(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023027740
(43)【公開日】2023-03-02
(54)【発明の名称】企業のポートフォリオ管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/06 20120101AFI20230222BHJP
G06Q 10/00 20230101ALI20230222BHJP
【FI】
G06Q40/06
G06Q10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022063630
(22)【出願日】2022-04-06
(31)【優先権主張番号】17/404,691
(32)【優先日】2021-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】522139442
【氏名又は名称】パーセフォニ エーアイ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100137969
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 憲昭
(74)【代理人】
【識別番号】100104824
【弁理士】
【氏名又は名称】穐場 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100121463
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 哲也
(72)【発明者】
【氏名】ケンタロウ エム. カワモリ
【テーマコード(参考)】
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L049AA00
5L055BB55
(57)【要約】 (修正有)
【課題】企業の投資家の責任スコアの観点から、説明責任を決定するためのアカウンタビリティ管理システム及び企業の投資ポートフォリオの責任スコアをリアルタイムで決定する方法を提供する。
【解決手段】スコアリングプロセスは、ノード1の第1のフットプリントおよびノード2の第2のフットプリントを決定する。第1のフットプリントの第1の部分と第2のフットプリントの第2の部分は、ノード1とノード2からのトランザクションが第1の部分と第2の部分を定義する企業に割り当てられる。プロセスはまた、第1の程度、第2の程度及び第3の程度を決定し、第1の程度、第2の程度及び第3の程度から企業に帰属する集約オフセットが決定し、集約オフセットに基づいて、投資家への責任スコアが決定し、データソース、ノード1、ノード2又はノード1とノード2との間の接続を変更することにより、集約オフセットと責任スコアを更新する。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
企業の投資家のための責任スコアに関してアカウンタビリティを決定するためのアカウンタビリティ管理システムであって、
処理エンジンであって、
データソースから複数のノードのノード1の第1のフットプリントを決定し、
前記データソースから前記複数のノードのノード2の第2のフットプリントを決定し、
前記第1のフットプリントの第1の部分を、前記ノード1からのトランザクションが前記第1の部分を定義する前記企業に割り当て、
前記第2のフットプリントの第2の部分を、前記ノード2からのトランザクションが前記第2の部分を定義する前記企業に割り当て、
前記データソースから前記企業についての第1の程度と第2の程度を決定し、
前記企業についての第3の程度を、前記第1の部分と前記第2の部分の関数として計算し、
前記企業に帰属する集約オフセットを、前記第1の程度、前記第2の程度、および前記第3の程度から決定し、
前記企業の投資家に前記集約オフセットを割り当て、
前記集約オフセットに基づいて前記投資家のための前記責任スコアを決定し、
前記データソース、前記ノード1もしくは前記ノード2、または前記ノード1と前記ノード2との間の接続への変更を識別し、
前記変更に基づいて、前記企業に帰属する更新された集約オフセットを前記第1の程度、前記第2の程度、および前記第3の程度から決定するように構成される、処理エンジンであって、前記更新された集約オフセットに基づいて前記責任スコアが修正される、処理エンジン
を含む、企業の投資家のための責任スコアに関してアカウンタビリティを決定するためのアカウンタビリティ管理システム。
【請求項2】
前記処理エンジンが、前記集約オフセットと以前の集約オフセットとの比較に基づいて、前記投資家のための信頼スコアを生成するようにさらに構成される、請求項1に記載の企業の投資家のための責任スコアに関して説明責任を決定するためのアカウンタビリティ管理システム。
【請求項3】
前記処理エンジンが、
前記複数のノードの各ノードのためのフットプリントを決定し、
各ノードの前記フットプリントの一部分を、前記ノードからのトランザクションが前記一部分を定義する前記企業に割り当て、
前記企業についての前記第1の程度と前記第2の程度を決定し、
前記企業についての前記第3の程度を、前記ノードの前記フットプリントの前記一部分を前記関数として計算し、
前記企業に帰属する前記集約オフセットを、前記第1の程度、前記第2の程度、および前記第3の程度から決定し、
前記企業の前記投資家に前記集約オフセットを割り当てるようにさらに構成される、請求項1に記載の企業の投資家のための責任スコアに関してアカウンタビリティを決定するためのアカウンタビリティ管理システム。
【請求項4】
前記処理エンジンが、
前記複数のノードの各ノードのためのフットプリントを決定し、
各ノードについての前記第1の程度と前記第2の程度を決定し、
各ノードについての前記第3の程度を対応するノードの各フットプリントの関数として計算し、
各ノードの前記集約オフセットを、前記第1の程度、前記第2の程度、および前記第3の程度から決定し、
前記複数のノードの各ノードの責任スコアを、前記ノードの前記集約オフセットに基づいて決定するようさらに構成される、請求項1に記載の企業の投資家のための責任スコアに関してアカウンタビリティを決定するためのアカウンタビリティ管理システム。
【請求項5】
入力プロセッサが、前記企業に応じた順序で相互に接続された前記複数のノードを含む階層ネットワークを取得するようにさらに構成された、請求項1に記載の企業の投資家のための責任スコアに関してアカウンタビリティを決定するためのアカウンタビリティ管理システム。
【請求項6】
前記処理エンジンが、前記投資家に前記責任スコアを低減するための提案を推奨するようにさらに構成される、請求項1に記載の企業の投資家のための責任スコアに関してアカウンタビリティを決定するためのアカウンタビリティ管理システム。
【請求項7】
前記階層ネットワークの各ノードが、株式共有、運用管理、および財務管理のうちの1つまたは複数を有する前記階層ネットワーク内の上位ノードに対して定義される、請求項5に記載の企業の投資家のための責任スコアに関してアカウンタビリティを決定するためのアカウンタビリティ管理システム。
【請求項8】
データソースから複数のノードのノード1についての第1のフットプリントを決定するステップと、
前記データソースから前記複数のノードのノード2についての第2のフットプリントを決定するステップと、
前記第1のフットプリントの第1の部分を、前記ノード1からのトランザクションが前記第1の部分を定義する前記企業に割り当てるステップと、
前記第2のフットプリントの第2の部分を、前記ノード2からのトランザクションが前記第2の部分を定義する前記企業に割り当てるステップと、
前記データソースから前記企業についての第1の程度と第2の程度を決定するステップと、
前記企業についての第3の程度を、前記第1の部分と前記第2の部分の関数として計算するステップと、
前記企業に帰属する集約オフセットを、前記第1の程度、前記第2の程度、および前記第3の程度から決定するステップと
前記企業の投資家に前記集約オフセットを割り当てるステップと、
前記集約オフセットに基づいて、前記投資家のための責任スコアを決定するステップと、
前記データソース、前記ノード1もしくは前記ノード2、または前記ノード1と前記ノード2との間の接続への変更を識別するステップと、
前記変更に基づいて、前記企業に帰属する更新された集約オフセットを前記第1の程度、前記第2の程度、および前記第3の程度から決定するステップであって、前記更新された集約オフセットに基づいて前記責任スコアが修正される、ステップと、
を含む、企業の投資ポートフォリオの責任スコアをリアルタイムで決定する方法。
【請求項9】
前記集約オフセットと以前の集約オフセットとの比較に基づいて、前記投資家のための信頼スコアを生成することをさらに含む、請求項8に記載の投資ポートフォリオの責任スコアをリアルタイムで決定する方法。
【請求項10】
前記複数のノードの各ノードについてのフットプリントを決定するステップと、
各ノードの前記フットプリントの一部分を、前記ノードからのトランザクションが前記一部分を定義する前記企業に割り当てるステップと、
前記企業についての前記第1の程度と前記第2の程度を決定するステップと、
前記ノードの前記フットプリントの前記一部分の前記関数として、前記企業についての前記第3の程度を計算するステップと、
前記企業に帰属する前記集約オフセットを、前記第1の程度、前記第2の程度、および前記第3の程度から決定するステップと、
