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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023028647
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】肯定的なシステムアラート
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/39 20060101AFI20230224BHJP
【FI】
A61N1/39
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021134482
(22)【出願日】2021-08-20
(71)【出願人】
【識別番号】522262186
【氏名又は名称】ウェスト・アファム・ホールディングス・ディーエーシー
【氏名又は名称原語表記】West Affum Holdings DAC
【住所又は居所原語表記】32 Molesworth Street, Dublin 2, Ireland
(74)【代理人】
【識別番号】110003786
【氏名又は名称】HIPF弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ゾイ・アール・イングマン
(72)【発明者】
【氏名】パメラ・エフ・ブレスキー
(72)【発明者】
【氏名】エリック・エム・ロウン
【テーマコード(参考)】
4C053
【Fターム(参考)】
4C053JJ23
(57)【要約】      (修正有)
【課題】一実施形態では、着用型自動除細動器(WCD)のユーザにアラートする方法を提供する。
【解決手段】システム問題が解決されたときを決定することと、システム問題が解決されたときにアラートを発行することとを含む。いくつかの実施形態では、方法は、システム問題を検出し、システム問題に少なくとも部分的に基づいてシステムアラートを発行することができる。次いで、方法は、システム問題の状態を監視することができる。いくつかの例では、方法は、システム動作の異常を検出し、異常の重大度度評価を決定することができる。方法は、重大度評価に少なくとも部分的に基づいて、異常が持続時間閾値を満たすかどうかを決定し得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用型自動除細動器(WCD)のユーザにアラートを発行する方法であって、
システム問題が解決されたときを決定することと、
前記システム問題が解決されたときにアラートを発行することとを含む、
方法。
【請求項2】
前記システム問題を検出することと、
前記システム問題に少なくとも部分的に基づいてシステムアラートを発行することと、
前記システム問題の状態を監視することとをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
システム問題を検出することが、
システム動作における異常を検出することと、
前記異常についての重大度評価を決定することとをさらに含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記重大度評価に少なくとも部分的に基づいて、前記異常が持続時間閾値を満たすか決定することをさらに含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記アラートが、トーンを発すること、表示コンテンツを変更すること、少なくとも1つのLEDを点灯すること、振動パターンを発すること、およびそれらの何らかの組合せのうちの1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ユーザが前記アラートをカスタマイズすることができる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記アラートが一度に1つのアラートモードを導入し得る、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
所定の時間閾値が満たされた後に音声アラートをアクティブ化することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記アラートが所定の時間枠の間に発行される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記所定の時間枠が満たされたとき、個別ユーザインターフェースモードに入ることをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記個別ユーザインターフェースモードが、表示画面をスタンバイモードに設定することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
ユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて前記アラートを非アクティブ化することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
患者によって装着されるように構成された支持構造と、
前記支持構造に結合されるように構成された電子機器モジュールと、
前記電子機器モジュールと通信する1つ以上のプロセッサとを含み、
前記1つ以上のプロセッサが、前記システムに、
システム問題が解決されたときを決定させ、
前記システム問題が解決されたときにアラートを発行させるように構成される、
着用した患者の健康を監視する着用型自動除細動器(WCD)システム。
【請求項14】
前記プロセッサが、
前記システム問題を検出し、
前記システム問題に少なくとも部分的に基づいてシステムアラートを発行し、
前記システム問題の状態を監視するようにさらに構成される、
請求項13に記載のWCDシステム。
【請求項15】
システム問題を検出することが、
システム動作における異常を検出することと、
前記異常についての重大度評価を決定することとをさらに含む、
請求項14に記載のWCDシステム。
【請求項16】
前記プロセッサが、
前記重大度評価に少なくとも部分的に基づいて、前記異常が持続時間閾値を超えるか決定するようにさらに構成される、
請求項15に記載のWCDシステム。
【請求項17】
前記アラートが、トーンを発すること、表示コンテンツを変更すること、少なくとも1つのLEDを点灯すること、振動パターンを発すること、およびそれらの何らかの組合せのうちの1つを含む、請求項13に記載のWCDシステム。
【請求項18】
ユーザが前記アラートをカスタマイズすることができる、請求項17に記載のWCDシステム。
【請求項19】
前記アラートが一度に1つのアラートモードを導入し得る、請求項17に記載のWCDシステム。
【請求項20】
前記プロセッサが、所定の時間閾値が満たされた後に音声アラートをアクティブ化するようにさらに構成される、請求項17に記載のWCDシステム。
【請求項21】
前記アラートが所定の時間枠の間に発行される、請求項13に記載のWCDシステム。
【請求項22】
前記プロセッサが、前記所定の時間枠が満たされたとき、個別ユーザインターフェースモードに入るようにさらに構成される、
請求項21に記載のWCDシステム。
【請求項23】
前記個別ユーザインターフェースモードが表示画面をスタンバイモードに設定することを含む、請求項22に記載のWCDシステム。
【請求項24】
前記プロセッサが、
ユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて前記アラートを非アクティブ化するようにさらに構成される、
請求項13に記載のWCDシステム。
【請求項25】
着用型自動除細動器(WCD)のユーザにアラートする方法であって、
システム問題を検出することと、
前記システム問題に少なくとも部分的に基づいてシステムアラートを発行することと、
前記システム問題の状態を監視することと、
前記システム問題が解決されたときを決定することと、
前記システム問題が解決されたときにアラートを発行することと、
ユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて前記アラートを非アクティブ化することとを含む、方法。
【請求項26】
患者によって装着されるように構成された支持構造と、
前記支持構造に結合されるように構成された電子機器モジュールと、
前記電子機器モジュールに結合された1つまたは複数のLEDであって、前記電子機器モジュールの外側に配置された前記1つまたは複数のLEDとを含む、
着用した患者の健康を監視する着用型自動除細動器(WCD)システム。
【請求項27】
前記システムが、前記電子機器モジュールと通信する1つ以上のプロセッサをさらに含み、前記1つ以上のプロセッサが、前記システムに、
前記1つ以上のLEDの前記光度を変化させるように構成される、
請求項26に記載のWCD。
【請求項28】
前記システムが、前記電子機器モジュールと通信する1つ以上のプロセッサをさらに含み、前記1つ以上のプロセッサが、前記システムに、
システム状態、患者状態、電子機器モジュール状態、またはそれらの何らかの組み合わせのうちの1つ以上に基づいて、前記1つ以上のLEDを点灯させるように構成される、
請求項26に記載のWCD。
【請求項29】
前記プロセッサが、前記1つまたは複数のLEDの照明のパターンを変更するようにさらに構成される、請求項28に記載のWCD。
【請求項30】
前記プロセッサが、所定の閾値が満たされた後、前記1つまたは複数のLEDのうちの少なくとも1つを非アクティブ化するようにさらに構成される、
請求項28に記載のWCD。
【請求項31】
前記プロセッサが前記1つ以上のLEDの色を変更するように構成される、請求項28に記載のWCD。
【請求項32】
前記システムが、
前記電子機器モジュールと通信する1つまたは複数のプロセッサをさらに含み、
前記1つまたは複数のLEDは、少なくとも2つのLEDからなり、
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記システムに、
前記2つ以上のLEDを順次同期パターンで点灯させるように構成される、
請求項26に記載のWCD。
【請求項33】
前記システムが、
前記電子機器モジュールと通信する1つまたは複数のプロセッサをさらに含み、
前記1つまたは複数のLEDが少なくとも2つのLEDからなり、
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記システムに、
前記少なくとも2つのLEDの色を変更させるように構成され、少なくとも1つのLEDが第1の色であり、少なくとも第2のLEDが第2の色である、
請求項26に記載のWCD。
【請求項34】
着用型自動除細動器(WCD)のユーザにアラートする方法であって、
システム状態、患者状態、電子機器モジュール状態、またはそれらの何らかの組合せのうちの1つまたは複数に基づいて、前記WCDに近接する1つまたは複数のLEDを点灯することを含む、方法。
【請求項35】
前記1つ以上のLEDの照明パターンを変更することをさらに含む、
請求項34に記載の方法。
【請求項36】
所定の閾値が満たされた後に、前記1つまたは複数のLEDのうちの少なくとも1つを非アクティブ化することをさらに含む、
請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記1つ以上のLEDの色を変更することをさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
少なくとも2つのLEDを順次同期パターンで点灯させることをさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項39】
前記少なくとも2つのLEDの色を変更することをさらに含み、少なくとも1つのLEDが第1の色であり、少なくとも第2のLEDが第2の色である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
患者によって装着されるように構成された支持構造と、
前記支持構造に結合されるように構成された電子機器モジュールと、
前記電子機器モジュールに結合された1つ以上のLEDであって、前記電子機器モジュールの外側に位置付けられた前記1つ以上のLEDと、
前記電子機器モジュールと通信する1つ以上のプロセッサであって、前記1つ以上のプロセッサは、前記システムに、
システム状態、患者状態、電子機器モジュール状態、またはそれらのいくつかの組み合わせを検出させ、
前記検出に少なくとも部分的に基づいて、1つ以上に基づいて、前記1つ以上のLEDを点灯させ、
所定の閾値が満たされた後、前記1つ以上のLEDのうちの少なくとも1つを非アクティブ化させるように構成される、1つ以上のプロセッサと、を含む、
着用した患者の健康を監視する着用型自動除細動器(WCD)システム。
【請求項41】
着用した患者の健康を監視する着用型自動除細動器(WCD)システムであって、
患者によって装着されるように構成された支持構造と、
前記支持構造に結合されるように構成された電子機器モジュールと、
前記電子機器モジュールに近接する1つ以上のディスプレイと、
前記電子機器モジュールと通信する1つ以上のプロセッサとを含み、前記1つ以上のプロセッサは、前記システムに、
前記1つ以上のディスプレイをアクティブ化させ、
照明閾値に少なくとも部分的に基づいて、前記1つ以上のディスプレイの輝度を調節させるように構成される、
前記WCDシステム。
【請求項42】
前記照明閾値が、動作状態、患者状態、システム状態、環境状態、アラーム状態、およびそれらの何らかの組合せを含む、請求項41に記載のWCD。
【請求項43】
前記1つまたは複数のディスプレイが受動反射型LCDディスプレイである、請求項41に記載のWCD。
【請求項44】
前記プロセッサが、
前記WCDを用いてシステム不規則性を検出し、
前記システム不規則性に少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数のディスプレイの前記輝度を増加させるようにさらに構成される、
請求項41に記載のWCD。
【請求項45】
前記プロセッサが、
患者の生理学的状態を検出し、
前記患者の生理学的状態に少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させるようにさらに構成される、
請求項41に記載のWCD。
【請求項46】
前記プロセッサが、
