IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 昭和フロント株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-建具 図1
  • 特開-建具 図2
  • 特開-建具 図3
  • 特開-建具 図4
  • 特開-建具 図5
  • 特開-建具 図6
  • 特開-建具 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023028826
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】建具
(51)【国際特許分類】
   E06B 5/16 20060101AFI20230224BHJP
   E06B 3/38 20060101ALI20230224BHJP
【FI】
E06B5/16
E06B3/38
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021134754
(22)【出願日】2021-08-20
(71)【出願人】
【識別番号】391008582
【氏名又は名称】昭和フロント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085394
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
(74)【代理人】
【識別番号】100165456
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 佑子
(72)【発明者】
【氏名】石井 勝己
【テーマコード(参考)】
2E014
2E239
【Fターム(参考)】
2E014AA03
2E014EA01
2E014EB02
2E014EB05
2E014EB08
2E239CA01
2E239CA02
2E239CA22
2E239CA26
2E239CA32
2E239CA54
2E239CA62
(57)【要約】
【課題】火災時にオイルダンパーから漏れ出たオイルが屋外に流出することを防止する。
【解決手段】枠体2と、枠体2に配置される障子3と、枠体2の下枠22と障子3の下框32との間に設けられるヒンジ部4と、枠体2の縦枠23と障子3の縦框33との間に設けられるオイルダンパー5と、を備え、ヒンジ部4を回動支点として障子3を開閉動作させる建具1であって、下枠22と下框32との間には、オイルダンパー5から漏れたオイルが流入し、かつ屋外に繋がるオイル流路Rが形成され、下框32には、火災による熱で発泡し、オイル流路Rを塞ぐ加熱発泡材7が設けられる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠体と、
前記枠体に配置される障子と、
前記枠体の下枠と前記障子の下框との間に設けられるヒンジ部と、
前記枠体の縦枠と前記障子の縦框との間に設けられるオイルダンパーと、を備え、
前記ヒンジ部を回動支点として前記障子を開閉動作させる建具であって、
前記下枠と前記下框との間には、前記オイルダンパーから漏れたオイルが流入し、かつ屋外に繋がるオイル流路が形成され、
前記下框には、火災による熱で発泡し、前記オイル流路を塞ぐ加熱発泡材が設けられることを特徴とする建具。
【請求項2】
前記ヒンジ部よりも屋内側で、かつ前記オイルダンパーよりも屋外側に配置され、前記下枠から前記下框に向けて突出、又は前記下框から前記下枠に向けて突出する突出片を更に備え、
前記ヒンジ部及び前記突出片は、前記下枠又は前記下框の長手方向に沿って並列状に配置され、かつ前記長手方向において欠落する欠落部を備えることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記突出片の欠落部は、前記長手方向において中央側に設けられ、
前記ヒンジ部の欠落部は、前記長手方向において両端側に設けられることを特徴とする請求項2に記載の建具。
【請求項4】
前記加熱発泡材は、火災による熱で発泡したとき、前記下枠、前記下框、前記ヒンジ部及び前記突出片で囲まれる空間を塞ぐことを特徴とする請求項3に記載の建具。
