(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023028247
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】情報処理システム、コミュニケーション方法、及び情報処理端末
(51)【国際特許分類】
A63F 13/87 20140101AFI20230224BHJP
A63F 13/54 20140101ALI20230224BHJP
A63F 13/52 20140101ALI20230224BHJP
A63F 13/69 20140101ALI20230224BHJP
【FI】
A63F13/87
A63F13/54
A63F13/52
A63F13/69
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021133829
(22)【出願日】2021-08-19
(71)【出願人】
【識別番号】595000427
【氏名又は名称】株式会社コーエーテクモゲームス
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】坊迫 春萌
(72)【発明者】
【氏名】正津 夕紀
(57)【要約】
【課題】翻訳されたチャット内容を発言したプレイヤを分かりやすく他のプレイヤに認識させること。
【解決手段】複数のプレイヤがそれぞれ操作する複数の情報処理端末が、チャット機能を前記複数のプレイヤに提供する情報処理システムであって、前記チャット機能によるチャット内容を翻訳する翻訳処理部と、前記翻訳処理部により翻訳された前記チャット内容を、前記チャット内容を発言した前記プレイヤと対応付けられた音声で再生するチャット処理部と、を有する情報処理システムが提供される。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のプレイヤがそれぞれ操作する複数の情報処理端末が、チャット機能を前記複数のプレイヤに提供する情報処理システムであって、
前記チャット機能によるチャット内容を翻訳する翻訳処理部と、
前記翻訳処理部により翻訳された前記チャット内容を、前記チャット内容を発言した前記プレイヤと対応付けられた音声で再生するチャット処理部と、
を有する情報処理システム。
【請求項2】
前記チャット処理部は、前記翻訳処理部により翻訳された前記チャット内容を、発言した前記プレイヤが使用しているキャラクタと対応付けられた音声で再生する
請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記音声を再生中の前記プレイヤ又は前記キャラクタを識別可能なように、前記プレイヤ又は前記キャラクタの画像に視覚的変化を与える画像変更処理部、
を更に有する請求項2記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記チャット内容を発言した前記プレイヤの音声から、発言した前記プレイヤの感情を認識する感情認識部、
を更に有し、
前記チャット処理部は、認識した前記プレイヤの感情に基づいた音声で前記チャット内容を再生する請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記チャット内容を発言した前記プレイヤの音声から、発言した前記プレイヤの感情を認識する感情認識部、
を更に有し、
前記画像変更処理部は、認識した前記プレイヤの感情に基づいた視覚的変化を、前記音声を再生中の前記キャラクタの画像に与える
請求項3記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記翻訳処理部は、前記チャット内容を翻訳した結果に基づき、発言した前記プレイヤそれぞれの言語、又は所属する地域を判定し、
同一の言語を使用する前記プレイヤ、又は同一の地域に所属する前記プレイヤが協力する場合に特典を付与する特典付与部、
を更に有する請求項1乃至5の何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記翻訳処理部は、前記チャット内容を翻訳した結果に基づき、発言した前記プレイヤそれぞれの言語を判定し、
前記画像変更処理部は、判定した前記プレイヤそれぞれの言語に基づき、前記プレイヤの国柄に関する情報を特定し、前記国柄に応じた視覚的変化を前記キャラクタの画像に与える
請求項3記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記翻訳処理部は、前記情報処理端末と通信可能な翻訳機により実現される
請求項1乃至7の何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記翻訳処理部は、前記情報処理端末に搭載された翻訳プログラムにより実現される
請求項1乃至7の何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記チャット機能は、前記複数のプレイヤがゲーム中に利用するチャット機能である
請求項1乃至9の何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
