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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023028680
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】テーブル
(51)【国際特許分類】
   A47B 37/04 20060101AFI20230224BHJP
   A47B 3/06 20060101ALI20230224BHJP
   A47B 3/02 20060101ALI20230224BHJP
【FI】
A47B37/04
A47B3/06 C
A47B3/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021134535
(22)【出願日】2021-08-20
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 2021年6月15日にhttps://gimmick-japan.comに掲載 2021年4月24日にhttps://item.rakuten.co.jp/axes0317/gm-tb550/?scid=af_pc_room_pc_id_reg&sc2id=af_101_0_0に掲載 2021年4月24日にhttps://www.amazon.co.jp/GIMMICK-%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB-%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%89%E3%82%A2-%E6%8A%98%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%9F%E3%81%BF-%E8%80%90%E8%8D%B7%E9%87%8D30kg/dp/B095RLV13Z/ref=sr_1_1_sspa?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%82%AE%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF&qid=1630482785&sr=8-1-spons&psc=1&spLa=ZW5jcnlwdGVkUXVhbGlmaWVyPUEzTDRUTUNQSkhPTjc2JmVuY3J5cHRlZElkPUEwMjA3Mzk1Mjk4SUg4MjkwM1hSWCZlbmNyeXB0ZWRBZElkPUEyUzUyTUVFU0xBU1g0JndpZGdldE5hbWU9c3BfYXRmJmFjdGlvbj1jbGlja1JlZGlyZWN0JmRvTm90TG9nQ2xpY2s9dHJ1ZQ==に掲載
(71)【出願人】
【識別番号】599144918
【氏名又は名称】株式会社アクセス
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 徳治
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053EA00
3B053FA01
3B053FA07
3B053FB05
3B053FB08
3B053FB09
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、利便性の向上を図ったテーブルを提供することにある。
【解決手段】
テーブル1は、天板2と、該天板2を支持する一対の対向脚部と、該一対の対向脚部を連結する連結部42と、を備え、対向脚部は、少なくとも一対の接続部6R、6Lを有する交差部40R、40Lと、一対の接続部6R、6Lに接続されるとともに斜め下方に延びて設置される左右一対の棒状部8R、8Lと、を備え、一対の接続部は、開き角度が、第1角度θ1となるように延びて形成されて各棒状部8R、8Lを係合させる第1係合部61と、第1角度θ1より大きい第2角度θ2となるように延びて形成されて各棒状部8R、8Lを係合させる第2係合部62と、を有し、各棒状部8R、8Lは、第1係合部61及び第2係合部62それぞれに係脱可能に設けられている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板と、該天板を支持する一対の対向脚部と、該一対の対向脚部を連結する連結部と、を備えたテーブルであって、
前記対向脚部は、少なくとも一対の接続部を有する交差部と、前記一対の接続部に接続されるとともに斜め下方に延びて設置される左右一対の棒状部と、を備え、
前記一対の接続部は、開き角度が、第1角度となるように延びて形成されて前記各棒状部を係合させる第1係合部と、前記第1角度より大きい第2角度となるように延びて形成されて前記各棒状部を係合させる第2係合部と、を有し、
