(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023028576
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】情報処理サーバ、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/85 20140101AFI20230224BHJP
A63F 13/30 20140101ALI20230224BHJP
A63F 13/35 20140101ALI20230224BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20230224BHJP
A63F 13/86 20140101ALI20230224BHJP
A63F 13/87 20140101ALI20230224BHJP
【FI】
A63F13/85
A63F13/30
A63F13/35
A63F13/79
A63F13/86
A63F13/87
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021134367
(22)【出願日】2021-08-19
(71)【出願人】
【識別番号】521199764
【氏名又は名称】株式会社fingger
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100196612
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 慎也
(72)【発明者】
【氏名】吉江 直人
(72)【発明者】
【氏名】宮川 義之
(57)【要約】
【課題】より視聴者にゲームを楽しませることが可能な情報処理サーバ等を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態の情報処理サーバは、動画配信サーバとネットワークを介して接続される情報処理サーバであって、ゲーム処理部と、ゲームユーザ識別情報とゲーム資産情報とを関連付けて記憶し、ゲームユーザ識別情報と視聴者識別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、動画に対して動画配信サーバが受け付けたコメントとコメントを送信したユーザの視聴者識別情報を取得するコメント取得部と、を備え、ゲーム処理部は、動画配信サーバにおいてコメントを受け付けた動画の配信元の端末装置でプレイしているゲームに対して、所定の処理を実行し、所定の処理の実行時又は実行後のゲームの進行に基づいて、取得された視聴者識別情報に関連付けられたゲーム資産情報を更新する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信元の端末装置から送信されるゲームのプレイ動画データに基づく配信動画データを他の端末装置に配信可能な動画配信サーバとネットワークを介して接続される情報処理サーバであって、
前記情報処理サーバとネットワークを介して接続される端末装置においてユーザがプレイするゲームに関する処理を行うゲーム処理部と、
端末装置でゲームをプレイするユーザを識別可能なゲームユーザ識別情報と、ユーザのゲーム資産に関するゲーム資産情報とを関連付けて記憶する記憶部であって、ゲームユーザ識別情報と、前記動画配信サーバに対してコメントを送信したユーザを識別可能な視聴者識別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
動画に対して前記動画配信サーバが受け付けたコメントとコメントを送信したユーザの視聴者識別情報を取得するコメント取得部と、を備え、
前記ゲーム処理部は、前記動画配信サーバにおいて前記コメント取得部により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の端末装置でプレイしているゲームに対して、該コメントに基づいて所定の処理を実行し、該所定の処理の実行時又は実行後のゲームの進行に基づいて、前記記憶部において前記コメント取得部により取得された視聴者識別情報に関連付けられたゲーム資産情報を更新する、
情報処理サーバ。
【請求項2】
前記記憶部が記憶するゲーム資産情報は、ゲーム上のアイテム及びスコアの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の情報処理サーバ。
【請求項3】
前記ゲーム処理部は、
前記ゲーム処理部による所定の処理の実行時又は実行後に、前記動画配信サーバにおいて前記コメント取得部により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の端末装置でプレイしているゲームにおいて所定のゲーム資産を取得した場合、該取得したゲーム資産に基づいて、前記記憶部において前記コメント取得部により取得された視聴者識別情報に関連付けられたゲーム資産情報を更新する、請求項1又は2に記載の情報処理サーバ。
【請求項4】
前記ゲーム処理部は、
前記ゲーム処理部による所定の処理の実行時又は実行後に、前記動画配信サーバにおいて前記コメント取得部により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の端末装置でプレイしているゲームにおいて所定のゲーム資産を取得した場合、該所定の処理の貢献度及び該取得したゲーム資産に基づいて、前記記憶部において前記コメント取得部により取得された視聴者識別情報に関連付けられたゲーム資産情報を更新する、請求項1又は2に記載の情報処理サーバ。
【請求項5】
配信元の端末装置から送信されるゲームのプレイ動画データに基づく配信動画データを他の端末装置に配信可能な動画配信サーバとネットワークを介して接続される情報処理サーバにおいて実行される方法であって、
前記情報処理サーバは、端末装置でゲームをプレイするユーザを識別可能なゲームユーザ識別情報と、ユーザのゲーム資産に関するゲーム資産情報とを関連付けて記憶するとともに、ゲームユーザ識別情報と、前記動画配信サーバに対してコメントを送信したユーザを識別可能な視聴者識別情報とを関連付けて記憶するものであり、
前記方法は、
動画に対して前記動画配信サーバが受け付けたコメントとコメントを送信したユーザの視聴者識別情報を取得する段階と、
前記動画配信サーバにおいて前記コメント取得部により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の端末装置でプレイしているゲームに対して、該コメントに基づいて所定の処理を実行し、該所定の処理の実行時又は実行後のゲームの進行に基づいて、前記情報処理サーバにおいて前記取得された視聴者識別情報に関連付けられたゲーム資産情報を更新する段階と、
を含む、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法の各段階をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理サーバ、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
動画配信サーバ(システム)により提供される動画配信サービスが広く普及している。動画配信サーバは、動画表示領域やコメント表示領域を含む動画配信用ウェブ画面を提供する。動画配信者は、自身のスマートフォンなどの端末装置を用いてゲームのプレイ動画を配信することができ、動画視聴者は、配信されるプレイ動画に対してコメントを投稿することができる。例えば、特許文献1は、プレイヤである動画配信者のみならず動画視聴者がゲームを楽しむことができる技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
プレイ動画を視聴する視聴者は、プレイ動画でプレイされるゲームのプレイヤであることが多い。視聴者がプレイ動画のゲームに対して参加可能なシステムは実現されているが、配信されるプレイ動画を通して、より視聴者がゲームを楽しむことができるシステムが求められていた。本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、より視聴者にゲームを楽しませることが可能な情報処理サーバ等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
〔1〕本発明の一実施形態の情報処理サーバは、
配信元の端末装置から送信されるゲームのプレイ動画データに基づく配信動画データを他の端末装置に配信可能な動画配信サーバとネットワークを介して接続される情報処理サーバであって、
