(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023026346
(43)【公開日】2023-02-24
(54)【発明の名称】リムシステム及びリムシステムを含む構成
(51)【国際特許分類】
B60B 3/04 20060101AFI20230216BHJP
B60B 3/16 20060101ALI20230216BHJP
【FI】
B60B3/04 G
B60B3/16 B
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022122523
(22)【出願日】2022-08-01
(31)【優先権主張番号】10 2021 208 800.7
(32)【優先日】2021-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】506291944
【氏名又は名称】クラウス ヴォールファルト
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100126848
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 昭雄
(72)【発明者】
【氏名】クラウス ヴォールファルト
(72)【発明者】
【氏名】エトガー ジーモンヤン
(57)【要約】
【課題】リムシステムと、リムシステムを含む構成とを、本発明によって改善する。
【解決手段】リムを備え、車両の車輪ハブに取り付けるためのアダプタディスクを備え、リムをアダプタディスクに締結するための複数の車輪ネジ又は複数の車輪ナットを備え、アダプタディスクを車輪ハブに締結するための複数のネジ又は複数のナットを備え、車輪ハブに対してアダプタディスクを芯出しするための車輪ハブ芯出しリングを備えるリムシステムであって、リム芯出しリングがアダプタディスクに対してリムを芯出しするために設けられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リム(12)を具備し、車両の車輪ハブ(16)に取り付けるためのアダプタディスク(14)を具備し、前記リム(12)を前記アダプタディスク(14)に締結するための複数の車輪ネジ(14)又は複数の車輪ナットを具備し、前記アダプタディスク(14)を前記車輪ハブ(16)に締結するための複数のネジ(20)又は複数のナットを具備し、前記車輪ハブ(16)に対して前記アダプタディスク(14)を芯出しするための車輪ハブ芯出しリング(22)を具備するリムシステムであって、前記アダプタディスク(14)に対して前記リム(12)を芯出しするリム芯出しリング(24)が設けられていることを特徴とする、リムシステム。
【請求項2】
前記リム芯出しリング(24)はプラスチックから構成されることを特徴とする、請求項1に記載のリムシステム。
【請求項3】
前記リム芯出しリング(24)の芯出し面(34)が複数のコブ又は突起(56)を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のリムシステム。
【請求項4】
前記リム芯出しリング(24)の芯出し面(34)が、わずかに円錐形であるように構成されることを特徴とする、請求項1~3のうち何れか1項に記載のリムシステム。
【請求項5】
前記リム芯出しリング(24)は、係止手段によって前記リム(12)に締結されることを特徴とする、請求項1~4のうち何れか1項に記載のリムシステム。
【請求項6】
前記リム芯出しリング(24)は、少なくとも2つの係止ラグ(52)を有し、前記リム(12)は中央開口部(50)に円周方向溝(54)を有し、前記少なくとも2つの係止ラグ(52)は、前記円周方向溝(54)に係止するために設けられることを特徴とする、請求項5に記載のリムシステム。
【請求項7】
前記リム芯出しリング(24)の芯出し面(34)が、前記アダプタディスク(14)の中央開口部の内周(36)と協働するように構成されることを特徴とする、請求項1~6のうち何れか1項に記載のリムシステム。
【請求項8】
前記アダプタディスク(14)は、前記車輪ネジ(14)に螺合するための複数のネジ付きブッシュ(30)又は前記車輪ナットに螺合するための複数のネジボルトインサートを有することを特徴とする、請求項1~7のうち何れか1項に記載のリムシステム。
【請求項9】
前記アダプタディスク(14)は、前記リム(12)に面するその表面上に少なくとも1つの突起を有し、前記突起は、前記リム(12)の適切な凹部に係合するために設けられることを特徴とする、請求項1~8のうち何れか1項に記載のリムシステム。
【請求項10】
前記ネジ付きブッシュは、前記リムに面する前記アダプタディスク(14)の前記表面を越えて突出するカラーを有し、前記カラーは、前記リムの適切な凹部に係合するための前記突起を形成することを特徴とする、請求項8及び9に記載のリムシステム。
