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特開2023-26256情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023026256
(43)【公開日】2023-02-24
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/30 20120101AFI20230216BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230216BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20230216BHJP
   G16Y 20/10 20200101ALI20230216BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20230216BHJP
   G16Y 40/10 20200101ALI20230216BHJP
   G16Y 40/30 20200101ALI20230216BHJP
【FI】
G06Q50/30
G06Q50/10
G16Y10/40
G16Y20/10
G16Y20/20
G16Y40/10
G16Y40/30
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021137761
(22)【出願日】2021-08-26
(62)【分割の表示】P 2021131649の分割
【原出願日】2021-08-12
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-01-19
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.THUNDERBOLT
(71)【出願人】
【識別番号】521332187
【氏名又は名称】RYDE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】杉▲崎▼ 正哉
(72)【発明者】
【氏名】芝原 悠介
(72)【発明者】
【氏名】篠原 史樹
(72)【発明者】
【氏名】春口 夏葉
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L049CC42
(57)【要約】
【課題】設備等への投資の度合いが軽減された公共交通機関の乗降客を管理することができる情報処理システム等を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、制御部を備える。制御部は、次の各ステップを実行するように構成される。取得ステップでは、ユーザ端末の発信した緯度経度情報を取得する。特定ステップでは、取得した緯度経度情報と、公共交通機関の停留所及び緯度経度を関連付けた情報を有する参照情報とに基づいて、ユーザの乗降した公共交通機関の停留所を特定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
取得ステップでは、ユーザ端末の発信した緯度経度情報を取得し、
特定ステップでは、取得した前記緯度経度情報と、公共交通機関の停留所及び緯度経度を関連付けた情報を有する参照情報とに基づいて、ユーザの乗降した前記公共交通機関の停留所を特定する、もの。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、コードが読み出された場合に、前記ユーザ端末の緯度経度情報を取得可能に制御する、もの。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、表示制御ステップをさらに実行するように構成され、
前記表示制御ステップでは、前記公共交通機関の乗降を前記ユーザが把握可能な画面を前記ユーザ端末に表示させるように制御する、もの。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、受付ステップをさらに実行するように構成され、
前記受付ステップでは、前記画面に対する前記ユーザの入力を受け付け、
前記取得ステップでは、前記入力を契機として、前記ユーザ端末の緯度経度情報を取得する、もの。
【請求項5】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、乗降判定ステップをさらに実行するように構成され、
前記乗降判定ステップでは、前記コードが読み出された回数に基づいて、前記取得ステップが実行されたタイミングが、前記ユーザの乗降のいずれかであることを判定する、もの。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、乗降判定ステップをさらに実行するように構成され、
前記乗降判定ステップでは、前記取得ステップを実行したときの前記ユーザ端末の発信した前記緯度経度情報と、前記取得ステップから所定時間経過したときの前記ユーザ端末の発信した緯度経度情報とに基づいて、前記取得ステップが実行されたタイミングが、前記ユーザの乗降のいずれかであることを判定する、もの。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、決済登録ステップをさらに実行するように構成され、