前記情報処理サーバとネットワークを介して接続される端末装置においてユーザがプレイするゲームに関する処理を行うゲーム処理部と、
端末装置でゲームをプレイするユーザを識別可能なゲームユーザ識別情報と、ユーザのゲーム資産に関するゲーム資産情報とを関連付けて記憶する記憶部であって、ゲームユーザ識別情報と、前記動画配信サーバに対してコメントを送信したユーザを識別可能な視聴者識別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
動画に対して前記動画配信サーバが受け付けたコメントとコメントを送信したユーザの視聴者識別情報を取得するコメント取得部と、を備え、
前記ゲーム処理部は、前記動画配信サーバにおいて前記コメント取得部により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の端末装置でプレイしているゲームに対して、該コメントに基づいて所定の処理を実行し、該所定の処理の実行時又は実行後のゲームの進行に基づいて、前記記憶部において前記コメント取得部により取得された視聴者識別情報に関連付けられたゲーム資産情報を更新する、
情報処理サーバである。
【0006】
〔2〕本発明の一実施形態では、前記記憶部が記憶するゲーム資産情報は、ゲーム上のアイテム及びスコアの少なくとも1つを含む、〔1〕の情報処理サーバである。
【0007】
〔3〕本発明の一実施形態では、
前記ゲーム処理部は、
前記ゲーム処理部による所定の処理の実行時又は実行後に、前記動画配信サーバにおいて前記コメント取得部により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の端末装置でプレイしているゲームにおいて所定のゲーム資産を取得した場合、該取得したゲーム資産に基づいて、前記記憶部において前記コメント取得部により取得された視聴者識別情報に関連付けられたゲーム資産情報を更新する、〔1〕又は〔2〕の情報処理サーバである。
【0008】
〔4〕本発明の一実施形態では、
前記ゲーム処理部は、
前記ゲーム処理部による所定の処理の実行時又は実行後に、前記動画配信サーバにおいて前記コメント取得部により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の端末装置でプレイしているゲームにおいて所定のゲーム資産を取得した場合、該所定の処理の貢献度及び該取得したゲーム資産に基づいて、前記記憶部において前記コメント取得部により取得された視聴者識別情報に関連付けられたゲーム資産情報を更新する、〔1〕又は〔2〕の情報処理サーバである。
【0009】
〔5〕本発明の一実施形態の方法は、
配信元の端末装置から送信されるゲームのプレイ動画データに基づく配信動画データを他の端末装置に配信可能な動画配信サーバとネットワークを介して接続される情報処理サーバにおいて実行される方法であって、
前記情報処理サーバは、端末装置でゲームをプレイするユーザを識別可能なゲームユーザ識別情報と、ユーザのゲーム資産に関するゲーム資産情報とを関連付けて記憶するとともに、ゲームユーザ識別情報と、前記動画配信サーバに対してコメントを送信したユーザを識別可能な視聴者識別情報とを関連付けて記憶するものであり、
前記方法は、
動画に対して前記動画配信サーバが受け付けたコメントとコメントを送信したユーザの視聴者識別情報を取得する段階と、
前記動画配信サーバにおいて前記コメント取得部により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の端末装置でプレイしているゲームに対して、該コメントに基づいて所定の処理を実行し、該所定の処理の実行時又は実行後のゲームの進行に基づいて、前記情報処理サーバにおいて前記取得された視聴者識別情報に関連付けられたゲーム資産情報を更新する段階と、
を含む、方法である。
【0010】
〔6〕本発明の一実施形態のプログラムは、〔5〕の方法の各ステップをコンピュータに実行させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、より視聴者にゲームを楽しませることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態の情報処理システムの全体構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態の情報処理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態の端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態の情報処理サーバの機能ブロック図である。
【
図5】ゲームのプレイ動画を配信する配信端末から送信される動画データに基づいて動画配信サーバが提供する配信動画を視聴する視聴端末のディスプレイに表示される動画画面の一例を示す図である。
【
図6】ユーザ情報処理部が提供するプレイ動画参加用のウェブページの一例を示す図である。
【
図7】ウェブページにおいて表示されるポップアップウィンドウの一例を示す図である。
【
図8】本発明の一実施形態の情報処理システムのコメントに関連する処理の一例を示す概要図である。
【
図9】本発明の一実施形態の情報処理システムの処理のフローチャートを示す図である。
【
図10】
図9のステップ126のより詳細な処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の情報処理システム1及び情報処理サーバ10について説明する。本発明の実施形態で説明するゲームは、発明の要旨を逸脱しない範囲内において、一般的なゲームに加えて、ゲーム要素があるものを含むことができる。本発明の実施形態で説明するデータ構造やデータベース構造は一例であって、発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々のデータ構造やデータベース構造とすることができる。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態の情報処理システム1の全体構成図である。
図1に示すように、情報処理システム1は、情報処理サーバ10と、端末装置30と、動画配信サーバ40と、を含み、情報処理サーバ10と端末装置30と動画配信サーバ40とは、インターネットなどのネットワーク2に接続され、互いに通信可能である。以下、説明の便宜上、配信者の端末装置30を配信端末30と呼び、視聴者の端末装置30を視聴端末30と呼ぶ場合がある。
【0015】
動画配信サーバ40は、配信元の配信端末30から送信されるゲームのプレイ動画などの動画を再生するための動画データを配信先の視聴端末30へ送信することができる既知の動画配信システムの一例であり、1又は複数のサーバ装置などから構成される。例えば、動画配信サーバ40(動画配信システム)は、YouTube(登録商標)である。動画配信サーバ40は、視聴端末30からのアクセス又は要求に応じて、配信端末30から受信した動画データに基づく配信動画データを配信し、視聴端末30は、配信動画データに基づいて動画を再生する。本実施形態では、配信端末30から送信される動画のデータは、ゲームのプレイ動画に関するデータである。ゲームのプレイ動画は、配信端末30でプレイするゲーム中の画面をそのまま示す動画であってもよいし、ゲーム実況動画であってもよい。配信動画データは、ゲームのプレイ動画に更なる情報を加えた動画データであってもよいし、ゲームのプレイ動画の内容を変更せずに当該プレイ動画と同一の動画を再生させるための動画データであってもよい。視聴者は、視聴端末30で再生される配信動画データに基づく動画を視聴することで、配信端末30から送信されるゲームのプレイ動画を視聴することができる。本実施形態における動画配信サーバ40の動画の配信は、ライブ配信である。なお、本明細書において、動画の「視聴」は、音声が無い動画を見ることや音声を消して動画を見ることも含む概念である。
【0016】
動画配信サーバ40は、動画配信サービスを利用するユーザを識別可能なユーザID(配信者ID又は視聴者ID)と、ユーザに関する情報とを関連付けて記憶する。例えばユーザに関する情報は、ユーザ名を含む。説明の便宜上、動画配信と動画視聴の利用形態に応じてユーザIDの名称を配信者IDと視聴者IDと分けているが、動画配信サーバ40が記憶する動画配信サービスを利用するユーザのユーザIDは1つである。配信者ID(又は視聴者ID)は、配信者識別情報(又は視聴者識別情報)の1つの例である。1つの変形例では、動画配信サーバ40は、提供するサービス内容に応じて、2つの別個の配信者IDと視聴者IDとを発行してもよい。