前記各棒状部は、前記第1係合部及び前記第2係合部それぞれに係脱可能に設けられていることを特徴とするテーブル。
【請求項2】
前記第1係合部及び前記第2係合部は、前記各棒状部を挿入させる一対の凹部から構成され、
一端が前記各棒状部に接続されて、前記各棒状部を前記凹部の底に近付くように引き寄せる弾性部材を備え、
前記交差部には、前記一対の凹部の間に設けられて、前記一対の凹部の間を移動可能とするように前記弾性部材を通過させるスリットが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のテーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アウトドア用の折り畳みテーブルは、天板と、該天板を支持する脚部と、を備える。脚部は、4組のX状リンク部と、隣接するX状リンク部同士を連結する上連結ブロックと、下連結ブロックと、を備えて構成されている。各X状リンク部は、一対の棒状部における長手方向の中間部がリンク部を支点として開状態と閉状態とに回動可能に支持されて構成されている。このような従来の折り畳みテーブルを組み立てる際には、各X状リンク部における一対の棒状部の各先端部を離隔して開状態とし、隣接する各棒状部の先端部同士を上連結ブロック及び下連結ブロックで連結して脚部を組み立てる。この後、組み立てた脚部に天板を載置することにより折り畳みテーブルが完成する(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-97406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された従来の折り畳みテーブルにあっては、天板の高さを調節することができず、使い勝手が悪かった。
【0005】
本発明の目的は、利便性の向上を図った折り畳みテーブルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、以下の本発明によって解決される。
即ち、本発明は、天板と、該天板を支持する一対の対向脚部と、該一対の対向脚部を連結する連結部と、を備えたテーブルであって、前記対向脚部は、少なくとも一対の接続部を有する交差部と、前記一対の接続部に接続されるとともに斜め下方に延びて設置される左右一対の棒状部と、を備え、前記一対の接続部は、開き角度が、第1角度となるように延びて形成されて前記各棒状部を係合させる第1係合部と、前記第1角度より大きい第2角度となるように延びて形成されて前記各棒状部を係合させる第2係合部と、を有し、前記各棒状部は、前記第1係合部及び前記第2係合部それぞれに係脱可能に設けられていることを特徴とする。
【0007】
以上のような本発明によれば、一対の接続部は、開き角度が、第1角度となるように延びて形成されて各棒状部を係合させる第1係合部と、第1角度より大きい第2角度となるように延びて形成されて各棒状部を係合させる第2係合部と、を有し、各棒状部は、第1係合部及び第2係合部62それぞれに係脱可能に設けられている。これによれば、各棒状部の係合位置を第1係合部と第2係合部とのうち一方から他方へと切り換えることにより、一対の棒状部の開き角度が変更されて、天板の高さが変更される。これにより、天板の高さ調整が可能となって、利便性の向上を図ることができる。
【0008】
また、第1係合部及び第2係合部は、各棒状部を挿入させる一対の凹部から構成され、一端が各棒状部に接続されて、各棒状部を凹部の底に近付くように引き寄せる弾性部材を備え、交差部には、一対の凹部の間に設けられて、一対の凹部の間を移動可能とするように弾性部材を通過させるスリットが設けられていることが好ましい。これによれば、棒状部の係合位置を第1係合部と第2係合部とのうち一方から他方への切り替える際に、各棒状部を一方から引き抜いて弾性部材を引き延ばし、その状態のまま弾性部材をスリットを介して一方から他方へ移動させ、棒状部を他方に近付けることにより、引き延ばされた弾性部材が復元することで棒状部は凹部の底に近付くように引き寄せられる。これによれば、第1係合部と第2係合部とのうち一方から他方への切り替えを簡単に行うことができる。これにより、より一層、組み立て作業性の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、天板の高さ調整が可能となって、利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施の形態にかかるテーブルであって、天板が高い位置にある状態を示す斜視図である。
図2】前記テーブルを構成する支持脚部を示す斜視図である。
図3】前記支持脚部の要部を説明するための図である。
