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特開2023-26281反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023026281
(43)【公開日】2023-02-24
(54)【発明の名称】反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス
(51)【国際特許分類】
   F21V 7/00 20060101AFI20230216BHJP
   G02B 5/02 20060101ALI20230216BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20230216BHJP
   F21V 7/09 20060101ALI20230216BHJP
   G02B 5/10 20060101ALI20230216BHJP
   F21Y 101/00 20160101ALN20230216BHJP
【FI】
F21V7/00 530
G02B5/02 C
F21S2/00 310
F21V7/09 510
G02B5/10 Z
F21Y101:00
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021192112
(22)【出願日】2021-11-26
(31)【優先権主張番号】110129782
(32)【優先日】2021-08-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】593061064
【氏名又は名称】怡利電子工業股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】陳 錫勲
【テーマコード(参考)】
2H042
【Fターム(参考)】
2H042BA04
2H042BA14
2H042BA20
(57)【要約】      (修正有)
【課題】均一な指向性光ビームを提供し、拡散器作製の困難を緩和し、製造収率を上昇させ、費用を低減する。
【解決手段】反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイスは、光源モジュールと、反射狭角拡散器と、凹面反射器と、バックライト型表示パネルとを含む。光源モジュールは、光を投射する。反射狭角拡散器は、反射面として働く凹面又は平坦面を含む。反射面は、アレイ状に広がる複数の微小凹面鏡を備える。光は、均一な指向性光ビームをもたらすように、反射狭角拡散器及び凹面反射器によって反射、拡散される。バックライト型表示パネルは、画像を表示するように展開される。均一な指向性光ビームは、指向性画像光ビームをもたらすように、バックライト型表示パネルを貫通し、次に、指向性画像光ビームを投射領域に投射する。この構成により、低い凹面曲率を有する反射狭角拡散器が展開され、高い指向性の画像投射を達成する。
【選択図】図7B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイスであって、
光を投射する光源モジュールと、
反射面として働く凹面又は平坦面を備える反射狭角拡散器であって、前記反射面は、アレイ状に広がる複数の微小凹面鏡を備え、前記反射狭角拡散器は、光を反射し、狭拡散角度で光を均一に拡散させるように構成される、反射狭角拡散器と、
反射面として働く凹面を備える凹面反射器であって、前記凹面は、前記反射狭角拡散器の不十分な凹面曲率を補償し、前記反射狭角拡散器及び前記凹面反射器は、均一な指向性光ビームをもたらすように光を反射する、凹面反射器と、
画像を表示するバックライト型表示パネルと、を備え、
前記均一な指向性光ビームは、指向性画像光ビームをもたらすように、前記バックライト型表示パネルを貫通し、
前記指向性画像光ビームは、投射領域に投射することを特徴とする、
指向性バックライト表示デバイス。
【請求項2】
前記反射狭角拡散器は、互いに直交する2つの軸を有し、前記反射狭角拡散器の反射面は、前記反射狭角拡散器の凹面を形成するように前記反射狭角拡散器の2つの軸に沿って延在し、前記凹面反射器は、互いに直交する2つの軸を有し、前記凹面反射器の反射面は、前記凹面反射器の凹面を形成するように前記凹面反射器の2つの軸に沿って延在し、前記反射狭角拡散器の2つの軸は、前記凹面反射器の2つの軸に対応することを特徴とする、請求項1に記載の反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス。
【請求項3】
前記反射狭角拡散器の反射面は、前記反射狭角拡散器の凹面を形成するように前記反射狭角拡散器の1つの軸に沿って延在し、前記凹面反射器の反射面は、前記凹面反射器の凹面を形成するように前記凹面反射器のもう1つの軸に沿って延在し、前記凹面反射器の軸方向は、前記反射狭角拡散器のもう1つの軸に直交することを特徴とする、請求項1に記載の反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス。
【請求項4】
前記反射狭角拡散器の反射面は、前記反射狭角拡散器の凹面を形成するように前記反射狭角拡散器の1つの軸に沿って延在し、前記凹面反射器は、互いに直交する2つの軸を有し、前記凹面反射器の反射面は、前記凹面反射器の凹面を形成するように前記凹面反射器の2つの軸に沿って延在し、