前記決済登録ステップでは、前記ユーザが前記公共交通機関のチケット代金の決済を行ったことを登録し、
前記制御部は、前記決済の登録を条件として前記ユーザ端末の緯度経度情報を取得可能に制御する、もの。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記参照情報は、前記公共交通機関のダイヤを関連付けた情報をさらに有し、
前記特定ステップでは、乗降した前記公共交通機関の前記停留所と、前記参照情報とに基づいて、前記ユーザの乗降した交通手段を特定する、もの。
【請求項9】
情報処理方法であって、
請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを備える、方法。
【請求項10】
プログラムであって、
コンピュータに請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、もの。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
公共バスなどの公共交通機関において、その交通機関のダイヤや事業採算性などを考慮するため、乗降する客の数を管理することが必要な場合がある。
近年においては公共交通機関の決済として、チップを埋め込んだ非接触型ICカードの普及も進んできており、かかる技術を応用すれば、前述した客数管理が可能であるとも考えられる。
関連するものとして、特許文献1にはICタグ付乗車券の情報を読取る読取機と送信機とをバスに備えさせ、バスの乗降客数を把握可能なシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-355385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された技術を達成するためには、バス毎に読取機や送信機を搭載させる必要がある。そのため、事業者にとっては、必ずしも経済性のよい手段とは言えないのが実情である。
【0005】
本発明では上記事情に鑑み、設備等への投資の度合いが軽減された公共交通機関の乗降客を管理することができる情報処理システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、制御部を備える。制御部は、次の各ステップを実行するように構成される。取得ステップでは、ユーザ端末の発信した緯度経度情報を取得する。特定ステップでは、取得した緯度経度情報と、公共交通機関の停留所及び緯度経度を関連付けた情報を有する参照情報とに基づいて、ユーザの乗降した公共交通機関の停留所を特定する。
【0007】
上記態様によれば、ユーザ端末の発信した緯度経度情報に基づいてユーザの乗降した停留所を特定することができるので、交通機関自体への設備投資等は軽減されることとなる。
このような点で、上記態様によれば、設備等への投資の度合いが軽減された公共交通機関の乗降客を管理可能な情報処理システム等が実現することができるといえる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る情報処理システム1を表す構成図である。
図2】ユーザ端末2のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】サーバ3のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】サーバ3における制御部33等によって実現される機能を示すブロック図である。
図5】本実施形態の情報処理方法の詳細を説明するために用いるバス路線の概観図である。
図6】チケット購入に関する情報処理の流れを示すアクティビティ図である。
図7】乗降停留所の特定に関する情報処理の流れを示すアクティビティ図である。
図8】ユーザ端末2に表示される乗降選択画面の一例である。
図9】ユーザ端末2に表示される乗車時提示画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.ハードウェア構成
本節では、本実施形態のハードウェア構成について説明する。
【0014】
1.1 情報処理システム1
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1を表す構成図である。情報処理システム1はユーザ端末2と、サーバ3とを備え、これらがネットワーク11を通じて接続されている。これらの構成要素についてさらに説明する。なお、情報処理システム1に例示されるシステムとは、1つ又はそれ以上の装置又は構成要素からなるものである。したがって、サーバ3単体であってもシステムの一例となる。
【0015】
1.2 ユーザ端末2
ユーザ端末2は、公共交通期間を利用するユーザが所持する端末である。例えば、ユーザ端末2は、スマートフォン、タブレット端末、コンピュータ等が想定されるが、その詳細は限定されるものではない。なお、図1においてユーザ端末2はスマートフォン単体(2-1,2-2,・・・2-n)の集合体として記載しているが、本明細書においては端末単体をユーザ端末2と表記することもある。
【0016】
図2は、ユーザ端末2のハードウェア構成を示すブロック図である。
