IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ACCESSの特許一覧

特開2023-28051貢献度算出装置、貢献度算出方法、及びプログラム
<>
  • 特開-貢献度算出装置、貢献度算出方法、及びプログラム 図1
  • 特開-貢献度算出装置、貢献度算出方法、及びプログラム 図2
  • 特開-貢献度算出装置、貢献度算出方法、及びプログラム 図3
  • 特開-貢献度算出装置、貢献度算出方法、及びプログラム 図4
  • 特開-貢献度算出装置、貢献度算出方法、及びプログラム 図5
  • 特開-貢献度算出装置、貢献度算出方法、及びプログラム 図6
  • 特開-貢献度算出装置、貢献度算出方法、及びプログラム 図7
  • 特開-貢献度算出装置、貢献度算出方法、及びプログラム 図8
  • 特開-貢献度算出装置、貢献度算出方法、及びプログラム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023028051
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】貢献度算出装置、貢献度算出方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0639 20230101AFI20230224BHJP
   G06Q 30/0242 20230101ALI20230224BHJP
【FI】
G06Q10/06 332
G06Q30/02 382
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021133501
(22)【出願日】2021-08-18
(71)【出願人】
【識別番号】591112522
【氏名又は名称】株式会社ACCESS
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】山上 俊彦
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA09
5L049BB08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】各サービス提供事業者により提供された広告やコンテンツに基づく収益に対する貢献度の評価精度を向上できる貢献度算出装置、貢献度算出方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】各事業者の貢献度を算出する貢献度算出装置において、第1のユーザが最初に登録したサービスを提供した事業者に付与される第1の貢献度、第1のユーザが所定期間にわたって利用を継続したサービスを提供する事業者に付与される第2の貢献度、各サービスを提供する事業者に付与される第3の貢献度及び第1のユーザによりコンバージョンアクションが行われたサービスを提供する事業者に付与される第4の貢献度の、少なくとも2つを導出し、第1の貢献度、第2の貢献度、第3の貢献度及び第4の貢献度の少なくとも2つに基づいて、収益に対する各事業者の総合貢献度を算出するステップを備える。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各事業者が提供するコンテンツを配信する各サービスにより得られる収益に対する各事業者の貢献度を算出する貢献度算出装置であって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
第1のユーザによる前記各事業者の前記各サービスに対するアクションの履歴を示すアクションログに基づいて、前記第1のユーザが最初に登録したサービスを提供した事業者に付与される第1の貢献度と、前記第1のユーザが所定期間にわたって利用を継続したサービスを提供する事業者に付与される第2の貢献度と、前記各サービスに対する前記第1のユーザの前記アクションログの個数に基づいて前記各サービスを提供する事業者に付与される第3の貢献度と、前記第1のユーザによりコンバージョンを発生させるユーザのアクションであるコンバージョンアクションが行われたサービスを提供する事業者に付与される第4の貢献度と、の少なくとも2つを導出し、
前記第1の貢献度、前記第2の貢献度、前記第3の貢献度、及び前記第4の貢献度の前記少なくとも2つに基づいて、前記収益に対する前記各事業者の総合貢献度を算出する、
貢献度算出装置。
【請求項2】
通信デバイス、を更に備え、
前記通信デバイスは、前記第1のユーザにより前記各サービスを利用するための各ユーザIDと、前記第1のユーザによる前記アクションログとを、前記各サービスを提供する各事業者サーバから受信し、
前記プロセッサは、
前記第1のユーザの前記各ユーザIDを関連付けて、前記第1のユーザによる前記各事業者の前記各サービスに対する前記アクションログを集積した統合ログを生成し、
前記統合ログに基づいて、前記第1の貢献度、前記第2の貢献度、前記第3の貢献度、及び前記第4の貢献度を算出する、
請求項1に記載の貢献度算出装置。
【請求項3】
メモリ、を更に備え、
前記メモリは、前記各ユーザIDを連携するための第1の連携情報を記憶し、
前記通信デバイスは、各ユーザIDを連携するための第2の連携情報と、前記第1のユーザの第1のサービスを利用するための第1のユーザIDと、第1のサービスに関する第1のサービス情報とを、前記第1のサービスを提供する第1の事業者サーバから受信し、
前記プロセッサは、
前記第2の連携情報と一致する前記第1の連携情報が前記メモリに記憶されており、前記第1のユーザの前記各ユーザIDに対応する統合IDが前記メモリに記憶されていない場合、前記統合IDを付与し、
前記統合IDで識別され、前記第1のユーザIDと前記第1のサービス情報とを含む統合ユーザ情報を生成し、前記メモリに記憶させる、
請求項2に記載の貢献度算出装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記第1のサービスを提供する第1の事業者に対して前記第1の貢献度を付与する、
請求項3に記載の貢献度算出装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記第2の連携情報と一致する前記第1の連携情報が前記メモリに記憶されており、前記第1のユーザの前記統合IDが前記メモリに記憶されている場合、前記統合IDに対応する前記統合ユーザ情報に、前記第1のユーザIDと前記第1のサービス情報とを追加して、前記メモリに記憶させる、
請求項3または4に記載の貢献度算出装置。
【請求項6】
前記通信デバイスは、
前記第1のユーザによる前記第1のサービスに対するアクションの履歴を示す第1のアクションログを受信し、
前記プロセッサは、前記第1のユーザに対応する前記統合ログに、前記第1のアクションログを追加する、
請求項3~5のいずれか1項に記載の貢献度算出装置。
【請求項7】
前記統合ログは、更新可能であり、
前記プロセッサは、
第1の時点での前記統合ログに基づいて、前記第1のユーザの嗜好の情報を含む前記第1のユーザのプロファイル情報を生成し、
前記第1の時点での前記統合ログと第2の時点での前記統合ログとの少なくとも一部が異なる場合、前記第2の時点での前記統合ログに基づいて、前記第1のユーザの前記プロファイル情報を更新する、
請求項2~6のいずれか1項に記載の貢献度算出装置。
【請求項8】
前記通信デバイスは、前記第1のユーザの前記プロファイル情報が更新された場合、前記第1のユーザの前記プロファイル情報と、前記プロファイル情報に基づいて前記サービスの提供時に表示される広告を決定することを指示する指示情報とを、前記第1のユーザが利用する各サービスを提供する各事業者サーバに送信する、
請求項7に記載の貢献度算出装置。
【請求項9】
通信デバイス、を更に備え、
前記通信デバイスは、第1のサービスに対する前記第1のユーザのアクションが検出されたことを示し、前記アクションの種別を含む前記アクションログを受信し、
前記プロセッサは、
前記アクションログが前記コンバージョンアクションであることを示すか否かを判定し、
前記アクションが前記コンバージョンアクションであることを示す場合、前記アクションの種別に基づいて、前記第4の貢献度を算出する、
請求項1~8のいずれか1項に記載の貢献度算出装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記総合貢献度に基づいて、前記各事業者に前記収益を分配する、
請求項1~9のいずれか1項に記載の貢献度算出装置。
【請求項11】
各事業者が提供するコンテンツを配信する各サービスにより得られる収益に対する各事業者の貢献度を算出する貢献度算出方法であって、
第1のユーザによる前記各事業者の前記各サービスに対するアクションの履歴を示すアクションログに基づいて、前記第1のユーザが最初に登録したサービスを提供した事業者に付与される第1の貢献度と、前記第1のユーザが所定期間にわたって利用を継続したサービスを提供する事業者に付与される第2の貢献度と、前記各サービスに対する前記第1のユーザの前記アクションログの個数に基づいて前記各サービスを提供する事業者に付与される第3の貢献度と、前記第1のユーザによりコンバージョンを発生させるユーザのアクションであるコンバージョンアクションが行われたサービスを提供する事業者に付与される第4の貢献度と、の少なくとも2つを導出するステップと、
前記第1の貢献度、前記第2の貢献度、前記第3の貢献度、及び前記第4の貢献度の少なくとも2つに基づいて、前記収益に対する前記各事業者の総合貢献度を算出するステップと、
を有する貢献度算出方法。
【請求項12】