前記凹面反射器の2つの軸の1つは、前記反射狭角拡散器の軸に平行であることを特徴とする、請求項1に記載の反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス。
【請求項5】
前記反射狭角拡散器の反射面は、平坦面であり、前記凹面反射器は、互いに直交する2つの軸を有し、前記凹面反射器の反射面は、前記凹面反射器の凹面を形成するように前記凹面反射器の2つの軸に沿って延在することを特徴とする、請求項1に記載の反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス。
【請求項6】
前記凹面反射器は、前記光源モジュールと前記反射狭角拡散器との間の光路上に配置されることを特徴とする、請求項2~5のいずれか一項に記載の反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス。
【請求項7】
前記凹面反射器は、前記反射狭角拡散器と前記バックライト型表示パネルとの間の光路上に配置されることを特徴とする、請求項2~5のいずれか一項に記載の反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス。
【請求項8】
フロントガラスを更に備え、前記指向性画像光ビームは、前記フロントガラスに投射され、前記フロントガラスは、前記指向性画像光ビームの一部を前記投射領域に反射することを特徴とする、請求項2~7のいずれか一項に記載の反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス。
【請求項9】
凹面鏡を更に備え、前記凹面鏡は、前記指向性画像光ビームを反射し、次に、前記指向性画像光ビームを前記フロントガラスに投射し、前記フロントガラスは、前記指向性画像光ビームの一部を前記投射領域に反射することを特徴とする、請求項8に記載の反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイスに関し、特に、低い曲率又は平坦面を有する反射狭角拡散器を展開し、高い曲率を有する凹面反射器により支援され、凹面の曲率の不足を補償し、高い指向性画像投射を達成し、拡散器を製造する問題を緩和し、収率を上昇させ、費用を低減する、指向性バックライト表示デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
図1を参照されたい。特許文献1は、投射器41によって投射された画像が、反射狭角拡散器2の使用により狭角で反射され、観察者のアイ・ボックス内に拡散され、光の利用率を向上させ、観察画像の輝度を増大させることを開示している。画像の各画素の光が反射狭角拡散器によって反射、拡散された後、光は、観察者のアイ・ボックスに均一に拡散することができる。上述の投射器41は、LCD投射器、DLP投射器又はレーザー投射器である。
【0003】
図2を参照されたい。反射狭角拡散器2は、平坦であるか又は湾曲することができ、反射狭角拡散器2は、正方形構成又は六角形ハチの巣状構成で広がる複数の微小湾曲鏡200から構成されるアレイ(即ち、図7Aの反射狭角拡散器20)を有する。各微小湾曲鏡200は、2.5μm~0.25mmの範囲内でサイズ決定される。複数の微小湾曲鏡200のそれぞれは、同一又は非同一の曲率及び角度を含む。微小湾曲鏡200の量は、解像度及び光路設計要件に従ってカスタマイズすることができる。
【0004】
図3Aを参照されたい。平坦面反射器は、平滑平坦面を特徴とし、入射光の入射角は、反射光の反射角に等しい。このため、ビームの拡散角は、依然として変化せず、拡散効果がなく、視野角が制限される。
【0005】
図3Bを参照されたい。投射画面は、平坦面である。観察者が全ての角度から投射画像を見ることを可能にするには、全方向(即ち、拡散角はθ1である)で平面上に投射される光を拡散させる幅広い散乱面が必要であるが、同時に、観察者が観察する画像の輝度は、大幅に低減される。
【0006】
図3Cを参照されたい。反射狭角拡散器の微小湾曲鏡は、入射光を予め設定した方向に向けて、予め設定した狭拡散角θ2で拡散することができ、これにより、光は、予め設定した方向の範囲及び拡散角θ2内で観察画像の輝度を著しく増大することができる。とりわけ、微小湾曲鏡の反射面は、凹面であっても、凸形であってもよい。
【0007】
図4Aを参照されたい。光源11は、凝縮後、指向性光ビームになるが、輝度が不均一になりやすく、例えば、中心の輝度が高く、周囲の輝度が低い。この問題を改善するため、光源11は、図4Bに示すように反射狭角拡散器に光を投射することができ、微小湾曲鏡アレイによって反射された光は、狭拡散角で予め設定した方向に向けて拡散し、均一な輝度で指向性光ビームをもたらすることができる。
【0008】
図5A及び図5Bを参照されたい。反射狭角拡散器は、二重湾曲凹面である、即ち、凹面のX軸断面及び凹面のY軸断面の両方が湾曲部として示される。
【0009】
凹面の曲率に応じて、凹面は、図6Dに示す曲率を一切伴わない平坦面、図6B及び図6Cに示す低い曲率を有する微凹面、並びに図6Aに示す高い曲率を有する凹面に分割される。
【0010】
上述の反射狭角拡散器は、型を形成する様式で剛性材料(金属材料、セラミック材料又は硬質ポリマー材料等)を使用して製造することができるが、製造費用は比較的高い。
【0011】