【請求項11】
前記車輪ハブ芯出しリング(22)は、前記車輪ハブ(16)の外周(44)と協働するように配置された芯出し面(34)を有することを特徴とする、請求項1~10のうち何れか1項に記載のリムシステム。
【請求項12】
前記車輪ハブ芯出しリング(22)の前記芯出し面(34)は、複数のコブ又は突起(48)を有することを特徴とする、請求項11に記載のリムシステム。
【請求項13】
前記車輪ハブ芯出しリング(22)の前記芯出し面は、わずかに円錐形であることを特徴とする、請求項11又は12に記載のリムシステム。
【請求項14】
前記車輪ハブ芯出しリング(22)は、前記車輪ハブ芯出しリングを前記アダプタディスク(14)に締結するための係止手段を有することを特徴とする、請求項1~13のうち何れか1項に記載のリムシステム。
【請求項15】
複数のアダプタディスク(14)を含むセットが提供され、前記セットの前記アダプタディスク(14)は、前記車輪ハブ(16)への接続のためにさまざまな厚さ及び/又はさまざまなピッチ円を有することを特徴とする、請求項1~14のうち何れか1項に記載のリムシステム。
【請求項16】
複数の車輪ハブ芯出しリング(22)を含むセットが提供され、前記セットの前記車輪ハブ芯出しリング(22)はさまざまな直径の前記芯出し面を有することを特徴とする、請求項1~15のうち何れか1項に記載のリムシステム。
【請求項17】
複数のリム芯出しリング(24)を含むセットが提供され、前記セットの前記リム芯出しリング(24)は、別々に構成されたリムを芯出しするように配置されることを特徴とする、請求項1~16のうち何れか1項に記載のリムシステム。
【請求項18】
請求項1~17のうち何れか1項に記載のリムシステム(10)と車両の車輪ハブ(16)とを具備する構成であって、前記アダプタディスク(14)は複数のネジ(20)又は複数のナットによって前記車輪ハブ(16)に締結され、前記車輪ハブ(16)に対して前記アダプタディスク(14)を芯出しするための車輪ハブ芯出しリング(22)が設けられ、前記リム(12)は、複数の車輪ネジ(18)又は複数の車輪ナットによって前記アダプタディスク(14)に締結され、前記リム(12)を前記アダプタディスク(14)に対して芯出しするためのリム芯出しリング(24)が設けられる、構成。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リムを備え、車両の車輪ハブに取り付けるためのアダプタディスクを備え、リムをアダプタディスクに締結するための複数の車輪ネジ又は複数の車輪ナットを備え、アダプタディスクを車輪ハブに締結するための複数のネジ又は複数のナットを備え、車輪ハブに対してアダプタディスクを芯出しするための車輪ハブ芯出しリングを備えるリムシステムに関する。本発明はこのほか、本発明によるリムシステムと車両の車輪ハブとを備える構成に関する。
【背景技術】
【0002】
リムを備え、車両の車輪ハブに取り付けるためのアダプタディスクを備え、リムをアダプタディスクに締結するための複数の車輪ネジを備え、アダプタディスクを車輪ハブに締結するための複数のネジを備え、車輪ハブに対してアダプタディスクを芯出しするための車輪ハブ芯出しリングを備えるリムシステムが、特許文献1(欧州特許第0641677号明細書)に開示されている。特許文献1の
図41を参照されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
リムシステムと、リムシステムを含む構成とを、本発明によって改善することを目的とする。
【0005】
本発明によれば、請求項1の特徴を備えるリムシステムのほか、請求項18の特徴を備える構成が、この目的のために提供される。本発明の有利な発展形態が従属請求項に明記されている。
【0006】
リムを備え、車両の車輪ハブに取り付けるためのアダプタディスクを備え、リムをアダプタディスクに締結するための複数の車輪ネジ又は複数の車輪ナットを備え、アダプタディスクを車輪ハブに締結するための複数のネジ又は複数のナットを備え、車輪ハブに対してアダプタディスクを芯出しするための車輪ハブ芯出しリングを備えるリムシステムでは、アダプタディスクに対してリムを芯出しするためのリム芯出しリングが設けられる。
【0007】
