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特開2023-27683情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023027683
(43)【公開日】2023-03-02
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20230222BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20230222BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230222BHJP
   B60S 5/00 20060101ALN20230222BHJP
【FI】
G06Q10/00 300
G06Q30/06
G06Q50/10
B60S5/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021132947
(22)【出願日】2021-08-17
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】520123032
【氏名又は名称】株式会社KINTO
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】利根 優太
(72)【発明者】
【氏名】飯 潔倫
(72)【発明者】
【氏名】田中 唯之
(72)【発明者】
【氏名】石塚 真規
(72)【発明者】
【氏名】矢野 佑一郎
(72)【発明者】
【氏名】天野 成章
(72)【発明者】
【氏名】前田 優介
(72)【発明者】
【氏名】矢崎 圭
(72)【発明者】
【氏名】濱田 優
【テーマコード(参考)】
3D026
5L049
【Fターム(参考)】
3D026BA22
3D026BA27
3D026BA30
5L049AA20
5L049BB72
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】本開示は、車両に対して自動車部品を取り付けようとするに対して効率的に自動車部品の取り付けを提案することを目的とする。
【解決手段】情報処理装置は、特定車両を特定するための第1情報に基づいて、第2情報と、第3情報とを取得する。ここで、第2情報は、特定車両に取り付け可能な自動車部品に関する情報である。また、第3情報は、特定車両に現在取り付けられている自動車部品に関する情報である。情報処理装置は、第2情報と第3情報とに基づいて、特定車両に取り付けることを提案する自動車部品である特定部品を特定する。そして、情報処理装置は、特定車両のユーザに関連する端末に特定部品に関する情報を送信する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定車両を特定するための第1情報に基づいて、前記特定車両に取り付け可能な自動車部品に関する第2情報と、前記特定車両に現在取り付けられている自動車部品に関する第3情報とを取得することと、
前記第2情報と前記第3情報とに基づいて、前記特定車両に取り付けることを提案する自動車部品である特定部品を特定することと、
前記特定車両のユーザに関連する端末に前記特定部品に関する情報を送信することと、
を実行する制御部を備える、
情報処理装置。
【請求項2】
前記第1情報は、前記特定車両の識別子を含む情報である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1情報は、前記特定車両のメーカにおいて定められている前記特定車両の車種を含む情報である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1情報は、前記特定車両のグレード、製造時期、および色の少なくとも一つをさらに含む情報である、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記第1情報に基づいて、前記特定車両のメーカにおいて定められている前記特定車両の車種を特定し、前記特定車両の車種に基づいて前記第2情報を取得する、
請求項2から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記第1情報に基づいて、前記特定車両のメーカにおいて定められている前記特定車両の車種と、前記特定車両のグレード、製造時期、および色の少なくとも一つとを特定し、前記特定車両のメーカにおいて定められている前記特定車両の車種と、前記特定車両のグレード、製造時期、および色の少なくとも一つとに基づいて前記第2情報を取得する、
請求項2または4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記特定車両に前記特定部品を取り付ける際に必要な費用を取得し、前記ユーザに関連する端末に前記費用を含む情報を送信する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第3情報は、前記特定車両のメーカまたはディーラ以外の者が取り付けた自動車部品に関する情報を含む情報である、
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記第3情報に基づいて、前記特定車両のメーカまたはディーラ以外の者が取り付けた自動車部品に、前記特定車両のメーカまたはディーラ以外の者による取り付けが禁止されている所定の自動車部品が含まれているか否かを判別する判別処理をさらに実行し、
