IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ジリリタ株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-バランストレーニング器具 図1
  • 特開-バランストレーニング器具 図2
  • 特開-バランストレーニング器具 図3
  • 特開-バランストレーニング器具 図4
  • 特開-バランストレーニング器具 図5
  • 特開-バランストレーニング器具 図6
  • 特開-バランストレーニング器具 図7
  • 特開-バランストレーニング器具 図8
  • 特開-バランストレーニング器具 図9
  • 特開-バランストレーニング器具 図10
  • 特開-バランストレーニング器具 図11
  • 特開-バランストレーニング器具 図12
  • 特開-バランストレーニング器具 図13
  • 特開-バランストレーニング器具 図14
  • 特開-バランストレーニング器具 図15
  • 特開-バランストレーニング器具 図16
  • 特開-バランストレーニング器具 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023027796
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】バランストレーニング器具
(51)【国際特許分類】
   A63B 23/10 20060101AFI20230224BHJP
【FI】
A63B23/10
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021133060
(22)【出願日】2021-08-18
(71)【出願人】
【識別番号】518120050
【氏名又は名称】ジリリタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110560
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 恵三
(74)【代理人】
【識別番号】100182604
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 二美
(72)【発明者】
【氏名】高島 勇夫
(57)【要約】
【課題】携帯が可能であって、手軽に装着でき、どこでも気軽に、効果的なトレーニングを行うことができるバランストレーニング器具を提供すること。
【解決手段】起立時及び歩行時の姿勢を整えるバランストレーニング器具であって、弾性を有する素材からなり、足の指と指の間に挟むことにより足指の間を広げた状態で固定する柱形状の本体を備えたことを特徴とするバランストレーニング器具を提供する。また、前記本体複数個からなる組であることを特徴とするバランストレーニング器具を提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
起立時及び歩行時の姿勢を整えるバランストレーニング器具であって、弾性を有する素材からなり、足の指と指の間に挟むことにより足指の間を広げた状態で固定する柱形状の本体を備えたことを特徴とするバランストレーニング器具。
【請求項2】
起立時及び歩行時の姿勢を整えるバランストレーニング器具であって、弾性を有する素材からなり、円形状の上面と下面を有し且つ中央近傍がくびれた鼓形状であって、足の指と指の間に挟むことにより足指の間を広げた状態で固定する本体を備えたことを特徴とするバランストレーニング器具。
【請求項3】
起立時及び歩行時の姿勢を整えるバランストレーニング器具であって、気泡を有する気泡構造の素材からなり且つ足の指と指の間に挟むことにより足指の間を広げた状態で固定する柱形状の本体を備えたことを特徴とするバランストレーニング器具。
【請求項4】
前記本体は、発泡ゴム素材からなることを特徴とする請求項1から請求項3いずれか1つに記載のバランストレーニング器具。
【請求項5】
前記本体は、硬度が20以上35以下であることを特徴とする請求項1から請求項4いずれか1つに記載のバランストレーニング器具。
【請求項6】
径および/または高さが同一の前記本体複数個からなる組であることを特徴とする請求項1から請求項5いずれか1つに記載のバランストレーニング器具。
【請求項7】
