(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023027192
(43)【公開日】2023-03-01
(54)【発明の名称】サーバ、情報処理方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20230101AFI20230221BHJP
G06Q 30/0201 20230101ALI20230221BHJP
G06Q 30/0242 20230101ALI20230221BHJP
G06Q 50/00 20120101ALI20230221BHJP
H04L 67/55 20220101ALI20230221BHJP
H04L 67/1396 20220101ALI20230221BHJP
【FI】
G06Q30/02
G06Q30/0201
G06Q30/0242
G06Q50/00 300
H04L67/55
H04L67/1396
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022195612
(22)【出願日】2022-12-07
(62)【分割の表示】P 2021010661の分割
【原出願日】2021-01-26
(71)【出願人】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西村 遼
(72)【発明者】
【氏名】寺山 淳基
(57)【要約】
【課題】コンテンツの送受信を行うサービスに関する利便性を向上させる。
【解決手段】第1アカウントが送信元であるコンテンツを複数の端末に送信するサーバは、コンテンツに関する情報である第1情報を取得し、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、第1情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報を取得する制御部と、制御部によって取得された第2情報が、設定された設定値以上または設定値よりも大きい場合、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによって、第1情報に基づくコンテンツがインプレッションされた数に関する第3情報を第1アカウントに送信し、制御部によって取得された第2情報が、設定された設定値以下または設定値よりも小さい場合、第3情報とは異なる第4情報を第1アカウントに送信する通信部とを備える。
【選択図】
図1-1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1アカウントが送信元であるコンテンツを複数の端末に送信するサーバであって、
コンテンツに関する情報である第1情報を取得し、前記第1アカウントが前記送信元である複数のコンテンツのうち、前記第1情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報を取得する制御部と、
前記制御部によって取得された前記第2情報が、設定された設定値以上または前記設定値よりも大きい場合、前記第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによって、前記第1情報に基づくコンテンツがインプレッションされた数に関する第3情報を前記第1アカウントに送信し、前記制御部によって取得された前記第2情報が、設定された前記設定値以下または前記設定値よりも小さい場合、前記第3情報とは異なる第4情報を前記第1アカウントに送信する通信部とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、サーバ、情報処理方法、プログラム等に関する。
【背景技術】
【0002】
アカウント間でコンテンツのやり取りを行うためのサービス(例えば、メッセージングサービス)がある。例えば特許文献1には、公式アカウント(オフィシャルアカウント)を利用して広告を配信する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、第1アカウントが送信元であるコンテンツを複数の端末に送信するサーバは、コンテンツに関する情報である第1情報 を取得し、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、第1情報に基づくコンテンツが送信された数に 関する第2情報を取得する制御部と、制御部によって取得された第2情報が、設定された設定値以上または設定値よりも大きい場合、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによって、第1情報に基づくコンテンツがインプレッションされた数に関する第3情報を第1アカウントに送信し、制御部によって取得された第2情報が、設定された設定値以下または設定値よりも小さい場合、第3情報とは異なる第4情報を第1アカウントに送信する通信部とを備える。
本発明の第2の態様によると、第1アカウントが送信元であるコンテンツを複数の端末に送信するサーバの情報処理方法は、コンテンツに関する情報である第1情報を取得し、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、第1情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報をサーバの制御部によって取得することと、制御部によって取得された第2情報が、設定された設定値以上または設定値よりも大きい場合、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによって、第1情報に基づくコンテンツがインプレッションされた数に関する第3情報を第1アカウントにサーバの通信部によって送信し、制御部によって取得された第2情報が、設定された設定値以下または設定値よりも小さい場合、第3情報とは異なる第4情報を第1アカウントに通信部によって送信することとを含む。
本発明の第3の態様によると、第1アカウントが送信元であるコンテンツを複数の端末に送信するサーバによって実行されるプログラムは、コンテンツに関する情報である第1情報を取得し、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、第1情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報をサーバの制御部によって取得することと、制御部によって取得された第2情報が、設定された設定値以上または設定値よりも大きい場合、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによって、第1情報に基づくコンテンツがインプレッションされた数に関する第3情報を第1アカウントにサーバの通信部によって送信し、制御部によって取得された第2情報が、設定された設定値以下または設定値よりも小さい場合、第3情報とは異なる第4情報を第1アカウントに通信部によって送信することとがサーバによって実行される。
本発明の第4の態様によると、第1アカウントが送信元であるコンテンツを複数の端末に送信するサーバは、メモリに記憶されたプログラムを読み出し、プログラムに基づく処理を実行するプロセッサーを備え、プロセッサーは、コンテンツに関する情報である第1情報を取得し、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、第1情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報を取得することと、取得された第2情報が、設定された設定値以上または設定値よりも大きい場合、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによって、第1情報に基づくコンテンツがインプレッションされた数に関する第3情報を第1アカウントに送信し、取得された第2情報が、設定された設定値以下または設定値よりも小さい場合、第3情報とは異なる第4情報を第1アカウントに送信することとを実行する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1-1】第1実施例に係る通信システムのシステム構成の一例を示す図。
【
図1-2】第1実施例に係るサーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-3】第1実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図1-4】第1実施例に係る一般アカウント登録データの一例を示す図。
【
図1-5】第1実施例に係る第1の公式アカウント管理データベースの一例を示す図。
【
図1-6】第1実施例に係る第1のコンテンツ送信履歴管理データベースの一例を示す図。
【
図1-7】第1実施例に係る端末の制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-8】第1実施例に係る端末の記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図1-9】第1実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-10】第1実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-11】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-12】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-13】第1変形例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-14】第1変形例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-1】第2実施例に係る第2の公式アカウント管理データベースの一例を示す図。
【
図2-2】第2実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-3】第2実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-4】第2実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-5】第2実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-6】第2実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-7】第2実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-8】第2実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図2-9】第2実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図2-10】第2変形例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図3-1】第3実施例に係る第3の公式アカウント管理データベースの一例を示す図。
【
図3-2】第3実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図3-3】第3実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図3-4】第3実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図3-5】第3実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図3-6】第3実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図4-1】第4実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図4-2】第4実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図4-3】第4実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図5-1】第5変形例に係る第2のコンテンツ送信履歴管理データベースの一例を示す図。
【
図6-1】第6実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図6-2】第6実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図6-3】第6実施例に係る公式ユーザの端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図6-4】第6実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
<実施例>
本明細書では、分かり易いように「限定ではなく例として」と記載する箇所があるが、該当箇所ばかりでなく、以下説明する実施形態の全体について、その記載内容に限定されるものではないことに留意されたい。
【0008】
本開示に係るサーバ等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
最初に、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置を有して構成されるものとすることができる。
複数の装置は、同じ種類の装置の組合せとしてもよいし、異なる種類の装置の組合せとしてもよいし、同じ種類の装置と異なる種類の装置との組合せとしてもよい。
なお、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置が協働して何らかの処理を行うもの、と考えることもできる。
【0010】
また、クライアント(クライアント装置)とサーバとに関するシステムとは、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかと考えることができる。
(1)端末&サーバ
(2)サーバ
(3)端末
【0011】
(1)は、限定ではなく例として、少なくとも1つの端末と、少なくとも1つのサーバとを含むシステムである。この一例は、クライアントサーバシステムである。
【0012】
サーバは、限定ではなく例として、以下の装置によって構成されており、単独の装置であってもよいし、複数の装置の組合せであってもよいものとする。
【0013】
具体的には、サーバは、限定ではなく例として、少なくとも1つのプロセッサー(限定ではなく例として、CPU:Central Processing Unit、GPU:Graphics Processing Unit、APU:Accelerated Processing Unit、DSP:Digital Signal Processor(限定ではなく例として、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array)等)、コンピュータ装置(プロセッサー+メモリ)、制御装置、演算装置、処理装置等のいずれかを有して構成され、いずれか1つの装置の同種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+CPU、ホモジニアスマルチコアプロセッサー等)や、いずれか1つの装置の異種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+DSP、ヘテロジニアスマルチコアプロセッサー等)としてもよいし、複数の装置の組み合わせ(限定ではなく例として、プロセッサー+コンピュータ装置、プロセッサー+演算装置、複数の装置をヘテロジニアス化したもの等)であってもよい。
なお、プロセッサーは、仮想プロセッサーとしてもよい。
【0014】
また、サーバによって何らかの処理を実行する場合に、単一の装置で構成される場合は、単一の装置によって実施例に記載されている処理が実行される。また、複数の装置を有して構成されている場合には、一部の処理を一方の装置が実行し、その他の処理を他方の装置が実行するように構成されていてもよい。限定ではなく例として、プロセッサーと、演算装置とを有して構成される場合、第1処理をプロセッサーが実行し、第2処理を演算装置が実行するように構成されていてもよい。
また、複数の装置で構成する場合には、各々の装置が互いに物理的に離れた位置に配置されて構成されてもよい。
【0015】
また、サーバの機能は、限定ではなく例として、クラウドコンピューティングにおけるPaaSやIaaS、SaaSの形態で提供されるようにしてもよい。
【0016】
また、システムの制御部は、端末の制御部とサーバの制御部とのうちの少なくともいずれか一方とすることができる。つまり、限定ではなく例として、(1A)端末の制御部のみ、(1B)サーバの制御部のみ、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方、のうちのいずれかを、システムの制御部とすることができる。
【0017】
また、システムの制御部が行う制御や処理(以下、包括的に「制御等」と称する。)は、(1A)端末の制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1B)サーバの制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方によって行うようにしてもよい。
また、(1C)では、限定ではなく例として、システムが制御部によって行う制御等のうちの一部の制御等を端末の制御部によって行うようにし、残りの制御等をサーバの制御部によって行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0018】
また、サーバの通信部という場合、サーバが単一の装置によって構成されている場合には、単一の装置が備える通信部そのものであってもよい。また、サーバが複数の装置を有して構成されている場合には、サーバの通信部は、各々の装置が備える各々の通信部を含む構成であってもよい。
限定ではなく例として、サーバは、第1装置と第2装置とを備え、第1装置は第1通信部を有し、第2装置は第2通信部を有する場合、サーバの通信部は、第1通信部と第2通信部とを含む概念としてもよい。
【0019】
(2)は、限定ではなく例として、複数のサーバによって構成されるシステム(以下、「サーバシステム」と称する。)とすることができる。この場合、各々のサーバの構成としては、前述した構成を同様に適用することができる。
【0020】
サーバシステムが行う制御等は、複数のサーバのうち、(2A)一のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2B)他のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2C)一のサーバと他のサーバとが行うようにしてもよい。
また、(2C)では、限定ではなく例として、サーバシステムが行う制御等のうちの一部の制御等を一のサーバが行うようにし、残りの制御等を他のサーバが行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0021】
(3)は、限定ではなく例として、複数の端末によって構成されるシステムとすることができる。
このシステムは、限定ではなく例として、以下のようなシステムとすることができる。
・サーバの機能を端末に持たせるシステム(分散システム)。これは、限定ではなく例として、ブロックチェーンの技術を用いて実現することが可能である。
・端末同士が無線通信を行うシステム。これは、限定ではなく例として、ブルートゥース等の近距離無線通信技術を用いてP2P(ピアツーピア)方式等で通信を行うことで実現可能である。
【0022】
なお、上記は、制御部に限らず、システムの構成要素となり得る入出力部、通信部、記憶部、時計部等の各機能部についても同様である。
【0023】
以下の実施形態では、限定ではなく例として、端末とサーバとを含むシステム(限定ではなく例として、クライアントサーバシステム)を例示する。
なお、サーバとして、上記(2)のサーバシステムを適用することも可能である。
【0024】
また、端末とサーバとを含むシステムに代えて、サーバを含まないシステム、限定ではなく例として、上記(3)のシステムを適用することも可能である。
この場合の実施形態は、前述したブロックチェーンの技術等に基づいて構成することが可能である。具体的には、限定ではなく例として、以下の実施形態で説明するサーバに記憶されて管理されるデータを、ブロックチェーン上に保管(格納)する。そして、端末が、ブロックチェーンへのトランザクションを生成し、トランザクションがブロックチェーン上で承認されると、ブロックチェーン上に保管されたデータが更新されるようにすることができる。
【0025】
なお、端末と表現した場合でも、これは、クライアントサーバにおけるクライアントの装置としての端末の意味に限定されるものではない。
つまり、端末は、クライアントサーバにおけるものではない装置の概念を含むこともあり得る。
【0026】
また、本明細書では、適宜「通信I/Fによって」という表現を用いる。これは、限定ではなく例として、装置が、制御部(プロセッサー等)の制御に基づいて、通信I/Fを介して(通信部を介して)、各種の情報やデータを送受信することを示してもよいものとする。
【0027】
また、本明細書において「関する」、「関連する」と記載された用語について、限定ではなく例として、「Aに関するB」や「Aに関連するB」といった場合、「A」と何らかの関係性を有する「B」を意味してよいものとする。この具体例については後述する。
【0028】
また、本明細書において、「AとBとを送信する」、「AとBとを受信する」といったように、装置が2以上のものを対象として処理を行うことには、「A」と「B」とをタイミングを合わせて行うもの(以下、「同時」という。)と、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うもの(以下、「非同時」という。)とを含めてよいものとする。
限定ではなく例として、第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とをタイミングを合わせて送信するものと、第1情報と第2情報とをタイミングをずらして送信するものとの両方の概念を含めてよいものとする。
なお、ラグ(タイムラグ)を考慮し、「同時」には「ほぼ同時」を含めてよいものとする。
【0029】
なお、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うといっても、これはあくまでも「A」と「B」とを対象として処理を行うものであればよく、その目的は必ずしも同じでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、上記のように第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とを送信しさえすればよく、同じ目的で第1情報と第2情報とを送信する場合の他、異なる目的で第1情報と第2情報とを送信する場合も含めてよいものとする。
【0030】
以下の実施例では、ユーザがチャットを行うためのサービス(以下、「チャットサービス」と称する。)の一例として、メッセージングサービス(Messaging Service)を例示する。また、チャットサービスを実現するためのアプリケーションを「チャットアプリケーション」と称し、メッセージングサービスを実現するためのアプリケーションを「メッセージングアプリケーション」と称する。
チャットアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザがチャットルームでチャットを行うことができるようにすることができる。
【0031】
なお、メッセージングサービス:MS(インスタントメッセージサービス:IMSを含む。)は、ソーシャルネットワーキングサービス:SNSの1つの形態(一形態)と考えることもできる。このため、メッセージンサービスとソーシャルネットワーキングサービスとを区別してもよいし、区別しなくてもよい。つまり、ソーシャルネットワーキングサービスにメッセージングサービスを含めてもよいものとする。
【0032】
また、以下の実施例では、メッセージングサービスの一例として、サーバを介して複数の装置(限定ではなく例として、端末)間で、コンテンツを簡単なメッセージの形式で送受するインスタントメッセージングサービス:IMS(Instant Messaging Service)を例示する。
インスタントメッセージングアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザがトークルームでトークを行うようにすることができる。
【0033】
チャットルーム(限定ではなく例として、トークルーム)とは、複数のユーザの端末間で送受信されるコンテンツを各々のユーザが閲覧できるUI(User Interface)やGUI(Graphical User Interface)とすることができる。
【0034】
また、トークルームには、1対1のユーザのトークルーム(1対1トークルーム)、複数のユーザを含むグループのトークルーム(グループトークルーム)、公式ユーザとのトークルーム(OAトークルーム)等を含めることができる。
【0035】
また、メッセージングアプリケーションのアカウントであって、一般のユーザではない事業者のアカウントを「公式アカウント(OA(Official Account))」と称し、この公式アカウントのユーザを「公式ユーザ」と称する。なお、これを「公式アカウントユーザ」や「公式アカウント事業者」等のように称してもよい。
それに対し、メッセージングアプリケーションのアカウントであって、公式ユーザではないユーザのアカウントを「一般アカウント」と称し、一般アカウントのユーザを「一般ユーザ」と称する。なお、これを「一般アカウントユーザ」等のように称してもよい。
つまり、メッセージングアプリケーションのアカウントには、一般アカウントと公式アカウントとを含めてよいものとする。
【0036】
公式ユーザも、限定ではなく例として、一般ユーザの端末と同様の端末を利用して、サーバを介して、他の装置との間でメッセージの送受信を行うことができるようにすることができる。
【0037】
