(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023028562
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】電子端末用収納ケースおよび収納ボックス
(51)【国際特許分類】
B62J 9/27 20200101AFI20230224BHJP
B60R 7/04 20060101ALI20230224BHJP
B60R 7/06 20060101ALI20230224BHJP
B62J 11/00 20200101ALI20230224BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20230224BHJP
A45C 11/00 20060101ALI20230224BHJP
【FI】
B62J9/27
B60R7/04 Z
B60R7/06 Z
B62J11/00
H05K5/02 C
H05K5/02 F
A45C11/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021134351
(22)【出願日】2021-08-19
(71)【出願人】
【識別番号】000119232
【氏名又は名称】株式会社イノアックコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100158067
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 基
(74)【代理人】
【識別番号】100147854
【弁理士】
【氏名又は名称】多賀 久直
(72)【発明者】
【氏名】松浦 麻人
【テーマコード(参考)】
3B045
3D022
4E360
【Fターム(参考)】
3B045BA26
3B045CB01
3B045CE07
3B045DA22
3B045FC04
3D022CD05
3D022CD09
4E360AB02
4E360AB21
4E360AB42
4E360BB13
4E360BC08
4E360EA03
4E360EC05
4E360EC13
4E360ED03
4E360GA28
4E360GB99
4E360GC02
4E360GC08
4E360GC14
(57)【要約】
【課題】電子端末を適切に保護できる電子端末用収納ケースを提供する。
【解決手段】電子端末用収納ケース10は、電子端末Tを挟んで固定可能である。また、電子端末用収納ケース10は、車両に設けられた収納ボックス100などに着脱可能である。電子端末用収納ケース10は、開閉可能なケース本体12に収納した電子端末Tを弾性体で挟むようになっている。電子端末用収納ケース10は、ケース本体12において車両に接する部分が弾性体になっている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子端末を挟んで固定可能であり、
車両に着脱可能である
ことを特徴とする電子端末用収納ケース。
【請求項2】
電子端末を弾性体で挟む請求項1記載の電子端末用収納ケース。
【請求項3】
車両装着時に前記車両に接する部分が弾性体である請求項1または2記載の電子端末用収納ケース。
【請求項4】
開閉により電子端末を出し入れ可能であるケース本体と、
前記ケース本体の開閉の支点となるヒンジと、
前記ケース本体を閉じた状態で保持する保持手段と、を備え、
前記ケース本体が弾性体であり、前記ヒンジおよび前記保持手段が前記弾性体と異なる材料である請求項1~3の何れか一項に記載の電子端末用収納ケース。
【請求項5】
電子端末を充電可能な充電パットを備えている請求項1~4の何れか一項に記載の電子端末用収納ケース。
【請求項6】
車両に設けられ、請求項1~5の何れか一項に記載の電子端末用収納ケースを、着脱可能である収納ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子端末を固定可能な電子端末用収納ケースおよび電子端末用収納ケースを着脱可能な収納ボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
オートバイにおいて、メーター近傍にモバイル端末を収納するための収納部を設けたものが提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1の収納部は、モバイル端末を爪部で挟んで支持するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
モバイル端末は、様々なサイズのものがある。特許文献1の構成の場合、仮にモバイル端末のサイズが小さいと、オートバイ走行時の振動によりモバイル端末が収納部内で揺れ動いて破損するおそれがある。
【0005】
本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、電子端末を適切に保護できる電子端末用収納ケースおよび収納ボックスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る電子端末用収納ケースは、
電子端末を挟んで固定可能であり、
車両に着脱可能であることを要旨とする。