【0017】
動画配信サーバ40は、配信者IDと、配信される動画を識別可能な動画IDとを関連付けて記憶する。動画IDは、動画配信サイトのウェブページのURLを識別可能なデータであり、当該URLの一部を構成する文字列データである。1つの変形例では、動画IDは、動画配信サイトのウェブページのURLの一部ではなく、当該URLと対応付けられたデータであってもよい。
【0018】
配信端末30は、所定のアプリケーション(例えばウェブブラウザ)を介して、動画配信サーバ40に接続し、配信者ID及びパスワードなどを用いて識別、認証されると、認証された配信者IDのユーザとして動画を配信することができる。動画配信前に、配信端末30は、動画配信サーバ40に対して、配信者IDとともに配信作成(例えば配信予約)を要求するためのデータを送信すると、動画配信サーバ40は、動画IDを発行し、配信者IDと関連付けて記憶する。
【0019】
視聴端末30は、所定のアプリケーション(例えばウェブブラウザ)を介して、動画配信サーバ40に接続し、視聴者ID及びパスワードなどを用いて識別、認証されると、認証された視聴者IDのユーザとして動画配信サービスを利用することができる。動画配信サーバ40は、配信する動画に対するコメントを視聴端末30から受け付け、受け付けたコメントを、該コメントを送信したユーザの視聴者ID又は該視聴者IDに関連付けられたユーザ名とともに、配信動画のコメント表示領域内に表示する。動画配信サーバ40は、動画IDで特定される動画ごとに、視聴端末30から受け付けたコメントと、コメントを送信したユーザの視聴者IDとを外部システムから利用可能な機能(例えばAPI)を提供する。
【0020】
情報処理サーバ10は、1又は複数のサーバ装置を含んで構成されるサーバである。情報処理サーバ10は、クラウドシステムにより実現されてもよいし、1つの装置により実現されてもよい。情報処理サーバ10は、各端末装置30からのアクセスを受け付けて、ネットワーク2を介したゲームサービスを提供する既知のゲームサーバを含むものであるか、又は既知のゲームサーバの機能を備えるものである。本実施形態では、説明の便宜上、情報処理サーバ10は、1つの装置により実現されるものとして説明する。
【0021】
図2は本発明の一実施形態の情報処理サーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理サーバ10は、プロセッサ11、入力装置12、表示装置13、記憶装置14、及び通信装置15を備える。これらの各構成装置はバス16によって接続される。なお、バス16と各構成装置との間には必要に応じてインタフェースが介在しているものとする。情報処理サーバ10は、一般的なサーバやPC等と同様の構成を含むことができる。
【0022】
プロセッサ11は、情報処理サーバ10全体の動作を制御する。例えばプロセッサ11は、CPUである。プロセッサ11は、記憶装置14に格納されているプログラムやデータを読み込んで実行することにより、様々な処理を実行する。プロセッサ11は、複数のプロセッサから構成されてもよい。
【0023】
入力装置12は、情報処理サーバ10に対するユーザからの入力を受け付けるユーザインタフェースであり、例えば、タッチパネル、タッチパッド、キーボード、マウス、又はボタンである。表示装置13は、プロセッサ11の制御に従って、アプリケーション画面などを情報処理サーバ10のユーザに表示するディスプレイである。
【0024】
記憶装置14は、主記憶装置及び補助記憶装置を含む。主記憶装置は、例えばRAMのような半導体メモリである。RAMは、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、プロセッサ11が情報を処理する際の記憶領域及び作業領域として用いられる。主記憶装置は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であるROMを含んでいてもよい。補助記憶装置は、様々なプログラムや、各プログラムの実行に際してプロセッサ11が使用するデータを格納する。補助記憶装置は、情報を格納できるものであればいかなる不揮発性ストレージ又は不揮発性メモリであってもよく、着脱可能なものであっても構わない。
【0025】
通信装置15は、ネットワークを介してユーザ端末又はサーバなどの他のコンピュータとの間でデータの授受を行うことが可能なモジュールである。通信装置15は、Bluetooth(登録商標)モジュールなどの他の無線通信用のデバイスやモジュールなどとすることもできるし、イーサネット(登録商標)モジュールやUSBインタフェースなどの有線通信用のデバイスやモジュールなどとすることもできる。
【0026】
図3は本発明の一実施形態の端末装置30のハードウェア構成を示すブロック図である。端末装置30は、プロセッサ31、入力装置32、表示装置33、記憶装置34、及び通信装置35を備える。これらの各構成装置はバス36によって接続される。なお、バス36と各構成装置との間には必要に応じてインタフェースが介在しているものとする。プロセッサ31、入力装置32、表示装置33、記憶装置34、及び通信装置35の各要素は、前述したプロセッサ11、入力装置12、表示装置13、記憶装置14、及び通信装置15に各々対応するものであり、同様の構成を有するため、説明は省略する。端末装置30は、上記の構成を備えるものであれば、スマートフォンであってもよいし、既知のパーソナルコンピュータであってもよい。配信用の端末装置30(配信端末30)は、配信用の端末とゲーム用の端末を含んで構成されるものとすることができるが、説明の便宜上、主として、配信端末30は、1つの装置により実現されるものとして説明する。
【0027】
図4は本発明の一実施形態の情報処理サーバ10の機能ブロック図である。情報処理サーバ10は、ゲーム処理部21、記憶部22、ユーザ情報処理部23、及びコメント取得部24を備える。本実施形態においては、プログラムがプロセッサ11により実行されることにより又は記憶装置14により、これらの機能が実現される。例えば実行されるプログラムは、記憶装置14に記憶されている又は通信装置15を介して受信したプログラムである。このように、各種機能がプログラム読み込みにより実現されるため、1つのパート(機能)の一部又は全部を他のパートが有していてもよい。ただし、各機能の一部又は全部を実現するための電子回路等を構成することによりハードウェアによってもこれらの機能は実現してもよい。なお、例えば情報処理サーバ10がデータベース機能を備える場合、記憶装置14がデータベース用のデータ(例えばテーブル)やプログラムを記憶し、プログラムが実行されることにより、データベースは実現される。
【0028】
ゲーム処理部21は、ネットワーク2を介してゲームサービスを提供する既知のゲームサーバの機能を備える。換言すると、ゲーム処理部21は、端末装置30からのアクセスを受け付けて、端末装置30でユーザがプレイするゲームに関する処理を行う。
【0029】
記憶部22は、ゲームをプレイするユーザを識別可能なユーザID(ゲームユーザID)と、ゲームIDと、ユーザのゲームに関するゲーム情報とを関連付けて記憶する。本実施形態では、記憶部22は、ゲームユーザIDと、ゲームIDと、ゲーム情報とを関連付けて記憶するゲーム用データベースを備える。ゲームユーザIDは、ゲームをプレイするユーザを一意に識別可能なゲームユーザ識別情報の1つの例であり、ゲームIDは、プレイするゲームを一意に識別可能なゲーム識別情報の1つの例である。ゲーム情報は、ゲーム資産に関するゲーム資産情報を含む。1つの例では、ゲーム資産情報は、ゲームのアイテムに関するアイテム情報を含む。この場合、アイテム情報は、ゲームIDごとに(ゲームの種類ごとに)、かつアイテムごとに設定されたアイテムIDとしてもよいし、全ゲームIDを通してアイテムごとに設定されたアイテムIDとしてもよいし、ゲームIDごとに設定されたアイテム名称(テキスト)としてもよい。1つの例では、ゲーム資産は、キャラクタの強さやゲームの進行状況に応じたスコアなどのゲームにおけるユーザのスコアを含む。本実施形態では、ゲームユーザIDは、ゲーム処理部21だけではなく、情報処理サーバ10が識別するユーザIDである。1つの変形例では、記憶部22は、情報処理サーバ10が識別するユーザIDとして、ゲーム処理部21がユーザを識別するのに用いるゲームユーザIDと、ゲーム処理部21以外の機能部がユーザを識別するのに用いる管理用ユーザIDとを記憶してもよい。この場合、記憶部22は、これらのユーザIDも関連付けて記憶する。
【0030】
