IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 吉國 聖乃の特許一覧

特開2023-29147アクセス情報供給システム、方法、及びプログラム
<>
  • 特開-アクセス情報供給システム、方法、及びプログラム 図1
  • 特開-アクセス情報供給システム、方法、及びプログラム 図2
  • 特開-アクセス情報供給システム、方法、及びプログラム 図3
  • 特開-アクセス情報供給システム、方法、及びプログラム 図4
  • 特開-アクセス情報供給システム、方法、及びプログラム 図5
  • 特開-アクセス情報供給システム、方法、及びプログラム 図6
  • 特開-アクセス情報供給システム、方法、及びプログラム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023029147
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】アクセス情報供給システム、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230224BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021153645
(22)【出願日】2021-08-19
(71)【出願人】
【識別番号】521411965
【氏名又は名称】吉國 聖乃
(72)【発明者】
【氏名】吉國 聖乃
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】対象システムの利用者に対して、健康増進に対して効果的な動機を与えることができる。
【解決手段】健康情報基準を有するアクセス情報供給システムは、利用者に対象システムを利用するための、予め設定された基準を通知する。そして、対象システムを利用するためには、利用者の健康情報と、予め設定された基準を用いることで、対象システムのアクセス情報を供給するシステムである。利用者は、対象システムのアクセス情報取得のために、健康増進に対して効果的な動機付けを行うことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の健康情報を取得する情報取得部と、
前記健康情報と、前記健康情報に関する基準であって対象システムを利用するための前記基準と、に基づいて、前記利用者が前記対象システムの利用のためのアクセス情報を、直接的または間接的に前記利用者に供給する制御部と、
前記対象システムを利用するための前記健康情報に関する前記基準を前記利用者に通知する通知部と、を備えるアクセス情報供給システム。
【請求項2】
請求項1に記載のアクセス情報供給システムであって、
前記対象システムから前記アクセス情報を取得するアクセス情報取得部をさらに備え、
前記制御部は、アクセス情報取得部が取得した、前記アクセス情報を前記利用者に供給する、アクセス情報供給システム。
【請求項3】
請求項1または、請求項2に記載のアクセス情報供給システムであって、
前記制御部は、前記情報取得部が取得した前記健康情報から決定される健康量と、前記基準に基づいて、前記アクセス情報を前記利用者に供給し、
前記健康量は、所定の期間における前記健康情報から決定される値であり、前記健康量は、前記対象システムのアクセス情報供給によって消費される、アクセス情報供給システム。
【請求項4】
コンピュータが、利用者の健康情報を取得する情報取得工程と、
コンピュータが、前記健康情報と、前記健康情報に関する基準であって対象システムを利用するための前記基準と、に基づいて、前記利用者が前記対象システムの利用のためのアクセス情報を、直接的または間接的に前記利用者に供給する制御工程と、
コンピュータが、前記対象システムを利用するための前記健康情報に関する前記基準を前記利用者に通知する通知工程と、を有するアクセス情報供給方法。
【請求項5】
利用者の健康情報を取得する情報取得処理と、
前記健康情報と、前記健康情報に関する基準であって対象システムを利用するための前記基準と、に基づいて、前記利用者が前記対象システムの利用のためのアクセス情報を、直接的または間接的に前記利用者に供給する制御処理と、
前記対象システムを利用するための前記健康情報に関する前記基準を前記利用者に通知する通知処理と、を備えるアクセス情報供給プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクセス情報を供給するコンピュ-タシステムおよびその関連技術に関する。
【背景技術】
【0002】
健康を維持することは従来から必要とされている。近年、COVID-19の影響により、外出自粛、通勤からリモートワークへの移行が進み、運動不足などによる健康への二次被害が深刻になっている。特に、健康に関心が低い人へ健康増進の動機付けは困難となっている。