前記WCDに近接する周囲照明の輝度を検出し、
前記周囲照明の前記輝度に少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数のディスプレイの前記輝度を増加させるようにさらに構成される、
請求項41に記載のWCD。
【請求項47】
前記プロセッサが、
前記WCDへのユーザ入力を検出することと、
前記ユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数のディスプレイの前記輝度を増加させることとを行うようにさらに構成される、
請求項41に記載のWCD。
【請求項48】
前記プロセッサが、
時刻を検出し、
前記時刻に少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数のディスプレイの前記輝度を増加させるようにさらに構成される、
請求項41に記載のWCD。
【請求項49】
前記プロセッサが、
前記電子機器モジュールの向きを検出することと、
前記電子機器モジュールの前記向きに少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させることとを行うようにさらに構成される、
請求項41に記載のWCD。
【請求項50】
前記プロセッサが、
前記輝度がアクティブ化された時間の長さを決定することと、
時間閾値が満たされたとき、前記1つまたは複数のディスプレイの前記輝度を減少させることとを行うようにさらに構成される、
請求項41に記載のWCD。
【請求項51】
前記時間閾値が1分から5分の間である、請求項50に記載のWCD。
【請求項52】
前記プロセッサが、
前記WCDに作用する力を決定することと、
前記力が力閾値を満たしたとき、前記1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させるようにさらに構成される、
請求項41に記載のWCD。
【請求項53】
前記プロセッサが、
前記WCDに近接する可聴入力を検出することと、
前記可聴入力が覚醒時間と一致するとき、前記1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させるようにさらに構成される、
請求項41に記載のWCD。
【請求項54】
前記プロセッサと通信するリモートデバイスをさらに含み、前記プロセッサが、コマンドが前記リモートデバイスから受信されたとき、前記1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させるようにさらに構成される、
請求項41に記載のWCD。
【請求項55】
着用型自動除細動器(WCD)の1つまたは複数のディスプレイを操作するための方法であって、
前記1つまたは複数のディスプレイをアクティブ化することと、
照明閾値に少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数のディスプレイの輝度を調整することとを含む、
前記方法。
【請求項56】
前記照明閾値が、動作状態、患者状態、システム状態、環境状態、アラーム状態、及びそれらの何らかの組み合わせを含む、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記1つ以上のディスプレイが受動反射型LCDディスプレイである、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
前記WCDを用いてシステム不規則性を検出することと、
前記システム不規則性に少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数のディスプレイの前記輝度を増加させることとをさらに含む、
請求項55に記載の方法。
【請求項59】
患者の生理学的状態を検出することと、
前記患者の生理学的状態に少なくとも部分的に基づいて、前記1つ以上のディスプレイの輝度を増加させることとをさらに含む、
請求項55に記載の方法。
【請求項60】
前記方法は、前記WCDに近接する周囲照明の輝度を検出することと、
前記周囲照明の前記輝度に少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数のディスプレイの前記輝度を増加させることとをさらに含む、
請求項55に記載の方法。
【請求項61】
前記WCDへのユーザ入力を検出することと、
前記ユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数のディスプレイの前記輝度を増加させることとをさらに含む、
請求項55に記載の方法。
【請求項62】
時刻を検出することと、
前記時刻に少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数のディスプレイの前記輝度を増加させることとをさらに含む、
請求項55に記載の方法。
【請求項63】
前記電子機器モジュールの向きを検出することと、
前記電子機器モジュールの前記向きに少なくとも部分的に基づいて、前記1つ以上のディスプレイの輝度を増加させることとをさらに含む、
請求項55に記載の方法。
【請求項64】
前記輝度がアクティブ化された時間の長さを決定することと、
時間閾値が満たされたとき、前記1つまたは複数のディスプレイの前記輝度を減少させることとをさらに含む、
請求項55に記載の方法。
【請求項65】
前記時間閾値が1分から5分である、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記WCDに作用する力を決定することと、
前記力が力閾値を満たしたとき、前記1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させることとをさらに含む、
請求項55に記載の方法。
【請求項67】
前記WCDに近接する可聴入力を検出することと、
前記可聴入力が覚醒時間に一致するとき、前記1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させることとをさらに含む、
請求項55に記載の方法。
【請求項68】
コマンドがリモートデバイスから受信されたとき、前記1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させることをさらに含む、
請求項55に記載の方法。
【請求項69】
患者によって装着されるように構成された支持構造と、
前記支持構造に結合されるように構成された電子機器モジュールと、
前記電子機器モジュールに近接する1つ以上のディスプレイであって、受動反射型液晶ディスプレイである、1つ以上のディスプレイと、
前記電子機器モジュールと通信する1つ以上のプロセッサであって、前記1つ以上のプロセッサが、前記システムに、
照明閾値に少なくとも部分的に基づいて前記1つ以上のディスプレイの輝度を調整させるように構成され、
前記照明閾値が、動作状態、患者状態、システム状態、環境状態、アラーム状態、およびそれらのいくつかの組み合わせを含む、着用した患者の健康を監視する着用型自動除細動器(WCD)システム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本特許出願は、2020年8月21日に出願された米国仮特許出願第63/068,772号の利益を主張し、あらゆる目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
人が何らかのタイプの心不整脈を患っている場合、場合によっては、身体の様々な部分への血流が減少することがある。一部の不整脈は、突然心停止(SCA)をもたらし得る。SCAは、その間に処置されない限り、非常に迅速に、例えば、10分以内に死に至り得る。何人かの観察者は、SCAは心臓発作と同じであると考えてきたが、そうではない。
【0003】
SCAのリスクが高い人もいる。そのような人々は、心臓発作又は以前のSCA発症を有していた患者を含み得る。これらの人々に対する頻繁な推奨は、植込み型除細動器(ICD)を受けることである。ICDは、胸部に外科的に埋め込まれ、患者の心臓内電位図(IEGM)を連続的に監視する。特定のタイプの心不整脈が検出された場合、ICDは、心臓を通して電気ショックを与える。
【0004】
さらなる予防措置として、SCAのリスクが高いと識別された人々には、ICDが埋め込まれるまで装着するための着用型自動除細動器(WCD)システムが与えられることがある。このようなシステムの初期のバージョンは、着用型心臓除細動器システムと呼ばれていた。WCDシステムは、典型的には、ハーネス、ベスト、ベルト、又は患者が着用する他の衣服を含む。WCDシステムは、ハーネス、ベスト、又は別の衣服に結合された、除細動器及び電極などの電子部品をさらに含む。患者がWCDシステムを装着すると、電極が患者の皮膚に電気的に接触し、患者の心電図(ECG)を感知するのを助けることができる。ショック可能な心臓不整脈(例えば、心室細動又はVF)がECGから検出された場合、除細動器は、患者の身体を通して、従って心臓を通して適切な電気ショックを与える。与えられたショックは、患者の心臓を再始動させ、患者の生命を救うことができる。
【発明の概要】
【0005】
この概要は、以下の発明を実施するための形態でさらに説明される概念の選択を簡略化された形態で紹介するために提供される。この概要は、特許請求される主題の重要な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲を決定する助けとして使用されることを意図するものでもない。
【0006】
本開示は、心臓監視システム(例えば、WCDシステム)、デバイス、システム、プログラムを記憶し得る記憶媒体、及び方法の事例及び例を説明する。
【0007】
一実施形態では、WCDのユーザにアラートする方法が説明される。この方法は、システム問題が解決されたときを決定することと、システム問題が解決されたときにアラートを発行することとを含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、本方法は、システム問題を検出し、システム問題に少なくとも部分的に基づいてシステムアラートを発行し得る。次いで、本方法は、システム問題の状態を監視し得る。いくつかの例では、本方法は、システム動作における異常を検出し、異常についての重大度評価を決定し得る。本方法は、重大度評価に少なくとも部分的に基づいて、異常が持続時間閾値を満たすかどうかを決定し得る。
【0009】
いくつかの実施形態では、アラートは、トーンを発すること、表示コンテンツを変更すること、少なくとも1つのLEDを点灯させること、振動パターンを発すること、及びそれらの何らかの組合せのうちの1つを含み得る。場合によっては、ユーザはアラートをカスタマイズしてもよい。いくつかの実施形態では、アラートは、一度に1つのアラートモードを導入してもよい。いくつかの実施形態では、方法は、所定の時間閾値が満たされた後に音声アラートをアクティブ化してもよい。いくつかの実施形態では、アラートは、所定の時間枠の間に発行されてもよい。
【0010】
さらなる実施形態では、本方法は、所定の時間枠が満たされたとき、個別ユーザインターフェースモードに入ってもよい。個別ユーザインターフェースモードは、表示画面をスタンバイモードに設定することを含んでもよい。本方法は、ユーザ入力に少なくとも部分的に基づいてアラートを非アクティブ化することを含んでもよい。
【0011】
別の実施形態では、着用型心臓除細動器(WCD)システムを装着している患者の健康を監視するためのWCDシステムが説明される。システムは、患者によって装着されるように構成された支持構造と、支持構造に結合されるように構成された電子機器モジュールとを含む。1つ以上のプロセッサは、電子機器モジュールと通信する。1つ又は複数のプロセッサは、システムに、システム問題がいつ解決されたかを決定させ、システム問題が解決されたときにアラートを発行させるように構成される。
【0012】
いくつかの実施形態では、システム問題を検出することができ、システム問題に少なくとも部分的に基づいてシステムアラートを発行し得る。システム問題の状態を監視してもよい。システム動作の異常が検出されてもよく、異常の重大度評価が決定されてもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサは、重大度評価に少なくとも部分的に基づいて、異常が持続時間閾値を超えるかどうかを決定してもよい。
【0013】
いくつかの例では、アラートは、トーンを発すること、表示内容を変更すること、少なくとも1つのLEDを点灯すること、振動パターンを発すること、及びそれらの何らかの組合せのうちの1つを含み得る。ユーザは、アラートをカスタマイズしてもよい。アラートは、一度に1つのアラートモードで導入されてもよい。プロセッサは、所定の時間閾値が満たされた後に音声アラートをアクティブ化してもよい。いくつかの実施形態では、アラートは、所定の時間枠の間に発行されてもよい。プロセッサは、所定の時間枠が満たされたときに個別ユーザインターフェースモードに入ってもよい。いくつかの実施形態では、個別ユーザインターフェースモードは、表示画面をスタンバイモードに設定することを含んでもよい。いくつかの事例では、プロセッサは、ユーザ入力に少なくとも部分的に基づいてアラートを非アクティブ化し得る。
【0014】
別の実施形態では、着用型自動除細動器(WCD)のユーザに警告する方法が説明される。本方法は、システム問題を検出することと、システム問題に少なくとも部分的に基づいてシステムアラートを発行することとを含む。この方法は、システム問題の状態を監視することと、システム問題がいつ解決されたかを決定することとを含む。本方法はまた、システム問題が解決されたときにアラートを発行することと、ユーザ入力に少なくとも部分的に基づいてアラートを非アクティブ化することとを含む。
【0015】
一実施形態では、WCDシステムを装着している患者の健康を監視するためのWCDシステムが説明される。本システムは、患者によって装着されるように構成された支持構造と、支持構造に結合されるように構成された電子機器モジュールとを含む。1つ以上のLEDは、電子機器モジュールと通信し、1つ以上のLEDは、電子機器モジュールの外側に位置付けられる。
【0016】