前記判別処理において肯定判定がされた場合、前記特定車両のユーザに関連する端末に前記特定部品に関する情報を送信しない、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記ユーザによる前記特定車両の購入時点において取り付けができなかった前記特定部品を前記特定車両に取り付ける場合、前記ユーザに付与するインセンティブを示す情報を生成することをさらに実行する、
請求項1から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
特定車両を特定するための第1情報に基づいて、前記特定車両に取り付け可能な自動車部品に関する第2情報と、前記特定車両に現在取り付けられている自動車部品に関する第3情報とを取得することと、
前記第2情報と前記第3情報とに基づいて、前記特定車両に取り付けることを提案する自動車部品である特定部品を特定することと、
前記特定車両のユーザに関連する端末に前記特定部品に関する情報を送信することと、
を含む、
情報処理方法。
【請求項12】
前記第1情報は、前記特定車両の識別子を含む情報である、
請求項11に記載の情報処理方法。
【請求項13】
前記第1情報は、前記特定車両のメーカにおいて定められている前記特定車両の車種を含む情報である、
請求項11に記載の情報処理方法。
【請求項14】
前記第1情報は、前記特定車両のグレード、製造時期、および色の少なくとも一つをさらに含む情報である、
請求項13に記載の情報処理方法。
【請求項15】
前記第1情報に基づいて、前記特定車両のメーカにおいて定められている前記特定車両の車種を特定し、前記特定車両の車種に基づいて前記第2情報を取得する、
請求項12から14のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項16】
前記第1情報に基づいて、前記特定車両のメーカにおいて定められている前記特定車両の車種と、前記特定車両のグレード、製造時期、および色の少なくとも一つとを特定し、前記特定車両のメーカにおいて定められている前記特定車両の車種と、前記特定車両のグレード、製造時期、および色の少なくとも一つとに基づいて前記第2情報を取得する、
請求項12または14に記載の情報処理方法。
【請求項17】
前記特定車両に前記特定部品を取り付ける際に必要な費用を取得し、前記ユーザに関連する端末に前記費用を含む情報を送信する、
請求項11から16のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項18】
前記第3情報は、前記特定車両のメーカまたはディーラ以外の者が取り付けた自動車部品に関する情報を含む情報である、
請求項11から17のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項19】
前記第3情報に基づいて、前記特定車両のメーカまたはディーラ以外の者が取り付けた自動車部品に、前記特定車両のメーカまたはディーラ以外の者による取り付けが禁止されている所定の自動車部品が含まれているか否かを判別する判別処理をさらに含み、
前記判別処理において肯定判定がされた場合、前記特定車両のユーザに関連する端末に
前記特定部品に関する情報を送信しない、
請求項18に記載の情報処理方法。
【請求項20】
コンピュータに情報処理方法を実行させるプログラムであって、
前記情報処理方法は、
特定車両を特定するための第1情報に基づいて、前記特定車両に取り付け可能な自動車部品に関する第2情報と、前記特定車両に現在取り付けられている自動車部品に関する第3情報とを取得することと、
前記第2情報と前記第3情報とに基づいて、前記特定車両に取り付けることを提案する自動車部品である特定部品を特定することと、
前記特定車両のユーザに関連する端末に前記特定部品に関する情報を送信することと、
を含む、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両整備システムが開示されている。特許文献1に開示されている車両整備システムは、サーバとユーザ端末とを含んでいる。サーバは、予約番号と整備車両とに関する情報をユーザ端末から受け付け、整備車両に関する情報を表示する。また、サーバは、車両の整備の進捗状況をユーザ端末に送信する。また、サーバは、受け付けた予約番号と、ユーザが入力した予約番号とが一致している場合に、当該ユーザを整備済みの車両を引き渡すユーザと特定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-11577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、車両に対して自動車部品を取り付けようとするユーザに対して自動車部品の取り付けについて適切な案内をすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の態様に係る情報処理装置は、
特定車両を特定するための第1情報に基づいて、前記特定車両に取り付け可能な自動車部品に関する第2情報と、前記特定車両に現在取り付けられている自動車部品に関する第3情報とを取得することと、
前記第2情報と前記第3情報とに基づいて、前記特定車両に取り付けることを提案する自動車部品である特定部品を特定することと、