複数のプレイヤがそれぞれ操作する複数の情報処理端末が、チャット機能を前記複数のプレイヤに提供する情報処理システムのコミュニケーション方法であって、
前記チャット機能によるチャット内容を翻訳する翻訳ステップと、
前記翻訳ステップにより翻訳された前記チャット内容を、前記チャット内容を発言した前記プレイヤと対応付けられた音声で再生するチャット処理ステップと、
を有するコミュニケーション方法。
【請求項12】
他のプレイヤが操作する情報処理端末が通信可能に接続され、チャット機能により前記他のプレイヤとコミュニケーションが可能な情報処理端末であって、
前記チャット機能によるチャット内容を翻訳する翻訳処理部と、
前記翻訳処理部により翻訳された前記チャット内容を、前記チャット内容を発言した前記プレイヤと対応付けられた音声で再生するチャット処理部と、
を有する情報処理端末。
【請求項13】
他のプレイヤが操作する情報処理端末が通信可能に接続され、チャット機能により前記他のプレイヤとコミュニケーションが可能な情報処理端末であって、
前記チャット機能によるチャット内容を翻訳する翻訳機と連携する連携処理部と、
前記翻訳機により翻訳された前記チャット内容を、前記チャット内容を発言した前記他のプレイヤと対応付けられた音声で再生するチャット処理部と、
を有する情報処理端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システム、コミュニケーション方法、及び情報処理端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザが協力してプレイする協力プレイゲームでは、例えばチャットを利用して情報交換を行い、他のユーザとのコミュニケーションを図っていた(例えば特許文献1参照)。複数のユーザが情報交換を行うチャット機能には、テキストによりチャット内容をやり取りするテキストチャット機能、又は音声によりチャット内容をやり取りするボイスチャット機能があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えばワールドワイドなオンラインゲームなど、複数のプレイヤにチャット機能を提供する情報処理システムでは、使用する言語が異なるプレイヤがチャット機能により情報交換を行う場合もある。使用する言語が異なるプレイヤ間であっても、例えばチャット内容を翻訳機により翻訳することでコミュニケーションを図ることができる。
【0005】
複数のプレイヤにチャット機能を提供する情報処理システムでは、翻訳されたチャット内容を発言したプレイヤを分かりやすく他のプレイヤに認識させることができれば便利である。なお、特許文献1は、チャット内容を翻訳機により翻訳してコミュニケーションを図ることについて記載されたものではない。
【0006】
本開示は、翻訳されたチャット内容を発言したプレイヤを、分かりやすく他のプレイヤに認識させること、を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示によれば、複数のプレイヤがそれぞれ操作する複数の情報処理端末が、チャット機能を前記複数のプレイヤに提供する情報処理システムであって、前記チャット機能によるチャット内容を翻訳する翻訳処理部と、前記翻訳処理部により翻訳された前記チャット内容を、前記チャット内容を発言した前記プレイヤと対応付けられた音声で再生するチャット処理部と、を有する情報処理システムが提供される。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、翻訳されたチャット内容を発言したプレイヤを、分かりやすく他のプレイヤに認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システムの一例の構成図である。
【
図2】本実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】本実施形態に係る情報処理端末及び翻訳機の機能構成の一例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係る情報処理端末及び翻訳機の機能構成の一例を示す図である。
【
図6】本実施形態に係る情報処理システムの処理の一例のフローチャートである。
【
図7】本実施形態に係る情報処理システムの処理の一例のフローチャートである。
【
図8】本実施形態に係る情報処理システムの処理の一例のフローチャートである。
【
図9】本実施形態に係る情報処理システムの処理の一例のフローチャートである。
【
図10】本実施形態に係る情報処理システムの処理の一例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示を実施するための形態について図面を参照して説明する。
【0011】
[システム構成]
まず、一実施形態に係るコミュニケーション方法を実現する情報処理システムの一例として、ゲームシステムの例を説明する。なお、一実施形態に係るコミュニケーション方法を実現する情報処理システムは、ゲームシステム以外でもよく、例えばソーシャルネットワーキングサービス(SNS)システムであってもよい。
【0012】
図1は本実施形態に係る情報処理システムの一例の構成図である。
