピ販売サーバ1上のメニュー登録部56、条件登録部57が直接的にメニューデータベース62、条件データベース63にデータを登録してもよい。
【0058】
なお、レシピ提示部51は、
図4に示される処理が終了した後においても、レシピの購入者からの要求に応じてレシピ詳細情報を送信してもよい。例えば契約期間の更新が近づいた際に、
図7に示されるレシピ詳細画面において契約更新ボタン85を押下すると、店舗端末4は契約更新情報を送信し、レシピ購入受付部52は、そのレシピについて契約期間を延長するための処理を実行する。この処理は、ステップS103,S104、および、レシピ購入受付部52が更新された契約期間に基づく提供期間を送信する処理、条件登録部57が提供期間を更新する処理を含む。
【0059】
これまでに説明した
図4の処理によって、レシピを購入する際に、そのレシピに関連するメニューをフード販売サイトにおけるレシピの購入者の店舗に自動的に登録することが可能になる。これにより、レシピの購入者がフード販売サイトを管理する際の手間を軽減することが可能になる。また、契約条件が設定されることにより、レシピの販売者が、レシピの購入者の行動を制限し、その購入者が契約外の行動をとる可能性を減らすことも可能になる。制限については以下でも説明する。
【0060】
図10は、商品の販売にかかる処理の一例を示すフロー図である。はじめにメニュー出力部58は、例えば消費者に郵便番号および配達希望日時を入力させる画面を消費者端末5に出力させ、それに対して消費者が入力した消費者の住所を示す情報および配達希望日時を消費者端末5から取得する(ステップS301)。そしてメニュー出力部58は、住所を示す情報及び配達希望日時に基づく条件を満たす店舗の一覧を消費者端末5へ出力する(ステップS302)。住所を示す情報及び配達希望日時に基づく条件を満たす店舗、とは、配達希望日時が営業時間内にあり、その住所が配達エリア内にある店舗のことである。ここで、消費者の住所を示す情報は、消費者の位置を示す情報の一例である。
【0061】
店舗の一覧の画面が消費者端末5に出力され、消費者が店舗の一覧から店舗を選択すると、消費者端末5はその店舗に対するメニュー一覧を要求するためのメニュー一覧要求を送信する。メニュー一覧要求は選択された店舗を含む。メニュー出力部58はその選択された店舗を含むメニュー一覧要求を取得する(ステップS303)。
【0062】
メニュー出力部58は、選択された店舗についてメニューデータベース62に登録されたメニューのうち、提供条件を満たすもののリストを取得する(ステップS304)。メニュー出力部58はメニューデータベース62から選択された店舗の複数のメニューを取得し、取得されたメニューのうち、条件データベース63にそのメニューに関連付けられた提供条件が登録されていないメニューと、関連付けて登録された提供条件を満たすメニューとを含むリストを取得する。
【0063】
提供条件を満たすメニューは、提供条件に提供期間と提供エリアとが設定される場合には、現在日付が提供期間に含まれ、かつ提供エリアに消費者の住所が含まれるメニューである。提供条件に提供期間および提供エリアの一方が設定されている場合には、提供条件を満たすメニューはその一方を満たすメニューとなる。
【0064】
図8,9の例において、例えば「あいうAA店」のメニューID「B01-039」のメニューについては、提供条件として提供期間と提供エリアが設定されているため、現在日付が2021年7月1日以降である、または、消費者が愛知県にいる場合には、このメニューは一覧表示のためのリストには取得されず、後述のメニュー一覧画面には表示されない。これにより、契約期間が経過した後にメニューが販売されることを防ぎ、レシピの販売者と競合する地域でメニューの商品が提供されることを防ぐことができる。ここで、提供エリアはレシピの販売者の店舗の位置や販売エリアに応じて設定されている。なお、提供条件に販売数または販売額の上限が含まれる場合には、この店舗のあるメニューにおける累計の販売数または販売額が、その上限を超える場合には、そのメニューはリストには取得されず、メニュー一覧画面にも表示されない。
【0065】
