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特開2023-27557求職求人支援システム及び求職求人支援方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023027557
(43)【公開日】2023-03-02
(54)【発明の名称】求職求人支援システム及び求職求人支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230222BHJP
   G06Q 10/06 20230101ALI20230222BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021132726
(22)【出願日】2021-08-17
(71)【出願人】
【識別番号】000138934
【氏名又は名称】株式会社ラッキートレンディ
(74)【代理人】
【識別番号】100119725
【弁理士】
【氏名又は名称】辻本 希世士
(74)【代理人】
【識別番号】100168790
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 英之
(72)【発明者】
【氏名】西谷 昌記
(72)【発明者】
【氏名】奥田 一平
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA08
5L049CC17
(57)【要約】
【課題】
求職者が有する能力や技能を求人者が具体的に確認できるようにし、雇用のミスマッチを低減することができる求職求人支援システム及び求職求人支援方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
通信ネットワークを介して通信可能である求職者端末、求人者端末及び提供サーバを有し、前記求職者端末は、入力された求職者基本情報及び作品データを前記提供サーバに送信する求職者情報送信手段を備え、前記提供サーバは、前記求職者端末から送信された前記求職者基本情報及び前記作品データを関連付けて求職者データベースに保存する求職者情報保存手段と、前記求職者端末から送信された前記作品データを前記求人者端末に送信する作品データ送信手段を備え、前記求人者端末は、複数の前記作品データを表示する作品データ表示手段を備える求職求人支援システムにより解決した。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを介して通信可能である求職者端末、求人者端末及び提供サーバを有し、
前記求職者端末は、入力された求職者基本情報及び作品データを前記提供サーバに送信する求職者情報送信手段を備え、
前記提供サーバは、前記求職者端末から送信された前記求職者基本情報及び前記作品データを関連付けて求職者データベースに保存する求職者情報保存手段と、前記求職者端末から送信された前記作品データを前記求人者端末に送信する作品データ送信手段を備え、
前記求人者端末は、複数の前記作品データを表示する作品データ表示手段を備える
ことを特徴とする求職求人支援システム。
【請求項2】
前記求人者端末は、一の前記作品データに関連付けられた特定の求職者に対する興味を表すスカウト情報を、前記提供サーバに送信するスカウト情報送信手段を備え、
前記提供サーバは、前記求職者データベースにおいて前記特定の求職者と関連付けて前記スカウト情報を保存するスカウト情報保存手段を備え、
前記求職者端末は、前記スカウト情報を受信するスカウト情報読込手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の求職求人支援システム。
【請求項3】
前記求人者端末は、入力された求人者基本情報及びキーワードを前記提供サーバに送信する求人者情報送信手段を備え、
前記提供サーバは、前記求人者端末から送信された前記求人者基本情報及び前記キーワードを関連付けて求人者データベースに保存する求人者情報保存手段と、前記求職者端末から要求された検索キーワードに基づいて前記求人者データベースを検索し、適合する前記キーワードと関連付けられた特定の求人者に関する前記求人者基本情報を前記求職者端末へ送信する検索結果送信手段を備える
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の求職求人支援システム。
【請求項4】
前記求職者端末は、前記求職者基本情報と関連付けて受講又は開講した講座に関する講座履歴情報を送信する講座履歴情報送信手段を備え、
前記提供サーバは、前記求職者データベースにおいて、前記求職者端末から送信された前記講座履歴情報を保存する講座履歴情報保存手段を備え、
前記求人者端末は、前記講座履歴情報を表示する講座履歴情報表示手段を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の求職求人支援システム。
【請求項5】
通信ネットワークを介して通信可能である求職者端末、求人者端末及び提供サーバが接続されてなる求職求人支援方法であって、
前記求職者端末が入力された求職者基本情報及び作品データを前記提供サーバに送信する求職者情報送信ステップと、
前記提供サーバが前記求職者端末から送信された前記求職者基本情報及び前記作品データを関連付けて求職者データベースに保存する求職者情報保存ステップと、前記求職者端末から送信された前記作品データを前記求人者端末に送信する作品データ送信ステップと、
前記求人者端末が複数の前記作品データを表示する作品データ表示ステップを備える
ことを特徴とする求職求人支援方法。
【請求項6】
前記求人者端末が一の前記作品データに関連付けられた特定の求職者に対する興味を表すスカウト情報を、前記提供サーバに送信するスカウト情報送信ステップと、
前記提供サーバが前記求職者データベースにおいて前記特定の求職者と関連付けて前記スカウト情報を保存するスカウト情報保存ステップと、
前記求職者端末が前記スカウト情報を受信するスカウト情報読込ステップを備える
ことを特徴とする請求項5に記載の求職求人支援方法。
