(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023027738
(43)【公開日】2023-03-02
(54)【発明の名称】脱炭素社会の構築に向けた決定装置、決定方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20120101AFI20230222BHJP
【FI】
G06Q50/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022015522
(22)【出願日】2022-02-03
(62)【分割の表示】P 2021133003の分割
【原出願日】2021-08-17
(71)【出願人】
【識別番号】516140214
【氏名又は名称】booost technologies株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】青井 宏憲
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】決定装置、決定方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】決定装置は、温室効果ガスの目標削減量を受け付ける第1受付部と、目標削減量に基づいて、予め定められたアルゴリズムに従って目標年度までの年度毎の目標削減量を決定する第1決定部と、温室効果ガスの確実性削減量を目標年度までの対象年度毎に受け付ける第2受付部と、対象年度毎の目標削減量及び対象年度毎の確実性削減量に基づいて対象年度毎の目標削減量を達成するために必要な温室効果ガスの残りの削減量を対象年度毎に決定する第2決定部と、対象年度毎の残りの削減量に収まる範囲で、温室効果ガスの不確実性削減量を対象年度毎に受け付ける第3受付部と、対象年度毎の目標削減量、対象年度毎の確実性削減量、及び対象年度毎の不確実性削減量に基づいて、対象年度毎の目標削減量を達成させるために必要な環境価値の証書の購入量を対象年度毎に決定する第3決定部とを備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目標年度までに顧客が削減すべき温室効果ガスの目標削減量を受け付ける第1受付部と、
前記目標削減量に基づいて、予め定められたアルゴリズムに従って前記目標年度までの年度毎の目標削減量を決定する第1決定部と、
温室効果ガスの削減につながる確実性のある活動に起因する温室効果ガスの削減量である確実性削減量を前記目標年度までの対象年度毎に受け付ける第2受付部と、
前記対象年度毎の目標削減量及び前記対象年度毎の確実性削減量に基づいて前記対象年度毎の目標削減量を達成するために必要な温室効果ガスの残りの削減量を前記対象年度毎に決定する第2決定部と、
前記対象年度毎の残りの削減量に収まる範囲で、温室効果ガスの削減につながる確実性のない活動に起因する温室効果ガスの削減量である不確実性削減量を前記対象年度毎に受け付ける第3受付部と、
前記対象年度毎の目標削減量、前記対象年度毎の確実性削減量、及び前記対象年度毎の不確実性削減量に基づいて、前記対象年度毎の目標削減量を達成させるために必要な環境価値の証書の購入量を前記対象年度毎に決定する第3決定部と
を備える決定装置。
【請求項2】
前記対象年度毎の不確実性削減量を達成できるか否かを問い合わせるメッセージをそれぞれの年度が始まる前の予め定められたタイミングで出力する第1出力部と、
前記メッセージに応じて、前記対象年度毎の不確実性削減量を達成できるか否を受け付ける第4受付部とをさらに備え、
前記第3決定部は、対象年度の不確実性削減量を達成できないことが前記第4受付部で受け付けられた場合、対象年度の不確実性削減量に相当する対象年度の環境価値の証書の追加購入量をさらに決定する、請求項1に記載の決定装置。
【請求項3】
前記確実性削減量は、前記顧客が属するグループが所有する物件で行われる活動により実現される温室効果ガスの削減量を含む、請求項1または2に記載の決定装置。
【請求項4】
前記確実性削減量は、前記顧客が属するグループが所有する物件に設置される再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を利用することにより削減される温室効果ガスの削減量を含む、請求項1から3の何れか1つに記載の決定装置。
【請求項5】
前記不確実性削減量は、前記顧客が属するグループが所有していない物件で行われる活動により実現される温室効果ガスの削減量を含む、請求項1から4の何れか1つに記載の決定装置。