【0003】
特許文献1に開示された歩数管理システムおよび歩数管理方法は、歩数をチェックポイントとなる位置情報と紐づけることにより、歩数に関する関心を提供することにより利用者の目標達成を支援する歩数管理システムと歩数管理方法を提供している。
【0004】
特許文献2に開示されたポイント付与システム、ポイント付与方法、及びプログラムは、歩数により店舗への来店頻度の向上を目的としたポイントサービスである。
【0005】
特許文献3に開示された健康管理支援システム、運動支援システム、及び情報表示装置は、ユ-ザの運動継続に対して効果的な動機を与えることや、体重等の身体情報を継続的に管理することを支援できる健康管理システムである。
【0006】
特許文献4に開示された自動販売機及び健康増進支援システムは、自動販売機と健康に関する方法を提供している。
【0007】
特許文献1~3のように健康増進のために個人の健康情報に応じて、何らかのインセンティブを付与することや管理を行うサービス、特許文献4のように行動情報及び身体情報を管理することで利用者の運動の継続に対して動機付けを行うサービスが存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2015-200967号公報
【特許文献2】特開2012-58895号公報
【特許文献3】特開2010-211396号公報
【特許文献4】特許第6168374号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、健康に関心が薄い個人は、健康増進によるインセンティブや管理のみでは健康増進への動機付けが弱いという欠点があった。
【0010】
そこで、本発明は、システムの利用者に対して、健康増進に対して効果的な動機を与えることができる健康情報基準付きシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
利用者の健康情報を取得する情報取得部と、
前記健康情報と、前記健康情報に関する基準であって対象システムを利用するための前記基準と、に基づいて、前記利用者が前記対象システムの利用のためのアクセス情報を、直接的または間接的に前記利用者に供給する制御部と、
前記対象システムを利用するための前記健康情報に関する前記基準を前記利用者に通知する通知部と、を備えるアクセス情報供給システム。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、システムの利用者に対して、健康増進に対して効果的な動機を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】アクセス情報供給システムのブロック図である。
図2】アクセス情報供給システムの動作例を示すフローチャートである。
図3図2のS-1とS-2の処理における画面の1例である。
図4図2のS-3の処理における画面の1例である。
図5図2のS-5の処理の結果、S-6の処理が実行されている画面の1例である。
図6図2のS-5の処理の結果、S-6の処理が実行さなかった画面の1例である。
図7】健康情報の取得期間を1週間とした健康量の変化を一覧で表示した画面の1例である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
対象システムは、コンピュータシステムであり、利用者に対して何らかの機能を提供する。対象システムは、例えばミーティング、通話、チャット、メール、メッセージ、就業管理、ファイル、ドライブなどがあげられる。
【0015】
対象システムは、インターネットを介してサービスを提供するWebサービスであってもよい。また、対象システムは、インターネットを介さずにサービスを提供するオンプレミスなどであってもよい。
【0016】
健康情報は、例えば歩数、運動情報(自転車、踏み台昇降運動、ダンスなど)、身体能力(握力や筋力など)、体重、血液検査、血圧、脈拍、心拍数、月経情報、睡眠状態、脳波、既往症、ワクチン接種情報などのあらゆる身体及び精神に関する情報である。健康情報は、健康情報データとして情報取得部により取得され、制御部がアクセス可能な記憶装置に記録されてもよい。
【0017】
健康情報に関する基準は、利用者が対象システムを資料するための前記健康情報に関する条件を含んでもよい。この基準は、アクセス情報提供システムの制御部がアクセス可能な記憶装置にあらかじめ基準データとして記録される。例えば、基準は健康情報に関する閾値で表すことができる。その基準は、アクセス情報提供システムが設定してもよいし、利用者が設定してもよい。
【0018】
本発明の実施形態におけるアクセス情報供給システムは、利用者の健康情報を取得する情報取得部と、前記健康情報と、前記健康情報に関する基準であって対象システムを利用するための前記基準と、に基づいて、前記利用者が前記対象システムの利用のためのアクセス情報を、直接的または間接的に前記利用者に供給する制御部と、前記対象システムを利用するための前記健康情報に関する基準を利用者に通知する通知部と、を備える。