【請求項7】
前記求人者端末が入力された求人者基本情報及びキーワードを前記提供サーバに送信する求人者情報送信ステップと、
前記提供サーバが前記求人者端末から送信された前記求人者基本情報及び前記キーワードを関連付けて求人者データベースに保存する求人者情報保存ステップと、前記求職者端末から要求された検索キーワードに基づいて前記求人者データベースを検索し、適合する前記キーワードと関連付けられた特定の求人者に関する前記求人者基本情報を前記求職者端末へ送信する検索結果送信ステップを備える
ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の求職求人支援方法。
【請求項8】
前記求職者端末が前記求職者基本情報と関連付けて受講又は開講した講座に関する講座履歴情報を送信する講座履歴情報送信ステップと、
前記提供サーバが前記求職者データベースにおいて前記求職者端末から送信された前記講座履歴情報を保存する講座履歴情報保存ステップと、
前記求人者端末が前記講座履歴情報を表示する講座履歴情報表示ステップを備える
ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の求職求人支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークを介して、求人者が、求職者のスキルを確認して採用の判断材料とすることが可能である求人者が求職求人支援システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、通信ネットワークを介して求人者と求職者を繋ぐために、求人者に求職者を紹介するシステムが種々知られている。
【0003】
そのような求職求人支援システムとして、例えば、特許文献1において、ネットワークを介して、求職者端末と人材紹介サーバと雇主端末とが接続されており、求職者端末から求職者の求職者情報を登録し、人材紹介サーバでその求職者情報をカテゴリー別に分類管理され、雇主端末にて人材紹介サーバで分類管理されるカテゴリーから所望の条件に合致するカテゴリーを選択し、当該カテゴリーに分類される求職者の簡易情報を閲覧後、求職者を選択して求人依頼情報を人材紹介サーバに送信し、人材紹介サーバが、求人依頼情報に含まれる求職者に電子メールを配信するという求職求人支援システムに係る発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-74066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の求職求人支援システムでは、求職者の情報として、名前、生年月日、性別、住所、希望職種、学歴、職歴、資格、特技、自己PRなど種々の項目内容を登録することでき、求人者がそれらの情報から条件に見合った求職者を選択し、雇用契約へと繋ぐことができるが、求職者に関するそれらの情報からでは求職者がどの程度の能力を有しているか客観的に判別することができず、仮に求職者が求人者との間で雇用契約を締結することができたとしても、雇用のミスマッチが生じるおそれがあった。
【0006】
また、特許文献1には、求職者に関する情報として、求職者の特殊技能に基づいて分類し、求人者がその情報を閲覧可能であることも記載されているが、その特殊技能に関する具体的内容の記載がなく、資格や技能などの項目と同じくキーワードとして登録されるようにも類推されるところ、求職者がどの程度の能力を有しているか客観的に判別することができず、同様に雇用のミスマッチが生じるおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、求職者が有する能力や技能を求人者が具体的に確認できるようにし、雇用のミスマッチを低減することができる求職求人支援システム及び求職求人支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
〔1〕すなわち、本発明は、通信ネットワークを介して通信可能である求職者端末、求人者端末及び提供サーバを有し、前記求職者端末は、入力された求職者基本情報及び作品データを前記提供サーバに送信する求職者情報送信手段を備え、前記提供サーバは、前記求職者端末から送信された前記求職者基本情報及び前記作品データを関連付けて求職者データベースに保存する求職者情報保存手段と、前記求職者端末から送信された前記作品データを前記求人者端末に送信する作品データ送信手段を備え、前記求人者端末は、複数の前記作品データを表示する作品データ表示手段を備えることを特徴とする求職求人支援システムである。
【0009】
〔2〕そして、前記求人者端末は、一の前記作品データに関連付けられた特定の求職者に対する興味を表すスカウト情報を、前記提供サーバに送信するスカウト情報送信手段を備え、前記提供サーバは、前記求職者データベースにおいて前記特定の求職者と関連付けて前記スカウト情報を保存するスカウト情報保存手段を備え、前記求職者端末は、前記スカウト情報を受信するスカウト情報読込手段を備えることを特徴とする前記〔1〕に記載の求職求人支援システムである。
【0010】
〔3〕そして、前記求人者端末は、入力された求人者基本情報及びキーワードを前記提供サーバに送信する求人者情報送信手段を備え、前記提供サーバは、前記求人者端末から送信された前記求人者基本情報及び前記キーワードを関連付けて求人者データベースに保存する求人者情報保存手段と、前記求職者端末から要求された検索キーワードに基づいて前記求人者データベースを検索し、適合する前記キーワードと関連付けられた特定の求人者に関する前記求人者基本情報を前記求職者端末へ送信する検索結果送信手段を備えることを特徴とする前記〔1〕又は前記〔2〕に記載の求職求人支援システムである。
【0011】
〔4〕そして、前記求職者端末は、前記求職者基本情報と関連付けて受講又は開講した講座に関する講座履歴情報を送信する講座履歴情報送信手段を備え、前記提供サーバは、前記求職者データベースにおいて、前記求職者端末から送信された前記講座履歴情報を保存する講座履歴情報保存手段を備え、前記求人者端末は、前記講座履歴情報を表示する講座履歴情報表示手段を備えることを特徴とする前記〔1〕から前記〔3〕のいずれかに記載の求職求人支援システムである。