径および/または高さが異なる前記本体複数個からなる組であることを特徴とする請求項1から請求項6いずれか1つに記載のバランストレーニング器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体幹を鍛えてバランス感覚を整えるバランストレーニング器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、身体のバランス感覚を鍛え、安定した歩行を行うために、各種のバランストレーニング用グッズが発明されている。特許文献1は、レール形状の器具の上を歩行することによってバランス感覚を養うトレーニング器具であり、隆起した表面を有するレール形状の弾性体の上を歩行することで、バランス感覚を養うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-180669公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のバランストレーニング器具は、レール形状の器具を床面に敷く必要があり、ある程度の広さのある空間でのトレーニングに適している。しかしながら、狭い空間や、レール形状の器具を敷く平面のない場所ではトレーニングができなかった。本発明のバランストレーニング器具は、狭い空間でも、気軽にバランス感覚を鍛えることができる。あえてトレーニングをせずとも、本発明のバランストレーニング器具を装着したまま歩行したり日々の生活を行ったりするだけで、身体のバランス感覚が鍛えられる。本発明のバランストレーニング器具は、足指に装着することによって、身体のバランスが安定するので、高齢者や足の筋力が弱い者、身体障碍のある者でも、安定した歩行ができ、転倒しにくくなる効果がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のバランストレーニング器具は、起立時及び歩行時の姿勢を整えるバランストレーニング器具であって、弾性を有する素材からなり、足の指と指の間に挟むことにより足指の間を広げた状態で固定する柱形状の本体を備えたことを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、弾性を有する素材からなり、円形状の上面と下面を有する柱形状の本体が、足指の間に、しっかりと固定され足指を広げた状態を保持して、体のバランスを取りやすくなる。バランスが取れた状態を体感でき、体のバランス感覚を身体に覚えこませて、効率よく体幹を鍛えて、バランス感覚を養うバランストレーニングを行うことができる。
【0007】
また、本発明のバランストレーニング器具は、起立時及び歩行時の姿勢を整えるバランストレーニング器具であって、弾性を有する素材からなり、円形状の上面と下面を有し且つ中央近傍がくびれた鼓形状であって、足の指と指の間に挟むことにより足指の間を広げた状態で固定する本体を備えたことを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、弾性を有する素材からなる円形状の上面と下面を有する鼓形状の本体が、足指の間に、しっかりと固定され足指を広げた状態を保持して、体のバランスを取りやすくなる。バランスが取れた状態を体感でき、体のバランス感覚を身体に覚えこませて、効率よく体幹を鍛えて、バランス感覚を養うバランストレーニングを行うことができる。
【0009】
また、本発明のバランストレーニング器具は、起立時及び歩行時の姿勢を整えるバランストレーニング器具であって、気泡を有する気泡構造の素材からなり且つ足の指と指の間に挟むことにより足指の間を広げた状態で固定する柱形状の本体を備えたことを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、気泡を有する気泡構造の素材からなる柱形状の上面と下面を有する鼓形状の本体が、足指の間に、しっかりと固定され足指を広げた状態を保持して、体のバランスを取りやすくなる。バランスが取れた状態を体感でき、体のバランス感覚を身体に覚えこませて、効率よく体幹を鍛えて、バランス感覚を養うバランストレーニングを行うことができる。
【0011】
また、本発明のバランストレーニング器具は、発泡ゴム素材からなることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、発泡ゴム素材からなるバランストレーニング器具が、足指の間に、しっかりと固定され足指を広げた状態を保持して、体のバランスを取りやすくなる。発泡ゴム素材は、程よい弾力性を備え、どのような足指のサイズにも、ぴったりと嵌るバランストレーニング器具を提供することができる。また、このバランストレーニング器具を用いることによって、バランスが取れた状態を体感でき、体のバランス感覚を身体に覚えこませて、効率よく体幹を鍛えて、バランス感覚を養うバランストレーニングを行うことができる。
【0013】
また、本発明のバランストレーニング器具の本体は、連続気泡体および/または独立気泡の気泡構造を有することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、連続気泡体および/または独立気泡体の気泡構造からなるバランストレーニング器具が、足指の間に、しっかりと固定され足指を広げた状態を保持して、体のバランスを取りやすくなる。連続気泡構造は、空気を含む気泡を連続して有する構造であり、程よい弾力性を備えているので、どのような足指のサイズにも、ぴったりと嵌るバランストレーニング器具を提供することができる。また、このバランストレーニング器具を用いることによって、バランスが取れた状態を体感でき、体のバランス感覚を身体に覚えこませて、効率よく体幹を鍛えて、バランス感覚を養うバランストレーニングを行うことができる。
