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特開2023-26820会議装置、会議システム、配信方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023026820
(43)【公開日】2023-03-01
(54)【発明の名称】会議装置、会議システム、配信方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20230221BHJP
   H04N 7/15 20060101ALI20230221BHJP
【FI】
G06F13/00 650A
H04N7/15 120
G06F13/00 650B
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021132205
(22)【出願日】2021-08-16
(71)【出願人】
【識別番号】399035766
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】木本 彩夏
(72)【発明者】
【氏名】河瀬 あすか
(72)【発明者】
【氏名】宮下 芹奈
【テーマコード(参考)】
5B084
5C164
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA16
5B084AB07
5B084AB11
5B084AB13
5B084AB21
5B084AB31
5B084AB39
5B084BA09
5B084BB01
5B084BB15
5B084CD09
5B084CD22
5B084CF12
5B084DB01
5B084DB08
5B084DC02
5B084DC03
5B084DC05
5B084EA47
5B084FA02
5C164FA10
5C164FA26
5C164VA11P
5C164VA13S
5C164VA21P
(57)【要約】
【課題】オンラインイベントにおいて、特定のグループ内でコミュニケーションをとることを可能とする。
【解決手段】特定の端末から受信した映像又は音声を、オンラインイベントに参加する全参加者の端末に配信するとともに、前記全参加者の中の複数の参加者からなる特定のグループの端末間で、映像又は音声を送受信する配信制御部
を備える会議装置。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の端末から受信した映像又は音声を、オンラインイベントに参加する全参加者の端末に配信するとともに、前記全参加者の中の複数の参加者からなる特定のグループの端末間で、映像又は音声を送受信する配信制御部
を備える会議装置。
【請求項2】
前記配信制御部は、ある参加者の端末から、映像又は音声の配信先として参加者全体の指示を受信した場合に、前記ある参加者の端末から送信された映像又は音声を、他の全参加者の端末に配信する
請求項1に記載の会議装置。
【請求項3】
前記配信制御部は、前記特定のグループに属するある参加者の端末から、映像又は音声の配信先として前記特定のグループの指示を受信した場合に、前記ある参加者の端末から送信された映像又は音声を、前記特定のグループに属する他の全端末に配信する
請求項1又は2に記載の会議装置。
【請求項4】
前記配信制御部は、ある参加者の端末から、前記特定の端末のユーザとのP2P通信の要求を受信した場合に、前記ある参加者の端末と前記特定の端末との間でP2P通信を実行させる
請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の会議装置。
【請求項5】
前記配信制御部は、チャット機能又は字幕機能を含む
請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の会議装置。
【請求項6】
予約装置と、請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の会議装置とを備える会議システムであって、
前記予約装置は、第1端末から受信した要求に基づいて、第2端末に対してオンラインイベントへの参加勧誘を行う予約制御部を備える
会議システム。
【請求項7】
前記予約制御部は、前記第2端末から前記参加勧誘に対する許可情報を受信すると、前記オンラインイベントの予約処理を実行し、前記オンラインイベントの開始の前に、前記第2端末に対して前記オンラインイベントに関する通知を行う
請求項6に記載の会議システム。
【請求項8】
会議装置が実行する配信方法であって、
特定の端末から受信した映像又は音声を、オンラインイベントに参加する全参加者の端末に配信するとともに、前記全参加者の中の複数の参加者からなる特定のグループの端末間で、映像又は音声を送受信する
配信方法。
【請求項9】
コンピュータを、請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の会議装置における配信制御部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像及び音声を複数の端末に配信する技術に関連するものである。