いくつかの実施形態では、システムはまた、電子機器モジュールと通信する1つ以上のプロセッサを含む。プロセッサは、1つ以上のLEDの光度を変更してもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサは、システム状態、患者状態、電子機器モジュール状態、またはそれらのいくつかの組み合わせのうちの1つ以上に基づいて、1つ以上のLEDを点灯させてもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、1つ以上のLEDの照明のパターンを変更してもよい。一実施形態では、プロセッサは、所定の閾値が満たされた後に、1つ以上のLEDのうちの少なくとも1つを非アクティブ化してもよい。一実施形態では、プロセッサは、1つ以上のLEDの色を変更してもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のLEDは、少なくとも2つのLEDを含んでもよく、プロセッサは、2つ以上のLEDを順次同期パターンで照明してもよい。
【0018】
いくつかの実施形態では、1つ以上のLEDは、少なくとも2つのLEDを含んでもよく、プロセッサは、少なくとも2つのLEDの色を変更してもよい。少なくとも1つのLEDは第1の色であってもよく、少なくとも第2のLEDは第2の色であってもよい。
【0019】
一実施形態では、WCDのユーザに警告する方法が説明される。本方法は、システム状態、患者状態、電子機器モジュール状態、またはそれらの何らかの組合せのうちの1つ以上に基づいて、WCDに近接する1つ以上のLEDを点灯させることを含む。
【0020】
別の実施形態では、本方法は、1つ以上のLEDの照明のパターンを変更することを含んでもよい。本方法は、所定の閾値が満たされた後に1つ以上のLEDのうちの少なくとも1つを非アクティブ化することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、本方法は、1つ以上のLEDの色を変更することを含んでもよい。一実施形態では、本方法は、少なくとも2つのLEDを順次同期パターンで照明することを含むことができる。いくつかの実施形態では、方法は、少なくとも2つのLEDの色を変更することを含んでもよく、少なくとも1つのLEDは第1の色であり、少なくとも第2のLEDは第2の色である。
【0021】
さらなる実施形態では、WCDシステムを装着している患者の健康を監視するためのWCDシステムが説明される。システムは、患者によって装着されるように構成された支持構造と、支持構造に結合されるように構成された電子機器モジュールとを含む。1つ以上のLEDが電子機器モジュールに結合される。1つ以上のLEDは、電子機器モジュールの外側に配置される。1つ以上のプロセッサは、電子機器モジュールと通信する。1つまたは複数のプロセッサは、システムに、システム状態、患者状態、電子機器モジュール状態、またはそれらの何らかの組合せを検出させ、1つ以上の検出に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のLEDを点灯させ、所定の閾値が満たされた後に1つまたは複数のLEDのうちの少なくとも1つを非アクティブ化するように構成される。
【0022】
一実施形態では、着用型自動除細動器(WCD)システムは、WCDシステムを装着している患者の健康を監視する。システムは、患者によって装着されるように構成された支持構造と、支持構造に結合されるように構成された電子機器モジュールとを含む。システムは、電子機器モジュールに近接する1つ以上のディスプレイと、電子機器モジュールと通信する1つ以上のプロセッサとを含む。1つまたは複数のプロセッサは、システムに、1つまたは複数のディスプレイをアクティブ化し、照明閾値に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のディスプレイの輝度を調整させるように構成される。
【0023】
いくつかの実施形態では、照明閾値は、動作状態、患者状態、システム状態、環境状態、アラーム状態、およびそれらのいくつかの組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のディスプレイは、受動反射型液晶ディスプレイであってもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサは、WCDを用いてシステム不規則性を検出し、システム不規則性に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させ得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、患者の生理学的状態を検出し、患者の生理学的状態に少なくとも部分的に基づいて、1つ以上のディスプレイの輝度を増加させ得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、WCDに近接する周囲照明の輝度を検出し、周囲照明の輝度に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させ得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、WCDへのユーザ入力を検出し、ユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させ得る。いくつかの事例では、プロセッサは、時刻を検出し、時刻に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させ得る。いくつかの事例では、プロセッサは、電子機器モジュールの向きを検出し、電子機器モジュールの向きに少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させ得る。
【0025】
いくつかの事例では、プロセッサは、輝度がアクティブ化された時間の長さを決定し、時間閾値が満たされたとき、1つまたは複数のディスプレイの輝度を減少させ得る。いくつかの実施形態では、時間閾値は、1分から5分であってもよい。いくつかの事例では、プロセッサは、WCDに作用する力を決定し、力が力閾値を満たしたとき、1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させ得る。いくつかの事例では、プロセッサは、WCDに近接する可聴入力を検出し、可聴入力が覚醒時間に一致するとき、1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させ得る。いくつかの事例では、モバイルデバイスはプロセッサと通信し得、プロセッサは、モバイルデバイスから命令が受信されたとき、1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させ得る。
【0026】
一実施形態では、WCDの1つ又は複数のディスプレイを操作する方法が説明される。本方法は、1つ又は複数のディスプレイをアクティブ化することと、照明閾値に少なくとも部分的に基づいて1つ又は複数のディスプレイの輝度を調整することとを含む。
【0027】
場合によっては、照明閾値は、動作状態、患者状態、システム状態、環境状態、アラーム状態、及びそれらの何らかの組み合わせを含んでもよい。いくつかの事例では、1つ又は複数のディスプレイは、受動反射型液晶ディスプレイであり得る。いくつかの事例では、方法は、WCDを用いてシステム不規則性を検出することと、システム不規則性に少なくとも部分的に基づいて1つ又は複数のディスプレイの輝度を増加させることとを含み得る。いくつかの例では、方法は、患者の生理学的状態を検出することと、患者の生理学的状態に少なくとも部分的に基づいて1つ又は複数のディスプレイの輝度を増加させることとを含み得る。
【0028】
いくつかの事例では、方法は、WCDに近接する周囲照明の輝度を検出することと、周囲照明の輝度に少なくとも部分的に基づいて1つ又は複数のディスプレイの輝度を増加させることとを含み得る。いくつかの事例では、方法は、WCDへのユーザ入力を検出することと、ユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて1つ又は複数のディスプレイの輝度を増加させることとを含み得る。
【0029】
いくつかの事例では、方法は、時刻を検出することと、時刻に少なくとも部分的に基づいて1つ又は複数のディスプレイの輝度を増加させることとを含み得る。いくつかの事例では、本方法は、電子機器モジュールの方向を検出することと、電子機器モジュールの方向に少なくとも部分的に基づいて、1つ又はそれを上回るディスプレイの輝度を増加させることとを含んでもよい。いくつかの事例では、方法は、輝度がアクティブ化された時間の長さを決定することと、時間閾値が満たされたとき、1つ又は複数のディスプレイの輝度を減少させることとを含み得る。時間閾値は、1分から5分であってもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、方法は、WCDに作用する力を決定することと、力が力閾値を満たしたときに1つ又は複数のディスプレイの輝度を増加させることとを含み得る。いくつかの実施形態では、方法は、WCDに近接する可聴入力を検出することと、可聴入力が覚醒時間に一致するときに1つ又は複数のディスプレイの輝度を増加させることとを含み得る。方法は、モバイルデバイスからコマンドが受信されたとき、1つ又は複数のディスプレイの輝度を増加させることを含み得る。
【0031】
別の実施形態では、WCDシステムを装着している患者の健康を監視するためのWCDシステムが説明される。システムは、患者によって装着されるように構成された支持構造と、支持構造に結合されるように構成された電子機器モジュールとを含む。システムはまた、電子機器モジュールに近接する1つ以上のディスプレイと、電子機器モジュールと通信する1つ以上のプロセッサとを含む。1つ以上のディスプレイは、受動反射型液晶ディスプレイである。1つ又は複数のプロセッサは、システムに、照明閾値に少なくとも部分的に基づいて1つ又は複数のディスプレイの輝度を調整させるように構成され、照明閾値は、動作状態、患者状態、システム状態、環境状態、アラーム状態、及びそれらの何らかの組合せを含む。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本開示の前述の態様及び付随する利点の多くは、添付図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによってよりよく理解されるにつれて、より容易に理解されるであろう。
【0033】
図1図1は、本明細書に記載の例示的な実施形態によるサンプルWCDシステムの図である。
【0034】
図2図2は、本明細書に記載の例示的な実施形態による例示的な除細動器のブロック図である。
【0035】
図3図3は、本明細書に記載の例示的な実施形態によるWCDシステムの構成要素の例示的な実施形態の図である。
【0036】
図4図4は、本明細書に記載の例示的な実施形態による例示的な除細動器のブロック図である。
【0037】
図5図5aから図5eは、本明細書に記載の例示的な実施形態による異なるLED照明パターンのグラフ表示である。
【0038】
図6図6は、本明細書に記載の例示的な実施形態によるフロー図である。
【0039】
図7図7は、本明細書に記載の例示的な実施形態によるフロー図である。
【0040】
図8図8は、本明細書に記載の例示的な実施形態によるフロー図である。
【0041】
図9図9は、本明細書に記載の例示的な実施形態によるフロー図である。
【0042】
図10図10は、本明細書に記載の例示的な実施形態によるフロー図である
【発明を実施するための形態】
【0043】
同様の数字が同様の要素を参照する添付の図面に関連して以下に記載される詳細な説明は、本開示の様々な実施形態の説明として意図され、唯一の実施形態を表すことは意図されない。本開示で説明される各実施形態は、単に例又は例示として提供され、他の実施形態を除外するものとして解釈されるべきではない。本明細書で提供される例示的な実施例は、網羅的であること、又は本開示を開示された厳密な形態に限定することを意図するものではない。
【0044】
以下の説明では、本開示の例示的な実施形態の完全な理解を提供するために、具体的な詳細が記載される。しかしながら、本明細書に開示される実施形態は、具体的詳細の全てを具現化することなく実践され得ることが、当業者に明白となるであろう。場合によっては、本開示の様々な態様を不必要に不明瞭にしないために、周知のプロセスステップは詳細に説明されていない。さらに、本開示の実施形態は、本明細書で説明される特徴の任意の組み合わせを採用し得ることが理解されるであろう。
【0045】
着用型自動除細動器(WCD)は、突然の心停止のリスクがある患者によって装着される。WCDは、ユーザフィードバックを提供するための1つ以上の触覚応答を有する。ディスプレイは、LED及びユーザインターフェース設計(UI設計)などの視覚応答、可聴応答などを含み得る。しかしながら、いくつかの状況では、ディスプレイは、光、雑音等に関して過剰なフィードバックを提供し得る。以下で説明するように、いくつかの実施形態では、WCDディスプレイは、個別で控えめなままでありながら、ユーザへのフィードバックを最適化することができる。WCDディスプレイを介してユーザフィードバックを最適化するいくつかの方法は、LED強度挙動、ディスプレイブラックライト挙動、肯定的なフィードバックを提供することなどを含む。
【0046】
例えば、いくつかの実施形態では、いくつかのWCDは、1つ又は複数のLEDを含むことができる。1つ以上のLEDは、視覚フィードバックをユーザに提供し得る。LEDは、デバイスの現在の状態を伝えるための動作状態インジケータとして使用され得る。例えば、LEDは容易に操作することができる。LEDは、オン及びオフにすることができ、強度を調整することができ、照明パターンを変化させることができ、色を変化させることができ、2つ以上のLEDが存在する場合、これらの変化の組み合わせを組み合わせることができる。
【0047】
LEDを容易に操作する能力は、WCDが様々なWCD状態をユーザに通信することを可能にする。例えば、WCDは、様々なLEDを使用して、WCDのシステム状態、周囲光検出、ユーザ入力、時刻、向き、持続時間、WCDに加えられた力、音、および他の挙動を通信することができる。
【0048】
