(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023027335
(43)【公開日】2023-03-01
(54)【発明の名称】自動運転車に用いられる運行ログ生成方法および装置
(51)【国際特許分類】
G08G 1/00 20060101AFI20230221BHJP
【FI】
G08G1/00 D
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2022204036
(22)【出願日】2022-12-21
(31)【優先権主張番号】202111592021.3
(32)【優先日】2021-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】521208273
【氏名又は名称】阿波▲羅▼智▲聯▼(北京)科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】APOLLO INTELLIGENT CONNECTIVITY(BEIJING)TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】101, 1st Floor, Building 1, Yard 7, Ruihe West 2nd Road, Beijing Economic and Technological Development Zone, Beijing 100176, China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ウエイ ゴーン
(72)【発明者】
【氏名】ウエンローン ゥラオ
(72)【発明者】
【氏名】リン チヤオ
(72)【発明者】
【氏名】イーンナン リウ
(72)【発明者】
【氏名】ヨーンボー ワーン
(57)【要約】
【課題】自動運転車に用いられる運行ログ生成方法、装置、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体およびコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】具体的な実現案として、少なくとも1台の自動運転車のそれぞれのタスク認識情報および少なくとも1つの運行イベントに基づいて運行ログ情報を生成し、少なくとも1台の自動運転車のそれぞれについて、自動運転車のために設定された、自動運転車の対応するタスク認識情報を含むタスク要素と、該自動運転車の対応する少なくとも1つの運行イベントにそれぞれ対応し、タスク要素に関連付けられる少なくとも1つのイベント要素とを含む、運行ログ情報に対応するグラフィカルインターフェースを表示する。本開示の技術的解決案は、自動運転車の配車分析および問題確定の効率化を図ることができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1台の自動運転車のそれぞれのタスク認識情報および少なくとも1つの運行イベントに基づいて運行ログ情報を生成することと、
前記少なくとも1台の自動運転車のそれぞれについて、該自動運転車のために設定された、該自動運転車の対応するタスク認識情報を含むタスク要素と、該自動運転車の対応する少なくとも1つの運行イベントにそれぞれ対応し、前記タスク要素に関連付けられる少なくとも1つのイベント要素とを含む、前記運行ログ情報に対応するグラフィカルインターフェースを表示することとを含む、自動運転車に用いられる運行ログ生成方法。
【請求項2】
前記少なくとも1台の自動運転車のそれぞれの配車情報に基づいて、対応するタスク認識情報を抽出することをさらに含む、請求項1に記載の運行ログ生成方法。
【請求項3】
前記少なくとも1台の自動運転車のそれぞれの配車情報を取得することをさらに含み、
前記の、前記運行ログ情報に対応するグラフィカルインターフェースを表示することは、
前記少なくとも1台の自動運転車のそれぞれについて、
対応する少なくとも1つの運行イベントの第1の運行イベントと対応する配車情報とがマッチングすると確定したことに応答して、前記第1の運行イベントに対応する第1のイベント要素を、第1の状態で前記グラフィカルインターフェースに表示することと、
前記第1の運行イベントと前記対応する配車情報とがマッチングしていないと確定したことに応答して、前記第1の運行イベントに対応する前記第1のイベント要素を、前記第1の状態と区別される第2の状態で前記グラフィカルインターフェースに表示することとを含む、請求項1に記載の運行ログ生成方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの運行イベントは、初発、運行終了、出発、到着、一時駐車、即刻運休、運行中止、被追越および追越の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の運行ログ生成方法。
【請求項5】
前記グラフィカルインターフェースにおいて、前記少なくとも1つのイベント要素は、発生時刻に沿って順次配列される、請求項1から4のいずれか一項に記載の運行ログ生成方法。
【請求項6】
前記グラフィカルインターフェースは、タイムライン要素をさらに含む、請求項5に記載の運行ログ生成方法。
【請求項7】
少なくとも1台の自動運転車のそれぞれのタスク認識情報および少なくとも1つの運行イベントに基づいて運行ログ情報を生成するように構成される生成ユニットと、
前記少なくとも1台の自動運転車のそれぞれについて、該自動運転車のために設定された、該自動運転車の対応するタスク認識情報を含むタスク要素と、該自動運転車の対応する少なくとも1つの運行イベントにそれぞれ対応し、前記タスク要素に関連付けられる少なくとも1つのイベント要素とを含む、前記運行ログ情報に対応するグラフィカルインターフェースを表示するように構成される出力ユニットとを含む、自動運転車に用いられる運行ログ生成装置。
【請求項8】
前記少なくとも1台の自動運転車のそれぞれの配車情報に基づいて、対応するタスク認識情報を抽出するように構成される抽出ユニットをさらに含む、請求項7に記載の運行ログ生成装置。
【請求項9】
前記少なくとも1台の自動運転車のそれぞれの配車情報を取得するように構成される取得ユニットをさらに含み、
前記出力ユニットは、前記少なくとも1台の自動運転車のそれぞれについて、対応する少なくとも1つの運行イベントの第1の運行イベントと対応する配車情報とがマッチングすると確定したことに応答して、前記第1の運行イベントに対応する第1のイベント要素を、第1の状態で前記グラフィカルインターフェースに表示し、