メニューのリストが取得されると、メニュー出力部58は、メニュ一覧画面のデータを生成する(ステップS305)。メニュー一覧画面は、リストに含まれるメニューのそれぞれの商品情報を含む。そのメニュー一覧画面中のメニューの画像には、メニュー登録部56によってメニューデータベース62に登録された、レシピの販売元のブランドを示す画像が含まれてよい。また、メニュー出力部58は他のサービス(例えば旅行予約サービス)から消費者の過去の移動に関する履歴(例えば旅行先の履歴)を取得し、リストに含まれるメニューのそれぞれについて以下の処理をする。その処理は、メニュー出力部58が取得した履歴のうちいずれかがそのメニューの商品情報に含まれる関連エリアに消費者が訪問したことを示すか判定し、それを示す場合に、メニュー出力部58が、メニュ一覧画面のそのメニューのデータに、レシピ販売者に関する情報(例えば店舗名やメニュー名)をさらに付加することである。この処理により、メニューに対してレシピ販売者に関する情報が視認されやすい形態で消費者端末5に表示される。
【0066】
そしてメニュー出力部58は、生成されたメニュー一覧画面のデータを消費者端末5へ送信する(ステップS307)。消費者端末5は、そのデータを受信し、メニュー一覧画面を表示する。
【0067】
図11は、メニュー一覧画面の一例を示す図である。
図11のメニュー一覧画面には、店舗「あいうAA店」のメニューの少なくとも一部が表示されている。レシピの購入に伴い付加画像および関連エリアを含むメニューの商品情報が登録され、消費者の移動に関する情報が関連エリアに訪問したことを示す場合には、メニュー一覧画面には、そのメニューについて、画像IDが示す説明画像87と、付加画像IDが示すブランド画像88に加えて、消費者に対して付加されるレシピ販売者に関する情報である付加文89が表示される。このようにレシピ購入者の店舗において、消費者とレシピ販売者との位置的な関係に基づいて、レシピ販売者とメニューとの関係を示す画像を表示させることで、購入されたレシピによる商品の販売効率を向上させることが可能になる。
【0068】
図12は、メニュー管理において提供条件を変更する処理の一例を示すフロー図である。
図12に示す処理は、店舗の管理者(レシピの購入者と同じである)がメニュー管理の画面において提供条件を変更する入力をすることにより、店舗端末4からメニューの提供条件の更新指示を含む情報が送信された場合の処理を説明する。
【0069】
はじめに、条件登録部57は、店舗端末4から送信されたメニューの提供条件の更新指示を取得する(ステップS501)。更新指示は、提供条件のうち、店舗の管理者が入力した項目の更新内容を含む。例えば提供期間が更新される場合には、更新指示は管理者が新たに入力した提供期間を含む。なおメニュー管理では提供エリアの更新はできないため、更新指示は提供エリアの更新を含まない。
【0070】
更新指示に提供期間の更新が含まれる場合には(ステップS502)、条件登録部57は更新指示に含まれ店舗の管理者に入力された提供期間が、契約期間を超える期間を含むか判定する(ステップS503)。より具体的には、条件登録部57は、提供期間の始期が契約期間の始期より前である、または、提供期間の終期が契約期間の終期より後であるかを判定する。入力された提供期間が、契約期間を超える期間を含む場合には(ステップS503のY)、警告メッセージを出力しこの処理を終了する。
【0071】
更新指示に提供期間の更新が含まれない場合(ステップS502のN)、または、入力された提供期間が、契約期間を超える期間を含まない場合(ステップS503のN)は、条件登録部57は、入力された提供条件で条件データベース63のそのメニューの提供条件を更新する(ステップS504)。
【0072】
これにより、レシピを購入した店舗の管理者が提供期間を修正でき、店舗側の事情により販売をコントロールすることが可能になる。また店舗側が提供期間の変更により契約違反の状態となることを未然に防ぐことができる。
【0073】
この発明は、フードデリバリー注文サイト以外に適用されてもよい。例えば、商品のテイクアウトの予約を受け付けるサイトに適用されてもよいし、飲食店において、座席とともにメニューを予約する予約サイトに適用されてもよい。その場合、販売エリアは、消費者から予約を受け付けるエリアであってよい。
【符号の説明】
【0074】
