(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023028192
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】台車およびパレット
(51)【国際特許分類】
B62B 5/00 20060101AFI20230224BHJP
B62B 3/10 20060101ALI20230224BHJP
B65D 19/06 20060101ALI20230224BHJP
【FI】
B62B5/00 F
B62B3/10 Z
B65D19/06
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021133746
(22)【出願日】2021-08-19
(71)【出願人】
【識別番号】598022956
【氏名又は名称】株式会社大同機械
(74)【代理人】
【識別番号】100169591
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 浩嗣
(72)【発明者】
【氏名】落合 康全
(72)【発明者】
【氏名】小嶋 治雄
【テーマコード(参考)】
3D050
3E063
【Fターム(参考)】
3D050AA01
3D050BB02
3D050DD03
3D050EE09
3D050EE11
3D050KK11
3E063AA06
3E063BA03
3E063BA05
3E063BA08
3E063CA04
3E063CA05
3E063CA11
3E063CB10
3E063CD08
3E063CD11
3E063EE01
3E063FF20
(57)【要約】 (修正有)
【課題】運搬途中での状況の変化に効率よく対応できるように、フォークリフトとの間の荷物の積み替えと、リフトから吊り下げられた長尺貨物の積み降ろしとを、どちらも容易とする台車を提供する。
【解決手段】本発明の台車は、略方形の荷台とその下に複数の車輪とを有し、荷台の4隅に直立する柱を設置でき、さらに平板面と桁脚面のどちらを上にしても荷台の上に載せられるパレットを有する。パレットは、平板面が1枚または複数の平板で構成され、桁脚面に荷台の一辺方向に貫通する凹部を有する。パレットは、荷台の上に載せられると、4隅に直立する柱によって水平方向の動きが規制される。平板面を上にして使うと、桁脚面の凹部に爪を差し込むことができ、フォークリフトによる荷物の積み替えが容易となる。桁脚面を上にして使うと、番線等で束ねられてリフトから吊り下げられた長尺貨物を載せるときに、上側にきた凹部にその番線を通すことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略方形の荷台と、前記荷台の下に複数の車輪とを有し、前記荷台の4隅に直立する柱を設置することができる台車であって、
前記荷台の上に平板面と桁脚面のいずれを上にしても載置することができるパレットを有し、
前記パレットは、前記平板面が1枚または複数の平板で構成され、前記桁脚面に前記荷台の一辺方向に貫通する凹部を有し、前記4隅に直立する柱によって水平方向の動きが規制される、
台車。
【請求項2】
請求項1において、前記パレットは、前記荷台の長辺方向に延び短辺方向に分割された複数の平板と、前記荷台の短辺方向に延び当該複数の平板のそれぞれに固定される複数の桁材を備え、
前記複数の桁材が互いに離れて配置されることにより、前記凹部を形成し、
前記複数の平板のうち、短辺方向の両端に配置される2枚は、前記4隅に直立する柱を避ける切り欠きを有する、
台車。
【請求項3】
請求項1において、前記パレットは、4隅に前記柱を直立して保持することができる機構を備え、
前記荷台は、4隅に前記柱を挿入することができる支持部を備える、
台車。
【請求項4】
略方形の荷台と、前記荷台の下に複数の車輪とを有し、前記荷台の4隅に直立する柱を設置することができる台車に載置することができるパレットであって、
前記パレットは、前記荷台の上に平板面と桁脚面のいずれを上にしても載置することができ、
前記パレットは、前記平板面が1枚または複数の平板で構成され、前記桁脚面に前記荷台の一辺方向に貫通する凹部を有し、前記台車の前記荷台に載置されたときに、前記4隅に直立する柱によって水平方向の動きが規制される、
パレット。
【請求項5】
請求項4において、前記パレットは、前記荷台の長辺方向に延び短辺方向に分割された複数の平板と、前記荷台の短辺方向に延び当該複数の平板のそれぞれに固定される複数の桁材を備え、
前記複数の桁材が互いに離れて配置されることにより、前記凹部を形成し、
前記複数の平板のうち、短辺方向の両端に配置される2枚は、前記4隅に直立する柱を避ける切り欠きを有する、
パレット。
【請求項6】
請求項4において、前記パレットは、4隅に前記柱を直立して保持することができる機構を備え、