請求項11に記載の貢献度算出方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、貢献度算出装置、貢献度算出方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プログラムされたコンピュータ処理によって、複数のISP(Internet Service Provider)が提携してコンテンツ配信を行い、提携で得た収益を各ISPに配分するシステムのコンテンツ提携配信配分方法が知られている(特許文献1参照)。この方法は、入力装置から入力された各ISPが収容するユーザ数と他のISPが保有しないレアコンテンツ数を少なくとも含むISP情報を記憶装置に格納する手順と、記憶装置に格納された上記ユーザ数と上記レアコンテンツ数を用いて、各ISPが提携に対して貢献する度合に応じて、提携で得た収益を各ISPに配分する値を算出する手順と、算出された各ISPへの配分値を出力装置に出力する手順と、を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5189574号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ISPが収容する様々なユーザは、ISPが提供する所定の広告やコンテンツを提供する所定のサービスに加入したり離脱したりする。また、様々なユーザは、所定のサービスに加入していても広告やコンテンツをタイミングによって視聴したりしなかったりする。つまり、ユーザのサービスへの加入状態やコンテンツの視聴状態は、時系列で流動的に変化するものである。
【0005】
特許文献1の方法では、各ISPが提携に対して貢献する度合い(貢献度)を評価する指標として、ユーザ数が考慮されている。しかし、このユーザ数は、評価時点でのユーザ数を考慮しており、時系列での流動性を考慮しておらず、ユーザに基づく収益に対する貢献度が正確に表れていない可能性がある。よって、各サービス提供事業者により提供された広告やコンテンツに基づく収益に対する貢献度の正確性が不十分であり得る。
【0006】
本開示は、各サービス提供事業者により提供された広告やコンテンツに基づく収益に対する貢献度の評価精度を向上できる貢献度算出装置、貢献度算出方法、及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、各事業者が提供するコンテンツを配信する各サービスにより得られる収益に対する各事業者の貢献度を算出する貢献度算出装置であって、プロセッサを備え、前記プロセッサは、第1のユーザによる前記各事業者の前記各サービスに対するアクションの履歴を示すアクションログに基づいて、前記第1のユーザが最初に登録したサービスを提供した事業者に付与される第1の貢献度と、前記第1のユーザが所定期間にわたって利用を継続したサービスを提供する事業者に付与される第2の貢献度と、前記各サービスに対する前記第1のユーザの前記アクションログの個数に基づいて前記各サービスを提供する事業者に付与される第3の貢献度と、前記第1のユーザによりコンバージョンを発生させるユーザのアクションであるコンバージョンアクションが行われたサービスを提供する事業者に付与される第4の貢献度と、の少なくとも2つを導出し、前記第1の貢献度、前記第2の貢献度、前記第3の貢献度、及び前記第4の貢献度の前記少なくとも2つに基づいて、前記収益に対する前記各事業者の総合貢献度を算出する、貢献度算出装置である。
【0008】
本開示の一態様は、各事業者が提供するコンテンツを配信する各サービスにより得られる収益に対する各事業者の貢献度を算出する貢献度算出方法であって、第1のユーザによる前記各事業者の前記各サービスに対するアクションの履歴を示すアクションログに基づいて、前記第1のユーザが最初に登録したサービスを提供した事業者に付与される第1の貢献度と、前記第1のユーザが所定期間にわたって利用を継続したサービスを提供する事業者に付与される第2の貢献度と、前記各サービスに対する前記第1のユーザの前記アクションログの個数に基づいて前記各サービスを提供する事業者に付与される第3の貢献度と、前記第1のユーザによりコンバージョンを発生させるユーザのアクションであるコンバージョンアクションが行われたサービスを提供する事業者に付与される第4の貢献度と、の少なくとも2つを導出するステップと、前記第1の貢献度、前記第2の貢献度、前記第3の貢献度、及び前記第4の貢献度の少なくとも2つに基づいて、前記収益に対する前記各事業者の総合貢献度を算出するステップと、を有する貢献度算出方法である。
【0009】
本開示の一態様は、上記の貢献度算出方法をコンピュータが実行するためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、各サービス提供事業者により提供された広告やコンテンツに基づく収益に対する貢献度の評価精度を向上でき、収益の分配精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施形態の貢献度処理システムの概要の一例を示す図
図2】端末の構成例を示すブロック図
図3】事業者サーバの構成例を示すブロック図
図4】バックエンドサーバの構成例を示すブロック図
図5】貢献度処理システムによる各サービスに対するユーザ登録時の処理例を示すシーケンス図
図6】貢献度処理システムによる一般利用時の処理例を示すシーケンス図
図7】貢献度処理システムによるカスタマイズ処理の処理例を示すシーケンス図
図8】貢献度処理システムによるコンバージョン時の処理例を示すシーケンス図
図9】バックエンドサーバによる総合貢献度の算出時の処理例を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る検索システム、検索方法、及びプログラムを具体的に開示した実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0013】
また、実施形態でいう「部」又は「装置」とは単にハードウェアによって実現される物理的構成に限定されず、その構成が有する機能をプログラム等のソフトウェアにより実現されるものも含む。また、1つの構成が有する機能が2つ以上の物理的構成により実現されても、又は2つ以上の構成の機能が例えば1つの物理的構成によって実現されていても構わない。これらの用語の理解や解釈は、特許請求の範囲の記載についても同様である。
【0014】
(本開示の実施形態を得るに至った経緯)
インターネット等のプラットフォームを用いたビジネスでは、ユーザが多い程、ネットワーク外部性(ネットワーク効果)により、サービスの価値が向上する。例えば、ユーザ数をnとすると、n×2の効果が得られることがある。非プラットフォームビジネスにおいても、ブランド効果やコストの低減効果などにより、ユーザ数に相当する規模の経済は有効であったが、プラットフォームビジネスではこの規模効果がさらに鮮明である。したがって、広告やコンテンツの視聴等によって収益を得る場合にも、広告やコンテンツを視聴するユーザ数を多く獲得する程、サービスの価値が向上する。
【0015】
例えば、大規模なプラットフォームを有するコンテンツ配信企業や放送局(大規模事業者)は、広告やコンテンツを視聴する多数のユーザを獲得可能である。よって、大規模事業者は、ユーザを識別するユーザIDを大量に取得して解析することでマネタイズ(収益化)可能である。
【0016】
一方、大規模なプラットフォームを有しないコンテンツ配信企業や放送局(小規模事業者)は、多数のユーザを得ることが困難であり、大量のユーザIDに基づいてマネタイズすることが困難である。よって、小規模事業者が有するユーザIDを連携させて、例えばユーザ毎にカスタマイズされた広告やコンテンツによって収益性を向上させることが望ましい。また、様々なサブスクリプションサービス等に広く応用されることが望ましい。
【0017】
以下の実施形態では、各サービス提供事業者により提供された広告やコンテンツに基づく収益に対する貢献度の評価精度を向上でき、収益の分配精度を向上できる貢献度算出装置、貢献度算出方法、及びプログラムについて説明する。
【0018】
(実施形態)
図1は、本開示の実施形態における貢献度処理システム5の概略図である。貢献度処理システム5は、端末10、事業者サーバ20、及びバックエンドサーバ30を備える。端末10、事業者サーバ20、及びバックエンドサーバ30は、ネットワークを介して接続される。ネットワークは、インターネット、公衆通信網(例えばセルラー網)、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、等を含んでよい。
【0019】
貢献度処理システム5は、複数のサービス提供事業者(例えば放送事業者やインターネット配信事業者)(単に「事業者」とも称する)が提供する各種コンテンツ配信サービス(単に「サービス」とも称する)によって得た収益に対する、各事業者の貢献度を算出する。このサービスには、放送局(例えば小規模放送局)によるコンテンツ配信、インターネットを介したコンテンツ配信、VOD(Video On Demand)、又はSNS(Social Networking Service)等が含まれる。そして、貢献度処理システム5は、算出された各事業者の貢献度に基づいて、収益を各事業者に分配する。各事業者は、各サービスを利用するユーザ、各サービスにより提供されるコンテンツや広告を視聴するユーザURを獲得する。各事業者は、事業者サーバ20を保有する。
【0020】