前記第1の運行イベントと前記対応する配車情報とがマッチングしていないと確定したことに応答して、前記第1の運行イベントに対応する前記第1のイベント要素を、前記第1の状態と区別される第2の状態で前記グラフィカルインターフェースに表示するように構成される、請求項7に記載の運行ログ生成装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つの運行イベントは、初発、運行終了、出発、到着、一時駐車、即刻運休、運行中止、被追越および追越の少なくとも1つを含む、請求項7に記載の運行ログ生成装置。
【請求項11】
前記グラフィカルインターフェースにおいて、前記少なくとも1つのイベント要素は、発生時刻に沿って順次配列される、請求項7から10のいずれか一項に記載の運行ログ生成装置。
【請求項12】
前記グラフィカルインターフェースは、タイムライン要素をさらに含む、請求項11に記載の運行ログ生成装置。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサ、および
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されたメモリを含み、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されることによって、前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1から6のいずれか一項に記載の自動運転車に用いられる運行ログ生成方法を実行させることができる、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶される、電子機器
【請求項14】
コンピュータに、請求項1から6のいずれか一項に記載の自動運転車に用いられる運行ログ生成方法を実行させるように構成されるコンピュータ命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
コンピュータに、請求項1から6のいずれか一項に記載の自動運転車に用いられる運行ログ生成方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、高度道路交通技術分野、特に自動運転技術分野に関し、具体的には、自動運転車に用いられる運行ログ生成方法、装置、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動運転車は、車両を人工知能、ビジュアル計算、レーダ、監視装置や、全地球測位システムなどの協働により、人が現場で車両を制御しなくても運転できるようになっており、将来の高度道路交通の発展の大きな方向性の一つとなっている。
【0003】
自動運転配車プラットフォームは、複数の自動運転車の統合配車管理に用いられる。自動運転車の配車分析や問題特定の効率化をどのように進めるかは、現在、至急解決すべき技術的課題である。
【0004】
この部分で説明される方法は、必ずしも以前に想定される方法又は採用される方法ではない。特に断りのない限り、この部分に記載されているいずれの方法は、この部分に含まれるだけで従来技術であると考えられるべきではない。同様に、特に断りのない限り、この部分で言及されている課題は、従来の技術で承認されたものであると考えるべきではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、自動運転車に用いられる運行ログ生成方法、装置、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体およびコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様によれば、
少なくとも1台の自動運転車のそれぞれのタスク認識情報および少なくとも1つの運行イベントに基づいて運行ログ情報を生成することと、
上記の少なくとも1台の自動運転車のそれぞれについて、該自動運転車のために設定された、該自動運転車の対応するタスク認識情報を含むタスク要素と、該自動運転車の対応する少なくとも1つの運行イベントにそれぞれ対応し、上記のタスク要素に関連付けられる少なくとも1つのイベント要素とを含む、上記の運行ログ情報に対応するグラフィカルインターフェースを表示することとを含む、自動運転車に用いられる運行ログ生成方法を提供する。
【0007】
本開示の一態様によれば、
少なくとも1台の自動運転車のそれぞれのタスク認識情報および少なくとも1つの運行イベントに基づいて運行ログ情報を生成するように構成される生成ユニットと、
上記の少なくとも1台の自動運転車のそれぞれについて、該自動運転車のために設定された、該自動運転車の対応するタスク認識情報を含むタスク要素と、該自動運転車の対応する少なくとも1つの運行イベントにそれぞれ対応し、上記のタスク要素に関連付けられる少なくとも1つのイベント要素とを含む、上記の運行ログ情報に対応するグラフィカルインターフェースを表示するように構成される出力ユニットとを含む、自動運転車に用いられる運行ログ生成装置を提供する。
【0008】
本開示の一態様によれば、少なくとも1つのプロセッサ、および上記の少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されたメモリを含み、ここで、上記のメモリには、上記の少なくとも1つのプロセッサによって実行されることによって、上記の少なくとも1つのプロセッサに上記の実施例における自動運転車に用いられる運行ログ生成方法を実行させることができる、上記の少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶される、電子機器を提供する。
【0009】
本開示の一態様によれば、コンピュータに、上記の実施例における自動運転車に用いられる運行ログ生成方法を実行させるように構成されるコンピュータ命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0010】
本開示の一態様によれば、プロセッサによって実行されると、上記の実施例における自動運転車に用いられる運行ログ生成方法を達成するコンピュータプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、自動運転車の配車分析や、問題確定の効率化の向上を図ることができる。
【0012】
