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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023026300
(43)【公開日】2023-02-24
(54)【発明の名称】機能性溶液注入モジュール
(51)【国際特許分類】
   A61M 3/02 20060101AFI20230216BHJP
   A61M 5/145 20060101ALI20230216BHJP
   A61M 5/31 20060101ALI20230216BHJP
【FI】
A61M3/02 120
A61M5/145 500
A61M5/31 502
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022037080
(22)【出願日】2022-03-10
(31)【優先権主張番号】10-2021-0107140
(32)【優先日】2021-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】517158016
【氏名又は名称】株式会社ウェットトラスト
【氏名又は名称原語表記】WETTRUST Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】(Geumgok-dong,Kolon theprau Apt.)#401,27,Jeongjail-ro,Bundang-gu,Seongnam-si,Gyeonggi-do,13616,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】方 智煥
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA02
4C066AA04
4C066BB01
4C066BB02
4C066CC01
4C066CC02
4C066DD07
4C066EE14
4C066FF02
4C066NN03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】機能性溶液注入モジュールに関し、内部に機能性溶液が収容された注入ユニットの封止状態を簡単に解除するとともに、排出口を開放して容易に使用可能な機能性溶液注入モジュールを提供する。
【解決手段】長く形成されて内部に機能性溶液を収容し、前端に排出口が形成され、後端が開口された本体及び本体の後端を介して内部に挿入され、長手方向にスライディングして機能性溶液を排出させるピストンを含む注入ユニット100、少なくとも一部が突起状に形成されて排出口に挿入され、選択的に分離して排出口の開閉を調節するカバーユニット200及び注入ユニット100並びにカバーユニット200を包み、注入ユニット100の長手方向に沿って第1の切取線322が形成され、外力によって第1の切取線322に沿って分割され、カバーユニット200とともに注入ユニット100から分離される封止ユニット300を含む機能性溶液注入モジュール。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長く形成されて内部に機能性溶液を収容し、前端に前記排出口が形成され、後端が開口された本体及び前記本体の後端を介して内部に挿入され、長手方向にスライディングして前記機能溶液を排出させるピストンを含む注入ユニット;
少なくとも一部が突起状に形成されて前記排出口に挿入され、選択的に分離して前記排出口の開閉を調節するカバーユニット;及び
前記注入ユニット及び前記カバーユニットを少なくとも一部を包み、前記注入ユニットの長手方向に沿って第1の切取線が形成され、外力によって前記第1の切取線に沿って分割され、前記カバーユニットとともに前記注入ユニットから分離される封止ユニット;
を含む機能性溶液注入モジュール。
【請求項2】
前記封止ユニットは、
一部が前記カバーユニットと一体に形成されるか、または接着され、前記カバーユニットが前記注入ユニットから分離される場合、ともに切開されることを特徴とする、請求項1に記載の機能性溶液注入モジュール。
【請求項3】
前記封止ユニットは、
前記注入ユニットの長手方向に沿って長く形成され、前記注入ユニットの外面を包む封止部;
前記封止部の長手方向に沿って長く形成され、前記第1の切取り線によって分割できるように構成され、長手方向に沿った先端部が前記カバーユニットと結合される切開部;
を含む、請求項1に記載の機能性溶液注入モジュール。
【請求項4】
前記封止ユニットは、