拡散器を作製する別の方法を示す図7Aを参照されたい。弾性材料(ゴム、弾性ポリマー材料等)は、平坦構造体を作製するように展開され、平坦構造体は、微小湾曲鏡200のアレイを備え、反射膜で被覆され、平坦反射狭角拡散器20を形成する。二重湾曲凹面基体S1は、剛性材料で作製され、次に、弾性平坦反射狭角拡散器20及び二重湾曲凹面基体S1は、接合工程で取り付けられ、二重湾曲凹面反射狭角拡散器21を形成する。
【0012】
平坦反射狭角拡散器20と二重湾曲凹面基体S1との間の空間は、接合前に空気を含有するため、複数の空気口を基体上に配設した場合でさえ、接合工程の間に気泡が留まる可能性があり、反射面の平坦さに影響を与え、各微小鏡の変形を制御するのがより困難にもなり、光学画像の質に影響を与え、製造収率も低減させる。基体S1の凹面の曲率がより高いほど、製造工程はより難しくなり、より問題が深刻化する。接合工程は、高い真空環境内で実施することができ、平坦反射狭角拡散器20は、図8Aに示すように、残存する気泡の問題を解決するように凸面ジグT1上に予め固定されるが、工程及び機器は高額である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】米国特許出願公開第20180252915号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本開示は、反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイスを対象とし、指向性バックライト表示デバイスは、以下を備える。
【0015】
光源モジュールは、光を投射する。
【0016】
反射狭角拡散器は、反射面を備える。反射面は、アレイ状に広がる複数の微小凹面鏡を備える。
【0017】
凹面反射器は、反射面として働く凹面を備え、凹面は、反射狭角拡散器の凹面の曲率の不足を補償し、このため、光が反射狭角拡散器及び凹面反射器によって反射され、反射狭角拡散器によって拡散され、均一な指向性光ビームがもたらされる。
【0018】
バックライト型表示パネルは、画像を表示する。均一な指向性光ビームは、バックライト型表示パネルを貫通し、指向性画像光ビームになり、指向性画像光ビームは投射領域(即ち、観察者のアイ・ボックス)に投射される。
【課題を解決するための手段】
【0019】
従来技術の欠点に鑑みて、本開示は、二重湾曲凹面反射狭角拡散器に取って代わるように、低い曲率を有する反射狭角拡散器及び高い曲率を有する凹面反射器を提供し、均一な指向性光ビームを提供し、拡散器作製の困難を緩和し、製造収率を上昇させ、費用を低減する。
【0020】
図4Cを参照されたい。上述の均一な指向性光ビームは、バックライト型表示パネルのバックライトとして働き、バックライト表示パネル(例えば、LCDパネル)上に表示された画像を照明し、予め設定した観察者のアイ・ボックスに画像を投射するために使用され、画像の各画素を通過する光が、観察者のアイ・ボックスのあらゆる位置に均一に拡散するようにする。
【0021】
いくつかの実施形態では、反射狭角拡散器は、互いに直交する2つの軸を有する。反射狭角拡散器の反射面は、2つの軸に沿って延在し、低い曲率を有する二重湾曲微凹面を形成する。凹面反射器は、互いに直交する2つの軸を有する。凹面反射器の反射面は、二重湾曲凹面を形成するように2つの軸に沿って延在する。凹面反射器の凹面の2つの軸は、反射狭角拡散器の2つの軸に対応する。いくつかの実施形態では、反射狭角拡散器の微凹面の2つの軸に沿った曲率は、凹面反射器の凹面の2つの軸に沿った曲率よりも小さい、又は反射狭角拡散器の微凹面の2つの軸の1つに沿った曲率は、凹面反射器の凹面の対応する軸に沿った曲率よりも小さく、反射狭角拡散器の微凹面のもう1つの軸に沿った曲率は、凹面反射器の凹面の対応する軸に沿った曲率よりも大きい。
【0022】
いくつかの実施形態では、反射狭角拡散器は、単一湾曲凹面を形成するように1つの軸に沿って延在する反射面を備える。凹面反射器は、単一湾曲凹面を形成するようにもう1つの軸に沿って延在する反射面を備える。いくつかの実施形態では、凹面反射器の軸は、反射狭角拡散器の軸に直交する。いくつかの実施形態では、反射狭角拡散器の凹面の軸は、表示画像の垂直方向、水平方向、45度斜め方向、又は任意の方向に対応する。
【0023】
いくつかの実施形態では、反射狭角拡散器は、低い曲率を有する単一湾曲微凹面を形成するように1つの軸に沿って延在する反射面を備える。凹面反射器は、互いに直交する2つの軸を有する。凹面反射器の反射面は、二重湾曲凹面を形成するように2つの軸に沿って延在する。凹面反射器の2つの軸の1つは、反射狭角拡散器の軸に平行である。いくつかの実施形態では、反射狭角拡散器の凹面の軸は、表示画像の垂直方向、水平方向、45度斜め方向、又は任意の方向に対応する。
【0024】
いくつかの実施形態では、凹面反射器は、光源モジュールと反射狭角拡散器との間の光路上に配置され、凹面反射器及び反射狭角拡散器が、第1の光の収束及び第2の光の収束を連続的に実施するようにする、又は凹面反射器は、反射狭角拡散器とバックライト型表示パネルとの間の光路上に配置され、反射狭角拡散器及び凹面反射器が、第1の光の収束及び第2の光の収束を連続的に実施するようにする。
【0025】
いくつかの実施形態では、反射狭角拡散器は、反射面として働く平坦面を備える。凹面反射器は、互いに直交する2つの軸を有する。凹面反射器の反射面は、二重湾曲凹面を形成するように2つの軸に沿って延在し、光が凹面反射器によって収束され、次に、狭拡散角を有する反射狭角拡散器によって反射、拡散されるようにする。凹面反射器の2つの軸は、表示画像の垂直方向及び水平方向のそれぞれに対応する。凹面反射器の凹面の2つの軸に沿った曲率は、同一又は非同一である。
