(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023028673
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】集塵装置
(51)【国際特許分類】
A47L 9/16 20060101AFI20230224BHJP
A47L 9/22 20060101ALI20230224BHJP
【FI】
A47L9/16
A47L9/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021134520
(22)【出願日】2021-08-20
(71)【出願人】
【識別番号】521160889
【氏名又は名称】佐藤 克行
(74)【代理人】
【識別番号】100154014
【弁理士】
【氏名又は名称】正木 裕士
(74)【代理人】
【識別番号】100154520
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 祐子
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 克行
【テーマコード(参考)】
3B057
3B062
【Fターム(参考)】
3B057AA01
3B057AA04
3B062AH01
(57)【要約】
【課題】塵埃を含んだ空気が外部に排出されてしまう事態を低減させることができる集塵装置を提供する。
【解決手段】外部からの空気Kを吸い込む吸気管20と、
吸気管20によって吸い込まれた空気K内に存する塵埃Fを集塵する集塵部3と、
吸気管20によって吸い込まれた空気K内に存する塵埃Fを集塵部3に導く誘導部24と、
誘導部24を回転駆動させるモータ22と、を有し、
誘導部24は、モータ22によって回転駆動されることによって、吸気管20によって吸い込まれた空気K内に存する塵埃Fを集塵部3に導く、空気Kの流れを発生させている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部からの空気を吸い込む吸気部と、
前記吸気部によって吸い込まれた空気内に存する塵埃を集塵する集塵部と、
前記吸気部によって吸い込まれた空気内に存する塵埃を前記集塵部に導く誘導部と、
前記誘導部を回転駆動させる駆動手段と、を有し、
前記誘導部は、前記駆動手段によって回転駆動されることによって、前記吸気部によって吸い込まれた空気内に存する塵埃を前記集塵部に導く、空気の流れを発生させてなる集塵装置。
【請求項2】
前記集塵部は、
前記誘導部にて誘導された塵埃が通過可能な貫通孔と、
前記貫通孔の下部側に設けられた下り傾斜状の傾斜部と、を有してなる請求項1に記載の集塵装置。
【請求項3】
前記傾斜部の長手方向の長さは、前記貫通孔の幅よりも長くなるように設定されてなる請求項2に記載の集塵装置。
【請求項4】
前記誘導部は、
筒状に形成されている誘導部本体と、
前記誘導部本体の外周面に適当間隔置きに傾斜状に設けられている羽根部と、を有してなる請求項1~3の何れか1項に記載の集塵装置。
【請求項5】
前記誘導部本体は、末広がり状に形成されてなる請求項4に記載の集塵装置。
【請求項6】
前記誘導部本体の下部側は、く形状に形成されてなる請求項4又は5に記載の集塵装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掃除機、空気清浄機、サーキュレータ等の集塵装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、集塵装置として、例えば、電気掃除機が知られている。この種の電気掃除機は、電動送風機を収容した本体ケースと、この本体ケースに対して着脱可能に取り付けられる集塵装置とを備えている。この集塵装置は、いわゆる集塵カップであり、電動送風機の駆動により吸い込んだ含塵空気から塵埃を分離して捕集するものである。このような集塵装置として、近年、含塵空気を内部で旋回させることにより塵埃を遠心分離(サイクロン分離)する、いわゆるサイクロン分離式のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のようなサイクロン分離式のものは、吸気による気流速度を利用して、含塵空気を内部で旋回させることにより塵埃を遠心分離するものであるから、遠心分離されなかった塵埃を含んだ空気が外部に排出されてしまう可能性があるといった問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、塵埃を含んだ空気が外部に排出されてしまう事態を低減させることができる集塵装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記本発明の目的は、以下の手段によって達成される。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0007】
請求項1の発明によれば、外部からの空気(K)を吸い込む吸気部(吸気管20)と、
前記吸気部(吸気管20)によって吸い込まれた空気(K)内に存する塵埃(F)を集塵する集塵部(3)と、