アクセス情報供給システムは、利用者に、対象システムを利用するための前記健康情報に関する基準が通知されており、利用者が、対象システムを利用しようとした際、対象システム利用者の健康情報を取得し、例えば、健康情報が基準で定められた条件を達成した場合に、対象システムへのアクセス情報を利用者に供給する。これにより、利用者は、基準を満たさなければアクセス情報が得られないため、対象システムが利用できないという不都合が生じる。そのため、その不都合を回避するために健康増進への強い動機を与えることができるという利点がある。
アクセス情報供給システムは、前記対象システムから前記アクセス情報を取得するアクセス情報取得部をさらに備えてもよい。これにより、制御部は、対象システムから取得したアクセス情報を、利用者の健康情報に応じて、利用者に供給することができる。
アクセス情報供給システムにおいて、前記制御部は、前記情報取得部が取得した健康情報から決定される健康量と、前記基準に基づいて、前記アクセス情報を前記利用者に供給し、前記健康量は、所定の期間における健康情報から決定される値であり、前記健康量は、前記対象システムのアクセス情報供給によって消費される。前記健康量の消費量は、前記基準によって決めることができる。
アクセス情報供給方法において、コンピュータが、利用者の健康情報を取得する情報取得工程と、コンピュータが、前記健康情報と、前記健康情報に関する基準であって対象システムを利用するための前記基準と、に基づいて、前記利用者が前記対象システムの利用のためのアクセス情報を、直接的または間接的に前記利用者に供給する制御工程と、コンピュータが、前記対象システムを利用するための前記健康情報に関する基準を利用者に通知する通知工程と、を有する。
アクセス情報供給プログラムにおいて、利用者の健康情報を取得する情報取得処理と、前記健康情報と、前記健康情報に関する基準であって対象システムを利用するための前記基準と、に基づいて、前記利用者が前記対象システムの利用のためのアクセス情報を、直接的または間接的に前記利用者に供給する制御処理と、前記対象システムを利用するための前記健康情報に関する基準を利用者に通知する通知処理と、を備える。
【0019】
情報取得部は、前記健康情報に関する基準に対応する健康情報を取得する。例えば、情報取得部は、基準に応じて取得すべき健康情報を決定してもよい。例えば、基準には、項目と期間と条件の情報が含まれもよい。例えば、項目は、歩数や体重、ワクチン接種などの健康に関する項目である。期間は、アクセス情報の供給を判断する基準となる期間である。
情報取得部は、対象システムを利用しようとする利用者の健康情報を取得する。情報取得部は、健康情報を取得する対象の利用者を決定してもよい。例えば、利用者から対象システムに対するアクセス要求があった場合に、その利用者の健康情報を取得してもよい。あるいは、予め対象システムの利用者として登録されている利用者の健康情報を取得してもよい。
情報取得部が取得できる利用者の健康情報は、例えば、歩数計測デバイス、自転車の走行計測デバイス、圧力センサデバイス、または、各種測定装置のデータであってもよい。または、動画あるいは利用者または第三者が入力したデータであってもよい。このように情報取得部は、各種測定装置、または、動画その他のデータの入力装置と直接または、間接的にデ-タ通信可能に構成されていてもよい。
【0020】
制御部は、前記情報取得部にて取得した健康情報と予め設定された基準に基づき、アクセス情報の供給を制御する。例えば、取得した健康情報が基準で設定された条件を満たすか否かによってアクセス情報の供給を制御してもよい。例えば、基準に項目と期間と条件が含まれる場合は、情報取得部によって基準に定められた項目と期間のデ-タが取得されている。この場合、制御部は、基準に定められた項目と期間のデータが条件を満たすか否かを判断する。判断の結果、満たす場合は、アクセス情報を供給することができる。満たさない場合は、例えば、供給しないように制御してもよいし、ペナルティを設けてもよい。また、制御部は、取得した健康情報が基準で設定された条件を満たすか否かの判断結果または、その他メッセージを利用者に通知してもよい。
【0021】
制御部は、前記情報取得部にて取得した健康情報と予め設定された基準に基づき、次回以降の対象システムの利用時における利用者の健康情報に関する基準を変更してもよい。
例えば、制御部は、取得した健康情報が基準の条件を満たさない場合に、ペナルティとして次回以降の基準の条件を厳しくなるように変更してもよい。または、次回以降の基準の条件を緩くなるように変更してもよい。
【0022】