【請求項6】
前記不確実性削減量は、前記顧客が属するグループが所有してない物件に設置される再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を利用することにより削減される温室効果ガスの削減量を含む、請求項1から5の何れか1つに記載の決定装置。
【請求項7】
前記第1決定部は、前記目標年度までの各対象年度の目標削減量が同じ量になるように、前記対象年度毎の目標削減量を決定する、請求項1から6の何れか1つに記載の決定装置。
【請求項8】
前記第1決定部は、開始年度の削減量と、最終の目標年度の削減量との間を、少なくとも1つの予め定められた傾きの直線または予め定められた放物線で結ぶように、対象年度毎のGHGの目標削減量を決定する、請求項1から6の何れか1つに記載の決定装置。
【請求項9】
前記第1受付部は、前記予め定められたアルゴリズムに従って前記第1決定部により決定された年度毎の目標削減量の修正を受け付ける、請求項1から8の何れか1つに記載の決定装置。
【請求項10】
前記第2受付部により受け付けられた前記確実性削減量が、前記顧客に対する予め定められた条件を満たさない場合、前記確実性削減量が前記予め定められた条件を満たさない旨を示すメッセージを出力する第2出力部をさらに備える、請求項1から9の何れか1つに記載の決定装置。
【請求項11】
目標年度までに顧客が削減すべき温室効果ガスの目標削減量を受け付ける段階と、
前記目標削減量に基づいて、予め定められたアルゴリズムに従って前記目標年度までの年度毎の目標削減量を決定する段階と、
温室効果ガスの削減につながる確実性のある活動に起因する温室効果ガスの削減量である確実性削減量を前記目標年度までの対象年度毎に受け付ける段階と、
前記対象年度毎の目標削減量及び前記対象年度毎の確実性削減量に基づいて前記対象年度毎の目標削減量を達成するために必要な温室効果ガスの残りの削減量を前記対象年度毎に決定する段階と、
前記対象年度毎の残りの削減量に収まる範囲で、温室効果ガスの削減につながる確実性のない活動に起因する温室効果ガスの削減量である不確実性削減量を前記対象年度毎に受け付ける段階と、
前記対象年度毎の目標削減量、前記対象年度毎の確実性削減量、及び前記対象年度毎の不確実性削減量に基づいて、前記対象年度毎の目標削減量を達成させるために必要な環境価値の証書の購入量を前記対象年度毎に決定する段階と
を備える決定方法。
【請求項12】
目標年度までに顧客が削減すべき温室効果ガスの目標削減量を受け付ける段階と、
前記目標削減量に基づいて、予め定められたアルゴリズムに従って前記目標年度までの年度毎の目標削減量を決定する段階と、
温室効果ガスの削減につながる確実性のある活動に起因する温室効果ガスの削減量である確実性削減量を前記目標年度までの対象年度毎に受け付ける段階と、
前記対象年度毎の目標削減量及び前記対象年度毎の確実性削減量に基づいて前記対象年度毎の目標削減量を達成するために必要な温室効果ガスの残りの削減量を前記対象年度毎に決定する段階と、
前記対象年度毎の残りの削減量に収まる範囲で、温室効果ガスの削減につながる確実性のない活動に起因する温室効果ガスの削減量である不確実性削減量を前記対象年度毎に受け付ける段階と、
前記対象年度毎の目標削減量、前記対象年度毎の確実性削減量、及び前記対象年度毎の不確実性削減量に基づいて、前記対象年度毎の目標削減量を達成させるために必要な環境価値の証書の購入量を前記対象年度毎に決定する段階と
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱炭素社会の構築に向けた決定装置、決定方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、温室効果ガスの削減価値を管理するシステムが記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2020-141507号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の一態様に係る決定装置は、目標年度までに顧客が削減すべき温室効果ガスの目標削減量を受け付ける第1受付部を備えてよい。決定装置は、目標削減量に基づいて、予め定められたアルゴリズムに従って目標年度までの年度毎の目標削減量を決定する第1決定部を備えてよい。決定装置は、温室効果ガスの削減につながる確実性のある活動に起因する温室効果ガスの削減量である確実性削減量を目標年度までの対象年度毎に受け付ける第2受付部を備えてよい。決定装置は、対象年度毎の目標削減量及び対象年度毎の確実性削減量に基づいて対象年度毎の目標削減量を達成するために必要な温室効果ガスの残りの削減量を対象年度毎に決定する第2決定部を備えてよい。決定装置は、対象年度毎の残りの削減量に収まる範囲で、温室効果ガスの削減につながる確実性のない活動に起因する温室効果ガスの削減量である不確実性削減量を対象年度毎に受け付ける第3受付部を備えてよい。決定装置は、対象年度毎の目標削減量、対象年度毎の確実性削減量、及び対象年度毎の不確実性削減量に基づいて、対象年度毎の目標削減量を達成させるために必要な環境価値の証書の購入量を対象年度毎に決定する第3決定部を備えてよい。