【背景技術】
【0002】
映像及び音声を複数の端末に配信する技術として、例えば、プログレッシブダウンロード方式やストリーミング方式で行われる映像配信サービスがある。また、映像及び音声を複数の端末に配信する技術の他の例として、複数地点間でのオンライン会議を可能とするWeb会議ツールがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-128605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コロナ禍の影響もあり、オンラインでの講習等のオンラインイベントが普及している。オンラインイベントにおいては、その効果を上げるために、ユーザは話者(講師)の映像を視聴するだけでなく、オンラインイベント中に親しい友人と対面して会話ができることが望ましい。
【0005】
前述した映像配信サービスでは、ユーザは、オンラインイベントをコンテンツとして視聴することはできるが、オンラインイベント中に友人とコミュニケーションをとることは難しい。
【0006】
また、Web会議ツールを用いたオンラインイベントにおいて、オンラインイベントに参加しているユーザは、友人と対面してコミュニケーションをとることが可能である。しかし、ユーザは、友人に対して自身の映像を見せるために、友人以外の他のユーザにも自身の映像を見られることになる。友人以外の他のユーザに自身の映像を見られたくないユーザにとって、既存のWeb会議ツールを用いたオンラインイベントは好ましくない。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、オンラインイベントにおいて、特定のグループ内でコミュニケーションをとることを可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
開示の技術によれば、特定の端末から受信した映像又は音声を、オンラインイベントに参加する全参加者の端末に配信するとともに、前記全参加者の中の複数の参加者からなる特定のグループの端末間で、映像又は音声を送受信する配信制御部
を備える会議装置が提供される。
【発明の効果】
【0009】
開示の技術によれば、オンラインイベントにおいて、特定のグループ内でコミュニケーションをとることを可能とする技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態における会議システムの全体構成図である。
図2】会議装置100の構成図である。
図3】予約装置200の構成図である。
図4】予約に関する動作例を説明するための図である。
図5】配信制御を説明するための図である。
図6】オンラインイベントにおける動作例を説明するための図である。
図7】オンラインイベントにおける動作例を説明するための図である。
図8】画面イメージを示す図である。
図9】画面イメージを示す図である。
図10】装置のハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(本実施の形態)を説明する。以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
【0012】
以下の説明で使用する「オンラインイベント」として、講師による生徒に対する講習を例に挙げているが、これは一例に過ぎない。「オンラインイベント」は、様々なイベントを含む。例えば、一般の会社におけるオンライン会議も「オンラインイベント」の一例である。
【0013】
また、以下の説明では、主に映像及び音声(映像・音声と表記する)が配信される例を説明するが、映像のみが配信される場合、及び音声のみが配信される場合でも、以下で説明する処理内容を適用可能である。
【0014】
(システム全体構成例)
図1に、本発明の実施の形態における会議システムの全体構成例を示す。図1に示すように、本システムは、会議装置100、予約装置200、及び複数の端末10を備え、これらがネットワーク300に接続された構成を有する。
【0015】
会議装置100は、端末10から受信した映像・音声を、複数の他の端末10に配信する機能を含む装置である。後述するように、会議装置100における制御により、パブリックなルーム(配信ルームと呼ぶ)とともに、特定のグループのユーザのみが参加可能なプライベートなルーム(以降、個別ルームと呼ぶ)を形成可能である。
【0016】
予約装置200は、例えば会議装置100により行われるオンラインイベントへの参加の予約を行う装置である。
【0017】
各端末10は、Webブラウザを備える一般的な端末であり、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)、スマートホン、タブレット等である。ネットワーク300は、例えばインターネットである。また、各端末10は、映像・音声の取得機能及び出力機能を備える。
【0018】
(装置構成例)