リム芯出しリングは、別個の構成要素を形成し、アダプタディスクと一体的に設計されていない。リム芯出しリングを設けることにより、アダプタディスクに対して、ひいては車輪ハブに対して、間接的にリムを正確に芯出しすることができる。リム芯出しリングにより、リムの公差を補正する可能性がある。さらに、リム芯出しリングを設けることにより、アダプタディスクを単一の実質的に平坦なディスクとして設計することが可能になる。その結果、本発明によるリムシステムの製造コストを著しく低減する場合がある。本発明によるリムシステムはこのほか、さまざまなリムがさまざまなリム芯出しリングによって芯出しされ得るように、適応性がある。このため、全く同一のアダプタディスクをさまざまなリムで使用する場合がある。車輪ハブ芯出しリングは、アダプタディスクと車輪ハブとの間に配置するように設けられる場合がある。車輪ハブ芯出しリングは、例えば、アダプタディスクと車輪ハブの外周との間に半径方向に配置された芯出し部分を有する。リム芯出しリングは、リムとアダプタディスクとの間に配置されるように設けられる。リム芯出しリングは、例えば、リムから突出する部分を有する場合があり、この突起分は、アダプタディスクの中央孔の中心に配置される。リム芯出しリングは、リム又はアダプタディスクに締結される場合がある。リム芯出しリングと車輪ハブ芯出しリングは、アダプタディスクとは別個に構成された単一の一体部品に組み合わされる場合がある。
【0008】
本発明の発展形態では、リム芯出しリングはプラスチックから構成される。
【0009】
これにより、リム芯出しリングを低コストで大量に生産することが可能になる。例えば、リム芯出しリングは、特に繊維強化プラスチックから構成されるプラスチック射出成形部品として設計される場合がある。リム芯出しリングは、リムを取り付けるだけで、アダプタディスクに対してリムを正確に芯出しすることができるようにすることによって、その基本的な機械的機能を果たす。車両の操作中、リム芯出しリングには負荷がかからず、何らかの機械的な保持機能を果たす必要もない。プラスチック製のリム芯出しリングの設計により、例えば、リム芯出しリングが隙間なくアダプタディスクの中心に配置され、同時に必要に応じてわずかに変形するように、リム芯出しリングをわずかに大きな寸法で製造することが可能になる。
【0010】
本発明の発展形態では、リム芯出しリングの芯出し面が、複数のコブ又は突起を有する。
【0011】
そのようなコブ又は突起は、芯出し面から突出し、芯出し中にいくつかの部分で平坦化するか変形する可能性がある。その結果、公差を補正することが可能になる。コブ又は突起は、芯出し面の過大寸法を有する部分を形成する。リム芯出しリングを使用してリムをアダプタディスクに取り付けるとき、このような突起はさまざまな程度に概ね変形し、それによってアダプタディスクの寸法の公差を補正する場合がある。このため、同じように、リム芯出しリングもリムの公差を補正する場合がある。コブ又は突起は、例えば、芯出し面を越えて0.15mm~0.2mm突出する。コブ又は突起は、例えば、0.3mm~0.4mmの直径又は幅を有する場合がある。突起は、例えば、0.5mm~1.5mmの長さを有する場合がある。突起は、芯出し面の長さの一部のみにわたって延びる場合がある。
【0012】
本発明の発展形態では、リム芯出しリングの芯出し面がわずかに円錐形になるように構成される。
【0013】
リム芯出しリングがリム上に配置されるとき、リム芯出しリングの芯出し面は、リムから離れる方向に先細になっている場合がある。その結果、リム芯出しリングは、アダプタディスクの中央開口部に簡単な方法で取り付けられる可能性があり、芯出し面をアダプタディスクの中央開口部に挿入することにより、リム芯出しリングは、リムと共に、アダプタディスクに対して自動的に芯出しされる。芯出し面のコニシティ(conicity)は、例えば、わずか10分の数ミリメートル、例えば、1/10mm~3/10mmである。
【0014】
本発明の発展形態では、リム芯出しリングは、係止手段によってリムに締結される。
【0015】
このようにして、リム芯出しリングは、リムの中央孔に隙間なく確実に締結されてもよい。
【0016】
本発明の発展形態では、リム芯出しリングは、少なくとも2つの係止ラグを有し、リムは中央開口部に円周方向溝を有する。ここで、少なくとも2つの係止ラグは円周方向溝に係止するために設けられる。
【0017】
係止ラグと溝との間の係止接続は、リム芯出しリングをリムの中央開口部に挿入するだけで係止される。係止接続は、工具を使用せずに、強い圧力などによって再び開放されてもよい。
【0018】
本発明の発展形態では、リム芯出しリングの芯出し面が、アダプタディスクの中央開口部の内周と協働するように構成される。
【0019】
このようにして、リムシステムの取り付け状態での芯出し面の配置に必要な空間はわずかである。芯出し面がアダプタディスクの中央開口部の内周に作用するため、車輪ネジ及び車輪ハブへの接続用のネジを構成するために、アダプタディスク上で、さらに多くの空間が利用可能である。
【0020】
本発明の発展形態では、アダプタディスクは、車輪ネジを螺合するための複数のネジ付きブッシュ、あるいは車輪ナットに螺合するための複数のネジボルトインサートを有する。
【0021】