図1に示した本実施形態の情報処理システム1は、サーバ装置10、情報処理端末12a~12c、翻訳機14a~14b、及びデータ通信用のネットワーク18を有する構成である。ネットワーク18は、LAN(Local Area Network)、インターネット、又は通信網などである。
【0013】
翻訳機14aは情報処理端末12aと通信可能に接続されている。翻訳機14bは情報処理端末12bと通信可能に接続されている。なお、以下では翻訳機14a及び14bを翻訳機14と総称する場合がある。翻訳機14は、有線又は無線により情報処理端末12a又は12bと通信可能に接続される。例えば翻訳機14は、Bluetooth(登録商標)やWifi(登録商標)などの近距離無線通信を利用して、情報処理端末12a又は12bと通信を行う。
【0014】
図1の情報処理端末12aはプレイヤAに操作される。情報処理端末12bはプレイヤBに操作される。情報処理端末12cはプレイヤCに操作される。
図1の情報処理システム1はプレイヤA~Cが発言したチャット内容を情報処理端末12a~12cが送受信することで、プレイヤA~Cにチャット機能を提供する。チャット内容の送受信は、サーバ装置10を介して行うようにしてもよいし、サーバ装置10を介さずに行うようにしてもよい。
【0015】
情報処理端末12aは、翻訳機14aと連携し、翻訳機14aの翻訳機能でチャット内容の翻訳を行う。情報処理端末12bは、翻訳機14bと連携し、翻訳機14bの翻訳機能でチャット内容の翻訳を行う。また、情報処理端末12cは、情報処理端末12cに搭載された翻訳プログラムを実行することにより実現する翻訳機能で、チャット内容の翻訳を行う。なお、情報処理端末12a~12cはサーバ装置10に搭載された翻訳プログラムにより実現される翻訳機能で、チャット内容の翻訳を行うようにしてもよい。
【0016】
翻訳機14は、例えば翻訳機能を有するハンディタイプの専用端末であっても、翻訳プログラムをインストールした汎用端末であってもよい。翻訳機14は、プレイヤの近くに置いて使用するものであっても、ヘッドセットなどに装着して使用するクリップ側のものであってもよい。翻訳機能は、既存技術を利用することができ、例えば国際公開番号「WO2019/111346」に記載の技術を利用して実現できる。
【0017】
情報処理端末12a~12cは、プレイヤA~Cが操作するコンピュータである。情報処理端末12a~12cは、PC、タブレット端末、スマートフォン端末、ゲーム機器などである。情報処理端末12a~12cは、プレイヤA~Cからの操作を、例えばタッチパネル、コントローラ、マウス、又はキーボード等で受け付けて、操作に応じた情報処理を実行し、実行結果を表示する。
【0018】
また、サーバ装置10はコンピュータにより実現できる。サーバ装置10は情報処理端末12a~12cとの間でデータを送受信することにより、情報処理端末12a~12cが受け付けたプレイヤA~Cの操作に応じた情報処理を実行し、実行結果を情報処理端末12a~12cに提供する。
【0019】
サーバ装置10はクラウドコンピュータにより実現してもよい。なお、
図1のサーバ装置10の個数は、1つに限定されるものではなく、2つ以上で分散処理してもよい。例えばサーバ装置10は情報処理端末12a~12cへのプログラム(アプリケーション)などのダウンロード処理、プレイヤA~Cのログイン処理、各種データベースを管理する処理などに利用してもよい。
【0020】
なお、
図1のシステム構成は一例である。以下の説明では、情報処理端末12a~12cを、情報処理端末12と総称する場合がある。サーバ装置10の機能の少なくとも一部は情報処理端末12の機能として実現する構成であってもよい。情報処理端末12の機能の一部は、サーバ装置10の機能として実現する構成であってもよい。また、
図1の情報処理端末12の個数は、3つに限定されるものではなく、2つ、又は4つ以上であってもよい。
【0021】
[ハードウェア構成]
本実施形態に係る情報処理端末12は、例えば
図2に示す構成のコンピュータ500により実現される。また、サーバ装置10も同様に、例えば
図2に示す構成のコンピュータ500により実現される。
図2は本実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0022】
図2のコンピュータ500は、例えばCPU(Central Processing Unit)100、記憶装置102、通信装置104、入力装置106、及び出力装置108を有する。CPU100はプログラムに従ってコンピュータ500を制御する。また、記憶装置102は例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などのメモリ、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などのストレージである。記憶装置102はCPU100で実行するプログラム及びデータを記憶する。
【0023】
通信装置104は、通信を制御するネットワーク回路などの通信デバイスである。入力装置106は、タッチパッド、コントローラ、マウス、キーボード、カメラ、マイクなどの入力デバイスである。また、出力装置108はディスプレイ、スピーカなどの出力デバイスである。タッチパネルは入力装置106の一例であるタッチパッドと出力装置108の一例であるディスプレイとを組み合わせることで実現される。
