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特開2023-27793荷物受付システム、および荷物受付システムの制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023027793
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】荷物受付システム、および荷物受付システムの制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/30 20120101AFI20230224BHJP
【FI】
G06Q50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021133054
(22)【出願日】2021-08-18
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117673
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 了
(72)【発明者】
【氏名】西田 直之
(72)【発明者】
【氏名】北村 洋輔
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC41
(57)【要約】
【課題】多様な情報を取得するとともに、当該情報を利用して、より適切な処理を実行することが可能な荷物受付システムおよびそれに関連する技術を提供する。
【解決手段】荷物受付システムは、受付対象の荷物の取扱情報(ワレモノ、ナマモノ、天地無用等)を取得し(ステップS11)、当該取扱情報に応じた処理を実行する(ステップS17~S19)。たとえば、当該取扱情報に応じたラベル(送付ラベル等)の印刷処理が実行され(ステップS17)、当該取扱情報に応じたラベル(ケアマークラベルシール等)の貼付指示が付与され(ステップS18)、当該取扱情報に応じた収納先が指示される(ステップS19)。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受付対象の荷物の取扱情報を取得する取得手段と、
前記取扱情報に応じた処理を実行する制御手段と、
を備えることを特徴とする荷物受付システム。
【請求項2】
印刷手段、
をさらに備え、
前記制御手段は、前記取扱情報に応じたラベルを前記印刷手段に印刷させることを特徴とする、請求項1に記載の荷物受付システム。
【請求項3】
前記制御手段は、前記取扱情報に応じたラベルの貼付指示を付与することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の荷物受付システム。
【請求項4】
前記制御手段は、前記ラベルの貼付位置および/または前記ラベルの貼付向きに関するガイダンスを実行することを特徴とする、請求項3に記載の荷物受付システム。
【請求項5】
前記制御手段は、前記取扱情報に応じた前記ラベルが正しい位置にて及び/又は正しい向きで前記荷物に貼付されているか否かを、前記荷物の撮影画像に基づいて判定することを特徴とする、請求項3または請求項4のいずれかに記載の荷物受付システム。
【請求項6】
前記制御手段は、前記荷物の収納先であって前記取扱情報に応じた収納先を指示することを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれかに記載の荷物受付システム。
【請求項7】
受付対象の荷物の個数情報を取得する取得手段と、
前記荷物の収納先であって前記個数情報に応じた収納先を指示する制御手段と、
を備えることを特徴とする荷物受付システム。
【請求項8】
a)受付対象の荷物の取扱情報を取得するステップと、
b)前記取扱情報に応じた処理を実行するステップと、
を備えることを特徴とする、荷物受付システムの制御方法。
【請求項9】
a)受付対象の荷物の個数情報を取得するステップと、
b)前記荷物の収納先であって前記個数情報に応じた収納先を指示するステップと、
を備えることを特徴とする、荷物受付システムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物受付システムおよびそれに関連する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、配送対象の荷物を受け付ける(引き受ける)際に、当該荷物のサイズおよび重量を自動測定するとともに、送り状を文字認識することによって荷物の情報(運送依頼者の氏名、運送依頼者の住所、運送対象者の氏名、宛先等)をも取得する荷物引受装置が示されている。当該情報は、運送サービス(配送サービスとも称される)に利用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-56596号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1においては、荷物に関する情報のうち、運送依頼者の氏名、運送依頼者の住所、運送対象者の氏名、宛先は取得されているものの、その他の情報(たとえば荷物の取扱情報)は取得されていない。このように、特許文献1の荷物引受装置は、荷物の取扱情報を取得しておらず、当該荷物引受装置の処理において取扱情報は必ずしも有効に利用されていない。
【0005】
同様に、特許文献1の荷物引受装置は、荷物の個数情報を取得しておらず、当該荷物引受装置の処理において当該個数情報も必ずしも有効に利用されていない。
【0006】
すなわち、荷物に関する情報のうち、取扱情報および/または個数情報は、必ずしも有効に利用されていない。
【0007】
そこで、この発明は、運送依頼者の氏名、運送依頼者の住所、運送対象者の氏名、宛先以外の多様な情報を取得するとともに、当該情報を利用して、より適切な処理を実行することが可能な荷物受付システムおよびそれに関連する技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決すべく、本発明に係る荷物受付システムは、受付対象の荷物の取扱情報を取得する取得手段と、前記取扱情報に応じた処理を実行する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
前記荷物受付システムは、印刷手段、をさらに備え、前記制御手段は、前記取扱情報に応じたラベルを前記印刷手段に印刷させてもよい。
【0010】
前記制御手段は、前記取扱情報に応じたラベルの貼付指示を付与してもよい。
【0011】
前記制御手段は、前記ラベルの貼付位置および/または前記ラベルの貼付向きに関するガイダンスを実行してもよい。
【0012】
前記制御手段は、前記取扱情報に応じた前記ラベルが正しい位置にて及び/又は正しい向きで前記荷物に貼付されているか否かを、前記荷物の撮影画像に基づいて判定してもよい。
【0013】
前記制御手段は、前記荷物の収納先であって前記取扱情報に応じた収納先を指示してもよい。
【0014】
上記課題を解決すべく、本発明に係る荷物受付システムは、受付対象の荷物の個数情報を取得する取得手段と、前記荷物の収納先であって前記個数情報に応じた収納先を指示する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0015】
上記課題を解決すべく、本発明に係る、荷物受付システムの制御方法は、a)受付対象の荷物の取扱情報を取得するステップと、b)前記取扱情報に応じた処理を実行するステップと、を備えることを特徴とする。
【0016】
上記課題を解決すべく、本発明に係る、荷物受付システムの制御方法は、a)受付対象の荷物の個数情報を取得するステップと、b)前記荷物の収納先であって前記個数情報に応じた収納先を指示するステップと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、多様な情報を取得するとともに、当該情報を利用して、より適切な処理を実行することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】第1実施形態に係る荷物受付システムの機能ブロックを示す図である。
図2】荷物受付システムにおける寸法測定装置の概略外観図である。
図3】荷物受付システムにおけるロッカー装置の概略外観図である。
図4図2の寸法測定装置を別の方向から見た概略外観図である。
図5】寸法算出装置等における処理を示すフローチャートである。
図6】荷物の取扱情報の入力画面を示す図である。