理解すべきことは、この部分に説明される内容は、本開示の実施例の要点または重要な特徴を識別することを意図しておらず、本開示の保護範囲を限定するためのものではないことである。本開示の他の特徴は、以下の明細書によって容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図面は、実施例を例示的に示し、明細書の一部を構成し、明細書の文字による説明とともに、実施例の例示的な実施形態を説明するために用いられる。図示の実施例は例示の目的のみであり、特許請求の範囲を限定するものではない。すべての図面において、同一の符号は類似しているが、必ずしも同じとは限らない要素を指す。
【
図1】本開示の実施例に係る、本明細書で説明される様々な方法を実施することができる例示的なシステムを示す概略図である。
【
図2】本開示の実施例に係る自動運転車に用いられる運行ログ生成方法を示すフローチャートである。
【
図3】本開示のいくつかの実施例に係る自動運転車に用いられる運行ログ生成方法により出力されたグラフィカルインターフェースを示す概略図である。
【
図4】本開示のいくつかの実施例に係る自動運転車に用いられる運行ログ生成方法により出力されたグラフィカルインターフェースを示す概略図である。
【
図5】本開示の実施例による自動運転車に用いられる運行ログ生成装置の構成を示すブロック図である。
【
図6】本発明の実施例による電子機器の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に合わせて本開示の例示的な実施形態を説明して、それに含まれる本開示の実施例における様々な詳細が理解を助けるためので、それらは単なる例示的なものと考えられるべきである。したがって、当業者であれば、本開示の範囲および精神から逸脱することなく、本明細書で説明された実施形態に対して様々な変更および修正を行うことができることを認識すべきである。同様に、明瞭と簡潔のために、以下の説明では公知の機能および構造についての説明を省略している。
【0015】
本願では、特に明記しない限り、様々な要素を説明するための「第1」、「第2」などの用語は、これらの要素の位置関係、タイミング関係、又は重要性関係を限定することを意図していない。このような用語は、一要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。いくつかの例では、第1の要素と第2の要素は、要素の同じ例を指すことができ、場合によっては、コンテキストの説明に基づいて、異なる例を指してもよい。
【0016】
本願の様々な例の説明で使用される用語は、確定の例を説明することのみを目的としており、限定することを意図していない。コンテキストが別途に明確に示されていない限り、特に要素の数を限定しないなら、要素は一つであってもよいし、複数であってもよい。また、本願で使用される用語「および/又は」は、リストされた項目のいずれかおよび可能な全ての組み合わせをカバーする。
【0017】
自動運転配車プラットフォームは、複数の自動運転車の統合配車管理に用いられ、同時に複数の自動運転車の配車運行を制御する。理想的には、各自動運転車は、決められた各運行イベントを配車計画通りに正確に実行するが、実際には、自動運転車は、一時駐車、追い越され減速を余儀なくされるなど決められた運行イベントと矛盾が生じることが多い。自動運転車の実際の運行イベンは、自動運転配車プラットフォームの運行ログに記録する必要がある。
【0018】
関連技術として、複数の自動運転車の運行ログを、自動運転配車のプラットフォームにテキストまたはテーブルの形式で出力することが一般的であるが、関わる情報量やデータ量が多いため、配車管理者による運行ログの分析に時間がかかり、ひいては、配車管理プロセスで起こり得る問題の確定効率が低くなっている。
【0019】
本開示は、これに基づいて、自動運転車の配車分析および問題確定の効率化を図ることができる自動運転車に用いられる運行ログ生成方法、装置、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体およびコンピュータプログラム製品を提供する。
【0020】
以下、図面を参照して本開示の実施例について詳細に説明する。
【0021】
図1は、本開示の実施例による、本明細書に記載された様々な方法および装置を、その中で実施することができる例示的なシステム100の概略図である。
図1を参照すると、このシステム100は、自動車110と、サーバ120と、自動車110をサーバ120に結合する1つまたは複数の通信ネットワーク130とを含む。
【0022】
本開示の実施形態では、自動車110は、本開示の実施例による計算機器を含むこと、本開示の実施例による方法を実行するように構成されることのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0023】
サーバ120は本開示に記載の車両の通信制御方法を可能にする1つ又は複数のサービス又はソフトウェアアプリケーションを実行することができる。いくつかの実施例では、サーバ120は、非仮想環境および仮想環境を含むことができる他のサービスまたはソフトウェアアプリケーションも提供することができる。
図1に示す構成では、サーバ120は、サーバ120により実行される機能を実現する1つまたは複数のモジュールを含むことができる。これらのモジュールは、1つまたは複数のプロセッサで実行できるソフトウェアモジュール、ハードウェアモジュール、またはそれらの組み合わせを含むことができる。自動車両110のユーザは、これらのコンポーネントによって提供されるサービスを利用するために、1つまたは複数のクライアントアプリケーションプログラムを順次利用してサーバ120と対話することができる。様々な異なるシステム構成が可能であり、システム100とは異なってもよいことを理解されたい。したがって、
図1は、本明細書に記載された様々な方法を実施するためのシステムの一例であり、制限することを意図していない。
【0024】
サーバ120は、1つまたは複数の汎用コンピュータ、専用サーバコンピュータ(例えば、PC(パーソナルコンピュータ)サーバ、UNIX(登録商標)サーバ、ミッドレンジサーバ)、ブレードサーバ、大型コンピュータ、サーバクラスタ、またはその他の適切な配置および/または組み合わせを含むことができる。サーバ120は、仮想オペレーティングシステムを実行する1つまたは複数の仮想マシン、または仮想化に関わる他の計算アーキテクチャ(例えば、サーバの仮想記憶装置を維持するために仮想化された論理記憶デバイスの1つまたは複数のフレキシブルプール)を含むことができる。様々な実施例において、サーバ120は、以下に説明する機能を提供する1つまたは複数のサービスまたはソフトウェアアプリケーションを実行することができる。
【0025】