前記切開部の長手方向に沿った先端部で前記カバーユニットを包むように構成され、前記排出口の周りに沿って少なくとも一部に第2の切取線が形成され、前記カバーユニットの分離時にともに切開される分離部をさらに含む、請求項3に記載の機能性溶液注入モジュール。
【請求項5】
前記分離部は、
前記切開部と一体に構成され、外力によって前記第1の切取線及び前記第2の切取線に沿って前記封止部から分離される、請求項4に記載の機能性溶液注入モジュール。
【請求項6】
前記切開部は、
前記封止部の長手方向に沿って対応する長さを有し、前記封止部から離脱できるように構成される、請求項4に記載の機能性溶液注入モジュール。
【請求項7】
前記切開部は、
前記注入ユニットの長手方向に沿って長く形成され、前記注入ユニットとの間で前記第1の切取線に隣接して配置され、一端部が前記カバーユニットに結合される分離補助部材をさらに含む、請求項4に記載の機能性溶液注入モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機能性溶液注入モジュールに関し、内部に機能性溶液が収容された注入ユニットの封止状態を簡単に解除するとともに、排出口を開放して容易に使用可能な機能性溶液注入モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、近年は様々な目的で人体内に種々の液体を注入する場合が多い。
【0003】
例えば、女性の性器を洗浄するための洗浄液を性器内に投与するか、または避妊のための避妊薬液を投与する場合、または痔疾、性病などの治療のための薬液投与及び性交時の潤滑剤投与など、その活用態様は非常に多様である。
【0004】
このとき、人体の性器及び肛門などの内側は粘膜が露出する部分であって、外部の刺激に非常に敏感であり、粘膜が損傷されたり汚染されたりしやすい。したがって、前記列挙された種々の液体を投与するためには細心の注意を払う必要がある。
【0005】
従来は、前記液体を手作業で直接投与する不便さを改善するために、体内に液体を投与することできる器具が考案された。このような液体投与器具は、衛生上の問題及び洗浄の難しさにより一回性に製作される場合が多く、これにより、内部に液体があらかじめ収容された状態で市販されている。
【0006】
ただし、使用者が人体内に液体を投与する場合、人体内部に挿入して投入しなければならないので、封止状態の維持が重要であり、特に液体の漏水や汚染の発生を極力防止しなければならない。
【0007】
このような問題点を解決するために、液体を投入する器具に排出口を別個のカバーユニットや栓などを利用して漏水を防止するとともに、追加的には包装材や緩衝材などを通じて再度器具を封止する形態で製作されてきた。
【0008】
しかしながら、このように様々な段階で液体注入器具を封止する場合、使用時に様々な段階にわたってこれを除去し使用しなければならない不便さが発生し、このような不便さを解消するための技術が必要である。
【0009】
そこで、このような問題点を解決することができる新しい方案が必要となった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の技術的課題は、背景技術において言及した問題点を解決するためのことであり、注入ユニットを封止している包装材である封止ユニット及びこれとは別に構成され、排出口を遮断するカバーユニットを一回の動作で簡単に除去して注入ユニットを使用することができる機能性溶液注入モジュールを提供することにある。
【0011】
本発明が達成しようとする技術的課題は、以上において言及した技術的課題に制限されず、言及されない他の技術的課題は、以下の記載から本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
技術的課題を解決するために案出された本発明に係る機能性溶液注入モジュールは、長く形成されて内部に機能性溶液を収容し、前端に前記排出口が形成され、後端が開口された本体及び前記本体の後端を介して内部に挿入され、長手方向にスライディングして前記機能性溶液を排出させるピストンを含む注入ユニット、少なくとも一部が突起状に形成されて前記排出口に挿入され、選択的に分離して前記排出口の開閉を調節するカバーユニット及び前記注入ユニット並びに前記カバーユニットを包み、前記注入ユニットの長手方向に沿って第1の切取線が形成され、外力によって前記第1の切取線に沿って分割され、上記カバーユニットとともに前記注入ユニットから分離される封止ユニットを含む。
【0013】
また、前記封止ユニットは、一部が前記カバーユニットと一体に形成されるか、または接着され、前記カバーユニットが前記注入ユニットから分離される場合、ともに切開されることを特徴とすることができる。