【0026】
上述の実施形態では、凹面反射器は、光源モジュールと反射狭角拡散器との間の光路上に置かれる、又は凹面反射器は、反射狭角拡散器とバックライト表示パネルとの間の光路上に置かれる。
【0027】
いくつかの実施形態では、フロントガラスは、指向性バックライト表示デバイスの前に含められ、画像光は、フロントガラスに投射され、フロントガラスは、画像光の一部を投射領域に反射する。
【0028】
いくつかの実施形態では、凹面鏡は、指向性バックライト表示デバイス内に含められる。画像は、フロントガラス上に投射される前に凹面鏡によって拡大され、フロントガラスは、画像光の一部を投射領域に反射する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】出願人の従来技術の概略図である。
図2】反射狭角拡散器の概略図である。
図3A】反射面上で拡散する投射光を示す概略図である。
図3B】反射面上で拡散する投射光を示す概略図である。
図3C】反射面上で拡散する投射光を示す概略図である。
図4A】均一な指向性バックライトを生成するように展開される反射狭角拡散器を示す概略図である。
図4B】均一な指向性バックライトを生成するように展開される反射狭角拡散器を示す概略図である。
図4C】均一な指向性バックライトを生成するように展開される反射狭角拡散器を示す概略図である。
図5A】二重湾曲凹面反射狭角拡散器の概略図である。
図5B】二重湾曲凹面反射狭角拡散器の概略図である。
図6A】ある曲率を有する反射狭角拡散器の概略図である。
図6B】ある曲率を有する反射狭角拡散器の概略図である。
図6C】ある曲率を有する反射狭角拡散器の概略図である。
図6D】ある曲率を有する反射狭角拡散器の概略図である。
図7A】反射狭角拡散器を接合する概略図である。
図7B】反射狭角拡散器を接合する概略図である。
図7C】反射狭角拡散器を接合する概略図である。
図8A】反射狭角拡散器の接合工程の概略図である。
図8B】反射狭角拡散器の接合工程の概略図である。
図8C】反射狭角拡散器の接合工程の概略図である。
図9A】二重湾曲凹面反射狭角拡散器と二重湾曲微凹面反射狭角拡散器との間の投射の差を示す概略図であり、二重湾曲凹面反射狭角拡散器を示す。
図9B】二重湾曲凹面反射狭角拡散器と二重湾曲微凹面反射狭角拡散器との間の投射の差を示す概略図であり、二重湾曲微凹面反射狭角拡散器を示す。
図10A】凹面反射器の概略図であり、凹面反射器は、反射狭角拡散器の投射を支援するように展開される。
図10B】凹面反射器の概略図であり、凹面反射器は、反射狭角拡散器の投射を支援するように展開される。
図10C】凹面反射器の概略図であり、凹面反射器は、反射狭角拡散器の投射を支援するように展開される。
図11A】本開示のいくつかの実施形態による概略図である。
図11B】本開示のいくつかの実施形態による概略図である。
図12A】二重湾曲凹面反射狭角拡散器と単一湾曲凹面反射狭角拡散器との間の投射の差を示す概略図であり、二重湾曲凹面反射狭角拡散器を示す。
図12B】二重湾曲凹面反射狭角拡散器と単一湾曲凹面反射狭角拡散器との間の投射の差を示す概略図であり、単一湾曲凹面反射狭角拡散器を示す。
図12C】二重湾曲凹面反射狭角拡散器と単一湾曲凹面反射狭角拡散器との間の投射の差を示す概略図であり、単一湾曲凹面反射狭角拡散器を示す。
図13A】単一湾曲凹面反射器の概略図であり、単一湾曲凹面反射器は、単一湾曲凹面反射狭角拡散器を支援するように展開される。
図13B】本開示のいくつかの実施形態による概略図である。
図13C】本開示のいくつかの実施形態による概略図である。
図14A】本開示のいくつかの実施形態による概略図である。
図14B】本開示のいくつかの実施形態による概略図である。
図15A】本開示のいくつかの実施形態による概略図である。
図15B】本開示のいくつかの実施形態による概略図である。
図16A】本開示のいくつかの実施形態による概略図である。
図16B】本開示のいくつかの実施形態による概略図である。
図17】平坦面反射狭角拡散器の投射を示す概略図である。
図18A】二重湾曲凹面反射器の概略図であり、二重湾曲凹面反射器は、平坦面反射狭角拡散器の投射を支援するように展開される。
図18B】二重湾曲凹面反射器の概略図であり、二重湾曲凹面反射器は、平坦面反射狭角拡散器の投射を支援するように展開される。
図19A】本開示のいくつかの実施形態による概略図である。
図19B】本開示のいくつかの実施形態による概略図である。
図20】自動車内の一実施形態を示す概略図である。
図21】自動車内の別の実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本明細書の用語「微凹面」又は「凹面」は、従来の反射狭角拡散器の凹面と比較して、よりわずかな光収束効果を有する。いくつかの実施形態では、凹面の曲率は、微凹面の曲率よりも大きい。いくつかの実施形態では、凹面の曲率及び微凹面の曲率は同じである。
【0031】
本明細書の用語「補償する」又は「支援する」は、光が反射狭角拡散器及び凹面反射器によって反射される際、凹面反射器が、反射狭角拡散器(微小湾曲鏡)が実施する光の反射の間、光の収束不足を支援、補償し、これにより、バックライト型表示パネルを貫通した後、同じ投射領域に全ての光線を収束可能にし、予め設定した投射領域を覆うのに十分であるようにすることを指す。