前記荷台は4隅に支持部を備え、前記パレットが載置されたときに前記柱を前記支持部に挿入して支持する、
パレット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パレットを使用して貨物を運搬する台車及びそのパレットに関し、特に建設現場等における貨物の運搬に好適に利用できるものである。
【背景技術】
【0002】
建設現場等では、種々の貨物の運搬が必要であり、運搬台車、フォークリフト、上から吊り下げるリフト等が適宜使い分けられている。多くの貨物は、運搬台車に積載され、またパレットに載せてフォークリフトによって運搬される。長尺の貨物は番線を使って束ねた状態で、運搬台車に載せられ、またはリフトによって吊り下げて運搬される。
【0003】
特許文献1に記載される運搬台車では、車輪の取り付けられたフレームの上面に、断面がコの字状の桁材が取り付けられており、桁材自体の空間(差込口5)と、ひとつの桁材と他の桁材の間の空間(差込口6)のどちらにもフォークリフトの爪を差し込むことができるように構成されている。桁材自体の空間(差込口5)に爪を差し込むことよって、運搬台車全体をフォークリフトで持ち上げて運ぶことができる。また桁材と桁材の間の空間(差込口6)に爪を差し込むことによって、運搬台車上の荷物を運搬台車から離してフォークリフトで持ち上げて運ぶことができる。
【0004】
特許文献2に記載される運搬台車は、荷台にパレットを載置することができるように構成されており、さらにそのパレットが前後左右に移動しないように規制する規制部材を備える。また、この運搬台車は、荷台の下にC型部材が設けられており、これにフォークリフトの爪を差し込むことができるとされる(第0031段落~第0032段落)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010-137690号公報
【特許文献2】特開2020-097296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び2について本発明者が検討した結果、以下のような新たな課題があることがわかった。即ち、従来の技術は、状況に応じて運搬手段を使い分けられるものの、運搬途中での状況の変化には十分に対応することができないことがわかった。例えば、比較的小型の複数の貨物をパレットに積み重ね、フォークリフトで運ぶ途中で、フォークリフトが通ることができない場所に差し掛かったときには、貨物をパレットから台車に積み替える作業が必要となる。また、番線で束ねられた長尺の貨物をリフトから台車に積み替えるためには、束ねた番線が台車の荷台に接触するのを避けるために、番線を避けて長尺の貨物自体を支えるように、バタ角材と呼ばれる角材を荷台に配置する作業が必要となる。
【0007】
例えば、特許文献1に記載される運搬台車では、桁材自体の空間(差込口5)に爪を差し込むことによってフォークリフトで運んでいた貨物を台車に積み替えることができる。またこの文献に説明はないが、長尺貨物についても束ねる番線を桁材と桁材の間の空間(差込口6)に合う位置に調整することによって、吊り下げたリフトから直接台車の上に積み替えることができると考えられる。しかしながら、複数の小型の貨物の場合には、フォークリフトで運ぶためのパレットと台車の間で、積み替える作業が必要となる。さらに、この文献に記載される運搬台車の荷台には、予め桁材が取り付けられていて平坦ではないため、複数の小型の貨物を並べて積み上げると安定を欠くこととなる。
【0008】
一方、特許文献2に記載される運搬台車では、パレットを荷台の上に載せることができるので、複数の小型貨物であっても一つ一つ積み替える必要はなく、パレットごと積み替えることができる。また、荷台の両長辺に規制部材5が設けられており、パレットが荷台の上で動いて荷崩れを起こすのを防いでいる。しかし、パレットをフォークリフトから台車に積み替えることについては、考慮されていない。フォークリフトの利用は考慮されているものの、上述のように台車の下部に取り付けられたC型部材に爪を差し込んで、台車ごと持ち上げて運ぶことが想定されている。仮にパレットをフォークリフトで運び、荷台の上に載せようとしても、規制部材5との位置合わせが容易ではなく、現実的ではないことが理由であると考えられる。さらに、この文献の運搬台車では、番線で束ねられた長尺の貨物を、直接荷台に載せることは想定されておらず、従来と同様に番線が荷台に直接触れないようにバタ角材を配置する作業が必要とされるのは明らかである。
【0009】
以上のように従来の技術は、運搬途中での状況の変化に十分に対応することができず、積み替えやバタ角材の配置などの作業が求められることがわかった。
【0010】
本発明の目的は、運搬途中での状況の変化に効率よく対応できるように、フォークリフトとの間の荷物の積み替えと、リフトから吊り下げられた長尺貨物の積み降ろしとを、どちらも容易とする台車を提供することである。