サーバ120内の計算ユニットは、上記のした任意のオペレーティングシステムおよび任意の商用サーバオペレーティングシステムを含む1つまたは複数のオペレーティングシステムを実行することができる。サーバ120は、HTTPサーバ、FTPサーバ、CGIサーバ、JAVA(登録商標)サーバ、データベースサーバなど、様々な追加のサーバアプリケーションおよび/または中間層アプリケーションのいずれか1つを実行することもできる。
【0026】
いくつかの実施形態では、サーバ120は、自動車110から受信したデータフィードおよび/またはイベント更新を分析しマージするために、1つまたは複数のアプリケーションプログラムを含むことができる。サーバ120はまた、自動車110の1つまたは複数のディスプレイ装置を介してデータフィードおよび/またはリアルタイムイベントを表示するために1つまたは複数のアプリケーションプログラムを含むことができる。
【0027】
ネットワーク130は、当業者に知られている任意のタイプのネットワークであってもよく、それは、データ通信をサポートするために、複数の利用可能なプロトコルのいずれか1つ(TCP/IP、SNA、IPXなどを含むがこれらに限定されない)を使用することができる。例として、1つまたは複数のネットワーク130は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、イーサネットベースのネットワーク、トークンループ、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、仮想ネットワーク、仮想プライベートネットワーク(VPN)、イントラネット、エクストラネット、公衆交換電話網(PSTN)、赤外線ネットワーク、無線ネットワーク(例えば、Bluetooth、WiFi)、および/またはこれらとその他のネットワークの任意の組み合わせであってもよい。
【0028】
システム100は、1つまたは複数のデータベース150を含むこともできる。いくつかの実施例では、これらのデータベースはデータやその他の情報を記憶するために使用できる。例えば、データベース150内の1つまたは複数は、オーディオファイルや映像ファイルなどの情報を記憶するために使用されることができる。データストア150は、さまざまな位置に配置することができる。例えば、サーバ120が使用するデータストアは、サーバ120のローカルにあってもよいし、サーバ120から離れて、ネットワークまたは専用の接続を介してサーバ120と通信してもよい。データストア150は、さまざまなタイプであってもよい。いくつかの実施例では、サーバ120が使用するデータストアは、リレーショナルデータベースなどのデータベースであってもよい。これらのデータベースのうちの1つまたは複数は、命令に応じてデータベースとデータベースからのデータを記憶、更新、検索できる。
【0029】
いくつかの実施例では、データベース150のうちの1つまたは複数は、アプリケーションによって使用され、アプリケーションのデータを記憶することもできる。アプリケーションで使用されるデータベースは、キー値リポジトリ、オブジェクトリポジトリ、ファイルシステムでサポートされる汎用リポジトリなど、様々なタイプのデータベースであってもよい。
【0030】
車両110は、周囲環境を感知するためのセンサ111を含むことができる。センサ111は、視覚カメラ、赤外線カメラ、超音波センサ、ミリ波レーダおよびレーザーレーダ(LiDAR)などのセンサのうちの1つまたは複数を含むことができる。異なるセンサは、異なる検出精度および範囲を提供することができる。カメラは、車両の前方、後方、または他の位置に取り付けることができる。視覚カメラは、車内外をリアルタイムでキャプチャし、運転者および/または同乗者に提示することができる。さらに、視覚カメラによってキャプチャされた画像を分析することによって、交通信号灯の指示、交差点の状況、他の車両の運転状態などの情報を取得することができる。赤外線カメラは夜間に物体を捉えることができる。超音波センサは車両の周辺に取り付けることができ、超音波方向性が強いなどの特徴を利用して車外物体の車両からの距離を測定するために用いられる。ミリ波レーダは、車両の前方、後方、または他の位置に取り付けることができ、電磁波の特性を利用して車外物体の車両からの距離を測定するために用いられる、レーザレーダは、物体のエッジ、形状情報を検出して物体の識別および追跡を行うために、車両の前方、後方、又は他の位置に取り付けることができる。ドップラー効果のために、レーダ装置はまた、車両および移動物体の速度変化を測定することができる。
【0031】
自動車110はまた、通信装置112を含むことができる。通信装置112は、衛星141から衛星測位信号(例えば、北斗、GPS、GLONASS、およびGALILEO)を受信し、これらの信号に基づいて座標を生成することができる衛星測位モジュールを含むことができる。通信装置112は、移動体通信基地局142と通信するモジュールをさらに含むことができ、移動体通信ネットワークは、GSM/GPRS、CDMA、LTEなどの現在または進化中の無線通信技術(例えば、5G技術)などの任意の適切な通信技術を実施することができる。また、通信装置112は、例えば、他の車両143との間での車対車(Vehicle-to-Vehicle,V2V)通信、インフラ144との間での車両からインフラまで(Vehicle-to-Infrastructure、V2I)の通信を行う車両と外部との通信を実現するように構成された車両ネットワーク又はV2X(Vehicle-to-Everything)モジュールを有していてもよい。さらに、通信装置112は、例えば、IEEE802.11規格の無線ローカルエリアネットワークまたはブルートゥース(登録商標)を使用して、ユーザ端末145(インテリジェントフォン、タブレットコンピュータ、または腕時計などの装着可能デバイスを含むがこれらに限定されない)と通信するように構成されたモジュールを有してもよい。自動車110は、通信装置112を使用して、ネットワーク130を介してサーバ120にアクセスすることもできる。
【0032】
自動車110はまた、制御装置113を含むことができる制御装置113は、中央処理ユニット(CPU)又はグラフィックス処理ユニット(GPU)、又は他の専用プロセッサなどの様々なタイプのコンピュータ可読記憶装置又は媒体と通信するプロセッサを含むことができる。制御装置113は、車両内の様々なアクチュエータを自動的に制御する自動運転システムを含むことができる。自動運転システムは、複数のセンサ111または他の入力装置からの入力に応答して、複数のアクチュエータを介して自動車110(図示せず)の動力アセンブリ、ステアリングシステム、および制動システムなどを制御して、人為的介入または制限された人為的介入を必要とせずに、加速、ステアリング、および制動をそれぞれ制御するように構成される。制御装置113の処理機能の一部は、クラウド計算によって実現することができる。例えば、いくつかの処理は、車載プロセッサを使用して実行されてもよく、他のいくつかの処理は、クラウド側の計算リソースを使用して実行されてもよい。制御装置113は、本開示による方法を実行するように構成することができる。また、制御装置113は、本開示による自動車側(クライアント側)の計算装置の一例として実現されてもよい。