別の実施形態では、WCDは、WCDインターフェースを使用してユーザに肯定的なフィードバックを提供することができる。ディスプレイは、デバイスの現在の状態を示すアイコンのような動作状態インジケータを提示するために使用され得る。ディスプレイは、視覚コンテンツが連続的に提供されることを可能にする受動型、反射型、LCDであってもよく、必要に応じて、ディスプレイは、ある条件において画面コンテンツの可視性を増加させるように照明されることができる。肯定的なフィードバックは、WCDが適切に動作していること、または問題が解決されたことをユーザに保証し得る。いくつかの実施形態では、フィードバックは、問題が解決され、WCDが動作可能であるときをユーザに能動的に通知することによって、システム挙動におけるユーザの信頼を高め得る。
【0049】
図1は、本明細書で説明する実施形態によるWCDシステム104の一例を装着している患者102を有するシステム100を示す。いくつかの実施形態では、WCDシステム104は、構成要素の中でもとりわけ、1つまたは複数の通信デバイス106と、支持構造110と、2つ以上の除細動電極114、116に接続された体外式除細動器108とを含み得る。
【0050】
支持構造110は、患者102によって装着され得る。患者102は歩行可能であってもよく、これは、患者102がWCDシステム104の装着可能部分を装着しながら歩き回ることができ、必ずしも寝たきりではないことを意味する。患者102は、WCDシステム104の「ユーザ」と見なされ得るが、これは要件ではない。例えば、WCDシステム104のユーザは、医師、看護師、救急救命士(EMT)、または他の同様にタスクを課された個人もしくは個人のグループなどの臨床家であってもよい。場合によっては、ユーザは、すぐ近くにいる人であってもよい。本明細書内のこれらおよび他の関連用語の特定の文脈は、それに応じて解釈されるべきである。
【0051】
いくつかの実施形態では、支持構造110は、ベスト、シャツ、一連のストラップ、または患者102が患者の身体上でWCDシステム104の少なくとも一部を運ぶことを可能にする他のシステムを含み得る。いくつかの実施形態では、支持構造110は、単一の構成要素を備えてもよい。例えば、支持構造110は、患者102の胴体112上にWCDシステム104を適切に配置するベスト又はシャツを含んでもよい。支持構造110の単一の構成要素はさらに、WCDシステム104の様々な構成要素のすべてを担持するか、またはそれに結合することができる。
【0052】
他の実施形態では、支持構造110は、複数の構成要素を備えてもよい。例えば、支持構造110は、患者の肩に載る第1の構成要素を含んでもよい。第1の構成要素は、患者102の胴体112上に一連の除細動電極114、116を適切に配置することができる。第2の構成要素は、患者の臀部の方により寄りかかってもよく、それによって、第2の構成要素は、患者の臀部がWCDシステム104のより重い構成要素を支持するように配置されてもよい。いくつかの実施形態では、WCDシステム104のより重い構成要素は、ショルダーストラップを介して運ばれてもよく、またはカート、バッグ、ベビーカー、車椅子、もしくは他の車両内などで患者102の近くに保持されてもよい。
【0053】
体外式除細動器108は、支持構造110に結合されてもよいし、患者102から離れて運ばれてもよい。体外式除細動器108は、患者102がWCDシステム104を装着したときに患者102に電気ショックを与えるようにトリガされ得る。例えば、特定の閾値を超えるか又は満たす場合、体外式除細動器108は、患者102に係合してショックを与えることができる。
【0054】
除細動電極114、116は、多くの方法で患者102によって装着されるように構成することができる。例えば、除細動器108及び除細動電極114、116は、支持構造110に直接的又は間接的に結合することができる。例えば、支持構造110は、患者102が動き回っている間などに、患者102の身体に電極114、116のうちの少なくとも1つを維持するために患者102によって装着されるように構成され得る。したがって、電極114、116は、患者102の皮膚に取り付けられること、皮膚に直接または衣服を通して単純に押し付けられることなどによって、胴体112上に維持され得る。いくつかの実施形態では、電極114、116は、必ずしも皮膚に押し付けられるとは限らず、WCDシステム104による介入に値し得る状態を感知するとそのようにバイアスされるようになる。さらに、除細動器108の構成要素の多くは、除細動電極114、116の少なくとも1つを介して直接的または間接的に支持構造110に結合されていると考えることができる。
【0055】
WCDシステム104は、胴体112上に配置された一連の電極114、116を通して患者102に電荷、パルス、またはショック111を与えることによって患者102を除細動することができる。例えば、除細動電極114、116が患者102の胴体112と良好に電気的に接触しているとき、除細動器108は、電極114、116を介して、身体を通して短い強い電気パルス111を投与することができる。パルス111は、ショック、除細動ショック、療法、電気療法、療法ショックなどとしても知られている。パルス111は、患者102の生命を救うために、心臓122を通過して再始動させることを目的としている。パルス111は、必要に応じて心臓122をペーシングするために、より小さい大きさの1つまたは複数のペーシングパルスをさらに含むことができる。電極114、116は、一連の電極リード118を介して体外式除細動器108に電気的に結合され得る。除細動器108は、除細動電極114、116が患者102の胴体112と良好に電気的に接触しているときに、患者102の身体に電気ショック111を与えることができる。いくつかの実施形態では、電極114、116に近接するデバイス(図示せず)は、患者102と電極114、116との間の電気的接触を促進するように導電性流体を放出してもよい。
【0056】
いくつかの実施形態では、WCDシステム104はまた、外部又は内部監視デバイスのいずれか若しくはそれらの何らかの組合せを含み得る。図1は、外面(outside)監視装置としても知られ得る外部監視装置124を示す。監視デバイス124は、少なくとも1つのローカルパラメータを監視することができる。ローカルパラメータは、ECG、動き、心拍数、脈拍、温度などの患者102の身体状態を含むことができる。ローカルパラメータはまた、WCD104のパラメータ、環境パラメータなどを含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、監視デバイス124は、患者の動き、周囲照明などを収集するセンサを含むことができる。監視デバイス124は、支持構造110に物理的に結合されてもよく、または支持構造110に近接してもよい。いずれの場所でも、監視デバイス124は、WCD104の他の構成要素と通信可能に結合される。
【0057】
これらのパラメータのうちのいくつかについて、デバイス124は、1つまたは複数のセンサまたはトランスデューサを含み得る。そのようなセンサの各々は、患者102のパラメータを感知し、感知されたパラメータに応答して入力をレンダリングするように構成され得る。いくつかの実施形態では、入力は、検知されたパラメータの値などの定量的なものであり、他の実施形態では、入力は、閾値を超えたか否かを知らせるなどの定性的なものである。場合によっては、患者102に関するこれらの入力は、本明細書では患者生理学的入力および患者入力とも呼ばれる。いくつかの実施形態では、センサは、多くの個々のセンサを包含するものとして、より広く解釈することができる。
【0058】
いくつかの実施形態では、通信デバイス106は、患者102がWCDシステム104と対話し、そこからデータを受け取ることを可能にすることができる。通信デバイス106は、患者または第三者が患者データを見ること、患者が依然として意識がある場合にショックを与えないこと、アラームをオフにすること、およびそうでなければWCDシステム104に従事することを可能にし得る。場合によっては、通信デバイス106は、患者データを含む情報を、クラウドサーバまたはブロックチェーンサーバなどの第三者データサーバに転送または送信してもよい。いくつかの実施形態では、通信デバイス106は、体外式除細動器108の分離可能な部分であってもよい。例えば、通信デバイス106は、体外式除細動器108に結合された別個のデバイスであってもよい。いくつかの実施形態では、通信デバイス106は、体外式除細動器108に有線または無線でリンクされてもよく、除細動器108から取り外し可能であってもよい。他の実施形態では、通信デバイス106は、分離不可能なアセンブリを形成し、体外式除細動器108と内部構成要素を共有してもよい。いくつかの実施形態では、WCDシステム104は、2つ以上の通信デバイス106を含み得る。例えば、除細動器108は、患者と通信することができる構成要素を含むことができ、WCDシステム104は、除細動器108から離れた別個の通信デバイス106を含むことができる。
【0059】
いくつかの実施形態では、通信デバイス106は、アラートボタン128に通信可能に結合され得る。アラートボタン128は、支持構造110に取り外し可能に結合され得る。患者102は、アラートボタン128を支持構造110に結合してもよく、またはアラートボタン128を衣類に結合してもよい。アラートボタン128は、通信デバイス106に有線接続されていてもよいし、無線接続されていてもよい。いくつかの実施形態では、アラートボタン128は、視覚出力、音声出力、およびユーザ入力を含んでもよい。視覚出力は、LEDなどの光、小型スクリーン、またはそれらの何らかの組合せを含むことができる。同様に、オーディオ出力は、1つまたは複数のスピーカを含むことができる。オーディオ出力の出力は、名目バックグラウンドノイズを超えて聞こえるのに十分な大きさであり得る。いくつかの実施形態では、オーディオ出力は、調整可能な音量範囲を有し得る。いくつかの実施形態では、アラートボタン128は、マイクロホンを含んでもよい。さらに別の実施形態では、アラートボタン128は触覚応答を含むこともできる。
【0060】
いくつかの実施形態では、除細動器108は、1つ以上の外部デバイス126と接続してもよい。例えば、図1に示すように、除細動器108は、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、仮想プライベートネットワーク(VPN)、他の通信ネットワーク若しくはチャネル、又はそれらの任意の組み合わせなどのネットワークを使用して、クラウド、リモートデスクトップ、ラップトップ、モバイルデバイス、又は他の外部デバイスなどの様々な外部デバイス126に接続することができる。
【0061】
実施形態では、例示的なWCDシステム104の構成要素のうちの1つまたは複数は、患者102のためにカスタマイズされ得る。カスタマイズは、支持構造110を患者102の胴体112に適合させることを含むがこれに限定されないいくつかの態様を含むことができ、安静時、歩行中の患者102の心拍数、歩行中の運動検出器出力など、患者102のベースライン生理学的パラメータを測定することができる。患者の身体は互いに異なるため、そのようなベースライン生理学的パラメータの測定値を使用して、WCDシステムをカスタマイズし、その分析をより正確にすることができる。もちろん、そのようなパラメータ値は、WCDシステムのメモリなどに記憶され得る。さらに、実施形態によれば、ベースライン生理学的パラメータのそのような測定値を受け取るプログラミングインターフェースを作成することができる。このようなプログラミングインターフェースは、これらを他のデータと共にWCDシステムに自動的に入力することができる。
【0062】
図2は、例示的な体外式除細動器108の様々な構成要素を示す図である。体外式除細動器108は、図1を参照して説明した除細動器108の一例であってもよい。図2に示される構成要素は、単一のユニット内に含まれてもよく、または互いに通信する2つ以上のユニット間で分離されてもよい。除細動器108は、他の構成要素の中でも特に、通信デバイス106、プロセッサ202、メモリ204、除細動ポート208、及びECGポート210を含むことができる。いくつかの実施形態では、構成要素は、ハウジング212またはケーシング内に収容される。ハウジング212は、構成要素の周囲に硬質シェルを備えてもよく、または患者の快適性を増加させるためにより軟質のシェルを備えてもよい。
【0063】
通信デバイス106、プロセッサ202、メモリ204(ソフトウェア/ファームウェアコード(SW)214を含む)、除細動ポート208、ECGポート210、通信モジュール216、測定回路218、監視デバイス220、およびエネルギー貯蔵モジュール222は、1つまたは複数のバス224を介して互いに直接または間接的に通信することができる。1つまたは複数のバス224は、除細動器108の要素および/またはモジュール間のデータ通信を可能にし得る。
【0064】
メモリ204は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、フラッシュRAM、および/または他のタイプを含み得る。メモリ204は、実行されたとき、プロセッサ202に様々な機能(たとえば、ショック基準を決定する、心拍数を決定する、ショックコマンドを発行する、アラートを発行するなど)を実行させる命令を含むコンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェア/ファームウェアコード214を記憶し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ202は、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。
【0065】
いくつかの実施形態では、メモリ204は、とりわけ、除細動器108の種々の構成要素の相互作用および作業等の基本ハードウェアおよび/またはソフトウェア動作、ならびにいくつかの実施形態では、除細動器108の外部の構成要素を制御し得る、基本入出力システム(BIOS)を含むことができる。例えば、メモリ204は、除細動器108の動作及び本開示の他の態様を実施するための様々なモジュールを含むことができる。
【0066】
いくつかの実施形態では、除細動器108は、ユーザインターフェース206を含んでもよい。ユーザインターフェース406は、通信デバイス106に加えて、またはその一部であってもよい。ユーザインターフェース406は、患者のECG、除細動器108の状態、充電状態(例えば、バッテリ充電又はエネルギー蓄積モジュール)等を表示してもよい。
【0067】