ユーザ端末2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、表示部24と、入力部25とを有し、これらの構成要素がユーザ端末2の内部において通信バス20を介して電気的に接続されている。通信部21、記憶部22及び制御部23の説明は、後述の、サーバ3における通信部31、記憶部32及び制御部33と略同様のため省略する。
【0017】
表示部24は、例えば、ユーザ端末2の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。表示部24は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。これは例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、ユーザ端末2の種類に応じて使い分けて実施することが好ましい。ここでは、表示部24は、ユーザ端末2の筐体に含まれるものとして説明する。
【0018】
入力部25は、ユーザ端末2の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部25は、表示部24と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。すなわち、入力部25がユーザによってなされた操作入力を受け付ける。当該入力が命令信号として、通信バス20を介して制御部23に転送され、制御部23が必要に応じて所定の制御や演算を実行しうる。
【0019】
なお、本実施形態においてはユーザ端末2が緯度経度情報を発信することとなるので、このユーザ端末2にはそのような緯度経度情報を発信する機能が備えられる。
具体的には、ユーザ端末2には、GPS(Global Positioning System)等の信号を発信することができる機能が備えられる。
また、ユーザ端末2は、たとえばコードなどを読み出すカメラ機能などや、NFC(Near Field Communication)タグ等の各種タグを読み出し可能なリーダーを有していてもよい。
【0020】
1.3 サーバ3
図3は、サーバ3のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを有し、これらの構成要素がサーバ3の内部において通信バス30を介して電気的に接続されている。各構成要素についてさらに説明する。
【0021】
通信部31は、USB、IEEE1394、Thunderbolt、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、3G/LTE/5G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、サーバ3は、通信部31を介して、ユーザ端末2とネットワーク11を介して種々の情報を通信する。
【0022】
記憶部32は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部33によって実行されるサーバ3に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。また、これらの組合せであってもよい。特に、記憶部32は、制御部33によって実行されるサーバ3に係る種々のプログラム等を記憶している。
【0023】
制御部33は、サーバ3に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部33は、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部33は、記憶部32に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、サーバ3に係る種々の機能を実現する。すなわち、記憶部32に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部33によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行されうる。これらについては、次節においてさらに詳述する。なお、制御部33は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部33を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0024】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。前述の通り、記憶部32に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部33によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行されうる。
【0025】
図4は、サーバ3における制御部33等によって実現される機能を示すブロック図である。具体的には、情報処理システム1の一例であるサーバ3は、取得部331と、特定部332とを必須に備えるものである。なお、図4にはサーバ3に備えられた機能として、表示制御部333、受付部334、乗降判定部335、決済登録部336とを備えた態様を示している。
【0026】