本明細書において、コンテンツとは、送信元から送信先に送信される情報であってもよい。また、コンテンツは、1または複数のコンテンツであってもよい。
【0038】
コンテンツには、限定ではなく例として、テキスト形式のテキストコンテンツ、画像(静止画像、動画像の少なくともいずれか一方を含む。)形式の画像コンテンツ、音(音声を含む。)形式の音コンテンツなどを含めてよいものとする。
なお、この他にも、ユーザの操作に供するボタンやアイコン等の操作コンテンツや、URI(URL等を含む。)などのリンクコンテンツを含めてもよいものとする。
【0039】
テキストには、限定ではなく例として、文字コードで表される各国の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくともいずれか1つを含めてよいものとする。
なお、テキストは、上記の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくとも1つを含まなくてもよく、その他のテキストを含んでもよい。
【0040】
画像には、限定ではなく例として、アイコン、ボタン、スタンプ、絵文字、バナー画像といった各種の画像の情報のうちの少なくともいずれか1つを含めることができる。
【0041】
また、コンテンツの種類には、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかの種類を含めてよいものとする。
(A)単一コンテンツ
(B)複合コンテンツ
(C)コンテンツセット
【0042】
(A)単一コンテンツは、1つのコンテンツで構成されるコンテンツである。限定ではなく例として、1つのコンテンツが1つの吹き出しによってトークルームに表示されるものがこれに含まれる。
【0043】
(B)複合コンテンツは、複数のコンテンツによって構成されるひとまとまりのコンテンツである。見かけ上は単一コンテンツであるが、1つのコンテンツではなく複数のコンテンツが含まれている点が単一コンテンツとは異なる。限定ではなく例として、複数のコンテンツによって構成されるひとまとまりのコンテンツが1つの吹き出しによってトークルームに表示されるものがこれに含まれる。
この複合コンテンツは、限定ではなく例として、関連性のある複数のコンテンツを1つのまとまりとして認識・閲覧させるなどの目的で作成されるものである。
【0044】
(C)コンテンツセットは、複数の単一コンテンツ、複数の複合コンテンツ、1以上の単一コンテンツと1以上の複合コンテンツとの組合せ、のいずれかで構成されるセットのコンテンツである。コンテンツセットに含まれるコンテンツの数をN個(N:2以上の整数)とする場合、限定ではなく例として、N個の別個の吹き出しによってトークルームに表示されるものがこれに含まれる。
このコンテンツセットは、限定ではなく例として、関連性のある複数のコンテンツを別個に認識・閲覧させるなどの目的で作成されるものである。
【0045】
次に、「コンテンツのインプレッション」について説明する。
コンテンツのインプレッションには、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれか1つを含めることができる。
(a1)コンテンツの表示
(a2)コンテンツの既読
(a3)コンテンツの開封
【0046】
(a1)コンテンツの表示は、限定ではなく例として、コンテンツの全部(全体)が表示部に表示されたこととすることができる。
【0047】
なお、コンテンツの情報の量が多く、一度に全ての情報を表示部に表示させることができない場合がある。
このため、コンテンツの全部が表示部に表示されたことばかりでなく、コンテンツの一部が表示部に表示されたことも、コンテンツのインプレッションに含めることができる。この場合、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかをコンテンツのインプレッションとすることができる。
・コンテンツが1ドットでも表示されたこと
・コンテンツの上端と下端の少なくともいずれか一方が表示されたこと
・コンテンツが設定ドット数以上(または設定ドット数超)表示されたこと
・コンテンツがその縦の長さの設定割合以上(または設定割合超)表示されたこと
・コンテンツがその面積の設定割合以上(または設定割合超)表示されたこと
・コンテンツの特定箇所(限定ではなく例として中心箇所)が表示されたこと
【0048】
(a2)コンテンツの既読は、(a1)コンテンツの表示の他、限定ではなく例として、コンテンツが現在は表示部に表示されていないが、ユーザ入力等に基づいて、コンテンツを表示部に表示させることが可能な状態とすることができる。限定ではなく例として、ユーザによってトークルームが選択され、トークルーム(トークルームの画像)が表示部に表示されたが、対象のコンテンツは表示部に表示されておらず、スクロール操作等によって、対象のコンテンツを表示部に表示させることが可能な状態がこれに含まれる。
つまり、コンテンツを実際にユーザが閲覧していなくても、コンテンツがインプレッションされる場合があることになる。
【0049】
(a3)コンテンツの開封は、限定ではなく例として、コンテンツの種類が(C)コンテンツセットである場合に、このコンテンツセットに含まれるいずれかのコンテンツが表示部に表示されたこととすることができる。
【0050】
限定ではなく例として、(a1)コンテンツの表示、が検出された回数を「閲覧数」として集計するようにすることができる。
なお、限定ではなく例として、(a2)コンテンツの既読、が検出された回数を「閲覧数」として集計するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、限定ではなく例として、(a3)コンテンツの開封、が検出された回数を「閲覧数」として集計するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0051】
また、(a1)~(a3)を個別に集計することとし、
(a1)コンテンツの表示について「表示数」
(a2)コンテンツの既読について「既読数」
(a3)コンテンツの開封について「開封数」
をそれぞれ集計するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0052】
また、インプレッションの概念に、限定ではなく例として、上記とは異なるもの(限定ではなく例として、ユーザによるコンテンツの選択に基づくものなど)を含めてもよい。
具体的には、インプレッションの概念に、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれか1つを含めることとしてもよい。
(b1)クリック
(b2)動画再生
(b3)コンバージョン
【0053】
(b1)クリックは、コンテンツがユーザによってクリックされたこととすることができる。タッチパネルで入力を行う装置の場合、クリックはタップ(タッチ)と読み替えることができる。
なお、インプレッションとクリックとを別の概念としてもよい。つまり、インプレッションされたコンテンツがクリックされたことを、(b1)のクリックとしてもよい。
【0054】
(b2)動画再生は、コンテンツが動画像コンテンツである場合に、この動画像コンテンツが再生されたこととすることができる。「動画再生」には、限定ではなく例として、動作再生の開始・動画再生の一時停止・動画再生の終了などを含めることができる。
なお、インプレッションと動画再生とを別の概念としてもよい。つまり、インプレッションされた動画コンテンツに対して動画再生が行われたことを、(b2)の動画再生としてもよい。
【0055】
(b3)コンバージョンは、コンテンツに関連するアクションがユーザによって起こされたことに基づいて、そのコンテンツに関連する成果が得られたこととすることができる。
限定ではなく例として、コンテンツが店舗への来店を促すテキストコンテンツや画像コンテンツである場合、そのコンテンツに基づいて、ユーザがその店舗に来店したことがこれに含まれる。
限定ではなく例として、コンテンツが広告コンテンツである場合、そのコンテンツに基づいて、広告の商品やサービスがユーザによって購入されたことがこれに含まれる。
また、限定ではなく例として、コンテンツがクーポンコンテンツである場合、そのコンテンツに基づいてクーポンが取得され、そのクーポンがユーザによって使用されたことがこれに含まれる。
なお、インプレッションとコンバージョンとを別の概念としてもよい。つまり、インプレッションされたコンテンツに対してユーザによってアクションがなされ、その成果が得られたことを、(b3)のコンバージョンとしてもよい。
【0056】
なお、インプレッション対象のコンテンツが必ずしも表示されなくても、限定ではなく例として、ユーザによってインプレッション対象のコンテンツと関連するコンテンツが選択されたことを、インプレッション対象のコンテンツに対するインプレッションとしてもよい。
【0057】
以下の実施例では、説明の簡明化のため、コンテンツの種類を、主として(A)単一コンテンツ、として説明する。
ただし、コンテンツを、(B)複合コンテンツや(C)コンテンツセットとする場合も、以下の実施例で説明する手法と同様の手法によって、本開示の手法を実現可能である。
【0058】
<第1実施例>
第1実施例は、限定ではなく例として、メッセージングサービスにおける公式ユーザが、公式アカウントと友だち登録を行っている一般ユーザにメッセージングサービスによってコンテンツを送信する。その後、公式ユーザが、送信したコンテンツのうち、一般ユーザによるコンテンツの閲覧数等を、公式ユーザの端末によって確認することを可能にする実施例である。
【0059】
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0060】
<システム構成>
図1-1は、本実施例における通信システム1のシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1では、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、サーバ10と、複数の端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)とが接続される。
【0061】
サーバ10は、ネットワーク30を介して、公式ユーザおよび一般ユーザが所有する端末20にメッセージングサービス(メッセージングアプリケーション)を含むチャットサービス(チャットアプリケーション)を提供する機能を有する。サーバ10は、メッセージングサーバやメッセージングサービスサービスサーバ、メッセージングアプリケーション管理サーバ等のように表現することもできる。
【0062】
本実施形態では、メッセージングサービス事業者(運営者)をサーバ10のユーザとする。
【0063】
なお、本実施形態とは異なり、電子マネー(電子貨幣)等による電子決済を可能とする支払いサービス(支払いアプリケーション)の事業者がサーバ10のユーザとなって、メッセージングサービスを運営するようにしてもよい。支払いサービス事業者は、支払いアプリケーションの一機能としてメッセージングサービスを提供するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0064】
なお、ネットワーク30に接続されるサーバ10の数や端末20の数は限定されない。
【0065】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C、・・・)は、各実施例において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、VR(Virtual Reality)端末、スマートスピーカ(音声認識用デバイス)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0066】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は、限定ではなく例として、同一とすることができる。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現してもよいし、しなくてもよい。
なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0067】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0068】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0069】
サーバ10(限定ではなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20に対して、所定のサービス(本実施例ではメッセージングサービス)を提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0070】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0071】
(1)端末のHW構成
図1-1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、時計部29A、位置算出用情報検出部29Bを備える。端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0072】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0073】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置や、端末20で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0074】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0075】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0076】
あくまでも一例であるが、入出力部23は、限定ではなく例として、表示部24、音入力部25、音出力部26、撮像部27を備える。
【0077】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0078】
音入力部25は、音データ(音声データを含む。以下同様。)の入力に利用される。音入力部25は、マイクなどを含む。
音出力部26は、音データの出力に利用される。音出力部26は、スピーカなどを含む。
撮像部27は、画像データ(静止画像データ、動画像データを含む。以下同様。)の取得に利用される。撮像部27は、カメラなどを含む。
【0079】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0080】
時計部29Aは、端末20の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部29Aは、限定ではなく例として、水晶発振器を利用したクロック等を有して構成される。時計部29Aは、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0081】
なお、時計部29Aは、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等を適用したクロックを有していてもよいし、有していなくてもよい。
【0082】
位置算出用情報検出部29Bは、制御部21が自己の端末20の位置を算出(測定)するために必要な情報(以下、「位置算出用情報」と称する。)を検出(計測)する機能部である。位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、位置算出用センサ部と表現することもできる。
【0083】
位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである衛星測位センサ(衛星測位ユニット)や、慣性航法システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである慣性計測センサ(慣性計測ユニット(IMU(Inertial Measurement Unit)))、UWB(超広帯域無線:Ultra Wide Band)を利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットであるUWB測位センサ(UWB測位ユニット)等を含む。
【0084】
衛星測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用衛星から発信されている測位用衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換するRF受信回路や、RF受信回路から出力されるデジタル信号に対して相関演算処理等を行って測位用衛星信号を捕捉し、測位用衛星信号から取り出した衛星軌道データや時刻データ等の情報を、位置算出用情報として出力するベースバンド処理回路等を有する。
【0085】
慣性計測ユニットは、慣性航法演算によって端末20の位置を算出するために必要な情報を検出するセンサである慣性センサを有する。慣性センサには、限定ではなく例として、3軸の加速度センサや3軸のジャイロセンサが含まれ、加速度センサによって検出された加速度と、ジャイロセンサによって検出された角速度とを、位置算出用情報として出力する。
【0086】
UWB測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用ビーコンから発信されている測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換する超広帯域RF受信回路や、超広帯域RF受信回路から出力されるデジタル信号に基づいて端末20と測位用ビーコンとの相対位置を算出する相対位置算出処理回路等を有する。
なお、限定ではなく例として、UWB測位ユニットは、不図示のアンテナから測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF信号を送信することで、端末20を測位用ビーコンとして機能させてもよいし、そうしなくてもよい。
【0087】
制御部21は、限定ではなく例として、位置算出用情報検出部29Bによって検出された位置算出用情報に基づいて、定期的なタイミングや特定のタイミングで、自己の端末20の位置を算出する。端末の位置を「端末位置」と称し、算出された端末位置を「算出端末位置」と称する。制御部21は、算出端末位置を、その算出端末位置を算出した日時と関連付けて、算出端末位置履歴データとして記憶部28に記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0088】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0089】
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0090】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定ではなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0091】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0092】
(2)サーバのHW構成
図1-1には、サーバ10のHW構成の一例を示している。
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、時計部19を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0093】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0094】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0095】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0096】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0097】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置や、サーバ10で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部12は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0098】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。
【0099】
出力部は、制御部11で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0100】
あくまでも一例であるが、入出力部12は、限定ではなく例として、表示部13を備える。
【0101】
表示部13は、ディスプレイ等で実現される。ディスプレイは、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイは、これらに限定されない。
【0102】
時計部19は、サーバ10の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部19は、限定ではなく例として、ハードウェアクロックとしてのRTC(Real Time Clock)やシステムクロック等を有して構成される。時計部19は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0103】
(3)その他
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0104】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0105】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0106】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0107】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0108】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0109】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0110】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部、または全部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部、または全部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0111】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0112】
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのコンパイラ言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0113】
[各装置の機能構成]
(1)サーバ
図1-2は、本実施例においてサーバ10の制御部11によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部11は、限定ではなく例として、記憶部15に記憶されたアプリケーション管理処理プログラム151に従ってメッセージングアプリケーション管理処理を実行するためのアプリケーション管理処理部111を機能部として含む。
【0114】
図1-3は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報等の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーション管理処理として実行されるアプリケーション管理処理プログラム151と、一般アカウント登録データ153と、公式アカウント管理データベース155と、コンテンツ送信履歴管理データベース157とが記憶される。
【0115】
一般アカウント登録データ153は、アプリケーション(この例ではメッセージングアプリケーション)の一般アカウントに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を
図1-4に示す。
一般アカウント登録データ153には、限定ではなく例として、一般ユーザ名と、一般アプリケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0116】
一般ユーザ名は、アプリケーションを利用する端末20の一般アカウントの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0117】
一般アプリケーションIDは、アプリケーションのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
この一般アプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
一般アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
【0118】
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
【0119】
公式アカウント管理データベース155は、メッセージングアプリケーションにおける公式アカウントを管理するための管理用のデータベースであり、その一例である第1の公式アカウント管理データベース155Aのデータ構成例を
図1-5に示す。
第1の公式アカウント管理データベース155Aには、公式アカウントごとの管理データとして、公式アカウント管理データが記憶される。
【0120】
各々の公式アカウント管理データには、限定ではなく例として、公式アプリケーションIDと、公式ユーザ名と、その他登録情報と、公式アカウント友だちデータとが記憶される。
【0121】