図2に、会議装置100の機能構成例を示す。図2に示すように、会議装置100は、通信部110、配信制御部120、及びデータ記憶部130を備える。各部の機能概要は下記のとおりである。
【0019】
通信部110は、ネットワークとの間で、映像、音声、制御信号等の送受信を行うための機能部である。
【0020】
配信制御部120は、上述したルームの形成を行って、通信部110を介して映像・音声の送受信を行う。また、配信制御部120は、通信部110を介して、端末10における操作に基づく指示情報の受信や、端末10への動作指示の送信等も行う。また、配信制御部120は、端末間でのP2Pチャネルの構築を行うことも可能である。例えば、ある参加者の端末から、講師の端末とのP2P通信の要求を受信した場合に、当該ある参加者の端末と講師の端末との間でP2P通信を実行させることが可能である。データ記憶部130は、各種データ、設定情報等を格納する。
【0021】
会議装置100は、1台のコンピュータ(サーバ)で構成されてもよいし、複数のコンピュータで構成されてもよい。例えば、データ記憶部130が、会議装置100とネットワークを介して接続される外部のデータベースサーバであってもよい。また、上記コンピュータは、物理マシンであってもよいし、クラウドにより提供される仮想マシンであってもよい。
【0022】
図3に、予約装置200の機能構成例を示す。図3に示すとおり、予約装置200は、通信部210、予約制御部220、及びデータ記憶部230を備える。各部の機能概要は下記のとおりである。
【0023】
通信部210は、ネットワークとの間で、予約に関する情報等の送受信を行うための機能部である。予約制御部220は、あるユーザの端末10に対して、そのユーザの友人の予定を公開する等の制御を実行する。データ記憶部130は、各種データ、設定情報等を格納する。
【0024】
予約装置200は、1台のコンピュータ(サーバ)で構成されてもよいし、複数のコンピュータで構成されてもよい。例えば、データ記憶部230が、会議装置200とネットワークを介して接続される外部のデータベースサーバであってもよい。また、上記コンピュータは、物理マシンであってもよいし、クラウドにより提供される仮想マシンであってもよい。
【0025】
以下、本会議システムの動作例について説明する。本発明に係る技術は様々な分野におけるオンラインイベントに適用することが可能であるが、以下では、一例として、講師が映像と音声を通じて、複数の生徒に対して講習(教育)を行うようなオンラインイベントを想定して説明を行う。このようなオンラインイベントとしては、例えば、オンラインのヨガ教室等がある。
【0026】
講師と各生徒は各自の端末10を使用して、上記オンラインイベントに関わるコミュニケーションを行う。なお、生徒を参加者と呼ぶ場合がある。
【0027】
また、本実施の形態では、まず、各生徒がオンラインイベントへの参加の予約を行って、予約の時刻になったら予約した生徒向けのオンラインイベントが開始することを想定している。
【0028】
以下、予約に関連する動作例、及び、オンラインイベントにおける映像・音声の配信制御に関わる動作例をそれぞれ説明する。また、以下の説明において、図2図3で説明した各装置の機能部を適宜参照する。
【0029】
(予約の動作例)
まず、予約に関する動作例を、図4のシーケンスを参照して説明する。図4において、端末10-1は生徒1の端末であり、端末10-2は生徒2の端末であり、端末10-3は生徒3の端末であるとする。ここでは、生徒1が、友人である生徒2を誘ってオンラインイベント(体験)の予約をする状況を想定する。
【0030】
また、各生徒の予定が、既に予約装置200におけるデータ記憶部230に格納されているとする。これは例えば、各生徒が自身の端末10から、自身の予定を入力し、その予定の情報が予約装置200に送信されることで行われる。また、各生徒は、自身の予定を公開してもよい公開先の他の生徒(友人)の情報についても端末10から予約装置200に送信し、当該情報がデータ記憶部230に格納されているものとする。
【0031】
「予定」とは、例えば、曜日毎の行動予定(〇〇時~△△時にイベント参加等)からなる情報である。
【0032】
図4のS101において、生徒1は、端末10-1の画面上で、生徒2を指定することにより、生徒2の予定の公開を予約装置200に対して要求する。予約装置200の予約制御部220は、データ記憶部230を参照することにより、生徒2は生徒1への予定公開を許可していることを確認すると、生徒2の予定をデータ記憶部230から読み出し、S102において当該予定を端末10-1に送信する。端末10-1には当該予定が表示される。
【0033】
生徒1は、体験のためのオンラインイベント(これをオンラインイベントAと記述する)が開催される日時を知っており、その日時が生徒2の予定と重ならないことを確認すると、S103において、端末10-1の画面上で、オンラインイベントAへ友人である生徒2を誘うための操作を行う。当該操作は、例えば、所定のボタンをクリックする等の操作である。
【0034】
