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特開2023-28958ラップフィルムストッパ、ラップフィルム収納箱、及びストッパ付ラップフィルム収納箱
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  • 特開-ラップフィルムストッパ、ラップフィルム収納箱、及びストッパ付ラップフィルム収納箱 図1
  • 特開-ラップフィルムストッパ、ラップフィルム収納箱、及びストッパ付ラップフィルム収納箱 図2
  • 特開-ラップフィルムストッパ、ラップフィルム収納箱、及びストッパ付ラップフィルム収納箱 図3
  • 特開-ラップフィルムストッパ、ラップフィルム収納箱、及びストッパ付ラップフィルム収納箱 図4
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  • 特開-ラップフィルムストッパ、ラップフィルム収納箱、及びストッパ付ラップフィルム収納箱 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023028958
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】ラップフィルムストッパ、ラップフィルム収納箱、及びストッパ付ラップフィルム収納箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 25/52 20060101AFI20230224BHJP
   B65D 5/72 20060101ALI20230224BHJP
【FI】
B65D25/52 C
B65D5/72 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021134958
(22)【出願日】2021-08-20
(71)【出願人】
【識別番号】505307002
【氏名又は名称】株式会社壁紙革命
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】萩原 利男
【テーマコード(参考)】
3E060
3E062
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB13
3E060BA13
3E060BB01
3E060DA17
3E060DA30
3E060EA08
3E060EA14
3E062AA01
3E062AB13
3E062BA01
3E062BB05
3E062BB06
3E062LA01
3E062LA19
3E062LA25
(57)【要約】
【課題】ラップフィルムの巻き戻りを抑える。
【解決手段】本開示に係るラップフィルムストッパ10は、所定方向に互いに離間し、ラップフィルム収納箱1の一対の側板3b,3cの上部に係止可能な一対の係止部11a,11bと、一対の係止部11a,11bに一体的に設けられ、一対の係止部11a,11b間で上記所定方向に延びるストッパ本体部12と、を備え、ストッパ本体部12は、一対の係止部11a,11bをラップフィルム収納箱1の一対の側板3b,3cに係止したストッパ取付状態で、一対の側板3b,3c間で長手方向に延び、ラップフィルム2を挿通するためのラップフィルム挿通空間17を後板3eとの間に区画する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に延びる底板と、前記底板の前記長手方向の両端から上方へ起立して互いに対向する一対の側板と、前記底板の短手方向の両端から上方へ起立して互いに対向する前板及び後板とがロール状に巻かれたラップフィルムの収納空間を区画し、前記ラップフィルムを前記前板側へ引き出し可能に前記収納空間に収納するラップフィルム収納箱に対して取り付け可能なラップフィルムストッパであって、
所定方向に互いに離間し、前記ラップフィルム収納箱の前記一対の側板の上部に係止可能な一対の係止部と、
前記一対の係止部に一体的に設けられ、前記一対の係止部間で前記所定方向に延びるストッパ本体部と、を備え、
前記ストッパ本体部は、前記一対の係止部を前記ラップフィルム収納箱の前記一対の側板に係止したストッパ取付状態で、前記一対の側板間で前記長手方向に延び、前記ラップフィルムを挿通するためのラップフィルム挿通空間を前記後板との間に区画する
ことを特徴とするラップフィルムストッパ。
【請求項2】
前記ストッパ本体部は、弾性部材によって形成される
ことを特徴とする請求項1に記載のラップフィルムストッパ。
【請求項3】
前記ストッパ本体部は、前記ストッパ取付状態で前記短手方向と交叉する板状に形成される
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のラップフィルムストッパ。
【請求項4】
前記一対の係止部は、前記ストッパ取付状態で、前記ラップフィルム収納箱の前記一対の側板に対して前記収納空間とは反対側に配置されて把持可能な把持部を有する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のラップフィルムストッパ。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のラップフィルムストッパを取付可能なラップフィルム収納箱であって、
前記一対の側板は、前記ラップフィルムストッパを上方から挿入可能なストッパ係止部を有する
ことを特徴とするラップフィルム収納箱。
【請求項6】
前記後板の上端に傾動可能に支持されて、前記収納空間を上方から覆う閉止状態と、前記収納空間を上方へ開放する開放状態とに傾動可能な蓋板と、
前記蓋板の前記長手方向の両端から曲折して互いに対向し、前記閉止状態で前記一対の側板の外側面に対向する一対の蓋側板と、を備え、
前記一対の蓋側板は、前記ストッパ取付状態の前記ラップフィルムストッパの前記一対の係止部との干渉を回避可能な干渉回避部を有する
ことを特徴とする請求項5に記載のラップフィルム収納箱。
【請求項7】
ロール状に巻かれたラップフィルムを収納する収納空間を有するストッパ付ラップフィルム収納箱であって、
長手方向に延びて前記収納空間の下方を区画する底板と、
前記底板の前記長手方向の両端から上方へ起立して互いに対向し、前記収納空間の前記長手方向の両側を区画する一対の側板と、
前記底板の前記長手方向と交叉する短手方向の両端から上方へ起立して互いに対向し、前記収納空間の前記短手方向の両側を区画する前板及び後板と、
前記後板の上端に傾動可能に支持される蓋板と、
前記一対の側板間で前記長手方向に延び、前記ラップフィルムを挿通するためのラップフィルム挿通空間を前記後板との間に区画し、前記長手方向の両端部が前記一対の側板の上部に支持されるストッパ部と、を備える
ことを特徴とするストッパ付ラップフィルム収納箱。
【請求項8】
前記ストッパ部は、弾性部材によって形成される
ことを特徴とする請求項7に記載のストッパ付ラップフィルム収納箱。
【請求項9】
前記ストッパ部の前記両端部のうちの少なくとも一方は、前記側板に対して着脱可能に支持される
ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のストッパ付ラップフィルム収納箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ラップフィルムストッパ、ラップフィルム収納箱、及びストッパ付ラップフィルム収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ラップフィルム用カートンが記載されている。このカートンのラップフィルム引き出し部に近接するカートンの正面板の外面には、フィルム巻き戻り防止用のストッパー材が施される。ストッパー材は、セルロース・アセテート・ブチレートを主材とし、これにエポキシやウレタン等の分子量900~1100の範囲内の低分子量可塑剤を添加し、塗料化して用いる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11-115931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ラップフィルムをラップフィルム収納箱から引き出した後、ラップフィルムがラップフィルム収納箱内に巻き戻ってしまうと、ラップフィルムの端部(引き出した側の端部)がラップフィルム収納箱内のラップフィルムのロールに張り付いてしまい、次の使用時にラップフィルムの端部を把持することが難しく、ラップフィルムをラップフィルム収納箱から引き出すことが難しい。
【0005】
特許文献1に記載のラップフィルム用カートン(ラップフィルム収納箱)では、塗料化したストッパー材をカートンの正面板の外面に施すことによって、引き出したラップフィルムを、カートンの正面板の外面のストッパー材に密着させて、ラップフィルムの巻き戻りを防止している。しかし、ラップフィルムがストッパー材から剥がれるなどして、ラップフィルムがラップフィルム収納箱内に巻き戻ってしまう可能性があり、ラップフィルムがラップフィルム収納箱内に巻き戻ってしまうと、上述したように、ラップフィルムの端部(引き出した側の端部)がラップフィルム収納箱内のラップフィルムのロールに張り付いてしまい、次の使用時にラップフィルムの端部を把持することが難しくなり、ラップフィルムをラップフィルム収納箱から引き出すことが難しくなってしまう。
【0006】
そこで、本開示は、ラップフィルムの巻き戻りを抑えることができ、仮に巻き戻ったとしてもラップフィルムを容易に把持することが可能なラップフィルムストッパ、ラップフィルム収納箱、及びストッパ付ラップフィルム収納箱の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、長手方向に延びる底板と、前記底板の前記長手方向の両端から上方へ起立して互いに対向する一対の側板と、前記底板の短手方向の両端から上方へ起立して互いに対向する前板及び後板とがロール状に巻かれたラップフィルムの収納空間を区画し、前記ラップフィルムを前記前板側へ引き出し可能に前記収納空間に収納するラップフィルム収納箱に対して取り付け可能なラップフィルムストッパであって、所定方向に互いに離間し、前記ラップフィルム収納箱の前記一対の側板の上部に係止可能な一対の係止部と、前記一対の係止部に一体的に設けられ、前記一対の係止部間で前記所定方向に延びるストッパ本体部と、を備え、前記ストッパ本体部は、前記一対の係止部を前記ラップフィルム収納箱の前記一対の側板に係止したストッパ取付状態で、前記一対の側板間で前記長手方向に延び、前記ラップフィルムを挿通するためのラップフィルム挿通空間を前記後板との間に区画する。
【0008】
本発明の第2の態様は、上記第1の態様のラップフィルムストッパであって、前記ストッパ本体部は、弾性部材によって形成される。
【0009】
本発明の第3の態様は、上記第1の態様又は上記第2の態様のラップフィルムストッパであって、前記ストッパ本体部は、前記ストッパ取付状態で前記短手方向と交叉する板状に形成される。
【0010】
本発明の第4の態様は、上記第1の態様から上記第3の態様のいずれかのラップフィルムストッパであって、前記一対の係止部は、前記ストッパ取付状態で、前記ラップフィルム収納箱の前記一対の側板に対して前記収納空間とは反対側に配置されて把持可能な把持部を有する。
【0011】
本発明の第5の態様は、上記第1の態様から上記第3の態様のいずれかのラップフィルムストッパを取付可能なラップフィルム収納箱であって、前記一対の側板は、前記ラップフィルムストッパを上方から挿入可能なストッパ係止部を有する。
【0012】
本発明の第6の態様は、上記第5の態様のラップフィルム収納箱であって、前記後板の上端に傾動可能に支持されて、前記収納空間を上方から覆う閉止状態と、前記収納空間を上方へ開放する開放状態とに傾動可能な蓋板と、前記蓋板の前記長手方向の両端から曲折して互いに対向し、前記閉止状態で前記一対の側板の外側面に対向する一対の蓋側板と、を備え、前記一対の蓋側板は、前記ストッパ取付状態の前記ラップフィルムストッパの前記一対の係止部との干渉を回避可能な干渉回避部を有する。
【0013】
本発明の第7の態様は、ロール状に巻かれたラップフィルムを収納する収納空間を有するストッパ付ラップフィルム収納箱であって、長手方向に延びて前記収納空間の下方を区画する底板と、前記底板の前記長手方向の両端から上方へ起立して互いに対向し、前記収納空間の前記長手方向の両側を区画する一対の側板と、前記底板の前記長手方向と交叉する短手方向の両端から上方へ起立して互いに対向し、前記収納空間の前記短手方向の両側を区画する前板及び後板と、前記後板の上端に傾動可能に支持される蓋板と、前記一対の側板間で前記長手方向に延び、前記ラップフィルムを挿通するためのラップフィルム挿通空間を前記後板との間に区画し、前記長手方向の両端部が前記一対の側板の上部に支持されるストッパ部と、を備える。
【0014】
本発明の第8の態様は、上記第7の態様のストッパ付ラップフィルム収納箱であって、前記ストッパ部は、弾性部材によって形成される。
【0015】
本発明の第9の態様は、上記第7の態様又は上記第8の態様のストッパ付ラップフィルム収納箱であって、前記ストッパ部の前記両端部のうちの少なくとも一方は、前記側板に対して着脱可能に支持される。
【発明の効果】
【0016】
本開示によれば、ラップフィルムの巻き戻りを抑えることができ、仮に巻き戻ったとしてもラップフィルムを容易に把持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1実施形態に係るラップフィルムストッパをラップフィルム収納箱に取り付けた状態の斜視図である。
図2】ラップフィルムストッパの外観図であって、(a)は上方から視た状態を、(b)は前方から視た状態をそれぞれ示す。
図3図1のラップフィルムストッパ及びラップフィルム収納箱の長手方向と直交する断面図である。
図4】本発明の第2実施形態に係るラップフィルムストッパの外観図であって、(a)は上方から視た状態を、(b)は前方から視た状態をそれぞれ示す。
図5】本発明の一実施形態に係るラップフィルム収納箱の側面図である。
図6】本発明の一実施形態に係るストッパ付ラップフィルム収納箱の外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、ラップフィルム収納箱1,30,40の開口6,45側を上方とし、ラップフィルム2を引き出す方向(収納箱蓋部4,42を閉止した状態での切断部7,46側)を前方として説明する。また、左右方向は、ラップフィルム収納箱1,30,40を前方から視た状態での方向を示す。また、各図において、FRは前方を、UPは上方を、Lは左側をそれぞれ示す。