制御部は、外部からの要求により、アクセス情報を供給することもできる。例えば、制御部が取得した健康情報が基準の条件を満たさない場合であっても、外部からの要求があれば利用者にアクセス情報の供給を行うこともできる。外部からの要求は、例えば、対象システムに関連する人による要求または、対象システムで予め設定された基準に基づく要求であってもよい。
【0023】
通知部は、利用者が対象システムを利用するための前記健康情報に関する基準を利用者に通知する。通知する方法は、例えば、Webサイトの画面や、メール、チャットツール、通話などの場合もある。通知する基準は、例えば、基準そのものを示す情報であってもよい。また、基準と共に利用者の健康情報が通知されてもよい。または、利用者の健康情報とアクセス情報供給のための健康情報に関する予め設定された基準との差分が通知されてもよい。
【0024】
通知部が通知をするタイミングは、利用者が対象システムを利用する前である。例えば、利用者が、対象システムを利用する予定が決定した場合に、通知部がその利用者に基準を通知する。
【0025】
アクセス情報取得部は、対象システムからアクセス情報を取得する。アクセス情報取得部がアクセス情報を取得するタイミングは、利用者が対象システムを利用する前である。例えば、利用者が、対象システムを利用する予定が決定した場合に、アクセス情報取得部が対象システムからアクセス情報を取得する。
【0026】
例えば、アクセス情報取得部は、対象システムから自動的にアクセス情報を供給されてもよい。あるいは、利用者、対象システムの管理者、またその他の対象システムに関連する人から、アクセス情報の入力を受け付けてもよい。
【0027】
アクセス情報の供給は、例えば、Webサイトの画面や、メール、チャットツール、通話、により利用者に直接供給する場合もある。あるいは、間接的に供給してもよい。間接的な供給としては、例えば、対象システムへの利用者のアクセスを許可する処理などがある。
【0028】
アクセス情報は、例えば、WebミーティングのURL、Webミーティングのログインパスワード、Webミーティングの実施日時、ファイルのアクセス情報、就業システムへアクセス情報など、対象システムの利用の際に必要となる情報などであってもよい。
【0029】
健康量は、所定の期間における累積した健康情報から決定される値であり、健康量は、対象システムのアクセス情報供給によって消費される。健康量の消費量は、健康情報の基準によって決めることができる。
制御部は、情報取得部が取得した利用者の健康情報、及び利用者へのアクセス情報の供給に基づいて、健康量を計算してもよい。例えば、制御部は、所定の期間における利用者の健康情報に応じて健康量を累積することができる。また、制御部は、利用者へのアクセス情報の供給に応じて健康量を減じることができる。
また、制御部は、健康量を、外部からの要求により、増減させることが可能である。
【0030】
健康量は、所定の期間における累積した健康情報から決定される値であり、健康情報および、健康情報基準と比較や変換が可能な値である。
【0031】
例えば、健康量は、所定の期間における歩数で累積され、対象システムのアクセス情報供給の際、健康情報の基準を基に健康量が消費される。消費する健康量が不足している場合、アクセス情報が供給されない場合もある。
【0032】
本実施形態は、例えば、健康情報の取得装置を利用して、利用者が継続的に運動を行うことを支援する健康増進支援するためのシステムとして用いることができる。
【実施例0033】
図1は、本発明の1実施例のブロック図である。
アクセス情報供給システム1は、利用者の健康情報を取得する情報取得部1-1と、対象システム利用のためのアクセス情報の供給を制御する制御部1-2と、基準を利用者に通知する通知部1-3と、アクセス情報取得部1-4とを備える。
対象システム2は、利用者にサービスを提供するシステムである。一例として、Web会議システムとする。対象システム2は、利用者が対象システムを利用するためのアクセス情報2-1を保持している。
3は、利用者の健康情報である。健康情報3は、例えば、利用者の健康状態を取得する健康情報取得デバイス5や、健康情報管理システム6などから供給されてもよい。
利用者は、端末4を介して対象システム2を利用する。端末4は、利用者の携帯端末であってもよいし、その他、PC等のコンピュータであってもよい。
【0034】
アクセス情報供給システム1は、1又は複数のコンピュータにより構成することができる。情報取得部1-1、制御部1-2、通知部1-3、アクセス情報取得部1-4は、コンピュータが備えるプロセッサが、メモリに格納された所定のプログラムを実行することにより、実現することができる。そのようなプログラムや、プログラムを記録した記録媒体も発明の実施形態の一つである。
【0035】
図2は、図1のアクセス情報供給システムの動作例を示すフローチャートである。