図7】荷物の載置指示を付与する画面を示す図である。
図8】荷物のサイズおよび重量の測定結果等に関する表示画面を示す図である。
図9】送付ラベルの貼付ガイダンスを示す図である。
図10】ケアマークシールの貼付ガイダンスを示す図である。
図11】他のケアマークシールの貼付ガイダンスを示す図である。
図12】警告画面を示す図である。
図13】収納先の指示画面を示す図である。
図14】第2実施形態に係る寸法算出装置等における処理を示すフローチャートである。
図15】次の荷物の存否に関する確認画面を示す図である。
図16】荷物の個数を指定する画面である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
<1.第1実施形態>
<1-1.装置概要>
図1は、第1実施形態に係る荷物受付システム1の機能ブロックを示す図である。
【0021】
図1に示されるように、荷物受付システム1は、寸法測定装置10(図2も参照)とロッカー装置60(図3も参照)とを備えて構成される。この荷物受付システム1は、たとえば荷物配送業者の配送センター等に設置される。寸法測定装置10とロッカー装置60とは、通信ネットワーク108(LAN(Local Area Network)およびインターネット等を含む)を介して互いに通信可能である。
【0022】
図2は、荷物受付システム1の寸法測定装置10(詳細にはその一部)を示す概略外観図である。寸法測定装置10は、測定対象物(配送対象の荷物等)80の表面の3次元位置情報等に基づき、測定対象物80の寸法を算出する装置である。寸法測定装置10は、3次元寸法測定装置あるいは3次元測定装置とも称される。
【0023】
図2に示されるように、寸法測定装置10は、測定対象物80を保持する保持部50と、当該保持部50に保持された測定対象物80の表面の3次元位置情報を取得するための3次元カメラ20とを備える。
【0024】
保持部50は、測定対象物80の底面を支持する透明部材51と、測定対象物80の背面(側面)を支持する透明部材52(図4も参照)とを備える。図4は、寸法測定装置10を図2とは異なる方向から見た概略外観図である。
【0025】
透明部材51,52は、それぞれ、略矩形形状の平面形状を有し且つ所定厚さ(たとえば2cm)を有する板状部材である。透明部材51,52は、それぞれ、たとえば透明のアクリル樹脂で形成された板状部材(端的に言えば、透明アクリル板)である。透明部材51は、略水平に設けられており、透明部材52は、透明部材51(詳細にはその上面51a)に対して垂直に設けられている。2つの透明部材51,52は、断面L字型の保持部50(図4参照)を構成している。
【0026】
測定対象物80は、底面側の透明部材51上に載置され且つ側方(背面側)の透明部材52に押しつけられた状態で保持される(図2および図4参照)。透明部材51の上面51aは、測定対象物80が載置される面(載置面)であり、透明部材51は載置台であるとも表現される。また、透明部材51の下面51bには、所定の模様(ランダムドットあるいはランダム模様等)が施されている。当該模様が施された面は、模様面とも称される。同様に、透明部材52の背面52b(測定対象物80に接触する鉛直面(前面)52aの反対側の面)(図4参照)にも模様が施されている。
【0027】
透明部材51の上面51a上に載置された測定対象物80は、透明部材51の下面51b(模様面)から離間した(浮いた)状態で、3次元カメラ20によって撮影される。同様に、透明部材52の前面52aに対して押しつけられた測定対象物80は、透明部材52の背面52b(模様面)から離間した(浮いた)状態で、3次元カメラ20によって撮影される。
【0028】
また、寸法測定装置10は、3次元カメラ20を用いて取得された3次元位置情報等に基づく寸法算出処理等を実行する寸法算出装置30(図1参照)をも備える。寸法算出装置30は、3次元位置情報に基づき測定対象物の寸法を算出する。
【0029】
さらに、寸法測定装置10は、重量計(重量測定部)40をも備えており、測定対象物80の寸法のみならず、保持部50に保持された測定対象物80の重量をも自動的に測定することが可能である。
【0030】
寸法測定装置10は、たとえば、顧客により持ち込まれた配送対象物等(測定対象物80)の寸法および重量等を測定する作業等に利用される。測定対象物80としては、ダンボール箱、紙袋、封筒などが例示される。
【0031】
3次元カメラ20は、測定対象物80が保持部50に保持されている状態(保持部50の透明部材51の上面(載置面)51aに載置されている状態)において、当該測定対象物80を上方から見た撮影画像を撮影することが可能である。具体的には、3次元カメラ20は、測定対象物80の上面よりも更に上方に離間した位置において下向き(詳細には、YZ平面において鉛直方向に対して若干傾斜した方向を向くように(図4参照))に配置されている。3次元カメラ20は、カメラ固定部材27,28によって固定されている。カメラ固定部材27は、床面90に固定され鉛直方向に伸延する支柱部材であり、カメラ固定部材28は、支柱部材27の最上部付近から測定対象物80の上方位置に向けて水平方向に伸延する梁(はり)部材である(図2参照)。3次元カメラ20は、カメラ固定部材28の先端部付近(且つ測定対象物80の上方)において下向き(斜め下方向き)に固定されている。
【0032】
なお、透明部材51は、水平(水平面に対して平行)ではなく、水平面に対して傾斜するように(たとえばX軸周りに若干回転した角度を有するように)配置されてもよい。また、測定対象物が「保持される」状態は、摩擦力の作用等によって測定対象物が透明部材51(載置面)上の特定位置に存在し続ける状態(特定位置での存在が維持される状態)等をも含むものとする。
【0033】
3次元カメラ20は、ここでは、ステレオ視方式の3次元カメラであり、詳細には、赤外光照射を伴うステレオ視方式の3次元カメラである。3次元カメラ20は、深度情報(距離情報)付き撮影画像を取得する。詳細には、3次元カメラ20は、その赤外光照射部(赤外線投射器)から赤外光(赤外線)を測定対象物80に照射して、当該測定対象物80からの反射光(赤外光)を2つの赤外線画像センサで受光して2枚の赤外光画像(撮影画像)を撮像する。そして、3次元カメラ20は、当該2枚の赤外線画像センサの視差を利用して、一の赤外線画像(撮影画像)の各画素の深度情報(奥行き距離情報)を取得する。
【0034】
深度情報(奥行き距離情報)の算出処理は、ここでは、3次元カメラ20内に組み込まれたコントローラ等によって実行される。当該コントローラは、コントローラ31(後述)等と同様のハードウエア構成(CPU等)を備える。ただし、これに限定されず、3次元カメラ20内部の当該コントローラではなく、3次元カメラ20外部のコントローラ31(図1)等が、2枚の撮影画像に基づいて奥行き距離情報等を算出してもよい。
【0035】
このようにして、3次元カメラ20は、被写体物体(測定対象物80である荷物等)の撮影画像(赤外光画像)を撮像するとともに、当該撮影画像内の各画素の深度情報(奥行き距離情報)を取得する。なお、撮影画像内の各画素の深度情報は、撮影画像内の各画素に対応する被写体物体までの距離(3次元カメラ20からの距離)の情報であって当該撮影画像に垂直な方向における距離の情報である。換言すれば、当該深度情報は、撮影画像平面の法線方向における距離情報(奥行き距離情報)である。
【0036】
また、この3次元カメラ20は、画像センサとして、2つの赤外線画像センサのみならず1つのRGBカラー画像センサをも備えており、2枚の赤外光画像に加えて、可視光画像(カラー画像等)をも撮像する。可視光画像は、たとえば一の赤外線画像の撮影範囲に相当する範囲を撮影した画像である。可視光画像の各画素は当該一の赤外線画像の各画素に対応づけられ、可視光画像の各画素の深度情報もが取得される。なお、可視光画像として、カラー画像ではなく、グレースケール画像等が撮像されてもよい。
【0037】
なお、ここでは、3次元カメラ20として、赤外光(測定光)を測定対象物に照射して赤外線画像センサーで取得された2つの赤外光画像を用いるステレオ視方式の3次元カメラを例示するが、これに限定されない。たとえば、3次元カメラ20は、測定光として可視光を用いるステレオ視方式の3次元カメラであってもよい。詳細には、当該3次元カメラは、測定対象物にて反射された可視光(自然光の反射光、あるいは白色光源等からの照射光の反射光)による光像を2つのRGBカラー画像センサでそれぞれ撮像した2つのカラー画像(可視光画像)を取得する。そして、当該2つのRGBカラー画像センサの視差を利用して、一の可視光画像(撮影画像)の各画素の深度情報(奥行き距離情報)が取得される。3次元カメラ20は、このような可視光画像を用いるステレオ視方式の3次元カメラであってもよい。あるいは、3次元カメラ20は、ステレオ視方式以外の3次元カメラ、たとえば、TOF(Time of Flight)方式の3次元カメラ等、その他の任意の方式の3次元カメラであってもよい。