取得部331は、ユーザ端末2の発信した緯度経度情報を取得するように構成される。これについては後に更に詳述する。
【0027】
特定部332は、取得部331が取得した緯度経度情報と、公共交通機関の停留所及び緯度経度を関連付けた情報を有する参照情報とに基づいて、ユーザの、乗降した公共交通機関の停留所を特定する。これについては後に更に詳述する。
【0028】
表示制御部333は、種々の表示情報を生成して、ユーザが視認可能な表示内容を制御するように構成される。表示情報とは、画面、画像、アイコン、テキスト等といった、ユーザが視認可能な態様で生成された情報そのものでもよいし、例えばユーザ端末2に画面、画像、アイコン、テキスト等を表示させるためのレンダリング情報であってもよい。
たとえば表示制御部333は、ユーザ端末2がコードを読み出した場合に、公共交通機関の乗降をユーザが把握可能な画面をユーザ端末2に表示させるように制御する。
【0029】
受付部334は、ユーザがユーザ端末2に入力した種々の情報を受付ける。
たとえば受付部334は、表示制御部333がユーザ端末2に表示させた画面に対するユーザの入力を受け付ける。
【0030】
乗降判定部335は、ユーザ端末2の発信した緯度経度情報をサーバ3が受信した際に、その発信された緯度経度情報が、ユーザが公共交通機関の乗降した場合のいずれか(たとえば公共交通機関がバス路線であれば、バスに対しての乗車の際であるか、降車の際であるか)を判定する。
この判定の具体的な態様については追って説明する。
【0031】
決済登録部336は、ユーザが公共交通機関のチケット代金の決済を行ったことを登録する。
なお、この登録の内容についてはサーバ3中の記憶部32に記憶するよう、制御部33が制御することができる。
【0032】
3.情報処理方法
本節では、前述した情報処理システム1の実行する情報処理方法の各ステップについて、架空の地域のバス路線を例に挙げて説明する。
【0033】
図5は、本実施形態の情報処理方法の詳細を説明するために用いるバス路線の概観図である。この図は架空の地域のバス路線を表すものであるが、このバス路線は循環した経路を有しており、D1方向とD2方向のそれぞれの方向でバスBSが運行するものである。また、この路線内には、停留所として停留所ST1~停留所ST5が設けられている。
なお、本実施形態における情報処理方法においては、ユーザ端末2が緯度経度情報を発信することができるようになっているため、バスBS自体に位置情報を発信することができる設備を持っていなくてもよい。
【0034】
3.1 チケットの購入
まず、ユーザが当該地域のバス路線のチケットを購入する段階を説明する。図6は、チケット購入に関する情報処理の流れを示すアクティビティ図である。
なお、この段階で購入するチケットは図5に示されるバス路線について1日自由に乗り降り可能なフリーパスであるものと仮定する。
【0035】
まず、ユーザはユーザ端末2を介して当該地域のバスの乗車券(チケット)を購入する(アクティビティA101)。
このチケット購入の決済は典型的にはクレジットカードでの決済により行われるが、これには制限されず公知の商取引のいずれかの態様を採用することができる。
【0036】
ユーザがチケットを購入すると、サーバ3はこの決済を受け付け、さらにユーザ端末2の情報を登録する(アクティビティA102)。また、この受付と登録とが完了した旨をユーザ端末2に表示させるよう制御し、ユーザに決済が完了したことを通知する(アクティビティA103~A104)。
すなわち、制御部33に備えられる決済登録部336は、ユーザがバス路線のチケット代金の決済を行ったことを登録するが、サーバ3の制御部33は、この決済の登録を条件としてユーザ端末2の緯度経度情報を取得可能に制御するよう構成することができる。
このような態様によれば、公共交通機関が取得する乗降ユーザ数のデータについての信頼性が向上させることができる。
【0037】
3.2 乗降停留所の特定
続いて、ユーザがバスBSに乗降した際の停留所を特定する段階を説明する。図7は、乗降停留所の特定に関する情報処理の流れを示すアクティビティ図である。
【0038】
まず、ユーザはバス路線の用意したコードを読み出す(アクティビティA201)。
このコードの種類は典型的にはQRコード(登録商標)であるが、これには限定されず、バス路線の種々の情報を特定可能なコードであればよい。なお、このコードの提示位置はたとえば停留所ST1~停留所ST5にある時刻表示板であってもよいし、バスBS車体の外装部分または内装部分であってもよい。また、バス路線の従業者を各停留所(停留所ST1~停留所ST5)に、このコードを提示するよう配置してもよい。
なお、このコードの提示方法は任意であり、紙などに印刷して表示することもできるし、電磁的手法によりユーザが把握可能に表示されてもよい。
また、この読み出しには、ユーザは自身の所有するユーザ端末2のカメラ機能を用いればよい。
【0039】
なお、コードには、バス路線を特定する識別子や特定のバス固有の識別子を付与してもよい。逆に、これらを区別せずに、各路線バスまたは停留所に、同一のコードを付しても良い。前者であれば、より高度の情報を取得することができる。後者であれば、管理が容易であり、経済的にも優しい。
以下、後者のケースを仮定して説明を続ける。
【0040】