【請求項5】
前記加熱発泡材は、前記突出片の欠落部から前記ヒンジ部の一方の欠落部に繋がる流路部に配置される第1加熱発泡材と、前記突出片の欠落部から前記ヒンジ部の他方の欠落部に繋がる流路部に配置される第2加熱発泡材と、を含み、
前記第1加熱発泡材及び前記第2加熱発泡材は、前記長手方向において前記突出片の欠落部とオーバーラップすることを特徴とする請求項3又は4に記載の建具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排煙窓などの建具に関する。
【背景技術】
【0002】
枠体の下枠と障子の下框との間にヒンジ部を備え、該ヒンジ部を回動支点として障子を開閉動作させる建具が知られている。例えば、特許文献1に記載される建具は、ヒンジ部を回動支点として障子を屋外側に開放動作させる外倒し排煙窓を構成している。また、この種の建具では、障子の開閉動作を補助又は緩衝するために、枠体の縦枠と障子の縦框との間にオイルダンパーを設ける場合がある。例えば、特許文献2には、火災時にオイルダンパーから漏れ出すオイルを加熱発泡材で受け止める建具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公平7-2943号公報
【特許文献2】特開2014-74316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献2の建具では、オイルダンパーの近傍に加熱発泡材が設けられているため、加熱発泡材が発泡するタイミングによっては、オイルダンパーから漏れ出したオイルを受け止められず、オイルが屋外に流出する可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、枠体と、前記枠体に配置される障子と、前記枠体の下枠と前記障子の下框との間に設けられるヒンジ部と、前記枠体の縦枠と前記障子の縦框との間に設けられるオイルダンパーと、を備え、前記ヒンジ部を回動支点として前記障子を開閉動作させる建具であって、前記下枠と前記下框との間には、前記オイルダンパーから漏れたオイルが流入し、かつ屋外に繋がるオイル流路が形成され、前記下框には、火災による熱で発泡し、前記オイル流路を塞ぐ加熱発泡材が設けられることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の建具であって、前記ヒンジ部よりも屋内側で、かつ前記オイルダンパーよりも屋外側に配置され、前記下枠から前記下框に向けて突出、又は前記下框から前記下枠に向けて突出する突出片を更に備え、前記ヒンジ部及び前記突出片は、前記下枠又は前記下框の長手方向に沿って並列状に配置され、かつ前記長手方向において欠落する欠落部を備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の建具であって、前記突出片の欠落部は、前記長手方向において中央側に設けられ、前記ヒンジ部の欠落部は、前記長手方向において両端側に設けられることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3に記載の建具であって、前記加熱発泡材は、火災による熱で発泡したとき、前記下枠、前記下框、前記ヒンジ部及び前記突出片で囲まれる空間を塞ぐことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項3又は4に記載の建具であって、前記加熱発泡材は、前記突出片の欠落部から前記ヒンジ部の一方の欠落部に繋がる流路部に配置される第1加熱発泡材と、前記突出片の欠落部から前記ヒンジ部の他方の欠落部に繋がる流路部に配置される第2加熱発泡材と、を含み、前記第1加熱発泡材及び前記第2加熱発泡材は、前記長手方向において前記突出片の欠落部とオーバーラップすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、火災時にオイルダンパーから漏れたオイルが流入するオイル流路を下枠と下框との間に形成し、下框に設けられる加熱発泡材でオイル流路を塞ぐように構成されるので、オイルダンパーからオイルが漏れるタイミングに対して加熱発泡材の発泡タイミングが遅れたとしても、オイルを加熱発泡材で受け止めて屋外への流出を防止できる。