【0038】
3次元カメラ20と寸法算出装置30とは有線接続されており、3次元カメラ20で取得された情報(撮影画像情報および深度情報等)は、所定の接続ケーブルを介して3次元カメラ20から寸法算出装置30に送信される。なお、これに限定されず、3次元カメラ20と寸法算出装置30とは無線接続されてもよい。
【0039】
図1に示されるように、寸法算出装置30は、コントローラ(制御部とも称する)31と記憶部32と操作部35とを備える。
【0040】
コントローラ31は、寸法算出装置30に内蔵される装置であり、3次元カメラ20、重量計40、および寸法算出装置30の動作を制御する装置である。
【0041】
コントローラ31は、1又は複数のハードウェアプロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit)およびGPU(Graphics Processing Unit))等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ31は、CPU等において、記憶部(ROMおよび/またはハードディスクなどの不揮発性記憶部)32内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されて寸法算出装置30にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、通信ネットワーク等を経由してダウンロードされて寸法算出装置30にインストールされるようにしてもよい。
【0042】
コントローラ31は、測定対象物80に関する撮影画像情報および深度情報を3次元カメラ20から取得する。また、コントローラ31は、撮影画像情報および深度情報に基づき、測定対象物80の表面に関する3Dクラウドデータ(点群データ)(換言すれば、測定対象物80の表面に関する3次元位置情報)を生成(取得)する。そして、コントローラ31は、当該3次元位置情報に基づき、測定対象物80の寸法(幅、奥行き、高さ)を算出する。
【0043】
また、コントローラ31は、重量計40によって測定された測定対象物80の重量を取得する。さらに、コントローラ31は、測定対象物80(配送対象物)を配送する際の配送料金等を算出する。
【0044】
記憶部32は、ハードディスクドライブ(HDD)あるいはソリッドステートドライブ(SSD)等の記憶装置で構成される。記憶部32は、データベース33等を有している。データベース33には、配送サービスにおける配送対象物のサイズ区分、および当該サイズ区分に応じた料金等が登録されている。
【0045】
操作部35は、寸法算出装置30に対する操作入力を受け付ける操作入力部35aと、各種情報の表示出力を行う表示部35bとを備えている。たとえば、操作入力部35a(受付部とも称される)は、荷物(配送対象物)に関する情報(荷物の取扱情報を含む)の入力を受け付ける。また、表示部35bは、荷物の寸法と重量とに関する測定結果、ならびに当該測定結果に基づいて算出された配送料金等を表示する。操作入力部35aとしてはマウス、キーボード等が用いられ、表示部35bとしてはディスプレイ(液晶ディスプレイ等)が用いられる。また、操作入力部35aの一部としても機能し且つ表示部35bの一部としても機能するタッチパネルが設けられてもよい。
【0046】
また、操作部35は、2次元コードリーダ(2次元カメラ等)35cを有している。2次元コードリーダ35cは、ユーザの携帯端末(スマートフォン等)の表示部等に表示された2次元コード(2次元バーコードとも称する)を読み取ることが可能である。2次元コードとしては、たとえばQRコード(登録商標)等が用いられればよい。
【0047】
コントローラ31は、ユーザからの各種の指示を操作部35等を介して受け付けるとともに、ユーザに対する各種の指示(アドバイス)を操作部35等を介して付与する。
【0048】
また、寸法算出装置30は、プリンタ37をも備える。
【0049】
プリンタ37は、ラベル(送り状等)に関する印刷出力等を行うプリンタ(ラベルプリンタとも称する)である。
【0050】
コントローラ31は、プリンタ37に対して印刷出力指示を付与することによって、荷物の配送先および配送元の情報、ならびに荷物の取扱情報等が印刷されたラベル(送付ラベル)を印刷出力することが可能である。
【0051】
なお、寸法算出装置30は、撮影画像等に基づく処理を実行する装置であることから、画像処理装置であるとも表現される。
【0052】
図1に示されるように、ロッカー装置60は、コントローラ(制御部とも称する)61と記憶部62と操作部65とを備える。コントローラ61、記憶部62および操作部65は、上述のコントローラ31、記憶部32および操作部35とそれぞれ同様のハードウエア構成を有している。
【0053】
また、図3に示されるように、ロッカー装置60は、複数の収納部(収納室ないしロッカーとも称する)71を備える。図3は、荷物受付システムにおけるロッカー装置60の概略外観図である。
【0054】
各収納部71は、略直方体形状の内部空間を有するとともに、その前面側に扉(詳細には電子錠付きの扉)を有している。当該扉の施錠および解錠は、ロッカー装置60のコントローラ61によって制御される。また、各収納部71は、その間口(幅)および/または高さ等が異なる数種類の大きさ(SSサイズ、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ、LLサイズ等)のいずれかを有している。
【0055】
<1-2.コントローラ31等における処理等>
図5は、寸法算出装置30(詳細にはコントローラ31)等における処理を示すフローチャートである。
【0056】
図5に示されるように、コントローラ31は、特に、受付対象の荷物の取扱情報を取得し(ステップS11)、当該取扱情報に応じた処理(ステップS17~S19)を実行する。具体的には、当該取扱情報に応じたラベル印刷処理(ステップS17)、当該取扱情報に応じたガイダンス処理(ステップS18)、ならびに、取扱情報に応じた収納先決定処理(ステップS19)等が実行される。なお、この実施形態では、ラベルとして、「送付ラベル(送付状)」および「ケアマークラベルシール」を主に例示する。
【0057】
より具体的には、コントローラ31は、当該取扱情報に応じた印刷出力処理(送付ラベルの印刷出力)を実行するとともに、当該送付ラベルの貼付に関するガイダンスを実行する(ステップS17)。また、コントローラ31は、当該取扱情報に応じたラベルシール(ケアマークラベルシール)を特定し、当該ラベルシールの貼付に関するガイダンス処理(ラベルシール貼付指示処理、当該ラベルシールの貼付位置等に関する指示処理(ガイダンス)等)を実行する(ステップS18)。コントローラ31は、取扱情報に応じたラベルシール(ケアマークラベルシール)の貼付状態を判定する処理(正しい位置に及び/又は正しい向きで荷物に貼付されているか否かを判定する処理)をも実行する。端的に言えば、当該ラベルシールの貼付状態判定処理もが実行される。さらに、コントローラ31は、当該取扱情報に応じた収納先(荷物の収納先)に関するガイダンスを実行する(ステップS19)。
【0058】
以下、図5を参照しつつ、これらの処理について詳細に説明する。
【0059】
まず、ステップS11において、寸法算出装置30(詳細には、コントローラ31)は、荷物に関するサービス(ここでは配送サービス)を実行するための各種の情報を取得する。
【0060】
たとえば、荷物の配送元(運送依頼者)の情報(運送依頼者の氏名、運送依頼者の住所等)、および、荷物の配送先の情報(配送宛先の氏名、住所等)が取得される。これらの情報は、操作部35のタッチパネルを介したユーザ操作によって入力されればよい。
【0061】
また、配送対象の荷物の取り扱いに関する情報(取扱情報とも称する)もが取得される。当該取扱情報も、操作部35のタッチパネルを介したユーザ操作によって入力されればよい。
【0062】