本実施形態においては、制御部33が、ユーザ端末2がQRコード(登録商標)等のコードを読み出した場合に、ユーザ端末2の緯度経度情報を取得可能に制御する態様を示しているが、たとえば、この緯度経度情報の取得に際して、以下のアクティビティA202を介してもよい。
【0041】
すなわち、アクティビティA201が実行された際に、制御部33の有する表示制御部333が図8に示されるような表示画面Dを表示させるように制御してもよい。
図8は、ユーザ端末2に表示される乗降選択画面の一例である。
この表示画面Dに対峙したユーザは自身がバスBSに乗車するタイミングであることを選択する(アクティビティA202)。
すなわち、制御部33に備えられる表示制御部333は、ユーザ端末2がコードを読み出した場合に、バスの乗降をユーザが把握可能な画面(表示画面D)をユーザ端末2に表示させるように制御することができる。
また、制御部33に備えられる受付部334は、画面(表示画面D)に対するユーザの入力(すなわち、ユーザがバスBSに乗車する段階にあること)を受け付けることができる。
【0042】
続いて、サーバ3の取得部331は、ユーザの入力を契機として、ユーザ端末2の緯度経度情報を取得する(アクティビティA203)。
この緯度経度情報の取得は、典型的にはユーザ端末2の発信したGPS(Global Positioning System)等の信号を受信することで達成される。
【0043】
続いて、サーバ3の制御部33は取得したユーザ端末2の緯度経度情報から、ユーザが乗車した停留所を特定する(アクティビティA204)。
具体的に、このアクティビティは以下の流れで達成される。
すなわち、サーバ3の記憶部32にはバス路線の各停留所(停留所ST1~停留所ST5)の各々について緯度経度を特定した参照情報が格納されている。参照情報は、例えば記憶部32に格納されたデータベースやルックアップテーブル等であってよい。制御部33は、先のアクティビティA203において取得したユーザ端末2の緯度経度の情報を、各停留所(停留所ST1~停留所ST5)のそれぞれについての緯度経度情報と突合させ、ユーザ端末2を有するユーザがどの停留所からバスBSに乗車するかを特定する。
その後、サーバ3はこの特定したユーザと停留所とを紐付けた情報について、記憶部32にデータとして格納する(アクティビティA205)。
【0044】
なお、前述のアクティビティA204の停留所の特定にあたって、ユーザ端末2から取得した緯度経度情報と、サーバ3の記憶部32に有するデータベース等に格納された各停留所(停留所ST1~停留所ST5)の緯度経度情報とが完全一致する場合は、その停留所を特定すればよい。
ユーザ端末2から取得した緯度経度情報と、サーバ3の記憶部32に有するデータベース等に格納された各停留所(停留所ST1~停留所ST5)の緯度経度情報とが、少しでも異なる(誤差がある)場合は、2点間の距離が最も小さくなる停留所を特定すればよい。
ここで、誤動作を防ぐために、上述の誤差には上限となる閾値を設けておくと好ましい。また、誤差がある場合には、すぐに停留所を特定せずに、数秒待って動作が安定してから特定する態様も採用できる。
また、サーバ3の記憶部32に有するデータベース等にバス路線のダイヤ情報を格納させ、ユーザ端末2から緯度経度情報を取得した時刻と、バス路線のダイヤとを突合させることで停留所の特定の精度を高めてもよい。
【0045】
また、アクティビティA204の後、ユーザ端末2には乗車時の提示画面が表示される(アクティビティA206)。
図9は、ユーザ端末2に表示される乗車時提示画面の一例である。
アクティビティA206にて、ユーザ端末2には図9に示される表示画面Dが表示されるが、バス路線の運営主体はこの提示画面を乗車時に提示するようユーザに求めることができる。
表示画面Dには、たとえば乗車する際の時刻が表示されていてもよい。なお、この表示画面Dは静止画であってもよいが、動画の態様を採用することができる。このような動画の態様を採用することによれば、チケットの偽造を困難なものとすることができる。
なお、表示画面Dを動画とする際は、たとえば表示時刻を変化させたり、画面中のバスの画を画面中で動かしたり、という態様が取れる。
その他、表示画面Dには、ユーザまたはバス路線運営主体の所望の画像などが貼り付けられていてもよい。たとえば、図9の星印で示した部分に所望の画像などを表示することができる。この画像としてはバス路線のある地元の名産品であったり、ご当地のキャラクターであったりしてもよい。
【0046】
以上のようにして、サーバ3にはユーザのバスBS乗車の停留所が特定されたデータが格納されるが、ユーザの降車段階においては、降車する段階にあるユーザが、たとえばバスBSの車内にあるコードを読出し、図8の降車のボタンを押すことで降車する停留所を特定することができる。
この降車する停留所のデータがサーバ3の記憶部32に記憶されるのは前述の通りである。
【0047】
なお、本実施形態の情報処理方法について、以下のような変形例とすることもできる。
【0048】
3.3 変形例(1)
上記態様においては、ユーザが図8における表示画面Dの「乗車」または「降車」のボタンを選んで、バスBSへの乗降を指定する態様となっていたが、ユーザが読み込むコードについて、バスBSの車外にあるものと、バスBSの車内にあるものとを異なるものを採用することで、このようなユーザ側の選択を必須としなくすることができる。