事業者サーバ20は、例えば、各事業者のサービスを提供するための各種処理を行う。事業者サーバ20は、例えば、その事業者が提供するサービスを利用する各ユーザURに関する情報(事業者ユーザ情報)を保持する。ユーザ情報は、ユーザURを識別し、事業者サーバ20が提供するサービスを利用するためのユーザIDを含む。事業者は、複数存在し、事業者サーバ20は複数存在する。各事業者サーバ20には、同じユーザのユーザIDが登録され得る。この場合、各事業者サーバ20に登録されるユーザIDは、同じユーザIDであってもよいし、異なるユーザIDであってもよい。また、同じユーザを示す複数のユーザIDの少なくとも一部は、関連付け可能である。また、1つの事業者サーバ20は、複数のサービスを提供可能であってもよい。この場合、1つの事業者サーバ20は、サービス毎にユーザIDを保持してもよい。
【0021】
バックエンドサーバ30は、各事業者サーバ20と連携して動作する。バックエンドサーバ30は、同一のユーザによる事業者の各サービスに対する行動(アクション)の履歴を示すアクションログを複数取得する。この場合、同一のユーザの異なる複数のユーザIDを関連付けて統合IDを付与し、複数のユーザIDに対応するユーザの各サービスに対するアクションログを集積して統合ログを生成し、統合ログを含む統合ユーザ情報を生成してよい。統合IDは、統合ログや統合ユーザ情報を識別する識別IDでよい。バックエンドサーバ30は、取得された複数のアクションログ(例えば統合ログ)に基づいて、収益に対する各事業者の貢献度を算出する。バックエンドサーバ30は、貢献度に基づいて、各事業者に収益を分配してよい。なお、バックエンドサーバ30は1つでなく複数存在してもよい。つまり、バックエンドサーバ30が有する機能を実現するための処理を、複数のサーバにより分散して実行してもよい。
【0022】
アクションログには、例えば、アクションの種別、アクションが検出されたサービスやコンテンツに関する情報、又はアクションが行われた時刻の情報が含まれてよい。アクションログには、例えば、サービス加入指示(ユーザ登録指示)、広告表示指示、広告のクリック、広告に係る商品やサービスの購入指示、サービス退会指示(ユーザ離脱指示)、サービスのサブスクリプションの加入指示、コンテンツ再生、配信されるコンテンツのコンテンツ名やコンテンツID、が含まれてよい。また、アクションログには、サービスに関する内容追加の指示や追加内容の表示指示、サービスに関する購入指示、サービスに関する予約指示、サービスに関するSNS投稿指示、サービスに関するアンケート回答指示、又はサービスに関する応援指示等が含まれてよい。よって、アクションログが参照されることで、ユーザ登録が最初であるサービスはどのサービスであるか、所定期間(例えば所定の月)においてサービス加入を継続しているか、所定期間に検出されたアクションログが何個あるか、所定のアクションログ(例えば後述するコンバージョンアクション)が検出されたかどうか、が判別可能である。
【0023】
貢献度処理システム5によって得られる収益(全体収益とも称する)は、例えば、各事業者によって得られる収益(事業者収益とも称する)の合計である。全体収益及び事業者収益は、広告主から得られる収益や、サブスクリプション等によりユーザURから得られる収益、などを含む。
【0024】
各事業者への収益は、各事業者の総合的な貢献度(総合貢献度)に基づいて分配される。総合貢献度は、複数の貢献度要素を含み、具体的には初期獲得貢献、リテンション貢献、データ量貢献、及びコンバージョン貢献を含む。総合貢献度及び各貢献度要素は、ユーザ毎に導出される。そのため、提供されるサービスのコンテンツや広告を視聴したユーザが多数であれば、収益が増え易くなり、このサービスを提供した事業者に分配される収益も増え易くなる。
【0025】
初期獲得貢献は、複数の事業者のうち、同じユーザについて最初にユーザIDを獲得(登録)した事業者(登録事業者)に与えられ、例えば貢献度「1」が与えられる。つまり、初期獲得貢献の貢献度は、所定のユーザが最初に登録したサービスを提供した事業者に付与される。なお、複数の事業者が個別にサービスを提供し、複数の複数の事業者間で所定の相互協力関係を結んでいる場合には、最初にユーザIDを登録した段階で、登録事業者とその相互協力関係のある他の事業者とが、均等割り(具体的には貢献度「0.5」ずつ)で貢献度を得てもよい。
【0026】
リテンション貢献は、継続的にユーザをリテンションした事業者(リテンション事業者)に与えられる。つまり、リテンション貢献の貢献度は、所定のユーザが所定期間にわたって利用を継続したサービスを提供する事業者に付与される。例えば、所定期間(例えば毎月)にアクティブ(例えばサービス利用状態)なユーザが1人以上いる事業者がリテンション事業者となる。複数の事業者のうち、同一のユーザをリテンションしたリテンション事業者が1つである場合には、このリテンション事業者のリテンション係数(リテンション貢献の貢献度)が「1」となる。複数の事業者のうち、同一のユーザをリテンションしたリテンション事業者が複数ある場合には、各リテンション事業者のリテンション係数は、「1」を均等割りした値となる。なお、リテンション事業者が提供するサービスの広告やコンテンツを同一のユーザが何度視聴しても、つまり同一のユーザによるサービスに対する行動(アクション)の履歴を示すアクションログの個数によらず、リテンション事業者は一定のリテンション係数を得る。
【0027】
また、例えば、ユーザがサービスに20ヶ月継続して加入しているとすると、ユーザには全てのサービスに対するリテンション係数は20になる。このリテンション係数の20は、全体で1になるように正規化されてよい。この場合、それぞれの事業者の20ヶ月間のリテンション係数(最大で月に「1」)の和を20で除算した値が、各事業者が得るリテンション係数であってよい。
【0028】
データ量貢献は、各事業者が提供する各サービスに対するユーザのアクション(例えばコンテンツの再生、PV(Promotion Video)の表示、広告の表示)を発生させた事業者(ペルソナ寄与事業者)に与えられる。データ量貢献は、各事業者が提供する各サービスに対するユーザのアクションの量、つまりユーザによるアクションログの個数に応じて、各ペルソナ寄与事業者に按分される。つまり、データ量貢献の貢献度は、各サービスに対する所定のユーザのアクションログの個数に基づいて各サービスを提供する事業者に付与される。アクションログの個数は、例えば、ユーザがサービスに対して登録されている期間全体のログの個数でよい。ユーザのアクションログは、後述するユーザのカスタマイズ処理に利用可能である。例えば、所定のユーザの全体のトランザクション数(アクションログの個数)をnとすると、それぞれの事業者は、nに対する自事業者が提供するサービスの寄与度に基づいて、最小「0」、最大「1」のデータ量貢献の貢献度を得る。
【0029】
コンバージョン貢献は、報酬が発生するアクションであるコンバージョンアクションを発生させた事業者(コンバージョン事業者)に与えられる。有効アクションは、例えば、広告のクリック、広告表示、サブスクリプション加入、等の各指示であってよい。つまり、コンバージョン貢献は、所定のユーザによってコンバージョンアクションが行われたサービスを提供する事業者に付与される。よって、コンバージョンアクション(例えば広告表示指示)が行われたサービスを提供する事業者が、貢献度「1」を得る。
【0030】
図2は端末10の構成例を示す図である。
【0031】
端末10は、携帯端末、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、等を含んでよい。端末10は、プロセッサ11、通信デバイス12、メモリ13、操作デバイス14、及び表示デバイス15を備える。端末10は、ユーザURにより所持される(図1参照)。
【0032】
プロセッサ11は、メモリ13に保持されたプログラムを実行することで、各種機能を実現する。プロセッサは、MPU(Micro Processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphical Processing Unit)、等を含んでよい。プロセッサ11は、端末10の各部を統括的に制御し、各種処理を行う。
【0033】
通信デバイス12は、各種データ、情報を通信する。通信デバイス12による通信方式は、例えば、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、電力線通信、赤外線通信、近距離無線通信(例えばBluetooth(登録商標)通信)、携帯電話用のモバイル通信等の通信方式を含んでよい。
【0034】
メモリ13は、一次記憶装置(例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory))を含む。メモリ13は、二次記憶装置(例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive))や三次記憶装置(例えば光ディスク、SDカード)を含んでよい。メモリ13は、その他の記憶装置を含んでよい。メモリ13は、各種データ、情報、プログラム等を記憶する。
【0035】
操作デバイス14は、マウス、キーボード、タッチパッド、タッチパネル、マイクロホン、又はその他の入力デバイスを含んでよい。操作デバイス14は、各種データや情報の入力を受け付ける。表示デバイス15は、液晶表示デバイス、有機ELデバイス、又はその他の表示デバイスを含んでよい。表示デバイス15は、各種データや情報を表示する。
【0036】
例えば、プロセッサ11は、操作デバイス14を介して、各事業者サーバ20により提供されるサービスに対するアクション(例えばサブスクリプションの申し込み)、広告やコンテンツに対するアクション(例えば広告の表示、広告のクリック、コンテンツの再生)を受け付ける。プロセッサ11は、アクションに基づく処理を実行し、例えば表示デバイス15を介して広告やコンテンツを表示する。
【0037】
図3は、事業者サーバ20の構成例を示す図である。