いくつかの実施形態では、除細動器108は、除細動ポート208を含んでもよい。除細動ポート208は、ハウジング212内のソケット、開口部、又は電気接続部を含むことができる。場合によっては、除細動ポート208は、2つ以上のノード226、228を含んでもよい。2つ以上のノード226、228は、2つ以上の除細動電極(例えば、図1の除細動電極114、116)を受け入れることができる。ノード226、228は、除細動電極114、116と除細動器108との間の電気的接続を提供し得る。除細動電極114、116は、1つ以上のリード(例えば、リード118)を介して2つ以上のノード226、228に差し込むことができ、又は場合によっては、除細動電極114、116は、ノード226、228に配線接続することができる。除細動ポート208と電極114、116との間に電気的接続が確立されると、除細動器108は患者102に電気ショックを与えることができる。
【0068】
いくつかの実施形態では、除細動器108は、ハウジング212内にECGポート210を含むことができる。ECGポート210は、1つまたは複数のECG電極230またはECGリードを受け入れることができる。場合によっては、ECG電極230は、患者のECG信号を感知する。例えば、ECG電極230は、心筋の脱分極、タイミング、その両方によって生成された電気活動を記録することができる。ECG電極230は、4リードから12リードまたはマルチチャネルECGなどを利用することができる。ECG電極230は、患者の皮膚と接続することができる。
【0069】
いくつかの実施形態では、除細動器108は測定回路218を含んでもよい。測定回路218は、ECGポート210と通信することができる。例えば、測定回路218は、ECGポート210から生理学的信号を受信することができる。測定回路218は、追加的または代替的に、除細動電極114、116が患者102に取り付けられたときに除細動ポート208を介して生理学的信号を受信してもよい。測定回路218は、除細動電極114、116間の電圧差から患者のECG信号を決定することができる。
【0070】
いくつかの実施形態では、測定回路218は、除細動電極114、116と患者102の皮膚との間の電気的接続を監視してもよい。例えば、測定回路218は、電極114、116間のインピーダンスを検出することができる。インピーダンスは、電気回路の実効抵抗を示し得る。インピーダンス計算は、電極114、116が患者の身体と良好な電気的接続を有するときを決定してもよい。
【0071】
いくつかの実施形態では、除細動器108は、ハウジング212内に内部監視デバイス220を含むことができる。監視デバイス220は、少なくとも1つのローカルパラメータを監視することができる。ローカルパラメータは、ECG、動き、心拍数、脈拍、体温などの患者の生理的状態を含んでもよい。ローカルパラメータはまた、WCDシステム(たとえば、図1のWCD104)のパラメータ、除細動器108、環境パラメータなどを含み得る。
【0072】
いくつかの実施形態では、WCDシステム104は、内部監視デバイス220および外部監視デバイス(たとえば、外部監視デバイス124)を含み得る。両方の監視デバイス124、220が存在する場合、監視デバイス124、220は、位置、場所、および他の要因に応じて特定のパラメータを解析するように協働し得る。例えば、外部監視デバイス124は環境パラメータを監視することができ、内部監視デバイス220は患者及びシステムパラメータを監視することができる。
【0073】
いくつかの実施形態では、除細動器108は電源232を含んでもよい。電源232は、再充電可能であり得るバッテリまたはバッテリパックを備え得る。場合によっては、電源232は、除細動器108が電力を有することを確実にするために、一連の異なるバッテリを備えてもよい。例えば、電源232は、一次電源として一連の再充電可能な電池を含み、二次電源として一連の再充電不可能な電池を含むことができる。患者102が座っているとき、眠っているときなど、AC電源に近接している場合、電源232は、電源232がAC電源から電力を引き出すACオーバーライドを含むことができる。
【0074】
いくつかの実施形態では、除細動器108は、エネルギー貯蔵モジュール222を含んでもよい。エネルギー貯蔵モジュール222は、患者への電気エネルギーの突然の放電を提供する準備または予測において、電気エネルギーを貯蔵し得る。いくつかの実施形態では、エネルギー貯蔵モジュール222は、それ自体の電源および/またはバッテリパックを有してもよい。他の実施形態では、エネルギー貯蔵モジュール222は、電源232から電力を引き出すことができる。またさらなる実施形態では、エネルギー貯蔵モジュール222は、1つ以上のコンデンサ234を含んでもよい。1つ以上のコンデンサ234は、患者に投与され得る電荷を蓄積し得る。プロセッサ202は、エネルギー貯蔵モジュール222に通信可能に結合されて、除細動ポート208に、続いて患者102に提供する電気エネルギーの量およびタイミングをトリガしてもよい。
【0075】
いくつかの実施形態では、除細動器108は放電回路236を含んでもよい。放電回路236は、エネルギー貯蔵モジュール222に貯蔵されたエネルギーを制御することができる。例えば、放電回路236は、エネルギー貯蔵モジュール222を除細動ポート208に電気的に結合又は分離することができる。放電回路236は、プロセッサ202に通信可能に結合されて、除細動器108から電荷が放出されるのを管理または防止するために、エネルギー貯蔵モジュール222および除細動ポート208がいつ結合されるべきか結合されるべきでないかを制御することができる。いくつかの実施形態では、放電回路236は、1つ以上のスイッチ238を含み得る。さらなる実施形態では、1つまたは複数のスイッチ238は、Hブリッジを含み得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、除細動器108は通信モジュール216を含んでもよい。通信モジュール216は、WCDシステム104および除細動器108へのローカルハードウェアおよび/またはソフトウェア、あるいはWCDシステム104とは別個のリモートハードワイヤのいずれかとの1つまたは複数の通信リンクを確立し得る。いくつかの実施形態では、通信モジュール216は、1つまたは複数のアンテナ、プロセッサなどを含み得る。通信モジュール216は、無線周波数、電磁気学、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、仮想プライベートネットワーク(VPN)、RFID、Bluetooth(登録商標)、セルラーネットワークなどを介して通信することができる。通信モジュール216は、患者データ、エピソード情報、試みられた治療、CPR実施、システムデータ、環境データなどのデータおよびコマンドの通信を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、通信モジュール216は、患者へのメッセージを表示するための表示画面を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイスクリーンは、タッチスクリーン、バックライトスクリーン、パッシブ、反射LCDスクリーンなどであってもよい。
【0077】
さらなる実施形態では、通信モジュール216は、患者に情報を伝達するためにも使用され得る、1つ以上のLEDを含んでもよい。いくつかの実施形態では、LED輝度は変調されてもよく、LEDは色が変化などしてもよい。いくつかの実施形態では、複数のLEDが存在する場合、各LEDは様々な情報ビットを表すことができる。例えば、1つのLEDは、心拍数情報を表し、患者が心臓が正常に動作していることを迅速に決定することを可能にし得る。別のLEDは、心拍数信号を表して、患者に心拍数読み取り値が適切に送信されていることを保証することができる。別のLEDはまた、システム状態を表し、システムが完全に機能していることを患者が容易に確認することを可能にし得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、プロセッサ202は、1つまたは複数のモジュールを実行することができる。たとえば、プロセッサ202は、検出モジュール240および/またはアクションモジュール242を実行し得る。検出モジュール240は、除細動器108の動作を必要とし得る任意の又は様々な閾値を超えたかどうかを決定する論理デバイス又はアルゴリズムであってもよい。例えば、検出モジュール240は、ECGポート210、除細動ポート208、監視デバイス220、外部監視デバイスなどからの信号の全てを受信して解釈することができる。検出モジュール240は、患者が依然として意識があり健康であることを確実にするために情報を処理することができる。任意のパラメータが、患者102が苦痛を経験している可能性があることを示すか、または心発作を示す場合、検出モジュール240は、アクションモジュール242をアクティブ化してもよい。
【0079】
アクションモジュール242は、検出モジュール240からデータを受信し、一連のアクションを実行することができる。例えば、エピソードは、単に電源232またはエネルギー貯蔵モジュール222におけるバッテリ電力の損失であってもよく、または1つ以上の電極(例えば、ECG電極、除細動電極)が接続を失っていてもよい。そのような事例では、アクションモジュール242は、患者または現在の状況の外部ソースへのアラートをトリガし得る。これは、アラートモジュールをアクティブ化することを含んでもよい。エピソードが心臓イベントなどの健康リスクである場合、アクションモジュール242は一連のステップを開始することができる。これは、患者に警告を発すること、第三者に警告を発すること、除細動のためにエネルギー貯蔵モジュール222を準備すること、除細動電極114、116に近接する1つ以上の導電性流体を放出すること等を含んでもよい。
【0080】
図3は、例示的な実施形態によるWCDシステム300の構成要素の例示的な実施形態の図である。WCDシステム300は、図1を参照して説明したWCDシステム104の一例であり得る。いくつかの実施形態では、WCDシステム300は、ベストのような着用可能な衣類を備える支持構造302を含むことができる。いくつかの実施形態では、支持構造302は、後側304と、患者の胸部の前で閉じる前側306とを有する。
【0081】
いくつかの実施形態では、WCDシステム300はまた、体外式除細動器308を含み得る。体外式除細動器308は、図1及び図2を参照して説明した除細動器108の一例であってもよい。図示されるように、図3は、体外式除細動器308のためのいかなる支持も示さないが、議論されるように、除細動器308は、以前に議論されたように、財布の中で、ベルト上で、肩を覆うストラップによって、および同等物で担持されてもよい。1つ以上のワイヤ310は、体外式除細動器308を1つ以上の電極312、314、316に接続してもよい。接続された電極のうち、電極312、314は除細動電極であり、電極316はECG検知電極である。
【0082】
支持構造302は、患者の身体上に電極312、314、316を維持するために患者によって装着される。例えば、バック除細動電極314はポケット318内に維持される。いくつかの実施形態では、ポケット318の内側は、電極314が患者の背中に接触することができるように、緩い網を備えてもよい。いくつかの例では、導電性流体を配置して接続性を高めることができる。さらに、いくつかの実施形態では、検知電極316は、患者のECG信号および/またはインピーダンスを検知するために、患者の胴体を囲む位置に維持される。
【0083】
いくつかの例では、WCDシステム300内のECG信号は、有用であるには多すぎる電気ノイズを含み得る。この問題を改善するために、プロセッサ(例えば、図2のプロセッサ202)に多くのオプションを提示するために、複数のECG検知電極316が提供される。複数のECG検知電極316は、患者のECG信号を検知するための異なるベクトルを提供する。
【0084】
図4は、除細動器400の一例の構成要素を示すブロック図である。除細動器400は、図1及び図2を参照して説明した除細動器108及び図3を参照して説明した除細動器308の一例であってもよい。この例では、除細動器400は、検出モジュール402及びアクションモジュール404を有する。検出モジュール402およびアクションモジュール404は、図2を参照しながら説明した検出モジュール240およびアクションモジュール242の例であり得る。いくつかの実施形態では、アクションモジュール404は、心拍数(HR)分析モジュール406と、一貫性モジュール408と、ショック決定モジュール410とを含み得る。
【0085】
検出モジュール402は、様々なショック適応状態の検出を支援することができる。例えば、検出モジュール402は、少なくとも1つの電極から信号を受信し、心拍数および異常な心臓状態の他の指標について信号を分析し得る。ショック可能または監視条件が存在する場合、検出モジュール402は、アクションの必要性をアクションモジュール404に通信し得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、検出モジュール402はまた、システム状態を検出してもよい。例えば、検出モジュール402は、除細動器のバッテリ状態を決定してもよい。これにより、検出モジュール402は、バッテリ状態が許容可能な閾値未満であるときにアラートを発することができる。検出モジュール402はまた、電極の状態を監視して、電極が患者に適切に固定され、リードがすべて適切に機能しているかどうかを決定することができる。検出モジュール402はまた、アラートボタン、遠隔監視デバイスなどのWCDシステムの様々な他の構成要素のステータスを追跡し得る。検出モジュール402は、除細動器自体の状態を追跡することができる。例えば、検出モジュール402は、デバイスの向き、動き、外力などを検出することができる。
【0087】
いくつかの実施形態では、検出モジュール402はまた、周囲および外部条件を検出してもよい。例えば、検出モジュール402は、ノイズレベル、照明レベル、気象条件などの環境条件を検出することができる。検出モジュール402は、時刻を監視してもよい。いくつかの実施形態では、検出モジュール402は、その日および数日を通して患者の習慣を監視してもよい。
【0088】
いくつかの実施形態では、検出モジュール402からの情報およびデータに少なくとも部分的に基づいて、アクションモジュール404は、1つまたは複数のアクションを行うことができる。例えば、いくつかの実施形態では、アクションモジュール404は、状態モジュール406と、ディスプレイモジュール408と、フィードバックモジュール410とを有し得る。