【0019】
図1は、本発明の第1実施形態に係るラップフィルムストッパ10をラップフィルム収納箱1に取り付けた状態の斜視図である。図2は、ラップフィルムストッパ10の外観図であって、(a)は上方から視た状態を、(b)は前方から視た状態をそれぞれ示す。図3は、図1のラップフィルムストッパ10及びラップフィルム収納箱1の長手方向と直交する断面図である。なお、図1及び図3には、収納箱蓋部4を開放した開放状態のラップフィルム収納箱1が図示されている。また、図3の白抜き矢印は、収納箱蓋部4の閉止方向を示す。
【0020】
図1及び図3に示すように、ラップフィルム収納箱1は、ロール状に巻かれたラップフィルム2を収納する箱であって、収納箱本体部3と、収納箱蓋部4とを有する。なお、本実施形態に係るラップフィルム収納箱1は、ラップフィルムストッパ10を取り付けるための特別な加工が施されていない通常のラップフィルム収納箱1である。
【0021】
収納箱本体部3は、左右方向(長手方向)に延びる底板3aと、底板3aの左右の両端から上方へ起立して互いに対向する左右一対の側板3b,3cと、底板3aの前後方向(短手方向)の両端から上方へ起立して互いに対向する前板3d及び後板3eとを有する。底板3aは、上下方向と交叉する略長方形の板状に形成され、前後方向よりも左右方向に長尺に延び、ロール状に巻かれたラップフィルム2の収納空間5の下方を区画する。左右の側板3b,3cは、左右方向と交叉する矩形(例えば略正方形)の板状に形成され、収納空間5の左右の両側を区画する。前板3dは、収納箱本体部3を前方から視た状態における正面側の板であって、前後方向と交叉する略長方形の板状に形成され、収納空間5の前方を区画する。後板3eは、収納箱本体部3を前方から視た状態における背面側の板であって、前後方向と交叉する略長方形の板状に形成され、収納空間5の後方を区画する。収納箱本体部3は、上方に開口6を有する。ラップフィルム2は、左右方向に延びる筒状の軸8に巻回されたロール状に形成され、収納箱本体部3の収納空間5に収納される。軸8に対するラップフィルム2の巻回方向(軸8側の基端から先端2a(自由端)に向かう巻回方向)は、左から視た状態(図3に示す状態)での時計回りの方向に設定される。
【0022】
収納箱蓋部4は、収納箱本体部3の後板3eの上端に傾動可能に支持され、収納箱本体部3の開口6を閉止する閉止状態と、収納箱本体部3の開口6を開放する開放状態(図1及び図3に示す状態)との間で状態を変更することができる。収納箱蓋部4は、収納箱本体部3の後板3eの上端に一体的に設けられる蓋板4aと、蓋板4aの左右の両端から閉止状態で下方へ曲折する左右の蓋側板4b,4cと、閉止状態における蓋板4aの前端から下方へ曲折する蓋前板4dと、閉止状態における蓋前板4dの下端部に設けられる切断部7とを有する。蓋板4aは、閉止状態で収納箱本体部3の開口6を上方から覆う。左右の蓋側板4b,4cは、閉止状態で収納箱本体部3の左右の側板3b,3cの外側面に対向する。蓋前板4dは、閉止状態で収納箱本体部3の前板3dの前面に対向する。切断部7は、ラップフィルム2を切断するための部分であって、鋸刃状に形成される。
【0023】
図1から図3に示すように、本実施形態に係るラップフィルムストッパ10は、ラップフィルム収納箱1内へのラップフィルム2の巻き戻りを防止するための部材であって、ラップフィルム2のラップフィルム収納箱1に対して取り付けて使用する。なお、以下の説明におけるラップフィルムストッパ10の方向は、特に説明のない限り、ラップフィルム収納箱1に取り付けた状態(以下、「ストッパ取付状態」という。)での方向を示す。
【0024】
ラップフィルムストッパ10は、所定方向に延びる部材であって、弾性部材によって形成される。本実施形態では、ラップフィルムストッパ10は、シリコーンゴム(弾性部材)によって形成される。ラップフィルムストッパ10は、左右方向(所定方向)に互いに離間する左右一対の係止部11a,11bと、左右の係止部11a,11b間で左右方向に延びるストッパ本体部12とを備える。なお、本開示における弾性部材とは、ゴム、エラストマー等の粘弾性を有する材料で形成された部材であって、ラップフィルム2を引き出す際に、ラップフィルム2からの力によって弾性変形するものをいう。
【0025】
ラップフィルムストッパ10の左右の係止部11a,11bは、収納箱本体部3の左右の側板3b,3cに対して取り外し可能に係止される部分であって、ストッパ本体部12の左右の両端部に設けられる。本実施形態では、左右の係止部11a,11bは、ストッパ本体部12の左右の両端部から前方及び後方に直線状に延びる棒状部13と、棒状部13の前後方向の略中央部から外側(ストッパ本体部12とは反対側)へ突出する把持部14とをそれぞれ有する。把持部14は、上下方向と交叉する板状に形成され、摘んで把持することが可能である。なお、左右の係止部11a,11bの形状は、上記に限定されるものではない。
【0026】
ラップフィルムストッパ10のストッパ本体部12は、前後方向と交叉する平板状に形成されて左右方向に延びる。本実施形態では、ストッパ本体部12は、左右の係止部11a,11bと一体成形される。ストッパ本体部12の左右方向の長さは、取り付けを想定しているラップフィルム収納箱1に対応する長さに設定される。本実施形態では、図2(a)に示すように、ストッパ本体部12の左右方向の長さは、収納箱本体部3の左右の側板3b,3cの外側面(収納空間5とは反対側の面)同士の間の距離と略同じ長さに形成される。ストッパ本体部12の板厚(前後方向の厚さ)は、左右の係止部11a,11bの棒状部13の前後方向の長さよりも短い。本実施形態では、ストッパ本体部12の左右の両端は、左右の係止部11a,11bの棒状部13の前後方向の略中央に位置する。図2(b)に示すように、ストッパ本体部12の左右の両端部を除く領域は、略同じ上下長さで左右方向に延びる。ストッパ本体部12の左右の両端部は、上下対称的に形成され、左右の係止部11a,11bへ向かうほど上下長さが短くなり、左右の係止部11a,11bに連続する。なお、ストッパ本体部12の左右方向の長さは、上記に限定されるものではなく、取り付けを想定しているラップフィルム収納箱1に対応する長さであればよい。取り付けを想定しているラップフィルム収納箱1に対応する長さは、例えば、取り付けを想定しているラップフィルム収納箱1の収納箱本体部3の左右の側板3b,3cの外側面同士の間の距離よりも僅かに短くてもよく、あるいは、僅かに長くてもよい。
【0027】
次に、ラップフィルムストッパ10を取り付けるための特別な加工が施されていない通常のラップフィルム収納箱1に対するラップフィルムストッパ10の取り付けについて説明する。
【0028】
