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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023026981
(43)【公開日】2023-03-01
(54)【発明の名称】コンクリート製品の成形型枠
(51)【国際特許分類】
   B28B 7/26 20060101AFI20230221BHJP
   B28B 7/02 20060101ALI20230221BHJP
【FI】
B28B7/26 F
B28B7/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021132475
(22)【出願日】2021-08-16
(71)【出願人】
【識別番号】000201504
【氏名又は名称】前田製管株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123146
【弁理士】
【氏名又は名称】米屋 崇
(74)【代理人】
【識別番号】100066094
【弁理士】
【氏名又は名称】米屋 武志
(72)【発明者】
【氏名】後藤 政徳
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 正成
【テーマコード(参考)】
4G053
【Fターム(参考)】
4G053AA01
4G053AA07
4G053BA06
4G053BB01
4G053BD11
4G053EA13
4G053EB02
4G053EB16
(57)【要約】      (修正有)
【課題】コンクリート製品を一度に複数成形でき、かつ成形作業を少人数で安全かつ容易に行うことができるコンクリート製品の成形型枠を提供する。
【解決手段】架台10の前後方向に移動可能な複数の中枠20と、それぞれの中枠20に対し左右方向に移動可能な左右一対の側板50と、中枠20の間に設けられ中枠20によって支持されている仕切り板40と、前端部及び後端部に設けられ中枠20に対し前後方向に移動可能である前妻板30a及び後妻板30bとを有する成形型枠1であって、左右一対の側板に設けられたロック機構を係止状態とすることで側板50を中枠20に固定し、全ての中枠20の内部を貫通する連結部材が連結された前妻板30a及び後妻板30bの妻板クランプ30をそれぞれ締め付けることにより、前妻板30aと後妻板30b、複数の中枠20及び仕切り板40が一体となった状態で固定することで成形型枠1の型組みを行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
架台上を前後方向に移動可能に設置された複数の中枠と、複数の該中枠にそれぞれ設けられ左右方向に移動可能な左右一対の側板と、複数の前記中枠の間に設けられた仕切り板と、先頭の前記中枠の前方及び最後方の前記中枠の後方にそれぞれ設けられ前後方向に移動可能な前妻板及び後妻板を有するコンクリート製品の成形型枠であって、前記側板が、前記中枠に接した状態で固定可能であり、前記仕切り板が、その前方及び後方に位置する前記中枠によって支持され、それらの前記中枠の端部と接した状態または離れた状態とすることが可能であり、前記前妻板及び前記後妻板がそれぞれ備える妻板クランプに、先頭から最後方までの前記中枠の内部を貫通する連結部材の端部がそれぞれ連結され、前記前妻板と、前記後妻板と、前記中枠と、前記仕切り板が互いに接して一体となった状態で固定可能であることを特徴とする成形型枠。
【請求項2】
前記中枠のいずれか一つが、前記架台上に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の成形型枠。
【請求項3】
前記仕切り板が、その前方及び後方に位置する前記中枠との間隔を制限する手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の成形型枠。
【請求項4】
左右一対の前記側板が、互いに係止可能な係止部材及び被係止部材を有するロック機構を少なくとも1つ備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の成形型枠。
【請求項5】
左右一対の前記側板が備える複数の前記ロック機構が、その操作部を共通にすることを特徴とする請求項4に記載の成形型枠。
【請求項6】
少なくとも2つ以上の左側の前記側板同士及び右側の前記側板同士が、互いの前後方向の間隔を変更可能な手段により連結されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の成形型枠。
【請求項7】
少なくとも1つの左右一対の前記側板が、前記中枠に対してそれぞれ等しい距離を保ちながら左右方向に移動可能な側板リンクスライド機構により連結されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の成形型枠。
【請求項8】
少なくとも1つの左右一対の前記側板が、前記中枠に対して離れた状態を維持するための固定手段を有することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の成形型枠。
【請求項9】
前記妻板クランプが、前記前妻板と前記後妻板のいずれか一方にのみ設けられ、前記連結部材の一端が前記妻板クランプに連結され、前記妻板クランプが設けられていない他方の前記前妻板または前記後妻板にその他端が連結されていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の成形型枠。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、門型部材、逆門型(U字型)部材等のプレキャストコンクリート製品の製造において、同時に複数の製品を成形可能な成形型枠に関する。
【背景技術】
【0002】
水路や側溝など、上方に開口部を有し、長手方向に複数連結して敷設されるプレキャストコンクリート製品は、型組みした複数の型枠をフローラインの架台上に並べ、それらの型枠にコンクリートを連続的に投入して成形することで、効率的かつ迅速に大量の製品を製造することが行われている。
【0003】
養生後は、型枠を養生槽から取り出して型開きにより一つ一つのプレキャストコンクリート製品を脱型し、脱型後は型枠を再度型組みして次のコンクリートを打ち込む作業を繰り返し行うため、プレキャストコンクリート製品の成形作業には時間と人手を要する。
【0004】
そのため、一度の成形作業において複数のプレキャストコンクリート製品を得ることができるように、複数の仕切り板を設けた型枠を使用して、プレキャストコンクリート製品を製造することが行われている。しかしその場合、型枠自体が長尺になり、脱型作業における左右の側板を取り外す作業には多くの労力が必要となるため、作業者が安全かつ容易に脱型作業を行うことができる型枠の構造が求められていた。
【0005】
そして、作業者が安全かつ容易に脱型作業を行えるべく、型組み及び型開きを自動化した下記のような型枠が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000-84912号公報
【特許文献2】特開平7-68527号公報
【特許文献3】特開昭63-276504号公報
【0007】