アダプタディスクにはネジ付きブッシュ又はネジボルトインサートが設けられているため、ネジ付きブッシュ又はネジボルトインサートは、弾性の高い材料、即ち、鋼又はチタンなどの高い機械的負荷容量を備えた材料から大量に製造されてもよい。しかし、アダプタディスクは軽量で弾性の低い材料、例えば、アルミニウムから構成されてもよい。
【0022】
本発明の発展形態では、アダプタディスクは、そのリムに面する表面に少なくとも1つの突起を有する。ここで、この突起は、リムの適切な凹部に係合するために設けられる。
【0023】
そのような突起は、リムをアダプタディスク上の正しい位置に取り付けるのを容易にしてもよく、その結果、車輪ネジがリム又はアダプタのネジ付きブッシュ又はネジ付き孔内の正しい位置に充分に挿入されてもよい。しかし、そのような突起はこのほか、リムに作用するトルクが高い場合に、アダプタディスクに対してリムが捻れるのを防止するために、車両の操作中に有利であってもよい。
【0024】
本発明の発展形態では、ネジ付きブッシュは、アダプタディスクのリムに面する表面を越えて突出するカラー(collar)を有する。ここで、カラーは、リムの適切な凹部に係合するための突起を形成する。
【0025】
ネジ付きブッシュのカラーが、リムの正しい位置への取り付けを容易にするほか、トルクを吸収する役割を果たし、その結果、アダプタディスクとリムとの間に非常に高いトルクが作用した場合に、リムとアダプタディスクの間の相対的な捻れが確実に防止される。凹部は、車輪ネジを挿入するために、リムの貫通開口部によって形成されてもよい。
【0026】
本発明の発展形態では、車輪ハブ芯出しリングは、車輪ハブの外周と協働するように構成された芯出し面を有する。
【0027】
本発明の発展形態では、車輪ハブ芯出しリングの芯出し面は、複数のコブ又は突起を有する。
【0028】
車輪ハブ芯出しリングのコブ又は突起は、リム芯出しリングと同一の方法で構成されてもよい。
【0029】
本発明の発展形態では、車輪ハブ芯出しリングの芯出し面はわずかに円錐形である。
【0030】
車輪ハブ芯出しリングの芯出し面のコニシティは、リム芯出しリングの芯出し面のコニシティと同一の大きさである場合がある。
【0031】
本発明の発展形態では、車輪ハブ芯出しリングは、車輪ハブ芯出しリングをアダプタディスクに締結するための係止手段を有する。
【0032】
係止手段は、例えば、工具を使用せずに、係止されるほか、再び解放される場合がある。
【0033】
本発明の発展形態では、複数のアダプタディスクを含むセットが提供される。ここで、セットのアダプタディスクは、車輪ハブに接続するためにさまざまな厚さ及び/又はさまざまなピッチ円を有する。
【0034】
このようにして、例えば、さまざまな厚さのアダプタディスクを使用することによって、さまざまなトラック幅又はトラック拡大を達成してもよい。アダプタディスクは主に、車輪ハブのさまざまなピッチ円に適応することができるようにする。その結果、さまざまな製造業者の車両にさまざまなピッチ円を有するさまざまなアダプタリングを介在させることによって、全く同一のリムを取り付けてもよい。
【0035】
本発明の発展形態では、複数の車輪ハブ芯出しリングを含むセットが提供される。ここで、セットの車輪ハブ芯出しリングはさまざまな直径の芯出し面を有する。
【0036】
さまざまなピッチ円に加えて、さまざまな車両製造業者がこのほか、車輪ハブのさまざまな直径、特に、大量生産された車両では車輪ハブにリムを芯出しするために提供される車輪ハブの外径を概ね使用する。車輪ハブのこの外径は、ピッチ円の間だけでなく、同一の製造業者の車両間でさえ異なる場合がある。複数の車輪ハブ芯出しリングを含むセットであって、このセットの車輪ハブ芯出しリングが芯出し面のさまざまな直径を有するセットは、必要に応じて、さまざまなアダプタディスクと車輪ハブ芯出しリングの介在によってさまざまな車両に全く同一のリムを取り付けることを可能にする。
【0037】
本発明の発展形態では、複数のリム芯出しリングを含むセットが提供される。ここで、セットのリム芯出しリングは、別々に構成されたリムを芯出しするように配置される。
【0038】
本発明の根底にある問題は、本発明によるリムシステムと車両の車輪ハブとを備える構成によって解決される。この構成では、アダプタディスクは複数のネジ又は複数のナットによって車輪ハブに締結され、車輪ハブに対してアダプタディスクを芯出しするために車輪ハブ芯出しリングが設けられ、リムは複数の車輪ネジ又は複数の車輪ナットによってアダプタディスクに締結され、リムをアダプタディスクに対して芯出しするためにリム芯出しリングが設けられる。
【0039】
本発明の追加の特徴及び利点が、図面に関連して、本発明の特許請求の範囲及び好ましい実施形態の以下の説明から明らかになる。さまざまな方法で示し、説明した実施形態の個々の特徴を、本発明の範囲から逸脱することなく、任意の方法で共に組み合わせてもよい。これはこのほか、個々の特徴の組み合わせに適用されるが、個々の特徴と共に状況に応じて示す追加の特徴はない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】