公式ユーザ名は、アプリケーションを利用する端末20の公式アカウントの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0122】
公式アプリケーションIDは、アプリケーションのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
この公式アプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
公式アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
【0123】
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
【0124】
端末20を識別するための識別情報は、限定ではなく例として、端末ID(限定ではなく例として、IMEI(International Mobile Equipment Identity))とすることができる。
また、端末20のユーザを識別するための識別情報は、限定ではなく例として、一般アプリケーションIDまたは公式アプリケーションIDとすることができる。
なお、一般アプリケーションIDに代えて「一般ユーザID」としてもよいし、しなくてもよい。また、公式アプリケーションIDに代えて「公式ユーザID」としてもよいし、しなくてもよい。一般アプリケーションIDと公式アプリケーションIDとを区別する必要がない場合には、単に「ユーザID」としてもよいし、しなくてもよい。
【0125】
また、1つの端末20につき1つのアカウントしか登録することのできないアプリケーションであれば、限定ではなく例として、「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=一般アプリケーションIDまたは公式アプリケーションID」とすることができる。
【0126】
また、限定ではなく例として、1つの一般アプリケーションIDまたは公式アプリケーションIDに、複数の端末IDを割り当てることを可能としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0127】
また、一般アプリケーションID等の各種のIDに代えて、端末電話番号等の情報によってアカウントを管理する手法を適用することも可能である。
この場合、一般アプリケーションID等のIDの情報を一般アカウント登録データ153または公式アカウント管理データベース155に記憶させるのに代えて、端末電話番号等の情報を一般アカウント登録データ153または公式アカウント管理データベース155に記憶させるようにすることができる。
【0128】
公式アカウント友だちデータは、この公式アカウントと友だちである一般アカウントを識別するためのデータであり、限定ではなく例として、一般ユーザ名と、一般アプリケーションIDと、登録日時とが関連付けて記憶される。
【0129】
一般アプリケーションIDには、一般アカウント登録データ153に記憶されている一般アプリケーションIDのうち、この公式アカウントを友だち登録した一般アカウントの一般アプリケーションIDが記憶される。
【0130】
一般ユーザ名には、限定ではなく例として、この一般アプリケーションIDと関連付けて一般アカウント登録データ153に記憶されているユーザ名が記憶される。
【0131】
登録日時には、限定ではなく例として、この一般アプリケーションIDによって識別される一般アカウントが、この公式アカウントを友だち登録した日時が記憶される。
【0132】
限定ではなく例として、この公式アカウントのユーザである公式ユーザは、公式アカウント友だちデータに記憶される一般アプリケーションIDの端末に対して任意のコンテンツを送信することができる。
【0133】
コンテンツ送信履歴管理データベース157は、メッセージングアプリケーションにおけるコンテンツの送信履歴を管理するための管理用のデータベースであり、その一例である第1のコンテンツ送信履歴管理データベース157Aのデータ構成例を
図1-6に示す。
第1のコンテンツ送信履歴管理データベース157Aには、コンテンツの送信元となったアカウントごとの管理データとして、コンテンツ送信履歴データが記憶される。
【0134】
各々のコンテンツ送信履歴管理データには、送信元アプリケーションIDと紐づけて、限定ではなく例として、コンテンツIDと、送信先アプリケーションIDと、送信日時と、閲覧フラグと、コンテンツとが関連付けて記憶される。
【0135】
コンテンツIDは、コンテンツを識別する識別情報である。
このコンテンツIDは、好ましくはコンテンツごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってコンテンツごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
【0136】
送信先アプリケーションIDは、コンテンツIDで識別されるコンテンツの送信先となるアプリケーションIDである。
【0137】
送信日時は、コンテンツを送信した日時に関する情報であり、限定ではなく例として、サーバ10がこのコンテンツを送信先アプリケーションIDの端末に送信した日時が記憶される。
【0138】
閲覧フラグは、この送信先アプリケーションIDの端末において、このコンテンツが閲覧されたか否かを識別するためのフラグである。限定ではなく例として、デフォルトでは「-」が記憶され、端末においてコンテンツがインプレッションされると、閲覧フラグには「〇」が記憶されるようにすることができる。
【0139】
限定ではなく例として、
図1-6の例では、コンテンツID「C1001_M0002」で識別されるコンテンツは、アプリケーションID「U0001」,「U0002」,「U0003」の端末に対して送信されたことが示されている。
また、このコンテンツは、アプリケーションID「U0001」,「U0003」の端末ではインプレッションされたが、アプリケーションID「U0002」の端末ではまだインプレッションされていないことが示されている。
【0140】
(2)端末
図1-7は、本実施例において端末20の制御部21によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、限定ではなく例として、記憶部28に記憶されたアプリケーション処理プログラム281に従ってメッセージングアプリケーション処理を実行するためのアプリケーション処理部211を機能部として含む。
【0141】
図1-8は、本実施例において端末20の記憶部28に記憶される情報等の一例を示す図である。
記憶部28には、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーション処理として実行されるアプリケーション処理プログラム281と、自己の端末20、または自己の端末20のユーザのアプリケーションID283とが記憶される。
【0142】
なお、アプリケーションID283には、一般アプリケーションIDと公式アプリケーションIDとのいずれか一方のみが記憶できるようにしてもよいし、一般アプリケーションIDと公式アプリケーションIDとを両方記憶できるようにしてもよい。
【0143】
また、アプリケーションID283には、複数のアプリケーションIDを記憶できるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0144】
以下では、説明の便宜上、アプリケーションIDとして公式アプリケーションIDが記憶される端末を公式ユーザの端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)とし、一般アプリケーションIDが記憶される端末を一般ユーザの端末40(端末40A,端末40B,端末40C,・・・)として区別して説明する。
ただし、端末40についても、限定ではなく例として、上記の端末20の構成を同様に適用することができる。
【0145】
<表示画面>
以下では、限定ではなく例として、端末20が、横長のディスプレイの表示部24を備えるタブレット端末である場合を例示する。
【0146】
タブレット端末には、限定ではなく例として、入力部として機能するタッチパネルが、そのディスプレイと対向して配置され、これによってタッチスクリーンが構成される。アイコン、ボタン、アイテムまたは入力領域などの要素がディスプレイに表示された場合において、タッチパネルの一部の領域であって、その要素が表示された領域と対向する領域がユーザによって操作された場合、その要素と関連付けられたプログラムまたはそのプログラムのサブルーチンが実行される。
【0147】
以下では、ユーザによる操作を、限定ではなく例として、タップ(タップ操作)として説明する。
タップ(タップ操作)とは、限定ではなく例として、ユーザが、タッチパネルが一体的に構成された表示部24(タッチスクリーン)を指やペン先などで軽く叩くように触れる動作、触れてから離す動作である。
【0148】
なお、以下説明する表示画面の遷移は、本開示の手法を実現するための表示画面の遷移の一例に過ぎない。以下に例示する表示画面の遷移について、一部の表示画面の表示を省略してもよいし、別の表示画面を追加してもよい。
【0149】
図1-9~
図1-10は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図1-9~
図1-10は、限定ではなく例として、公式ユーザA.A(この例では「AAラーメン」の事業者)の端末20Aの表示部24に表示されるメッセージングアプリケーションの公式アカウント運用管理画面の一例である。
【0150】
図1-9において、公式アカウント運用管理画面の最上部には、公式アカウント運用管理画面の概要表示領域ARR1が表示されている。
【0151】
概要表示領域ARR1の左端には、メッセージングアプリケーションの公式アカウント運用管理画面であることを示す「Official Account Manager」の文字が、メッセージングアプリケーションのアイコンと共に表示されている。
【0152】
その右には、限定ではなく例として、公式ユーザがメッセージングアプリケーション登録時等に登録したアイコンと、公式アカウントであることを示す星印のアイコンと、メッセージングアプリケーションを利用している公式ユーザ名である「AAラーメン」の文字とが表示されている。
また、「AAラーメン」の文字の右には、限定ではなく例として、管理する公式アカウントを切り替える際に用いられるプルダウンメニューを表示させるための下三角のアイコンが表示されている。
【0153】
その右には、限定ではなく例として、この公式アカウントと友だちとなっている一般アカウントの人数(友だち人数)が二重の人型アイコンと共に表示されている。限定ではなく例として、
図1-9では、公式アカウント「AAラーメン」の友だち人数は、「180人」であることが示されている。
【0154】
概要表示領域ARR1の右部には、限定ではなく例として、人型アイコンに「アカウント」の文字で示される公式アカウント登録情報変更ボタンと、クエスチョンマークのアイコンに「ヘルプ」の文字で示されるヘルプボタンとが表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによって登録情報変更ボタンがタップされると、この公式アカウントの登録内容(限定ではなく例として、連絡先電話番号等)を変更するための登録内容変更画面に画面が遷移する。
また、限定ではなく例として、ユーザによってヘルプボタンがタップされると、公式アカウント運用管理画面の使い方を解説するヘルプ画面に画面が遷移する。
【0155】
概要表示領域ARR1の下には、公式アカウント運用管理に関する各種メニューを公式ユーザに選択させるためのグローバルメニュー表示領域GMM1が表示されている。
この画面では、グローバルメニュー表示領域GMM1には、限定ではなく例として、友だちの認証や削除、コンテンツの送信管理を行うための「ホーム」の文字で示されるホームメニュー選択タブと、友だち人数の推移やコンテンツの送信数等の分析を行うための「分析」の文字で示される分析メニュー選択タブとが表示されている。
図1-9では、分析メニュー選択タブが手前側に表示されており、分析メニュー選択タブが選択されていることが示されている。
【0156】
グローバルメニュー表示領域GMM1の下には、左ペインに、限定ではなく例として、グローバルメニュー表示領域GMM1で選択されているメニュー選択タブ(この場合には分析メニュー選択タブ)と関連する機能メニューを表示するためのローカルメニュー表示領域LMM1が表示されている。
ローカルメニュー表示領域LMM1には、限定ではなく例として、分析メニュー選択タブと関連する機能メニューとして、限定ではなく例として、友だち人数の推移等を分析し表示するための「友だち」の文字で示される友だち解析メニューボタンと、メッセージとして送信されたコンテンツの配信状況や閲覧状況等を分析し表示するための「メッセージ」の文字で示されるメッセージ解析メニューボタンと、クーポンの利用状況等を分析し表示するための「クーポン」の文字で示されるクーポン解析メニューボタンとが表示されている。
図1-9では、メッセージ解析メニューボタンが反転表示され、選択されていることが示されている。
【0157】
また、右ペインには、限定ではなく例として、ローカルメニュー表示領域LMM1において選択されているメニューボタンと対応するレポート表示領域RPR1が表示されている。
図1-9では、ローカルメニュー表示領域LMM1においてメッセージ解析メニューボタンが選択されていることに基づいて、レポート表示領域RPR1には、メッセージングアプリケーションによって公式アカウントから送信(発信)したコンテンツの分析を行うことを示す「メッセージレポート」(「コンテンツレポート」としてもよい。)の文字が表示されている。
【0158】
その下には、分析を行うコンテンツを選択するためのコンテンツ選択領域MSR1が表示されている。
コンテンツ選択領域MSR1の左側には、分析を行うコンテンツを選択するためのプルダウンメニューが「分析するコンテンツ」の文字と共に表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによってプルダウンメニューが操作されると、分析対象となるコンテンツをコンテンツID別に選択することができる。限定ではなく例として、
図1-9では、コンテンツID「0001」のコンテンツが分析対象として選択されている。
コンテンツ選択領域MSR1の右側には、分析対象として選択されているコンテンツのプレビューが吹き出しで表示されている。限定ではなく例として、コンテンツID「0001」のコンテンツは「AAラーメンの友だち登録ありがとうございます!」のテキストコンテンツであることが分かる。限定ではなく例として、この吹き出しがユーザによってタップされると、コンテンツID「0001」のコンテンツ全体がポップアップで表示されるようにすることができる。
【0159】
コンテンツ選択領域MSR1の下には、コンテンツ選択領域MSR1において分析対象として選択されたコンテンツの分析結果をグラフで表示するためのグラフ表示領域MGR1が表示されている。
限定ではなく例として、
図1-9では、グラフ表示領域MGR1に、日ごとの配信数(送信数)が折れ線グラフで表示されている。
限定ではなく例として、コンテンツID「0001」のコンテンツは、「AAラーメン」の公式アカウントに友だち登録を行った一般ユーザに対して送信されるため、配信数は上下に変動があるグラフとして表示されている。また、限定ではなく例として、グラフ表示領域MGR1では、12月1日から12月15日までの間に送信された配信数を集計していることが示されている。
【0160】
グラフ表示領域MGR1の下には、コンテンツ選択領域MSR1において分析対象として選択されたコンテンツの詳細な分析結果を表示するための詳細レポート表示領域MDR1が表示されている。
限定ではなく例として、
図1-9の詳細レポート表示領域MDR1には、12月1日から12月15日までの間に送信されたコンテンツID「0001」のコンテンツの総配信数として「180」が、総閲覧数として「125」がそれぞれ表示されている。つまり、総配信数「180」のうち「125」が閲覧されたことが示されている。
【0161】
図1-10は、コンテンツ選択領域MSR1においてコンテンツID「0002」のコンテンツが分析対象として選択される場合の公式アカウント運用管理画面の一例である。コンテンツ選択領域MSR1の右側には、コンテンツID「0002」のコンテンツとして「本日はご来店ありがとうございました!またのお越しをお待ちしております。」の文字を含むことが示されている。限定ではなく例として、コンテンツID「0002」のコンテンツは、「AAラーメン」の公式ユーザが運営する店舗に訪問した友だち(公式ユーザからの配信を希望する一般ユーザ)に対して送信される。
【0162】
コンテンツ選択領域MSR1において分析対象として選択されたコンテンツが変わったことにより、グラフ表示領域MGR2に表示される折れ線グラフも変化している。
【0163】
詳細レポート表示領域MDR2には、12月1日から12月15日までの間に送信されたコンテンツID「0002」のコンテンツの総配信数として「80」が表示されている。
この例では、コンテンツの総配信数が設定数(限定ではなく例として、この例では「100」)に満たないことに基づいて、総閲覧数の欄では、その集計値が隠蔽される。
【0164】
ここで、総閲覧数の集計値を隠蔽する方法について説明する。
総閲覧数の集計値を隠蔽する方法としては、限定ではなく例として、以下の方法が挙げられる。
【0165】
(1)0から総配信数の数値範囲(区間)として表示する方法
限定ではなく例として、総配信数が「80」である場合、総閲覧数の欄には「0-80」や「0~80」と表示する。
【0166】
(2)集計値の上下に所定のマージンを設けて表示する方法
限定ではなく例として、マージンが「20」であり、総閲覧数の集計値が「54」である場合、下限値を「総閲覧数の集計値-マージン」とし、上限値を「総閲覧数の集計値+マージン」として、総閲覧数の欄には「34-74」や「34~74」と表示する。
【0167】
なお、下限値が「0」を下回る場合、下限値を「0」とし、上限値が総配信数を上回る場合、上限値を総配信数としてもよい。また、下限値を「0」とし、上限値を「総閲覧数の集計値+マージン」として、「0-74」や「0~74」のように表示するようにしてもよい。また、下限値を「総閲覧数の集計値-マージン」、上限値を総配信数として、「34-80」や「34~80」のように表示するようにしてもよい。
【0168】
(3)ある幅を持つ区間ごとに区切った場合、この集計値が属する階級を表示する方法
限定ではなく例として、区間を「10」ごとに区切った場合、総閲覧数の集計値が「54」である場合には、その集計値が属する階級は「50-59」となる。このため、総閲覧数の欄には「50-59」や「50~59」のように表示する。
なお、これとは異なり、下限値を「0」として、「0-59」や「0~59」のように表示してもよい。
【0169】
なお、上記の(1)~(3)において、下限値を「0」ではなく「1」として、限定ではなく例として、「1-80」や「1-74」、「1-59」等のように表示するようにしてもよい。
また、総閲覧数の集計値が「0」である場合、総閲覧数の欄には数値を表示させないようにしてもよい。
【0170】
以降の画面図における詳細レポート表示領域では、限定ではなく例として、集計値の隠蔽方法として上記(1)の方法を例示する。
図1-10の例では、詳細レポート表示領域MDR2における総閲覧数の欄には、0から総配信数の数値範囲である「0-80」が表示されている。
【0171】
<処理>
図1-11~
図1-12は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(公式ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、端末40A(一般ユーザA.Aの端末40)の制御部41が実行する処理の一例を示している。
【0172】
なお、この処理は、本開示の手法を実現するための処理の一例に過ぎず、この処理に限定されるものではない。この処理に別のステップを追加してもよいし、この処理から一部のステップを省略(削除)してもよい。
これは、以下説明する各フローチャート(処理)について同様である。
【0173】
処理に先立って、端末40Aの一般アカウントは、端末20Aの公式アカウントへの友だち登録を行っていることとする。
なお、端末40A以外の一般アカウントにおいても、端末20Aの公式アカウントへの友だち登録を行っていることとする。
【0174】
まず、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力(限定ではなく例として、ユーザ操作。以下同様。)に基づいて、友だち登録済みの一般アカウントの端末40(限定ではなく例として、端末40A)に対してコンテンツを送信するためのコンテンツ送信依頼情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A110)。
【0175】
コンテンツ送信依頼情報には、限定ではなく例として、送信先と、配信条件と、コンテンツとを含めることができる。
送信先とは、コンテンツ作成時点で静的に決定される送信先アカウントである。送信先には、限定ではなく例として、「公式ユーザA.Aと友だち登録を行っている一般アカウント全員」といった指定が可能である。
配信条件とは、コンテンツ作成後に動的に送信先を決定するための条件であり、送信先として決定された送信先アカウントがこの配信条件を満たす場合、作成されたコンテンツを送信するように設定するための条件である。配信条件には、限定ではなく例として、「即時」(すなわち、作成後無条件で送信先に送信)や、「友だち登録時」(すなわち、公式ユーザA.Aとの友だち登録が完了した場合に送信)といった条件を指定することができる。
【0176】
通信I/F14によって端末20Aからコンテンツ送信依頼情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、受信したコンテンツ送信依頼情報に基づいてコンテンツ関連付け処理を実行する(S110)。
【0177】
コンテンツ関連付け処理では、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、受信したコンテンツ送信依頼情報に基づき、コンテンツに一意なコンテンツIDを生成して割り振り、コンテンツ送信依頼情報に含まれる送信先と配信条件とコンテンツとを、生成したコンテンツIDと紐付けて記憶部28に記憶させる。
【0178】
なお、コンテンツ関連付け処理が実行されると、サーバ10の制御部11は、生成したコンテンツIDを含むコンテンツ生成完了情報を通信I/F14によって端末20Aに送信するようにしてもよい。
【0179】
すると、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、配信条件を満たすコンテンツIDのコンテンツについて、限定ではなく例として、コンテンツIDとコンテンツとを、通信I/F14によって、送信先として指定される送信先アカウントの各々の端末40に送信する(S120)。この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションにおけるメッセージとして成形されたコンテンツを送信するようにすることができる。
また、サーバ10の制御部11は、記憶部15に記憶される第1のコンテンツ送信履歴管理データベース157Aに、送信したコンテンツのコンテンツID等を閲覧フラグが「-」の状態で追加して記憶させる。
【0180】
なお、サーバ10の制御部11は、コンテンツ等を送信すると、少なくともコンテンツIDを含むコンテンツ配信完了情報を通信I/F14によって端末20Aに送信するようにしてもよい。
【0181】
また、サーバ10の制御部11は、コンテンツ関連付け処理の実行後、配信条件を満たす任意のタイミングにおいて、コンテンツ等を、配信条件を満たしたアカウントの端末へ送信するようにしてもよい。
【0182】
通信I/F42によってサーバ10からコンテンツ等を受信すると、端末40Aの制御部41は、限定ではなく例として、受信したコンテンツを表示部44に表示させるか否かの選択用表示を表示部44に表示させる(U110)。
【0183】
限定ではなく例として、端末40Aの入出力部43に対する入力に基づいて、コンテンツを表示させることが選択される場合(U110:YES)、端末40Aの制御部41は、そのコンテンツを表示部44に表示させる(U120)。
【0184】
そして、端末40Aの制御部41は、端末40Aのユーザにコンテンツを閲覧させたことを示すコンテンツ閲覧情報を、通信I/F42によってサーバ10に送信する(U130)。コンテンツ閲覧情報には、限定ではなく例として、少なくともコンテンツと紐付けられたコンテンツIDを含めることができる。
【0185】
コンテンツを表示させないことが選択される場合(U110:NO)、端末40Aの制御部41は、U120,U130のステップをスキップする。
【0186】
その後、端末40Aの制御部41は、処理を終了させる。
【0187】
なお、端末40Aの制御部41は、U110のステップを実行せず無条件で表示部44にコンテンツを表示させるようにしてもよい。この場合、端末40Aの制御部41は、表示部44にコンテンツの一部が表示された場合にコンテンツ閲覧情報を送信するようにしてもよいし、コンテンツの全体が表示された場合にコンテンツ閲覧情報を送信するようにしてもよい。また、端末40Aの制御部41は、表示部44にコンテンツを表示した後、端末40Aの入出力部43に対する入力に基づいて、コンテンツ閲覧情報を送信するようにしてもよい。
【0188】
通信I/F14によって端末40Aからコンテンツ閲覧情報を受信する場合(S130:YES)、サーバ10の制御部11は、コンテンツ閲覧完了処理を実行する(S140)。
コンテンツ閲覧完了処理において、サーバ10の制御部11は、受信したコンテンツIDと、コンテンツ閲覧情報の送信元となった端末40Aの一般アプリケーションIDとに基づいて、第1のコンテンツ送信履歴管理データベース157AからコンテンツIDと送信先アプリケーションIDとに対応する閲覧フラグを「-」から「〇」に変更する。
【0189】
コンテンツ閲覧情報を受信しない場合(S130:NO)、サーバ10の制御部11は、S140のステップをスキップする。
【0190】
なお、A110→S110~S140までの各ステップを繰り返してから、その後のステップを実行するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0191】