前記特定車両のユーザに関連する端末に前記特定部品に関する情報を送信することと、
を実行する制御部を備える。
【0006】
本開示の第2の態様に係る情報処理方法は、
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
特定車両を特定するための第1情報に基づいて、前記特定車両に取り付け可能な自動車部品に関する第2情報と、前記特定車両に現在取り付けられている自動車部品に関する第3情報とを取得することと、
前記第2情報と前記第3情報とに基づいて、前記特定車両に取り付けることを提案する自動車部品である特定部品を特定することと、
前記特定車両のユーザに関連する端末に前記特定部品に関する情報を送信することと、
を含む。
【0007】
本開示の第3の態様に係るプログラムは、
コンピュータに情報処理方法を実行させるプログラムであって、
前記情報処理方法は、
特定車両を特定するための第1情報に基づいて、前記特定車両に取り付け可能な自動車部品に関する第2情報と、前記特定車両に現在取り付けられている自動車部品に関する第3情報とを取得することと、
前記第2情報と前記第3情報とに基づいて、前記特定車両に取り付けることを提案する
自動車部品である特定部品を特定することと、
前記特定車両のユーザに関連する端末に前記特定部品に関する情報を送信することと、
を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示により、車両に対して自動車部品を取り付けようとするユーザに対して自動車部品の取り付けについて適切な案内をすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、提案システムの概略構成を示す図である。
図2図2は、提案サーバの機能構成の一例を概略的に示すブロック図である。
図3図3は、車両情報のテーブル構成の一例を示す図である。
図4図4は、取り付け可能部品情報データベースに格納されている取り付け可能部品情報のテーブル構成の一例を示す図である。
図5図5は、取り付け済み部品情報データベースに格納されている取り付け済み部品情報のテーブル構成の一例を示す図である。
図6図6は、第1実施形態に係る提案処理のフローチャートである。
図7図7は、第2実施形態に係る提案処理のフローチャートである。
図8図8は、第3実施形態に係る提案処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
特定車両のユーザが、特定車両に対して自動車部品を取り付けることを希望する場合を想定する。この場合において、車両ごとに取り付け可能な自動車部品が異なる場合がある。また、ユーザにとって、特定車両に既に取り付けられている自動車部品を再度取り付ける必要はない。そうすると、ユーザは、特定車両に取り付け可能な自動車部品であって、特定車両に現在取り付けられている自動車部品でない自動車部品を把握しなければならなくなる。そのため、特定車両に自動車部品を取り付けようとするとき、どの自動車部品を取り付ければよいかを把握することがユーザにとって困難になる虞がある。
【0011】
本開示の第1の態様に係る情報処理装置は、車両に対する自動車部品の取り付けを管理する装置である。本開示の第1の態様に係る情報処理装置における制御部は、特定車両を特定することによって、特定車両に取り付け可能な自動車部品を把握することができる。また、情報処理装置における制御部は、特定車両を特定することによって、特定車両に現在取り付けられている自動車部品を把握することができる。そこで、制御部は、特定車両を特定するための第1情報に基づいて、第2情報と第3情報とを取得する。ここで、第2情報は、特定車両に取り付け可能な自動車部品に関する情報である。また、第3情報は、特定車両に現在取り付けられている自動車部品に関する情報である。制御部は、第2情報と第3情報とに基づいて、特定車両に取り付けることを提案する自動車部品である特定部品を特定する。そして、制御部は、特定車両のユーザに関連する端末に特定部品に関する情報を送信する。
【0012】
以上説明したように、情報処理装置は、第1情報に基づいて取得した、第2情報と第3情報とに基づいて、特定部品を特定する。そして、情報処理装置は、特定車両のユーザに関連する端末に特定部品に関する情報を送信する。このようにして、車両に対して自動車部品を取り付けようとするユーザに対して自動車部品の取り付けについて適切な提案をすることが可能となる。
【0013】
以下、本開示の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、および、その相対配置等は、特に記載がない限りは本開示の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0014】
<第1実施形態>
(システムの概略)
本実施形態における提案システム1について、図1に基づいて説明する。図1は、提案システム1の概略構成を示す図である。提案システム1は、ユーザ端末100と提案サーバ200とを含んで構成される。提案システム1においては、ユーザ端末100と提案サーバ200とがネットワークN1によって相互に接続される。ネットワークN1には、例えば、インターネット等の世界規模の公衆通信網であるWAN(Wide Area Network)または、携帯電話等の電話通信網が採用されてもよい。
【0015】
(ユーザ端末)