図2のハードウェア構成は一例である。
【0024】
[機能ブロック]
以下では、翻訳機14と連携し、翻訳機14の翻訳機能でチャット内容の翻訳を行う場合の機能ブロックと、搭載された翻訳プログラムを実行することにより実現する翻訳機能でチャット内容の翻訳を行う場合の機能ブロックと、を分けて説明する。
【0025】
例えば翻訳機14と連携し、翻訳機14の翻訳機能でチャット内容の翻訳を行う場合の機能ブロックは、
図3に示すようになる。
図3は、本実施形態に係る情報処理端末及び翻訳機の機能構成の一例を示す図である。なお、
図3の機能構成は一例であって、例えば
図3に示した情報処理端末12の機能構成の少なくとも一部を翻訳機14又はサーバ装置10に設け、連携して処理を行うようにしてもよい。
【0026】
図3の情報処理端末12は、制御部200、操作受付部202、出力制御部204、通信部206、及び記憶部210を有する。
【0027】
記憶部210は、ゲームプログラム212、音声テーブル214、画像変更テーブル216、特典テーブル218、及び国柄テーブル220を記憶する。記憶部210は記憶装置102で実現してもよいし、ネットワーク18等を介して接続された記憶装置により実現してもよい。
【0028】
ゲームプログラム212は、CPU100が実行するゲーム処理及びチャット処理のプログラムの一例である。音声テーブル214は、チャット内容を再生する音声に関する情報を後述のように記憶している。画像変更テーブル216は、音声を再生中のプレイヤ又はキャラクタの画像に与える視覚的変化に関する情報を後述のように記憶している。
【0029】
また、特典テーブル218はチャット機能によりコミュニケーションを図ったプレイヤが、例えばゲーム内で協力した場合などに与える特典に関する情報を後述のように記憶している。国柄テーブル220は、音声を再生中のプレイヤ又はキャラクタの画像に与える国柄に応じた視覚的変化に関する情報を後述のように記憶している。
【0030】
本実施形態では、プレイヤがゲームをしながらチャット機能を利用して他のプレイヤとコミュニケーションを図る場合に、チャット内容を翻訳機14により翻訳することができるようにしたことで、使用する言語が異なるプレイヤ間であってもコミュニケーションを図ることが可能となっている。したがって、本実施形態によれば、母国語などの使用する言語が異なるプレイヤ間の意思疎通が容易となり、使用する言語が異なるプレイヤ同士の協力プレイへの障壁を減少させることができるので、協力プレイが促進され、協力プレイゲームが活性化される。
【0031】
制御部200は情報処理端末12の全体の制御を行う。情報処理端末12の全体の制御には、プレイヤから実行中のゲームに対する操作を受け付け、操作に応じたゲームの画像を生成して表示する処理が含まれる。また、情報処理端末12の全体の制御には、複数のプレイヤに対してチャット機能を提供するための処理が含まれる。さらに、情報処理端末12の全体の制御には、チャット内容を再生する音声の選択処理、音声を再生中のプレイヤ又はキャラクタの画像に視覚的変化を与える変更処理、音声を再生中のプレイヤの国柄に応じた視覚的変化をプレイヤ又はキャラクタの画像に与える変更処理、などの処理が含まれる。
【0032】
制御部200は、CPU100がゲームプログラム212などのプログラムに記載された処理を実行することにより実現される。
図3の制御部200は、ゲーム制御部230及び情報処理端末側連携処理部232を有する構成である。ゲーム制御部230はゲーム処理及びチャット処理などのゲームに関する処理を行う。また、情報処理端末側連携処理部232は翻訳機14との連携に関する処理を行う。
【0033】
例えばゲーム制御部230はゲーム処理を実行し、実行中のゲーム処理に従ってゲームの画像を生成し、ゲームの画面として出力装置108に表示させる。また、ゲーム制御部230はプレイヤに対してチャット機能を提供するためのチャット処理を実行する。プレイヤの発言したチャット内容の翻訳が必要であれば、ゲーム制御部230は翻訳機14と連携する情報処理端末側連携処理部232を介して、チャット内容の翻訳を翻訳機14に行わせることができる。
【0034】
ゲーム制御部230は、チャット処理部240、画像生成部242、画像変更処理部244、感情認識部246、及び特典付与部248を有する構成である。チャット処理部240は、プレイヤから音声によるチャット内容の発言を受け付け、他のプレイヤの情報処理端末12にチャット内容を送信する。また、チャット処理部240は、他のプレイヤから発言されたチャット内容を受信する。チャット処理部240はチャット内容を必要に応じて翻訳機14に翻訳させる。
【0035】
チャット処理部240は、翻訳されたチャット内容を、音声で再生する。チャット内容の再生に利用する音声は、例えばチャット内容を発言したプレイヤと対応付けられた音声である。チャット内容の再生に利用する音声の情報は、音声テーブル214に記憶されている。また、チャット内容の再生に利用する音声は、例えばチャット内容を発言したプレイヤが使用しているキャラクタと対応付けられた音声であってもよい。例えばプレイヤが使用しているキャラクタと対応付けられた音声の情報は、音声テーブル214に記憶されている。