図1及び図3に示すように、ラップフィルムストッパ10を、ラップフィルム収納箱1に取り付ける際には、先ず、収納箱本体部3の左右の側板3b,3cの後端部に上方から下方へ切り込みを入れる(例えば、ハサミやカッター等で切り込みを入れる)。この切り込みは、ラップフィルムストッパ10(本実施形態では、ストッパ本体部12の左右の両端部)を上方から挿入可能なストッパ係止部15として機能する。次に、ラップフィルムストッパ10のストッパ本体部12を前後方向に対して交叉させた状態で、左右の係止部11a,11bを、収納箱本体部3の左右の側板3b,3cのストッパ係止部15に上方から挿入して左右の側板3b,3cに係止し、ストッパ取付状態にする。ストッパ取付状態では、ラップフィルムストッパ10の左右の係止部11a,11bは、収納箱本体部3の左右の側板3b,3cの外側(収納空間5とは反対側)に配置され、棒状部13が収納箱本体部3の左右の側板3b,3cの外側面に当接する。すなわち、左右の係止部11a,11bの把持部14は、ストッパ取付状態でラップフィルム収納箱1の左右の側板3b,3cに対して収納空間5とは反対側に配置される。ストッパ取付状態でラップフィルム収納箱1の収納箱蓋部4を閉止状態にする際に、収納箱蓋部4の左右の蓋側板4b,4cがラップフィルムストッパ10の左右の係止部11a,11bに干渉してしまう場合には、収納箱蓋部4の左右の蓋側板4b,4cのうち、ラップフィルムストッパ10の左右の係止部11a,11bに干渉する領域(図3に示す一点鎖線9の内側の領域)を切除(例えば、ハサミやカッター等で切除)してもよい。この切除した領域は、ラップフィルムストッパ10の左右の係止部11a,11bとの干渉を回避するための干渉回避部16として機能する。ストッパ取付状態では、ラップフィルムストッパ10のストッパ本体部12は、ラップフィルム収納箱1の収納空間5のうち、ロール状のラップフィルム2よりも後上部の領域に配置され、左右方向に直線状に延びて、開口6を左右方向に横切る(図2(a)参照)。すなわち、ストッパ取付状態のストッパ本体部12は、前後方向においてラップフィルム2の中心軸CL(図3に十字で示す軸)とラップフィルム収納箱1の収納箱本体部3の後板3eとの間に配置される。ラップフィルムストッパ10のストッパ本体部12は、ラップフィルム収納箱1の収納箱本体部3の後板3eの前面から前方へ離間し、収納箱本体部3の後板3eの前面との間に、ラップフィルム挿通空間17を区画する。ラップフィルム挿通空間17は、収納箱本体部3の左右に亘って延びる。ラップフィルム挿通空間17には、ラップフィルム2が下方から上方へ挿通される。ラップフィルム挿通空間17から上方へ引き出されたラップフィルム2は、収納箱本体部3の前板3d側へ引き出される。
【0029】
上記のように構成されたラップフィルムストッパ10では、ストッパ取付状態のストッパ本体部12は、収納箱本体部3の後板3eの前面との間にラップフィルム挿通空間17を区画する。このため、ラップフィルム2を、ラップフィルム挿通空間17に下方から上方へ挿通させてから前方へ引き出すことができる。図3に示すように、この状態では、ラップフィルム2のうちロール体2bの表面から剥がれている部分2c(以下、「剥離部分2c」という。)とロール体2bとの境界部分2dが、ロール体2bの後面側に位置している。ラップフィルム2の剥離部分2cは、ロール体2bとの境界部分2dから上方へ延び、ラップフィルム挿通空間17を下方から挿通し、ラップフィルムストッパ10のストッパ本体部12に支持された状態で前方へ延びている。このため、ラップフィルム2のロール体2bが、ラップフィルム2を巻き戻す方向(図3における反時計回り)に回転しようとしても、ラップフィルム2の剥離部分2cがラップフィルムストッパ10のストッパ本体部12に引っ掛かるので、ラップフィルム2のロール体2bの巻き戻り方向への回転を抑えることができ、ラップフィルム2の巻き戻りを抑えることができる。
【0030】
また、ストッパ取付状態のストッパ本体部12は、前後方向においてラップフィルム2の中心軸CL(図3に十字で示す軸)とラップフィルム収納箱1の収納箱本体部3の後板3eとの間に配置される。このため、ストッパ本体部12を収納箱本体部3の後板3eの近傍に配置するなどして、ストッパ本体部12と収納箱本体部3の前板3dとの間の距離を長く確保することができる。ストッパ本体部12と収納箱本体部3の前板3dとの間の距離を長く確保することができるので、ラップフィルム2の剥離部分2cのうちストッパ本体部12と収納箱本体部3の前板3dとの間の部分が、自重等によってラップフィルム2のロール体2bの上面に密着し易い。ラップフィルム2の剥離部分2cのうちストッパ本体部12と収納箱本体部3の前板3dとの間の部分がロール体2bの上面に密着すると、ラップフィルム2の剥離部分2cとロール体2bとによって区画される空間18に、ストッパ本体部12が配置されることとなる。このため、ラップフィルム2のロール体2bの巻き戻り方向への回転時に、ラップフィルム2の剥離部分2cがラップフィルムストッパ10のストッパ本体部12に更に引っ掛かり易くなり、ラップフィルム2の巻き戻りを抑えることができる。
【0031】
また、ラップフィルムストッパ10の左右の係止部11a,11bは、収納箱本体部3の左右の側板3b,3cに対して取り外し可能に係止されている。このため、仮に、ラップフィルム2が巻き戻ってしまい、ラップフィルム2の先端2aがロール体2bの上面に密着したとしても、左右の係止部11a,11bの少なくとも一方を取り外して持ち上げることによって、ラップフィルム2をロール体2bの上面から剥がすことができるので、ラップフィルム2を容易に把持することができる。
【0032】
このように、本実施形態によれば、ラップフィルム2の巻き戻りを抑えることができ、仮に巻き戻ったとしてもラップフィルム2を容易に把持することができる。
【0033】
また、ストッパ取付状態では、ラップフィルムストッパ10は、左右の係止部11a,11bがラップフィルム収納箱1の左右の側板3b,3cに係止され、ストッパ本体部12が左右の係止部11a,11b間で左右方向に延びている。このため、ストッパ本体部12を、ストッパ取付状態で、ラップフィルム収納箱1の開口6を左右方向に横切る状態に配置することができる。これにより、収納箱本体部3の開口6から外側へのラップフィルム2のロール体2bの飛び出しを、ストッパ本体部12によって抑えることができる。
【0034】
また、ラップフィルムストッパ10のストッパ本体部12は、弾性部材により形成されるので、ラップフィルム2を引き出す際に、ラップフィルム2からストッパ本体部12に対して力が作用しても、ストッパ本体部12を前方へ弾性変形させることができる。このため、ラップフィルム2を引き出す際に、ラップフィルム2がストッパ本体部12に引っ掛かって千切れてしまうことを防止することができる。
【0035】
また、ストッパ本体部12は、ストッパ取付状態で前後方向と交叉する板状に形成されるので、ラップフィルム挿通空間17を下方から挿通するラップフィルム2に対してストッパ本体部12を面接触させることができる。このため、ラップフィルム2を引き出す際に、ストッパ本体部12からラップフィルム2に作用する圧力を抑えることができるので、ラップフィルム2が千切れてしまうことを防止することができる。
【0036】
また、左右の係止部11a,11bの把持部14は、ストッパ取付状態でラップフィルム収納箱1の左右の側板3b,3cに対して収納空間5とは反対側に配置され、把持可能であるので、ラップフィルムストッパ10をラップフィルム収納箱1から取り外す際に、把持部14を把持することができる。このため、ラップフィルムストッパ10をラップフィルム収納箱1から取り外す際に、把持部14を把持して、ラップフィルムストッパ10をラップフィルム収納箱1から容易に取り外すことができる。
【0037】