【0007】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る収納ボックスは、車両に設けられ、前述した電子端末用収納ケースを、着脱可能であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る電子端末用収納ケースによれば、収納した電子端末を適切に保護できる。
本発明に係る収納ボックスによれば、収納した電子端末を適切に保護できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る電子端末用収納ケースを示す斜視図であり、(a)は閉じた状態を示し、(b)は開いた状態を示す。
【
図2】第1実施形態の電子端末用収納ケースを示す断面図であり、(a)は閉じた状態を示し、(b)は開いた状態を示す。
【
図3】第1実施形態の電子端末用収納ケースを分解して示す斜視図である。
【
図4】収納ボックスを示す斜視図であり、第1実施形態の電子端末用収納ケースを取り外した状態を示す。
【
図5】収納ボックスを示す側面図であり、第1実施形態の電子端末用収納ケースを取り付けた状態を示す。
【
図6】(a)は
図5のA-A線で切断した端面図であり、(b)は
図5のB-B線で切断した端面図であり、(c)は
図6(b)のC-C線で切断した端面図である。
【
図7】本発明の第2実施形態に係る電子端末用収納ケースを示す斜視図であり、(a)は閉じた状態を示し、(b)は開いた状態を示す。
【
図8】第2実施形態の電子端末用収納ケースを示す断面図であり、(a)は閉じた状態を示し、(b)は開いた状態を示す。
【
図9】第2実施形態の電子端末用収納ケースを分解して示す斜視図である。
【
図10】第2実施形態の電子端末用収納ケースを、収納ボックスに取り付けた状態で示す端面図である。
【
図11】変更例の電子端末用収納ケースを示す断面図であり、(a)は閉じた状態を示し、(b)は開いた状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明に係る電子端末用収納ケースおよび収納ボックスにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明において、電子端末用収納ケースは、二輪車や四輪車などの車両への取り付け姿勢に基づいて上下左右前後を指称する。
【実施例0011】
(第1実施形態)
図1および
図2に示すように、第1実施形態に係る電子端末用収納ケース(以下、単に収納ケースという。)10は、スマートフォンなどの電子端末Tを挟んで固定可能である。収納ケース10は、電子端末Tを弾性体で挟むようになっている。また、収納ケース10は、車両に着脱可能である。例えば、
図4に示すように、収納ケース10を車両に設けられた収納ボックス100に入れて取り付けたり、収納ケース10を収納ボックス100から取り外したりすることが可能になっている。ここで、収納ケース10は、車両(収納ボックス100)に接する部分が弾性体で構成されている。
【0012】
図1および
図2に示すように、収納ケース10は、開閉により電子端末Tを出し入れ可能なケース本体12を備えている。第1実施形態のケース本体12は、弾性体のみまたは弾性体を主体して構成されている。ケース本体12を構成する弾性体としては、ポリウレタンフォームやポリエチレン等のオレフィン系フォームなどの発泡体、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)等のゴム系材料などを用いることができる。なお、弾性体としては、摩擦抵抗が比較的大きいゴム系材料よりも、摩擦抵抗が比較的小さい発泡体の方が好ましい。
【0013】
図1(b)および
図2(b)に示すように、ケース本体12は、ヒンジ14で接続された2つの半体12A,12Bで構成されている。半体12A,12Bの内側には、凹部16が設けられており、ケース本体12を閉じた状態において凹部16が互いに合わさって、電子端末Tを収納可能な収納部がケース本体12の内側に形成される。ここで、凹部16には、弾性体である緩衝材18がそれぞれ配置されており、収納部に配置された電子端末Tを、2枚の緩衝材18によって挟むようになっている(
図2(a)参照)。緩衝材18の弾性体としては、ポリウレタンフォームやポリエチレン等のオレフィン系フォームなどの発泡体、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)等のゴム系材料などを用いることができる。ここで、緩衝材18は、ケース本体12よりも柔軟であることが好ましく、緩衝材18をケース本体12と別の材料で構成するとよい。
【0014】
図2(a)に示すように、2枚の緩衝材18,18の間は、電子端末Tの厚さよりも小さく設定されており、緩衝材18が圧縮変形した状態で電子端末Tを左右から挟むようになっている。また、緩衝材18は、電子端末Tに当たっていない部分で、電子端末Tの前後上下を囲むようになっている。このように、収納ケース10は、弾性体である緩衝材18,18によって、電子端末Tを六方から押さえて移動規制可能である。
【0015】
図2に示すように、収納ケース10は、ケース本体12の開閉の支点となるヒンジ14を備えている。第1実施形態のヒンジ14は、ケース本体12を構成する弾性体と異なる材料で形成されており、例えば、PP(ポリプロピレン)やPC(ポリカボネート)やPPS(ポリフェニレンスルファイド)などの樹脂材料、または金属材料を用いることができる。ヒンジ14は、弾性体よりも靱性が高い材料であることが好ましい。第1実施形態のヒンジ14は、折り曲げ部を挟んだ一方の縁部が第1半体12Aに埋め込まれると共に、折り曲げ部を挟んだ他方の縁部が第2半体12Bに埋め込まれたインテグラルヒンジである。ヒンジ14は、ケース本体12の下縁部に設けられている(