次いで、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力に基づいて、解析対象とするコンテンツIDを少なくとも含むコンテンツ分析依頼情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A120)。
なお、A120のステップに先立って、端末20Aの制御部21は、コンテンツIDの一覧情報を要求するコンテンツID一覧要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信し、サーバ10の制御部11は、コンテンツID一覧要求情報に従ってコンテンツIDの一覧情報を通信I/F14によって端末20Aに送信するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0192】
通信I/F14によって端末20Aからコンテンツ分析依頼情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、コンテンツ集計処理を実行する(S150)。
コンテンツ集計処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、コンテンツ分析依頼情報として受信したコンテンツID(以下、「集計対象コンテンツID」と呼称する。)について、記憶部15に記憶される第1のコンテンツ送信履歴管理データベース157AのコンテンツIDを探索し、限定ではなく例として、集計対象コンテンツIDがヒットする個数を集計対象コンテンツの総配信数として集計する。また、限定ではなく例として、集計対象コンテンツIDがヒットするコンテンツIDのうち、閲覧フラグが「〇」となるコンテンツIDの個数を集計対象コンテンツの総閲覧数として集計する。
【0193】
すると、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、集計された総配信数が設定値以上であるか否かを判定する(S160)。設定値は、限定ではなく例として、サーバ10で設定するようにすることができる。
なお、このステップにおいて、集計された総配信数が設定値以上であるか否かを判定するのに代えて、集計された総配信数が設定値よりも大きいか否かを判定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0194】
集計された総配信数が設定値以上である場合(S160:YES)、サーバ10の制御部11は、コンテンツ分析情報における総閲覧数として、コンテンツ集計処理で集計された総閲覧数の実数値(生の値)を代入する(S170)。
なお、集計された総配信数が設定値よりも大きいか否かを判定するようにするのであれば、集計された総配信数が設定値よりも大きい場合、S160の判定結果が「YES」となる。
【0195】
また、コンテンツ分析情報に、総閲覧数に加えて、コンテンツ集計処理で集計された総配信数の実数値や、日ごとの配信数等を含めるようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0196】
集計された総配信数が設定値よりも小さい場合(S160:NO)、サーバ10の制御部11は、コンテンツ分析情報における総閲覧数として、コンテンツ集計処理で集計された総閲覧数の実数値ではなく、限定ではなく例として、その実数値が含まれる数値範囲を代入する(S180)。
なお、集計された総配信数が設定値よりも大きいか否かを判定するようにするのであれば、集計された総配信数が設定値以下である場合、S160の判定結果が「NO」となる。
【0197】
その後、サーバ10の制御部11は、S170またはS180のステップで代入された情報を含むコンテンツ分析情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S190)。
【0198】
そして、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
【0199】
通信I/F22によってサーバ10からコンテンツ分析情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信したコンテンツ分析情報を表示部24に表示させる(A130)。そして、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
【0200】
ここで、総配信数が設定値以上または設定値よりも大きい場合にサーバ10が端末20に送信する情報(限定ではなく、第3情報の一例)は、コンテンツがインプレッションされた数に関する情報である。この一例は、前述したように、コンテンツの総閲覧数の実数値である。
それに対し、総配信数が設定値以下または設定値よりも小さい場合にサーバ10が端末20に送信する情報(第4情報)は、上記の第3情報とは異なる情報(第3情報ではない情報)である。この一例は、前述したように、コンテンツの総閲覧数の実数値が属する数値範囲である。
他の例については、変形例で説明する。
【0201】
<第1実施例の効果>
本実施例は、公式アカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)が送信元であるコンテンツ(限定ではなく、コンテンツの一例)を一般アカウントの複数の端末40(限定ではなく、複数の端末の一例)に送信するサーバ10は、コンテンツID(限定ではなく、コンテンツに関する情報である第1情報の一例)を生成して取得し、公式アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、取得したコンテンツIDに基づくコンテンツの配信数(限定ではなく、第1情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報の一例)を取得する制御部11を備える。
また、サーバ10は、制御部11によって取得された配信数が、設定値以上または設定値よりも大きい場合、そのコンテンツの閲覧数の実数値の情報(限定ではなく、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによって、第1情報に基づくコンテンツがインプレッションされた数に関する第3情報の一例)を公式アカウントに送信し、制御部11によって取得された配信数が、設定値以下または設定値よりも小さい場合、そのコンテンツの閲覧数の実数値が含まれる数値範囲等の情報(限定ではなく、第3情報とは異なる第4情報の一例)を公式アカウントに送信する通信I/F22を備える構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバは、制御部によって取得された、コンテンツに関する情報である第1情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報と設定値との関係に基づいて、異なる情報を公式アカウントに送信することができる。これにより、限定ではなく例として、第2情報がある程度小さい数である場合に、コンテンツが送信先のアカウントによって閲覧された数とは異なる情報を公式アカウントに送信するといったことが可能となる。その結果、そのコンテンツを閲覧したアカウントを第1アカウントが特定できないようにするといったことが可能となる。
【0202】
また、この場合、制御部11は、公式ユーザによる入力に基づいて、公式アカウントが送信元である複数のコンテンツのうちの第1コンテンツ(限定ではなく、第1コンテンツの一例)と、その第1コンテンツに関する第1情報とを少なくとも関連付けるようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバは、第1アカウントのユーザによる入力に基づいて、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうちの第1コンテンツと、第1情報とを少なくとも関連付けることができる。これにより、限定ではなく例として、第1情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報が適切に集計されるようにすることができるとともに、誤って集計されることを防止することができる。
【0203】
また、この場合、コンテンツには、第1コンテンツを識別するコンテンツID(限定ではなく、第1コンテンツを識別する第1識別情報の一例)が関連付けられるようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、上記の構成と相まって、第1アカウントのユーザによる入力に基づいて、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうちの第1コンテンツが、第1コンテンツを識別する第1識別情報と少なくとも関連付けられるようにすることができる。
【0204】
また、本実施例は、上記のインプレッションは、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末40のユーザによる、第1情報に基づくコンテンツの表示に基づく構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバは、第1情報に基づくコンテンツが、その第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによる、その第1情報に基づくコンテンツの表示によってインプレッションされた数に関する第3情報を第1アカウントに送信することができる。
【0205】
また、この場合、第3情報は、そのコンテンツの閲覧数の実数値(限定ではなく、インプレッションされた実数の一例)を含み、第4情報は、その実数値が含まれる数値範囲等の情報(限定ではなく、インプレッションされた実数を含む範囲の情報の一例)を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバは、制御部によって取得された第2情報が、設定された設定値以上または設定値よりも大きい場合、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによって第1情報に基づくコンテンツがインプレッションされた実数を第1アカウントに送信する一方、制御部によって取得された第2情報が、設定された設定値以下または設定値よりも小さい場合、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによって第1情報に基づくコンテンツがインプレッションされた実数を含む範囲の情報を第1アカウントに送信することができる。
【0206】
また、本実施例は、サーバ10の制御部11は、一の公式アカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)とは異なる公式アカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)が送信元であるコンテンツを一般アカウントの複数の端末40に通信I/F22によって送信する制御を行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバは、第1アカウントが送信元であるコンテンツばかりでなく、第2アカウントが送信元であるコンテンツも、複数の端末に送信することができる。また、第2アカウントについても、前述した第1アカウントに関する処理と同様の処理を行うことができる。
【0207】
また、本実施例は、公式アカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)が送信元であるコンテンツ(限定ではなく、コンテンツの一例)を一般アカウントの複数の端末40(限定ではなく、複数の端末の一例)に送信するサーバ10と通信する、公式ユーザの端末20は、公式アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、そのコンテンツのコンテンツID(限定ではなく、コンテンツに関する情報である第1情報の一例)に基づくコンテンツの配信数(限定ではなく、第1情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報の一例)がサーバ10によって取得され、取得された配信数が、設定値以上または設定値よりも大きい場合、そのコンテンツの閲覧数の実数値の情報(限定ではなく、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによって、第1情報に基づくコンテンツがインプレッションされた数に関する第3情報の一例)をサーバ10から通信I/F22によって受信し、取得された配信数が、設定値以下または設定値よりも小さい場合、そのコンテンツの閲覧数の実数値が含まれる数値範囲等の情報(限定ではなく、第3情報とは異なる第4情報の一例)をサーバ10から通信I/F22によって受信する。
そして、端末20は、コンテンツの閲覧数の実数値の情報を受信した場合、その実数値の情報を表示部24に表示し、コンテンツの閲覧数の実数値が含まれる数値範囲等の情報を受信した場合、その数値範囲等の情報を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントのユーザの端末は、サーバによって取得された、コンテンツに関する情報である第1情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報と設定値との関係に基づいて、異なる情報をサーバから受信することができる。また、受信した情報を端末の表示部に表示することで、受信した情報を第1アカウントのユーザに報知することができる。限定ではなく例として、第2情報がある程度小さい数である場合に、送信されたコンテンツが送信先のアカウントによって閲覧された数とは異なる情報をサーバから受信するといったことが可能となる。その結果、そのコンテンツを閲覧したアカウントを第1アカウントが特定できないようにするといったことが可能となる。
【0208】
また、この場合、端末20は、公式アカウントが送信元である複数のコンテンツのうちの第1コンテンツ(限定ではなく、第1コンテンツの一例)を、公式ユーザによる入力に基づいて表示部24に表示する。そして、端末20は、第1コンテンツが表示された表示部24に対する、公式ユーザによる入力に基づいて、コンテンツID(第1情報)と第1コンテンツとの関連付けをサーバ10に依頼する処理(限定ではなく、第1情報と第1コンテンツとの関連付けに関する処理の一例)を制御部21によって行うようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントのユーザの端末は、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうちの第1コンテンツを、第1アカウントのユーザによる入力に基づいて、第1アカウントのユーザに報知することができる。また、第1コンテンツが表示された表示部に対する、第1アカウントのユーザによる入力に基づいて、第1コンテンツが第1情報と関連付けられるようにすることができる。
【0209】
また、この場合、第1コンテンツは、公式ユーザによって端末20に入力されるようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、上記の構成と相まって、第1アカウントのユーザの端末は、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうちの第1アカウントのユーザによって端末に入力された第1コンテンツを、第1アカウントのユーザによる入力に基づいて、第1アカウントのユーザに報知することができる。また、第1コンテンツが表示された表示部に対する、第1アカウントのユーザによる入力に基づいて、第1アカウントのユーザによって端末に入力された第1コンテンツが第1情報と関連付けられるようにすることができる。
【0210】
<第1変形例(1)>
第1実施例において、サーバ10が、1つのコンテンツIDを指定してコンテンツ分析を行うのではなく、2以上のコンテンツIDを指定してコンテンツ分析を行うようにすることも可能である。
この場合は、
図1-12のS150において、サーバ10の制御部11は、受信した2以上のコンテンツIDを集計対象コンテンツIDとして、記憶部15に記憶される第1のコンテンツ送信履歴管理データベース157AのコンテンツIDを探索し、集計するようにすればよい。
【0211】
<第1変形例(2)>
第1実施例では、総配信数が設定値よりも小さい場合または設定値以下である場合、サーバ10の制御部11は、総閲覧数の実数値が含まれる数値範囲等の情報を端末20に送信することとしたが、これに限定されない。これに代えて、サーバ10の制御部11が、総閲覧数の実数値を表示できないことを示す情報(限定ではなく例として、総閲覧数の実数値を非表示とするように要求する情報)を端末20に送信するようにしてもよい。
この場合、端末20は、サーバ10から受信した情報に基づいて、総閲覧数の実数値を非表示とすることができる。
【0212】
図1-13は、本変形例において端末20Aの表示部24に表示される公式アカウント運用管理画面の一例を示す図であり、
図1-10に対応する画面を示したものである。
この公式アカウント運用管理画面では、詳細レポート表示領域MDR3において、12月1日から12月15日までの間に送信されたコンテンツID「0002」のコンテンツの総配信数として「80」が表示されている。
それに対し、コンテンツの総配信数が設定数(限定ではなく例として、この例では「100」)に満たないことに基づいて、総閲覧数の欄には、その集計値を表示することができないことを示す「-」が表示されている。
【0213】
本変形例は、第3情報は、コンテンツの閲覧数の実数値(限定ではなく、インプレッションされた実数の一例)を含み、第4情報は、コンテンツの閲覧数の実数値を非表示とする情報(限定ではなく、インプレッションされた数が表示できないことを示す情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、サーバは、制御部によって取得された第2情報が、設定された設定値以上または設定値よりも大きい場合、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによって第1情報に基づくコンテンツがインプレッションされた実数を第1アカウントに送信する一方、制御部によって取得された第2情報が、設定された設定値以下または設定値よりも小さい場合、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによって第1情報に基づくコンテンツがインプレッションされた数が表示できないことを示す情報を第1アカウントに送信することができる。
【0214】
なお、上記の他にも、限定ではなく例として、サーバ10は、総配信数が設定値以上である場合または設定値よりも大きい場合は、総閲覧数の実数値が含まれる数値範囲等の情報を端末20に送信する一方、総配信数が設定値よりも小さい場合または設定値以下である場合は、総閲覧数の実数値を表示できないことを示す情報を端末20に送信するようにしてもよい。そして、端末20は、サーバ10から受信した情報に基づく表示制御を行うようにすることができる。
【0215】
本変形例は、第3情報は、コンテンツの閲覧数の実数値が含まれる数値範囲等の情報(限定ではなく、インプレッションされた実数を含む範囲の情報の一例)を含み、第4情報は、コンテンツの閲覧数の実数値を非表示とする情報(限定ではなく、インプレッションされた数が表示できないことを示す情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、サーバは、制御部によって取得された第2情報が、設定された設定値以上または設定値よりも大きい場合、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによって第1情報に基づくコンテンツがインプレッションされた実数を第1アカウントに送信する一方、制御部によって取得された第2情報が、設定された設定値以下または設定値よりも小さい場合、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによって第1情報に基づくコンテンツがインプレッションされた数が表示できないことを示す情報を第1アカウントに送信することができる。
【0216】
<第1変形例(3)>
上記の実施例で説明した端末20の表示画面やユーザインタフェイスはあくまでも一例に過ぎず、これらに限定されるわけではない。
【0217】
図1-14は、本変形例において端末20Aの表示部24に表示される公式アカウント運用管理画面の一例を示す図であり、
図1-9に対応する画面を示したものである。
この公式アカウント運用管理画面では、
図1-9のグラフ表示領域MGR1におけるグラフ表示とは異なるグラフ表示がされている。
【0218】
具体的には、
図1-14では、
図1-9のグラフ表示領域MGR1に対応するグラフ表示領域MGR3に、累積配信数(累積送信数)が折れ線グラフで表示され、日ごとの閲覧数(送信数)が棒グラフで表示されている。
累積配信数は、日ごとの配信数を累積的に加算していくことで算出される数であり、日が経つにつれて増加する傾向が示されている。
日ごとの閲覧数は、各々の日にちにおけるコンテンツの閲覧数である。
【0219】
この例では、サーバ10の制御部11によって、各々の日にちについて、その日にちにおける配信数が設定値以上であるか否かが判定される。そして、その日にちにおける配信数が設定値以上である場合、サーバ10の制御部11は、その日にちにおける閲覧数の実数値を端末20に送信する。
それに対し、その日にちにおける配信数が設定値よりも小さい場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、その日にちにおける閲覧数の実数値を表示できないことを示す情報を端末20に送信する。
そして、端末20Aの制御部21は、サーバ10から受信した情報に基づいて、上記のグラフ表示を行う。
なお、上記の実施例と同様に、その日にちにおける配信数が設定値よりも大きいか否かを判定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0220】
その結果、
図1-14の例では、12月1日,12月3日,12月6日,12月7日,12月8日、12月10日~12月14日については、その日にちにおける配信数が設定値以上であったため、閲覧数の実数値を高さとする棒グラフが表示されている。
それに対し、12月2日,12月4日,12月6日,12月9日,12月15日については、その日にちにおける配信数が設定値よりも小さかったため、閲覧数の実数値が表示不可であることを示す態様(この例では、破線の矩形)で棒グラフが表示されている。
【0221】
<第2実施例>
第1実施例では、コンテンツ分析を行う際に、公式ユーザがコンテンツIDを指定することで集計対象コンテンツを指定したが、これに限定されない。
第2実施例は、限定ではなく例として、公式ユーザが、公式アカウントと友だち登録を行っている一般ユーザにコンテンツを送信する際に、コンテンツ内容に沿ったラベルを指定する。その後、公式ユーザが、送信したコンテンツのうち、指定したラベルに基づいて、一般ユーザが閲覧したコンテンツ数等を端末によって確認することを可能にする実施例である。
【0222】
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0223】
ラベル(ラベル情報)とは、1つの考え方として、識別情報(識別子)であって、限定ではなく例として、以下のいずれかの概念と考えることができる。
・識別情報(限定ではなく例として、コンテンツID)が付与済みのある種の情報(限定ではなく例として、コンテンツ)を対象として、それらの情報(またはそれらの識別情報)のうちの1つに対して別の新たな識別情報を関連付けたもの、または複数を括ってそれらに別の新たな識別情報を関連付けたもの
・識別情報が付与されていないある種の情報を対象として、ユーザ入力に基づいて、それらの情報のうちの1つに対して新たな識別情報を関連付けたもの、または複数を括ってそれらに新たな識別情報を関連付けたもの
【0224】
以下では、ラベルである識別情報を「ラベルID」と称する。
なお、ラベル(ラベル情報)には、ラベルIDばかりでなく、そのラベルの名称(ラベル名等)などを含めてもよいものとする。
【0225】
公式アカウント管理データベース155の別例である第2の公式アカウント管理データベース155Bのデータ構成例を
図2-1に示す。
第2の公式アカウント管理データベース155Bには、公式アカウントごとの管理データとして、公式アカウント管理データが記憶される。
【0226】
各々の公式アカウント管理データには、限定ではなく例として、公式アプリケーションIDと、公式ユーザ名と、その他登録情報と、公式アカウント友だちデータと、配信コンテンツデータと、コンテンツラベルデータとが記憶される。
【0227】
公式アプリケーションIDと、公式ユーザ名と、その他登録情報と、公式アカウント友だちデータとは、第1の公式アカウント管理データベース155Aと同様である。
【0228】
配信コンテンツデータは、この公式アカウントによって生成されるコンテンツを管理するためのデータであり、限定ではなく例として、コンテンツIDと、配信条件と、コンテンツとが関連付けて記憶される。
【0229】
コンテンツIDには、この公式アカウントによって生成されるコンテンツを識別するために用いられる情報(識別情報)が記憶される。
【0230】
配信条件には、限定ではなく例としてコンテンツ作成時に指定される配信に関する条件が記憶される。
【0231】
コンテンツラベルデータは、この公式アカウントによって生成されるコンテンツに対して付与されるラベルを管理するためのデータであり、限定ではなく例として、コンテンツIDと、ラベルIDと、ラベル名とが関連付けて記憶される。
【0232】
コンテンツIDには、配信コンテンツデータに記憶されるコンテンツIDのうち、ラベルが付与されるコンテンツIDが記憶される。
【0233】
ラベルIDは、コンテンツに対して付与されるラベルを識別するために用いられる情報(識別情報)である。
このラベルIDは、好ましくはラベルごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってラベルごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