【0011】
このような課題を解決するための手段を以下に説明するが、その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の台車は、略方形の荷台と、前記荷台の下に複数の車輪とを有し、前記荷台の4隅に直立する柱を設置することができ、以下のように構成される。前記荷台の上に平板面と桁脚面のいずれを上にしても載置することができるパレットを有し、前記パレットは、前記平板面が1枚または複数の平板で構成され、前記桁脚面に前記荷台の一辺方向に貫通する凹部を有し、前記4隅に直立する柱によって水平方向の動きが規制される。
【0013】
本発明のパレットは、略方形の荷台とその下に複数の車輪とを有し、前記荷台の4隅に直立する柱を設置可能な台車に載置することができるパレットであって、以下のように構成される。前記パレットは、前記荷台の上に平板面と桁脚面のいずれを上にしても載置することができる。また前記パレットは、前記平板面が1枚または複数の平板で構成され、前記桁脚面に前記荷台の一辺方向に貫通する凹部を有し、前記台車の前記荷台に載置されたときに、前記4隅に直立する柱によって水平方向の動きが規制される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
【0015】
すなわち、運搬途中での状況の変化に効率よく対応できるように、フォークリフトとの間の荷物の積み替えとリフトから吊り下げられた長尺貨物の積み降ろしとを、どちらも容易とする台車、及びその台車に用いられるパレットを提供することができる。パレットの平板面を上にして使うときには、桁脚面に形成された凹部にフォークリフトの爪を差し込むなどにより、パレットを下から支えて台車に載せまたは台車から降ろすことができる。桁脚面を上にしてパレットを台車の上に載せたときには、パレット上に番線等で束ねられた長尺部材を載せるときに凹部に番線を通すことができ、リフトから吊り下げられた長尺貨物の積み降ろしが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明の台車においてパレットの平板面を上にして構成した例を模式的に示す正面図(背面図も同じ)である。
【
図2】
図2は、本発明の台車においてパレットの平板面を上にして構成した例を模式的に示す左右の側面図である。
【
図3】
図3は、本発明の台車においてパレットの平板面を上にして構成した例を模式的に示す平面図である。
【
図4】
図4は、本発明の台車においてパレットの桁脚面を上にして構成した例を模式的に示す正面図(背面図も同じ)である。
【
図5】
図5は、本発明の台車においてパレットの桁脚面を上にして構成した例を模式的に示す左右の側面図である。
【
図6】
図6は、本発明の台車においてパレットの桁脚面を上にして構成した例を模式的に示す平面図である。
【
図7】
図7は、本発明の台車においてパレットの平板面を上にして構成して使用する例を俯瞰して示す説明図である。
【
図8】
図8は、本発明の台車においてパレットの平板面を上にして構成して使用した例を模式的に示す正面図(背面図も同じ)である。
【
図9】
図9は、本発明の台車においてパレットの桁脚面を上にして構成して使用する例を俯瞰して示す説明図である。
【
図10】
図10は、本発明の台車においてパレットの桁脚面を上にして構成して使用した例を模式的に示す正面図(背面図も同じ)である。
【
図11】
図11は、本発明のパレットの構成例を模式的に示す正面図である。
【
図12】
図12は、本発明のパレットの構成例を模式的に示す平面図である。
【
図13】
図13は、本発明のパレットの構成例を模式的に示す右側面図である。
【
図14】
図14は、本発明のパレットの構成例を模式的に示す背面図である。
【
図15】
図15は、本発明のパレットの構成例を模式的に示す底面図である。
【
図16】
図16は、本発明のパレットの構成例を模式的に示す左側面図である。
【
図17】
図17は、本発明のパレットの構成例を、平板面を上に模式的に示す斜視図である。
【
図18】
図18は、本発明のパレットの構成例を、桁脚面を上に模式的に示す斜視図である。
【
図19】
図19は、本発明のパレットの別の構成例を模式的に示す正面図である。
【
図20】
図20は、本発明のパレットの別の構成例を模式的に示す平面図である。
【
図21】
図21は、本発明のパレットの別の構成例を模式的に示す右側面図である。
【
図22】
図22は、本発明のパレットの別の構成例を模式的に示す背面図である。
【
図23】
図23は、本発明のパレットの別の構成例を模式的に示す底面図である。
【
図24】
図24は、本発明のパレットの別の構成例を模式的に示す左側面図である。
【
図25】