ゲーム処理部21は、端末装置30からゲームユーザID及びパスワード等を受け取ってユーザを認証し、認証したユーザに対してゲームサービスを提供するために必要なデータを端末装置30と送受信する。ゲーム処理部21は、端末装置30にゲームサービスを提供する間、例えば端末装置30においてゲームを実行するための所定のアプリケーション(例えばウェブブラウザ)が起動している間、端末装置30と通信状態にある。1つの例では、ゲーム処理部21は、端末装置30においてゲームを実行するための所定のアプリケーションが起動している間、該端末装置30と定期的又は断続的に通信し、該端末装置30でのゲーム操作入力に応じてゲームを実行し、その実行結果を該端末装置30に送信する。1つの例では、ゲーム処理部21は、各ユーザIDに紐付けてユーザのゲーム進行状況等のデータやログを記憶部22に記憶する。
【0031】
記憶部22は、ゲームユーザIDと、配信者ID(視聴者ID)とを関連付けて記憶する。本実施形態では、記憶部22は、配信者ID(視聴者ID)と、ゲームユーザIDとを関連付けて記憶するユーザデータベースを備える。1つの例では、情報処理サーバ10は、ユーザがゲームユーザIDを登録する際に、配信者ID(視聴者ID)の入力を受け付け、関連付けて記憶部22に記憶する。
【0032】
ユーザ情報処理部23は、ゲーム処理部21が提供するゲームや該ゲームのプレイ動画に関連する情報を処理(制御)する。ユーザ情報処理部23は、所定のURLを介して端末装置30からのアクセスを受け付けて、端末装置30からゲームユーザID及びパスワード等を受け取ってユーザを認証し、ユーザごとに、プレイ動画参加用のウェブページを提供する。ユーザ情報処理部23は、既知のウェブサーバの機能やアプリケーションサーバの機能を備えることができる。本実施形態では、ユーザ情報処理部23は、ゲームユーザIDによりユーザを識別する。
【0033】
ユーザ情報処理部23は、アイテムに関する視聴者アイテム情報を処理(制御)する。ユーザ情報処理部23は、プレイ動画参加用のウェブページを介してアイテムの購入を受け付けることができる。ユーザ情報処理部23は、端末装置30からゲームユーザID及びパスワード等を受け取ってユーザを認証し、既知の課金システムなどを用いて、該ユーザからのアイテムの購入を受け付ける。視聴者アイテム情報が示すアイテムは、ゲーム処理部21が提供するゲーム(ゲームサービス)において視聴者が使用可能なアイテムであり、ゲーム用データベースが記憶するゲーム資産情報が示すゲーム資産(アイテム)とは別のものである。視聴者アイテム情報は、ゲームIDごとに、かつアイテムごとに設定されたアイテムIDである。ただし、視聴者アイテム情報は、全ゲームIDを通してアイテムごとに設定されたアイテムIDとしてもよい。或いは、視聴者アイテム情報は、アイテムIDではなく、ゲームIDごとに設定されたアイテム名称(テキスト)としてもよい。1つの変形例では、視聴者アイテム情報は、一部又は全部のアイテムID(又はアイテム名称)について、ゲーム用データベースが記憶するアイテム情報が用いるアイテムID(又はアイテム名称)と共通のアイテムID(又はアイテム名称)を用いてもよい。
【0034】
記憶部22は、ゲームユーザIDと、ゲームIDと、視聴者アイテム情報とを関連付けて記憶する。本実施形態では、記憶部22は、ゲームユーザIDと、ゲームIDと、視聴者アイテム情報とを関連付けて記憶する視聴者アイテムデータベースを備える。1つの例では、視聴者アイテムデータベースは、視聴者アイテム情報に、視聴者アイテム情報が示すアイテムの数量を関連付けて記憶する。1つの変形例では、記憶部22は、ゲームIDごとに、ゲームユーザIDと、視聴者アイテム情報とを関連付けて記憶する視聴者アイテムデータベースを備えてもよい。1つの変形例では、記憶部22は、視聴者アイテム情報に関連付けるための管理用ユーザIDを記憶し、視聴者アイテムデータベースは、管理用ユーザIDと、ゲームIDと、視聴者アイテム情報とを関連付けて記憶してもよい。この場合、記憶部22は、ゲームユーザID又は視聴者IDと、管理用ユーザIDとを関連付けて記憶する。1つの変形例では、ユーザ情報処理部23は、視聴者IDにより又は視聴者アイテム情報を関連付けるための管理用ユーザIDによりユーザを識別する。この場合、ユーザ情報処理部23は、端末装置30から視聴者ID又は管理用ユーザID及びパスワード等を受け取ってユーザを認証する。
【0035】
ユーザ情報処理部23は、配信動画に関する情報を処理(制御)する。ユーザ情報処理部23は、端末装置30からのアクセスを受け付けて、動画配信に関する情報の入力を受け付けるためのウェブページを提供する。動画配信に関する情報の入力を受け付けるためのウェブページは、プレイ動画参加用のウェブページと同じページであってもよいし、異なるページであってもよい。記憶部22は、ゲームユーザIDと、動画配信サーバ40で配信される動画を識別可能な配信IDと、動画IDと、ゲームIDとを関連付けて記憶する。本実施形態では、記憶部22は、ゲームユーザIDと、配信IDと、動画IDと、ゲームIDとを関連付けて記憶する配信用データベースを備える。
【0036】
コメント取得部24は、動画IDで特定される動画(動画を表示する配信動画ページ)に対して端末装置30から受け付けたコメントと、コメントを送信したユーザの視聴者IDとを、動画配信サーバ40から取得する。コメント取得部24は、動画IDごとに、端末装置30から受け付けたコメントと、コメントを送信したユーザの視聴者IDとを取得する。コメント取得部24が取得するコメントは、英数字などの文字列からなるテキストである。1つの例では、コメント取得部24は、動画配信サーバ40のAPIを介して、取得対象の動画IDを用いて、コメントと視聴者IDを取得する。
【0037】
ゲーム処理部21は、動画配信サーバ40において(コメント取得部24により取得された)コメントを受け付けた動画の配信元の配信端末30でプレイしているゲームに対して、該コメントに基づいて所定の処理Pを実行し、所定の処理Pの実行時又は実行後のゲームの進行に基づいて、記憶部22においてコメント取得部24により取得された視聴者IDに関連付けられた(ゲームユーザIDに関連付けられた)ゲーム資産情報を更新する。ゲーム処理部21が実行する所定の処理Pは、コメントに対応するアイテムを出現させる、コメントに対応する効果を発動させる、又はコメントに基づくその他のゲーム処理などである。
【0038】
1つの例では、ゲーム処理部21は、所定の処理Pの実行時又は実行後に、動画配信サーバ40においてコメント取得部24により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の配信端末30でプレイしているゲームにおいて所定のゲーム資産(アイテムやスコアなど)を取得した場合、該取得したゲーム資産に基づいて、又は、所定の処理Pの貢献度及び該取得したゲーム資産に基づいて、ゲーム用データベースにおいてコメント取得部24により取得された視聴者IDの視聴者のゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産情報を更新する。所定の処理Pの貢献度とは、配信者がゲーム資産を取得するにあたっての所定の処理Pの貢献した度合いであり、ゲーム処理部21により決定される。例えば、ゲーム処理部21は、配信者が取得したゲーム資産の少なくとも一部に相当するゲーム資産が増えるように、所定の処理Pを発生させる基となったコメントを送信した視聴者のゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産情報を更新する。
【0039】
例えば、所定の処理Pの実行時又は実行後に、配信者が取得したゲーム資産がアイテムの場合、所定の処理Pを発生させる基となったコメントを送信した視聴者は、アイテムのかけらを取得することができる。この場合、ゲーム処理部21は、所定の処理Pの配信者のアイテムの取得への貢献に関わらず、配信者が取得したアイテムの一定の割合のアイテムのかけらを視聴者に取得させるように構成されてもよいし、所定の処理Pの配信者のゲーム資産の取得への貢献の度合いに応じた割合のアイテムのかけらを視聴者に取得させるように構成されてもよい。ゲーム処理部21は、アイテムのかけらを取得させる対象の視聴者のゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産情報(アイテム情報)を更新する。
【0040】