図6は、荷物の取扱情報の入力画面を示す図である。当該入力画面は、操作部35の表示部35bに表示される。当該入力画面には、取扱情報に関する複数の選択肢(「ナマモノ」、「天地無用」、「ワレモノ」、「上積み厳禁」、「段積み数制限(6段まで)」等)が列挙される。ユーザ(配送サービスの顧客等)は、当該複数の選択肢の中から所望の選択肢(指定したい取扱情報)を選択することによって、当該荷物に関する取扱情報を指定することが可能である。詳細には、ユーザは、これらの複数の選択肢のうちの1または2以上の選択肢を選択(指定)することが可能である。図6では、「天地無用」と「ワレモノ」との2つの選択肢が選択されている様子が示されている。
【0063】
なお、これに限定されず、これらの各種の情報は、ユーザの携帯端末(スマートフォン等)にて予め入力され、その後に当該携帯端末の表示部にて2次元コードに変換された状態で表示されてもよい。そして、当該2次元コードが操作部35の2次元コードリーダ35cによって読み取られることによって、当該情報が寸法測定装置10に入力(取得)されてもよい。
【0064】
次に、ステップS12において、コントローラ31は、ユーザに対して荷物を寸法測定装置10の指定位置に配置するように指示する(図7参照)。図7は、荷物の載置指示(配置指示)を付与する表示画面(位置指定用画面)を示す図である。図7においては、3次元カメラ20のRGBカラー画像センサによる撮影画像(カラー画像)が表示部35bに表示されるとともに、当該撮影画像に重畳した丸印によって、荷物を配置すべき位置(指定位置)が指示されている。
【0065】
コントローラ31は、荷物が指定位置に配置されたことをユーザ操作(たとえば、図7の画面内の測定開始ボタンが押下されること)等に応じて知得すると、3次元カメラ20を用いた測定処理(測定対象物80の寸法測定処理)を開始する。なお、これに限定されず、荷物が指定位置に配置されたことが自動的に感知(撮影画像に対する画像処理および/または各種のセンサー等によって感知)されたことに応答して、当該測定処理が開始されてもよい。
【0066】
具体的には、まず、3次元カメラ20は、保持部50に保持された測定対象物80に関する撮影画像および深度情報を生成し、コントローラ31に受け渡す。コントローラ31は、このような撮影画像および深度情報に基づいて、測定対象物80の表面(ひょうめん)に関する3次元データ(ポイントクラウドデータ(点群データ))を生成する。換言すれば、コントローラ31は、被写体物体(測定対象物80)の各部分(各表面部分)の撮影画像内での平面位置に関する情報と当該各部分までの距離情報(奥行き情報)とに基づいて、各部分の3次元位置情報(実空間内での3次元位置情報)を取得する。
【0067】
詳細には、コントローラ31は、各部分の3次元位置情報(実空間内での3次元位置情報)を、保持部50に固定された座標系Σ2で表現された情報として取得する。具体的には、コントローラ31は、カメラ座標系Σ1での位置情報(撮影画像内での平面位置および撮影画像の法線方向における奥行き位置)を、作業空間(たとえば透明部材51の上面51a)に対して固定された座標系Σ2での3次元位置情報へと変換する。カメラ座標系Σ1は、たとえば、撮影画像平面に平行な直交2軸と当該撮影画像平面に垂直な方向に伸びる1軸との直交3軸を基準とする3次元直交座標系である。また、変換後の座標系Σ2は、たとえば、透明部材51の上面51aに平行な直交2軸(XY軸)と当該直交2軸に垂直な方向(高さ方向)に伸びる1軸(Z軸)との直交3軸を基準とする3次元直交座標系である。図2および図4等においては、変換後の座標系Σ2の一例として、透明部材51の上面51aに固定されたXYZ直交座標系が示されている。
【0068】
このようにして、コントローラ31は、測定対象物80の各部分の3次元位置情報を取得(算出)する。具体的には、ポイントクラウドデータ(点群データ)における各微小領域(撮影画像の各画素に対応する微小部分(微小領域))の3次元位置の情報が取得される。
【0069】
次のステップS13において、コントローラ31は、測定対象物80の表面の3次元位置情報に基づき、測定対象物80の寸法を算出する。具体的には、測定対象物80(荷物)のサイズ情報(W,D,H)が算出される。ここで、高さHは、測定対象物80の上面82と下面83(図2参照)との間の距離である。また、幅Wは、測定対象物80の側面84e(左側面)と側面84f(右側面)との間の距離であり、奥行きDは、測定対象物80の側面84c(前面)と側面84d(背面)(図4参照)との間の距離である。
【0070】
具体的には、まず、コントローラ31は、測定対象物80のポイントクラウドデータ(点群データ)を射影変換した射影画像221(不図示)を生成する。射影画像221は、当該ポイントクラウドデータを透明部材51の上面51aの法線方向に沿って当該上面51a(詳細には、上面51aを含む平面)に対して平行射影した画像である。
【0071】
そして、コントローラ31は、この射影画像221に基づいて、測定対象物80の寸法のうち、上面51aに平行な2つの成分(たとえば、幅W(X方向成分)および奥行きD(Y方向成分))(図2および図4参照)を算出する。より詳細には、たとえば、射影画像221の外接矩形が求められるとともに、当該外接矩形の大きさ(幅Wおよび奥行きD)が算出される。
【0072】
さらに、コントローラ31は、測定対象物80のポイントクラウドデータのうち、透明部材51の上面51aから最も上側に離れて存在するデータのZ方向位置を求め、当該Z方向位置と上面51aのZ方向位置との差分値を測定対象物80の高さHとして算出する。なお、これに限定されず、たとえば、当該ポイントクラウドデータのうち、上面51aからの距離が上位10%の点群が求められ、当該点群の上面51aからの距離の平均値が高さHとして算出されてもよい。上面51aは、測定対象物80のZ方向の大きさ(高さH)を決定する際の基準面として機能する。
【0073】
このようにして、測定対象物80(配送対象物)の寸法(サイズ情報)(W,D,H)が測定されて取得される。
【0074】
次のステップS14において、コントローラ31は、重量計40による測定結果(測定対象物80の重量)を取得する。
【0075】
さらに、ステップS16において、コントローラ31は、測定対象物80(荷物)の寸法情報(W,H,D)および重量等を表示部35bに表示する(図8参照)。図8は、荷物のサイズおよび重量の測定結果等に関する表示画面を示す図である。
【0076】
図8の表示画面においては、測定対象物80の幅W、奥行きD、高さHの各値と、3辺の合計値(=W+D+H)と、当該3辺の合計値に基づくサイズ区分(「60サイズ」)と、重量とが表示されている。また、確定ボタンおよび再測定ボタンも表示されている。
【0077】
確定ボタンが押下されると、サイズおよび重量に関する測定値が確定され、次のステップS17に進む。なお、図5では図示を省略しているが、再測定ボタンが押下されると、測定対象物80に関するサイズの測定処理、および重量の測定処理等(ステップS12~S14)が再度実行される。
【0078】
ステップS17においては、コントローラ31は、荷物の取扱情報に応じたラベル(送付ラベル(送付状))をプリンタ37に印刷させる。換言すれば、コントローラ31は、プリンタ37に対する印刷出力指示処理を実行する。具体的には、コントローラ31は、当該荷物に対して指定された取扱情報(「ワレモノ」、「天地無用」等)を含むラベルの印刷指示をプリンタ37に対して付与し、プリンタ37は当該印刷指示に応答して当該ラベル(送付ラベル)を印刷する。たとえば、送付ラベルには、荷物の配送元(運送依頼者)の情報(運送依頼者の氏名、運送依頼者の住所等)、および、荷物の配送先の情報(配送宛先の氏名、住所等)が印字される。送付ラベルには、特に、配送対象の荷物の取り扱いに関する情報(取扱情報とも称する)もが印字される。たとえば、荷物に関して指定された取扱情報「ワレモノ」、「天地無用」等が送付ラベルに印字される。また、送付ラベルには、当該荷物のサイズ情報および重量情報等もが印字されてもよい。
【0079】
そして、コントローラ31は、印刷された送付ラベルを当該荷物に対して貼付すべき旨を、ユーザに対して指示する。たとえば、「プリンタから印刷出力されたラベルを荷物に貼り付けてください」の文言を表示部35bに表示することによって、ラベル貼付指示が付与されればよい。ここにおいて、送付ラベルは、「ラベル」の一例である。なお、送付ラベルは、荷物への貼付を容易にするため、シールタイプ(ラベル裏面側の剥離紙を剥がすことによって粘着面が表出するタイプ等)のラベル(ラベルシール)であることが好ましい。