図25は、本発明のパレットの別の構成例を、平板面を上に模式的に示す斜視図である。
【
図26】
図26は、本発明のパレットの別の構成例を、桁脚面を上に模式的に示す斜視図である。
【
図27】
図27は、本発明の台車においてパレットの別の構成例について、平板面を上にして使用した例を俯瞰して示す説明図である。
【
図28】
図28は、
図27のパレットの構成例について、桁脚面を上にして使用した例を俯瞰して示す説明図である。
【
図29】
図29は、
図27及び
図28のパレット及び荷台における4隅の柱を支持する機構の構成例を俯瞰して示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
【0018】
〔1〕4隅の柱で規制され平板面と桁脚面で使い分けできるパレットを備える台車(
図1~
図6)
本発明の台車は、略方形の荷台(5)と、前記荷台の下に複数の車輪(6)とを有し、前記荷台の4隅に直立する柱(4)を設置することができる台車(10)であって、以下のように構成される。
【0019】
台車(10)は、前記荷台の上に平板面と桁脚面のいずれを上にしても載置することができるパレット(1)を有する。前記パレットは、前記平板面が1枚または複数の平板(2)で構成され、前記桁脚面に前記荷台の一辺方向に貫通する凹部(9)を有する。また、前記パレット(1)は前記4隅に直立する柱(4)によって水平方向の動きが規制される。
【0020】
ここで本明細書において「水平方向の動きが規制される」とは、パレット(1)が荷台(5)の上での水平方向の動きを制限されることを意味する。まったく動かないように固定される必要はなく、実用上問題のない範囲では、水平方向の動きが許容されるが、荷台から脱落することはないように制限される。一方、垂直方向(上下方向)の動きは自由である。また「直立する」とは厳密に鉛直の角度で立つことを意味するのではなく、実用に支障のない範囲の誤差は許容される。
【0021】
これにより、運搬途中での状況の変化に効率よく対応できるように、フォークリフトとの間の荷物の積み替えと、リフトから吊り下げられた長尺貨物の積み降ろしとを、どちらも容易とする台車を提供することができる。パレット(1)の平板面を上にして使うときには、桁脚面に形成された凹部(9)にフォークリフトの爪を差し込むなどにより、パレット(1)を下から支えて台車(10)に載せまたは台車(10)から降ろすことができる(
図7~
図8)。桁脚面を上にしてパレット(1)を台車(10)の上に載せたときには、パレット(1)上に番線(23)等で束ねられた長尺部材(22)を載せるときに凹部(9)に番線(23)を通すことができ、リフト(20)から吊り下げられた長尺貨物の積み降ろしが容易になる。
【0022】
〔2〕パレットの構造(4隅の柱部分に切り欠き)(
図11~18,
図19~26)
〔1〕の台車(10)において、前記パレット(1)は、前記荷台(5)の長辺方向に延び短辺方向に分割された複数の平板(2-1~2-4)と、前記荷台の短辺方向に延び当該複数の平板のそれぞれに固定される複数の桁材(3)とを備える。前記複数の桁材(3)が互いに離れて配置されることにより、前記凹部(9)を形成する。前記複数の平板(2-1~2-4)のうち、短辺方向の両端に配置される2枚(2-1及び2-4)は、前記4隅に直立する柱(4)を避ける切り欠きを有する。
【0023】
これにより、パレット(1)を平板(2-1~2-4)と桁材(3)という基本的に2種類の部材の組み合わせで構成することができ、十分な強度を保ちながらも、製造コストを抑え、軽量化を図ることができる。
【0024】
〔3〕パレットの構造(4隅に柱を保持する機構)(
図27~
図29)
〔1〕の台車(10)において、前記パレット(1)は、4隅に前記柱(4)を直立して保持することができる機構(11~15)を備え、前記荷台(5)は、その柱(4)を挿入することができる支持部(16)を備える。
【0025】
これにより、パレット(1)に柱(4)を取り付けることにより、パレット(1)上に荷物を積み重ねるときの荷崩れを抑えることができる。このように柱(4)が取り付けられたパレット(1)が台車(10)の荷台(5)に載せられた後に、柱(4)は荷台(5)の4隅に設けられた支持部(16)によって水平方向の位置が固定される。
【0026】
〔4〕4隅に柱を持つ台車に、平板面と桁脚面で使い分けして載せられるパレット(
図1~
図6)
本発明のパレットは、略方形の荷台(5)と、前記荷台の下に複数の車輪(6)とを有し、前記荷台の4隅に直立する柱(4)を設置することができる台車(10)に載置することができるパレット(1)であって、以下のように構成される。
【0027】
前記パレットは、前記荷台の上に平板面と桁脚面のいずれを上にしても載置することができる。
【0028】