S104において、端末10-1は、予約装置200に対して、「生徒1からオンラインイベントAへの誘いがある」旨の情報を生徒2の端末10-2へ通知することを指示する通知指示を送信する。予約装置200は、当該通知指示を受信する。
【0035】
S105において、予約装置200の予約制御部220は、通知指示に従って、「生徒1からオンラインイベントAへの誘いがある」旨の情報を生徒2の端末10-2へ通知する。端末10-2には、「生徒1からオンラインイベントAへの誘いがある」旨の情報が表示される。
【0036】
S106において、生徒2が端末10-2の画面上で誘いを許可する操作を行うと、S107において、端末10-2は、誘いを許可することを示す通知を予約装置200に送信する。
【0037】
S108において、予約装置200の予約制御部220は、生徒2をオンラインイベントAに予約する処理を実行する。この予約処理により、例えば、データ記憶部230に格納される生徒2の予定にオンラインイベントAが追加される。また、予約処理により、例えば、オンラインイベントAの制御を行う装置(ここでは例として会議装置100とする)に対して、生徒2がオンラインイベントAに参加することが通知され、会議装置100のデータ記憶部130に、オンラインイベントAの参加者として生徒2の情報が格納される。
【0038】
予約装置200の予約制御部220は、データ記憶部230に格納されている各生徒の予定の内容を例えば定期的に確認している。予約制御部220は、例えば、ある生徒の予定に記録されているあるイベントの開催日のX日前(Xは例えば1)になったことを検知すると、その生徒の端末10へ通知を行う。なお、「イベントの開催日のX日前(Xは例えば1)」は、「イベントの開始時刻のY時間前(Yは例えば1)」に置き替えてもよい。
【0039】
ここでは、予約制御部220は、生徒1と生徒2のそれぞれの予定におけるオンラインイベントAの開催日のX日前になったことを検知すると、S109、S110において、端末10-1、及び端末10-2への通知を行う。通知の内容は、例えば、オンラインイベントAの開催日のX日前になったことを示す情報である。
【0040】
上記の例では、生徒1が生徒2を誘う場合について説明したが、このような明示的なお誘いによりオンラインイベントへの参加を促す方法は一例である。オンラインイベントへの参加を促す方法として、下記のような方法を用いることも可能である。
【0041】
生徒1と生徒2を例にとって説明する。生徒1と生徒2が友人関係であることを示す情報(生徒1と生徒2が相互にフォローしていることを示す情報)がデータ記憶部230に登録されているとする。
【0042】
例えば、生徒1が端末10-1から「15:00~のオンラインイベントA」への参加予約を予約装置200に対して行う。このとき、予約装置200の予約制御部220は、データ記憶部230から、生徒1をフォローしている生徒2を検出し、「生徒1が15:00~のオンラインイベントAに参加予定である」旨の情報を生徒2の端末10-2に表示する。また、生徒2の予定(カレンダー)上に「生徒1が15:00~のオンラインイベントAに参加予定である」旨の情報が表示されることとしてもよい。
【0043】
生徒1をフォローしている生徒が複数人存在する場合には、当該複数の生徒のそれぞれの端末10上に上記情報が表示される。
【0044】
上記のような処理を行うことで、各生徒は、その友人が予約しているイベントを把握できるので、「○○さんが参加するなら自分も参加しよう」という気持ちになることが想定できる。つまり、イベント参加への動機付けになる。
【0045】
上記のような動作に加えて、下記のような動作を行うことも可能である。
【0046】
まず、端末10-1(端末10-2でもよい)から、生徒1と生徒2が1つのグループを形成することを示す情報を予約装置200に送信する。予約装置200のデータ記憶部220には、生徒1と生徒2があるグループ(グループ1とする)に属することを示す情報が格納される。
【0047】
生徒1は、端末10-1から予約装置200に対して、グループ1、及び特定のイベントを指定すると、予約装置200の予約制御部220は、グループ1に属する全ての生徒(ここでは生徒1、生徒2)における予定に対する指定されたイベントでの検索を行って、検索結果(例えば、各生徒の当該イベントへの参加予定日時)を端末10-1に通知する。生徒2も同様の検索が可能である。このように、グループ機能を利用することで、グループとしてイベントを検索することができる。
【0048】
上述したグループの情報(例:生徒1と生徒2がグループ1に属することを示す情報)は、予約装置200から会議装置100へ通知されることとしてもよい。会議装置100は、当該グループの情報に従って、個別ルームの設定を行うことができる。
【0049】
(オンラインイベントにおける動作例)
<映像・音声の配信について>
次に、オンラインイベントにおける会議システムの動作例について説明する。シーケンスの説明をする前に、まず、会議装置100における映像・音声の配信に関する基本的な機能を図5を参照して説明する。この機能は主に配信制御部120により実現される。なお、ここでは、一例として、映像及び音声を配信することとしているが、以下で説明する配信は、映像のみの配信、及び音声のみの配信であってもよい。