【0004】
決定装置は、対象年度毎の不確実性削減量を達成できるか否かを問い合わせるメッセージをそれぞれの年度が始まる前の予め定められたタイミングで出力する第1出力部を備えてよい。決定装置は、メッセージに応じて、対象年度毎の不確実性削減量を達成できるか否を受け付ける第4受付部を備えてよい。第3決定部は、対象年度の不確実性削減量を達成できないことが第4受付部で受け付けられた場合、対象年度の不確実性削減量に相当する対象年度の環境価値の証書の追加購入量を決定してよい。
【0005】
確実性削減量は顧客が所有する物件で行われる活動により実現される温室効果ガスの削減量を含んでよい。
【0006】
確実性削減量は、顧客が所有する物件に設置される再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を利用することにより削減される温室効果ガスの削減量を含んでよい。
【0007】
不確実性削減量は、顧客が所有していない物件で行われる活動により実現される温室効果ガスの削減量を含んでよい。
【0008】
不確実性削減量は、顧客が所有してない物件に設置される再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を利用することにより削減される温室効果ガスの削減量を含んでよい。
【0009】
第1決定部は、目標年度までの各対象年度の目標削減量が同じ量になるように、対象年度毎の目標削減量を決定してよい。
【0010】
第1決定部は、開始年度の削減量と、最終の目標年度の削減量との間を、少なくとも1つの予め定められた傾きの直線または予め定められた放物線で結ぶように、対象年度毎のGHGの目標削減量を決定してよい。
【0011】
第1受付部は、予め定められたアルゴリズムに従って第1決定部により決定された年度毎の目標削減量の修正を受け付けてよい。
【0012】
決定装置は、第2受付部により受け付けられた確実性削減量が、目標削減量を定める顧客に対する予め定められた条件を満たさない場合、確実性削減量が予め定められた条件を満たさない旨を示すメッセージを出力する第2出力部を備えてよい。
【0013】
本発明の一態様に係る決定方法は、目標年度までに顧客が削減すべき温室効果ガスの目標削減量を受け付ける段階を備えてよい。決定方法は、目標削減量に基づいて、予め定められたアルゴリズムに従って目標年度までの年度毎の目標削減量を決定する段階を備えてよい。決定方法は、温室効果ガスの削減につながる確実性のある活動に起因する温室効果ガスの削減量である確実性削減量を目標年度までの対象年度毎に受け付ける段階を備えてよい。決定方法は、対象年度毎の目標削減量及び対象年度毎の確実性削減量に基づいて対象年度毎の目標削減量を達成するために必要な温室効果ガスの残りの削減量を対象年度毎に決定する段階を備えてよい。対象年度毎の残りの削減量に収まる範囲で、温室効果ガスの削減につながる確実性のない活動に起因する温室効果ガスの削減量である不確実性削減量を対象年度毎に受け付ける段階を備えてよい。決定方法は、対象年度毎の目標削減量、対象年度毎の確実性削減量、及び対象年度毎の不確実性削減量に基づいて、対象年度毎の目標削減量を達成させるために必要な環境価値の証書の購入量を対象年度毎に決定する段階を備えてよい。
【0014】