【0015】
また、本発明のバランストレーニング器具の本体は、硬度は20以上35以下であることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、バランストレーニング器具100の本体の硬度が20以上35以下なので、程よい弾力性を備え、足指の間にフィットするバランストレーニング器具100を提供することができる。
【0017】
また、本発明のバランストレーニング器具は、径および/または高さが同一の前記本体複数個からなる組であることを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、足の指と指の間の空間にあった径のバランストレーニング器具を挟むことで、快適な強さで、足の指を広げて固定することができる。足の指と指の空間を広げた状態を、ほどよい強さで固定することができると、起立時及び歩行時の姿勢のバランスを大幅に改善することができる。また、画一的な形状のバランストレーニング器具であるので、持ち運ぶ際に、かさばらず、気軽に鞄に入れて携帯することができる。
【0019】
また、本発明のバランストレーニング器具は、径及び高さが異なる前記本体複数個からなる組であることを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、足の指と指の間の空間にあった径のバランストレーニング器具を挟むことで、快適な強さで、足の指を広げて固定することができる。足の指と指の空間を広げた状態を、ほどよい強さで固定することができると、起立時及び歩行時の姿勢のバランスを大幅に改善することができる。

【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施の形態1のバランストレーニング器具100の斜視図である。
図2】(a)は、本発明の実施の形態1のバランストレーニング器具100の平面図であって、(b)は図2(a)のA部拡大図である。
図3】本発明の実施の形態1のバランストレーニング器具100の正面図である。
図4】本発明の実施の形態1のバランストレーニング器具100の形状を説明するための参考正面図である。
図5】本発明の実施の形態1のバランストレーニング器具100の使用方法を説明するための参考斜視図である。
図6】本発明の実施の形態1のバランストレーニング器具100の使用方法を説明するための参考斜視図である。
図7】本発明の実施の形態1のバランストレーニング器具100の使用方法を説明するための参考斜視図である。
図8】本発明の実施の形態1のバランストレーニング器具100の使用方法を説明するための参考斜視図である。
図9】本発明の実施の形態2のバランストレーニング器具200の斜視図である。
図10】(a)は、本発明の実施の形態2のバランストレーニング器具200の平面図であって、(b)図10(a)のB部拡大図である。
図11】本発明の実施の形態2のバランストレーニング器具200の正面図である。
図12】本発明の実施の形態2のバランストレーニング器具200の使用方法を説明するための参考斜視図である。
図13】本発明の変形例3のバランストレーニング器具300の斜視図である。
図14】本発明の変形例4のバランストレーニング器具400の斜視図である。
図15】(a)は、本発明の変形例5のバランストレーニング器具500の斜視図であって、(b)及び(c)は、使用方法を説明する図である。
図16】本発明の変形例6のバランストレーニング器具600の斜視図である。
図17】本発明の変形例7のバランストレーニング器具700の斜視図であって、(b)は使用方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0023】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1のバランストレーニング器具100の斜視図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は(a)のA部拡大図、図3は正面図である。図4は、本発明の実施の形態1のバランストレーニング器具100の形状を説明するための参考正面図である。図5から図8は、本発明の実施の形態1のバランストレーニング器具100の使用方法を説明するための参考斜視図である。
【0024】