【0038】
事業者サーバ20は、プロセッサ21、通信デバイス22、及びメモリ23を備える。事業者サーバ20は、事業者内に設置されてもよいし、事業者外に設置されてもよい。
【0039】
プロセッサ21は、メモリ23に保持されたプログラムを実行することで、各種機能を実現する。プロセッサ21は、MPU、CPU、DSP、GPU、等を含んでよい。プロセッサ21は、事業者サーバ20の各部を統括的に制御し、各種処理を行う。プロセッサ21は、例えば、サービスの提供に関する処理、サービスに係る広告やコンテンツの提供に関する処理を行う。
【0040】
通信デバイス22は、各種データ、情報を通信する。通信デバイス22による通信方式は、例えば、WAN、LAN、電力線通信、携帯電話用のモバイル通信等の通信方式を含んでよい。通信デバイス22は、例えば、事業者ユーザ情報に含まれる少なくとも一部の情報(例えばユーザID、ユーザ情報、後述するサービス情報、アクションログ)をバックエンドサーバ30に送信する。
【0041】
メモリ23は、一次記憶装置(例えばRAMやROM)を含む。メモリ23は、二次記憶装置(例えばHDDやSSD)や三次記憶装置(例えば光ディスク、SDカード)を含んでよい。メモリ23は、その他の記憶装置を含んでよい。メモリ23は、各種データ、情報、プログラム等を記憶する。
【0042】
メモリ23は、事業者ユーザ情報を保持する。事業者ユーザ情報は、例えば、当該事業者が提供するサービスを使用するユーザを識別するユーザIDと、ユーザに関するユーザ情報と、ユーザが加入しているサービスに関するサービス情報と、当該事業者が提供するサービスに対するユーザのアクションの履歴を示すアクションログと、を含む。ユーザ情報は、ユーザの名前、年齢、性別、住所、電話番号、メールアドレス、又は他のアプリケーションで登録されているユーザID、等を含んでよい。サービス情報は、サービスを識別するサービスID、サービスの名称、又はサービスの内容等を含んでよい。アクションログは、例えば、広告やコンテンツの再生指示、広告の選択指示、広告に係るサービスや商品の購入指示、等を含む。事業者ユーザ情報は、ユーザ毎に生成されてよい。
【0043】
また、プロセッサ21は、カスタマイズ処理部211としての機能を有する。カスタマイズ処理部211は、メモリ23に記憶されたアクションログに基づいて、ユーザの嗜好性を決定する。カスタマイズ処理部211は、ユーザの嗜好性に基づいて、ユーザに提供されるサービスに係るコンテンツの再生時に表示される広告をカスタマイズする。また、カスタマイズ処理部211は、バックエンドサーバ30から後述するユーザのプロファイル情報を取得し、プロファイル情報に基づいて広告をカスタマイズしてもよい。事業者サーバ20は、広告のカスタマイズにより、ユーザの過去の行動に応じて、ユーザの好み(例えばサッカー、野球、音楽が好み)に合わせた広告を挿入して表示させることができる。
【0044】
図4は、バックエンドサーバ30の構成例を示す図である。
【0045】
バックエンドサーバ30は、プロセッサ31、通信デバイス22、及びメモリ23を備える。バックエンドサーバ30は、例えばバックエンドに設置される。
【0046】
プロセッサ31は、メモリ33に保持されたプログラムを実行することで、各種機能を実現する。プロセッサ31は、MPU、CPU、DSP、GPU、等を含んでよい。プロセッサ31は、バックエンドサーバ30の各部を統括的に制御し、各種処理を行う。プロセッサ31は、例えば、収益に対する各事業者の貢献度の導出に関する処理を行う。
【0047】
通信デバイス32は、各種データ、情報を通信する。通信デバイス32による通信方式は、例えば、WAN、LAN、電力線通信、携帯電話用のモバイル通信等の通信方式を含んでよい。通信デバイス32は、例えば、各事業者サーバ20から事業者ユーザ情報に含まれる少なくとも一部の情報(例えばユーザID、ユーザ情報、サービス情報、アクションログ)を受信する。
【0048】
メモリ33は、一次記憶装置(例えばRAMやROM)を含む。メモリ33は、二次記憶装置(例えばHDDやSSD)や三次記憶装置(例えば光ディスク、SDカード)を含んでよい。メモリ33は、その他の記憶装置を含んでよい。メモリ33は、各種データ、情報、プログラム等を記憶する。
【0049】
メモリ33は、統合ユーザ情報を保持する。統合ユーザ情報は、プロセッサ31により生成可能である。統合ユーザ情報は、例えば、統合ID、ユーザID、ユーザ情報、サービス情報、及び統合ログを含む。統合IDは、統合ユーザ情報や統合ログを識別する情報である。ユーザIDは、各事業者が提供する各サービスを提供するためのユーザを識別する情報であり、各事業者から取得された同一のユーザの複数の異なるユーザIDを含み得る。ユーザ情報及びサービス情報は、上記と同様である。統合ログは、各事業者から取得された同一のユーザのアクションログを集積したものである。統合ユーザ情報は、ユーザ毎に生成されてよい。
【0050】
メモリ33は、各事業者サーバ20に登録された各ユーザIDのうち、同一のユーザのユーザIDを連携させるための連携情報を記憶する。メモリ33に記憶された連携情報を、登録連携情報とも称する。連携情報は、任意のタイミングで外部装置から取得され、メモリ33に記憶されてよい。連携情報は、ユーザに関する基本的な情報であるユーザ基本情報の少なくとも一部であってよい。具体的には、連携情報は、連携対象のユーザの名前、年齢、性別、住所、電話番号、メールアドレスを含んでよい。また、連携情報は、統合ユーザ情報に新たに追加しようとしているユーザID以外のユーザIDであって、同一のユーザが他のサービスで利用しているユーザID、等の情報を含んでよい。よって、連携情報は、統合ユーザ情報に含まれるユーザ基本情報の少なくとも一部又はユーザIDであってよい。また、連携情報は、統合IDや統合ユーザ情報が生成される前に、単独でメモリ33に保持されていてもよい。
【0051】
メモリ33は、各種の規定情報を保持する。例えば、メモリ33は、収益分配規定情報、連携可能サービス情報、カスタマイズ規定情報、及びコンバージョン規定情報を保持する。収益分配規定情報は、例えば、総合貢献度を算出するための貢献度要素の項目(例えば、初期獲得貢献、リテンション貢献、データ量貢献、及びコンバージョン貢献)と、各貢献度要素の分配率(重み)と、各貢献度要素の貢献度の算出及び総合貢献度の算出を行うためのアルゴリズムと、を含んでよい。連携可能サービス情報は、同一のユーザのユーザIDやアクションログの関連付けや集約が可能なサービスを示す情報である。例えば、貢献度処理システム5で扱う全てのサービスが連携可能であってもよいし、一部のサービスのみが連携可能であってもよい。カスタマイズ規定情報は、例えば、カスタマイズ処理の方法又はカスタマイズ処理実施の間隔の情報を含んでよい。
【0052】
プロセッサ31は、統合処理部311、カスタマイズ処理部313、及び貢献度処理部314としての機能を有する。
【0053】
統合処理部311は、連携可能サービス情報に従って、各事業者サーバ20が提供する各サービスに登録された複数のユーザIDについて、同一のユーザのユーザIDであると推定される複数のユーザIDを連携させる。この場合、統合処理部311は、連携情報に基づいて、各事業者サーバ20から取得される様々なユーザIDのうち、同一のユーザのユーザIDであると推定される複数のユーザIDを関連づける。また、統合処理部311は、連携可能サービス情報に従って、特定のサービス同士に限定して、特定のサービスに利用する各ユーザIDに限定して、ユーザIDを連携させてもよい。
【0054】
統合処理部311は、関連付けられたユーザIDに対応する統合IDを生成して付与する。統合処理部311は、生成された統合IDにより識別される統合ユーザ情報を生成して、メモリ33に記憶させる。統合ユーザ情報は、例えば上述の情報を含む。統合処理部311は、例えば、所定のユーザのユーザIDを初めて取得した際に、このユーザについての統合IDや統合ユーザ情報を生成してよい。所定のユーザのユーザIDを2回目以降に取得した場合には、統合IDや統合ユーザ情報は既に生成されているので、2回目以降に取得したユーザIDに対応するアクションログ等を、統合ユーザ情報に含めて集約可能である。
【0055】
統合処理部311は、関連付けられたユーザIDにより識別されるユーザのアクションログを名寄せする。つまり、統合処理部311は、関連付けられた各ユーザIDに対応するアクションログを集積して、統合ログを生成する。統合処理部311は、生成された統合ログを統合ユーザ情報に含めてメモリ33に記憶させる。
【0056】
カスタマイズ処理部313は、統合ログに基づいて、ユーザの嗜好性を決定し、ユーザの嗜好性に基づいて、ユーザに提供されるサービスに係るコンテンツの再生時に表示される広告をカスタマイズする。これにより、事業者サーバ20は、ユーザの過去の行動に応じて、ユーザの好み(例えばサッカー、野球、音楽が好み)に合わせた広告を挿入して表示させることができる。バックエンドサーバ30のカスタマイズ処理部313によるカスタマイズ処理では、事業者サーバ20のカスタマイズ処理部211によるカスタマイズ処理と比較すると、様々なサービスにおけるユーザのアクションを加味するので、一層正確にユーザの嗜好性の導出や、広告やコンテンツのカスタマイズが可能である。
【0057】