図4】前記テーブルであって、天板が低い位置にある状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施の形態にかかる折り畳みテーブル1(テーブル)を、図1~4を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態にかかる折り畳みテーブル1であって、天板2が高い位置にある状態を示す斜視図である。図2は前記折り畳みテーブル1を構成する支持脚部3を示す斜視図である。図3は前記支持脚部3の要部を説明するための図である。図4は前記折り畳みテーブル1であって、天板2が低い位置にある状態を示す斜視図である。
【0012】
折り畳みテーブル1は、図1に示すように、天板2と、該天板2を支持する支持脚部3と、該支持脚部3に支持される不図示のネットと、これら天板2、支持脚部3、及びネットを収納する不図示の収納ケースと、を備える。支持脚部3は、図2に示すように、脚フレーム4と、該脚フレーム4と天板2との間に位置する一対の天板フレーム9R、9Lと、を備える。天板2は、図1に示すように、平面視が長方形状に形成されている。以下では、天板2の長手方向を「前後方向」と記し、天板2の幅方向を「左右方向」と記し、天板2の厚み方向を「高さ方向」または「上下方向」と記す場合がある。
【0013】
天板2は、図1に示すように、複数の長方形板部20と、隣接する長方形板部20同士を回動可能に連結する回動連結部21と、を有して構成されている。天板2は、使用時には、複数の長方形板部20が前後方向及び左右方向を含む平面上に並んで設けられ、収納時には、隣接する長方形板部20が回動連結部21により回動され、山折りと谷折りが交互に折り返される(蛇腹折りされる)ことにより折り畳まれるようになっている。
【0014】
脚フレーム4は、図2に示すように、前後方向に対向する一対の交差部40R、40Lと、前後方向に延びて設けられて一対の交差部40R、40L同士を連結する棒状の連結棒状部42(連結部)と、各交差部40R、40Lにおける(後述する)4個の接続部5R、5L、6R、6Lそれぞれに接続されて各交差部40R、40Lの中心P(図2に示す)から四方に延びる4本のパイプ材7R、7L、8R、8Lと、各パイプ材7R、7L、8R、8Lの内部に挿通されて各パイプ材7R、7L、8R、8Lを各交差部40R、40Lの中心Pに引き寄せる一対のゴム紐7、7(弾性部材)と、を備える。
【0015】
各交差部40R、40Lは、図2に示すように、前後方向に延びて形成されて連結棒状部42を固定させる脚固定部41と、4本のパイプ材7R、7L、8R、8Lを四方(斜め右上、斜め左上、斜め右下、斜め左下)に延びるように接続させる4個の接続部5R、5L、6R、6Lと、を備える。脚固定部41は、前後方向を軸とする筒状に設けられ、連結棒状部42を挿入可能に構成されている。以下では、4個の接続部5R、5L、6R、6Lのうち、パイプ材7Rが斜め右上に延びるように接続させる接続部を「右上接続部5R」と記し、パイプ材7Lが斜め左上に延びるように接続させる接続部を「左上接続部5L」と記し、パイプ材8Rが斜め右下に延びるように接続させる接続部を「右下接続部6R」と記し、パイプ材8Lが斜め左下に延びるように接続させる接続部を「左下接続部6L」と記す場合がある。右下接続部6R及び左下接続部6Lは請求項中の「一対の接続部」に相当する。右下接続部6R及び左下接続部6Lに接続されるパイプ材8R、8Lは請求項中の「一対の棒状部」に相当する。各交差部40R(40L)、及び各交差部40R(40L)の右下接続部6R及び左下接続部6Lそれぞれに接続されるパイプ材8R、8Lは、請求項中の「対向脚部」に相当する。
【0016】
図3に示すように、右上接続部5R及び左上接続部5Lは、それぞれ、上側底部50を有し、該上側底部50から筒状に立設されて各パイプ材7R、7Lを挿入して係合させる係合部51と、該上側底部50に形成されてゴム紐7を挿通させる上側ゴム挿通孔5aと、を備える。右上接続部5Rは、左下接続部6Lの後述する第1係合部61の軸の直線上に延長する位置に設けられ、右上接続部5Rの上側ゴム挿通孔5a、及び左下接続部6Lの後述する下側ゴム挿通孔6aは連通する位置に設けられている。同様に、左上接続部5Lは、右下接続部6Rの第1係合部61の軸の直線上に延長する位置に設けられ、左上接続部5Lの上側ゴム挿通孔5a、及び右下接続部6Rの後述する下側ゴム挿通孔6aは連通する位置に設けられている。
【0017】
右下接続部6R及び左下接続部6Lは、それぞれ、下側底部60と、該下側底部60から筒状に立設されて各パイプ材8R、8Lを挿入して係合させる第1係合部61及び第2係合部62と、該下側底部60に形成されてゴム紐7を挿通させる下側ゴム挿通孔6aと、該下側ゴム挿通孔6aに連通して設けられているとともに、第1係合部61と第2係合部62の間にある隔壁63を切り欠いて第1係合部61と第2係合部62とのうち一方から他方へゴム紐7を通過させるスリット63aと、を備える。第1係合部61は、第2係合部62の下方に位置している。