しかし、これらの型枠は、油圧シリンダ等を備える起伏装置や作動アクチュエータを有する構造であるため、型枠のコストが大きくなるとともに、構造が複雑であるため操作が難しく、複雑な機構調整が必要であった。また、型組み及び型開きにおいて、重量物である側板を起伏させる構造であるため、作業者の安全性が十分に確保されているとは言い難い状況であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで本願発明は、上記のような従来の課題を解決すべく、一度の成形作業において複数のプレキャストコンクリート製品を得ることができる成形型枠であって、構造が簡単で複雑な機構調整等の必要がなく、成形作業を最小限の人員で安全かつ容易に行うことができる成形型枠を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、架台上を前後方向に移動可能に設置された複数の中枠と、複数の該中枠にそれぞれ設けられ左右方向に移動可能な左右一対の側板と、複数の前記中枠の間に設けられた仕切り板と、先頭の前記中枠の前方及び最後方の前記中枠の後方にそれぞれ設けられ前後方向に移動可能な前妻板及び後妻板を有するコンクリート製品の成形型枠であって、前記側板が、前記中枠に接した状態で固定可能であり、前記仕切り板が、その前方及び後方に位置する前記中枠によって支持され、それらの前記中枠の端部と接した状態または離れた状態とすることが可能であり、前記前妻板及び前記後妻板がそれぞれ備える妻板クランプに、先頭から最後方までの前記中枠の内部を貫通する連結部材の端部がそれぞれ連結され、前記前妻板と、前記後妻板と、前記中枠と、前記仕切り板が互いに接して一体となった状態で固定可能であることを特徴とする。
【0010】
また、本願の請求項2に係る発明は、前記中枠のいずれか一つが、前記架台上に固定されていることを特徴とする。
【0011】
また、本願の請求項3に係る発明は、前記仕切り板が、その前方及び後方に位置する前記中枠との間隔を制限する手段を有することを特徴とする。
【0012】
また、本願の請求項4に係る発明は、左右一対の前記側板が、互いに係止可能な係止部材及び被係止部材を有するロック機構を少なくとも1つ備えることを特徴とする。
【0013】
また、本願の請求項5に係る発明は、左右一対の前記側板が備える複数の前記ロック機構が、その操作部を共通にすることを特徴とする。
【0014】
また、本願の請求項6に係る発明は、少なくとも2つ以上の左側の前記側板同士及び右側の前記側板同士が、互いの前後方向の間隔を変更可能な手段により連結されていることを特徴とする。
【0015】
また、請求項7に係る発明は、少なくとも1つの左右一対の前記側板が、前記中枠に対してそれぞれ等しい距離を保ちながら左右方向に移動可能な側板リンクスライド機構により連結されていることを特徴とする。
【0016】
また、請求項8に係る発明は、少なくとも1つの左右一対の前記側板が、前記中枠に対して離れた状態を維持するための固定手段を有することを特徴とする。
【0017】
また、請求項9に係る発明は、前記妻板クランプが、前記前妻板と前記後妻板のいずれか一方にのみ設けられ、前記連結部材の一端が前記妻板クランプに連結され、前記妻板クランプが設けられていない他方の前記前妻板または前記後妻板にその他端が連結されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
上記より、請求項1及び請求項2に係る発明によれば、前妻板及び後妻板の妻板クランプの操作により、前後妻板、中枠及び仕切り板が、互いに接した状態または離れた状態に平行移動することができるとともに、左右の側板の操作により、側板が中枠と接した状態または離れた状態に平行移動することができる構造であるため、成形型枠の型組み及び型開きを一人で安全かつ容易に行うことができる。また、成形型枠の型開きにより成形したプレキャストコンクリート製品を脱型する際に、仕切り板をとりはずす等の作業が不要であり、脱型の作業後は、妻板クランプ及び左右の側板の簡単な操作のみで成形型枠の型組みが可能であるため、作業者の労力を軽減することができる。
【0019】
また、請求項3に係る発明によれば、仕切り板がその前方及び後方に位置する中枠との間隔を制限する手段を有する構造であるため、隣り合う中枠の一方を他方から離れる方向へ移動させる際に、仕切り板の移動制限手段により移動が制限される位置まで移動させることで、仕切り板とその前方及び後方に位置する中枠との間に自然と一定の間隔を確保することができる。そのため、プレキャストコンクリート製品を脱型する際に必要となるスペースを容易に確保することができ、作業者の労力を軽減することができる。
【0020】
また、請求項4に係る発明によれば、左右一対の側板が、互いに係止可能な係止部材及び被係止部材を有するロック機構を少なくとも1つ備える構造であるため、また、請求項5に係る発明によれば、左右一対の側板が備える複数のロック機構が操作部を共通にし、複数のロック機構を同時に操作が可能な構造であるため、左右一対の側板を中枠に対して接した状態で固定しまたは固定を解除する作業をロック機構の操作部の操作のみで容易に行うことができるとともに、その作業工程数を減少させることができる。そのため、型組み及び型開きを行う作業者の労力をより軽減することができる。
【0021】
また、請求項6に係る発明によれば、少なくとも2つ以上の左側及び右側の側板同士が互いの前後方向の間隔を変更可能な手段により連結されている構造であるため、型組み及び型開きを行う場合であっても、常に左側及び右側の側板同士の連結状態を維持することができる。よって、複数の左側及び右側の側板を同時に操作することが可能であるため、型組み及び型開きのための作業工程数を減少させることができるとともに、その作業を行う作業者の労力をより軽減することができる。
【0022】
また、請求項7に係る発明によれば、左右一対の側板が中枠に対してそれぞれ等しい距離を保ちながら左右方向に移動可能な構造であるため、左右一対のいずれか一方の側板を中枠に向けて押し込みまたは中枠から離れる方向へ引き出して移動させることにより、他方の側板を同様に且つ同時に移動させることができる。そのため、型組み及び型開きのための作業工程数を更に減少させることができるとともに、その作業を行う作業者の労力をより軽減することができる。
【0023】
また、請求項8に係る発明によれば、左右一対の側板が、中枠に対して離れた状態を維持するための固定手段を有する構造であるため、プレキャストコンクリート製品を脱型する際、側板が不意に動いてプレキャストコンクリート製品に衝突し落下する等の事故を防止し、作業者の安全性を確保することができる。
【0024】
また、請求項9に係る発明によれば、妻板クランプが、前妻板と後妻板のいずれか一方にのみ設けられている構造であるため、成形型枠の構造をより簡略化できるとともに、型組み及び型開きのための作業工程数を更に減少させることができ、その作業を行う作業者の労力をより軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本願発明に係る成形型枠の型開き状態の斜視図である。
図2】本願発明に係る成形型枠の型組み状態の斜視図である。
図3図1の拡大部分断面斜視図である。
図4図2の拡大部分断面斜視図である。
図5図2のII-II線矢印方向から見たロック機構の係止解除状態の拡大断面図である。
図6図2のII-II線矢印方向から見たロック機構の係止状態の拡大断面図である。
図7図1のI-I線矢印方向から見た断面図である。