【0234】
ラベル名は、ラベルIDで識別されるラベルの名称である。ラベル名には、限定ではなく例として、端末20の入出力部23に対する入力(限定ではなく例として、操作入力)に基づいて、公式ユーザが指定した名称が記憶される。
【0235】
限定ではなく例として、
図2-1の例では、コンテンツID「C0001_M0001」で識別されるコンテンツには、ラベルID「LB001」で識別される、ラベル名が「登録ごあいさつ」であるラベルが付与されたことが示されている。
また、コンテンツID「C0001_M0006」で識別されるコンテンツと、コンテンツID「C0001_M0007」で識別されるコンテンツとには、ラベルID「LB003」で識別される、ラベル名が「来店翌日」であるラベルが付与されたことが示されている。
【0236】
なお、第2の公式アカウント管理データベース155Bを用いる場合、第1のコンテンツ送信履歴管理データベース157Aでは、コンテンツを記憶させなくてもよい。
【0237】
<表示画面>
図2-2~
図2-7は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図2-2~
図2-7は、限定ではなく例として、公式ユーザA.A(この例では「AAラーメン」の事業者)の端末20Aの表示部24に表示されるメッセージングアプリケーションの公式アカウント運用管理画面の一例である。
【0238】
図2-2において、グローバルメニュー表示領域GMM1では、ホームメニュー選択タブが手前側に表示されており、ホームメニュー選択タブが選択されていることが示されている。
【0239】
ローカルメニュー表示領域LMM2には、限定ではなく例として、ホームメニュー選択タブと関連する機能メニューとして、限定ではなく例として、コンテンツをメッセージとして送信するための「メッセージ配信」の文字で示されるメッセージ配信メニューボタンと、クーポンの発行等を行うための「クーポン配信」の文字で示されるクーポン配信メニューボタンと、この公式アカウントのトークルーム(チャットルーム)内に構成されるリッチメニューを作成するための「リッチメニュー作成」の文字で示されるリッチメニュー管理メニューボタンが表示されている。
図2-2では、メッセージ配信メニューボタンが反転表示され、選択されていることが示されている。
【0240】
グローバルメニュー表示領域GMM1の下方右ペインには、限定ではなく例として、ローカルメニュー表示領域LMM2において選択されているメニューボタンと対応する配信管理表示領域CMR1が表示されている。
図2-2では、ローカルメニュー表示領域LMM2においてメッセージ配信メニューボタンが選択されていることに基づいて、配信管理表示領域CMR1には公式アカウントからコンテンツをメッセージとして配信することを示す「メッセージ配信」の文字が表示されている。
【0241】
その下には、作成するコンテンツのラベルを選択するためのラベル選択領域LSR1が表示されている。
ラベル選択領域LSR1の右側には、コンテンツに付与するラベルを選択するためのプルダウンメニューが「ラベル無し」の文字と共に表示されている。限定ではなく例として、ラベル選択領域LSR1において「ラベル無し」が選択される場合、作成されるコンテンツにはラベルは付与されない。
【0242】
ラベル選択領域LSR1の下には、送信条件(配信条件)を選択するための送信条件選択領域CSR1が表示されている。
送信条件選択領域CSR1の右側には、送信条件を選択するためのプルダウンメニューが「即時」の文字と共に表示されている。限定ではなく例として、送信条件選択領域CSR1において「即時」が選択される場合、作成されるコンテンツは送信先として指定される一般アカウント(限定ではなく例として、この公式ユーザの友だち全員)に無条件で一斉送信される。
【0243】
送信条件選択領域CSR1の下には、コンテンツを入力するためのコンテンツ記述領域CDR1が表示されている。
コンテンツ記述領域CDR1の上部には、限定ではなく例として、コンテンツとしてテキストを入力するための、吹き出しアイコンで示されるテキスト選択ボタンと、コンテンツとしてスタンプを入力するための、顔アイコンで示されるスタンプ選択ボタンと、コンテンツとして静止画を送信するための、山の絵のアイコンで示される静止画選択ボタンと、コンテンツとして動画を送信するための、フィルムアイコンで示される動画選択ボタンとが表示されている。
【0244】
図2-2では、テキスト選択ボタンが選択されているため、テキスト選択ボタンが反転表示されている。そのため、コンテンツ記述領域CDR1の下部には、テキスト入力ボックスが表示されている。テキスト入力ボックスの下には、テキストとして絵文字を指定するための「絵文字」の文字で示される絵文字入力ボタンが表示されている。
【0245】
配信管理表示領域CMR1の右下には、コンテンツ記述領域CDR1に入力されたコンテンツを配信するための「配信」の文字で示される配信ボタンSBT1が表示されている。
【0246】
限定ではなく例として、ラベル選択領域LSR1のプルダウンメニューがユーザによってタップされると、
図2-3の画面に遷移する。
【0247】
図2-3では、ラベル選択領域LSR1のプルダウンメニューが下に展開して表示されている。限定ではなく例として、プルダウンメニュー上部には、この公式ユーザが登録済みのラベル(限定ではなく例として、ラベル名「登録ごあいさつ」のラベル、ラベル名「定休案内」のラベル、ラベル名「今月のおすすめ」のラベル等)が、アイス棒状のアイコンで表示されている。登録済みラベルがユーザによってタップされると、タップされたラベルがラベルとして指定される。
【0248】
また、プルダウンメニュー下部には、新規ラベルを設定するためのラベル設定領域が表示されている。限定ではなく例として、ラベル設定領域内のテキストボックスにラベル名が入力され、ラベル設定領域下部の「登録」の文字で示されるラベル登録ボタンがタップされると、テキストボックスに入力されたラベル名でラベルが新たに設定(登録)される。
【0249】
図2-3では、ラベル設定領域内のテキストボックスに「来店翌日」のラベル名が入力され、ラベル登録ボタンがタップされた状態が示されている。
【0250】
図2-4は、限定ではなく例として、ラベル選択領域LSR1においてラベル名「来店翌日」のラベルが設定された後、送信条件選択領域CSR1のプルダウンメニューがユーザによってタップされた場合の表示画面の一例である。
【0251】
図2-4では、送信条件選択領域CSR1のプルダウンメニューが下に展開して表示されている。限定ではなく例として、プルダウンメニュー上部には、この公式ユーザが設定済みの配信条件が表示される。
【0252】
プルダウンメニュー下部には、新規コンテンツの配信条件を設定するための配信条件設定領域が表示されている。限定ではなく例として、配信条件設定領域の左側には、条件の種類(限定ではなく例として、「友だち登録から」や「来店から」等)を選択するためのプルダウンメニューが表示されている。
図2-4では、条件の種類として、「来店から」が設定されている。
【0253】
配信条件設定領域の右側には、条件の範囲(限定ではなく例として、条件の種類を起点として条件を満たすと判定される範囲)を選択するためのプルダウンメニューが表示されている。
図2-4では、条件の範囲として、限定ではなく例として、「翌日」が選択されている。
【0254】
配信条件設定領域の下部には、設定された条件の種類・範囲で配信条件を設定するための「決定」の文字で示される配信条件設定ボタンが表示されている。
【0255】
図2-5は、限定ではなく例として、ラベル選択領域LSR1においてラベル名「来店翌日」のラベルが設定された後、送信条件選択領域CSR1において配信条件「来店の翌日」が設定された場合の表示画面の一例である。
【0256】
図2-5では、コンテンツ記述領域CDR1のテキスト入力ボックス内に、「昨日はAAラーメンへご来店ありがとうございました!」で始まるテキストが入力されている。限定ではなく例として、配信ボタンSBT1がユーザによってタップされると、「AAラーメン」の公式ユーザが運営する店舗に「AAラーメン」の友だちのユーザが訪問した翌日に、「昨日はAAラーメンへご来店ありがとうございました!」で始まるコンテンツが配信される。
【0257】
同様にして、端末20Aの公式ユーザは、コンテンツ配信を繰り返す。
【0258】
それからしばらくの後、端末20Aのユーザ操作に基づいて表示される公式アカウント運用管理画面の一例を
図2-6に示す。
図2-6では、概要表示領域ARR1の友だち人数が「180人」から「185人」に増加していることが示されている。
【0259】
また、グローバルメニュー表示領域GMM1の下右ペインには、限定ではなく例として、ローカルメニュー表示領域LMM1において選択されているメニューボタンと対応するレポート表示領域RPR2が表示されている。
【0260】
レポート表示領域RPR2では、コンテンツ選択領域MSR2の左側に、分析を行うコンテンツを選択するためのプルダウンメニューが「分析するコンテンツ」の文字と共に表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによってプルダウンメニューが操作されると、分析対象となるコンテンツをラベル別に選択することができる。限定ではなく例として、
図2-6では、ラベル名「来店翌日」のコンテンツが分析対象として選択されている。コンテンツ選択領域MSR2の右側には、分析対象として選択されている複数のコンテンツのプレビューが吹き出しで表示されている。
【0261】
コンテンツ選択領域MSR2の下には、コンテンツ選択領域MSR2において分析対象として選択されたコンテンツの分析結果をグラフで表示するためのグラフ表示領域MGR4が表示されている。
限定ではなく例として、
図2-6では、グラフ表示領域MGR4に、日ごとの配信数(送信数)が折れ線グラフで表示されている。
限定ではなく例として、ラベル名「来店翌日」のコンテンツは、「AAラーメン」の公式が運営する店舗に訪問した翌日、友だちである一般ユーザに対して送信されるため、配信数は上下に変動があるグラフとして表示されている。また、限定ではなく例として、グラフ表示領域MGR4では、12月15日から12月18日までの間に送信された配信数を集計していることが示されている。
【0262】
詳細レポート表示領域MDR4には、12月15日から12月18日までの間に送信されたラベル名「来店翌日」の総配信数として「9」が表示されている。
この例では、総配信数が設定数(限定ではなく例として、この例では「10」)に満たないことに基づいて、総閲覧数の欄では、その集計値が隠蔽される。
限定ではなく例として、総閲覧数の欄には、0から総配信数の数値範囲である「0-9」が表示されている。
【0263】
図2-6からさらに時間が経過した場合の公式アカウント運用管理画面の一例を
図2-7に示す。
図2-7では、概要表示領域ARR1の友だち人数が「185人」から「200人」に増加していることが示されている。
また、グラフ表示領域MGR5では、12月15日から12月22日までの間に送信された配信数を集計していることが示されている。
【0264】
詳細レポート表示領域MDR5には、12月15日から12月18日までの間に送信されたラベル名「来店翌日」のコンテンツの総配信数として「20」が表示されている。また、詳細レポート表示領域MDR5には、コンテンツの総配信数が設定数(限定ではなく例として、この例では「10」)以上であることに基づいて、総閲覧数として実数である「12」が表示されている。
【0265】
<処理>
図2-8~
図2-9は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(公式ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、端末40A(一般ユーザA.Aの端末40)の制御部41が実行する処理の一例を示している。
【0266】
まず、端末20Aの制御部21は、コンテンツラベル設定処理を実行する(A210)。
コンテンツラベル設定処理において、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力に基づいて、作成するコンテンツに対するラベル名と、送信先と、配信条件と、コンテンツとを受け付ける。
【0267】
なお、コンテンツに対するラベルを設定しない(限定ではなく例として、「ラベル無し」とする)場合、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、ラベル名を「NULL」に設定する。
【0268】
また、サーバ10の制御部11は、コンテンツラベル設定処理に先立ち、サーバ10の第2の公式アカウント管理データベース155Bにおけるコンテンツラベルデータに基づいて、生成済みのラベル名とラベルIDとを端末20Aに送信する。そして、端末20Aの制御部21は、ラベル名の代わりにラベルIDを選択させて受け付けるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0269】
次いで、端末20Aの制御部21は、受け付けたラベル名と、送信先と、配信条件と、コンテンツとを含むラベル付きコンテンツ送信依頼情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A220)。
【0270】
なお、コンテンツラベル設定処理においてラベルIDが選択されるようにする場合、端末20Aの制御部21は、ラベルIDと、送信先と、配信条件と、コンテンツとを含むラベル付きコンテンツ送信依頼情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信するようにすることができる。
【0271】
通信I/F14によって端末20Aからラベル付きコンテンツ送信依頼情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、受信したラベル付きコンテンツ送信依頼情報に基づいてラベル付きコンテンツ関連付け処理を実行する(S210)。
【0272】
ラベル付きコンテンツ関連付け処理では、限定ではなく例として、まず、サーバ10の制御部11は、受信したラベル付きコンテンツ送信依頼情報に対して一意なコンテンツIDを生成して割り振り、ラベル付きコンテンツ送信依頼情報に含まれる送信先と配信条件とコンテンツとを、生成したコンテンツIDと紐付けて第2の公式アカウント管理データベース155Bの配信コンテンツデータに記憶させる。
【0273】
また、受信したラベル名が「NULL」ではない場合、サーバ10の制御部11は、受信したラベル名に対して一意なラベルIDを生成して割り振り、生成したコンテンツIDと紐付けて第2の公式アカウント管理データベース155Bのコンテンツラベルデータに記憶させる。
【0274】
なお、ラベル名が重複する場合、サーバ10の制御部11は、そのラベル名と紐付けられる生成済みのラベルIDを生成したコンテンツIDと紐付けて第2の公式アカウント管理データベース155Bのコンテンツラベルデータに記憶させるようにしてもよい。
【0275】
また、ラベルIDを端末20Aから受信する場合、サーバ10の制御部11は、受信したラベルIDを生成したコンテンツIDと紐付けて第2の公式アカウント管理データベース155Bのコンテンツラベルデータに記憶させるようにしてもよい。
【0276】
なお、A210~A220→S210~S140までの各ステップを繰り返してから、その後のステップを実行するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0277】
次いで、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力に基づいて、解析対象とするラベルIDを少なくとも含むラベル付きコンテンツ分析依頼情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A230)。
なお、A230のステップに先立って、端末20Aの制御部21は、第2の公式アカウント管理データベース155Bのコンテンツラベルデータに基づくラベルIDとラベル名との一覧情報を要求するラベルID一覧要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信し、サーバ10の制御部11は、ラベルID一覧要求情報に従ってラベルIDの一覧情報を通信I/F14によって端末20Aに送信するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0278】
S140の後、またはS130の判定結果が「NO」であった後、通信I/F14によって端末20Aからラベル付きコンテンツ分析依頼情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、ラベル付きコンテンツ集計処理を実行する(S220)。
【0279】
ラベル付きコンテンツ集計処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ラベル付きコンテンツ分析依頼情報として受信したラベルIDについて、記憶部15に記憶される第2の公式アカウント管理データベース155BのコンテンツラベルデータにおけるラベルIDを探索し、ヒットするラベルIDと紐付けられたコンテンツIDを集計対象コンテンツIDに設定する。
そして、サーバ10の制御部11は、集計対象コンテンツIDについて、記憶部15に記憶される第1のコンテンツ送信履歴管理データベース157AのコンテンツIDを探索し、限定ではなく例として、集計対象コンテンツIDがヒットする個数を集計対象コンテンツの総配信数として集計する。また、限定ではなく例として、集計対象コンテンツIDがヒットするコンテンツIDのうち、閲覧フラグが「〇」となるコンテンツIDの個数を集計対象コンテンツの総閲覧数として集計する。
そして、サーバ10の制御部11は、S160に処理を進める。
【0280】
<第2実施例の効果>
本実施例は、公式アカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)が送信元であるコンテンツ(限定ではなく、コンテンツの一例)を一般アカウントの複数の端末40(限定ではなく、複数の端末の一例)に送信するサーバ10は、ラベル情報(限定ではなく、コンテンツに関する情報である第1情報の一例)を取得する。限定ではなく例として、ラベル名を公式アカウントから取得し、そのラベル名に対応するラベルIDを生成して取得する。そして、サーバ10は、公式アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、このラベル情報に基づくコンテンツの配信数(限定ではなく、第1情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報の一例)を取得する制御部11を備える。
また、サーバ10は、制御部11によって取得された配信数が、設定値以上または設定値よりも大きい場合、そのコンテンツの閲覧数の実数値の情報(限定ではなく、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによって、第1情報に基づくコンテンツがインプレッションされた数に関する第3情報の一例)を公式アカウントに送信し、制御部11によって取得された配信数が、設定値以下または設定値よりも小さい場合、そのコンテンツの閲覧数の実数値が含まれる数値範囲等の情報(限定ではなく、第3情報とは異なる第4情報の一例)を公式アカウントに送信する通信I/F22を備える構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバは、制御部によって取得された、コンテンツに関する情報である第1情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報と設定値との関係に基づいて、異なる情報を公式アカウントに送信することができる。これにより、限定ではなく例として、第2情報がある程度小さい数である場合に、送信されたコンテンツが送信先のアカウントによって閲覧された数とは異なる情報を公式アカウントに送信するといったことが可能となる。その結果、そのコンテンツを閲覧したアカウントを第1アカウントが特定できないようにするといったことが可能となる。
【0281】
つまり、本実施例では、第1情報を、前述したコンテンツID(限定ではなく、第1コンテンツを識別する識別する第1識別情報の一例)とは異なる情報とすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントが送信元である第1コンテンツが、その第1コンテンツを識別する第1識別情報とは異なる情報と少なくとも関連付けられるようにすることができる。
【0282】
また、この場合、公式アカウントが送信元である複数のコンテンツは、第2コンテンツ(限定ではなく、第2コンテンツの一例)を含み、制御部11は、公式ユーザによる入力に基づいて、第1コンテンツと、第2コンテンツと、ラベル情報(限定ではなく、第1情報の一例)とを関連付ける制御を行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツが、同じ第1情報に関連付けられるようにすることができる。
【0283】
また、本実施例は、公式アカウントが送信元である複数のコンテンツは、第2コンテンツ(限定ではなく、第2コンテンツの一例)を含み、端末20は、公式アカウントが送信元である複数のコンテンツのうちの第2コンテンツを表示部24に表示する。そして、端末20は、第2コンテンツが表示された表示部24に対する、公式ユーザによる入力に基づいて、ラベル情報と第2コンテンツとの関連付けをサーバ10に依頼する処理(限定ではなく、第1情報と第2コンテンツとの関連付けに関する処理の一例)を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうちの第2コンテンツを、第1アカウントのユーザによる入力に基づいて、第1アカウントのユーザに報知することができる。また、第2コンテンツが表示された表示部に対する、第1アカウントのユーザによる入力に基づいて、第2コンテンツが、第1アカウントとともに、同じ第1情報に関連付けられるようにすることができる。
【0284】
また、この場合、ラベル情報は、公式ユーザによって入力されたラベル情報とすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントのユーザがラベル情報を入力可能となり、第1アカウントのユーザがラベル情報によってコンテンツを管理・把握し易くなるため、第1アカウントのユーザの利便性を向上させることができる。
【0285】
<第2変形例(1)>
サーバ10が分析対象とする内容は、上記の実施例で説明した閲覧数に限定されない。
サーバ10が分析対象とする内容に、限定ではなく例として、前述した(b1)クリック、(b2)動画再生、(b3)コンバージョン、等に関する情報を含めることも可能である。
【0286】
図2-10は、本変形例において端末20Aの表示部24に表示される公式アカウント運用管理画面の一例を示す図である。
この公式アカウント運用管理画面では、詳細レポート表示領域MDR6に、総配信数の欄と、総閲覧数の欄とに加えて、限定ではなく例として、総クリック数の欄と、総再生開始数の欄と、総再生終了数の欄と、総コンバージョン数の欄とがそれぞれ設けられている。
【0287】
総クリック数は、分析対象のコンテンツが操作情報を含むコンテンツである場合に、その操作情報がクリックされた数として集計される。限定ではなく例として、一般ユーザの端末40において操作情報がタップされた場合に、その旨の情報が端末40からサーバ10に送信されるようにする。そして、サーバ10は、端末40から受信した情報に基づいて、総クリック数を集計するようにすることができる。
【0288】
総再生開始数は、分析対象のコンテンツが動画像コンテンツを含む場合に、その再生開始数を総計した数として集計される。限定ではなく例として、一般ユーザの端末40において動画像コンテンツの再生が開始された場合に、その旨の情報が端末40からサーバ10に送信されるようにする。そして、サーバ10は、端末40から受信した情報に基づいて、総再生開始数を集計するようにすることができる。
総再生終了数は、分析対象のコンテンツが動画像コンテンツを含む場合に、その再生終了数を総計した数として集計される。限定ではなく例として、一般ユーザの端末40において動画像コンテンツの再生が終了した場合に、その旨の情報が端末40からサーバ10に送信されるようにする。そして、サーバ10は、端末40から受信した情報に基づいて、総再生終了数を集計するようにすることができる。
【0289】
総コンバージョン数は、分析対象のコンテンツに基づくコンバージョン数を総計した数として集計される。
限定ではなく例として、コンテンツが店舗への来店を促すテキストコンテンツや画像コンテンツである場合、そのコンテンツに基づいて、ユーザがその店舗に来店したことが検知された場合に、コンバージョンされたとすることができる。このコンバージョンの検出は、限定ではなく例として、店舗に設置されるビーコン装置からの接近信号を一般ユーザの端末40が受信したことに基づいて検出することができる。
また、限定ではなく例として、コンテンツとしてクーポンコンテンツが配信され、そのクーポンコンテンツに基づくクーポンが端末40で取得される。そして、そのクーポンが使用されたことをサーバ10が検知した場合に、コンバージョンされたとすることができる。
【0290】
図2-10の例では、分析対象のコンテンツに動画像コンテンツが含まれていないため、総再生開始数および総再生終了数の欄には、それぞれ分析不可を示す「×」が表示されている。
【0291】
また、この例では、総配信数が設定値よりも小さかったため、総クリック数の集計値が隠蔽されている。限定ではなく例として総クリック数の集計値が「12」であった場合、この集計値「12」が隠蔽される。
この例では、総クリック数の欄には、0から総配信数の数値範囲である「0-20」が表示されている。
【0292】
同様に、この例では、総配信数が設定値よりも小さかったため、総コンバージョン数の集計値が隠蔽されている。具体的には、限定ではなく例として、総コンバージョン数の欄には「-」が表示されている。
【0293】