前記パレットは、前記平板面が1枚または複数の平板(2)で構成され、前記桁脚面に前記荷台の一辺方向に貫通する凹部(9)を有し、前記台車の前記荷台に載置されたときに、前記4隅に直立する柱(4)によって水平方向の動きが規制される。
【0029】
これにより、4隅に直立する柱(4)を有する台車(10)の荷台(5)に載せて使うことにより、フォークリフトとの間の荷物の積み替えと、リフトから吊り下げられた長尺貨物の積み降ろしとを、どちらも容易とするパレット(1)を提供することができる。このパレット(1)を有する台車(10)を用いれば、運搬途中での状況の変化に効率よく対応することができる。
【0030】
〔5〕パレットの構造(4隅の柱部分に切り欠き)(
図11~18、
図19~26)
〔4〕のパレット(1)は、前記荷台(5)の長辺方向に延び短辺方向に分割された複数の平板(2-1~2-4)と、前記荷台の短辺方向に延び当該複数の平板(2-1~2-4)のそれぞれに固定される複数の桁材(3)を備える。
【0031】
前記複数の桁材(3)が互いに離れて配置されることにより、前記凹部(9)を形成する。
【0032】
前記複数の平板(2-1~2-4)のうち、短辺方向の両端に配置される2枚(2-1および2-4)は、前記4隅に直立する柱(4)を避ける位置に切り欠きを有する。
【0033】
これにより、パレット(1)を平板(2)と桁材(3)という基本的に2種類の部材の組み合わせで構成することができ、十分強度を保ちながらも、製造コストを抑え、軽量化を図ることができる。
【0034】
〔6〕パレットの構造(4隅に柱を保持する機構)
〔4〕のパレットは、4隅に前記柱(4)を直立して保持することができる機構(11~15)を備え、前記荷台(5)は4隅に支持部(16)を備え、前記パレットが載置されたときに前記柱を前記支持部に挿入して支持する。
【0035】
これにより、パレット(1)に柱(4)を取り付けることにより、パレット(1)上に荷物を積み重ねるときの荷崩れを抑えることができる。このように柱(4)が取り付けられたパレット(1)が台車(10)の荷台(5)に載せられた後に、柱(4)は荷台(5)の4隅に設けられた支持部(16)によって水平方向の位置が固定される。
【0036】
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。
【0037】
〔実施形態1〕
図1は、本発明の一実施形態である台車10において、パレット1の平板面を上にして構成した例を模式的に示す正面図(背面図も同じ)である。
図2はそのときの左右の側面図であり、
図3は平面図である。
図4は、同じ台車10においてパレット1の桁脚面を上にして構成した例を模式的に示す正面図(背面図も同じ)である。
図5はそのときの左右の側面図であり、
図6は平面図である。
【0038】
台車10は、略方形の荷台5とその下に複数の車輪6とを有する。図には6輪の例が示されているが、車輪6の数は任意である。荷台5の4隅には直立する柱4を設置することができる。設置する柱4の数は任意である。なお図示されるように、荷台5の角部には、バンパー7を有するとより好適である(他の実施形態についても同じ)。
【0039】
本発明の台車10は、平板面と桁脚面のいずれを上にしても荷台5の上に載置することができるパレット1をさらに有する。パレット1は、平板面が1枚または複数の平板2で構成され、桁脚面には荷台5の一辺方向に貫通する凹部9を有する。またパレット1は、荷台5の4隅に直立する柱4によって水平方向の動きが規制される。
【0040】
これにより、運搬途中での状況の変化に効率よく対応できるように、フォークリフトとの間の荷物の積み替えと、リフトから吊り下げられた長尺貨物の積み降ろしとを、どちらも容易とする台車を提供することができる。
【0041】
図7は台車10においてパレット1の平板面を上にして構成して使用した例を俯瞰して示す説明図であり、
図8はその使用例を模式的に示す正面図(背面図も同じ)である。
【0042】
パレット1には、
図1~
図3に例示されるように、平板2の下側、桁材3と別の桁材3の間に空間があり、これを凹部9と呼んでいる。この凹部9の高さは、フォークリフトの爪の厚さよりも大きく、また桁材3と別の桁材3の間隔を、フォークリフトの爪の幅よりも大きくすれば、凹部9にフォークリフトの爪を差し込むことができ、台車10の荷台5からパレット1をフォークリフトで持ち上げることができる。パレット1をフォークリフトで持ち上げた状態で、台車10の荷台5に載せることもできる。このように、パレット1の平板面を上にして使うときには、桁脚面に形成された凹部9にフォークリフトの爪を差し込むなどにより、パレット1を下から支えて台車10に載せまたは台車10から降ろすことができる。
【0043】