【0018】
また、図3に示すように、一対の第1係合部61、61に各パイプ材8R、8Lが係合した状態で、各パイプ材8R(8L)は各第1係合部61と同軸に設けられる。また、一対の第2係合部62、62に各パイプ材8R、8Lが係合した状態で、各パイプ材8R(8L)は各第2係合部62と同軸に設けられる。
【0019】
また、図3に示すように、右下接続部6R及び左下接続部6Lにおける一対の第1係合部61、61の開き角度(第1角度θ1)は、右下接続部6R及び左下接続部6Lにおける一対の第2係合部62、62の開き角度(第2角度θ2)より小さい角度となるように形成されている(角度θ1<角度θ2)。これによれば、一対のパイプ材8R、8Lの係合位置が第1係合部61から第2係合部62に切り換えられた場合には、図4に示すように、一対のパイプ材8R、8Lの開き角度が大きくなり、天板2の位置が高い位置から低い位置に切り替えらえる。また、一対のパイプ材8R、8Lの係合位置が第2係合部62から第1係合部61に切り換えられた場合には、図1に示すように、一対のパイプ材8R、8Lの開き角度が小さくなり、天板2の位置が低い位置から高い位置に切り替えられる。
【0020】
各パイプ材7R、7L、8R、8Lには、各交差部40R、40Lから離れた端部に、各ゴム紐7の端部を接続させる不図示のゴム紐接続部が、設けられている。一対のゴム紐7、7のうち一方は、図3に示すように、右上接続部5Rの上側ゴム挿通孔5a、及び左下接続部6Lの下側ゴム挿通孔6aに挿通された状態で、該ゴム紐7は各パイプ材7R、8Lの内部に挿入されて、その両端部がゴム紐接続部に接続されている。同様に、一対のゴム紐7、7のうち他方は、図3に示すように、左上接続部5Lの上側ゴム挿通孔5a、及び右下接続部6Rの下側ゴム挿通孔6aに挿通された状態で、該ゴム紐7は各パイプ材7L、8Rの内部に挿入されてその両端部がゴム紐接続部に接続されている。
【0021】
このようなゴム紐7により、各パイプ材7R、7L、8R、8Lを係合部51、61、62に係合させる際に、各パイプ材7R、7L、8R、8Lを係合部51、61、62に近付けることにより、引き延ばされたゴム紐7が復元することで各パイプ材7R、7L、8R、8Lは係合部51、61、62の底部50、60に近付くように引き寄せられる。
【0022】
各天板フレーム9R(9L)は、図2に示すように、分割パイプ材90A、90Bと、不図示のゴム紐と、を備える。分割パイプ材90A、90Bのうち一方90Aの端部は他方90Bの端部に嵌合可能に設けられている。ゴム紐は各分割パイプ材90A、90Bの内部に挿入された状態で、その一端部が一方の分割パイプ材90Aの一端部に固定され、その他端部が他方の分割パイプ材90Bの他端部に固定されている。各分割パイプ材90A、90Bには、各一対のパイプ材7R、7Lの各上端部が差し込まれる差込み部91と、該差込み部91に設けられてネットを支持するフック状のネット支持部92と、天板2を支持するコ字状の天板支持部93と、が設けられている。このような各天板フレーム9R(9L)は、ゴム紐の弾性力により、分割パイプ材90Aの一端部、及び分割パイプ材90Bの他端部が互いに引き寄せられ、各分割パイプ材90A、90Bが互いに嵌合するように構成されている。また、各天板フレーム9R(9L)は、収納時には、分割パイプ材90A、90Bの嵌合が解除された状態で、ゴム紐が湾曲され分割パイプ材90A、90Bが重なって収納されるようになっている。
【0023】
次に、折り畳みテーブル1の組み立て手順について、図1~4を参照して説明する。
【0024】
まず、図2に示すように、一対の分割パイプ材90A、90Bのうち一方90Aの端部を他方90Bの端部に嵌合させて、各天板フレーム9R(9L)を組み立てる。次に、図3に示すように、各交差部40R、40Lの右上接続部5R及び左上接続部5Lの各係合部51に各パイプ材7R、7Lを挿入して係合させる。また、図3に示すように、右下接続部6R及び左下接続部6Lの各第1係合部61に各パイプ材8R、8Lを挿入して係合させる。この時、ゴム紐7の弾性力により、各パイプ材7R、7L、8R、8Lが各係合部51、61の底部50、60に引き寄せられて、各パイプ材7R、7L、8R、8Lは各係合部51、61に係合される。こうして脚フレーム4を組み立てる。この後、図1、2に示すように、一対の天板フレーム9R、9Lを各パイプ材7R、7Lの上端部に近付け、各天板フレーム9R(9L)の差込み部91に各パイプ材7R、7Lの上端部を差し込んで取り付ける。そして、各天板フレーム9R(9L)のネット支持部92(図2に示す)にネットを引っ掛けて取り付ける。最後に、図1に示すように、天板2を構成する複数の長方形板部20を並べて、各天板フレーム9R(9L)の各一対の天板支持部93、93それぞれに天板2を係止させることで、天板2を一対の天板フレーム9R、9Lに取り付ける。こうして、折り畳みテーブル1を組み立てる。この際、各パイプ材8R、8Lは、右下接続部6R及び左下接続部6Lの各第1係合部61に係合されている。即ち、図1に示すように、天板2は、2段階のうち高い位置に設置される。