本変形例は、インプレッションは、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末20のユーザによる、第1情報に基づくコンテンツの表示、および、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末20のユーザによる、第1情報に基づくコンテンツのクリック、動画再生、コンバージョン等(限定ではなく、第1情報に基づくコンテンツの選択の一例)のうち少なくとも一つに基づく構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、サーバは、第1情報に基づくコンテンツが、その第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによる、その第1情報に基づくコンテンツの表示、およびその第1情報に基づくコンテンツの選択のうち少なくとも一つに基づくインプレッションされた数に関する第3情報を第1アカウントに送信することができる。
【0294】
<第2変形例(2)>
上記の実施例において、公式ユーザによって入力されたラベルIDが、そのままコンテンツIDとして用いられるようにすることも可能である。
【0295】
この場合、端末20は、ラベル情報として、少なくともラベルID(ラベル名も受け付けてもよい。)を受け付ける。そして、端末20は、受け付けたラベルID(およびラベル名)と、送信先と、配信条件と、コンテンツとを含むラベル付きコンテンツ送信依頼情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。
【0296】
通信I/F14によって端末20からラベル付きコンテンツ送信依頼情報を受信すると、サーバ10は、受信したラベル付きコンテンツ送信依頼情報に基づいて、第2のラベル付きコンテンツ関連付け処理を実行する。
この第2のラベル付きコンテンツ関連付け処理では、限定ではなく例として、ラベル付きコンテンツ送信依頼情報に含まれるラベルIDと紐づけて、配信条件と、コンテンツとを、第2の公式アカウント管理データベース155Bの配信コンテンツデータに記憶させる。つまり、コンテンツIDではなく、ラベルIDと紐づけて配信条件やコンテンツを記憶させるようにする。
【0297】
また、ラベル付きコンテンツ送信依頼情報にラベル名が含まれる場合、サーバ10は、ラベル名と、ラベルIDとを紐づけたラベルデータを、第2の公式アカウント管理データベース155Bに記憶させる。つまり、コンテンツIDと、ラベルIDと、ラベル名とを関連付けたコンテンツラベルデータ(
図2-1参照)に代えて、ラベルIDと、ラベル名とを関連付けたラベルデータを記憶させるようにする。また、配信コンテンツデータのコンテンツIDに、対応するラベルIDを記憶させる。
これは、本変形例ではラベルIDがコンテンツIDとして機能するため、コンテンツIDをコンテンツラベルデータに記憶させる必要がないためである。
【0298】
本変形例は、ラベルID(限定ではなく、第1情報の一例)は、コンテンツID(限定ではなく、第1コンテンツを識別する第1識別情報の一例)である構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1情報を、第1コンテンツを識別する第1識別情報として用いることができるため、第1識別情報を設定せずに済む。
【0299】
<第2変形例(3)>
端末20が送信元である新規コンテンツを送信する場合に、サーバ10が、端末20から送信される配信条件に基づいて、その新規コンテンツにラベルを付与するようにすることもできる。
【0300】
具体的には、限定ではなく例として、端末20は、新規コンテンツの入力を受け付けるとともに、その新規コンテンツに対する配信条件として、時間に関する条件(限定ではなく例として、配信時間帯の条件)や、場所に関する条件(限定ではなく例として、配信場所の条件)等の各種の条件を受け付ける。
限定ではなく例として、
図2-3の画面において管理ラベルとして「ラベル無し」を設定し、
図2-4の画面において配信条件(送信条件)として配信時間帯や配信場所等の条件を設定するようにすることができる。
【0301】
そして、端末20は、送信先と、配信条件と、新規コンテンツとを含むコンテンツ送信依頼情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。
【0302】
これを受けて、サーバ10は、ラベル付きコンテンツ関連付け処理を行う。
具体的には、サーバ10は、限定ではなく例として、受信したコンテンツ送信依頼情報に対して一意なコンテンツIDを生成して割り振り、コンテンツ送信依頼情報に含まれる送信先と配信条件とコンテンツとを、生成したコンテンツIDと紐付けて記憶部28に記憶させる。
また、サーバ10は、限定ではなく例として、受信したコンテンツ送信依頼情報に含まれる配信条件に基づいてラベル情報を生成し、上記のコンテンツIDと紐づけて記憶部28に記憶させる。限定ではなく例として、配信時間帯として「昼食前」が指定された場合は、「昼食前」のラベルをコンテンツIDと関連付けて記憶し、配信時間帯として「就寝前」が指定された場合は、「就寝前」のラベルをコンテンツIDと関連付けて記憶する。また、限定ではなく例として、配信場所として「勤務先」が指定された場合は、「勤務先」のラベルをコンテンツIDと関連付けて記憶する。
【0303】
このようにしてサーバ10によって新規コンテンツに対してラベルが設定されると、サーバ10は、配信条件に基づいて、コンテンツIDとコンテンツとを端末40に送信する。
【0304】
本変形例は、端末20は、新規送信するコンテンツ(限定ではなく、第1コンテンツの一例)を表示部24に表示する。また、端末20は、公式ユーザによる入力に基づいて、このコンテンツに対する配信条件の設定(限定ではなく、第1コンテンツに対する設定の一例)を制御部21によって行う。この場合、ラベル情報は、配信条件の設定に基づく情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1アカウントのユーザによる入力に基づいて、第1コンテンツに対する設定を行うことで、この設定に基づく第1情報が第1コンテンツに関連付けられるようにすることができる。
【0305】
また、この場合、配信条件の設定は、コンテンツの配信時間帯に関する設定(限定ではなく、第1コンテンツを送信する時間に関する設定の一例)を含むようにすることができる。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、上記の構成と相まって、第1コンテンツを送信する時間に関する設定を行うことで、この設定に基づく第1情報が第1コンテンツに関連付けられるようにすることができる。
【0306】
また、この場合、配信条件の設定は、場所に関する設定を含む構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、上記の構成と相まって、場所に関する設定を行うことで、この設定に基づく第1情報が第1コンテンツに関連付けられるようにすることができる。
【0307】
また、この場合、上記の場所に関する設定は、コンテンツの配信場所に関する設定(限定ではなく、第1コンテンツを受信する端末の場所に関する設定の一例)を含むようにすることができる。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、上記の構成と相まって、第1コンテンツを受信する端末の場所に関する設定を行うことで、この設定に基づく第1情報が第1コンテンツに関連付けられるようにすることができる。
【0308】
<第2変形例(4)>
上記の実施例では、1つのコンテンツに対して1つのラベルを設定することとして説明したが、1つのコンテンツに対して複数のラベルを設定するようにすることも可能である。
この場合は、1つのコンテンツについて、ラベルごとのコンテンツ分析情報が、サーバ10から端末20に送信されるようにすることができる。そして、端末20は、1つのコンテンツに対して、ラベルごとに、そのコンテンツ分析情報を表示部24に表示するようにすることができる。
【0309】
<第3実施例>
第2実施例では、コンテンツ分析を行う際に、公式ユーザがラベルIDを指定することで集計対象コンテンツを指定したが、これに限定されない。
第3実施例は、限定ではなく例として、公式ユーザが送信したコンテンツのうち、送信先のユーザに関する情報、限定ではなく例として、送信先のユーザの属性情報(以下、ユーザの属性情報を「ユーザ属性情報」と称する。)等に基づいて、分析対象となるコンテンツを指定することを可能にする実施例である。
【0310】
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0311】
図3-1は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される公式アカウント管理データベース155の一例である第3の公式アカウント管理データベース155Cのデータ構成例を示す図である。
第3の公式アカウント管理データベース155Cには、公式アカウントごとの管理データとして、公式アカウント管理データが記憶される。
【0312】
各々の公式アカウント管理データには、限定ではなく例として、公式アプリケーションIDと、公式ユーザ名と、その他登録情報と、公式アカウント友だちデータと、配信コンテンツデータと、コンテンツラベルデータとが記憶される。
【0313】
公式アプリケーションIDと、公式ユーザ名と、その他登録情報と、公式アカウント友だちデータと、コンテンツラベルデータとは、第2の公式アカウント管理データベース155Bと同様である。
【0314】
配信コンテンツデータは、この公式アカウントによって作成されるコンテンツを管理するためのデータであり、限定ではなく例として、コンテンツIDと、送信先と、配信条件と、コンテンツとが関連付けて記憶される。
【0315】
コンテンツIDと、配信条件と、コンテンツとは、第2の公式アカウント管理データベース155Bにおける配信コンテンツデータと同様である。
【0316】
配信先には、コンテンツ作成時に指定される送信先が記憶される。
【0317】
なお、第3の公式アカウント管理データベース155Cを用いる場合、第1のコンテンツ送信履歴管理データベース157Aにおける配信コンテンツデータに、コンテンツを記憶させなくてもよい。
【0318】
<表示画面>
図3-2~
図3-6は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図3-2~
図3-6は、限定ではなく例として、公式ユーザA.A(この例では「AAラーメン」の事業者)の端末20Aの表示部24に表示されるメッセージングアプリケーションの公式アカウント運用管理画面の一例である。
【0319】
図3-2において、グローバルメニュー表示領域GMM1では、ホームメニュー選択タブが手前側に表示されており、ホームメニュー選択タブが選択されていることが示されている。
【0320】
グローバルメニュー表示領域GMM1の下方右ペインには、限定ではなく例として、ローカルメニュー表示領域LMM2において選択されているメニューボタンと対応する配信管理表示領域CMR2が表示されている。配信管理表示領域CMR2には公式アカウントからコンテンツをメッセージとして配信することを示す「メッセージ配信」の文字が表示されている。
【0321】
その下には、作成するコンテンツの送信先を選択するための送信先選択領域DSR1が表示されている。
送信先選択領域DSR1の右側には、送信先を選択するためのプルダウンメニューが「全員」の文字と共に表示されている。
【0322】
また、その下には、ラベル選択領域LSR1と、送信条件選択領域CSR1と、コンテンツ記述領域CDR1とが表示されている。
【0323】
配信管理表示領域CMR2の右下には、コンテンツ記述領域CDR1に入力されたコンテンツをメッセージとして配信するための「配信」の文字で示される配信ボタンSBT2が表示されている。
【0324】
限定ではなく例として、送信先選択領域DSR1のプルダウンメニューがユーザによってタップされると、
図3-3の画面に遷移する。
【0325】
図3-3では、送信先選択領域DSR1のプルダウンメニューが下に展開し、表示されている。限定ではなく例として、プルダウンメニュー上部には、この公式ユーザが過去に指定した送信先が角の丸まった矩形のアイコンで表示されている。
【0326】
限定ではなく例として、複数のアイコンが含まれる送信先では、属性(限定ではなく例として、年代や性別)ごとの条件は論理和で、属性間での条件は論理積で条件が定められている。
すなわち、
図3-3では、限定ではなく例として、「全員」の下の送信先は、「10代」かつ「男性」、または、「20代」かつ「男性」を選択していることを表している。
なお、アイコン間に明示的に論理条件を表示させるようにしてもよい。
【0327】
また、プルダウンメニュー下部には、新規送信先を指定するための送信先指定領域が表示されている。限定ではなく例として、新規送信先と合致するユーザ登録情報を属性ごとにタップして選択し、送信先指定領域の右下部の「決定」の文字で示される送信先登録ボタンがタップされると、選択された属性が送信先として設定(登録)される。
【0328】
図3-3では、限定ではなく例として、「年代」の属性において「30代」が、「性別」の属性において「女性」が、それぞれタップされて選択されたことにより、反転表示されている。この場合、「30代」かつ「女性」が送信先となる。
【0329】
なお、属性ごとに条件を選択後、「not」,「and」,「or」の文字でそれぞれ示される論理式ボタンをタップすることで、限定ではなく例として、「「30代」かつ「女性」ではない」といった複雑な論理条件を設定することも可能に構成されている。
【0330】
図3-4は、限定ではなく例として、送信先選択領域DSR1において「30代」かつ「女性」である送信先が設定され、第2実施例と同様にして送信条件選択領域CSR1において配信条件「友だち登録の当日夜」が設定された場合の表示画面の一例である。
【0331】
図3-4では、コンテンツ記述領域CDR1のテキスト入力ボックス内に、「鶏白湯が自慢!AAラーメンの友だち登録ありがとうございます」で始まるテキストが入力されている。限定ではなく例として、配信ボタンSBT2がユーザによってタップされると、ユーザ属性が「30代」かつ「女性」である一般ユーザが「AAラーメン」との友だち登録を行った日の夜に、「鶏白湯が自慢!AAラーメンの友だち登録ありがとうございます」で始まるコンテンツが配信される。
【0332】
同様にして、端末20Aの公式ユーザは、コンテンツ配信を繰り返す。
【0333】
それからしばらくの時間が経過した後、端末20Aのユーザ操作に基づいて表示される公式アカウント運用管理画面の一例を
図3-5に示す。
図3-5において、概要表示領域ARR1の友だち人数は「180人」から「190人」に増加していることが示されている。
【0334】
また、グローバルメニュー表示領域GMM1の下右ペインには、限定ではなく例として、ローカルメニュー表示領域LMM1において選択されているメニューボタンと対応するレポート表示領域RPR3が表示されている。
【0335】
レポート表示領域RPR3では、コンテンツ選択領域MSR3の左側に、分析を行うコンテンツを選択するためのプルダウンメニューが「分析するコンテンツ」の文字と共に表示されている。また、プルダウンメニューの下には、プルダウンメニューによって分析対象となったコンテンツをさらに絞り込むためのコンテンツ絞り込み領域NDR1が表示されている。
【0336】
コンテンツ絞り込み領域NDR1には、「検索パターン」の文字の下に、「パターン1」~「パターン4」までの4つの絞り込みタブが表示されている。
限定ではなく例として、ユーザが絞り込みタブをタップすると、絞り込みタブの下に、絞り込み候補となる送信先と配信条件との組み合わせが表示される。
【0337】
限定ではなく例として、
図3-5では、「パターン2」の絞り込み候補として、送信先が「30代」かつ「女性」であり、配信条件が「友だち登録の当日夜」であるコンテンツが、コンテンツ選択領域MSR3の右側に表示されている。
【0338】
なお、絞り込み候補は、限定ではなく例として、総配信数が多い送信先と配信条件とが優先的に選定されて表示されるようにすることができる。
限定ではなく例として、「パターン1」の絞り込みタブをタップすると、最も総配信数が多い、送信先が「10代」かつ「男性」、または、「20代」かつ「男性」が絞り込み候補として選定されて表示されるようにすることができる。
【0339】
また、絞り込みタブの右には、送信先と配信条件との組み合わせを手動で指定するための「手動で設定」の文字で示される絞り込み条件手動設定ボタンが表示されている。この絞り込み条件手動設定ボタンをタップすることで、端末20Aのユーザは任意の絞り込み条件を設定することが可能に構成されている。
【0340】
コンテンツ選択領域MSR3の下には、コンテンツ選択領域MSR3において分析対象として選択されたコンテンツの分析結果をグラフで表示するためのグラフ表示領域MGR6が表示されている。
限定ではなく例として、
図3-5では、グラフ表示領域MGR6に、日ごとの配信数(送信数)が折れ線グラフで表示されている。
限定ではなく例として、送信先が「30代」かつ「女性」であり、配信条件が「友だち登録の当日夜」であるコンテンツの配信数は上下に変動があるグラフとして表示されている。また、限定ではなく例として、グラフ表示領域MGR6では、12月16日から12月20日までの間に送信された配信数を集計していることが示されている。
【0341】
詳細レポート表示領域MDR7には、12月16日から12月20日までの間に送信された、送信先が「30代」かつ「女性」であり、配信条件が「友だち登録の当日夜」であるコンテンツの総配信数として「38」が表示されている。
この例では、コンテンツの総配信数が設定数(限定ではなく例として、この例では「50」)に満たないことに基づいて、総閲覧数の欄では、その集計値が隠蔽される。
限定ではなく例として、総閲覧数の欄には、0から総配信数の数値範囲である「0-38」が表示されている。
【0342】
図3-5からさらに時間が経過した際の公式アカウント運用管理画面の一例を
図3-6に示す。
図3-5において、概要表示領域ARR1の友だち人数は「190人」から「270人」に増加していることが示されている。
また、グラフ表示領域MGR7では、12月16日から12月25日までの間に送信された配信数を集計していることが示されている。
【0343】
詳細レポート表示領域MDR8には、12月16日から12月25日までの間に送信された、送信先が「30代」かつ「女性」であり、配信条件が「友だち登録の当日夜」である総配信数として「53」が表示されている。また、詳細レポート表示領域MDR8には、コンテンツの総配信数が設定数(限定ではなく例として、この例では「50」)以上であることに基づいて、総閲覧数として実数である「51」が表示されている。
【0344】
なお、コンテンツの総配信数が設定数に満たない配信条件については、限定ではなく例として、コンテンツ選択領域MSR3において候補として表示させない、または表示態様を変えて表示させるようにしてもよい。
【0345】
<処理>
コンテンツを配信する処理については、限定ではなく例として、
図1-11の処理と同様に実行することが可能なため、詳細な説明は省略する。
【0346】
配信したコンテンツを分析する処理については、限定ではなく例として、
図1-12のA120のステップにおいて、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力に基づいて、解析対象とする送信先と配信条件とを少なくとも含むコンテンツ分析依頼情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。
【0347】
なお、本処理に先立って、端末20Aの制御部21は、サーバ10において事前に集計された全ての送信済みコンテンツにおける送信先と配信条件とに基づいて、コンテンツ分析対象の候補となる送信先と配信条件との組み合わせを要求するコンテンツ分析条件候補一覧要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。そして、サーバ10の制御部11は、受信したコンテンツ分析条件候補一覧要求情報に従って、コンテンツ分析対象の候補となる送信先と配信条件との組み合わせ一覧情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0348】
通信I/F14によって端末20Aからコンテンツ分析依頼情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、コンテンツ分析対象となる送信先と配信条件とを満たすコンテンツIDを、記憶部15に記憶される第3の公式アカウント管理データベース155Cの配信コンテンツデータから検索する。そして、サーバ10の制御部11は、検索されたコンテンツIDを集計対象コンテンツIDとして、
図1-12のS150のステップ以下の処理を実行する。
【0349】
<第3実施例の効果>
本実施例は、端末20が、コンテンツに関する情報である、一般ユーザの第1ユーザ属性情報(限定ではなく、第1情報の一例)とは異なる一般ユーザの第2ユーザ属性情報(限定ではなく、第5情報の一例)を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。この場合、第1情報に基づくコンテンツの配信数(限定ではなく、第2情報の一例)は、第1ユーザ属性情報と第2ユーザ属性情報とに基づいて、公式アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、第1ユーザ属性情報と第2ユーザ属性情報とに基づくコンテンツの配信数(限定ではなく、第1情報と第5情報とに基づくコンテンツが送信された数に関する情報の一例)である構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1情報と第5情報とに基づいて、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、第1情報と第5情報とに基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報がサーバによって取得されるようにすることができる。限定ではなく例として、2以上のユーザ属性情報に基づくコンテンツの配信数等の情報がサーバによって取得されるようにすることができる。
【0350】
また、この場合、端末20は、第1ユーザ属性情報と第2ユーザ属性情報とに基づく条件情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。この場合、第2情報は、第1ユーザ属性情報と、第2ユーザ属性情報と、条件情報とに基づいて、サーバによって取得されるようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1情報と、第5情報と、第1情報と第5情報とに基づく条件情報とに基づいて、第2情報がサーバによって適切に取得されるようにすることができる。限定ではなく例として、2以上のユーザ属性情報と、これらのユーザ属性情報に基づく条件情報とに基づいて、コンテンツの配信数等の情報がサーバによって適切に取得されるようにすることができる。
【0351】
また、この場合、条件情報は、第1ユーザ属性情報と、第2ユーザ属性情報との論理演算に関する条件の情報を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1情報と、第5情報と、第1情報と第5情報との論理演算に関する条件の情報とに基づいて、コンテンツの配信数等の情報がサーバによってより適切に取得されるようにすることができる。
【0352】
<第3変形例(1)>
上記の実施例では、コンテンツ絞り込み領域に表示される絞り込み候補を、コンテンツの総配信数に基づいて選定する例を示したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、端末20が、自己の端末20の公式ユーザが過去に参照した分析情報に対応する一般ユーザの属性情報の組合せを判定するようにする。そして、端末20は、限定ではなく例として、その判定結果に基づいて、この公式ユーザが過去に参照した参照回数が多い一般ユーザの属性情報の組合せ順に、絞り込み候補を選定して表示させるようにすることができる。限定ではなく
図3-5の例では、公式ユーザ「AAラーメンの事業者」が過去に参照した参照回数が多い順に、一般ユーザの属性情報の組合せ順を、パターン1,パターン2,パターン3,パターン4に対応させて表示するようにすることができる。
なお、上記の判定を、端末20ではなくサーバ10が行うようにしてもよい。
【0353】
<第3変形例(2)>
上記の実施例では、分析対象となるコンテンツを指定する条件情報の1つとして一般ユーザのユーザ属性情報を例示したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、一般ユーザのユーザ属性情報に代えて、またはこれに加えて、公式ユーザのユーザ属性情報を条件情報に含めてもよい。
そして、公式ユーザのユーザ属性情報を少なくとも用いて、分析対象となるコンテンツの候補を表示するようにしてもよい。
【0354】
限定ではなく例として、公式ユーザのユーザ属性情報として、公式ユーザの業態の情報を用いることとし、一般ユーザのユーザ属性情報として、一般ユーザの性別や年代の情報を用いるようにすることができる。
限定ではなく例として、公式ユーザの業態として「ラーメン屋」を指定すると、「ラーメン屋」の業態の店舗を利用する頻度が高い一般ユーザである「20代~30代 男性」を対象とするコンテンツを、分析対象となるコンテンツの候補として表示するようにすることができる。
また、限定ではなく例として、公式ユーザの業態として「美容院」を指定すると、「美容院」の業態の店舗を利用する頻度が高い一般ユーザである「20代~50代 女性」を対象とするコンテンツを、分析対象となるコンテンツの候補として表示するようにすることができる。
なお、店舗を利用する頻度については、限定ではなく例として、一般ユーザの端末40が店舗に設置されるビーコン装置からの接近信号を受信する頻度に基づいて算出することができる。
【0355】
<第4実施例>
第2実施例では、コンテンツ分析を行う際に、公式ユーザが1つのラベルIDを指定することで集計対象コンテンツを指定したが、これに限定されない。
第4実施例は、限定ではなく例として、公式ユーザが複数のラベルIDを指定することで集計対象コンテンツを指定する実施例である。