【0089】
状態モジュール406は、除細動器に近接する1つ以上のLED、アラームボタン、またはそれらの何らかの組み合わせを制御し得る。状態モジュール406は、様々なシステムアラート、状態などを通信するために様々な方法でLEDを点灯させることができる。例えば、図5Aから図5Dに示すように、状態モジュール406は、患者の健康状態、システム状態、システムアラートなどの様々な条件に基づいて1つまたは複数のLEDを点灯させることができる。
【0090】
図5Aに見られるように、いくつかの実施形態では、LEDは、無期限の時間にわたって最大強度で点灯してもよい。状態モジュール406は、1つのLED又は複数のLEDを点灯させることができる。いくつかの実施形態では、LEDは同じ色を維持することができる。例えば、状態モジュール406は、単一のLEDを未決定の期間、または条件閾値が満たされるまで、第1の色に維持し得る。別の実施形態では、状態モジュール406は、単一のLEDを最大強度に維持するが、第1の色と1つ以上の第2の色との間で色を変化させてもよい。更に別の実施形態では、状態モジュール406は、複数のLEDを一定輝度で、同じ色又は異なる色で、未決定の期間又は条件閾値が満たされるまで点灯させることができる。
【0091】
図5Bに見られるように、いくつかの実施形態では、状態モジュールは、周囲光の量に基づいてLED強度を調整し得る。例えば、いくつかの実施形態では、LEDは、非本質的なアラートまたは状態を通信または指示してもよく、LEDの輝度を調節することは、ユーザにとってより煩わしくない状態を提示してもよい。この場合も、状態モジュール406は、1つまたは複数のLEDを、未決定の期間にわたって、または条件閾値が満たされるまで、様々な色で点灯させることができる。
【0092】
図5Cは、パルスLED光を示す。いくつかの実施形態では、パルスLEDの強度は、周囲光の強度に基づいて変化してもよい。この場合も、状態モジュール406は、1つのLEDまたは複数のLEDを点灯させることができる。状態モジュール406は、1つ以上のLEDの色を変化させることができる。例えば、いくつかの実施形態では、色は一貫していてもよい。他の実施形態では、LEDの色はパルス間で変化してもよい。複数のLEDが存在する場合、様々なLEDの色は、存在し得る様々な条件を表し得る。いくつかの実施形態では、状態モジュール406は、条件閾値が満たされるまで1つ以上のLEDのパルスを継続してもよい。
【0093】
図5Dは、周囲光条件に基づいて強度レベルが変化する点滅LEDを表す。いくつかの実施形態では、パルスLEDの強度は、周囲光の強度に基づいて変化してもよい。この場合も、状態モジュール406は、1つのLEDまたは複数のLEDを点灯させることができる。状態モジュール406は、1つ以上のLEDの色を変化させることができる。例えば、いくつかの実施形態では、色は一貫していてもよい。他の実施形態では、LEDの色は、点滅の間に変化してもよい。複数のLEDが存在する場合、様々なLEDの色は、存在し得る様々な条件を表し得る。いくつかの実施形態では、状態モジュール406は、条件閾値が満たされるまで1つ以上のLEDの点滅を継続してもよい。
【0094】
図5Eは、周囲光条件に基づいて強度レベルが変化する点滅LEDを表す。いくつかの実施形態では、パルスLEDの強度は、周囲光の強度に基づいて変化してもよい。この場合も、状態モジュール406は、1つのLEDまたは複数のLEDを点灯させることができる。状態モジュール406は、1つ以上のLEDの色を変化させることができる。例えば、いくつかの実施形態では、色は一貫していてもよい。他の実施形態では、LEDの色は、閃光間で変化してもよい。複数のLEDが存在する場合、様々なLEDの色は、存在し得る様々な条件を表し得る。いくつかの実施形態では、状態モジュール406は、条件閾値が満たされるまで1つ以上のLEDの閃光を継続してもよい。
【0095】
再び図4を参照すると、いくつかの実施形態では、ディスプレイモジュール408は、周囲光条件に少なくとも部分的に基づいて、除細動器400に近接する1つ以上のディスプレイの輝度を変調してもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイモジュール408は、オフまたはスタンバイモードと100%輝度との間で輝度を変化させてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、除細動器400は、周囲光センサおよび視覚表示画面を含んでもよい。ディスプレイは、動作状態インジケータを提示するために使用されてもよく、例えば、画面は、種々のアイコン、口頭警告またはアラート等を照明してもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイは、視覚コンテンツが連続的に提供されることを可能にし得る、受動反射型LCDであってもよい。いくつかの事例では、ディスプレイは、所定の条件下で画面コンテンツの可視性を増加させるように照明されてもよい。ディスプレイモジュール408は、様々な条件でバックライトを操作することができる。
【0096】
例えば、いくつかの実施形態では、ディスプレイモジュール408は、周囲照明の量に基づいて画面輝度を変調し得る。輝度および注意散漫を低減するために、画面は、周囲光の量が低いときに暗くなり得る。同様に、可視性を高めるために、画面は、周囲光の量が高いときに明るくすることができる。さらなる実施形態では、ディスプレイモジュール408は、ディスプレイをスタンバイモードにし得る。除細動器400は、依然として機能しており、患者を監視しているが、ディスプレイは、気を散らすものを減らし、バッテリ寿命を維持する等のためにオフであってもよい。
【0097】
いくつかの実施形態では、ディスプレイモジュール408は、所定の非活動時間後にスタンバイモードに入ることができる。非活動は、システムアラート、健康アラート、患者の動き、周囲光、周囲音など、またはそれらの何らかの組合せの欠如として分類され得る。例えば、患者が眠っている場合、ディスプレイモジュール408は、デバイスの動きの欠如と組み合わせて時刻を決定し、所定の期間後にスタンバイモードに入ることができる。
【0098】
いくつかの実施形態では、ディスプレイモジュール408は、様々なシステム状態に基づいてバックライトを操作することができる。たとえば、いくつかの実施形態では、ディスプレイモジュール408は、システム状態に少なくとも部分的に基づいてバックライトをトグルし得る。例えば、システムが適切に動作している場合、ディスプレイはスタンバイモードに入ることができる。しかしながら、システムエラーまたは故障が検出された場合、ディスプレイモジュール408は、ディスプレイを照明し得る。別の例では、ディスプレイモジュール408は、患者の生理学的状態に少なくとも部分的に基づいてディスプレイバックライトを変調することができる。例えば、異常が検出された場合、ディスプレイモジュール408は、ディスプレイを照明し得る。
【0099】
いくつかの実施形態では、ディスプレイモジュール408はまた、ユーザ入力を登録してもよい。例えば、ディスプレイモジュール408は、ユーザによってアクティブ化された場合に点灯してもよい。ユーザ起動は、除細動器400に近接するボタンであってもよく、またはディスプレイがタッチスクリーンである場合、ディスプレイモジュール408は、ユーザのタッチを登録してもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイモジュール408はまた、除細動器400の動きに基づいてディスプレイをアクティブ化してもよい。例えば、ユーザが除細動器を振ったり、タップしたり、向きを変えたりした場合、ディスプレイモジュール408は画面をアクティブ化してもよい。いくつかの実施形態では、除細動器400はまた、転倒を登録してもよく、画面をアクティブ化してもよい。転倒は、除細動器400に近接する加速度計を介して記録され得、加速度計は、突然の速い動きを感知し得る。いくつかの実施形態では、転倒が検出された場合、除細動器は、救急隊員にアラートするようにプログラムされてもよい。
【0100】
いくつかの実施形態では、ディスプレイモジュール408は、可聴入力に基づいてアクティブ化してもよい。例えば、除細動器はマイクロフォンを有してもよく、ディスプレイモジュール408はキーフレーズに基づいてアクティブ化するようにプログラムされてもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイモジュール408は、キーフレーズで事前プログラムされてもよく、他の実施形態では、ユーザは、キーフレーズを事前プログラムしてもよい。例えば、ディスプレイモジュール408は、ユーザが「ヘイ、WCD」または「ヘイ、除細動器」または「ヘイ、デファイブ」または何らかのそのようなフレーズを言うときにディスプレイをアクティブ化し得る。ディスプレイモジュール408はまた、「私の心拍数は何ですか」、「すべてがOKですか?」等の他のフレーズにキー入力されてもよい。
【0101】
さらなる実施形態では、ディスプレイモジュール408は、リモートデバイスからの入力に基づいてディスプレイをアクティブ化または非アクティブ化することができる。例えば、ディスプレイモジュール408は、アラートボタン(例えば、図1のアラートボタン128)、外部デバイス(例えば、図1の外部デバイス126)、監視デバイス(例えば、図1の監視デバイス124)、モバイルデバイスなどからの入力に基づいてアクティブ化し得る。いくつかの実施形態では、リモートデバイスは、ディスプレイモジュール408に通信可能に結合することができる。これにより、リモートデバイスがディスプレイをアクティブ化することを可能にし得るか、またはディスプレイをオンおよびオフにトグルすることができる。別の実施形態では、ディスプレイモジュール408は、リモートデバイスとの接続がアクティブ化されたとき、またはペアリング動作中、またはそれらの何らかの組合せ中に、ディスプレイをオンにトグルし得る。
【0102】
いくつかの実施形態では、フィードバックモジュール410は、様々な条件に基づいてユーザフィードバックを提供することができる。例えば、フィードバックモジュール410は、ユーザに肯定的なフィードバックを提供することができる。いくつかの実施形態では、肯定的なフィードバックは、WCDシステムおよび除細動器400が適切に動作していることを保証することができる。これは、問題が解決されたときに肯定的なフィードバックを提供することを含むことができる。フィードバックモジュール410は、問題が解決されたとき、またはシステムが適切に動作しているときをユーザに能動的に通知することによって、システム挙動におけるユーザの信頼度を高め得る。いくつかの実施形態では、フィードバックモジュール410は、トーンを発すること、振動パターンを発すること、スクリーン上にコンテンツを表示すること、特定のパターンを有するLEDを使用すること、またはそれらの何らかの組合せによってフィードバックを提供し得る。特定のフィードバック機構は、特定の問題解決、システム状態などに基づいて変化し得る。
【0103】
一例では、フィードバックモジュール410は、LED、バックライト、振動、および可聴挙動を同時に使用して、特定の問題の解決についてユーザに直ちに通知することができる。所定のアラート時間の後、フィードバックモジュール410は全てのアラート活動を停止する。例えば、フィードバックモジュール410は、1秒間または20秒間にわたって肯定的なフィードバックアラートを発することができる。いくつかの実施形態では、アラートは、連続的でなくてもよいが、所定の期間にわたって点滅、明滅、またはパルス発光してもよい。
【0104】
いくつかの実施形態では、フィードバックモジュール410は、個別フィードバックモードに入ることができる。個別フィードバックモードの間、LED、バックライト、振動、および音声は、ユーザ入力が検出されるか、またはシステム状態が変化するまで、スタンバイモードであってもよい。
【0105】
フィードバックモジュール410は、アラートが継続するかどうかを見るために待つのではなく、問題が解決されたことをユーザが積極的に確認することを可能にし得る。例えば、電極が適切に取り付けられていない場合、システムは、所定の期間にわたって警報を発することができる。いくつかの事例では、ユーザは、電極問題を適切に修正しない場合があるが、電極アラートが再発行されるときにのみ、フィードバックを受信するであろう。フィードバックモジュール410は、問題解決の肯定的な通知が受信されるまで、ユーザが電極問題をトラブルシューティングすることを可能にし得る。
【0106】
図6は、本開示の様々な態様による、WCDシステムのための方法600の一例を示すフローチャートである。明確にするために、方法600について、本明細書で説明するシステムのうちの1つまたは複数の態様を参照しながら以下で説明する。
【0107】
ブロック602において、方法600は、システム問題が解決されたときを決定することができる。例えば、システムは、訂正するためにユーザまたは第三者を再配線する任意の数の問題を有し得る。本方法は、WCDシステムに存在する様々な問題を追跡して、問題が改善されたときを決定することができる。
【0108】
ブロック604において、方法600は、システム問題が解決されたときにアラートを発行することができる。例えば、方法600は、トーンまたは音声を発し、表示内容を変更し、少なくとも1つのLEDを点灯し、振動パターンを発し、またはそれらの何らかの組み合わせを行って、問題の肯定的な解決をユーザにアラートする。いくつかの実施形態では、方法600は一連のアラートを有することができる。例えば、LEDは緑色に点滅してもよく、その場合、ディスプレイは肯定的な解決法を提供してもよい。他の実施形態では、方法600は、ユーザに通知するトーンまたはジングルを単に発することができる。場合によっては、ユーザは、トーンおよび/またはジングルをカスタマイズしてもよい。さらに別の実施形態では、ユーザは肯定的なアラートをカスタマイズすることができる。例えば、あるユーザは点滅するLEDを好み、別のユーザは幸せなジングル及び触覚応答を好む場合がある。
【0109】
いくつかの実施形態では、肯定的アラートのタイプはまた、システム問題に依存し得る。例えば、ユーザが状況を改善するために積極的に措置を講じた場合、アラートは、受動的なシステムフィックス問題よりも実質的であり得る。いくつかの実施形態では、方法600は、音声アラートをアクティブ化することができる。音声アラートは、標準的な音声アラートであってもよいし、患者の好みに応じてカスタマイズされてもよい。