【0080】
ユーザは、このようなラベル貼付ガイダンス(送付ラベルの貼付指示等)に応じて、送付ラベルを荷物に貼付する。
【0081】
次のステップS18においては、コントローラ31は、荷物の取扱情報(当該荷物に対して指定された取扱情報)に応じたケアマークラベルシール(ケアマークシールあるいはラベルシールとも称される)を特定し、当該ラベルシールの貼付指示をユーザに対して付与する。たとえば、当該荷物に対して取扱情報「ワレモノ」が指定されている場合には、当該取扱情報に応じたラベルシールとして、「ワレモノ」シールが特定される。「ワレモノ」シールは、破損したガラス製グラスを模式的に示すことにより、破損され易い内容物が含まれていることを示唆する図形が描かれたシールである。そして、特定されたラベルシール(「ワレモノ」シール)を当該荷物に対して貼付すべき旨が、ユーザに対して指示される。また、コントローラ31は、ラベルシールの貼付位置および/またはラベルシールの貼付向きに関する指示をも付与する。ここにおいて、ケアマークラベルシール(ケアマークシール)も、「ラベル」(ないしラベルシール)の一例である。
【0082】
図10は、このようなラベルシール貼付ガイダンスを示す図である。図10においては、「指定エリア(上面)にケアマークシール(ワレモノ)を貼り付けてください」の文言が表示されている。また、ケアマークシール「ワレモノ」を荷物の上面に貼付すべき旨を示す矢印マーク等も表示されている。より詳細には、貼付対象のケアマークシール「ワレモノ」が上記文言の直下且つ矢印マークの直上にて(大きく)表示されるとともに、ケアマークシールの貼付位置である「上面」が略矩形の破線(より詳細には青色破線)で囲まれて示されている。当該略矩形の破線は、撮影画像内の荷物に重畳して表示されている。そして、(もう1つの(貼付後の))ケアマークシール「ワレモノ」が矢印マークの先端(直下)付近且つ「上面」内の位置に配置されている。このような画像等によって、ケアマークシールの貼付位置等が指示されている。
【0083】
図11も、このようなケアマークシール貼付ガイダンス(ただし、ケアマークシール「天地無用」に関するガイダンス)を示す図である。図11においては、「指定エリア(側面(前面))にケアマークシール(天地無用)をこの向きで貼り付けてください」の文言が表示されている。また、ケアマークシール「天地無用」を荷物の側面(前面)に貼付すべき旨を示す矢印マーク等も表示されている。より詳細には、貼付対象のケアマークシール「天地無用」が文言の直下且つ矢印マークの直上にて(大きく)表示されるとともに、ケアマークシールの貼付位置である「側面(前面)」が、撮影画像内にて略矩形の破線(より詳細には赤色破線)で囲まれて示されている。そして、(もう1つの(貼付後の))ケアマークシール「天地無用」が矢印マークの先端(直下)付近且つ「側面(前面)」内の位置に配置されている。また、天地無用マークの正しい向きも併せて示されている。このような画像等によって、ケアマークシールの貼付位置および貼付向き等が指示されている。
【0084】
ユーザは、上述のようなケアマークシール貼付ガイダンス(ケアマークシールの貼付指示およびケアマークシールの貼付位置の指示等)に応じて、ケアマークシールを荷物に貼付する。より詳細には、ユーザは、たとえば、保持部50近傍のシール載置部(不図示)に載置された複数の種類のケアマークシールの中から、指示された正規のケアマークシールを選択して取り出し、当該正規のケアマークシールを荷物の指定位置(正しい位置)に(正しい向きで)貼付する。なお、これに限定されず、当該正規のケアマークシールは、コントローラ31からの印刷指示に応じてプリンタ37によって印刷出力されてもよい。
【0085】
さらに、ステップS18では、コントローラ31は、取扱情報に応じたケアマークシール(ラベル)が正しい位置に且つ正しい向きで荷物に貼付されているか否かを、荷物の撮影画像に基づいて判定する。当該判定処理は、3次元カメラ20により取得された撮影画像に基づいて実行される。詳細には、当該荷物の表面(表面)の画像処理によって、正しいケアマークシール(たとえば、「天地無用」シール)が(当該荷物の表面に)貼付されているか否かが先ず判定される。さらに、当該正しいケアマークシールが、荷物(測定対象物80)の正しい位置(たとえば「荷物の側面(前面)」)において且つ正しい向きで(天地無用シールの上側が荷物の上側(天面(上面))に向くように)貼付されているか否かが判定される。
【0086】
たとえば、ケアマークシール貼付ガイダンスの開始時点から所定時間(制限時間)内に、指定されたケアマークシール(正規のケアマークシール)が正規の状態で(正規の位置に且つ正規の向きで)貼付されている、と判定されない場合、正規のケアマークシールが正規の状態で貼付されていないと判定されればよい。誤ったケアマークシールが貼付されていることが積極的に判定される場合、ケアマークシールの貼付位置および/または貼付の向きが正しくないと積極的に判定される場合も同様である。
【0087】
取扱情報に応じたケアマークシール(正しいラベル)が正しい位置等に貼付されていないと判定される場合には、その旨(正規のラベルが正規の位置等に貼付されていない旨)が通知されればよい。たとえば、図12に示されるように、「天地無用シールが正しい位置に貼り付けられていません!正しい位置(前面)に貼り直してください」などの文言が表示されればよい。図12は、表示部35bに表示される警告画面を示す図である。
【0088】
なお、これに限定されず、非正規(正しくない)との判定結果に関する詳細内容(判定理由等)がユーザに通知されてもよい。たとえば、誤ったケアマークシールが貼付されていることが検知された場合、誤ったケアマークシールが貼付されている旨(および/またはその更なる詳細内容(正規のシール「ワレモノ」ではなく誤ったシール「ナマモノ」が貼付されている旨等))が明示的に通知されてもよい。また、取扱情報に応じたケアマークシール(正しいケアマークシール)が誤った位置に貼付されていることが検知された場合には、貼付位置が誤っている旨(および/またはその更なる詳細内容)が明示的に通知されてもよい。同様に、取扱情報に応じたケアマークシール(正しいケアマークシール)が誤った向きで貼付されていることが検知された場合には、貼付の向きが誤っている旨(および/またはその更なる詳細内容)が明示的に通知されてもよい。
【0089】
このように、判定結果に関する詳細内容を明示的に示すことによって、正規のケアマークシールが正規の状態で(正規の位置に及び/又は正規の向きで)貼付されていない旨が通知されてもよい。
【0090】
なお、ここでは、主に、ケアマークシールが正規の位置に且つ正規の向きで荷物に貼付されているか否かが判定されている。換言すれば、ケアマークシールの貼付位置と貼付向きとの双方が正しいか否かが判定されている。しかしながら、これに限定されない。たとえば、ケアマークシールの貼付位置の正否のみが判定されてもよく、ケアマークシールの貼付向きの正否のみが判定されてもよい。たとえば、ケアマークシールの貼付向きが指定されない場合には、ケアマークシールの貼付位置の正否のみが判定されてもよい。あるいは、逆に、ケアマークシールの貼付位置が指定されない場合には、ケアマークシールの貼付向きの正否のみが判定されてもよい。
【0091】
次のステップS19では、荷物の収納先(ロッカー等)に関するガイダンスが実行される。
【0092】
具体的には、まず、コントローラ31は、当該荷物の取扱情報に応じた収納先を決定する。
【0093】
たとえば、荷物の取扱情報として「天地無用」が指定されている場合、コントローラ31は、透明部材51(荷物の載置台)に載置された荷物の向き(天地等)を正常な向きとして認識し、当該荷物の向きのまま収納可能な収納部71を荷物の収納先として決定する。具体的には、ロッカー装置60における複数の収納部71(収納先)のうち、荷物の幅Wに応じた間口を有する収納部71(たとえば、幅Wよりも大きな間口を有する収納部のうち最も小さな間口を有する収納部(より詳細には、空いている収納部))が荷物の収納先として決定される。
【0094】
具体的には、複数の収納部71(収納先)のそれぞれが、複数の幅(W)サイズ(間口サイズ)(30,45,60,90,120,...(cm))のいずれかを有し、且つ、荷物の測定サイズ(W,D,H)が(35,35,25)である場合を想定する。この場合、収納部71に関する複数の間口サイズのうち、幅W=35(cm)の荷物を収納可能な最小間口サイズは「45」(cm)であり、間口「45」(cm)の収納部71が収納先として決定される。