【0356】
第4実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0357】
<表示画面>
図4-1~
図4-3は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図4-1~
図4-3は、限定ではなく例として、公式ユーザA.A(この例では「AAラーメン」の事業者)の端末20Aの表示部24に表示されるメッセージングアプリケーションの公式アカウント運用管理画面の一例である。
【0358】
図4-1は、限定ではなく例として、配信画面の一例である。
この配信画面では、送信先選択領域DSR1では、「10代」かつ「男性」、または、「20代」かつ「男性」が送信先として指定されていることが表示されている。ラベル選択領域LSR1では、ラベル名「今月のおすすめ」のラベルと、ラベル名「男性ターゲット」のラベルとがラベルとして指定されていることが表示されている。また、コンテンツ記述領域CDR1のテキスト入力ボックス内に、「1月の限定ラーメンは<<野菜ましましスタミナ中華>>」で始まるテキストが入力されている。
【0359】
限定ではなく例として、配信ボタンSBT2がユーザによってタップされると、ユーザ属性が「10代」かつ「男性」、または、「20代」かつ「男性」である一般ユーザに対して、「1月の限定ラーメンは<<野菜ましましスタミナ中華>>」で始まるコンテンツが配信される。また、このコンテンツには、ラベル名「今月のおすすめ」のラベルと、ラベル名「男性ターゲット」のラベルとが紐づけられる。
【0360】
同様にして、端末20Aの公式ユーザは、コンテンツ配信を繰り返す。
【0361】
それからしばらくの時間が経過した後、端末20Aのユーザ操作に基づいて表示される公式アカウント運用管理画面の一例を
図4-2に示す。
図4-2において、概要表示領域ARR1の友だち人数は「327人」から「349人」に増加していることが示されている。
【0362】
また、グローバルメニュー表示領域GMN1の下右ペインには、限定ではなく例として、ローカルメニュー表示領域LMN1において選択されているメニューボタンと対応するレポート表示領域RPR4が表示されている。
【0363】
レポート表示領域RPR4では、コンテンツ選択領域MSR4の左側に、分析を行うコンテンツを選択するためのプルダウンメニューが「分析するコンテンツ」の文字と共に表示されている。プルダウンメニュー内には、分析対象として、ラベル名「今月のおすすめ」のコンテンツが分析対象として選択されている。
また、プルダウンメニューの下には、分析対象となるコンテンツの送信期間を指定して絞り込むための、「期間」の文字で示される分析期間指定領域が表示されている。限定ではなく例として、
図4-2では、「2021年1月1日」から「2021年1月15日」までに送信されたコンテンツが分析対象として指定されていることが表示されている。
コンテンツ選択領域MSR4の右側には、分析対象として選択されている複数のコンテンツのプレビューが吹き出しで表示されている。
【0364】
コンテンツ選択領域MSR4の下には、コンテンツ選択領域MSR4において分析対象として選択されたコンテンツの分析結果をグラフで表示するためのグラフ表示領域MGR8が表示されている。限定ではなく例として、グラフ表示領域MGR8では、1月1日から1月15日までの間に送信された配信数を集計していることが示されている。
【0365】
詳細レポート表示領域MDR9には、「2021年1月1日」から「2021年1月15日」までの間に送信されたラベル名「今月のおすすめ」のコンテンツの総配信数として「327」が表示されている。また、詳細レポート表示領域MDR9には、コンテンツの総配信数が設定数(限定ではなく例として、この例では「50」)以上であることに基づいて、総閲覧数として実数である「277」が表示されている。
【0366】
図4-3は、コンテンツ選択領域MSR4において、分析対象として、ラベル名「今月のおすすめ」とラベル名「年配ターゲット」との2つのラベルが設定されたコンテンツが分析対象として選択される場合の表示画面の一例である。
この画面では、
図4-2において分析対象として選択されていた「1月の限定ラーメンは」で始まるコンテンツや「乾燥しがちな冬のお肌に」で始まるコンテンツは分析対象から外れたため、コンテンツ選択領域MSR4の右側には、ラベル名「今月のおすすめ」のラベルとラベル名「年配ターゲット」のラベルとが設定されたコンテンツである「1月のオススメは」で始まるコンテンツのプレビューのみが表示されている。
【0367】
コンテンツ選択領域MSR4の下には、コンテンツ選択領域MSR4において分析対象として選択されたコンテンツの分析結果をグラフで表示するためのグラフ表示領域MGR9が表示されている。限定ではなく例として、グラフ表示領域MGR9では、1月1日から1月15日までの間に送信された配信数を集計していることが示されている。また、コンテンツが絞り込まれたことに基づいて、グラフ表示領域MGR9では、グラフ表示領域MGR8でのグラフと比較して縦軸の値が小さくなっていることが示されている。
【0368】
詳細レポート表示領域MDR10には、「2021年1月1日」から「2021年1月15日」までの間に送信されたラベル名「今月のおすすめ」のラベルとラベル名「年配ターゲット」のラベルとの2つのラベルが設定されたコンテンツの総配信数として「19」が表示されている。また、コンテンツの総配信数が設定数(限定ではなく例として、この例では「50」)に満たないことに基づいて、総閲覧数の欄では、その集計値が隠蔽される。
限定ではなく例として、総閲覧数の欄には、0から総配信数の数値範囲である「0-19」が表示されている。
【0369】
なお、コンテンツの総配信数が設定数に満たないラベルの組み合わせについては、限定ではなく例として、コンテンツ選択領域MSR4において選択不能とする(限定ではなく例として、ラベルを表示させない)ようにしてもよい。また、コンテンツの総配信数が設定数に満たないラベルの組み合わせについては、限定ではなく例として、コンテンツ選択領域MSR4において表示態様を変えて(限定ではなく例として、グレーアウトさせて)表示させるようにしてもよい。
【0370】
<処理>
処理については、限定ではなく例として、第3の公式アカウント管理データベース155Cのコンテンツラベルデータにおいて、1つのコンテンツIDに対して紐づけられるラベルIDとラベル名とを複数記憶させるようにする。
そして、
図2-9のS220のステップにおいて、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ラベル付きコンテンツ分析依頼情報として受信した複数のラベルIDについて、記憶部15に記憶される第3の公式アカウント管理データベース155CのコンテンツラベルデータにおけるラベルIDを探索し、指定される全てのラベルIDが紐づけられたコンテンツIDを集計対象コンテンツIDに設定することで、
図2-8~
図2-9と同様に実行することができる。
【0371】
<第4実施例の効果>
本実施例例は、端末20が、コンテンツに関する情報である、第1ラベル情報(第1情報)とは異なる第2ラベル情報(限定ではなく、第5情報の一例)を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。この場合、第1情報に基づくコンテンツの配信数(限定ではなく、第2情報の一例)は、第1ラベル情報と第2ラベル情報とに基づいて、公式アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、第1ラベル情報と第2ラベル情報とに基づくコンテンツの配信数(限定ではなく、第1情報と第5情報とに基づくコンテンツが送信された数に関する情報の一例)である構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1情報と第5情報とに基づいて、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、第1情報と第5情報とに基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報がサーバによって取得されるようにすることができる。限定ではなく例として、2以上のラベル情報に基づくコンテンツの配信数等の情報がサーバによって取得されるようにすることができる。
【0372】
<第4変形例>
第3実施例で説明したユーザ属性情報に基づき、ラベル情報と、ユーザ属性情報との組合せで、集計対象コンテンツを指定するようにすることもできる。
この場合の処理は、第3実施例で説明した処理と、第4実施例で説明した処理とに基づいて同様に構成可能である。
なお、第3実施例で説明したように、ラベル情報と、ユーザ属性情報との論理演算に関する条件等を適用することも可能である。
【0373】
本変形例は、端末20が、コンテンツに関する情報である、ラベル情報(第1情報)とは異なる一般ユーザのユーザ属性情報(限定ではなく、第5情報の一例)を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。この場合、第1情報に基づくコンテンツの配信数(限定ではなく、第2情報の一例)は、ラベル情報とユーザ属性情報とに基づいて、公式アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、ラベル情報とユーザ属性情報とに基づくコンテンツの配信数(限定ではなく、第1情報と第5情報とに基づくコンテンツが送信された数に関する情報の一例)である構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1情報と第5情報とに基づいて、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、第1情報と第5情報とに基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報がサーバによって取得されるようにすることができる。限定ではなく例として、ラベル情報とユーザ属性情報とに基づくコンテンツの配信数等の情報がサーバによって取得されるようにすることができる。
【0374】
また、この場合、端末20は、ラベル情報と一般ユーザのユーザ属性情報とに基づく条件情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。この場合、第2情報は、ラベル情報と、ユーザ属性情報と、条件情報とに基づいて、サーバ10によって取得されるようにすることができる。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1情報と、第5情報と、第1情報と第5情報とに基づく条件情報とに基づいて、第2情報がサーバによって適切に取得されるようにすることができる。限定ではなく例として、ラベル情報と、ユーザ属性情報と、これらの情報に基づく条件情報とに基づいて、コンテンツの配信数等の情報がサーバによって適切に取得されるようにすることができる。
【0375】
また、この場合、条件情報は、ラベル情報と、ユーザ属性情報との論理演算に関する条件の情報を含むようにすることができる。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1情報と、第5情報と、第1情報と第5情報との論理演算に関する条件の情報とに基づいて、コンテンツの配信数等の情報がサーバによってより適切に取得されるようにすることができる。
【0376】
<第5実施例>
上記の実施例では、コンテンツ分析を行う対象となるラベルが手動で設定されていたが、これに限定されない。
第5実施例は、限定ではなく例として、各コンテンツに対して自動的にラベルを生成し付与する実施例である。
【0377】
第5実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0378】
<処理>
コンテンツを配信する処理については、限定ではなく例として、
図2-8のA210のステップを省略した
図2-8における処理と同様に実行することが可能なため、詳細な説明は省略する。
ここでは、サーバ10の制御部11が、コンテンツ送信履歴に基づいて、各コンテンツに対して自動的にラベルを生成し付与する処理を例示する。
【0379】
図2-9のA230のステップに先立って、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、通信I/F14によって端末20AからラベルID一覧要求情報を受信すると、ラベル自動生成付与処理を実行する。
【0380】
なお、このラベル自動生成付与処理が、限定ではなく例として、設定時刻となったことに基づいて自動的に実行されるようにしたり、設定数のコンテンツが送信されたことに基づいて自動的に実行されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0381】
ラベル自動生成付与処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、第3の公式アカウント管理データベース155Cの公式アカウント管理データにおける配信コンテンツデータを参照し、コンテンツIDをクラスタリングする。
【0382】
クラスタリングを行うための特徴量の元となる入力情報としては、限定ではなく例として、以下の要素が考えられる。
(1)送信先に含まれるユーザ属性情報
(2)配信条件に含まれるユーザ行動履歴情報
(3)コンテンツのテキスト情報や画像情報
(4)(1)~(3)の任意の組み合わせ
【0383】
(1)のケースでは、限定ではなく例として、送信先を年代別に分けたラベルや、性別に分けたラベル、居住地で分けたラベル等が生成される。限定ではなく例として、送信先として10代や20代が多く指定されていた場合、ラベル自動生成付与処理において、サーバ10の制御部11は、ラベル名「10代」のラベルやラベル名「20代」のラベルを生成し、限定ではなく例として、送信先に「10代」を含むコンテンツIDをコンテンツラベルデータに追加してラベル名と紐付け、送信先に「20代」を含むコンテンツIDをコンテンツラベルデータに追加してラベル名と紐付ける。
【0384】
なお、限定ではなく例として、複数の項目にわたるユーザ属性情報(限定ではなく例として、年代と性別)を用いてクラスタリングを行い、限定ではなく例として、ラベル名「30代女性」などのラベルを生成して付与するようにしてもよい。
【0385】
(2)のケースでは、限定ではなく例として、ラベル名「即時」のラベルやラベル名「友だち登録時」のラベルなどが生成されて付与される。
【0386】
(3)のケースでは、限定ではなく例として、コンテンツがテキストコンテンツの場合、そのテキストコンテンツに対してテキストマイニングを適用し、キーワードを抽出する。そして、抽出されたキーワードをラベル名としてラベルを生成し、同一のキーワードとなったコンテンツIDに対して同一のラベルIDを付与する。
【0387】
なお、コンテンツがテキストコンテンツの場合、そのテキストコンテンツを、限定ではなく例として、Word2Vecモデルを用いてベクトル化し、変換されたベクトルをクラスタリングすることで、より近い意味のテキストごとにまとめるようにしてもよい。
【0388】
また、コンテンツが静止画コンテンツである場合、限定ではなく例として、画像識別用ニューラルネットワークモデルであるVGG16に対象となる静止画を入力し、VGG16の出力における分類クラス(認識結果)に基づいて、ラベル名を付与することができる。
【0389】
ラベル自動生成付与処理が実行されると、サーバ10の制御部11は、生成されたラベル名を含むラベルIDの一覧情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する。その後、
図2-9のA230以降のステップが実行される。
【0390】
<第5実施例の効果>
本実施例は、公式アカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)が送信元であるコンテンツ(限定ではなく、コンテンツの一例)を一般アカウントの複数の端末40(限定ではなく、複数の端末の一例)に送信するサーバ10が、公式ユーザによる入力に依らず、ラベル情報(限定ではなく、第1情報の一例)を自動生成して取得し、公式アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、付与したラベル情報に基づくコンテンツの配信数(限定ではなく、第1情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報の一例)を取得する制御部11を備える。
また、サーバ10は、制御部11によって取得された配信数が、設定値以上または設定値よりも大きい場合、そのコンテンツの閲覧数の実数値等(限定ではなく、第1情報に基づくコンテンツを受信した端末のユーザによって、第1情報に基づくコンテンツがインプレッションされた数に関する第3情報の一例)を公式アカウントに送信し、制御部11によって取得された配信数が、設定値以下または設定値よりも小さい場合、そのコンテンツの閲覧数の実数値が属する数値範囲等の情報(限定ではなく、第3情報とは異なる第4情報の一例)を公式アカウントに送信する通信I/F22を備える構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、制御部によって取得された、コンテンツに関する情報である第1情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報と設定値との関係に基づいて、異なる情報を公式アカウントに送信することができる。限定ではなく例として、第2情報がある程度小さい数である場合、送信されたコンテンツが送信先のアカウントによって閲覧された数とは異なる情報を公式アカウントに送信するといったことが可能となる。その結果、そのコンテンツを閲覧したアカウントを第1アカウントが特定できないようにするといったことが可能となる。
また、限定ではなく例として、サーバ側で第1情報を自動的に取得することで、第1アカウントのユーザが第1情報を入力せずに済み、また、第1アカウントが第1情報をサーバに送信せずに済むため、第1アカウントのユーザの利便性を向上させることができるとともに、第1アカウントのユーザの端末の処理負荷を軽減することができる。
【0391】
また、この場合、上記のラベル情報(限定ではなく、第1情報の一例)は、コンテンツの送信先に含まれるユーザ属性情報や配信条件に含まれるユーザ行動履歴情報(限定ではなく、第1情報が関連付けられたコンテンツを受信する端末のユーザに関する情報の一例)に基づく情報とすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、上記の構成と相まって、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、第1情報が関連付けられたコンテンツを受信する端末のユーザに関する情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報がサーバによって取得されるようにすることができる。
【0392】
また、この場合、上記のラベル情報(限定ではなく、第1情報の一例)は、コンテンツに含まれるテキスト情報(限定ではなく、第1情報に関連付けられたコンテンツのテキスト情報の一例)に基づく情報とすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、上記の構成と相まって、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、第1情報に関連付けられたコンテンツのテキスト情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報がサーバによって取得されるようにすることができる。
【0393】
また、この場合、上記のラベル情報(限定ではなく、第1情報の一例)は、コンテンツに含まれる画像情報(限定ではなく、第1情報に関連付けられたコンテンツの画像情報の一例)に基づく情報とすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、上記の構成と相まって、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、第1情報に関連付けられたコンテンツの画像情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報がサーバによって取得されるようにすることができる。
【0394】
また、上記において、第1情報は、コンテンツID(限定ではなく、第1情報が関連付けられるコンテンツを識別する識別情報の一例)とは異なる情報、限定ではなく例としてラベル情報とすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、上記の構成と相まって、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、第1情報が関連付けられるコンテンツを識別する識別情報とは異なる情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報がサーバによって取得されるようにすることができる。
【0395】
<第5変形例(1)>
第5実施例では、ラベル自動生成付与処理において、コンテンツIDと紐づけられるラベル情報(ラベル名やラベルID)とを自動生成することとしたが、これに限定されない。
第5実施例とは異なり、ラベル自動生成付与処理において、コンテンツIDとコンテンツの送信先との組合せに紐づけられるラベル情報を自動生成するようにしてもよい。つまり、限定ではなく例として、コンテンツの送信先の一般アプリケーションIDと、コンテンツIDとの組み合わせに対してラベル名とラベルIDとを自動生成するようにしてもよい。そして、分析対象となるコンテンツとして、コンテンツID単位ではなく、コンテンツの送信先の一般アプリケーションIDと、コンテンツIDとの組み合わせを指定できるようにしてもよい。
【0396】
図5-1に、本変形例で用いられるコンテンツ送信履歴管理データベース157の一例である第2のコンテンツ送信履歴管理データベース157Bのデータ構成の一例を示す。
第2のコンテンツ送信履歴管理データベース157Bには、コンテンツの送信元となったアカウントごとの管理データとして、コンテンツ送信履歴管理データが記憶される。
【0397】
各々のコンテンツ送信履歴管理データには、送信元アプリケーションIDと紐づけて、限定ではなく例として、送信識別情報と、コンテンツIDと、送信先アプリケーションIDと、送信日時と、閲覧フラグと、閲覧日時とが関連付けて記憶される。
【0398】
コンテンツIDと、送信先アプリケーションIDと、送信日時と、閲覧フラグとは、限定ではなく例として、第1のコンテンツ送信履歴管理データベース157Aと同様である。
【0399】
送信識別情報は、メッセージングサービスでのコンテンツ送信を個別に識別するために用いられる識別情報である。この送信識別情報は、メッセージIDでは括れない括り方をするために、あくまでも便宜的に設定される識別情報である。
サーバ10から端末40への一のコンテンツ送信は、限定ではなく例として、送信先となった一般アプリケーションIDと、送信されたコンテンツを含むコンテンツIDとの組み合わせで定めることができる。
この送信識別情報は、好ましくはサーバ10から端末40への一のコンテンツ送信ごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってコンテンツが送信されるごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
【0400】
コンテンツIDのみに紐づけてラベル付けを行う場合は、送信先が特定されないため、個々のユーザの行動形態等に応じてラベル付けを行うといったことはできない。
しかし、送信識別情報(コンテンツIDと送信先アプリケーションIDとの組合せ)を設け、送信識別情報に紐づけてラベル付けを行うようにすることで、個々のユーザの行動形態等に応じて動的にラベル付けを行うことができるようになる。
【0401】
本実施例では、前述した公式アカウント管理データのコンテンツラベルデータ(またはラベルデータ)に代えて、限定ではなく例として、後述する手法によってラベル情報(ラベルIDやラベル名)が生成され、送信識別情報とラベル情報とが紐づけられて記憶される。
【0402】
この場合、1つのラベル情報には、1つの送信識別情報が紐づけられるばかりでなく、複数の送信識別情報が紐づけられる場合もある。
また、1つの送信識別情報には、1つのラベル情報が紐づけられるばかりでなく、複数のラベル情報が紐づけられる場合もある。
【0403】
送信識別情報とラベル情報とが一対一に紐づけられる場合には、送信識別情報はラベルとして機能させることもできる。
【0404】
なお、送信識別情報を設定せず、上記のデータに記憶されるコンテンツIDと送信先アプリケーションIDとの組合せに基づいて、以下の処理を行うようにしてもよい。
【0405】
閲覧日時は、この送信先アプリケーションIDの端末40において、コンテンツが閲覧された日時に関する情報であり、限定ではなく例として、サーバ10が端末40からコンテンツを閲覧したことを示す情報(コンテンツ閲覧情報)を受信した日時が記憶される。
【0406】
なお、端末40の制御部41が、コンテンツ閲覧情報としてコンテンツを閲覧した場所に関する情報を送信可能な場合、サーバ10が、閲覧日時に加えて、端末40がコンテンツ閲覧情報を送信した場所(閲覧場所)に関する情報を関連付けて記憶させるようにしてもよい。
コンテンツを閲覧した場所に関する情報は、限定ではなく例として、端末40の位置算出用情報検出部49Bによって取得される情報であり、限定ではなく例として、GPSによる緯度・経度等の情報や、ビーコンによる訪問先店舗の識別情報等が含まれる。
【0407】
本変形例では、ラベル自動生成付与処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、送信識別情報をクラスタリングする。そして、ラベル付きコンテンツ集計処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ラベル付きコンテンツ分析依頼情報として受信したラベルIDについて、ラベルIDと紐付けられた送信識別情報を集計対象コンテンツIDに設定する。