貢献度処理部314は、統合ログに基づいて、貢献度処理システム5で得られた収益に対する各事業者の貢献度を算出する。貢献度は、前述のように4つの貢献度要素を含み、具体的には、初期獲得貢献、リテンション貢献、データ量貢献、及びコンバージョン貢献を含む。貢献度処理部314は、各貢献度要素の貢献度を算出する。貢献度処理部314は、収益分配規定情報を参照し、各貢献度要素の重みに基づいて、各事業者の総合貢献度を算出する。この重みは、各貢献度要素の例えば重要度に基づいて予め定められている。また、この重みは、バックエンドサーバ30の操作デバイス(不図示)を介して管理者により任意に指定されてもよい。そして、貢献度処理部314は、総合貢献度に基づいて、全体収益から各事業者に分配される収益である分配収益を算出する。また、貢献度要素の重要度は、ユーザ毎に定められ、ユーザによって異なってよい。
【0058】
一例として、初期獲得貢献、リテンション貢献、データ貢献、コンバージョン貢献の重みをそれぞれ、w1、w2、w3、w4)としておく。この重みは、正規化され、合計が「1」(つまりw1+w2+w3+w4=1)とされていてよい。貢献度処理部314は、上記4つの貢献度要素の貢献度と各貢献度要素の重みとに基づいて、それぞれの事業者への分配収益を算出する。プロセッサ31は、算出された各事業者の分配収益を、各事業者へ分配する。
【0059】
このように、バックエンドサーバ30は、複数のサービスに用いるユーザIDを管理するID管理装置として動作する。
【0060】
次に、ユーザIDの連携の具体例について説明する。
統合処理部311により複数のユーザIDを連携する方式として、例えば、以下の申告方式、紐付け方式、及びOpenID方式が考えられる。
【0061】
申告方式は、連携対象のユーザIDで識別されるユーザURが利用している他のサービスで用いられるユーザIDを、連携情報として用いる方式である。申告方式では、何らかの方法でユーザURをサービスに誘導してサービスへのユーザ登録を促す登録キャンペーン等において、他のサービスのユーザIDの申告を促す。例えば、統合処理部311によるユーザIDの連携前に、ユーザURの端末10が、操作デバイス14を介して連携対象のユーザについての他のサービスのユーザIDを入力し、通信デバイス12を介してユーザIDを事業者サーバ20へ送信し、事業者サーバ20がこのユーザIDをバックエンドサーバ30へ送信する。バックエンドサーバ30は、通信デバイス32を介して他のサービスのユーザIDを受信する。バックエンドサーバ30は、ユーザIDの連携前に、受信された他のサービスのユーザIDを登録連携情報としてメモリ33に記憶しておく。統合処理部311は、ユーザIDの連携時に、この登録連携情報と一致する連携情報(入力連携情報)を事業者サーバ20から取得した場合には、連携対象のユーザIDを同一のユーザのユーザIDと推定して、同一のユーザの複数のユーザIDを関連付ける。
【0062】
紐付け方式は、連携対象のユーザIDで識別されるユーザURのユーザ基本情報を、連携情報として用いる方式である。具体的には、統合処理部311によるユーザIDの連携時又は連携時よりも前に、このユーザURに関するユーザ基本情報を、メモリ33に記憶しておく。ユーザ基本情報は、上述のユーザ基本情報と同じでよい。バックエンドサーバ30は、事業者サーバ20を介して、端末10が操作デバイス14を介して入力した連携対象のユーザのユーザ基本情報を取得してもよいし、外部サーバに登録されているユーザ基本情報を取得してもよい。バックエンドサーバ30は、ユーザIDの連携前に、このユーザ基本情報の少なくとも一部を、登録連携情報としてメモリ33に記憶しておく。統合処理部311は、ユーザIDの連携時に、この登録連携情報と一致する連携情報(入力連携情報)を事業者サーバ20から取得した場合には、連携対象のユーザIDを同一のユーザのユーザIDと推定して、同一のユーザの複数のユーザIDを関連付ける。
【0063】
OpenID方式では、連携対象のユーザIDで識別されるユーザURが各サービスを利用するためのユーザID(OpenID)を、連携情報として用いる方式である。例えば、統合処理部311によるユーザIDの連携前に、ユーザURの端末10が、操作デバイス14を介して連携対象のユーザについての各種サービスにおいて共通に利用しているOpenIDを入力し、通信デバイス12を介してOpenIDを事業者サーバ20へ送信し、事業者サーバ20がこのOpenIDをバックエンドサーバ30へ送信する。バックエンドサーバ30は、通信デバイス32を介してOpenIDを受信し、ユーザIDの連携前に、受信されたOpenIDを登録連携情報としてメモリ33に記憶しておく。統合処理部311は、ユーザIDの連携時に、この登録連携情報と一致する連携情報(入力連携情報)を事業者サーバ20から取得した場合には、連携対象のユーザIDを同一のユーザのユーザIDと推定して、同一のユーザの複数のユーザIDを関連付ける。
【0064】
次に、貢献度処理システム5の動作例について説明する。
【0065】
(サービスに対するユーザ登録時の処理)
まず、貢献度処理システム5による各サービスに対するユーザ登録時の処理について説明する。図5は、貢献度処理システム5による各サービスに対するユーザ登録時の処理例を示すシーケンス図である。
【0066】
まず、ユーザUA(ユーザURの一例)がサービスSA(サービスの一例)に加入する場合、ユーザの端末10は、プロセッサ11が、操作デバイス14を介してサービスSAに加入するための操作を受け(S11)、ユーザUAの連携情報を入力し、ユーザIDの利用に同意する旨の情報(同意情報)を入力する。通信デバイス12は、サービスSAを提供する事業者サーバ20A(事業者サーバ20の一例)に、入力された連携情報(入力連携情報とも称する)と、同意情報と、を送信する(S12)。入力連携情報は、上述の連携情報と同様に、例えば、他のサービス(サービスSA以外のサービス)のユーザID、又はユーザ基本情報の少なくとも一部でよい。
【0067】
事業者サーバ20Aは、連携情報及び同意情報を受信し、サービスSAを利用するためのユーザIDを発行(付与)する(S13)。事業者サーバ20Aは、プロセッサ21が、ユーザIDとサービスSAのサービス情報とをメモリ23に保持させる(S14)。事業者サーバ20Aは、プロセッサ21が、通信デバイス22を介して、ユーザID、入力連携情報、及びサービス情報をバックエンドサーバ30に送信する(S15)。
【0068】
バックエンドサーバ30は、事業者サーバ20AからユーザID、入力連携情報、及びサービス情報を受信する。統合処理部311は、メモリ33に記憶された登録連携情報と、受信された入力連携情報と、を比較し、一致するか否かを判定する(S16)。
【0069】
入力連携情報と一致する登録連携情報がメモリ33に記憶されている場合、統合処理部311は、受信されたユーザIDに対応する統合IDがメモリ33に保持されているか否かを判定する。統合IDがメモリ33に保持されている場合、統合IDで識別される統合ユーザ情報が既に生成されていると認識する。この場合、既存の統合ユーザ情報に、受信されたユーザIDに関連付けてサービス情報を追加する(S17)。これにより、バックエンドサーバ30は、サービスSAを、ユーザUAの統合IDに関連付けられたサービスの1つとして扱うことが可能である。
【0070】
一方、統合IDがメモリ33に保持されていない場合、統合処理部311は、統合IDで識別される統合ユーザ情報が生成されていないと認識する。この場合、統合処理部311は、ユーザIDで識別されるユーザ用の新規の統合IDを付与し、ユーザ登録を行う(S18)。具体的には、統合処理部311は、生成された統合IDと、受信されたユーザIDとサービス情報と、を関連付けて、統合ユーザ情報を生成し、メモリ33に記憶させる(S18)。更に、統合ユーザ情報は、ユーザ登録を行った時刻情報(例えば日時)を含んでもよい。また、統合処理部311は、サービスSAを提供する事業者A(事業者の一例)に対し、初期獲得貢献の貢献度(例えば所定値)を付与し、メモリ33に記憶させる(S19)。
【0071】
なお、入力連携情報と一致する登録連携情報がメモリ33に記憶されていない場合、ユーザUAの各サービスに利用する各ユーザIDを連携することが許可されていないと判定し、受信されたユーザIDを他のユーザIDと関連付けない。
【0072】
(サービス利用時の処理)
次に、貢献度処理システム5による一般利用時の処理について説明する。
図6は、貢献度処理システム5による一般利用時の処理例を示すシーケンス図である。
【0073】
ユーザUAが、ユーザ登録済みのサービスSAの利用として、サービスSAのコンテンツ(例えばVOD)を視聴することを想定する。端末10は、プロセッサ11が、操作デバイス14を介して、サービスSAのコンテンツの再生を指示し(S21)、通信デバイス12を介して、サービスSAを利用するユーザIDとコンテンツの再生指示とを事業者サーバ20Aへ送信する(S22)。
【0074】
事業者サーバ20Aは、プロセッサ21が、通信デバイス22を介して、端末10からユーザIDとサービスSAのコンテンツの再生指示とを取得する。プロセッサ21は、サービスSAのコンテンツの再生指示の取得に応じて、ユーザIDに対応するユーザUAのアクションログ(例えばコンテンツの再生指示)を生成し、メモリ23に記憶させる(S23)。事業者サーバ20Aは、通信デバイス22を介して、サービスSAに用いるユーザUAのユーザIDと、サービスXに対するユーザUAのアクションログ(例えばコンテンツの再生指示)を、バックエンドサーバ30に送信する(S24)。なお、アクションログは、アクションログが生成される毎にバックエンドサーバ30に送信されてもよいし、所定期間蓄積されたアクションログが所定期間毎にバックエンドサーバ30に送信されてもよい。
【0075】
バックエンドサーバ30は、統合処理部311が、通信デバイス32を介して、サービスSAに用いるユーザUAのユーザIDと、サービスSAに対するユーザUAのアクションログと、を取得する。統合処理部311は、取得されたユーザIDで識別されるユーザUAに対応する統合IDで識別される統合ユーザ情報の統合ログに、サービスXに対するユーザUAのアクションログを追加する(S25)。