また、請求項2の発明によれば、ヒンジ部と突出片によってオイル流路を形成できる。また、このようなオイル流路によれば、雨水の排出経路として機能させることができる。
また、請求項3の発明によれば、オイル流路を長くしてオイルの屋外への流出時間を遅延させることができる。
また、請求項4の発明によれば、加熱発泡材によって空間(オイル流路)を効率よく塞ぐことができる。
また、請求項5の発明によれば、突出片の欠落部近傍に配置される2つの加熱発泡材でオイル流路を効率よく塞ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の第1実施形態に係る建具の屋外側から視た正面図である。
図2図1のA-A断面図である。
図3図1のB-B断面図である。
図4】下枠の上面構成を示す建具の要部平断面図である。
図5】(a)は図4のC-C断面図、(b)は図4のD-D断面図、(c)は図4のE-E断面図(加熱発泡時)である。
図6】本発明の第2実施形態に係る建具の要部側断面図である。
図7】本発明の第3実施形態に係る建具の要部側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1図3において、1は建具であって、該建具1は、外倒し排煙窓1a(以下、単に排煙窓1aという。)と、排煙窓1aの下方に一体的に構成されるFIX窓1bと、を備える。なお、FIX窓1bは、省いてもよいし、排煙窓1aの上方に構成してもよい。以下、本発明の要部である排煙窓1aについて説明する。
【0009】
排煙窓1aは、建物の躯体の開口部に配置される枠体2と、枠体2に配置される障子3と、枠体2の下枠22と障子3の下框32との間に設けられるヒンジ部4と、枠体2の縦枠23と障子3の縦框33との間に設けられるオイルダンパー5と、を備えており、ヒンジ部4を回動支点として障子3を開閉動作可能に構成される。
【0010】
枠体2は、例えば、押出形材や曲げ物等からなる上枠21、下枠22、及び左右の縦枠23を連結して正面視四角形状に構成される。
【0011】
障子3は、例えば、押出形材や曲げ物等からなる上框31、下框32、及び左右の縦框33を連結して構成される正面視四角形状の框体34と、框体34の内周側に配置されるガラス35と、下框32に設けられ、ガラス35の自重を支持するセッティングブロック36と、下框32に設けられ、ガラス35の下辺を屋外側から押さえる下框押縁37と、縦框33に設けられ、ガラス35の左右の縦辺を屋外側から押さえる縦框押縁38と、を備える。
【0012】
ヒンジ部4は、下枠22に形成される下枠側ヒンジ片41と、下框32に形成され、下枠側ヒンジ片41に回動可能に係合する下框側ヒンジ片42と、下枠22の上面部に取り付けられ、下枠側ヒンジ片41と下框側ヒンジ片42との係合状態を維持するヒンジ押さえ部材43と、を備える。下框側ヒンジ片42は、下枠側ヒンジ片41に屋内側から係合しており、ヒンジ押さえ部材43は、屋内側から下框側ヒンジ片42に当接することで、下枠側ヒンジ片41に対する下框側ヒンジ片42の抜けを規制している。
【0013】
オイルダンパー5は、縦枠23と縦框33との間に形成される空間S1に配置されており、一端側が縦枠23に連結され、他端側が縦框33に連結される。そして、オイルダンパー5は、障子3の開閉動作に応じて伸縮するとともに、内部に充填されるオイルの圧力で障子3の開閉動作を補助又は緩衝する。また、オイルダンパー5は、障子3を開状態に維持するストッパ部材としても機能させることができる。
【0014】
つぎに、本実施形態の建具1が有する特徴的な構成について、図2図5を参照して説明する。
【0015】
図2図4及び図5に示すように、建具1は、ヒンジ部4よりも屋内側に並列状に配置され、下枠22の上面部から下框32の下面部に向けて突出する自重支持片6(突出片)を備える。本実施形態の自重支持片6は、側断面視L字形状の押出形材であり、ねじ61を介して下枠22に固定される固定片62と、固定片62の屋外側の端部から上方に突出し、障子3の閉状態において下框32の下面部に当接可能な突出片63と、を一体に有する。なお、自重支持片6は、押出形材に限定されるものではなく、角パイプや曲げ物等で構成してもよい。