【0050】
会議装置100は、特定のユーザ(ここでは講師とする)の端末から送信された映像・音声を受信し、当該映像・音声をオンラインイベントの参加者(ここでは生徒とする)全員に配信する。これにより、全生徒の端末10には講師の映像・音声が出力される。この状況は、全生徒が仮想的に講師のいる部屋(ルーム)にいることと同様であり、このようなルームを配信ルームと呼ぶことにする。「配信ルーム」との用語は、オンラインイベントにおける仮想的な部屋の意味で使用するとともに、配信ルームの配信制御を実行する機能の意味で使用する場合もある。
【0051】
また、会議装置100は、複数の参加者(ここでは生徒)間で映像・音声の送受信を行うことができる。このような複数の参加者のグループに閉じたルームをここでは個別ルームと呼ぶことにする。図5の例では、生徒1~3が存在する個別ルームAと、生徒4~6が存在する個別ルームBが形成されている。「個別ルーム」との用語は、オンラインイベントにおける仮想的な部屋の意味で使用するとともに、個別ルームの配信制御を実行する機能の意味で使用する場合もある。
【0052】
また、例えば図5における生徒6から講師への矢印で示すように、各生徒は、個別に講師に対して映像・音声を送信することも可能である。
【0053】
また、例えば、会議装置100の配信制御部120は、特定のグループに属するある参加者の端末10から、映像・音声の配信先としてオンラインイベントにおける参加者(生徒)全体の指示を受信した場合に、前記ある参加者の端末10から送信された映像・音声を、他の全参加者の端末に配信する。つまり、ここでは、前記ある参加者が講師と同様に、配信ルームからの配信を行うことができる。
【0054】
また、例えば、会議装置100の配信制御部120は、特定のグループに属するある参加者の端末10から、映像・音声の配信先として前記特定のグループの指示を受信した場合に、前記ある参加者の端末10から送信された映像・音声を、前記特定のグループに属する他の全端末のみに配信する。
【0055】
なお、本実施の形態における会議装置100において、端末間を多地点同時接続して映像・音声の配信を行うための要素技術として、例えば、WebRTC SFUを使用することができる。ただし、WebRTC SFUを使用することは一例であり、映像・音声を多地点に配信する技術としてどのような技術を使用してもよい。
【0056】
<シーケンス例>
以下、講師と複数の生徒との間で実行されるオンラインイベント(ここでは、例えばヨガ等のレッスンであるとする)における処理シーケンスの例を図6図7を参照して説明する。
【0057】
ここでは、例えば、会議装置100は、予約装置200から、オンラインイベントを予約した生徒の情報を受信しており、当該情報がデータ記憶部130に格納されている。会議装置100の配信制御部120は、当該予約情報に基づいて、オンラインイベントにおける配信ルームを設定することができる。配信ルームを設定するとは、例えば、講師の端末10から受信した映像・音声の送信先として、オンラインイベントに参加する全生徒の端末10を設定することである。
【0058】
また、例えば、会議装置100は、予約装置200から、オンラインイベントに参加する生徒のグループ情報(例:生徒1~3=グループA、生徒4~6=グループB、のような情報)を受信し、データ記憶部130に保持している。会議装置100の配信制御部120は、当該グループ情報に基づいて、オンラインイベントにおける個別ルームを設定することができる。個別ルームを設定するとは、例えば、グループに属する各端末から受信する映像・音声の送信先を、そのグループに属する他の各端末とすることである。
【0059】
なお、配信ルームと個別ルームのいずれにおいても、例えばオンラインイベントの最中に、端末10からの操作によって、その属する参加者を変更することが可能である。また、オンラインイベントの最中に、端末10からの操作によって、新たに個別ルームを設定したり、既存の個別ルームを削除したりすることも可能である。
【0060】
図6図7のシーケンスにおいて、端末10-Tは講師の端末であり、端末10―1~10-6は、生徒1~6の端末である。
【0061】
また、配信ルーム、個別ルームA、個別ルームBが設定されているものとする。配信ルームの配信先は生徒1~6の端末である。個別ルームAには生徒1~3(端末10-1~10-3)が属し、個別ルームBには生徒4~6(端末10-4~10-6)が属する。
【0062】
また、図6図7において、配信ルーム、及び各個別ルームは、いずれも会議装置100の配信制御部120に相当する。
【0063】
まず、図6を参照して、オンラインイベントであるレッスンの開始~レッスン中のシーケンスを説明する。
【0064】
S201において、講師の端末10-Tから講師の映像・音声が送信され、配信ルームから全生徒の端末へ映像・音声が配信される(S202、S203)。なお、S201における「送信のみ」とは、講師の端末10-Tから送信が行われ、受信は行われないことを意味する。S202、S203における「受信のみ」とは、生徒の端末が受信を行い、送信を行わないことを意味する。図6において、S201~S203の動作が継続しているものとする。