【0110】
いくつかの実施形態では、アラートは、所定の期間にわたって発行されてもよい。例えば、無限のアラートを有するのではなく、アラートが発行され、次いで迅速に終了してもよい。例えば、アラートは、1秒未満から1分未満の長さであってもよい。所定の期間は、特定の問題、患者、または両方に対してカスタマイズされ得る。いくつかの例では、LEDは、数秒未満の間だけ迅速に点灯または点滅することができる。他の実施形態では、触覚アラートは10秒間振動してもよい。所定の時間枠の後、方法600は、除細動器に近接するディスプレイを非アクティブ化し得る。例えば、方法600は、ディスプレイがもはや患者を照明または気を散らすことができない個別ユーザインターフェースモードに入ることができる。これは、ディスプレイをスタンバイモードに入るように設定し得る。別の実施形態では、アラートは、ユーザ入力に基づいて非アクティブ化されてもよい。ユーザは、除細動器に近接するボタンを押すか、除細動器をタップするか、または振るか、あるいはタッチスクリーンなどを使用することができる。
【0111】
したがって、方法600は、WCDシステムのユーザに肯定的なフィードバックを提供する1つの方法を提供し得る。方法600は一実装形態にすぎず、方法600の動作は、他の実装形態が可能であるように並べ替えられるかまたは場合によっては修正され得ることに留意されたい。
【0112】
図7は、本開示の様々な態様による、WCDシステムのための方法700の一例を示すフローチャートである。明確にするために、方法700について、本明細書で説明するシステムのうちの1つまたは複数の態様を参照しながら以下で説明する。
【0113】
ブロック702において、方法700は、システム問題を検出することができる。システム問題は、バッテリ問題、ECG接続性問題、電極接続性問題、リード線が係合解除されていること、Wi-Fi接続性問題、WCDシステムへの損傷などであり得る。本質的に、システム問題は、患者の健康に関与する生理学的でないものであり得る。
【0114】
ブロック704において、方法700は、システムアラートを発行することができる。システムアラートは、問題およびトラブルシューティング問題の患者への通知であってもよい。アラートが発行された後、ブロック706において、方法700は、システム問題の状態を監視することができる。例えば、方法700は、問題が解決されたかどうかを確認するために連続的にチェックすることができる。ブロック602において、方法700は、問題が解決されたと決定し、ブロック604においてアラートを発行し得る。
【0115】
したがって、方法700は、WCDシステムのユーザに肯定的なフィードバックを提供する1つの方法を提供し得る。方法700は一実装形態にすぎず、方法700の動作は、他の実装形態が可能であるように並べ替えられるかまたは場合によっては修正され得ることに留意されたい。
【0116】
図8は、本開示の様々な態様による、WCDシステムのための方法800の一例を示すフローチャートである。明確にするために、方法800は、本明細書で説明されるシステムのうちの1つまたは複数の態様を参照して以下で説明される。
【0117】
ブロック802において、方法800は、システム動作の異常を検出することができる。例えば、方法800は、患者の心拍数データが検出されていないかどうか、またはセンサからの信号にノイズが多すぎるかどうかを検出することができる。方法800は、システム異常を分類および定量化し得る。
【0118】
ブロック804において、方法は、異常が所定の重大度閾値を超えるかどうかを決定することができる。例えば、方法800は、異常に関する重大度閾値または重大度評価を決定することができる。重大度評価は、異常に対する許容可能な持続時間を提供し得る。例えば、心拍数読み取り値の不適切、低品質、または欠如等のより重度の異常は、より重度であり、健康的懸念のため、より低い時間閾値を有する。しかしながら、低いバッテリ充電は、より長い期間持続可能であり得る。同様に、リモートデバイスとの失われた接続は、より長い期間、より持続可能であり得る。
【0119】
ブロック806において、方法800は、異常が適切な持続時間閾値を超えるかどうかを決定することができる。異常が継続している場合、方法800は、現在のトラブルシューティングが問題を解決していないことを患者に警告する別のアラートを発することができる。これはまた、努力が成功しなかったという積極的なフィードバックを患者に提供することができ、患者は、肯定的な解決アラートを受信するまで問題をトラブルシューティングし続ける必要がある。
【0120】
したがって、方法800は、WCDシステムのユーザに肯定的なフィードバックを提供する1つの方法を提供し得る。方法800は一実装形態にすぎず、方法800の動作は、他の実装形態が可能であるように並べ替えられるかまたは場合によっては修正され得ることに留意されたい。
【0121】
図9は、本開示の様々な態様による、WCDシステムのための方法900の一例を示すフローチャートである。明確にするために、方法900は、本明細書で説明されるシステムのうちの1つまたは複数の態様を参照して以下で説明される。
【0122】
ブロック902において、方法900は、1つ以上のLEDを点灯し得る。例えば、方法900は、WCDの状態、アラート、肯定的なフィードバックループなどを発行していることがある。システムは、1つまたは複数のLEDを有してもよく、特定のタイプのアラートのために特定のLEDを利用してもよく、またはアラートもしくは通知を発行するためにそれぞれと併せてLEDを利用してもよい。
【0123】
ブロック904において、方法900は、1つ以上のLEDの照明のパターンを変更し得る。例えば、システム状態は、健康なシステムを示す点滅する緑色から、注意を必要とする健康警報またはシステム警報に変化した可能性がある。方法900は、状態変化を反映するように照明のパターンを変更することができる。これは、光を固体光から点滅、パルス、閃光、またはそれらの何らかの組合せに変更することを含むことができる。いくつかの実施形態では、方法900はまた、アラートまたは周囲条件に基づいて光の強度を変化させてもよい。例えば、LEDは、変化し得る高い強度レベル及び低い強度レベルを有し得る。光度を変化させることは、周囲照明条件またはアラートレベルの結果であり得る。例えば、システムアラートは、高いLED強度レベルを示し得るが、解決は、低い強度レベルを示し得る。同様に、周囲照明のための発光レベルを調整することは、WCDユニットを患者にとってより邪魔にならないものにし得る。
【0124】
ブロック906において、方法900は、追加的または代替的に、1つ以上のLEDの色を変更してもよい。例えば、LEDは、第1の色で照明されてもよく、方法は、システムイベント、生理学的イベントなどに少なくとも部分的に基づいて第2の色に変化してもよい。いくつかの実施形態では、方法900は、少なくとも2つのLEDがシステム内に存在する場合、複数のLEDを変更してもよい。異なる色の組み合わせは、様々な状態を患者と通信し得る。例えば、いくつかの実施形態では、1つのLEDが生理学的状態を通信し得る一方で、第2のLEDがシステム状態または状況を通信し得る。LEDが緑色から赤色に変わる可能性があるという生理的状態が検出された場合、第2のLEDは緑色状態を維持し、患者および潜在的な傍観者に、WCDが適切に機能していることを知らせることができる。
【0125】
ブロック908において、方法900は、追加的または代替的に、1つ以上のLEDを順次同期パターンで点灯させてもよい。例えば、2つ以上のLEDが順次点滅してもよい。これは、特定のシステム状態を患者に示すことができる。LEDはまた、同時に点滅してもよく、または点滅、閃光、もしくはパルスの同期色パターンを有してもよい。様々な照明パターンは、方法900がWCDのユーザと通信することを可能にし得る。
【0126】
ブロック910において、いくつかの実施形態では、方法900は、1つまたは複数のLEDをオフにするかまたは非アクティブ化することができる。例えば、いくつかの実施形態では、全てのLEDが非アクティブ化されてもよい。他の実施形態では、特定のLEDのみがアクティブであってもよい。方法がLEDのパターン、色、照明、および輝度を操作する能力は、患者との通信を依然として可能にしながら、方法900が患者に対してより侵入的でないことを可能にする。
【0127】
したがって、方法900は、WCDシステムにおいて1つまたは複数のLEDを利用する1つの方法を提供し得る。方法900は一実装形態にすぎず、方法900の動作は、他の実装形態が可能であるように並べ替えられるかまたは場合によっては修正され得ることに留意されたい。
【0128】
図10は、本開示の様々な態様による、WCDシステムのための方法1000の一例を示すフローチャートである。明確にするために、方法1000は、本明細書で説明されるシステムのうちの1つまたは複数の態様を参照して以下で説明される。
【0129】
ブロック1002において、方法1000は、照明閾値に少なくとも部分的に基づいて、WCDシステムに近接する1つまたは複数のディスプレイをアクティブ化することを含み得る。1つ以上のディスプレイは、受動反射型LCDディスプレイを備えてもよい。いくつかの実施形態では、照明閾値は、動作状態、患者状態、システム状態、環境状態、アラーム状態、およびそれらのいくつかの組み合わせのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0130】
いくつかの実施形態では、方法1000は、WCDにおけるシステム不規則性を検出し得る。方法1000は、患者の生理学的状態を検出することができる。いくつかの事例では、方法は、患者およびWCDの周りの周囲照明の量を検出し得る。別の実施形態では、方法1000は、WCDへのユーザ入力を検出し得る。さらなる実施形態では、方法1000は、時刻またはデバイスの向きを検出することができる。いくつかの実施形態では、方法1000は、WCDにおける非アクティブの長さまたはディスプレイがアクティブ化された時間の長さを決定し得る。方法1000はまた、ディスプレイに作用する力または可聴アラートを検出してもよい。
【0131】
ブロック1004において、方法1000は、1つまたは複数のディスプレイの輝度を調整し得る。たとえば、照明しきい値に応じて、方法1000は、ディスプレイの輝度を増加させるか、またはディスプレイの輝度を低下させるかのいずれかを行い得る。いくつかの実施形態では、方法1000は、ディスプレイをスタンバイモードにし得る。例えば、ブロック1006で、方法は、1つまたは複数のディスプレイのうちの少なくとも1つを非アクティブ化し得る。
【0132】
したがって、方法1000は、WCDシステムにおいて1つまたは複数の表示画面を操作する1つの方法を提供し得る。方法1000は一実装形態にすぎず、方法900の動作は、他の実装形態が可能であるように並べ替えられるかまたは場合によっては修正され得ることに留意されたい。
【0133】
当業者は、全体として解釈されるこの説明を注意深く検討した後、本発明を実施することができるであろう。詳細は、完全な理解を提供するために含まれている。他の例では、この説明を不必要に不明瞭にしないために、周知の態様は説明されていない。
【0134】
本明細書で説明するいくつかの技術または技法は知られていることがある。しかしながら、その場合であっても、本明細書に記載されような技術または技法を、または本明細書に記載される目的のために適用することは知られていない。
【0135】
この説明は、1つまたは複数の例を含むが、この事実は、本発明がどのように実施され得るかを限定するものではない。実際に、本発明の実施例、事例、バージョン、または実施形態は、記載されものに従って、またはさらに異なる方法で、また他の現在または将来の技術と併せて実施され得る。他のそのような実施形態は、例えば、記載された実施形態とは異なる順序で特徴を提供または適用すること、ある実施形態から個々の特徴を抽出し、そのような特徴を別の実施形態に挿入すること、ある実施形態から1つまたは複数の特徴を除去すること、またはある実施形態から特徴を除去し、別の実施形態から抽出された特徴を追加することの両方と同時に、そのような組み合わせおよび部分的組み合わせに組み込まれた特徴を提供することと等価である実施形態を含む、本明細書に記載される特徴の組み合わせおよび部分的組み合わせを含む。
【0136】
一般に、本開示は、本発明の好ましい実施形態を反映する。しかしながら、開示された実施形態のいくつかの態様が特許請求の範囲を超えて拡張されることに留意されたい。開示された実施形態が実際に特許請求の範囲を超えて拡張する点に関して、開示された実施形態は、補足的な背景情報と見なされるべきであり、特許請求された発明の定義を構成しない。
【0137】
本明細書において、「~するように構築された」、「~するように適合された」および/または「~するように構成された」という語句は、これらの語句に先行する要素または特徴の物理的特性に基本的に結び付けられ、したがって、単に意図された使用を説明することをはるかに超えて到達する、構築、適合および/または構成の1つ以上の実際の状態を示す。任意のそのような要素または特徴は、本明細書に示される任意の実施例を超えて、本開示を検討した後に当業者に明白となるであろうように、いくつかの方法で実装されることができる。
【0138】
参照による組み込み:特許、特許出願、特許公報、雑誌、書籍、論文、ウェブコンテンツ等の他の文書への参照および引用が、本開示全体を通して行われている。このような文献は全て、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0139】
親特許出願本明細書または本特許出願の出願データシート(「ADS」)に記載されているか否かにかかわらず、任意および全ての親、祖父母、曾祖父母などの特許出願は、それらの出願においてなされる任意の優先権主張および参照により組み込まれる任意の資料を含めて、そのような主題が本明細書と矛盾しない範囲で、最初に開示されたように参照により本明細書に組み込まれる。
【0140】