配信端末30は、ウェブブラウザなどを介して情報処理サーバ10に記憶される所定のWebページにアクセスし、ゲーム処理部21と通信する。ゲーム処理部21がゲームユーザIDを用いてユーザを認証すると、配信端末30は、ゲームを実行することができる。このようにして、配信者は配信端末30上でゲームをプレイすることができる。配信者は、ゲームのプレイ動画を配信端末30から動画配信サーバ40に送信することにより、プレイ動画を視聴端末30に配信することができる。
【0041】
配信者がプレイ動画を配信する場合、配信者は、配信端末30を用いて、ウェブブラウザなどを介して動画配信サーバ40に記憶される所定のWebページにアクセスし、動画配信の作成を行う(例えば動画配信の予約を登録する)。1つの例では、動画配信サーバ40は、配信端末30からのアクセスに応じて、配信者ID及びパスワードを用いてユーザを認証すると、配信端末30に動画配信を作成するためのウェブページを提供する。配信者は、当該ウェブページを介して動画配信の作成をすることができる。動画配信サーバ40は、動画配信の作成を受け付けると、動画IDを発行し、配信者IDと関連付けて記憶部22に保存する。例えば、動画配信の作成は、動画配信の予約である。
【0042】
配信者がプレイ動画を配信する場合、配信者は、配信端末30を介して、ユーザ情報処理部23にアクセスし、動画配信の作成を行う(例えば動画配信の予約を登録する)。ユーザ情報処理部23は、配信端末30からのアクセスに応じて、ゲームユーザID及びパスワードを用いてユーザを認証すると、配信端末30に動画配信を作成するためのウェブページを提供する。配信者は、当該ウェブページを介して動画配信の作成をすることができる。ユーザ情報処理部23は、動画配信の作成を受け付けると、配信IDを発行し、配信IDと、ゲームユーザIDと、動画IDと、ゲームIDとを関連付けて記憶部22(配信用データベース)に記憶する。1つの例では、情報処理サーバ10は、ユーザが動画配信を作成する際に(例えば動画配信の予約を登録する際に)、動画IDと、ゲームIDとの入力を受け付ける。
【0043】
動画配信サーバ40と情報処理サーバ10にアクセスして動画配信を作成した後(例えば動画配信の予約を登録した後)、配信端末30は、動画配信サーバ40に対して配信開始要求を行うと、動画配信サーバ40を介して、ゲームのプレイ動画を配信することができる。
【0044】
図5は、ゲームのプレイ動画を配信する配信端末30から送信される動画データに基づいて動画配信サーバ40が提供する配信動画を視聴する視聴端末30のディスプレイに表示される配信動画ページ60の一例を示す図である。
【0045】
配信動画ページ(配信動画ページの画面)60は、動画表示領域70及びコメント表示領域80を含む。動画表示領域70は、配信端末30のディスプレイに表示されるゲーム画面50又は該ゲーム画面50に動画配信サーバ40により一部処理が加えられた画面を表示するための領域である。コメント表示領域80は、配信端末30から送信される動画データに基づく配信動画に対して動画配信サーバ40が受け付けたコメントを表示するための領域である。コメント表示領域80は、ログインされているゲームユーザIDに関連付けられた視聴者などのユーザからのコメントの入力(投稿)を受け付けるためのユーザインタフェースを含むことができる。コメント表示領域80の一部又は全部は、動画表示領域70内に表示されてもよい。
【0046】
図5が示すプレイ動画のゲームは、ピンボールゲームであり、ゲーム画面50(動画表示領域70)は、ユーザが操作するバーオブジェクト71、ピンボールオブジェクト72、攻撃対象オブジェクト73-75を含む。動画表示領域70は、動画配信サーバ40により生成されたアバター76を含むことができる。この場合、配信端末30のゲーム画面50にはアバター76は表示されない。動画配信サーバ40はアバターを生成せず、動画表示領域70はアバター76を含まないように構成されてもよい。
【0047】
本例示において、コメント取得部24は、取得したコメントの最初の文字が「@」の場合に、当該コメントから「@」を除いたテキストを、コメントに対応するアイテム(オブジェクト)を出現させるための入力であると判定し、ゲーム処理部21に受け渡すように構成される。また本例示においては、コメント取得部24は、取得したコメントの最初の文字が「#」の場合に、当該コメントから「#」を除いたテキストを、攻撃対象オブジェクトを崩すための入力であると判定し、ゲーム処理部21に受け渡すように構成される。また本例示においては、コメント取得部24は、取得したコメントの最初の文字が「@」と「#」以外の場合に、当該コメントを、コメントオブジェクトを出現させるための入力であると判定し、ゲーム処理部21に受け渡すように構成される。なお、ゲーム処理部21が、コメント取得部24により取得されたコメントをそのまま受け取り、上記判定処理を行うように構成されてもよい。
【0048】
図5が示すプレイ動画のゲームは、コメント取得部24が取得したコメントに対応するアイテムを出現させることができるように構成されたゲームである。1つの例では、ゲーム処理部21は、視聴者アイテムデータベースにおいて、コメント取得部24が取得した視聴者IDの視聴者のゲームユーザIDに関付けられるコメント取得部24が取得したコメントに対応するアイテムを示す視聴者アイテム情報が、1以上のアイテム数量と関連付けられている場合に、当該アイテムを出現させる。コメント取得部24は、
図5に示す配信動画の動画IDにおけるユーザAのコメント81と視聴者IDとを動画配信サーバ40から取得し、最初の文字が「@」であることをコメント81が満たすと判定し、例えばコメント81がアイテムの使用に関するものである旨の情報又は判定結果に対応する情報とともに、コメント81(又はコメント81の「ボール」)をゲーム処理部21へ受け渡している。そして、ゲーム処理部21は、
図5のゲーム画面50(動画表示領域70)に示すように、コメント81を受け付けた動画の配信元の配信端末30でプレイするゲームに対して、コメント81の「ボール」に対応するボールオブジェクト77(視聴者アイテム情報が示すアイテムの「アイコン付きボール」)を出現させる処理を実行している。
【0049】
1つの例では、ゲーム処理部21は、対象のゲームに対してボールオブジェクト77を出現させる処理を実行したとき又は実行後に、当該ゲームにおいて配信者が所定のゲーム資産を取得した場合、該取得したゲーム資産に基づいて、又はボールオブジェクト77を出現させる処理及び該取得したゲーム資産に基づいて、ユーザAのゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産情報を更新する。
【0050】
また
図5が示すプレイ動画のゲームは、攻撃対象オブジェクト73-75が各々問題を提示し、配信動画ページ60のコメントにより正解が入力された場合に、正解が入力された攻撃対象オブジェクトを崩すことができるように構成されたゲームである。ゲーム画面50(動画表示領域70)は、攻撃対象オブジェクト75が「セ〇〇〇」という文字列を提示し、ユーザBがコメント82「#セカンド」を入力し、攻撃対象オブジェクト75を崩す様子を示す。この場合においては、コメント取得部24は、
図5に示す配信動画の動画IDにおけるユーザBのコメント82と視聴者IDとを動画配信サーバ40から取得し、最初の文字が「#」であることをコメント82が満たすと判定し、例えばコメント82が攻撃対象オブジェクトへの入力に関するものである旨の情報又は判定結果に対応する情報とともに、コメント82(又はコメント82の「セカンド」)をゲーム処理部21へ受け渡している。そして、ゲーム処理部21は、コメント82の「セカンド」を、攻撃対象オブジェクト75を崩すための入力であると判断し、当該入力処理を実行している。1つの例では、ゲーム処理部21を実現するプログラムは、攻撃対象オブジェクトごとに、1つの問題と、複数の解答とを予め設定する。
【0051】
1つの例では、ゲーム処理部21は、対象のゲームに対して攻撃対象オブジェクト75を崩すための入力処理を実行したとき又は実行後に、当該ゲームにおいて配信者が所定のゲーム資産を取得した場合、該取得したゲーム資産に基づいて、又は攻撃対象オブジェクト75を崩すための入力処理の貢献度及び該取得したゲーム資産に基づいて、ユーザAのゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産情報を更新する。
【0052】
また
図5が示すプレイ動画のゲームにおいては、コメント取得部24は、コメント83の最初の文字が「@」と「#」ではないと判定し、例えばコメント83がコメント入力に関するものである旨の情報又は判定結果に対応する情報とともに、コメント83をゲーム処理部21へ受け渡し、ゲーム処理部21は、ゲーム画面50(動画表示領域70)に示すように、コメント83をコメントオブジェクト78として出現する処理を実行している。1つの例では、コメントオブジェクト78は、ゲーム画面50を賑やかにするためのオブジェクトであって、ゲームの進行に影響を与えないオブジェクトである。