【0065】
S204、S205において、各生徒の端末10から講師の端末10-Tに対して各生徒の映像・音声(ただし、音声はmuteであることを想定)が送信される。ここでの送信は、生徒の端末と講師の端末との間のP2P通信であってもよいし、会議装置100を経由する通信であってもよい。
【0066】
S201~S205において、講師は、各生徒の顔を見ながら、例えばヨガのポーズをとり、その説明を行い、その映像と音声が各生徒の端末10に配信される。
【0067】
例えば、グループAに属する生徒1がグループA内でのプライベートな対面による会話を行いたいと考え、端末10-1の画面上で、個別ルームA内での対面による会話を行う旨の操作を実施する。その操作に基づく指示情報が会議装置100に送信される。
【0068】
会議装置100の配信制御部120は、当該指示情報に基づいて、個別ルームAによる配信(つまり、端末10-1~10-3の間での映像・音声の送受信)を開始する(S206)。ここでは例えば、配信制御部120は、グループA内の端末10から受信した映像・音声をグループA内の他の各端末10のみに送信する処理を行う。グループBでも同様にして個別ルームAによる配信を行うことができる(S207)。
【0069】
次に、レッスン中に生徒3が講師に質問をするケースでの動作例を図7のシーケンス図を参照して説明する。
【0070】
S301において、生徒3は、端末10-3の画面上での操作により、挙手をリクエストする(つまり、質問をしてよいかの許可を求める)。S302において、リクエスト情報が生徒3の端末10-3から講師の端末10-Tに送信される。より詳細には、例えば、このリクエスト情報はまず会議装置100に送信され、会議装置100から端末10-Tに送信される。
【0071】
リクエスト情報を受信した端末10-Tの画面上には、挙手を許可するかどうかを問い合わせることを示す情報が表示される。S303において、講師は、端末10-Tの画面上での操作により挙手を許可する。S304において、許可情報が生徒3の端末10-3に送信される。より詳細には、例えば、この許可情報はまず会議装置100に送信され、会議装置100から端末10-3に送信される。例えば、会議装置100は、この許可情報を端末10-Tから受信したことをトリガとして、端末10-Tと端末10-3との間のP2Pチャネルを設定することとしてもよい。
【0072】
許可情報を受信した端末10-3は、S305において、端末10-Tとの間で映像・音声の送受信を行う。具体的には、例えば、講師に対して質問をして、講師からの回答を受ける。ここでの通信は、講師と生徒3との間でのみ行われるので、講師と生徒3以外の参加者は質問と回答の内容を知ることができない。
【0073】
講師の端末10-Tあるいは生徒3の端末10―3からの操作に基づいて、S306において、グループA内で、生徒3による質問内容を共有してもよい。ここでは例えば、映像・音声、あるいは、音声のみによる共有が行われる。
【0074】
また、講師の端末10-Tあるいは生徒3の端末10―3からの操作に基づいて、S307~S309において、講師による回答を生徒全員で共有することとしてもよい。
【0075】
<画面イメージの例>
図8に、講師の端末10-Tに表示される画面のイメージの例を示す。図8に示すように、各グループにおける各生徒の映像と、講師自身の映像が表示される。また、ある生徒が挙手をリクエストした場合、当該生徒の映像上に手挙げ通知が表示される。手挙げ通知は、例えば、手の形をした画像であってもよい。
【0076】
操作ボタンは、例えば、生徒の挙手リクエストを許可するためのボタンである。また、操作ボタンの操作により、P2Pで講師への質問を行っている生徒の音声(あるいは映像と音声)を、生徒全員に聞こえるようにしてもよい。また、操作ボタンの操作により、生徒が話し終わった後に、音声共有停止を行うこととしてもよい。
【0077】
図9は、グループBに属するある生徒の端末に表示される画面のイメージを示す。図9に示すように、講師の映像と、この生徒が属するグループBの各生徒の映像が表示されている。また、操作ボタンは、例えば、グループB内で共有している自分の音声のミュート有無ボタン、自分の映像の他端末への表示有無ボタン、グループ内参加者の表示有無ボタン、講師への挙手ボタン等である。
【0078】
(字幕機能について)
これまでに説明した会議装置100の配信制御部120は、字幕機能を含むこととしてもよい。例えば、会議装置100の配信制御部120は、ある端末10へ音声を送信する際に、音声を音声認識により文字列に変換し、文字列を当該端末10に送信する。端末10上には、例えば、音声に対応する話者の映像とともに、その文字列が字幕として表示される。字幕は、音声の出力とともに表示してもよいし、音声なしで字幕のみを表示してもよい。
【0079】
(チャット機能について)