【0076】
また、アクションログとしてコンテンツの再生指示以外にも様々なアクションについてのアクションログを取得可能である。端末10は、プロセッサ11が、例えば操作デバイス14を介して、ユーザUAによるサービスSAに対する様々なアクション(例えばコンテンツ視聴指示、広告表示指示、又は広告に係る商品又はサービスの購入指示)を受けると、通信デバイス12を介してアクションの情報を事業者サーバ20Aに送信する。事業者サーバ20Aは、通信デバイス22を介してアクションの情報を受信し、アクションの情報を基にユーザUAによるアクションログを生成し、メモリ23に記憶させる。
【0077】
事業者サーバ20Aは、通信デバイス22が、所定のタイミングで(例えば逐次又は定期的に)、ユーザUAのアクションログをバックエンドサーバ30に送信する。バックエンドサーバ30は、通信デバイス32が、事業者サーバ20AからユーザUAのアクションログを取得し、メモリ33に記憶されたユーザUAの統合ログに、取得されたアクションログを追加する。さらに、ユーザUAがサービスSA以外のユーザ登録済みの他のサービスに対してアクションを行った場合でも、同様に、他の事業者サーバ20からユーザUAのアクションログを取得し、ユーザUAの統合ログに、取得されたアクションログを追加する。よって、統合ログには、様々なサービスに対するユーザUAのアクションログが蓄積されていく。
【0078】
(カスタマイズ処理)
次に、貢献度処理システム5によるカスタマイズ処理について説明する。
図7は、貢献度処理システム5によるカスタマイズ処理の処理例を示すシーケンス図である。カスタマイズ処理は、ユーザ毎に実施可能である。
【0079】
初回のカスタマイズ処理は、例えば、統合IDに対応する統合ログが生成された際に行われる。初回のカスタマイズ処理では、カスタマイズ処理部313は、ユーザのプロファイル情報を新たに生成する。プロファイル情報は、例えばユーザURの嗜好性(例えばサッカーや音楽が好みという情報)が含まれる。プロファイル情報では、例えば、各ジャンル(例えばスポーツ、音楽、本、映画、ゲーム)に対して嗜好の度合がスコア化(例えば0~100)されて数値化されていてよい。統合ログには各サービスに対するユーザURのアクションログが含まれる。各サービスに対するユーザURのアクションログが多くなる程、ユーザ属性が絞り込まれ、ユーザURの嗜好性が詳細に判別可能である。
【0080】
バックエンドサーバ30は、カスタマイズ処理部313が、カスタマイズ規定情報に従って、所定のタイミングで(例えば定期的に)、メモリ33から統合IDを読み出す(S31)。カスタマイズ処理部313は、前回のカスタマイズ処理後に、統合IDで識別される統合ログに対して、いずれかのサービスに対するアクションログが新たに追加されているか否かを判定する(S32)。つまり、カスタマイズ処理部313が、前回のカスタマイズ処理時の統合ログと今回のカスタマイズ処理時の統合ログとが異なるか否かを判定している。
【0081】
アクションログが新たに追加されていない場合、統合ログの内容は、前回のカスタマイズ処理の元となったユーザURのアクションログと同じである。この場合、このユーザURの統合ログについてのカスタマイズ処理は不要である。
【0082】
一方、前回のカスタマイズ処理後に、統合IDで識別される統合ログに対して、いずれかのサービスに対するアクションログが新たに追加されている場合、カスタマイズ処理部313は、統合ログに含まれる全アクションログ(追加されたアクションログも含む)に基づいて、ユーザのプロファイル情報を更新する(S33)。この場合、カスタマイズ処理部313は、プロファイルの属性パラメータやユーザモデルパラメータを更新して、メモリ33に記憶させる。
【0083】
カスタマイズ処理部313は、全統合IDに対応するユーザについてカスタマイズ処理が終了したか否かを判定する(S34)。全統合IDに対応するユーザについてカスタマイズ処理が終了していない場合、メモリ33に保持された次の統合IDに移行する(S35)。これにより、次の統合IDの統合ログを読み出す等の処理を行い、次の統合IDについてのカスタマイズ処理を行う。
【0084】
バックエンドサーバ30は、カスタマイズ処理によりユーザのプロファイル情報を更新していくことで、ユーザの嗜好に沿った広告を付与可能でき、コンバージョン誘導し易くなる。
【0085】
バックエンドサーバ30は、通信デバイス32が、ユーザURがサービス提供を受けている各事業者サーバ20へ、各事業者サーバ20が提供するサービスに用いるユーザIDと、生成又は更新されたユーザURのプロファイル情報と、プロファイル情報に基づいてサービスの提供時に表示される広告を決定することを指示する広告決定指示情報とを、を送信する(S36)。ユーザIDとプロファイル情報との送信は、ユーザ毎に行われる。
【0086】
各事業者サーバ20は、プロセッサ21が、通信デバイス22を介して、ユーザURのユーザIDとプロファイル情報と広告決定指示情報とをバックエンドサーバ30から取得する。プロセッサ21は、取得されたユーザIDとプロファイル情報とを関連付けて事業者ユーザ情報に含めて、メモリ23に記憶させる(S37)。カスタマイズ処理部211は、広告決定指示情報に従って、プロファイル情報に基づいて、提供対象のサービスのコンテンツの表示時や再生時等に挿入される広告を決定する(S38)。
【0087】
したがって、事業者サーバ20は、コンテンツの表示等にユーザの嗜好性を加味した広告を表示でき、一層的確にユーザURを販売したい商品やサービスに誘導して、この商品やサービスの購買、予約、又は広告視聴等を促すことができる。
【0088】
ここで、ユーザのプロファイル情報の具体例について説明する。
【0089】
ユーザのプロファイル情報は、ユーザ属性パラメータで表現されてよい。ユーザ属性パラメータは、例えば、ユーザURの性別、生活圏、収入、及び職業の情報を含む。ユーザ属性パラメータは、例えば、固定パラメータ又は確率パラメータである。
【0090】
固定パラメータは、例えば端末10の操作デバイス14を介したユーザ入力によって各情報が1つに定められる。固定パラメータは、例えば以下のように示される。
年齢:(45歳)
性別:(男性)
生活圏:(神奈川県)
収入:(500万円)
職業:会社員
【0091】
確率パラメータは、ユーザアクションに基づいて確率的に定められ、各情報が確率で示される。確率パラメータは、例えば以下のように示される。
年齢:(10歳~20歳:5%,20歳~30歳:10%,30歳~40歳:15%,40歳~50歳:40%,50歳~60歳:20%)
性別:(男性:90%,女性:10%)
収入:(100~200万円:5%,200~300万円:10%,300~400万円:10%,400~500万円:40%,500~600万円:30%,600~700万円:5%,700~800万円:5%)
職業:(会社員:85%,自営業:10%,無職:5%)
【0092】
ユーザ属性パラメータを確率パラメータで示す場合、カスタマイズ処理部313は、例えば、予めユーザの属性が分かっている(既知の)ユーザのコンテンツ視聴パターンとの突合することによって、確率パラメータに含まれる各情報の確率を算出できる。カスタマイズ処理部313は、ユーザの属性の情報とこのユーザがどのようなコンテンツを視聴したかを示す情報とを、コンテンツの視聴毎にメモリ33に記憶させておいてよい。
【0093】
ここで、ユーザモデルパラメータの具体例について説明する。
ユーザのプロファイル情報は、ユーザモデルパラメータで表現されてよい。ユーザモデルパラメータは、例えば、固定パラメータ又は動的パラメータで示される。ユーザモデルパラメータは、各ジャンル(例えば、政治、音楽、又はスポーツ)に対する嗜好の度合いを示す。
【0094】
固定パラメータは、各ジャンルに対する嗜好の度合いを、例えば、「0」若しくは「1」、又は「0」と「1」との間を離散数字で定めたものである。固定パラメータは、例えば、端末10の操作デバイス14を介したユーザ入力によって定められてよい。
【0095】
動的パラメータは、例えば、因子分析によって因子1、因子2、因子3、及び因子4、などに分解される。各因子と、個別の広告の有効度と、の関連を示す情報が、サービス側(事業者サーバ20)によって認識されているとする。例えば、因子1はユーザURの外向性を示し、因子2はユーザURの保守性を示し、因子3はユーザURの好奇心の強さを示し、因子4はユーザURの同調性を示すとする。このようにユーザURの嗜好性が4つの因子で示される場合、カスタマイズ処理部313は、例えば、因子1:0.7,因子2:0.3,因子3:0.8、因子4:0.9)とされる。
【0096】
(コンバージョン時の処理)
次に、貢献度処理システム5によるコンバージョン時の処理について説明する。
図8は、貢献度処理システム5によるコンバージョン時の処理例を示すシーケンス図である。
【0097】
各事業者サーバ20は、統合ログに基づくカスタマイズ処理により、効率的で高価な(ターゲットを絞った)広告を表示可能になる。例えば、ユーザURが、ユーザアクションとして、成果報酬制の広告Zをクリックしたとする。この場合、端末10が、プロセッサ11が、操作デバイス14を介して広告Zへのクリック操作を検出する(S41)。この成果報酬型広告が一例として1クリック1円とする。なお、報酬は成果報酬型以外の報酬でもよい。端末10は、プロセッサ11が、通信デバイス12を介してサービスに用いるユーザIDと、ユーザアクション(広告Zへのクリック)の情報とを、事業者サーバ20へ送信する(S42)。
【0098】