【0025】
ここで、図3、4に示すように、天板2の位置を低い位置にする場合には、各パイプ材8R、8Lを第1係合部61から引き抜いて第1係合部61の係合を解除する。この状態で、図3に示すように、ゴム紐7を、スリット63aを介して第1係合部61から第2係合部62へ移動させ、各パイプ材8R、8Lを第2係合部62に近付けて係合させる。この時、引き延ばされたゴム紐7が復元することで、各パイプ材8R、8Lは第2係合部62の底部60に近付くように引き寄せられて、各パイプ材8R、8Lは第2係合部62に係合される。こうして、折り畳みテーブル1を組み立てる。これにより、一対のパイプ材8R、8Lの開き角度が大きくなり、図4に示すように、天板2は、2段階のうち低い位置に設置される。
【0026】
また、折り畳みテーブル1を解体する場合には、天板2の各天板フレーム9R(9L)の天板支持部93に対する係止を解除して、天板2を各天板フレーム9R(9L)から取り外す。この後、ネットを取り外す。天板2は、複数の長方形板部20を蛇腹折りに折り畳む。
【0027】
次に、各天板フレーム9R(9L)を各一対のパイプ材7R、7Lの上端部から離れる方向に引っ張って、各一対のパイプ材7R、7Lから取り外す。各天板フレーム9R(9L)は、分割パイプ材90A、90Bを互いに離れる方向に引っ張って、分割パイプ材90A、90Bの嵌合を解除して折り重ねる。
【0028】
続いて、各交差部40R、40Lの各接続部5R、5L、6R、6Lの各係合部51、62から離れる方向に各パイプ材7R、7L、8R、8Lを引っ張って、各パイプ材7R、7L、8R、8Lと各係合部51、62の係合を解除する。この後、引き抜いた各パイプ材7R、7L、8R、8Lを連結棒状部42に重ねて、不図示のバンドで束ねる。このようにして、折り畳みテーブル1を解体する。最後に、これらの天板2、脚フレーム4、各天板フレーム9R(9L)、及びネットを収納ケースに収容する。
【0029】
上述した実施形態によれば、右下接続部6R、及び左下接続部6L(一対の接続部)は、開き角度が、第1角度θ1となるように延びて形成されて各パイプ材8R、8L(棒状部)を係合させる第1係合部61と、第1角度θ1より大きい第2角度θ2となるように延びて形成されて各パイプ材8R、8L(棒状部)を係合させる第2係合部62と、を有し、各パイプ材8R、8Lは、第1係合部61及び第2係合部62それぞれに係脱可能に設けられている。これによれば、各パイプ材8R、8Lの係合位置を第1係合部61と第2係合部62とのうち一方から他方へと切り換えることにより、一対のパイプ材8R、8Lの開き角度が変更されて、天板2の高さが変更される。これにより、天板2の高さ調整が可能となって、利便性の向上を図ることができる。
【0030】
また、第1係合部61及び第2係合部62は、各パイプ材8R、8L(一対の棒状部)を挿入させる一対の凹部61、62から構成され、一端が各パイプ材8R、8Lに接続されて、各パイプ材8R、8Lを凹部61、62の底部60に近付くように引き寄せるゴム紐7(弾性部材)を備え、各接続部6R、6Lには、一対の凹部61、62の間に設けられて、一対の凹部61、62の間を移動可能とするようにゴム紐7を通過させるスリット63aが設けられている。これによれば、パイプ材8R(8L)における係合位置を第1係合部61と第2係合部62とのうち一方から他方への切り替えをする際に、パイプ材8R(8L)を一方から引き抜いてゴム紐7を引き延ばし、その状態のままゴム紐7を、スリット63aを介して一方から他方へ移動させ、パイプ材8R(8L)を他方に近付けて係合させる。この時、引き延ばされたゴム紐7が復元することでパイプ材8R(8L)は凹部61、62の底に近付くように引き寄せられる。これによれば、第1係合部61と第2係合部62とのうち一方から他方への切り替えを簡単に行うことができる。これにより、より一層、組み立て作業性の向上を図ることができる。
【0031】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び、目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0032】
1 折り畳みテーブル(テーブル)
2 天板
40R、40L 交差部
42 連結棒状部(連結部)
6R 右下接続部(接続部)
6L 左下接続部(接続部)
61 第1係合部(凹部)
62 第2係合部(凹部)
63a スリット
7 ゴム紐(弾性部材)
8R、8L パイプ材(一対の棒状部)
θ1 第1角度
θ2 第2角度
図1
図2
図3
図4