図1は、本発明によるリムシステムを含む、本発明による構成の分解図を示す。
【
図2】
図2は、追加の分解図にて
図1のリムシステムの断面図を示す。
【
図3】
図3は、
図1のリムシステムのリムの一部の断面図を示す。
【
図4】
図4は、
図1のリムシステムのリム芯出しリングを示す。
【
図5】
図5は、車輪ハブに取り付けられた
図1のリムシステムのアダプタディスクを示す。
【
図6】
図6は、
図1のリムシステムのアダプタディスクの断面図を示す。
【
図7】
図7は、
図1のリムシステムのアダプタディスクのネジ付きブッシュを示す。
【
図8】
図8は、
図1のリムシステムの車輪ハブ芯出しリングを示す。
【
図9】
図9は、取り付けられた状態の
図1のリムシステムを含む構成の断面図を示す。
【
図11】
図11は、本発明によるリムシステムの複数のさまざまなアダプタディスクを示す。
【
図12】
図12は、本発明によるリムシステムの複数のさまざまな車輪ハブ芯出しリングを示す。
【発明を実施するための形態】
【0041】
図1は、リム12と、車輪ハブ16に取り付けるために設けられたアダプタディスク14とを備える本発明によるリムシステム10を含む構成を示す。リム12をアダプタディスク14に締結するために、計5つの車輪ネジ18が設けられる。アダプタディスク14を車輪ハブ16のネジ穴に締結するために、計5つのネジ20が設けられる。車輪ハブ16に対してアダプタディスク14を芯出しするために、車輪ハブ芯出しリング22が設けられる。アダプタディスク14に対してリム12を芯出しするために、リム芯出しリング24が設けられる。車輪ハブ16にはブレーキディスク26が設けられており、このブレーキディスクは、本発明の範囲内で省略可能であり、例えば、ブレーキドラムと交換することさえできる。
図1の表示でのブレーキディスク26は、車輪ハブ16のネジ穴を覆う。
【0042】
リムシステム10を車輪ハブ16に最初に取り付けるために、車輪ハブ芯出しリング22はアダプタディスク14の中央開口部に係止される。次に、アダプタディスク14は車輪ハブ16に押し付けられる。同時に、車輪ハブ芯出しリング22は、車輪ハブ16の外周とアダプタディスク14との間に配置され、それによって車輪ハブ16に対するアダプタディスク14の正確な芯出しを確実なものにする。アダプタディスク14は、この芯出しされた状態で、ネジ20によって車輪ハブに締結される。この目的のために、ネジ20は、ブレーキディスク26の貫通開口部28を通して挿入され、次に、
図1では隠されている車輪ハブ16のネジ穴に螺合される。アダプタディスクを締結した後、リム12はアダプタディスク14上に配置される。ここで、リム芯出しリング24をリム12に締結し、アダプタディスク14の中央開口部に挿入して、リム12をアダプタディスク14に対して芯出しし、次に、リム12が車輪ネジ18によってアダプタディスク14に締結される。アダプタディスク14には、車輪ネジ18を螺合し得る計5つのネジ付きブッシュ30が設けられる。ネジ付きブッシュ30は、リム12に面するアダプタディスク14の表面を越えて突出する円周カラーを有する。ネジ付きブッシュ30は、アダプタディスク14に面するリムの側のリムの凹部でそのカラーと係合する。ここで、このような凹部は
図1では識別することができない。これにより、リムは、アダプタディスクに対して非常に簡単な方法で回転方向に位置決めされてもよい。ネジ付きブッシュ30のカラーはこのほか、リム12の凹部と協働して、リム12とアダプタディスク14との間の確実なトルク伝達を保証する。アダプタディスク14は、ネジ20によって車輪ハブ16への回転に関して固定的に接続される。
【0043】
リム芯出しリング24は、
図1では隠されているリム12の中央開口部にクリップ留めされる。リム芯出しリング24は、アダプタディスク14の中央開口部の内周36に芯出し面34と共に作用し、アダプタディスク14に対するリム12の正確な芯出しを確実なものにする。アダプタディスク14は、車輪ハブ芯出しリング22によって車輪ハブ16の外周に対して既に正確に芯出しされているため、リム芯出しリング24は、リム12が車輪ハブ16に対して正確に芯出しされることを確実なものにすることができる。芯出し面34がアダプタディスク14に押し付けられ、リム12がアダプタディスク14に対して正確に芯出しされた後、リム12をアダプタディスク14に堅固に締結し、ひいては間接的に車輪ハブ16にも締結するために、車輪ネジ18がネジ付きブッシュ30に螺合される。
【0044】