参照番号:この説明では、単一の参照番号は、単一のアイテム、態様、構成要素、またはプロセスを示すために一貫して使用され得る。さらに、この説明の準備において、同一ではないが同様の参照番号を使用して、同一または少なくとも類似または関連するアイテム、態様、構成要素またはプロセスの他のバージョンまたは実施形態を示すために、さらなる努力がなされている場合がある。そのようにした場合、そのようなさらなる努力は必要とされなかったが、それにもかかわらず、読者による理解を促進するために、無償で行われた。本明細書においてなされる場合であっても、そのようなさらなる努力は、本説明によって可能にされるバージョンまたは実施形態の全てについて完全に一貫してなされていない場合がある。したがって、説明は、その参照番号ではなく、項目、態様、構成要素、またはプロセスを定義することを支配する。参照番号における任意の類似性は、テキストにおける類似性を推測するために使用され得るが、テキストまたは他のコンテキストが別様に示す態様を混同しないように使用され得る。
【0141】
本明細書の特許請求の範囲は、新規かつ非自明と見なされる、要素、特徴、および行為または動作の特定の組み合わせおよび部分的組み合わせを定義する。特許請求の範囲はまた、明示的に述べられたものと等価な要素、特徴、および行為または動作を含む。他のそのような組み合わせおよび部分的組み合わせのための追加の請求項は、本明細書または関連文書に提示され得る。これらの特許請求の範囲は、本明細書に記載される主題の真の趣旨および範囲内にあるすべての変更および修正をその範囲内に包含することが意図される。特許請求の範囲を含む、本明細書で使用される用語は、一般に「オープン」用語として意図される。例えば、「含む(including)」という用語は、「含むがそれに限定されない(including but not limited to)」と解釈されるべきであり、「有する(having)」という用語は、「少なくとも有する(having at least)」などと解釈されるべきである。特定の数が特許請求の範囲の記載に起因する場合、この数は最小であるが、特に明記しない限り最大ではない。例えば、請求項が「1つの(a)」構成要素または「1つの(an)」項目を列挙する場合、それは、請求項がこの構成要素またはこの項目のうちの1つ以上を有し得ることを意味する。
【0142】
本明細書の特許請求の範囲を解釈する際に、発明者(ら)は、「~するための手段」または「~するためのステップ」という語が特許請求の範囲において明示的に使用される場合にのみ、米国特許法第112条(f)を援用する。したがって、これらの用語が請求項で使用されない場合、その請求項は、米国特許法第112条(f)に従って発明者によって解釈されることを意図しない。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2021-10-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用型自動除細動器(WCD)のユーザにアラートを発行する方法であって、
システム問題が解決されたときを決定することと、
前記システム問題が解決されたときにアラートを発行することとを含む、
方法。
【請求項2】
前記システム問題を検出することと、
前記システム問題に少なくとも部分的に基づいてシステムアラートを発行することと、
前記システム問題の状態を監視することとをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
システム問題を検出することが、
システム動作における異常を検出することと、
前記異常についての重大度評価を決定することとをさらに含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記重大度評価に少なくとも部分的に基づいて、前記異常が持続時間閾値を満たすか決定することをさらに含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記アラートが、トーンを発すること、表示コンテンツを変更すること、少なくとも1つのLEDを点灯すること、振動パターンを発すること、およびそれらの何らかの組合せのうちの1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ユーザが前記アラートをカスタマイズすることができる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記アラートが一度に1つのアラートモードを導入し得る、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
所定の時間閾値が満たされた後に音声アラートをアクティブ化することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記アラートが所定の時間枠の間に発行される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記所定の時間枠が満たされたとき、個別ユーザインターフェースモードに入ることをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記個別ユーザインターフェースモードが、表示画面をスタンバイモードに設定することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
ユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて前記アラートを非アクティブ化することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
患者によって装着されるように構成された支持構造と、
前記支持構造に結合されるように構成された電子機器モジュールと、
前記電子機器モジュールと通信する1つ以上のプロセッサとを含み、
前記1つ以上のプロセッサが、前記システムに、
システム問題が解決されたときを決定させ、
前記システム問題が解決されたときにアラートを発行させるように構成される、
着用した患者の健康を監視する着用型自動除細動器(WCD)システム。
【請求項14】
前記プロセッサが、
前記システム問題を検出し、
前記システム問題に少なくとも部分的に基づいてシステムアラートを発行し、
前記システム問題の状態を監視するようにさらに構成される、
請求項13に記載のWCDシステム。
【請求項15】
システム問題を検出することが、
システム動作における異常を検出することと、
前記異常についての重大度評価を決定することとをさらに含む、
請求項14に記載のWCDシステム。
【請求項16】
前記プロセッサが、
前記重大度評価に少なくとも部分的に基づいて、前記異常が持続時間閾値を超えるか決定するようにさらに構成される、
請求項15に記載のWCDシステム。
【請求項17】
前記アラートが、トーンを発すること、表示コンテンツを変更すること、少なくとも1つのLEDを点灯すること、振動パターンを発すること、およびそれらの何らかの組合せのうちの1つを含む、請求項13に記載のWCDシステム。
【請求項18】
ユーザが前記アラートをカスタマイズすることができる、請求項17に記載のWCDシステム。
【請求項19】
前記アラートが一度に1つのアラートモードを導入し得る、請求項17に記載のWCDシステム。
【請求項20】
前記プロセッサが、所定の時間閾値が満たされた後に音声アラートをアクティブ化するようにさらに構成される、請求項17に記載のWCDシステム。
【請求項21】
前記アラートが所定の時間枠の間に発行される、請求項13に記載のWCDシステム。
【請求項22】
前記プロセッサが、前記所定の時間枠が満たされたとき、個別ユーザインターフェースモードに入るようにさらに構成される、
請求項21に記載のWCDシステム。
【請求項23】
前記個別ユーザインターフェースモードが表示画面をスタンバイモードに設定することを含む、請求項22に記載のWCDシステム。
【請求項24】
前記プロセッサが、
ユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて前記アラートを非アクティブ化するようにさらに構成される、
請求項13に記載のWCDシステム。
【請求項25】
着用型自動除細動器(WCD)のユーザにアラートする方法であって、
システム問題を検出することと、
前記システム問題に少なくとも部分的に基づいてシステムアラートを発行することと、
前記システム問題の状態を監視することと、
前記システム問題が解決されたときを決定することと、
前記システム問題が解決されたときにアラートを発行することと、
ユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて前記アラートを非アクティブ化することとを含む、方法。
【手続補正書】
【提出日】2022-12-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用型自動除細動器(WCD)システムのユーザにアラートを発行する方法であって、前記WCDシステムが、
システム問題を検出することと、
前記システム問題に少なくとも部分的に基づいてシステムアラートを発行することと、
前記システム問題の状態を監視することと、
前記システム問題が解決されたときを決定することと、
前記システム問題が解決されたときにアラートを発行することとを含み、
前記システム問題が、バッテリ問題、心電図(ECG)接続性問題、電極接続性問題、リード線が係合解除されていること、又はWi-Fi接続性問題のうちの少なくとも1つであり、
システム不規則性に少なくとも部分的に基づいて前記WCDシステムの1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させる、
方法。
【請求項2】
前記システム問題を検出することが、
システム動作における異常を検出することと、
前記異常についての重大度評価を決定することとをさらに含む、
請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記WCDシステムが、前記重大度評価に少なくとも部分的に基づいて、前記異常が持続時間閾値を満たすか決定することをさらに含む、
請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記アラートが、トーンを発すること、表示コンテンツを変更すること、少なくとも1つのLEDを点灯すること、振動パターンを発すること、およびそれらの何らかの組合せのうちの1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ユーザが前記アラートをカスタマイズすることができる、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記アラートが一度に1つのアラートモードを導入し得る、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記WCDシステムが、所定の時間閾値が満たされた後に音声アラートをアクティブ化することをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記アラートが所定の時間枠の間に発行される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記WCDシステムが、前記所定の時間枠が満たされたとき、個別ユーザインターフェースモードに入ることをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記個別ユーザインターフェースモードが、表示画面をスタンバイモードに設定することを含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記WCDシステムが、ユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて前記アラートを非アクティブ化することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
患者によって装着されるように構成された支持構造と、
前記支持構造に結合されるように構成された電子機器モジュールと、
前記電子機器モジュールと通信する1つ以上のプロセッサとを含み、
前記1つ以上のプロセッサが、前記システムに、
システム問題を検出させ、
前記システム問題に少なくとも部分的に基づいてシステムアラートを発行させ、
前記システム問題の状態を監視させ、
前記システム問題が解決されたときを決定させ、
前記システム問題が解決されたときにユーザに対しアラートを発行させるように構成され、
前記システム問題が、バッテリ問題、心電図(ECG)接続性問題、電極接続性問題、リード線が係合解除されていること、又はWi-Fi接続性問題のうちの少なくとも1つであり、
前記1つ以上のプロセッサが、システム不規則性に少なくとも部分的に基づいて前記WCDの1つまたは複数のディスプレイの輝度を増加させるように構成された、
着用した患者の健康を監視する着用型自動除細動器(WCD)システム。
【請求項13】
前記システム問題を検出することが、
システム動作における異常を検出することと、
前記異常についての重大度評価を決定することとをさらに含む、
請求項12に記載のWCDシステム。
【請求項14】
前記プロセッサが、
前記重大度評価に少なくとも部分的に基づいて、前記異常が持続時間閾値を超えるか決定するようにさらに構成される、
請求項13に記載のWCDシステム。
【請求項15】
前記アラートが、トーンを発すること、表示コンテンツを変更すること、少なくとも1つのLEDを点灯すること、振動パターンを発すること、およびそれらの何らかの組合せのうちの1つを含む、請求項12に記載のWCDシステム。
【請求項16】
ユーザが前記アラートをカスタマイズすることができる、請求項15に記載のWCDシステム。
【請求項17】
前記アラートが一度に1つのアラートモードを導入し得る、請求項15に記載のWCDシステム。
【請求項18】
前記プロセッサが、所定の時間閾値が満たされた後に音声アラートをアクティブ化するようにさらに構成される、請求項15に記載のWCDシステム。
【請求項19】
前記アラートが所定の時間枠の間に発行される、請求項15に記載のWCDシステム。
【請求項20】
前記プロセッサが、前記所定の時間枠が満たされたとき、個別ユーザインターフェースモードに入るようにさらに構成される、
請求項19に記載のWCDシステム。
【請求項21】
前記個別ユーザインターフェースモードが表示画面をスタンバイモードに設定することを含む、請求項20に記載のWCDシステム。
【請求項22】
前記プロセッサが、
ユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて前記アラートを非アクティブ化するようにさらに構成される、
請求項12に記載のWCDシステム。
【外国語明細書】