【0032】
二重湾曲凹面反射狭角拡散器を作製する困難は、反射狭角拡散器の凹面の曲率を低減することによって緩和される。図7Bを参照されたい。平坦面反射狭角拡散器20を二重湾曲微凹面基体S2に接合することにより、二重湾曲微凹面反射狭角拡散器が作製され、これにより、製造収率を大幅に向上させる。図8Bを参照されたい。スピンドル形状の嵌合ローラT2は、拡散器を接合するように展開され、これにより、気泡のない密な嵌合を保証する。
【0033】
図9Aを参照されたい。二重湾曲凹面反射狭角拡散器21は、予め設定した投射領域に光Lを反射、拡散する。図9Bを参照されたい。二重湾曲微凹面反射狭角拡散器22は、二重湾曲凹面反射狭角拡散器21に取って代わる。曲率の低減により微小湾曲鏡の曲率も低減するため、反射拡散光Lは、予め設定した投射領域を覆うことができず、拡散器の様々な位置での光を同じ領域に投射することができない。
【0034】
反射拡散光Lを収束するため、図10Aに示すいくつかの実施形態では、凹面反射器31は、光源1と反射狭角拡散器22との間に配置されるか、又は図10Bに示すいくつかの実施形態では、凹面反射器31は、反射狭角拡散器22の背後に含められ、反射狭角拡散器22の不十分な軸方向凹面曲率を補償し、これにより、投射光が同じ領域に収束され、予め設定した投射領域を覆うのに十分となる。
図10Cを参照されたい。凹面反射器31が展開される。各微小鏡の投射光路及び拡散領域を変更するように光路上に凸面レンズ30を追加するのと同様であり、拡散器上の様々な位置における光が、同じ投射領域に投射、拡散されるようにする。
【0035】
図11A及び図11Bを参照されたい。本開示は、反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイスの一実施形態を提供し、指向性バックライト表示デバイスは、光Lを投射する光源モジュール1と、反射狭角拡散器22と、凹面反射器31と、バックライト型表示パネル4とを備える。
【0036】
反射狭角拡散器22は、互いに直交する2つの軸を有する。反射狭角拡散器22は、2つの軸に沿って延在し、反射面として働く、低い曲率を有する二重湾曲凹面(即ち、二重湾曲微凹面)を形成する。反射面は、光Lを反射、拡散するようにアレイ上に広がる複数の微小湾曲鏡200を備える。
【0037】
凹面反射器31は、互いに直交する2つの軸を有する。凹面反射器31は、二重湾曲凹面を形成するように2つの軸に沿って延在する。凹面反射器31の凹面の2つの軸は、反射狭角拡散器22の2つの軸に対応する。凹面反射器31は、反射狭角拡散器22の凹面の不十分な曲率を補償し、光Lが反射狭角拡散器22及び凹面反射器31によって反射、拡散され、均一な指向性光ビームDをもたらすようにする。
【0038】
バックライト型表示パネル4は、画像Iを表示し、均一な指向性光ビームDは、バックライト型表示パネル4を貫通し、次に、指向性画像光ビームDIになり、指向性画像光ビームDIは、投射領域(即ち、観察者のアイ・ボックスE)に投射される。
【0039】
図11Aを参照されたい。凹面反射器31は、光源モジュール1と反射狭角拡散器22との間の光路上に配置される。凹面反射器31は、第1の時間の間光Lを収束し、反射狭角拡散器22に光Lを反射するように二重湾曲凹面を展開し、反射狭角拡散器22は、第2の時間の間光Lを収束し、狭拡散角で光Lの各点を拡散するように二重湾曲微凹面を展開する。これにより、反射拡散された均一な指向性光ビームDが、バックライト型表示パネル4を貫通し、次に、高い指向性でアイ・ボックスEに投射される。
【0040】
図11Bを参照されたい。凹面反射器31は、反射狭角拡散器22とバックライト型表示パネル4との間の光路上に配置される。反射狭角拡散器22は、第1の時間の間光Lを収束し、狭拡散角で光Lの各点を拡散し、光Lを凹面反射器31に反射するように二重湾曲微凹面を展開し、凹面反射器31は、第2の時間の間光Lを収束するように二重湾曲凹面を展開する。これにより、反射拡散された均一な指向性光ビームDが、バックライト型表示パネル4を貫通し、次に、高い指向性でアイ・ボックスEに投射される。
【0041】
いくつかの実施形態では、反射狭角拡散器22の微凹面の2つの軸に沿った曲率は、凹面反射器31の凹面の2つの軸に沿った曲率よりも小さい。
【0042】
いくつかの実施形態では、2つの軸の1つ(例えば図11AのX軸)に沿った反射狭角拡散器22の微凹面の曲率は、対応する軸に沿った凹面反射器31の凹面の曲率よりも小さい。もう一方の軸(例えば図11AのY軸)に沿った反射狭角拡散器22の微凹面の曲率は、対応する軸に沿った凹面反射器31の凹面の曲率よりも大きい。
【0043】
図7Cを参照されたい。二重湾曲凹面反射狭角拡散器を作製する困難は、単一湾曲凹面を形成する、1つの軸に沿って延在する反射狭角拡散器を展開することによって緩和される。単一湾曲凹面基体S3に平坦面反射狭角拡散器200を接合することにより、単一湾曲凹面反射狭角拡散器が作製され、これにより、製造収率を上昇させる。図8Cを参照されたい。円筒形嵌合ローラT3は、拡散器を接合するように展開され、これにより、気泡のない密な嵌合を保証する。
【0044】