1 レシピ販売サーバ、2 フード販売サーバ、3 レシピ販売者端末、4 店舗端末、5 消費者端末、11,21 プロセッサ、12,22 記憶部、13,23 通信部、14,24 入出力部、50 レシピ登録部、51 レシピ提示部、52 レシピ購入受付部、53 契約条件取得部、55 店舗登録部、56 メニュー登録部、57 条件登録部、58 メニュー出力部、59 注文受付部、61 レシピデータベース、62 メニューデータベース、63 条件データベース、81 購入ボタン、83 条件承諾ボタン、85 契約更新ボタン、87 説明画像、88 ブランド画像、89 付加文。
【手続補正書】
【提出日】2022-11-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レシピの購入者から、レシピデータベースに登録されたレシピ情報を購入する指示を受け付けるレシピ購入受付手段と、
前記レシピ情報を購入する指示の受け付けに基づいて、前記レシピ情報と関連付けられた商品の商品情報を、前記レシピ情報の購入者の電子店舗において販売する商品情報を格納する商品データベースに前記購入者の電子店舗と関連付けて登録する商品情報登録手段と、
消費者が、前記電子店舗の商品販売サイトにアクセスした場合に、当該電子店舗に関連付けて登録された商品情報を出力する商品出力手段と、
を含む情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
レシピ販売者からレシピ情報を取得し、当該レシピ情報を前記レシピデータベースに登録するレシピ登録手段と、
前記登録されたレシピ情報を前記購入者に提示するレシピ提示手段と、
をさらに含み、
前記商品情報登録手段は、前記提示されたレシピ情報を購入する指示の受け付けに基づいて、前記レシピ情報と関連付けられた商品の商品情報を、前記購入者の電子店舗と関連付けて前記商品データベースに登録する、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記商品情報登録手段は、前記提示されたレシピ情報を購入する指示の受け付けに基づいて、前記レシピ情報と関連付けられた商品の商品情報であって、前記レシピ販売者に関する情報を含む商品情報を、前記購入者の電子店舗と関連付けて前記商品データベースに登録し、
前記商品出力手段は、前記消費者に前記レシピ販売者に関する情報を出力する、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理システムにおいて、
前記商品情報登録手段は、前記提示されたレシピ情報を購入する指示の受け付けに基づいて、前記レシピ情報と関連付けられた商品の商品情報であって、前記レシピ販売者の店舗の位置に関する情報を含む商品情報を、前記購入者の電子店舗と関連付けて前記商品データベースに登録し、
前記商品出力手段は、前記消費者の移動に関する履歴を取得し、前記履歴が前記店舗の位置に関する情報に応じた範囲に前記消費者が以前訪問したことを示す場合に、前記消費者に前記レシピ販売者に関する情報を出力する、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項2から4のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、
前記レシピ提示手段は、前記レシピ情報を購入する指示を受け付ける前に、前記登録されたレシピ情報のうち一部を除く情報を前記購入者に提示し、前記レシピ情報を購入する指示を受け付けた後に、前記登録されたレシピ情報のうち前記一部を含む情報を前記購入者に提示する、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、
前記レシピ情報を購入する指示を受け付け、かつ、前記レシピ情報の購入者の電子店舗が存在しない場合に、前記レシピの購入者の電子店舗の情報であって、前記商品販売サイトへのアクセスを可能とする情報を登録する店舗登録手段をさらに含む、
情報処理システム。
【請求項7】
レシピ購入受付手段が、レシピの購入者から、レシピデータベースに登録されたレシピ情報を購入する指示を受け付けるステップと、
商品情報登録手段が、前記レシピ情報を購入する指示の受け付けに基づいて、前記レシピ情報と関連付けられた商品の商品情報を、前記レシピ情報の購入者の電子店舗において販売する商品情報を格納する商品データベースに前記購入者の電子店舗と関連付けて登録するステップと、
消費者が、前記電子店舗の商品販売サイトにアクセスした場合に、商品出力手段が、当該電子店舗に関連付けて登録された商品情報を出力するステップと、
を含む情報処理方法。