前記企業の前記投資家に前記集約オフセットを割り当てるステップと、
をさらに含む、請求項8に記載の投資ポートフォリオの責任スコアをリアルタイムで決定する方法。
【請求項11】
前記複数のノードの各ノードについてのフットプリントを決定するステップと、
各ノードについての前記第1の程度と前記第2の程度を決定するステップと、
対応するノードの各フットプリントの関数として、各ノードについての前記第3の程度を計算するステップと、
前記第1の程度、前記第2の程度、および前記第3の程度から各ノードの前記集約オフセットを決定するステップと、
前記ノードの前記集約オフセットに基づいて、前記複数のノードの各ノードのそれぞれの責任スコアを決定するステップと、
をさらに含む、請求項8に記載の投資ポートフォリオの責任スコアをリアルタイムで決定する方法。
【請求項12】
前記企業に応じた順序で相互に接続された前記複数のノードを含む階層ネットワークを取得することをさらに含む、請求項8に記載の投資ポートフォリオの責任スコアをリアルタイムで決定する方法。
【請求項13】
前記投資家に前記責任スコアを低減するための提案を推奨することをさらに含む、請求項8に記載の投資ポートフォリオの責任スコアをリアルタイムで決定する方法。
【請求項14】
企業のノードと投資家向けのアカウンタビリティ決定システムであって、
データソースから複数のノードのノード1についての第1のフットプリントを決定することと、
前記データソースから前記複数のノードのノード2についての第2のフットプリントを決定することと、
前記第1のフットプリントの第1の部分を、前記ノード1からのトランザクションが前記第1の部分を定義する前記企業に割り当てることと、
前記第2のフットプリントの第2の部分を、前記ノード2からのトランザクションが前記第2の部分を定義する前記企業に割り当てることと、
前記データソースから前記企業についての第1の程度と第2の程度を決定することと、
前記企業についての第3の程度を、前記第1の部分と前記第2の部分の関数として計算することと、
前記企業に帰属する集約オフセットを、前記第1の程度、前記第2の程度、および前記第3の程度から決定することと、
前記企業の投資家に前記集約オフセットを割り当てることと、
前記集約オフセットに基づいて、前記投資家のための責任スコアを決定することと、
前記データソース、前記ノード1もしくは前記ノード2、または前記ノード1と前記ノード2との間の接続への変更を識別することと、
前記変更に基づいて、前記企業に帰属する更新された集約オフセットを前記第1の程度、前記第2の程度、および前記第3の程度から決定し、前記更新された集約オフセットに基づいて前記責任スコアを修正すること、
のためのコードを一括して有する複数のサーバを含む、アカウンタビリティ決定システム。
【請求項15】
前記集約オフセットと以前の集約オフセットとの比較に基づいて、前記投資家のための信頼スコアを生成することをさらに含む、請求項14に記載の企業のノードと投資家向けのアカウンタビリティ決定システム。
【請求項16】
前記複数のノードの各ノードについてのフットプリントを決定することと、
各ノードの前記フットプリントの一部分を、前記ノードからのトランザクションが前記一部分を定義する前記企業に割り当てることと、
前記企業についての前記第1の程度と前記第2の程度を決定することと、
前記企業についての前記第3の程度を、前記ノードの前記フットプリントの前記一部分の前記関数として計算することと、
前記企業に帰属する前記集約オフセットを、前記第1の程度、前記第2の程度、および前記第3の程度から決定することと、
前記企業の前記投資家に前記集約オフセットを割り当てることと、
をさらに含む、請求項14に記載の企業のノードと投資家向けのアカウンタビリティ決定システム。
【請求項17】
前記複数のノードの各ノードについてのフットプリントを決定することと、
各ノードについての前記第1の程度と前記第2の程度を決定することと、
対応するノードの各フットプリントの関数として、各ノードについての前記第3の程度を計算することと、
前記第1の程度、前記第2の程度、および前記第3の程度から各ノードの前記集約オフセットを決定することと、
前記ノードの前記集約オフセットに基づいて、前記複数のノードの各ノードのそれぞれの責任スコアを決定することと、
をさらに含む、請求項14に記載の企業のノードと投資家向けのアカウンタビリティ決定システム。
【請求項18】
前記企業に応じた順序で相互に接続された前記複数のノードを含む階層ネットワークを取得することをさらに含む、請求項14に記載の企業のノードと投資家向けのアカウンタビリティ決定システム。
【請求項19】
前記投資家に前記責任スコアを低減するための提案を推奨することをさらに含む、請求項14に記載の企業のノードと投資家向けのアカウンタビリティ決定システム。
【請求項20】
機械学習モデルを使用して前記データソースからのデータを処理することと、
前記データの前記処理の不一致について前記機械学習モデルを監査することと、
をさらに含む、請求項14に記載の企業のノードと投資家向けのアカウンタビリティ決定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本出願は、2020年8月17日に出願された米国仮出願第63/066,646号および2020年8月17日に出願された米国仮出願第63/066,651号の非仮出願であって、これらの利益を主張し、これらの両方は、あらゆる目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
[0002]投資家は、投資を行う企業に関連する環境問題に関する責任を負う。炭素排出物などの環境問題は、企業にとってますます懸念されている。温室効果ガス(GHG)プロトコルなどの様々な政府基準の下で、企業は温室効果ガス排出量を測定し報告する必要がある。企業は、その炭素排出物について説明責任を負う。炭素税、キャップ・アンド・トレード、大気浄化法規制、エネルギー効率基準、および炭素オフセットは、企業および個人の汚染および排出する温室効果ガスの量を説明するために企業および個人に課される。
【0003】
[0003]炭素排出量のアカウンタビリティは、アカウンタビリティの公平な配分のために、企業の各階層レベルで適切に定義されなければならない。今日確立されたシステムは、今日の組織に存在するような階層を反映することができず、すべてのスキーマが異なるために様々な「雪片」パターンに対応することができないという厳しい制限を伴って、企業がデータ構造に従うことを必要とする。さらに、投資家は、投資判断を行い、活発なポートフォリオを管理しながら、環境、社会、および政府(ESG)の要因を考慮する。気候問題がこれの中心であり、排出メトリックが最も重要なパラメータである。温室効果ガス排出データを使用してカーボンフットプリントを計算し、次いでこれを使用して、産業および同業者と比較したそのカテゴリの性能を比較する。
【0004】
[0004]さらに、企業および消費者は、炭素排出に関して深刻でない場合、社会的汚名および金銭的損失にも直面する。投資家は、最近、カーボンオフセット責任が投資を行う前の考慮すべき重要なパラメータである企業に投資しながら、より意識が高まっている。企業は、一般に、炭素排出量を削減し、炭素税の支払いを回避するために、燃料の切り替えまたは新しい技術の採用などの措置をとることができる。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 一実施形態では、本開示は、企業の投資家の責任スコアに関してアカウンタビリティを決定するためのアカウンタビリティ管理システムを提供する。ノード1の第1のフットプリントおよびノード2の第2のフットプリントが決定される。第1のフットプリントの第1の部分と第2のフットプリントの第2の部分は、ノード1とノード2からのトランザクションが第1の部分と第2の部分を定義する企業に割り当てられる。第1の程度、第2の程度、第3の程度が決定される。第1の程度、第2の程度、および第3の程度から、企業に帰属する集約オフセットが決定される。投資家への責任スコアは、集約オフセットに基づいて決定される。データソース、ノード1、ノード2、またはノード1とノード2との間の接続を変更すると、集約オフセットと責任スコアが更新される。
【0006】
[0006] 一実施形態では、本開示は、企業の投資家の責任スコアに関してアカウンタビリティを決定するためのアカウンタビリティ管理システムを提供し、アカウンタビリティ管理システムは、データソースからの複数のノードのノード1の第1のフットプリントを決定するように構成された処理エンジンを含む。複数のノードのノード2の第2のフットプリントは、データソースから決定される。第1のフットプリントの第1の部分は、ノード1からのトランザクションが第1の部分を定義する企業に割り当てられる。第2のフットプリントの第2の部分は、ノード2からのトランザクションが第2の部分を定義する企業に割り当てられる。企業の第1の程度と第2の程度は、データソースから決定される。企業の第3の程度は、第1の部分と第2の部分の関数として計算される。第1の程度、第2の程度、および第3の程度から、企業に起因する集約オフセットが決定される。集約オフセットは、企業の投資家に割り当てられる。投資家への責任スコアは、集約オフセットに基づいて決定される。データソース、ノード1もしくはノード2、またはノード1とノード2との間の接続への変更が識別される。企業に帰属する更新された集約オフセットは、変更に基づいて第1の程度、第2の程度、および第3の程度から決定される。責任スコアは、更新された集約オフセットに基づいて修正される。