図8図2のIII-III線矢印方向から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態について図に従って説明する。以下では、実施形態を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、プレキャストコンクリート製品である門型の側溝ブロックを、振動締め固めによって形成する際に使用する成形型枠1に関するものである。尚、以下の説明において、成形型枠1の長手方向を前後方向(紙面向かって右側が前方)、幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向と称する。
【0027】
成形型枠1は、図1に示すように、架台10と中枠20と妻板30と仕切り板40と側板50とを有する。架台10は、断面略H状の前後方向に延びる長尺な部材であって互いに平行となるように敷設された2本の基礎部11,11を有し、その基礎部11の上面におけるその幅方向(左右方向)の外側端部寄りの位置には、上方に突出するとともに前後方向に延びるレール部12が形成されている。また、架台10は、断面略H状または断面略コの字状の左右方向に延びる部材である横基礎部13を有し、図5及び図7等に示すように、2本の基礎部11,11は複数個所においての横基礎部13によって連結されており、2本の基礎部11,11は平行な状態が保たれている。
【0028】
2本の基礎部11,11のレール部12上には、それらのレール部12,12の間に渡すように、中枠20が設置されている。この中枠20は、2本の基礎部11,11の前後方向に3つ設けられており、それぞれ略均等な長さを有する。
【0029】
中枠20は、断面略凸状であって下方が開口し、前後方向に延びる略方形状の部材であって、その内側に複数の内枠部21を有する。また、中枠20は、その上方に位置し形成する門型の側溝ブロックの内側面及び上端面を形成するための上枠部20aと、その上枠部20aの下方に位置し上枠部20aを支える左右の台座部20b,20bからなる。
【0030】
左右の台座部20b,20bには、図5及び図7等に示すように、後述する側板50に設けられた側板クランプ63を挿通する横長略長方形状のクランプ孔22が、間隔を空けて4つずつ、それぞれ対応する位置に形成されている。また、後述する側板50に設けられた側板横レール部55を挿通するための角筒状部材24が、台座部20bの前後方向の両端寄りの位置に2つずつ設けられている。この角筒状部材24は、断面縦長略長方形状の筒状部材であって、左右の台座部20b,20bを貫通するように設けられている。
【0031】
2本の基礎部11、11のレール部12上に設けられた3つの中枠20のうち、先頭及び最後方の中枠20,20において、左右の台座部20b,20bの内側には、台座部20bの前方及び後方寄りの位置にそれぞれ車輪部25が回動可能に設けられている。これら4つの車輪部25は、基礎部11のレール部12上に載った状態となっている。一方、3つの中枠20のうちの真ん中の中枠20については、車輪部25は設けられていない。
【0032】
内枠部21は、図5及び図6に示すように、板状の略凸状部材であって、その外周縁が中枠20の内側面と接した状態で固定されており、中枠20が外力により歪まないようにその形状を保持している。また、内枠部21は、図7及び図8に示すように、中枠20の上枠部20aや台座部20bに対して略垂直になるように中枠20の内側面に固定されており、中枠20の前後方向の両端部付近に設けられるとともに、それらの内枠部21,21の間においても互いに平行となるように略等間隔で複数個所に設けられている。
【0033】
また、内枠部21の下端部21bは、中枠20の台座部20bの下端部よりも下方に延びるように設けられており、また、左右方向の両端には段部21aが形成されている。それにより、3つの中枠20のうちの真ん中の中枠20については、内枠部21の段部21aが基礎部11のレール部12と接しており、内枠部21によって支持されている状態であるため、レール部12上を移動できない状態(固定された状態)となっている。
【0034】
一方、3つの中枠20のうちの先頭及び最後方の中枠20,20については、上記のように4つの車輪部25により支持されている状態であるため、基礎部11のレール部12上を前後方向に走行可能な状態となっている。尚、中枠部21の段部21aとレール部12、及び中枠部21の下端部21bと基礎部11は接しておらず、それらの間には狭い隙間が設けられた状態となっている。
【0035】
先頭の中枠20の前方の端部付近及び最後方の中枠20の後方の端部付近に設けられた内枠部21,21において、その左右方向の略中央には、後述する妻板クランプ33を挿通するための、上下方向に延びる縦長略長方形状の開通口21dが形成されている。また、先頭の中枠20の後方の端部付近、最後方の中枠20の前方の端部付近、及び真ん中の中枠20の前後方向の両端部付近に設けられた内枠部21において、その上下方向の略中央より少し上方寄りの位置には、後述する妻枠クランプ33に連結された連結部材35や仕切り板40に設けられた水平バー41を挿通するための、左右方向に延びる横長略長方形状の開通口21cが形成されている。また、3つの中枠20の前後方向の両端部付近以外に設けられた全ての内枠部21において、その左右方向の略中央の上方寄りの位置には、後述する連結部材35を挿通するための、縦長略長方形状の連結孔21eが、それぞれ対応する位置に形成されている。
【0036】
3つの中枠20のうちの真ん中の中枠20の左右の台座部20b,20bにおいて、その前後方向の略中央には、後述する側板50に設けられた棒状のラック部56を挿通する横長略長方形状のラック孔26が、それぞれ対応する位置に形成されている。また、左右の台座部20b,20bには、後述する側板50に設けられたスライドレール59を挿通するための縦長略長方形状のスライドレール孔27が、ラック孔26の前後方向の両端部付近の下方において、それぞれ対応する位置に形成されている。
【0037】
また、真ん中の中枠20において、図3及び図4に示すように、左右の台座部20b,20bのラック孔26,26が形成されている位置の間にはギヤボックス29が設けられている。このギヤボックス29は、左右の台座部20b,20bに形成されているそれぞれのラック孔26の間に渡し、略水平となるように設けられた底板部29aと、その底板部29aに対し略垂直となるように固定された垂直軸部29cと、その垂直軸部29cを中心として水平方向に回動可能なピニオン29dとを有する。
【0038】
隣り合う中枠20,20の間には、図1及び図3等に示すように、略長方形状で板状の仕切り板40が地面に対して垂直となるようにそれぞれ設けられている。これら前方及び後方の仕切り板40,40は、中枠20の上枠部20aよりも一回り大きな大きさに形成されており、後述するように左側板50a及び右側板50bがそれぞれ中枠20と接した状態において、中枠20の前方及び後方の端部や、左側板50aと右側板50bの前方及び後方の端部と隙間なく接して塞ぐことができるように設けられている。
【0039】
仕切り板40の中央付近には、図7及び図8に示すように、仕切り板40に対して略垂直であって、水平方向に延びる横長略長方形状で板状の水平バー41が、左右方向に2つ並んで設けられている。この水平バー41は、仕切り板40の前方及び後方に均等に突出するように固定されている。また、水平バー41は、その前後方向の両端部において、下方に向けて突出する突出部41aを有している。
【0040】