【0036】
画像生成部242は、ゲーム処理及びチャット処理に従って、ゲーム及びチャットの画像を生成する。画像変更処理部244は、チャット処理部240により音声を再生中のプレイヤ又はキャラクタを識別可能なように、ゲーム及びチャットの画像に視覚的変化を与える。例えば画像変更処理部244は、チャット処理部240により音声を再生中のプレイヤ又はキャラクタの見た目を、枠、エフェクト、又はアイコンの付加などにより音声を再生中以外のプレイヤ又はキャラクタの見た目と異なるように変化させることで、視覚的変化を与える。
【0037】
感情認識部246は、チャット内容を発言したプレイヤの音声から、発言したプレイヤの感情(怒り、悲しみ、喜びなど)を認識する。チャット内容を発言したプレイヤの音声から、発言したプレイヤの感情を認識する技術は、既存技術であって、例えば特開2002-91482号公報に記載された技術を利用できる。
【0038】
認識したプレイヤの感情は、チャット処理部240がチャット内容を再生する音声の選択に利用する。認識したプレイヤの感情に基づいた音声の情報は、例えば音声テーブル214に記憶されている。チャット処理部240は、音声テーブル214を参照し、認識したプレイヤの感情に基づいた音声でチャット内容を再生する。
【0039】
また、認識したプレイヤの感情は、画像変更処理部244が音声を再生中のプレイヤ又はキャラクタの画像を識別する視覚的変化の選択に利用する。認識したプレイヤの感情に基づいた視覚的変化の情報は、例えば音声テーブル214に記憶されている。画像変更処理部244は、音声テーブル214を参照し、音声を再生中のプレイヤ又はキャラクタの画像に対して、認識したプレイヤの感情に基づいた視覚的変化を与える。
【0040】
特典付与部248は、後述のように同一の言語を使用するプレイヤ、又は同一の地域に所属するプレイヤなど、翻訳処理の結果から認識できる関係のプレイヤがゲーム内で協力した場合に、特典を付与する処理を行う。
【0041】
例えば特典付与部248が付与する特典は、同一の地域に所属するプレイヤなどが所定人数以上、同一のギルドに登録した場合に、回復のアクションの画像に置き換えて利用できる、その地域でよく食されている食べ物を食べて回復するアクションの画像である。
【0042】
また、特典付与部248が付与する特典は、同一の地域に所属するプレイヤなどが所定人数以上、同一のギルドに登録した場合に、プレイヤのキャラクタの衣装として利用できる、その地域でよく着られている服装の画像である。さらに、特典付与部248が付与する特典は、同一の地域に所属するプレイヤなどが所定人数以上、同一のギルドに登録した場合に、挨拶のアクションの画像に置き換えて利用できる、その地域でよく行われている挨拶のアクションの画像である。
【0043】
また、画像変更処理部244は、翻訳処理の結果等から認識できるプレイヤの使用する言語に基づき、それぞれのプレイヤの国柄に関する情報を特定する。言語に基づいた国柄に関する情報は、例えば国柄テーブル220に記憶されている。画像変更処理部244は国柄テーブル220を参照し、音声を再生中のプレイヤのキャラクタの画像に対して、特定したプレイヤの国柄に応じた視覚的変化を与える。
【0044】
例えば画像変更処理部244は、特定したプレイヤの国柄(宗教、民族、作法等)に応じたアクションの画像により、音声を再生中のプレイヤのキャラクタの画像に対して視覚的変化を与える。国柄に応じたアクションの一例としては、例えば敬意を表すアクションである会釈、手を挙げる、合掌などがある。
【0045】
操作受付部202は入力装置106に対するプレイヤの各種操作を受け付ける。出力制御部204は制御部200の制御に従って各種画面を出力装置108に表示する。操作受付部202はCPU100がプログラムに従って入力装置106を制御することにより実現される。また、出力制御部204は、CPU100がプログラムに従って出力装置108を制御することにより実現される。
【0046】
入力装置106に対するプレイヤの各種操作とは、CPU100に処理を実行させるためにプレイヤが操作受付部202を操る操作をいう。出力制御部204は、制御部200の制御に従い、各種画面の表示と音の出力とを行う。通信部206は、通信に関する処理を行う。通信部206はCPU100がプログラムを実行し、プログラムに従って通信装置104を制御することにより実現される。
【0047】
図3の翻訳機14は、翻訳処理部250、翻訳結果出力部252、及び翻訳機側連携処理部254を有する。翻訳処理部250はチャット機能によるチャット内容を翻訳する処理を実行する。翻訳結果出力部252は翻訳したチャット内容を情報処理端末12に出力する。翻訳機側連携処理部254は情報処理端末12との連携に関する処理を行う。例えば翻訳機14は情報処理端末12と連携する翻訳機側連携処理部254を介してチャット内容の翻訳を行う。
【0048】
次に、搭載された翻訳プログラムを実行することにより実現する翻訳機能でチャット内容の翻訳を行う場合の機能ブロックを説明する。搭載された翻訳プログラムを実行することにより実現する翻訳機能でチャット内容の翻訳を行う場合の機能ブロックは、
図4に示すようになる。