すなわち、バスBSの車外にあるコードは通常ユーザがバスBSに乗車する際に読み込むコードであるため、制御部33は、コードが読み込まれ、緯度経度情報を取得したタイミングがバスBSへの乗車したときであることを自ずと判定することができる。一方、バスBSの車内にあるコードは通常ユーザがバスBSから降車する際に読み込むコードであるため、制御部33は、コードが読み込まれ、緯度経度情報を取得したタイミングがバスBSから降車したときであることを自ずと判定することができる。
【0049】
3.4 変形例(2)
上記態様においては、ユーザが図8における表示画面Dの「乗車」または「降車」のボタンを選んで、バスBSへの乗降を指定する態様となっていたが、制御部33に備えられる乗降判定部335が、コードを読み出した回数に基づいて、緯度経度情報の取得が実行されたタイミングが、ユーザの乗降のいずれかであることを判定することができ、上述のユーザ側の選択を必須としなくすることができる。
すなわち、アクティビティA101~A104に基づいてチケットを購入したユーザは、購入完了時点においては、バスBSの車外にいることが通常であるため、サーバ3の制御部33の行う1回目の緯度経度情報の取得は、バスBSへの乗車の際と判定される。また、2回目の緯度経度情報の取得は、1回目の緯度経度情報を取得し、バスBSに搭乗したユーザのアクションによるものと考えられるため、バスBSからの降車の際と判定される。
なお、本変形例における乗降判定部335の判定は上記態様のようにユーザ端末2がコードを読み出した回数に基づいてもよいし、後述する変形例(5)で示されるようなユーザ端末2に表示されたコードをデバイス等で読み出す場合の回数に基づいてもよい。
【0050】
3.5 変形例(3)
上記態様においては、ユーザが図8における表示画面Dの「乗車」または「降車」のボタンを選んで、バスBSへの乗降を指定する態様となっていたが、制御部33に備えられる乗降判定部335が、緯度経度情報の取得を実行したときのユーザ端末2の発信した緯度経度情報と、取得から所定時間経過したときのユーザ端末2の発信した緯度経度情報とに基づいて、取得が実行されたタイミングが、ユーザの乗降のいずれかであることを判定することができ、上述のユーザ側の選択を必須としなくすることができる。
すなわち、図5の概観図の停留所ST1から乗車したユーザを想定すると、概ね乗車のタイミングで、停留所ST1付近の緯度経度情報をユーザ端末2からサーバ3に発信することとなる。ここで、この取得のタイミングから所定時間(たとえば10分程度)経過した際のユーザ端末2の緯度経度情報が、停留所ST1と停留所ST2の間にあり、徒歩移動等では達成できない程度に停留所ST1から離れている場合は、停留所ST1付近で行われた緯度経度情報の取得のタイミングが乗車の際と判定される。一方、図5の概観図の停留所ST2で降車したユーザを想定すると、概ね降車のタイミングで、停留所ST2付近の緯度経度情報をユーザ端末2からサーバ3に発信することとなる。ここで、この取得のタイミングから所定時間(たとえば10分程度)経過した際のユーザ端末2の緯度経度情報が、ほぼ停留所ST2付近に留まっている場合は、停留所ST2付近で行われた緯度経度情報の取得のタイミングが降車の際と判定される。
【0051】
3.6 変形例(4)
上記態様においては、サーバ3の記憶部32に格納されるデータはユーザの乗降した停留所となるが、参照情報として、公共交通機関(バス路線)のダイヤを関連付けた情報をさらに含ませることによって、ユーザの乗降した交通手段を特定することができる。
すなわち、上記態様においてはあるユーザが「停留所ST1で乗車し、停留所ST3で降車した」という情報まではサーバ3の記憶部32に格納されるが、図5中のD1方向に運行するバスBSで移動したか、D2方向に運行するバスBSで移動したかまでの特定は困難であることがある。本変形例においては、参照情報のなかにバス路線のダイヤが含まれているため、ユーザが実際に乗降した交通手段(バス個体)の特定まで行うことができる。
この変形例は、同一区間に複数のバス運行会社のバスBSが運行する際に、どのバス運行会社のバスにユーザが乗降したかも特定することができる。
【0052】
3.7 変形例(5)
上記態様においては、制御部33が、ユーザ端末2がQRコード(登録商標)等のコードを読み出した場合に、ユーザ端末2の緯度経度情報を取得可能に制御する態様を示したが、ユーザ端末2の表示画面にQRコード(登録商標)等のコードを表示し、バス等に備えられたデバイス(車載器)や運転士等有するスキャナーで、ユーザ端末2に表示されたコードを読み出すことを契機に、制御部33が、ユーザ端末2の緯度経度情報を取得可能に制御することもできる。
この場合、デバイスやスキャナーでユーザ端末2に表示されたコードを読み出したときに制御部33はユーザ端末2を有するユーザが公共交通機関へ乗降したことを検知する態様とすることもできる。これらの態様を組み合わせることによれば、デバイスやスキャナーから取得した情報と、ユーザ端末2から取得した緯度経度情報との照合が可能となるので、緯度経度情報をより信頼性の高い情報として取得することができる。
【0053】
3.8 変形例(6)