仕切り板40のすぐ前方及び後方に位置するとともに、中枠20の前後方向の両端部付近に設けられている内枠部21の開通口21cには、水平バー41の両端がそれぞれ挿通されている。具体的には、2つの水平バー41が、仕切り板40のすぐ前方及び後方に位置する内枠部21,21の開通口21cの間に渡されており、それにより仕切り板40が、その前方及び後方に位置する内枠部21,21よって支持された状態となっている。また、水平バー41の前後方向の両端部の突出部41aが、内枠部21,21の開通口21cの縁部と係止可能な構造となっている。
【0041】
上記構造により、3つの中枠20のうちの先頭及び最後方の中枠20,20を、真ん中の中枠20の前後方向の両端部から離れる方向(前方及び後方)へ向けて引っ張って移動させた場合、水平バー41の両端部の突出部41aが、仕切り板40のすぐ前方及び後方に位置する内枠部21,21(開通口21cの縁部)とそれぞれ係止するまで移動可能であり、係止後は仕切り板40と内枠部21(中枠20)との間隔がそれ以上広がらないように、先頭及び最後方の中枠20,20の移動が制限される。このとき、仕切り板40は地面に対して垂直の状態が維持される。
【0042】
妻板30は略長方形状の部材であって、図1及び図7等に示すように、成形型枠1の前方及び後方の端部には、それぞれ前妻板30a及び後妻板30bが設けられている。具体的には、3つの中枠20のうちの先頭及び最後方の中枠20,20の台座部20bの前端部及び後端部において、前方及び後方へ向けて水平に延びる板状の妻板支持部20cが設けられ、前妻板30a及び後妻板30bを支持している。そのため、前妻板30a及び後妻板30bは、妻板支持部20cの上を前後方向に移動可能となっている。
【0043】
これら前妻板30a及び後妻板30bは、地面に対して垂直に設けられた略長方形状で板状の妻板形成面31を有し、後述するように左側板50a及び右側板50bがそれぞれ中枠20と接した状態において、中枠20の前方及び後方の端部や、左側板50aと右側板50bの前方及び後方の端部と隙間なく接して塞ぐことができるように設置されている。
【0044】
妻板形成面31の左右方向の略中央には、上下方向に延びる縦長略長方形状の挿通口31aが形成されている。また、前妻板30a及び後妻板30bのそれぞれの妻板形成面31の外側には、挿通口31aを挟むようにその左右において、上下方向に延びる板状のリブ32が設けられている。そして、それら2つのリブ32,32の上下方向の中央やや上寄りの位置において、2つのリブ32,32の間に渡すように軸部34が設けられている。
【0045】
前妻板30a及び後妻板30bには妻板クランプ33が設けられている。この妻板クランプ33は、図7及び図8に示すように、その一端が、軸部34を介してリブ32に連結されており、軸部34回りに回動可能になっている。また、妻板クランプ33は、妻板形成面31の挿通口31a及び中枠20の内枠部21の開通口21dに挿通されており、その他端が先頭及び最後方の中枠20,20の内部に位置する状態となっている。
【0046】
また、2つの妻板クランプ33の他端には、それぞれ連結部材35の端部が揺動可能に連結されている。この連結部材35は、長尺で帯状の部材であって、3つの中枠20の内部に設けられている中枠部21の開通口21c及び連結孔21eに挿通され、3つの中枠20の内部を貫通するように設けられており、成形型枠1の前後方向に移動可能となっている。
【0047】
そのため、図8に示すように、妻板クランプ33を締め付けることで、前妻板30a及び後妻板30bには、連結部材35の端部側に引き寄せられる力が働く状態となる。一方、図7に示すように、妻板クランプ33を緩めることで、前妻板30a及び後妻板30bには、連結部材35の端部側に引き寄せられる力が働かない状態となるため、前妻板30a及び後妻板30bを連結部材35の端部(中枠20の端部)から離れる方向に移動させることが可能な状態となる。
【0048】
妻板形成面31の左右方向の両端において、上下方向の真ん中よりもやや上方の位置に、それぞれシャフト孔36が形成されている。また、先頭の中枠20の前方の端部付近及び最後方の中枠20の後方の端部付近に設けられた内枠部21,21と、それらの隣に設けられた内枠部21において、シャフト孔36と対応する位置に、シャフト固定孔(図示せず)が形成されている。そして、棒状のスライドシャフト38が、それぞれのシャフト固定孔に挿通されるとともにそれぞれの内枠部21に固定され、その一端側が、先頭の中枠20の前方の端部付近及び最後方の中枠20の後方の端部付近に設けられた内枠部21,21から外側へ突出した状態となっている。
【0049】
また、その突出したスライドシャフト38の一端側は、妻板形成面31のシャフト孔36に挿通され、その先端部にはシャフト孔36の径よりも大きな外径を有するストッパー部39が設けられている。そのため、前妻板30,後妻板30bは、スライドシャフト38に沿って妻板支持部20cの上を前後方向に平行移動が可能な状態となっている。
【0050】
上記構造により、図2及び図8に示すように、成形型枠1の前妻板30a及び後妻板30bの2つの妻板クランプ33,33を締め付けた場合には、前妻板30a及び後妻板30bが連結部材35の端部側に引き寄せられることにより、前妻板30aは、先頭の中枠20の前端部へ向けて、後妻板30bは、最後方の中枠20の後端部へ向けて、地面に対して垂直の状態を維持したまま妻板支持部20cの上を平行移動する。そして、前妻板30aは先頭の中枠20に接してその後はその中枠20を後方へ押し込む状態に、また後妻板30bは最後方の中枠20に接してその後はその中枠20を前方に押し込む状態になる。
【0051】
また、先頭及び最後方の中枠20,20は、基礎部11のレール部12の上を走行可能であるため、上記のように前妻板30a及び後妻板30bによって後方及び前方に押し込まれることで、前方及び後方の仕切り板40,40に向けて移動して接した状態となる。
【0052】
更に、前妻板30a及び後妻板30bに押し込まれることで、先頭及び最後方の中枠20,20は、接した状態の前方及び後方の仕切り板40,40とともに真ん中の中枠20の前後方向の両端部に向けて移動して、前方及び後方の仕切り板40,40が、真ん中の中枠20の前後方向の両端部とそれぞれ接した状態となる。そして最終的には、前妻板30a及び後妻板30b、3つの中枠20、前方及び後方の仕切り板40が互いに接して一体となった状態で固定される。このとき、連結部材35は、前妻板30a及び後妻板30bの妻板クランプ33,33の他端により前後方向に強く張られた状態となっている。
【0053】
一方、図1及び図7に示すように、成形型枠1の前妻板30a及び後妻板30bの2つの妻板クランプ33,33を緩めた場合には、連結部材35が緩んだ状態となるとともに、前妻板30a及び後妻板30bを中枠20の端部から離れる方向に移動させることが可能な状態となる。そのため、前妻板30aは先頭の中枠20の前端部から離れる方向へ向けて、後妻板30bは最後方の中枠20の後端部から離れる方向へ向けて、それぞれ地面に対して垂直の状態を維持したまま妻板支持部20cの上を平行移動させることで、前妻板30a及び後妻板30bと、先頭及び最後方の中枠20,20の端部との間にそれぞれ間隔が生じた状態とすることが可能となる。このとき、妻板形成面31がスライドシャフト38のストッパー部39に突き当たる位置まで、前妻枠30a,後妻枠30bを平行移動させることができる。
【0054】