本発明の一態様に係るプログラムは、目標年度までに顧客が削減すべき温室効果ガスの目標削減量を受け付ける段階をコンピュータに実行させてよい。プログラムは、目標削減量に基づいて、予め定められたアルゴリズムに従って目標年度までの年度毎の目標削減量を決定する段階をコンピュータに実行させてよい。プログラムは、温室効果ガスの削減につながる確実性のある活動に起因する温室効果ガスの削減量である確実性削減量を目標年度までの対象年度毎に受け付ける段階をコンピュータに実行させてよい。プログラムは、対象年度毎の目標削減量及び対象年度毎の確実性削減量に基づいて対象年度毎の目標削減量を達成するために必要な温室効果ガスの残りの削減量を対象年度毎に決定する段階をコンピュータに実行させてよい。プログラムは、対象年度毎の残りの削減量に収まる範囲で、温室効果ガスの削減につながる確実性のない活動に起因する温室効果ガスの削減量である不確実性削減量を対象年度毎に受け付ける段階をコンピュータに実行させてよい。プログラムは、対象年度毎の目標削減量、対象年度毎の確実性削減量、及び対象年度毎の不確実性削減量に基づいて、対象年度毎の目標削減量を達成させるために必要な環境価値の証書の購入量を対象年度毎に決定する段階をコンピュータに実行させてよい。
【0015】
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】決定装置の機能ブロックの一例を示す図である。
【
図2】決定装置による温室効果ガスの削減量の目標の決定の手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0018】
近年、温室効果ガスの削減を実現して、脱炭素社会の構築に向けた活動が活発化している。企業などの顧客は、最終的な目標年度までに温室効果ガスの削減量をどのような計画で行うかを策定することを試みている。しかしながら、将来的に温室効果ガスをどれだけ削減できるかを予測することは容易ではなく、温室効果ガスの削減量の目標計画を立てることは難しい。
【0019】
そこで、本実施形態では、顧客が温室効果ガスの削減量の目標計画を立てることをサポートするシステムを提供する。
【0020】
図1は、本実施形態に係る決定装置100の機能ブロックの一例を示す。決定装置100は、受付部102、決定部104、出力部106、及び記憶部110を備える。決定装置100は、温室効果ガスの削減量を決定する。記憶部110は、決定装置100を動作させるための各種プログラムを記憶する。
【0021】
受付部102は、第1受付部、第2受付部、第3受付部、及び第4受付部の一例である。出力部106は、第1出力部、及び第2出力部の一例である。
【0022】
受付部102は、目標年度までに削減すべき温室効果ガス(GHG)の目標削減量を受け付ける。受付部102は、GHGの削減目標の計画を立てる顧客のパーソナルコンピュータなどの端末を介して、GHGの目標削減量を受け付ける。
【0023】
受付部102は、前年度の年間の消費電力量(kWh)、前年度のGHGの排出量、及び目標年度のGHGの目標削減量を受け付ける。受付部102は、目標年度のGHGの目標削減量として、2050年の基準年度比GHGの削減量100%を受け付けてよい。基準年度は、目標計画の開始年度の前年度でよい。
【0024】
受付部102は、顧客の端末を介して、顧客が入力した前年度の年間の消費電力量(kWh)、前年度のGHGの排出量、及び目標年度のGHGの目標削減量を受け付けてよい。受付部102は、顧客の前年度の年間の消費電力量(kWh)、前年度のGHGの排出量、及び目標年度のGHGの目標削減量の少なくとも1つを管理するデータベースを参照することで、顧客の前年度の年間の消費電力量(kWh)、前年度のGHGの排出量、及び目標年度のGHGの目標削減量の少なくとも1つを受け付けてよい。
【0025】
決定部104は、第1決定部、第2決定部、及び第3決定部の一例を示す。決定部104は、目標削減量に基づいて、予め定められたアルゴリズムに従って目標年度までの対象年度毎の目標削減量を決定する。決定部104は、目標年度までの各対象年度の目標削減量が同じ量になるように対象年度毎の目標削減量を決定してよい。対象年度は、目標年度までの1年毎、2年毎、3年毎、4年毎、または5年毎などの年度でよい。
【0026】
決定部104は、開始年度の削減量と、最終の目標年度の削減量との間を、少なくとも1つの予め定められた傾きの直線または予め定められた放物線で結ぶように、対象年度毎のGHGの目標削減量を決定してよい。決定部104は、開始年度と、最終の目標年度との間の中間年度(例えば、2030年)の目標削減量を基準年度比46%、及び最終の目標年度の目標削減量を基準年度比100%として、前年度の削減量(0%)と、中間年度の削減量(46%)との間、及び中間年度の削減量(46%)と、最終の目標年度の削減量(100%)との間を、それぞれ予め定められた傾きの直線または予め定められた放物線で結ぶように、年度毎のGHGの目標削減量を決定してよい。受付部102は、予め定められたアルゴリズムに従って決定部104により決定された各対象年度のGHGの目標削減量の修正を顧客から受け付けてよい。
【0027】