また、ラップフィルムストッパ10のストッパ本体部12の左右方向の長さは、取り付けを想定しているラップフィルム収納箱1に対応する長さに設定される。このため、同一の大きさのラップフィルム収納箱1に対してラップフィルムストッパ10を取付可能であるので、ラップフィルム2がなくなった場合には、係るラップフィルム2のラップフィルム収納箱1から取り外して、他のラップフィルム2のラップフィルム収納箱1に取り付けるなどして、繰り返して使用することができる。
【0038】
また、ラップフィルムストッパ10は弾性を有するので、折り曲げるなどして、コンパクトに収納することができる。
【0039】
なお、本実施形態では、ストッパ本体部12を、シリコーンゴム(弾性部材)によって形成したが、これに限定されるものではなく、ラップフィルム2を引き出す際に、ラップフィルム2からの力によって弾性変形可能な他の弾性部材によって形成してもよい。
【0040】
また、本実施形態では、ラップフィルムストッパ10のストッパ本体部12を、弾性部材(本実施形態では、シリコーンゴム)によって形成したが、これに限定されるものではなく、ラップフィルム2を引き出す際に、ラップフィルム2から力が作用しても弾性変形しない他の材料(例えば、樹脂、金属等)でラップフィルムストッパ10を形成してもよい。
【0041】
また、本実施形態では、ストッパ本体部12を前後方向と交叉する平板状に形成したが、ストッパ本体部12の形状はこれに限定されるものではない。例えば、ストッパ本体部12を左右方向に延びる柱状(円柱、角柱等の様々な柱形状を含む)や紐状に形成してもよい。
【0042】
また、本実施形態では、左右の係止部11a,11bを、棒状部13と把持部14とを有する構成としたが、これに限定されるものではなく、左右の係止部11a,11bの構成は、ラップフィルム収納箱1の左右の側板3b,3cに係止可能な様々な構成を適用することができる。例えば、左右の係止部11a,11bを、ストッパ本体部12よりも前後方向の長さが長い球状に形成してもよい。
【0043】
次に、本発明の第2実施形態に係るラップフィルムストッパ20を図面に基づいて説明する。本実施形態に係るラップフィルムストッパ20は、左右の係止部21a,21bの構成が第1実施形態と相違する。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0044】
図4は、本発明の第2実施形態に係るラップフィルムストッパ20の外観図であって、(a)は上方から視た状態を、(b)は前方から視た状態をそれぞれ示す。
【0045】
図4に示すように、本実施形態に係るラップフィルムストッパ20は、ラップフィルム収納箱1内へのラップフィルム2の巻き戻りを防止するための部材であって、ラップフィルム2のラップフィルム収納箱1に対して取り付けて使用する。なお、以下の説明におけるラップフィルムストッパ20の方向は、特に説明のない限り、ストッパ取付状態での方向を示す。
【0046】
ラップフィルムストッパ20は、左右方向(所定方向)に互いに離間する左右一対の係止部21a,21bと、左右の係止部21a,21b間で左右方向に延びるストッパ本体部22とを備える。
【0047】
ラップフィルムストッパ20の左右の係止部21a,21bは、収納箱本体部3の左右の側板3b,3cに対して取り外し可能に係止される部分であって、ストッパ本体部22の左右の両端部に設けられる。左右の係止部21a,21bは、板状の部材によって、下方へ開口する断面略U状に形成される。左右の係止部21a,21bは、ストッパ本体部22側の内板23と、内板23の上端からストッパ本体部22とは反対側へ折り返されて下方へ延びる外板24とをそれぞれ有する。内板23と外板24とは、互いに対向し、内板23と外板24との間には、ラップフィルム収納箱1の左右の側板3b,3cを下方から挿入可能な隙間が設けられる。
【0048】
ラップフィルムストッパ20のストッパ本体部22は、前後方向と交叉する平板状に形成されて左右方向に延びる。ストッパ本体部22は、弾性部材によって形成される。本実施形態では、ストッパ本体部22は、シリコーンゴム(弾性部材)によって形成される。ストッパ本体部22の左右の両端は、左右の係止部21a,21bの内板23に固定又は係止されることによって支持される。ストッパ本体部22の左右方向の長さは、取り付けを想定しているラップフィルム収納箱1に対応する長さに設定される。
【0049】
ラップフィルムストッパ20を、ラップフィルム収納箱1に取り付ける際には、左右の係止部21a,21bの内板23と外板24との間の隙間に、ラップフィルム収納箱1の左右の側板3b,3cのうち後端側の領域を挿入し、左右の係止部21a,21bを左右の側板3b,3cに上方から係止して、ストッパ取付状態にする。ストッパ取付状態では、ラップフィルムストッパ20の左右の係止部21a,21bの内板23は、収納箱本体部3の収納空間5に配置されて左右の側板3b,3cに内側(収納空間5側)から当接し、外板24は、左右の側板3b,3cに外側から当接する。ストッパ取付状態では、ストッパ本体部22は、ラップフィルム収納箱1の収納空間5のうち、ロール状のラップフィルム2よりも後上部の領域に配置され、左右方向に直線状に延びて、開口6を左右方向に横切る。すなわち、ストッパ取付状態のストッパ本体部22は、前後方向においてラップフィルム2の中心軸CL(図3に十字で示す軸)とラップフィルム収納箱1の収納箱本体部3の後板3eとの間に配置される。ストッパ本体部22は、ラップフィルム収納箱1の収納箱本体部3の後板3eの前面から前方へ離間し、収納箱本体部3の後板3eの前面との間に、ラップフィルム挿通空間17を区画する。ラップフィルム挿通空間17には、ラップフィルム2が下方から上方へ挿通される。ラップフィルム挿通空間17から上方へ引き出されたラップフィルム2は、収納箱本体部3の前板3d側へ引き出される。ストッパ取付状態のラップフィルムストッパ20及びラップフィルム収納箱1の断面は、上記第1実施形態の断面(図3参照)と略同じ断面形状となる。
【0050】
上記のように構成されたラップフィルムストッパ20では、ラップフィルム2を、ラップフィルム挿通空間17に下方から上方へ挿通させてから前方へ引き出すことができるので(図3参照)、上記第1実施形態と同様に、ラップフィルム2の巻き戻りを抑えることができ、仮に巻き戻ったとしてもラップフィルム2を容易に把持することができる。
【0051】
また、左右の係止部21a,21bが下方へ開口する断面略U状に形成され、内板23と外板24との間に、ラップフィルム収納箱1の左右の側板3b,3cを挿入可能な隙間が設けられるので、ラップフィルムストッパ10を取り付けるための特別な加工が施されていない通常のラップフィルム収納箱1に対して、切り込み等の加工をすることなく容易に取り付けることができる。
【0052】
また、ストッパ取付状態では、ラップフィルムストッパ20の左右の係止部21a,21bの外板24は、ラップフィルム収納箱1の左右の側板3b,3cに外側から当接する。すなわち、ストッパ取付状態のラップフィルム収納箱1の左右の側板3b,3cの外側には、左右の係止部21a,21bの外板24が配置される。このため、左右の側板3b,3cから外側への左右の係止部21a,21bの突出量を抑えることができるので、ラップフィルム収納箱1の収納箱蓋部4を閉止状態にする際に、収納箱蓋部4の左右の蓋側板4b,4cとラップフィルムストッパ20の左右の係止部21a,21bとの干渉を抑えることができる。したがって、ラップフィルム収納箱1の収納箱蓋部4を閉止状態にする際に、ラップフィルムストッパ20の左右の係止部21a,21bが障害とならない場合には、収納箱蓋部4の左右の蓋側板4b,4cを切り欠くなどの加工をする必要がない。