【0033】
図1のシステム100は、本開示に基づいて説明した様々な方法および装置を応用することができるように、様々な方法で構成し操作することができる。
【0034】
本開示のいくつかの実施例は、コンピュータ、携帯電話、ノートパソコンまたはタブレットなどであり得る自動運転配車プラットフォームに適用される自動運転車に用いられる運行ログ生成方法を提供する。自動運転車は、具体的な種類が限定されず、例えば、自動運転バス、自動運転タクシー、自動運転販売車、自動運転散水車、自動運転輸送車などであってもよい。
【0035】
図2に示すように、本開示の実施例の自動運転車に用いられる運行ログ生成方法200は、以下のステップS201とステップS202を含む。
【0036】
ステップS201において、少なくとも1台の自動運転車のそれぞれのタスク認識情報および少なくとも1つの運行イベントに基づいて、運行ログ情報を生成する。
【0037】
ステップS202において、運行ログ情報に対応するグラフィカルインターフェースを表示する。
図3に示すように、グラフィカルインターフェース300は、少なくとも1台の自動運転車のそれぞれについて、該自動運転車のために設定された、該自動運転車の対応するタスク認識情報(例えばタスクID「001」)を含むタスク要素310と、該自動運転車の対応する少なくとも1つの運行イベント(例えば、「初発」など)にそれぞれ対応し、タスク要素310に関連付けられる少なくとも1つのイベント要素320とを含む。
【0038】
本開示の実施例の技術的解決策において、少なくとも1台の自動運転車に関連付けられる運行ログ情報は、グラフィカルインターフェースとしてディスプレイ端末上で出力して提示される。グラフィカルインターフェースに、各自動運転車の対応する各イベント要素がすべてタスク要素を中核として、タスク要素に関連付けられ、運行ログの提示形態が明確に整理され、簡潔で理解しやすくなっている。本開示の実施例の技術的解決策は、関連技術と比較して、配車管理者が運行ログの主要な内容を迅速に知り、自動運転車の配車管理や、問題確定の効率化を図ることができ、さらに、自動運転車の確実で安全かつ効率的な運行の保証を提供することができる。
【0039】
グラフィカルインターフェースとは、グラフィックで表示されるヒューマンマシンインターフェースのことである。インターフェース要素とは、グラフィカルインターフェースでインタラクション要件を満たすことができる一連の要素であって、例えば、
図3に示されるタスク要素310、イベント要素320、タイムライン要素330などがいずれも、グラフィカルインターフェース300のインターフェース要素である。
図3に示すように、グラフィカルインターフェース300に、各自動運転車の対応する各イベント要素320はいずれも、タスク要素310に関連付けられ、配車管理者がグラフィカルインターフェース300からイベント要素320とタスク要素310の関連付けを明確に確認でき、各タスクの実行進捗や、実行状況を迅速に把握することが可能である。
【0040】
図3に示すように、いくつかの実施例において、グラフィカルインターフェース300は、タイムライン要素330も含む。タスク要素310に関連付けられる少なくとも1つのイベント要素320は、発生時刻、すなわちタイムライン要素330の延伸方向に沿って順次配列される。タスク要素310に関連付けられる少なくとも1つのイベント要素320は、該タスク要素310の後に配列され、配車管理者は、グラフィカルインターフェース300から各イベント要素320の発生時刻および関連するタスクを速やかに知り、タスクに関連付けられる運行イベントの流れを把握することができる。
【0041】
本開示の実施例は、グラフィカルインターフェースにおけるインターフェース要素の提示形態を具体的に制限せず、関連付けられる具体的な提示形態を具体的に制限しなくてよく、各イベント要素と対応するタスク要素との間に、配車管理者が運行ログの主要な内容を迅速に把握できるような有意な関連性があればよい。例えば、各イベント要素は、さらに、関連付けられるタスク要素を関連中核として、ツリー型の関連態様を構成することができる。さらに、グラフィカルインターフェースには、例えば、日付、当直員、サイト名など、タスク要素に関連するかまたは関連しない他のインターフェース要素を含み得る。
【0042】
本開示のいくつかの実施例において、運行ログ生成方法は、少なくとも1台の自動運転車のそれぞれの配車情報に基づいて、対応するタスク認識情報を抽出することをさらに含む。
【0043】
配車情報は、自動運転車関連運行予定情報である。配車情報は、自動運転車のナンバープレートなどの運行予定が実行される自動運転車の情報と、タスクIDなどの自動運転車のために設定された、タスク認識情報とを含む。自動運転車の実際の運行が運行予定から外れることによって、運行イベントが予定運行イベントと一致しないことがあるが、自動運転車の情報および自動運転車のために設定された、タスク認識情報は変化しないため、配車情報に基づいて、タスク認識情報を取得することが可能である。
【0044】
さらに、配車情報は、さらに、例えば、予定初発時間、予定運行終了時間、予定運行ルート、予定停留所、および各予定停留所における予定到着時間と予定出発時間など、自動運転車の予定運行イベントの情報を含み得る。
【0045】
自動運転車の各予定運行サイクル(運行サイクルが、例えば日、週、月などである)に、配車情報は、配車管理者によって自動運転配車プラットフォームに入力されるか、自動運転配車プラットフォームと通信するクラウドサーバーによって自動運転配車プラットフォームに発信されることが可能である。さらに、配車情報は、クラウドストレージデバイスまたはローカルストレージデバイスに記憶されてよい。自動運転車の各予定運行サイクルにおいて、本開示の実施例の運行ログ生成方法を実行する必要がある場合、上記の機器から取得する。
【0046】
本開示の実施例において、自動運転配車プラットフォームが自動運転車の運行イベントを取得する具体的な形態は、特に限定されるものではない。
【0047】
本開示の1つの実施例に、運行ログ生成方法は、運行ログ情報を生成する前に、各自動運転車のヒューマン-マシンインタラクション機器から送信された少なくとも1つの運行イベントを取得することをさらに備える。
【0048】