【0012】
〔5〕そして、通信ネットワークを介して通信可能である求職者端末、求人者端末及び提供サーバが接続されてなる求職求人支援方法であって、前記求職者端末が入力された求職者基本情報及び作品データを前記提供サーバに送信する求職者情報送信ステップと、前記提供サーバが前記求職者端末から送信された前記求職者基本情報及び前記作品データを関連付けて求職者データベースに保存する求職者情報保存ステップと、前記求職者端末から送信された前記作品データを前記求人者端末に送信する作品データ送信ステップと、前記求人者端末が複数の前記作品データを表示する作品データ表示ステップを備えることを特徴とする求職求人支援方法である。
【0013】
〔6〕そして、前記求人者端末が一の前記作品データに関連付けられた特定の求職者に対する興味を表すスカウト情報を、前記提供サーバに送信するスカウト情報送信ステップと、前記提供サーバが前記求職者データベースにおいて前記特定の求職者と関連付けて前記スカウト情報を保存するスカウト情報保存ステップと、前記求職者端末が前記スカウト情報を受信するスカウト情報読込ステップを備えることを特徴とする前記〔5〕に記載の求職求人支援方法である。
【0014】
〔7〕そして、前記求人者端末が入力された求人者基本情報及びキーワードを前記提供サーバに送信する求人者情報送信ステップと、前記提供サーバが前記求人者端末から送信された前記求人者基本情報及び前記キーワードを関連付けて求人者データベースに保存する求人者情報保存ステップと、前記求職者端末から要求された検索キーワードに基づいて前記求人者データベースを検索し、適合する前記キーワードと関連付けられた特定の求人者に関する前記求人者基本情報を前記求職者端末へ送信する検索結果送信ステップを備えることを特徴とする前記〔5〕又は前記〔6〕に記載の求職求人支援方法である。
【0015】
〔8〕そして、前記求職者端末が前記求職者基本情報と関連付けて受講又は開講した講座に関する講座履歴情報を送信する講座履歴情報送信ステップと、前記提供サーバが前記求職者データベースにおいて前記求職者端末から送信された前記講座履歴情報を保存する講座履歴情報保存ステップと、前記求人者端末が前記講座履歴情報を表示する講座履歴情報表示ステップを備えることを特徴とする前記〔5〕から前記〔7〕のいずれかに記載の求職求人支援方法である。
【発明の効果】
【0016】
本願発明によれば、求職者が有する能力や技能を、求職者が提供する作品データを通じて求人者が具体的に確認できるようにし、雇用のミスマッチを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の求職求人支援システムにおける物理的構成の概要図である。
図2】本発明の求職求人支援システムにおける各種ハードウエア資源の機能ブロック図である。
図3】本発明の求職求人支援システムにおける各種データベースの構造の概要図である。
図4】本発明の求職求人支援システムにおける求職求人活動を表すフロー図である。
図5】本発明の求職求人支援システムにおける求職求人活動を表すフロー図である。
図6】本発明の求職求人支援システムにおける求職求人活動を表すフロー図である。
図7】本発明の求職求人支援システムにおける求職求人活動にて求人者端末に作品データが複数表示されている一例の画面の図である。
図8】本発明の求職求人支援システムにおける求職求人活動にて求人者端末に、選択された作品データが表示されている一例の画面の図である。
図9】本発明の求職求人支援システムにおける求職求人活動にて求人者端末に、選択された作品データを作成した求職者に関する求職者基本情報等が表示されている一例の画面の図である。
図10】本発明の求職求人支援システムにおける求職求人活動にて求人者端末に、選択された作品データを作成した求職者に関する講座履歴情報が表示されている一例の画面の図である。
図11】本発明の求職求人支援システムにおける求職求人活動にて求人者端末に、選択された作品データを作成した求職者に対してスカウトメッセージを送信する様子が表示されている一例の画面の図である。
図12】本発明の求職求人支援システムにおける求職求人活動にて求職者端末に、スカウト一覧の情報が表示されている一例の画面の図である。
図13】本発明の求職求人支援システムにおける求職求人活動にて求職者端末に、接触してきた求人者に関する求人者基本情報等が表示されている一例の画面の図である。
図14】本発明の求職求人支援システムにおける求職求人活動にて求職者端末に、求人者に対してスカウトメッセージを返信する様子が表示されている一例の画面の図である。
図15】本発明の求職求人支援システムにおける求職求人活動にて求人者端末に、スカウト一覧の情報が表示されている一例の画面の図である。
図16】本発明の求職求人支援システムにおける求職求人活動にて求人者端末に、接触した求職者に関するより詳しい求職者基本情報等が表示されている一例の画面の図である。
図17】本発明の求職求人支援システムにおける求職求人活動にて求人者端末に、接触した求職者に対してスカウトメッセージをさらに返信する様子が表示されている一例の画面の図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る求職求人支援システム及び求職求人支援方法に関する実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
【0019】
図1に示すように、本発明に係る求職求人支援システムを構成するハードウエア資源としては、求職者端末1、求人者端末2及び提供サーバ3と、それらを通信可能とする通信ネットワークの一例としてインターネットNを備え、さらに求職者及び求人者に関する情報を格納する記憶媒体4を備えている。また、インターネットNを介して提供サーバ3と通信可能である運用者端末5も備えている。
【0020】