また、連結部材35が緩んだ状態となることで、先頭及び最後方の中枠20,20を、基礎部11のレール部12の上において、それぞれ真ん中の中枠20の前後方向の両端部から離れる方向へ向けて引っ張って移動させることが可能となる。具体的には、前妻板30aを先頭の中枠20の前端部から離れる方向へ向けて、後妻板30bを最後方の中枠20の後端部から離れる方向へ向けて、妻板形成面31がスライドシャフト38のストッパー部39に突き当たった後もそれぞれ引っ張ることで、先頭及び最後方の中枠20,20を、それぞれ真ん中の中枠20の前後方向の両端部から離れる方向へ向けて移動させることが可能となる。
【0055】
そして、先頭及び最後方の中枠20,20を上記方向に移動させ続けた場合、先頭の中枠20の後端部付近及び最後方の中枠20の前端部付近に設けられた内枠部21,21の開通口21cの縁部が、前方の仕切り板40に設けられている水平バー41の前端部の突出部41a及び後方の仕切り板40に設けられている水平バー41の後端部の突出部41aに突き当たって係止した状態となる。このとき、先頭及び最後方の中枠20,20と、前方及び後方の仕切り板40,40との間にはそれぞれ間隔が生じた状態となる。
【0056】
そして、更に先頭及び最後方の中枠20,20を上記方向に移動させ続けることにより、前方及び後方の仕切り板40,40の水平バー41が、それらの突出部41aと係止する内枠部21(開通口21cの縁部)によって引っ張られるため、前方及び後方の仕切り板40,40が、地面に対し垂直の状態を維持したまま、真ん中の中枠20の前後方向の両端部から離れる方向に移動する。
【0057】
更に、先頭及び最後方の中枠20,20を上記方向に移動させ続けることにより、今度は前方の仕切り板40に設けられている水平バー41の後端部の突出部41a及び後方の仕切り板40に設けられている水平バー41の前端部の突出部41aが、真ん中の中枠20の前後方向の両端部付近に設けられた内枠部21,21の開通口21cの縁部に突き当たって係止した状態となり、係止後は先頭及び最後方の中枠20,20の移動が制限される。このとき、前方及び後方の仕切り板40,40と、真ん中の中枠20との間にはそれぞれ間隔が生じた状態となる。
【0058】
尚、本実施形態においては、前妻板30a及び後妻板30bにはそれぞれ妻板クランプ33,33が設けられているが、前妻板30aと後妻板30bのいずれか一方にのみ妻板クランプ33が設けられていてもよい。その場合、連結部材35の一方の端部が、妻板クランプ33の他端に揺動可能に連結され、連結部材の他方の端部が、妻板クランプ33が設けられていない前妻板30aまたは後妻板30bに直接連結される構造となる。
【0059】
側板50は横長略長方形状の部材であって、図1及び図7等に示すように、3つの中枠20の左右両側にそれぞれ設けられている。具体的には、側板50は、中枠20の前後方向の長さと略等しい長さを有する左側板50a及び右側板50bからなり、その左側板50a及び右側板50bは、中枠20の上枠部20aと対峙するとともに、地面に対し略垂直に設けられた横長略長方形状で板状の側板形成面51を有する。
【0060】
この側板形成面51の上端部及び下端部には、外側に向けて水平方向に延びる上端フレーム部52及び下端フレーム部53が設けられている。また、左側板50a及び右側板50bの側板形成面51の外側には、それぞれ上端フレーム部52から下端フレーム部53にかけて延びる板状のリブ54が略等間隔に複数設けられている。このリブ54は、地面に対し略垂直に延びるとともに、それぞれが互いに平行となるように設けられている。
【0061】
3つのそれぞれの左側板50aの下端フレーム部53において、図3及び図4に示すように、中枠20の台座部20bに形成された4つの横レール孔23のうちの両端の2つの横レール孔23,23と対応する位置に、それぞれ断面縦長略長方形状で棒状の側板横レール部55が中枠20側に向けて水平方向に延びるように固定されている。また、それぞれの右側板50bの下端フレーム部53において、中枠20の台座部20bに形成された4つの横レール孔23のうち内側の2つの横レール孔23,23と対応する位置に、それぞれ断面縦長略長方形上で棒状の側板横レール部55が中枠20側に向けて水平方向に延びるように固定されている。
【0062】
そして、側板横レール部55は、中枠20の台座部20bに設けられた角筒状部材24に挿入された状態となっている。尚、角筒状部材24の内寸幅は、側板横レール部55の外寸幅と略等しいかやや大きく、また、角筒状部材24の内寸高さは、側板横レール部55の外寸高さと略等しいかやや高く形成されている。そのため、側板横レール部55は、角筒状部材24内において、大きな力を必要とすることなくスムーズに水平方向(左右方向)へ移動可能(抜き差し可能)な状態となっており、それにより左側板50a及び右側板50bが左右方向に平行移動可能となっている。
【0063】
尚、左側板50a及び右側板50bが左右方向に平行移動可能となるために、中枠20と左側板50a及び右側板50bの間に設けられる機構については、必ずしも本実施形態のように棒状の部材と筒状の部材の組み合わせからなる機構である必要はなく、互いに接した状態を維持しつつ摺動可能な部材の組み合わせからなる機構であればよい。そのため、棒状の部材とその部材を左右方向または上下方向から挟み込んだ状態で摺動可能な部材の組み合わせからなる機構であってもよい。
【0064】
真ん中の中枠20の左側板50a及び右側板50bの下端フレーム部53,53において、図3及び図4等に示すように、中枠20の左右の台座部20b,20bに形成されたラック孔26と対応する位置に、断面略長方形状で棒状のラック部56が中枠20側に向けて水平方向に延びるようにそれぞれ固定されている。これらのラック部56は、その側面の一方に歯切りがなされている。そして、左側板50aのラック部56及び右側板50bのラック部56は、ラック孔26からギヤボックス29内にそれぞれ挿入され、ギヤボックス29内に設置されているピニオン29dと、垂直軸部29cを挟んで互いに反対の位置で噛み合った状態となっており、側板リンクスライド機構が形成されている。
【0065】
尚、中枠20と左側板50aの距離と、中枠20と右側板50bとの距離とが等しくなるような位置で、左側板50aのラック部56及び右側板50bのラック部56が、ピニオン29dと噛み合った状態となっている。
【0066】
上記構造により、左側板50aと右側板50bのいずれか一方の側板50を左方向または右方向に移動させることにより、その側板50に設けられたラック部56も同様に左方向または右方向に移動するため、そのラック部56と噛み合っているピニオン29dが回転する。そして、そのピニオン29dの回転により、ピニオン29dと噛み合っている他方のラック部56が右方向または左方向に移動するため、そのラック部56が設けられた他方の側板50を右方向または左方向に移動させることが可能となっている。
【0067】
左側板50aの下端フレーム部53におけるラック部56が固定されている位置の真下であって、真ん中の中枠20の台座部20bに形成されたスライドレール孔27と対応する位置において、スライドレール59が軸部60を介して揺動可能に連結されている。
【0068】
このスライドレール59は、軸部60から中枠20側に向けて略水平方向に延びる断面縦長略長方形状で棒状のレール部61を有し、そのレール部61は、中枠20の台座部20bのスライドレール孔27に挿入された状態となっている。また、スライドレール59は、軸部60から中枠20と反対側に向けて略水平方向に延びる解除ペダル62を有する。そのため、解除ペダル62を踏み込むことで、軸部60を支点として、レール部61の先端部側が持ち上がる構造となっている。
【0069】