図7は、台車10の荷台5の真上に(理解を助けるために離して)、平板面を上にしてパレット1を配置したようすを俯瞰的に示したもので、パレット1の4隅の切り欠きが、台車10の荷台5の4隅に直立する4本の柱4と、上方から見たときに同じ位置になるように形成されている。パレット1が荷台5の上に載置され、4本の柱4が荷台5に取り付けられると、パレット1は水平方向の動きが規制されることとなる。
【0044】
実際にフォークリフトを使ってパレット1を台車10の荷台5の上に載せるときには、台車10には柱4を2本または3本設置して、横方向または斜め方向からパレット1を台車10に近づけ、角の切り欠きが2本または3本設置された柱4に噛みあったときに荷台5の上に降ろして爪を抜き、その後、残りの柱4を設置すればよい。このように、柱4は、パレット1を荷台5に載せるときの位置決めとして機能させることもできる。
【0045】
台車10において平板面を上にしてパレット1を使用すると、
図8に示すように、比較的小さな貨物21をパレット1に積み重ねた状態でも、パレット1ごと台車10の荷台5に載せることができ、またパレット1ごと台車10の荷台5から降ろすことができる。
【0046】
図9は、台車10においてパレット1の桁脚面を上にして構成して使用した例を俯瞰して示す説明図であり、
図10は、その使用例を模式的に示す正面図(背面図も同じ)である。
【0047】
図9は、台車10の荷台5の真上に(理解を助けるために離して)、桁脚面を上にしてパレット1を配置したようすを俯瞰的に示したものである。
図7に示した例と同じように、パレット1の4隅の切り欠きが、台車10の荷台5の4隅に直立する4本の柱4と、上方から見たときに同じ位置になるように形成されている。パレット1が荷台5の上に載置され、4本の柱4が荷台5に取り付けられると、パレット1は水平方向の動きが規制されることとなる。
【0048】
一方、
図7に示した例とは異なり、パレット1の桁脚面を上にすると、凹部9が上側になる。そのため、
図10に示すように、パレット1上に番線23等で束ねられた長尺部材22を載せるときに、凹部9にその番線23を通すことができる。従来、番線等で束ねられ、リフトから吊り下げられた長尺貨物を台車に積むときには、束ねた番線が荷台に接して積載が不安定となるのを防ぐために、番線が荷台に接しないように長尺貨物を浮かせるバタ角材を配置する必要があった。
図9,
図10に示すようにパレット1の桁脚面の凹部9が上側になるように荷台5の上に配置することにより、従来行っていたバタ角材の配置が不要となる。また、長尺部材22を、桁脚面を上にしたパレット1の上に積み上げた状態で、凹部9に番線23を通して長尺部材22を束ねる作業を行うこともできる。
【0049】
上述の実施形態1は、本発明を、パレットを有する台車に関する発明として捉えた説明であるが、本発明は、台車に使用するパレットに関する発明と位置づけることもできる。すなわち、本発明のパレット1は、略方形の荷台5と複数の車輪6とを有し、荷台の4隅に直立する柱4を設置することができる台車10に載置することができるパレット1であって、そのパレット1は、荷台5の上に平板面と桁脚面のいずれを上にしても載置することができ、平板面が1枚または複数の平板2で構成され、桁脚面に荷台5の一辺方向に貫通する凹部9を有する。またパレット1は、台車10の荷台5に載置されたときに、4隅に直立する柱4によって水平方向の動きが規制される。
【0050】
これにより、4隅に直立する柱4を有する台車10の荷台5に載せて使うことにより、フォークリフトとの間の荷物の積み替えと、リフトから吊り下げられた長尺貨物の積み降ろしとを、どちらも容易とするパレット1を提供することができる。このパレット1を有する台車10を用いれば、運搬途中での状況の変化に効率よく対応することができる。
【0051】
なお、本実施形態1では台車10の荷台5に柱4を取り付ける例について主に説明した(次の実施形態2も同様)が、後段の実施形態3で説明するように、柱4をパレット1に取り付けても良い。また、一部の柱4を荷台5に残りをパレット1に取り付けてもよい。
【0052】
〔実施形態2〕
パレット1の構成例について説明する。
【0053】
【0054】
パレット1は、荷台5の長辺方向に延び短辺方向に分割された複数の平板2-1~2-4と、荷台5の短辺方向に延び当該複数の平板2-1~2-4のそれぞれに固定される複数の桁材3を備える。複数の桁材3が互いに離れて配置されることにより、凹部9が形成されている。複数の平板2-1~2-4のうち、短辺方向の両端に配置される2枚、2-1および2-4には、台車10の4隅に直立する柱4を避ける位置に切り欠きが作られている。4角形の切り欠きを例示したが、柱4の形状に合わせて任意の形状とすることができる。
【0055】