前記吸気部(吸気管20)によって吸い込まれた空気(K)内に存する塵埃(F)を前記集塵部(3)に導く誘導部(24)と、
前記誘導部(24)を回転駆動させる駆動手段(モータ22)と、を有し、
前記誘導部(24)は、前記駆動手段(モータ22)によって回転駆動されることによって、前記吸気部(吸気管20)によって吸い込まれた空気(K)内に存する塵埃(F)を前記集塵部(3)に導く、空気(K)の流れを発生させてなることを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明によれば、上記請求項1に記載の集塵装置(1,1A)において、前記集塵部(3)は、
前記誘導部(24)にて誘導された塵埃(F)が通過可能な貫通孔(30d)と、
前記貫通孔(30d)の下部側に設けられた下り傾斜状の傾斜部(31)と、を有してなることを特徴としている。
【0009】
請求項3の発明によれば、上記請求項2に記載の集塵装置(1,1A)において、前記傾斜部(31)の長手方向の長さ(H1)は、前記貫通孔(30d)の幅(H2)よりも長くなるように設定されてなることを特徴としている。
【0010】
請求項4の発明によれば、上記請求項1~3の何れか1項に記載の集塵装置(1,1A)において、前記誘導部(24)は、
筒状に形成されている誘導部本体(24a)と、
前記誘導部本体(24a)の外周面(24a3)に適当間隔置きに傾斜状に設けられている羽根部(24b)と、を有してなることを特徴としている。
【0011】
請求項5の発明によれば、上記請求項4に記載の集塵装置(1,1A)において、前記誘導部本体(24a)は、末広がり状に形成されてなることを特徴としている。
【0012】
請求項6の発明によれば、上記請求項4又は5に記載の集塵装置(1,1A)において、前記誘導部本体(24a)の下部側(下面24a2側)は、く形状に形成されてなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0014】
請求項1に係る発明によれば、誘導部(24)は、駆動手段(モータ22)によって回転駆動されることによって、吸気部(吸気管20)によって吸い込まれた空気(K)内に存する塵埃(F)を集塵部(3)に導く、空気(K)の流れを発生させるようにしている。これにより、従来のサイクロン分離方式では、吸気による気流速度を利用しているの対し、本発明によれば、駆動手段(モータ22)によって誘導部(24)を回転駆動させているから、サイクロン分離方式以上の高速回転で塵埃(F)を分離させることが可能となる。そしてさらに、その回転駆動によって、集塵部(3)に空気(K)内に存する塵埃(F)が導かれることとなるから、塵埃(F)を含んだ空気(K)が外部に排出されてしまう事態を低減させることができる。
【0015】
請求項2に係る発明によれば、集塵部(3)は、誘導部(24)にて誘導された塵埃(F)が通過可能な貫通孔(30d)と、貫通孔(30d)の下部側に設けられた下り傾斜状の傾斜部(31)と、を有している。これにより、誘導部(24)にて誘導された塵埃(F)が貫通孔(30d)を通過し、この際、塵埃(F)は、質量があることから、空気(K)の流れと関係なく傾斜部(31)に沿って落下することとなる。
【0016】
しかして、本発明によれば、吸気部(吸気管20)によって吸い込まれた空気(K)内に存する塵埃(F)を分離させ、集塵部(3)内に集塵することができる。
【0017】
請求項3に係る発明によれば、傾斜部(31)の長手方向の長さ(H1)は、貫通孔(30d)の幅(H2)よりも長くなるように設定されている。これにより、集塵装置(1,1A)が転倒等して、集塵部(3)内に集塵された塵埃(F)が上方側に舞い上がった際、その塵埃(F)が貫通孔(30d)から出ていかないようにすることができる。
【0018】
請求項4に係る発明によれば、誘導部(24)は、筒状に形成されている誘導部本体(24a)と、誘導部本体(24a)の外周面(24a3)に適当間隔置きに傾斜状に設けられている羽根部(24b)とを有しているから、
図2(b)に示すような渦状の空気(K)の流れが生じることとなる。さらに、羽根部(24b)は、誘導部本体(24a)の外周面(24a3)に傾斜状に取り付けられているから、渦状の空気(K)の流れが
図1に示すように、下方側に行くこととなる。これにより、吸気部(吸気管20)によって吸い込まれた空気(K)内に存する塵埃(F)を集塵部(3)に導くことができる。
【0019】
請求項5に係る発明によれば、誘導部本体(24a)は、末広がり状に形成されているから、下方に行くほど空気(K)の流れを強くすることができ、もって、吸気部(吸気管20)によって吸い込まれた空気(K)内に存する塵埃(F)をより集塵部(3)に導くことができる。
【0020】
請求項6に係る発明によれば、誘導部本体(24a)の下部側(下面24a2側)は、く形状に形成されているから、質量のある塵埃(F)が誘導部本体(24a)の下部側(下面24a2側)に接触し、もって、下方側に行くこととなる。これにより、吸気部(吸気管20)によって吸い込まれた空気(K)内に存する塵埃(F)をより集塵部(3)に導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施形態に係る電気掃除機を例にした集塵装置を示す縦断面図である。
