(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023028628
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】足裏押圧装置
(51)【国際特許分類】
A61H 39/04 20060101AFI20230224BHJP
【FI】
A61H39/04 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021134455
(22)【出願日】2021-08-19
(71)【出願人】
【識別番号】521368784
【氏名又は名称】岡谷 博文
(71)【出願人】
【識別番号】521368795
【氏名又は名称】岡谷 寿子
(74)【代理人】
【識別番号】100136205
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 康
(72)【発明者】
【氏名】岡谷 英明
【テーマコード(参考)】
4C101
【Fターム(参考)】
4C101BA01
4C101BB02
4C101BC09
4C101BD04
4C101BD06
4C101BD23
(57)【要約】
【課題】 足裏に強い刺激を与えることができる足裏押圧装置の提供。
【解決手段】 足裏押圧装置100は、足裏配置部101、及び、支持部103を有している。足裏配置部101は、断面円形状で、所定長さの柱形状を有している。足裏配置部101の断面円形状は、一般的に想定される人体型が足裏に有するアーチ、特に、踵骨B1、距骨B2、舟状骨B3、内側楔状骨B4、第1中足骨B5によって形成される内側縦アーチC1に想定される曲率半径R1や、踵骨B1、立方骨B6、第5中足骨B7よって形成される外側縦アーチC3に想定される曲率半径R3よりもの小さい半径Rを有している。足裏押圧装置100は、使用者が、足裏配置部101に足裏を配置し、踏み込んだり、乗り込んだりすることによって、使用者の足裏を押圧し、強い刺激を与えることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の長さの柱形状を有する足裏配置部、
前記足裏配置部を、所定の高さに保持する保持部、
を有する足裏押圧装置。
【請求項2】
請求項1に係る足裏押圧装置において、
前記足裏配置部は、
足裏に形成されるアーチに想定される曲率半径よりも小さい半径を有すること、
を特徴とする足裏押圧装置。
【請求項3】
請求項1、又は、請求項2に係る足裏押圧装置において、
前記足裏配置部は、
一般的に想定される使用者の足裏が前記足裏配置部に配置され、かつ、つま先、及び、踵を水平方向に沿う状態の際に、前記つま先、及び、前記踵が、少なくとも、前記足裏押圧装置の配置面に触れない高さに配置されること、
を特徴とする足裏押圧装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれかに係る足裏押圧装置において、
前記足裏配置部は、
円柱形状、又は、1つ以上の側稜を有する柱形状であること、
を特徴とする足裏押圧装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれかに係る足裏押圧装置において、
前記足裏配置部は、
第1の足裏配置部、及び、前記第1の足裏配置部とは断面方向に異なる大きさを有する第2の足裏配置部を有すること、
を特徴とする足裏押圧装置。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれかに係る足裏押圧装置において、
前記足裏配置部は、
第1の足裏配置部、及び、前記第1の足裏配置部とは異なる高さに配置される第2の足裏配置部を有すること、
を特徴とする足裏押圧装置。
【請求項7】
請求項1~請求項5のいずれかに係る足裏押圧装置において、
前記保持部は、
前記足裏配置部を配置する高さを変更できること、
を特徴とする足裏押圧装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足裏押圧装置に関し、特に、足裏に強い刺激与えることができるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の足裏押圧装置について、
図8に示す健康器具1を用いて説明する。健康器具1は、厚さ3cm前後のスギ、ヒノキその外何れかの集成材製であって、左右長さ35cm前後、前後奥行き15cm前後の矩形肉厚平板状の安定板2と、これに直径4cm前後、長さ30cm前後の同じ集成材製、直線棒状の支持棒3とを組み合わせたものとなっている。
【0003】
健康器具1は、支持棒3が上側配置となるよう、安定板2の他側面を接地させて床面上に置くと、
図8の青竹踏み運動に用いる健康器具を示す側面図中に二点鎖線で示すように、自然に立った姿勢で両足を肩幅程度に開き、土踏まずを支持棒3上に乗せるようにして踏みつけて指圧やマッサージ効果を得るように使用することが可能となる(以上、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の健康器具1には、以下に示すような改善すべき点がある。健康器具1では、支持棒3が固定されていない。このため、支持棒3を足で転がすことによって広範囲に足裏を刺激できる一方、支持棒3を踏み込んだり乗り込んだりすることは危険であるため、強い刺激を与えることができない、という改善すべき点がある。
【0006】
そこで、本発明は、足裏に強い刺激を与えることができる足裏押圧装置を提供することを目的とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明における課題を解決するための手段及び発明の効果を以下に示す。
【0008】
本発明に係る足裏押圧装置は、所定の長さの柱形状を有する足裏配置部、前記足裏配置部を、所定の高さに保持する保持部、を有する。
【0009】
これにより、足裏配置部に足を配置することによって、容易に足裏に大きな圧力、つまり、強い刺激を与えることができる。
【0010】
本発明に係る足裏押圧装置では、前記足裏配置部は、足裏に形成されるアーチに想定される曲率半径よりも小さい半径を有すること、を特徴とする。