【0053】
次に、本発明の一実施形態に係るラップフィルム収納箱30を図面に基づいて説明する。本実施形態のラップフィルム収納箱30は、ラップフィルムストッパ10を取り付けるための特別な加工が施されている点が第1実施形態のラップフィルム収納箱1と相違する。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0054】
図5は、本発明の一実施形態に係るラップフィルム収納箱30の側面図である。なお、図5には、収納箱蓋部4を開放した開放状態のラップフィルム収納箱30が図示されている。
【0055】
図5に示すように、ラップフィルム収納箱30は、ロール状に巻かれたラップフィルム2(図示省略)を収納する箱であって、収納箱本体部3と、収納箱蓋部4とを有する。ラップフィルム収納箱30には、ラップフィルムストッパ10を取り付けるための特別な加工が施されている。
【0056】
収納箱本体部3は、左右方向(長手方向)に延びる底板3aと、底板3aの左右の両端から上方へ起立して互いに対向する左右の側板3b,3c(図5には左側の側板3bのみが図示されている。)と、底板3aの前後方向(短手方向)の両端から上方へ起立して互いに対向する前板3d及び後板3eとを有する。左右の側板3b,3cは、ラップフィルムストッパ10を上方から挿入可能なストッパ係止部15(上記特別な加工)を有する。ストッパ係止部15は、左右の側板3b,3cに左右対称的に設けられる。左右の側板3b,3cのうち後板3eから僅かに前方に離間したの位置の上端部には、左右の側板3b,3cの所定の領域31(ストッパ係止部15の内側の領域31)を切除可能な破線状(ミシン目状)の切り取り線32が設けられる。切り取り線32は、上方へ開口する略U状に延びる線状の部分であって、薄肉部又は開口部を破線状に配置することによって形成される。使用者は、切り取り線32に沿って上記所定の領域31を切除することによって、切除後に発生する上方へ開口する切り欠き状の部分を、ストッパ係止部15として機能させることができる。
【0057】
収納箱蓋部4は、収納箱本体部3の後板3eの上端に一体的に設けられる蓋板4aと、蓋板4aの左右の両端から閉止状態で下方へ曲折する左右の蓋側板4b,4c(図5には左側の蓋側板4bのみが図示されている。)と、閉止状態における蓋板4aの前端から下方へ曲折する蓋前板4dと、閉止状態における蓋前板4dの下端部に設けられる切断部7とを有する。左右の蓋側板4b,4cは、ストッパ取付状態のラップフィルムストッパ10の左右の係止部11a,11bとの干渉を回避可能な干渉回避部16(上記特別な加工)を有する。干渉回避部16は、左右の蓋側板4b,4cに左右対称的に設けられる。左右の蓋側板4b,4cには、所定の領域33を切除可能な破線状(ミシン目状)の切り取り線34が設けられる。上記所定の領域33は、左右の蓋側板4b,4cのうち、収納箱蓋部4を閉止状態にした状態で左右の側板3b,3cのストッパ係止部15と対向する箇所を含む領域33である。切り取り線34は、閉止状態の左右の蓋側板4b,4cの後端から前方へ離間した位置に配置されて上下方向に直線状に延びる部分であって、薄肉部又は開口部を破線状に配置することによって形成される。使用者は、切り取り線34に沿って切断した後、上記所定の領域33を蓋板4aから切除することによって、切除後に発生する空間を、干渉回避部16として機能させることができる。
【0058】
上記のように構成されたラップフィルム収納箱30では、ラップフィルムストッパ10を取り付けるための特別な加工が施されているので、ラップフィルムストッパ10をラップフィルム収納箱30に容易に取り付けることができる。このように、ラップフィルムストッパ10をラップフィルム収納箱30に取り付けることができるので、ラップフィルムストッパ10をストッパ取付状態にして、ラップフィルム2を、ラップフィルム挿通空間17に下方から上方へ挿通させてから前方へ引き出すことができる。
【0059】
また、左右の側板3b,3cは、上方へ開口するストッパ係止部15を有するので、上記第1実施形態に係るラップフィルムストッパ10以外の様々なラップフィルムストッパを取り付けることができる。例えば、ゴム紐の両端部に結び目を作って、係る結び目を左右の係止部11a,11bとして機能させて左右の側板3b,3cのストッパ係止部15に係止することによって、左右の結び目間をストッパ本体部12をして機能させることができるので、家庭にあるゴム紐や平ゴム等をラップフィルムストッパとして利用することができる。
【0060】
したがって、本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様に、ラップフィルム2の巻き戻りを抑えることができ、仮に巻き戻ったとしてもラップフィルム2を容易に把持することができる。
【0061】
なお、本実施形態では、左右の側板3b,3cに切り取り線32を設け、切り取り線32に沿って上記所定の領域31を切除することによってストッパ係止部15を形成可能としたが、これに限定されるものではない。例えば、ストッパ係止部15は、切り取り線32を設けることなく、左右の側板3b,3cに予め形成された上方へ開口する切欠部であってもよい。
【0062】
また、本実施形態では、左右の側板3b,3cに略U状の切り取り線32を設けたが、切り取り線32は、これに限定されるものではなく、例えば、単に左右の側板3b,3cの上端から下方へ直線状に延びる切り取り線32であってもよい。この場合、直線上の切り取り線32に沿って切断したあとに形成される直線状の切り込み部分が、ストッパ係止部15として機能する。あるいは、ストッパ係止部15は、切り取り線32を設けることなく、左右の側板3b,3cに予め形成された上端から下方へ直線状に延びる切り込みであってもよい。
【0063】
また、本実施形態では、左右の蓋側板4b,4cに切り取り線34を設け、上記所定の領域33を切除することによって干渉回避部16を形成可能としたが、これに限定されるものではない。例えば、干渉回避部16は、切り取り線34を設けることなく、予め上記所定の領域33を切除した状態の干渉回避部16であってもよい。
【0064】
また、本実施形態では、ラップフィルム収納箱30にストッパ係止部15及び干渉回避部16を設けたが、少なくともストッパ係止部15を設けていればよく、干渉回避部16を設けなくてもよい。
【0065】
次に、本発明の一実施形態に係るストッパ付ラップフィルム収納箱40を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、ストッパ付ラップフィルム収納箱40の開口45側を上方とし、ラップフィルム2を引き出す方向(収納箱蓋部42を閉止した状態での切断部46側)を前方として説明する。
【0066】
図6は、本発明の一実施形態に係るストッパ付ラップフィルム収納箱40の外観斜視図である。なお、図6には、収納箱蓋部42を開放した開放状態のストッパ付ラップフィルム収納箱40が図示されている。
【0067】