【0007】
[0007] 別の実施形態では、本開示は、企業の投資ポートフォリオの責任スコアをリアルタイムで決定するための方法を提供する。1つのステップにおいて、データソースから複数のノードのノード1の第1のフットプリントと、データソースから複数のノードのノード2の第2のフットプリントが決定される。第1のフットプリントの第1の部分は、ノード1からのトランザクションが第1の部分を定義する企業に割り当てられる。第2のフットプリントの第2の部分は、ノード2からのトランザクションが第2の部分を定義する企業に割り当てられる。企業の第1の程度と第2の程度は、データソースから決定される。企業の第3の程度は、第1の部分と第2の部分の関数として決定される。第1の程度、第2の程度、および第3の程度から、企業に起因する集約オフセットが決定される。集約オフセットは、企業の投資家に割り当てられる。投資家への責任スコアは、集約オフセットに基づいて決定される。データソース、ノード1もしくはノード2、またはノード1とノード2との間の接続への変更が識別される。企業に帰属する更新された集約オフセットは、変更に基づいて第1の程度、第2の程度、および第3の程度から決定される。責任スコアは、更新された集約オフセットに基づいて修正される。
【0008】
[0008] さらに別の実施形態では、本開示は、企業のノードおよび投資家のためのアカウンタビリティ決定システムを提供し、アカウンタビリティ決定システムは、複数のサーバを含み、集合的に以下のコードを有する。
・データソースから複数のノードのノード1の第1のフットプリントを決定する
・データソースから複数のノードのノード2の第2のフットプリントを決定する
・第1のフットプリントの第1の部分を、ノード1からのトランザクションが第1の部分を定義する企業に割り当てる
・第2のフットプリントの第2の部分を、ノード2からのトランザクションが第2の部分を定義する企業に割り当てる
・データソースから企業の第1の程度と第2の程度を決定する
・企業の第3の程度を、第1の部分と第2の部分の関数として計算する
・企業に帰属する集約オフセットを、第1の程度、第2の程度、および第3の程度から決定する
・企業の投資家に集約オフセットを割り当てる
・集約オフセットに基づいて投資家への責任スコアを決定する
・データソースの1つ、ノード1またはノード2への変更、またはノード1とノード2との間の接続を識別する
・変更に基づいて、企業に帰属する更新された集約オフセットを第1の程度、第2の程度、および第3の程度から決定し、更新された集約オフセットに基づいて責任スコアを修正する
【0009】
[0009]本開示の適用可能なさらなる領域は、以下に提供される詳細な説明から明らかになるであろう。詳細な説明および特定の例は、様々な実施形態を示しているが、例示のみを目的とするものであり、本開示の範囲を必ずしも限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
[0010] 本開示は、添付の図面と併せて説明される。
【
図1】アカウンタビリティ管理システムまたはアカウンタビリティ決定システムのブロック図の一実施形態を示す図である。
【
図2】様々なエネルギー使用量情報を収集するエネルギー監視システムの一実施形態を示す図である。
【
図3A】財務階層モデルの実施形態を示す図である。それぞれの参照指定子は、
図3A、
図3B、および3Cで修正される。
【
図3B】財務階層モデルの実施形態を示す図である。それぞれの参照指定子は、
図3A、
図3B、および3Cで修正される。
【
図3C】財務階層モデルの実施形態を示す図である。それぞれの参照指定子は、
図3A、
図3B、および3Cで修正される。
【
図4】企業階層モデルまたは動的スキーマの一実施形態を示す図である。
【
図6A】持続可能性報告インターフェースのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を示す図である。
【
図6B】持続可能性報告インターフェースのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を示す図である。
【
図7】カーボンアクティビティを表示するための持続可能性報告インターフェースのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を示す図である。
【
図8】アカウンタビリティ管理システムを使用するためのアカウンタビリティ管理プロセスのフローチャートを示す図である。
【
図9】アカウンタビリティ・フットプリントのリアルタイム報告を実行する企業フットプリントプロセスのフローチャートを示す図である。
【
図10】組織構造内の各ノードに対するメタデータおよびスキーマを決定する組織構造取得プロセスのフローチャートを示す図である。
【
図11】責任スコアおよび信頼スコアを決定するスコアリングプロセスのフローチャートを示す図である。
【0011】
[0011]添付の図面において、同様の構成要素および/または特徴は、同じ参照ラベルを有することができる。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、類似の構成要素を区別する第2のアルファベットのラベルが参照ラベルの後に続くことによって区別することができる。本明細書で第1の参照ラベルのみが使用される場合には、説明は、第2の参照ラベルに関係なく、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のいずれにも適用可能である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0012]以下の説明は、好ましい例示的な実施形態のみを提供し、本開示の範囲、適用性、または構成を限定することを意図しない。むしろ、好ましい例示的な実施形態の以下の説明は、好ましい例示的な実施形態を実施するための可能な説明を当業者に提供する。添付の特許請求の範囲に記載の趣旨および範囲から逸脱することなく、要素の機能および配置に様々な変更を加えることができることが理解される。
【0013】
[0013]最初に
図1を参照すると、アカウンタビリティ管理システム100(またはアカウンタビリティ決定システム)のブロック図の一実施形態が示されている。アカウンタビリティ管理システム100は、企業の各個人、チーム、レベル、および/または事業ユニットに対する責任スコアの形式でアカウンタビリティを決定する。アカウンタビリティは、廃棄物、電力使用、炭素排出、または汚染に関連し得る。アカウンタビリティ管理システム100は、人工知能(AI)プラットフォーム108を備えた解析エンジン104、責任会計インターフェース112、アカウンタビリティ・インテリジェンス・インターフェース116、アカウンタビリティ管理インターフェース120、持続可能性報告インターフェース124、企業階層モデル128、スコープ1モデル132、スコープ2モデル136、スコープ3モデル140、機器144、施設148、汎用データスキーマ152、交通システム156、調達システム160、エネルギー監視システム164、財務階層モデル168、基準トランスレータ172などの様々な構成要素を含む。アカウンタビリティ管理システム100またはアカウンタビリティ決定システムは、様々な構成要素の機能を実行するように構成された複数のサーバを含む。
【0014】
[0014][0012]のアカウンタビリティの決定は、従来はスコープに集中していた責任会計インターフェース112を介して多数のプロトコルを使用するが、アカウンタビリティ管理システム100は、組織階層ネットワークに基づいて決定される集約オフセットに関してアカウンタビリティを決定する。持続可能性報告インターフェース124は、ユーザの好みに応じて、例えば、持続可能性会計基準委員会(SASB)および合理化されたエネルギーおよび炭素報告(SECR)などの様々な基準をサポートする。責任会計インターフェース112および持続可能性報告インターフェース124との間では、会計または報告のフォーマットおよびプロトコルのいずれかの間で変換を行うことができる。持続可能性報告インターフェース124は、責任スコアとしてのアカウンタビリティをアカウンタビリティ管理システム100のユーザに表示する。
【0015】
[0015]投資家は、互いに報告するネットワーク内のノードとして様々な会社、ベンダー、購入者、および供給業者のそれぞれと接続することによって、投資ポートフォリオに対するアカウンタビリティが何であるかをリアルタイムで理解することができる。更新は定期的にまたは新しいデータを用いて行われるため、投資家は、自らのアカウンタビリティの一部として各投資からアカウンタビリティをどのように継承しているか、およびそれが過去のパフォーマンスと比較してどのようにトレンドしているかを理解する。
【0016】
[0016]例えば、排出係数は、データが提供されていないかまたは他の方法で利用可能でない場合でも、アカウンタビリティ・フットプリントのモデルを推定するために使用される。一実施形態では、プラットフォームは、データまたは定期的な更新へのリンクが提供されない場合、コホート群から形成された釣鐘曲線上の不良数を推定する。任意の頻度で各ノードを更新するために、以前の報告で見出された傾向からデータが補間される。ノードは、識別可能な情報の許可ベースの報告では、より高いレベルまで不透明であり得る。例えば、スコープ3モデルは供給業者に提供されてもよいが、プラットフォームは許可なしに供給業者について何も識別しなくてもよい。