ユーザ端末100は、ユーザ10に関連する端末である。ユーザ端末100は、ユーザ10が使用する、コンピュータまたは携帯情報端末等である。ユーザ10は、ユーザ車両11を使用するユーザである。ユーザ10は、ユーザ車両11に対して自動車部品を取り付けることを希望する場合がある。その際に、ユーザ10は、ユーザ端末100を使用して、ユーザ車両11のメーカまたはディーラにユーザ車両11に対する自動車部品の取り付けの申し込みを行う。
【0016】
ここで、ユーザ10が自動車部品の取り付けの申し込みを行うことでユーザ車両11に取り付けられる自動車部品は、ユーザ車両11に新たに取り付けられる部品である。また、ユーザ車両11に取り付けられる自動車部品は、ユーザ車両11に既に取り付けられている古い自動車部品を取り外して取り付けられる新しい自動車部品であってもよい。ここで、ユーザ車両11に取り付けられる自動車部品は、例えば、ユーザ車両11のドア、ハンドル、またはカーナビゲーションシステム等である。ユーザ10は、例えば、ユーザ車両11のドアが手動式ドアである場合、新たに電動式のドアを取り付けることを希望する場合がある。また、ユーザ10は、例えば、現在取り付けられているユーザ車両11のシートを取り換えることを希望する場合がある。また、ユーザ10は、例えば、現在取り付けられているハンドルとは異なるハンドルに交換することを希望する場合がある。また、ユーザ10は、カーナビゲーションシステムが搭載されていないユーザ車両11に、新たにカーナビゲーションシステムを搭載することを希望する場合がある。また、カーナビゲーションシステムが搭載されているユーザ車両11のカーナビゲーションシステムを入れ替えたりすることを希望する場合がある。
【0017】
このとき、車両ごとに取り付け可能な自動車部品が異なる場合がある。また、ユーザ10にとって、ユーザ車両11に既に取り付けられている自動車部品と同じ自動車部品を新たに取り付ける必要はない。そうすると、ユーザ10は、ユーザ車両11に取り付け可能な自動車部品であって、ユーザ車両11に現在取り付けられている自動車部品でない自動車部品を把握しなければならなくなる。このように、ユーザ車両11に対して自動車部品を取り付けようとするとき、どの自動車部品を取り付ければよいかを把握することがユーザ10にとって困難になる虞がある。そこで、ユーザ10は、ユーザ車両11に自動車部品の取り付けの申し込みを行う前に、ユーザ端末100を使用して、ユーザ車両11に取り付けることを提案する自動車部品(以下、「特定部品」と称する場合がある。)に関する情報を提案サーバ200から受信する。
【0018】
(提案サーバ)
提案サーバ200は、ユーザ10に対して特定部品の提案を行うサーバである。
提案サーバ200がユーザ10に対して特定部品の提案を行う方法の詳細については後述する。
【0019】
提案サーバ200は、プロセッサ210、主記憶部220、補助記憶部230、および
通信インタフェース(通信I/F)240を有するコンピュータを含んで構成される。プロセッサ210は、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはDSP(Digital Signal Processor)である。主記憶部220は、例えば、RAM(Random Access Memory)である。補助記憶部230は、例えば、ROM(Read Only Memory)である。また、補助記憶部230は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、またはCD-ROM、DVDディスク、もしくはブルーレイディスクのようなディスク記録媒体である。また、補助記憶部230は、リムーバブルメディア(可搬記憶媒体)であってもよい。ここで、リムーバブルメディアとして、例えば、USBメモリまたはSDカードが例示される。通信I/F240は、例えば、LAN(Local Area Network)インターフェースボード、または無線通信のための無線通信回路である。
【0020】
提案サーバ200において、補助記憶部230には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、および各種情報テーブル等が格納されている。また、提案サーバ200において、プロセッサ210が、補助記憶部230に記憶されたプログラムを主記憶部220にロードして実行することによって、後述するような各種の機能を実現することができる。ただし、提案サーバ200における一部または全部の機能はASICまたはFPGAのようなハードウェア回路によって実現されてもよい。なお、提案サーバ200は、必ずしも単一の物理的構成によって実現される必要はなく、互いに連携する複数台のコンピュータによって構成されてもよい。
【0021】
(機能構成)
次に、本実施形態に係る提案システム1を構成する、提案サーバ200の機能構成について、図2から図5に基づいて説明する。図2は、提案サーバ200の機能構成の一例を概略的に示すブロック図である。
【0022】
提案サーバ200は、制御部201、通信部202、車両情報データベース203(車両情報DB203)、取り付け可能部品情報データベース204(取り付け可能部品情報DB204)、および取り付け済み部品情報データベース205(取り付け済み部品情報DB205)を含んで構成される。制御部201は、提案サーバ200の制御をするための演算処理を行う機能を有する。制御部201は、提案サーバ200におけるプロセッサ210によって実現できる。通信部202は、提案サーバ200をネットワークN1に接続する機能を有する。通信部202は、提案サーバ200における通信I/F240によって実現できる。