【0011】
これにより、足裏配置部に足を配置し、踏み込み、又は、乗り込むだけで、容易に足裏に大きな圧力、つまり、強い刺激を与えることができる。
【0012】
本発明に係る足裏押圧装置では、前記足裏配置部は、一般的に想定される使用者の足裏が前記足裏配置部に配置され、かつ、つま先、及び、踵を水平方向に沿う状態の際に、前記つま先、及び、前記踵が、少なくとも、前記足裏押圧装置の配置面に触れない高さに配置されること、を特徴とする。
【0013】
これにより、容易に、足裏配置部に、踏み込み、又は、乗り込むことができる。
【0014】
本発明に係る足裏押圧装置では、前記足裏配置部は、円柱形状、又は、1つ以上の側稜を有する柱形状であること、を特徴とする。
【0015】
これにより、足裏配置部に足を配置し、踏み込み、又は、乗り込むだけで、容易に足裏に大きな圧力、つまり、強い刺激を与えることができる。
【0016】
本発明に係る足裏押圧装置では、前記足裏配置部は、第1の足裏配置部、及び、前記第1の足裏配置部とは断面方向に異なる大きさを有する第2の足裏配置部を有すること、を特徴とする。
【0017】
これにより、足裏を配置する足裏配置部を選択することによって、足裏への圧力、つまり、刺激を調整できる。
【0018】
本発明に係る足裏押圧装置では、前記足裏配置部は、第1の足裏配置部、及び、前記第1の足裏配置部とは異なる高さに配置される第2の足裏配置部を有すること、を特徴とする。
【0019】
これにより、足裏を配置する足裏配置部を選択することによって、足裏への圧力、つまり、刺激を調整できる。
【0020】
本発明に係る足裏押圧装置では、前記保持部は、前記足裏配置部を配置する高さを変更できること、を特徴とする。
【0021】
これにより、足裏への圧力、つまり、刺激を調整できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明に係る足裏押圧装置の一実施例である足裏押圧装置100を示す図である。
【
図5】本発明に係る足裏押圧装置の一実施例である足裏押圧装置200を示す図である。
【
図6】本発明に係る足裏押圧装置の一実施例である足裏押圧装置300を示す図である。
【
図7】本発明に係る足裏押圧装置のその他の実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
【実施例0024】
本発明に係る足裏押圧装置について、以下において説明する。
図1に示すように足裏押圧装置100は、使用者が、足裏配置部101に足裏を配置し、踏み込んだり、乗り込んだりすることによって、使用者の足裏を押圧し、強い刺激を与えるものである。
【0025】
足裏押圧装置100の構成について、
図2に示す足裏押圧装置100の斜視図を用いて説明する。足裏押圧装置100は、使用者が、足裏配置部101に足裏を配置し、踏み込んだり、乗り込んだりすることによって、使用者の足裏を押圧し、強い刺激を与えるものである。足裏押圧装置100は、足裏配置部101、及び、支持部103を有している。
【0026】
足裏配置部101は、断面円形状で、所定長さの柱形状を有している。足裏配置部101の断面円形状は、一般的に想定される人体型が足裏に有するアーチ、特に、
図3に示すような踵骨B1、距骨B2、舟状骨B3、内側楔状骨B4、第1中足骨B5によって形成される内側縦アーチC1に想定される曲率半径R1や、踵骨B1、立方骨B6、第5中足骨B7よって形成される外側縦アーチC3に想定される曲率半径R3よりもの小さい半径R(
図4参照)を有している。
【0027】
足裏押圧装置100を用いることによって、足裏のアーチよりも小さい半径を有する足裏配置部101を用いることによって、押圧力を集中させることができるため、足裏により強い刺激を与えることができる。また、足裏のアーチよりも小さい半径を有する足裏配置部101を用いることによって、使用者は、足裏の所望の位置に、ピンポイントで、足裏配置部101を配置でき、より効率的に足裏を刺激できる。
【0028】
図2に示すように、支持部103は、足裏配置部101の両端に配置され、足裏配置部101を所定の高さに、また、所定の位置に保持する。支持部103によって、足裏配置部101を所定の高さに保持することによって、使用者が、足裏配置部101を踏み込み易く、また、足裏配置部101に乗り込み易くできる。
【0029】
図4に、足裏押圧装置100の側面図を示す。なお、
図4においては、図面上、手前に位置する支持部103の記述を省略している。
図4に示すように、足裏配置部101は、一般的に想定される使用者が、足裏を足裏配置部101に配置し、加えて、つま先、及び、踵を水平方向Hに沿うような状態Fに、足を配置した際に、つま先、及び、踵が、少なくとも、足裏押圧装置100の配置面Gに触れない高さに配置される。このように足裏配置部101を配置することによって、使用者に足裏配置部101へ踏み込み、乗り込み易くし、足裏を押圧、つまり、足裏を刺激し易くできる。なお、安全を考慮し、つま先下がりの状態F1、踵下がりの状態F3に足を配置した際に、それぞれ、つま先、踵は、足裏押圧装置100の配置面Gに接し体重を支えることができる。
前述の実施例1における足裏押圧装置100は、1つの足裏配置部101を有していた。一方、本実施例に係る足裏押圧装置は、複数の足裏配置部を有するものである。以下において、本実施例に係る足裏押圧装置200について、説明する。
第2の足裏配置部201bは、第1の足裏配置部201aよりも、小さい半径を有している。このように、異なる半径を有する第1の足裏配置部201a、及び、第2の足裏配置部201bを配置することによって、使用者は、使用する足裏配置部を選択でき、ひいては、足裏に与える刺激を調整することができる。なお、一般的には、より半径が小さい第2の足裏配置部201bを使用することによって、第1の足裏配置部201aを使用する際に比して、より大きな刺激を与えることができる。
なお、第1の足裏配置部201a、及び、第2の足裏配置部201bは、一般的な使用者が、第1の足裏配置部201a、第2の足裏配置部201b、それぞれを踏み込んだり、乗り込んだりする際に、もう一方が障害とならない程度の間隔で配置される。