【0053】
図6は、ユーザ情報処理部23が提供するプレイ動画参加用のウェブページ90の一例を示す図である。
【0054】
視聴端末30は、例えばウェブブラウザを介してプレイ動画参加用のウェブページ90のURLを指定して当該ウェブページにアクセスする。視聴端末30は、ゲームユーザID及びパスワードなどを用いて識別、認証されると、認証されたゲームユーザIDのユーザのためのウェブページ90にアクセスすることができる。
【0055】
ウェブページ(又はウェブページ画面)90は、動画表示領域91と、ユーザ情報表示領域92と、コメント表示領域93と、を含む。
【0056】
動画表示領域91は、ゲームのプレイ動画を配信する配信端末30から送信される動画データに基づいて動画配信サーバ40が提供する配信動画を表示するための領域である。ユーザ情報処理部23は、動画配信サーバ40から配信動画ページ60の動画表示領域70に表示される配信動画情報を取得し、動画表示領域91に表示する。
【0057】
ユーザ情報表示領域92は、ウェブページ90にログインされているユーザ(視聴者)のユーザ情報を示すユーザ名表示領域94を含む。
図6に示すように、例えば、ユーザ名表示領域94は、ログインされているゲームユーザIDに関連付けられたユーザのユーザ名とアイコンを示す。ユーザ情報表示領域92は、ユーザが所持するアイテムを表示するためのアイテム表示領域95を含む。アイテム表示領域95は、「ガチャ」タブ及び「アイテム」タブを含むタブ領域96を含む。
図6は、「アイテム」タブが選択されている場合のアイテム表示領域95を示す。この場合、アイテム表示領域95は、ログインされているゲームユーザIDに関連付けられたユーザが所有するアイテム97を示す。本実施形態では、アイテム97は、視聴者アイテム情報が示すアイテムであり、視聴者アイテムデータベースにおいてゲームユーザIDに関連付けて記憶される。「ガチャ」タブが選択されている場合、アイテム表示領域95は、ユーザがアイテムを取得するガチャを実行するためのユーザインタフェースを表示する。1つの例では、ユーザは、アイテムに応じた額のゲーム内通貨98を消費することにより、アイテムを取得することができる。
【0058】
1つの例では、ウェブページ90は、その他の領域にユーザが所持するゲーム内通貨98を表示する。ゲーム内通貨98は、ユーザ情報表示領域92内に表示されてもよい。ウェブページ90は、既知の課金システムなどを用いて、ユーザからゲーム内通貨98の購入を受け付けることができる。ユーザは、ゲーム内通貨98を用いて、アイテムを取得することができる。
【0059】
コメント表示領域93は、ログインされているゲームユーザIDに関連付けられたユーザからのコメントの入力(投稿)を受け付け、入力(投稿)されたコメントを表示するための領域である。コメント表示領域93は、コメント入力欄と投稿コメント表示欄を含む。コメント入力欄は、コメントを入力するための領域の1つの例示であって、投稿コメント表示欄は、入力を受け付けた(投稿された)コメントを表示するための領域の1つの例示である。ユーザ情報処理部23は、コメントの投稿を受け付けると、投稿を受け付けたコメントをコメント表示領域93内の投稿コメント表示欄に表示するとともに、動画表示領域91に表示する動画の配信元の配信動画ページ60に対して同一のコメントを投稿(送信)する。したがって、視聴者は、ウェブページ90を介して、例えば
図5に示す場合と同様にして、プレイ動画の配信元の配信端末30でプレイされているゲームに対して、コメントに対応するアイテムを出現させたり、コメントに対応して攻撃対象オブジェクトを崩すための入力を実行したり、コメントに対応するコメントオブジェクトを出現させることができる。コメント表示領域93は、動画表示領域91に表示する動画の配信元の配信動画ページ60に入力(投稿)されるコメントを表示するものではない。
【0060】
コメント表示領域93におけるコメント入力欄(「コメントを入力」)及び「送る」ボタンは、コメント表示領域93内の下部に配置されてもよいし、コメント表示領域93内の他の位置に配置されてもよいし、ウェブページ90内の任意の位置に配置されてもよい。例えば、コメント表示領域93におけるコメント入力欄及び「送る」ボタンは、動画表示領域91とユーザ情報表示領域92の間に配置されてもよい。コメント表示領域93においては、コメント入力欄と「送る」ボタンに加えて、これらの周辺又はこれらの間に、「#をつけて送信」ボタン及び「@をつけて送信」ボタンの少なくとも1つが配置されてもよい。1つの例では、ユーザ情報処理部23は、「#をつけて送信」ボタンの入力を受け付けると、コメント入力欄に入力されている文字列の先頭部分に「#」をつけたコメントの投稿を受け付け、投稿を受け付けたコメントを投稿コメント表示欄に表示するとともに、動画表示領域91に表示する動画の配信元の配信動画ページ60に対して同一のコメントを投稿する。1つの例では、ユーザ情報処理部23は、「@をつけて送信」ボタンの入力を受け付けると、コメント入力欄に入力されている文字列の先頭部分に「@」をつけたコメントの投稿を受け付け、投稿を受け付けたコメントを投稿コメント表示欄に表示するとともに、動画表示領域91に表示する動画の配信元の配信動画ページ60に対して同一のコメントを投稿する。1つの例では、ユーザ情報処理部23は、コメント入力欄に入力されている文字列の先頭部分が「@」又は「#」である場合において、「#をつけて送信」ボタンが配置されている場合は、当該ボタンを非活性化し、「@をつけて送信」ボタンが配置されている場合は、当該ボタンを非活性化する。
【0061】
ユーザ情報処理部23は、アイテム97に対応する位置をクリックするなどの操作によりアイテム97の選択入力を受け付けることができる。1つの例では、ユーザ情報処理部23は、ユーザからアイテム97の選択入力を受け付けると、コメント表示領域93のコメント入力欄に、選択されたアイテム97に対応する文字列(コメント)を入力する。この場合、ユーザ情報処理部23は、更にユーザからの「送る」ボタンの入力を受け付けることにより、当該文字列を投稿する処理を実行することができる。他の例では、ユーザ情報処理部23は、ユーザからアイテム97の選択入力を受け付けると、コメント表示領域93のコメント入力欄に、選択されたアイテム97に対応する文字列(コメント)を入力するとともに、自動的に(更にユーザからの入力を受け付けることなく)当該文字列を投稿する処理を実行することができる。また、更に他の例では、ユーザ情報処理部23は、コメント表示領域93のコメント入力欄に、選択されたアイテム97に対応する文字列(コメント)を入力することなく、自動的に当該文字列を投稿する処理を実行することができる。この場合においても、他の例示の場合と同様に、投稿処理された文字列(コメント)は、コメント表示領域93内の投稿コメント表示欄に投稿されたコメントとして表示される。また、更に他の例では、ユーザ情報処理部23は、ユーザからアイテム97の選択入力を受け付けると、ポップアップウィンドウ99を表示する。
図7は、ウェブページ90において表示されるポップアップウィンドウ99の一例を示す図である。ポップアップウィンドウ99は、コメント入力欄及び「コメント送信」ボタンを含み、コメント入力欄に、選択されたアイテム97に対応する文字列(コメント)が入力された状態で表示される。ユーザ情報処理部23は、ポップアップウィンドウ99を表示すると、「コメント送信」又はキャンセルボタン(「×」ボタン)のみを受け付ける。ユーザ情報処理部23は、更にユーザからの「コメント送信」ボタンの入力を受け付けることにより、当該文字列を投稿する処理を実行することができる。この場合においても、他の例示の場合と同様に、投稿処理された文字列(コメント)は、コメント表示領域93内の投稿コメント表示欄に投稿されたコメントとして表示される。
【0062】
図8は、本発明の一実施形態の情報処理システム1のコメントに関連する処理の一例を示す概要図である。
【0063】
本例示においては、配信端末30は、配信用の端末30aとゲーム用の端末30bを含み、端末30bは、ウェブブラウザなどを介して、ゲーム処理部21と通信する。ゲーム処理部21がゲームユーザIDを用いてユーザを認証すると、端末30bは、ゲームを実行し、配信者は端末30b上でゲームをプレイすることができる(A1)。端末30aは、プレイ動画の基となるデータを端末30bから継続的に受け取る(A2)。端末30aは、配信ソフトがインストールされており、端末30b上のブラウザで実行されるゲーム(ゲーム画面)を、配信ソフト(例えばOBS)経由で直接配信ストリームとして動画配信サーバ40に流し込む(動画データを送信する)(A3)。