【0017】
[0017]アカウンタビリティ管理システム100において考慮される排出物の様々な範囲があり、具体的には、アカウンタビリティに関連する程度またはスコープを完全に取り込むためのスコープ1、2、および3のモデル132、136、140がある。
【0018】
[0018]スコープ1モデル132は、データソースからのデータを処理するためのいくつかのモデルを含み、例えば、それらは、会社によって報告された会社の設備および機器(例えば、企業の車両)から直接もたらされる。これらは、会社が資産を所有し、資産によって実行されるアクティビティを制御する排出、取引、または排出である。
【0019】
[0019]スコープ2モデル136は、間接的な上流アクティビティ、例えば、自社で使用するために会社が購入した電気、熱または蒸気の生成から生じる温室効果ガス排出に由来するデータソースからのデータを処理するためのいくつかのモデルを含む。会社はソースを所有しておらず、依然としてソースのアクティビティを管理している。
【0020】
[0020]スコープ3モデル140は、データソースからの直接的および間接的なデータを処理するためのいくつかのモデルを含み、例えば、処理されたデータは、依然として会社のアクティビティに関連する会社によって所有または直接制御されていないソースからの間接的な温室効果ガスであり得る。これは、上流アクティビティ(例えば、購入された商品/サービス、資本財、燃料およびエネルギー関連アクティビティ、出張および従業員の通勤、業務で発生する廃棄物など)、上流アクティビティと下流アクティビティの両方(例えば、リース資産、輸送、流通など)、および下流アクティビティ(例えば、投資、販売された製品の加工および販売された製品の使用、販売された製品の寿命末期処理、フランチャイズ、廃水処理など)に注目する。
【0021】
[0021]スコープ1、2、および3のモデル132、136、および140は、それぞれのデータソースからのデータを処理して、それぞれのデータソースからのデータを定義する、フットプリントにそれぞれ関連付けられた第1の程度、第2の程度、および第3の程度を決定する。処理されたデータは、処理のために解析エンジン104に提供される。
【0022】
[0022]アカウンタビリティ管理インターフェース120は、リアルタイムでアカウンタビリティを測定し、アカウンタビリティを減らすことができるように、それをより効率的に管理する方法を決定する。アカウンタビリティ管理インターフェース120は、エネルギー管理の勧告を提供し、これは一般にアカウンタビリティを低減する。例えば、電気自動車の充電パターンを見て、電気コストを節約するために夜間に充電を行うことを推奨することができる。ユーザの好みに基づいて、炭素削減が好ましい場合があり、推奨は、風力および太陽光のような再生可能エネルギーが利用可能であり、カーボンフットプリントが低減されている日中に充電することであり得る。
【0023】
[0023]アカウンタビリティ・インテリジェンス・インターフェース116は、アカウンタビリティ管理システム100を構成するために使用される。データソース、モデル、およびスキーマは、企業のアカウンタビリティまたは責任スコアの正確なシミュレーションおよび計算を可能にするように構成される。これは、企業または投資ポートフォリオに起因する集約オフセットであり得る。
【0024】
[0024]すべての企業は、組織がその部署、事業ユニット、チーム、地域、事業ユニット、子会社を編成する方法に従って独自に構造化され、異なる施設および場所を有する。動的スキーマは、固定された組織階層ではなく、会社がどのように構築されているかに従って、排出データおよびフットプリントの追跡および測定に固有のデータモデルを自動的に作成する。構造は、異なる層を有する階層内のノードによって定義される。ノードは、ノード相互接続部の周りを移動するためにユーザによってそれらの間の動的リンクを変更可能な追加の層と共に追加または削除することができる。動的スキーマは、ユーザ組織がそれが作成する個々のデータオブジェクト間の関係をどのように構築するかに基づいて、企業モデルの無限数の順列を可能にする。そのデータモデルは、同様に柔軟であり、任意の選択されたフォーマットにデータをエクスポートし、ノード間で様々な方法でそれを属性付けするために使用することができる。排出はリソースグループに関連付けられる。各ノードの境界原理(定義された割合)による排出の動的な継承は、データモデルを改善する。いくつかの実施形態は、機械学習(ML)を使用して、情報が欠落しているかまたは古くなっているフットプリントを動的に再割り当てする。
【0025】
[0025]解析エンジン104は、情報の多くを収集し、アカウンタビリティ管理システム100のための処理を実行する。AIプラットフォーム108は、機械学習を使用して、類似会社のコホート群を選択し、データが欠落しているかまたは古くなっているときの排出量値を予測するなどのアクティビティを行うことを可能にする。
【0026】
[0026]基準トランスレータ172は、フットプリントのフォーマットおよびプロトコルを任意の会計または報告基準に変更する。データが一形式で収集される場合、基準トランスレータ172は、それを解析エンジン104で処理するための汎用データスキーマ152に変換する。処理後に、基準トランスレータ172は、それを元のフォーマットまたはアカウンタビリティ管理システム100によってサポートされる任意の他のフォーマットに変換し戻す。
【0027】
[0027]企業階層モデル128は、リアルタイムでアカウンタビリティ/責任スコアを計算し、階層の層を介してそれをどのように割り当てるかについて、相互接続されたノードのネットワークを定義する。リアルタイムとは、新しいデータが読み取られるか、モデルが変更されるか、または所定のスケジュールに従って、企業階層モデル128が更新されることを意味するように定義される。企業階層モデル128内のノードの場合、交通システム156、調達システム160、およびエネルギー監視システム164などのデータソースは、データを収集するために参照される。組織の階層構造は、企業階層モデル128を組織の人事(HR)システムまたは企業リソース計画(ERP)と統合することによって得ることができる。ノードは、例えば、企業または場所とすることができる。企業階層モデル128をさらに定義するために、様々な機器144および施設148が指定される。階層構造内の各ノードは、1つまたは複数の株式配分、運用管理、および財務管理を有する階層構造内の上位ノードに定義される。
【0028】
[0028]データは、ユーザインターフェースを介してデータソースから収集される。データは、ユーザまたは企業の管理者によってアップロードまたは入力されることができ、またはアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を使用して抽出されることができ、またはコンマ区切り値(CSV)ファイルを使用して提供されることができる。交通システム156、調達システム160およびエネルギー監視システム164、HRシステム、またはERPシステムは、データを提供することができる。HRおよびERPが取得したデータは、企業の法的エンティティと結合される。法的エンティティは、継承を変更することができる任意の特定のノードの下に構造化される。あるノードから次のノードへの計算は、所有権の割合および他の要因に基づく。企業が誤ったリードを隠したり、ERPまたはHRシステムから誤ったまたは不十分なデータを提供したりした場合、罰金の形でペナルティを課すことができる。さらに、責任スコアおよび信頼スコアは、不十分または不正確なデータに基づいて決定され、不一致をユーザに強調表示する。投資家は、不一致を認識し、それに応じて決定を下すことができる。
【0029】
[0029]交通システム156は、ある期間内に企業の職員によって行われた移動のログを提供する企業の移動または通勤システムまたはデータベースとすることができる。交通システム156は、さらなる処理のために走行ログを解析エンジン104に提供する。
【0030】
[0030]調達システム160は、商品および/またはサービスの取得に関連するデータを解析エンジン104に提供する。請求、合意、クレジットの詳細、取引、経費、および/または口座データは、解析エンジン104に提供される調達データの一部である。
【0031】
[0031]エネルギー監視システム164は、エネルギー料金、メータ読み取り値、電力、および、空調機、照明、ファン、浄水器、廃棄物管理、バックアップ、および/または他の種類の電力使用量に関連するものなどのエネルギー監視データを提供する。エネルギー監視システム164は、さらなる処理のためにエネルギー監視データを解析エンジン104に提供する。
【0032】
[0032]財務階層モデル168は、フットプリントを投資家にどのように割り当てるかを決定するために使用される。会社、供給業者、顧客のネットワークをノードと定義する。上流および下流スコープ1、2、および3モデルは、投資ポートフォリオがフットプリントに起因し得る/フットプリントに起因し得るように、ノードを通過する方法と共に定義される。
【0033】
[0033]次に
図2を参照すると、様々なエネルギー使用量情報を収集するエネルギー監視システム164の一実施形態が示されている。電力会社からの任意のデータに加えて、エネルギー監視システム164は、サテライト排出物監視204、スマートビル装置208、フレアスタック監視212、水再生監視216、および電力需要予測220から情報を自動的に収集する。この情報を収集するために、IoTまたは他のデバイスを使用することができる。エネルギー使用量情報はまた、アカウンタビリティ管理システム100に渡される。