上記態様においては、制御部33に備えられる表示制御部333が、ユーザ端末2がコードを読み出した場合に、バスの乗降をユーザが把握可能な画面(表示画面D)をユーザ端末2に表示するように制御し、受付部334は、画面(表示画面D)に対するユーザの入力を受付、この入力を契機としてユーザ端末2の緯度経度情報を取得する態様を示してきたが、この画面の表示制御は、コードの読み出しを契機とするものでなく、ユーザ端末2の他の操作によるもの等が契機となっても行われても構わない。
たとえば、ユーザ端末2により他のアプリを起動することや、公共交通機関のウェブサイト上のアドレスにアクセスすることで上述の画面が表示されてもよく、変形例(5)に示した通りデバイスやスキャナーでユーザ端末2に表示されたコードを読み出したときに、ユーザ端末2に上述の画面が表示されてもよい。このような態様で表示された画面に対してユーザの入力を受付、この入力を契機としてユーザ端末2の緯度経度情報を取得することができる点は、上記態様の通りである。
【0054】
4.その他
本実施形態に係る情報処理システム1に関して、以下のような態様を採用してもよい。
【0055】
以上の実施形態では、情報処理システム1の構成として説明したが、コンピュータに情報処理システム1の各ステップを実行させるプログラムが提供されてもよい。
【0056】
以上の実施形態では、公共交通機関がバス路線である態様を示してきたが、この公共交通機関がバス路線以外であってもよい。例示的には、この公共交通機関は、バスのほか、路面電車、遊覧船、水上バス、ケーブルカー、モノレール等の停留所のある各種交通機関であってもよい。
【0057】
以上の実施形態では、サーバ3が種々の記憶・制御を行ったが、サーバ3に代えて、複数の外部装置が用いられてもよい。すなわち、ブロックチェーン技術等を用いて、参照情報、取得された緯度経度情報、特定された公共交通機関の停留所に関する情報等を分散して複数の外部装置に記憶させてもよい。
【0058】
参照情報は、データベースやルックアップテーブル等に限らず、複数の情報を数学的に関係づけた数理モデルでもよく、複数の情報の相関性を予め機械学習させた学習済みモデルであってもよい。
【0059】
以上の実施形態では、バス路線の用意したQRコード(登録商標)を読み出す態様を示してきたが、このQRコード(登録商標)に代えて、NFC(Near Field Communication)タグを採用することができる。すなわち、公共交通機関側は所定位置にこのNFCタグを設け、ユーザはユーザ端末2に備えられるNFCリーダーにて、このタグを読み出す態様も可能である。
【0060】
以上の実施形態に加え、サーバ3の制御部33は、得られたユーザの乗降データに基づいて、ユーザに対して種々の情報を発信してもよい。この発信はたとえばユーザ端末2に向けて発信されるものであってもよい。発信される種々の情報としては、ユーザの興味を惹く地元の観光地の情報や、他の地域の路線バス等のチケットの案内情報等が挙げられる。
【0061】
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理システムにおいて、前記制御部は、コードが読み出された場合に、前記ユーザ端末の緯度経度情報を取得可能に制御する、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記制御部は、表示制御ステップをさらに実行するように構成され、前記表示制御ステップでは、前記公共交通機関の乗降を前記ユーザが把握可能な画面を前記ユーザ端末に表示させるように制御する、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記制御部は、受付ステップをさらに実行するように構成され、前記受付ステップでは、前記画面に対する前記ユーザの入力を受け付け、前記取得ステップでは、前記入力を契機として、前記ユーザ端末の緯度経度情報を取得する、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記制御部は、乗降判定ステップをさらに実行するように構成され、前記乗降判定ステップでは、前記コードが読み出された回数に基づいて、前記取得ステップが実行されたタイミングが、前記ユーザの乗降のいずれかであることを判定する、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記制御部は、乗降判定ステップをさらに実行するように構成され、前記乗降判定ステップでは、前記取得ステップを実行したときの前記ユーザ端末の発信した前記緯度経度情報と、前記取得ステップから所定時間経過したときの前記ユーザ端末の発信した緯度経度情報とに基づいて、前記取得ステップが実行されたタイミングが、前記ユーザの乗降のいずれかであることを判定する、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記制御部は、決済登録ステップをさらに実行するように構成され、前記決済登録ステップでは、前記ユーザが前記公共交通機関のチケット代金の決済を行ったことを登録し、前記制御部は、前記決済の登録を条件として前記ユーザ端末の緯度経度情報を取得可能に制御する、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記参照情報は、前記公共交通機関のダイヤを関連付けた情報をさらに有し、前記特定ステップでは、乗降した前記公共交通機関の前記停留所と、前記参照情報とに基づいて、前記ユーザの乗降した交通手段を特定する、もの。