受付部102は、GHGの削減につながる確実性のある活動に起因するGHGの削減量である確実性削減量を、目標年度までの対象年度毎に受け付ける。確実性削減量は、ほぼ100%の確率で確実に実現できる活動に起因するGHGの削減量である。
【0028】
確実性削減量は、顧客が属するグループが所有する物件で行われる活動により実現される温室効果ガスの削減量を含んでよい。顧客が属するグループは、顧客に関係する企業グループでよく、例えば、本社、子会社及び関連会社などのグループ企業などを含む。確実性削減量は、顧客が属するグループが所有する物件で行われる省エネの活動による温室効果ガスの削減量、及び顧客が属するグループが所有する物件で行われる創エネの活動による温室効果ガスの削減量の少なくとも1つを含んでよい。省エネの活動または創エネの活動を実現するためにサービスの提供を受ける事業者の選定には、リバースオークションが利用されてもよい。
【0029】
確実性削減量は、顧客が属するグループが所有する物件に設置される再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を利用することにより削減される温室効果ガスの削減量を含んでよい。再生可能エネルギー発電設備は、太陽光発電設備、風力発電設備などでよい。確実性削減量は、顧客が属するグループが所有する敷地内で再生可能エネルギー発電設備を設置できる設置面積に基づいて算出される再生可能エネルギー発電設備による発電量に相当するGHGの削減量を含む。確実性削減量は、例えば、顧客が属するグループが所有する敷地内で太陽光発電設備を設置できる設置面積に基づいて算出される太陽光発電設備による発電量に相当するGHGの削減量を含む。確実性削減量は、顧客が属するグループが所有する建物の屋根のうち、太陽光発電設備を設置できる設置部分の面積に予め定められた係数を乗算することで得られる発電量に相当するGHGの削減量を含んでよい。
【0030】
確実性削減量は、顧客の所有する敷地に再生可能エネルギー発電設備を設定する場合の設置コストがターゲットプライス単価を下回った場合に再生可能エネルギー発電設備を導入する決定をして、その再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を利用することにより削減される温室効果ガスの削減量を含んでよい。再生可能エネルギー発電設備の設置コストは、リバースオークションにより決定されてよい。ターゲットプライス単価は、(再生可能エネルギー発電設備の導入費用(設置費+維持費))÷(再生可能エネルギー発電設備による総発電量)により算出される。維持費は、運用管理及び保守点検の費用、及びパワーコンディショナの費用(契約年数に応じた10年ごとの機器の交換費用)を含む。ターゲットプライス単価には、再エネ賦課金、及び発電側基本料金が加算されてもよい。ただし、顧客が属するグループが所有する物件に顧客が保有する太陽光発電設備を設置して、系統を使用せず自己託送する場合には、再エネ賦課金はターゲットプライス単価に加算されなくてよい。FIT制度、FIP制度、及び非FIT制度で買い取った電力の場合、10kW未満の電力、または自家消費分(ただし実際に自家消費せず余剰となって逆潮流になった分を除く)の電力については、発電側基本料金はターゲットプライス単価に加算されなくてよい。
【0031】
受付部102は、受け付けられた確実性削減量が、目標削減量を定める顧客に対する予め設定された条件を満たすかどうかを判定してよい。出力部106は、受付部102により受け付けられた各年度の確実性削減量が、顧客に対する予め定められた条件を満たさない場合、確実性削減量が予め定められた条件を満たさない旨を示すメッセージを顧客に向けて出力してよい。受付部102は、顧客が事業を100%再エネ電力で賄うことを目標とするRE100またはパリ協定で定める水準のGHGの削減量を目標削減量に設定するSBT(Science Based Targets)に取り組む企業である場合、各年度の確実性削減量が、RE100またはSBTに定められる目標削減量の条件を満たすかどうかを判定してよい。
【0032】
出力部106は、受付部102により受け付けられた確実性削減量が、目標削減量を定める顧客に対する予め定められた条件を満たさない場合、確実性削減量が予め定められた条件を満たさない旨を示すメッセージを顧客に向けて出力してよい。
【0033】
決定部104は、対象年度毎の目標削減量及び対象年度毎の確実性削減量に基づいて対象年度毎の目標削減量を達成するために必要な温室効果ガスの残りの削減量を対象年度毎に決定する。決定部104は、対象年度毎の目標削減量から対象年度毎の確実性削減量を減算することで、対象年度毎の残りの削減量を決定してよい。