ヒューマン-マシンインタラクション機器(Human-Machine Interaction、HMI)は、自動運転車に搭載され、無線ネットワークを介してクラウドサーバーと通信し、クラウドサーバーからの命令に基づいて自動運転車の自動運転システムを制御し、自動運転車に発車、停車、加速、減速、操舵などの自動運転を可能とする。同時に、ヒューマン-マシンインタラクション機器は、自動運転車の各運行イベントを記録することもできる。
【0049】
該実施例には、ヒューマン-マシンインタラクション機器は、自動運転配車プラットフォームと通信することにより、自動運転車の運行イベントを自動運転配車プラットフォームに報告することができる。
【0050】
本開示の別の実施例において、運行ログ生成方法は、各自動運転車のヒューマン-マシンインタラクション機器と通信するクラウドサーバーによって送信される各自動運転車の少なくとも1つの運行イベントを取得することをさらに含む。
【0051】
クラウドサーバーは、各自動運転車のヒューマン-マシンインタラクション機器と通信しているため、各自動運転車のヒューマン-マシンインタラクション機器から関連する運行イベントを取得して、自動運転配車プラットフォームに報告することができる。
【0052】
自動運転車の実際の運行は、運行予定から外れることによって、運行イベントが予定運行イベントと一致しないことがある。例えば、自動運転車の実際の初発時間が予定初発時間と一致しないか、自動運転車が停留所以外で何らかの理由で一時駐車するか、自動運転車が追い越されて道を譲るために減速して停留所に時間通りに到着できないか、自動運転車が運行中止になるなどのことである。これらの運行イベントが、運行ログに記録される必要もある。
【0053】
本開示の実施例において、少なくとも1つの運行イベントは、初発、運行終了、出発、到着、一時駐車、即刻運休、運行中止、被追越および追越の少なくとも1つを含む。ある運行イベントについては、予定運行イベントと一致する場合もあれば、一致しない場合もあり、緊急時の一時駐車などの予定運行イベントに関連付けられない他の運行イベントでありえる。
【0054】
本開示のいくつかの実施例において、運行ログ生成方法は、少なくとも1台の自動運転車のそれぞれの配車情報を取得することをさらに含み、前述ステップS202は、少なくとも1台の自動運転車のそれぞれについて、対応する少なくとも1つの運行イベントにおける第1の運行イベントと対応する配車情報とがマッチングすると確定したことに応答して、第1の運行イベントに対応する第1のイベント要素を、第1の状態でグラフィカルインターフェースに表示することと、
第1の運行イベントと対応する配車情報とがマッチングしていないと確定したことに応答して、第1の運行イベントに対応する第1のイベント要素を、第2の状態でグラフィカルインターフェースに表示することとを含み、ここで、第2の状態が第1の状態と区別される。
【0055】
第1の運行イベントは、少なくとも1つの運行イベントのいずれかでありえる。第2の状態は、例えば、グラフィカルインターフェースにおける2つの状態のイベント要素の形状パターンが異なり、および/または塗りつぶし色が異なるなど第1の状態と区別され、配車管理者が注意を引くことで、明確に区別することができればよい。
【0056】
図4は、本開示のいくつかの実施例による、自動運転車に用いられる運行ログ生成方法の出力のグラフィカルインターフェースの概略図を示す。
図4に示すように、グラフィカルインターフェース400は、各自動運転車に対応して設置されるタスク要素410および少なくとも1つのイベント要素420を含み、さらに、タイムライン要素430を含む。タスクID 002の関連する運行イベント「被追越」は、配車情報の予定運行イベントと一致しないため、グラフィカルインターフェース400において、運行イベント「被追越」の対応するイベント要素4201は、第2の状態で表示され、一方、グラフィカルインターフェース400の他の運行イベント420は、配車情報の予定運行イベントと一致しているため、第1の状態で表示される。該実施例において、第1の状態は形状が第2の状態と異なることが分かる。
【0057】
該実施例の解決策は、配車管理者が自動運転車の予定外の運行をいち早く知ることができるため、問題を迅速に突き止め、それに応じて自動運転車の運行予定を調整し、自動運転車の確実で安全かつ効率的な運行の保証を提供することができる。
【0058】
本開示のいくつかの実施例において、運行イベントは、配車情報の予定運行イベントと一致しない場合、それの対応するイベント要素は、状態を区別せずに、例えば、やはり第1の状態と同様に表示することも可能である。運行ログの提示は明確に整理され、簡潔で理解しやすくなっているため、配車管理者も簡単に観察・判断するだけで、問題をすぐに確定することができる。
【0059】
本開示のいくつかの実施例において、運行ログ生成方法は、運行ログ情報をクラウドストレージデバイスまたはローカルストレージデバイスに送信して記憶することをさらに含む。ローカルストレージデバイスまたはクラウドストレージデバイスに記憶されている運行ログ情報のファイル形式は、制限せず、例えば、テキスト形式またはデータテーブル形式であってよい。運行ログ情報は、ローカルストレージデバイスまたはクラウドストレージデバイスに記憶され、配車管理者が将来参照・アクセスするように、過去の運行ログとして利用される。
【0060】
図5に示すように、本開示の実施例は、
少なくとも1台の自動運転車のそれぞれのタスク認識情報および少なくとも1つの運行イベントに基づいて、運行ログ情報を生成するように構成される生成ユニット501、および
上記の少なくとも1台の自動運転車のそれぞれについて、該自動運転車のために設定された、該自動運転車の対応するタスク認識情報を含むタスク要素と、該自動運転車の対応する少なくとも1つの運行イベントにそれぞれ対応し、上記のタスク要素に関連付けられる少なくとも1つのイベント要素とを含む、上記の運行ログ情報に対応するグラフィカルインターフェースを表示するように構成される出力ユニット502を含む、自動運転車に用いられる運行ログ生成装置500をさらに提供する。
【0061】
いくつかの実施例において、運行ログ生成装置は、少なくとも1台の自動運転車のそれぞれの配車情報に基づいて、対応するタスク認識情報を抽出するように構成される抽出ユニットをさらに含む。
【0062】
いくつかの実施例において、運行ログ生成装置は、少なくとも1台の自動運転車のそれぞれの配車情報を取得するように構成される取得ユニットをさらに含み、