【0034】
[0034]
図3A~
図3Cを参照して、財務階層モデル168の実施形態を示す。
図3Aでは、ノード304、308、312、316、320のネットワークがあり、それらは相互接続部324、328、332、336を介して互いに相互接続されている。ノードは、投資家のグループまたは限定パートナー304を左側に、顧客320を右側に、資産管理者またはファンド308、会社312、および供給業者/販売業者316を間に挟んで、層または階層に配置される。投資家のグループまたは限定パートナー304、資産管理者またはファンド308、会社312、供給業者/販売業者316、および顧客320は、ノード304、308、312、316、および320を表す。
【0035】
[0035]各相互接続部324、328、332、336は、左の次の層までどれだけのアカウンタビリティを帰するかを定義するように重み付けされる。例えば、第1の顧客320-1は、第1の供給業者または販売業者316-1から製品を購入する。第1の供給業者316-1は、第1、第2、第3、第5の会社312-1、312-2、312-3、312-5から製品をそれぞれ受け取る。これらの会社312は、様々な資産管理者またはファンド308によって異なる割合で保有されている。資産管理者またはファンド308は、限定パートナー304によって異なる割合で投資される。インベストメント相互接続部324、328は、2つのノード間に保持された株式の割合によって重み付けされる。例えば、第3のファンド308-3が第1の会社312の株式の10%を保有している場合、アカウンタビリティの10%は第3のファンド308-3に帰属する。
【0036】
[0036]
図3Bでは、限定パートナー304、資産管理者またはファンド308、および会社312は、銀行またはアグリゲータ322からローンを購入している。銀行またはアグリゲータ322は企業に金銭を貸し付けたため、銀行またはアグリゲータ322は企業におけるアカウンタビリティも有する。例えば、200万ドルに相当する会社312-1が銀行322から100万ドルを借りている場合、銀行322は、会社312-1に100万ドルを貸すことに関連するフットプリントを有する。フットプリントまたはアカウンタビリティの割合は、スコープモデル、会社312-1からのデータの種類、ならびに株式および財務などの他の要因に基づいて計算される。
【0037】
[0037]
図3Cでは、当該企業に関連する投資ポートフォリオが変更されている。1つまたは複数のノードおよびノード間の相互関係が変更され、企業のアカウンタビリティに影響を及ぼす。例えば、ノード308-6およびノード312-5の削除は、ネットワーク内のノード間の接続を変更した。したがって、ノードに関連付けられたアカウンタビリティが変化し、それによって投資家のアカウンタビリティが変化する。
【0038】
[0038]次に
図4を参照すると、動的スキーマと呼ばれる企業階層モデル128の一実施形態が示されている。すべての階層は、異なるノードおよび層によって異なる。アカウンタビリティは、最下層、ここでは施設440に起因する。層間の相互接続部は、各々、株式配分、運用管理、および/または財務管理の割合によって定義される。これらの3つのいずれかを選択的に使用して、階層の上にアカウンタビリティを帰属させることができる。施設440-1、440-2、440-3、440-4、440-5の上には、事業ユニット430-1、430-2、430-3、430-4、430-5、部門420-1、420-2、および上部の親エンティティ410がある。他の実施形態は、エンティティ内のグループまたはサブグループ、およびエンティティの位置またはより具体的な位置を定義する任意の数の層を有することができる。
【0039】
[0039]次に
図5を参照すると、解析エンジン104のブロック図の一実施形態が示されている。解析エンジン104は、交通システム156、調達システム160、エネルギー監視システム164、施設148および機器144、スコープ1、2、および3モデル132、136、ならびに140から収集されたデータをデータソースとして処理するように構成される。解析エンジン104は、収集されたデータを処理して、企業の階層ネットワーク内の各ノードの責任スコアを決定するように構成される。各ノードの責任スコアにより、投資家は企業における自身のアカウンタビリティを特定することができる。解析エンジン104は、入力プロセッサ502、AIプラットフォーム108、出力プロセッサ510、スコアキャッシュ512、および監査部514を含む。AIプラットフォーム108は、機械学習(ML)リポジトリ504と、MLエンジン506と、処理エンジン508と、を含む。
【0040】
[0040]入力プロセッサ502は、交通システム156、調達システム160、エネルギー監視システム164、スコープ1、2、および3のモデル132、136、および140、施設148、および機器144からのデータソースから収集されたデータを受信し、1つのフォーマットで収集されたデータを処理する。基準トランスレータ172は、それを解析エンジン104で処理するために汎用データスキーマ152に変換する。入力プロセッサ502は、基準フォーマットに変換されたデータを基準トランスレータ172から取得し、MLエンジン506に提供する。入力プロセッサ502はまた、スコープ1、2、および3モデル132、136、および140からデータを受信して、データをデータのソースのタイプに分類する。入力プロセッサ502は、責任会計インターフェース112、アカウンタビリティ・インテリジェンス・インターフェース116、およびアカウンタビリティ管理インターフェース120からデータおよび命令をさらに受信し、処理エンジン508に提供する。
【0041】
[0041]MLエンジン506は、データにルールを適用して、データを処理するためのMLモデルを識別する。ルールは、データの種類、ノード、および企業の階層ネットワーク内のノードの階層レベルに基づいてMLモデルを識別する。階層ネットワークは、データソースまたは企業のERPもしくはHRシステムから取得される。例えば、下からスコープ1データ、ノード-事業ユニット、および階層レベル2に基づいて、ルールはMLモデル1を識別する。別の例では、スコープ3排出データ、ノード分割、および階層レベル3に基づいて、ルールはMLモデル4を識別する。MLモデルは、MLリポジトリ504に格納され、企業階層モデル128および財務階層モデル168と結合される。MLエンジン506は、識別されたMLモデルに基づいてデータソースからのデータを処理し、結果を処理エンジン508および監査部514に提供する。
【0042】
[0042]監査部514は、処理されたデータをMLエンジン506から取り出して、当該データに対する監査を行う。監査部514は、選択されたMLモデル、収集されたデータ、およびノードの相互接続部を検証する。監査は、誤りを見つけてMLエンジン506に修復を提案するために、アカウンタビリティ管理システム100の多くの異なるユーザにわたってパターンを探す機械学習を使用して実行される。不一致は、MLエンジン506に報告され、修正されるまでチェックされる。監査されたデータは、処理エンジン508が正しいデータを受信することが保証されるように、処理エンジン508に提供される。
【0043】
[0043]処理エンジン508は、MLモデルによって処理されたデータと、入力プロセッサ502からのデータとを受け取り、責任スコアおよび信頼スコアを決定する。データソース、モデル、およびスキーマは、企業のアカウンタビリティまたは責任スコアを計算するためのアカウンタビリティ・インテリジェンス・インターフェース116を使用して構成される。アカウンタビリティ管理インターフェース120は、効率的に管理するためのアカウンタビリティおよび提案の測定値を提供する。責任会計インターフェース112は、責任スコアの計算のための様々な基準を提供する。処理エンジン508は、階層内の各ノードのフットプリントを決定し、フットプリントの一部分は、ノードからのトランザクションがその一部分を定義する企業に割り当てられる。ノードの第1の程度および第2の程度は、データソースから決定される。さらに、その一部分から第3の程度を求める。第1の程度、第2の程度、および第3の程度から、当該企業に帰属する集約オフセットが決定される。集約オフセットは、企業の投資家に割り当てられる。責任スコアは、集約オフセットに基づいて決定される。各ノードについて、それぞれの責任スコアも計算される。例えば、投資家の集約オフセットが1,056,789 MtCO2eであり、ノードのフットプリントが5,059,789 MtCO2eであると決定された場合、責任スコアは10のスケールで4と決定され、10が最も高く、1が最も低いスコアである。
【0044】
[0044]責任スコアが低いほど、企業におけるアカウンタビリティに対する投資家のアカウンタビリティが小さくなる。スコアキャッシュ512には、過去の責任スコアが格納される。現在の責任スコアは、過去の責任スコアと比較されて信頼スコアを生成し、信頼スコアは、企業におけるアカウンタビリティを経時的に解析するために投資家によって使用される。例えば、過去の責任スコアが5、4.3、7、および3であり、現在の責任スコア4と比較すると、信頼度スコアは4.1であることが分かる。責任スコアが例えば5~10の範囲であることが判明した場合には、信頼スコアは減少したであろう。集約オフセット、責任スコア、および信頼スコアは、スコアキャッシュ512に格納される。集約オフセット、責任スコア、および信頼スコアは、出力プロセッサ510に提供される。