図6に示すように、ストッパ付ラップフィルム収納箱40は、ロール状に巻かれたラップフィルム2を収納する箱であって、収納箱本体部41と、収納箱蓋部42と、ストッパ部43とを備える。
【0068】
収納箱本体部41は、左右方向(長手方向)に延びる底板41aと、底板41aの左右の両端から上方へ起立して互いに対向する左右一対の側板41b,41cと、底板41aの前後方向(短手方向)の両端から上方へ起立して互いに対向する前板41d及び後板41eとを有する。底板41aは、上下方向と交叉する略長方形の板状に形成され、前後方向よりも左右方向に長尺に延び、ロール状に巻かれたラップフィルム2の収納空間44の下方を区画する。左右の側板41b,41cは、左右方向と交叉する矩形(例えば略正方形)の板状に形成され、収納空間44の左右の両側を区画する。前板41dは、収納箱本体部41を前方から視た状態における正面側の板であって、前後方向と交叉する略長方形の板状に形成され、収納空間44の前方を区画する。後板41eは、収納箱本体部41を前方から視た状態における背面側の板であって、前後方向と交叉する略長方形の板状に形成され、収納空間44の後方を区画する。収納箱本体部41は、上方に開口45を有する。ラップフィルム2は、収納箱本体部41の収納空間44に収納される。
【0069】
なお、本実施形態では、収納箱本体部41の前板41dの表面(前面)には、巻き戻り防止用のストッパー材等は塗布されていない。また、収納箱本体部41には、収納箱本体部41の開口45から上方へのラップフィルム2のロール体2bの飛び出しを防止するための飛び出し防止部材は設けられていない。飛び出し防止部材としては、例えば、左右の側板41b,41cの内面から突出してラップフィルム2の軸8を回転可能に支持する凸部や、左右の側板41b,41c又は前板41dの上端から内側へ折り返される折り返し片等が挙げられる。
【0070】
収納箱本体部41の右側(左右方向の一側)の側板41cには、ストッパ係止部47が形成される。ストッパ係止部47は、ストッパ部43を係止するための部分であって、右側の側板41cの上端から下方へ延びる切り欠き状に形成される。ストッパ係止部47は、前後方向において、ロール状に巻かれたラップフィルム2のロール体2bの中心軸CL(図6に一点鎖線CLで示す)と収納箱本体部41の後板41eとの間に配置される。本実施形態では、ストッパ係止部47は、右側の側板41cの上端部のうち後板41eから僅かに前方へ離間した位置に配置される。
【0071】
収納箱蓋部42は、収納箱本体部41の後板41eの上端に傾動可能に支持され、収納箱本体部41の開口45を閉止する閉止状態と、収納箱本体部41の開口45を開放する開放状態(図6に示す状態)との間で状態を変更することができる。収納箱蓋部42は、収納箱本体部41の後板41eの上端に一体的に設けられる蓋板42aと、蓋板42aの左右の両端から閉止状態で下方へ曲折する左右の蓋側板42b,42cと、閉止状態における蓋板42aの前端から下方へ曲折する蓋前板42dと、閉止状態における蓋前板42dの下端部に設けられる切断部46とを有する。蓋板42aは、閉止状態で収納箱本体部41の開口45を上方から覆う。左右の蓋側板42b,42cは、閉止状態で収納箱本体部41の左右の側板41b,41cの外側面に対向する。蓋前板42dは、閉止状態で収納箱本体部41の前板41dの前面に対向する。切断部46は、ラップフィルム2を切断するための部分であって、鋸刃状に形成される。
【0072】
収納箱蓋部42の右側(左右方向の一側)の蓋側板42cには、収納箱蓋部42を閉止状態にした際のストッパ部43との干渉を回避可能な干渉回避部48が形成される。干渉回避部48は、右側の蓋側板42cのうち、閉止状態で収納箱本体部41の右側の側板41cのストッパ係止部47と対向する箇所を含む領域(図6に斜線で示す領域)を開放するように形成される。
【0073】
ストッパ部43は、ストッパ付ラップフィルム収納箱40内へのラップフィルム2の巻き戻りを防止するための部材であって、弾性部材によって形成され、左右方向に沿って延びる。本実施形態では、ストッパ部43は、シリコーンゴム(弾性部材)によって形成される。ストッパ部43は、左側(左右方向の他側)の固定端部43aと、右側(左右方向の一側)の係止端部43bと、固定端部43aと係止端部43bとの間のストッパ本体部43cとを一体的に有する。
【0074】
ストッパ部43の固定端部43aは、収納箱本体部41の左側の側板41bの上部に固定されることによって支持される。固定端部43aは、前後方向において、ロール状に巻かれたラップフィルム2のロール体2bの中心軸CL(図6に一点鎖線CLで示す)と収納箱本体部41の後板41eとの間に配置される。本実施形態では、固定端部43aは、左側の側板41bの上端部のうち後板41eから僅かに前方へ離間した位置に配置される。
【0075】
ストッパ部43の係止端部43bは、収納箱本体部41の右側の側板41cのストッパ係止部47の前後方向の長さよりも前後に大きく形成される。本実施形態では、ストッパ部43の係止端部43bは、球状に形成される。ストッパ部43の係止端部43bは、収納箱本体部41の右側の側板41cの上部のストッパ係止部47に係止されることによって、右側の側板41cの上部に着脱可能に支持される。なお、ストッパ部43の係止端部43bの形状は、球状に限定されるものではなく、様々な形状を適用することができる。
【0076】
ストッパ部43のストッパ本体部43cは、前後方向と交叉する平板状に形成されて左右方向に延びる。ストッパ本体部43cの左右方向の長さは、収納箱本体部41の左右の側板41b,41c間の長さ(収納空間44の左右方向の長さ)と略同じ長さに設定される。ストッパ本体部43cは、係止端部43bを収納箱本体部41の右側の側板41cのストッパ係止部47に係止した状態(以下、「ストッパ係止状態」という。)で、前後方向においてラップフィルム2の中心軸CLと収納箱本体部41の後板41eとの間に配置される。本実施形態では、ストッパ係止状態のストッパ本体部43cは、収納箱本体部41の後板41eの近傍に配置される。ストッパ係止状態のストッパ本体部43cは、左右方向に直線状に延びて収納箱本体部41の開口45を左右方向に横切り、収納箱本体部41の後板41eとの間にラップフィルム挿通空間49を区画する。ラップフィルム挿通空間49は、収納箱本体部41の左右に亘って延びる。ラップフィルム挿通空間49には、ラップフィルム2が下方から上方へ挿通される。ラップフィルム挿通空間49から上方へ引き出されたラップフィルム2は、収納箱本体部41の前板41d側へ引き出される。なお、この状態のストッパ付ラップフィルム収納箱40の断面は、上記第1実施形態の断面(図3参照)と略同じ断面形状となる。
【0077】
上記のように構成されたストッパ付ラップフィルム収納箱40では、ストッパ係止状態のストッパ部43のストッパ本体部43cが、収納箱本体部41の後板41eとの間にラップフィルム挿通空間49を区画する。このため、ラップフィルム2を、ラップフィルム挿通空間49に下方から上方へ挿通させてから前方へ引き出すことができる。このため、ラップフィルム2のロール体2bが、ラップフィルム2を巻き戻す方向に回転しようとしても、ラップフィルム2の剥離部分2cがストッパ部43のストッパ本体部43cに引っ掛かるので、ラップフィルム2のロール体2bの巻き戻り方向への回転を抑えることができ、ラップフィルム2の巻き戻りを抑えることができる。