パレット1は、例えば、775mm×1230mmの荷台5に合わせて、平板2は150mm×1230mmを概ね等間隔に4枚で構成し、775mm×40mm×90mmの桁材4本を等間隔に配置してすることができる。このとき、台車10の4隅に直立する、直径50mmのパイプである柱4の位置を避けるため、両端の平板2-1と2-4角部には、75mm×75mmの切り欠きが形成されている。このように図示した例では、平板4枚と桁材4本の構成としたが、数やサイズは適宜変更することができる。例えば、平板2は1枚板で構成してもよい。ただし、1枚板で構成するよりも複数枚に分割し、少しずつ隙間をあけて配置することにより、軽量化することができる。
【0056】
平板2と桁材3の素材は、例えば、強化プラスチックとすることができる。また例えばアルミニウム、アルミニウム合金などの金属製としても、木製としてもよい。
【0057】
平板2-1~2-4と桁材3の接続方法は任意である。例えば、ネジ止め、接着剤を使った貼付けとすることができる。数や取り付け位置を変えた展開を容易化できるとともに、その場合でも追加コストを抑えることができる。一方、射出成形や削り出しなどの一体成形でもよい。耐荷重などに影響する構造の強化を図ることができる。
【0058】
平板2-1~2-4は、平板面に細かい凹凸を施すなどにより滑り止めとし、また、角部を面取りにより滑らかに加工しても良い。
【0059】
〔実施形態3〕
パレット1の別の構成例について説明する。実施形態2は4枚の平板で構成したが、この実施形態では平板を3枚に変更した。
【0060】
【0061】
パレット1は、荷台5の長辺方向に延び短辺方向に分割された複数の平板2-1~2-3と、荷台5の短辺方向に延び当該複数の平板2-1~2-3のそれぞれに固定される複数の桁材3を備える。複数の桁材3が互いに離れて配置されることにより、凹部9が形成されている。複数の平板2-1~2-3のうち、短辺方向の両端に配置される2枚、2-1および2-3には、台車10の4隅に直立する柱4を避ける位置に切り欠きが作られている。4角形の切り欠きを例示したが、柱4の形状に合わせて任意の形状とすることができる。
【0062】
パレット1は、例えば、775mm×1230mmの荷台5に合わせて、平板2は200mm×1230mmを概ね等間隔に3枚で構成し、775mm×40mm×90mmの桁材4本を概ね等間隔に配置してすることができる。このとき、台車10の4隅に直立する、直径50mmのパイプである柱4の位置を避けるため、両端の平板2-1と2-3角部には、75mm×75mmの切り欠きが形成されている。
【0063】
平板2と桁材3は例えば木製とし、平板2-1~2-3のそれぞれと桁材3が交差する12カ所に各3本合計36本の木ビス8でネジ止めにより固定されている。木ビス8は数が多いが、図が煩雑になることを避けるため、
図20及び
図25では、一部の木ネジ8のみが引出線と符号により示され、他の引出線と符号は省略されている。木ビス8の頭部は皿形であって、側面からは頭部が見えないため、
図19,
図21,
図22,
図24などには現れていない。また、木ネジ8の頭部には「+」または6角など、ドライバーや6角レンチなど締め具に合う溝が形成されているが、パレット1全体の意匠としては図示が省略されている。
【0064】
なお、他の実施形態は平板2を4枚で構成すると仮定して図示し説明したが、本実施形態3を参考に、平板2を3枚で構成するパレット1に変更することは容易である。また、他の実施形態では木ビス8は図示、説明が省略されているが、平板2と桁材3を本実施形態3と同様に木ビス8によって接続しても良い。
【0065】
〔実施形態4〕
実施形態1及び2では、台車10の荷台5に柱4を取り付ける例について主に説明したが、柱4をパレット1に取り付けることもできる。
【0066】
本実施形態3のパレット1の構成例について、
図27は平板面を上にして使用した例を俯瞰して示す説明図、
図28は桁脚面を上にして使用した例を俯瞰して示す説明図、
図29は、パレット1及び荷台5における4隅の柱4を支持する機構の構成例を俯瞰して示す説明図である。
【0067】
パレット1は、4隅に柱4を直立して保持することができる支持孔15を含む支持機構11~15を備え、荷台5は4隅に例えば支持孔16で形成される支持部を備え、パレット1が荷台5の上に載置されたときに柱4を支持孔16に挿入して支持する。
【0068】
図27は、4隅に柱4を取り付けたパレット1を、荷台5から離して上方に配置した状態で俯瞰したようすを示した説明図である。実際の使用状態では、パレット1は荷台5の上に載置されるが、理解を助けるために離して図示されている。
【0069】
荷台5は4隅に柱4を支持する支持孔16を備えており、パレット1は、上から見たときに同じ位置に、柱4を支える支持孔15を含む支持機構を備えている。支持機構の詳細な構成例は後述するとして、
図27には支持孔15のみが図示されている。
【0070】
パレット1は荷台5の上に載置された後、柱4は支持孔15を通してパレット1の下方に貫通して、荷台5に形成された柱4の支持孔16に挿入される。少なくとも2本の柱4が荷台5の支持孔16に挿入されれば、パレット1は水平方向の動きが柱4によって規制される。