【
図2】(a)は同実施形態に係る誘導部の斜視図、(b)は平面図である。
【
図3】空気清浄機を例にした集塵装置を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る集塵装置の一実施形態を、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合は、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。
【0023】
図1に示す集塵装置1は、電気掃除機を例にしたものである。この集塵装置1は、
図1に示すように本体2と、集塵部3と、で主に構成されている。以下、各構成について、詳しく説明することとする。
【0024】
<本体の説明>
本体2は、
図1に示すように、ほぼ楕円形状に形成されており、左側壁面2a中央部分には、吸気管20が取り付けられている。そして、
図1に示すように、本体2の上壁面2b右側壁面2c側には、外部に空気Kを排気する排気口21が設けられている。そしてさらに、
図1に示すように、本体2の上壁面2b中央部分には、モータ22が載置され、このモータ22の軸部22aには、遠心ファン23が連結されている。これにより、モータ22が回転駆動すると、遠心ファン23が回転し(
図1に示す矢印Y1方向参照)、この回転によって遠心ファン23の中心部が負圧となって、吸引力が発生することとなる。この発生した吸引力によって、吸気管20にて、外部(集塵装置1外)からの空気Kを吸い込むことができるようになっている。なお、この吸い込んだ空気Kには、塵埃Fが存在している。
【0025】
一方、遠心ファン23が回転する(
図1に示す矢印Y1方向参照)と、遠心ファン23は、本体2内に吸い込まれた空気Kを
図1に示すように吸い込み、排気口21へ排気することとなる。この際、排出された空気K内に塵埃Fが存在しないように、本実施形態においては、遠心ファン23の下部側に誘導部24を設けるようにしている。
【0026】
この点、より詳しく説明すると、誘導部24は、
図1に示すように、誘導部本体24aと、羽根部24bと、で構成されている。この誘導部本体24aは、
図1に示すように、上面24a1及び下面24a2が開放された筒状に形成されると共に、断面視ほぼ円錐形状に形成されている。しかして、このように形成される誘導部本体24aの上面24a1は、
図1に示すように、遠心ファン23に接続されている。これにより、遠心ファン23の回転に伴い、誘導部本体24aも回転することとなる。
【0027】
一方、羽根部24bは、
図1に示すように、正面視矩形状に形成されている。そして、このように形成される羽根部24bは、
図1及び
図2(a)に示すように、誘導部本体24aの外周面24a3に、適当間隔置きに取り付けられ、
図2(a)に示すように、誘導部本体24aの上面24a1から下面24a2に向かって傾斜状に取り付けられている。これにより、
図2(b)に示すように、誘導部本体24aの外周面24a3に、複数の羽根部24bが風車のように取り付けられることとなる。
【0028】
かくして、このように構成される誘導部24は、遠心ファン23の回転に伴い、誘導部本体24aも回転し、これに伴い、複数の羽根部24bも回転することとなる。それゆえ、
図2(b)に示すような渦状の空気Kの流れが生じることとなる。さらに、羽根部24bは、誘導部本体24aの外周面24a3に傾斜状に取り付けられているから、渦状の空気Kの流れが
図1に示すように、下方側に導かれることとなる。これにより、吸気管20にて吸い込まれた空気K(塵埃Fが存在している)は、
図1に示すように、下方側に行くこととなる。なお、この際、誘導部本体24aは、下方に行くほど空気Kの流れが強くなるように、断面視ほぼ円錐形状、すなわち、末広がり状に形成している。またさらに、
図1に示すように、誘導部本体24aの下面24a2側は、誘導部本体24aの内周面24a4側に向かって、く形状に折り曲げられている。これは、塵埃Fが存在している空気Kが遠心ファン23に吸い込まれないよう、すなわち、塵埃Fが存在していない空気Kが遠心ファン23に吸い込まれるよう、質量のある塵埃Fが、く形状に折り曲げられた誘導部本体24aの下面24a2側に接触することで下方側に行くようにするためである。
【0029】
<集塵部の説明>
集塵部3は、
図1に示すように、断面視矩形状に形成された集塵部本体30を有している。この集塵部本体30は、
図1に示すように、内部が空洞に形成されており、塵埃Fを集塵できるようになっている。そして、このように形成される集塵部本体30は、本体2の下部に、本体2に着脱可能に設けられている。
【0030】
ところで、
図1に示すように、このような集塵部本体30の上面30a左側面30b側には、貫通孔30dが上下方向に向かって貫通されている。そして、この貫通孔30dの下部には、集塵部本体30の上面30a左側面30bから右側面30c側に向かって下り傾斜している断面視矩形状の傾斜部31が設けられている。これにより、