【0045】
[0045]出力プロセッサ510は、収集されたデータ、集約オフセット、責任スコア、およびユーザへの表示のための信頼スコアを基準化する。出力プロセッサ510は、基準フォーマットから元の形式に変換されたデータを基準トランスレータ172から受け取る。出力プロセッサ510は、変換したデータを表示に供する。出力プロセッサ510はまた、持続可能性報告インターフェース124の基準、例えば、pdf、excel、テキストファイル、またはグラフに基づいて報告を基準化する。持続可能性報告インターフェース124は、収集されたデータ、集約オフセット、責任スコア、および信頼スコアを適切な形式でユーザに表示する。
【0046】
[0046]次に図を参照する。
図6A~
図6Bに、本開示のいくつかの実施形態による持続可能性報告インターフェース124のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を示す。
図6Aでは、GUI600は、企業による炭素排出に関するアカウンタビリティの一例をユーザに表示する。別の実施形態では、他の種類のアカウンタビリティ、例えば、汚染、廃棄物の発生、支出、または電気使用をGUI600に表示することができる。
【0047】
[0047]温室効果ガスには、カーボンフットプリントを形成するための炭素当量として、CO2、CH4、N2O、HFC、SF6、NF3、PFCが含まれる。GUIセクション602は、会社「Wayne Enterprises」に起因する炭素排出量を表示する。リンクセクション604は、アカウンタビリティ管理システム100の持続可能性報告インターフェース124をロードするためのウェブリンクを提供する。組織は、選択タブ606を使用して選択することができる。例えば、選択タブ606では、企業を選択することができる。企業に関連する異なるウェブページが開始タブ608に表示される。開始タブ608は、概要、サイト、資産、人々のアクティビティ、資金提供された排出物、およびサプライチェーンに関連するウェブページを表示する。GUIセクション602は、開始タブ608から選択された資金提供された排出物に対応するウェブページである。
【0048】
[0048]毎週、毎月、毎年、または常時などのカーボンフットプリントの期間は、時間選択ドロップダウンメニュー610から選択することができる。会社概要フィールド612は、会社の概要を表示する。会社のアカウンタビリティは、アカウンタビリティフィールド614に表示される。総炭素排出量である会社の総アカウンタビリティは32.507M MtCO2eである。会社全体のアカウンタビリティの割合および会社全体の概要のアカウンタビリティの割合も表示される。アカウンタビリティの内訳は、MtCO2e単位の炭素排出量/温室効果ガス排出量として表示される。分解は、CO2、CH4、N2Oなどのガスの種類ごとに提供される。責任スコアフィールド634は、投資家に対する責任スコアを表示する。信頼スコアフィールド636は、投資家の信頼スコアを表示する。組織詳細は、組織フィールド616に表示される。
【0049】
[0049]企業のアカウンタビリティフィールド618は、企業のアカウンタビリティを表示する。アカウンタビリティは、グラフ形式でグラフィックフィールド632に表示される。カテゴリフィールド620には、企業のカテゴリが表示される。スコープによるアカウンタビリティはスコープタブ622-1に表示され、カテゴリによるアカウンタビリティはカテゴリタブ622-2に表示される。同心円624は、程度1、2、および3のアカウンタビリティとも呼ばれる様々なスコープ1、2、および3の排出を示す。スコープ/程度の値は、スコープサブセクション626に表示される。別の同心円628は、カテゴリ別のアカウンタビリティを示す。カテゴリの炭素排出量の値は、カテゴリサブセクション630に表示される。
【0050】
[0050]
図6Bにおいて、GUI638は、企業の事業エンティティに関連する様々なグラフをユーザに表示する。グラフは、MtCO
2eで表される炭素排出量に関する事業エンティティのアカウンタビリティを示す。GUIセクション640は、会社「Wayne Enterprises」に帰属する資金提供された排出物を表示する。リンクセクション642は、アカウンタビリティ管理システム100の持続可能性報告インターフェース124をロードするためのウェブリンクを提供する。組織は、会社タブ644を使用して選択することができる。企業に関連する異なるウェブページが開始タブ646に表示される。開始タブ646は、概要、サイト、資産、人々のアクティビティ、資金提供された排出物、およびサプライチェーンに関連するウェブページを表示する。GUIセクション640は、開始タブ646から選択された資金提供された排出物に対応するウェブページである。
【0051】
[0051]毎週、毎月、毎年、または常時などのカーボンフットプリントの期間は、時間選択ドロップダウンメニュー650から選択することができる。グラフ648は、リストアップされたビジネスローンに対応する炭素排出量を示し、グラフ652は、リストアップされていないビジネスローンに対応する炭素排出量を示し、グラフ654は、商業用不動産に対応する炭素排出量を示す。それぞれの事業エンティティのCO2eアクティビティは、グラフから見ることができる。グラフ656は、列挙された企業結合に対応する炭素排出量を示し、グラフ658は、列挙されていない企業結合に対応する炭素排出量を示し、グラフ660は、列挙された株式に対応する炭素排出量を示す。同様に、グラフ662は、記載されていない株式に対応する炭素排出量を示し、グラフ664は、抵当に対応する炭素排出量を示し、グラフ666は、自動車に対応する炭素排出量を示す。
【0052】
[0052]次に
図7を参照すると、本開示のいくつかの実施形態による、カーボンアクティビティを表示するための持続可能性報告インターフェース124のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)700が示されている。GUI700は、企業のカーボンフットプリントを計算するために収集されたデータであると考えられるCO
2eアクティビティを表示する。GUIセクション702は、企業のCO
2eアクティビティを表示する。アクティビティ選択フィールド704には、CO
2eアクティビティ台帳が表示される。毎週、毎月、毎年、または常時などのカーボンフットプリントの期間は、時間選択ドロップダウンメニュー708から選択することができる。CO
2eアクティビティは、アクティビティタブ706から選択することができる。いくつかの選択に関連するフィルタは、フィルタ部710に設けられている。リソースグループは、リソースドロップダウンリスト712から選択することができる。投資は、資金提供されたエンティティのドロップダウンリスト714から選択することができる。カテゴリ、サブカテゴリ、およびソースの排出量は、それぞれのドロップダウンリスト716、718および720から選択される。企業アクティビティセクション722には、企業に対応するCO
2eアクティビティが表示される。企業アクティビティセクション722の選択フィールドは、アクティビティ識別子(ID)、組織名、排出カテゴリ、サブカテゴリ、およびソースを含み、アクティビティ開始およびアクティビティ終了、温室効果ガススコープ、会計基準、および炭素排出量の計算方法は、それぞれの選択フィールドの選択のためのフィルタと共に列挙される。
【0053】
[0053]
図8を参照すると、アカウンタビリティ管理システム100を使用するためのアカウンタビリティ管理プロセス800のフローチャートの一実施形態が示されている。アカウンタビリティ管理プロセス800の図示した部分は、企業階層モデル128および/または財務階層モデル168を設定するために責任会計インターフェース112が操作されるブロック802で始まる。組織階層は、階層の各ノードおよび層におけるアカウンタビリティを計算するために使用される。組織階層は、関連するノードの責任を定義する層を有する階層順に配置された複数のノードを含む。例えば、施設の最下層から順に、その施設に属するノードが配置され、その階層の次の施設に事業ユニット、部門、および、親会社が続く。ノードは、他のノードとの関連付けに基づいて相互接続される。
【0054】
[0054]アカウンタビリティ管理インターフェース120は、ブロック804において、またはプロセス500における任意の時点において、改善または構成エラーを提案することができる。提案は、アカウンタビリティを低減するために、不要な照明をオフにすること、AC使用量を低減すること、または印刷出力による紙の無駄を防止することを含むことができる。
【0055】
[0055]ブロック806において、スコープ1および2のデータ統合は、企業が企業階層モデル128に情報を供給するように構成される。スコープ1および2のデータは、組織データソースから収集される。スコープ1およびスコープ2のデータは、それぞれ、企業の設備および機器から取得された直接データおよび企業の上流アクティビティから取得された間接データを含む。
【0056】