また、これまでに説明した会議装置100の配信制御部120は、チャット機能を含むこととしてもよい。つまり、配信制御部120は、チャット機能により、チャット文を端末10から受信し、他の端末10へチャット文を送信する。
【0080】
例えば、図6に示した講師(端末10-T)から生徒(端末10-1~10-6)への映像・音声の配信中に、端末10-Tと、端末10-1~10-6のうちの任意の端末10との間でチャットによるやり取りを行うことが可能である。
【0081】
例えば、生徒1が質問のために講師とのチャットを希望すると、生徒1は端末10-1の画面上に表示されるチャット欄から、宛先として講師を指定してチャット文(文字列)を入力する。その文字列は、会議装置100の配信制御部120を介して、講師の端末10-T上のチャット欄に、例えば生徒1の名前とともに表示される。講師からも上記と同様に生徒1へチャット文を送信することができる。
【0082】
また、グループ内の参加者同士でチャットのやり取りを行うことも可能である。例えば、図6のグループA内で閉じたチャットを行うことを想定する。例えば、生徒1は端末10-1の画面上に表示されるチャット欄から、宛先としてグループAを指定してチャット文(文字列)を入力する。その文字列は、会議装置100の配信制御部120を介して、グループAに属する他の端末10-2、10-3上のチャット欄に、例えば生徒1の名前とともに表示される。グループAに属する他の生徒からも上記と同様にグループA内へチャット文を送信することができる。
【0083】
また、グループとグループとの間でチャットのやり取りを行うことも可能である。例えば、図6のグループAとグループBとの間でチャットを行うことを想定する。例えば、生徒1は端末10-1の画面上に表示されるチャット欄から、宛先としてグループBを指定してチャット文(文字列)を入力する。その文字列は、会議装置100の配信制御部120を介して、グループAに属する他の端末10-2、10-3、及びグループBに属する端末10-4~10-6上のチャット欄に、例えば生徒1の名前とともに表示される。グループAに属する他の生徒からも上記と同様にグループBへチャット文を送信することができる。また、グループBに属する生徒からも上記と同様にグループAへチャット文を送信することができる。
【0084】
(テロップ機能について)
オンラインイベントにおいて、会議装置100の配信制御部120の機能により、講師側もしくは生徒側において、任意でテロップを端末10の画面上に固定することが可能である。
【0085】
例えば、配信制御部120は、講師の端末10-Tから打ち込まれた「休憩時間」というテキストを、各生徒の端末10の画面上にテロップとして表示し、所定の位置に固定することができる。生徒側の端末10から打ち込まれたテキストを、講師の端末10-Tあるいは他の生徒の端末10の画面上に固定することも可能である。
【0086】
また、例えば、配信制御部120は、講師の端末10-Tからの指示により、5分間の休憩時間に入ったことを検知すると、各生徒の端末10の画面上に「休憩時間」というテロップを表示し、所定の位置に固定することも可能である。
【0087】
また、例えば、講師からの指示により、オンラインイベントにおける演習等を生徒が2グループ(例えばAグループとBグループ)に分かれて実施する場合に、配信制御部120は、講師の端末10-Tからの指示により、Bグループが実施することを検知すると、「Bグループ」というテロップを講師及び各生徒の端末10の画面上に固定する。
【0088】
上記の機能により、複数人参加するオンラインイベントの中で、講師の意図を分かりやすく生徒に伝えることが可能となる。
【0089】
(画面共有機能)
オンラインイベントにおいて、会議装置100の配信制御部120の機能により、講師と生徒との間、生徒の間、あるいは、全員で、画面共有することが可能である。例えば、講師が説明資料を自身の端末10-T上に表示し、共有指示を配信制御部120に通知すると、配信制御部120は、各生徒の端末10上に、講師の端末10-T上に表示されている画面を表示することができる。
【0090】
(ハードウェア構成例)
本実施の形態で説明した会議装置100、予約装置200、端末10はいずれも、例えば、コンピュータにプログラムを実行させることにより実現できる。以下、会議装置100、予約装置200、端末10を総称して「装置」と呼ぶ。
【0091】
すなわち、当該装置は、コンピュータに内蔵されるCPUやメモリ等のハードウェア資源を用いて、当該装置で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(可搬メモリ等)に記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記プログラムをインターネットや電子メール等、ネットワークを通して提供することも可能である。
【0092】
図10は、上記コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。図10のコンピュータは、それぞれバスBSで相互に接続されているドライブ装置1000、補助記憶装置1002、メモリ装置1003、CPU1004、インタフェース装置1005、表示装置1006、入力装置1007、出力装置1008等を有する。