事業者サーバ20は、通信デバイス22が、端末10からユーザIDとユーザアクションの情報とを受信する。プロセッサ21は、受信されたユーザIDに関連付けて、ユーザアクションを示すアクションログを追加して事業者ユーザ情報に含めて、メモリ23に記憶させる(S43)。通信デバイス22は、ユーザIDとアクションログとを所定のタイミング(例えば逐次、定期的、又はユーザアクションを取得する毎に)で、バックエンドサーバ30に送信する(S44)。
【0099】
バックエンドサーバ30は、通信デバイス32が、ユーザIDとアクションログとを事業者サーバ20から受信する(S44)。プロセッサ31は、受信されたユーザIDに関連付けて、受信されたアクションログを統合ログに追加して統合ユーザ情報に含めて、メモリ33に記憶させる。そして、プロセッサ31は、メモリ33に保持されたコンバージョン規定情報を参照して、受信されたアクションログがコンバージョンアクションを示すか否かを判定する(S45)。アクションログは、アクションの種別(ここでは広告のクリック)を示す種別情報を含む。プロセッサ31は、受信されたアクションログがコンバージョンアクションを示す場合、コンバージョン規定情報を参照し、コンバージョンアクションの種別に基づいて、コンバージョン貢献の貢献度を決定する(S46)。例えば、コンバージョン規定情報に含まれる広告のクリックに関連付けられたコンバージョン貢献の貢献度を取得する。なお、コンバージョン貢献の貢献度は、コンバージョンアクションが検出される度に算出されてもよいし、リテンション貢献やデータ量貢献と同様に所定のタイミング(例えば月毎)において実施されてもよい。
【0100】
(総合貢献度の算出時の処理)
次に、総合貢献度の算出時の処理について説明する。
図9は総合貢献度の算出時の処理例を示すフローチャートである。総合貢献度の算出は、バックエンドサーバ30によって実施される。総合貢献度の算出は、所定のタイミングで行われるが、ここでは月毎に行われることを例示する。
【0101】
貢献度処理部314は、初期獲得貢献の貢献度を取得する(S51)。初期獲得貢献の貢献度は、例えば、図5のステップS19において導出される。貢献度処理部314は、各サービスへの当月のユーザURの加入状況に基づいて、リテンション貢献の貢献度を算出する(S52)。貢献度処理部314は、例えば、このユーザURに対応する統合ログに、サービス加入指示が含まれるがサービス退会指示が含まれない各サービスが、当月に加入しているサービスと判断し、リテンション貢献の貢献度を付与する。貢献度処理部314は、各サービスへの当月分のユーザURによるアクションログの個数に基づいて、各事業者のデータ量貢献の貢献度を算出する(S53)。貢献度処理部314は、コンバージョン貢献の貢献度を取得する(S54)。コンバージョン貢献の貢献度は、例えば、図8のステップS46において導出される。なお、広告クリックが複数回行われるなど、当月内で複数のコンバージョンアクションが発生し、複数のコンバージョンアクションに基づいてコンバージョン貢献の貢献度が算出されてもよい。プロセッサ31は、収益分配規定情報を参照し、S51~S54で導出された各貢献度に基づいて、総合貢献度を導出(例えば算出)し、総合貢献度に基づいて、全体収益が各事業者に分配される分配収益を算出する(S55)。プロセッサ31は、各事業者分の分配収益を各事業者に対して分配する(S56)。
【0102】
なお、データ量貢献は、データの量だけでなく、データの質に対しても設定可能である。例えば、ユーザURが様々な宗教やスポーツや国や食事に興味がある情報、バックエンドサーバ30は、より高い収益価値を持つユーザUR(例えば後述するユーザURの属性)とのマッチングが高い(一致度が大きい)広告を表示することを支援できる。
【0103】
また、例えば、アクションログによって生成されたユーザURの特性(属性)とn番目の広告属性とのマッチング率をp(n)とし,その広告属性が持つ広告価値をv(n)とする。この場合、貢献度処理部314は、例えば、アクションログの解析の結果、ユーザURに対して解析されたユーザURの特性の潜在価値を全ての広告属性に対して、p(n)*v(n)の総和として算出してよい。
【0104】
なお、広告属性とは、事業者が広告を視聴させたいターゲット像のユーザ属性パラメータやユーザモデルパラメータである。例えば、広告属性は、以下のような年齢及び性別の組み合わせの区分(層)で示される。例えば、C層(Child,Kids)は、男女4歳~12歳である。T層(Teen-age)は、男女13歳~19歳である。M1層(Male-1)は、20歳~34歳の男性である。M2層(Male-2)は、35歳~49歳の男性である。M3層(Male-3)は、50歳以上の男性である。F1層(Female-1)は、20歳~34歳の女性である。F2層(Female-2)は、35歳~49歳の女性である。F3層(Female-3)は、50歳以上の女性である。また、広告属性は、富裕層、アウトドア属性、又は家族価値重視等の広告コンバージョン効果をあげるための属性を列挙するものであってもよい。
【0105】
また、貢献度処理部314は、ある月mの最初にユーザURが持つp(n)*v(n)の値と、その月の最後にユーザURが持つp(n)*v(n)の値と、の差分をその月の月間の価値増加とし、その増加分をアクションログの個数で比例配分することで、その月のデータ量貢献を算出してもよい。この場合、貢献度処理部314は、データ量貢献の貢献度をデータ量の直接的な比例配分ではなく、生成された解析結果の質を考慮した比例配分とすることが可能である。貢献度処理部314は、データ量ではなく、このp(v)*v(n)の総和に対するデータの貢献によって分配することも類推できる。
【0106】
なお、バックエンドサーバ30は、総合貢献度を導出する際には、貢献度要素の全てを加味しなくてもよく、貢献度要素のうちの少なくとも2つを加味すればよい。つまり、バックエンドサーバ30は、初期獲得貢献、リテンション貢献、データ量貢献、及びコンバージョン貢献の貢献度のうちの少なくとも2つを基に、総合貢献度を導出してよい。少なくとも2つの貢献度を導出する場合でも、1つの貢献度を基に総合貢献度を導出する場合と比較して、貢献度の算出精度が向上する。
【0107】
例えば、初期獲得貢献の貢献度と、コンバージョン貢献の貢献度と、を加味して総合貢献度が導出される場合には、ユーザURをサービスに対してコンバージョンさせた事業者(コンバージョン事業者)は、ユーザURをそもそもこのサービスに加入させた事業者(登録事業者)との間で、収益を分け合うことになる。ユーザURがサービスに加入することによって、広く収益が間接的に得られる。そのため、多くの事業者が、自事業者だけではコンバージョンによる収益機会が得られなくても、初期獲得貢献による間接的な収益を求めて、ユーザURがサービスに加入するよう加入促進に注力することが期待できる。
【0108】
例えば、リテンション貢献の貢献度と、データ量貢献の貢献度と、を加味して総合貢献度が導出される場合、リテンション貢献とデータ量貢献とが重視される。この場合、各事業者は、より収益につながるユーザの属性を抽出することによって、将来、他の事業者が収益を得たときに間接的に収益を得ることができる。よって、自事業者で販売又は予約等を行う基盤(インフラ)を有していない事業者であっても、積極的に継続的に、ユーザURの特別な属性を獲得するための行動に注力することが期待できる。バックエンドサーバ30は、多くの事業者の事業者サーバ20からアクションログを集積することで、ユーザセグメントを高精度に導出でき、ユーザURを単価の高いトランザクションへ誘導することが可能になる。
【0109】
例えば、リテンション貢献の貢献度と、コンバージョン貢献の貢献度と、を加味して総合貢献度が導出される場合、リテンション貢献とコンバージョン貢献とが重視される。この場合、各事業者は、ユーザURの反復的なサービス利用を促すことで、将来の他事業者でのコンバージョンからの利益を得られる。そのため、各事業者は、継続的なサービスの利用を促すようサービス改善に注力することにより、サービス全体としての利用者のリテンションを図ることができ、将来の収益機会が増大することが期待できる。
【0110】
このようにして、貢献度処理システム5は、例えば統合IDに基づき、複数の独立したサービスに対するユーザのアクションログを集積し、集積されたアクションログに基づいて、ユーザIDを連携可能なサービスに最初にユーザを引き込んだこと、ユーザに継続的にサービスを利用させたこと、ユーザにサービスに対して多くのアクションをさせたこと、ユーザにサービスに対してコンバージョンアクションをさせたこと、の4つの貢献度要素の貢献度を導出できる。
【0111】
また、貢献度処理システム5は、例えば閲覧数に基づいてコンテンツ制作者へ収益を分配するのではなく、事業者に対して貢献度に応じて収益分配できる。また、貢献度処理システム5は、各事業者が提供する各サービスに対するユーザアクションの個数だけでなく、コンバージョンアクションの内容だけでなく、ユーザの貢献を様々な観点からスコア化して総合貢献度を導出でき、全体収益から各事業者に分配される分配収益を算出できる。
【0112】
また、貢献度処理システム5は、集積されたアクションログに基づいて、より的確なユーザのプロファイル情報を導出でき、ユーザの嗜好性を認識できる。よって、貢献度処理システム5は、よりコンバージョンアクションを起こし易いユーザにターゲットを絞って広告を提供でき、コンバージョンの単価を高くできることが期待できる。
【0113】