図4は本実施形態に係る情報処理端末の機能構成の一例を示す図である。なお、
図4の機能構成は一例であって、例えば
図4に示した情報処理端末12の機能構成の少なくとも一部をサーバ装置10に設け、連携して処理を行うようにしてもよい。
【0049】
図4の情報処理端末12は、制御部200、操作受付部202、出力制御部204、通信部206、及び記憶部210を有する。なお、
図4の情報処理端末12の機能構成は
図3の情報処理端末12の機能構成と一部を除いて同様であるため、同一部分について適宜説明を省略する。
図4の情報処理端末12は、
図3の情報処理端末12の情報処理端末側連携処理部232が翻訳処理部234に置き換えられた構成である。
【0050】
例えばゲーム制御部230はプレイヤに対してチャット機能を提供するためのチャット処理を実行する。プレイヤの発言したチャット内容の翻訳が必要であれば、ゲーム制御部230はチャット内容の翻訳を翻訳処理部234に行わせることができる。チャット処理部240はチャット内容を必要に応じて翻訳処理部234に翻訳させる。その他の機能構成は、
図3の機能構成と同様であるため、説明を省略する。
【0051】
図5は音声テーブルの一例の構成図である。音声テーブル214は、チャット内容を再生する音声に関する情報として、例えば
図5(A)又は
図5(B)に示すような情報を記憶している。
図5(A)は、チャット内容を再生する音声に関する情報として、プレイヤ名及び音声を対応付けて記憶している。
図5(B)は、チャット内容を再生する音声に関する情報として、プレイヤ名、使用キャラクタ、及びキャラクタ音声を対応付けて記憶している。
【0052】
プレイヤ名は、プレイヤを識別する情報の一例である。音声は、チャット内容の再生に利用する音声を識別する情報の一例である。
図5(A)の音声テーブルは、チャット内容の再生に利用する音声の情報を、プレイヤごとに対応付けた例である。
図5(A)の音声テーブルを参照することで、情報処理端末12は翻訳されたチャット内容を、発言したプレイヤと対応付けられた音声で再生できる。
【0053】
使用キャラクタは、プレイヤがゲーム内で使用しているキャラクタを識別する情報の一例である。キャラクタ音声は、チャット内容の再生に利用する音声を識別する情報の一例である。
図5(B)の音声テーブルは、チャット内容の再生に利用する音声の情報を、プレイヤが使用するキャラクタごとに対応付けた例である。
図5(B)の音声テーブルを参照することで、情報処理端末12は翻訳されたチャット内容を、発言したプレイヤが使用するキャラクタと対応付けられた音声で再生できる。
【0054】
[処理]
以下では、本実施形態に係る情報処理システム1においてプレイヤがゲームをしながらチャット機能を利用して他のプレイヤとコミュニケーションを図る例を説明する。ここでは
図1の情報処理システム1の例を説明する。なお、プレイヤA~Cが使用する言語は異なるものとする。
【0055】
図6は本実施形態に係る情報処理システムの処理の一例のフローチャートである。例えばプレイヤA~Cはプレイ中のゲームにおいてコミュニケーションを図るため、ステップS10においてチャットを開始する。情報処理端末12a~12cは、ステップS20でチャットが終了するまでステップS12~S18の処理を繰り返す。
【0056】
プレイヤA~Cは、他のプレイヤとコミュニケーションを図りたい内容があれば、その内容(チャット内容)をマイクなどの入力装置106から音声で発言する。ここではプレイヤAがチャット内容を発言したものとして説明を続ける。プレイヤAにより発言されたチャット内容は、情報処理端末12aから情報処理端末12b及び12cに送信される。
【0057】
ステップS12において、情報処理端末12b及び12cは情報処理端末12aからのチャット内容の受信によりプレイヤAの発言があったと判定し、ステップS14~S18の処理を行う。情報処理端末12a~12cは、他の情報処理端末12からのチャット内容の受信がなければ、他のプレイヤによる発言がなかったと判定し、ステップS14~S18の処理をスキップする。
【0058】
ステップS14において、情報処理端末12bは翻訳機14bと連携し、プレイヤAが発言したチャット内容の翻訳を翻訳機14bの翻訳機能で行う。また、ステップS14において、情報処理端末12cは情報処理端末12cに搭載された翻訳プログラムを実行することにより実現する翻訳機能で、プレイヤAが発言したチャット内容の翻訳を行う。
【0059】
なお、ここではプレイヤA~Cが使用する言語が異なる例を説明したが、使用する言語が同一であればステップS14のチャット内容の翻訳を省略してもよい。プレイヤA~Cが使用する言語の判別は、翻訳機能が行ってもよいし、プレイヤが手動で設定しておいた情報に基づいて行うようにしてもよい。
【0060】
ステップS16において、情報処理端末12b及び12cは音声テーブル214を参照して、チャット内容を発言したプレイヤAと対応付けられた音声を、プレイヤAが発言したチャット内容の再生に利用する音声として特定する。ステップS16において情報処理端末12b及び12cは音声テーブル214を参照して、チャット内容を発言したプレイヤAが使用するキャラクタαと対応付けられた音声を、プレイヤAが発言したチャット内容の再生に利用する音声として特定してもよい。ステップS18において、情報処理端末12b及び12cはステップS14で翻訳したチャット内容を、ステップS16で特定した音声で再生する。