本発明の実施の形態1のバランストレーニング器具100は、図1に示すように、円形状の上面11と下面を有し、側面12は内側に湾曲した曲面であって、全体として、中央近傍がくびれた鼓形状の本体を備えている。実施の形態1のバランストレーニング器具100は、発泡ゴム素材からなる。発泡ゴム素材は、ゴムを発泡させてつくった素材であり、連蔵気泡体からなる連続気泡構造を有し、程よい弾力性を備えている。本実施の形態1のバランストレーニング器具100では、ニトリルゴム(NBRスポンジ)素材からなる発泡ゴムが用いられている。ニトリルゴム(NBRスポンジ)素材からなる発泡ゴムは、耐油性、耐摩耗性、耐老化性があり、丈夫で扱いやすいバランストレーニング器具100とすることができる。バランストレーニング器具100は、ニトリルゴム(NBRスポンジ)以外のゴム素材の発泡ゴムを用いることもできる。発泡ゴムの硬度は5以上40以下がよく、硬度20以上35以下のものが最適である。発泡ゴムの硬度を前述の硬度とすることで、足指に挟み込む際に、挟み込みやすく、程よい締め付けで、足指を広げた状態で固定できるバランストレーニング器具100とすることができる。
【0025】
図2(a)に示すように、バランストレーニング器具100の上面は円形状である。図2(b)に示すように、バランストレーニング器具100を拡大すると気泡を有する気泡構造になっている。図3に示すように、バランストレーニング器具100は、正面から見ると、略円柱に近い形状であるが、側面は、直面ではなく曲面であり、正確には、単双曲回転体に近似した鼓形状である。バランストレーニング器具100の側面は、正面視、上下端から中央近傍にいくにしたがって、内側に緩やかに湾曲している。図4に示すように、バランストレーニング器具100の中央近傍の幅cは、上端及び下端の幅dよりも小さい寸法となっている。cの寸法は、dの寸法の0.8倍から0.99倍である。若干、中央近傍部分を細くして、くびれた形状とすることにより、足指の間に挟みやすく、挟んだあとに、上面と下面とで上下から足を支えるので、身体のバランスがとりやすくなる。
【0026】
次に、図5から図8に示しながら、バランストレーニング器具100の使用方法について説明する。図5に示すように、バランストレーニング器具100は、足の指と指の間に挟みこんで使用するものであり、片足につき4つのバランストレーニング器具100を使用する。手の指でバランストレーニング器具100の側面を持ち、指で挟んでバランストレーニング器具100を押しつぶすと、バランストレーニング器具100は、簡単につぶれて細くなる。バランストレーニング器具100を、指で押しつぶして細くした状態で、足指の間に挿入し、足指の間の奥まで挿入したら手を離す。すると、バランストレーニング器具100が元の大きさに戻り、足指が広がった状態のまま、しっかりと固定される。この手順を繰り返し、図6から図7に示すように、バランストレーニング器具100を、足の指と指の間に、1つずつ挟み込んでいく。
【0027】
なお、本実施の形態1のバランストレーニング器具100は、4つのバランストレーニング器具100を使用しているが、足や足指の状態に応じて、1つのみ使用したり、2~3個使用したりと、数を減らして実施することもできる。最初のうちは、足指が十分に開かず、4つを挟むのは難しい場合、最初は足の親指と人差し指の間にのみ使用し、慣れてきたら数を増やして、他の指にも挟むようにしてもよい。
【0028】
図8に示すように、足の指の間すべてにバランストレーニング器具100を挟むと、足指が、通常よりも広がった状態で固定される。足指が広がることにより、足裏が床面に接する面積が大きくなり、安定感が得られ、バランスを取りやすくなる。高齢者、身体障碍者等、足腰がもともと弱かったり、弱くなっていたりする者でも、本発明のバランストレーニング器具100を用いることで、足指を広げた状態で固定できるので、歩行がしやすくなり、転倒しにくく、身体のバランスを上手に保つことができるようになる。本発明のバランストレーニング器具100を装着した状態で、歩行訓練や各種トレーニングを行うと、トレーニング効果が増幅されるとともに、トレーニング外でも、普段の歩行時も本発明のバランストレーニング器具100を装着することで、身体のバランスを上手にたもつ習慣ができ、体幹が鍛えられ、安定した歩行姿勢を保つことが可能となる。
【0029】
(実施の形態2)
次に、図9から図12を示しながら、実施の形態2のバランストレーニング器具200について説明する。図9は、本発明の実施の形態2のバランストレーニング器具200の斜視図であって、図10(a)は平面図、(b)は(a)のB部拡大図、図11は正面図である。図12は、本発明の実施の形態2のバランストレーニング器具200の使用方法を説明するための参考斜視図である。
【0030】