求職者端末1は、一人または複数人の求職者が操作する一または複数の電子情報端末であり、表示装置、処理装置、記憶装置、入力装置などのハードウエア資源を備えている。求職者端末1としては、具体的に、デスクトッップ型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォンなどの電子情報端末であることが好ましい。求職者端末1の記憶装置には、求職者情報送信手段、スカウト情報読込手段、講座履歴情報送信手段、求人者検索情報送信手段などの各種処理手段が組み込まれたアプリケーションソフトウエアがインストールされており、求職者端末1は、前記アプリケーションソフトウエアを通じてインターネットNを介して提供サーバ3と通信することができる。また、個々の求職者を識別する為に、求職者端末1から入力された個別のID及びパスワードなどの個人識別情報と、記憶媒体4に予め格納されている特定のIDやパスワードなどの個人識別情報と照合し、一致している場合のみに、その特定のIDやパスワードなどの個人識別情報に関連付けられた特定の求職者データベースにアクセスできるようにされていることが好ましい。
【0021】
求職者は、求職者端末1の表示装置に表示された画面の内容に従って、種々の操作を行うことできる。具体的には、求職者は、自身の求職者基本情報、作品データなどの求職者情報を求職者端末1のアプリケーションソフトウエア上にて入力し、提供サーバ3へ送信することができる。求職者基本情報としては、求職者の概要を理解することができる住所、氏名、生年月日、学歴、職務履歴、電話番号、電子メールアドレス、画像、ペンネーム、性別、ID、パスワードなどであることが好ましい。求職者端末1から送信された求職者基本情報は、提供サーバ3における求職者情報保存手段により、記憶媒体4における求職者データベース41に保存される。そして、作品データとは、求職者の能力や技能を客観的に理解することができる求職者が作成した絵画、イラスト、写真、作図、動画、音声、歌声、曲、コンピュータプログラム、さらに、コラム、エッセイなどの文章などに関するデータであり、求職者は複数の作品データを作成して送信することができる。また、それらの作品データは、後々に言葉でも検索可能なようにタグを手動で又は自動で付されていることが好ましい。企業などの採用者側である求人者が、当該作品データを閲覧することにより、単に年齢、学歴や職歴、或いは特技などのカテゴライズされた求職者個人の情報よりも客観的及び具体的に求職者の能力や技能を確認できるようになるので、求人者が採用したい能力や技能を有している求職者を見出しやすくなる。また、求職者も単に自己PRなどの限られた内容よりも自身の能力や技能によって評価してもらえ、さらなる能力や技能の向上に向けた動機付けにもなる。このように、求職者及び求人者の双方にとって、仕事に必要とされる能力や技能に関して事前に把握できるために、求人者が求める能力や技能と求職者が発揮できる能力や技能との間に大きな差があることにより雇用後に雇用が困難となる、いわゆる雇用のミスマッチを低減することができる。なお、ここで述べる雇用は、求人者である企業に求職者が入社するという就職の形態だけでなく、求人者が特定の仕事を求職者に依頼するという請負契約や委託契約の形態も含む概念である。これらの求職者基本情報の各種データ、作品データなどの求職者情報はそれぞれが関連付けられており、一連のデータとして取り扱われることが可能となっている。
【0022】
そして、求人者は、後述する求人者端末2のアプリケーションソフトウエア上にて、各種作品データが登録された時間の新しいものが筆頭となるように、次々とタイムライン上に表示されて閲覧できることが好ましい。なお、求職者により作品データが送信されると求職者による手動で又は自動で提供サーバ3を介して求職者データベース41に更新して保存される。このため、求人者は、従来の履歴書などに記載された学歴や職歴とは異なり、より直近の求職者の能力や技能を具体的に理解することができる。また、求人者は、求人者端末2のアプリケーションソフトウエア上にて、作品データのジャンルを1つ又は複数に絞って表示されるようにして検索することもできることが好ましい。さらに、求人者は、求人者端末2のアプリケーションソフトウエア上にて、1つ又は複数のジャンルの作品データを、各種文字情報などにより提供サーバ3にて検索させて、求人者端末2に表示させることもできる。このようにして、求人者は、特定の作品データに興味があるときには、求人者端末2のアプリケーションソフトウエア上にて、特定の作品データを選択することにより、その作品データを作成した求職者に関する他の作品データや後述する講座履歴情報などの情報を閲覧してその求職者の技能や能力をより深く理解することができる。そして、求人者は、その求職者と一緒に仕事がしたい或いはその求職者に仕事を依頼したいなどの興味を持てば、スカウト情報を提供サーバ3に送信し、記憶媒体4における求人者データベース42に保存することできる。スカウト情報は、求人者が閲覧した作品データを通じてその作品データを作成した求職者に対する興味を表す言葉、記号、絵などから選ばれる少なくとも一つの識別情報である。求人者が任意の作品データを興味あるものとして選択すると、その情報が提供サーバ3に送信され、求人者データベース42に保存される。
【0023】
そして、求職者は、求人者から興味の示すスカウト情報が存在すれば、求人者が選択した作品データに関連付けられた求職者基本情報に基づいて通知された求職者端末1にて、そのスカウト情報を読み込んで求人者から興味を持たれていることを理解することができる。これに対して、求職者もスカウト情報を送信した求人者に興味を持てば、自身の求職者基本情報の一部または全部を求人者に送信することで、面接などの交渉を開始することができる。
【0024】
