IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ズハイ ヘルメシン エンタープライズ シーオー.,エルティーディーの特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023028014
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】蚊よけビーズおよびその調製方法
(51)【国際特許分類】
   A01N 65/22 20090101AFI20230224BHJP
   A01N 65/44 20090101ALI20230224BHJP
   A01N 65/28 20090101ALI20230224BHJP
   A01P 17/00 20060101ALI20230224BHJP
   A01N 25/02 20060101ALI20230224BHJP
   A01N 25/00 20060101ALI20230224BHJP
【FI】
A01N65/22
A01N65/44
A01N65/28
A01P17/00
A01N25/02
A01N25/00 102
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021133448
(22)【出願日】2021-08-18
(71)【出願人】
【識別番号】521365978
【氏名又は名称】ズハイ ヘルメシン エンタープライズ シーオー.,エルティーディー
【氏名又は名称原語表記】ZHUHAI HERMESIN ENTERPRISES CO.,LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100088904
【弁理士】
【氏名又は名称】庄司 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100124453
【弁理士】
【氏名又は名称】資延 由利子
(74)【代理人】
【識別番号】100135208
【弁理士】
【氏名又は名称】大杉 卓也
(74)【代理人】
【識別番号】100163544
【弁理士】
【氏名又は名称】平田 緑
(74)【代理人】
【識別番号】100183656
【弁理士】
【氏名又は名称】庄司 晃
(72)【発明者】
【氏名】イン,タイキン
【テーマコード(参考)】
4H011
【Fターム(参考)】
4H011AC06
4H011BA06
4H011BB22
4H011DA09
4H011DA13
4H011DC05
4H011DC10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】防蚊と防虫の効果が高く、持続的な効果を有する芳香ビーズおよびその調製方法を提供する。
【解決手段】蚊よけビーズは、質量比で、0.5~1%のハッカ、0.1~0.5%のコウボウ、0.4~1%の消臭剤、0.5~1%のハッカエッセンス、0.2~0.5%のユーカリ精油、1.6~2%の可溶化剤、1.6~2%のアルコールを含み、残りは純水である、ことを特徴とする。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蚊よけビーズであって、質量比で、前記ビーズは、0.5~1%のハッカ、0.1~0.5%のコウボウ、0.4~1%の消臭剤、0.5~1%のハッカエッセンス、0.2~0.5%のユーカリ精油、1.6~2%の可溶化剤、1.6~2%のアルコールを含み、残りは純水である、ことを特徴とする
蚊よけビーズ。
【請求項2】
質量比で、前記ビーズは、0.5%のハッカ、0.1%のコウボウ、0.4%の消臭剤、0.5%のハッカエッセンス、0.2%のユーカリ精油、1.6%の可溶化剤、1.6%のアルコールを含み、残りは純水である、ことを特徴とする
請求項1に記載の蚊よけビーズ。
【請求項3】
蚊よけ液を吸収するためのビーズをさらに含む、ことを特徴とする
請求項1または2に記載の蚊よけビーズ。
【請求項4】
請求項1に記載の蚊よけビーズの調製方法であって、以下のステップを含む、
S1、質量比で、0.5~1%のハッカ、0.1~0.5%のコウボウ、0.4~1%の消臭剤、0.5~1%のハッカエッセンス、0.2~0.5%のユーカリ精油、1.6~2%の可溶化剤、1.6~2%のアルコールを秤量し、残りは純水である、
S2、ステップS1の成分を均一に混合して、混合揮発性油を得る、
S3、ステップS2で得られた混合揮発性油に一定の質量/体積比に従って純水を加え、20分間撹拌してから揮発性蚊よけ油を得る、
S4、調製されたビーズをステップS3で得られた揮発性蚊よけ油に加え、前記ビーズが液体を完全に吸収するまで4~7時間放置する、
S5、過剰な揮発性蚊よけ油をろ過すると、特定の粒子サイズの蚊よけビーズを得る、
ことを特徴とする、請求項1に記載の蚊よけビーズの調製方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蚊よけ製品の技術分野、具体的には蚊よけビーズおよびその調製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
蚊は人間の血液を吸って疾病を伝播し、人間の健康に深刻な危害を与え、特に夏には、蚊が大量に発生し、人々の生活に一定の迷惑をもたらす。芳香剤の多くは液体、ジェル、スプレーなどの形態であり、有効成分には過酸化水素、ピレスロイド、アルデヒドなどの化学殺菌剤があり、長期的に使用すると、人体に深刻な傷害を及ぼす可能性がある。
【0003】