ここで、出力ユニットは、少なくとも1台の自動運転車のそれぞれについて、対応する少なくとも1つの運行イベントの第1の運行イベントと対応する配車情報とがマッチングすると確定したことに応答して、第1の運行イベントに対応する第1のイベント要素を、第1の状態でグラフィカルインターフェースに表示することと、
第1の運行イベントと対応する配車情報とがマッチングしていないと確定したことに応答して、第1の運行イベントに対応する第1のイベント要素を、第2の状態でグラフィカルインターフェースに表示することであり、ここで、第2の状態は第1の状態と区別されるように構成される。
【0063】
いくつかの実施例において、少なくとも1つの運行イベントは、
初発、運行終了、出発、到着、一時駐車、即刻運休、運行中止、被追越および追越の少なくとも1つを含む。
【0064】
いくつかの実施例において、グラフィカルインターフェースには、少なくとも1つのイベント要素は、発生時刻に沿って順次配列される。
【0065】
いくつかの実施例において、グラフィカルインターフェースは、タイムライン要素をさらに含む。
【0066】
本開示の実施例の技術的解決策において、少なくとも1台の自動運転車に関連付けられる運行ログ情報は、グラフィカルインターフェースとしてディスプレイ端末で出力して提示される。グラフィカルインターフェースに、各自動運転車の対応する各イベント要素がすべてタスク要素を中核として、タスク要素に関連付けられ、運行ログの提示形態が明確に整理され、簡潔で理解しやすくなっている。本開示の実施例の技術的解決策は、関連技術と比較して、配車管理者が運行ログの主要な内容を迅速に知り、自動運転車の配車管理や、問題確定の効率化を図ることができ、さらに、自動運転車の確実で安全かつ効率的な運行の保証を提供することができる。
【0067】
本開示の実施例によれば、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体およびコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0068】
図6を参照して、ここでは、本開示の様々な態様に適用可能なハードウェア装置の一例である、本開示のサーバ又はクライアントとして利用可能な電子機器600のフローチャートについて説明する。電子機器は、様々な形態のデジタル電子コンピュータ、例えば、ラップトップ型コンピュータ、デスクトップ型コンピュータ、ステージ、個人用デジタル補助装置、サーバ、ブレードサーバ、大型コンピュータ、その他の適切なコンピュータを示す。電子機器は更に、様々な形態の移動装置、例えば、個人デジタルアシスタント、携帯電話、スマートフォン、着用可能な装置とその他の類似する計算装置を示してよい。本明細書に示される部品、これらの接続関係およびこれらの機能は例示的なものに過ぎず、本明細書に説明したおよび/又は請求した本開示の実現を制限しない。
【0069】
図6に示すように、電子機器600は、計算ユニット601を含み、それはリードオンリーメモリ(ROM)602に記憶されるコンピュータプログラムまた記憶ユニット608からランダム・アクセス・メモリ(RAM)603にロードされるコンピュータプログラムによって、種々の適当な操作と処理を実行することができる。RAM 603において、更に電子機器600を操作するために必要な様々なプログラムとデータを記憶してよい。計算ユニット601、ROM602およびRAM 603はバス604によって互いに接続される。入力/出力(I/O)インターフェース605もバス604に接続される。
【0070】
電子機器600における入力ユニット606、出力ユニット607、記憶ユニット608および通信ユニット609などの複数の部品は、入力/出力(I/O)インターフェース605に接続される。出力ユニット606は、電子機器600に情報を入力することが可能な任意のタイプの装置であってもよく、入力ユニット606は、入力された数値又は文字情報を受信し、また、電子機器のユーザ設定および/又は機能制御に関するキー信号入力を生成することができ、マウス、キーボード、タッチスクリーン、トラックボード、トラックボール、操作レバー、マイクおよび/又はリモコンを含むが、これらに限定されない。出力ユニット607は、情報を提示することが可能な任意のタイプの装置であってもよく、ディスプレイ、スピーカ、ビデオ/オーディオ出力端末、バイブレータ、および/又はプリンタを含んでもよいが、これらに限定されない。記憶ユニット608は磁気ディスク、光ディスクを含むことができるが、これらに限定されない。通信ユニット609は、電子機器600が例えば、インターネットであるコンピュータネットワークおよび/又は様々な電気通信ネットワークを介して他の装置と情報/データを交換することを可能にし、モデム、ネットワークカード、赤外線通信装置、無線通信送受信機、および/又はチップセット、例えば、ブルートゥース(登録商標)装置、802.11装置、WiFi装置、WiMax装置、セルラー通信装置および/又は類似物を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0071】
計算ユニット601は処理および計算能力を有する様々な汎用および/または専用の処理コンポーネントであってもよい。計算ユニット601の例には、中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、様々な専用人工知能(AI)計算チップ、様々な機械学習モデルアルゴリズムを実行する計算ユニット、デジタル信号プロセッサ(DSP)、および任意の適当なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラなどが含まれるがこれらに限定されないことである。計算ユニット601は上記内容で説明した各方法と処理を実行する。例えば、一部の実施例の方法はコンピュータコンピュータプログラムとして実現してよく、機械可読媒体、例えば、記憶ユニット608に有形に含まれる。いくつかの実施例において、コンピュータプログラムの一部又は全てはROM 602および/又は通信ユニット609を経由して電子機器600にロードおよび/又はインストールされてよい。コンピュータプログラムがRAM 603にロードされて計算ユニット601によって実行される場合、以上で説明される実施例の方法の1つまたは複数のステップを実行することできる。他の実施例において、任意選択的に、計算ユニット601は任意の他の適切な手段(例えば、ファームウェア)で上述した実施例の方法を実行するように構成されてもよい。
【0072】
本開示の実施例は、上述した任意の実施例の方法のステップをコンピュータに実行させるように構成されるコンピュータ命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0073】