サーバ10の制御部11は、集計対象コンテンツIDについて、記憶部15に記憶される第2のコンテンツ送信履歴管理データベース157Bの送信識別情報を探索し、限定ではなく例として、集計対象コンテンツIDがヒットする個数を集計対象コンテンツの総配信数として集計する。また、限定ではなく例として、集計対象コンテンツIDがヒットする送信識別情報のうち、閲覧フラグが「〇」となる送信識別情報の個数を集計対象コンテンツの総閲覧数として集計する。
【0408】
クラスタリングを行うための特徴量の元となる入力情報としては、限定ではなく例として、以下の要素が考えられる。
(A)送信識別情報と関連付けられた送信先アプリケーションIDのユーザ登録情報
(B)送信識別情報と関連付けられた送信日時
(C)送信識別情報と関連付けられた閲覧日時
(D)(A)~(C)の任意の組み合わせ
(E)(A)~(D)と、コンテンツID単位でのクラスタリングで用いられる(1)~(4)との任意の組み合わせ
【0409】
(A)のケースでは、限定ではなく例として、ユーザ登録情報として登録されたユーザ属性情報(限定ではなく例として、年齢)を用いて、送信先を年齢別に分けたラベルや、職業別に分けたラベル等が生成される。
【0410】
なお、公式アカウントへ友だち登録を行ったときの経路(限定ではなく例として、Webページを経由して友だち登録を行ったか、QRコード(登録商標)を端末40で読み取って友だち登録を行ったか等)がユーザ登録情報として利用可能な場合、友だち登録を行ったときの経路に応じてクラスタリングを行い、限定ではなく例として、ラベル名「Web経由」のラベルと、ラベル名「QRコード経由」のラベルとを生成するようにしてもよい。
【0411】
(B)のケースでは、限定ではなく例として、送信日時が朝方(限定ではなく例として、AM6時~AM10時)であった送信識別情報にはラベル名「朝方」のラベルが生成される。
【0412】
(C)のケースでは、(B)のケースと同様のラベルに加えて、限定ではなく例として、閲覧日時として閲覧場所の情報が利用可能な場合、閲覧場所をクラスタリングした、限定ではなく例として、ラベル名「東京」のラベルや、ラベル名「大阪」のラベル等が生成される。
【0413】
(D)のケースでは、限定ではなく例として、ユーザ登録情報から居住地住所と勤務先住所を読み出し、閲覧場所が居住地住所と勤務先住所とを結ぶ経路上である場合、ラベル名「通勤時間帯」のラベルが作成される。
【0414】
また、限定ではなく例として、ユーザ登録情報としてスマートウォッチ等の活動量計によって取得される就寝時間が取得可能な場合、就寝時間と閲覧日時とを比較することでラベル名「就寝前」のラベルが作成される。
【0415】
また、限定ではなく例として、ユーザ登録情報から勤務先住所を読み出し、閲覧場所と比較することで、ラベル名「職場」のラベルが作成される。居住地住所と比較する場合にはラベル名「自宅」のラベルが作成される。
【0416】
また、限定ではなく例として、ユーザ登録情報として食事記録アプリケーションによって取得された食事時間帯が取得可能な場合、食事時間帯と閲覧日時とを比較することでラベル名「夕食前」のラベルが作成される。
【0417】
(D)のこれらのケースでは、同じラベルに対して、一般アプリケーションIDごとに異なる条件を紐づけることが可能である。
【0418】
ラベル名「通勤時間帯」のラベルでは、限定ではなく例として、ユーザA.Aのコンテンツ閲覧場所が「渋谷」、ユーザB.Bのコンテンツ閲覧場所が「横浜」と異なっていても、ユーザ登録情報の居住地住所と勤務先住所とに基づいて、それらのコンテンツには同じラベル名「通勤時間帯」のラベルが割り当てられる。
【0419】
また、限定ではなく例として、ユーザA.Aの就寝時刻が「PM11時台」であり、ユーザB.Bの就寝時刻が「AM2時台」である場合、ユーザA.Aのコンテンツ閲覧日時が「PM11時05分」、ユーザB.Bのコンテンツ閲覧日時が「AM1時50分」と異なっていても、それらのコンテンツには同じラベル名「就寝前」のラベルが割り当てられる。
【0420】
すなわち、個々のユーザの行動形態等に応じて動的にラベル付けを実行することができる。そのため、ラベル付けされた分類結果の信頼性が向上し、これまで分析が困難であったユーザの行動形態に応じたコンテンツの分析を行うことが可能となる。
【0421】
本変形例は、前述したラベル情報(限定ではなく、第1情報の一例)は、一般ユーザの端末40へのコンテンツの送信日時(限定ではなく、第1情報が関連付けられたコンテンツが送信された時間に関する情報の一例)に基づく情報である構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、前述した構成と相まって、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、第1情報が関連付けられたコンテンツが送信された時間に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報がサーバによって取得されるようにすることができる。
【0422】
また、本変形例は、ラベル情報(限定ではなく、第1情報の一例)は、場所に関する情報に基づく情報である構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、前述した構成と相まって、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、場所に関する情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報がサーバによって取得されるようにすることができる。
【0423】
また、この場合、場所に関する情報は、一般ユーザによるコンテンツの閲覧場所(限定ではなく、第1情報が関連付けられたコンテンツを受信した端末の場所に関する情報の一例)を含むようにすることができる。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、前述した構成と相まって、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、第1情報が関連付けられたコンテンツを受信した端末の場所に関する情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報がサーバによって取得されるようにすることができる。
【0424】
また、本変形例は、ラベル情報(限定ではなく、第1情報の一例)は、一般アカウントが公式アカウントの友だち登録を行ったときの経路の情報(限定ではなく、第1情報が関連付けられたコンテンツを受信する端末がアクセスするアクセス方法に関する情報の一例)に基づく情報である構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、前述した構成と相まって、第1アカウントが送信元である複数のコンテンツのうち、第1情報が関連付けられたコンテンツを受信する端末がアクセスするアクセス方法に関する情報に基づくコンテンツが送信された数に関する第2情報がサーバによって取得されるようにすることができる。
【0425】
<第5変形例(2)>
上記の実施例において、サーバ10が仮ラベル名を設定するようにし、端末20のユーザによる入力に基づいて、ラベル名を設定できるようにしてもよい。
【0426】
この場合、サーバ10は、限定ではなく例として、コンテンツIDと紐づけて、ラベルIDとして一意なIDを設定する一方、そのラベル名として仮ラベル名(または「NULL」)を設定しておく。
【0427】
端末20からサーバ10に前述したラベルID一覧要求情報が送信されると、サーバ10は、ラベルID一覧情報を、通信I/F14によって端末20に送信する。
そして、端末20は、自己の端末20のユーザによるラベルIDの選択入力に基づき、選択されたラベルIDを含むラベル選択情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。これを受けて、サーバ10は、ラベル選択情報に含まれるラベルIDが紐づけられたコンテンツIDのコンテンツを、通信I/F14によって端末20に送信する。これを受けて、端末20は、受信したコンテンツを表示部24に表示させる。
【0428】
その後、端末20は、ラベル名設定処理を行う。具体的には、限定ではなく例として、表示部24に表示したコンテンツを閲覧した自己の端末20によって入力されたラベル名と、対応するラベルIDとを含むラベル名設定情報を生成する。
そして、端末20は、生成したラベル名設定情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。
【0429】
通信I/F14によって端末20からラベル名設定情報を受信すると、サーバ10は、受信したラベル名設定情報に含まれるラベルIDについて、先に関連付けて記憶しておいた仮ラベル名(または「NULL」)を、受信したラベル名設定情報に含まれるラベル名で更新する。これにより、ラベル名が確定される。
【0430】
本変形例は、端末20は、公式アカウントが送信元である複数のコンテンツのうちの一のコンテンツ(限定ではなく、第1コンテンツの一例)を表示部24に表示する。また、端末20は、公式ユーザによる入力に基づいて、ラベル名設定処理(限定ではなく、第1コンテンツに対する設定の一例)を制御部21によって行う。この場合、ラベル情報は、ラベル名設定処理に基づく情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1アカウントのユーザによる入力に基づいて、第1コンテンツに対する設定を行うことで、この設定に基づく第1情報が第1コンテンツに関連付けられるようにすることができる。
【0431】
<第6実施例>
上記の実施例では、コンテンツ分析を行うためにコンテンツにラベルを付与したが、これに限定されない。
第6実施例は、限定ではなく例として、付与済みのラベルを送信先として指定し、コンテンツを送信することを可能にする実施例である。
なお、付与済みのラベルとしては、公式ユーザによる入力に基づいて付与されたラベルと、サーバ10によって自動付与されたラベルとのいずれを適用することも可能である。
【0432】
第6実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0433】
第6実施例では、限定ではなく例として、第5実施例に従って、ラベルIDとコンテンツIDとが紐づけられていることとする。
【0434】
<表示画面>
図6-1~
図6-3は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図6-1~
図6-3は、限定ではなく例として、公式ユーザA.A(この例では「AAラーメン」の事業者)の端末20Aの表示部24に表示されるメッセージングアプリケーションの公式アカウント運用管理画面の一例である。
【0435】
図6-1は、限定ではなく例として、配信画面の一例である。
この配信画面では、配信管理表示領域CMR3には、送信先選択領域DSR1と送信条件選択領域CSR1との代わりに、以前送信したコンテンツにおいて、ラベル付けされたコンテンツの送信先を送信先として選択するための送信先ラベル選択領域DLR1が表示されている。
【0436】
送信先ラベル選択領域DLR1の右側には、コンテンツ送信対象となるラベルを選択するためのプルダウンメニューが下に展開されて表示されている。
【0437】
限定ではなく例として、プルダウンメニュー上部には、この公式ユーザが過去に指定した送信先ラベルが表示されている。限定ではなく例として、「昼食前」と「男性ターゲット」との2つのラベル名が選択される場合、ラベル名「朝食前」に紐づけられたコンテンツの送信先と、ラベル名「男性ターゲット」に紐づけられたコンテンツの送信先との論理積で定まる送信先にコンテンツが配信される。
【0438】
また、プルダウンメニュー下部には、新規送信先ラベルを指定するための送信先ラベル指定領域が表示されている。限定ではなく例として、新規送信先ラベルと合致する既存ラベルをタップして選択し、送信先ラベル指定領域の右下部の「決定」の文字で示される送信先ラベル登録ボタンがタップされると、選択されたラベルが送信先ラベルとして設定(登録)される。
【0439】
なお、既存ラベルは、端末20Aのユーザによって設定されたラベルでもよいし、サーバ10によって自動付与されたラベルでもよい。
【0440】
図6-1において、限定ではなく例として、配信ボタンSBT3がユーザによってタップされると、コンテンツ記述領域CDR1への入力内容に基づく内容のコンテンツが、送信先ラベル選択領域DLR1で選択されたラベルと紐づける送信先に配信される。
【0441】
同様にして、端末20Aの公式ユーザは、コンテンツ配信を繰り返す。
【0442】
しばらく後、端末20Aのユーザ操作に基づいて表示される公式アカウント運用管理画面の一例を
図6-2に示す。
図6-2において、概要表示領域ARR1の友だち人数は「327人」から「349人」に増加していることが示されている。
【0443】
レポート表示領域RPR5では、コンテンツ選択領域MSR5の左側に、分析を行うコンテンツを選択するためのタブメニューが「分析するコンテンツ」の文字と共に表示されている。各タブには、限定ではなく例として、送信先ラベルとして高頻度で使用されたラベルが表示されている。
図6-2では、限定ではなく例として、ラベル名「昼食前」のラベルが選択されていることがグレーアウトの表示形態で示されている。
また、タブメニューの下には、分析対象となるコンテンツの送信期間を指定して絞り込むための、「期間」の文字で示される分析期間指定領域が表示されている。限定ではなく例として、
図6-2では、「2021年1月1日」から「2021年1月15日」までに送信されたコンテンツが分析対象として指定されていることが表示されている。
【0444】
コンテンツ選択領域MSR5の下には、コンテンツ選択領域MSR5において分析対象として選択されたコンテンツの分析結果をグラフで表示するためのグラフ表示領域MGR10が表示されている。限定ではなく例として、グラフ表示領域MGR10では、1月1日から1月15日までの間に送信された配信数を集計していることが示されている。
【0445】
詳細レポート表示領域MDR11には、「2021年1月1日」から「2021年1月15日」までの間に送信されたラベル名「昼食前」のコンテンツの総配信数として「228」が表示されている。また、詳細レポート表示領域MDR11には、コンテンツの総配信数が設定数(限定ではなく例として、この例では「50」)以上であることに基づいて、総閲覧数として実数である「196」が表示されている。
【0446】
図6-3は、コンテンツ選択領域MSR5において、分析対象として、ラベル名「朝食前」のラベルが設定されたコンテンツが分析対象として選択される場合の表示画面の一例である。
【0447】
この画面では、
図6-2において分析対象として選択されていた「1月の限定ラーメンは」や「乾燥しがちな冬のお肌に」で始まるコンテンツは「朝食前」の時間帯には送信されておらず、分析対象から外れたため、コンテンツ選択領域MSR5の右側には、ラベル名「朝食前」のラベルが設定されたコンテンツである「1月のオススメは」で始まるコンテンツのプレビューのみが表示されている。
【0448】
コンテンツ選択領域MSR5の下には、コンテンツ選択領域MSR5において分析対象として選択されたコンテンツの分析結果をグラフで表示するためのグラフ表示領域MGR11が表示されている。限定ではなく例として、グラフ表示領域MGR11では、1月1日から1月15日までの間に送信された配信数を集計していることが示されている。また、コンテンツが絞り込まれたことに基づいて、グラフ表示領域MGR11では、グラフ表示領域MGR10でのグラフと比較して縦軸の値が小さくなっていることが示されている。
【0449】
詳細レポート表示領域MDR12には、「2021年1月1日」から「2021年1月15日」までの間に送信されたラベル名「朝食前」のラベルが設定されたコンテンツの総配信数として「8」が表示されている。また、コンテンツの総配信数が設定数(限定ではなく例として、この例では「50」)に満たないことに基づいて、総閲覧数の欄では、その集計値が隠蔽される。
限定ではなく例として、総閲覧数の欄には、0から総配信数の数値範囲である「0-8」が表示されている。
【0450】
<処理>
図6-4は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(公式ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、端末40A(一般ユーザA.Aの端末40)の制御部41が実行する処理の一例を示している。
なお、
図6-4の処理が実行されると、限定ではなく例として、
図2-9の処理が実行される。
【0451】
まず、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、第3の公式アカウント管理データベース155Cにおけるコンテンツラベルデータに基づいて、生成済みのラベル名とラベルIDとを含むラベル一覧情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(S310)。
【0452】
通信I/F22によってサーバ10からラベル一覧情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、送信先ラベルID設定処理を実行する(A310)。
送信先ラベルID設定処理において、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力に基づいて、送信先となるラベルID(以下、「送信先ラベルID」と呼称する。)を受け付ける。
【0453】
そして、端末20Aの制御部21は、少なくとも送信先ラベルIDと、コンテンツとを含むコンテンツ送信依頼情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A320)。
【0454】
通信I/F14によって端末20Aからコンテンツ送信依頼情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、受信した送信先ラベルIDに基づいて、送信先設定処理を実行する(S320)。
【0455】
送信先設定処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、記憶部15に記憶される第3の公式アカウント管理データベース155Cにおけるコンテンツラベルデータから、送信先ラベルIDと一致するラベルIDが紐づけられているコンテンツIDを探索する。
【0456】
すると、サーバ10の制御部11は、第3の公式アカウント管理データベース155Cにおける配信コンテンツデータを参照し、探索されたコンテンツIDと関連付けられた送信先および配信条件を、それぞれ送信先および配信条件として設定する。
【0457】
その後、送信先設定処理において設定された送信先と配信条件と、受信したコンテンツ送信依頼情報に基づくコンテンツとに基づいて、ラベル付きコンテンツ関連付け処理を実行する(S210)。
なお、ラベル付きコンテンツ関連付け処理において、このコンテンツのラベルIDには、限定ではなく例として、送信先ラベルIDが設定される。
【0458】
なお、A230のステップに先立って、サーバ10の制御部11は、送信先設定処理において用いられた送信先ラベルIDの一覧情報を通信I/F14によって端末20Aに送信するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0459】
<第6実施例の効果>
本実施例は、端末20は、公式ユーザによる、ラベルID(限定ではなく、第1情報の一例)を指定する入力に基づいて、このラベルIDのラベルが関連付けられたコンテンツが送信された一般ユーザの端末40に対して、公式ユーザによって入力されたコンテンツ(限定ではなく、第3コンテンツの一例)を送信する処理を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントのユーザによる、第1情報の入力に基づいて、この第1情報が関連付けられたコンテンツが送信されたユーザの端末に対して、第3コンテンツを送信することが可能となる。
【0460】
第1情報が関連付けられたコンテンツと、第3コンテンツとを同じとすれば、第1情報が関連付けられたコンテンツを送信済みの端末に対して、この第1情報を利用して、同じコンテンツを再送することが可能となる。
一方、第1情報が関連付けられたコンテンツと、第3コンテンツとを別とすれば、第1情報が関連付けられたコンテンツを送信済みの端末に対して、この第1情報を利用して、別のコンテンツを新たに送信することが可能となる。
【0461】
<第6変形例(1)>
第6実施例では、ラベルIDとコンテンツIDとが紐づけられていることとしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、第5変形例(1)のようにラベルIDと送信識別情報とが紐づけられている場合においても、送信先ラベルを指定することで、コンテンツの送信先と配信条件とを指定可能としてもよい。
【0462】
この場合、
図6-4のA320において端末20Aから送信された、少なくとも送信先ラベルIDと、コンテンツとを含むコンテンツ送信依頼情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、送信先設定処理を行う(S320)。具体的には、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、受信したコンテンツ送信依頼情報に含まれる送信先IDと紐付けられた送信識別情報を探索する。
【0463】
そして、サーバ10の制御部11は、記憶部15に記憶される第2のコンテンツ送信履歴管理データベース157Bにおけるコンテンツ送信履歴管理データを参照し、探索された送信識別情報と一致する送信先アプリケーションIDを送信先に設定する。また、限定ではなく例として、配信条件として、限定ではなく例として、送信識別情報のコンテンツが送信された送信日時を参照し、これに類似する送信時刻を配信条件として設定する。
【0464】
このように配信条件を送信先アプリケーションIDごとに設定可能とし、限定ではなく例として、ラベル名「昼食前」のラベルを送信ラベルとして指定することで、ユーザごとに異なる昼食前の時間帯に応じて効果的にコンテンツを配信することができる。
【0465】
限定ではなく例として、一般ユーザA.Aの昼食時間帯が「11時前後」であり、一般ユーザB.Bの昼食時間帯が「13時前後」であるとラベル自動付与の結果によってラベル付けされている場合、送信ラベル「昼食前」を指定することで、端末20Aの公式ユーザA.Aは、一般ユーザごとに異なる昼食時間帯を意識することなく、一般ユーザA.Aに対しては「11時」に、一般ユーザB.Bに対しては「13時」に、それぞれ昼食前のプロモーションコンテンツを送信することが可能となる。
【0466】
他にも、限定ではなく例として、ラベル名「就寝前」のラベルを送信ラベルとして指定することで、ユーザごとに異なる就寝前の時間帯に応じてコンテンツを配信することができる。
【0467】
また、送信日時に限らず、限定ではなく例として、送信エリア(限定ではなく例として、地区や職場)を配信条件として設定することで、地区に応じてコンテンツを配信したり、ユーザごとに異なる職場に応じてコンテンツを配信するといったことが可能となる。
【0468】
<その他の実施例>
上記の実施例において、総配信数や総閲覧数等を、同じユーザも含む延べ数として集計してもよいし、同じユーザを含まないユニーク数として集計するようにしてもよい。
【0469】
また、総閲覧数、総クリック数、総再生数、総コンバージョン数等を、総配信数に対する割合で分析して表示するようにしてもよい。この場合、総配信数が設定値以下または設定値よりも小さい場合は、その割合が含まれる数値範囲(限定ではなく例として、0%~10%等)を表示したり、その割合を表示させないようにしてもよい。
【0470】
また、上記の実施例において、送信対象や分析対象を、限定ではなく例として、メッセージングサービスにおける公式アカウント機能の一種であるリッチメニュー(公式アカウントとのトークルーム内の下部に表示されるフローティングメニュー)や、公式アカウントから配信されるタイムラインメッセージ、メッセージングサービスと関連する広告等に適用することも可能である。
【0471】
限定ではなく例として、リッチメニューに「ボタン1」~「ボタン4」が配置されているとする。そして、リッチメニューの「ボタン1」~「ボタン4」にそれぞれ対応する識別子を「メニューボタンID」と呼称する。また、リッチメニューに表示される内容を「メニューコンテンツ」と呼称する。
【0472】
この場合、限定ではなく例として、メニューボタンIDを前述したコンテンツIDに対応させ、メニューコンテンツを前述したコンテンツに対応させ、リッチメニューがタップされることを前述したメッセージが閲覧されることに対応させることで、上記の実施例と同様に処理を実行し、リッチメニューに対するユーザの反応を分析することができる。
【0473】
限定ではなく例として、広告においても、配信される広告の識別子をコンテンツIDに対応させ、広告の内容(広告コンテンツ)をコンテンツに対応させ、広告がタップされることをメッセージが閲覧されることに対応させることで、上記の実施例と同様に処理を実行し、広告に対するユーザの反応を分析することができる。
【0474】
なお、広告コンテンツとコンテンツとが同一の内容、または類似度が一定以上である場合(限定ではなく例として、内容が非常に類似する場合)、メッセージ分析と広告の分析とをまとめて集計するようにしてもよい。
【0475】
限定ではなく例として、広告コンテンツとして化粧品メーカーのロゴ画像(限定ではなく例として、URIが「https://server/logo.jpg」)が、コンテンツとして同一の画像(限定ではなく例として、URIが「https://server/logo.jpg」)が指定されている場合、分析対象としてこのロゴ画像をコンテンツとして含むメッセージおよび広告を集計することで、配信されたロゴ画像に対するユーザの反応を分析することができる。
【0476】
同様にして、リッチメニューとメッセージとをまとめて集計するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0477】
1 通信システム
10 サーバ
20(40) 端末
30 ネットワーク