【0095】
「天地無用」を無視して荷物を横転させる(WとHとを入れ替える)と、間口「30」(cm)の収納部71に収納可能であるとしても、ここでは、間口「30」の収納部71は荷物の収納先として決定されない。この実施形態では、「天地無用」を無視することなく、適切な向きで(荷物の上下(天地)が適切に維持された状態で)荷物を収納可能な収納先が決定される。
【0096】
仮に、「天地無用」を無視した間口サイズ(たとえば「30」)が決定される場合には、より大きな間口「45」の収納部71(換言すれば、正しい天地状態を維持したまま収納可能な収納部71)等への変更をユーザが有人窓口79(図3)等にて依頼することを要するなどの問題が発生する。
【0097】
一方、ここでは、「天地無用」を無視することなく、適切な向きで(荷物の上下(天地)が適切に維持された状態で)荷物を収納可能な収納先(間口「45」の収納部71)が決定される。したがって、そのような問題の発生を回避することが可能である。換言すれば、荷物の取扱情報に応じた適切な収納先が指定される。
【0098】
また、荷物の取扱情報として「ワレモノ」が指定されている場合、コントローラ31は、ロッカー装置60における複数の収納部71(収納先)のうち、比較的低い位置に存在する収納部71を荷物の収納先として決定する。たとえば、図3に示すような多段に積層された複数の収納部71のうち、下から1段目あるいは下から2段目の収納部71が、荷物の収納先として決定される。荷物の収納先が比較的低い収納部71である場合、荷物の収納時あるいは回収時に当該収納部71から仮に荷物を過誤により落下させた場合であっても、当該荷物の内容物が破損する可能性を低減することが可能である。換言すれば、荷物の取扱情報に応じた適切な収納先が指定される。
【0099】
また、荷物の取扱情報として「ナマモノ」が指定されている場合、コントローラ31は、ロッカー装置60における複数の収納部71(収納先)のうち、冷蔵機能を有する収納部71を荷物の収納先として決定する。すなわち、ナマモノを適切に保管することが可能な収納先が決定される。換言すれば、荷物の取扱情報に応じた適切な収納先が決定される。
【0100】
コントローラ31は、荷物の収納先を当該荷物の取扱情報に基づいて決定すると、決定された収納先に当該荷物を収納すべき旨をユーザに指示する。換言すれば、コントローラ31は、荷物の収納先をユーザに指示する。具体的には、図13に示されるように、コントローラ31は、決定された収納先(収納部71)のロッカー番号(たとえば、「A-015」)を表示部35bに表示することによって、当該収納先をユーザに指示する。図13は、収納先の指示画面を示す図である。
【0101】
このような表示画面等を用いて、コントローラ31は、当該荷物の取扱情報に応じた(荷物の)収納先を指示する。これによれば、荷物の取扱情報に応じた適切な収納先に荷物が収納され得る。なお、ここでは、指示対象の収納部71のロッカー番号は、荷物のID情報等とともに2次元コードに変換され、当該2次元コードが印刷された紙片がプリンタ37によって出力され、ユーザに提供される。当該紙片には、ロッカー番号等が視認可能な状態で印字されてもよい。
【0102】
ステップS19の後、コントローラ31は、ステップS11で入力された情報とステップS13で算出された寸法情報とステップS14で取得された重量情報とに基づき、配送サービス料金を算出する。より具体的には、データベース33内に記憶された料金情報(配送先の地域ごとに、寸法および重量に応じて定められた料金情報)、ならびに測定対象物80の寸法(サイズ)および重量等に基づき、配送サービス料金が算出される。そして、当該配送サービス料金に関する課金処理が実行される。
【0103】
その後、ユーザは、ロッカー装置60の前に移動し、指定された収納部71に荷物を収納する。たとえば、ユーザは、寸法測定装置10のプリンタ37から出力された紙片(2次元コード付き紙片)に含まれる2次元コードを、ロッカー装置60の操作部65の2次元コードリーダ65cに読み取らせる。当該2次元コードには、荷物のID情報(識別情報)、および収納先として指定された収納部71の番号(ロッカー番号)等の情報が含まれている。ロッカー装置60(詳細にはコントローラ61)は、読み取った2次元コードの情報に基づいて、荷物の収納先として指定されている収納部71を特定する。そして、コントローラ61は、当該収納部71の扉を解錠するとともに、当該収納部71のロッカー番号(およびロッカー装置60内における位置等)を案内する。ユーザは、当該収納部71内に荷物を収納する。
【0104】
ただし、これに限定されず、荷物の収納先情報(収納先の収納部71の情報)は、2次元コードに含まれていることを要しない。たとえば、荷物のID情報と当該荷物の収納先情報との両者の対応関係を示す情報がコントローラ31から予めコントローラ61へとネットワークを介して送信されている場合、荷物のID情報のみが2次元コードに含まれてもよい。そして、ロッカー装置60は、上述の両者の対応関係を示す情報と、読み取った2次元コードに含まれるID情報とに基づいて、当該ID情報に対応する収納部71を特定してもよい。
【0105】
なお、荷物の収納先(収容先)は、ロッカー装置60の収納部71であってもよいが、これに限定されず、有人窓口79(図3参照)等であってもよい。たとえば、ロッカー装置60が冷蔵機能を有していない場合、「ナマモノ」である荷物の収納先として、有人窓口79が決定および指定されてもよい。ユーザは、収納先として指定された有人窓口79に荷物を持参し、有人窓口79の担当者に対して荷物を受け渡す。有人窓口79の担当者は、ユーザ(荷物の配送依頼者)から当該荷物を受け取ると、バックヤードに配置された冷蔵庫に当該荷物を(一時的に)格納する。換言すれば、指定された収納先「有人窓口」(79)にユーザが荷物を持参(収納)すると、当該荷物は、有人窓口79の担当者によって冷蔵庫(適切な管理場所)に移動される。
【0106】
<1-3.第1実施形態における効果等>
以上のように、コントローラ31は、受付対象の荷物の取扱情報を取得し(ステップS11)、当該取扱情報に応じた処理(ステップS17~S19)を実行する。これによれば、多様な情報(具体的には、取扱情報)を取得するとともに、当該情報を利用して、より適切な処理を実行することが可能である。
【0107】
具体的には、ステップS17において、荷物の取扱情報に応じたラベル(ここでは送付ラベル)の印刷出力指示処理および印刷出力処理が実行される。したがって、荷物の取扱情報が適切に反映されたラベルを印刷することが可能である。
【0108】
また、ステップS18において荷物の取扱情報に応じたラベル(ここではケアマークシール)の貼付指示がユーザに対して付与されるので、荷物に対して適切なラベル(ケアマークシール)が貼付され荷物が適切に取り扱われる可能性が高くなる。その結果、荷物の破損トラブルを低減することが可能である。
【0109】
また、当該ケアマークシールの貼付位置に関する指示がユーザに対して付与されることによれば、ケアマークシールが適切な位置に貼付され、ケアマークシールが荷物取扱者に適切に目に触れる可能性が高くなる。同様に、当該ケアマークシールの貼付向きに関する指示がユーザに対して付与されることによれば、ケアマークシールが適切な向きに貼付され、ケアマークシールが適切な向きで荷物取扱者に視認され得る。その結果、荷物の破損トラブルをさらに低減することが可能である。
【0110】
また、ステップS18では、ケアマークシール(ラベル)の貼付状態の判定処理(ケアマークシールが正規の状態で(正しい位置に及び/又は正しい向きで)荷物に貼付されているか否かを判定する処理)がコントローラ31によって実行される。これによれば、ケアマークシールが実際に適切に貼付されているか否かが自動的に確認されるので、適切な貼付状態を確保することが可能である。
【0111】
また、ステップS19では、コントローラ31は、取扱情報に応じた収納先(荷物の収納先)をユーザに指示する。これによれば、荷物の取扱情報に応じた適切な収納先に荷物が収納され得る。
【0112】
<1-4.第1実施形態に関する変形例等>
なお、上記第1実施形態等においては、主にケアマークシールの貼付位置等に関するガイダンス(ステップS18)について説明しているが、これに限定されない。
【0113】
たとえば、ステップS17において、送付ラベルの貼付位置等に関するガイダンスが、ケアマークシールの貼付位置等に関するガイダンスと同様に実行されてもよい。より具体的には、ステップS17において、取扱情報に応じた送付ラベルの貼付指示とともに、当該送付ラベルの貼付位置および/または貼付向きに関するガイダンスが実行されてもよい。