そして、求職者は、求職者端末1のアプリケーションソフトウエア上にて、ハッシュタグが付された言葉などの検索キーワードである求人者検索情報を入力して送信し、求人者が送信し求人者データベース42に保存された、求人者基本情報、キーワードなどの求人者情報に基づいて、提供サーバ3にて、入力された検索キーワードなどと一致する求人者の検索が実行され、その検索結果を閲覧することができる。求職者は、求人者が示す条件などを踏まえてその求人者に興味があるときには、提供サーバ3を介してその求人者に応募情報を送信することができる。このとき、提供サーバ3は、その求職者の氏名、住所、電子メールなどの求職者基本情報の一部などを求人者データベース42の応募者情報に格納し、その求人者の要求に応じてその応募者情報の内容をその求人者に送信する。これに対して、求人者も応募情報を送信した求職者に興味を持てば、その旨を求職者に送信することで、面接などの交渉を開始することができる。このとき、求人者はその応募してきた求職者をより深く理解するために、その求職者の作品データや講座履歴情報も閲覧できることが好ましい。また、求職者は、頻繁に検索する一又は複数の検索キーワードを、求職者データベース41にお気に入りキーワードとして登録し、次回以降簡単に検索できるようにすることができる。
【0025】
また、求職者は、音声データや動画データである講座データとして、作図方法、作画方法、写真加工方法、映像加工、作曲方法、歌唱方法、文章作成方法などを特定の能力や技能を向上させるために用意された講座の内容を求職者端末1のアプリケーションソフトウエア上にて受講したり、或いは、それらの講座を講師として作成して投稿して講座を開講したりすることができる。求職者がこれらの講座を受講したり、開講したりすると、受講した講座又は開講した講座に関する講座履歴情報が提供サーバ3へ送信され、求職者データベース41における講座履歴情報に保存される。求職者は、開設されている講座によって能力や技能を向上させることでき、さらに、開設した講座によって能力や技能を発揮することができるので、求人者に対してどのような能力や技能を修得したか或いは習得しているかを認知してもらうことを通じて、雇用のミスマッチを低減することができる。また、それらの講座データは、後々に言葉でも検索可能なようにタグを手動で又は自動で付されていることが好ましい。タグを付することにより、求職者が講座データを閲覧するために検索しやすくなり、さらに、企業などの採用者側である求人者が、求職者がどのような講座データを閲覧しているか講座データから求職者の能力や技能を確認できるようになるので、求人者が採用したい能力や技能を有している求職者を見出しやすくなる。なお、講座データは、記録媒体4の保存されていることが好ましいが、他の記録媒体に保存されていてもよい。
【0026】
そして、求人者は、求人者端末2のアプリケーションソフトウエア上にて、講座の名称などである求職者検索情報を入力して送信し、求職者データベース41における講座履歴情報に基づいて、提供サーバ3にて、入力された講座の全部又は一部の名称などと一致する求職者の検索が実行され、送信されたその検索結果として求職者のペンネーム、住所のうち都道府県名や、求職者が作品データを手動で又は自動で提供サーバ3を介して求職者データベース41に更新して保存しているときにはそれらの作品データ等を閲覧することができる。なお、求人者が行う講座履歴情報に関する検索については、作品データに関する検索と組み合わせて行うこともできる。求人者は、その求職者に興味があるときには、求人者端末2のアプリケーションソフトウエア上にて、スカウト情報を送信することできる。そして、求職者は、上述したように、求人者から興味の示すスカウト情報が存在すれば、求職者端末1にて、そのスカウト情報を読み込んで求人者から興味を持たれていることを理解することができる。これに対して、求職者もスカウト情報を送信した求人者に興味を持てば、自身の求職者基本情報の一部または全部を求人者に送信することで、面接などの交渉を開始することができる。
【0027】
また、求人者からのスカウト情報を経て、求職者が自身の求職者基本情報の一部または全部を求人者に送信すると、提供サーバ3が求職者データベース41の求職状況情報を直ちに更新し、他の求人者は当該求職者に対してスカウト情報を送信することができなくなる。このとき、当該求職者が面談中などであることを他の求人者が使用する求人者端末2のアプリケーションソフトウエア上に表示することができる。このように、求職者と求人者との間の交渉がリアルタイムで更新され、迅速な雇用を促進することができる。
【0028】
求人者端末2は、一人または複数人の求職者が操作する一または複数の電子情報端末であり、求職者端末1と同様に、表示装置、処理装置、記憶装置、入力装置などのハードウエア資源を備えている。求人者端末2としては、具体的に、デスクトッップ型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォンなどの電子情報端末であることが好ましい。求人者端末2の記憶装置には、求人者情報送信手段、作品データ表示手段、スカウト情報送信手段、講座履歴情報表示手段、求職者検索情報送信手段などの各種処理手段が組み込まれたアプリケーションソフトウエアがインストールされており、求人者端末2は、前記アプリケーションソフトウエアを通じてインターネットNを介して提供サーバ3と通信することができる。また、個々の求人者を識別する為に、求人者端末2から入力された個別のID及びパスワードなどの求人者識別情報と、記憶媒体4に予め格納されている特定のIDやパスワードなどの求人者識別情報と照合し、一致している場合のみに、その特定のIDやパスワードなどの求人者識別情報に関連付けられた特定の求人者データベースにアクセスできるようにされていることが好ましい。
【0029】
求人者は、求人者端末2の表示装置に表示された画面の内容に従って、種々の操作を行うことできる。具体的には、求人者は、企業に関する求人者基本情報、キーワードなどの求人者情報を求人者端末2のアプリケーションソフトウエア上にて入力し、提供サーバ3へ送信することができる。求人者基本情報としては、求人者である企業の概要を理解することができる住所、企業名、代表者名、設立年月日、資本金、従業員数、電話番号、FAX番号、事業内容、画像、企業WEBサイトのURL、電子メールアドレス、求人中の業種・職種・業務内容や給与条件等の求人条件情報、ID、パスワードなどであることが好ましい。キーワードは、求人者である企業に関する言葉であり、「アットホーム」、「成果主義」、「仲良し」、「高給」、「子育て支援」、「comfotable」、「社長が面白い」、「見晴らし最高」、「喫煙室あり」など企業の雰囲気やPRなど求人者基本情報では記載されず求職者が気にしている可能性が高い言葉である。キーワードは、言葉の前にハッシュタグを付して送信することができる。求人者端末2から送信された求人者基本情報及びキーワードなどの求人者情報は、提供サーバ3における求人者情報保存手段により、記憶媒体4における求人者データベース42に保存される。これらの求人者基本情報の各種データ、キーワードなどの求人者情報はそれぞれが関連付けられており、一連のデータとして取り扱われることが可能となっている。