【0023】
車両情報DB203は、車両情報を格納するためのデータベースである。車両情報は、車両の車種等を特定するための情報である。車両情報DB203は、提案サーバ200における補助記憶部230によって実現できる。車両情報は、例えば、ユーザ車両11の販売時において、ユーザ車両11を販売したディーラ等がユーザ車両11の情報を提案サーバ200に送信することによって、生成される。図3は、車両情報のテーブル構成の一例を示す図である。図3に示すように、車両情報は、車両IDフィールド、車種フィールド、グレードフィールド、製造時期フィールド、色フィールド、および購入日フィールドを有する。
【0024】
車両IDフィールドには、車両を特定するための識別子(車両ID)が入力される。本実施形態において、車両IDフィールドには、車両の車台番号が入力される。なお、車両IDフィールドに入力される車両IDは、車両認識番号(VINコード)であってもよい。車種フィールドには、車両IDフィールドに入力されている車両IDに対応する車両の車種が入力される。ここで、車種IDフィールドに入力される車両の車種は、車両のメーカにおいて定められている車種(車名)である。グレードフィールドには、車両IDフィ
ールドに入力されている車両IDに対応する車両のグレードが入力される。製造時期フィールドには、車両IDフィールドに入力されている車両IDに対応する車両の製造時期が入力される。色フィールドには、車両IDフィールドに入力されている車両IDに対応する車両の色が入力される。購入日フィールドには、車両IDフィールドに入力されている車両IDに対応する車両の購入日時が入力される。購入日フィールドには、ユーザ10によるユーザ車両11の購入日が入力される。
【0025】
制御部201は、通信部202によって、ユーザ車両11を特定するための情報(以下、「ユーザ情報」と称する場合がある。)をユーザ端末100から受信する。ユーザ情報は、ユーザ車両11の車両ID(ユーザ車両11の車台番号)を含む情報である。制御部201は、ユーザ端末100から受信したユーザ情報に基づいて、ユーザ車両11の車種、グレード、製造時期、色、および購入日を特定する。
【0026】
取り付け可能部品情報DB204は、取り付け可能部品情報を格納するためのデータベースである。取り付け可能部品情報は、車両に取り付け可能な自動車部品に関する情報である。車両に取り付け可能な自動車部品に関する情報は、車両の車種、グレード、製造時期、および色ごとに分類されている。取り付け可能部品情報DB204は、提案サーバ200における補助記憶部230によって実現できる。図4は、取り付け可能部品情報DB204に格納されている取り付け可能部品情報のテーブル構成の一例を示す図である。図4に示すように、取り付け可能部品情報は、車種フィールド、製造時期フィールド、グレードフィールド、色フィールド、および自動車部品フィールドを有する。
【0027】
車種フィールドには、車両のメーカにおいて定められている車種(車名)が入力される。ここで、同一車種の車両であったとしても、製造時期によって設計が異なる場合がある。同一車種の車両であったとしても製造時期ごとに、取り付け可能な部品が異なる場合がある。そのため、製造時期フィールドに、車種フィールドに入力されている車種が同一の設計で製造されている各期間が入力される。
【0028】
また、同一車種の車両であったとしても、車両のグレードの違いによって、車両の設計が異なる場合がある。そのため、同一車種の車両であったとしても車両のグレードごとに、取り付け可能な部品が異なる場合がある。そのため、グレードフィールドには、車種フィールドに入力されている車種が有する各グレードが入力される。
【0029】
また、同一車種の車両であったとしても、車両の色によって、取り付け可能部品が異なることが想定される。例えば、車両の色に対応する自動車部品の在庫が無くなっている場合に、当該部品を取り付けることができない状況が想定される。そこで、色フィールドには、車種フィールドに入力されている車種で選択可能な車両の色が入力される。
【0030】
自動車部品フィールドには、自動車部品に関する情報が入力される。具体的には、自動車部品フィールドには、各車種、各製造時期、各グレード、および各色に対応する車両に取り付け可能な自動車部品の部品名が入力される。ここで、自動車部品の部品名は、自動車部品の型番またはモデル名等である。また、自動車部品フィールドには、各車種、各製造時期、各グレード、および各色に対応する車両に取り付け可能な自動車部品を取り付ける場合の費用(取り付け費用)が入力される。また、自動車部品フィールドには、各車種、各製造時期、各グレード、および各色に対応する車両に取り付け可能な自動車部品が取り付け可能となった日付(取り付け可能日)が入力される。
【0031】
制御部201は、ユーザ情報に基づいて特定した、ユーザ車両11の車種、グレード、製造時期、および色に一致する、車種、グレード、製造時期、および色に対応する自動車部品に関する情報(ユーザ車両11に対応する取り付け可能部品情報)を取得する。この
ように、制御部201は、ユーザ車両11に対応する取り付け可能部品情報を取得することによって、ユーザ車両11に取り付け可能な自動車部品、当該自動車部品の取り付けのための費用、および当該自動車部品の取り付け可能日を把握することができる。