図2参照)。ケース本体12は、ヒンジ14の折り曲げ部の両側が、ケース本体12の外側に露出する折り曲げ部よりも下方へ張り出している。
【0016】
図2に示すように、収納ケース10は、ケース本体12を閉じた状態で保持する保持手段20,22を備えている。保持手段20,22は、ヒンジ14と反対側となるケース本体12の上縁部に設けられている。保持手段は、第2半体12Bに設けられた爪部20と、第1半体12Aに設けられた爪受部22と、を有している。爪部20は、一端部が第2半体12Bに埋め込まれて、他端部に爪受部22に引っ掛け可能な鉤状部分が形成されている。爪受部22は、第1半体12Aに両端を埋め込んで、第1半体12Aの上縁部に形成された凹みに渡して配置されている。爪部20を爪受部22に引っ掛けると、第1半体12Aの凹みに爪部20が収まるようになっている。第1実施形態の保持手段20,22は、ケース本体12を構成する弾性体と異なる材料で形成されており、例えば、PP(ポリプロピレン)やPC(ポリカボネート)やPPS(ポリフェニレンスルファイド)などの樹脂材料、または金属材料を用いることができる。保持手段20,22は、弾性体よりも硬い材料であることが好ましい。
【0017】
収納ケース10は、車両に取り付けた際に車両に接する部分(特に区別する場合は当接部という)が、弾性体で構成されている。第1実施形態の収納ケース10は、ケース本体12における弾性体である部分が車両に当たるように設定されている。具体的には、収納ケース10において、ヒンジ14や保持手段20,22などの弾性体以外の材料で構成された部分が、ケース本体12において凹んだ部分に配置されて、ケース本体12においてヒンジ14や保持手段20,22よりも張り出した当接部が車両(収納ボックス100)に接する。
【0018】
収納ケース10は、当接部が前後上下左右の各面に設けられている。
図6に示すように、当接部は、収納ケース10を車両に取り付けた際に、車両(収納ボックス100)に干渉するように設定されている。このように、収納ケース10は、車両(収納ボックス100)に取り付けた際に、弾性体である当接部が車両(収納ボックス100の壁)に当たって、車両(車両収納ボックス100の壁)によって六方から押さえられて移動規制される。
【0019】
図6(c)に示すように、収納ケース10は、電子端末Tを充電するための充電パット26を備えている。充電パット26は、第1半体12Aにおける凹部16の中央部に形成された凹みに配置されている。充電パット26としては、磁界を発生させるなどによって電子端末Tを充電可能なワイヤレス方式のものを用いることができる。収納ケース10は、ケース本体12に設けられたケース端子(端子)28を備えている。ケース端子28は、充電パット26に配線で繋がっている(
図3参照)。ケース端子28は、第1半体12Aの上部に外方へ露出するように設けられており、収納ケース10を車両に取り付けた際に、車両に設けられた車両側端子(端子)102に電気的に接続可能になっている。収納ケース10は、車両側端子102に接続するケース端子28を介して給電される充電パット26により、ケース本体12に挟んで固定した電子端末Tを充電可能に構成されている。なお、
図1(b)において符号30で示すケース本体12における第1半体12Aの後部に設けられた凹みは、電子端末Tに接続するケーブルなどを通すための通孔である。
【0020】
第1実施形態の収納ケース10は、別途樹脂成形されたヒンジ14、爪部20および爪受部22をセットした成形型において、ケース本体12となる弾性体を成形するインサート成形によって、簡単に得ることができる。
【0021】
図4~
図6に示すように、収納ボックス100は、一面に出し入れ口104aが設けられたボックス本体104と、出し入れ口104aを開閉可能な蓋部106(
図5参照)とを備えている。ボックス本体104には、収納ケース10を収納可能なケース収納部108が設けられている。ケース収納部108は、ボックス本体104の前壁104b、ボックス本体104における上下の壁104c,104d、ボックス本体104の左壁104eおよびこの左壁104eに対面する中間壁104fによって構成されている。左壁104eおよび中間壁104fには、内側へ突出する保持凸部が上下に設けられている。ケース収納部108は、収納ケース10における上面の当接部に当たる上壁104cと、収納ケース10における下面の当接部に当たる下壁104dの間隔が、収納ケース10の上下寸法よりもわずかに小さく設定されている。ケース収納部108は、上下の壁104c,104dで収納ケース10を上下から挟んで、収納ケース10の上下の移動を規制可能である。ケース収納部108は、収納ケース10における左側面の当接部に当たる左壁104eの保持凸部と、収納ケース10における右側面の当接部に当たる中間壁104fの保持凸部の間隔が、収納ケース10の左右寸法よりもわずかに小さく設定されている。ケース収納部108は、左壁104eの保持凸部および中間壁104fの保持凸部で収納ケース10を左右から挟んで、収納ケース10の左右の移動を規制可能である。収納ケース10における前面の当接部に当たる前壁104bと、収納ケース10における後面の当接部に当たる蓋部106の間隔が、収納ケース10の前後寸法よりもわずかに小さく設定されている。収納ボックス100は、閉じた蓋部106と前壁104bとで収納ケース10を前後から挟んで、収納ケース10の前後の移動を規制可能である。このように、収納ボックス100は、蓋部106を閉じることで、収納した収納ケース10を六方から押さえて移動規制可能である。