本発明によるリムシステム10は、アダプタディスク14及び車輪ハブ芯出しリング22によって、車輪ハブ16のさまざまな外周及びピッチ円への適合を実施することが可能であるため、従来のリムに対してかなりの利点を有する。さまざまな製造業者の車両のほか、同一の製造業者のさまざまな車両は、さまざまな車輪ハブ16を有する場合がある。この場合、このような差異は、ピッチ円、即ち、車輪ハブ16内にネジ穴が配置されている円の半径だけでなく、アダプタディスク14を芯出しするか、リムを芯出しする働きをする車輪ハブ16の外周にも関係する。その結果、本発明によるリムシステム10は、非常に適応性のある方法で使用されてもよく、リム12は、さまざまなアダプタディスク14及びさまざまな車輪ハブ芯出しリング22によって、さまざまなピッチ円を有する車輪ハブ16と、車輪ハブ16の芯出し面のさまざまな外周とに締結されてもよい。
【0045】
さらに、リム芯出しリング24はこのほか、アダプタディスク14に対するリム12の正確な芯出しに役立つ。このため、従来のリムシステムの問題、即ち、リム12のアダプタディスク14に対する芯出し、ひいては最終的には車輪ハブ16に対する芯出しが充分に正確な方法で実施されない可能性があるという問題が解決される。
図1で既に識別し得るように、リム芯出しリング24の芯出し面34は、アダプタディスク14の中央孔の内周36に作用する。その結果、空間が節約され、アダプタディスク14の2つの表面は、ネジ付きブッシュ30を構成し、ネジ20のヘッドを構成するために全体的に使用されてもよい。
【0046】
アダプタディスク14にネジ付きブッシュ30を設けることにより、アダプタディスク14自体を非常に軽量な材料、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金から製造することが可能になる。ネジ付きブッシュ30は、鋼又は別の高強度軽量材料、例えば、チタンから製造され、アダプタディスク14に圧入されてもよい。ネジ20及び車輪ネジ18はこのほか、非常に軽量で高強度の材料、例えば、チタンから製造されてもよい。これにより、リム12と車輪ハブ16との間の非常に安定した接続が提供することができ、同時に、車両の車輪懸架装置のバネ下質量を減少させることができる。
【0047】
図2は、
図1の構成の断面図を分解図でわずかに異なる視野角から示す。この図では、車輪ハブ16の構造をさらに正確に識別することができる。車輪ハブ16は、内歯40を備えた中央孔を有する。内歯40は、(図示しない)駆動シャフト、例えば、差動装置から生じる半シャフト(half shaft)、の外歯に押し付けられてもよい。当然のことながら、内歯40はこのほか、電気モータの出力シャフトに接続されてもよい。本発明の観点から、例えば、非駆動車輪が存在する場合、車輪ハブの中央孔及び内歯14も当然省かれてもよい。車輪ハブ16は環状突起42を有し、その外周44は、従来のリム又は本発明によるリムシステム10のアダプタディスク14のための芯出し面を備える。
図2では、このほか、車輪ハブ16のネジ付き孔46のうちの1つが識別され、その後アダプタディスク14を車輪ハブ16に締結するネジ20は、この孔に螺合することができる。
【0048】
ネジ20及びネジ付き孔46の代わりに、車輪ハブ16は、ネジボルトを有してもよい。アダプタディスク14は、ネジボルトに押し付けられ、次に適切なナットによって車輪ハブ16に締結される。
【0049】
本発明の観点から、ネジ付きブッシュ30の代わりに、アダプタディスク14は、同様に、ネジボルトを備えてもよい。ネジボルトは、次にリム12の貫通開口部を通して挿入され、リム12は次に、車輪ネジ18によって締結されるというより、適切なナットによってアダプタディスク14のネジボルトに締結されるようにする。
【0050】
図2では、アダプタディスク14上の車輪ハブ芯出しリング22の内部芯出し面を識別することができる。
図2の表示の車輪ハブ芯出しリング22は、アダプタディスク14の中央開口部に既に係止されている。車輪ハブ芯出しリング22の芯出し面は、わずかに円錐形になるように配置され、車輪ハブ16の方向に開いている。さらに、芯出し面には、複数の帯状突起48が設けられており、そのうちの2つのみが
図2で識別可能である。このような突起48は、芯出し面をわずかに越えて突出し、車輪ハブ16の外周44の公差を補正するために設けられる。外周44が目標寸法よりも大きい場合、車輪ハブ芯出しリング22をアダプタディスク14と共に押し込むと、突起48が圧縮され、必要に応じて塑性変形する。結果として、車輪ハブ16の外周44上へのアダプタディスク14の着座を隙間なく達成する。車輪ハブ16の外周44が目標寸法であるか、場合によっては目標寸法よりもわずかに小さい場合、突起48のみが外周44に押し付けられ、それによって車輪ハブ16に対するアダプタディスク14の隙間のない芯出しがさらに確実なものになる。
【0051】