図12Aを参照されたい。二重湾曲凹面反射狭角拡散器21は、予め設定した投射領域に光を反射、拡散する。図12B及び図12Cを参照されたい。単一湾曲凹面反射狭角拡散器23は、二重湾曲凹面反射狭角拡散器21に取って代わる。光は、単一湾曲反射狭角拡散器23によって反射、拡散され、拡散器の異なる位置における反射拡散光は、同じ領域に投射可能ではなく、反射拡散光は、反射狭角拡散器23の非湾曲軸方向で予め設定した投射領域を越えて分散される。
図12Bを参照されたい。Y軸は、反射狭角拡散器23の非湾曲軸として働き、反射拡散光は、Y軸内で予め設定した投射領域を越えて分散される。図12Cを参照されたい。X軸は、反射狭角拡散器23の非湾曲軸として働き、反射拡散光は、X軸内の予め設定した投射領域を越えて分散される。
【0045】
図13Aを参照されたい。反射拡散光を収束するため、単一湾曲凹面反射狭角拡散器23は、単一湾曲凹面反射器33により支援され、反射狭角拡散器の軸方向凹面の曲率の不足を補償する。反射狭角拡散器23の凹面がX軸に沿って延在する場合、単一湾曲凹面反射器33の凹面は、Y軸に沿って延在する。反射狭角拡散器23の凹面がY軸に沿って延在する場合、単一湾曲凹面反射器33の凹面はX軸に沿って延在する。反射狭角拡散器23の凹面及び凹面反射器33の凹面は、互いに相補形であり、これにより、投射された光線が全て同じ領域に収束され、予め設定した投射領域を覆うのに十分となる。
【0046】
図13B図13C図14A及び図14Bを参照されたい。本開示は、反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイスの一実施形態を提供し、指向性バックライト表示デバイスは、光Lを投射する光源モジュール1と、反射狭角拡散器23と、凹面反射器33と、バックライト型表示パネル4とを備える。
【0047】
反射狭角拡散器23は、反射面として働く単一湾曲凹面を形成するように1つの軸に沿って延在する。反射面は、アレイ上に広がる複数の微小湾曲鏡200を備え、光Lを反射、拡散させる。
【0048】
凹面反射器33は、単一湾曲凹面を形成するように1つの軸に沿って延在する。凹面の軸は、反射狭角拡散器23の凹面の軸に直交する。凹面反射器33は、反射狭角拡散器23の凹面の軸方向曲率の不足を補償し、光Lが反射狭角拡散器23及び凹面反射器33によって反射、拡散され、均一な指向性光ビームDをもたらすようにする。
【0049】
バックライト型表示パネル4は、画像Iを表示し、均一な指向性光ビームDは、バックライト型表示パネル4を貫通し、次に、指向性画像光ビームDIになり、指向性画像光ビームDIは、投射領域(即ち、観察者のアイ・ボックスE)に投射される。
【0050】
図13B及び図13Cを参照されたい。凹面反射器33は、光源モジュール1と反射狭角拡散器23との間の光路上に配置される。凹面反射器33は、第1の時間の間光Lを収束し、反射狭角拡散器23に光Lを反射するように単一湾曲凹面を展開し、反射狭角拡散器23は、第2の時間の間光Lを収束し、狭拡散角で光Lの各点を拡散するように異なる軸で単一湾曲凹面を展開する。これにより、反射、拡散された均一な指向性光ビームDが、バックライト型表示パネル4を貫通し、次に、高い指向性でアイ・ボックスEに投射される。
【0051】
図14A及び図14Bを参照されたい。凹面反射器33は、反射狭角拡散器23とバックライト型表示パネル4との間の光路上に配置される。反射狭角拡散器23は、第1の時間の間光Lを収束し、狭拡散角で光Lの各点を拡散し、光Lを凹面反射器33に反射するように単一湾曲凹面を展開する。凹面反射器33は、第2の時間の間光Lを収束するように異なる軸で単一湾曲凹面を展開する。これにより、反射、拡散された均一な指向性光ビームDが、バックライト型表示パネル4を貫通し、次に、高い指向性でアイ・ボックスEに投射される。
【0052】
いくつかの実施形態では、反射狭角拡散器23の凹面の軸は、表示画像Iの垂直方向、水平方向、45度斜め方向、又は任意の方向に対応する。
【0053】
いくつかの実施形態では、反射狭角拡散器の曲率は、更に低減される。例えば、単一湾曲微凹面反射狭角拡散器は、製造工程を単純化するように展開され、費用を低減する。反射拡散光を収束するため、単一湾曲微凹面反射狭角拡散器は、二重湾曲凹面反射器により支援され、不十分で不足している反射狭角拡散器の軸方向凹面曲率を補償する。、これにより、投射光は、同じ領域に収束され、予め設定した投射領域を覆うのに十分となる。
【0054】
図15A図15B図16A及び図16Bを参照されたい。本開示は、反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイスの一実施形態を提供し、指向性バックライト表示デバイスは、光Lを投射する光源モジュール1と、反射狭角拡散器24と、凹面反射器31と、バックライト型表示パネル4とを備える。
【0055】
反射狭角拡散器24は、反射面として働く、低い曲率を有する単一湾曲凹面(即ち、単一湾曲微凹面)を形成するように1つの軸に沿って延在する。反射面は、光Lを反射、拡散するようにアレイ上に広がる複数の微小湾曲鏡200を備える。
【0056】
凹面反射器31は、互いに直交する2つの軸を有する。凹面反射器31は、二重湾曲凹面を形成するように2つの軸に沿って延在する。凹面の2つの軸の1つは、反射狭角拡散器24の微凹面の2つの軸の1つに対応する。凹面反射器31は、反射狭角拡散器24の微凹面の不十分で不足する軸方向曲率を補償し、光Lが反射狭角拡散器24及び凹面反射器31によって反射、拡散され、均一な指向性光ビームDをもたらすようにする。