【0022】
図6(c)に示すように、ケース収納部108の上壁104cには、車両のバッテリなどに繋がる車両側端子102が設けられている。収納ボックス100は、ケース収納部108に収納ケース10を入れると、車両側端子102とケース端子28とが電気的に繋がるようになっている。
【0023】
収納ケース10は、電子端末Tを挟んで固定するので、収納ケースTにおいて電子端末Tのガタツキを防止できる。また、収納ケース10は、電子端末Tを挟むだけの簡単な構成であることで、電子端末Tのサイズの大小に影響され難く、様々なサイズの電子端末Tに対応可能である。収納ケース10は、車両に着脱可能であるので、車両から取り外した状態で収納ケース10へ電子端末Tを簡単に出し入れすることができる。収納ケース10は、挟んだ電子端末Tのサイズの大小にかかわらず、収納ケース10自体のサイズが一定であることから、収納ケース10に合わせた取り付け部分を車両側に予め形成することができ、車両に取り付けた収納ケース10のガタツキを防止できる。このように、収納ケース10によれば、収納した電子端末Tを適切に保護できる。
【0024】
収納ケース10は、電子端末Tを弾性体(緩衝材18)で挟むことで、弾性体(緩衝材18)の弾力性によって収納ケースTにおいて電子端末Tのガタツキをより適切に防止できる。
【0025】
収納ケース10は、車両に取り付けた際に車両に接する部分(当接部)が弾性体であることで、弾性体の弾力性によって車両への取り付け状態において電子端末Tのガタツキをより適切に防止できる。
【0026】
収納ケース10は、開閉により電子端末Tを出し入れ可能であるケース本体12と、ケース本体12の開閉の支点となるヒンジ14と、ケース本体12を閉じた状態で保持する保持手段20,22と、を備えている。そして、ケース本体12が弾性体であることで、挟んだ電子端末Tを弾性により保護できる。また、弾性体で当接部を簡単に一体形成することができ、車両に取り付けた際に弾性体の弾性によりガタツキを防止することができる。ヒンジ14および保持手段20,22を弾性体と異なる材料で形成することで、弾性体で得ることができない強度や耐久性などを確保することができ、収納ケース10の品質を向上できる。
【0027】
収納ケース10は、無接点の充電パット26を備えていることで、電子端末Tにケーブルを繋げることなく簡単に充電することができる。
【0028】
収納ボックス100は、収納ケース10を簡単に出し入れすることができ、収納した収納ケース10を保護することができる。従って、前述した収納ボックス100によれば、収納ケース10に収納した電子端末Tを適切に保護できる。
【0029】
(第2実施形態)
第1実施形態では、弾性体製のケース本体12を用いて、ヒンジ14や保持手段20,22を弾性体と異なる材料で構成したが、これに限らない。例えば、
図7~
図11に示す第2実施形態の収納ケース40のように、ヒンジ44および保持手段46,48を含んだケース本体42を樹脂成形品としてもよい。この場合、電子端末Tに接する部分を弾性体で構成すればよく、第2実施形態の収納ケース40は、ケース本体42の内側に配置された緩衝材50で電子端末Tを挟んで、電子端末Tを固定可能である。
図7に示すように、第2実施形態の収納ケース40における車両に接する部分には、弾性体製の当接部52が設けられている。当接部52は、矩形状のケース本体42の4隅に配置されている。当接部52は、ケース本体42よりも張り出しており、例えば、前上角の当接部52であれば、ケース本体42の前面、上面および左右の側面よりも張り出している。第2実施形態の収納ケース40は、前述した収納ボックス100に着脱可能である。このとき、張り出した当接部52が収納ボックス100に当たるので、ヒンジ44や保持手段46,48を収納ボックス100に接触しないように保護することができる。そして、第2実施形態の収納ケース40によれば、前述した第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0030】
(変更例)
前述した事項に限らず、例えば以下のようにしてもよい。なお、本発明は、実施形態および以下の変更例の具体的な記載のみに限定されるものではない。
【0031】
(1)
図11に示すように、ケース本体12における収納部の縁に、斜めに延びる受け面32を設けて、この受け面32によって電子端末Tを固定するようにしてもよい。このようにすることで、受け面32における凹部16の底側で比較的サイズが小さい電子端末Tを受けて移動規制することができる。また、受け面32における凹部16の開口側で比較的サイズが大きい電子端末Tを受けて移動規制することができ、電子端末Tのサイズに柔軟に対応できる。この場合、第1実施形態の緩衝材18のように別体の受け面32を設置してもよく、ケース本体12に受け面32を一体に形成してもよい。
【0032】
(2)緩衝材を省略し、ケース本体で電子端末を挟むようにしてもよい。この場合、ケース本体を弾性体で構成することが好ましい。
(3)車両において収納ケースを取り付ける箇所は、収納ボックスに限らず、コンソールパネルなどのパネルやその他の箇所に、収納ケースの取り付け部を設けてもよい。