[0056]スコープ3のデータは、依然として会社のアクティビティに関連する企業が所有していない、または直接管理していないソースからの間接ガスを含む。スコープ3のデータは、組織のデータソースから収集される。ブロック808において、スコープ3のデータ統合が実行される。
【0057】
[0057]ブロック810において、MLおよび/またはAIを使用してアカウンタビリティ・インテリジェンス・インターフェース116が適用される。MLアルゴリズムは、スコープ1、2、および3のデータの種類、ノード、ならびに、企業の組織階層におけるノードの階層レベルに基づいて識別される。各ノードはMLアルゴリズムを使用して処理され、次いで企業の集約オフセットが決定される。集約オフセットに対応する責任スコアが投資家のために決定される。さらに、投資家向けの企業に対応して信頼スコアも決定される。
【0058】
[0058]持続可能性報告インターフェース124は、ブロック812において実行される。集約オフセット、責任スコア、および信頼スコアは、解析のためにユーザに表示される。ユーザは、投資家、企業、顧客または人員とすることができる。
【0059】
[0059]次に
図9を参照すると、アカウンタビリティ・フットプリントのリアルタイム報告を実行する企業フットプリントプロセス900のフローチャートの一実施形態が示されている。企業フットプリントプロセス900の図示した部分は、任意のデータがデータソースから収集されて解析されるブロック902で始まる。データは、定期的に、スケジュールに従って、または更新されたデータを用いて、アカウンタビリティ管理システム100にプッシュまたはプルすることができる。
【0060】
[0060]データは、企業階層モデル128または財務階層モデル168に統合され、ブロック904で更新される。収集されたデータは、ブロック906において、基準トランスレータ172によって汎用データスキーマ152に変換される。ブロック908において、アカウンタビリティ管理インターフェース120を用いた任意のデータ解析が実行され、アカウンタビリティ・フットプリントが削減される。エネルギーおよび電力使用量を削減するなど、フットプリントを削減するための提案を提供することができる。
【0061】
[0061]基準トランスレータ172は、ブロック910において、汎用データスキーマ152を選択された報告規格に変換する。報告基準は、例えばexcelやpdfなどの規格に従ってユーザが理解可能である。
【0062】
[0062]モデル、データ、および相互接続部の任意の監査またはクリーンアップがブロック912で実行される。監査は、誤りを見つけて是正を提案するために、アカウンタビリティ管理システム100の多くの異なるユーザにわたってパターンを探すMLを用いて行うことができる。
【0063】
[0063]ブロック914において、アカウンタビリティ・フットプリントは、任意のサブスクライブされた要求者、例えば投資家または経営者に報告される。アカウンタビリティは基準化された形式で表示され、アカウンタビリティのより良い視覚化のためにユーザフレンドリなオプションが提供される。アカウンタビリティ・フットプリントは、グラフ、円グラフ、またはヒートマップとして表示することができ、あるいはエクセルまたはpdfファイルとして提供することができる。さらに、責任スコアおよび信頼スコアも表示することができる。
【0064】
[0064]次に
図10を参照すると、組織構造内の各ノードのメタデータおよびスキーマを決定する組織構造取得プロセス1000のフローチャートの一実施形態が示されている。組織構造取得プロセス1000の図示した部分は、企業の階層ネットワークが検索されるブロック1002で始まる。企業の階層ネットワークは、ネットワーク内の他のノードへの責任および報告性に基づいて階層順に配置されたいくつかのノードを含む。階層ネットワークは、企業のユーザ、HRシステム、ERPシステムによって提供されるか、APIおよび/またはCSVファイルを使用して抽出されることができる。階層型ネットワーク内の各ノードは、1つまたは複数の株式配分、運用管理、および財務管理を有する階層型ネットワーク内の上位ノードに定義される。
【0065】
[0065]ブロック1004において、アカウンタビリティに対応するデータがデータソースから抽出され、データからメタデータが決定される。メタデータは、責任スコアの算出に用いられる。メタデータは、階層型ネットワークの各ノードに対応する。メタデータは、スコープ1、2、および3のデータを含むことができる。
【0066】
[0066]ブロック1006において、メタデータに関連付けられた機械学習モデルおよびデータスキーマが決定される。解析エンジン104は、MLエンジン506内のMLモデルを決定し、企業の階層ネットワークおよびメタデータに対応する動的スキーマが生成される。動的スキーマは、ノードおよびメタデータを用いて階層ネットワークを解釈する。
【0067】
[0067]ブロック1008において、データソースは、階層ネットワークの最下層または第1層の最下位ノードにリンクされる。データソースは、ノードのフットプリントを提供する。最下位ノードとリンクした後に、ノードのフットプリントが取得される。
【0068】
[0068]ブロック1010において、階層型ネットワーク内の次のノードが決定される。最初に、最下層のノードは、データソースをリンクするために決定される。次に、最下層の上の第2層のノードが、データソースを1つずつリンクするために選択される。第2層のノードのデータソースはブロック1012でリンクされる。第2層の各ノードのデータソースはリンクされている。さらに、ブロック1012において、第3層である第2層の上の層が選択され、第3層内のノードのデータソースが一度に1つずつリンクされる。プロセスは、ノードおよび層がなくなるまで継続する。
【0069】
[0069]ブロック1014において、階層型ネットワークのノードがリンクされると、取得されたフットプリントに基づいて投資家に対する責任スコアが決定される。フットプリントの一部分は、ノードからのトランザクションがその一部を定義する企業に割り当てられる。第1の程度および第2の程度は、企業について決定される。第3の程度は、一部分の関数として決定される。第1の程度、第2の程度、および第3の程度から、当該企業に帰属する集約オフセットが決定される。集約オフセットは、企業の投資家に割り当てられる。責任スコアは、集約オフセットに基づいて決定される。
【0070】
[0070]次に
図11を参照すると、責任スコアおよび信頼スコアを決定するスコアリングプロセス1100のフローチャートの一実施形態が示されている。プロセス1100の図示した部分は、企業の階層ネットワークの各ノードについてフットプリントが決定されるブロック1102で始まる。さらに、フットプリントは、複数のノードの各ノードについて決定される。各ノードは、それぞれの集約オフセットおよび責任スコアを有する。企業は、集約オフセット、責任スコア、および投資家の信頼スコアを有する。したがって、企業の階層ネットワークまたはそれに関連付けられたすべてのエンティティは、集約オフセットおよび責任スコアに関してそのアカウンタビリティを有する。
【0071】
[0071]ブロック1104において、ノードの対応するフットプリントの一部分が、それぞれのノードからのトランザクションがその一部分を定義する企業に割り当てられる。例えば、企業がノード1およびノード2にトランザクションを有する場合、ノード1の第1のフットプリントおよびノード2の第2のフットプリントである。第1のフットプリントの第1の部分および第2のフットプリントの第2の部分が企業に割り当てられる。
【0072】
[0072]ブロック1106において、データソースから企業の第1の程度および第2の程度が決定される。一部分の関数としての企業の第3の程度が決定される。一例では、第1の程度はスコープ1排出とすることができ、第2の程度はスコープ2排出とすることができ、第3の程度はスコープ3排出とすることができる。第1の程度および第2の程度は、ノードごとに決定され、第3の程度は、対応するノードの各フットプリントの関数としてノードごとに決定される。
【0073】
[0073]ブロック1108において、第1の程度、第2の程度、および第3の程度からの企業に帰属する集約オフセット。集約オフセットは、企業内の投資家に割り当てられる。投資家は、集約オフセットに関するアカウンタビリティを認識しており、それに応じて企業内で決定を下すことができる。例えば、投資家は企業に投資することができないか、または株式を減らすことができる。集約オフセットはまた、それぞれのノードの第1の程度、第2の程度、および第3の程度からノードごとに決定される。
【0074】
[0074]ブロック1110において、投資家の責任スコアが集約オフセットに基づいて決定される。各ノードの責任スコアは、ノードの集約オフセットに基づいて決定される。責任スコアは、10が最も高く、0が最も低い、0~10のスケールの数値とすることができる。責任スコアの値が低いほど、アカウンタビリティが低いため、投資家に適している。信頼スコアは、集約オフセットに基づいて決定される。集約オフセットと以前の集約オフセットとの比較が、信頼スコアを生成するために使用される。集約オフセット、責任スコア、および信頼スコアは、持続可能性報告インターフェース124を介して投資家またはユーザに表示される。
【0075】