S-1において、アクセス情報取得部1-4が、対象システム利用のためのアクセス情報2-1を対象システム2から取得する。
S-2において、アクセス情報供給システム1は、利用者が対象システムを利用するための健康情報の基準を決定する。
例えば、基準は、健康維持のために必要とされる1週間の歩数などの予め決められた期間における健康に関する値とすることができる。前記期間は、対象システムを利用前の期間であってもよい。前記期間は、対象システムを利用予定時間に基づいて決定されてもよい。
S-3において、利用者に端末4を介して、S-2で決定した健康情報の基準を通知する。
S-4において、情報取得部1-1が、利用者の健康情報3を取得する。利用者の健康情報3は、例えば、健康情報取得デバイス5から取得してもよいし、健康情報管理システム6などの他のシステムから取得してもよい。または、利用者が端末4を介して入力した健康情報を取得してもよい。
例えば、取得する健康情報は、健康維持のために必要とされる1週間の歩数などの予め決められた期間における値とすることができる。前記期間は、対象システムを利用前の期間であってもよい。前記期間は、対象システムを利用予定時間に基づいて決定されてもよい。
S-5において、制御部1-2が、S-4で取得した健康情報が、S-2で決定した健康情報の基準を満たしているか否かを判断する。
S-5において基準を満たすと判断された場合は、S-6において、制御部1-2が、利用者に端末4を介して、対象システム利用のためのアクセス情報2-1を供給する。
S-5において基準を満たしていないと判断された場合は、制御部1-2は、アクセス情報2-1を利用者に供給しない。
S-5・S-6において、制御部1-2は、S-4で取得した健康情報に基づく健康量を用いて、アクセス情報の供給を制御してもよい。
制御部1-2は、S-4で取得した健康情報から、健康量を決定する。制御部1-2は、健康量が、基準を満たすか否かを判断してもよい。健康量が、健康情報の基準を満たしていた場合は、制御部1-2は、S-6において、アクセス情報を利用者へ供給すると共に、供給に応じて健康量が消費されるよう、健康量を更新する。健康情報の基準を満たしていない場合は、制御部1-2は、アクセス情報を利用者に供給せず、健康量も消費されない。
例えば、健康情報が、所定期間の歩数だとする。また、健康量が、歩数から決定される数値とする。健康情報の基準が、1000歩の場合、所定の期間で、利用者が、5000歩、歩いたとする。その場合、例えば、健康量が5000とする。アクセス情報の供給に健康量1000を消費する。アクセス情報が供給された場合、健康量は4000となる。
次の対象システム利用の際に、健康情報基準が、5000だった場合は、アクセス情報供給で消費する健康量が不足しているため、アクセス情報は、利用者に供給されない。
【0036】
図3は、S-1とS-2の処理における画面の1例である。
S-1及びS-2の処理の前に、対象システムを利用者が利用する予定が決定される。図3に示す画面は、アクセス情報供給システム1において、対象システムへの利用者がアクセスするためのアクセス情報と、対象システムを利用者が利用するための健康情報の基準の入力を受け付ける画面である。図3の画面は、例えば、対象システムの利用者以外の利用者(一例としてWeb会議システムの設定者)等の、対象システムに関する人からの入力を受け付ける画面である。図3において、「必要歩数」の入力の受け付けは、基準の入力受け付けの一例である。なお、アクセス情報供給システム1は、アクセス情報及び基準を、図3の例のように、人からの入力として受け付けてもよいし、対象システムその他、外部システムから自動的に取得してもよい。
【0037】
図4は、S-3の処理における画面の1例であり、S-3の健康情報の基準が、必要量として通知されている。また、S-4の処理も含まれる画面の1例である。S-4の処理にて、1週間の健康情報を取得した結果が、利用可能な健康量として表示されている。
さらに、S-5の処理における画面の1例でもある。アクセス情報の列の「取得」ボタンを押下することで、健康情報の基準を満たしているか否かを判断が行われる。
【0038】
図5は、S-5の処理の結果、S-6の処理が実行されている画面の1例である。
【0039】
図6は、S-5の処理の結果、S-6の処理が実行さなかった画面の1例である。
【0040】
図7は、健康情報の取得期間を1週間とした健康量の変化を一覧で表示した画面の1例である。
【符号の説明】
【0041】
1 アクセス情報供給システム
1-1 情報取得部
1-2 制御部
1-3 通知部
1-4 アクセス情報取得部
2 対象システム
2-1 対象システム利用のためのアクセス情報
3 利用者の健康情報
4 利用者が使用する対象システム利用のための端末
5 健康情報取得デバイス
6 健康情報管理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7