【0064】
視聴端末B30は、プレイ動画参加用のウェブページ90にアクセスし、動画表示領域91に表示されるプレイ動画に対してコメント表示領域93を介してコメントを送信する(B1)。視聴端末C30は、配信動画ページ60にアクセスし、動画表示領域70に表示されるプレイ動画に対してコメント表示領域80を介してコメントを送信する(C1)。
【0065】
ユーザ情報処理部23は、視聴端末B30から受け付けたコメントを、動画表示領域91に表示する元の配信動画ページ60に対して投稿する(D1)。動画配信サーバ40は、視聴端末30Bからのコメント(D1)及び視聴端末30Cからのコメント(C1)を受け付ける。
【0066】
コメント取得部24は、例えばポーリングにより、動画IDで特定される動画に対して端末装置30から受け付けたコメントと、コメントを送信したユーザの視聴者IDとを、動画配信サーバ40から取得する(D3)。ゲーム処理部21は、対象のプレイ動画の配信元の配信端末30でプレイしているゲームに対して、コメントの内容に応じて、所定の処理を実行する(D4)。
【0067】
図9は、本発明の一実施形態の情報処理システム1の処理の一例を示すフローチャートである。
【0068】
ステップ101で、配信端末30は、例えばウェブブラウザを介して、動画配信サーバ40が提供する動画配信作成を受け付けるためのページにアクセスする。配信者IDとパスワードなどを用いて動画配信サーバ40によりユーザが認証された後で、配信端末30は、配信予定時間などとともに配信を作成するためのデータを送信する。動画配信サーバ40は、動画配信の作成を受け付けると、動画IDを発行するとともに配信動画のURLを決定し、動画IDを配信者IDと関連付けて記憶する。
【0069】
ステップ102で、配信端末30は、例えばウェブブラウザを介して、情報処理サーバ10(ユーザ情報処理部23)が提供する動画配信作成を受け付けるためのページにアクセスする。ゲームユーザIDとパスワードなどを用いて情報処理サーバ10によりユーザが認証された後で、配信端末30は、プレイ動画対象のゲームのゲームID、配信予定時間などとともに配信を作成するためのデータを送信する。ユーザ情報処理部23は、動画配信の作成を受け付けると、配信IDを発行し、配信IDと、ゲームユーザIDと、動画IDと、ゲームIDとを関連付けて配信用データベースに記憶する。
【0070】
ステップ111で、配信端末30においてゲームを実行するための所定のアプリケーションが実行されると、配信端末30は、ゲームユーザIDとパスワードなどとともに、ゲームサービスを開始するための要求をゲーム処理部21に送信する。ステップ112で、ゲーム処理部21は、ゲームユーザIDによりユーザを認証すると、ゲーム関連の通信を開始する。ゲーム処理部21は、端末装置30においてゲームを実行するための所定のアプリケーションが起動している間、端末装置30と通信状態にある。
【0071】
ステップ113で、配信端末30は、例えばウェブブラウザを介して、動画配信サーバ40が提供する動画配信の開始を受け付けるためのページにアクセスする。配信者IDとパスワードなどを用いて動画配信サーバ40によりユーザが認証された後で、配信端末30は、配信者ID及び動画IDなどともに、動画配信を開始するための要求を動画配信サーバ40に送信する。ステップ114で、動画配信サーバ40は、配信端末30から受信した動画データに基づく配信動画データを配信することで、動画配信を開始する。
【0072】
ステップ121で、視聴端末30は、例えばウェブブラウザを介して動画のURLを指定することなどにより、動画配信サーバ40が提供する動画のページにアクセスする。ステップ122で、動画配信サーバ40は、視聴端末30により指定された動画の配信動画データを視聴端末30に送信し、視聴端末30は、配信動画データに基づいて動画を再生する。
【0073】
配信者IDとパスワードなどを用いて動画配信サーバ40によりユーザが認証された後で、ステップ123で、視聴端末30は、視聴者の操作に応じて入力された視聴中の動画に対するコメントを動画配信サーバ40に送信する。ステップ124で、動画配信サーバ40は、視聴端末30からのコメントを受け付け、受け付けたコメントを視聴者IDに関連付けられたユーザ名とともに、コメント表示領域80に表示する。
【0074】
ステップ125で、コメント取得部24は、ステップ124で動画配信サーバ40が入力受付処理したコメントを、視聴者IDとともに取得する。コメント取得部24は、動画IDごとに、コメントを取得するため、取得したコメント及び視聴者IDは、動画IDに関連付けられている。ステップ126で、ゲーム処理部21は、コメントの内容に応じて、所定の処理Pを実行する。
【0075】
図10は、
図9のステップ126のより詳細な処理の一例を示すフローチャートである。
【0076】
ステップ201で、情報処理サーバ10は、ステップ125で取得されたコメントである取得コメントに関する情報を特定する。具体的には、情報処理サーバ10は、ユーザデータベースを用いてステップ125で取得された視聴者IDからゲームユーザIDを取得し、配信用データベースを用いてステップ125で取得されたコメントの動画IDから配信IDを取得(特定)する。情報処理サーバ10は、配信用データベースを用いて、ゲームユーザIDと、配信IDとに関連付けられたゲームIDを取得(特定)する。
【0077】
ステップ202で、ゲーム処理部21は、取得コメントを受け付けた動画を配信する配信者が配信端末30でプレイするゲームに対して、ステップ125で取得されたコメントに基づいて所定の処理Pを実行する。
【0078】
ステップ203で、ゲーム処理部21は、所定の処理Pの実行時又は実行後に、取得コメントを受け付けた動画を配信する配信者が配信端末30でプレイするゲームにおいて所定のゲーム資産を取得したか否かを判定する。1つの例では、ステップ203で、ゲーム処理部21は、配信者が配信端末30でプレイするゲームにおける所定の処理Pに関連するゲームの場面において、所定のゲーム資産を取得したか否かを判定する。この場合において、所定の処理Pに関連するゲームの場面において所定のゲーム資産が取得されない場合、ゲーム処理部21は、所定のゲーム資産を取得していないと判定する。
【0079】
ステップ203で所定のゲーム資産を取得したと判定された場合、ステップ204で、ゲーム処理部21は、所定の処理Pを発生させる基となったコメントを送信した視聴者のゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産情報を更新する。
【0080】
次に、本発明の実施形態の情報処理サーバ10の主な作用効果について説明する。情報処理サーバ10は、ゲーム処理部21と、記憶部22と、コメント取得部24とを備え、ゲーム処理部21は、動画配信サーバ40においてコメント取得部24により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の配信端末30でプレイしているゲームに対して、該コメントに基づいて所定の処理Pを実行し、該所定の処理Pの実行時又は実行後のゲームの進行に基づいて、ゲーム用データベースにおいてコメント取得部24により取得された視聴者IDの視聴者(所定の処理Pを発生させる基となったコメントを送信した視聴者)のゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産情報を更新する。
【0081】
このような構成とすることにより、視聴者は、動画配信サーバ40にアクセスし、ゲームのプレイ動画を視聴している画面においてコメントを投稿(送信)するだけで、該プレイ動画の配信元の配信端末30でプレイされているゲームに対して、所定の効果又は影響を与えることができる。更に、当該ゲームにおいてゲーム資産が取得された場合に、該ゲーム資産の少なくとも一部に相当するゲーム資産が増えるように、コメントを投稿した視聴者のゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産情報を更新することが可能となる。これにより、視聴者は、ゲームを起動することなく、プレイ動画を視聴しながら、コメントを介してゲームに参加することができるとともに、自身のゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産(アイテムやスコアなど)を増やすことが可能となるため、より視聴者にゲームを楽しませることが可能となる。このような視聴者のゲームへの参加を受け付ける方法は、従来にない新しい方法である。