なお、本実施形態では、バックエンドサーバ30により名寄せ処理(ユーザ毎の各サービスに対するアクションログの集積)を行うことを主に例示したが、これに限られない。例えば、バックエンドサーバ30は、プロセッサ31が、統合IDの付与時に、通信デバイス32を介して統合IDを事業者サーバ20に送信してよい。事業者サーバ20は、プロセッサ31が、通信デバイス32を介してバックエンドサーバ30から統合IDを受信し、メモリ23に記憶させておいてよい。以後、各事業者サーバ20が所定のサービスに係るアクションログを送信する際に、所定のサービスに用いられるユーザIDの代わりに統合IDを併せてバックエンドサーバ30に送信してもよい。これにより、バックエンドサーバ30が、ユーザIDから統合IDを特定する処理を省略できる。
【0114】
以上示したように、本実施形態のバックエンドサーバ30(貢献度算出装置の一例)は、各事業者が提供するコンテンツを配信する各サービス(コンテンツ配信サービス)により得られる収益に対する各事業者の貢献度を算出する。バックエンドサーバ30のプロセッサ31は、ユーザUA(第1のユーザの一例)による各事業者の各サービスに対するアクションの履歴を示すアクションログを取得する。アクションログは、例えば、通信デバイス32を介して事業者サーバ20から取得されたり、メモリ33から取得されたりする。プロセッサ31は、アクションログに基づいて、初期獲得貢献の貢献度(第1の貢献度の一例)、リテンション貢献の貢献度(第2の貢献度の一例)、データ量貢献の貢献度(第3の貢献度の一例)、及びコンバージョン貢献の貢献度(第4の貢献度の一例)の少なくとも2つを導出する。初期獲得貢献の貢献度は、ユーザUAが最初に登録したサービスを提供した事業者に付与される。リテンション貢献の貢献度は、ユーザUAが所定期間にわたって利用を継続したサービスを提供する事業者に付与される。データ量貢献の貢献度は、各サービスに対するユーザUAのアクションログの個数に基づいて各サービスを提供する事業者に付与される。コンバージョン貢献の貢献度は、ユーザUAによりコンバージョンを発生させるユーザのアクションであるコンバージョンアクションが行われたサービスを提供する事業者に付与される。プロセッサ31は、初期獲得貢献の貢献度、リテンション貢献の貢献度、データ量貢献の貢献度、及びコンバージョン貢献の貢献度の少なくとも2つに基づいて、収益に対する各事業者の総合貢献度を算出してよい。
【0115】
これにより、バックエンドサーバ30は、時系列を加味して各サービスに対して第1のユーザによりコンバージョンを発生させることに貢献した4つのうちの少なくとも2つの異なる観点での貢献度を導出でき、少なくとも2つの貢献度を加味して各事業者の総合貢献度を算出できる。よって、各事業者により提供されたサービスに基づく収益に対する貢献度の評価精度を向上できる。
【0116】
また、バックエンドサーバ30の通信デバイス32は、ユーザUAにより各サービスを利用するための各ユーザIDと、ユーザUAによるアクションログとを、各サービスを提供する各事業者サーバ20から受信してよい。プロセッサ31は、ユーザUAの各ユーザIDを関連付けて、第1のユーザによる各事業者の各サービスに対するアクションログを集積した統合ログを生成してよい。プロセッサ31は、統合ログに基づいて、初期獲得貢献の貢献度、リテンション貢献の貢献度、データ量貢献の貢献度、及びコンバージョン貢献の貢献度を算出してよい、
【0117】
これにより、バックエンドサーバ30は、複数の独立したサービスによるユーザのアクションログを集約した統合ログを生成できる。バックエンドサーバ30は、統合ログに基づいて、貢献度を好適に示した4つの貢献度を加味して、総合貢献度を算出できる。
【0118】
また、バックエンドサーバ30のメモリ33は、各ユーザIDを連携するための第1の連携情報を記憶してよい。通信デバイス32は、各ユーザIDを連携するための第2の連携情報と、ユーザUAの第1のサービスを利用するための第1のユーザIDと、第1のサービスに関する第1のサービス情報とを、第1のサービスを提供する事業者サーバ20A(第1の事業者サーバの一例)から受信してよい。プロセッサ31は、第2の連携情報と一致する第1の連携情報がメモリ33に記憶されており、ユーザUAの各ユーザIDに対応する統合IDが前記メモリに保持されていない場合、この統合IDを付与してよい。プロセッサ31は、統合IDで識別される統合ユーザ情報を生成してメモリ33に記憶させてよい。統合ユーザ情報は、第1のユーザIDと、第1のサービス情報と、を含んでよい。
【0119】
これにより、バックエンドサーバ30は、まだ連携されていなかったユーザUAについての統合ユーザ情報を新規に生成して記憶することができ、ユーザIDやアクションログを集約して管理を開始できる。つまりバックエンドサーバ30において新規にユーザ登録できる。
【0120】
また、プロセッサ31は、第1のサービスを提供する第1の事業者に対して初期獲得貢献の貢献度を付与してよい。
【0121】
これにより、最初に連携情報(例えばユーザUAが利用する任意のサービスのユーザID又はユーザ基本情報)を取得した事業者に対して、連携可能なサービスの利用にユーザを誘導したことに対する貢献を評価できる。
【0122】
また、プロセッサ31は、第2の連携情報と一致する第1の連携情報がメモリ33に記憶されており、ユーザUAの統合IDがメモリ33に記憶されている場合、この統合IDに対応する統合ユーザ情報に、第1のユーザIDと第1のサービス情報とを追加して、メモリ33に記憶させてよい。
【0123】
既に各ユーザIDを連携済みであるユーザについては、ユーザに関する情報が集約された統合ユーザ情報が生成済みである。バックエンドサーバ30は、生成済みの統合ユーザ情報に登録されていない新たなサービスにユーザUAが加入すると、新しいサービスに関する情報やこのサービスに対するアクションログを名寄せして、統合して一括管理できる。つまりバックエンドサーバ30において新規にサービス登録できる。
【0124】
また、通信デバイス32は、ユーザUAによる第1のサービスに対するアクションの履歴を示す第1のアクションログを受信してよい。プロセッサ31は、ユーザUAに対応する統合ログに、第1のアクションログを追加してよい。
【0125】
これにより、バックエンドサーバ30は、ユーザ及びサービス毎にアクションログを集約して(名寄せ)して、一括管理できる。
【0126】
また、統合ログは、更新可能でよい。プロセッサ31は、第1の時点での統合ログに基づいて、ユーザUAの嗜好の情報を含むユーザUAのプロファイル情報を生成してよい。プロセッサ31は、第1の時点での統合ログと第2の時点での統合ログとの少なくとも一部が異なる場合、第2の時点での統合ログに基づいて、ユーザUAのプロファイル情報を更新してよい。
【0127】
これにより、バックエンドサーバ30は、第1時点から第2の時点までの時間にユーザUAのアクションが発生している場合にプロファイル情報を更新することで、プロファイル情報にユーザの最新の嗜好性を反映できる。また、バックエンドサーバ30のこの時間にユーザUAのアクションが発生していない場合には、プロファイル情報の更新を行わないことで、バックエンドサーバ30の処理負荷を低減できる。
【0128】
また、通信デバイス32は、ユーザUAのプロファイル情報が更新された場合、ユーザUAのプロファイル情報と、プロファイル情報に基づいてサービスの提供時に表示される広告を決定することを指示する指示情報とを、ユーザUAが利用する各サービスを提供する各事業者サーバ20に送信してよい。
【0129】
これにより、バックエンドサーバ30は、事業者サーバ20が、プロファイル情報に基づいて、事業者サーバ20が提供するコンテンツにユーザの嗜好に合った広告を挿入させるよう、支援できる。よって、ユーザUAの端末10に、ユーザUAの嗜好に合った広告を表示させることができ、効率良く広告配信したりキャンペーンを実施したりすることを支援できる。よって、バックエンドサーバ30は、それぞれのサービスがより的確にユーザを誘導して、広告視聴や、広告に係る商品やサービスの購買や予約に繋がるようにできる。
【0130】
また、通信デバイス32は、第1のサービスに対する前記第1のユーザのアクションが検出されたことを示し、前記アクションの種別を含むアクションログを受信してよい。プロセッサ31は、このアクションログがコンバージョンアクションであることを示すか否かを判定し、このアクションがコンバージョンアクションであることを示す場合、アクションの種別に基づいて、コンバージョン貢献の貢献度を算出してよい。
【0131】
これにより、バックエンドサーバ30は、どのようなユーザアクション(例えば広告クリック、広告視聴、商品やサービス購入、サブスクリプション加入)であるかによって、コンバージョン貢献の貢献度を決定できる。よって、バックエンドサーバ30は、このようなコンバージョン貢献の貢献度を加味して総合貢献度を決定でき、収益分配できる。
【0132】
また、プロセッサ31は、総合貢献度に基づいて、各事業者に収益を分配してよい。これにより、バックエンドサーバ30は、4つの貢献度を加味して、連携可能な各サービスにより得られた収益を分配でき、各事業者の貢献に対する収益の分配精度を向上できる。
【0133】
以上、図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0134】
本開示は、各サービス提供事業者により提供された広告やコンテンツに基づく収益に対する貢献度の評価精度を向上できる貢献度算出方法、貢献度算出方法、及びプログラム等に有用である。
【符号の説明】
【0135】
5 貢献度処理システム
10 端末
11 プロセッサ
12 通信デバイス
13 メモリ
14 操作デバイス
15 表示デバイス
20 事業者サーバ
21 プロセッサ
22 通信デバイス
23 メモリ
30 バックエンドサーバ
31 プロセッサ
32 通信デバイス
33 メモリ
UR ユーザ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9