【0030】
提供サーバ3は、求職者端末1及び求人者端末2からの各種処理要求に対して実行する電子情報端末であり、処理装置、記憶装置などのハードウエア資源を備えている。提供サーバ3の記憶装置には、求職者情報保存手段、作品データ送信手段、スカウト情報保存手段、求人者情報保存手段、求職者情報検索手段、求人者情報検索手段、検索結果送信手段、講座履歴情報保存手段、求職状況情報更新手段などの各種処理手段が組み込まれたアプリケーションソフトウエアがインストールされている。提供サーバ3は、前記アプリケーションソフトウエアを通じてインターネットNを介して求職者端末1、求人者端末2及び運営者端末5と通信することができる。
【0031】
提供サーバ3は、上述したように、求職者が求職者端末1にて入力し送信した求職者基本情報、作品データなどの求職者情報を求職者データベース41にすることができ、求職者情報のうち作品データを求人者端末2へ送信することができ、求人者が作品データを通じて興味を抱いた求職者に対して送信されたスカウト情報を求人者データベース42に保存することでき、求人者が求人者端末2にて入力し送信した求人者基本情報、キーワードなどの求人者情報を求人者データベース42にすることができる。そして、提供サーバ3は、求職者から検索キーワードである求人者検索情報を送信されると求人者データベース42において当該検索キーワードと一致するキーワードと関連付けられた求人者基本情報を検索し、求人者から作品データに関連する言葉、講座の名称などである求職者検索情報が送信されると求職者データベース41において一致する作品データ、講座履歴情報などを検索し、それら言葉や名称と関連付けられた求職者基本情報を検索し、それらの検索結果に基づいて求職者の情報及び求人者の情報を送信することができる。また、提供サーバ3は、求職者が特定の講座を受講したときに、その講座の名称、受講日時などの講座履歴をその求職者基本情報などと関連付けて求職者データベース41に保存し、また、求職者が特定の講座を開講したときに、その講座の名称、開講日時などの講座履歴をその求職者基本情報などと関連付けて求職者データベース41に保存することができる。さらに、提供サーバ3は、求人者からのスカウト情報を経て、求職者が自身の求職者基本情報の一部または全部を求人者に送信すると、求職者と求人者のマッチングが成立したとして求職状況情報を当該内容に更新することができ、他の求人者に対して当該求職者が面談中などであることを示して当該求職者に対してスカウト情報を送信できないように処理することができる。
【0032】
記憶媒体4は、求職者に関するデータ、求人者に関するデータ、講座データなどを長期保存するための記憶装置であり、具体的にはSSD(ソリッドステートドライブ)、HDD(ハードディスクドライブ)などであり、提供サーバ3と物理的に接続されていることが好ましい。また、記憶媒体4は、データが破損しても正常に動作するために、同様のデータが保存された別体の記憶媒体4が近くに又は遠隔地に設置されていることが望ましい。図3に示すように、記憶媒体4に保存される求職者データベースには、データ構造として、求職者基本情報、作品データ、講座履歴情報、お気に入りキーワード、求職状況情報などから構成されている。また、記憶媒体4に保存される求人者データベースには、データ構造として、求職者基本情報、キーワード、スカウト情報、応募者情報などから構成されている。
【0033】
運営者端末5は、本発明のシステムを管理及び保守する運営者が操作する電子情報端末であり、表示装置、処理装置、記憶装置、入力装置などのハードウエア資源を備えている。運営者端末5としては、具体的に、デスクトッップ型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォンなどの電子情報端末であることが好ましい。運営者端末5の記憶装置には、提供サーバ3、記憶媒体4を操作、変更、修復などの各種処理手段が組み込まれたアプリケーションソフトウエアがインストールされており、運営者端末5は、前記アプリケーションソフトウエアを通じてインターネットNを介して提供サーバ3と通信することができる。
【0034】
次に、本発明の求職求人支援システムにおける求職求人活動について、具体的な手順を示して一連の動作を例示する。
【0035】
図4において、求職者と求人者の一般的なマッチングについて説明する。まず、求職者A及び求職者Bは、求職者端末1を使用し、求職者端末1のアプリケーションソフトウエア上でそれぞれのログインのためのID及びパスワードをキーボードなどの入力装置から入力し、提供サーバ3にて登録処理を行いそれぞれのID及びパスワードと記憶媒体4に登録しておく。なお、2回目以降について、求職者A及び求職者Bは、求職者端末1にてID及びパスワードを入力すると、提供サーバ3が予め格納されている特定のIDやパスワードを照合し一致している場合のみに、求職者A及び求職者Bそれぞれの求職者データベースにアクセスできるようになる。そして、求職者A及び求職者Bは、求職者端末1のアプリケーションソフトウエア上でそれぞれの求職者基本情報、作品データなどを入力し送信することで提供サーバ3にて求職者情報(求職者基本情報、作品データなど)として求職者データベース41に登録される。そして、求職者A及び求職者Bは、求人者から興味を示してもらうことを待つ状態となる。
【0036】