【0014】
また、前記封止ユニットは、前記注入ユニットの長手方向に沿って長く形成され、前記注入ユニットの外面を包む封止部及び前記封止部の長手方向に沿って長く形成され、前記第1の切取線によって分割できるように構成され、長手方向に沿った先端部が前記カバーユニットと結合される切開部を含むことができる。
【0015】
また、前記封止ユニットは、前記切開部の長手方向に沿った先端部で前記カバーユニットを包むように構成され、前記排出口の周りに沿って少なくとも一部に第2の切取線が形成され、前記カバーユニットの分離時にともに切開される分離部をさらに含むことができる。
【0016】
また、前記分離部は、前記切開部と一体に構成され、外力によって第1の切取線及び前記第2の切取線に沿って前記封止部から分離されてもよい。
【0017】
また、前記切開部は、前記封止部の長手方向に沿って対応する長さを有し、前記封止部から離脱できるように構成されてもよい。
【0018】
また、前記切開部は、前記注入ユニットの長手方向に沿って長く形成され、前記注入ユニットとの間で前記第1の切取線に隣接して配置され、一端部が前記カバーユニットに結合される分離補助部材を含むことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る機能性溶液注入モジュールによれば、封止された状態の注入ユニットにおいて、別途の複雑な構造なしにカバーユニットを分離して排出口を開放するとともに、封止ユニットを切開部を除去して封止部を分離することにより、注入ユニットの封止状態をともに解除して簡単に注入ユニットを使用することができる利点がある。
【0020】
このような本発明に係る効果は、以上において言及した効果に制限されず、言及されない他の効果は、請求の範囲の記載から当業者に明確に理解されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明に係る機能性溶液注入モジュールの構成を概略的に示す図である。
図2】本発明に係る機能性溶液注入モジュールの詳細構成を示す側面図である。
図3図1の機能性溶液注入モジュールにおいて封止ユニットの形態を示す図である。
図4図1の機能性溶液注入モジュールにおいてカバーユニットが分離される状態を示す図である。
図5図4において切開部が第1の切取線に沿って分離される状態を示す図である。
図6図5において切開部が封止部と完全に分離されて逸脱した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明すると以下の通りである。ただし、本発明を説明するにあたって、既知の機能あるいは構成についての説明は、本発明の要旨を明確にするために省略することにする。
【0023】
なお、本発明を説明するにあたって、前方・後方または上側/下側のように方向を指示する用語は、当業者が本発明を明確に理解できるように記載されたものであり、相対的な方向を指示するものであるので、これにより権利範囲が制限されないといえる。
【0024】
まず、図1図3を参照して、本発明に係る機能性溶液注入モジュールの構成について考察すると以下の通りである。
【0025】
図1は、本発明に係る機能性溶液注入モジュールの構成を概略的に示す図であり、図2は、本発明に係る機能性溶液注入モジュールの詳細構成を示す側面図であり、図3は、図1の機能性溶液注入モジュールにおいて封止ユニット(300)の形態を示す図である。
【0026】
図に示すように、本発明に係る機能性溶液注入モジュールについて考察すると、大きく注入ユニット(100)、カバーユニット(200)及び封止ユニット(300)を含む。
【0027】
前記注入ユニット(100)は、一般的な注射器の形態で内部に機能性溶液が充填され、使用者の操作により機能性溶液を選択的に噴出することができる。
【0028】
具体的に、前記注入ユニット(100)は、長く形成されて内部に機能性溶液が収容可能な空間を有し、前端に前記機能性溶液が排出される排出口(112)が形成される。本実施例において、前記注入ユニット(100)は大きく本体(110)とピストン(120)とを含む。このとき、前記機能性溶液は使用者の体内に注入される液体であり、一般に潤滑剤や清浄剤または薬液などを用いられ、人体に無害な形態でなされる。
【0029】
前記本体(110)は体内に挿入され得るように長く形成され、内部には液体を収容可能な空間が形成される。そして、本体(110)の前端には、内部に収容された液体が噴射され得るように排出口(112)が形成され、本体(110)の後端は開口されて前記ピストン(120)が挿入されるように構成される。