図2の表示では、リム芯出しリング24はこのほか、リム12の中央孔に係止される位置で示される。リム芯出しリング24の芯出し面34は、アダプタディスク14の方向に突出する。リム12をアダプタディスク14上に位置決めするとき、リム芯出しリング24の芯出し面34は、アダプタディスク14の中央孔の内周と当接し、それによってリム12のアダプタディスク14に対する正確な芯出しを確実なものにすることができる。芯出し面34には、
図2では識別できない帯状突起も設けられており、この帯状突起は、アダプタディスク14の中央孔が公差でずれていても、アダプタディスク14に対するリム12の芯出しを隙間なく確実なものにすることができる。芯出し面34は、わずかに円錐形であるように構成され、リム12からアダプタディスク14の方向に先細になる。その結果、リム芯出しリング24の芯出し面34は、アダプタディスク14の中央開口部に非常に簡単な方法で挿入することができる。
【0052】
図3の表示では、リム芯出しリング24を備えるリム12の断面図を示しており、一部が拡大されている。リム芯出しリング24の外部芯出し面34を識別することができる。芯出し面34の円錐形構成は、非常に小さく構成されており、芯出し面34は、リム12から離れる方向に見たときに、わずか十分の数ミリメートル、例えば、1/10mm~2/10mm先細になるため、
図3では識別することができない。本発明の観点から、芯出し面34は必ずしも円錐形に構成する必要はない。
【0053】
リム芯出しリング24は、リム12の中央開口部50に挿入されたその端部に、計4つの係止ラグ52を備えた円周カラーを有し、
図3ではそのうちの3つのみが識別可能である。このような係止ラグ52は、リム12の中央開口部50の円周方向溝54にスナップ嵌めされ、それによって、中央開口部50に隙間なくリム芯出しリング24を固定する。
【0054】
リム芯出しリング24は、有利にはプラスチックから製造される。この場合、繊維強化プラスチックを選択してもよい。有利には、リム芯出しリングは、プラスチック射出成形部品として製造される。
【0055】
車輪ハブ芯出しリング22はこのほか、プラスチック部品、特にプラスチック射出成形部品として有利に製造される。
【0056】
図4は、斜め前方から見たリム芯出しリング24を示す。軸方向に延びる複数の帯状突起56を備えた円周芯出し面34を識別することが可能である。帯状突起56は、上記のように、隙間なくアダプタディスク14に対してリム12を芯出しするように機能する。アダプタディスク14の中央開口部が目標直径よりも小さい直径を有する場合、帯状突起56は圧縮され、必要に応じて塑性変形される。アダプタディスク14の中央開口部がその目標直径、あるいは目標直径よりもわずかに大きい直径を有する場合、突起56は中央開口部の内周を圧迫し、それによって、隙間のないアダプタディスク14に対するリム12の芯出しを確実なものにする。
【0057】
弾性係止アーム上に配置されたリム芯出しリング24の係止ラグ52は、
図4で明確に識別することもできる。リム芯出しリング24は一体に設計されており、係止ラグ52は、リム12の中央開口部50に挿入されると(
図3参照)、リム12の中央開口部50の円周方向溝54の高さに達するまで、最初は半径方向内側に偏向される。次に、係止ラグ52は、外側にはじかれ、円周方向溝54に係合する。次に、それによって、リム芯出しリング24はリム12に固定される。
【0058】
図5は、アダプタディスク14が締結された車輪ハブ16の拡大図を示す。この図では、どのように車輪ハブ芯出しリング22がアダプタディスク14の中央開口部の内周と車輪ハブ16の外周44との間に配置され、それによって、隙間のない車輪ハブ16に対するアダプタディスク14の芯出しを確実なものにするかを理解することができる。
【0059】
図6は、アダプタディスク14の断面図を示す。ネジ付きブッシュ30は、アダプタディスク14の適切に配置された貫通開口部に圧入され、車輪ネジ18は、このネジ付きブッシュに螺合することができる。ネジ付きブッシュ30は、アダプタディスク14への回転に関して固定的に押圧される。
【0060】
アダプタディスク14は、ネジ20を挿入するための貫通開口部58を有する。貫通開口部は、円錐形のベアリング部分と円筒形の貫通部分とを有する。ネジ20は、貫通開口部58の円錐部分に位置する円錐ベアリングカラーを有する。
【0061】
車輪ハブ芯出しリング22は、アダプタディスク14の中央開口部に挿入され、複数の係止ラグによって、アダプタディスク14の中央開口部の円周方向溝60に係止される。車輪ハブ芯出しリング22の芯出し面は、アダプタディスク14の中央開口部の内側に位置する。その結果、非常に省スペースの構成が実現される。
図6では、車輪ハブ芯出しリング22の芯出し面上の突起48を識別することが可能である。
【0062】