そして、求人者は、求人者端末2を使用し、求職者Aなどと同様に、ログインのためのID及びパスワードを、提供サーバ3にて登録処理を行いそれぞれのID及びパスワードと記憶媒体4に登録しておく。なお、2回目以降についての認証も、求職者Aなどの場合と同様である。そして、求人者は、求人者端末2のアプリケーションソフトウエア上で求人者基本情報、求人を行っている旨を示す求人登録、キーワードなどを入力し送信することで提供サーバ3にて求人者情報(求人者基本情報、求人登録、キーワードなど)として求人者データベース42に登録される。そして、求人者は、求人者端末2のアプリケーションソフトウエア上にてログインすると、求職者A及び求職者Bの種々の作品データを、各種作品データが登録された時間の新しいものが筆頭となるように表示されて閲覧できる。また、求人者は、作品データのジャンルを1つ又は複数に絞って表示されるようにして検索することもできる。求人者は、例えば、イラストレータを募集しているときに、この作品データの中から、求人者が求めるスキルを有していると判断される求職者Bに興味を持つと、求職者Bが作成した作品データを選択して、求職者Bへの興味を表すスカウト情報を送信する。このとき、求人者はメッセージを付して送信することもできる。
【0037】
求職者Bは、求職者端末1のアプリケーションソフトウエア上にて、求人者からのスカウト情報を読み込んで、求人者の求人者情報を調べて求人者に興味を示せば、求職者が自身の氏名、住所、職務履歴、電話番号や電子メールアドレスなど求職者基本情報の一部を求人者に送信して、求人者と具体的に接触することができるようになる。この段階で、提供サーバ3が求職者データベース41の求職状況情報を直ちに自動で更新し、他の求人者は求職者Bに対してスカウト情報を送信することができなくなり、リアルタイムに更新されることとなる。なお、求職者Bがスカウト情報を送信した求人者に興味がなければ、その旨を示す内容を求人者へ送信し、他の求人者から求職者Bに対してスカウト情報を送信することができる状態となる。
【0038】
図5において、図4を踏まえて、さらなる求職者と求人者のマッチングについて説明する。まず、図4にて説明したように、事前に、求職者A及び求職者Bは求職者情報を登録し、求人者は求人者情報を登録している状態となっている。その上で、さらに、求職者A及び求職者Bは講座に関する履歴も更新することができる。具体的には、求職者Aは、例えば、イラスト作成の技能を向上させるために、イラストを作成するソフトウエアの操作方法を学ぶための講座を、記録媒体4に保存されている講座データから選択して受講することができる。求職者Aがその講座を受講しえ終えたときには、講座の名称、受講日時などの講座履歴をその求職者基本情報などと関連付けて求職者データベース41に保存される。また、求職者Bは、例えば、イラスト作成の技能を向上させるために、イラストを作成するソフトウエアの操作方法を学ぶための講座を、記録媒体4に講座データとして保存して開講することができる。求職者Bがその講座を開講したときには、講座の名称、開講日時などの講座履歴をその求職者基本情報などと関連付けて求職者データベース41に保存される。このようにして、講座履歴が更新される。
【0039】
そして、求人者は、求人者端末2のアプリケーションソフトウエア上にて、講座の名称や関連するタグなどを入力して送信し、求職者データベース41における講座履歴情報に基づいて、提供サーバ3にて、入力された講座の名称などと一致する求職者の検索が実行され、送信されたその検索結果として求職者のペンネーム、住所のうち都道府県名や、求職者が作品データを手動で又は自動で提供サーバ3を介して求職者データベース41に更新して保存しているときにはそれらの作品データ等を閲覧することができる。また、当該求職者が他にどのような講座を受講、開講しているかを閲覧することもできる。そして、求人者は、例えば、イラストレータを募集しているときに、この講座履歴情報の検索結果から、求人者が求めるスキルを有していると判断される求職者A及び求職者Bに興味を持つと、それぞれへスカウト情報を送信する。求職者A及び求職者Bが、求人者からのスカウト情報を読み込んでからの手順は上述のとおりである。
【0040】
図6において、さらなる求職者と求人者のマッチングについて説明する。まず、図4図5にて説明したように、事前に、求職者A及び求職者Bは求職者情報を登録し、求人者は求人者情報を登録している状態となっており、求職者A及び求職者Bについての講座に関する講座履歴情報も更新されている。そして、求職者Aは、求職者端末1のアプリケーションソフトウエア上にて、ハッシュタグが付された言葉である検索キーワードを入力して送信し、求人者基本情報、キーワードなどの求人者情報に基づいて、提供サーバ3にて、入力された検索キーワードと一致する求人者の検索が実行され、その検索結果を閲覧することができる。求職者Aは、示された検索結果から、興味ある求人者に求職者A自身の氏名、住所、電子メールアドレスなどの応募情報を、提供サーバ3を介して送信することができる。
【0041】
そして、求人者は、応募情報を送信した求職者Aに関して、求職者Aが作成した作品データや受講した講座履歴情報を閲覧することができ、それらの内容を踏まえて求職者Aに興味を持てば、求職者Aを採用する通知を、提供サーバ3を介して求職者Aに送信することができる。なお、求人者が求職者Aに興味を持ったときにすぐに採用通知をせずに、求職者Aに興味を持っている旨を求職者に送信して、面接などの交渉を開始するようにしてもよい。
【0042】
さらに、図7から図17において、図4図5を用いて説明した求人者が求人者端末2を用い、求職者Bが求職者端末1を用いた一連の動作の一例を説明する。
【0043】
図7では、すでに、求人者が求人者情報を登録し求職者Bが求職者情報を登録している状態であって、求人者が所望の求職者を探すために求人者端末2のアプリケーションソフトウエア上で閲覧している画面を示している。図7の上部では、作品データとして種々の求職者のイラストが、時系列にZ字状に表示され、すなわち、登録された時間の最も新しいものが上段左に、2番目に新しいものが上段真ん中に、3番目に新しいものが上段右に、4番目に新しいものが下段左にというように配置されて表示されている。また、図7の下部では、作品データとして種々の求職者の文章が、時系列に表示され、すなわち、登録された時間の最も新しいものが左に、2番目に新しいものが真ん中に、3番目に新しいものが右にというように配置されて表示されている。求人者は、イラストだけ、文章だけをさらに複数閲覧することもできる。