尚、スライドレール孔27の内寸幅は、スライドレール59のレール部61の外寸幅と略等しいかやや大きく、また、スライドレール孔27の内寸高さは、レール部61の外寸高さよりも高く形成されている。そのため、レール部61は、スライドレール孔27内において、その上下方向の動きが可能となっている。
【0070】
スライドレール59のレール部61の先端部付近の下面には、中枠20の台座部20bに形成されたスライドレール孔27と係止可能な切り欠きである凹部61aが形成されている。そのため、レール部61が移動してその凹部61aがスライドレール孔27の位置まできたときに、レール部61の自重により、凹部61aとスライドレール孔27とが係止した状態となる。
【0071】
一方、解除ペダル62を踏み込むことで、軸部60を支点としてレール部61の先端部側が持ち上がるため、レール部61の凹部61aとスライドレール孔27とが係止している状態を解除させることがきる。
【0072】
上記構造により、図3及び図4等に示すように、左側板50a及び右側板50bがそれぞれ地面に対して略垂直な状態を維持したまま、中枠20と接する位置まで、または離れた位置まで同時に平行移動させることが可能となっている。具体的には、スライドレール59のレール部61の凹部61aとスライドレール孔27とが係止していない状態において、左側板50aを中枠20に向かう方向(右方向)へ押し込んで移動させることで、側板リンクスライド機構の働きにより、右側板50bも中枠20に向かう方向(左方向)へ移動させることができる。
【0073】
一方、左側板50aを中枠20から離れる方向(左方向)へ引き出して移動させることで、側板リンクスライド機構の働きにより、右側板50bも中枠20から離れる方向(右方向)へ移動させることができる。そして、左側板50aが中枠20からある程度離れ、レール部61の凹部61aがスライドレール孔27の位置まできたときに、レール部61の自重により凹部61aとスライドレール孔27とが係止した状態となることで、左側板50aの位置が固定されて動かない状態となる。これに伴い、側板リンクスライド機構の働きにより、右側板50bの位置が固定されて動かない状態となる。
【0074】
また、左側板50a及び右側板50bが上記のように固定されて動かない状態から、左側板50a及び右側板50bを中枠20に向かう方向へ移動させたい場合には、解除ペダル62を踏み込んでレール部61の凹部61aとスライドレール孔27の係止を解除した状態を保ちつつ、左側板50aを中枠20に向かう方向(右方向)へ押し込む。こうすることで、レール部61の凹部61aの位置とスライドレール孔27の位置がずれた状態となるため、左側板50a及び右側板50bを移動させることが可能となる。尚、上記のように、レール部61の凹部61aの位置とスライドレール孔27の位置をずらした後は、解除ペダル62を踏み込み続けなくとも、左側板50a及び右側板50bを移動させることができる。
【0075】
尚、左側板50a及び右側板50bがそれぞれ中枠20と接した状態において、中枠20の台座部20bに形成されたスライドレール孔27と係止可能な凹部61aが、スライドレール59のレール部61の下面に形成されていてもよい。このような凹部61aを設けることで、左側板50a及び右側板50bをそれぞれ中枠20と接した状態で固定し、動かない状態とすることが可能となる。
【0076】
3つの中枠20に設けられたそれぞれの左側板50aの下端フレーム部53において、図3及び図4等に示すように、中枠20の台座部20bに形成された4つのクランプ孔22と対応する位置に、それぞれ係止部材である側板クランプ63が中枠20側に向けて水平方向に延びるように固定されている。また、3つの中枠20に設けられたそれぞれの右側板50bの下端フレーム部53において、中枠20の台座部20bのクランプ孔22と対応する位置に、それぞれ被係止部材であるアタッチメント68が固定されている。これら側板クランプ63とアタッチメント68により、ロック機構が形成されている。
【0077】
側板クランプ63は、左側板50aが中枠20に接した状態にある場合に、図4に示すように、中枠20の左右の台座部20b,20bにそれぞれ形成されているクランプ孔22,22に同時に挿通可能である縦長略長方形状の枠部材であるフレーム部64を有する。そのフレーム部64の先端部には、図5及び図6に示すように、第1切欠き部64aが形成されており、その第1切欠き部64aからフレーム部64の後端部へ向けて上方へ傾斜する傾斜部を介して、第1切欠き部64aよりも高い位置であって後端部側に、第2切欠き部64bが形成されている。一方、フレーム部64は、その後端部側が左側板50aの下端フレーム部53に固定されている。
【0078】
また、側板クランプ63には、図1及び図3等に示すように、それぞれレバー部66aと軸部66bからなる操作部66が設けられている。操作部66の軸部66bは、左側板50aに設けられた前方の2つの側板クランプ63,63のフレーム部64の後端部、及び後方の2つの側板クランプ63,63のフレーム部64の後端部を貫通するとともに、回動可能に支持されている。また、軸部66bの一方の端部にはレバー部66aが設けられている。そのため、前方の2つの側板クランプ63,63及び後方の2つの側板クランプ63,63は、それぞれ操作部66を共通にする構造となっている。
【0079】
また、左側板50aに設けられた4つの側板クランプ63には、それぞれフック部65が設けられている。このフック部65は、棒状の誘導軸部65aを有し、その先端部にはフレーム部64の第1切欠き部64a上及び第2切欠き部64b上に載置可能な先端係止部65bが誘導軸部65aに対して略垂直に設けられている。また、誘導軸部65aの後端部には連結部65cが設けられ、その連結部65cを介してフレーム部64の後端部を貫通する軸部66bに連結されている。
【0080】
そのため、操作部66のレバー部66aを立ち上げたり手前に引き倒したり操作することで、図5及び図6に示すように、軸部66bに連結された2つのフック部65,65を同時に操作することが可能であるとともに、連結部65cの働きにより、フック部65の先端係止部65bを、左右方向へ移動させることが可能となっている。
【0081】
アタッチメント68は、その下部に切欠き部68aが形成されており、左側板50a及び右側板50bが中枠20に接した状態にある場合に、操作部66のレバー部66aを操作することで、アタッチメント68の切り欠き部68aとフック部65の先端係止部65bとが係止可能となっている。
【0082】
上記構造により、左側板50a及び右側板50bがそれぞれ中枠20と接した状態において、操作部66のレバー部66aを立ち上げることで、図5に示すように、軸部66bに連結された2つのフック部65,65の先端係止部65bが、フレーム部64の先端部側(右方向)に移動して、フレーム部64の第1切欠き部64a上に載置された状態となる。そのため、ロック機構の係止が解除されている状態となる。
【0083】
一方、操作部66のレバー部66aを手前側に引き倒すことで、図6に示すように、軸部66bに連結された2つのフック部65,65の先端係止部65bが、フレーム部64の後端部側(左方向)に移動するため、フレーム部64の第1切欠き部64a上に載置された状態が解除される。
【0084】
