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▶ 岡本 祐美の特許一覧

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  • 特開-肌着・インナーウエアの止め具 図1
  • 特開-肌着・インナーウエアの止め具 図2
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  • 特開-肌着・インナーウエアの止め具 図4
  • 特開-肌着・インナーウエアの止め具 図5
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  • 特開-肌着・インナーウエアの止め具 図7
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023000260
(43)【公開日】2023-01-04
(54)【発明の名称】肌着・インナーウエアの止め具
(51)【国際特許分類】
   A41F 1/00 20060101AFI20221222BHJP
【FI】
A41F1/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021100973
(22)【出願日】2021-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】721005315
【氏名又は名称】岡本 祐美
(72)【発明者】
【氏名】岡本 祐美
(57)【要約】
【課題】外衣から肌着・インナーウエアが露出することを防止するための止め具を提供する。
【解決手段】板状体止め具は保持片と脚片から構成され、保持片を表側から押し込んで保持片と脚片の間の切り込みの間に肌着を折り込んだりシワを寄せて挟み込んで固定する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保持片及び脚片を有する板状体の止め具であって、肌着を前記保持片と前記脚片の間に前記肌着の一部を折り込んで挟みこみ固定する止め具。
【請求項2】
前記板状体の外周にそって内側にUの字状またはVの字状に切りこまれていることによって外側に脚片、内側に保持片が形成されており、表側から前記保持片をおさえこみ前記保持片と前記脚片の間に肌着をはさみこんで前記肌着を固定する請求項1記載の止め具。
【請求項3】
前記止め具は表側に凸状に湾曲している請求項1又は2記載の止め具。
【請求項4】
前記止め具は表側に凹状に湾曲している請求項1又は2記載の止め具。
【請求項5】
外衣と接する表側表面素材は凹凸のある合成樹脂またはゴム、肌側表面素材は布である請求項1~4いずれかに記載の止め具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、外衣から肌着・インナーウエアがはみ出さないようにする止め具に関するものである。
従来は外衣のえり口や胸元から肌着がはみ出して大変困っていた。
本発明は、止め具で肌着を調整・固定し、外衣から肌着のはみ出しを防止するものである。
【背景技術】
【0002】
これまで肩紐を利用して胸元から下着の露出を防ぐもの(特許文献1)や前当て布で胸元を隠すもの(特許文献2)ブラジャーのストラップを隠す物(特許文献3)や下着と外衣をテープで固定して下着の露出を防ぐもの(特許文献4)はあったが、本発明は下着ではなく肌着自体の両肩と胸元部分を簡易的に外衣から露出しないようにするものを提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012―40201号 公報
【特許文献2】特開2000―17502号 公報
【特許文献3】特開2005―336692号 公報
【特許文献4】特開平04―082903号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は従来の発明のように下着を固定するのではなく肌着自体を外衣から見えないように折り込む・シワを寄せるなどして調整し、肩と胸元部分で固定することで、UネックやVネックや首周りの開きが広いデザインの外衣であっても肌着の露出を防ぐことができる止め具を提供する。
【0005】
従来の発明では胸元から下着の露出を防ぐものはあるが、本発明は胸元のみならず肩部分の肌着を固定することができ、外衣から止め具自体も露出しないように調整して固定する。
【0006】
また特許文献4のようにテープを外衣や下着に貼り付ける場合には布地を傷めてしまう危険性があり、粘着性が弱まり繰り返し使用できないのではないかという懸念があった。本発明は肌や布地に負担が少なく、下着ではなく肌着・インナーウエアを隠すため繰り返し簡易的に使用可能な発明を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
図1のように止め具は内側に保持片(3)・外側に脚片(2)を有する板状体で、保持片(3)を表側から押し込んで脚片(2)との間へ肌着の一部を折り込んだりシワを寄せて挟みこみ固定する。
【0008】
図1図2のように基端部(8)を残したUの字状またはVの字状の切り込み(1)があり、図4図5のように肌着を切り込みの間へ挟みこみ固定する。
【0009】
図3のようにA断面の線で見ると、装着箇所により肩用(a)・男性胸用(b)・女性胸用(c)があり、その湾曲の程度は肩用(a)は表側に凸状に湾曲、男性胸用(b)は平面より表側に凹状に湾曲、女性胸用(c)は男性用よりも表側に凹状に湾曲している。