【0044】
図8では、図7において求人者が登録された時間の最も新しいものが上段左のイラストに興味を持ち、選択したときに求人者端末2に表示される画面を示している。図8において、選択したイラストと、そのイラストを作成した求職者Bの求職者基本情報のごく一部であるペンネーム、画像などが表示され、下欄にはその他の作品データが表示されている。
【0045】
図9では、図8において求人者が求職者Bをより知りたいために「会員基本情報」のボタンを選択したときに求人者端末2に表示される画面を示している。図9において、求職者Bに関してペンネーム、画像だけでなく、年齢、性別、住所の一部である都道府県が表示されており、求人者は求職者B個人の概要を把握することができる。また、求人者は、求職者Bに関して、作品データとして登録しているイラストを閲覧できるだけではなく、受講した講座又は開講した講座に関する講座履歴情報も閲覧することができるため、どのようなスキルを有しているかを把握しやすくなっている。また、求人者は、作品データからだけでなく、別途表示可能な講座履歴情報の一覧から一の受講した講座又は開講した講座を選択することにより、図9に合流して、講座履歴情報だけでなく、求職者Bの作品データとして登録しているイラストも閲覧できる。
【0046】
図10では、図9において求人者が開講した講座のうち右側の講座を選択したときに求人者端末2に表示される画面を示している。図10の上部には選択した開講講座の概要が記載されているため、求人者は求職者Bがどのようなスキルを有しているかをより把握しやすくなっている。
【0047】
図11では、求人者が求職者Bへ興味を持ったため図9の上部に表示されている「スカウトメッセージへ」のボタンを選択したときに求人者端末2に表示される画面を示している。図11では、求人者が、求人内容や具体的なメッセージを入力して、下部の「メッセージ送信」のボタンを選択することで、求職者Bに対してスカウト情報を送信する。
【0048】
図12では、求職者Bが求人者からスカウト情報を送信されたときに、求職者Bが求職者端末1のアプリケーションソフトウエア上にてログインして、スカウト一覧に関するボタンを選択したときに求職者端末1に表示される画面を示している。求職者Bは、特定の求人者からスカウト情報が送信されたこと、求人者基本情報の一部を確認することができる。
【0049】
図13では、求職者Bが図12において「求人情報」のボタンを選択したときに求職者端末1に表示される画面を示している。求職者Bは、コンタクトしてきた求人者に関する求人者基本情報の一部を閲覧することができ、企業名、住所だけなく、設立年月日、代表者、事業内容、企業WEBサイトのURLといった会社の概要や求人に関する仕事内容や条件などの具体的な求人の内容を把握することができる。
【0050】
図14では、求職者Bが図12において「スカウトメッセージ」のボタンを選択したときに求職者端末1に表示される画面を示している。求職者Bは、コンタクトしてきた求人者に興味を持ち、メッセージ欄にて返信メッセージを記載し、下部の「メッセージを送信」のボタンを選択することで求人者に返信する。また、図14の上部には、求人者に対して求職者Bのより詳しい求職者基本情報を開示するか否かを選択することができる情報公開の欄が設けられており、図14では情報公開に関して「公開」を選択しているために求職者Bは求人者が求職者Bのより詳しい求職者基本情報を閲覧することを許諾している。
【0051】
図15では、求職者Bが図14において「メッセージを送信」のボタンを選択して返信したときにおいて、求人者が求人者端末2のアプリケーションソフトウエア上にてログインして、スカウト一覧に関するボタンを選択したときに求人者端末2に表示される画面を示している。図15では、求人者が求職者Bから返信があったことを視認できるように、「スカウトメッセージへ」のボタンに1の数字が重ねて表示されている。
【0052】
図16では、求人者が図15において「会員基本情報詳細」のボタンを選択したときに求職者端末1に表示される画面を示している。求職者Bが図14にて情報公開に関して「公開」を選択しているために、求人者は、求職者Bの氏名、生年月日、住所、電話番号、学歴、職務経歴を閲覧することができる。
【0053】
図17では、求人者が図15において「スカウトメッセージへ」のボタンを選択したときに求職者端末1に表示される画面を示している。求人者は、メッセージ欄にて求職者Bに面接を行いたい旨などを記載して「メッセージを送信」のボタンを選択することでさらなる返信を行うことができる。
【0054】
こうした求人者と求職者Bの一連の動作によって、求人者と求職者Bがマッチングされ、具体的に面接などにより接触することができるようになる。
【0055】
このように、本発明における求職求人支援システム及び求職求人支援方法によれば、求職者が作成した作品データや受講又は開講した講座履歴情報に基づいて、単に年齢、学歴や職歴、或いは特技などのカテゴライズされた求職者個人の情報よりも客観的及び具体的に求職者が有する能力や技能を求人者が具体的に確認できるようになるので、求人者が採用したい能力や技能を有している求職者を見出しやすくなり、また、求職者も自身の能力や技能によって評価してもらえるので、求職者及び求人者の双方にとって、雇用後に求められる能力や技能と発揮できる能力や技能との間に大きな差があることにより雇用が困難となる、いわゆる雇用のミスマッチを低減することができる。
【符号の説明】
【0056】
1・・・求職者端末
2・・・求人者端末
3・・・提供サーバ
4・・・記録媒体
41・・・求職者データベース
42・・・求人者データベース
5・・・運用者端末
N・・・インターネット(通信ネットワーク)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17