【0061】
例えばプレイヤAが男性であれば、音声テーブル214にプレイヤAと対応付けて男性の音声の情報を記憶しておけば、プレイヤAが発言したチャット内容を男性の音声で再生できる。また、例えばプレイヤAが女性であれば、音声テーブル214にプレイヤAと対応付けて女性の音声の情報を記憶しておけば、プレイヤAが発言したチャット内容を女性の音声で再生できる。このように、音声テーブル214においてプレイヤAと対応付けることが可能な音声の種類を増やし、適切な音声と対応付けておくことにより、プレイヤB及びCは、再生されたチャット内容を発言したプレイヤAを認識しやすくなる。
【0062】
図7は本実施形態に係る情報処理システムの処理の一例のフローチャートである。
図7のフローチャートの処理は、
図6と一部を除いて同様であるため、同一部分の説明を適宜省略する。
【0063】
ステップS30~S34の処理は、
図6のステップS10~S14の処理と同様であるため、説明を省略する。ステップS36において、情報処理端末12b及び12cは画像変更テーブル216を参照して、チャット内容を発言したプレイヤA又はキャラクタαの画像に与える視覚的変化を特定する。ステップS38において、情報処理端末12b及び12cはステップS34で翻訳したチャット内容を、音声で再生すると共に、発言中のプレイヤA又はプレイヤAが使用するキャラクタαの画像に、ステップS36で特定した視覚的変化を与える画像変更処理を行う。
【0064】
例えばプレイヤB及びCは、情報処理端末12b及び12cの画面に表示されているプレイヤA又はキャラクタαを示す画像に、枠、エフェクト、又はアイコンなどが付加される画像変更処理により視覚的変化を与えられることで、再生されたチャット内容を発言したプレイヤAを認識しやすくなる。
【0065】
また、例えばプレイヤB及びCは、情報処理端末12b及び12cの画面に表示されているキャラクタαが発言しているように口を動かす画像変更処理により視覚的変化を与えられることで、再生されたチャット内容を発言したプレイヤAを認識しやすくなる。
【0066】
図8は本実施形態に係る情報処理システムの処理の一例のフローチャートである。
図8のフローチャートの処理は、
図6と一部を除いて同様であるため、同一部分の説明を適宜省略する。
【0067】
ステップS50~S54の処理は、
図6のステップS10~S14の処理と同様であるため、説明を省略する。ステップS56において、情報処理端末12b及び12cは発言したプレイヤAの音声から、発言したプレイヤAの感情を認識する。
【0068】
ステップS58において、情報処理端末12b及び12cは音声テーブル214を参照して、チャット内容を発言したプレイヤAの感情と対応付けられた音声を、プレイヤAが発言したチャット内容の再生に利用する音声として特定する。ステップS60において情報処理端末12b及び12cはステップS54で翻訳したチャット内容を、ステップS58で特定した音声で再生する。
【0069】
例えばプレイヤAの感情が「喜び」であれば、音声テーブル214に「喜び」の感情と対応付けて「喜び」の音声(プレイヤAが喜んでいるように感じる音声)の情報を記憶しておけば、プレイヤAが発言したチャット内容を「喜び」の音声で再生できる。また、例えばプレイヤAの感情が「怒り」であれば、音声テーブル214に「怒り」の感情と対応付けて「怒り」の音声(プレイヤAが怒っているように感じる音声)の情報を記録しておけば、プレイヤAが発言したチャット内容を「怒り」の音声で再生できる。
【0070】
このように、音声テーブル214においてプレイヤAの感情と対応付けることが可能な音声の種類を増やし、適切な音声と対応付けておくことにより、プレイヤB及びCは、再生されたチャット内容を発言したプレイヤAの感情を認識しやすくなる。
【0071】
また、音声テーブル214はプレイヤAの感情の他、ゲームの状況も加味して、音声の情報を対応付けて記録してもよい。例えばプレイヤAが使用するキャラクタαのヒットポイント(HP)が少ない状況でプレイヤAがチャット内容を発言した場合に、プレイヤAが発言したチャット内容は、情報処理端末12b及び12cにおいて苦しそうな音声で再生するようにしてもよい。
【0072】
図9は本実施形態に係る情報処理システムの処理の一例のフローチャートである。
図9のフローチャートの処理は、
図8と一部を除いて同様であるため、同一部分の説明を適宜省略する。
【0073】
ステップS70~S76の処理は、
図8のステップS50~S56の処理と同様であるため、説明を省略する。ステップS78において、情報処理端末12b及び12cは画像変更テーブル216を参照して、チャット内容を発言したプレイヤA又はキャラクタαの画像に与える視覚的変化を、ステップS76で認識したプレイヤAの感情に基づいて特定する。ステップS80において、情報処理端末12b及び12cはステップS74で翻訳したチャット内容を、音声で再生すると共に、発言中のプレイヤA又はプレイヤAが使用するキャラクタαの画像に、ステップS78で特定した視覚的変化を与える画像変更処理を行う。