【0057】
バックライト型表示パネル4は、画像Iを表示し、均一な指向性光ビームDは、バックライト型表示パネル4を貫通し、次に、指向性画像光ビームDIになり、指向性画像光ビームDIは、投射領域(即ち、観察者のアイ・ボックスE)に投射される。
【0058】
図15A及び図15Bを参照されたい。凹面反射器31は、光源モジュール1と反射狭角拡散器24との間の光路上に配置される。凹面反射器31は、第1の時間の間光Lを収束し、反射狭角拡散器24に光Lを反射するように二重湾曲凹面を展開し、反射狭角拡散器24は、第2の時間の間光Lを収束し、狭拡散角で光Lの各点を拡散するように単一湾曲微凹面を展開する。これにより、反射、拡散された均一な指向性光ビームDが、バックライト型表示パネル4を貫通し、次に、高い指向性でアイ・ボックスEに投射される。
【0059】
図16A及び図16Bを参照されたい。凹面反射器31は、反射狭角拡散器24とバックライト型表示パネル4との間の光路上に配置される。反射狭角拡散器24は、第1の時間の間光Lを収束し、狭拡散角で光Lの各点を拡散し、光Lを凹面反射器31に反射するように単一湾曲微凹面を展開する。凹面反射器31は、第2の時間で光Lを収束するように二重湾曲凹面を展開し、これにより、反射、拡散された均一な指向性光ビームDが、バックライト型表示パネル4を貫通し、次に、高い指向性でアイ・ボックスEに投射される。
【0060】
いくつかの実施形態では、反射狭角拡散器24の微凹面の軸は、表示画像Iに対して垂直方向、水平方向、45度斜め方向、又は任意の方向に対応する。
【0061】
いくつかの実施形態では、平坦面反射狭角拡散器は、拡散器の湾曲面を接合する必要がないように展開され、これにより、製造収率を上昇させ、費用を下げる。
【0062】
図17を参照されたい。反射狭角拡散器20は、反射面として働く平坦面(平坦面の曲率はゼロである)を備え、反射拡散光は、予め設定した投射領域を覆うことができず、拡散器の様々な位置での光を同じ領域に射影することができない。
【0063】
反射拡散光Lを収束するため、図18Aに示すように、二重湾曲凹面反射器31は、光源1と平坦面反射狭角拡散器20との間に配置されるか、又は図18Bに示すように、二重湾曲凹面反射器31は、平坦面反射狭角拡散器20の後に含められ、軸方向凹面曲率の不足を補償する。これにより、投射光線は全て同じ領域に収束され、予め設定した投射領域を覆うのに十分となる。
【0064】
図19A及び図19Bを参照されたい。本開示は、反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイスの一実施形態を提供し、指向性バックライト表示デバイスは、光Lを投射する光源モジュール1と、反射狭角拡散器20と、凹面反射器31と、バックライト型表示パネル4とを備える。
【0065】
反射狭角拡散器20は、反射面として働く平坦面を備える。反射面は、光Lを反射、拡散するようにアレイ上に広がる複数の微小湾曲鏡200を備える。
【0066】
凹面反射器31は、互いに直交に交差する2つの軸を有する。凹面反射器31は、二重湾曲凹面を形成するように2つの軸に沿って延在し、2つの軸内で反射狭角拡散器20の湾曲面の曲率の不足を補償する。光Lは、反射狭角拡散器20及び凹面反射器31によって反射、拡散され、均一な指向性光ビームDをもたらす。
【0067】
バックライト型表示パネル4は、画像Iを表示し、均一な指向性光ビームDは、バックライト型表示パネル4を貫通し、次に、指向性画像光ビームDIになり、指向性画像光ビームDIは、投射領域(即ち、観察者のアイ・ボックスE)に投射される。
【0068】
図19Aを参照されたい。凹面反射器31は、光源モジュール1と反射狭角拡散器20との間の光路上に配置される。凹面反射器31は、光Lを収束し、次に、反射狭角拡散器20に光Lを反射するように二重湾曲凹面を展開し、反射狭角拡散器20は、狭拡散角で光Lの各点を拡散する。これにより、反射、拡散された均一な指向性光ビームDが、バックライト型表示パネル4を貫通し、次に、高い指向性でアイ・ボックスEに投射される。
【0069】
図19Bを参照されたい。凹面反射器31は、反射狭角拡散器20とバックライト型表示パネル4との間の光路上に配置される。反射狭角拡散器20は、狭拡散角で光Lの各点を拡散し、光Lを凹面反射器31に反射し、凹面反射器31は、光Lを収束するように二重湾曲凹面を展開する。これにより、反射、拡散された均一な指向性光ビームDが、バックライト型表示パネル4を貫通し、次に、高い指向性でアイ・ボックスEに投射される。
【0070】
いくつかの実施形態では、凹面反射器31の両方の軸は、表示画像Iへの垂直方向及び水平方向にそれぞれ対応する。
【0071】
いくつかの実施形態では、凹面反射器31の凹面の両方の軸に沿った曲率は、同一又は非同一である。
【0072】
図20を参照されたい。本開示のいくつかの実施形態には、フロントガラス5が含められ、観察者が投射画像、及びフロントガラス5の外側の景色を観察することを可能にする。光源モジュール1は、光Lを投射する。光Lは、凹面反射器3及び反射狭角拡散器2によって反射、拡散され、均一な指向性光ビームDをもたらす。均一な指向性光ビームDは、バックライト型表示パネル4を貫通し、指向性画像光ビームDIをもたらし、指向性画像光ビームDIは、フロントガラス5に投射され、フロントガラス5は、指向性画像光ビームDIの一部をアイ・ボックスEに反射する。