【0032】
ここで、自動車部品が車両に取り付け可能であったとしても、当該自動車部品の在庫が既に無くなっている場合が想定される。この場合においては、当該自動車部品についての情報は、自動車部品フィールドに入力されない。また、同一の自動車部品についての情報が、自動車部品フィールドに入力されていたとしても、車両の車種、製造時期、グレード、および色によって、取り付けの工数が異なることが想定される。そこで、同一の自動車部品が、車種、製造時期、グレード、および色の少なくとも一つが異なる二の車両に取り付け可能であったとしても、自動車部品フィールドには異なる取り付け費用が入力されてもよい。
【0033】
なお、本実施形態においては、取り付け可能部品情報は、車種フィールド、製造時期フィールド、グレードフィールド、色フィールド、および自動車部品フィールドを有する。しかしながら、取り付け可能部品情報は、必ずしも、取り付け可能部品情報は、車種フィールド、製造時期フィールド、グレードフィールド、色フィールド、および自動車部品フィールドを有していなくてもよい。取り付け可能部品情報は、少なくとも、車種フィールド、および自動車部品フィールドを有する情報であってもよい。この場合において、提案サーバ200は、ユーザ車両11の車種に基づいて、ユーザ車両11に対応する取り付け可能部品情報を取得する。
【0034】
取り付け済み部品情報DB205は、取り付け済み部品情報を格納するためのデータベースである。取り付け済み部品情報DB205は、提案サーバ200における補助記憶部230によって実現できる。取り付け済み部品情報は、車両に現在取り付けられている自動車部品に関する情報である。取り付け済み部品情報は、自動車部品を取り付けた者(取り付け者)が、自動車部品を取り付けた車両の車両ID、取り付けた自動車部品、および取り付け者に関する情報(以下、「取り付け情報」と称する場合がある。)を提案サーバ200に送信することによって、生成される。ここで、取り付け者は、例えば、車両のメーカ、ディーラ、またはユーザである。
【0035】
車両のメーカは、例えば、当該メーカが車両の製造時に自動車部品を取り付けた際に、取り付け情報を提案サーバ200に送信する。また、車両のディーラは、例えば、車両の納車前にディーラが自動車部品を取り付けた際に取り付け情報を提案サーバ200に送信する。車両のユーザは、自ら自動車部品を取り付けた際に、取り付け情報を提案サーバ200に送信する。また、取り付け情報は、ユーザ車両11のメンテナンスが行われる際に、メンテナンス業者がユーザの車両に取り付けられている部品を確認することで、メンテナンス業者から提案サーバ200に送信されてもよい。メンテナンス業者は、例えば、ユーザの車両に正規品でない自動車部品が取り付けられている場合、当該自動車部品の取り付け者はユーザであると特定する。また、メンテナンス業者は、例えば、ユーザの車両に正規品である自動車部品が取り付けられている場合、当該自動車部品の取り付け者はメーカまたはディーラであると特定する。
【0036】
なお、本実施形態においては、メーカまたはディーラ以外の取り付け者はユーザであるとしている。しかしながら、メーカまたはディーラ以外の取り付け者は、例えば、自動車部品を取り付けることが可能な自動車工場であって、メーカまたはディーラ以外の自動車工場であってもよい。この場合において、自動車工場の従業者等が取り付け情報を提案サーバ200に送信してもよい。
【0037】
図5は、取り付け済み部品情報DB205に格納されている取り付け済み部品情報のテ
ーブル構成の一例を示す図である。図5に示すように、取り付け済み部品情報は、車両IDフィールド、部品フィールド、および取り付け者フィールドを有する。車両IDフィールドには、車両IDが入力される。部品フィールドには、車両IDフィールドに入力されている車両IDに対応する車両に現在取り付けられている自動車部品が入力される。取り付け者フィールドには、部品フィールドに入力されている自動車部品の取り付け者が入力される。
【0038】
制御部201は、ユーザ情報に基づいて、ユーザ車両11に関する取り付け済み部品情報を取り付け済み部品情報DB205から取得する。このように、制御部201は、ユーザ車両11に関する取り付け済み部品情報を取り付け済み部品情報DB205から取得することで、メーカ、ディーラ、およびユーザ10によってユーザ車両11に取り付けられた自動車部品を把握することができる。つまり、制御部201は、ユーザ車両11に関する取り付け済み部品情報を取り付け済み部品情報DB205から取得することで、ユーザ車両11に現在取り付けられている自動車部品を把握することができる。
【0039】
制御部201は、ユーザ情報に基づいて取得した、ユーザ車両11に対応する取り付け可能部品情報と、ユーザ車両11に関する取り付け済み部品情報と、に基づいて特定部品を特定する。ここで、特定部品は、ユーザ車両11に対して取り付けることをユーザ10に提案する自動車部品である。具体的には、制御部201は、ユーザ車両11に対応する取り付け可能部品情報における自動車部品の中から、ユーザ車両11に関する取り付け済み部品情報における自動車部品以外の部品を特定部品として特定する。そして、制御部201は、特定部品の取り付けをユーザ10に提案するための情報(以下、「提案情報」と称する場合がある。)をユーザ端末100に送信する。
【0040】
(提案処理)