【0030】
本実施例の場合、本体(110)は前後方向に長く、全体として曲線状に形成され、横断面は円形を有するように形成される。したがって、体内に挿入するとき、使用者の痛みを誘発させない。また、本体(110)の後端は、横方向の断面積がだんだん大きくなるように形成され、ピストン(120)が容易に挿入されるようにすることができる。
【0031】
ここで、本発明に係る前記本体(110)は長く形成されて前方に排出口(112)が形成され、内部に収容された機能性溶液が前記排出口(112)を介して排出されるように構成される。
【0032】
一方、前記ピストン(120)は、本体(110)の開口された後端を介して前後移動できるように挿入される。すなわち、ピストン(120)を本体(110)の内部に挿入させた状態で前方に移動させる場合、前記本体(110)の内部に収容された前記機能性溶液を押し出し、前記排出口(112)を介して噴射させるように構成される。
【0033】
本実施例の場合、図面には示されてはいないが、前記ピストン(120)の前端に別途のシリング部材(図示せず)が備えられ、前記ピストン(120)の前方移動によりシリング部材を前方に押し出して移動させることができる。
【0034】
したがって、前記ピストン(120)は、前端部が前記本体(110)の後端で挿入され、長手方向に沿ってスライディングし、前記機能性溶液を加圧して噴出させることができる。
【0035】
このように、本発明に係る注入ユニット(100)は、前記本体(110)と前記ピストン(120)とが結合された注射器の形態で形成され、前端に形成された前記排出口(112)を介して収容空間に収容された前記機能性溶液を選択的に排出することができる。
【0036】
一方、前記カバーユニット(200)は、前記注入ユニット(100)の少なくとも一部を包み、前方の前記排出口(112)を包む構成で、一部が突出形成されて前記排出口(112)の内部に挿入される。
【0037】
具体的に、前記カバーユニット(200)は、一部が突起状に形成されて突出した部分が、前記排出口(112)の大きさに対応し、選択的に挿入されて開閉を調節する。本実施例において、前記カバーユニット(200)は前記排出口(112)の大きさに対応する外径を有し、あらかじめ設定された長さを有し突出形成される。
【0038】
続いて、本発明に係る前記封止ユニット(300)は、前記注入ユニット(100)と前期カバーユニット(200)をともに包み、外部と遮断して注入ユニット(100)の汚染を防止し、使用者の操作によって分離できるように構成される。
【0039】
具体的に、前記封止ユニット(300)は、前記注入ユニット(100)及び前記カバーユニット(200)を包み、前記注入ユニット(100)の長手方向に沿って第1の切取線(322)が形成され、外力によって前記第1の切取線(322)に沿って分割され、前記カバーユニット(200)とともに前記注入ユニット(100)から離脱する。このとき、前記封止ユニット(300)は、少なくとも一部が前記カバーユニット(200)と一体に形成されるか、または接着され、前記カバーユニット(200)が前記注入ユニット(100)から分離される場合、当該部分の一部が切開される。
【0040】
本発明に係る前記封止ユニット(300)は、大きく封止部(310)、切開部(320)、分離部(330)を含み、前記封止部(310)は前記注入ユニット(100)の長手方向に沿って長く形成され、前記シリンダと前記ピストンとを含み、外面を包むように構成され、前記注入ユニット(100)が外部と遮断されるように封止する。
【0041】
具体的に、前記封止ユニット(300)は、透明または不透明な材料で薄いビニルやラップ状に形成され、前記注入ユニット(100)の周りに沿って包むように構成される。このとき、前記封止ユニット(300)は、上下方向に沿って長く形成された切開部(320)を中心に両側に備えられ、前記切開部(320)とともに前記注入ユニット(100)を包むように構成される。
【0042】
前記切開部(320)は、前記封止部(310)の長手方向に沿って長く形成され、前記第1の切取線(322)によって分割できるように構成され、前記封止部(310)と一体に形成される。このとき、前記切開部(320)は、前記注入ユニット(100)の長手方向に沿って長く形成され、長手方向に沿った一端部がカバーユニット(200)と結合される。
【0043】
具体的に、前記切開部(320)は、前記封止ユニット(300)を上下方向に横切るテープ状に長く形成され、前記封止部(310)と一体に形成され、選択的に外力によって前記封止部(310)と分離されるとともに、前記注入ユニット(100)の周り方向に沿って包む封止ユニット(300)の一部を除去できるように構成される。