【0071】
このように、荷台5に代えてパレット1に柱4を取り付けることにより、パレット1の上に荷物を積み重ねるときの荷崩れを抑えることができる。
【0072】
図28にはパレット1の桁脚面を上にした例が示されている。パレット1の支持孔15と荷台5の支持孔16の位置は、パレット1の表裏を反転させても変わらないので、パレット1の平板面と桁脚面のいずれを上にしても荷台5の上に載置することができる。
【0073】
これにより、パレット1は平板面と桁脚面のどちらを上にしても台車10の荷台5に載せることができ、状況に応じて使い分けることができる。即ち、パレット1の平板面を上にして使うときには、桁脚面に形成された凹部9にフォークリフトの爪を差し込むなどにより、パレット1を下から支えて荷台5に載せまたは荷台5から降ろすことができる。桁脚面を上にしてパレット1を荷台5の上に載せたときには、パレット1上に番線等で束ねられた長尺部材を載せるときに凹部9に番線を通すことができ、リフトから吊り下げられた長尺貨物の積み降ろしが容易になる。
【0074】
柱4の支持機構について説明する。支持機構は、パレット1の平板面と桁脚面のどちらから柱4を挿入しても直立して支持することができ、台車10の荷台5の上に載置されたときに、この柱4によってパレット1の水平方向の動きが規制されるように構成されている。
【0075】
図29は、パレット1及び荷台5における4隅の柱4を支持する機構の構成例を俯瞰して示す説明図である。パレット1の平板2には、柱4を貫通することができる支持孔15が設けられ、支持部14が固定されている。柱4には導入部、回転部及び支持部の3つの切れ込み11~13が形成されている。導入部切れ込み11は柱4の下端から終点Aまで壁面に縦に形成され、回転部切れ込み12は点Aを始点として終点Bまで柱4の壁面に沿って横方向に形成され、支持部切れ込み13は点Bを始点として終点Cまで壁面に沿って縦方向に形成されている。荷台5には上から見たときに支持孔15と同じ位置に、柱4を挿入することができる支持孔16が設けられている。支持孔16は貫通孔であっても底のある穴であってもよい。
【0076】
支持部14は例えば図示されるようにビスの形状で、柱4に形成された切れ込みを通過することができる細い部分と、切れ込みを通過できない先端の太い部分とを有し、平板2に固定されている。柱4を支持穴15に挿入するとき、支持部14の細い部分が導入部切れ込み11を通って、回転部切れ込み12の始点である点Aまで進んで一旦止まる。この状態で柱4はパレット1に直立して支持される。
【0077】
パレット1が荷台5の上に載置され、パレット側の支持孔15と荷台5側の支持孔16の位置が整合すると、柱4を回転させて、支持部14による支持箇所を回転部切れ込み12に沿って点Aから点Bまで移動し、さらに支持部切れ込み13に沿って点Bから点Cまで移動させることにより、柱4を荷台5側の支持孔16に挿入する。
【0078】
この機構を用いることにより、少なくとも2本の柱4をパレット1側から荷台5側の支持孔16に挿入すれば、パレット1の水平方向の動きを柱4によって規制することができる。
【0079】
以上の説明では、理解を助けるために極めて簡素な機構を例示して説明したが、同じ発明思想に基づいて適宜変更または追加することができる。
【0080】
例えば、支持部14は1本の柱について1カ所を例示したが、複数箇所に増やしてもよい。柱4を円柱形のパイプとし、管壁に切れ込みを形成する例を示したが、管壁を切り開くのではなく凹部を形成するに留め、支持部14をそれに嵌合する凸部とすることもできる。
【0081】
また、パレット1側の支持孔15が、桁材3の高さと同程度の深さになるように、平板2を補強する部材を追加してもよい。これにより、柱4をより安定して直立して支持することができる。
【0082】
さらに、パレット1と荷台5の位置合わせ機構を追加するとより好適である。例えば、
図27~
図29では図示が省略されているが、バンパー7を荷台5の4隅に取付け、そのうちの一部または4カ所全てのバンパー7を荷台5の上面からパレット1の平板2と接する位置まで高くすることにより、位置合わせ機能を持たせることができる。また、柱4の下端部に円錐状の突起を形成するだけでも、位置合わせを助けることができる。
【0083】
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0084】
1 パレット
2 平板
3 桁材
4 柱
5 荷台
6 車輪
7 バンパー
8 木ビス
9 凹部
10 台車
11 導入部切れ込み
12 回転部切れ込み
13 支持部切れ込み
14 支持部
15 パレット側支持孔
16 荷台側支持孔
20 リフト
21 貨物
22 長尺貨物
23 番線