[0075]ブロック1112において、ノードの数、それらの整列、および接続の変化、またはデータソースの変化であるノード構造の任意の変化が判定される。ノード構造またはデータソースに変化がある場合には、フットプリント、一部分、ならびに第1、第2、および第3の程度も変化し、ブロック1114において、集約オフセットはそれに応じて更新される。ブロック1116において、更新された集約スコアに基づいて、責任スコアおよび信頼スコアも更新される。ブロック1112においてノード構造またはデータソースに変更がないと判定された場合、プロセスは終了する。
【0076】
[0076]開示された実施形態の多くの変形および修正も使用することができる。例えば、上記の実施形態は階層について説明しており、行列を使用することができる。アカウンタビリティ・フットプリント会計が発展するにつれて、ノード間のアルゴリズムを更新することができる。ユーザは、彼らの会計に影響を与えるアルゴリズムへの変更を通知される。
【0077】
[0077]上記の説明では、実施形態の完全な理解を提供するために具体的な詳細が示されている。しかしながら、実施形態は、これらの具体的な詳細なしで実施され得ることが理解される。例えば、実施形態を不必要に詳細にして不明瞭にしないために、回路はブロック図に示されてもよい。他の例では、実施形態を不明瞭にすることを避けるために、周知の回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技術を不必要な詳細なしに示すことができる。
【0078】
[0078]上述した技術、ブロック、ステップ、および手段の実施は、様々な方法で行ってもよい。例えば、これらの技術、ブロック、ステップ、および手段は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実施されてもよい。ハードウェア実装の場合、処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、上述した機能を実行するように設計された他の電子ユニット、および/またはこれらの組み合わせの内に実装されてもよい。
【0079】
[0079]また、実施形態は、フローチャート、フロー図、スイム図、データフロー図、構造図、またはブロック図として示されるプロセスとして説明され得ることに留意されたい。描写は、動作を連続的なプロセスとして説明することができるが、動作の多くは、並行してまたは同時に実行することができる。さらに、動作の順序は並べ替えられてもよい。プロセスは、その動作が完了したときに終了するが、図に含まれていない追加のステップを有することができる。プロセスは、方法、関数、手順、サブルーチン、サブプログラムなどに対応することができる。プロセスが関数に対応する場合、その終了は、呼び出し関数またはメイン関数への関数の戻りに対応する。
【0080】
[0080]さらに、実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、スクリプト言語、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、および/またはそれらの任意の組み合わせによって実施されてもよい。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、スクリプト言語、および/またはマイクロコードで実装される場合、必要なタスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメントは、記憶媒体などの機械可読媒体に格納されてもよい。コードセグメントまたは機械実行可能命令は、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、スクリプト、クラス、または命令、データ構造、および/またはプログラム文の任意の組み合わせを表してもよい。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、および/またはメモリ内容を渡しおよび/または受け取ることによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合することができる。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージ渡し、トークン渡し、ネットワーク送信などの任意の適切な手段により、渡され、転送され、または送信されてもよい。
【0081】
[0081]ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装の場合、方法論は、本明細書に記載の機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能など)で実装されてもよい。本明細書に記載の方法論を実施する際に、命令を実体的に具現化する任意の機械可読媒体が使用されてもよい。例えば、ソフトウェアコードは、メモリに記憶されてもよい。メモリは、プロセッサ内またはプロセッサの外部に実装されてもよい。本明細書で使用される場合、「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期、短期、揮発性、不揮発性、または他の記憶媒体を指し、任意の特定のタイプのメモリまたはメモリの数、またはメモリが格納される媒体のタイプに限定されるものではない。
【0082】
[0082]さらに、本明細書で開示されるように、「記憶媒体」という用語は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気RAM、コアメモリ、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、および/または情報を記憶するための他の機械可読媒体を含む、データを格納するための1つまたは複数のメモリを表してもよい。「機械可読媒体」という用語は、携帯型もしくは固定型記憶装置、光記憶装置、ならびに/あるいは命令および/またはデータを含むもしくは搬送する格納可能な様々な他の記憶媒体を含むが、これらに限定されない。
【0083】
[0083]本開示の原理は、特定の装置および方法に関連して上述されているが、この説明は、例としてのみ行われ、本開示の範囲に対する限定としてではないことを明確に理解されたい。
【符号の説明】
【0084】
1 ノード、スコープ、MLモデル
2 ノード、スコープ
3 スコープ
4 MLモデル
100 アカウンタビリティ管理システム
104 解析エンジン
108 人工知能(AI)プラットフォーム
112 責任会計インターフェース
116 アカウンタビリティ・インテリジェンス・インターフェース
120 アカウンタビリティ管理インターフェース
124 持続可能性報告インターフェース
128 企業階層モデル
132 スコープ1モデル
136 スコープ2モデル
140 スコープ3モデル
144 機器
148 施設
152 汎用データスキーマ
156 交通システム
160 調達システム
164 エネルギー監視システム
168 財務階層モデル
172 基準トランスレータ
204 サテライト排出物監視
208 スマートビル装置
212 フレアスタック監視
216 水再生監視
220 電力需要予測
304 ノード、限定パートナー
308 ノード、ファンド
312 ノード、会社
312-1 第1の会社
312-2 第2の会社
312-3 第3の会社
312-5 第5の会社
316 ノード、供給業者/販売業者
316-1 第1の供給業者または販売業者
320 ノード、顧客
320-1 第1の顧客
322 銀行、アグリゲータ
324 インベストメント相互接続部
328 インベストメント相互接続部
332 相互接続部
336 相互接続部
410 親エンティティ
420-1 部門
420-2 部門
430-1 事業ユニット
430-2 事業ユニット
430-3 事業ユニット
430-4 事業ユニット
430-5 事業ユニット
440-1 施設
440-2 施設
440-3 施設
440-4 施設
440-5 施設
500 プロセス
502 入力プロセッサ
504 機械学習(ML)リポジトリ
506 MLエンジン
508 処理エンジン
510 出力プロセッサ
512 スコアキャッシュ
514 監査部
602 GUIセクション
604 リンクセクション
606 選択タブ
608 開始タブ
610 時間選択ドロップダウンメニュー
612 会社概要フィールド
614 アカウンタビリティフィールド
616 組織フィールド
618 アカウンタビリティフィールド
620 カテゴリフィールド
622-1 スコープタブ
622-2 カテゴリタブ
624 同心円
626 スコープサブセクション
628 同心円
630 カテゴリサブセクション
632 グラフィックフィールド
634 責任スコアフィールド
636 信頼スコアフィールド
640 GUIセクション
642 リンクセクション
644 会社タブ
646 開始タブ
648 グラフ
650 時間選択ドロップダウンメニュー
652 グラフ
654 グラフ
656 グラフ
658 グラフ
660 グラフ
662 グラフ
664 グラフ
666 グラフ
702 GUIセクション
704 アクティビティ選択フィールド
706 アクティビティタブ
708 時間選択ドロップダウンメニュー
710 フィルタ部
712 リソースドロップダウンリスト
714 ドロップダウンリスト
716 ドロップダウンリスト
718 ドロップダウンリスト
720 ドロップダウンリスト
722 企業アクティビティセクション
800 アカウンタビリティ管理プロセス
900 企業フットプリントプロセス
1000 組織構造取得プロセス
1100 スコアリングプロセス
【外国語明細書】