【0010】
表側素材には合成樹脂またはゴムなどで凹凸をつけ、肌側素材には布を使用する。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係わる止め具は保持片を表側から押し込んで脚片との間に挟むだけで、コンパクトで気軽に装着できる。
【0012】
全体的に角ばった箇所を作らないことや肌に直接触れる部分を布製にすることにより、装着時の違和感を軽減し肌着の損傷を防いで装着することができる。
【0013】
外衣と接する表側表面素材を凹凸のある合成樹脂またはゴムにすることにより、装着時に止め具表面がすべって外衣から露出することを防止し外衣が損傷することも防ぐ。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係わる止め具の説明図
図2図1の止め具を使用する開閉時の斜視図
図3図1のA断面図であって図3(a)が肩用、(b)が男性胸用、(c)が女性胸用を示す止め具側面図
図4】本発明の使用状態を示す説明図
図5図4の拡大図
図6】他の形態の説明図
図7】他の形態を使用する開閉時の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1に示す板状体止め具(10)は保持片(3)と脚片(2)から構成され、保持片(3)を表側から押し込んで保持片(3)と脚片(2)の間の切り込み(1)の間に図4図5のように肌着を折り込んだりシワを寄せて固定する。
【0016】
図1に示す止め具は厚み0.4cm未満程度、最長3~6cm×最短2~4cm程度の楕円や長方形・正方形・台形などの多角形の角を丸くした形状をしており、止め具外側から外周にそって0.5~1cm程度内側にUの字またはV字状の切れ込み(1)がある。
【0017】
図1図2に示すUの字またはV字状の切れ込み(1)は基端部(8)を1~4cm程度残しており、基端部(8)は保持片(3)と脚片(2)の繋がっている箇所(4)2点を結ぶ直線をさす。
基端部(8)両端には直径0.05~0.3cm程度の円の穴(4)を開け、切れ込み(1)の動作をスムーズにし肌着を固定する。
【0018】
図3に示すように止め具は肩用(a)男性胸用(b)女性胸用(c)によって湾曲の程度が変化している。
湾曲の程度は表側から見て、肩用(a)は凸状に0.5~1.5cm程度湾曲(h)させ、男性胸用(b)は凹状に0.1~0.5cm程度湾曲(h)、女性胸用(c)は凹状に0.2~1.5cm程度湾曲(h)させて身体にフィットさせ装着時の違和感を軽減する。
【0019】
図6に示す他の形態の板状体止め具(20)も使用方法は第1の形態(10)と同様に表側から保持片(3)を押しこみ脚片(2)と保持片(3)の間に肌着を折り込んだりシワを寄せて挟みこんで固定する。
【0020】
図6に示す止め具(20)は、第1の形態(10)と同様に厚さ0.4cm未満程度、最長3~6cm×最短2~4cm程度の楕円や長方形・正方形・台形などの多角形の角を丸くした形状をしており、外側から外周にそって0.5~1cm程度内側にUの字またはV字状の切れ込みがある。
【0021】
図6に示す止め具(20)は基端部(8)を0.5~4cm残し、保持片(3)を切りかかれていることによって保持片(3)と脚片(2)の間に空洞(3c)を形成している。
空洞(3c)は保持片(3)の図面の左右方向に両端の幅を0.5~2cm程度小さくし、動作をスムーズにして肌着を固定する。
【0022】
図6に示す止め具(20)は図1に示す止め具(10)と同様に基端部(8)は保持片(3)と脚片(2)の繋がっている箇所(4)2点を結ぶ直線をさす。
基端部(8)の両端には直径0.05~1cm程度の円の穴(4)を開け、保持片(3)の動作をスムーズにし肌着を固定する。
【0023】
図6に示す止め具(20)は保持片中央部に直径0.4~2cm程度で角ばっていない穴(3b)を開け動作をスムーズにして肌着を固定する。
【0024】
図6に示す止め具(20)の保持片先端部分は0.5~4cm程度保持片(3)と脚片(2)が重なる箇所(3a)が脚片の肌側にあり、脚片は直径0.1~0.3cm程度の円状の凸部(6)で鉄などにより重合固着されている。
【0025】
図6に示す止め具(20)の重合固着部分(6)を作ることで湾曲を作り、ばね力により肌着を固定する力を強くする効果がある。
【0026】
図6に示す止め具(20)は保持片(3)が基端部(8)と平行方向に保持片中央で肌側へ谷折り(7)になっており、湾曲を作り肌着を固定する力を強くする。
【0027】
図6に示す止め具(20)の、湾曲の程度は第1の形態(10)と同様である。
【0028】
素材について図1に示す止め具(10)はプラスティックや合成樹脂またはゴム・紙・鉄で形成されており、図6に示す止め具(20)はプラスティックや鉄・ステンレス・アルミニウム・紙で形成されている。
【0029】
素材について図1に示す止め具(10)と図6に示す止め具(20)共通で、外衣と密着する表側は凹凸のある合成樹脂またはゴムなど肌着がすべりにくい素材を使用し、肌側は肌に負担が少なく装着時の違和感が軽減するように布を使用する。
【符号の説明】
【0030】
1 切り込み部
2 脚片
3 保持片
4 円の穴
5 肌着折り込み部分
6 脚片重合固着部分
7 谷折り部分
8 基端部
10 止め具
20 止め具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7