【0016】
このような建具1によれば、閉状態の障子3は、少なくともヒンジ部4と自重支持片6との2点で自重が支持されるので、ヒンジ部4に対する集中荷重を緩和し、平時における障子3の支持強度を高めることができる。また、熱変形時でも障子3の自重を少なくとも2点で分散支持できるので、耐火性能も向上させることができる。
【0017】
この種の建具1では、枠体2の内周側に入った雨水などは、下枠22の上面部を経由して屋外側に排出され、障子3の内周側に入った雨水などは、下框32に形成される排水孔32aを介して下枠22の上面部に流れ込み、ここから屋外側に排出される。本実施形態の建具1では、ヒンジ部4及び自重支持片6を下枠22の長手方向に沿って並列状に配置するにあたり、ヒンジ部4及び自重支持片6には、それぞれ長手方向において欠落する欠落部4a、6aを設けている。このようにすると、障子3の自重を2点支持しつつ、下枠22上の雨水などを欠落部4a、6aを介して屋外側に排出できる。
【0018】
ところで、火災時においては、オイルダンパー5が加熱され、内部のオイルが漏れ出す可能性がある。オイルダンパー5から漏れ出たオイルは、引火する可能性があるため、屋外への延焼を抑えるという視点では、オイルダンパー5から漏れ出たオイルの屋外側への流出を防止することが好ましい。
【0019】
図3及び図4に示すように、オイルダンパー5は、障子3が閉状態のとき、自重支持片6よりも屋内側に位置しており、オイルダンパーから漏れ出たオイルは、下枠22上に流れ込むと、自重支持片6の欠落部6a及びヒンジ部4の欠落部4aを経由するオイル流路Rを通って屋外側に流出する可能性がある。そこで、本実施形態の建具1では、自重支持片6の欠落部6aを下枠22の長手方向において中央側に設け、ヒンジ部4の欠落部4aを下枠22の長手方向において両端側に設ける。このようにすると、オイルダンパー5から漏れ出たオイルのオイル流路Rを長くしてオイルの屋外への流出時間を遅延させることができる。
【0020】
また、図2図4及び図5に示すように、下框32の下面部には、火災による熱で発泡し、下枠22、下框32、ヒンジ部4及び自重支持片6で囲まれる空間S2(オイル流路R)を塞ぐ加熱発泡材7が設けられる。このような建具1によれば、平時は、雨水などの排水を許容しつつ、火災時は、空間S2を加熱発泡材7で塞ぎ(図5の(c)参照)、オイルダンパー5から漏れたオイルが屋外に流出することを防止できる。
【0021】
また、図4に示すように、加熱発泡材7には、自重支持片6の欠落部6aからヒンジ部4の一方の欠落部4aに繋がる流路部に配置される第1加熱発泡材7aと、自重支持片6の欠落部6aからヒンジ部4の他方の欠落部4aに繋がる流路部に配置される第2加熱発泡材7bと、が含まれる。第1加熱発泡材7a及び第2加熱発泡材7bは、下枠22の長手方向において自重支持片6の欠落部6aとオーバーラップするように配置されている。このようにすると、自重支持片6の欠落部6a近傍に配置される2つの加熱発泡材7a、7bでオイル流路Rを効率よく塞ぐことができる。
【0022】
また、本実施形態では、図2及び図5に示すように、下枠22と縦枠23の連結強度を高めるために、下枠22にビスホール24aを追加し、下枠22と縦枠23のビス固定箇所を増加させている。具体的に説明すると、下枠22のビスホールを有さない中空部22aに対し、ビスホール24aを有するビスホール形材24を下枠22の全長に亘って挿通し、その両端部に対し、左右の縦枠23を貫通させたビス(図示せず)を螺合させる。このようなビスホール形材24によれば、ビスホール24aを容易に追加できるだけでなく、下枠22の全長に亘って挿通されたビスホール形材24の両端部に左右の縦枠23を固定することで、下枠22と縦枠23の連結強度を高めることができる。なお、ビスホール形材24の断面形状は、中空部22aに挿通可能で、且つ中空部22aにおけるビスホール中心線回りの回転を規制可能であれば、任意に変更することができる。
【0023】