【0034】
受付部102は、対象年度毎の残りの削減量に収まる範囲で、温室効果ガスの削減につながる確実性のない活動に起因する温室効果ガスの削減量である不確実性削減量を対象年度毎に受け付ける。
【0035】
不確実性削減量は、顧客が属するグループが所有していない物件で行われる活動により実現される温室効果ガスの削減量を含んでよい。確実性削減量は、顧客が属するグループが所有していない物件で行われる省エネの活動による温室効果ガスの削減量、及び顧客が属するグループが所有する物件で行われる創エネの活動による温室効果ガスの削減量の少なくとも1つを含んでよい。
【0036】
不確実性削減量は、顧客が属するグループが所有してない物件に設置される再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を利用することにより削減される温室効果ガスの削減量を含んでよい。不確実性削減量は、顧客が属するグループが所有していない敷地に再生可能エネルギー発電設備を設定する場合の設置コストがターゲットプライス単価を下回った場合に再生可能エネルギー発電設備を導入する決定をして、その再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を利用することにより削減される温室効果ガスの削減量を含んでよい。再生可能エネルギー発電設備の設置コストは、リバースオークションにより決定されてよい。ターゲットプライス単価は、(再生可能エネルギー発電設備の導入費用(設置費+維持費))÷(再生可能エネルギー発電設備による総発電量)により算出される。維持費は、運用管理及び保守点検の費用、及びパワーコンディショナの費用(契約年数に応じた10年ごとの機器の交換費用)を含む。再生可能エネルギー発電設備は、太陽光発電設備、風力発電設備などでよい。
【0037】
不確実性削減量は、例えば、顧客の所有する敷地に発電事業者が建設する再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を利用することを発電事業者と契約することで温室効果ガスの削減を図るオンサイト電力購入契約(オンサイトPPA)により削減される温室効果ガスの削減量を含んでよい。再生可能エネルギー発電設備による発電量は、再生可能エネルギー発電設備が設置される設置面積に予め定められた係数を乗算することで算出されてよい。
【0038】
不確実性削減量は、例えば、顧客の所有する敷地以外の敷地に建設する再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を利用することを発電事業者と契約することで温室効果ガスの削減を図るオフサイト・フィジカル電力購入契約(オフサイト・フィジカルPPA)により削減される温室効果ガスの削減量を含んでよい。再生可能エネルギー発電設備による発電量は、再生可能エネルギー発電設備が設置される設置面積に予め定められた係数を乗算することで算出されてよい。再生可能エネルギー発電設備が設置される設置面積は、顧客が希望する目標の面積でよい。
【0039】
不確実性削減量は、例えば、顧客の所有する敷地以外の敷地に建設する再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を卸電力市場で取引して購入する電力を利用することで温室効果ガスの削減を図るオフサイト・バーチャル電力購入契約(オフサイト・バーチャルPPA)により削減される温室効果ガスの削減量を含んでよい。
【0040】
決定部104は、対象年度毎の目標削減量、対象年度毎の確実性削減量、及び対象年度毎の不確実性削減量に基づいて、対象年度毎の目標削減量を達成させるために必要な環境価値の証書の購入量を年度毎に決定する。決定部104は、対象年度毎の目標削減量から対象年度毎の確実性削減量及び対象年度毎の不確実性削減量を減算した残りの削減量に相当する環境価値の証書の購入量を対象年度毎に決定する。環境価値の証書は、例えば、Jクレジット制度、非化石証書、及びグリーン電力証書などを含む。
【0041】
出力部106は、年度毎の不確実性削減量を達成できるか否かを問い合わせるメッセージをそれぞれの年度が始まる前の予め定められたタイミングで出力してよい。出力部106は、対象年度の2年前、1年前、及び半年前などの予め定められたタイミングで、対象年度の不確実性削減量を達成できるか否かを問い合わせるメッセージを顧客に向けて出力してよい。
【0042】