本発明の実施の形態2のバランストレーニング器具200は、図9から図11に示すように、円形状の上面11と下面を有する円柱形状の本体を備えている。実施の形態2のバランストレーニング器具200は、発泡ゴム素材からなる。発泡ゴム素材は、程よい弾力性を備えた素材である。本実施の形態1のバランストレーニング器具100では、ニトリルゴム(NBRスポンジ)素材からなる発泡ゴムが用いられている。ニトリルゴム(NBRスポンジ)素材からなる発泡ゴムは、耐油性、耐摩耗性、耐老化性があり、丈夫で扱いやすいバランストレーニング器具100とすることができる。バランストレーニング器具100は、ニトリルゴム(NBRスポンジ)以外のゴム素材の発泡ゴムを用いることもできる。
【0031】
図9に示すように、バランストレーニング器具200は、円柱である。本体が円柱形状であること以外は、本実施の形態1のバランストレーニング器具100を同様の構成である。本発明の実施の形態2のバランストレーニング器具200は、シンプルな円柱形状であることから、製造及び加工が容易である。また、足指に挟み込む際は、実施の形態1のバランストレーニング器具100よりも、幅の太い本体を挟むことになるため、足指の間を、さらに広げた状態で固定することができる。足指の間を広げることに慣れてから本発明の実施の形態2のバランストレーニング器具200を使用するとよい。
【0032】
(変形例3)
図13は、本発明の変形例3のバランストレーニング器具300である。変形例3は、径の異なる複数のバランストレーニング器具300からなるセットである。変形例3では4個セットとなっている。一番太い径のものを足の親指と人差し指の間に挟み、一番細い径のものを足の人差し指と中指の間及び中指と薬指の間に挟む。残りの1つを足の薬指と小指の間に挟み込んで使用する。足の指と指の間の空間の大きさは、それぞれ相違するので、足の指と指の間の空間にあった径のバランストレーニング器具300を挟むことで、快適な強さで、足の指を広げて固定することができる。足の指と指の空間を広げた状態を、ほどよい強さで固定することができると、起立時及び歩行時の姿勢のバランスを大幅に改善することができる。
【0033】
(変形例4)
図14は、本発明の変形例4のバランストレーニング器具400である。変形例4は、高さの異なる複数のバランストレーニング器具400からなるセットである。変形例4では4個セットとなっている。一番高さの高いものを足の親指と人差し指の間に挟み、その他低いバランストレーニング器具400を他の足指の間に挟む。足の親指は、足指の中で一番大きく、高さも高い。足の親指が触れるバランストレーニング器具400は、十分な高さのあるものを用いると、足の親指をしっかりホールドすることができる。足の指それぞれの高さにあった高さのバランストレーニング器具400を挟むことで、快適な強さで、足の指を広げて、しっかりとホールドすることができる。足の指と指の空間を広げた状態を、ほどよい強さで固定することができると、起立時及び歩行時の姿勢のバランスを大幅に改善することができる。
【0034】
(変形例5)
図15(a)は、本発明の変形例5のバランストレーニング器具500である。図15(a)に示すように、変形例5のバランストレーニング器具500は、円柱形状の本体1に切り込み15が入っている。変形例5は、図15(b)及び(c)に示すように、草履やビーチサンダルの鼻緒部分に差し込んでセットして使用する。変形例5を使用することで、外出時も気軽にバランストレーニングを行うことができる。また、変形例5のバランストレーニング器具500を使用することによって、身体のバランスが整い、身体が安定するので、外出時の転倒を予防でき、長時間歩行しても疲れにくくなる。
【0035】
(変形例6)
図16は、本発明の変形例6のバランストレーニング器具600である。変形例6のバランストレーニング器具600は楕円であるので、断面が細長くなるように本体を押しつぶしながら足指に挿入すると、挿入が容易であり、力の弱い高齢者や障碍者でも、装着が容易なバランストレーニング器具600とすることができる。
【0036】
(変形例7)
図17(a)は、本発明の変形例7のバランストレーニング器具700である。変形例7のバランストレーニング器700は、足指ではなく、手の指と指の間に挟んで使用するトレーニング器具である。図17(b)に示すように、変形例7のバランストレーニング器具700は、足指ではなく手の指と指の間に挟む。手の指と指の間に、変形例7のバランストレーニング器具700を挿入すると、手の指がしっかりと広がり、トレーニング器具700を装着したまま、手を握ったり開いたりすると、手の指の筋肉が鍛えられ握力が強化されるとともに、認知症等の予防にもつながる。
【符号の説明】
【0037】
100,200,300,400,500,600,700 バランストレーニング器具
11 上面
12 側面
12a 側面中央部
12b 側面端部
13 ゴム
14 気泡
15 切り込み
H 足
P 手
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17