図6では、車輪ハブ芯出しリング22が、第一に、
図6の右側に配置されたアダプタディスク14の表面を越えて突出しておらず、第二に、アダプタディスク14の中央開口部の軸方向の長さの半分よりわずかに多い分までしかアダプタディスク14上で突出していないことを確認することができる。
図6の左側に示され、取り付けられた状態でリムに面するアダプタディスク14の表面から始めて、アダプタディスク14の中央開口部の内周の一部が依然として開放され、自由空間62は、中央開口部の内周の半径方向内側に依然として存在し、次に、中央開口部にはリム芯出しリング24が部分的に挿入される場合がある。具体的には、リム芯出しリング24の芯出し面34は、この自由空間62に挿入され、その後、アダプタディスク14の中央開口部の内周を圧迫する。これにより、軸方向では非常に省スペースの構成が達成される。
【0063】
図7は、アダプタディスク14に押し込まれたネジ付きブッシュ30を示す(
図6参照)。ネジ付きブッシュ30は円周方向の歯64を有する。ここで、歯64の個々の歯は軸方向に延びる。ネジ付きブッシュ30は、それによって、軸方向にアダプタディスク14の適切な貫通開口部に押し込まれてもよい。次に、ネジ付きブッシュ30は、アダプタディスク14内での回転に関して、固定的に着座する。ネジ付きブッシュ30は鋼から製造されてもよいが、このほか、一方では高強度であり、他方では非常に軽量であるように構成するために、例えば、チタンから製造されてもよい。
【0064】
図8は、前方から斜めに見た車輪ハブ芯出しリング22を示す。車輪ハブ芯出しリング22上の係止ラグと、車輪ハブ芯出しリング22の芯出し面上の複数の突起48と、を識別することができる。車輪ハブ芯出しリング22はその後車輪ハブ16の外周44に押し付けられる。
【0065】
図9は、
図1の発明によるリムシステム10と車輪ハブ16とを備える構成の断面図を示す。一方、切断面は、リム12をアダプタディスク14に締結する車輪ネジ18のうちの1つを通過する。切断面はこのほか、アダプタディスク14を締結するために車輪ハブ16のネジ付き孔46に係合するネジ20のうちの1つを通って延びる。
【0066】
図9では、このほか、リム12に面するアダプタディスク14の表面を越えて突出するネジ付きブッシュ30のカラーが、リム12の適切な凹部にどのように係合するかを識別することもできる。その結果、車輪ネジ18を容易に螺合し得るように、リム12がアダプタディスク14上に位置決めされるときに、リム12は最初に正確に事前位置決めされてもよい。さらに、この突出カラーを介して、リム12からアダプタディスク14へ、最終的には車輪ハブ16へトルクを伝達してもよく、あるいはその逆に伝達してもよい。非常に高トルクの車両では、ネジ付きブッシュ30のカラーのリム12の適切な凹部へのこの係合により、リム12のアダプタディスク14、ひいては車輪ハブ16への堅固かつトルク抵抗性の締結を確実なものにする。
【0067】
図10は、
図9の表示の拡大詳細を示す。この図では、リム芯出しリング24の芯出し面34がアダプタディスク14の中央開口部の内周に隙間なく当接し、それによって、アダプタディスク14に対するリム12の正確な芯出しを隙間のない確実なものにすることを明確に理解することができる。
【0068】
図10では、車輪ハブ芯出しリング22が、車輪ハブ16の外周44に対するアダプタディスク14の芯出しを隙間のない確実なものにすることをさらに理解することができる。このため、本発明によるリムシステム10によって、リム12は、隙間なしで車輪ハブ16に対して芯出しされる。
【0069】
図10では、ネジ付きブッシュ30の円周カラーがリム12の適切な凹部にどのように係合するかをさらに確認することができる。
【0070】
図11は、本発明によるリムシステムの複数のアダプタディスク14を含むセットを示す。さまざまなアダプタディスク14は、さまざまな厚さを有し、それにより、リム12がさまざまなアダプタディスク14と共に車輪ハブ16に取り付けられるとき、さまざまな車輪オフセット又はさまざまなトラック幅を実現することができる。
【0071】
さらに、アダプタディスク14は、貫通開口部58のさまざまなピッチ円を有してもよく、ネジ20は、アダプタディスク14を車輪ハブ16に接続するために貫通開口部に挿入される。貫通開口部58はこのほか、必要に応じて、スロット、特に湾曲したスロットとして配置されてもよい。
【0072】
図12は、本発明によるリムシステムのさまざまな車輪ハブ芯出しリング22のセットを示す。リム芯出しリング22は、別々に構成された車輪ハブ16に取り付けられるように、それぞれの場合では、その芯出し面の異なる内周を有する。このため、
図12に示すセットのさまざまな車輪ハブ芯出しリング22によって、アダプタディスク14は、非常に異なる車輪ハブ外径に適合されてもよい。
【外国語明細書】