【0114】
たとえば、送付ラベルの貼付位置に関する指示が付与されてもよい。図9は、送付ラベルの貼付ガイダンスを示す図である。図9においては、「印刷出力されたラベルを荷物の上面に貼り付けてください」の文言が表示されている。また、送付ラベルを(撮影画像内の)荷物の上面に貼付すべき旨を示す矢印マーク等も表示されている。より詳細には、貼付対象の送付ラベルが文言の直下且つ矢印マークの直上にて(大きく)表示されるとともに、送付ラベルの貼付位置である「上面」が略矩形の破線(より詳細には赤色破線)で囲まれて示されている。そして、(もう1つの(貼付後の))送付ラベルが矢印マークの先端(直下)付近且つ「上面」内の位置に配置されている。なお、図9では、送付ラベルの貼付位置に関する指示のみが付与されているが、これに限定されず、これに加えて(あるいはこれに代えて)送付ラベルの貼付向きに関する指示が付与されてもよい。
【0115】
同様に、ステップS17において、送付ラベルの貼付状態の判定処理が、ケアマークシールの貼付状態の判定処理(ステップS18)と同様に実行されてもよい。すなわち、取扱情報に応じた送付ラベルが正しい位置にて及び/又は正しい向きで荷物に貼付されているか否かが、荷物の撮影画像に基づいて判定されてもよい。
【0116】
また、ユーザに対する各種の指示等(ガイダンス等)は、音声出力等によるものであってもよい。たとえば、「荷物の上面にワレモノシールを貼り付けてください」あるいは「正しいケアマークシールが貼付されていません。ナマモノではなく天地無用シールを貼り付けてください」等の文言が、音声出力によってユーザに通知されてもよい。
【0117】
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0118】
上記第1実施形態においては、荷物受付システム1が、荷物の取扱情報を取得し、当該取扱情報に応じた(荷物の)収納先を決定する態様等が例示されている。
【0119】
この第2実施形態においては、荷物受付システム1が、荷物の取扱情報に加えて荷物の個数情報をも取得し当該個数情報にも応じた(荷物の)収納先を決定する態様等を例示する。
【0120】
図14は、第2実施形態に係る寸法算出装置等(コントローラ31等)の処理を示すフローチャートである。図5と比較すると判るように、ステップS21の処理が、ステップS18とステップS19との間に追加されている。
【0121】
ステップS21においては、図15のような画面が表示され、直近の測定対象の荷物が最後の荷物でないか或いは最後の荷物であるか(次の荷物(未処理の荷物)が存在するか否か)が確認される。なお、図15は、次の荷物の存否を確認する表示画面(入力画面)を示す図である。
【0122】
次の荷物が存在する場合、ユーザは「有る」ボタン231を押下する。一方、次の荷物が存在しない場合、ユーザは「無い」ボタン232を押下する。
【0123】
「有る」ボタン231が押下されると、ステップS11に戻り、同様の処理(ステップS11~S18)が次の荷物についても実行される。一方、「無い」ボタン232が押下されると、ステップS11~S18の(これまでの)繰り返し回数に基づいて荷物の個数情報が決定(確定)され、ステップS19(S19B)に進む。たとえば、ステップS11~S18の繰り返し回数が3回である場合、荷物の個数Nは3個であると確定される。
【0124】
ステップS19Bでは、コントローラ31は、荷物の個数情報に応じた収納先を決定し、当該収納先をユーザに対して指示する。
【0125】
具体的には、荷物の個数が3個である場合、「3個」に応じた収納先が決定される。たとえば、少なくとも1つの荷物に「天地無用」(および/または「上積み厳禁」)が設定(指定)されている場合、3個の荷物の幅Wの合計値よりも大きな間口を有する収納部71が、当該3個の荷物の収納先(当該3個の荷物を纏めて収納する収納先)として決定される。より詳細には、3個の荷物の幅Wの合計値が100(=35+25+40)(cm)である場合、間口「120」(cm)の収納部71が収納先として決定される。間口「120」(cm)の収納部71は、「100」より大きな最小間口の収納部71である。
【0126】
一方、3個の荷物のいずれにも「天地無用」が設定されていない場合には、3個の荷物のいずれか1つ以上の向きを90度回転(横転等)させると当該3個の荷物を収納可能な収納部71(間口「90」(cm)の収納部71等)が、収納先として決定されてもよい。たとえば、3つの荷物のサイズ(W,H)が(35,20),(25,20),(40,25)である場合、それぞれの間口を最小化するように3個の荷物を適宜横転させた後のサイズ(W,H)(=(20,35),(20,25),(25,40))に基づいて、収納部71が決定されてもよい。具体的には、間口「90」(cm)の収納部71が収納先として決定されてもよい。間口「90」(cm)の収納部71は、横転後の3個の荷物の幅Wの合計値「65」(=20+20+25)より大きな最小間口の収納部71である。
【0127】
また、3個の荷物のいずれにも「上積み厳禁」が設定されていない場合には、3個の荷物のいずれかを他の1つの荷物(あるいは他の2つの荷物)の上に積載すると当該3個の荷物を収納可能な収納部71が、収納先として決定されてもよい。たとえば、幅W=35cmの荷物の上に幅W=25cmの荷物を積載した2段積みの荷物の横に幅W=40cmの荷物を配置(合計幅W=75(=35+40))する状態で当該3個の荷物を収納可能な収納部71(間口「90」(cm)の収納部71等)が、収納先として決定されてもよい。
【0128】
このように、複数の荷物は、1つの収納部71に纏めて収納されることが好ましい。ただし、これに限定されず、荷物の個数(受付数)がN個であり、N個の荷物の幅Wの合計値よりも大きな間口を有する収納部71が存在しない場合等には、N個の荷物に対して複数の収納部71が指定されてもよい。たとえば、5個の荷物の幅Wの合計値が180(=35+25+40+45+35)(cm)である場合、5個の荷物のうちの3個の荷物(その幅Wの合計値「100」)に対して間口「120」の収納部71が割り当てられ、残りの2個の荷物(その幅Wの合計値「80」)に対して間口「90」の収納部71が割り当てられてもよい。この場合、ステップS19において、N個の荷物の収納先として、2つの収納部71(詳細にはそのロッカー番号等)が指示されればよい。なお、N個の荷物に対して、なるべく少数の収納部71が指定されることが好ましい。
【0129】
また、N個の荷物に対して複数の収納部71が指定される場合には、互いに近い位置に存在する2以上の収納部71(たとえば、左右上下に隣接する2以上の収納部71等、所定範囲内の2以上の収納部71)が指定されることが好ましい。
【0130】
以上のような態様においては、コントローラ31は、受付対象の荷物の個数情報を取得し、当該個数情報に応じた処理(ステップS19)を実行する。これによれば、多様な情報(具体的には、個数情報)を取得するとともに、当該情報を利用して、より適切な処理を実行することが可能である。
【0131】
特に、荷物の個数情報に応じた収納先の指示処理が実行され、複数の荷物が比較的少数(荷物の個数よりも少数)の収納先(好ましくは1つの収納先)にまとめて収納され得る。ユーザ(荷物持参者)は、複数の荷物を纏めて少数の収納先(たとえば、1個の収納部71)に収納することができるので、複数の荷物を個別の収納先にそれぞれ収納する場合に比べて、収納時の手間を抑制することが可能である。また、荷物の配送業者の作業者は、(集荷時において)ロッカー装置60から配送対象の複数の荷物を取り出すにあたり、比較的少数の収納先から荷物を取り出せばよい(アクセス先の収納部71の数を抑制できる)ので、集荷工数を抑制することが可能である。また、複数の荷物が比較的少数の収納先に纏めて収納されるので、複数の荷物を個別の収納先にそれぞれ収納する場合に比べて、ロッカー装置60の収納面積を有効活用することが可能である。
【0132】
また、N個の荷物に対して複数の収納部71が指定される場合において、互いに近い位置に存在する2以上の収納部71が指定されることによれば、ロッカー装置60の前におけるユーザ(荷物持参者)および/または集荷作業者の移動距離を抑制することが可能である。それ故、ユーザ(荷物持参者)による荷物収納作業の作業時間を抑制すること、および/または、作業者による集荷作業の作業時間を抑制することが可能である。