さらに、本開示の実施例は、プロセッサによって実行されるとき上述した任意の実施例の方法のステップを実施するコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0074】
本明細書で上記のしたシステムおよび技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、確定用途向け集積回路(ASIC)、確定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、ロードプログラマブル論理デバイス(CPLD)、ソフトウェア・ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/またはこれらの組み合わせにおいて実装することができる。これらの様々な実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラムに実施され、この1つ又は複数のコンピュータプログラムは少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステムで実行しおよび/又は解釈してもよく、このプログラマブルプロセッサは専用又は汎用プログラマブルプロセッサであってもよく、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、少なくとも1つの出力装置からデータと命令を受信し、データと命令をこの記憶システム、この少なくとも1つの入力装置、この少なくとも1つの出力装置に送信してよいこと、を含んでもよい。
【0075】
本願の方法を実施するプログラムコードは1つ又は複数のプログラミング言語のいかなる組み合わせで書かれてよい。これらのプログラムコードを汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供してよく、よってプログラムコードはプロセッサ又はコントローラにより実行される時にフローチャートおよび/又はブロック図に規定の機能/操作を実施する。プログラムコードは完全に機械で実行してよく、部分的に機械で実行してよく、独立ソフトウェアパッケージとして部分的に機械で実行し且つ部分的に遠隔機械で実行してよく、又は完全に遠隔機械又はサーバで実行してよい。
【0076】
本開示の文脈において、機械可読媒体は有形の媒体であってもよく、命令実行システム、装置又はデバイスに使用される又は命令実行システム、装置又はデバイスに結合されて使用されるプログラムを具備又は記憶してよい。機械可読媒体は機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、又は半導体システム、装置又はデバイス、又は上記内容のいかなる適切な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のリード線による電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、又は上記内容のいかなる適切な組み合わせを含む。
【0077】
ユーザとの対話を提供するために、ここで説明したシステムおよび技術を、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えばCRT(陰極線管)やLCD(液晶ディスプレイ)モニター)、およびキーボードとポインティング装置(例えば、マウスやトラックボール)を備えるコンピュータ上に実装することができ、ユーザはこのキーボードとこのポインティング装置を介してコンピュータに入力してよい。他の種類の装置は、例えば、ユーザに提供されるフィードバックが任意の形式の感覚フィードバック(例えば、視覚的フィードバック、聴覚的フィードバック、または触覚的フィードバック)であってよく、ユーザからの入力が任意の形式(音響入力、音声入力、または触覚入力を含む)で受け取ることが可能であるユーザとの対話を提供するために使用することができる。
【0078】
ここで述べたシステムや技術は、バックステージ部材を含む計算システム(例えば、データサーバとして)や、ミドルウェア部材を含む計算システム(例えば、アプリケーションサーバ)や、フロントエンド部材を含む計算システム(例えば、グラフィカルユーザインターフェースやウェブブラウザを有するユーザコンピュータ、ユーザが、そのグラフィカルユーザインターフェースやウェブブラウザを通じて、それらのシステムや技術の実施形態とのインタラクティブを実現できる)、あるいは、それらのバックステージ部材、ミドルウェア部材、あるいはフロントエンド部材の任意の組み合わせからなる計算システムには実施されてもよい。システムの部材は、任意の形式や媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)により相互に接続されてもよい。通信ネットワークの例は、例えば、ローカルネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、インターネットを含む。
【0079】
コンピュータシステムは、クライアント側とサーバを含んでもよい。クライアント側とサーバは、一般的に相互に遠く離れ、通常、通信ネットワークを介してインタラクションを行う。互にクライアント側-サーバという関係を有するコンピュータプログラムを対応するコンピュータで運転することによってクライアント側とサーバの関係を生成する。サーバは、クラウドサーバーであってもよく、分散型システムのサーバでも、またはブロックチェーンと組み合わされサーバであってもよい。
【0080】
理解すべきことは、前述した様々な形態のフローを用いて、改めて順位付け、ことを増加又削除してよいことである。例えば、本開示に記載された各ステップは、並列的に実行してもよいし、順次実行してもよいし、異なる順序で実行させてもよいし、本開示に開示された技術案が所望する結果を実現できれば、本文はこれに限定されないことである。
【0081】
本願の実施形態又は例は図面を参照して説明されたが、上記の方法、システム、および装置は単なる例示的な実施形態又は例であり、本開示の範囲はこれらの実施形態又は例によって制限されるものではなく、授権後の特許請求の範囲およびその均などの範囲のみによって限定されることを理解されたい。実施例又は例の様々な要素は省略されてもよく、又はそれらの均などの要素によって代替されてもよい。また、各ステップは、本願で説明した順序とは異なる順序で実行されてもよい。更に、実施形態又は例の様々な要素は、様々な方法で組み合わせられてもよい。重要なのは、技術の進化に伴い、ここで説明される多くの要素は、本願の後に現れる同等の要素に置き換えることができるということである。
【外国語明細書】