受付部102は、メッセージに応じて、対象年度毎の不確実性削減量を達成できるか否を顧客から受け付ける。決定部104は、対象年度の不確実性削減量を達成できないことが受け付けられた場合、対象年度の不確実性削減量に相当する対象年度の環境価値の証書の追加購入量を決定する。これにより、対象年度の不確実性削減量を達成できない場合でも、その削減量を相殺できる環境価値の証書の追加購入量を即座に把握できる。
【0043】
図2は、決定装置100による温室効果ガスの削減量の目標の決定の手順の一例を示すフローチャートである。
【0044】
受付部102は、前年度の消費電力量、前年度のGHG排出量、及び最終的な目標年度のGHGの目標削減量を顧客から受け付ける(S100)。例えば、受付部102は、2021年時点で、基準年比28%減に相当する削減量を2025年度の目標削減量として受け付ける。決定部104は、目標削減量に基づいて、予め定められたアルゴリズムに従って目標年度までの対象年度毎の目標削減量を決定する(S102)。
【0045】
次いで、受付部102は、GHGの削減につながる確実性のある活動に起因するGHGの削減量である確実性削減量を目標年度までの対象年度毎に顧客から受け付ける(S104)。受付部102は、例えば、基準年比1%減に相当する削減量を、各対象年度の省エネによるGHGの削減量として受け付ける。また、受付部102は、例えば、基準年比10%減に相当する削減量を、創エネによるGHGの削減量として受け付ける。
【0046】
決定部104は、対象年度毎の目標削減量及び対象年度毎の確実性削減量に基づいて対象年度毎の目標削減量を達成するために必要な温室効果ガスの残りの削減量を、対象年度毎の目標削減量から対象年度毎の確実性削減量を減算することで、対象年度毎に決定する(S106)。
【0047】
受付部102は、対象年度毎の残りの削減量に収まる範囲で、温室効果ガスの削減につながる確実性のない活動に起因する温室効果ガスの削減量である不確実性削減量を対象年度毎に受け付ける(S108)。残りの削減量が、基準年比17%減の削減量である場合、受付部102は、例えば、基準年比17%減の削減量のうち、創エネによる確実性のない活動に起因する不確実性削減量として、基準年比5%減の削減量を受け付ける。
【0048】
次いで、決定部104は、対象年度毎の目標削減量から対象年度毎の確実性削減量及び対象年度毎の不確実性削減量を減算した残りの削減量に相当する環境価値の証書の購入量を対象年度毎に決定する(S110)。決定部104は、例えば、基準年比17%減の削減量から、基準年比5%減の削減量を減算した基準年比12%減の削減量に相当する証書の購入量を決定する。
【0049】
出力部106は、対象年度の不確実性削減量の進捗状況を問い合わせるタイミングか否かを判定する(S112)。出力部106は、問い合わせるタイミングであれば、対象年度の不確実性削減量を達成できるか否かを問い合わせる問合せメッセージを顧客に向けて出力する(S114)。
【0050】
受付部102は、問合せメッセージに対する応答メッセージを顧客から受け付ける(S116)。決定部104は、応答メッセージに基づいて、対象年度の不確実性削減量を達成不可か否かを判定する(S118)。対象年度の不確実性削減量を達成が不可であれば、決定部104は、対象年度の不確実性削減量に相当する対象年度の環境価値の証書の追加購入量を決定する(S120)。
【0051】
受付部102は、現在の年度が最終年度かどうかを判定して(S122)、最終年度でなければ、次の問い合わせのタイミングでさらに対象年度の不確実性削減量の進捗状況を問い合わせる。
【0052】
以上の通り、本実施形態によれば、対象年度の確実性削減量と対象年度の不確実性削減量とに分けて温室効果ガスの削減量を適切に設定する。そして、環境価値の証書の購入量で補填できる範囲で、対象年度の不確実性削減量を設定する。これにより、仮に目標を達成できない場合でも、達成できない不確実性削減量を環境価値の証書の追加購入量で確実に補填できる。よって、顧客が温室効果ガスの削減量の目標計画を立てやすくなる。
【0053】
決定装置100は、予め定められた手順で、顧客から目標削減量、確実性削減量、不確実性削減量を順次受け付け、環境価値の証書の購入量も決定できるので、決定装置100の処理負担を低減できる。
【0054】