【0074】
例えばプレイヤAの感情が「喜び」であれば、画像変更テーブル216に「喜び」の感情と対応付けて「喜び」の表情の情報を記憶しておけば、情報処理端末12b及び12cの画面に表示されているプレイヤA又はキャラクタαの表情を「喜び」の表情に変更することができる。また、画像変更テーブル216はプレイヤAの感情の他、ゲームの状況も加味して表情の情報を対応付けて記録してもよい。
【0075】
例えばプレイヤAが使用するキャラクタαのヒットポイント(HP)が少ない状況でプレイヤAがチャット内容を発言した場合に、情報処理端末12b及び12cの画面に表示されているプレイヤA又はキャラクタαの表情を、苦しそうな表情となるように視覚的変化を与えるようにしてもよい。
【0076】
このように、画像変更テーブル216においてプレイヤAの感情と対応付けることが可能な視覚的変化の種類を増やし、適切な視覚的変化と対応付けておくことにより、プレイヤB及びCに、再生中のチャット内容を発言したプレイヤAの感情を認識させることが容易となる。
【0077】
図10は本実施形態に係る情報処理システムの処理の一例のフローチャートである。
図10のフローチャートの処理は、
図6と一部を除いて同様であるため、同一部分の説明を適宜省略する。
【0078】
ステップS90~S94の処理は、
図6のステップS10~S14の処理と同様であるため、説明を省略する。ステップS94において、情報処理端末12b及び12cは発言したプレイヤAが使用する言語を判定する。プレイヤAが使用する言語の判定は、翻訳機能が行ってもよいし、プレイヤが設定した言語の情報に基づいて行ってもよい。プレイヤAが使用する言語に基づき、情報処理端末12b及び12cは、プレイヤAの国柄を特定する。
【0079】
ステップS98において、情報処理端末12b及び12cは国柄テーブル220を参照して、発言したプレイヤA、又はプレイヤAが使用するキャラクタαの画像に与える視覚的変化を、発言したプレイヤAの国柄に基づいて特定する。
【0080】
ステップS100において、情報処理端末12b及び12cはステップS94で翻訳したチャット内容を、音声で再生すると共に、発言中のプレイヤA又はプレイヤAが使用するキャラクタαの画像に、ステップS98で特定した国柄に応じた視覚的変化を与える画像変更処理を行う。
【0081】
例えばプレイヤB及びCは、情報処理端末12b及び12cの画面に表示されているプレイヤAのキャラクタαのアクションとして、プレイヤAの国柄に応じたアクションを確認できる。
【0082】
図6~
図10に示したフローチャートの処理は、一部又は全部を組み合わせた処理とすることができる。例えば
図7のフローチャートの処理に、
図6のステップS16及びS18の処理内容を追加することで、情報処理端末12b及び12cはステップS34で翻訳したチャット内容を、ステップS16で特定した音声で再生すると共に、発言中のプレイヤA又はプレイヤAが使用するキャラクタαの画像に、ステップS36で特定した視覚的変化を与える画像変更処理を行うことができる。
【0083】
例えば
図9のフローチャートの処理に、
図8のステップS58及びS60の処理内容を追加することで、情報処理端末12b及び12cはステップS74で翻訳したチャット内容を、ステップS58で特定した音声で再生すると共に、発言中のプレイヤA又はプレイヤAが使用するキャラクタαの画像に、ステップS78で特定した視覚的変化を与える画像変更処理を行うことができる。
【0084】
また、上記ではプレイヤAが発言したチャット内容を情報処理端末12aから情報処理端末12b及び12cに送信したあと、情報処理端末12b及び12c側でチャット内容を翻訳する例を説明したが、情報処理端末12a側又はサーバ装置10でチャット内容を翻訳してもよい。さらに、本実施形態ではボイスチャットへの適用例を説明したが、テキストチャットの読み上げ機能などへの適用も可能である。
【0085】
このように、本実施形態では、翻訳されたチャット内容を発言したプレイヤを、分かりやすく他のプレイヤに認識させることができる。例えばゲームシステムでは、他者の発言を聞くことや、字幕を読むことに集中できる会議と異なり、ゲーム操作や状況把握と並行してチャット内容を聞く必要がある。本実施形態によれば、再生中のチャット内容を発言したプレイヤを、他のプレイヤが認識しやすくなる。
【0086】
開示した一実施形態の情報処理システム1は例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲、及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で変形及び改良が可能である。また、上記した複数の実施形態に記載された事項は矛盾しない範囲で他の構成も取り得ることができ、また、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0087】
1 情報処理システム
10 サーバ装置
12a~12c 情報処理端末
14a~14b 翻訳機
232 情報処理端末側連携処理部
240 チャット処理部
244 画像変更処理部
246 感情認識部
248 特典付与部
250 翻訳処理部
254 翻訳機側連携処理部