【0044】
ここで、前記切開部(320)は、前記封止部(310)の長手方向に沿って対応する長さを有し、前記封止部(310)は切れた円筒状に形成され、前記切開部(320)が当該部分に配置されることにより、完全な円筒形で注入ユニット(100)を包むように構成される。
【0045】
本発明において、前記切開部(320)はあらかじめ設定された幅を有し、長く形成され、幅方向に沿った両側がそれぞれ前記封止部(310)と一体に連結されて円筒状をなし、ともに前記注入ユニット(100)を包むように構成される。このとき、前記切開部(320)は前記封止部(310)と一体に構成され、境界をなす第1の切取線(322)が形成され、前記第1切取線(322)によって前記封止部(310)と分割できるように構成される。
【0046】
すなわち、前記切開部(320)は、前記封止部(310)と一体に形成され、前記注入ユニット(100)をともに包むように構成され、使用者の外力によって前記第1の切取線(322)に沿って前記封止部(310)と分離されることにより、前記封止部(310)が前記注入ユニット(100)から分離できるように切開させる。
【0047】
ここで、前記切開部(320)は、前記注入ユニット(100)の長さに対応する長さを有し、長く配置され、前記封止部(310)が注入ユニット(100)の周りを包む部分にともに含まれる。そして、前記切開部(320)が前記封止部(310)から分離されることにより、前記注入ユニット(100)の周り方向に沿って一部の領域が除去される。
【0048】
これにより、前記切開部(320)が前記封止部(310)に対応する長さを有することにより、前記切開部(320)が除去される場合、前記封止部(310)を完全に切れた円筒状に分離されることができる。
【0049】
さらに、前記切開部(320)は図示されているように、上側先端部が前記カバーユニット(200)に一体に結合されることにより、前記カバーユニット(200)を前記注入ユニット(100)から分離とともに、当該部分もともに前記封止部(310)から分離され、使用者が把持しやすいように構成される。
【0050】
すなわち、前記切開部(320)は、前記カバーユニット(200)と一体に形成されるか、または一端部が接着されて前記カバーユニット(200)が前記注入ユニット(100)から分離される場合、ともに一部が切開され、前記封止部(310)から一部のみ分離される。
【0051】
一方、前記分離部(330)は、前記切開部(320)の長手方向に沿った先端部で前記カバーユニット(200)を包むように構成され、前記排出口(112)の周りに沿って少なくとも一部に第2の切取線(324)が形成され、前記封止部(310)と境界をなすように構成される。
【0052】
具体的に、前記分離部(330)は、上述の前記封止部(310)と一体に構成され、前記カバーユニット(200)に隣接する部分の先端部で前記第2の切取線(324)を基準として分割され、前記カバーユニット(200)の分離時にともに前記第2の切取線(324)を基準として切開され、前記封止部(310)から分離される。
【0053】
ここで、前記分離部(330)は、前記封止部(310)及び前記切開部(320)と同じ素材でなされて一体に構成され、前記第2の切開部(320)を基準として分割される。このとき、前記切開部(320)は、一側端部が前記分離部(330)と一体に構成されてもよく、前記第2の切開部(320)に沿って前記封止部(310)と分離された状態でも前記切開部(320)と結合状態を維持することができる。
【0054】
本実施例において、前記分離部(330)は、前記切開部(320)と接着した状態で構成されているが、これとは異なって一体に構成されて互いに分離されないように構成されてもよい。
【0055】
このように、前記封止ユニット(300)は、前記封止部(310)、切開部(320)及び前記分離部(330)を含み、初期状態では一体に相互連結されてともに前記カバーユニット(200)及び前記注入ユニット(100)の封止状態が保持されるように包み、前記分離部(330)と前記切開部(320)が前記封止部(310)から切開分離されることにより、封止状態を解除する。
【0056】
一方、前記切開部(320)は、別途の分離補助部材(326)をさらに含み、前記切開部(320)の耐久性を増加させるとともに、安定して前記封止部(310)と分離できるように構成される。
【0057】