更に、ハンドル部66aを手前側に引き倒して略水平にすることで、2つのフック部65,65の先端係止部65bが、フレーム部64の後端部へ向けて上方へ傾斜する傾斜部を経て、フレーム部64の第2切欠き部64b上に載置されるとともに、右側板50bの下端フレーム部53に固定されたアタッチメント68の切欠き部68aと係止した状態となる。これにより、ロック機構が係止している状態となる。このように、操作部66を操作することにより、操作部66を共通にする複数の側板クランプ63(ロック機構)を同時に操作することが可能となっている。
【0085】
上記のような係止状態とき、フック部65の先端係止部65bには、フレーム部64の後端部側(左方向)に引き寄せられる力が働くと同時に、フレーム部64の後端部には、フック部65の先端係止部65b側に引き寄せられる力が働くため、フック部65の先端係止部65bと係止するアタッチメント68が固定されている右側板50bが、中枠20側に強く引き寄せられた状態で固定されるとともに、フレーム部64が固定されている左側板50aが、中枠20側に強く引き寄せられた状態で固定される。そのため、左側板50a及び右側板50bが、中枠20を挟んだ状態で固定することが可能となっている。
【0086】
尚、本実施形態においては、一対の左側板50a及び右側板50bにおいて、係止部材である側板クランプ63と被係止部であるアタッチメント68からなるロック機構が4つ設けられているが、少なくとも1つ設けられていればいくつ設けられていてもよい。
【0087】
また、本実施形態においては、一対の左側板50a及び右側板50bに設けられている4つの側板クランプ63のうち、2つの側枠クランプ63が操作部66を共通にし、同時に2つのロック機構を操作可能な構造となっているが、側枠クランプ63の操作部66が共通にされていなくてもよく、また、3つ以上の側枠クランプ63が操作部66を共通にし、同時に3つ以上のロック機構を操作可能な構造となっていてもよい。
【0088】
3つの中枠20の左右両側にそれぞれ設けられている左側板50a同士及び右側板50b同士は、側板連結パイプ69により連結されている。具体的には、図1及び図4等に示すように、左側板50a及び右側板50bに設けられている複数のリブ54のそれぞれ対応する位置に、側板連結パイプ69の外径と略等しい内径を有するパイプ孔70が形成されている。そして、それら複数のリブ54のパイプ孔70に側板連結パイプ69を挿通することで、左側板50a同士及び右側板50b同士が連結されている。
【0089】
そのため、3つの左側板50a同士及び右側板50b同士は、それぞれが一直線に連結された状態となっている。また、先頭及び最後方の中枠20,20の左側板50a及び右側板50bは、それぞれ側板連結パイプ69に沿って前後方向に平行移動可能となっている。一方、真ん中の中枠20の左側板50a及び右側板50bに設けられている複数のリブ54には、側板連結パイプ69が溶接等により固定された状態となっている。
【0090】
上記構造により、3つの中枠20のうちの先頭及び最後方の中枠20,20を、基礎部11のレール部12の上において、それぞれ真ん中の中枠20の前後方向の両端部に向けてまたは両端部から離れる方向(前方及び後方)に移動させたとき、先頭及び最後方の中枠20,20に設けられた左側板50a及び右側板50bは、中枠20と一緒に側板連結パイプ69に沿って平行移動することが可能となっている。そのため、3つの中枠20の左側板50a及び右側板50b同士は、一直線に連結された状態が維持される。
【0091】
また、真ん中の中枠20の左側板50aを、中枠20に向かう方向(右方向)へ押し込んで、または中枠20から離れる方向(左方向)へ引き出して移動させたとき、先頭及び最後方の中枠20,20の左側板50aも一体となって平行移動するとともに、側板リンクスライド機構の働きにより、3つの中枠20の右側板50bも同様に、中枠20に向かう方向(左方向)または中枠20から離れる方向(右方向)に一体となって平行移動する。
【0092】
尚、本実施形態においては、レール部12上に中枠20及び側枠50の組み合わせが3つ設けられているが、2つであっても良いし、4つ以上であってもよい。また、本実施形態においては、3つの中枠20のうちの真ん中の中枠20が、レール部12上を移動できない状態(固定された状態)となっているが、先頭や最後方等のいずれか1つの中枠20がレール部12上を移動できない状態(固定された状態)であってもよいし、全ての中枠20がレール部12上を移動可能であってもよい。
【0093】
また、本実施形態においては、3つの中枠20及び側枠50の組み合わせのうち、真ん中の組み合わせだけに側板リンクスライド機構及びスライドレール59が設けられているが、先頭や最後方等のいずれか1つの組み合わせに設けられていてもよいし、全ての組み合わせに設けられていてもよい。
【0094】
また、本実施形態においては、3つの中枠20のうちの先頭の中枠20の左側板50a及び右側板50bにおいて前端に設けられているリブ54のパイプ孔70、及び最後方の中枠20の左側板50a及び右側板50bにおいて後端に設けられているリブ54のパイプ孔70には、図1及び図2に示すように、側板連結パイプ69が挿通されていない。このように、左側板50a及び右側板50bに設けられている全てのリブ54のパイプ孔70に側板連結パイプ69が挿通されている必要はなく、先頭及び最後方の中枠20,20の左側板50a及び右側板50bが、前後方向及び左右方向に平行移動する際に、3つの左側板50a同士及び右側板50b同士がそれぞれ一直線に一体に連結されている状態を維持できるのであれば、先頭の中枠20の左側板50a及び右側板50bにおける前方に位置する複数のリブ54のパイプ孔70、及び最後方の中枠20の左側板50a及び右側板50bにおける後方に位置する複数のリブ54のパイプ孔70に、側板連結パイプ69が挿通されていなくてもよい。
【0095】
また、本実施形態においては、3つの左側板50a同士及び右側板50b同士が、側板連結パイプ69により一直線に一体に連結された状態となっているが、中枠20及び側枠50の組み合わせが4つ以上の場合は、左側板50a及び右側板50bを複数のグループに分け、そのグループ内の左側板50a同士及び右側板50b同士が側板連結パイプ69により連結されていてもよい。例えば、中枠20及び側枠50の組み合わせが5つである場合は、左側板50a及び右側板50bをそれぞれ前方3つのグループと後方2つのグループに分け、それぞれのグループにおける左側板50a同士及び右側板50b同士が側板連結パイプ69により連結されていてもよい。
【0096】
尚、その場合は、グループごとの少なくとも1つの中枠20及び側枠50の組み合わせに、側板リンクスライド機構及びスライドレール59が設けられている必要がある。
【0097】
ここからは、本発明に係る成形型枠1を用いたプレキャストコンクリート製品の製造方法について説明する。まず、図1及び図7に示すように、前妻板30a及び後妻板30b、3つの中枠20とそれらに設けられた左側板50a及び右側板50b、前方及び後方の仕切り板40,40がそれぞれ互いに離れている状態において、まずは左側板50a及び右側板50bを中枠20と接する位置まで移動させる。
【0098】
このとき、真ん中の中枠20の左側板50aを、中枠20に向かう方向へ押し込むことにより、3つの左側板50aが一体となって移動するが、左側板50aのスライドレール59の凹部61aと中枠20の台座部20bに形成されたスライドレール孔27とが係止している状態の場合には、解除ペダル62を踏み込んでスライドレール59の凹部61aとスライドレール孔27の係止を解除した状態を保ちつつ、左側板50aを中枠20に向かう方向へ押し込む。そして、左側板50aを中枠20に向かう方向へ移動させることで、側板リンクスライド機構の働きにより、3つの中枠20の右側板50bも一体となって左側板50aと同様に中枠20に向かう方向へ移動する。