次に、提案システム1において、提案サーバ200における制御部201によって実行される提案処理について、図6に基づいて説明する。図6は、本実施形態に係る提案処理のフローチャートである。提案処理は特定部品のユーザ車両11への取り付けを提案する処理である。提案処理は、提案サーバ200がユーザ端末100からユーザ情報を受信すると実行が開始される。
【0041】
提案処理においては、まずS101において、ユーザ情報が取得される。次にS102において、ユーザ情報に基づいて、ユーザ車両11に対応する取り付け可能部品情報が取得される。また、S103において、ユーザ情報に基づいて、ユーザ車両11に関する取り付け済み部品情報を取得される。次に、S104においてユーザ車両11に対応する取り付け可能部品情報と、ユーザ車両11に関する取り付け済み部品情報と、に基づいて、特定部品が特定される。
【0042】
次に、S105において、取り付け可能部品情報DB204に格納されている取り付け可能部品情報から、特定部品の取り付け費用が取得される。次に、S106において、提案情報が送信される。ここで、提案情報には、特定部品の取り付けをユーザ10に提案するための情報とともに、特定部品の取り付け費用に関する情報が含まれている。これにより、ユーザ10は、特定部品を取り付けた際に必要な費用を把握することができる。そして、提案処理は終了される。
【0043】
以上説明した通り、本実施形態における提案システム1において、ユーザ情報に基づいて特定部品が特定される。そして、提案システム1において、ユーザ端末100に提案情報が送信される。このようにして、ユーザ車両11に対して自動車部品を取り付けようとするユーザ10に対して自動車部品の取り付けについて適切な案内をすることが可能となる。
【0044】
なお、制御部201は、ユーザ車両11に対応する取り付け可能部品情報における自動車部品の中から、ユーザ車両11に関する取り付け済み部品情報における自動車部品以外の部品を特定部品として特定する。ここで、特定部品が複数存在する場合、制御部201は、複数の特定部品の取り付けを提案する提案情報をユーザ端末100に送信する。また、このとき、提案情報は、複数の特定部品の取り付け費用に関する情報が含まれている。
【0045】
また、本実施形態においては、提案サーバ200は、ユーザ情報として、ユーザ車両11の車台番号を含む情報をユーザ端末100から受信する。ここで、ユーザ情報は、例えば、ユーザ車両11の車種、グレード、製造時期、および色を含む情報であってもよい。この場合において、提案サーバ200は、ユーザ情報に基づいて、ユーザ車両11の車種、グレード、製造時期、および色を取得する。そして、提案サーバ200は、ユーザ車両11の車種、グレード、製造時期、および色に一致する、車種、グレード、製造時期、および色に対応する自動車部品に関する情報(ユーザ車両11に対応する取り付け可能部品情報)を取得する。
【0046】
また、ユーザ情報は、必ずしも、ユーザ車両11の車種、グレード、製造時期、および色を含む情報でなくてもよい。ユーザ情報は、ユーザ車両11の車種を含む情報であってもよい。この場合において、提案サーバ200は、ユーザ車両11の車種の自動車部品に関する情報(ユーザ車両11に対応する取り付け可能部品情報)を取得する。
【0047】
<第2実施形態>
ユーザ車両11に取り付ける自動車部品に関し、メーカまたはディーラ以外の者によって取り付けることを禁止する部品(以下、「所定の自動車部品」と称する場合がある。)が設定されている場合がある。所定の自動車部品は、例えば、当該自動車部品をユーザ10がユーザ車両11に取り付けることで、メーカ保証が受けられなくなる自動車部品である。ユーザ10によってユーザ車両11に所定の自動車部品が取り付けられている場合、当該部品自体が不適切であったり、当該部品の取り付け方が不適切であったりすることが考えられる。そこで、本実施形態においては、提案サーバ200は、提案処理において、所定の自動車部品がユーザ10によってユーザ車両11に取り付けられているか否かを判別する。以下、第1実施形態と異なる点のみ説明する。
【0048】
(提案処理)
提案システム1において、提案サーバ200における制御部201によって実行される提案処理について、図7に基づいて説明する。図7は、本実施形態に係る提案処理のフローチャートである。また、図7に示すS101からS106の処理はそれぞれ、図6に示すS101からS106の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0049】
S103において、取り付け済み部品情報を取得した後、S201において、ユーザ車両11に現在取り付けられている自動車部品のうちのユーザ10が取り付けた自動車部品に所定の自動車部品が含まれているか否かが判別される。なお、ユーザ車両11に関する所定の自動車部品についての情報は、提案サーバ200に予め記憶されていてもよい。また、提案サーバ200が、ユーザ車両11のメーカまたはディーラのサーバ装置から、ユーザ車両11に関する所定の自動車部品についての情報をネットワークN1を介して受信してもよい。S201において、否定判定がされた場合、S104からS106の処理が実行され、提案処理は終了される。
【0050】
S201において、肯定判定がされた場合、制御部201は、ユーザ車両11が所定の自動車部品がユーザ10によって取り付けられている車両であることを把握することができる。そこで、S202において、提案情報の送信が行われず、通知情報がユーザ端末1