【0093】
当該コンピュータでの処理を実現するプログラムは、例えば、CD-ROM又はメモリカード等の記録媒体1001によって提供される。プログラムを記憶した記録媒体1001がドライブ装置1000にセットされると、プログラムが記録媒体1001からドライブ装置1000を介して補助記憶装置1002にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体1001より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置1002は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
【0094】
メモリ装置1003は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置1002からプログラムを読み出して格納する。CPU1004は、メモリ装置1003に格納されたプログラムに従って、ライトタッチ維持装置100に係る機能を実現する。インタフェース装置1005は、ネットワーク等に接続するためのインタフェースとして用いられる。表示装置1006はプログラムによるGUI(Graphical User Interface)等を表示する。入力装置1007はキーボード及びマウス、ボタン、又はタッチパネル等で構成され、様々な操作指示を入力させるために用いられる。出力装置1008は演算結果を出力する。
【0095】
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係る技術により、オンラインイベントにおいて、特定のグループ内でコミュニケーションをとることが可能となる。
【0096】
(実施の形態のまとめ)
本明細書には、少なくとも下記各項の会議装置、会議システム、配信方法、及びプログラムが開示されている。
(第1項)
特定の端末から受信した映像又は音声を、オンラインイベントに参加する全参加者の端末に配信するとともに、前記全参加者の中の複数の参加者からなる特定のグループの端末間で、映像又は音声を送受信する配信制御部
を備える会議装置。
(第2項)
前記配信制御部は、ある参加者の端末から、映像又は音声の配信先として参加者全体の指示を受信した場合に、前記ある参加者の端末から送信された映像又は音声を、他の全参加者の端末に配信する
第1項に記載の会議装置。
(第3項)
前記配信制御部は、前記特定のグループに属するある参加者の端末から、映像又は音声の配信先として前記特定のグループの指示を受信した場合に、前記ある参加者の端末から送信された映像又は音声を、前記特定のグループに属する他の全端末に配信する
第1項又は第2項に記載の会議装置。
(第4項)
前記配信制御部は、ある参加者の端末から、前記特定の端末のユーザとのP2P通信の要求を受信した場合に、前記ある参加者の端末と前記特定の端末との間でP2P通信を実行させる
第1項ないし第3項のうちいずれか1項に記載の会議装置。
(第5項)
前記配信制御部は、チャット機能又は字幕機能を含む
請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の会議装置。
(第6項)
予約装置と、第1項ないし第5項のうちいずれか1項に記載の会議装置とを備える会議システムであって、
前記予約装置は、第1端末から受信した要求に基づいて、第2端末に対してオンラインイベントへの参加勧誘を行う予約制御部を備える
会議システム。
(第7項)
前記予約制御部は、前記第2端末から前記参加勧誘に対する許可情報を受信すると、前記オンラインイベントの予約処理を実行し、前記オンラインイベントの開始の前に、前記第2端末に対して前記オンラインイベントに関する通知を行う
第6項に記載の会議システム。
(第8項)
会議装置が実行する配信方法であって、
特定の端末から受信した映像又は音声を、オンラインイベントに参加する全参加者の端末に配信するとともに、前記全参加者の中の複数の参加者からなる特定のグループの端末間で、映像又は音声を送受信する
配信方法。
(第9項)
コンピュータを、第1項ないし第5項のうちいずれか1項に記載の会議装置における配信制御部として機能させるためのプログラム。
【0097】
以上、本実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0098】
10 端末
100 会議装置
110 通信部
120 配信制御部
130 データ記憶部
200 予約装置
210 通信部
220 予約制御部
230 データ記憶部
300 ネットワーク
1000 ドライブ装置
1001 記録媒体
1002 補助記憶装置
1003 メモリ装置
1004 CPU
1005 インタフェース装置
1006 表示装置
1007 入力装置
1008 出力装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10