情報処理方法であって、前記情報処理システムの各ステップを備える、方法。
プログラムであって、コンピュータに前記情報処理システムの各ステップを実行させる、もの。
もちろん、この限りではない。
【0062】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【0063】
1 :情報処理システム
2 :ユーザ端末
3 :サーバ
11 :ネットワーク
20 :通信バス
21 :通信部
22 :記憶部
23 :制御部
24 :表示部
25 :入力部
30 :通信バス
31 :通信部
32 :記憶部
33 :制御部
331 :取得部
332 :特定部
333 :表示制御部
334 :受付部
335 :乗降判定部
336 :決済登録部
BS :バス
D :表示画面
ST1~ST5 :停留所
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2021-11-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
済登録ステップでは、ユーザが公共交通機関のチケット代金の決済を行ったことを登録し、
取得ステップでは、前記ユーザの有するユーザ端末の発信した緯度経度情報を取得し、
特定ステップでは、取得した前記緯度経度情報と、前記公共交通機関の停留所及び緯度経度を関連付けた情報を有する参照情報とに基づいて、前記ユーザの乗降した前記公共交通機関の停留所を特定し、
前記制御部は、前記決済の登録を条件として前記ユーザ端末の前記緯度経度情報を取得可能に制御する、もの。
【請求項2】
情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
取得ステップでは、ユーザ端末の発信した緯度経度情報を取得し、
特定ステップでは、取得した前記緯度経度情報と、公共交通機関の停留所及び緯度経度を関連付けた情報を有する参照情報とに基づいて、ユーザの乗降した前記公共交通機関の停留所を特定し、
前記参照情報は、前記公共交通機関のダイヤを関連付けた情報をさらに有し、
前記特定ステップでは、乗降した前記公共交通機関の前記停留所と、前記参照情報とに基づいて、前記ユーザの乗降した交通手段を特定する、もの。
【請求項3】
情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
表示制御ステップでは、公共交通機関の乗降をユーザが把握可能な画面をユーザ端末に表示させるように制御し、
付ステップでは、前記画面に対する前記ユーザの入力を受け付け、
取得ステップでは、前記ユーザ端末の発信した緯度経度情報を取得し、
特定ステップでは、取得した前記緯度経度情報と、前記公共交通機関の停留所及び緯度経度を関連付けた情報を有する参照情報とに基づいて、前記ユーザの乗降した前記公共交通機関の前記停留所を特定し、
前記取得ステップでは、前記入力を契機として、前記ユーザ端末の前記緯度経度情報を取得する、もの。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、コードまたはタグが読み出された場合に、前記ユーザ端末の前記緯度経度情報を取得可能に制御する、もの。
【請求項5】
情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
取得ステップでは、ユーザ端末の発信した緯度経度情報を取得し、
特定ステップでは、取得した前記緯度経度情報と、公共交通機関の停留所及び緯度経度を関連付けた情報を有する参照情報とに基づいて、ユーザの乗降した前記公共交通機関の停留所を特定し、
前記制御部は、コードまたはタグが読み出された場合に、前記ユーザ端末の前記緯度経度情報を取得可能に制御し、
前記制御部は、乗降判定ステップをさらに実行するように構成され、
前記乗降判定ステップでは、前記コードまたは前記タグが読み出された回数に基づいて、前記取得ステップが実行されたタイミングが、前記ユーザの乗降のいずれかであることを判定する、もの。
【請求項6】
情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
取得ステップでは、ユーザ端末の発信した緯度経度情報を取得し、
特定ステップでは、取得した前記緯度経度情報と、公共交通機関の停留所及び緯度経度を関連付けた情報を有する参照情報とに基づいて、ユーザの乗降した前記公共交通機関の停留所を特定し、
前記制御部は、乗降判定ステップをさらに実行するように構成され、
前記乗降判定ステップでは、前記取得ステップを実行したときの前記ユーザ端末の発信した前記緯度経度情報と、前記取得ステップから所定時間経過したときの前記ユーザ端末の発信した緯度経度情報とに基づいて、前記取得ステップが実行されたタイミングが、前記ユーザの乗降のいずれかであることを判定する、もの。
【請求項7】
情報処理方法であって、
請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを備える、方法。
【請求項8】
プログラムであって、
コンピュータに請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、もの。