00に送信される。ここで、通知情報は、所定の自動車部品がユーザ10によって取り付けられていることでユーザ車両11に対する新たな自動車部品の取り付けができないことを通知するための情報である。このように、S201において肯定判定がされた場合、提案情報の送信が行われない。そして、提案処理は終了される。
【0051】
以上説明した通り、本実施形態においては、ユーザ10によって所定の自動車部品がユーザ車両11に取り付らけた場合、通知情報が送信される。つまり、提案システム1によって、ユーザ車両11に対する新たな自動車部品の取り付けができないことが案内される。このようにしても、ユーザ車両11に対して自動車部品を取り付けようとするユーザ10に対して自動車部品の取り付けについて適切な案内をすることが可能となる。
【0052】
<第3実施形態>
本実施形態においては、提案サーバ200は、ユーザ10によるユーザ車両11の購入時点において販売されていなかった自動車部品をユーザ車両11に取り付ける場合、ユーザ10に対してインセンティブを発行する。以下、第1実施形態と異なる点のみ説明する。
【0053】
(提案処理)
次に、提案システム1において、提案サーバ200における制御部201によって実行される提案処理について、図8に基づいて説明する。図8は、本実施形態に係る提案処理のフローチャートである。また、図8に示すS101からS106の処理はそれぞれ、図6に示すS101からS106の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0054】
提案処理においては、S105の処理の後、S301において、ユーザ10のユーザ車両11の購入日に特定部品が取り付け可能であったか否かの判別が行われる。具体的には、制御部201は、車両情報DB203に格納されている車両情報から、ユーザ10によるユーザ車両11の購入日を取得する。また、制御部201は、取り付け可能部品情報DB204に格納されている取り付け可能部品情報から、特定部品の取り付け可能日を取得する。そして、ユーザ車両11の購入日が特定部品の取り付け可能日よりも後である場合、ユーザ10のユーザ車両11の購入時点において特定部品が取り付け可能であったと判別する。すなわち、S301において肯定判定がされる。また、ユーザ車両11の購入日が特定部品の取り付け可能日よりも前である場合、ユーザ10のユーザ車両11の購入時点において特定部品が取り付け可能でなかったと判別する。すなわち、S301において否定判定がされる。
【0055】
S301において、否定判定がされた場合、S302において、ユーザ10に付与するインセンティブを示す情報(以下、「インセンティブ情報」と称する場合がある。)が生成される。ここで、インセンティブ情報は、例えば、特定部品の取り付け費用を割り引くための情報である。また、インセンティブ情報は、例えば、特定部品の取り付け以外のサービスにおいて使用できるポイント等であってもよい。次に、S106において、提案情報がユーザ端末100に送信される。ここで、提案情報は、インセンティブ情報を含んでいる。また、S301において肯定判定がされた場合、S106において提案情報がユーザ端末100に送信される。この場合において、提案情報は、インセンティブ情報を含まない。そして、提案処理は終了される。
【0056】
以上説明したように、本実施形態おいては、ユーザ10のユーザ車両11の購入時点において特定部品が取り付け可能であったか否かの判別が行われる。そして、ユーザ10のユーザ車両11の購入時点において特定部品が取り付け可能でなかった場合に、インセンティブ情報がユーザ10に対して生成される。これにより、ユーザ車両11の購入時に取り付けることができなかった部品をユーザ車両11に取り付けることをユーザ10に促す
ことが可能となる。このようにして、ユーザ車両11に対して自動車部品を取り付けようとするユーザ10に対してユーザ車両11の購入時点において取り付け可能でなかった自動車部品の取り付けについて適切な案内をすることが可能となる。
【0057】
<その他の実施形態>
上述の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。また、本開示において説明した処理および手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0058】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0059】
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、またはハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク、またはブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、または光学式カードのような、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0060】
1・・提案システム
10・・ユーザ
11・・ユーザ車両
100・・ユーザ端末
200・・提案サーバ
201・・制御部
202・・通信部
203・・車両情報DB
204・・取り付け可能部品情報DB
205・・取り付け済み部品情報DB
210・・プロセッサ
220・・主記憶部
230・・補助記憶部
240・・通信I/F
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8