叙述の如く構成された本実施形態によれば、枠体2と、枠体2に配置される障子3と、枠体2の下枠22と障子3の下框32との間に設けられるヒンジ部4と、枠体2の縦枠23と障子3の縦框33との間に設けられるオイルダンパー5と、を備え、ヒンジ部4を回動支点として障子3を開閉動作させる建具1であって、下枠22と下框32との間には、オイルダンパー5から漏れたオイルが流入し、かつ屋外に繋がるオイル流路Rが形成され、下框32には、火災による熱で発泡し、オイル流路Rを塞ぐ加熱発泡材7が設けられるので、平時はオイル流路Rを介して雨水などを排水できるだけでなく、火災時には下框に設けられる加熱発泡材でオイル流路Rを塞ぐことで、オイルダンパー5から漏れ出たオイルが屋外側に流出することを防止できる。
【0024】
また、加熱発泡材7は、下框23に設けられるので、オイルダンパー5の近傍位置(縦枠23又は縦框23)に設ける場合に比べ、オイルダンパー5から離間させて配置することができ、その結果、オイルダンパー5からオイルが漏れるタイミングに対して加熱発泡材7の発泡タイミングが遅れたとしても、オイルを加熱発泡材7で受け止めて屋外への流出を防止できる。
【0025】
また、ヒンジ部4よりも屋内側で、かつオイルダンパー5よりも屋外側に配置され、下枠22から下框32に向けて突出する自重支持片6を更に備え、ヒンジ部4及び自重支持片6は、下枠22の長手方向に沿って並列状に配置され、かつ下枠22の長手方向において欠落する欠落部4a、6aを備えるので、ヒンジ部4と自重支持片6によってオイル流路Rを形成できるとともに、オイル流路Rを雨水の排出経路として機能させることができる。
【0026】
また、自重支持片6の欠落部6aは、下枠22の長手方向において中央側に設けられ、ヒンジ部4の欠落部4aは、下枠22の長手方向において両端側に設けられるので、オイル流路Rを長くしてオイルの屋外への流出時間を遅延させることができる。
【0027】
また、加熱発泡材7は、火災による熱で発泡したとき、下枠22、下框32、ヒンジ部4及び自重支持片6で囲まれる空間S2を塞ぐので、加熱発泡材7によって空間S2(オイル流路R)を効率よく塞ぐことができる。
【0028】
また、加熱発泡材7は、自重支持片6の欠落部6aからヒンジ部4の一方の欠落部4aに繋がる流路部に配置される第1加熱発泡材7aと、自重支持片6の欠落部6aからヒンジ部4の他方の欠落部4aに繋がる流路部に配置される第2加熱発泡材7bと、を含み、第1加熱発泡材7a及び第2加熱発泡材7bは、下枠22の長手方向において自重支持片6の欠落部6aとオーバーラップするので、自重支持片6の欠落部6a近傍に配置される2つの加熱発泡材7a、7bでオイル流路Rを効率よく塞ぐことができる。
【0029】
つぎに、本発明の第2実施形態及び第3実施形態に係る建具1B、1Cについて、図6及び図7を参照して説明する。ただし、前記実施形態と共通の構成については、前記実施形態と同じ符号を用いることで、前記実施形態の説明を援用する場合がある。
【0030】
また、図6に示すように、第2実施形態の建具1Bは、自重支持片6Bがヒンジ押さえ部材43Bに形成されている点が前記実施形態と相違している。このような第2実施形態によれば、ヒンジ押さえ部材43Bを自重支持片6Bに兼用し、部品点数及びコストの削減が図れる。
【0031】
また、図7に示すように、第3実施形態の建具1Cは、自重支持片6Cが下框32から下枠22に向けて一体的に突出形成されている点が前記実施形態と相違している。このような第3実施形態によれば、自重支持片6Cを下框32と一体化し、部品点数及びコストの削減が図れる。
【符号の説明】
【0032】
1、1B、1C 建具
1a 排煙窓
1b FIX窓
2 枠体
21 上枠
22 下枠
23 縦枠
24 ビスホール形材
24a ビスホール
3 障子
31 上框
32 下框
32a 排水孔
33 縦框
34 框体
35 ガラス
36 セッティングブロック
37 下框押縁
38 縦框押縁
4 ヒンジ部
4a 欠落部
41 下枠側ヒンジ片
42 下框側ヒンジ片
43、43B ヒンジ押さえ部材
5 オイルダンパー
6、6B、6C 自重支持片
61 ねじ
6a 欠落部
62 固定片
63 突出片
7 加熱発泡材
7a 第1加熱発泡材
7b 第2加熱発泡材
R オイル流路
S1 空間
S2 空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7