【0099】
また、左側板50aを中枠20に向かう方向へ移動させる際は、側板クランプ63の操作部66のレバー部66aを立ち上げ、図5に示すように、2つのフック部65,65の先端係止部65bが、フレーム部64の第1切欠き部64a上に載置された状態にしておく。
【0100】
そして、左側板50a及び右側板50bを中枠20と接する位置まで移動させたのち、操作部66のレバー部66aを手前側に引き倒して略水平にすることで、図6に示すように、2つのフック部65,65の先端係止部65bが、フレーム部64の第2切欠き部64b上に載置されるとともに、右側枠50bの下端フレーム部53に固定されたアタッチメント68の切欠き部68aと係止した状態となり、左側板50aが中枠20に接した状態で固定される。それに伴い、右側板50bも中枠20に接した状態で固定される。そのため、左側板50a及び右側板50bが、中枠20を挟んだ状態で固定される。
【0101】
次に、図8に示すように、前妻板30a及び後妻板30bの2つの妻板クランプ33,33を締め付ける。それにより、前妻板30a及び後妻板30bが、妻板支持部20cの上を平行移動して先頭の中枠20の前端部及び最後方の中枠20の後端部にそれぞれ接した状態となる。
【0102】
また、先頭及び最後方の中枠20,20は、前妻板30a及び後妻板30bにより後方及び前方に押し込まれることで、前方及び後方の仕切り板40,40に向けて移動して接した状態となる。更に、前妻板30a及び後妻板30bにより押し込まれることで、先頭及び最後方の中枠20,20は、接した切り板40とともに、真ん中の中枠20の前端部及び後端部に接した状態となり、前妻板30a及び後妻板30b、3つの中枠20とそれらに設けられた左側板50a及び右側板50b、前方及び後方の仕切り板40,40が互いに接して一体となった状態で固定される。
【0103】
このように一体となった成形型枠1にコンクリートを流し込み、プレキャストコンクリート製品である門型の側溝ブロックを形成する。
【0104】
コンクリートが固まった後は、まず前妻板30a及び後妻板30bの2つの妻板クランプ33,33を緩める。それにより、前妻板30aは先頭の中枠20の前端部から離れる方向へ向けて、後妻板30bは最後方の中枠20の後端部から離れる方向へ向けて、妻板支持部20cの上を平行移動させることで、前妻板30a及び後妻板30bと、先頭の中枠20及び最後方の中枠20,20の端部との間にそれぞれ間隔が生じた状態とする。このとき、前妻板30a及び後妻板30bの妻板形成面31が、スライドシャフト38のストッパー部39に突き当たる位置までスライドさせる。
【0105】
次に、先頭及び最後方の中枠20,20を、それぞれ真ん中の中枠20の前後方向の両端部から離れる方向へ向けて引っ張って移動させる。そして、先頭及び最後方の中枠20,20を上記方向に移動させた場合、先頭の中枠20の後端部付近及び最後方の中枠20の前端部付近に設けられた内枠部21,21の開通口21cの縁部が、前方及び後方の仕切り板40,40に設けられている水平バー41の前端部及び後端部の突出部41a,41aに突き当たって係止した状態となる。このとき、先頭及び最後方の中枠20,20と、前方及び後方の仕切り板40,40との間にはそれぞれ間隔が生じた状態となる。
【0106】
そして、更に先頭及び最後方の中枠20,20を上記方向に移動させ続けることにより、水平バー41が、それらの突出部41aと係止する内枠部21の開通口21cの縁部によって引っ張られ、前方及び後方の仕切り板40が真ん中の中枠20の前後方向の両端部から離れる方向に移動する。そして、先頭及び最後方の中枠20,20は、前方の仕切り板40に設けられている水平バー41の後端部の突出部41a及び後方の仕切り板40に設けられている水平バー41の前端部の突出部41aが、真ん中の中枠20の前後方向の両端部付近に設けられた内枠部21,21の開通口21cの縁部に突き当たって係止するまで移動する。このとき、前方及び後方の仕切り板40,40と、真ん中の中枠20との間にはそれぞれ間隔が生じた状態となる。
【0107】
次に、操作部66のレバー部66aを立ち上げることで、2つのフック部65,65の先端係止部65bが、右側板50bの下端フレーム部53に固定されたアタッチメント68の切欠き部68aに係止した状態から、図5に示すように、フック部65の先端係止部65bがフレーム部64の先端部側に移動して、フレーム部64の第1切欠き部64a上に載置された状態とする。
【0108】
次に、真ん中の中枠20の左側板50aを、中枠20から離れる方向へ引き出すことにより、3つの左側板50aを一体として移動させる。それに伴い、側板リンクスライド機構の働きにより、3つの中枠20の右側板50bも一体となって中枠20から離れる方向へ移動する。このとき、左側板50aのレール部61の凹部61aと、中枠20の台座部20bに形成されたスライドレール孔27とが係止する位置まで左側板50aを移動させ、左側板50aを固定する。それに伴い、側板リンクスライド機構の働きにより、右側板50bも固定される。
【0109】
このように、前妻板30a及び後妻板30b、3つの中枠20とそれらに設けられた左側板50a及び右側板50b、前方及び後方の仕切り板40が互いに離れて間隔が生じた状態にして脱型作業を行うことにより、出来上がったプレキャストコンクリート製品である門型の側溝ブロックを取り出す。
【0110】
側溝ブロックを取り出した後は、上記と同様にして、左側板50a及び右側板50bを中枠20と接する位置まで移動させ、側板クランプ63の操作部66のレバー部66aを操作するとともに、前妻板30a及び後妻板30bの2つの妻板クランプ33,33を操作することで成形型枠1の型組みを行い、前妻板30a及び後妻板30b、3つの中枠20とそれらに設けられた左側板50a及び右側板50b、前方及び後方の仕切り板40が互いに接して一体となった状態で固定し、次の門型の側溝ブロックの成形に備える。
【符号の説明】
【0111】
1 成形型枠 41 水平バー
10 架台 41a 突出部
11 基礎部 50 側板
12 レール部 50a 左側板
13 横基礎部 50b 右側板
20 中枠 51 側板形成面
20a 上枠部 52 上端フレーム部
20b 台座部 53 下端フレーム部
20c 妻板支持部 54 リブ
21 内枠部 55 側板横レール部
21a 段部 56 ラック部
21b 下端部 59 スライドレール
21c 開通口 60 軸部
21d 開通口 61 レール部
22e 連結孔 61a 凹部
22 クランプ孔 62 解除ペダル
24 角筒状部材 63 側板クランプ
25 車輪部 64 フレーム部
26 ラック孔 64a 第1切欠き部
27 スライドレール孔 64b 第2切欠き部
29 ギヤボックス 65 フック部
29a 底板部 65a 誘導軸部
29c 垂直軸 65b 先端係止部
29d ピニオン 65c 連結部
30 妻板 66 操作部
30a 前妻板 66a レバー部
30b 後妻板 66b 軸部
31 妻板形成面 68 アタッチメント
31a 挿通口 68a 切欠き部
32 リブ 69 側板連結パイプ
33 妻板クランプ 70 パイプ孔
34 軸部 100 地面
35 連結部材
36 シャフト孔
38 スライドシャフト
39 ストッパー部
40 仕切り板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8