【0133】
なお、上記第2実施形態ではステップS21において図15の画面が表示されているが、これに限定されない。たとえば、最初のステップS11の前に図16のような画面を表示して、荷物の個数をユーザに入力させるようにしてもよい。図16は、荷物の個数を指定する表示画面(入力画面)を示す図である。図16の画面は、荷物の個数を指定するための複数のボタン241~246を有している。そして、当該画面(詳細には複数のボタン241~246)を用いて指定された個数の荷物に関する処理(ステップS11~S18)がステップS21にて未だ終了していないと判定される場合、ステップS21からステップS11に戻ればよい。そして、指定された個数の荷物に関する処理(ステップS11~S18)が終了した旨がステップS21にて判定される場合、ステップS21からステップS19Bに進めばよい。
【0134】
<3.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
【0135】
たとえば、上記各実施形態においては、荷物の取扱情報の取得処理(ステップS11)がステップS12~S16の前に実行されているが、これに限定されず、荷物の取扱情報の取得処理(ステップS11)がステップS12~S16の直後に実行されてもよい。
【0136】
<個数情報のみに基づく収納先決定処理>
また、上記第2実施形態においては、荷物受付システム1が、荷物の取扱情報と個数情報とを取得し、当該取扱情報と当該個数情報とに応じた(荷物の)収納先を決定する態様等が例示されている。
【0137】
しかしながら、これに限定されず、荷物受付システム1が荷物の個数情報のみを取得し、当該個数情報のみに応じた(荷物の)収納先を決定してもよい。たとえば、荷物の個数が3個である場合、荷物の取扱情報に基づくことなく、3個の荷物に応じた収納先が決定されてもよい。より具体的には、荷物の取扱情報にかかわらず、3個の荷物の幅Wの合計値よりも大きな間口を有する旨の条件を充足する収納部71が、当該3個の荷物の収納先として決定されてもよい。
【0138】
<ケアマークの自動読み取り>
また、上記各実施形態においては、荷物の取扱情報の取得処理(ステップS11)の後のステップS18においてケアマークシールが荷物に貼付される態様が例示されているが、これに限定されない。たとえば、ステップS11の開始前にユーザがケアマークシールを荷物に予め貼付していてもよい。この場合において、逆に、貼付済みのケアマークシールから取扱情報が取得されてもよい。具体的には、荷物が載置台に載置された後に(たとえば、ステップS12における荷物の載置指示(図7)の直後に)、荷物の取扱情報の取得処理が実行されてもよい。具体的には、当該荷物に貼付されているケアマークシール(詳細にはその種類)が、荷物の撮影画像に対する画像処理によって認識され、当該ケアマークシールに対応する取扱情報が取得されてもよい。なお、このような改変例において、追加の取扱情報が存在し得ると考えて、図6と同様の画面をさらに表示するとともに、当該追加の取扱情報をユーザ操作による入力処理によって受け付けてもよい。そして、このような取得処理(画像認識処理等に基づく取扱情報の取得処理)の後に、その後の処理(ステップS17(,S18),S19等)が実行されてもよい。
【0139】
<荷物の配送先情報等の自動読み取り>
また、荷物の配送元(運送依頼者)の情報(運送依頼者の氏名、運送依頼者の住所等)、および、荷物の配送先の情報(配送宛先の氏名、住所等)は、荷物に予め貼付された送付状(送り状)に対する画像処理等によって、取得されてもよい。たとえば、ステップS11等において、荷物に予め貼付された送り状を撮影した画像に対する文字認識処理(OCR処理等)によってこれらの情報が読み取られて取得されてもよい。なお、このような場合、ステップS11以前にて荷物に予め貼付された当該送り状に加えて(あるいは当該送り状に代えて)、ステップS17で印刷された送付ラベル(新たな送り状)が荷物に貼付されればよい。あるいは、ステップS17にて新たな送り状(送付ラベル)は印刷されなくてもよい。
【0140】
<ロッカー装置60による処理>
また、上記各実施形態においては、荷物の収納先を指示する処理(ステップS19参照)は、寸法測定装置10(コントローラ31等)によって実行されているが、これに限定されない。たとえば、ステップS11からステップS18までの処理は、寸法測定装置10によって実行され、ステップS19以降の処理(荷物の収納先を指示する処理および決済処理等)は、ロッカー装置60(コントローラ61等)によって実行されてもよい。
【0141】
このような態様等において、荷物の取扱情報が寸法測定装置10によって既に取得されている場合(ステップS11参照)には、たとえば、ステップS18の処理の直後等において、当該取扱情報が(荷物のID情報等に関連づけられて)、寸法測定装置10からロッカー装置60へとネットワークを介して伝達されればよい。あるいは、ステップS18の処理の直後等において2次元コード(当該取扱情報を含む)が印刷された紙片が寸法測定装置10のプリンタ37等によって出力され、当該2次元コードを介して寸法測定装置10からロッカー装置60へと当該取扱情報が伝達されてもよい。より具体的には、ユーザが寸法測定装置10のプリンタ37から印刷出力された2次元コードを持参してロッカー装置60の前に移動し、ユーザが当該2次元コードをロッカー装置60の操作部65(詳細には、その2次元コードリーダ)に読み取らせればよい。これによって、ロッカー装置60は当該取扱情報を取得することが可能である。
【0142】
荷物の寸法情報(サイズ情報)および重量情報についても同様である。すなわち、これらの情報も、ネットワークを介して寸法測定装置10からロッカー装置60へと伝達されてもよく、2次元コードを介して寸法測定装置10からロッカー装置60へと伝達されてもよい。
【0143】
また、荷物の収納先を指示する処理(ステップS19)以外の処理についても同様である。たとえば、ステップS11,S17,S18,S19等の処理がロッカー装置60(コントローラ61等)によって実行されてもよい。
【0144】
<ロッカー装置を有しないシステム等>
また、上記各実施形態においては、荷物受付システム1がロッカー装置60を有する態様、特に荷物の収納先としてロッカー装置60の収納部71が指定され得る態様が例示されているが、これに限定されない。たとえば、荷物受付システム1はロッカー装置60を有しなくてもよい。また、荷物受付システム1(ロッカー装置60を有しない荷物受付システム1等)において、有人窓口79のみが荷物の収納先として指示されてもよい。また、そのような場合において、取扱情報に応じた複数の有人窓口(たとえば、「ナマモノ」向けの有人窓口とその他一般荷物向けの有人窓口との2種類の有人窓口)が存在する場合には、当該複数の有人窓口のうちのいずれか1つ(または2つ以上)が、荷物の収納先として指定されてもよい。
【0145】
<寸法測定装置10における入出力処理>
また、寸法測定装置10(寸法算出装置30)のコントローラ31は、操作部35の表示部35bに各種情報を表示させるのではなく、ユーザ(荷物持参者)の携帯端末(スマートフォン等)の表示部に各種情報を表示させてもよい。詳細には、ステップS16~S19等における各種情報(たとえば、測定結果情報、ラベル貼付ガイダンス情報、ケアマークシール貼付ガイダンス情報、ロッカーガイダンス情報(荷物の収納先のロッカー番号および/またはその2次元コード等))が、ユーザの携帯端末に表示(通知)されてもよい。また、コントローラ31は、ユーザ(荷物持参者)の携帯端末(スマートフォン等)の操作部(タッチパネル)を用いて各種情報(荷物の取扱情報等)を入力させてもよい。ユーザの携帯端末を利用した表示処理および/入力処理は、寸法測定装置10とユーザの携帯端末とが無線通信等によって連携すること等によって実現されればよい。
【0146】
<荷物に関するサービス>
また、上記各実施形態においては、荷物に関するサービスとして、荷物の配送サービスが例示されているが、これに限定されない。荷物に関するその他のサービス、たとえば、荷物の保管(一時預かり等)サービスに上記思想が適用されてもよい。
【符号の説明】
【0147】
1 荷物受付システム
10 寸法測定装置
30 寸法算出装置
50 保持部
51,52 透明部材
60 ロッカー装置
71 収納部
79 有人窓口
80 測定対象物
図1
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