【0073】
図21を参照されたい。本開示のいくつかの実施形態には、凹面鏡6が含められ、画像を拡大し、仮想画像距離を延長する。光源モジュール1は、光Lを投射する。光は、凹面反射器3及び反射狭角拡散器2によって反射、拡散され、均一な指向性光ビームDをもたらし、均一な指向性光ビームDは、バックライト型表示パネル4を貫通し、指向性画像光ビームDIをもたらす。指向性画像光ビームDIは、凹面鏡6に投射され、凹面鏡6は、指向性画像光ビームDIをフロントガラス5に反射し、フロントガラス5は、指向性画像光ビームDIの一部をアイ・ボックスEに反射する。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
図15A
図15B
図16A
図16B
図17
図18A
図18B
図19A
図19B
図20
図21
【手続補正書】
【提出日】2022-11-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイスであって、
光を投射する光源モジュールと、
反射面として働く凹面又は平坦面を備える反射狭角拡散器であって、前記反射面は、アレイ状に広がる複数の微小凹面鏡を備え、前記反射狭角拡散器は、光を反射し、狭拡散角度で光を均一に拡散させるように構成される、反射狭角拡散器と、
反射面として働く凹面を備える凹面反射器であって、前記凹面反射器の凹面の一方の軸に沿った曲率は、前記反射狭角拡散器の凹面の、前記一方の軸と同じ軸方向に沿った曲率よりも大きく、前記凹面は、前記反射狭角拡散器の不十分な凹面曲率を補償し、前記反射狭角拡散器及び前記凹面反射器は、均一な指向性光ビームをもたらすように光を反射する、凹面反射器と、
画像を表示するバックライト型表示パネルと、を備え、
前記均一な指向性光ビームは、指向性画像光ビームをもたらすように、前記バックライト型表示パネルを貫通し、
前記指向性画像光ビームは、投射領域に投射することを特徴とする、
指向性バックライト表示デバイス。
【請求項2】
前記反射狭角拡散器は、互いに直交する2つの軸を有し、前記反射狭角拡散器の反射面は、前記反射狭角拡散器の凹面を形成するように前記反射狭角拡散器の2つの軸に沿って延在し、前記凹面反射器は、互いに直交する2つの軸を有し、前記凹面反射器の反射面は、前記凹面反射器の凹面を形成するように前記凹面反射器の2つの軸に沿って延在し、前記反射狭角拡散器の2つの軸は、前記凹面反射器の2つの軸に対応することを特徴とする、請求項1に記載の反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス。
【請求項3】
前記反射狭角拡散器の反射面は、前記反射狭角拡散器の凹面を形成するように前記反射狭角拡散器の1つの軸に沿って延在し、前記凹面反射器の反射面は、前記凹面反射器の凹面を形成するように前記凹面反射器のもう1つの軸に沿って延在し、前記凹面反射器の軸方向は、前記反射狭角拡散器のもう1つの軸に直交することを特徴とする、請求項1に記載の反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス。
【請求項4】
前記反射狭角拡散器の反射面は、前記反射狭角拡散器の凹面を形成するように前記反射狭角拡散器の1つの軸に沿って延在し、前記凹面反射器は、互いに直交する2つの軸を有し、前記凹面反射器の反射面は、前記凹面反射器の凹面を形成するように前記凹面反射器の2つの軸に沿って延在し、
前記凹面反射器の2つの軸の1つは、前記反射狭角拡散器の軸に平行であることを特徴とする、請求項1に記載の反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス。
【請求項5】
前記反射狭角拡散器の反射面は、平坦面であり、前記凹面反射器は、互いに直交する2つの軸を有し、前記凹面反射器の反射面は、前記凹面反射器の凹面を形成するように前記凹面反射器の2つの軸に沿って延在することを特徴とする、請求項1に記載の反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス。
【請求項6】
前記凹面反射器は、前記光源モジュールと前記反射狭角拡散器との間の光路上に配置されることを特徴とする、請求項2~5のいずれか一項に記載の反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス。
【請求項7】
前記凹面反射器は、前記反射狭角拡散器と前記バックライト型表示パネルとの間の光路上に配置されることを特徴とする、請求項2~5のいずれか一項に記載の反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス。
【請求項8】
フロントガラスを更に備え、前記指向性画像光ビームは、前記フロントガラスに投射され、前記フロントガラスは、前記指向性画像光ビームの一部を前記投射領域に反射することを特徴とする、請求項2~7のいずれか一項に記載の反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス。
【請求項9】
凹面鏡を更に備え、前記凹面鏡は、前記指向性画像光ビームを反射し、次に、前記指向性画像光ビームを前記フロントガラスに投射し、前記フロントガラスは、前記指向性画像光ビームの一部を前記投射領域に反射することを特徴とする、請求項8に記載の反射器の曲率により拡散器を支援する指向性バックライト表示デバイス。