CN107557154Aには、牡丹の天然の香りがあるビーズおよびその調製と調香方法が開示され、それは、牡丹、チョウジ、ビャクシ 、ベンゾインなどの香料粉末を混合してからバインダーなどを添加することによって調製され、粒状感が強く、香りの持続性が低い。CN104381326Aには防カビと殺菌の効果がある芳香ビーズが開示され、芳香ビーズは主に、マツリカ、ケイヒ、レモンなどの殺菌効果のある漢方薬の粉末を溶融したEVA樹脂に加えてることによって調製され、しかしながら、香りが散失しやすくて長持ちせず、効果は明らかではない。CN104189935Aには牡丹の香りのあるビーズおよびその調製方法が開示され、牡丹の香りのあるビーズは主に、マツリカ、マイカイカ、クズ、フヨウカ、ハス、ユリなどの数十種類の原材料を混合して粉砕した後、黄酒と水を加えることによって調製され、香りが複雑で濃厚であり、散失しやすい。
既存の芳香ビーズの多くは、芳香剤の形態で機能を発揮し、防蚊と防虫の効果が低く、香りが散失しやすく、耐久性も低い。従来技術は、防蚊と防虫の効果が高く、持続的な効果を有する芳香ビーズを提供することはまだ不可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】CN107557154A公報
【特許文献2】CN104381326A
【特許文献3】CN104189935A
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来技術の欠点に鑑み、既存の芳香ビーズに存在する防蚊と防虫の効果が低く、芳香耐久性も不十分であるという問題を解決するために、蚊よけビーズおよびその調製方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の技術的解決手段を採用する:
蚊よけビーズであって、質量比で、前記ビーズは、0.5~1%のハッカ、0.1~0.5%のコウボウ、0.4~1%の消臭剤、0.5~1%のハッカエッセンス、0.2~0.5%のユーカリ精油、1.6~2%の可溶化剤、1.6~2%のアルコールを含み、残りは純水である。
【0007】
質量比で、前記ビーズは、0.5%のハッカ、0.1%のコウボウ、0.4%の消臭剤、0.5%のハッカエッセンス、0.2%のユーカリ精油、1.6%の可溶化剤、1.6%のアルコールを含み、残りは純水である。
【0008】
また、蚊よけ液を吸収するためのビーズをさらに含む。
【0009】
好ましい技術的解決手段として、前記ビーズは、様々な色であってもよい。
【0010】
本発明はまた、蚊よけビーズの調製方法を提供し、前記方法は、以下のステップを含み、
S1、質量比で、0.5~1%のハッカ、0.1~0.5%のコウボウ、0.4~1%の消臭剤、0.5~1%のハッカエッセンス、0.2~0.5%のユーカリ精油、1.6~2%の可溶化剤、1.6~2%のアルコールを秤量し、残りは純水である。
S2、ステップS1の成分を均一に混合して、混合揮発性油を得る。
S3、ステップS2で得られた混合揮発性油に一定の質量/体積比に従って純水を加え、20分間撹拌してから揮発性蚊よけ油を得る。
S4、調製されたビーズをステップS3で得られた揮発性蚊よけ油に加え、前記ビーズが液体を完全に吸収するまで4~7時間放置する。
S5、過剰な揮発性蚊よけ油をろ過すると、特定の粒子サイズの蚊よけビーズを得る。
本発明の有益な効果は、揮発性ガスをゆっくりと放出し、防蚊と防虫の有効時間を延長し、上品で心地よい香りを放出し、防蚊と防虫をしながら空気をリフレッシュする効果を達成することである。
【0011】
また、本発明によって調製された徐放性防蚊と防虫ビーズの安定性が高く、揮発性油の安定性を向上させ、劣化を効果的に防止し、ビーズの有効時間を延長し、そして、化学添加物を一切使用せず、安全で毒性がなく、使用および保管しやすく、空気をリフレッシュし、防蚊と防虫の効果を得るために、車、部屋、クローゼット、トイレなどに広く使用されてもよい。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明については、以下でさらに説明し、本実施例は、この技術的解決手段に基づいて、詳細な実施形態および具体的な操作手順を提供するが、本発明の保護範囲は、本実施例に限定されないことに留意されたい。
【0013】
本発明は、蚊よけビーズであり、質量比で、前記ビーズは、0.5~1%のハッカ、0.1~0.5%のコウボウ、0.4~1%の消臭剤、0.5~1%のハッカエッセンス、0.2~0.5%のユーカリ精油、1.6~2%の可溶化剤、1.6~2%のアルコールを含み、残りは純水である。
【0014】
質量比で、前記ビーズは、0.5%のハッカ、0.1%のコウボウ、0.4%の消臭剤、0.5%のハッカエッセンス、0.2%のユーカリ精油、1.6%の可溶化剤、1.6%のアルコールを含み、残りは純水である。
【0015】
また、蚊よけ液を吸収するためのビーズをさらに含む。
【0016】
好ましい技術的解決手段として、前記ビーズは、様々な色であってもよい。
【0017】
本発明はまた、蚊よけビーズの調製方法を提供し、前記方法は、以下のステップを含み、
S1、質量比で、0.5~1%のハッカ、0.1~0.5%のコウボウ、0.4~1%の消臭剤、0.5~1%のハッカエッセンス、0.2~0.5%のユーカリ精油、1.6~2%の可溶化剤、1.6~2%のアルコールを秤量し、残りは純水である。
S2、ステップS1の成分を均一に混合して、混合揮発性油を得る。
S3、ステップS2で得られた混合揮発性油に一定の質量/体積比に従って純水を加え、20分間撹拌してから揮発性蚊よけ油を得る。
S4、調製されたビーズをステップS3で得られた揮発性蚊よけ油に加え、前記ビーズが液体を完全に吸収するまで4~7時間放置する。
S5、過剰な揮発性蚊よけ油をろ過すると、特定の粒子サイズの蚊よけビーズを得る。
当業者であれば、上記の技術的解決手段およびアイデアに基づいて様々な対応する変更を与えることができ、これらの変更はすべて、本発明の特許請求の範囲に含まれるべきである。