【0082】
また本実施形態では、異なる複数の配信者が同一のゲームを配信することが想定されるため、視聴者は、各配信者が配信するプレイ動画を視聴し、プレイ動画を視聴しながら、コメントを介してゲームに参加することができる。ゲームが同じであってもプレイ動画の内容は異なることが多いため、当該実施形態では、視聴者に、1つのゲームを異なる様々な方法で楽しませることが可能となる。
【0083】
また本実施形態では、情報処理サーバ10は、本発明の構成を備える任意の動画配信サーバ40、任意のゲームに対して同様の効果を発生させることができ、拡張性に優れたシステムを実現することが可能である。
【0084】
また本発明の1又は複数の実施形態では、ユーザ情報処理部23は、プレイ動画参加用のウェブページ90を介してコメントが入力されると、動画表示領域91に表示する動画の配信元の配信動画ページ60に対して同一のコメントを投稿する。このような構成とすることにより、プレイ動画参加用のウェブページ90を介して、ゲームに参加することができ、より視聴者にゲームを楽しませることが可能となる。
【0085】
また本実施形態では、コメント取得部24は、取得したコメントの所定の位置の所定の文字又は記号に応じて、異なる処理を実行するように、ゲーム処理部21に対してコメントを受け渡すように構成することができる。この実施形態では、例えば、コメント取得部24は、取得したコメントの最初の文字が「@」の場合に、当該コメントから「@」を除いたテキストを、コメントに対応するアイテムを出現させるための入力であると判定してゲーム処理部21に受け渡し、取得したコメントの最初の文字が「#」の場合に、当該コメントから「#」を除いたテキストを、攻撃対象オブジェクトを崩すための入力であると判定してゲーム処理部21に受け渡し、取得したコメントの最初の文字が「@」と「#」以外の場合に、当該コメントを、コメントオブジェクトを出現させるための入力であると判定してゲーム処理部21に受け渡すように構成することができる。このような構成とすることにより、当該実施形態では、視聴者がコメントを介して様々な方法でゲームへの参加を受け付けることが可能となり、より視聴者にゲームを楽しませることができる。
【0086】
上記の作用効果は、特に言及が無い限り、他の実施形態や変形例においても同様である。
【0087】
本発明の1又は複数の実施形態では、コメント取得部24は判定処理を行わずに取得したコメントをそのままゲーム処理部21に受け渡し、ゲーム処理部21は、受け取ったコメントの所定の位置の所定の文字又は記号(例えば受け取ったコメントの最初の文字が「@」や「#」)とは関係なく、受け取ったコメントの内容に応じて、所定の処理を実行することができるように構成することができる。
【0088】
本発明の1又は複数の実施形態では、ゲームが1つの場合、又はゲームごとに情報処理システム1が構成される場合などは、各種データベースは、ゲームIDを含まなくてもよい。この場合、情報処理サーバ10は、ゲームIDに関する処理を実行しなくてもよい。
【0089】
本発明の1又は複数の実施形態では、配信者IDと視聴者IDは同一のIDであり、ゲーム処理部21及びユーザ情報処理部23も、当該視聴者IDによりユーザを識別することができる。この実施形態においては、ゲームユーザIDなどのユーザを識別するためのIDは不要であるため、記憶部22は、複数のユーザIDを関連付けて記憶しなくてもよい。
【0090】
本発明の1又は複数の実施形態では、配信端末30は、ウェブブラウザなどを介して所定のWebページにアクセスしてゲーム処理部21と通信せずに、ゲームプログラムがインストールされており、ゲームプログラムが配信端末30上で起動されると、ゲーム処理部21と通信するように構成されてもよい。
【0091】
本発明の1又は複数の実施形態では、ゲーム処理部21は、他の機能ブロック22~24とは物理的に異なるゲームサーバ又はゲームサーバシステムにより実現されてもよいし、仮想的に異なるクラウドによりゲームサーバシステムとして実現されてもよい。ただし、この実施形態においては、記憶部22の一部もゲームサーバ又はゲームサーバシステムの一部として実現されてもよい。
【0092】
1つの変形例では、情報処理システム1は、視聴者が、コメントを介して、視聴者アイテム情報が示すアイテムではなく、ゲーム用データベースが記憶するゲーム情報が含むアイテム情報が示すアイテムを使用することができるように構成されてもよい。この場合、ゲーム処理部21は、動画配信サーバ40において当該コメントを受け付けた動画の配信元の配信端末30でプレイしているゲームに対して、ゲーム用データベースにおいて該コメントを投稿した視聴者のゲームユーザIDに関連付けられたアイテム情報のうちの該コメントに対応するアイテム情報に基づいて所定の処理Pを実行する。このような構成とすることにより、当該変形例では、視聴者は、新たにアイテムを購入することなく、プレイ動画を視聴しながらコメントを介してアイテムを使用することができる。これにより、より視聴者にゲームを楽しませることができる。
【0093】
1つの変形例では、ゲーム処理部21は、コメントに基づく所定の処理Pの実行の有無に関わらず、動画配信サーバ40においてコメント取得部24により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の配信端末30でプレイしているゲームにおける所定の場面において、例えば配信者のキャラクタのレベル上昇の場面において、ゲーム用データベースにおいてコメント取得部24により取得された視聴者IDの視聴者のゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産情報を更新することができる。本変形例では、ステップ203で、ゲーム処理部21は、配信者が配信端末30でプレイするゲームにおける所定のゲームの場面(例えば配信者のキャラクタのレベル上昇の場面)において、所定のゲーム資産を取得したか否かを判定する。ステップ203で所定のゲームの場面において所定のゲーム資産を取得したと判定された場合、ステップ204で、ゲーム処理部21は、コメントを送信した視聴者のゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産情報を更新する。
【0094】
本発明の他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現するプログラムや該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現する方法とすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現するプログラムをコンピュータに供給することができるサーバとすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現する仮想マシン又はクラウドシステムとすることもできる。
【0095】
以上に説明した処理又は動作において、あるステップにおいて、そのステップではまだ利用することができないはずのデータを利用しているなどの処理又は動作上の矛盾が生じない限りにおいて、処理又は動作を自由に変更することができる。また以上に説明してきた各実施例は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、種々の形態で実施することができる。
【符号の説明】
【0096】
1 情報処理システム
2 ネットワーク
10 情報処理サーバ
11 プロセッサ
12 入力装置
13 表示装置
14 記憶装置
15 通信装置
16 バス
21 ゲーム処理部
22 記憶部
23 ユーザ情報処理部
24 コメント取得部
30 端末装置
31 プロセッサ
32 入力装置
33 表示装置
34 記憶装置
35 通信装置
36 バス
40 動画配信サーバ
50 ゲーム画面
60 配信動画ページ
70 動画表示領域
71 バーオブジェクト
72 ピンボールオブジェクト
73、74、75 攻撃対象オブジェクト
76 アバター
77 ボールオブジェクト
78 コメントオブジェクト
80 コメント表示領域
81、82、83 コメント
90 ウェブページ
91 動画表示領域
92 ユーザ情報表示領域
93 コメント表示領域
94 ユーザ名表示領域
95 アイテム表示領域
96 タブ領域
97 アイテム
98 ゲーム内通貨
99 ポップアップウィンドウ