具体的に、前記分離補助部材(326)は、前記注入ユニット(100)の長手方向に沿って長く形成され、前記注入ユニット(100)と前記切開部(320)との間で前記第1の切取線(322)に隣接して配置され、一端部が前記カバーユニット(200)に結合される。
【0058】
ここで、前記分離補助部材(326)は別途のテープ状で構成され、前記切開部(320)の背面に配置され、前記第1の切取線(322)の間に位置して前記切開部(320)の分離時にともに離脱できるように構成される。
【0059】
このとき、前記分離補助部材(326)は、前記切開部(320)より相対的に耐久性の強い素材で構成されることが好ましく、同一または相対的に長く形成され、一端部が前記分離部(330)または前記カバーユニット(200)と結合されることが好ましい。
【0060】
本実施例において、前記分離補助部材(326)は、前記切開部(320)と同じ長さを有し、相対的に小さい幅を有するように構成され、前記切開部(320)の背面に接合された状態で配置される。
【0061】
これにより、前記切開部(320)と前記封止部(310)とが分離される場合、前記切開部(320)とともに前記分離補助部材(326)もともに分離され、前記切開部(320)が中間に切れが発生することを防ぐことができる。
【0062】
上述のように、本発明に係る機能性溶液注入モジュールは、前記注入ユニット(100)、前記カバーユニット(200)及び前記封止ユニット(300)を含み、前記注入ユニット(100)と前記カバーユニット(200)が前記封止ユニット(300)によって封止された状態で使用者が前記切開部(320)及び前記分離部(330)を前記カバーユニット(200)とともに除去し、前記注入ユニット(100)の封止状態を解除することができる。
【0063】
続いて、図4図6を参照して、本発明に係る前記封止ユニット(300)が除去される状態について考察すると、以下の通りである。
【0064】
まず、図4に示すように、使用者が外力を用いて前記分離部(330)とともに前記カバーユニット(200)をグリップした状態で外力を加えて前記カバーユニット(200)を分離させる。このとき、前記分離部(330)は、前記第2の切取線(324)に沿って前記封止部(310)から分離され、前記分離部(330)内に前記カバーユニット(200)が位置する。
【0065】
ここで、前記分離部(330)が前記封止部(310)から除去される場合、前記切開部(320)は独立して前記分離部(330)と連結状態を維持する。
【0066】
また、図5に示すように、使用者が前記分離部(330)をグリップしたまま、前記切開部(320)を引っ張って前記第1の切開線322に沿って前記切開部(320)を前記封止部(310)と分離させる。このとき、前記切開部(320)は、長手方向に沿った一端部が前記分離部(330)と連結された状態であり、当該部分を基準として長手方向に沿って前記封止部(310)と分離されてもよい。
【0067】
その後、図6に示すように、前記封止部(310)と前記切開部(320)とを完全に分離されることにより、前記注入ユニット(100)の周りに沿って包む一部の区間が除去され、これにより、前記封止部(310)が前記注入ユニット(100)から簡単に分離される。
【0068】
すなわち、前記封止部(310)と前記切開部(320)とが一体に結合状態を維持する場合、前記封止ユニット(300)が完全な円筒状に前記注入ユニット(100)を包んでいるため、分離が難しいが、前記切開部(320)が前記注入ユニット(100)の長手方向に沿って横切って除去されることにより、前記封止部(310)を分離して注入ユニット(100)を使用できるようにする。
【0069】
このように、本発明に係る機能性溶液注入モジュールにおいて、封止ユニット(300)が注入モジュールに密着した状態で封止させて汚染を防止するとともに、簡単に封止ユニット(300)を除去し、使用者が容易に注入ユニット(100)を使用することができる。
【0070】
以上説明したように、本発明の特定の実施例を説明し図示したが、本発明は記載された実施例に限定されるものではなく、本発明の思想及び範囲から逸脱することなく様々に修正及び変形できることは、この技術分野において通常の知識を有する者に自明なことである。したがって、そのような修正または変形例は、本発明の技術的思想や観点から個別に理解されてはならず、変更された実施例は本発明の特許請求の範囲に属するというべきである。
【符号の説明】
【0071】
100:注入ユニット
110:本体
120:ピストン
200:カバーユニット
300:封止ユニット
310:封止部
320:切開部
330:分離部
図1
図2
図3
図4
図5
図6