図3は、本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化してよいコンピュータ1200の一例を示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーションまたは当該装置の1または複数の「部」として機能させることができる。または、当該プログラムは、コンピュータ1200に当該オペレーションまたは当該1または複数の「部」を実行させることができる。当該プログラムは、コンピュータ1200に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつかまたは全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0055】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、及びRAM1214を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、入力/出力ユニットを含み、それらは入力/出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。コンピュータ1200はまた、ROM1230を含む。CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。
【0056】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブが、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納してよい。ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/またはコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。プログラムが、CR-ROM、USBメモリまたはICカードのようなコンピュータ可読記録媒体またはネットワークを介して提供される。プログラムは、コンピュータ可読記録媒体の例でもあるRAM1214、またはROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーションまたは処理を実現することによって構成されてよい。
【0057】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、またはUSBメモリのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0058】
また、CPU1212は、USBメモリ等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0059】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0060】
上で説明したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上またはコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0061】
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよい。その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0062】
コンピュータ可読命令は、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードの何れかを含んでよい。ソースコードまたはオブジェクトコードは、従来の手続型プログラミング言語を含む。従来の手続型プログラミング言語は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語でよい。コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供されてよい。プロセッサまたはプログラマブル回路は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0063】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0064】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0065】
100 決定装置
102 受付部
104 決定部
106 出力部
110 記憶部
1200 コンピュータ
1210 ホストコントローラ
1212 CPU
1214 RAM
1220 入力/出力コントローラ
1222 通信インタフェース
1230 ROM