【0078】
また、ストッパ係止状態のストッパ部43のストッパ本体部43cは、前後方向においてラップフィルム2の中心軸CLと収納箱本体部41の後板41eとの間に配置される。このため、ストッパ本体部43cを収納箱本体部41の後板41eの近傍に配置するなどして、ストッパ本体部43cと収納箱本体部41の前板41dとの間の距離を長く確保することができる。ストッパ本体部43cと収納箱本体部41の前板41dとの間の距離を長く確保することができるので、ラップフィルム2の剥離部分2cのうちストッパ本体部43cと収納箱本体部41の前板41dとの間の部分が、自重等によってラップフィルム2のロール体2bの上面に密着し易い。ラップフィルム2の剥離部分2cのうちストッパ本体部43cと収納箱本体部41の前板41dとの間の部分がロール体2bの上面に密着すると、ラップフィルム2の剥離部分2cとロール体2bとによって区画される空間に、ストッパ本体部43cが配置されることとなる。このため、ラップフィルム2のロール体2bの巻き戻り方向への回転時に、ラップフィルム2の剥離部分2cがストッパ部43のストッパ本体部43cに更に引っ掛かり易くなり、ラップフィルム2の巻き戻りを抑えることができる。
【0079】
また、ストッパ部43の係止端部43bは、収納箱本体部41の右側の側板41cのストッパ係止部47に係止されることによって着脱可能に支持される。このため、仮に、ラップフィルム2が巻き戻ってしまい、ラップフィルム2の先端2aがロール体2bの上面に密着したとしても、ストッパ部43の係止端部43bを取り外して持ち上げることによって、ラップフィルム2をロール体2bの上面から剥がすことができるので、ラップフィルム2を容易に把持することができる。
【0080】
このように、本実施形態によれば、ラップフィルム2の巻き戻りを抑えることができ、仮に巻き戻ったとしてもラップフィルム2を容易に把持することができる。
【0081】
また、ストッパ係止状態のストッパ部43のストッパ本体部43cは、収納箱本体部41の開口45を左右方向に横切る。このため、収納箱本体部41の開口45から外側へのラップフィルム2のロール体2bの飛び出しを、ストッパ本体部43cによって抑えることができる。
【0082】
また、ストッパ部43のストッパ本体部43cは、弾性部材により形成されるので、ラップフィルム2を引き出す際に、ラップフィルム2からストッパ本体部43cに対して力が作用しても、ストッパ本体部43cを前方へ弾性変形させることができる。このため、ラップフィルム2を引き出す際に、ラップフィルム2がストッパ本体部43cに引っ掛かって千切れてしまうことを防止することができる。
【0083】
また、ストッパ部43のストッパ本体部43cは、前後方向と交叉する板状に形成されるので、ラップフィルム挿通空間49を下方から挿通するラップフィルム2に対してストッパ本体部43cを面接触させることができる。このため、ラップフィルム2を引き出す際に、ストッパ本体部43cからラップフィルム2に作用する圧力を抑えることができるので、ラップフィルム2が千切れてしまうことを防止することができる。
【0084】
また、ラップフィルム2の巻き戻りをストッパ部43によって抑えることができるので、巻き戻り防止用のストッパー材等を、収納箱本体部41の前板41dの表面(前面)に塗布しなくてもよい。
【0085】
また、収納箱本体部41の開口45から上方へのラップフィルム2のロール体2bの飛び出しをストッパ部43によって抑えることができるので、上記飛び出し防止部材を、収納箱本体部41に設けなくてもよい。
【0086】
なお、本実施形態では、ストッパ部43のストッパ本体部43cを、シリコーンゴム(弾性部材)によって形成したが、これに限定されるものではなく、ラップフィルム2を引き出す際に、ラップフィルム2からの力によって弾性変形可能な他の弾性部材によって形成してもよい。
【0087】
また、本実施形態では、ストッパ部43のストッパ本体部43cを、弾性部材(本実施形態では、シリコーンゴム)によって形成したが、これに限定されるものではなく、ラップフィルム2を引き出す際に、ラップフィルム2から力が作用しても弾性変形しない他の材料(例えば、樹脂、金属等)でストッパ本体部43cを形成してもよい。あるいは、ストッパ部43を、収納箱本体部41や収納箱蓋部42と同じ材料で形成してもよい。
【0088】
また、本実施形態では、ストッパ部43のストッパ本体部43cを前後方向と交叉する平板状に形成したが、ストッパ本体部43cの形状はこれに限定されるものではない。例えば、ストッパ本体部43cを左右方向に延びる柱状(円柱、角柱等の様々な柱形状を含む)や紐状に形成してもよい。
【0089】
また、本実施形態では、ストッパ部43の係止端部43bを球状に形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、係止端部43bを把持しやすくするための把持部を係止端部43bに設けてもよい。
【0090】
また、本実施形態では、ストッパ部43の左右の一方を係止端部43bとし、他方を固定端部43aとしたが、これに限定されるものではない。例えば、ストッパ部43の左右の両端部を収納箱本体部41の左右の側板41b,41cに固定する固定端部としてもよいし、あるいは、ストッパ部43の左右の両端部を収納箱本体部41の左右の側板41b,41cに係止可能な係止端部としてもよい。ストッパ部43の左右の両端部を固定端部とした場合には、ストッパ係止部47及び干渉回避部48をストッパ付ラップフィルム収納箱40に設けなくてもよい。また、ストッパ部43の左右の両端部を係止端部とした場合には、収納箱本体部41の左右の側板41b,41cの双方にストッパ係止部47を設けてもよく、また、左右の蓋側板42b,42cの双方に干渉回避部48を設けてもよい。
【0091】
また、本実施形態では、収納箱蓋部42に干渉回避部48を設けたが、収納箱蓋部42を閉止状態にする際に、ストッパ部43が障害とならない場合には、干渉回避部48を設けなくてもよい。
【0092】
また、本実施形態では、収納箱本体部41の前板41dの表面(前面)に巻き戻り防止用のストッパー材等を設けていないが、巻き戻り防止用のストッパー材等を設けてもよい。また、本実施形態では、収納箱本体部41の開口45から上方へのラップフィルム2のロール体2bの飛び出しを防止するための上記飛び出し防止部材を、収納箱本体部41に設けていないが、上記飛び出し防止部材を収納箱本体部41に設けてもよい。
【0093】
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
【符号の説明】
【0094】
1,30:ラップフィルム収納箱
2:ラップフィルム
3a,41a:底板
3b,3c,41b,41c:一対の側板
3d,41d:前板
3e,41e:後板
4a,42a:蓋板
4b,4c,42b,42c:一対の蓋側板
5,44:収納空間
10,20:ラップフィルムストッパ
11,21:一対の係止部
12,22:ストッパ本体部
14:把持部
15,47:ストッパ係止部
16,48:干渉回避部
17,49:ラップフィルム挿通空間
40:ストッパ付ラップフィルム収納箱
43:ストッパ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6