図2(b)に示すような渦状の空気Kの流れに乗って下方側に落下してきた塵埃Fが、貫通孔30d内を通過することとなる。そして、この際、塵埃Fは、質量があることから、空気Kの流れと関係なく傾斜部31に沿って落下し(
図1に示す矢印Y2参照)、もって、集塵部本体30内に集塵されることとなる。これにより、本体2内に吸い込まれた空気K内に存在している塵埃Fを分離させ、集塵部本体30内に集塵することが可能となる。
【0031】
ところで、本実施形態においては、
図1に示すように、傾斜部31の長手方向の長さH1を、貫通孔30dの幅H2よりも長くなるように設定している。これは、集塵装置1が転倒等して、集塵部本体30内に集塵された塵埃Fが上方側に舞い上がった際、その塵埃Fが貫通孔30dから出ていかないようにするためである。すなわち、傾斜部31の長手方向の長さH1を、貫通孔30dの幅H2よりも長く設定しておけば、塵埃Fが上方側に舞い上がった際、貫通孔30dへ移動しようにも、傾斜部31に邪魔されることとなる。これにより、集塵部本体30内に集塵された塵埃Fが上方側に舞い上がったとしても、塵埃Fが貫通孔30dから出ていかないようにすることができる。
【0032】
かくして、このように構成される集塵装置1は、遠心ファン23が回転することによって、吸気管20にて、外部(集塵装置1外)からの空気Kを吸い込み、その吸い込まれた空気Kに存在してる塵埃Fは、誘導部24によって集塵部3側に導かれ、集塵部3に集塵されることとなる。そして、塵埃Fが存在していない空気Kは、遠心ファン23によって吸い込まれ、排気口21へ排気されることとなる。
【0033】
しかして、以上説明した本実施形態によれば、誘導部24は、モータ22が回転駆動することに伴い回転駆動されることによって、吸気管20によって吸い込まれた空気K内に存在する塵埃Fを集塵部3に導く、空気Kの流れを発生させるようにしている。これにより、従来のサイクロン分離方式では、吸気による気流速度を利用しているの対し、本実施形態によれば、モータ22によって誘導部24を回転駆動させているから、サイクロン分離方式以上の高速回転で塵埃Fを分離させることが可能となる。そしてさらに、その回転駆動によって、集塵部3に空気K内に存在する塵埃Fが導かれることとなり、もって、塵埃Fを含んだ空気Kが外部に排出されてしまう事態を低減させることができる。
【0034】
なお、本実施形態において示した集塵装置1は、あくまで一例であり、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。例えば、本実施形態においては、電気掃除機を例示したがそれに限らず、空気清浄機にも適用可能である。この点、
図3を参照して具体的に説明する。なお、
図1と同一の構成ついては、同一の符号を付し、説明は省略することとする。
【0035】
図3に示す集塵装置1Aは、空気清浄機を例にしたものである。具体的には、この集塵装置1Aは、上面10Aaが開放され下面10Abが閉止された断面視凹状の筐体10A内に本体2及び集塵部3が配置されている。この筐体10Aの左側面10Acには、上面10Aa側に、外部(集塵装置1A外)からの空気Kを本体2側に導入できる第1導入口10Ac1が設けられ、下面10Ab側に、外部(集塵装置1A外)からの空気Kを本体2側に導入する第2導入口10Ac2が設けられている。これにより、第1導入口10Ac1及び第2導入口10Ac2より導入された空気Kは、
図3に示すように、吸気管20にて吸い込まれることとなる。
【0036】
一方、
図3に示すように、筐体10Aの右側面10Ad上面10Aa側には、遠心ファン23によって排気された空気Kが通るL字状の通路11Aが設けられており、この通路11Aの終端にフィルタ11Aaが配置されている。これにより、
図3に示すように、遠心ファン23によって排気された空気Kは、L字状の通路11Aを通って、フィルタ11Aaを通過することとなる。そして、
図3に示すように、モータ22の軸部22aには、遠心ファン23以外にプロペラ12Aが取り付けられており、モータ22が回転駆動することによって、遠心ファン23と共にプロペラ12Aも回転するようになっている。これにより、フィルタ11Aaを通過することによって微細な塵埃Fが除去された空気Kは、プロペラ12Aの回転によって、筐体10Aの上面10Aaより外部に排気されることとなる。
【0037】
しかして、以上説明した本実施形態においても、誘導部24は、モータ22が回転駆動することに伴い回転駆動されることによって、吸気管20によって吸い込まれた空気K内に存在する塵埃Fを集塵部3に導く、空気Kの流れを発生させるようにしている。これにより、集塵部3に空気K内に存在する塵埃Fが導かれることとなり、もって、塵埃Fを含んだ空気Kが外部に排出されてしまう事態を低減させることができる。
【0038】
ところで、
図3においては、空気清浄機を例にして説明したが、フィルタ11Aaを配置しなければ(使用しなければ)、サーキュレータとして使用することも可能である。
【符号の説明】
【0039】
1,1A 集塵装置
2 本体
20 吸気管(吸気部)
22 モータ(駆動手段)
24 誘導部
24a 誘導部本体
24a2 下面
24a3 外周面
24b 羽根部
3 集塵部
30d 貫通孔
31 傾斜部
H1 長さ
H2 幅
K 空気
F 塵埃